JP6701019B2 - 過電流防止装置及び電源装置 - Google Patents

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本発明は、電源部が接続されているブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止する過電流防止装置及び電源装置に関する。
家屋等の施設では、電力系統に接続される主幹ブレーカが分電盤に設けられ、その主幹ブレーカを経由して電力の供給を受けることができる。また、施設内では、主幹ブレーカの二次側に、複数の分岐ブレーカが主幹ブレーカから見て並列に接続され、それら分岐ブレーカの二次側に、各種の電力消費装置が接続されるような電気設備が構築されている。
太陽電池などの電源部を施設に設置する場合、特許文献1に記載のように、電源部用の専用ブレーカを分岐ブレーカと並列に主幹ブレーカの二次側に増設し、その専用ブレーカに電源部のみを接続することが行われている。
特許第3531408号公報
上述のような専用ブレーカに電源部を接続するといった電源部の設置形態ではなく、既存の分岐ブレーカに電源部を接続するといった設置形態も有り得る。例えば、電源部を施設の屋外に設置する場合、既存の分岐ブレーカに接続された屋外コンセントに電源部を接続することもできる。
図1は、電源部7が屋外コンセント(電気コンセント4)に接続されるような電気設備の例を示す図である。図示するように、この電気設備は、電力系統1に接続される主幹ブレーカ2と、主幹ブレーカ2の二次側で分岐した配線路8に、主幹ブレーカ2から見て並列に設けられる複数の分岐ブレーカ3(3A〜3C)とを備える。各分岐ブレーカ3A〜3Cの二次側には種々の電気機器Eが接続される。電気機器Eは、電力を消費する電力消費装置6や、電源部7などである。図1では、各分岐ブレーカ3A〜3Cの二次側の配線路8に接続される電気コンセント4A〜4C(4)に対して、電源部7の電気プラグ5A(5)、及び、電力消費装置6の一例としての散水器6Aの電気プラグ5B(5)、及び、電力消費装置6の一例としての常夜灯6Bの電気プラグ5C(5)がそれぞれ接続される例を示している。
図4及び図5は、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に流れ得る電流を説明する図である。この例では、分岐ブレーカ3Cの遮断電流が20Aに設定されている。そして、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8は、許容電流が20A程度の物が用いられている。
図4に例示するように、分岐ブレーカ3Cの二次側の、常夜灯6Bが接続されている配線路8の途中の「×」印の箇所で被覆の損傷などの事故が発生した場合、大電流がその配線路8に流れ得る。図4に示す例では、電源部7の出力電流はゼロであり、散水器6Aに供給される電流もゼロなので、例えば20Aの電流が常夜灯6Bの方へ流れた場合、分岐ブレーカ3Cにも同じ20Aが流れる。その結果、その後に分岐ブレーカ3Cが遮断作動して、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8へは電流が流れなくなる。つまり、分岐ブレーカ3Cが正常に遮断作動することで、事故が発生した常夜灯6Bの方へ、配線路8の許容電流(例えば20A)を超える過電流が流れることが防止される。
図5に示すのは、電源部7の出力電流が12Aの場合の例である。分岐ブレーカ3Cは、少なくとも20A以下の電流が流れる状態では遮断作動しないため、分岐ブレーカ3Cを流れる20Aと電源部7が出力する12Aとの和の32Aが、事故が発生した常夜灯6Bの方の配線路8へ流れる可能性がある。つまり、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に、少なくとも一つの電源部7を含む複数の電気機器Eが接続されているような電気設備では、その電源部7から出力されている電流の大きさによっては、分岐ブレーカ3Cの動作に問題が無くても、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に許容電流(例えば20A)を超える過電流が流れ得るという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源部が接続されているブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる過電流防止装置及び電源装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る過電流防止装置の特徴構成は、電源部が二次側に接続されたブレーカを流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部が検出する前記ブレーカを流れる検出電流が大きくなるほど、前記電源部の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う電流制御部とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、電流制御部は、電流検出部が検出するブレーカを流れる電流(即ち、検出電流)が大きくなるほど、電源部の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う。つまり、ブレーカの二次側の配線路には、ブレーカを流れる検出電流と電源部の出力電流との和の電流が流れ得るが、ブレーカを流れる検出電流が大きくなるほど、電流制限処理によって電源部の出力電流を小さくさせることで、そのブレーカの二次側の配線路を流れる電流の増大が抑制される。その結果、電源部から電流が出力されている場合でも、ブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる。
また、電源部から電流が出力されていないにも関わらずブレーカに大電流が流れ得る状況になっても、ブレーカがその大電流に応じて正常に遮断作動すれば、ブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる。
従って、電源部が接続されているブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる過電流防止装置を提供できる。
本発明に係る過電流防止装置の別の特徴構成は、前記電流制御部は、前記電流制限処理において、前記検出電流が所定の第1基準電流より大きいとき前記電源部の出力を停止させる点にある。
上記特徴構成によれば、電流制御部は、電流検出部が検出する検出電流が第1基準電流より大きいとき電源部の出力を停止させる。つまり、電源部の出力が停止されると、ブレーカの二次側の配線路に流れる電流は、電流検出部が検出する検出電流、即ち、そのブレーカを流れる電流のみになる。その結果、電流検出部が検出する検出電流がブレーカが遮断作動する遮断電流を超える場合にはそのブレーカが遮断作動するので、そのブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる。
本発明に係る過電流防止装置の更に別の特徴構成は、前記第1基準電流は、前記ブレーカの遮断電流又はその相当量から前記電源部の出力電流を減算して得られる値である点にある。
上記特徴構成によれば、電源部の出力電流が大きいほど、第1基準電流は小さい値に設定される。そして、電流制御部は、ブレーカを流れる検出電流が、その小さい値に設定された第1基準電流よりも大きければ、電源部の出力を停止させる。
本発明に係る過電流防止装置の更に別の特徴構成は、前記電流制御部は、前記電流制限処理において、前記検出電流が前記第1基準電流より小さい所定の第2基準電流より大きく、且つ、前記検出電流が前記第1基準電流以下のとき、前記電源部の出力電流を、前記ブレーカの遮断電流又はその相当量から所定の余裕電流分を減算し及び前記検出電流を減算して得られる抑制時電流にさせる点にある。
上記特徴構成によれば、電流制御部は、電流検出部が検出する検出電流が第2基準電流より大きく且つ第1基準電流以下のとき、電源部の出力電流を上記抑制時電流にさせる。この抑制時電流は、そのブレーカの遮断電流又はその相当量から所定の余裕電流分を減算し及び検出電流を減算して得られる値であるので、電源部の出力電流がこの抑制時電流になれば、ブレーカの二次側の配線路を流れる電流の大きさ、即ち、電源部の出力電流(抑制時電流)とブレーカを流れる電流(検出電流)との合計は、ブレーカの遮断電流まで所定の余裕電流分の分だけ余裕がある状態になる。従って、ブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる。
本発明に係る過電流防止装置の更に別の特徴構成は、前記第2基準電流は、前記ブレーカの前記遮断電流又はその相当量から、前記電源部の出力電流を減算し及び前記余裕電流分を減算して得られる値である点にある。
上記特徴構成によれば、電源部の出力電流が大きいほど、第1基準電流及び第2基準電流は小さい値に設定される。その結果、電源部の出力電流が大きいほど、その電源部の出力電流は抑制される方向へと制御される。
本発明に係る電源装置の特徴構成は、上記過電流防止装置と、前記電源部とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、ブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止できる電源装置を提供できる。
電源部が屋外コンセントに接続された電気設備の例を示す図である。 過電流防止装置の設置形態を示す図である。 電流制御部が行う電流制限処理を説明するフローチャートである。 分岐ブレーカの二次側の配線路に流れ得る過電流を説明する図である。 分岐ブレーカの二次側の配線路に流れ得る過電流を説明する図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係る過電流防止装置について説明する。
図1は、電源部7が屋外コンセント(電気コンセント4)に接続された電気設備の例を示す図である。図示するように、この電気設備の例では、電力系統1に接続される主幹ブレーカ2と、主幹ブレーカ2の二次側で分岐した配線路8に、主幹ブレーカ2から見て並列に設けられる複数の分岐ブレーカ3(3A〜3C)とを備える。各分岐ブレーカ3A〜3Cの二次側には種々の電気機器Eが接続される。電気機器Eは、電力を消費する電力消費装置6や、電源部7などである。図1では、各分岐ブレーカ3A〜3Cの二次側の配線路8に接続される電気コンセント4A〜4C(4)に対して、電源部7の電気プラグ5A(5)、及び、電力消費装置6の一例としての散水器6Aの電気プラグ5B(5)、及び、電力消費装置6の一例としての常夜灯6Bの電気プラグ5C(5)がそれぞれ接続される例を示している。これらの電気コンセント4A〜4Cは、例えば施設の屋外に設置される屋外コンセントである。
図2は、過電流防止装置の設置形態を示す図である。
図2に示すように、過電流防止装置は、電源部7が二次側に接続されたブレーカ3を流れる電流を検出する電流検出部10と、電流検出部10が検出するブレーカ3を流れる検出電流が大きくなるほど、電源部7の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う電流制御部11とを備える。本実施形態では、電流検出部10が、本発明のブレーカ3としての分岐ブレーカ3Cを流れる電流を検出する例を説明する。つまり、図1に示した電源設備の例では、電流検出部10は、電力系統1に接続される主幹ブレーカ2の二次側で分岐した配線路8に当該主幹ブレーカ2から見て並列に設けられる複数の分岐ブレーカ3A〜3Cのうち、少なくとも一つの電源部7を含む複数の電気機器Eを二次側に接続可能な特定の分岐ブレーカ3Cを流れる電流を検出し、電流制御部11は、電流検出部10が検出する特定の分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が大きくなるほど、電源部7の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う。
分岐ブレーカ3は、通常、遮断作動する遮断電流が定められており、自身にその遮断電流を超える過電流が流れた場合に回路を遮断するように動作する。例えば、分岐ブレーカ3の遮断電流は20A等の値に設定されている。そして、分岐ブレーカ3にその遮断電流より大きい電流が流れ続けると、分岐ブレーカ3は遮断作動する。また、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8は許容電流が20A程度の物が用いられるというように、分岐ブレーカ3Cの遮断電流と配線路8の許容電流とは関連した値になっている。
電源部7は、燃料電池や、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機や、電力の充放電を行うことができる充放電装置などの様々な装置によって実現される電源ユニット7aと、そのような電源ユニット7aで発生した電力を所望の電圧、周波数、位相の電力に変換する電力変換ユニット7bと、電源ユニット7a及び電力変換ユニット7bの動作を制御する制御ユニット7cとを有する。制御ユニット7cは、所定の目標出力電流を決定し、その目標出力電流が電力変換ユニット7bから電気コンセント4の方へ出力されるように、電源ユニット7a及び電力変換ユニット7bの動作を制御する。電源部7は、電力変換ユニット7bに接続される電気プラグ5を有しており、その電気プラグ5が、特定の分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に接続されている電気コンセント4に接続されることで、電源部7と配線路8とが電気的に接続される。電力変換ユニット7bから電気プラグ5への出力電流(即ち、電源部7の出力電流)は、制御ユニット7cによる制御により調節される。
電流検出部10は、例えば、計器用変流器(カレントトランス)を用いて実現できる。本実施形態では、電流検出部10を分岐ブレーカ3Cの二次側に設けているが、分岐ブレーカ3Cを流れる電流を検出できるのであれば、分岐ブレーカ3Cの一次側に電流検出部10を設けてもよい。電源部7及び散水器6A及び常夜灯6Bは、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に対して、他の分岐ブレーカ3を経由せずに接続されている。電流検出部10は、そのようにして電源部7及び散水器6A及び常夜灯6Bが直接接続されている分岐ブレーカ3Cを流れる電流を検出する。電流検出部10の検出結果は電流制御部11に伝達される。
分岐ブレーカ3の二次側に対して少なくとも一つの電源部7を含む複数の電気機器Eが接続されている場合、図5に示したように、分岐ブレーカ3Cの一次側から二次側に流入する電流(例えば20A)と電源部7の出力電流(例えば12A)との和の電流(32A)が、分岐ブレーカ3の二次側の配線路8で流れる可能性がある。つまり、分岐ブレーカ3Cには、配線路8の許容電流を超える過電流が流れていなくても、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8にはその許容電流を超える過電流が流れている可能性がある。
分岐ブレーカ3Cが、電源部7のみが接続される専用ブレーカではなく、電源部7と電力消費装置6とが併せて接続されるようなブレーカであること、及び、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8には、分岐ブレーカ3Cを流れる電流と電源部7の出力電流との合計電流が流れ得るためにこのような問題が生じ得ると言える。従って、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に流れる電流を、配線路8の許容電流以下に抑制したいならば、必要に応じて電源部7の出力電流を抑制すればよい。このような考えの下で行われるのが、図3に示す電流制限処理である。即ち、電流制御部11は、電流検出部10が検出する特定の分岐ブレーカ3Cを流れる電流(検出電流)が大きくなるほど、電源部7の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う。
図3は、電流制御部11が行う電流制限処理を説明するフローチャートである。この電流制限処理の概要は以下の表1に示す通りである。表1に示すように、分岐ブレーカ3Cを流れる電流(検出電流)が大きくなるほど、電源部7の出力電流を小さくさせる電流制限処理が行われる。
Figure 0006701019
以下に電流制限処理の内容について詳細に説明する。
工程#1において電流制御部11は、電流検出部10が検出する検出電流(分岐ブレーカ3Cを流れる電流)が、第2基準電流以下であるか否かを判定する。第2基準電流は、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に流れる電流を、配線路8の許容電流以下に抑制することを目的として設定され、その目的を達成するために電源部7の出力電流を抑制する必要があるか否かを判定する指標となる電流である。
そして、電流制御部11は、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が第2基準電流以下の場合には(工程#1において「Yes」の場合)、工程#2に移行する。これに対して、電流制御部11は、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が第2基準電流より大きい場合には(工程#1において「No」の場合)、工程#3に移行する。
具体的には、第2基準電流は、特定の分岐ブレーカ3Cの遮断電流又はその相当量から、電源部7の出力電流を減算し及び所定の余裕電流分を減算して得られる値である。電流制御部11は、電源部7の出力電流についての情報を、電源部7の制御ユニット7cから取得できる。分岐ブレーカ3Cの遮断電流の相当量とは、例えば、分岐ブレーカ3Cの二次側に接続される配線路8の許容電流である。つまり、分岐ブレーカ3Cの遮断電流が20Aに設定されている場合、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8は許容電流が20A程度の物が用いられるというように、分岐ブレーカ3Cの遮断電流と配線路8の許容電流とは関連した値になっている。余裕電流分は、遮断電流又はその相当量よりも小さい値である。例えば、分岐ブレーカ3Cの遮断電流は20Aであり、余裕電流分は5Aである。従って、電源部7の出力電流が12Aであれば、第2基準電流は3A(=20A−12A−5A)になる。
このように、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が第2基準電流以下であれば、その検出電流に電源部7の出力電流が加算されても、合計の電流(即ち、配線路8に流れる可能性の有る電流)が、配線路8の許容電流を大幅に上回らないことが確保される。例えば、第2基準電流が3Aになっているとき、電流検出部10が検出する、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が3Aであれば(即ち、検出電流が第2基準電流以下であれば)、電源部7の出力電流が12Aであったとしても、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に流れる電流は15A程度であり、その配線路8の許容電流(20A程度)を上回らないことが確保される。
電流制御部11は、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が第2基準電流以下の場合には(工程#1において「Yes」の場合)、工程#2に移行して、電源部7の出力電流を抑制せずにそのままの状態での動作を行わせる。つまり、電源部7の制御ユニット7cは自身が決定する目標出力電流を電力変換ユニット7bから電気コンセント4の方へと出力させる。
その後、電流制御部11は、工程#6に移行して所定期間待機した後、この電流制限処理のフローチャートの最初にリターンする。
これに対して、電流制御部11は、分岐ブレーカ3Cを流れる検出電流が第2基準電流より大きい場合には(工程#1において「No」の場合)、工程#3に移行する。例えば、電流制御部11は、電流検出部10が検出する検出電流が5Aであり、第2基準電流(例えば3A)より大きければ、工程#3に移行する。そして、工程#3において電流制御部11は、電流検出部10が検出する検出電流が第1基準電流以下であるか否かを判定する。第1基準電流は、特定の分岐ブレーカ3Cの遮断電流又はその相当量から電源部7の出力電流を減算して得られる値である。例えば、分岐ブレーカ3Cの遮断電流が20Aであり、電源部7の出力電流が12Aであれば、第1基準電流は8A(=20A−12A)になる。
電流制御部11は、工程#3において検出電流が第1基準電流以下であると判定した場合には、工程#4に移行して、電源部7の出力電流を、所定の抑制時電流に制御させる。例えば、電流制御部11は、電流検出部10が検出する検出電流が5Aであり、第1基準電流(例えば8A)以下であれば、工程#4に移行する。そして、電源部7の制御ユニット7cは、電流制御部11から指示される抑制時電流を、自身の目標出力電流として電力変換ユニット7bから電気コンセント4の方へと出力させる。
この抑制時電流は、特定の分岐ブレーカ3の遮断電流又はその相当量から、所定の余裕電流分を減算し、及び、電流検出部10が検出する検出電流を減算して得られる値である。従って、電源部7の出力電流がこの抑制時電流になれば、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8を流れる電流の大きさ、即ち、電源部7の出力電流(抑制時電流)と分岐ブレーカ3Cを流れる電流(検出電流)との合計は、分岐ブレーカ3Cの遮断電流まで所定の余裕電流分の分だけ余裕がある状態になる。そして、電流制御部11が決定した抑制時電流は電源部7に伝達され、電源部7の制御ユニット7cは、その抑制時電流を自身の目標出力電流として電力変換ユニット7bから電気コンセント4の方へと出力するように、電源ユニット7a及び電力変換ユニット7bの動作を制御する。例えば、分岐ブレーカ3Cの遮断電流が20Aであり、余裕電流分が5Aであり、電流検出部10による検出電流が5Aであれば、電流制御部11は、抑制時電流を10A(=20A−5A−5A)に決定する。つまり、電流制御部11は、電源部7の当初の出力電流が例えば12Aであったものを、10Aに変更させる。
その後、電流制御部11は、工程#6に移行する。
これに対して、電流制御部11は、工程#3において検出電流が第1基準電流より大きいと判定した場合には、工程#5に移行して、電源部7の出力を停止させる。例えば、電流制御部11は、電流検出部10が検出する検出電流が14Aであり、第1基準電流(例えば8A)より大きければ、工程#5に移行して、電源部7に対して、出力の停止を指令する。このようにして、電源部7が出力を停止すると、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に流れる電流は、電流検出部10が検出する検出電流、即ち、その分岐ブレーカ3Cを流れる電流のみになる。その結果、電流検出部10が検出する検出電流が、分岐ブレーカ3Cが遮断作動する遮断電流を超える場合には分岐ブレーカ3Cが遮断作動するので、分岐ブレーカ3Cの二次側の配線路8に過電流が流れることを防止できる。
ここで、電源部7が出力を停止する手法は適宜設定可能である。例えば、電源ユニット7aの動作を停止させることで電源部7の出力を停止させる手法や、電源ユニット7aとしての発電装置は運転を継続しつつ、その発電電力を電気コンセント4の方へ出力することのみを停止する手法などがある。
その後、電流制御部11は、工程#6に移行する。
以上のように、電流制御部11は、電流検出部10が検出する特定のブレーカ3を流れる電流(即ち、検出電流)が大きくなるほど、電源部7の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う。つまり、ブレーカ3の二次側の配線路8には、ブレーカ3を流れる検出電流と電源部7の出力電流との和の電流が流れ得るが、ブレーカ3を流れる検出電流が大きくなるほど、電流制限処理によって電源部7の出力電流を小さくさせることで、そのブレーカ3の二次側の配線路8を流れる電流の増大が抑制される。その結果、電源部7から電流が出力されている場合でも、ブレーカ3の二次側の配線路8に過電流が流れることを防止できる。また、電源部7から電流が出力されていないにも関わらずブレーカ3に大電流が流れ得る状況になっても、ブレーカ3がその大電流に応じて正常に遮断作動すれば、ブレーカ3の二次側の配線路8に過電流が流れることを防止できる。
尚、上記説明では、過電流防止装置が電流検出部10と電流制御部11とを備える例を説明したが、上記過電流防止装置(電流検出部10及び電流制御部11)と電源部7とを備える電源装置を構築してもよい。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の過電流防止装置及び電源装置の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、分岐ブレーカ3の二次側の配線路8に接続される電気機器Eの種類や数などは適宜変更可能である。また、主幹ブレーカ2及び分岐ブレーカ3の接続例は単に例示目的で記載したものであり、それらの接続形態は適宜変更可能である。
更に、上記実施形態では電流の値について具体的な数値を挙げて説明したが、それらの数値は例示目的で記載したものであり、適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明の過電流防止装置及び電源装置は、電源部が接続されているブレーカの二次側の配線路に過電流が流れることを防止するために利用できる。
1 電力系統
2 主幹ブレーカ
3 分岐ブレーカ
6 電力消費装置(電気機器)
6A 散水器(電力消費装置)
6B 常夜灯(電力消費装置)
7 電源部(電気機器)
8 配線路
10 電流検出部
11 電流制御部
E 電気機器

Claims (6)

  1. 電源部が二次側に接続されたブレーカを流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出する前記ブレーカを流れる検出電流が大きくなるほど、前記電源部の出力電流を小さくさせる電流制限処理を行う電流制御部とを備える過電流防止装置。
  2. 前記電流制御部は、前記電流制限処理において、前記検出電流が所定の第1基準電流より大きいとき前記電源部の出力を停止させる請求項1に記載の過電流防止装置。
  3. 前記第1基準電流は、前記ブレーカの遮断電流又はその相当量から前記電源部の出力電流を減算して得られる値である請求項2に記載の過電流防止装置。
  4. 前記電流制御部は、前記電流制限処理において、前記検出電流が前記第1基準電流より小さい所定の第2基準電流より大きく、且つ、前記検出電流が前記第1基準電流以下のとき、前記電源部の出力電流を、前記ブレーカの遮断電流又はその相当量から所定の余裕電流分を減算し及び前記検出電流を減算して得られる抑制時電流にさせる請求項2又は3に記載の過電流防止装置。
  5. 前記第2基準電流は、前記ブレーカの前記遮断電流又はその相当量から、前記電源部の出力電流を減算し及び前記余裕電流分を減算して得られる値である請求項4に記載の過電流防止装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の過電流防止装置と、前記電源部とを備える電源装置。
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