JP6517857B2 - 電圧調整機器の電圧制御装置およびその電圧制御方法 - Google Patents

電圧調整機器の電圧制御装置およびその電圧制御方法 Download PDF

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本発明は、配電系統に設けられる電圧調整機器、例えば負荷時タップ切替装置(Load Ratio control Transfomer; LRT)や、ステップ式電圧調整器(Step Voltage Regulator;SVR)の電圧制御装置、電圧制御方法に関する。
配電系統に配電用変圧器として設けられる負荷時タップ切替装置は、線路電圧降下補償器(Line Drop Compensator;LDC)の電圧降下補償機能によって、その出力電圧が制御される。
すなわち、配電線の電流、電圧を計測し、電圧制御対象地点(配電線の負荷中心点など、電圧を管理、制御したい地点)までの線路インピーダンスを模擬することで線路電圧降下を推定し、負荷時タップ切替装置のタップ値を調整することによって電圧を制御する。
従来の配電系統における電圧調整の構成例を図11に示す。図11において、10は変電所200内の負荷時タップ切替装置(LRT)であり、その一次側は上位電力系統に接続され、二次側は配電線20を介して変電所の二次側母線21に接続されている。
前記二次側母線21には、該母線から分岐した複数の配電線であるフィーダ20A〜20Dが接続されている(尚本明細書では分岐した複数の配電線を「フィーダ」と称する)。
フィーダ20A〜20Dには、図示省略の負荷や、分散型電源(例えば太陽光発電装置)等が各々接続されている。尚図11では、フィーダ20A〜20Dの、変電所の二次側母線21側に各々介挿される遮断器は図示省略している。また、分岐したフィーダの本数は図示4本に限らず他の本数が設置される場合もある。
30は、配電線20に介挿され、負荷時タップ切替装置10を通過する電流ILRTを検出する変流器(電流検出器)である。40は、配電線20に接続され、負荷時タップ切替装置10の二次側電圧VLRTを検出する計器用変圧器(電圧検出器)である。
300は、前記負荷時タップ切替装置10の検出電流ILRT、検出電圧VLRTおよび電圧制御対象地点までの線路インピーダンスを用いて、電圧制御対象地点の電圧(線路電圧降下と等価なLDC電圧)を推定し、その推定電圧が制御目標範囲を逸脱したら電圧調整継電器(90リレー)の機能により負荷時タップ切替装置10のタップ値を調整する制御指令を出力する電圧調整制御装置である。
ここで、前記「制御目標範囲」とは、電圧制御上で、推定電圧を上限値・下限値の範囲に収めるようにする制御目標範囲であり、電圧制御対象地点における推定電圧が制御目標範囲を逸脱したら、タップ動作指令を出すことになる。
また、運用していく上で電圧を収めなければならない範囲として、「維持すべき管理範囲」があり、これには、法律で規定されている101±6Vのような低圧の維持すべき管理範囲や、低圧の維持すべき管理範囲を高圧換算した範囲がある。
したがって、前記「維持すべき管理範囲」を満たすように、前記「制御目標範囲」および電圧調整継電器の整定値を設定するものである。
尚従来、電圧調整機器の電圧制御方法としては、例えば非特許文献1に記載のものが提案されていた。
茂木則行、村下直久、宮本卓也、「配電系統の電圧適正化に向けた取組み」、東光高岳技報、Vol.2(2015)、pp.4〜pp.7
図11の構成において、負荷時タップ切替装置10は、電圧分布の異なる複数のフィーダ(20A〜20D)の電圧を維持すべき管理範囲に収められるように制御しなければならない。
例えば、図11の電圧調整制御装置300が設けられる配電系統の一例を示す図12のように、各フィーダ(フィーダ20A〜20Cのみを図示しており、50A〜50Cは二次側母線21側に各々介挿された遮断器である)には、複数の負荷71…が各々接続され、分散型電源である太陽光発電装置が連系されていない状況では、各フィーダ20A〜20Cの亘長に対応する電圧の分布特性は図13のとおりである。
図13において80A〜80Cはフィーダ20A〜20Cの各電圧分布特性、81は電圧調整制御装置300で推定した電圧制御対象地点の電圧(図示黒点)に基づく電圧分布特性、90は、電圧管理範囲の上限値Vmaxから電圧管理範囲の下限値Vminまでの維持すべき管理範囲を各々示している。
図12、図13のように、太陽光発電装置が連系されていない配電系統においては、図13のように電圧制御対象地点の電圧を推定し、最も電圧降下が大きいフィーダ(図13の例ではフィーダ20A)の電圧を維持すべき管理範囲90に収められるように電圧制御対象地点までの線路インピーダンスや制御目標範囲などの整定値を決定すればよい。
これに対して、太陽光発電装置が連系された配電系統の構成例を図14に示し、その構成における各フィーダの電圧分布を図15に示す。図14において、フィーダ20A、20Bには複数の負荷71…が各々接続され、フィーダ20Cには複数の太陽光発電装置72…が接続されており、図12と同一部分は同一符号をもって示している。
図15において、フィーダ20A、20Bの電圧分布特性80A、80Bは負荷71…による電力消費のため降下特性となるが、フィーダ20Cの電圧分布特性80Cは太陽光発電装置72…の発電によって上昇特性となる。このように、各フィーダ20A〜20Cでの電圧分布が変化するため、全てのフィーダで電圧を維持すべき管理範囲90に収めることは困難である(フィーダ20Cの電圧分布特性80Cが上限値Vmaxを超えている)。
また、特定のフィーダ、例えば図14のフィーダ20Cに太陽光発電装置72…が集中して連系された配電系統における各フィーダの電圧分布特性を図16に示す。
この場合、フィーダ20Cの太陽光発電装置72…の発電量が多くなり、フィーダ20Cからフィーダ20A、20Bへ電力が供給され、それにともなって負荷時タップ切替装置10からの供給電力が減少し、変流器30の検出電流ILRTが小さくなる。
このため、電圧調整継電器の特性に従って電圧調整制御装置300から負荷時タップ切替装置10に降圧制御指令(タップ位置制御指令)が出され、負荷時タップ切替装置10の送出し電圧(計器用変圧器40の検出電圧VLRT)は図15の場合の電圧(VLRT)よりも低い図16の電圧(VLRT)となる。
これによって、図16のフィーダ20C、20Aの電圧分布特性80C、80Aのように、電圧の制御目標範囲90の上限値Vmax、下限値Vminともに逸脱してしまい、負荷時タップ切替装置10だけでは電圧を維持すべき管理範囲に維持することは不可能である。
そこで図17のように、特定の、例えば太陽光発電装置72…が連系されるフィーダ20Cの二次側母線21側端に、ステップ式電圧調整器(SVR)60などの線路電圧降下補償器の機能を備えた電圧調整機器を設置して対策する方法が考えられる。図17において図14と同一部分は同一符号をもって示している。
しかし図17の構成による電圧制御方法では、参照する負荷時タップ切替装置10の通過電流(変流器30の検出電流ILRT)に、ステップ式電圧調整器60(SVR)が設置されたフィーダ20Cの負荷電流も含まれるため、フィーダ20C以外のフィーダ20A、20Bの電圧を適正に推定し、電圧を維持すべき管理範囲に収めることが困難となる。
また、近年、非特許文献1に記載のように、センサー開閉器などの情報を情報通信網を介して集約し、負荷時タップ切替装置(LRT)の制御範囲内である系統全体の電圧分布を把握し、タップ位置を適正に制御することで電圧を維持すべき管理範囲にする「集中制御」が考案されている。
しかしセンサー開閉器の情報を取得するには情報通信網が必須であり、通信が遮断された場合には制御不能となり、制御機能を維持するためには自端情報のみでの制御に切り換えることが必要となる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、変電所外で計測した電気情報を通信網を介して取得することなく、変電所内の情報を利用して電圧調整機器の出力電圧調整が行える電圧調整機器の電圧制御装置、電圧制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定部と、
前記電圧推定部で推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記複数の配電線毎に制御目標範囲を設定することを特徴としている。
また、請求項8に記載の電圧調整機器の電圧制御方法は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
電圧推定部が、前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定ステップと、
制御部が、前記電圧推定ステップにより推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を前記複数の配電線毎に設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御ステップと、
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、配電用変電所以外の複数の配電線の、例えば電圧制御対象地点の電圧を計測することなく、電圧分布の異なる複数の配電線の電圧を維持すべき管理範囲内に収めるように制御することができる。
また、複数の配電線各々の電圧制御対象地点の電圧を推定しているので、分岐した配電線のいずれかに分散型電源が連系された場合に、制御目標範囲の設定が容易となる。
また、分岐した複数の配電線間の潮流がアンバランスなときにも配電系統全体の電圧制御が行える。
また、請求項2に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のうち、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線毎に流れる電流を検出した配電線検出電流、および前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記二次側検出電圧から、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線であって電圧制御対象の配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流と、当該電圧制御対象の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスとの積を差し引いて、前記第2の電圧調整機器が設けられていない各配電線での電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定部と、
前記電圧推定部で推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴としている。
また、請求項9に記載の電圧調整機器の電圧制御方法は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
電圧推定部が、前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のうち、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線毎に流れる電流を検出した配電線検出電流、および前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記二次側検出電圧から、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線であって電圧制御対象の配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流と、当該電圧制御対象の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスとの積を差し引いて、前記第2の電圧調整機器が設けられていない各配電線での電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定ステップと、
制御部が、前記電圧推定ステップにより推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御ステップと、
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、第2の電圧調整機器が設けられた配電線を対象外として配電線の電圧を維持すべき管理範囲に収めることができる。
また、請求項3に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定部と、
前記電圧推定部で推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記電圧推定部で推定された推定電圧と前記制御目標範囲の上限値の差である上限側裕度か、又は前記推定電圧と前記制御目標範囲の下限値の差である下限側裕度の少なくともいずれかを算出し、前記上限側裕度が規定値よりも小さいか、又は下限側裕度が規定値よりも小さいかの少なくともいずれか一方のとき、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有していることを特徴とする。
また、請求項4に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記第1の電圧調整機器の二次側電流を検出した二次側検出電流から前記第2の電圧調整機器が設けられた配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流を差し引いた電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記配電線の電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定部と、
前記電圧推定部で推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記電圧推定部で推定された推定電圧と前記制御目標範囲の上限値の差である上限側裕度か、又は前記推定電圧と前記制御目標範囲の下限値の差である下限側裕度の少なくともいずれかを算出し、前記上限側裕度が規定値よりも小さいか、又は下限側裕度が規定値よりも小さいかの少なくともいずれか一方のとき、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、電圧調整制御(例えば電圧調整機器が負荷時タップ切替装置であればタップ位置切替動作)によって制御目標範囲を逸脱する⇔逸脱しないを繰り返すハンチング(制御の不要動作)の発生が防止される。
また、請求項5に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記制御部は、前記電圧調整制御を行うことによって前記二次側検出電圧が、前記制御目標範囲を逸脱するか否かの判定を行い、逸脱すると判定されたときは、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、電圧調整制御によって、電圧調整機器の二次側検出電圧、すなわち電圧調整機器の送り出し電圧が維持すべき管理範囲を逸脱することを防止できる。
また、請求項6に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、請求項3ないし5のいずれか1項において、前記制御部は、前記電圧調整制御の実行停止を、季節、時間帯に応じて決定するか、又は曜日、年月日に応じて決定するかの少なくともいずれかの機能を有していることを特徴とする。
また、請求項7に記載の電圧調整機器の電圧制御装置は、請求項1ないし6のいずれか1項において、前記電圧推定部は、前記配電線の分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスを、季節、時間帯に応じて設定するか、又は曜日、年月日に応じて設定するかの少なくともいずれかの機能を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、電圧制御対象地点の電圧は、季節、時間帯や曜日、年月日によって電力負荷の使用状況や分散型電源の発電の状況が変わるが、これら系統状態の変化に応じたきめ細かい電圧制御が可能となる。
例えば請求項7において、複数のうち1つの配電線に設置される分散型電源が、例えば太陽光発電装置である場合に、昼間の発電量が大きいときは配電線の電圧に影響を与えやすいので、電圧制御対象地点を太陽光発電装置の設置位置付近としこの地点までの第1の線路インピーダンスを用い、夜間、発電量が小さいときは電圧制御対象地点を重負荷地点としこの地点までの第2の線路インピーダンスを用いることにより、各配電線毎の電圧分布の変化を考慮した電圧制御が可能となる。
(1)請求項1〜9に記載の発明によれば、配電用変電所以外の複数の配電線の、例えば電圧制御対象地点の電圧を計測することなく、電圧分布の異なる複数の配電線の電圧を維持すべき管理範囲内に収めるように制御することができる。
(2)請求項1、8に記載の発明によれば、複数の配電線各々の電圧制御対象地点の電圧を推定しているので、分岐した配電線のいずれかに分散型電源が連系された場合に、制御目標範囲の設定が容易となる。また、分岐した複数の配電線間の潮流がアンバランスなときにも配電系統全体の電圧制御が行える。
(3)請求項2、9に記載の発明によれば、第2の電圧調整機器が設けられた配電線を対象外として配電線の電圧を維持すべき管理範囲に収めることができる。
(4)請求項3、4に記載の発明によれば、電圧調整制御(例えば電圧調整機器が負荷時タップ切替装置であればタップ位置切替動作)によって制御目標範囲を逸脱する⇔逸脱しないを繰り返すハンチング(制御の不要動作)の発生が防止される。
(5)請求項5に記載の発明によれば、電圧調整制御によって、電圧調整機器の二次側検出電圧、すなわち電圧調整機器の送り出し電圧が維持すべき管理範囲を逸脱することを防止できる。
(6)請求項6、7に記載の発明によれば、配電線に接続される電力負荷の使用状況や分散型電源の発電の状況の変化に応じた、きめ細かい電圧制御が可能となる。
本発明の実施例1による電圧調整の構成図。 本発明の実施例による電圧調整制御装置のブロック図。 本発明の実施例2による電圧調整の構成図。 本発明の実施例2により制御した各フィーダの電圧分布を示す電圧特性図。 負荷時タップ切替装置のタップ切替えによりハンチングが起こる例の説明図。 本発明の実施例3における裕度の説明図。 負荷時タップ切替装置のタップ切替えにより送出し電圧が逸脱してしまう例の説明図。 分散型電源が連系されているフィーダと連系されていないフィーダの電圧分布を示す電圧特性図。 本発明の実施例6によるフィーダ毎の上限値、下限値変更の例の説明図。 本発明の実施例10による電圧調整の構成図。 従来の電圧調整の構成図。 配電系統の一例を示す構成図。 従来の太陽光発電装置が連系されていない配電系統の電圧分布を示す電圧特性図。 太陽光発電装置が連系された配電系統の例を示す構成図。 従来の太陽光発電装置が連系された配電系統の電圧分布を示す電圧特性図。 従来の負荷時タップ切替装置のみでは電圧制御が不可能な電圧分布を説明する電圧特性図。 特定フィーダに電圧調整機器が設置された配電系統の構成図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1は、本実施例1による電圧調整の構成を示し、図11と同様に変電所200内に、一次側が図示省略の上位系統に接続され、二次側が配電線20を介して二次側母線21に接続された負荷時タップ切替装置10(第1の電圧調整機器)が設けられている。
配電線20には、負荷時タップ切替装置10の、二次側電流を検出する変流器30と二次側電圧を検出する計器用変圧器40が設けられている。
二次側母線21には、分岐した複数のフィーダ20A〜20Dが接続され、フィーダ20A〜20Dには図示省略の負荷等が接続されている。
またフィーダ20Dには、図17で述べた分散型電源である太陽光発電装置72…(図示省略)が接続され、フィーダ20Dの送出端側(二次側母線21側)には、電圧調整対策としてステップ式電圧調整器60(SVR;第2の電圧調整機器)が介挿されている。
30Dは、変電所200内であって、二次側母線21とステップ式電圧調整器60の間のフィーダの送出電流(ISVR)を検出する変流器である。尚、フィーダの本数は図示4本に限らず他の本数であってもよい。また、図1では各フィーダに介挿される遮断器(50A…)は図示省略している。
100は、前記計器用変圧器40の検出電圧VLRTおよび変流器30,30Dの各検出電流ILRT,ISVRと、フィーダの電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて電圧制御対象地点における電圧を推定し、該推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく設定した上限値から下限値までの電圧の制御目標範囲を逸脱したときに、負荷時タップ切替装置10の出力電圧を調整する(タップ切替動作の制御指令を発する)電圧調整制御装置(本発明の電圧制御装置)である。
この電圧調整制御装置100は図2のように構成されている。図2において110は、計器用変圧器40の検出電圧VLRT、変流器30の検出電流ILRT(負荷時タップ切替装置10の通過電流)から変流器30Dの検出電流ISVR(フィーダ20Dの送出電流)を差し引いた電流(ILRT−ISVR)、およびフィーダ(20A〜20D)の二次側母線側端部から電圧制御対象地点(電圧を管理、制御したい地点)までの線路インピーダンスに基づいて、電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定部である。
前記電圧制御対象地点における推定電圧Vは、電圧制御対象地点までの線路インピーダンスをZとすると、VLRT−(ILRT−ISVR)・Zで求められる。尚、前記VLRT、ILRT、ISVR、Zは、複素数で計算することもあるため、ベクトルでもスカラーでもよい。
120は、電圧推定部110で推定された電圧制御対象地点の推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく設定した上限値Vmaxから下限値Vminまでの電圧の制御目標範囲を逸脱したときに、負荷時タップ切替装置10に対してタップ切替動作の制御指令を発する制御部である。
前記タップ切替動作の制御指令は、従来の電圧調整継電器の動作原理と同様に、電圧制御対象地点の推定電圧が不感帯(設定された電圧の制御目標範囲)を逸脱する時間をタイマーによりカウントアップし、タイマーが規定値を超えた場合に昇圧・降圧指令(タップ切替動作の制御指令)を負荷時タップ切替装置10に出す。タイマーのカウント方法は、不感帯を逸脱する時間をカウントする定限時特性又は不感帯の逸脱量に応じてカウント量を変える反限時特性の設定を可能とする。
尚、電圧調整制御装置100に内蔵されている、変電所200内の変流器30,30D、計器用変圧器40から取り込んだ各電流、電圧および前記フィーダ20A〜20Dの電圧制御対象地点までの線路インピーダンスのデータ等を記憶しておくメモリや、各種の演算を行う演算部等は図示省略している。
図2の電圧調整制御装置100は、例えばコンピュータにより構成され、通常のコンピュータのハードウェアリソース、例えばROM、RAM、CPU、入力装置、出力装置、ハードディスク、記録媒体およびその駆動装置等を備えている。
このハードウェアリソースとソフトウェアリソース(OS、アプリケーションなど)との協働の結果、電圧調整制御装置100は、図2に示すように、電圧推定部110、制御部120を実装する。
上記構成によれば、変電所200外の複数のフィーダの、例えば電圧制御対象地点の電圧を計測することなく、電圧制御対象地点の電圧を維持すべき管理範囲内に収めることができる。
また、特定のフィーダ、例えば20Dに図17のような太陽光発電装置72…が集中して連系され、そのフィーダ20Dの送出端にステップ式電圧調整器60を設置する対策がとられた場合に、ステップ式電圧調整器60が設置されたフィーダ20Dのみを制御対象外とし、フィーダ20D以外のフィーダ20A〜20Cの電圧を維持すべき管理範囲に収めることができる。
図3は本実施例2による電圧調整の構成を示し、図1と同一部分は同一符号をもって示している。図3において図1と異なる点は、図1における負荷時タップ切替装置10の通過電流(ILRT)を検出する変流器30を除去し、その代わりに、変電所200内のフィーダ20A〜20Cに各フィーダの送出電流IA,IB,ICを各々検出する変流器30A〜30Cを介挿し、変流器30A〜30Cの検出電流を電圧調整制御装置100に取り込んだ点にあり、その他の部分は図1と同様に構成されている。
尚、図3のフィーダ20A,20Bには図17で述べた負荷71…が接続され、フィーダ20Cには図17で述べた太陽光発電装置(分散型電源)72…が接続され、フィーダ20Dには太陽光発電装置72…が集中して接続されているものとする。
図3の電圧調整制御装置100は図2の電圧調整制御装置100と同様の構成を備えており、電圧推定部110では、計器用変圧器40の検出電圧VLRT、変流器30A〜30Cの検出電流IA〜IC、およびフィーダ(20A〜20C)の二次側母線側端部から電圧制御対象地点(電圧を管理、制御したい地点)までの線路インピーダンスに基づいて、各フィーダ20A〜20Cでの電圧制御対象地点における電圧を各々推定する。
尚、電圧制御対象地点までの線路インピーダンスをZとすると、
フィーダ20Aの電圧制御対象地点における推定電圧VA
A=VLRT−(IA・Z)、
フィーダ20Bの電圧制御対象地点における推定電圧VB
B=VLRT−(IB・Z)、
フィーダ20Cの電圧制御対象地点における推定電圧VC
C=VLRT−(IC・Z)、
で各々求められる。
制御部120では、実施例1の場合と同様に、前記電圧推定部110で推定された各フィーダ20A〜20C毎の推定電圧値(VA,VB,VC)が、維持すべき管理範囲を満たすべく設定した上限値Vmaxから下限値Vminまでの電圧の制御目標範囲90A〜90Cを逸脱したときに、負荷時タップ切替装置10に対してタップ切替動作の制御指令を発する。
尚、本実施例2では、フィーダ20Dは、その電圧がステップ式電圧調整器60により制御され、負荷時タップ切替装置10の制御対象外となるため、フィーダ20 D の送出電流IDの計測は必須ではない。
図4に、図3のフィーダ20A〜20Cの各電圧分布を示す。図4において、フィーダ20A、20Bの電圧分布特性80A、80Bは負荷71…による電力消費のため降下特性となるが、フィーダ20Cの電圧分布特性80Cは太陽光発電装置72…の発電によって上昇特性となる。
このように各フィーダ20A〜20Cでの電圧分布が変化しても、本実施例2では各フィーダ毎の電圧制御対象地点におけるVA〜VCを推定しているので、電圧分布の異なるフィーダ20A〜20Cの電圧を維持すべき管理範囲90内に収めるように制御することができる。
また、各フィーダ毎の電圧制御対象地点における電圧を推定しているので、従来と比べ、分散型電源(太陽光発電装置など)が連系された場合の整定値(電圧調整継電器の整定値)の設定が容易となる。
また連系される分散型電源により、フィーダ20A〜20C間の潮流が変化した場合でも、フィーダの電圧を維持すべき管理範囲90に収めることが可能となるような整定値を設定することができる。
実施例1、2で用いる電圧調整制御装置100の動作原理は、各電圧制御対象地点の推定電圧が上限値Vmax、下限値Vminを超えた時間をタイマーによりカウントアップし、タイマーが規定値を超えた場合に昇圧・降圧指令(タップ切替動作の制御指令)を負荷時タップ切替装置10に出すものである。ここで、図5のように電圧制御対象地点の電圧が上限値Vmax、下限値Vminの両者の近くに存在する場合にタップ切替動作を行うと、すぐに上限値または下限値を逸脱し、ハンチング(制御の不要動作)を起こす恐れがある。
図5は、図4と同じフィーダ20A〜20Cの電圧分布特性80A〜80Cを表し、図5(a)のようにフィーダ20Aの電圧(80A)が下限値Vminから逸脱している状態から、負荷時タップ切替装置10の電圧を上げるタップ切替動作を行うと、図5(b)のようにフィーダ20Cの電圧(80C)が上限値Vmaxから逸脱し、この状態から電圧を下げるタップ切替動作を行うと、図5(a)の状態となることを示している。
このようなハンチングの発生を防止するため本実施例3では、制御部120において、各フィーダの電圧分布を示す図4と同様に電圧分布を示した図6のように、上限値Vmaxと下限値Vminからの裕度(推定電圧VCと上限値Vmaxの差である上限側裕度ΔVmax C、推定電圧VAと下限値Vminの差である下限側裕度ΔVmin A)を各電圧制御対象地点ごとに算出し、タップ切替動作を行う際、電圧を上げる場合には上限側裕度ΔVmax Cが、電圧を下げる場合には下限側裕度ΔVmin Aが、どのフィーダにおいても負荷時タップ切替装置10のタップ幅程度のある規定値より大きいことを確認してからタップ切替動作を行う。
前記上限側裕度ΔVmax C、下限側裕度ΔVmin Aが規定値より小さい場合にはタップ切替動作を停止する。
これによって、タップ切替動作により電圧が制御目標範囲90A〜90Cを逸脱し、ハンチングすることを防ぐことができる。
実施例3では、タップ切替動作時に上限値または下限値を逸脱する虞のあるときはタップ切替動作を停止して、ハンチングを防いでいる。しかし、タップ切替動作を停止してしまうと上限値、下限値のどちらかを逸脱したままとなる。そこで、本実施例4では、制御部120において、電圧を上げる時(昇圧制御指令を出す時)には上限側裕度ΔVmax Cを見て、タップ切替動作を停止するか否かを判断するが、電圧を下げる時(降圧制御指令を出す時)にはその判断はしないようにするなど、タップ切替動作を停止する条件を選択可能とする。
すなわち、上限側裕度ΔVmax Cが規定値よりも小さいか、又は下限側裕度ΔVmin Aが規定値よりも小さいかの少なくともいずれか一方のとき、タップ切替動作の実行を停止する。
これにより、上限逸脱の継続を避けるようにする制御や下限逸脱を避けるようにする制御が可能である。
従来では、最も電圧降下が大きいフィーダの電圧制御対象地点の電圧と負荷時タップ切替装置10の送出しの電圧VLRTが維持すべき管理範囲に収まるように電圧制御対象地点までのインピーダンスを設定していれば、重負荷時や軽負荷時にもフィーダ全体を維持すべき管理範囲に収めることができていたが、分散型電源が連系されると、電圧制御対象地点までのインピーダンスの設定によっては、電圧制御対象地点の電圧で負荷時タップ切替装置10のタップ切替制御を行うと、図7のように送出しの電圧VLRTが逸脱する虞がある。
図7における電圧分布特性80A〜80Cは、フィーダ20A〜20Cの各電圧がともに亘長とともに降下する配電系統の場合の電圧分布特性を表し、図7(a)のようにフィーダ20Aの電圧が下限値Vminを逸脱しているため、電圧を上げるタップ切替動作を行った結果、図7(b)のように各フィーダ20A〜20Cの送出し電圧(VLRT)が上限値Vmaxから逸脱したようすを示している。
そこで本実施例5では、制御部120が、タップ切替動作を行う時に、タップ切替動作によって送出電圧VLRTが維持すべき管理範囲を満たすべく設定した制御目標範囲を逸脱するかの判断を行い、逸脱するようであればタップ切替動作を停止する。
これにより、送出電圧VLRTが維持すべき管理範囲を逸脱することを防ぐことができる。
分散型電源が連系されているフィーダでは、図8のように電圧制御対象地点の電圧は維持すべき管理範囲に収まっていてもフィーダ全体でみると維持すべき管理範囲を逸脱する虞がある。
図8は、分散型電源が連系されていないフィーダ20Aの電圧分布特性80Aと末端に分散型電源が連系されているフィーダ20Cの電圧分布特性80Cとを表しており、電圧制御対象地点の電圧(図示黒点)が電圧の維持すべき管理範囲90内に収まっているが、フィーダ20Cの電圧(80Cの上限が逸脱しているようすを示している。
そこで本実施例6では、例えば図9のように、各フィーダ毎に上限値Vmax、下限値Vminを変更し、各フィーダ毎に電圧の制御目標範囲を設定するものである。
図9は、分散型電源が連系されているフィーダ20Cの上限値Vmaxから下限値Vminまでの制御目標範囲を90cのように小さく設定し、分散型電源が連系されていないフィーダ20Aの制御目標範囲を90Aのように小さく設定した結果、電圧分布特性80Cの図示黒点のようにフィーダ20Cの電圧制御対象地点の電圧が上限値Vmaxを逸脱していると判定できるようすを示している。
電圧の分布の様相はフィーダ毎に異なるため、本実施例6のようにフィーダ毎に上限値Vmax、下限値Vminを変更することで、全フィーダの電圧を維持すべき管理範囲に収めることが可能になる。
各フィーダにおける電圧制御対象地点は、季節や時間帯など、電力負荷の使用状況や分散型電源の発電の状況によって変わることが考えられる。そこで本実施例7では、電圧の上限値Vmax、下限値Vminおよび実施例4、5で述べたタップ切替動作停止条件を、季節や時間帯によって変更するスケジュール設定や、「曜日」や「年月日」によって変更するカレンダー設定を可能とすることで、集中制御のように系統状態の変化に応じたきめ細かい電圧制御が可能となる。
すなわち、電圧の上限値Vmax、下限値Vminを、季節、時間帯に応じて設定するか、又は曜日、年月日に応じて設定するかの少なくともいずれかとする。
また制御部120は、タップ切替動作の実行停止を、季節、時間帯に応じて決定するか、又は曜日、年月日に応じて決定するかの少なくともいずれかの機能を有している。
実施例7では、電圧の上限値、下限値をスケジュール設定可能としたが、本実施例では、電圧制御対象地点までのインピーダンスをスケジュール設定やカレンダー設定する。
すなわち、電圧推定部110は、前記フィーダの分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスを、季節、時間帯に応じて設定するか、又は曜日、年月日に応じて設定するかの少なくともいずれかの機能を備える。
これによって、フィーダ毎の電圧分布の変化を考慮に入れることが可能となる。すなわち、フィーダに設置される分散型電源が、例えば太陽光発電装置である場合に、昼間の発電量が大きいときはフィーダの電圧に影響を与えやすいので、電圧制御対象地点を太陽光発電装置の設置位置付近とし、この地点までの第1の線路インピーダンスを用い、夜間、発電量が小さいときは電圧制御対象地点を重負荷地点とし、この地点までの第2の線路インピーダンスを用いるものである。
本実施例9では、実施例4〜7で述べた電圧の上限値、下限値とタップ切替動作停止条件、および実施例8で述べた電圧制御対象地点までの線路インピーダンスの全てをスケジュール設定やカレンダー設定する。これによって、実施例4〜8で述べた作用、効果が得られ、さらによりきめ細かな電圧分布の時間的な変化に対応することが可能となる。
実施例1〜9は、変電所の負荷時タップ切替装置10に実装するLDC(線路電圧降下補償器)制御機能を対象として想定するものであるが、図10に示すとおり、配電線路の中間地点に設置されるSVR(ステップ式電圧調整器)についても下流側の配電線がSVRの二次側直下で複数線路(フィーダ20A〜20C)に分岐される場合にも同様の手法が適用可能である。
図10において図3と同一部分は同一符号をもって示している。60は配電線20に介挿されたステップ式電圧調整器(SVR)であり、その二次側の配電線20には、分岐したフィーダ20A〜20Cが設けられている。
30A〜30Cは各フィーダ20A〜20Cの変電所内に各々設けられ、そのフィーダの送出電流IA〜ICを検出する変流器、40は配電線20の電圧(VSVR)を検出する計器用変圧器である。
100は、変電所内で計測された各フィーダの検出電流IA〜ICおよび検出電圧VSVRを入力とし、図3で述べた電圧調整制御装置100と同様にフィーダ毎の電圧制御対象地点における電圧を推定し、該電圧を、維持すべき管理範囲を満たすべく設定した電圧の制御目標範囲内に収める動作を行う電圧調整制御装置である。
図10の構成においても、電圧分布の異なるフィーダ20A〜20Cの電圧を維持すべき管理範囲内に収めるように制御することができる。
また、各フィーダ毎の電圧制御対象地点における電圧を推定しているので、従来と比べ、分散型電源(太陽光発電装置など)が連系された場合の整定値の設定が容易となる。
また連系される分散型電源により、フィーダ20A〜20C間の潮流が変化した場合でも、フィーダの電圧を維持すべき管理範囲に収めることが可能となるような整定値を設定することができる。
本実施例11は、従来の、例えば非特許文献1に開示されている、センサー開閉器等の情報を情報通信網を介して集約し、負荷時タップ切替装置のタップ位置を制御する「集中電圧制御システム」(非特許文献1の第5頁〜第7頁に記載の技術)に、本発明の変電所内の配電線の電圧、電流検出情報に基づいて電圧調整機器の電圧を制御する装置を、バックアップとして追加構成するものである。
このように構成することにより、「集中電圧制御システム」で通信異常が生じても、本発明の電圧調整機器の電圧制御装置側に制御を切換えることにより、電圧調整機器に対する制御機能を維持することができる。これによって、制御システムの信頼性が向上する。
10…負荷時タップ切替装置
20…配電線
20A〜20D…フィーダ
21…二次側母線
30,30A〜30C…変流器
40…計器用変圧器
50A〜50C…遮断器
60…ステップ式電圧調整器(SVR)
71…負荷
72…太陽光発電装置
80A〜80C…電圧分布特性
90…維持すべき管理範囲
90A〜90C…制御目標範囲
100,300…電圧調整制御装置
110…電圧推定部
120…制御部
200…変電所

Claims (9)

  1. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
    前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定部と、
    前記電圧推定部で推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の配電線毎に制御目標範囲を設定する電圧調整機器の電圧制御装置。
  2. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
    前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のうち、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線毎に流れる電流を検出した配電線検出電流、および前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記二次側検出電圧から、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線であって電圧制御対象の配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流と、当該電圧制御対象の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスとの積を差し引いて、前記第2の電圧調整機器が設けられていない各配電線での電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定部と、
    前記電圧推定部で推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、
    を備えた電圧調整機器の電圧制御装置。
  3. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
    前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定部と、
    前記電圧推定部で推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記電圧推定部で推定された推定電圧と前記制御目標範囲の上限値の差である上限側裕度か、又は前記推定電圧と前記制御目標範囲の下限値の差である下限側裕度の少なくともいずれかを算出し、前記上限側裕度が規定値よりも小さいか、又は下限側裕度が規定値よりも小さいかの少なくともいずれか一方のとき、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有している電圧調整機器の電圧制御装置。
  4. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
    前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記第1の電圧調整機器の二次側電流を検出した二次側検出電流から前記第2の電圧調整機器が設けられた配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流を差し引いた電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記配電線の電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定部と、
    前記電圧推定部で推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記電圧推定部で推定された推定電圧と前記制御目標範囲の上限値の差である上限側裕度か、又は前記推定電圧と前記制御目標範囲の下限値の差である下限側裕度の少なくともいずれかを算出し、前記上限側裕度が規定値よりも小さいか、又は下限側裕度が規定値よりも小さいかの少なくともいずれか一方のとき、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有している電圧調整機器の電圧制御装置。
  5. 前記制御部は、前記電圧調整制御を行うことによって前記二次側検出電圧が、前記制御目標範囲を逸脱するか否かの判定を行い、逸脱すると判定されたときは、前記電圧調整制御の実行を停止する機能を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電圧調整機器の電圧制御装置。
  6. 前記制御部は、前記電圧調整制御の実行停止を、季節、時間帯に応じて決定するか、又は曜日、年月日に応じて決定するかの少なくともいずれかの機能を有している請求項3ないし5のいずれか1項に記載の電圧調整機器の電圧制御装置。
  7. 前記電圧推定部は、前記配電線の分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスを、季節、時間帯に応じて設定するか、又は曜日、年月日に応じて設定するかの少なくともいずれかの機能を有している請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電圧調整機器の電圧制御装置。
  8. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される電圧調整機器を備えた配電系統において、
    電圧推定部が、前記電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所内であって、前記二次側母線から分岐した複数の配電線各々に流れる電流を検出した各検出電流、および前記複数の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記各配電線の電圧制御対象地点における電圧を各々推定する電圧推定ステップと、
    制御部が、前記電圧推定ステップにより推定された各推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を前記複数の配電線毎に設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御ステップと、
    を備えた電圧調整機器の電圧制御方法。
  9. 上位電力系統と配電用変電所の二次側母線を結ぶ線路に介挿され、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第1の電圧調整機器と、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のいずれかに設けられた、線路電圧降下補償器の機能によって出力電圧が制御される第2の電圧調整機器とを備えた配電系統において、
    電圧推定部が、前記第1の電圧調整機器の二次側電圧を検出した二次側検出電圧、前記配電用変電所の二次側母線から分岐した複数の配電線のうち、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線毎に流れる電流を検出した配電線検出電流、および前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスに基づいて、前記二次側検出電圧から、前記第2の電圧調整機器が設けられていない配電線であって電圧制御対象の配電線に流れる電流を検出した配電線検出電流と、当該電圧制御対象の配電線の、前記分岐地点から電圧制御対象地点までの線路インピーダンスとの積を差し引いて、前記第2の電圧調整機器が設けられていない各配電線での電圧制御対象地点における電圧を推定する電圧推定ステップと、
    制御部が、前記電圧推定ステップにより推定された推定電圧が、維持すべき管理範囲を満たすべく上限値から下限値までの電圧範囲を設定した制御目標範囲を逸脱したときに、前記第1の電圧調整機器の出力電圧を調整する電圧調整制御ステップと、
    を備えた電圧調整機器の電圧制御方法。
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