JP6941988B2 - 下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法 - Google Patents

下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法 Download PDF

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本発明は、消化タンクを備えた下水汚泥処理設備において消化タンクからの消化汚泥や消化脱離液、脱水濾液が流れる配管や汚泥脱水機等へのリン酸マグネシウムアンモニウム(以下、MAPと称する。)よりなるスケールの付着を抑制することが可能な下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法に関するものである。
MAPは、特に消化汚泥におけるマグネシウムイオン(Mg2+)濃度やリン酸イオン濃度が高いほど生成し易く、また消化タンクからの配管等において消化タンク内の温度(約35℃〜55℃)よりも温度が低下した場合や、脱炭酸等によってpHが上昇した場合、あるいは配管の曲がり部、流量計、バルブ等を消化汚泥等が通過し、流体の流れが変化する場合などにMAPスケールが成長し易いことが知られている。
このように析出したMAPのスケールが下水汚泥処理設備の配管の内面に付着して成長すると配管の閉塞を招くため、スケールが付着した配管を取り外して物理的に衝撃を与えることによりスケールを剥離したり、加熱によって配管を膨張させてスケールを剥離したりしなければならない。また、スケールが汚泥脱水機のパンチングメタル等の金属製濾材や脱水濾液の排出用の配管に付着すると、濾材の目詰まりや濾液排出用配管の閉塞を生じて濾過効率の低下を招くことになる。
そこで、このようなMAPスケールの発生を抑制する処理設備および処理方法として、例えば特許文献1には、有機性廃水を被処理水として、pH調整手段を経由してメタン発酵槽に導入する際に、上記pH調整手段において酸及び/又はアルカリを添加してメタン発酵槽への流入水のpHを調整することにより、被処理水におけるMAPスケールの析出自体を防ぐことが記載されている。
特許第5930805号公報
しかしながら、このような処理設備および処理方法では、pH調整手段において被処理水に添加する酸及び/又はアルカリの薬剤をストックする必要があり、またpH調整手段に薬剤を添加する装置やその設置スペース、さらには薬剤が添加された被処理水のpHを測定する手段も必要となってしまう。
本発明は、このような背景の下になされたもので、こうした薬剤の添加によるpHの調整によらずに、MAPのスケールが発生しても、その配管等への付着を防ぐことが可能な下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の下水汚泥処理設備は、下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクを備え、上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に、この配管内を流れる上記流体中のMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)にマイナス電荷を帯電させる電磁処理手段が備えられていることを特徴とする。
また、本発明の下水汚泥処理方法は、下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクを備えた下水汚泥処理設備における上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に電磁処理手段を備えて、この電磁処理手段により、上記配管内を流れる上記流体中のMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)にマイナス電荷を帯電させることを特徴とする。
このような下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法においては、消化タンクよりも下流側に排出されて消化汚泥等の上記流体の温度が下がったり、排出の流れが変化したりしてMAPのスケールが発生して成長しても、上記電磁処理手段によって上記流体中のMAPにマイナス電荷を帯電させることにより、配管と同じマイナス電荷に帯電したスケールが配管との斥力により反発して配管に付着するのを抑えることができる。従って、薬剤等を必要とすることが無く、上述のような要因によってMAPのスケールが発生して成長しても、配管の閉塞や汚泥脱水機の目詰まり等が生じるのを防ぐことができる。
ここで、上記消化タンクの下流側に、この消化タンクから消化汚泥を引き抜く消化汚泥引抜ポンプと、この消化汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽とが備えられている場合には、上述のようにこのようなポンプを経て消化汚泥の流れが変化する場合にMAPのスケールは成長し易いので、上記電磁処理手段は、上記消化タンクと上記消化汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記消化汚泥引抜ポンプと上記貯留槽との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられていることが望ましい。
この電磁処理手段を消化タンクと上記消化汚泥引抜ポンプの間の配管に備えれば、消化汚泥引抜ポンプ内におけるスケールの付着による詰まりを防ぐことができるとともに、消化汚泥引抜ポンプよりも下流側での配管の閉塞も防ぐことができる。また、電磁処理手段を消化汚泥引抜ポンプと貯留槽との間の配管に備えれば、消化汚泥引抜ポンプよりも下流側での配管の閉塞を防ぐことができる。
さらに、上記消化タンクの下流側に、この消化タンクから引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽と、この貯留槽から貯留汚泥を引き抜く貯留汚泥引抜ポンプと、この貯留汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた貯留汚泥を脱水する汚泥脱水機とが備えられている場合には、上記電磁処理手段は、上記貯留槽と上記貯留汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記貯留汚泥引抜ポンプと上記汚泥脱水機との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられていることが望ましい。
電磁処理手段を貯留槽と貯留汚泥引抜ポンプの間の配管に備えれば、貯留汚泥引抜ポンプ内におけるスケールの付着による詰まりと、この貯留汚泥引抜ポンプよりも下流側の汚泥脱水機や配管等における閉塞を防ぐことができる。また、電磁処理手段を貯留汚泥引抜ポンプと上記汚泥脱水機との間の配管に備えても、貯留汚泥引抜ポンプよりも下流側の汚泥脱水機や配管等における閉塞を防ぐことができる。
さらに、このように上記消化タンクの下流側に、消化汚泥を脱水する汚泥脱水機が備えられている場合には、電磁処理手段は、上記汚泥脱水機からの脱水濾液の排出用の配管に備えられていてもよい。この場合には、汚泥脱水機からの脱水濾液の排出用の配管における閉塞を防ぐことができる。
さらにまた、スケールの付着による配管の閉塞は、上述のように配管の曲がり部において発生し易いので、上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥の配管に曲がり部が設けられている場合には、上記電磁処理手段は、上記消化タンクと上記曲がり部との間に備えられていてもよい。なお、配管の曲がり部とは、水平方向に配管が曲がる場合や、水平方向から垂直方向に配管が立ち上がる場合を含む。
以上説明したように、本発明によれば、薬剤をストックしたり、薬剤添加装置やその設置スペース、pH測定手段等を要したりすることなく、MAPのスケールが発生しても成長や付着を防止できるため、配管の内面や汚泥脱水機等に閉塞や詰まりを生じるのを防ぐことが可能となり、長期に亙って安定した下水処理を行うことができる。
本発明の下水汚泥処理設備の一実施形態を示す概略図である。 本発明の実施例に対する比較例において電磁処理が未処理の場合の消化汚泥の標準法による汚泥界面を示すものである。 本発明の実施例に対する比較例において電磁処理が未処理の場合の消化汚泥の浸漬法による汚泥界面を示すものである。 本発明の実施例において周波数4000Hzで電磁処理を行った場合の消化汚泥の標準法による汚泥界面を示すものである。 本発明の実施例において周波数4000Hzで電磁処理を行った場合の消化汚泥の浸漬法による汚泥界面を示すものである。 本発明の実施例において周波数8000Hzで電磁処理を行った場合の消化汚泥の標準法による汚泥界面を示すものである。 本発明の実施例において周波数8000Hzで電磁処理を行った場合の消化汚泥の浸漬法による汚泥界面を示すものである。
図1は、本発明の下水汚泥処理設備の一実施形態を示す概略図であり、この図1を参照しながら、本発明の下水汚泥処理方法の一実施形態についても説明する。図1において符号1で示すのは、下水処理場において発生した下水汚泥Aが投入される消化タンクであり、この消化タンク1において下水汚泥は約35℃〜55℃の温度に保持されて消化され、消化汚泥Bとなる。
消化タンク1には、鋼材等の金属材料よりなる配管2が接続されており、この配管2は消化タンク1の下流側の消化汚泥引抜ポンプ3に接続されるとともに、この消化汚泥引抜ポンプ3の下流側には、やはり金属製の配管4が接続されていて、この配管4は消化汚泥Bの貯留槽5に接続され、消化汚泥引抜ポンプ3により消化タンク1から配管2を経て引き抜かれた消化汚泥Bが配管4を通して貯留槽5に貯留される。ここで、配管4には、消化汚泥引抜ポンプ3から水平方向に延びながら曲がったり、水平方向から垂直方向に立ち上がったりする曲がり部4Aが設けられている。
さらに、貯留槽5には、やはり金属製の配管6を介して、この貯留槽5に貯留された消化汚泥Bである貯留汚泥Cを引き抜く貯留汚泥引抜ポンプ7が接続されており、この貯留汚泥引抜ポンプ7は、同じく金属製の配管8を介して汚泥脱水機9に接続されている。この汚泥脱水機9としては、例えばパンチングメタル等の金属製の濾材を有するものが用いられる。こうして、汚泥脱水機9によって脱水された貯留汚泥Cの液分は脱水濾液Dとして金属製の配管10から排出され、固形分は脱水ケーキEとして処理される。
なお、消化タンク1には、場合によっては金属製の配管11を介して消化汚泥循環ポンプ12が接続されるとともに、この消化汚泥循環ポンプ12には、やはり金属製の配管13を介して熱交換器14が接続され、さらにこの熱交換器14は金属製の配管15を介して消化タンク1に接続される。消化タンク1内の消化汚泥Bの温度が低下した場合には、配管11から消化汚泥循環ポンプ12によって消化汚泥Bを引き抜き、配管13を介して熱交換器14に供給して昇温した上で、配管15を介して消化タンク1に循環させることにより、消化タンク1内の消化汚泥Bの温度を維持する。
また、消化タンク1の上部には、消化によって発生した比較的清澄な上澄み液である脱離液Fを排出する金属製の配管16が接続されている。
このような下水汚泥処理設備において、本実施形態では、消化タンク1よりも下流側の配管2、4、6、8、10、11、13、16の少なくとも1つに、該配管内を流れる貯留汚泥C、脱水濾液D、および脱離液Fも含めた消化汚泥(流体)B中のMAPにマイナス電荷を帯電させる電磁処理手段17が備えられている。図1では、配管2、4、6、8、10、11、13、16のすべてに電磁処理手段17が備えられた状態を示している。
ここで、この電磁処理手段17としては、例えば「コ」字状をなす金属製のヨーク形出力部の両端部で配管を挟み込んで、中央部に信号発信器に接続された電線をコイル状に巻き掛けたヨーク式の電磁処理手段でもよく、また配管の外周に信号発信器に接続された電線を直接コイル状に巻き掛けたコイル式の電磁処理手段でもよい。あるいは、配管を永久磁石で挟み込んだ永久磁石式の電磁処理手段でもよい。
このような下水汚泥処理設備、および該下水汚泥処理設備を用いた本実施形態の下水汚泥処理方法においては、電磁処理手段17によって消化汚泥Bの配管2、4、6、8、10、11、13、16の少なくとも1つの中を流れる消化汚泥B中のMAPにマイナス電荷を帯電させることにより、このMAPが同じくマイナス電荷に帯電している配管等と反発するので、配管等の内面にスケールが付着するのを抑制することができる。
従って、この電磁処理手段17が配設された配管2、4、6、8、10、11、13、16の少なくとも1つよりも下流側では、配管の閉塞や汚泥脱水機9の目詰まり等が生じるのを防いで、安定した下水処理を行うことができる。また、薬剤を用いてpHを調整する場合のように、薬剤をストックしたり、薬剤添加装置やその設置スペース、pH測定手段等を要したりすることもなく、比較的低コストでスケールの付着を防止することができる。
ここで、上記電磁処理手段17を、消化タンク1と上記消化汚泥引抜ポンプ3との間の配管2と、この消化汚泥引抜ポンプ3と貯留槽5との間の配管4とのうち少なくとも一方に備えた場合には、消化汚泥引抜ポンプ3から排出される消化汚泥Bは流れの変化によるスケール成長に対して効果的である。
また、この場合には、消化タンク1よりも下流側でも比較的上流においてMAPにマイナス電荷を帯電させて、この配管4よりも下流側の各配管6、8、10や汚泥脱水機9におけるスケールの付着を抑制することができる。さらに、特に配管2に電磁処理手段17を備えれば、消化汚泥引抜ポンプ3へのスケールの付着も防止できる。
なお、本実施形態では、消化汚泥引抜ポンプ3と貯留槽5との間の配管4に曲がり部4Aが設けられていて、この曲がり部4Aでも消化汚泥Bの流れが変化してMAPのスケールが成長しやすいのに対し、この曲がり部4Aと消化タンク1との間の配管2、4の少なくとも一方に電磁処理手段17を備えることにより、このような曲がり部4Aにおけるスケールの付着も防止することができる。
さらに、上記電磁処理手段17を、貯留槽5と貯留汚泥引抜ポンプ7の間の配管6と、この貯留汚泥引抜ポンプ7と汚泥脱水機9との間の配管8とのうち少なくとも一方に備えた場合には、貯留汚泥引抜ポンプ7内におけるスケール付着や、貯留汚泥引抜ポンプ7よりも下流側の汚泥脱水機9や配管10における閉塞を防ぐことができる。この貯留汚泥引抜ポンプ7から排出される貯留汚泥Cも流れの変化によるスケール成長に対して、効果的である。
また、このように消化タンク1の下流側に消化汚泥B(貯留汚泥C)を脱水する汚泥脱水機9が備えられている場合に、電磁処理手段17は、この汚泥脱水機9からの脱水濾液Dの排出用の配管10に備えることにより、脱水濾液D中でMAPのスケールが発生し成長しても排出用の配管10に閉塞が生じるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、やはり消化タンク1の下流側となる消化汚泥循環ポンプ12との間の配管11と、この消化汚泥循環ポンプ12と熱交換器14との間の配管13にも電磁処理手段17が備えられており、これらの配管11、13や熱交換器14と消化タンク1との間の配管15、および消化汚泥循環ポンプ12や熱交換器14におけるMAPのスケール付着も防ぐことができる。なお、これらの電磁処理手段17は、配管11、13の少なくとも一方に設けられていればよい。
さらに、本実施形態では、消化タンク1中の脱離液Fを排出する配管16が接続されており、この配管16にも電磁処理手段17を備えることにより、脱離液F中でMAPのスケールが成長して配管16を閉塞するのを防ぐことができる。
なお、このように消化タンク1の下流側の配管2、4、6、8、10、11、13、16の少なくとも1つに電磁処理手段17を備えるのに併せて、例えば消化タンク1に下水汚泥Aを投入する配管18にも電磁処理手段17を備えるようにしてもよい。
次に、消化汚泥に電磁処理を行うことによるスケール抑制効果を調査した結果を以下に示す。まず、図2および図3は、それぞれ電磁処理を行わなかった未処理の消化汚泥の標準法および浸漬法による汚泥界面を示すものである。また、図4および図5は、配管にヨーク式電磁装置を取り付け、配管内に消化汚泥を供給して配管通過中に4000Hzの周波数で電磁処理を行った場合の消化汚泥の標準法および浸漬法による汚泥界面を示すものであり、図6および図7は、同じくヨーク式電磁装置により消化汚泥の配管通過中に8000Hzの周波数で電磁処理を行った場合の消化汚泥の標準法および浸漬法による汚泥界面を示すものである。
ここで、標準法とは、試料をガラス板上に滴下して常温にて乾燥し、水滴の乾燥跡付近(界面)の結晶状況を顕微鏡により判断する手法である。また、浸漬法は、試料を50℃ほどに加温してガラス板を浸漬させ、ガラス板を風乾させた後、浸漬した際の喫水面(界面)の結晶状況を顕微鏡で判断する手法である。このとき、スケール性は界面部への結晶集合性により簡易的に判断することができる。スケール性が高い場合には界面への結晶集合性を有し、スケールとして付着し易い。一方、スケール性が低い場合には界面への結晶集合性が見られず、スケールの付着が抑制される。
電磁処理が未処理の場合の浸漬法による汚泥界面を示す図3では、界面への結晶集中性が見られる。一方、4000Hzの周波数で電磁処理を行った場合と8000Hzの周波数で電磁処理を行った場合の浸漬法による汚泥界面を示す図5、図7では、汚泥界面が図3と比較して薄くなっている。また、特に8000Hzの周波数で電磁処理を行った場合の標準法による汚泥界面を示す図6では、未処理の場合の標準法による汚泥界面を示す図2よりは勿論、4000Hzの周波数で電磁処理を行った場合の標準法による汚泥界面を示す図4と比較しても、汚泥界面への結晶集合性が低いことが分かる。このことから、消化汚泥に適切な周波数の電磁処理を行うことによりMAPのスケール抑制効果があることが確認でき、周波数としては少なくとも4000Hz〜8000Hzの範囲が有効で、特に周波数が高いほど効果的であることが分かる。
1 消化タンク
2、4、6、8、10、11、13、15、16、18 配管
4A 曲がり部
3 消化汚泥引抜ポンプ
5 貯留槽
7 貯留汚泥引抜ポンプ
9 汚泥脱水機
12 消化汚泥循環ポンプ
14 熱交換器
17 電磁処理手段
A 下水汚泥
B 消化汚泥
C 貯留汚泥
D 脱水濾液
E 脱水ケーキ
F 脱離液

Claims (9)

  1. 下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクを備え、
    上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、貯留汚泥、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に、この配管内を流れる上記流体中のリン酸マグネシウムアンモニウムにマイナス電荷を帯電させる電磁処理手段が備えられており、
    上記消化タンクの下流側には、この消化タンクから消化汚泥を引き抜く消化汚泥引抜ポンプと、この消化汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽とが備えられ、
    上記電磁処理手段は、上記消化タンクと上記消化汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記消化汚泥引抜ポンプと上記貯留槽との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられている
    ことを特徴とする下水汚泥処理設備。
  2. 下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクを備え、
    上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、貯留汚泥、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に、この配管内を流れる上記流体中のリン酸マグネシウムアンモニウムにマイナス電荷を帯電させる電磁処理手段が備えられており、
    上記消化タンクの下流側には、この消化タンクから引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽と、この貯留槽から貯留汚泥を引き抜く貯留汚泥引抜ポンプと、この貯留汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた貯留汚泥を脱水する汚泥脱水機とが備えられ、
    上記電磁処理手段は、上記貯留槽と上記貯留汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記貯留汚泥引抜ポンプと上記汚泥脱水機との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられていることを特徴とする下水汚泥処理設備。
  3. 上記消化タンクの下流側には、消化汚泥を脱水する汚泥脱水機が備えられ、
    上記電磁処理手段は、上記汚泥脱水機からの脱水濾液の排出用の配管に備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下水汚泥処理設備。
  4. 上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥の配管には曲がり部が設けられており、
    上記電磁処理手段は、上記消化タンクと上記曲がり部との間に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の下水汚泥処理設備。
  5. 上記消化タンクよりも下流側には、この消化タンクから消化汚泥を引き抜く消化汚泥循環ポンプと、上記消化汚泥循環ポンプの下流に設けられる熱交換器と、上記消化タンクと上記消化汚泥循環ポンプの間の第1の配管と、上記消化汚泥循環ポンプと上記熱交換器の間の第2の配管と、上記熱交換器と上記消化タンクの間の第3の配管と、が設けられ、
    上記電磁処理手段は、上記第1の配管と上記第2の配管とのうち少なくとも一方に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の下水汚泥処理設備。
  6. 上記消化タンクには、上記消化タンク内の離脱液を排出する第4の配管が接続されており、
    上記電磁処理手段は、上記第4の配管に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の下水汚泥処理設備。
  7. 上記消化タンクには、上記消化タンクに下水汚泥を投入する第5の配管が接続されており、
    上記電磁処理手段は、上記第5の配管に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の下水汚泥処理設備。
  8. 下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクと、上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、貯留汚泥、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に設けられた電磁処理手段と、上記消化タンクの下流側に設けられ、この消化タンクから消化汚泥を引き抜く消化汚泥引抜ポンプと、この消化汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽と、を備え、上記電磁処理手段は、上記消化タンクと上記消化汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記消化汚泥引抜ポンプと上記貯留槽との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられている下水汚泥処理設備において、この電磁処理手段により、上記配管内を流れる上記流体中のリン酸マグネシウムアンモニウムにマイナス電荷を帯電させることを特徴とする下水汚泥処理方法。
  9. 下水処理場において発生した汚泥を消化する消化タンクと、上記消化タンクよりも下流側の消化汚泥、脱離液、貯留汚泥、および脱水濾液のうち少なくとも1つの流体が流れる配管に設けられた電磁処理手段と、上記消化タンクの下流側に設けられ、この消化タンクから引き抜かれた消化汚泥を貯留する貯留槽と、この貯留槽から貯留汚泥を引き抜く貯留汚泥引抜ポンプと、この貯留汚泥引抜ポンプによって引き抜かれた貯留汚泥を脱水する汚泥脱水機と、を備え、上記電磁処理手段は、上記貯留槽と上記貯留汚泥引抜ポンプの間の配管と、上記貯留汚泥引抜ポンプと上記汚泥脱水機との間の配管とのうち少なくとも一方に備えられている下水汚泥処理設備において、この電磁処理手段により、上記配管内を流れる上記流体中のリン酸マグネシウムアンモニウムにマイナス電荷を帯電させることを特徴とする下水汚泥処理方法。
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