JP6943316B1 - ゲート駆動装置、スイッチング装置およびゲート駆動方法 - Google Patents

ゲート駆動装置、スイッチング装置およびゲート駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サージ電圧を抑制しつつスイッチング損失を低減したいという要望が高まっている。【解決手段】 スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動部と、スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミング以降の少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替部と、を備えるゲート駆動装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、ゲート駆動装置、スイッチング装置およびゲート駆動方法に関する。
従来、スイッチング素子をターンオンする場合のサージ電圧を抑制する種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特許5186095号
近年、サージ電圧を抑制しつつスイッチング損失を低減したいという要望が高まっている。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、ゲート駆動装置が提供される。ゲート駆動装置は、スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動部を備えてよい。ゲート駆動装置は、スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミング以降の少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替部を備えてよい。
切替部は、少なくとも一部の期間にスイッチング素子のゲート電流の変化速度を変化させて、当該ゲート電流を少なくとも一部の期間前よりも小さくしてよい。
少なくとも一部の期間は、スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始してよい。
ゲート駆動装置は、スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第1基準タイミングからスイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの第1基準時間の経過を検出して切替部に信号を供給する第1検出部をさらに備えてよい。
第1基準タイミングは、スイッチング素子に対するターンオン信号の入力タイミングよりも後であってよい。スイッチング素子は、還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されてよい。ゲート駆動装置は、スイッチング素子のゲート電圧を示すパラメータと、スイッチング素子の素子電圧を示すパラメータと、スイッチング素子に流れる電流を示すパラメータと、還流ダイオードに流れる電流を示すパラメータとのうち、少なくとも1つを取得する第1取得部をさらに備えてよい。ゲート駆動装置は、第1取得部が取得したパラメータに基づいて、第1基準タイミングを検出して第1検出部に信号を供給する第2検出部をさらに備えてよい。
第1基準タイミングは、スイッチング素子に対するターンオン信号の入力タイミングであってよい。
スイッチング素子は、還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されてよい。少なくとも一部の期間は、還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミングを含んでよい。
ゲート駆動装置は、還流ダイオードに流れる電流を示すパラメータと、スイッチング素子に流れる電流を示すパラメータとの少なくとも一方を取得する第2取得部をさらに備えてよい。ゲート駆動装置は、第2取得部が取得したパラメータに基づいて、還流ダイオードに流れる電流がゼロになったことを検出して切替部に信号を供給する第3検出部をさらに備えてよい。
ゲート駆動装置は、スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第2基準タイミングから還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミング以降までの第2基準時間の経過を検出して切替部に信号を供給する第4検出部をさらに備えてよい。
切替部は、ターンオン期間のうち少なくとも一部の期間の後に、スイッチング素子のゲート電流を、少なくとも一部の期間と比較して大きい電流に切り替えてよい。
切替部は、スイッチング素子のゲートに接続されるゲート抵抗を有し、当該ゲート抵抗の抵抗値を切り替えてよい。
切替部は、スイッチング素子のゲートに接続される電源を有し、当該電源の電圧を切り替えてよい。
切替部は、少なくとも一部の期間においてスイッチング素子のゲート電流を段階的に複数回切り替えてよい。
本発明の第2の態様においては、スイッチング装置が提供される。スイッチング装置は、第1の態様のゲート駆動装置を備えてよい。スイッチング装置は、ゲート駆動装置によってゲートが駆動されるスイッチング素子を備えてよい。
スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体素子であってよい。
本発明の第3の態様においては、スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動方法が提供される。ゲート駆動方法は、スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミング以降の少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替段階を備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係るスイッチング装置100を示す。 スイッチング装置100の動作を示す。 比較例のスイッチング装置により主スイッチング素子2をターンオンする場合の動作波形を示す。 スイッチング装置100により主スイッチング素子2をターンオンする場合の動作波形を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[1.スイッチング装置100の構成]
図1は、本実施形態に係るスイッチング装置100を示す。なお、図中、白抜きの矢印記号は電圧を示す。
スイッチング装置100は、一例としてモータ駆動用または電力供給用に用いられる電力変換装置の1相分を示したものであり、正側電源線101および負側電源線102と、電源出力端子105との接続を切り換えて電源出力端子105から変換した電圧を出力する。
ここで、正側電源線101および負側電源線102の間には例えば600〜800Vの直流電圧Edが印加され、負側電源線102はスイッチング装置100の全体の基準電位(一例としてグランド電位)に接続される。電源出力端子105には誘導負荷106が接続されてよい。スイッチング装置100は、正側の主スイッチング素子1および負側の主スイッチング素子2と、主スイッチング素子1、2に逆並列に接続された還流ダイオード3、4と、正側のゲート駆動装置5および負側のゲート駆動装置6とを備える。
[1−1.主スイッチング素子1,2]
主スイッチング素子1、2は、それぞれスイッチング素子の一例であり、ドレイン端子およびソース端子の間を電気的に接続または切断する。例えば、主スイッチング素子1、2は、後述のゲート駆動装置5、6によってオン(接続とも称する)/オフ(切断とも称する)を切り換える。ここで、本実施形態では一例として、主スイッチング素子1、2は負側電源線102および正側電源線101の間に直列に順次接続され、電力変換装置における上アームおよび下アームを構成している。主スイッチング素子1、2の中点には電源出力端子105が接続される。
主スイッチング素子1、2は、シリコンを基材としたシリコン半導体素子である。これに代えて、主スイッチング素子1、2の少なくとも一方はワイドバンドギャップ半導体素子であってもよい。ワイドバンドギャップ半導体素子とは、シリコン半導体素子よりもバンドギャップが大きい半導体素子であり、例えばSiC、GaN、ダイヤモンド、窒化ガリウム系材料、酸化ガリウム系材料、AlN、AlGaN、または、ZnOなどを含む半導体素子である。ワイドバンドギャップ半導体素子は、シリコン半導体素子よりもスイッチング速度を向上させることが可能である。なお、本実施例では主スイッチング素子1、2はMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、正側電源線101の側がカソードである寄生ダイオード(図示せず)を有してよい。
[1−2.還流ダイオード3,4]
還流ダイオード3、4は、主スイッチング素子1、2に逆並列に接続される。還流ダイオード3、4は、ショットキーバリアダイオードでもよいし、MOSFETの寄生ダイオードでもよい。還流ダイオード3、4は、シリコン半導体素子でもよいし、ワイドバンドギャップ半導体素子でもよい。
[1−3.ゲート駆動装置5,6]
ゲート駆動装置5、6は、外部から入力される入力信号に基づいて、対応する主スイッチング素子1、2のゲート(ゲート端子とも称する)を駆動する。入力信号は、PWM制御により主スイッチング素子1、2を制御して、電源出力端子105から概ね正弦波の交流電流を出力させてよい。入力信号は主スイッチング素子1と、主スイッチング素子2とに対して別々に入力されてよい。なお、本実施形態では一例として、入力信号はハイ(オン指令信号)の場合に主スイッチング素子2をオン状態にすることを指示し、ロー(オフ指令信号)の場合に主スイッチング素子2をオフ状態にすることを指示する。入力信号は主スイッチング素子1,2を交互にオン状態にする場合に、主スイッチング素子1,2の両方をオフ状態とした後に、主スイッチング素子1,2の何れか一方をオン状態としてよい。
正側のゲート駆動装置5は主スイッチング素子1のゲートを駆動し、負側のゲート駆動装置6は主スイッチング素子2のゲートを駆動する。なお、ゲート駆動装置5、6は同様の構成であるため、本実施形態では負側のゲート駆動装置6について説明を行い、正側のゲート駆動装置5については説明を省略する。
ゲート駆動装置6は、ゲート駆動部61と、取得部62と、検出部63〜65と、切替部67とを有する。本実施形態においては一例として、ゲート駆動装置6の各部をアナログ回路として説明する。
[1−3−1.ゲート駆動部61]
ゲート駆動部61は、外部からの入力信号に含まれるターンオン信号(立ち上り信号)およびターンオフ信号(立ち下り信号)に基づいて、主スイッチング素子2のゲートを駆動する。ゲート駆動部61は、主スイッチング素子2のゲート端子にオン/オフを指示するゲート駆動信号(オン指令信号/オフ指令信号)を供給する。本実施形態では一例として、ゲート駆動信号は主スイッチング素子2のオンを指示する場合にハイとなってよい。ゲート駆動部61は、主スイッチング素子2のソース端子に接続され、ソース端子の電位をゲート駆動信号の基準電位として用いてよい。
[1−3−2.取得部62]
取得部62は、第1取得部および第2取得部の一例であり、切替部67の切り替えタイミングに関するパラメータを取得する。例えば、取得部62は、主スイッチング素子2に流れる電流を示すパラメータを取得してよい。本実施形態では一例として、取得部62は、電流センサ621からドレイン電流Idを取得してよい。取得部62は、主スイッチング素子2のターンオン期間にパラメータを取得してよい。取得部62は、取得したパラメータを検出部63,65に供給してよい。
[1−3−3.検出部63]
検出部63は、第2検出部の一例であり、第1基準タイミングを検出する。検出部63は、取得部62が取得したパラメータに基づいて第1基準タイミングを検出してよい。例えば、検出部63は、パラメータを基準値と比較するコンパレータであってよい。検出部63は、第1基準タイミングを示す信号を検出部64に供給してよい。
ここで、第1基準タイミングは、切替部67によるモードを切り替えのための第1基準時間の開始タイミングである。第1基準タイミングは、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力以降のタイミングであってよく、本実施形態では一例として、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力タイミングよりも後のタイミングである。
また、第1基準時間は、第1基準タイミングから主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの時間である。第1基準時間の終期は、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後、かつ、還流ダイオード3に流れる電流がゼロとなるタイミングより前の任意のタイミングであってよい。第1基準時間は、スイッチング装置100の出荷前に予め測定されて検出部63に設定されてよい。
[1−3−4.検出部64]
検出部64は、第1検出部の一例であり、第1基準タイミングから第1基準時間の経過を検出する。例えば、検出部64は、第1基準タイミングからの経過時間に応じた電圧を出力する積分回路と、積分回路からの電圧を基準値と比較するコンパレータとを有してよい。検出部64は、第1基準時間の経過を示す信号を切替部67に供給してよい。
[1−3−5.検出部65]
検出部65は、第3検出部の一例であり、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを検出する。検出部65は、取得部62が取得したパラメータ(本実施形態では一例として主スイッチング素子2に流れる電流を示すパラメータ)に基づいて検出を行ってよい。例えば、検出部65は、主スイッチング素子2に流れる電流が主スイッチング素子2の定常オン状態での電流に達したことを検出することで、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを検出してよい。検出部65は、パラメータを基準値と比較するコンパレータであってよい。検出部65は、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを示す信号を切替部67に供給してよい。
[1−3−6.切替部67]
切替部67は、主スイッチング素子2のターンオン期間のうち主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミング以降の少なくとも一部の期間(低減期間とも称する)に、当該主スイッチング素子2のゲート電流を、低減期間前と比較して小さい電流に切り替える。切替部67は、接続の切替によってゲート電流を小さくしてよい。切替部67は、低減期間に主スイッチング素子2のゲート電流の変化速度を変化させて、当該ゲート電流を低減期間前よりも小さくしてよい。
低減期間は、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングに開始してもよいが、本実施形態においては一例として、当該タイミングよりも後に開始する。低減期間の始期は、検出部64によって検出されてよい。
また、低減期間は、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミングを含んでよい。別言すれば、低減期間の終期は、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミング以降であってよい。低減期間の終期は、検出部65によって検出されてよい。
切替部67は、増幅回路670と、接続切替部671と、切替制御部672とを有する。
[1−3−6−1.増幅回路670]
増幅回路670は、ゲート駆動部61からのゲート駆動信号を増幅して主スイッチング素子2のゲート端子に供給する。増幅回路670は、正側電源線6711および負側電源線6712の間に、正側のスイッチング素子6701,6702と、正側の抵抗6705,6706と、負側のスイッチング素子6703と、負側の抵抗6707とを有する。
正側のスイッチング素子6701,6702は、主スイッチング素子2をターンオンするための素子であり、正側電源線6711と、主スイッチング素子2のゲート端子との間に並列に接続される。正側のスイッチング素子6701,6702は、npn型のバイポーラトランジスタであり、ベース端子に入力されるゲート駆動信号がハイとなる場合にオンとなって正側電源線6711からの電流を主スイッチング素子2のゲート端子に供給してよい。
正側の抵抗6705,6706は、ゲート抵抗の一例であり、主スイッチング素子2のゲートに接続される。例えば、抵抗6705,6706は、正側電源線6711と、主スイッチング素子2のゲート端子との間に並列に接続されて、正側のスイッチング素子6701,6702とそれぞれ直列に接続されてよい。抵抗6705,6706は互いに異なる抵抗値を有する。本実施形態では一例として、抵抗6705の抵抗値は、抵抗6706の抵抗値よりも小さい。
負側のスイッチング素子6703は、主スイッチング素子2をターンオフするための素子であり、負側電源線6712と、主スイッチング素子2のゲート端子との間に接続されてよい。負側のスイッチング素子6703は、pnp型のバイポーラトランジスタであり、ベース端子に入力されるゲート駆動信号がローとなる場合にオンとなって主スイッチング素子2のゲート端子から負側電源線6712に電荷を引き抜いてよい。
負側の抵抗6707は、主スイッチング素子2のゲート端子と負側電源線6712との間で、負側のスイッチング素子6703と直列に接続される。
[1−3−6−2.接続切替部671]
接続切替部671は、抵抗6705の抵抗値と抵抗6706の抵抗値との間でゲート抵抗の抵抗値を切り替える。これにより、ゲート電流が切り換えられる。
接続切替部671は、2つの抵抗6705,6706の何れか一方を択一的にゲートに電気的に接続してよい。本実施形態では一例として接続切替部671は、スイッチング素子6701のベース端子と、スイッチング素子6702のベース端子との何れか一方をゲート駆動部61に接続する。
[1−3−6−3.切替制御部672]
切替制御部672は、検出部64,65から供給される信号に応じて接続切替部671を制御することで、ターンオン期間におけるゲート電流を制御する。切替制御部672は、接続切替部671に対する切替信号によって、主スイッチング素子2のターンオン期間のうち低減期間には抵抗6706をゲート端子に接続し、低減期間の前後には抵抗6705をゲートに接続してよい。これにより、低減期間には主スイッチング素子2のゲート電流が低減期間前と比較して小さい電流に切り替わり、低減期間の後には、主スイッチング素子2のゲート電流が低減期間と比較して大きい電流に切り替わる。切替制御部672は、主スイッチング素子2のターンオンが完了した場合には、遅くとも次のターンオン開始までに抵抗6705をゲート端子に接続してよい。
以上のスイッチング装置100によれば、主スイッチング素子2のターンオン期間のうち当該主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミング以降の低減期間に、当該主スイッチング素子2のゲート電流が低減期間前と比較して小さい電流に切り替わる。従って、還流ダイオード3に流れる電流の変化率を小さくすることができるため、還流ダイオード3の逆回復により生じるサージ電圧を低減し、サージ電圧による素子破壊を防止することができる。また、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミング以降に低減期間が開始するので、電流が流れ始めるタイミングよりも前に低減期間が開始する場合と異なり、ゲート電流、ひいてはゲート電圧の変化率が小さくなってターンオン期間が長くなってしまうのを防止し、スイッチング損失を低減することができる。
また、低減期間は主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始するので、電流が流れ始める以前に開始する場合と比較して、ターンオン期間をいっそう短くしてスイッチング損失を低減することができる。
また、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力以降の第1基準タイミングから主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの第1基準時間の経過が検出されて低減期間が開始するので、確実に低減期間を主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後にすることができる。
また、取得部62が取得したパラメータに基づいて第1基準タイミングが検出されるので、固定時間の経過タイミングを第1基準タイミングとして検出する場合と異なり、スイッチング装置100の状態によらず確実に第1基準タイミングを検出することができる。
また、低減期間には、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミングが含まれるので、還流ダイオード3の逆回復により生じるサージ電圧を確実に低減し、サージ電圧による素子破壊を防止することができる。
また、取得されたパラメータに基づいて、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことが検出されるので、固定時間の経過タイミングを電流がゼロになるタイミングとして検出する場合と異なり、スイッチング装置100の状態によらず、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミングを確実に低減期間に含めることができる。
また、低減期間にゲート電流の変化速度が変化してゲート電流が低減期間前よりも小さくなるので、ゲート電流を急峻に小さくして還流ダイオード3の逆回復により生じるサージ電圧を確実に低減し、サージ電圧による素子破壊を防止することができる。
[2.動作]
図2は、スイッチング装置100の動作を示す。スイッチング装置100は、ステップS101〜S115の処理を行うことにより主スイッチング素子2のゲートを駆動して主スイッチング素子2をターンオンする。
ステップS101においてゲート駆動部61は、外部からの入力信号に含まれるオン指令信号を受信する。ステップS103においてゲート駆動部61は、ターンオンを指示するゲート駆動信号を出力して主スイッチング素子2のターンオンを開始する。なお、本実施形態においては一例として、主スイッチング素子2のターンオンの開始時には主スイッチング素子2のゲート端子に抵抗6705が接続されており、ゲート駆動信号によって抵抗6705の抵抗値に応じたゲート電流がゲートに流れ始める。また、パラメータを取得部62は、主スイッチング素子2に流れる電流を示す取得し始める。
ステップS105において検出部63は、第1基準タイミングを検出する。検出部63は、取得部62が取得したパラメータに基づいて第1基準タイミングを検出してよく、本実施形態では一例として、主スイッチング素子2に流れる電流がゼロより大きい閾値に達するタイミングを第1基準タイミングとして検出する。これにより、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力タイミングよりも後の第1基準タイミングが検出される。
ステップS107において検出部64は、第1基準タイミングから第1基準時間が経過するタイミングを検出する。これにより、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるよりも後のタイミングが検出されて低減期間が開始する。検出されるタイミングは、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるよりも後である限りにおいて、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミングであってもよいし、その前のタイミングであってもよい。本実施形態では一例として、検出されるタイミングは、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになるタイミングの直前であってよい。
ステップS109において切替部67は、主スイッチング素子2のゲート電流を低減期間前よりも小さい電流に切り替える。本実施形態では一例として、切替部67は、ゲート抵抗を抵抗6705から抵抗6706に切り替えてゲート電流の変化速度を変化させ、ゲート電流を小さくする。ゲート電流は低減期間前から不連続に小さくなってよい。
ステップS111において検出部65は、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを検出する。検出部65は、取得部62が取得したパラメータに基づいて、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを検出してよく、本実施形態では一例として、主スイッチング素子2に流れる電流が主スイッチング素子2の定常オン状態での電流に達したことを検出することで、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを検出する。これにより、低減期間が終了する。
ステップS113において切替部67は、主スイッチング素子2のゲート電流を低減期間よりも大きい電流に切り替える。本実施形態では一例として、切替部67は、ゲート抵抗を抵抗6706から抵抗6705に切り替えてゲート電流を大きくする。これにより、低減期間のゲート電流が低減期間の前よりも小さくなり、低減期間後のゲート電流が低減期間よりも大きくなる。
そして、ステップS115において主スイッチング素子2のターンオンが完了し、スイッチング装置100はターンオンに関する動作を終了する。
[3.動作波形]
[3−1.比較例のスイッチング装置による動作波形]
図3は、本実施形態の比較例のスイッチング装置により主スイッチング素子2をターンオンする場合の動作波形を示す。比較例のスイッチング装置は主スイッチング素子2のゲート電圧Vgが閾値電圧Vthを超える前にあらかじめゲート抵抗を大きくすることで、主スイッチング素子2のゲート電流を小さくして素子電流Idの変化率、ひいては還流ダイオード3に流れる電流の変化率を抑え、還流ダイオード3の逆回復によるサージ電圧を低減する。
なお、図3と、後述の図4において横軸は時間を示し、縦軸は主スイッチング素子2に対する入力信号や、切替制御部672からの切替信号、主スイッチング素子2のゲート電圧Vg、ゲート電流Ig、素子電流(ドレイン電流)Idおよび素子電圧(ドレインソース間電圧)Vds、還流ダイオード3に流れる電流IF、還流ダイオード3の素子電圧(アノードカソード間電圧)VAK、スイッチング装置のモードを示す。このうち、切替信号は、抵抗値の小さい抵抗6705をゲート端子に接続する場合には「Rg小」、抵抗値の大きい抵抗6706をゲート端子に接続する場合には「Rg大」として図示している。また、スイッチング装置のモードは、主スイッチング素子2にオン指令信号が入力されて主スイッチング素子2の素子電流Idの増加、還流ダイオード3の電流IFの減少が開始するまでをモード(1)、モード(1)の後、還流ダイオード3に流れる電流IFがゼロクロスするまでをモード(2)、モード(2)の後をモード(3)として図示している。
抵抗6705が主スイッチング素子2のゲート端子に接続された状態で、主スイッチング素子2を駆動するための入力信号が時点t1でロー(オフ指令)からハイ(オン指令)に切り替わると、ゲート駆動部61からのゲート駆動信号がハイとなり、抵抗6705の抵抗値(本比較例においては抵抗6706よりも小さい抵抗値)に応じたゲート電流Igが流れ始める。また、ゲート電圧Vgが上昇し始める。
時点t2で切替制御部672が切替信号によりゲート端子に抵抗6706を接続させると、ゲート電流Igが小さくなる。また、ゲート電圧Vgの変化率が小さくなる。
時点t3でゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達すると、主スイッチング素子2に素子電流Idが流れ始め、還流ダイオード3に流れる電流IFが低下し始める。また、素子電圧Vdsは、主スイッチング素子2に接続された配線のインダクタンスLと、素子電流Idの変化率とを乗算した電圧ΔV1(=L×d(Id)/dt)だけ低下する。
時点t4で還流ダイオード3に流れる電流IFがゼロになり、その後の時点t5で切替制御部672が切替信号によりゲート端子に抵抗6705を接続させると、ゲート電流Igが大きくなる。これにより、ターンオンが早められる。また、還流ダイオード3が逆回復してサージ電圧がピーク電圧Vpに達し、時点t6でターンオン期間が終了する。
以上の変形例においては、時点t1〜t6のターンオン期間のうち時点t2〜t5の期間でゲート電流Igが小さくされて還流ダイオード3に流れる電流の変化率が抑えられるため、逆回復により生じるサージ電圧が小さくなる。しかしながら、ゲート電流Igを小さくする期間が長い分、ターンオン期間が長くなり、スイッチング損失が大きくなってしまう。
[3−2.実施形態のスイッチング装置100による動作波形]
図4は、本実施形態のスイッチング装置100により主スイッチング素子2をターンオンする場合の動作波形を示す。
本実施形態に係るスイッチング装置100では、上述の比較例と同様にして、入力信号が時点t1でロー(オフ指令)からハイ(オン指令)に切り替わると、抵抗6705の抵抗値(本動作例においては抵抗6706よりも小さい抵抗値)に応じたゲート電流Igが流れてゲート電圧Vgが上昇し始める。
時点t3でゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達すると、主スイッチング素子2に素子電流Idが流れ始め、還流ダイオード3に流れる電流IFが低下し始める。
ここで、本実施形態に係るスイッチング装置100では、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達する時点t3では、抵抗6705が主スイッチング素子2のゲート端子に接続されている。そのため、比較例と比較してゲート電流Igが大きく維持されて素子電流Idの変化率が大きく維持される結果、素子電圧Vdsは電圧ΔV1よりも大きい電圧ΔV2だけ低下する。また、比較例と比較して還流ダイオード3に流れる電流IFの変化率が大きく維持される。
時点t10で検出部63は素子電流Idが閾値電流Ithに達する第1基準タイミングを検出し、時点t2'で検出部64が第1基準タイミングとしての時点t10から第1基準時間Δtが経過するタイミング、つまり低減期間の開始タイミングを検出する。
開始タイミングが検出されると、切替制御部672が切替信号によりゲート端子に抵抗6706を接続させる。これにより、ゲート電流Igの変化速度が変化し、ゲート電流Igが小さくなる。また、ゲート電圧Vgの変化率が小さくなる。ここで、時点t2'は、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達する時点t3よりも後であってよく、還流ダイオード3に流れる電流IFがゼロになる時点t4'以前であってよい。時点t2'が時点t4'以前であれば、素子電流Idおよび還流ダイオード3の電流IFの変化が緩やかになる結果、逆回復によって還流ダイオード3のカソード端子側からアノード端子側に流れる電流の大きさが小さくなり、逆回復に起因するサージ電圧は低減される。
時点t4'で還流ダイオード3に流れる電流IFがゼロになったことを検出部65が検出すると、その直後に時点t5'で切替制御部672が切替信号によりゲート端子に抵抗6705を接続させる。その結果、ゲート電流の変化速度が変化してゲート電流Igが大きくなり、ターンオンが早められる。また、還流ダイオード3が逆回復してサージ電圧がピーク電圧Vp'に達し、時点t6'でターンオン期間が終了する。なお、本動作例では時点t3〜t2'の期間において還流ダイオード3に流れる電流IFの変化率が大きいため、電流IFがゼロクロスする時点t4'は比較例の時点t4よりも早い。
以上のように、本動作例によれば、時点t1〜t6'のターンオン期間のうち時点t2'〜t5'の期間でゲート電流Igが小さくされて還流ダイオード3に流れる電流の変化率が抑えられるため、逆回復により生じるサージ電圧のピーク電圧Vp'が、比較例のピーク電圧Vpより小さくなる。また、比較例の時点t2〜t5の期間と比較してゲート電流Igを小さくする期間が短い分、ターンオン期間t1〜t6'が短くなり、スイッチング損失が低減される。
[4.変形例]
なお、上記の実施形態においては、取得部62は主スイッチング素子2に流れる電流を示すパラメータを取得することとして説明したが、これに加えて/代えて、主スイッチング素子2のゲート電圧Vgを示すパラメータと、主スイッチング素子2の素子電圧Vdsを示すパラメータと、還流ダイオード3に流れる電流IFを示すパラメータとのうち、少なくとも1つを取得してもよい。ゲート電圧Vgを示すパラメータが取得される場合には、検出部63は、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達するタイミングを第1基準タイミングとして検出してよい。素子電圧Vdsを示すパラメータが取得される場合には、検出部63は、素子電圧Vdsが低下して基準電圧に達するタイミングを第1基準タイミングとして検出してよい。電流IFを示すパラメータが出力される場合には、検出部63は、電流IFが低下して基準電流に達するタイミングを第1基準タイミングとして検出してよい。
また、取得部62が取得したパラメータに基づいて第1基準タイミングが検出されることとして説明したが、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力タイミングを第1基準タイミングとしてもよい。この場合には、パラメータに基づいて第1基準タイミングを検出する検出部63はゲート駆動装置6に具備されなくてもよい。
また、低減期間は主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始することとして説明したが、主スイッチング素子2に電流が流れ始めるタイミングに開始してもよい。この場合には、第1基準タイミングを検出するための検出部63はゲート駆動装置6に具備されなくてよい。また、低減期間の開始タイミングを検出するための検出部64は、主スイッチング素子2に流れる電流Idを示すパラメータが取得される場合に、当該電流Idがゼロよりも大きくなるタイミングを検出してよい。また、検出部64は、ゲート電圧Vgを示すパラメータが取得される場合に、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthに達するタイミングを検出してよい。また、検出部64は、素子電圧Vdsを示すパラメータが取得される場合に、素子電圧Vdsが低下し始めるタイミングを検出してよい。また、検出部64は、還流ダイオード3に流れる電流IFを示すパラメータが出力される場合に、当該電流IFが低下し始めるタイミングを検出してよい。
また、検出部65は、還流ダイオード3に流れる電流がゼロになったことを、主スイッチング素子2に流れる電流Idを示すパラメータに基づいて検出することとして説明したが、これに加えて/代えて、還流ダイオード3に流れる電流を示すパラメータに基づいて検出してもよい。また、検出部65は、主スイッチング素子2に対するターンオン信号の入力以降の第2基準タイミングから還流ダイオード3に流れる電流IFがゼロになるタイミング以降までの第2基準時間の経過を検出してもよい。第2基準時間はスイッチング装置100の出荷前に予め測定されて検出部65に設定されてよい。第2基準タイミングは第1基準タイミングと同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、第2基準タイミングは、ターンオン信号の入力タイミングでもよいし、ゲート電流Igの増加タイミングでもよいし、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthを超えるタイミングでもよいし、主スイッチング素子2の素子電圧Vdsの低下タイミングでもよいし、主スイッチング素子2に流れる電流Idの増加タイミングでもよいし、還流ダイオード3に流れる電流IFの低下タイミングでもよい。
また、切替部67は、正側電源線6711とゲート端子との間に並列な2つの抵抗6705,6706を有し、これらの抵抗6705,6706の一方を択一的にゲート端子に接続することとして説明したが、ターンオン期間に主スイッチング素子2のゲート電流を小さくすることができる限りにおいて、他の構成を有してもよい。例えば、切替部67は、ゲート駆動部61とゲート端子との間に並列な2つの抵抗を有し、これらの抵抗の一方を択一的にゲート端子に接続してもよい。また、切替部67は、抵抗値の異なる3つの抵抗を有してよく、低減期間前、低減期間中および低減期間後で別々の抵抗をゲート端子に接続してよい。この場合、低減期間中にゲート端子に接続される抵抗は最も大きい抵抗値を有してよく、低減期間前にゲート端子に接続される抵抗と、低減期間後にゲート端子に接続される抵抗とは、何れが大きい抵抗値を有してもよい。また、切替部67は、単一の可変抵抗を有し、当該可変抵抗の抵抗値を切り替えることでゲート電流を小さくしてもよい。
また、切替部67はゲート抵抗を切り替えることで主スイッチング素子2のゲート電流を小さくすることとして説明したが、他の手法でゲート電流を小さくしてもよい。例えば、切替部67は、主スイッチング素子2のゲート端子に接続される1または複数の電源を有し、当該電源の電圧を切り替えることでゲート電流を小さくしてもよい。
また、切替部67は低減期間にゲート電流を一度に切り換えて小さくすることとして説明したが、段階的に複数回切り替えてもよい。この場合には、ゲート電流が一度に切り替えられる場合と比較して、ゲート電流を緩やかに変化させることができるため、サージ電圧を確実に低減することができる。
また、スイッチング装置100は正側の主スイッチング素子1およびゲート駆動装置5の組と、負側の主スイッチング素子2およびゲート駆動装置6の組とを備えることとして説明したが、何れか一方の組のみを備えることとしてもよい。
また、ゲート駆動装置6の各部をアナログ回路として説明したが、検出部63〜65および切替制御部672の少なくとも1つがデジタル回路であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 主スイッチング素子
2 主スイッチング素子
3 還流ダイオード
4 還流ダイオード
5 ゲート駆動装置
6 ゲート駆動装置
61 ゲート駆動部
62 取得部
63 検出部
64 検出部
65 検出部
67 切替部
100 スイッチング装置
101 正側電源線
102 負側電源線
105 電源出力端子
106 誘導負荷
621 電流センサ
670 増幅回路
671 接続切替部
672 切替制御部
6701 スイッチング素子
6702 スイッチング素子
6703 スイッチング素子
6705 抵抗
6706 抵抗
6707 抵抗
6711 正側電源線
6712 負側電源線

Claims (20)

  1. スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動部と、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始する少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替部と、
    を備えるゲート駆動装置。
  2. 前記切替部は、前記少なくとも一部の期間に前記スイッチング素子のゲート電流の変化速度を変化させて、当該ゲート電流を前記少なくとも一部の期間前よりも小さくする、請求項1に記載のゲート駆動装置。
  3. 前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第1基準タイミングから前記スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの第1基準時間の経過を検出して前記切替部に信号を供給する第1検出部をさらに備える、請求項1または2に記載のゲート駆動装置。
  4. スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動部と、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始する少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替部と、
    前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第1基準タイミングから前記スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの第1基準時間の経過を検出して前記切替部に信号を供給する第1検出部と、
    を備えるゲート駆動装置。
  5. 前記第1検出部は、予め設定された前記第1基準時間の経過を検出する、請求項4または4に記載のゲート駆動装置。
  6. 前記第1基準タイミングは、前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力タイミングよりも後であり、
    前記スイッチング素子は、還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されており、
    当該ゲート駆動装置は、
    前記スイッチング素子のゲート電圧を示すパラメータと、前記スイッチング素子の素子電圧を示すパラメータと、前記スイッチング素子に流れる電流を示すパラメータと、前記還流ダイオードに流れる電流を示すパラメータとのうち、少なくとも1つを取得する第1取得部と、
    前記第1取得部が取得したパラメータに基づいて、前記第1基準タイミングを検出して前記第1検出部に信号を供給する第2検出部と、
    をさらに備える、請求項3から5の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  7. 前記第1基準タイミングは、前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力タイミングである、請求項3から5の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  8. 前記スイッチング素子は、還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されており、
    前記少なくとも一部の期間は、前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミングを含む、請求項1から7の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  9. 前記還流ダイオードに流れる電流を示すパラメータと、前記スイッチング素子に流れる電流を示すパラメータとの少なくとも一方を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部が取得したパラメータに基づいて、前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになったことを検出して前記切替部に信号を供給する第3検出部と、
    をさらに備える、請求項に記載のゲート駆動装置。
  10. 前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第2基準タイミングから前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミング以降までの第2基準時間の経過を検出して前記切替部に信号を供給する第4検出部をさらに備える、請求項に記載のゲート駆動装置。
  11. 還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されたスイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動部と、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミング以降で、かつ前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミングを含む少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替部と、
    前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第2基準タイミングから前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミング以降までの第2基準時間の経過を検出して前記切替部に信号を供給する第4検出部と、
    を備えるゲート駆動装置。
  12. 前記切替部は、前記ターンオン期間のうち前記少なくとも一部の期間の後に、前記スイッチング素子のゲート電流を、前記少なくとも一部の期間と比較して大きい電流に切り替える、請求項1から11の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  13. 前記切替部は、前記スイッチング素子のゲートに接続されるゲート抵抗を有し、当該ゲート抵抗の抵抗値を切り替える、請求項1から12の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  14. 前記切替部は、前記スイッチング素子のゲートに接続される電源を有し、当該電源の電圧を切り替える、請求項1から12の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  15. 前記切替部は、前記少なくとも一部の期間において前記スイッチング素子のゲート電流を段階的に複数回切り替える、請求項1から14の何れか一項に記載のゲート駆動装置。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載のゲート駆動装置と、
    前記ゲート駆動装置によってゲートが駆動される前記スイッチング素子と、
    を備えるスイッチング装置。
  17. 前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体素子である請求項16に記載のスイッチング装置。
  18. スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動方法であって、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始する少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替段階を備えるゲート駆動方法。
  19. 還流ダイオードが逆並列に接続された対向スイッチング素子と直列に接続されたスイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動方法であって、
    前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第2基準タイミングから前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミング以降までの第2基準時間の経過を検出する検出段階と、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミング以降で、かつ前記還流ダイオードに流れる電流がゼロになるタイミングを含む少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替段階と、
    を備えるゲート駆動方法。
  20. スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動方法であって、
    前記スイッチング素子に対するターンオン信号の入力以降の第1基準タイミングから前記スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後までの第1基準時間の経過を検出する検出段階と、
    前記スイッチング素子のターンオン期間のうち当該スイッチング素子に電流が流れ始めるタイミングよりも後に開始する少なくとも一部の期間に、当該スイッチング素子のゲート電流を、当該少なくとも一部の期間前と比較して小さい電流に切り替える切替段階と、
    を備えるゲート駆動方法。
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