JP6942321B2 - 平均電流制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、配線用遮断器を流れる平均電流を制御して消費電力を抑える平均電流制御システムに関する。
電力負荷に供給される電力を制御して消費電力を抑えるためのデマンド制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このデマンド制御システムは、デマンド電力を監視するデマンド電力監視システムを備え、このデマンド電力監視装置からのデマンド電力情報に基づいて、電力負荷のうち作動調整可能な調整電力負荷の一部又は全部を作動停止し、これにより、所定期間における最大消費電力を抑えて電力料金の低減を図っている。このデマンド電力監視システムにおいては、所定期間を複数の部分期間に分割し、これら部分期間における部分期間デマンド電力及びこれら部分期間に対応する部分期間目標デマンド電力に基づいて調整電力負荷の一部又は全部を所要の通りに作動停止し、このように制御することによって、調整電力負荷を効率的に作動させて所定期間の消費電力がデマンド電力を超えるのを防止している。
特開2008−11637号公報
電力会社からの電力供給は、高圧で電力を受ける需要者(例えば、大きい工場、大きい集合店舗などの大口需要者)と、低圧で電力を受ける需要者(例えば、中小の工場、中小の店舗などの小口需要者)があり、大口需要者においては、電力会社との電気料金に関する契約内容により、従来の上述したデマンド制御システムを好都合に適用することができるが、小口需要者にはそそまま適用することができない。
更に説明すると、小口需要者においては、電力会社との電力料金に関する契約内容は、負荷設備の総容量に係数を乗じて契約電流を算出する方法(負荷設備契約)と主開閉器の定格電流値に基づいて契約電流を決定する方法(主開閉器契約)とがあり、これら契約内容のいずれかによって電気料金の基本料金が決定される。
この主開閉器契約を電力会社との間で締結した小口需要者では、需要者に設置される主開閉器の容量によって電気料金の基本料金が決定されるために、この主開閉器の容量を必要最小限のものとすることにより、基本料金を少なくすることができ、このような小口需要者向けにおいても電気料金低減のためのシステムの実現が望まれている。
本発明の目的は、主開閉器契約向けの小口需要者に適した電気料金低減のためのシステムである平均電流制御システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の平均電流制御システムは、電力負荷に過電流が流れるのを防止するための配線用遮断器と、前記電力負荷に流れる電流を計測するための電流計測手段と、前記電流計測手段により計測された計測電流に基づいて、前記配電用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に対応する過電流引きはずし動作時間における移動平均電流値を演算する移動平均電流演算手段と、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき設定される注意平均電流値とを比較する平均電流比較手段と、前記電力負荷のうち作動調整可能な調整電力負荷の一部を作動停止させるための一部停止信号生成手段と、を備え、
前記移動平均電流値が前記注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段が前記一部停止信号を生成し、前記一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の一部が強制的に作動停止されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムでは、前記配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき前記注意平均電流値よりも大きい警告平均電流値が設定され、前記警告平均電流値に関連して、前記調整電力負荷の全てを作動停止させるための全部停止信号を生成する全部停止信号生成手段が設けられており、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記警告平均電流値とを比較し、前記移動平均電流値が前記警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の全部が強制的に作動停止されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムでは、前記調整電力負荷は、第1〜第3電力負荷グループに分けられ、このことに関連して、前記注意平均電流値は、低注意平均電流値と前記低注意平均電流値よりも大きい高注意平均電流値が設定され、前記一部停止信号生成手段は、前記低注意平均電流値に対応する第1の一部停止信号及び前記高注意平均電流値に対応する第2の一部停止信号を生成し、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記低注意平均電流値及び高注意平均電流値並びに前記警告平均電流値とを比較し、前記移動平均電流値が前記低注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段は前記第1の一部停止信号を生成し、前記第1の一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1電力負荷グループが強制的に作動停止され、また前記移動平均電流が前記高注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段は前記第2の一部停止信号を生成し、前記第2の一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1及び第2電力負荷グループが強制的に作動停止され、更に前記移動平均電流が前記警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1〜第3電力負荷グループが強制的に作動停止されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムでは、前記配線用遮断器の前記過電流動作特性に基づいて第1及び第2引きはずし電流値が設定され、前記移動平均電流演算手段は、前記配線用遮断器の過電流動作特性における前記第1及び第2引きはずし電流値に対応する第1及び第2過電流引きはずし動作時間における第1及び第2移動平均電流値を演算し、前記平均電流比較手段は、前記第1移動平均電流値と前記第1引きはずし電流値に基づいて設定される第1注意平均電流値とを比較するとともに、前記第2移動平均電流値と前記第2引きはずし電流値に基づいて設定される第2注意平均電流値とを比較し、前記第1移動平均電流値が前記第1注意平均電流値を超える、又は前記第2移動平均電流値が前記第2注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段が前記一部停止信号を生成し、前記一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の一部が強制的に作動停止されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムでは、前記配線用遮断器の前記過電流動作特性における前記第1引きはずし電流値に基づき前記第1注意平均電流値よりも大きい第1警告平均電流値が設定されるとともに、前記第2引きはずし電流値に基づき前記第2注意平均電流値よりも大きい第2閉こく平均電流値が設定され、前記第1及び第2警告平均電流値に関連して、前記調整電力負荷の全てを作動停止させる全部停止信号を生成するための全部停止信号生成手段が設けられており、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記第1及び第2移動平均電流値と前記第1及び第2警告平均電流値とを比較し、前記第1移動平均電流値が前記第1警告平均電流値を超える、又は前記第2移動平均電流値が前記第2警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の全部が強制的に作動停止されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の平均電流制御システムによれば、移動平均電流演算手段が移動平均電流値を演算し、平均電流比較手段がこの移動平均電流値と配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき設定される注意平均電流値とを比較し、この移動平均電流値がこの注意平均電流値を超えると、一部停止信号生成手段が一部停止信号生成信号を生成する。従って、移動平均電流値が配線用遮断器の引きはずし電流値に近づくと一部停止信号が生成され、この一部停止信号に基づいて調整電力負荷の一部が強制的に作動停止されるので、この移動平均電流値が配線用遮断器の引きはずし電流値に更に近づくのを抑え、配線用遮断器の電流遮断を防ぐことができる。
換言すると、電流計測手段により計測した負荷計測電流値に基づき移動平均電流演算手段により移動平均電流値を演算し、空調装置などの調整電力負荷の立上げ時などのピーク電流値をこの調整電力負荷の作動を制御することによって平準化し、この平準化により配線用遮断器の容量を必要最小限のものを選択できるようにしたというものであり、結果として電力会社との契約による電気料金の基本料金を下げてトータル電気料金を抑えることができるものである。
また、移動平均電流演算手段は、配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に対応する過電流引きはずし動作時間における移動平均電流値を演算するので、この注意平均電流値は過電流動作特性における引きはずし電流値を考慮したものとなり、この引きはずし電流値の例えば70〜80%程度の値(例えば、75%程度)とすることができる。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムによれば、配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき注意平均電流値よりも大きい警告平均電流値が設定され、平均電流比較手段は、移動平均電流演算手段により演算された移動平均電流値とこの警告平均電流値とを比較し、この移動平均電流値が警告平均電流値を超えると全部停止信号生成手段が全部停止信号を生成する。従って、移動平均電流値が配線用遮断器の引きはずし電流値に更に近づくと全部停止信号が生成され、この全部停止信号に基づいて調整電力負荷の全部が強制的に作動停止されるので、この移動平均電流値が配線用遮断器の引きはずし電流値まで上昇するのを抑え、配線用遮断器の電流遮断を確実に防ぐことができる。この警告平均電流値は、過電流動作特性における引きはずし電流値を考慮して注意平均電流よりも大きい値に設定され、この引きはずし電流値の例えば90〜97%程度の値(例えば、95%程度)とすることができる。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムによれば、調整電力負荷が第1〜第3電力負荷グループに分けられ、このことに関連して、注意平均電流値は、低注意平均電流値と高注意平均電流値が設定され、移動平均電流演算手段により演算された移動平均電流値が低注意平均電流値を超えると、調整電力負荷における第1電力負荷グループが強制的に作動停止され、またこの移動平均電流が高注意平均電流値を超えると、調整電力負荷における第1及び第2電力負荷グループが強制的に作動停止され、更にこの移動平均電流が警告平均電流値を超えると、調整電力負荷における第1〜第3電力負荷グループが強制的に作動停止されるので、移動平均電流値が配線用遮断器の引きはずし電流値に近づくにつれて調整電力負荷が段階的に作動停止され、これにより、調整電力負荷の作動停止による影響を少なく抑えながら配線用遮断器による電流遮断を防止することができる。
また、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムによれば、配線用遮断器の過電流動作特性に基づいて第1及び第2引きはずし電流値が設定され、移動平均電流演算手段は、第1及び第2引きはずし電流値に基づいて設定される第1及び第2過電流引きはずし動作時間における第1及び第2移動平均電流値を演算し、平均電流比較手段は、第1移動平均電流値と第1引きはずし電流値に基づいて設定される第1注意平均電流値とを比較するとともに、第2移動平均電流値と第2引きはずし電流値に基づいて設定される第2注意平均電流値とを比較して調整電流負荷の制御が行われるので、二つの引きはずし電流値に基づく配線用遮断器による電流遮断に対応して制御することができる。
例えば、配線用遮断器の定格電流が30A以下、例えば30Aである場合、第1引きはずし電流値は、この定格電流値の例えば125%電流の37.5Aであり、この125%電流に対する動作時間は例えば1時間以内であり、また第2引きはずし電流値は、この定格電流値の例えば200%の電流の60Aであり、この200%電流に対する動作時間は例えば2分以内である。
更に、本発明の請求項に記載の平均電流制御システムによれば、配線用遮断器の過電流動作特性における第1引きはずし電流値に基づき第1注意平均電流値よりも大きい第1警告平均電流値が設定され、またこの過電流動作特性における第2引きはずし電流値に基づき第2注意平均電流値よりも大きい第2警告平均電流値が設定されるので、第1及び第2引きはずし電流値の二つの引きはずし電流値に対し、この移動平均電流値が第1及び第2引きはずし電流値まで上昇するのを抑え、配線用遮断器の電流遮断を確実に防ぐことができる。
本発明に従う平均電流制御システムの一実施形態を簡略的に示す全体図。 配線用遮断器の定格電流と引きはずし電流値及び過電流引きはずし動作時間との関係を示す図。 図1の平均電流制御システムの制御系を簡略的に示すブロック図。 図3の制御系による制御の流れを示すフローチャート。 第1の変形形態の制御系による制御の流れを示すフローチャート。 第2の変形形態の制御系による制御の流れを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う平均電流制御システムの一実施形態について説明する。尚、この平均電流制御システムは、中小の工場、中小の店舗などを新設する際にその配電盤に装備するようにしてもよく、又はこれらの既設の配電盤に後付けで取り付けるようにしてもよい。
図1において、電力会社からの低圧の電力引込みライン2は、電力メータ4を通して例えば小工場の配電盤6に導かれる。この配電盤6には配線用遮断器8(所謂、引込み用ブレーカ)及び分電盤10が設けられ、分電盤10には複数(図示の例では、3つ)の分電用遮断器(所謂、分電用ブレーカ)、即ち第1〜第3分電用遮断器12a,12b,12c(所謂、分電用ブレーカ)が設けられ、この分電盤10からは電力負荷14に電力を供給するための電力供給ライン15が延びている。
この実施形態では、電力負荷14は、照明装置(図示せず)などの通常電力負荷16と、空調装置などの調整電力負荷18とを含み、調整電力負荷18は例えば4つの空調装置、即ち第1〜第4空調装置18a,18b,18c,18dを含んでいる。分電盤10の第1分電用遮断器12aからの第1供給ライン15aは通常電力負荷16に電気的に接続され、第1分電用遮断器12aを通して流れる電流が通常電力負荷16に供給される。また、第2分電用遮断器12bからの第2供給ライン15bは調整電力負荷18の第1及び第2空調装置18a,18b(第1電力負荷グループ20を構成する)に電気的に接続され、第2分電用遮断器12bを通して流れる電流が第1及び第2空調装置18a,18bに供給され、更に第3分電用遮断器12cからの第3供給ライン15cは調整電力負荷18の第3及び第4空調装置18c,18dに電気的に接続され、第3分電用遮断器12cを通して流れる電流が第3及び第4空調装置18a,18b(第2電力負荷グループ22を構成する)に供給される。
この配電盤6に関連して、更に、次の通り構成されている。図1とともに図3を参照して、配電盤6の配線用遮断器8と分電盤10(第1〜第3分電用遮断器12a〜12c)とを接続する電力送給ライン24に、電力負荷14に流れる電流を計測するための電流計測手段26が設けられている。この実施形態では、電流計測手段24は一対の変流器(所謂、CT)、即ち第1および第2変流器28a,28bから構成され、一方の第1変流器28aが電力送給ライン24の一方の送給ライン24aに配設され、他方の第2変流器28bが電力送給ライン24の他方の送給ライン24bに配設されている。
この電流計測手段26の計測電流を利用して調整電力負荷18(第1〜第4空調装置18a〜18d)を作動制御する平均電流制御システム30は、電流計測手段26に加えてコントローラ装置32及び調整電力負荷18を制御するための負荷制御ユニット34を含んでおり、この形態ではコントローラ装置32と負荷制御ユニット34とが別個のユニットから構成されているが、一体型のユニットとして構成するようにしてもよく、この場合、例えばコントローラ装置32に負荷制御ユニット34を組み込むことができる。
過電流が流れるのを防止するための配線用遮断器8は、一般的に、その過電流作動特性の特性を利用して電流遮断を例えば次のようにして行うように構成される。図2において、この配線用遮断器8の過電流の引きはずし電流値と過電流の引きはずし動作時間との関係は、例えば、図2に示す通りの関係に設定されている。例えば、配線用遮断器8の定格電流が30A以下(又は30〜50A以下、50〜100A以下、100〜225A以下)である場合、この定格電流の125%以上の電流が、過電流が小さいときの過電流の引きはずし電流値となり、この過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間は60分(又は60分、120分、120分)となり、またこの定格電流の200%の電流値が、過電流が大きいときの過電流の引きはずし電流値となり、この過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間は、2分(又は4分、6分、8分)となる。
例えば、配線用遮断器8の定格電流が50Aである場合、過電流が小さいときの過電流の引きはずし電流値が62.5Aとなり、また過電流が大きいときの過電流引きはずし電流値が100Aとなり、従って、この配線用遮断器8は、例えば、過電流引きはずし電流値62.5Aが過電流引きはずし動作時間60分間以内流れると電流遮断し、また過電流引きはがし電流値100Aが過電流引きはずし動作時間4分間以内流れると電流遮断し、このように電流遮断することにより、過電流からの事故防止をしている。
次に、この平均電流制御システム30の制御系を説明すると、コントローラ32は、移動平均電流演算手段42、平均電流比較手段44、一部停止信号生成手段46及び全部停止信号生成手段48を含んでいる。電流計測手段26(第1及び第2変流器28a,28b)からの計測電流はコントローラ32に送給され、移動平均電流演算手段42は、電流計測手段26からの計測電流を演算して後述の移動平均電流(第1移動平均電流D1及び第2移動平均電流D2)を演算し、平均電流比較手段44は、後述するようにして移動平均電流値D(第1移動平均電流値D1及び第2移動平均電流値D2)と注意平均電流値T(第1注意平均電流値V1及び第2注意平均電流値T2)及び警告平均電流値K(第1警告平均電流値K1及び第2警告平均電流値K2)とを比較する。また、一部停止信号生成手段46は、後述するようにして一部停止信号を生成し、また全部停止信号生成手段48は、後述するようにして全部停止信号を生成する。
このコントローラ32は、更に、計時手段50及びメモリ手段52を含んでいる。計時手段50は期間を計時し、例えば移動平均電流を演算する際の時間などを計時する。また、メモリ手段52には、平均電流比較手段44が移動平均電流値D(第1移動平均電流値D1及び第2移動平均電流値D2)と比較する際に用いる注意平均電流値T(第1注意平均電流値T1及び第2注意平均電流値T2)及び警告平均電流値K(第1警告平均電流値K1及び第2警告平均電流値K2)などが登録されている。
ここで注意平均電流値T及び警告平均電流値Kについて説明すると、注意平均電流値T(第1及び第2注意平均電流値T1,T2)は、過電流引きはずし電流値を基準にして例えば70〜80%程度の値、例えば75%程度の値に設定され、この過電流引きはずし電流値が例えば62.5A(100A)のときに例えば第1注意平均電流値T1(第2注意平均電流値T2)が48A(75A)程度に設定される。
また、警告平均電流値K(第1及び第2警告平均電流値K1,K2)は、過電流引きはずし電流値を基準にして例えば90〜97%程度の値、例えば95%程度の値に設定され、この過電流引きはずし電流値が例えば62.5A(100A)のときに例えば第1警告平均電流値K1(第2警告平均電流値K2)が58A(95A)程度に設定される。
この注意平均電流値T及び警告平均電流値Kは、後に詳述するように、第1移動平均電流値D1に対しては第1注意平均電流値T1及び第1警告平均電流値K1との比較が行われ、また第2移動電流平均値D2に対しては第2注意平均電流値T2及び第2警告平均電流値K2との比較が行われる。このことに関連して、第1移動平均電流値D1の移動平均は、過電流が小さいときの過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間(この場合、60分間)の移動時間における平均電流値であり、また第2移動平均電流値D2は、過電流が大きいときの過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間(この場合、4分間)の移動時間における平均電流値となる。
また、負荷制御ユニット34は、調整電力負荷18を作動制御するための作動制御手段54を含んでおり、この実施形態では、一部停止信号生成手段46が一部停止信号を生成すると、この一部停止信号がコントローラ32から負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はこの一部停止信号に基づいて調整電力負荷18の第1電力負荷グループ20、即ち第1及び第2空調装置18a,18bを強制的に作動停止する。また、全部停止信号生成手段48が全部停止信号を生成すると、この全部停止信号がコントローラ32から負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はこの全部停止信号に基づいて調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループ20,22、即ち第1〜第4空調装置18a〜18dの全てを強制的に作動停止する。
次に、図1及び図3とともに図4を参照して、上述した平均電流制御システム30による調整電力負荷18の制御の流れについて説明する。主として図4を参照して、調整電力負荷18を制御するに際して、まず、電力送給ライン24(第1及び第2送給ライン24a,24b)を流れる電流の計測が行われる(ステップS1)。即ち、電流計測手段26(第1及び第2変流器28a,28b)は電力送給ライン24を流れる電流を計測し、電流計測手段26からの計測電流信号がコントローラ32に送給される。
このように計測電流信号が送給されると、ステップ2に移り、移動平均電流演算手段42は、かかる計測電流信号に基づいて過電流が小さいときの過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間(例えば、60分間)における移動平均電流(60分間の移動平均電流値)、即ち第1移動平均電流D1を演算し、またステップS3に移り、移動平均電流演算手段42は、かかる計測電流信号に基づいて過電流が大きいときの過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間(例えば、4分間)における移動平均電流(4分間の移動平均電流値)、即ち第2移動平均電流D2を演算する。
ステップS2において第1移動平均電流D1が演算されると、ステップS4以降が次のように実行される。即ち、平均電流比較手段44は、移動平均電流演算手段42により演算された第1移動平均電流値D1と第1注意平均電流値T1とを比較し(ステップS4)、第1移動平均電流値D1が第1注意平均電流値T1を超えると、ステップS5からステップS6に進み、次に平均電流比較手段44は、この第1移動平均電流値D1と第1警告平均電流値K1を比較する。尚、第1移動平均電流値D1が第1注意平均電流値T1以下のときには、電流遮断するほどの過電流が流れていないとしてステップS5からステップS1に戻る。
この第1移動平均電流値D1が第1警告平均電流値K1以下である(即ち、第1注意平均電流値T1<第1移動平均電流値D1≦第1警告平均電流値K1)ときには、ステップS7からステップS8に移り、この比較結果に基づき、一部停止信号生成手段46が一部停止信号を生成する。かくすると、この一部停止信号がコントローラ32から負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はかかる一部停止信号に基づき調整電力負荷の一部、この実施形態では第1電力負荷グループ20(第1及び第2空調装置18a,18b)を強制的に作動停止する(ステップS9)。このように小さい過電流が過電流の引きはずし動作時間(例えば、60分間)近くまで続いたときには、第1電力負荷グループ20が作動停止し、これにより、配線用遮断器8を流れる過電流が抑えられ、小さい過電流が流れることによる配線用遮断器8による電流遮断を防止することができる。
また、この第1移動平均電流値D1が第1警告平均電流値K1を超える(即ち、第1警告平均電流値K1<第1移動平均電流値D1)ときには、ステップS7からステップS10に移り、この第1警告平均電流値K1を超えるという比較結果に基づき、全部停止信号生成手段48が全部停止信号を生成する。かくすると、この全部停止信号がコントローラ32から負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はかかる全部停止信号に基づき調整電力負荷18の全部、この実施形態では第1及び第2電力負荷グループ20,22(第1〜第4空調装置18a〜18d)を強制的に作動停止する(ステップS11)。このように小さい過電流が過電流の引きはずし動作時間(例えば60分間)のすぐ近くまで続いたときには、第1及び第2電力負荷グループ20,22の双方が作動停止し、これにより、配線用遮断器8を流れる過電流が大きく抑えられ、小さい過電流が流れることによる配線用遮断器8による電流遮断を確実に防止することができる。
ステップS3において第2移動平均電流D2が演算されると、ステップS12以降が次のように実行される。即ち、平均電流比較手段44は、移動平均電流演算手段42により演算された第2移動平均電流値D2と第2注意平均電流値T2とを比較し(ステップS12)、第2移動平均電流値D2が第2注意平均電流値T2を超えると、ステップS13からステップS14に進み、次に平均電流比較手段44は、上述したと同様にして、この第2移動平均電流値D2と第2警告平均電流値K2を比較する。尚、第2移動平均電流値D2が第2注意平均電流値T2以下のときには、電流遮断するほどの過電流が流れていないとしてステップS13からステップS1に戻る。
この第2移動平均電流値D2が第2警告平均電流値K2以下である(即ち、第2注意平均電流値T2<第2移動平均電流値D2≦第2警告平均電流値K2)ときには、ステップS15からステップS16に移り、この比較結果により、このときには大きい過電流に基づき一部停止信号生成手段46が一部停止信号を生成する。かくすると、この一部停止信号が上述したと同様に負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はかかる一部停止信号に基づき調整電力負荷18の一部、即ち第1電力負荷グループ20を強制的に作動停止する(ステップS17)。このように大きい過電流が過電流の引きはずし動作時間(例えば、4分間)近くまで続いたときには、第1電力負荷グループ20が作動停止し、これにより、配線用遮断器8を流れる過電流が抑えられ、大きい過電流が流れることによる配線用遮断器8による電流遮断を防止することができる。
また、この第2移動平均電流値D2が第2警告平均電流値K2を超える(即ち、第2警告平均電流値K2<第2移動平均電流値D2)ときには、ステップS15からステップS18に移り、この比較結果に基づき、全部停止信号生成手段48が全部停止信号を生成する。かくすると、この全部停止信号が負荷制御ユニット34に送給され、作動制御手段54はかかる全部停止信号に基づき調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループ20,22の双方を強制的に作動停止する(ステップS19)。このように大きい過電流が過電流の引きはずし動作時間(例えば、4分間)のすぐ近くまで続いたときには、第1及び第2電力負荷グループ20,22の双方が作動停止し、これにより、配線用遮断器8を流れる過電流が大きく抑えられ、大きい過電流が流れることによる配線用遮断器8による電流遮断を確実に防止することができる。
上述した実施形態では、配線用遮断器8の過電流作動特性を利用して小さい過電流が流れることによる電流遮断と大きい過電流が流れる電流遮断の二つに適用しているが、一つ又は三つ以上の大きさの異なる過電流が流れることによる電流遮断にも同様に適用することができる。例えば、大きさの異なる三つの過電流が流れることによる配線用遮断器8による電流遮断に適用した場合には、次の通りとなる。
この場合、コントローラ32のメモリ手段52に、注意平均電流値Tとして第1〜第3注意平均電流値T1〜T3が登録され、また警告平均電流値として第1〜第3警告平均電流値D1〜D3が登録される。第1注意平均電流値T1及び第1警告平均電流値D1は、配線用遮断器の過電流動作特性に基づく第1引きはずし電流値(配線用遮断器8の定格電流の例えば125%の電流値)に基づいて上述したと同様にして設定され、また第2注意平均電流値T2及び第2警告平均電流値K2は、この過電流動作特性に基づく第2引きはずし電流値(配線用遮断器8の定格電流値の例えば150%の電流値)に基づいて上述したと同様にして設定され、更に第3注意平均電流値T3及び第3警告平均電流値K3は、この過電流動作特性に基づく第3引きはずし電流値(配線用遮断器8の定格電流値の例えば200%の電流値)に基づいて上述したと同様にして設定される。
このことに関連して、移動平均電流演算手段42は、第1〜第3引きはずし電流値に基づいて設定される第1〜第3過電流引きはずし動作時間における第1〜第3移動平均電流値D1〜D3を演算し、また平均電流比較手段44は、第1〜第3移動平均電流値D1〜D3と上述の第1〜第3注意平均電流値T1〜T3とを比較するとともに、前記第1〜第3移動平均電流値D1〜D3と上述の第1〜第3警告注意平均電流値とを比較する。
そして、第1移動平均電流値D1(又は第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)が第1注意平均電流値T1(又は第2注意平均電流値T2、第3注意平均電流値T3)を超えると、一部停止信号生成手段46が一部停止信号生成信号を生成し、この一部停止信号に基づいて、調整電力負荷18の第1電力負荷グループ20(第1及び第2空調装置18a,18b)が強制的に作動停止され、また第1移動平均電流値D1(又は第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)が第1警告平均電流値K1(又は第2警告平均電流値K2、第3警告平均電流値K3)を超えると、全部停止信号生成手段48が全部停止信号を生成し、この全部停止信号に基づいて、調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループ20,22(第1〜第4空調装置18a〜18d)が強制的に作動停止される。
この第1の変形形態の平均電流制御システムによる制御の流れは、図5に示す通りとなる。図5を参照して、調整電力負荷18(第1及び第2電力負荷グループ20,22)を制御するに際して、まず、電力送給ライン24を流れる電流の計測が行われ(ステップS21)、電流計測手段26からの計測電流信号がコントローラ32に送給される。
かく送給されると、移動平均電流演算手段42は、かかる計測電流信号に基づいて過電流が小さいときの第1過電流の引きはずし電流値(定格電流の例えば125%の電流値)に対応する過電流の引きはずし動作時間における移動平均電流、即ち第1移動平均電流D1を演算し(ステップS22)、また過電流が中程度のときの第2過電流の引きはずし電流値(定格電流の例えば150%の電流値)に対応する過電流の引きはずし動作時間における移動平均電流、即ち第2移動平均電流D2を演算し(ステップS23)、更に 過電流が大きいときの第3過電流の引きはずし電流値(定格電流の例え200%の電流値)に対応する過電流の引きはずし動作時間における移動平均電流、即ち第3移動平均電流D3を演算する(ステップS24)。
そして、ステップS22にて第1移動平均電流D1が演算されると、この第1移動平均電流値D1を用いてステップS25〜ステップS28が実行され、またステップS23にて第2移動平均電流D2が演算されると、この第2移動平均電流値D2を用いてステップS29〜ステップS32が実行され、更にステップS24にて第3移動平均電流D3が演算されると、この第3移動平均電流値D3を用いてステップS33〜ステップS36が実行され、ステップS25〜ステップS28、ステップS29〜ステップS32及びステップS33〜ステップS36の動作内容は、後述するようにほぼ同様である。
第1移動平均電流D1(第2移動平均電流D2、第3移動平均電流D3)が演算されると、ステップS22(ステップS23、ステップS24)からステップS25(ステップS29、ステップS33)に進み、平均電流比較手段44は、第1移動平均電流値D1(第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)と第1注意平均電流値T1(第2注意平均電流値、第3注意平均電流値T3)とを比較し、第1移動平均電流値D1(第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)が第1注意平均電流値T1(第2注意平均電流値T2、第3注意平均電流値T3)を超えると、ステップS26(ステップS30、ステップS34)からステップS27(ステップS31、ステップS35)に進み、次に平均電流比較手段44は、この第1移動平均電流値D1(第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)と第1警告平均電流値K1(第2警告平均電流値K2、第3警告平均電流値K3)を比較し、その後、ステップS28(ステップS32、ステップS36)において、この比較結果による制御が行われ、その制御内容は、図4のフローチャートにおけるステップS7〜ステップS11(ステップS15〜ステップS19)と実質上同様である。
この第1移動平均電流値D1(第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)が第1警告平均電流値K1(第2警告平均電流値K2、第3警告平均電流値K3)以下であるときには、上述したと同様に、一部停止信号生成手段46が一部停止信号を生成し、作動制御手段54はかかる一部停止信号に基づき調整電力負荷18の第1電力負荷グループ20(第1及び第2空調装置18a,18b)を強制的に作動停止する。また、この第1移動平均電流値D1(第2移動平均電流値D2、第3移動平均電流値D3)が第1警告平均電流値K1(第2警告平均電流値K2、第3警告平均を超えるときには、上述したと同様に、全部停止信号生成手段48が全部停止信号を生成し、作動制御手段54はかかる全部停止信号に基づき調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループ20,22の双方を強制的に作動停止する。
上述した実施形態では、配線用遮断器8の過電流作動特性を利用して過電流が流れることによる電流遮断に関して、注意平均電流値T(第1注意平均電流値T1、第2注意平均電流値T2)及び警告平均電流値K(第1警告平均電流値K1及び第2警告平均電流値K2)を設定して制御しているが、この注意平均電流値Tを電流値の小さい低注意平均電流値T01(例えば、過電流動作特性における引きはずし電流値の例えば65〜75%程度、例えば70%程度の電流値)(第1低注意平均電流値T011、第2低注意平均電流値T021)と、この低注意平均電流値よりも大きい高注意平均電流値T01(例えば、過電流動作特性における引きはずし電流値の例えば75〜85%程度、例えば80%程度の電流値)(第1高注意平均電流値T012、第2高注意平均電流値T022)とを設定し、注意平均電流値T01について2段階で制御するようにすることもでき、注意平均電流値Tとして3段階以上で制御するようにすることもできる。
このような場合、調整電力負荷18は3つの電力負荷グループ、即ち第1〜第3電力負荷グループに分けられ、配線用遮断器8の過電流動作特性における引きはずし電流値に対応する過電流引きはずし動作時間における移動平均電流値Dに対して、作動制御手段54は、調整電力負荷18の第1〜第3電力負荷グループを次のように作動制御するようになる。この移動平均電流値Dが低注意平均電流値T01を超える(T01<D≦T02)と、一部停止信号生成手段46は第1の一部停止信号を生成し、この第1の一部停止信号により調整電力負荷18の第1電力負荷グループが強制的に作動停止され、またこの移動平均電流値Dが高注意平均電流値T02を超える(T02<D≦K)と、一部信号生成手段46は第2の一部停止信号を生成し、この第2の一部停止信号により調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループが強制的に作動停止される。更に、この移動平均電流値Dが警告平均電流値Kを超える(K<D)と、全部信号生成手段48は全部停止信号を生成し、この全部停止信号により調整電力負荷18の第1〜第3電力負荷グループの全てが強制的に作動停止される。
この第2の変形形態の平均電流制御システムによる制御の流れは、図6に示す通りとなる。図6を参照して、調整電力負荷18(第1〜第3電力負荷グループ)を制御するに際して、まず、電力送給ライン24を流れる電流の計測が行われ(ステップS41)、電流計測手段26からの計測電流信号がコントローラ32に送給され、移動平均電流演算手段42は、かかる計測電流信号に基づいて配線用遮断器8の過電流の引きはずし電流値に対応する過電流の引きはずし動作時間における移動平均電流を演算し(ステップS42)、この移動平均電流値Dを用いて次の制御が行われる。
平均電流比較手段44は、まず、移動平均電流値Dと低注意平均電流値T01とを比較し(ステップS43)、移動平均電流値Dが低注意平均電流値T01を超えると、ステップS44からステップS45に進み、次に平均電流比較手段44は、この移動平均電流値Dと高注意平均電流値T02とを比較する。
そして、この移動平均電流値Dが高注意平均電流値T02以下である(T01<D≦T02)と、ステップS46からステップS47に進み、一部停止信号生成手段46は第1の一部停止信号を生成し(ステップS47)、この第1の一部停止信号により調整電力負荷18の第1電力負荷グループが強制的に作動停止される(ステップS48)。
また、この移動平均電流値Dが高注意平均電流値T02を超える(T02<D)と、ステップS46からステップS49に移り、平均電流比較手段44は、移動平均電流値Dと警告平均電流値Kとを比較し、この移動平均電流値Dが警告平均電流値K以下である(T02<D≦K)と、ステップS50からステップS51に進み、一部信号生成手段46は第2の一部停止信号を生成し、この第2の一部停止信号により調整電力負荷18の第1及び第2電力負荷グループが強制的に作動停止される(ステップS52)。
また、この移動平均電流値Dが警告平均電流値Kを超える(K<D)と、ステップS50からステップS53に移り、全部信号生成手段48は全部停止信号を生成し、この全部停止信号により調整電力負荷18の第1〜第3電力負荷グループの全てが強制的に作動停止される(ステップS54)。
以上、本発明に従う平均電流制御システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
6 配電盤
8 配線用遮断器
10 分電盤
14 電力負荷
16 通常電力負荷
20 第1電力負荷グループ
22 第2電力負荷グループ
26 電流計測手段
30 平均電流制御システム
32 コントローラ
34 負荷制御ユニット
42 移動電流演算手段
44 平均電流比較手段
46 一部停止信号生成手段
48 全部停止信号生成手段
54 作動制御手段


Claims (5)

  1. 電力負荷に過電流が流れるのを防止するための配線用遮断器と、前記電力負荷に流れる電流を計測するための電流計測手段と、前記電流計測手段により計測された計測電流に基づいて、前記配電用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に対応する過電流引きはずし動作時間における移動平均電流値を演算する移動平均電流演算手段と、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき設定される注意平均電流値とを比較する平均電流比較手段と、前記電力負荷のうち作動調整可能な調整電力負荷の一部を作動停止させるための一部停止信号生成手段と、を備え、
    前記移動平均電流値が前記注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段が前記一部停止信号を生成し、前記一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の一部が強制的に作動停止されることを特徴とする平均電流制御システム。
  2. 前記配線用遮断器の過電流動作特性における引きはずし電流値に基づき前記注意平均電流値よりも大きい警告平均電流値が設定され、前記警告平均電流値に関連して、前記調整電力負荷の全てを作動停止させるための全部停止信号を生成する全部停止信号生成手段が設けられており、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記警告平均電流値とを比較し、前記移動平均電流値が前記警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の全部が強制的に作動停止されることを特徴とする請求項1に記載の平均電流制御システム。
  3. 前記調整電力負荷は、第1〜第3電力負荷グループに分けられ、このことに関連して、前記注意平均電流値は、低注意平均電流値と前記低注意平均電流値よりも大きい高注意平均電流値が設定され、前記一部停止信号生成手段は、前記低注意平均電流値に対応する第1の一部停止信号及び前記高注意平均電流値に対応する第2の一部停止信号を生成し、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記移動平均電流値と前記低注意平均電流値及び高注意平均電流値並びに前記警告平均電流値とを比較し、前記移動平均電流値が前記低注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段は前記第1の一部停止信号を生成し、前記第1の一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1電力負荷グループが強制的に作動停止され、また前記移動平均電流が前記高注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段は前記第2の一部停止信号を生成し、前記第2の一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1及び第2電力負荷グループが強制的に作動停止され、更に前記移動平均電流が前記警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷における前記第1〜第3電力負荷グループが強制的に作動停止されることを特徴とする請求項に記載の平均電流制御システム。
  4. 前記配線用遮断器の前記過電流動作特性に基づいて第1及び第2引きはずし電流値が設定され、前記移動平均電流演算手段は、前記配線用遮断器の過電流動作特性における前記第1及び第2引きはずし電流値に対応する第1及び第2過電流引きはずし動作時間における第1及び第2移動平均電流値を演算し、前記平均電流比較手段は、前記第1移動平均電流値と前記第1引きはずし電流値に基づいて設定される第1注意平均電流値とを比較するとともに、前記第2移動平均電流値と前記第2引きはずし電流値に基づいて設定される第2注意平均電流値とを比較し、前記第1移動平均電流値が前記第1注意平均電流値を超える、又は前記第2移動平均電流値が前記第2注意平均電流値を超えると、前記一部停止信号生成手段が前記一部停止信号を生成し、前記一部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の一部が強制的に作動停止されることを特徴とする請求項1に記載の平均電流制御システム。
  5. 前記配線用遮断器の前記過電流動作特性における前記第1引きはずし電流値に基づき前記第1注意平均電流値よりも大きい第1警告平均電流値が設定されるとともに、前記第2引きはずし電流値に基づき前記第2注意平均電流値よりも大きい第2警告平均電流値が設定され、前記第1及び第2警告平均電流値に関連して、前記調整電力負荷の全てを作動停止させる全部停止信号を生成するための全部停止信号生成手段が設けられており、前記平均電流比較手段は、前記移動平均電流演算手段により演算された前記第1及び第2移動平均電流値と前記第1及び第2警告平均電流値とを比較し、前記第1移動平均電流値が前記第1警告平均電流値を超える、又は前記第2移動平均電流値が前記第2警告平均電流値を超えると、前記全部停止信号生成手段が前記全部停止信号を生成し、前記全部停止信号に基づいて、前記調整電力負荷の全部が強制的に作動停止されることを特徴とする請求項に記載の平均電流制御システム。
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