JP6942088B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントパネルを有する作業車に関する。
特許文献1には、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いられる多目的車両が開示されている。この多目的車両には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪と、駆動可能な左右一対の後車輪と、走行機体とが備えられている。走行機体の前後中央部には、運転部が備えられている。運転部の前方には、フロントパネルが設けられており、フロントパネルにはステアリングホイール及び変速レバー等が備えられている。
特許文献1のような多目的車両においては、フロントパネルは、例えば、運転部の前部の前車輪の駆動機構等を備える空間に面する前車輪側パネル等に連結されている。フロントパネル及び前車輪側パネルは、運転部側及び前車輪側に備えられた各種部材の形状に対応して、板状部材をブロー成形等することにより成形されている。そして、フロントパネルの縁部及び前車輪側パネルの縁部は、互いに接触可能なように平板状の板状に形成されている。これらのフロントパネルの縁部及び前車輪側パネルの縁部には、平面視においてU字状の凹部が互いのパネルの対応する位置に形成されている。そして、例えば頭部と軸部を有するボルト等の軸部が、フロントパネルの凹部及び前車輪側パネルの凹部を貫通するように挿入される。そして、軸部の頭部とは反対側の端部から軸部にナットが挿入され締め付けられることで、フロントパネルと前車輪側パネルとが締結される。この場合、フロントパネルと前車輪側パネルとの間には、ブッシュ等の介在部材が挟まれている。そのため、フロントパネルの凹部は、側面視において、前車輪側パネルと対向する板面が、介在部材が挿入される厚みに相当する分だけ切り欠かれている。
特開2017−013690号公報
上記の通り、フロントパネルと前車輪側パネルとは、ボルト、ナット及び介在部材等により互いに締結されている。しかし、介在部材を挿入するために、フロントパネルは側面視において板状部材の厚み方向に切り欠かれて厚みが薄くなっており、締結部分である凹部の剛性が低下している。そのため、フロントパネルと前車輪側パネルとを固く締結するために、凹部に軸部が挿入されたボルトに対してナットの締め付けトルクを大きくすると、フロントパネルにひび割れ及び欠け等の破損が発生する場合がある。よって、フロントパネルにおいて締結部分の剛性を高めることが可能な構成の提案が望まれている。
そこで、本発明は、締結部分の剛性を向上可能な構造を有するフロントパネルを備える作業車を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車の特徴構成は、
一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
前記第1締結部の第1貫通孔は、前記締結部材の一部が挿入され、前記第1縁部に沿った平面視において円形状の第1円形状部と、前記平面視において前記第1円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第1円形状部から連続し、前記第1縁部の端面に開口する第1連通部とを有するように形成され、
前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上である点にある。
上記構成によれば、フロントパネルの第1締結部及び前車輪側パネルの第2締結部に締結部材が挿入されるとともに、第1締結部及び第2締結部が挟持されることで、フロントパネルと前車輪側パネルとが締結される。そして、締結部材の構成部材は、第1及び第2締結部の締結を強化等するが、この構成部材が嵌め込まれる隙間は、第1締結部が第2締結部とは反対側に盛り上がることで形成されており、かつ第1締結部の厚みはその周囲以上である。よって、締結部材の構成部材が第1締結部と第2締結部との隙間に嵌め込まれる場合であっても、第1締結部の剛性の低下を抑制できる。
さらに、上記構成によれば、第1連通部は第1円形状部よりも幅が狭いため、第1円形状部に挿入された締結部材が第1連通部を介してフロントパネルの端面の開口から外れるのを抑制できる。結果として、フロントパネルと前車輪側パネルとを強固に固定できる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記第2締結部の第2貫通孔は、前記第2縁部に沿った平面視において円形状の第2円形状部と、前記平面視において前記第2円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第2円形状部から連続し、前記第2縁部の端面に開口する第2連通部とを有するように形成されている点にある。
上記構成によれば、第2連通部は第2円形状部よりも幅が狭いため、第2円形状部に挿入された締結部材が第2連通部を介して前車輪側パネルの端面の開口から外れるのを抑制できる。結果として、フロントパネルと前車輪側パネルとを強固に固定できる。
なお、締結部材が外れるのを阻止するために、第1締結部の第1連通部の開口と第2締結部の第2円形状部とが対向し、第2締結部の第2連通部の開口と第1締結部の第1円形状部とが対向するように、第1締結部と第2締結部とが位置決めされていると好ましい。
本発明に係る作業車の特徴構成は、
一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
記第2締結部の第2貫通孔は、前記第2縁部に沿った平面視において円形状の第2円形状部と、前記平面視において前記第2円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第2円形状部から連続し、前記第2縁部の端面に開口する第2連通部とを有するように形成され、
前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上である点にある。
上記構成によれば、フロントパネルの第1締結部及び前車輪側パネルの第2締結部に締結部材が挿入されるとともに、第1締結部及び第2締結部が挟持されることで、フロントパネルと前車輪側パネルとが締結される。そして、締結部材の構成部材は、第1及び第2締結部の締結を強化等するが、この構成部材が嵌め込まれる隙間は、第1締結部が第2締結部とは反対側に盛り上がることで形成されており、かつ第1締結部の厚みはその周囲以上である。よって、締結部材の構成部材が第1締結部と第2締結部との隙間に嵌め込まれる場合であっても、第1締結部の剛性の低下を抑制できる。
さらに、上記構成によれば、第2連通部は第2円形状部よりも幅が狭いため、第2円形状部に挿入された締結部材が第2連通部を介して前車輪側パネルの端面の開口から外れるのを抑制できる。結果として、フロントパネルと前車輪側パネルとを強固に固定できる。
なお、締結部材が外れるのを阻止するために、第1締結部の第1連通部の開口と第2締結部の第2円形状部とが対向し、第2締結部の第2連通部の開口と第1締結部の第1円形状部とが対向するように、第1締結部と第2締結部とが位置決めされていると好ましい
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記締結部材は、
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
前記介在部材であり、前記ボルトの軸部が貫通するとともに、前記第1締結部と前記第2締結部との間の隙間に配置されるブッシュと、を有している点にある。
上記構成によれば、ボルトとナットとにより第1締結部及び第2締結部を挟持して、フロントパネルと前車輪側パネルとを固定できる。さらに、第1締結部と第2締結部との間の隙間に、ボルトの軸部が貫通するブッシュが配置される。ブッシュは、ボルト及びナットを介して第1締結部及び第2締結部を締結する際に生じた隙間を埋め、締結時の滑りを抑制し、また締結時の応力の拡散等を行う緩衝材として作用する。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記締結部材は、
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
前記介在部材であり、前記第1貫通孔に嵌め込まれるともに、前記ボルトの軸部が貫通する弾性部材と、を有している点にある。
上記構成によれば、ボルトの軸部は、第1貫通孔に嵌め込まれた弾性部材を貫通する。よって、ボルトの軸部が直接的にフロントパネルの第1貫通孔に接触する場合よりも、弾性部材の弾性力を利用してボルトの軸部に加わる力を分散して小さくすることができる。
本発明に係る作業車の特徴構成は、
一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上であり、
前記締結部材は、
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
前記第1貫通孔に嵌め込まれるともに、前記ボルトの軸部が貫通する弾性貫通孔を有する弾性部材と、
前記第1締結部と前記第2締結部との間の隙間に配置され、前記ボルトの軸部が貫通するブッシュ貫通孔を有するブッシュと、を有し、
前記弾性部材は、前記弾性貫通孔を形成し、前記第1貫通孔の内周面に沿って嵌め込まれている弾性縦部と、前記ボルトの頭部側において、前記弾性縦部から前記第1貫通孔の径方向外方に延びており、前記ボルトの頭部と前記第1締結部との間に挟まれている弾性平面部と、を有し、
前記ブッシュは、前記弾性貫通孔の内周面に沿って嵌め込まれているブッシュ縦部と、前記ボルトの軸部側において、前記ブッシュ縦部から前記第1貫通孔の径方向外方に延びており、前記第1締結部と前記ナットとの間に挟まれているブッシュ平面部とを有する点にある。
上記構成によれば、フロントパネルの第1締結部及び前車輪側パネルの第2締結部に締結部材が挿入されるとともに、第1締結部及び第2締結部が挟持されることで、フロントパネルと前車輪側パネルとが締結される。そして、締結部材の構成部材は、第1及び第2締結部の締結を強化等するが、この構成部材が嵌め込まれる隙間は、第1締結部が第2締結部とは反対側に盛り上がることで形成されており、かつ第1締結部の厚みはその周囲以上である。よって、締結部材の構成部材が第1締結部と第2締結部との隙間に嵌め込まれる場合であっても、第1締結部の剛性の低下を抑制できる。
ボルトとナットとにより第1締結部及び第2締結部を挟持して、フロントパネルと前車輪側パネルとを固定できる。また、第1締結部と第2締結部との間の隙間に、ボルトの軸部が貫通するブッシュが配置されることで、締結時の滑りを抑制し、また締結時の応力の拡散等を行う緩衝材として作用する。
また、ボルトの軸部は、第1貫通孔に嵌め込まれた弾性部材を貫通する。よって、弾性部材の弾性力を利用して例えば、ボルトの軸部に働いたせん断応力を小さくしてボルトの軸部の歪み及び破損等を抑制できる。
さらに、上記のように弾性部材及びブッシュが配置されることで、弾性部材は、断面視においてL字状で第1締結部に係止しており、また、ブッシュは、断面視において弾性部材とは上下逆のL字状で第1締結部に係止している。つまり、弾性部材とブッシュとにより第1締結部を挟み込んでいる。よって、ボルトとナットとが締め付けられることで、弾性部材とブッシュとが堅く第1締結部を挟持し、フロントパネルと前車輪側パネルとを強固に固定できる。
多目的車両の全体を示す上面図である。 多目的車両の全体を示す左側面図である。 カバーを運転部側から見た正面図である。 カバーの上面図である。 フロントパネルと前車輪側パネルとを締結する一の締結機構の拡大上面図である。 フロントパネルの第1締結部と前車輪側パネルの第2締結部との配置関係を示す上面図である。 図5のVII−VIIにおける断面図である。 図5のVIII−VIIIにおける断面図である。 フロントパネルの第1締結部の上面図である。 フロントパネルの第1締結部を下側から見た下面図である。 フロントパネルの第1締結部の側面図である。 前車輪側パネルの第2締結部の上面図である。 図12のXIII−XIIIにおける断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、方向については、図1に示す矢印Fの方向が「前」、矢印Bの方向が「後」、矢印Lの方向が「左」、矢印Rの方向が「右」、矢印Uの方向が「上」、矢印Dの方向が「下」である。
〔全体構成〕
図1に全体を示す多目的車両(「作業車」の一例)は、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いることができる車両である。
図1に示すように、多目的車両には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪1及び駆動可能な左右一対の後車輪2で構成される走行装置Tにより自走可能な走行機体が備えられている。走行機体の前後方向の中央部には、搭乗者が乗り込む運転部3が備えられている。走行機体における運転部3の後部には、荷を積載可能、且つ、後傾姿勢にダンプして荷を排出可能な荷台4が備えられている。荷台4は、荷台4の後端部に設けられた支軸の車体横向き軸芯を揺動支点にして、走行機体の前後方向に沿った載置状態と、前端側が上昇した後下がり傾斜のダンプ状態とにわたって揺動昇降操作できるように支持されている。荷台4の昇降操作は、例えば、ガススプリング(図示せず)の作用を利用した手動動作、電動油圧アクチュエータ(図示せず)の作動等によって行なわれる。走行機体における荷台4よりも下方には、動力源としてのガソリンエンジン(以下、単に「エンジン5」と称する)、及び、エンジン5の動力を変速可能な変速装置6が備えられている。
図1、図2に示すように、運転部3には、操縦者が着座可能な運転座席7、同乗者が着座可能な補助席8、操舵操作を行うためのステアリングホイール9、変速操作を行うための変速レバー10、エンジン5に関して目標となるエンジン回転数を指令して車速を変更するための操作入力具であるアクセルペダル11、制動操作が可能なブレーキペダル12、各種の情報を表示可能な表示装置としてのメータパネル13、音を発生させる音発生装置としてのブザー装置14等が備えられている。
走行機体の前後方向の前側には、バッテリ液等の各種タンク及び各種機器が配置されており、これらを覆うようにボンネット17が備えられている。ボンネット17の下方の空間とカバー18の下方の空間とは一体となって、前車輪側空間19を構成している。前車輪側空間19には、前述の各種タンク及び各種機器の一例として、例えば、ギヤ式変速機構21から出力される動力を左右の前車輪1に伝達する前車輪駆動機構80が配置されている。
走行機体には、運転部3と前車輪側空間19とを仕切るカバー18が設けられている。本実施形態では、カバー18は、図3〜図5等に示すようにフロントパネル50と、前車輪側パネル60とを含んで構成されている。フロントパネル50及び前車輪側パネル60は、板状部材をブロー成形等することにより成形されている。図3に示すように、フロントパネル50には複数の開口が形成されており、例えば開口501にはステアリングホイール9の軸部が挿入され、別の開口には変速レバー10等の基部が挿入される。よって、ステアリングホイール9及び変速レバー10等は、フロントパネル50の前面から運転部3側に飛び出すように配置されている。
図1〜図4等に示すように、前車輪側パネル60は、フロントパネル50よりも前側に位置している。また、前車輪側パネル60は、上下方向に延びるパネルであり、前車輪側空間19に面するように配置されている。一方、フロントパネル50は、運転部3が配置された搭乗空間に対応して配置されている。フロントパネル50と前車輪側パネル60とは、後述する締結機構40により互いに締結されている。
また、運転座席7及び補助席8は、操縦者等の足場となるフロアステップ75上に取り付けられている。運転座席7は、座部7aと背凭れ部7bとを備えている。同様に、補助席8は、座部8aと背凭れ部8bとを備えている。
また、多目的車両は、フレーム体を組み合わせて構成される車体フレーム70を備えている。車体フレーム70は、中空のパイプ状であり、例えば鉄、鉄合金等の支持部材及び骨組み等として変形しにくい部材によって形成されている。図1〜図2に示すように、車体フレーム70は、走行装置T、運転部3、荷台4、エンジン5及び変速装置6等を支持する支持部30と、運転部3における搭乗者が乗り込む搭乗空間を囲む上部保護フレーム15及び下部保護フレーム16と、を備えている。そして、支持部30、上部保護フレーム15及び下部保護フレーム16が結合部材により結合されて車体フレーム70を構成している。
図1〜図3に示すように、変速装置6には、無段変速式の無段変速機構20、有段変速式のギヤ式変速機構21等が備えられている。無段変速機構20は、エンジン5からの動力を無段階に変速して走行装置Tに向けて伝達するようになっている。ギヤ式変速機構21は、無段変速機構20の変速出力軸(図示せず)から入力される動力を、有段変速して走行装置Tに向けて出力可能となっている。よって、エンジン5の動力は、無段変速機構20による所定の変速を受けてから、さらにギヤ式変速機構21による所定の変速を受けて、走行装置Tに伝達される。無段変速機構20は、エンジン5の横側方に位置する変速ケース22に収容されている。ギヤ式変速機構21は、エンジン5の後側に位置するミッションケース23に収容されている。本実施形態では、無段変速機構20はエンジン5の左側方に配置されている。
そして、図1に示すように、ギヤ式変速機構21から出力される動力は、左右の後車輪2に伝達される。また、ギヤ式変速機構21から出力される動力は、前方に向けて延びる動力取出軸37、前後方向に沿って延びる推進軸38を介して、前車輪駆動機構80に伝達される。そして、前車輪駆動機構80から伝達された動力により左右の前車輪1が駆動される。
〔カバーの締結機構〕
次に、カバー18の締結機構40について、図4〜図13を用いて説明する。
前述の通り、カバー18は、フロントパネル50及び前車輪側パネル60を連結することにより構成されている。これらフロントパネル50と前車輪側パネル60とを連結する締結機構40は、図4等に示すように、例えば、カバー18の左右方向に亘って4カ所に設けられている。4つの締結機構40は、例えば、カバー18の左右方向において、中央部に配置された一の締結機構40と、右端に配置された一の締結機構40と、左端に配置された二の締結機構40とを含む。これら締結機構40それぞれは、後述の第1縁部510に設けられた第1締結部512と、第2縁部610に設けられた第2締結部612と、締結部材90とを含んで構成されている。前述の4つの締結機構40は同一の形状であるので、以下では、中央部の締結機構40の構成について説明する。
図5に示すように、カバー18の上面視において、フロントパネル50の後述の第1縁部510を上部に、前車輪側パネル60の後述の第2縁部610を下部に配置され、締結部材90によりフロントパネル50と前車輪側パネル60とが互いに連結されている。図6では、図5に示す拡大上面図から締結部材90を省略し、互いに連結されている際のフロントパネル50及び前車輪側パネル60の配置関係が示されている。図6に示すように、フロントパネル50は、前車輪側パネル60に対向する左右方向に延びる端部において、板状部材から形成される第1縁部510を有している。同様に、前車輪側パネル60は、フロントパネル50に対向する左右方向に延びる端部において、板状部材から形成される第2縁部610を有している。第1縁部510と第2縁部610とは、少なくとも部分的に接触可能なように対応する形状に形成されている。
第1縁部510には、フロントパネル50の第1縁部510と前車輪側パネル60の第2縁部610とを互いに対向させた状態で、後述の図7及び図8等に示すように、締結部材90により挟持される第1締結部512が形成されている。一方、第2縁部610には、第1縁部510と第2縁部610とを互いに対向させた状態で、後述の図7及び図8等に示すように、締結部材90により挟持される第2締結部612が形成されている。第2締結部612は、第2縁部610のうち、第1締結部512に対応した部分である。図6に示すように、第1締結部512には第1貫通孔520が形成されており、第2締結部612には第2貫通孔620が形成されている。第1貫通孔520及び第2貫通孔620には、これらの厚み方向に沿って締結部材90の一部である後述のボルト91の軸部91bが挿入される。
そして、図7及び図8に示すように、第1締結部512の第1貫通孔520及び第2締結部612の第2貫通孔620に締結部材90の一部(軸部91b)が挿入された状態で、締結部材90が第1締結部512及び第2締結部612を挟持することで、フロントパネル50と前車輪側パネル60とが締結される。
フロントパネル50と前車輪側パネル60との締結機構40について、第1締結部512及び第2締結部612の構成について図5〜図13等を用いてさらに説明した上で詳述する。
図9は第1締結部512を上方から見た上面図であり、図10は第1締結部512を下方から見た下面図であり、図11は第1締結部512を側面から見た側面図である。図9〜図11に示すように、第1締結部512は、第2締結部612との間に隙間514(図10、図11)を有するように、第2締結部612と対向する面とは反対側に、つまり上方に盛り上がるように形成されている。よって、第1締結部512は、上方に突出した凸状平面の形態で形成されている。この場合、図11に示すように、盛り上がるように形成された第1締結部512の厚みT1は、第1締結部512の周囲である第1縁部510の厚みT2以上である。隙間514には、後述の第1ブッシュ(介在部材)94のブッシュ平面部94aが嵌め込まれる。
また、図9及び図10等に示すように、第1締結部512の第1貫通孔520は、第1円形状部521と第1連通部523とを有するように形成されている。第1円形状部521は、締結部材90の一部である後述の軸部91bが挿入される部分であり、第1縁部510に沿った平面視において円形状に形成されている。また、第1連通部523は、前記平面視において第1円形状部521の直径L1よりも小さい幅L2を有して第1円形状部521から連続し、第1縁部510の端面に開口している。
図12は第2締結部612を上方から見た上面図であり、図13は第2締結部612を側面から見た側面図である。図12〜図13に示すように、第2締結部612は、第1締結部512とは異なり、第2縁部610が延長されて平らな板状に形成されている。よって、第2締結部612及び第2縁部610の厚みは概ね同一である。
また、第2締結部612の第2貫通孔620は、第2円形状部621と第2連通部623とを有するように形成されている。第2円形状部621は、後述の軸部91bが挿入される部分であり、第2縁部610に沿った平面視において円形状に形成されている。また、第2連通部623は、前記平面視において第2円形状部621の直径L3よりも小さい幅L4を有して第2円形状部621から連続し、第2縁部610の端面に開口している。
第1締結部512及び第2締結部612は、図6に示すように互いに板状面に沿って配置されるとともに、第1貫通孔520及び第2貫通孔620が互いに対向されるように配置されている。さらに、第1締結部512の第1連通部523の開口と第2締結部612の第2円形状部621とが対向し、第2締結部612の第2連通部623の開口と第1締結部512の第1円形状部521とが対向するように、第1締結部512と第2締結部612とが位置決めされていると好ましい。そして、このように配置された状態で第1円形状部521及び第2円形状部621に締結部材90が挿入される。この場合、第1円形状部521から第1連通部523の開口に向かって後述のボルト91の軸部91bが外れる側に移動しても、第2円形状部621の内壁により軸部91bが外れるのが阻止される。同様に、第2円形状部621から第2連通部623の開口に向かって軸部91bが外れる側に移動しても、第1円形状部521の内壁により軸部91bが外れるのが阻止される。
図7及び図8を用いて、上述の第1締結部512及び第2締結部612が締結部材90により締結される構成について説明する。締結部材90は、ボルト91と、第2ブッシュ92と、弾性部材93(介在部材)と、第1ブッシュ94(介在部材、ブッシュ)と、ナット95とを含む。第2ブッシュ92、弾性部材93及び第1ブッシュ94は、ボルト91とナット95とにより第1締結部512及び第2締結部612を締結する際に、それらの締結を補助等するための介在部材である。
ボルト91は、第1貫通孔520及び第2貫通孔620を貫通する軸部91bと、第1貫通孔520及び第2貫通孔620よりも径が大きい頭部91aとを有する。本実施形態では、ボルト91は、第1締結部512側から第2締結部612側に貫通しており、頭部91aは第1締結部512の上面に係止して突出している。軸部91bは、第1貫通孔520及び第2貫通孔620を貫通し、第2締結部612の下面から突出している。
ナット95は、ボルト91の頭部91aとは反対側から軸部91bに嵌め込まれ、ボルト91の頭部91aとともに、第1締結部512及び第2締結部612を挟持する。この場合、ナット95の少なくとも一部は、第2締結部612の下面に位置しており、軸部91bが嵌め込まれて、軸部91bを係止するように構成されている。例えば、軸部91bの外周面にねじ切りがなされており、ナット95の内周面が軸部91bに螺合可能なようにねじ切りされている。
ナット95の構成は次の構成に限定されないが、本実施形態で採用しているナット95の構成について図7及び図8を用いてさらに説明する。
ナット95は、上部平面部95aと、下部平面部95cと、上部平面部95a及び下部平面部95cを連結する連結部95bと、ボルト91の軸部91bが係合する係合部95dとを含む。
上部平面部95aは、板状部材であり、ボルト91の軸部91bが挿入される貫通孔を有している。同様に、下部平面部95cは、板状部材であり、ボルト91の軸部91bが挿入される貫通孔を有している。連結部95bは、上部平面部95aの板状面と下部平面部95cの板状面との間に、第2締結部612が少なくとも挿入可能な程度の隙間を有するように、上部平面部95aと下部平面部95cとを連結している。また、連結部95bは、上部平面部95aと下部平面部95cとを、第2締結部612が挿入される隙間を除いた後方の端部において連結している。
上部平面部95aは、ボルト91が係合部95dにねじ込まれることで、その板状面によって後述の第1ブッシュ94のブッシュ平面部94aの下面を支持する。下部平面部95cは、ボルト91が係合部95dにねじ込まれることで、上部平面部95a、連結部95b及び下部平面部95c自体等の弾性により上方に変形し、その板状面の少なくとも一部が図8に示すように第2締結部612の下面を支持する。
係合部95dは円筒状部材であり、その内周面がねじ切りされており、外周面がねじ切りされた軸部91bが螺合可能に構成されている。
弾性部材93は、弾性を有する部材であれば特に限定されないが、例えばゴム等の樹脂を用いることができる。弾性部材93は、軸部91bが貫通する弾性貫通孔93cを形成する弾性縦部93bと、弾性縦部93bから径方向外方に延びる弾性平面部93aとを有する。弾性縦部93bは、円筒状であり、第1貫通孔520の内周面に沿って嵌め込まれている。弾性平面部93aは、ボルト91の頭部91a側において、弾性縦部93bの上端から第1貫通孔520の径方向外方に延びており、頭部91aと第1締結部512との間に挟まれている。本実施形態では、弾性平面部93aと頭部91aとの間には、隙間を埋め及び滑りを抑制等するための第2ブッシュ92がさらに配置されている。第2ブッシュ92は、頭部91aよりも大径の円形状に形成されており、軸部91bが貫通可能な貫通孔を有している。
第1ブッシュ94は、軸部91bが貫通するブッシュ貫通孔94cを形成するブッシュ縦部94bと、ブッシュ縦部94bから径方向外方に延びるブッシュ平面部94aとを有する。ブッシュ縦部94bは、円筒状であり、弾性貫通孔93cの内周面に沿って嵌め込まれている。ブッシュ平面部94aは、ボルト91の軸部91b側において、ブッシュ縦部94bの下端から第1貫通孔520の径方向外方に延びており、第1締結部512とナット95の上部平面部95aとの間に挟まれている。
上記構成によれば、フロントパネル50の第1締結部512及び前車輪側パネル60の第2締結部612に締結部材90が挿入されるとともに、第1締結部512及び第2締結部612が挟持されることで、フロントパネル50と前車輪側パネル60とが締結される。そして、第1締結部512と第2締結部612との間に形成された隙間514に第1ブッシュ94が嵌め込まれることで、第1締結部512及び第2締結部612が締結部材90により強固に固定される。
この場合、第1ブッシュ94が嵌め込まれる隙間514は、第1締結部512が第2締結部612とは反対側に盛り上がることで形成されており、かつ第1締結部512の厚みT1はその周囲の第1縁部510の厚みT2以上である。よって、第1ブッシュ94が第1締結部512と第2締結部612との隙間514に嵌め込まれる場合であっても、第1締結部512の剛性の低下を抑制できる。
例えば、隙間514を形成するために第1締結部512の厚みが薄く形成された場合には、薄く形成された部分に締結部材90による挟持による応力が集中し易く、第1締結部512及びその周囲の第1縁部510が破損等する可能性がある。本実施形態では、第1締結部512の厚みT1をその周囲の第1縁部510の厚みT2以上とすることで、第1締結部512の剛性を向上できる。また、第1締結部512への応力の集中を抑制できる。
また、上記構成によれば、フロントパネル50の第1貫通孔520の平面形状は、円形状の第1円形状部521と、第1縁部510の端面に開口する第1連通部523とにより形成されている。そして、第1円形状部521に締結部材90の軸部91bが挿入される。第1連通部523は第1円形状部521よりも幅が狭いため、第1円形状部521に挿入された軸部91bが第1連通部523を介して第1縁部510の端面の開口から外れるのを抑制できる。結果として、フロントパネル50と前車輪側パネル60とを強固に固定できる。
同様に、第2連通部623は第2円形状部621よりも幅が狭いため、第2円形状部621に挿入された軸部91bが第2連通部623を介して第2縁部610の端面の開口から外れるのを抑制できる。結果として、フロントパネル50と前車輪側パネル60とを強固に固定できる。
また、上記構成によれば、第1締結部512と第2締結部612との間の隙間514に、ボルト91の軸部91bが貫通する第1ブッシュ94が配置される。第1ブッシュ94は、ボルト91及びナット95を介して第1締結部512及び第2締結部612を締結する際に生じた隙間を埋め、締結時の滑りを抑制し、また締結時の応力の拡散等を行う緩衝材として作用する。
また、上記構成によれば、ボルト91の軸部91bは、第1貫通孔520に嵌め込まれた弾性部材93を貫通する。よって、軸部91bが直接的にフロントパネル50の第1貫通孔520に接触する場合よりも、弾性部材93の弾性力を利用して軸部91bに加わる力を分散して小さくすることができる。例えば、フロントパネル50と前車輪側パネル60とに、異なる方向に移動するように力が加わった場合、軸部91bにはせん断応力が働くが、弾性部材93によりせん断応力を小さくして軸部91bの歪み及び破損等を抑制できる。
さらに、上記構成によれば、弾性部材93は、弾性縦部93bが第1貫通孔520の内周面に沿って嵌め込まれている。かつ、弾性平面部93aは、ボルト91の頭部91a側において第1貫通孔520の径方向に延びている。よって、弾性部材93は、断面視においてL字状で第1締結部512に係止している。また、第1ブッシュ94は、ブッシュ縦部94bが弾性貫通孔93cの内周面に沿って嵌め込まれている。かつ、ブッシュ平面部94aは、ボルト91の軸部91b側において第1貫通孔520の径方向外方に延びている。よって、第1ブッシュ94は、断面視において弾性部材93とは上下逆のL字状で第1締結部512に係止している。つまり、弾性部材93と第1ブッシュ94とにより第1締結部512を挟み込みこんでいる。よって、ボルト91とナット95とが締め付けられることで、弾性部材93と第1ブッシュ94とが堅く第1締結部512を挟持するとともに、ナット95が第2締結部612を支持することで、フロントパネル50と前車輪側パネル60とを強固に固定できる。
[別実施形態]
(1)上記実施形態では、第1締結部512は、上方に膨らみを有するように形成されることで、第2締結部612との間に隙間514を有している。さらに、上記実施形態では、第1締結部512の第1貫通孔520は、第1円形状部521及び第1連通部523により形成され、第2締結部612の第2貫通孔620は、第2円形状部621及び第2連通部623により形成されている。
しかし、少なくとも第1締結部512が上方に膨らんで隙間514を有していればよく、第1貫通孔520及び第2貫通孔620は上記実施形態の構成に限定されない。よって、第1貫通孔520が、第1円形状部521及び第1連通部523を有するように形成されておらず、例えば、U字状に形成されていてもよい。同様に、第2貫通孔620が、第2円形状部621及び第2連通部623を有するように形成されておらず、例えば、U字状に形成されていてもよい。そのため、例えば、第1貫通孔520及び第2貫通孔620は、それぞれ任意に、上記実施形態の構成を採用することも、他の形状として例えばU字状等に形成することもできる。
例えば、第1締結部512が上方に膨らんで隙間514を有するように形成されており、さらに、第1貫通孔520が、第1円形状部521及び第1連通部523を有するように形成されており、第2貫通孔620がU字状に形成されている構成も採用可能である。
(2)上記実施形態では、締結部材90は、介在部材として、第2ブッシュ92、弾性部材93及び第1ブッシュ94を有している。しかし、締結部材90は、少なくとも第1ブッシュ94を有していればよく、弾性部材93及び第2ブッシュ92の少なくともいずれかを有していなくてもよい。
また、上記実施形態では、第1ブッシュ94は、ブッシュ平面部94a及びブッシュ縦部94bを有している。しかし、第1ブッシュ94は、ブッシュ平面部94aのみから構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、弾性部材93は、弾性平面部93a及び弾性縦部93bを有している。しかし、弾性部材93は、弾性縦部93bのみから構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、第2締結部612は第2縁部610が延長されて平らな板状に形成されている。しかし、第2締結部612は平らな板状に限定されず、例えば、第1締結部512との間の隙間514がより大きくなるように、下方に盛り下がるように形成されていてもよい。この場合、第2締結部612は、下方に突出した凸状平面の形態で形成されている。また、第2締結部612は、第1締結部512との間の隙間514を確保しつつ、上方に盛り上がるように形成されていてもよい。この場合、第2締結部612は、上方に突出した凸状平面の形態で形成されている。
(4)上記実施形態では、フロントパネル50と前車輪側パネル60との連結において、フロントパネル50の縁部及び前車輪側パネル60の縁部それぞれに、平面視及び断面視において所定の形状の第1貫通孔520及び第2貫通孔620を設けた。しかし、フロントパネル50は、前車輪側パネル60と連結されるのに加えて車体フレーム70に連結されていてもよいし。この場合、車体フレーム70と連結される、フロントパネル50の第1縁部510の第1締結部512は、上記実施形態の第1締結部512と同様に構成されている。また、車体フレーム70の縁部の締結部の貫通孔は、平面視においてU字状に形成されていてもよいし、好ましくは平面視において上記実施形態と同様に円形状部及び連通部を含むように形成されていてもよい。
(5)上記実施形態では、前車輪側パネル60は、前車輪1を駆動するための前車輪駆動機構80が配置された前車輪側空間19に対応して配置されている。前車輪側パネル60は、概ね上下方向に沿うように配置されている。この前車輪側パネル60の第2縁部610に設けられた第2締結部612と、フロントパネル50の第1縁部510に設けられた第1締結部512とが締結部材90で締結されることで、フロントパネル50と前車輪側パネル60とが連結されて固定される。しかし、前車輪側パネル60の板状面の延在方向は上下方向に限定されず、例えば、概ね前後方向に沿って延びて配置されていてもよく、前後方向に沿って配置された状態で、フロントパネル50と連結されてもよい。
19 :前車輪側空間
50 :フロントパネル
60 :前車輪側パネル
90 :締結部材
94 :第1ブッシュ
510 :第1縁部
512 :第1締結部
514 :隙間
610 :第2縁部
612 :第2締結部

Claims (6)

  1. 一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
    前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
    前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
    前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
    前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
    前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
    前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
    前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
    前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
    前記第1締結部の第1貫通孔は、前記締結部材の一部が挿入され、前記第1縁部に沿った平面視において円形状の第1円形状部と、前記平面視において前記第1円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第1円形状部から連続し、前記第1縁部の端面に開口する第1連通部とを有するように形成され、
    前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上である、作業車。
  2. 前記第2締結部の第2貫通孔は、前記第2縁部に沿った平面視において円形状の第2円形状部と、前記平面視において前記第2円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第2円形状部から連続し、前記第2縁部の端面に開口する第2連通部とを有するように形成されている、請求項1に記載の作業車。
  3. 一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
    前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
    前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
    前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
    前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
    前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
    前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
    前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
    前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
    記第2締結部の第2貫通孔は、前記第2縁部に沿った平面視において円形状の第2円形状部と、前記平面視において前記第2円形状部の直径よりも小さい幅を有して前記第2円形状部から連続し、前記第2縁部の端面に開口する第2連通部とを有するように形成され、
    前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上である、作業車。
  4. 前記締結部材は、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
    前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
    前記介在部材であり、前記ボルトの軸部が貫通するとともに、前記第1締結部と前記第2締結部との間の隙間に配置されるブッシュと、を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車。
  5. 前記締結部材は、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
    前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
    前記介在部材であり、前記第1貫通孔に嵌め込まれるともに、前記ボルトの軸部が貫通する弾性部材と、を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車。
  6. 一対の前車輪及び一対の後車輪を有する走行装置と、
    前記走行装置において前記一対の前車輪よりも後部に設けられ、前記走行装置の運転者が着座する運転部と、
    前記一対の前車輪を駆動する前車輪駆動機構が配置された前車輪側空間に対応して配置された前車輪側パネルと、
    前記運転部が配置された搭乗空間に対応して配置されたフロントパネルと、
    前記前車輪側パネルと前記フロントパネルとを挟持して締結する締結部材と、を備え、
    前記フロントパネルは、板状部材から形成される第1縁部を有し、
    前記前車輪側パネルは、前記第1縁部に対応しており、板状部材から形成される第2縁部を有し、
    前記第1縁部及び前記第2縁部それぞれには、前記フロントパネルの前記第1縁部と前記前車輪側パネルの第2縁部とを互いに対向させた状態で、前記締結部材により挟持される第1締結部及び第2締結部が形成されており、
    前記第1締結部及び前記第2締結部それぞれには、前記締結部材が挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が形成されており、
    前記第1縁部の第1締結部は、前記第2縁部の第2締結部との間に前記締結部材の一部である介在部材が嵌め込まれる隙間を有するように、前記第2締結部と対向する面とは反対側に盛り上がるように形成されており、前記第1締結部の厚みは、前記第1締結部の周囲の厚み以上であり、
    前記締結部材は、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を貫通する軸部と、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔よりも径が大きい頭部とを有するボルトと、
    前記ボルトの頭部とともに前記第1締結部及び前記第2締結部を挟んで、前記ボルトの軸部に嵌め込まれるナットと、
    前記第1貫通孔に嵌め込まれるともに、前記ボルトの軸部が貫通する弾性貫通孔を有する弾性部材と、
    前記第1締結部と前記第2締結部との間の隙間に配置され、前記ボルトの軸部が貫通するブッシュ貫通孔を有するブッシュと、を有し、
    前記弾性部材は、前記弾性貫通孔を形成し、前記第1貫通孔の内周面に沿って嵌め込まれている弾性縦部と、前記ボルトの頭部側において、前記弾性縦部から前記第1貫通孔の径方向外方に延びており、前記ボルトの頭部と前記第1締結部との間に挟まれている弾性平面部と、を有し、
    前記ブッシュは、前記弾性貫通孔の内周面に沿って嵌め込まれているブッシュ縦部と、前記ボルトの軸部側において、前記ブッシュ縦部から前記第1貫通孔の径方向外方に延びており、前記第1締結部と前記ナットとの間に挟まれているブッシュ平面部とを有する、作業車。
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