JP7245067B2 - 整定値候補算出装置、配電系統の電圧調整装置、電圧調整システム、電圧調整方法および配電設備設計支援システム - Google Patents

整定値候補算出装置、配電系統の電圧調整装置、電圧調整システム、電圧調整方法および配電設備設計支援システム Download PDF

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Description

本発明は、整定値候補算出装置、配電系統の電圧調整装置、電圧調整システム、電圧調整方法および配電設備設計支援システムに係り、特に配電系統に設置された太陽光発電装置の出力が抑制される場合に、太陽光発電装置設置点の電圧を下げる制御を可能とする整定値候補算出装置、配電系統の電圧調整装置、電圧調整システム、電圧調整方法および配電設備設計支援システムに関する。
近年の配電系統では太陽光発電装置の系統連系が増大しているが、配電系統では、太陽光発電装置の発電量が増加すると、太陽光発電装置設置点の電圧が上昇するという現象がある。これを回避するために、太陽光発電装置には自端子電圧が規定電圧より上昇した場合に太陽光発電装置の発電量を抑制する機能が備えられている。この機能により、太陽光発電装置の発電量が制限されることになる。
他方、配電系統の電圧は、配電用変電所に設置された変圧器(負荷時タップ切替変圧器LRT:Load Ratio Control Transformer)のタップ切替や、配電線上に設置された自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator)などのタップ切替によって制御されている。
先に述べた太陽光発電装置における発電量の抑制を回避するためには、電圧調整装置(負荷時タップ切替変圧器LRTや自動電圧調整器SVR)で、配電系統の電圧を調整し、出力抑制を回避することが重要となる。そのためには、太陽光発電装置発電量に応じて、タップ制御を適切に行う必要がある。
電圧調整装置(負荷時タップ切替変圧器LRTや自動電圧調整器SVR)の制御方法として、次のような手法が知られている。
例えば、通常の自動電圧調整器SVRにおいては、自端の二次側電圧と通過電流と力率からタップ値を決定する方法が非特許文献1により知られている。
特許文献1には、電圧調整変圧器の送出電圧から最高電圧点の電圧までの電圧上昇幅と、変圧器の送出電圧から最低電圧点の電圧までの電圧下降幅とを加算した電圧変動範囲の中心値が、規定値となるように、電圧調整装置の送出電圧を選定する制御手法が示されている。
また、自動電圧調整器SVRの二次側電圧(タップ値)を、系統内の太陽光発電装置発電量に応じて調整し、またその時の太陽光発電装置発電量は、太陽光発電装置と自動電圧調整器SVR間の通信または日射計情報から推測することが知られている。
なお、自動電圧調整器SVRの詳細な構成は、非特許文献1にも詳しく記載されている。また重回帰分析の具体的な計算方法についても知られている。
特開2009-240038公報
「線路電圧調整器の進歩と適用」現代の配電技術、電気書院 128-134頁(1972年)
前述の非特許文献1による自端の二次側電圧と通過電流と力率からタップ値を決定する方法では、太陽光発電装置による電圧上昇、出力抑制を考慮した制御が想定されていない。そのため、自動電圧調整器SVRは太陽光発電装置の出力抑制により電圧上昇が回避されている状況では、電圧調整を行うことができず、太陽光発電装置の出力抑制を回避できない問題がある。
また、特許文献1に記載の方法では、太陽光発電装置の出力抑制により電圧上昇が回避されている状況では、電圧調整装置の線路電圧降下補償器の適切な整定を行うことができず、太陽光発電の出力抑制を回避できない問題がある。
特に、メガソーラの配電系統末端への連系と低圧側への一般需要家の太陽光発電装置連系の拡大に伴い、太陽光発電装置の端子電圧が上昇し、特定の需要家の太陽光発電装置が出力抑制されてしまうことになり、売電機会の損失が不平等に発生してしまう問題があげられる。このため、電力会社による電圧調整業務が煩雑化してしまう懸念がある。
さらには、太陽光発電装置PVの導入される場所によっては、太陽光発電装置PVの傾きや方位、地理的条件による散乱光の違いなどにより、日射量による太陽光発電装置PV出力の影響が異なり、適切な電圧調整動作ができないことも、無視できない状況にある。
以上のことから本発明は、配電系統に設置された太陽光発電装置の出力が抑制される場合に、太陽光発電装置設置点の電圧を下げて出力抑制を解消するような制御を可能とする、整定値候補算出装置、配電系統の電圧調整装置、電圧調整システム、電圧調整方法および配電設備設計支援システムを提供するものである。
以上のことから本発明においては、「配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、インピーダンス算出部で求めたインピーダンスを日射量に応じて補正するインピーダンス補正部とを備え、補正後のインピーダンスを電圧調整装置における整定値として与えることを特徴とする整定値候補算出装置。」としたものである。
また、本発明においては、「出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の電圧調整装置であって、
電圧調整装置は、整定値候補算出装置を備えていることを特徴とする配電系統の電圧調整装置。」としたものである。
また本発明においては、「出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の複数の電圧調整装置と、複数の電圧調整装置のそれぞれに対する整定値を決定して与える整定値候補算出装置を備えていることを特徴とする電圧調整システム。」としたものである。
また本発明においては、「配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出し、算出したインピーダンスを日射量に応じて補正し、補正後のインピーダンスを電圧調整装置における整定値として与えることを特徴とする電圧調整方法。」としたものである。
また本発明は、「出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の複数の電圧調整装置に対して、配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを電圧調整装置の整定値として与える配電設備設計支援システムであって、電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、インピーダンス算出部で求めたインピーダンスを日射量に応じて補正するインピーダンス補正部とを備え、複数の電圧調整装置のそれぞれについての補正後のインピーダンスを複数の電圧調整装置における整定値として与えることを特徴とする配電設備設計支援システム。」としたものである。
本発明の配電系統の電圧調整装置および制御方法により、配電系統に設置された太陽光発電装置の出力が抑制される場合に、太陽光発電装置設置点の電圧を下げて出力抑制を解消するような制御を可能とする効果がある。
また、本発明のそれ以外の効果については、明細書中で説明する。
本発明に係る配電設備設計支援システムの全体構成例を示す図。 一般的な配電系統と電圧調整システムの構成例を示す図。 自動電圧調整器SVRのタップ制御装置の構成例を示す図。 タップ制御部340によるタップ切換指令303の算出の流れを示す処理フロー図。 配電設備設計支援システム400と各種計測手段200との関係を示す図。 設備設計支援システム400を計算機にて構成する場合の構成例を示す図。 設備設計支援システム400内の平面上分割区間決定手段440の処理内容を示す処理フロー図。 設備設計支援システム400内の上位ランクΔV抽出手段460の処理内容を示す処理フロー図。 設備設計支援システム400内の重回帰分析手段480の処理内容を示す処理フロー図。 図9で得られたαおよびβの幾何学的イメージを示す図。 自動電圧調整器SVR内にSVR整定値決定手段400Aを備えた実施例を示す図。 自動電圧調整器SVRを介して樹枝状に延伸配置された配電系統の面的なエリア構成例を示す図。 太陽光発電装置PVにおける出力抑制に相関関係を有する太陽光発電装置PVのみを示す図。 Irsvr、Iisvrと、ΔVによる3次元空間の概念を示す図。 抽出したデータによる重回帰分析手段によりえられる平面の位置関係を示す図。 従来と本発明における提案方式の効果の関係を示す図。 自動電圧調整SVRにおける整定値選択部345の処理内容を示す処理フロー図。 設備計画支援システムにおける日射量と整定値の対応付手段500の具体的な処理内容を示す処理フロー図。 各日における日射量の季節補正項算出の具体的な処理内容を示す処理フロー図。 時間帯別補正項算出の具体的な処理内容を示す処理フロー図。 太陽天頂角と既設補正項の関係を記憶したテーブルの低を示す図。 時間帯別補正項の一例を示す図。 日射量から太陽光発電への変換係数(縦軸)がエリア(横軸)ごとにばらつくことを示す図。 潮流計測値(縦軸)と時刻(横軸)との関係を定めることを示す図。 補正された日射量(横軸)と潮流計測値との差分値(縦軸)から、回帰分析により傾きを算出することを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図2は、一般的な配電系統と電圧調整システムの構成例を示す図である。図2で示される典型的な配電系統100は、ノード(母線)120およびそれらを接続する配電線路140、ノード120に接続される負荷150や太陽光発電装置PV、配電線路140に設置されるセンサ170、配電用変電所110などで構成されている。ここでは、配電用変電所110のある図示左側をフィーダの送出し側、右側をフィーダの末端側としている。
自動電圧調整装置300は、線路140に直列に設置され、線路電圧を調整する電圧調整装置である。自動電圧調整装置300としては、負荷時タップ切替変圧器LRTや自動電圧調整器SVRが例示されるが、ここでは電圧調整装置300として自動電圧調整器SVRを配置した例を示している。自動電圧調整器SVRは、配電用変電所における負荷時タップ切替変圧器(LRT:Load Ratio Control Transformer)であってもよいが、図2では例えば自動電圧調整装置300に例示されるように、単巻変圧器とタップチェンジャで構成される変圧器305と、制御部分310を備えた自動電圧調整器SVRを構成し、配電線路に設置されるセンサ170からの信号、配電設備設計支援システム400からの動作整定値350を用いて、タップを操作している。
また図2において、400は配電設備設計支援システムであり、センサ170を含む各種の計測手段200から適宜入力を得、自動電圧調整装置300に対して、その動作整定値350を与えている。なお図2は簡便な構成の配電系統100を示しているが、実際には複数のフィーダの各所に適宜自動電圧調整装置300を備えており、配電設備設計支援システム400は各自動電圧調整装置300に対して、夫々の設置場所における最適な動作整定値350を決定して与えている。
また配電設備設計支援システム400の機能は、自動電圧調整装置300に対して、夫々の設置場所における最適な動作整定値350を決定して与えているものであることから、自動電圧調整装置300の整定値候補算出装置ということができる。
図2に例示するように本発明における電圧調整システムは、自動電圧調整装置300と配電設備設計支援システム400を含む全体構成のものであるが、本発明の実施例においては、自動電圧調整装置300自体に図1に例示する配電設備設計支援システム400の機能を内包し、電圧調整装置として一体化したものとされてもよい。
図1は、本発明に係る配電設備設計支援システムの全体構成を示している。配電設備設計支援システム400は、その内部処理のために、センサ170を含む各種の計測手段200から、自動電圧調整器SVRの通過電流の有効成分IrSVRと無効成分IiSVR(または有効電力PSVRと無効電力QSVR)、自動電圧調整器SVR設置点と太陽光発電装置PV設置点間の電位差ΔV、日射量などを取得している。
配電設備設計支援システム400は、一般には計算機システムとして構成されることになるが、その機能を手段として表すと、平面上分割区間決定手段440、上位ランクΔV抽出手段460、重回帰分析手段480、日射量と整定値の対応付手段500、データベースDB3などで構成される。データベースDB3には、入力した時刻ごとの前記計測値以外に、データベースDB4から対象配電系統、自動電圧調整SVR配置、太陽光発電設備の配置・容量、負荷パタン等が適宜与えられ、記憶されている。また対象とする配電系統における計測したSVR通過電流Irsvr、Iisvrおよび電圧差ΔVから太陽光発電出力抑制に寄与する電圧ΔVlimを潮流計算で算出した各種のデータなどが記憶されている。
図1の本発明に係る配電設備設計支援システム400における主要な構成は、日射量と整定値の対応付手段500であり、ここではその前段処理において求めた整定値を当日の日射量の情報に応じて調整している。日射量と整定値の対応付手段500の詳細な処理内容については別途図17を参照して説明する。
配電設備設計支援システム400において、日射量と整定値の対応付手段500が扱う整定値は、その前段である平面上分割区間決定手段440、上位ランクΔV抽出手段460、重回帰分析手段480により算出しているが、本発明の整定値を求める手段としては上記以外のものであってもよい。実施例で採用する上記手段における具体的な処理内容については、別途図7、図8、図9の処理フローを参照して詳細に説明するが、ごく簡単に述べると以下のようである。
まず、図1の平面上分割区間決定手段440では、データベースDB3の情報を取り込んで、自動電圧調整器SVRの通過電流の有効成分IrSVRと無効成分IiSVRで定まる平面上において、分割区間(ΔIrsvr,ΔIisvr)を決定する。上位ランクΔV抽出手段460では、任意の分割区間(Δirsvr,ΔIisvr)の中から上位ランクのΔVとなる(Irsvr,Iisvr,ΔV上位ランク)を抽出する。重回帰分析手段480では、抽出した(Irsvr,Iisvr,ΔV上位ランク)のデータ集合による重回帰分析を実施し、SVR整定値350を算出して外部出力し、自動電圧調整装置300に対して、SVR整定値350を設定する。
これに対し、SVR整定値350を受信する側の自動電圧調整装置300の制御部分は、図2のように配電線路の電気量を測定するセンサ170、変圧器のタップを制御するタップ制御装置310で構成されている。本発明に係る変圧器305と、制御部分の具体的な回路構成例を図3に示している。
図3を用いてまずタップ制御の考え方を説明し、その後に配電設備設計支援システム400が与えるSVR整定値350と線路電圧降下補償回路LDCとの関わりについて説明する。図3には、自動電圧調整装置300の主回路である単巻変圧器303、タップチェンジャ302と、制御装置であるタップ制御装置310が記載されている。
タップ制御装置310は、計測部320、線路電圧降下補償回路LDC1、LDC2、タップ制御部340、データベースDB1、DB2、整定値選択部345を備え、単巻変圧器303の二次側電圧を所定値に制御すべくタップチェンジャ302を操作している。なお、整定値選択部345については、後述の図16にて説明する。ここで、データベースDB2には、配電設備設計支援システム400が与えるSVR整定値350が保持されている。
データベースDB1、DB2には、タップ制御を実行するうえでの各種の動作整定値が記憶されている。これらは、線路電圧降下補償演算(LDC演算)を行う上でのパラメータ(電圧Vref、インピーダンスR、X)、不感帯VE、タイマ時定数τ、動作時定数Tなどを含んでいる。配電設備設計支援システム400がデータベースDB2に与えるSVR整定値350は、これらの全てを含んでいてもよいが、少なくともインピーダンスR、Xは、配電設備設計支援システム400での処理により定められたものである。
タップ制御装置310の計測部320には、配電線路の二次側電流Isvrを測定するセンサCT、および二次側電圧Vsvrを測定するセンサPTが接続される。
線路電圧降下補償回路LDC(LDC1、LDC2)では、計測部320で測定された二次側電圧Vsvrが、所定の制限値を逸脱していることを検出し、この状態が所定の計測時間以上継続していることをもって、タップ制御部340を介してタップの切替制御を実行する。
なお図3の実施例において、線路電圧降下補償回路LDCとしてLDC1、LDC2を備えているが、このうち線路電圧降下補償回路LDC1は既存の装置であり、線路電圧降下補償回路LDC2は新たに追加された装置である。いずれの線路電圧降下補償回路LDCも、自動電圧調整装置300の二次側情報から配電系統の仮想点における電圧を所定範囲に制御するものであるが、線路電圧降下補償回路LDC1は太陽光発電装置PVにおける問題点について何らの対策手法を有していないのに対し、線路電圧降下補償回路LDC2は太陽光発電装置PVにおける問題点を対策したものである。
また線路電圧降下補償回路LDCとしてLDC1、LDC2を備えている点に関して、その双方の設定が太陽光発電装置PVにおける問題点を対策したものとされるように構成されていてもよい。電圧を所定範囲内に制限する場合に、線路電圧降下補償回路LDC1、LDC2を上限、下限を定めるために使用することなどが可能である。
なお本発明は必ずしも2系統の線路電圧降下補償回路LDCを必要としないが、2系統の線路電圧降下補償回路LDCを備えた場合には、線路電圧降下補償回路LDC1は太陽光発電装置PVが出力していない夜間や曇天時におけるタップ制御に有効であり、線路電圧降下補償回路LDC2は晴天時におけるタップ制御に有効であるといえる。
図4に、タップ制御部340によるタップ切換指令303の算出の流れを示す。図4のフローチャートによれば、最初の処理ステップS1において、計測部320で測定された二次側電流Isvr、二次側電圧Vsvrから、有効電力Psvr、無効電力Qsvrを計算する。この処理は、2つの線路電圧降下補償回路LDCのうち、例えば線路電圧降下補償回路LDC1で算出されればよい。なお有効電力Psvr、無効電力Qsvrを直接計測する方式であってもよい。また有効電力Psvr、無効電力Qsvrの代わりに、自動電圧調整器SVRの通過電流の有効成分Irsvrと無効成分Iisvrを求めるものであってもよい。以下の例では有効成分Irsvrと無効成分Iisvrを用いた例を説明する。
次の処理ステップS2では、線路電圧降下補償回路LDC1は、データベースDB1に示すパラメータ(インピーダンスとしてR1とX1、電圧Vref1)を読み込み、(1)式を実行する。タップ制御装置310における(1)式の実行により、タップ動作判定基準値Vs1が計算される。
[数1]
Vs1=Vref1+R1・Irsvr+X1・Iisvr (1)
ここで、インピーダンス(R1、X1)、電圧Vref1は、予め設定されデータベースDB1に格納されたパラメータであり、IrsvrとIisvrは、計測した通過電流Isvrと力率cosθから求めた通過電流の実部と、通過電流の虚部である。そして、R1は自動電圧調整器SVRの通過電流の実部Irsvrに対する係数、X1は自動電圧調整器SVRの通過電流の虚部Iisvrに対する係数、Vref1は基準電圧である。
なお図4の処理ステップS2の記述は、R1・Irsvrの項を有効電力Psvrと係数AP1の積として求め、またX1・Iisvr項を無効電力Qsvrと係数Aq1の積として求める計算式の例を記述しているが、これはいずれの手法を採用するものであっても同じ結果が導かれる。
同様にして処理ステップS3では、線路電圧降下補償回路LDC2は、データベースDB2に示すパラメータ(インピーダンスとしてR2とX2、電圧Vref2)を読み込み、(2)式を実行する。タップ制御装置310における(2)式の実行により、タップ動作判定基準値Vs2が計算される。
[数2]
Vs2=Vref2+R2・Irsvr+X2・Iisvr (2)
ここで、R2、X2、Vref2は、予め設定されたパラメータであり、IrsvrとIisvrは、計測した通過電流Isvrと力率cosθから求めた通過電流の実部と、通過電流の虚部である。そして、R2は自動電圧調整器SVRの通過電流の実部Irsvrに対する係数、X2は自動電圧調整器SVRの通過電流の虚部Iisvrに対する係数、Vref2は基準電圧である。
なお図4の処理ステップS3の記述は、R2・Irsvrの項を有効電力Psvrと係数AP2の積として求め、またX2・Iisvr項を無効電力Qsvrと係数Ap2の積として求める計算式の例を記述しているが、これはいずれの手法を採用するものであっても同じ結果が導かれる。
処理ステップS4では、(1)式で求めた基準値Vs1に対して自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、正負の所定の制限値ε1を超えることの確認を行い、所定範囲内にあるとき(処理ステップS4のYES)には処理ステップS1に戻り上記処理を繰り返す。
自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、基準値Vs1に対して正負の所定の制限値ε1を超えるとき(処理ステップS4のNo)、処理ステップS5では処理ステップS4の条件を満たす時間をタップ制御装置内に設けられたタイマで積算し、処理ステップS6ではその値がTsvr1を超えた場合にタップ切換指令を発行し、タップ切換後に処理ステップS7でTsvr1をリセットする。
(1)式の結果に対する上記の処理は、(2)式の結果に対しても同様に実行される。この処理部分が、図4の処理ステップS8からS11に対応している。
具体的には、処理ステップS8では、(2)式で求めた基準値Vs2に対して自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、正負の所定の制限値ε2を超えることの確認を行い、所定範囲内にあるとき(処理ステップS8のYES)には処理ステップS1に戻り上記処理を繰り返す。
自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、基準値Vs2に対して正負の所定の制限値ε2を超えるとき(処理ステップS8のNo)、処理ステップS9では処理ステップS8の条件を満たす時間をタップ制御装置内に設けられたタイマで積算し、処理ステップS10ではその値がTsvr2を超えた場合にタップ切換指令を発行し、タップ切換後に処理ステップS11でTsvr2をリセットする。
上記の処理判断によれば、自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、この基準値Vs1より一定値ε1以上小さい状態で一定時間(例えば、Tsvr1秒)経過すると、自動電圧調整器SVRのタップ302を上げ方向に変更し、二次側電圧を上昇させる。逆に、自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrがこの基準値Vs1より一定値ε1以上大きい状態で一定時間経過すると、自動電圧調整器SVRのタップ302を下げ方向に変更し、二次側電圧を下降させるといった動作をする。
また同様に、自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrが、この基準値Vs2より一定値ε2以上小さい状態で一定時間(例えば、Tsvr2秒)経過すると、自動電圧調整器SVRのタップ302を上げ方向に変更し、二次側電圧を上昇させる。逆に、自動電圧調整器SVRの二次側電圧Vsvrがこの基準値Vs2より一定値ε2以上大きい状態で一定時間経過すると、自動電圧調整器SVRのタップ302を下げ方向に変更し、二次側電圧を下降させるといった動作をする。
図5に、配電設備設計支援システム400と各種計測手段200との関係を示す。自動電圧調整器SVRの通過電流の有効成分Irsvrと、無効成分Iisvrは、自動電圧調整器SVR中の計測部320(図3参照)にて計測され、子局190から、専用線191、配電自動化システム600を介して配電設備設計支援システム400に取得される。また、太陽光発電装置PVの端子電圧については、電圧計180からの電圧を子局190から専用線191、配電自動化システム600を介して、配電設備設計支援システム400に取得される。日射量についても、配電系統近傍に設置された日射計185において、子局190から専用線191、配電自動化システム600を介して配電設備設計支援システム400に取得される。日射計185が設置されていない場合であれば、気象庁からの日射量計測データから当該地域の日射量を得る。なお配電設備設計支援システム400から配電自動化システム600、専用線191、子局190を介して自動電圧調整器SVRに整定値350が伝送される。
図6に、設備設計支援システム400を計算機にて構成する場合の構成例を示す。設備設計支援システム400は、各種手段の結果得られる計算結果を表示する表示装置11、当システム利用者からの入力を受け付けるための入力手段12、各種手段を実行するためのCPU13、通信手段14、計算過程を保持するためのRAM15、配電系統を構成するデータ群(対象配電系統、日射計測値、太陽光発電装置PV配置・容量、負荷パタン、自動電圧調整SVR配置)や、計測したSVR通過電流Irsvr、Iisvrおよび差電圧ΔVから太陽光発電出力抑制に寄与する電圧ΔVlimを潮流計算で算出したデータなどを格納するデータベースDB3、LDCパラメータを格納するデータベースDB1、DB2から構成されている。
次に設備設計支援システム400における具体的な処理内容について、順番に説明する。まず図7を用いて平面上分割区間決定手段440の処理内容を説明する。
(Irsvr,Iisvr)平面上の分割区間(ΔIrsvr,ΔIisvr)を決定するフローを示す図7において、最初の処理ステップS441では、計測値P、Qから力率cosθ、sinθを得、あるいはSVR通過有効電流Irsvr、無効電流Iisvrを直接計測する。次の処理ステップS442では、計測電流の平均値からSVR通過電流Irsvr、Iisvrを算出する。もしくはSVR通過電流Irsvr、Iisvrを得る。なお、この段階までに自動電圧調整SVRと複数の太陽光発電出力地点間の電位差ΔVi(i=1,2,…n)も得られており、SVR通過電流Irsvr、Iisvrと自動電圧調整SVRと複数の太陽光発電出力地点間の電位差ΔViは、計測時刻の情報と共に相互に関連付けされて得られるものである。
さらに、処理ステップS443では、Irsvr,Iisvrのデータの分布に基づき、Irsvr,Iisvrで構成する座標平面を想定し、この平面を区分化する。平面区分化は、Irsvr,Iisvrの最大値と最小値が±100A程度であれば、区分化の単位としては、ΔIrsvr=ΔIisvr=10Aとすることで、Irsvr,Iisvrの平面を20×20に分割できることになり、後段の処理である重回帰分析を安定的に行うことが可能となる。この区分化の単位は、本システムのユーザが設定可能である。
図7の平面上分割区間決定手段440では、上記のようにして、Irsvr,Iisvrで構成する二次元の座標平面を想定し、かつ二次元の座標平面を複数区間に分割して平面の区分化を行う。
次に図8を用いて上位ランクΔV抽出手段460の処理内容を説明する。
上位ランクΔV抽出手段460の処理フローを示す図8において、処理ステップS461では、SVR通過電流Irsvr,Iisvrと、自動電圧調整SVRと複数の太陽光発電出力地点間の電位差ΔVによる3次元の空間を想定する。具体的には、SVR通過電流Irsvr,Iisvrで区分化した各々の区分区間(ΔIrsvr,ΔIisvr)に属する三次元座標(Irsvr,Iisvr,ΔV)において、ΔVの値が大きい順にソーティングする。処理ステップS462では、ΔVの値が大きい順にソーティングした(Irsvr,Iisvr,ΔV)データセットのうち、ΔVの値が上位1位、2位、3位となるデータを選択する。上位何位まで選ぶべきかは、本システムのユーザが設定可能である。
図13は、Irsvr,Iisvrと、ΔVによる3次元空間の概念を示す図である。図13では、SVR通過電流IrsvrとIisvrによる平面座標に対してΔIrsvrとΔIisvrを単位とする平面領域の区分化を実施し、かつ高さ方向に自動電圧調整SVRと複数の太陽光発電出力地点間の電位差ΔVを採用した3次元空間を想定している。区分化された平面における電位差ΔVを○または●で表示しているが、ここでは電位差ΔVが大きい上位ランクのものを●で表示している。
図8において、電位差ΔVの値が上位1位、2位、3位となる(Irsvr,Iisvr,ΔV)のデータセットに対して、選択フラグを付与する。この選択フラグの設定有無により、重回帰分析をする際のデータの判別が可能となり、図9に示す重回帰分析手段480の処理を開始する。
図9に、重回帰分析手段480の処理を示す。まず、処理ステップS900において重回帰分析をするための単位時間を設定する。例えば、1時間、や3時間などである。なお一連の処理は、処理ステップS907において全ての時間分の計算が完了すれば終了とされる。処理ステップS900以降の処理は単位時間に含まれるデータセットに対して処理を行う。処理ステップS901において太陽光発電装置PViの組合せを検索し、処理ステップS902で選択フラグ==1である太陽光発電装置PViの組合せを抽出する。選択フラグ==1である太陽光発電装置PViの組合せを見つけたら、処理ステップS903で、そのときの電位差ΔVとSVR通過電流Irsvr、Iisvrとの間で重回帰分析計算を行い、ΔV=α×Irsvr+β×Iisvr+ΔV0となるαを自動電圧調整SVRのLDC2の整定値R(Ω)とする。
さらに処理ステップS904では、このときの電位差ΔVとSVR通過電流Iisvrとの間で重回帰分析を行い、ΔV=α×Irsvr+β×Iisvr+ΔV0となるβを自動電圧調整器SVRのLDC2の整定値X(Ω)とする。処理ステップS905では、もしもすべてのデータ組合せパタンを検索済みでなければ、処理ステップS901へ戻る。もしもすべてのデータ組合せパタンを検索済みであれば、本処理を終了とし、季節・時間帯に紐づけられたSVR整定値R2、X2を決定する。
図9の処理は、要するに自動電圧調整器SVRのLDC2の整定値R、Xで定める仮想点を定めるに当たり、出力抑制を生じる太陽光発電装置PVを考慮してその位置を定めたものである。自動電圧調整器SVRの傘下に例えば100台の太陽光発電装置PVが存在し、このうち50台が頻繁にあるいは大規模な出力抑制を生じる太陽光発電装置PVであるといった場合に、100台すべてを考慮した仮想点設定を行っていたものが従来であるに対し、本発明では出力抑制を生じる50台の太陽光発電装置PVを主体として仮想点設定を行うものである。
このため、出力抑制を生じる太陽光発電装置PVを主体とする仮想点設定の実現手法にはいくつかのものが想定し得、本発明はそのいずれであってもよい。これらの変形手法は、例えば出力抑制程度の高い太陽光発電装置PVに限定して定めるとか、出力抑制から救うことのできる太陽光発電装置PVの台数を極力大きくするように繰り返し計算により定めるとか、出力抑制を生じる太陽光発電装置PVの重み係数を上げて仮想点を定めるとか言ったことが考えられる。
図10に、図9で得られたαおよびβの幾何学的イメージを示す。図10はSVR通過電流の有効成分Irsvr、無効成分Iisvr、並びにSVR2次側電圧と太陽光発電装置端子電圧の電位差ΔVで定まる3次元平面を表記したものである。ここでは、電位差ΔVがΔV0である時に、有効成分Irsvrが増加したときの電圧変動分ΔΔVと、無効成分Iiが増加したときの電圧変動分ΔΔV‘が表す領域を表示している。
図10のこの関係から、αおよびβは(3)(4)式で表現することができる。この係数αおよびβは季節・時間帯に紐づけられたSVR整定値R2、X2を決定したことに他ならない。
[数3]
α=ΔΔV/ΔIr (3)
[数4]
β=ΔΔV‘/ΔIi (4)
図1の実施例では、自動電圧調整器SVRと配電設備設計支援システム400を別個に配置して信号伝送を行う事例を示したが、図11は自動電圧調整器SVR内にSVR整定値決定手段400Aを備えた実施例を示している。SVR整定値決定手段400Aは、データベースDB3A、平面上分割区間決定手段440A、上位ランクΔV抽出手段460A、重回帰分析手段480A、日射量と整定値の対応付手段500Aを有する。計測手段200によりSVR通過電流IrsvrとIisvr、自動電圧調整器SVRと太陽光発電装置PVi出力地点間の電位差ΔVi、日射量を取得し、平面上分割区間決定手段440A、上位ランクΔV抽出手段460Aにより、太陽光発電装置出力抑制に相関関係を持つデータを選び出したうえで、重回帰分析を行う480Aの手段によりSVR整定値350を決定し、その後日射量と整定値の対応付手段500でその前段処理において求めたSVR整定値350を当日の日射量の情報に応じて調整し、タップ制御310へ設定することを示している。
図1、図11で説明した処理の概念を図12a、図12bにより説明する。まず図12aは、変電所110から自動電圧調整器SVRを介して例えば樹枝状に延伸配置された配電系統の面的なエリア構成例を示している。係る配電系統において、「○」の位置に太陽光発電装置PVが配置されている。ここでは既存の装置である線路電圧降下補償回路LDC1の動作整定値R1、X1が定める自動電圧調整器SVR二次側の仮想点の位置がG1であるとする。なお仮想点とは、配電系統の面的なエリア構成におけるインピーダンス分布の重心位置に対応している。従って、この点を電圧制御すれば配電系統全体を適正に電圧制御することが可能である。
これに対し図12bは、図1、図11の平面上分割区間決定手段440A、上位ランクΔV抽出手段460A、重回帰分析手段480Aにおいて求めた、太陽光発電装置PVにおける出力抑制に相関関係を有する太陽光発電装置PVのみを「●」で示したものである。重回帰分析手段480では、抽出した出力抑制に相関関係を有する太陽光発電装置PVの配置情報を考慮して、特に出力抑制が大きく、SVR2次側電圧と太陽光発電装置PVi端子電圧との電位差ΔViとの相関が大きい太陽光発電装置PViについて、当該配電系統の面的なエリア構成におけるインピーダンス分布の重心位置G2を求めたものである。
図14は、平面上分割区間決定手段440A、上位ランクΔV抽出手段460Aにより抽出した●のデータ群を用いて、重回帰分析手段480Aにおいて求めた平面を示す図である。この平面は●の集合から求めた平面であり、この平面から図10に示す係数αおよびβを定める結果として、特に出力抑制が大きく、SVR2次側電圧と太陽光発電装置PVi端子電圧との電位差ΔViとの相関が大きい太陽光発電装置PViについて配慮した自動電圧調整器SVRを構成することができる。
また図15は、図12aと図12bの場合における電位差ΔVの推定精度の関係を示している。図15の上部には、図12aの従来方式(全データにより重回帰分析)の時の電位差の時間変化(細い実線)と従来方式における推定による電位差の時間変化(太い実線)を比較表示している。太い実線が、細い実線と重なれば、電位差の推定が正確に行われたことを意味しており、自動電圧調整器SVRによる制御が良好に行われることを示しているが、特に最大値についての推定がよくないことが明白である。
ここで最大値は太陽光発電出力抑制が実施される可能性が高い領域であることから、太い実線は、細い実線の最大値近傍を正確に推定すべきところ、最大値を正確に推定できていないことが従来における問題である。この点について、図15の下部に示す本発明の提案に係る手法によれば、太い実線は、細い実線の最大値近傍を正確に推定できており、太陽光発電出力抑制が実施される可能性が低くなっていることが理解できる。
図16は、図3に示した自動電圧調整SVRにおける整定値選択部345の処理内容を示す。整定値選択部345の処理では、処理ステップS1601において自動電圧調整SVRが日射量を受信すると、日射量に対応する整定値を選択する。また処理ステップS1602において、選択した整定値は、LDC2へ送信される。
図17は、図1に示した日射量と整定値の対応付手段500の具体的な処理内容を示す。図17の処理では初めに処理ステップS1701において、該当地域における単位時間毎の日射量を取得する。日射量は、気象庁やNEDO等気象関係に公開されているデータでもよい。
次に処理ステップS1702では、処理ステップS1701において求めた日射量に対して、図18に詳細処理内容を示す処理ステップS1800で求めた季節補正項を積算する。
次に処理ステップS1703では、処理ステップSS1702にて得られた日射量に対して、図19に詳細処理内容を示す処理ステップS1900で求めた時間帯別補正項を積算する。
次に処理ステップS1704では、前段の処理である重回帰分析手段480で計算した単位時間毎の整定値を取得する。その後に処理ステップS1705では、単位時間毎に日射量と整定値の相関関係を生成する。なお処理ステップS1704の処理として、単位時間毎の日射量と整定値を紐付けてテーブル化する方法や、単位時間の日射量と整定値のデータの組に基づく重回帰分析により、線形式を生成する方法もある。
図18は、図17の説明で登場した季節補正項の算出方法である処理ステップS1800についてその詳細を示す図である。図18の算出方法は、日射量と整定値の対応付手段500内にて実施する。
図18の処理フローでは初めに、処理ステップS1801において、1年における最初の日として1月1日を決定する。次に処理ステップS1802において、日付を選定する。
次に処理ステップS1803において、配電系統を含むエリアの緯度経度を決定する。決定方法としては、配電系統を含む10kmx10kmメッシュの中央としてもよい。
次に処理ステップS1804において、得られた日付から季節を特定する。ここでは、4月~6月を春、7月~9月を夏、10月~12月を秋、1月~3月を冬としてもよい。
次に処理ステップS1805において、4つの季節それぞれに対して、太陽天頂角(太陽高度)hを決定する。太陽天頂角hおよび太陽方位角αは、緯度φ・経度、日赤緯δ、時角t、月日(元日からの通し日)n、真太陽時Tを入力として、一意に算出することが可能である。具体的な算出式の例を、(5)(6)(7)(8)式に示す。
[数5]
sin(h)=sin(φ)sin(δ)+cos(φ)cos(δ)+cos(t) (5)
[数6]
cos(α)=(sin(h)sin(φ)-sin(δ))/cos(h)cos(φ) (6)
[数7]
δ≒23.45sin(0.983540n-80.145404) (7)
[数8]
t=15(T-12) (8)
なお算出式については、その他の方式であってもよい。いずれにせよ得られる各日の太陽天頂角hの最大値に対し、季節毎に平均値を算出し、季節ごとの太陽天頂角を算出する。処理ステップS1805ではさらに、太陽天頂角hから、季節毎の地域ごとの日射量の補正項をあらかじめ用意しておいた図20のテーブルから選択する。なお図20のテーブルによれば、季節補正項は太陽天頂角hが90度に近いほど1に近い数値となり、テーブルに存在しない太陽天頂角hであれば、線形補間にて、季節補正項を計算する。
図19は、図17の説明で登場した時間帯別補正項の算出方法である処理ステップS1900についてその詳細を示す図である。
図19の処理では、まず処理ステップS1901において、現在時刻から、あらかじめ定めた時間帯幅に属しているか否かを判定し、時間帯を決定する。たとえば時間帯幅を1時間、現在時刻が10:30であるときには、時間帯を10時とする等である。時間帯を設ける理由は、それ以上細分化したとしても、日射量への影響は軽微だからである。
次に処理ステップS1902において、太陽の時間帯毎の軌跡を取得する。さらには、太陽の時間帯毎の軌跡は、天文学的な知見により、さらに高精度な算出も可能である。次に処理ステップS1903において、時間帯毎の太陽光の軌跡に基づく直達光と散乱光の割合から、時間帯別補正項を算出する。
図21は、時間帯別補正項の一例を示す図であり、例えば時間帯が12時のときの時間帯別補正項を1とし、12時から離れた時間帯であるほど低い値とされている。
図18、図19による季節・時間帯補正項の算出により、ひまわり衛星による日射量を地域に即した補正をすることで、より実態に合った日射量が得られることになる。将来の気象衛星は、地域分解能、時間分解能ともに、観測情報の高精度化が進んでいるものの、現行のひまわり衛星による日射量は、全天日射量がベースとなっており、配電レベルの地域差に即した細かい日射量とはまだ言えない事情がある。このため、入手したひまわり衛星などの気象衛星からの全天日射量を、図18、図19のように補正することにより、より正確な日射量を得ることが可能であり、得られた日射量に対応する適切な線路電圧降下補償回路LDC1およびLDC2の整定値を適時選択してあげることが可能となる。
このような選択動作は、自動電圧調整器SVRが入手する日射量情報に基づき、適切に選択することも可能である。補正された日射量の計算式の例としては(9)式を用いるのがよい。
[数9]
補正日射量=季節補正項×時間帯補正項×気象衛星の全天日射量 (9)
(9)式は、季節補正項と時間帯補正項とひまわり衛星などの気象衛星からの日射量の掛け算となっている。季節補正項と時間帯補正項は、緯度経度などに加えて、地域の山やビルの存在の有無などを考慮して変わってくる値である。このため、気象衛星では把握できないような地域毎の実際の日射量を想定することが可能となる。
なお、補正された日射量から太陽光発電出力を求める際に、通例、日射量から太陽光発電出力への変換係数を予め求めておいて、別途得られた日射量データから太陽光発電出力を推定する方式が利用されている。この方式の場合、エリアが広い場合には、有用であるが、配電等地域での精度をかんがみると、変換係数がばらつき、一意に決定することが困難という課題がある。このため、地域ごとに変換係数を得ようとすると、事前に太陽光発電容量を予め的確取得する必要があるが、太陽光発電は年々増加しており太陽光発電容量を適時更新することは、困難である。
さらには、太陽光発電パネルの方位角や傾斜角、パワーコンディショナーPCSや太陽光発電パネルの電力的効率によっても異なるが、現地の太陽光発電によりさまざまであるため、エリアが狭い場合にはこうした違いの影響が顕著となる。
図22aは、前述の理由から、日射量から太陽光発電への変換係数(縦軸)がエリア(横軸)ごとにばらつくことを示している。
このため、図22bに示すように、潮流計測値(縦軸)と時刻(横軸)との関係を定める。図22bによれば、配電系統送出の潮流計測値のたとえば1か月程度の最大包絡線と最小包絡線を予め算出しておき、ある日の潮流計測値の時刻ごとのデータとの差分(最大差分値、最小差分値)をそれぞれ算出しておく。
そのうえで、図22cに示すような補正された日射量(横軸)と潮流計測値との差分値(縦軸)から、回帰分析により傾きを算出する。各日の最大差分値による回帰分析結果としての傾き1と、最小差分値による回帰分析結果としての傾き2を求め、両者の傾きの平均値を元にその地域の変換係数とすると、地域ごとの変換係数が算出可能である。あるいは得られた傾き1と傾き2の最大のほうを用いてもよい。
本発明の線路電圧降下補償回路LDC2の動作整定値R2、X2は、重心位置G2を示している。本発明によれば、出力抑制の対象となる太陽光発電装置により近い位置が仮想点として設定されることにより、近傍の電圧が制限値を逸脱しないように自動電圧調整器SVRにおけるタップ制御が配電系統の電圧を調整するので、出力抑制の機会が多かった太陽光発電装置は抑制せずとも好い環境下におかれることになる。
従来の場合には、一度定めた重心位置G1を制御するのみで太陽光発電装置PVの出力状況が考慮されていないが、本発明では、出力抑制が大きい順に相関関係を有する太陽光発電装置PVのみを抽出し、その都度重心位置G2として反映させているので、出力抑制による売電機会の損失を受けている特定の太陽光発電装置PVの不公平を回避することが可能である。
この結果、太陽光発電装置PVの出力が過度に上昇する場合であっても、事前に上流側の自動電圧調整器SVRにおけるタップ制御が配電系統の電圧を調整するので、太陽光発電装置PVの出力抑制に至る機会を削減することが可能である。
本発明による以上のような制御により、太陽光発電などが分岐系統等に大量に導入された系統でも、太陽光発電の出力抑制量を低減できる効果がある。また、電圧調整装置が太陽光発電の出力抑制発生時にのみ系統の電圧を調整することで、常時の電圧調整装置の電圧調整能力を向上させることが可能となり、配電系統に連系可能な負荷や太陽光発電量の増加に対する対策設備コストを削減することができる効果がある。
配電系統の電圧を調整する電圧調整装置として活用することができる。また、電圧調整装置である自動電圧調整器SVRや配電用変電所LRTの制御システムとして活用することがきる。また、配電系統において、太陽光発電などの分散電源の増設に対応した、電圧維持対策、配電設備利用率向上対策として活用することが可能となる。
100:配電系統
110:配電用変電所
120:ノード
PV:太陽光発電装置
140:配電線路
150:負荷
170:センサ
300:自動電圧調整装置
302:タップチェンジャ
303:単巻変圧器
305:変圧器
310:タップ制御装置
CT:電流センサ
PT:電圧センサ
320:制御装置の計測部
LDC1、LDC2:線路電圧降下補償回路
340:タップ制御装置
DB1、DB2、DB3:データベース

Claims (10)

  1. 配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、前記インピーダンス算出部で求めたインピーダンスを日射量に応じて補正するインピーダンス補正部とを備え、補正後のインピーダンスを前記電圧調整装置における整定値として与え
    タップを備える前記電圧調整装置は、与えられた前記整定値の中から計測した日射量に応じて選択した整定値を用いてタップを制御することを特徴とする整定値候補算出装置。
  2. 請求項1に記載の整定値候補算出装置であって、
    前記インピーダンス算出部は、前記電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを単位時間帯ごとに求めており、前記インピーダンス補正部は単位時間帯ごとのインピーダンスを季節ごとの日射量に応じて補正することを特徴とする整定値候補算出装置。
  3. 請求項1に記載の整定値候補算出装置であって、
    前記インピーダンス算出部は、前記電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを単位時間帯ごとに求めており、前記インピーダンス補正部は単位時間帯ごとのインピーダンスを太陽の時間帯ごとの軌跡に応じて求めた時間帯ごとの日射量に応じて補正することを特徴とする整定値候補算出装置。
  4. 前記電圧調整装置は、出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている請求項1に記載の整定値候補算出装置であって、
    前記インピーダンス算出部は、前記タップ付変圧器の通過電流の有効成分と無効成分、並びに前記タップ付変圧器と複数の前記太陽光発電装置の間の電位差を得る入力部と、前記タップ付変圧器の通過電流の有効成分と無効成分で定まる平面上において、分割区間を決定する平面上分割区間決定部と、前記分割区間における前記電位差について、電位差が大きい順にランク付けして上位の複数の電位差を抽出する上位ランク電位差抽出部と、抽出された電位差を用いた重回帰分析を実施し、電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを決定する重回帰分析部を備えていることを特徴とする整定値候補算出装置。
  5. 出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の電圧調整装置であって、
    電圧調整装置は、請求項1に記載の整定値候補算出装置を備えていることを特徴とする配電系統の電圧調整装置。
  6. 出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の複数の電圧調整装置と、
    前記複数の電圧調整装置のそれぞれに対する前記整定値を決定して与える、請求項1に記載の整定値候補算出装置を備えていることを特徴とする電圧調整システム。
  7. 配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出し、算出したインピーダンスを日射量に応じて補正し、補正後のインピーダンスを前記電圧調整装置における整定値として与え
    タップを備える前記電圧調整装置は、与えられた前記整定値の中から計測した日射量に応じて選択した整定値を用いてタップを制御することを特徴とする電圧調整方法。
  8. 請求項7に記載の電圧調整方法であって、
    前記インピーダンスは、前記電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを単位時間帯ごとに求めており、単位時間帯ごとのインピーダンスを季節ごとの日射量に応じて補正することを特徴とする電圧調整方法。
  9. 請求項7に記載の電圧調整方法であって、
    前記インピーダンスは、前記電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを単位時間帯ごとに求めており、単位時間帯ごとのインピーダンスを太陽の時間帯ごとの軌跡に応じて求めた時間帯ごとの日射量に応じて補正することを特徴とする電圧調整方法。
  10. 出力抑制機能を備えた複数の太陽光発電装置を備えた配電系統に設置され、配電系統の仮想点における電圧を設定電圧とすべくタップを調整するタップ付変圧器を備えている配電系統の複数の電圧調整装置に対して、配電系統の電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを前記電圧調整装置の整定値の候補として与える配電設備設計支援システムであって、
    電圧調整装置の設置点から仮想点に至るインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、前記インピーダンス算出部で求めたインピーダンスを日射量に応じて補正するインピーダンス補正部とを備え、複数の電圧調整装置のそれぞれについての補正後のインピーダンスを複数の前記電圧調整装置における整定値として与え
    前記電圧調整装置は、与えられた前記整定値の中から計測した日射量に応じて選択した整定値を用いてタップを制御することを特徴とする配電設備設計支援システム。
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