JP6943117B2 - 金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム - Google Patents

金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP6943117B2
JP6943117B2 JP2017186264A JP2017186264A JP6943117B2 JP 6943117 B2 JP6943117 B2 JP 6943117B2 JP 2017186264 A JP2017186264 A JP 2017186264A JP 2017186264 A JP2017186264 A JP 2017186264A JP 6943117 B2 JP6943117 B2 JP 6943117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
meth
metal thin
acrylate
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017186264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018062648A (ja
Inventor
修平 酒谷
修平 酒谷
敦子 小西
敦子 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JP2018062648A publication Critical patent/JP2018062648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6943117B2 publication Critical patent/JP6943117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、金属薄膜用アンダーコート剤組成物に関し、更に詳しくは、各種樹脂基材と金属薄膜層の双方に対する密着性に優れ、かつ屈曲性にも優れたアンダーコート層を形成することができる、アンダーコート剤組成物に関するものである。
従来、スマートフォンやタブレットPC等のタッチパネルを搭載した液晶ディスプレイに用いられる透明導電性フィルムとして、多くはITO(酸化インジウムスズ)をPET(ポリエチレンテレフタレート)上にスパッタリングにて成膜しパターニングを施したフィルムが利用されてきた。
しかしながらITO導電性フィルムは、屈曲性に乏しく、抵抗値の下限が50〜100Ω/□程度であることから大画面タッチパネルに不向きであるといった欠点があり、更には原料であるインジウムが希少金属であることからコスト面での問題があった。
そのため近年ではITO代替として銅や銀を導電層に用いたフィルムの実用化が進んでいる。特に銅を真空蒸着あるいはスパッタリングにて基材上に成膜しメッシュ状にパターニングを施したフィルムは、曲げにも強く、1Ω/□以下と非常に低抵抗であり、更にはコスト面で有利であることから、ITO導電性フィルムでは技術的に難しかった大画面タッチパネルやフレキシブルディスプレイへの適用も可能となる。
かかる銅メッシュフィルムを製造する上で、プラスチック基材と、蒸着あるいはスパッタリングによって製膜された銅との密着性・耐久密着性を充分に担保することが重要であるが、通常のプラスチック基材では銅密着性に乏しい。また、ポリエステルやポリウレタン系の易接着プライマー層が形成されたポリエチレンテレフタレート基材が広く市販されているが、これらも耐久密着性が不充分である。
そこで充分な銅密着性を得るべく基材上に金属薄膜用アンダーコーティング処理を施すプロセスが提案されており、例えば特許文献1にはポリオールを原料に用いないウレタンアクリレートを含有する金属薄膜用アンダーコート剤が記載されている。
特開2016−8241号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、チオウレア型シランカップリング剤を添加することにより金属薄膜との密着性を得ているが、シランカップリング剤等を配合する工程を必要とするため生産効率が悪かったり、液としての保存安定性が悪い、真空蒸着時にシランカップリング剤が揮発し、蒸着に影響する可能性があるといった問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、各種樹脂基材および金属薄膜層に対する密着性に優れ、かつ屈曲性にも優れたアンダーコート層を形成することができる、金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルムの提供をその目的とする。
しかるに本発明者らは、各種樹脂基材および金属薄膜層、特には銅薄膜層に対する密着性に優れ、かつ屈曲性にも優れたアンダーコート層を形成することができる、金属薄膜用アンダーコート剤組成物を得るために鋭意研究を重ねた。その結果、金属薄膜用アンダーコート剤組成物中に、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を配合すると、所期の目的が達成できることを本発明者らは見出し、本発明に到達した。これは、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエステル基と金属原子との間に電子的相互作用が働くためと推測される。
即ち、本発明は、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物であって、上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物であり、上記多価アルコールが、水酸基を両末端に有する直鎖状の2価のアルコールであり、上記多価カルボン酸が、芳香族ジカルボン酸を含むことを特徴とする金属薄膜用アンダーコート剤組成物を第1の要旨とする。
更に、本発明は、上記第1の要旨において、金属薄膜用アンダーコート剤組成物を含有してなる、金属薄膜用アンダーコート剤を第2の要旨とする。
そして、本発明は、上記第2の要旨において、基材フィルム上に、金属薄膜用アンダーコート剤からなるアンダーコート層を有する、アンダーコート層付き基材フィルムを第3の要旨とする。
また、本発明は、上記第3の要旨において、アンダーコート層付き基材フィルムのアンダーコート層上に、金属薄膜層を有する金属薄膜層付き積層フィルムを第4の要旨とする。
本発明は、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物であって、上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物であり、上記多価アルコールが、水酸基を両末端に有する直鎖状の2価のアルコールであり、上記多価カルボン酸が、芳香族ジカルボン酸を含むため、各種樹脂基材フィルムと金属薄膜層の双方に対する密着性、特には、銅薄膜層との密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れる。そのため、ITO代替銅薄膜メッシュフィルムのアンダーコーティング剤等の金属薄膜用アンダーコート剤として有用である。
そして、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が水酸基を2〜5個有するポリオール化合物である場合は、金属薄膜層との密着性により優れるようになる。
また、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)の数平均分子量が、300〜50,000である場合は、基材フィルムと金属薄膜層の双方に対する密着性に一層優れるようになる。
そして、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物であり、多価カルボン酸が、テレフタル酸、イソフタル酸、およびこれら酸のエステル形成性誘導体からなる群から選ばれた少なくとも一つである場合は、より均一な金属薄膜層を得ることができ、金属薄膜への密着性にも寄与する。
更に、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量平均分子量が1,000〜100,000である場合は、密着性により一層優れ、更に適度な硬度を有し、タック性にも優れるようになる。
そして、上記金属薄膜用アンダーコート剤組成物を含有してなる、金属薄膜用アンダーコート剤は、各種樹脂基材フィルムと金属薄膜層の双方に対する密着性、特には、銅薄膜層との密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れるアンダーコート層とすることができる。
また、上記金属薄膜用アンダーコート剤からなるアンダーコート層を有するアンダーコート層付き基材フィルムは、アンダーコート層上に設ける各種金属薄膜層との密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れる基材フィルムとすることができる。
更に、上記アンダーコート層付き基材フィルムのアンダーコート層上に、金属薄膜層を有する金属薄膜層付き積層フィルムは、金属薄膜層の密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れる金属薄膜層付き積層フィルムとすることができる。
また、上記金属薄膜層が銅薄膜の場合においても、密着性により優れた金属薄膜層付き積層フィルムとすることができる。
つぎに、本発明を実施するための形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、本発明において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物は、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有するものである。以下、金属薄膜用アンダーコート剤組成物の構成成分について説明する。
<ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)>
〔水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)〕
水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、脂肪酸変性−グリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和基を1個含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物;グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイル−オキシプロピルメタクリレート等のエチレン性不飽和基を2個含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和基を3個以上含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物等が挙げられる。これら水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)は1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
これらのなかでも、金属密着性を重視する場合であれば、エチレン性不飽和基を1個含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物が好ましく、特には汎用性の点から2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の炭素数2〜4のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、なかでも2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
また、アンダーコート層の硬度を重視する場合であれば、エチレン性不飽和基を2個以上、好ましくは2〜10個、特に好ましくは3〜5個含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物が好ましく、特には汎用性の点からペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが好ましく、なかでも銅密着性とのバランスの点からペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが好ましい。
〔多価イソシアネート系化合物(a2)〕
上記の多価イソシアネート系化合物(a2)としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタンポリイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等の脂環式系ポリイソシアネート、或いはこれらポリイソシアネートの3量体化合物または多量体化合物、アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート等が挙げられる。これら多価イソシアネート系化合物(a2)は1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
これらのなかでも、金属密着性に優れる点でトリレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネートが好ましく用いられ、黄変が少ない点で、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボネンジイソシアネート等の脂環式系ジイソシアネートが、好ましく用いられ、特に好ましくは硬化収縮が小さい点でトリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネートであり、更に好ましくは、汎用性に優れる点でイソホロンジイソシアネートである。
〔ポリエステル系ポリオール化合物(a3)〕
本発明で用いる、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、上記で説明した水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)および多価イソシアネート系化合物(a2)とともに、さらに、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)を反応させてなる反応生成物である。
上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)としては、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物、環状エステル化合物の開環重合物、および、多価アルコールと多価カルボン酸と環状エステル化合物との3種類の成分による反応物、からなる群から選ばれた少なくとも一つであることが好ましいが本発明においては、組成の自由度(イソフタル酸構造、テレフタル酸構造を多数導入可能)の点から多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物を用いる
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−テトラメチレンジオール、1,3−テトラメチレンジオール、2−メチル−1,3−トリメチレンジオール、1,5−ペンタメチレンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレンジオール、3−メチル−1,5−ペンタメチレンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタメチレンジオール等の脂肪族ジオール;1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、トリシクロデカンジメタノール、アダマンタンジオール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール等の脂環族ジオール;ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールE等)、4,4’−チオジフェノール、4,4’−メチレンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、o−ジヒドロキシベンゼン、m−ジヒドロキシベンゼン、p−ジヒドロキシベンゼン、2,5−ナフタレンジオール、p−キシレンジオール及びそれらのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加体等の芳香族ジオール等の2価のアルコールや、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、糖アルコール類(キシリトールやソルビトール等)等の3価以上のアルコール等が挙げられる。これらの多価アルコールは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
これらのなかでも、2価のアルコールが好ましく、特には水酸基を両末端に有する直鎖状の2価のアルコールが金属薄膜とアンダーコート層との密着性が向上する点で好ましく、更に好ましくは、1,6−ヘキサメチレンジオール、1,5−ペンタメチレンジオール、1,4−テトラメチレンジオール、プロピレングリコール、エチレングリコールである。
上記多価カルボン酸としては、例えば、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、p−フェニレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;トリメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸等の三価以上の芳香族カルボン酸、及びこれら多価カルボン酸のエステル形成性誘導体等が挙げられる。これらの多価カルボン酸は単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
これらのなかでも、より均一な金属薄膜層を得ることができ、金属薄膜との密着性にも寄与し、アンダーコート層の硬度において優れる点から、本発明においては、芳香族ジカルボン酸を含むものであり、特には、イソフタル酸、テレフタル酸およびこれら酸のエステル形成性誘導体が好ましく、殊にはイソフタル酸が好ましい。
なお、本発明において、「カルボン酸」との用語は、カルボン酸に加えて、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、カルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸エステル等のカルボン酸の誘導体を含むものであり、これらカルボン酸の誘導体を「エステル形成性誘導体」と記載する。具体的なカルボン酸に関しても同様である。
上記環状エステル化合物としては、例えば、プロピオラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等が挙げられる。これらの環状エステル化合物は単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)は、例えば、多価アルコールと多価カルボン酸との混合物(および、環状エステル化合物の少なくとも一方)および触媒を適宜の反応器に仕込み、通常150〜260℃に加熱することにより、副生成物である水又はメタノールを留去しながら、エステル化反応又はエステル交換反応を進行させることにより得ることができる。
ポリエステル系ポリオール化合物(a3)の含有する水酸基の数は、水酸基の数が多すぎると反応中にゲル化が起こりやすくなる傾向があることから、好ましくは2〜5個、特に好ましくは2〜3個、更に好ましくは金属薄膜層とアンダーコート層との密着性に優れる点から2個である。
また、上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)の数平均分子量が300〜50,000であることが好ましく、特には400〜10,000、更には500〜5,000であることが好ましい。かかる数平均分子量が小さすぎると密着性が低下する傾向があり、大きすぎると硬度不足やタックが残りやすくなる傾向がある。
なお、上記の数平均分子量は、例えば、JIS K 1577に準拠して測定した水酸基価に基づく方法や、高速液体クロマトグラフィーにより求めることができる。
高速液体クロマトグラフィーにおいては、高速液体クロマトグラフ(日本ウォーターズ社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF−806L(排除限界分子量:2×107、分離範囲:100〜2×107、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)の3本直列を用いることにより、標準ポリスチレン分子量換算による数平均分子量を測定することができる。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、上記(a1)〜(a3)成分を反応させることにより得られるが、具体的には次のようにして製造することができる。
例えば、
(i)上記の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)を、反応器に一括または別々に仕込み反応させる方法、
(ii)ポリエステル系ポリオール化合物(a3)と多価イソシアネート系化合物(a2)とを予め反応させて得られる反応生成物に、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)を反応させる方法、
(iii)多価イソシアネート系化合物(a2)と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)とを予め反応させて得られる反応生成物に、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)を反応させる方法、
等が挙げられるが、反応の安定性や副生成物の低減等の点から(ii)の方法が好ましい。
上記(ii)の方法について、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)と多価イソシアネート系化合物(a2)との反応には、公知の反応手段を用いることができる。その際、例えば、多価イソシアネート系化合物(a2)中のイソシアネート基:ポリエステル系ポリオール化合物(a3)中の水酸基とのモル比を通常2n:(2n−2)(nは2以上の整数)程度にすることにより、イソシアネート基を残存させた末端イソシアネート基含有ウレタン(メタ)アクリレート系化合物を得ることができ、該化合物を得た後、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との付加反応を行うことができる。
上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)と多価イソシアネート系化合物(a2)とを予め反応させて得られる反応生成物と、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との付加反応にも、公知の反応手段を用いることができる。
反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との反応モル比は、例えば、多価イソシアネート系化合物(a2)のイソシアネート基が2個で、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)の水酸基が1個である場合は、反応生成物:水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)が1:2程度であり、多価イソシアネート系化合物(a2)のイソシアネート基が3個で、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)の水酸基が1個である場合は、反応生成物:水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)が1:3程度である。
この反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との付加反応においては、反応系の残存イソシアネート基含有率が0.5重量%以下になる時点で反応を終了させることにより、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が得られる。
かかるポリエステル系ポリオール化合物(a3)と多価イソシアネート系化合物(a2)との反応、更にその反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との反応においては、反応を促進する目的で触媒を用いることも好ましく、かかる触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、トリメチル錫ヒドロキシド、テトラ−n−ブチル錫、オクチル酸錫等の有機金属化合物、オクテン酸亜鉛、オクテン酸錫、ナフテン酸コバルト、塩化第1錫、塩化第2錫等の金属塩、トリエチルアミン、ベンジルジエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N−エチルモルホリン等のアミン系触媒、硝酸ビスマス、臭化ビスマス、ヨウ化ビスマス、硫化ビスマス等の他、ジブチルビスマスジラウレート、ジオクチルビスマスジラウレート等の有機ビスマス化合物や、2−エチルヘキサン酸ビスマス塩、ナフテン酸ビスマス塩、イソデカン酸ビスマス塩、ネオデカン酸ビスマス塩、ラウリル酸ビスマス塩、マレイン酸ビスマス塩、ステアリン酸ビスマス塩、オレイン酸ビスマス塩、リノール酸ビスマス塩、酢酸ビスマス塩、ビスマスリビスネオデカノエート、ジサリチル酸ビスマス塩、ジ没食子酸ビスマス塩等の有機酸ビスマス塩等のビスマス系触媒、無機ジルコニウム、有機ジルコニウム、ジルコニウム単体等のジルコニウム系触媒、2−エチルヘキサン酸亜鉛/ジルコニ
ウムテトラアセチルアセトナート等が挙げられ、なかでも、ジブチル錫ジラウレート、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセンが好適である。なお、これらの触媒は1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
また、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)と多価イソシアネート系化合物(a2)との反応、更にその反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との反応においては、イソシアネート基に対して反応する官能基を有しない有機溶剤、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族類等の有機溶剤を用いることができる。
上記の反応温度は、通常30〜90℃、好ましくは40〜80℃であり、反応時間は、通常2〜10時間、好ましくは3〜8時間である。
かくして上記ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が得られる。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量平均分子量は、1,000〜100,000であることが好ましく、特には1,500〜50,000、更には2,000〜20,000であることが好ましい。かかる重量平均分子量が小さすぎると密着性が低下する傾向にあり、大きすぎると硬度不足やタックが残りやすくなる傾向がある。
なお、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフ(Waters社製、「ACQUITY APCシステム」)に、カラム:ACQUITY APC XT 450×1本、ACQUITYAPC XT 200×1本、ACQUITY APC XT 45×2本の4本直列を用いることにより測定される。
また、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の粘度については、60℃における粘度が、500〜1,000,000mPa・sであることが好ましく、特には1,000〜500,000mPa・s、更には2,000〜100,000mPa・sであることが好ましい。かかる粘度が高すぎるとハンドリング性が低下する傾向があり、低すぎてもハンドリング性が低下する傾向がある。なお、粘度の測定法はE型粘度計による。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基含有量としては、0.05〜6.5mmol/gであることが好ましく、特に好ましくは0.1〜5mmol/g、更に好ましくは0.5〜3mmol/gである。エチレン性不飽和基含有量が多すぎると金属薄膜への密着性が低下する傾向があり、少なすぎると硬度が低下したり、タックが残りやすくなる傾向がある。
なお、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基含有量は、例えば、下記式(1)で計算することができる。
〔式(1)〕ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基含有量(mmol/g)=水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)のエチレン性不飽和基含有量(mmol/g)×(ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)中の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)の重量/ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量)
〔光重合開始剤(B)〕
本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物は、活性エネルギー線硬化性組成物であり、更に光重合開始剤(B)を含有させることが、ごく短時間の紫外線等の活性エネルギー線照射により硬化させることが可能となる点で好ましい。
上記光重合開始剤(B)としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフォンオキサイド類等が挙げられる。なお、これら光重合開始剤(B)は、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
これら光重合開始剤(B)のなかでも、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン、ベンゾインソプロピルエーテル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンを用いることが好ましく、特に1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトンが好ましい。
また、これらの助剤として、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等を併用することも可能である。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記光重合開始剤(B)の含有量については、上記ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)100重量部に対して、1〜20重量部であることが好ましく、特には2〜10重量部、更には3〜7重量部であることが好ましい。上記光重合開始剤(B)の含有量が少なすぎると、硬化不良となる傾向があり、多すぎると塗膜が黄変する傾向がある。
かくして本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物が得られるが、必要に応じて更に、表面調整剤、レベリング剤、重合禁止剤等を配合することができる。
表面調整剤としては特に限定されず、例えば、アルキッド樹脂等をあげることができる。
かかるアルキッド樹脂は、塗布時の造膜性を付与する作用や、金属薄膜面との接着性を上げる作用を有する。
レベリング剤としては、塗液の基材への濡れ性付与作用、表面張力の低下作用を有するものであれば、公知一般のレベリング剤を用いることができ、例えば、シリコーン変性樹脂、フッ素変性樹脂、アルキル変性の樹脂等を用いることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
重合禁止剤としては、例えば、p−ベンゾキノン、ナフトキノン、トルキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、モノ−t−ブチルハイドロキノン、p−t−ブチルカテコール等が挙げられる。なかでもメトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールが好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
なお、本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物を製造するにあたり、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)と光重合開始剤(B)等の任意成分との混合方法については、特に限定されるものではなく、種々の方法により混合することができる。
本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物における、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の含有割合としては、10重量%以上(固形分)であることが好ましく、特には20重量%以上、更には40重量%以上であることが好ましい。かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の含有割合が低すぎると、塗工適性が低下する傾向がある。
<金属薄膜用アンダーコート剤>
かくして得られた本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物は、これを含有してなる金属薄膜用アンダーコート剤として有用であり、なかでもITO代替金属薄膜メッシュフィルムのアンダーコート剤として有用である。
上記アンダーコート剤には、本発明の金属薄膜用アンダーコート剤組成物以外に、増感剤、シリカ、フィラー、電解質塩、染顔料、可塑剤、ワックス類、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、乳化剤、ゲル化剤、シランカップリング剤、安定剤、消泡剤、チクソトロピー性付与剤、架橋剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色防止剤、油、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、充填剤、安定剤、補強剤、艶消し剤、研削剤、有機微粒子、無機微粒子、高分子化合物(ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)以外のウレタン(メタ)アクリレート化合物、アクリル樹脂、(メタ)アクリレート基を有しないポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等)等を配合することも可能である。
また、本発明の金属薄膜用アンダーコート剤は、必要に応じて、有機溶剤を配合し、粘度を調整して使用することも可能である。かかる有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、トルエン、キシレン等の芳香族類、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、ジアセトンアルコール等が挙げられる。これら上記の有機溶剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
2種以上を併用する場合は、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類とメチルエチルケトン等のケトン類やメタノール等のアルコール類との組み合わせや、メチルエチルケトン等のケトン類とメタノール等のアルコール類の組み合わせ、メタノール等のアルコール類の中から2種以上を選び併用することが、塗膜外観の点で好ましい。
本発明の金属薄膜用アンダーコート剤は、上記有機溶剤を用いて、固形分を通常20〜50重量%に調整し、基材に塗布することができる。
また、20℃における粘度は、通常50〜1,000mPa・sである。なお、粘度の測定法はB型粘度計による。
また、本発明の金属薄膜用アンダーコート剤は、必要に応じて、上記の有機溶剤を使用せず、エチレン性不飽和基を含有する不飽和化合物を反応性希釈剤として配合し、粘度を調整することにより、いわゆる無溶剤型の金属薄膜用アンダーコート剤として使用することも可能である。この場合、VOC(揮発性有機化合物)規制対応などの環境対応、乾燥工程を省略できることによる生産効率の向上、熱や溶剤に対して弱い素材への塗工性の向上などの利点がある。
無溶剤型の金属薄膜用アンダーコート剤の20℃における粘度は、通常50〜100,000mPa・sである。また、60℃における粘度は、通常50〜10,000mPa・sである。なお、20℃における粘度の測定法はB型粘度計、60℃における粘度の測定法はE型粘度計による。
上記のエチレン性不飽和基を含有する不飽和化合物として、エチレン性不飽和基を1個有する不飽和化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、脂肪酸変性−グリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン、グリシジル(メタ)アクリレート、3−エチル−3−オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンスピロ−2−(1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、γ−ブチロラクトン(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(フォルマル)(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アリル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートモノエステル、アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
上記のエチレン性不飽和基を含有する不飽和化合物として、エチレン性不飽和基を2個有する不飽和化合物としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジアクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイル−オキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
上記のエチレン性不飽和基を含有する不飽和化合物として、エチレン性不飽和基を3個以上有する不飽和化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリロイルオキシエトキシトリメチロールプロパン、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、コハク酸変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記の反応性希釈剤としてのエチレン性不飽和基を含有する不飽和化合物は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのなかでも、真空蒸着時に未反応分の揮発が少なく、より均一な金属薄膜層を得ることができる点から、エチレン性不飽和基を2個または3個以上有する不飽和化合物であることが好ましい。さらには、硬度を重視する場合であれば、エチレン性不飽和基を3個以上有する不飽和化合物であることが好ましく、特にはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートが汎用性の点から好ましい。
上記反応性希釈剤の含有量については、上記ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)100重量部に対して、通常10〜300重量部の範囲で配合し、粘度の調整を行うことができる。また、反応性希釈剤と上記有機溶剤との併用も可能である。
<アンダーコート層付き基材フィルム>
本発明のアンダーコート層付き基材フィルムは、上記アンダーコート剤を基材フィルムに塗工した後、必要に応じて乾燥工程を経て溶剤を除去し、その後、活性エネルギー線を照射し硬化させることにより得られる。
上記の基材フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン系樹脂等から製膜されたフィルムが挙げられる。
本発明のアンダーコート剤を基材フィルムに塗工する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、スプレー、シャワー、ディッピング、ロール、スピン、バーコーター、アプリケーター、スクリーン印刷等のようなウエットコーティング法が挙げられる。
また、溶剤を除去する際の乾燥工程の条件は特に限定されないが、通常、60〜90℃程度で、1〜5分間程度である。
上記活性エネルギー線としては、遠紫外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線、X線、γ線等の電磁波の他、電子線、プロトン線、中性子線等が利用できるが、硬化速度、照射装置の入手のし易さ、価格等から紫外線照射による硬化が有利である。なお、電子線照射を行う場合は、光重合開始剤(B)を用いなくても硬化することができる。
紫外線照射により硬化させる方法としては、例えば、150〜450nm波長域の光を発する高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、無電極放電ランプ、LED等を用いて、30〜3,000mJ/cm2程度照射すればよい。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
塗工膜厚(硬化後の膜厚)としては、通常0.5〜50μmであり、好ましくは0.7〜20μm、特には1〜10μmであることが好ましい。
<金属薄膜層付き積層フィルム>
本発明の金属薄膜層付き積層フィルムは、上記アンダーコート層付き基材フィルムのアンダーコーティング層上に、金属薄膜層を成膜することにより得られる。
金属薄膜層を形成する金属としては、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、スズ(Sn)等の金属、またはかかる金属の酸化物等を用いることができる。これらのなかでも、銅(Cu)、銀(Ag)が好ましく用いられ、特に銅(Cu)が、柔軟性、導電性、コスト、入手のし易さ等の点から好ましい。
金属薄膜層の成膜方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、スパッタリング法、イオンプレーティング法、抵抗加熱蒸着法、高周波誘導加熱蒸着法、電子ビーム加熱蒸着法などの一般的な成膜方法を用いることができる。なかでも、汎用性、生産性の点で、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法が好ましく用いられる。
金属薄膜層の厚みは、通常50〜2,000nm(500〜20,000Å)程度である。
本発明の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物は、各種樹脂基材と金属薄膜層の双方に対する密着性、特には銅薄膜層との密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れる。そのため、ITO代替銅薄膜メッシュフィルム等の金属薄膜のアンダーコート剤として有用である。
以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」はヘイズ値を除いて重量基準を意味する。
また、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物の重量平均分子量および粘度は、前述の方法にしたがって測定した。
実施例及び比較例に先立って、下記の各成分を準備した。
<<ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)>>
[製造例1]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート222g(1.00モル)、ポリエステルポリオール459g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸,イソフタル酸、多価アルコール成分:1,6−ヘキサメチレンジオール、水酸基価122mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量920、0.50モル)、希釈溶剤として酢酸エチル200g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.8%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート119g(1.02モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−1)(重量平均分子量:5,500、粘度:3,500mPa・s/20℃)を得た。
[製造例2]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート210g(0.94モル)、ポリエステルポリオール478g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸、多価アルコール成分:ネオペンチルグリコール、水酸基価111mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量1,011、0.47モル)、希釈溶剤として酢酸エチル200g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.5%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート112g(0.97モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−2)(重量平均分子量:4,800、粘度:5,600mPa・s/20℃)を得た。
[製造例3]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート211g(0.95モル)、ポリエステルポリオール476g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸、多価アルコール成分:ジエチレングリコール、水酸基価112mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量1,002、0.47モル)、希釈溶剤として酢酸エチル200g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.5%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート113g(0.97モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−3)(重量平均分子量:4,800、粘度:4,700mPa・s/20℃)を得た。
[製造例4]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート226g(1.02モル)、ポリエステルポリオール253g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:イソフタル酸、多価アルコール成分:3−メチル−1,5−ペンタメチレンジオール、水酸基価226mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量496、0.51モル)、希釈溶剤として酢酸エチル400g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.9%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート121g(1.04モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−4)(重量平均分子量:2,800、粘度:130mPa・s/20℃)を得た。
[製造例5]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート169g(0.76モル)、ポリエステルポリオール741g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸、多価アルコール成分:エチレングリコール,1,4−テトラメチレンジオール、水酸基価57.6mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量1,948、0.38モル)、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.9%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート90g(0.78モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−5)(重量平均分子量:10,000、粘度:15,000mPa・s/60℃)を得た。
[製造例6]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、2,4−トリレンジイソシアネート184g(1.06モル)、ポリエステルポリオール490g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸,イソフタル酸、多価アルコール成分:1,6−ヘキサメチレンジオール、水酸基価121mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量927、0.53モル)、希釈溶剤として酢酸エチル200g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が5.1%以下となった時点で60℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート126g(1.08モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−6)(重量平均分子量:4,700、粘度:7,500mPa・s/20℃)を得た。
[製造例7]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート104g(0.47モル)、ポリエステルポリオール473g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸、多価アルコール成分:エチレングリコール,1,4−テトラメチレンジオール、水酸基価55.5mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量2,022、0.23モル)、希釈溶剤として酢酸エチル200g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が2.5%以下となった時点で60℃まで冷却し、水酸基価121mgKOH/gであるペンタエリスリトールのアクリル酸付加物223g(0.48モル)、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−7)(重量平均分子量:11,000、粘度:8,100mPa・s/20℃)を得た。
〔製造例8〕
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート65g(0.29モル)、ポリエステルポリオール296g(直鎖構造2官能、多価カルボン酸成分:アジピン酸、多価アルコール成分:エチレングリコール,1,4−テトラメチレンジオール、水酸基価55.5mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量2,022、0.15モル)、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が3.4%以下となった時点で60℃まで冷却し、水酸基価121mgKOH/gであるペンタエリスリトールのアクリル酸付加物139g(0.30モル)、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A−8)を得た。
[比較製造例1]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート483g(2.17モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート517g(4.45モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4g、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A’−1)(重量平均分子量:790、粘度:3,500mPa・s/60℃)を得た。
[比較製造例2]
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、イソホロンジイソシアネート300g(1.35モル)、ポリカーボネートポリオール539g(直鎖構造2官能、原料成分:エチレンカーボネート,1,5−ペンタメチレンジオール,1,6−ヘキサメチレンジオール、水酸基価141mgKOH/g、水酸基価から計算される数平均分子量799、0.68モル)、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、80℃で反応させた。残存イソシアネート基が6.8%以下となった時点で70℃まで冷却し、2−ヒドロキシエチルアクリレート161g(1.38モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.4gを更に仕込み、70℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A’−2)(重量平均分子量:5,000、粘度:55,000mPa・s/60℃)を得た。
〔参考製造例1〕
内温計、撹拌機、冷却管を備えたフラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体化合物(イソシアヌレート体)293g(0.49モル)、水酸基価120mgKOH/gであるペンタエリスリトールのアクリル酸付加物707g(1.51モル)、反応触媒としてジブチル錫ジラウレート0.1gを仕込み、重合禁止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(重量平均分子量:11,000、粘度:17,000mPa・s/60℃)を得た。
<実施例1>
製造例1にて作製したウレタンアクリレート系化合物(A−1)の樹脂分100部に対して、光硬化開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン社製、商品名:Irgacure184)4部を加え、金属薄膜用アンダーコート剤組成物を得た。その後、固形分40%となるように酢酸エチルを希釈溶剤として、上記金属薄膜用アンダーコート剤組成物に加えることにより、アンダーコート剤を得た。
<実施例2、参考例1〜5、比較例1,2>
実施例1におけるウレタンアクリレート系化合物(A−1)の代わりに、後記の表1に記載したとおり、上記製造例2〜7および上記比較製造例1,2で製造したウレタンアクリレート系化合物を用いた以外は、実施例1と同様にしてアンダーコート剤を得た。
<<評価用塗膜サンプルの作製>>
実施例および比較例で配合したアンダーコート剤を、易接着ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡社製、コスモシャインA4300、厚み125μm)上に、バーコーターによって塗布し、60℃で3分間乾燥させた後、高圧水銀灯にて積算光量800mJ/cm2となるよう紫外線照射し、アンダーコート剤を硬化させ、膜厚5μmの評価用塗膜サンプル(アンダーコート層付き基材フィルム)を作製した。
以降の評価は上記で得た評価用塗膜サンプルを用いて行った。
〔屈曲性〕
上記の評価用塗膜サンプルを用いて、JIS K 5600−5−1に準じて、アンダーコート層が外曲げになるように円筒形マンドレル屈曲試験機を用いて屈曲性の評価を行った。評価用塗膜サンプルを試験棒に巻き付けた際に、割れまたは剥がれが生じる最大の径(整数値、mm)を測定し、下記のとおり評価した。
(評価基準)
○:2mmφ未満
×:2mmφ以上
〔金属密着性〕
上記の評価用塗膜サンプルのアンダーコート層上に、抵抗加熱式 真空蒸着装置(サンユー電子社製「SVC−700TM、SVC−700−2」)を用いて銅薄膜を膜厚500nmで形成し、銅薄膜層付き積層フィルムを得た。得られたフィルムについて、銅薄膜とアンダーコート層との密着性を、1mmクロスカット碁盤目密着試験を行い、下記の通り評価した。
(評価基準)
○:91/100以上(残存個数/測定個数)
△:80/100以上、90/100以下
×:79/100以下
〔塗膜外観〕
上記の評価用塗膜サンプルの透明性についてヘイズメーター(日本電色工業社製「ND
H 2000」)を用いて、ヘイズ値(%)を測定し、下記の通り評価した。
(評価基準)
○:ヘイズ値が0.9%未満
×:ヘイズ値が0.9%以上
実施例1、2、参考例1〜5、比較例1,2の評価結果を下記表1に示す。
Figure 0006943117
上記評価結果より、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート化合物(A)を含有する実施例1、2の金属薄膜用アンダーコート剤組成物から得られた評価塗膜用サンプル(アンダーコート層)は、金属密着性に優れ、かつ屈曲性にも優れるものであり、さらには塗膜外観(透明性)にも優れるものであった。
一方、ポリエステル系ポリオール化合物(a3)を含有しない比較例1、比較例2については、屈曲性、塗膜外観には優れていたが、金属密着性に劣っていた。
参考例6
製造例7にて作製したウレタンアクリレート系化合物(A−7)の樹脂分85部に対して、参考製造例1にて作製したウレタンアクリレートを15部加えた、合計100部に対して、光硬化開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン社製、商品名:Irgacure184)4部を加え、金属薄膜用アンダーコート剤組成物を得た。その後、固形分40%となるように酢酸エチルを希釈溶剤として、上記金属薄膜用アンダーコート剤組成物に加えることにより、アンダーコート剤を得た。
参考例7
製造例7にて作製したウレタンアクリレート系化合物(A−7)の樹脂分85部に対して、水酸基価121mgKOH/gであるペンタエリスリトールのアクリル酸付加物を15部加えた、合計100部に対して、光硬化開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン社製、商品名:Irgacure184)4部を加え、金属薄膜用アンダーコート剤組成物を得た。その後、固形分40%となるように酢酸エチルを希釈溶剤として、上記金属薄膜用アンダーコート組成物に加えることにより、アンダーコート剤を得た。
参考例8
参考例7におけるウレタンアクリレート系化合物(A−7)を60部、ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物を40部とした以外は、参考例7と同様にしてアンダーコート剤を得た。
参考例9
参考例7におけるウレタンアクリレート系化合物(A−7)を50部、ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物を50部とした以外は、参考例7と同様にしてアンダーコート剤を得た。
得られた参考例6〜9のアンダーコート剤について、実施例1、2、参考例1〜5および比較例1、2と同様の方法で評価用塗膜サンプルを作製し、金属密着性および塗膜外観について同様の評価方法で評価を行った。また、参考例5〜9の評価用塗膜サンプルについて、金属蒸着膜外観および鉛筆硬度の評価を以下の方法により行った。結果を下記表2に示す。
〔金属蒸着膜外観〕
上記の金属密着性評価と同様の方法にて、銅薄膜層付き積層フィルムを作製し、得られたフィルムの銅薄膜の外観を観察した。
(評価基準)
○:金属光沢があり、白化が全くない
△:金属光沢があり、わずかに白化がある
×:金属光沢がなく、白化がある
〔鉛筆硬度〕
上記の評価用塗膜サンプルについて、JIS K 5600−5−4に準じて鉛筆硬度を測定した。
(評価基準)
◎:H以上
○:HB〜F
△:B
×:2B以下
Figure 0006943117
参考例6の金属薄膜用アンダーコート剤組成物から得られた評価塗膜用サンプル(アンダーコート層)は、参考製造例1のような多官能のウレタン(メタ)アクリレートを配合することによって、金属密着性や金属蒸着膜外観を損ねることなく、硬度を向上することが可能であることを示すものであった。
また、参考例7〜9の金属薄膜用アンダーコート剤から得られた評価塗膜用サンプル(アンダーコート層)は、ペンタエリスリトールのアクリル酸付加物を配合することによって、金属密着性や金属蒸着膜外観を損ねることなく、さらに硬度に優れるものであった。
参考例10
製造例8のウレタンアクリレート系化合物(A−8)に水酸基価121mgKOH/gであるペンタエリスリトールのアクリル酸付加物500gをさらに加え、均一になるまで撹拌し、無溶剤型の金属薄膜用アンダーコート剤(粘度:54,000mPa・s/20℃、1,800mPa・s/60℃)を得た。
上記参考例10のペンタエリスリトールのアクリル酸付加物は、反応性希釈剤としての役割を果たすため、参考例10の通り無溶剤で製造し、基材上に塗工することも可能である。
本発明の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物は、各種樹脂基材と金属薄膜層の双方に対する密着性、特には銅薄膜層との密着性に優れ、屈曲性にも非常に優れる。そのため、ITO代替銅薄膜メッシュフィルム等の金属薄膜のアンダーコート剤として有用である。

Claims (9)

  1. 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)およびポリエステル系ポリオール化合物(a3)の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有する金属薄膜用アンダーコート剤組成物であって、
    上記ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物であり、上記多価アルコールが、水酸基を両末端に有する直鎖状の2価のアルコールであり、上記多価カルボン酸が、芳香族ジカルボン酸を含むことを特徴とする金属薄膜用アンダーコート剤組成物
  2. ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が水酸基を2〜5個有するポリオール化合物であることを特徴とする請求項1記載の金属薄膜用アンダーコート剤組成物。
  3. ポリエステル系ポリオール化合物(a3)の数平均分子量が、300〜50,000であることを特徴とする請求項1または2記載の金属薄膜用アンダーコート剤組成物。
  4. ポリエステル系ポリオール化合物(a3)が多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物であり、多価カルボン酸が、テレフタル酸、イソフタル酸、およびこれら酸のエステル形成性誘導体からなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属薄膜用アンダーコート剤組成物。
  5. ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量平均分子量が1,000〜100,000であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の金属薄膜用アンダーコート剤組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属薄膜用アンダーコート剤組成物を含有してなることを特徴とする金属薄膜用アンダーコート剤。
  7. 基材フィルム上に、請求項6記載の金属薄膜用アンダーコート剤からなるアンダーコート層を有することを特徴とするアンダーコート層付き基材フィルム。
  8. 請求項7記載のアンダーコート層付き基材フィルムのアンダーコート層上に、金属薄膜層を有することを特徴とする金属薄膜層付き積層フィルム。
  9. 金属薄膜層が銅薄膜であることを特徴とする請求項8記載の金属薄膜層付き積層フィルム。
JP2017186264A 2016-10-07 2017-09-27 金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム Active JP6943117B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016199540 2016-10-07
JP2016199540 2016-10-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018062648A JP2018062648A (ja) 2018-04-19
JP6943117B2 true JP6943117B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=61967456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017186264A Active JP6943117B2 (ja) 2016-10-07 2017-09-27 金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6943117B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7376848B2 (ja) 2020-03-19 2023-11-09 荒川化学工業株式会社 銅薄膜付基材用アンダーコート剤、銅薄膜付基材、導電性フィルム及び電極フィルム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4688486B2 (ja) * 2004-12-17 2011-05-25 日本合成化学工業株式会社 金属蒸着のアンカーコート用放射線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた多層構造体
JP5260169B2 (ja) * 2008-07-29 2013-08-14 三菱レイヨン株式会社 金属表面用被覆材組成物及び積層樹脂成型品
JP5514054B2 (ja) * 2009-09-30 2014-06-04 ダイセル・オルネクス株式会社 金属蒸着向けアンダーコート用樹脂組成物
JP5921893B2 (ja) * 2011-01-21 2016-05-24 日本合成化学工業株式会社 コーティング剤
JP2012246465A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Dic Corp 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、これを含有する下塗り用コーティング剤
JP6075614B2 (ja) * 2012-11-30 2017-02-08 三菱レイヨン株式会社 被覆材組成物、及び積層物の製造方法
JP6241677B2 (ja) * 2014-03-31 2017-12-06 荒川化学工業株式会社 銅薄膜付基材用アンダーコート剤、銅薄膜付基材及びその製造方法、並びに導電性フィルム及び電極フィルム
JP6011895B2 (ja) * 2014-09-30 2016-10-25 荒川化学工業株式会社 銅薄膜付基材用アンダーコート剤、銅薄膜付基材及び銅薄膜付基材の製造方法、並びに導電性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018062648A (ja) 2018-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5886090B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP5665613B2 (ja) 金属基材のコーティング方法
JP2016104859A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP6672794B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート
WO2002079335A1 (fr) Procede de revetement avec une composition de resine durcissable par rayonnement et lamines
WO2015152110A1 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP6798104B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレートの製造方法
JP6904047B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性接着剤組成物およびこれを用いてなるアクリル系樹脂部材用接着剤組成物
JP6861018B2 (ja) 光学物品用活性エネルギー線硬化性組成物及びそれを用いた光学物品
JP6859911B2 (ja) コーティング剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム
JP2022087177A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP6699132B2 (ja) 光硬化性組成物およびそれを用いた積層体、並びに導光板
JP6943117B2 (ja) 金属薄膜用アンダーコート剤組成物、金属薄膜用アンダーコート剤、アンダーコート層付き基材フィルムおよび金属薄膜層付き積層フィルム
JP2019085558A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP6596898B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びこれを用いてなるコーティング剤
JP2019157091A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシート
JP6578692B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びこれを用いてなるコーティング剤
WO2017110990A1 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびこれを用いてなる粘着剤、コーティング剤、ならびにウレタン(メタ)アクリレート系化合物
CN110382575B (zh) 活性能量射线固化性树脂组合物及涂布剂
JP6891404B2 (ja) コーティング剤
JP2020029478A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP7322396B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びプレコートメタル製造用コーティング剤
JP6452320B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤組成物
JP2016124893A (ja) 活性エネルギー線硬化性組成物及びコーティング剤組成物、並びに新規な環状ウレタン(メタ)アクリレート
JP2019218500A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210312

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210823

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6943117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151