JP2005111420A - 有機性廃棄物の嫌気性処理方法および嫌気性処理設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鉄を成分として含む無機凝集剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物をメタン発酵槽でメタン発酵させる嫌気性処理において、メタン発酵槽から取出される消化汚泥を乾燥させて乾燥汚泥にする際、消化汚泥中に含まれている鉄成分が酸化反応を起こして乾燥汚泥が高温になるのを防止する。
【解決手段】 消化汚泥7をメタン発酵槽32から取出して汚泥貯留槽34に貯留し、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7に対して曝気を行うことにより、メタン発酵槽32内で還元された汚泥中の鉄成分を汚泥貯留槽34内で酸化させる。これにより、その後の汚泥利用プロセスおよび製品で上記鉄成分が酸化することはほとんどない。
【選択図】 図1
【解決手段】 消化汚泥7をメタン発酵槽32から取出して汚泥貯留槽34に貯留し、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7に対して曝気を行うことにより、メタン発酵槽32内で還元された汚泥中の鉄成分を汚泥貯留槽34内で酸化させる。これにより、その後の汚泥利用プロセスおよび製品で上記鉄成分が酸化することはほとんどない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばメタン発酵施設等に適用される有機性廃棄物の嫌気性処理方法および嫌気性処理設備に関するものである。
従来、図4に示すように、メタン発酵施設1においては、し尿、下水汚泥、家畜糞尿等の有機性廃棄物を固液分離工程2において液状廃棄物3と脱水汚泥4とに分離し、さらに、生ごみや食品廃棄物等の有機性廃棄物を破砕・分別工程5において破砕しプラスチック袋やトレーなどを分別し、その後、上記脱水汚泥4と混合して嫌気性発酵工程6においてメタン発酵させている。この際、上記嫌気性発酵工程6において生成された消化汚泥7を脱水工程8で脱水汚泥9とし、コンポスト化工程10等に送って肥料や乾燥汚泥として回収している(例えば特許文献1参照)。
尚、上記固液分離工程2においては、し尿、下水汚泥、家畜糞尿などの有機性廃棄物に無機凝集剤を添加して凝集させた上で、脱水機を用いて脱水し、液状廃棄物3と脱水汚泥4とに分離している。
これによると、上記無機凝集剤として鉄を成分として含んでいるもの、すなわち、硫酸第一鉄や硫酸第二鉄或いは塩化第二鉄等が用いられており、嫌気性発酵工程6においては、上記無機凝集剤の鉄成分が還元されている。
しかしながら上記の従来形式では、嫌気性発酵工程6の後、消化汚泥7を大気中で乾燥させて乾燥汚泥にする際、消化汚泥7に含まれている無機凝集剤中の鉄成分が酸化反応を起こし、この時の発熱によって乾燥汚泥の温度が100℃を越えるような高温になるといった問題がある。
また、鉄除去槽の内部に磁気器を設け、沈殿汚泥を鉄除去槽に導入し、沈殿汚泥中に含まれている鉄酸化物を上記磁気器によって吸着し除去する方法も示されている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、上記のように磁気器を用いて沈殿汚泥中の鉄酸化物を吸着除去する場合、多数の磁気器が必要となり、これら磁気器の表面に吸着した鉄酸化物を取除く作業を頻繁に行わなければならず、手間がかかるといった問題もある。
特開2000−61433号公報
特開平9−187800号公報
本発明は、鉄酸化物を磁気器で吸着除去するといった手間のかかることをせずに、消化汚泥を乾燥させて乾燥汚泥にする際、消化汚泥中に含まれている鉄成分が酸化反応を起こして乾燥汚泥が高温になるのを防止することができる有機性廃棄物の嫌気性処理方法および嫌気性処理設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明では、鉄を成分として含む薬剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物を嫌気性処理槽で嫌気性消化する嫌気性処理方法であって、消化汚泥を嫌気性処理槽から取り出して汚泥貯留槽に貯留し、上記汚泥貯留槽内の消化汚泥に対して曝気を行うことにより、上記嫌気性処理槽内で還元された鉄成分を上記汚泥貯留槽内で酸化するものである。
これによると、汚泥貯留槽に貯留された消化汚泥中に含まれる鉄成分は、曝気によって酸化され、鉄酸化物になる。この際、酸化反応によって発生する熱は汚泥貯留槽に貯留された消化汚泥中の多量の水分に吸収されるため、温度の上昇が抑制される。
その後、汚泥貯留槽内の消化汚泥を取り出して乾燥させ、乾燥汚泥にする際、上記汚泥貯留槽において既に汚泥中の鉄成分が酸化しているため、乾燥中に鉄成分が酸化することはほとんどなく、したがって、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができる。
また、磁気器で吸着除去することをせずに、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができるため、手間が省ける。
また、本第2発明では、鉄を成分として含む薬剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物を嫌気性処理槽で嫌気性消化する嫌気性処理設備であって、上記嫌気性処理槽の後段に、嫌気性処理槽から取り出された消化汚泥を貯留する汚泥貯留槽が配置され、上記汚泥貯留槽に、貯留された消化汚泥に対して曝気を行う曝気装置が設けられているものである。
また、本第2発明では、鉄を成分として含む薬剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物を嫌気性処理槽で嫌気性消化する嫌気性処理設備であって、上記嫌気性処理槽の後段に、嫌気性処理槽から取り出された消化汚泥を貯留する汚泥貯留槽が配置され、上記汚泥貯留槽に、貯留された消化汚泥に対して曝気を行う曝気装置が設けられているものである。
これによると、嫌気性処理槽から取り出された消化汚泥は、汚泥貯留槽内に貯留され、曝気装置により曝気される。この際、上記消化汚泥中に含まれる鉄成分は、曝気によって酸化され、鉄酸化物になる。この時の酸化反応によって発生する熱は汚泥貯留槽に貯留された消化汚泥中の多量の水分に吸収されるため、温度の上昇が抑制される。
その後、汚泥貯留槽内の消化汚泥を取り出して乾燥させ、乾燥汚泥にする際、上記汚泥貯留槽において既に汚泥中の鉄成分が酸化しているため、乾燥中に鉄成分が酸化することはほとんどなく、したがって、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができる。
また、磁気器で吸着除去することをせずに、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができるため、手間が省ける。
また、本第3発明では、汚泥貯留槽内の汚泥の溶存酸素を計測するDO計若しくは汚泥貯留槽内の汚泥の酸化還元電位を計測するORP計のいずれかの計測値に基づいて曝気装置を制御するものである。
また、本第3発明では、汚泥貯留槽内の汚泥の溶存酸素を計測するDO計若しくは汚泥貯留槽内の汚泥の酸化還元電位を計測するORP計のいずれかの計測値に基づいて曝気装置を制御するものである。
これによると、上記DO計若しくはORP計のいずれかの計測値に基づいて、曝気装置からの空気の噴出し量を調節することによって、汚泥貯留槽内を最適な酸化雰囲気に保つことができる。
以上、本発明によると、汚泥貯留槽において既に汚泥中の鉄成分が酸化しているため、その後の汚泥乾燥中に鉄成分が酸化することはほとんどなく、したがって、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができる。また、磁気器で吸着除去することをせずに、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができるため、手間が省ける。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1,図2に基づいて説明する。尚、上記従来のものと同じものについては同一の符号を付記して説明を省略する。
31は、鉄を成分として含む無機凝集剤(硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄などであり、薬剤の一例)を添加した汚泥(有機性廃棄物)をメタン発酵槽32(嫌気性処理槽の一例)で嫌気性消化する嫌気性処理設備であり、メタン発酵施設に設けられている。上記メタン発酵槽32の後段側(下流側)には、メタン発酵槽32から取り出された消化汚泥7を貯留する汚泥貯留槽34が配置されている。上記メタン発酵槽32と汚泥貯留槽34とは汚泥引抜管35で接続されており、この汚泥引抜管35には、メタン発酵槽32中の消化汚泥7を汚泥貯留槽34へ圧送する汚泥引抜ポンプ36が設けられている。
31は、鉄を成分として含む無機凝集剤(硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄などであり、薬剤の一例)を添加した汚泥(有機性廃棄物)をメタン発酵槽32(嫌気性処理槽の一例)で嫌気性消化する嫌気性処理設備であり、メタン発酵施設に設けられている。上記メタン発酵槽32の後段側(下流側)には、メタン発酵槽32から取り出された消化汚泥7を貯留する汚泥貯留槽34が配置されている。上記メタン発酵槽32と汚泥貯留槽34とは汚泥引抜管35で接続されており、この汚泥引抜管35には、メタン発酵槽32中の消化汚泥7を汚泥貯留槽34へ圧送する汚泥引抜ポンプ36が設けられている。
上記汚泥貯留槽34は密閉されており、この汚泥貯留槽34には、貯留された消化汚泥7に対して曝気を行う曝気装置37が設けられている。この曝気装置37は、汚泥貯留槽34内の底部に設置された管状の噴出ノズル39と、この噴出ノズル39へ曝気用の空気Aを供給するブロワ装置40と、噴出ノズル39とブロワ装置40との間に接続された空気供給用配管41と、空気供給用配管41に設けられたバルブ42とで構成されている。尚、上記噴出ノズル39には、空気Aを噴出す複数の噴出孔43が形成されている。
また、汚泥貯留槽34には、貯留された消化汚泥7のDO(溶存酸素)を計測するDO計45が設けられている。さらに、上記DO計45の計測値に基づいてブロワ装置40とバルブ42とを制御する制御装置46が設けられている。
上記汚泥貯留槽34の後段側(下流側)には、スクリュープレス,遠心脱水機等の脱水機48が設置されており、汚泥貯留槽34と脱水機48との間には汚泥排出管49が接続されている。また、汚泥貯留槽34内の上部に溜まった空気は、脱臭管路50より排気され脱臭される。
また、図2は有機性廃棄物(し尿、下水汚泥、家畜糞尿、生ごみ、食品廃棄物等)をメタン発酵させて処理する処理工程を示したフローチャートであり、嫌気性発酵工程6において、上記メタン発酵槽32でメタン発酵させ、脱水工程8において、上記脱水機48で汚泥7を脱水する。また、上記嫌気性発酵工程6と脱水工程8との間に設定された曝気工程51において、上記曝気装置37で汚泥7を曝気する。
以下、上記構成における作用を説明する。
嫌気性発酵工程6において、メタン発酵槽32内で消化汚泥7が生成され、この際、消化汚泥7に含まれる無機凝集剤中の鉄成分が還元されている。その後、汚泥引抜ポンプ36を駆動することにより、消化汚泥7がメタン発酵槽32内から汚泥引抜管35を通って汚泥貯留槽34に貯留される。
嫌気性発酵工程6において、メタン発酵槽32内で消化汚泥7が生成され、この際、消化汚泥7に含まれる無機凝集剤中の鉄成分が還元されている。その後、汚泥引抜ポンプ36を駆動することにより、消化汚泥7がメタン発酵槽32内から汚泥引抜管35を通って汚泥貯留槽34に貯留される。
次に、曝気工程51において、バルブ42を開き、ブロワ装置40を駆動することにより、空気Aが噴出ノズル39の噴出孔43から汚泥貯留槽34内に噴出し、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7が曝気される。この際、消化汚泥7に含まれる無機凝集剤中の鉄成分は、上記曝気によって酸化され、鉄酸化物になる。この時の酸化反応によって発生する熱は汚泥貯留槽34内の消化汚泥7中の多量の水分に吸収されるため、温度の上昇が抑制される。
その後、脱水工程8において、消化汚泥7が、汚泥貯留槽34内から排出され、汚泥排出管49を通って脱水機48に供給され、脱水される。このようにして脱水した汚泥7を乾燥させて、乾燥汚泥にする。この際、前段の汚泥貯留槽34において、曝気により既に消化汚泥7中の鉄成分が酸化しているため、上記乾燥後の製品において(コンポスト化等においても同様)、鉄成分が酸化することはほとんどなく、したがって、上記乾燥汚泥が高温になるのを防止することができる。
また、磁気器で吸着除去することをせずに、乾燥汚泥が高温になるのを防止することができるため、手間が省ける。
尚、上記曝気工程51において、DO計45の計測値が0から増加する変曲点を検知した場合(或いは0から増加して所定値に達した場合)、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7が十分に酸化雰囲気に保たれていると判断して、ブロワ装置40を停止し、バルブ42を閉じる。また、DO計45の計測値が低下して0を検知した場合、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の酸化雰囲気が不足していると判断して、ブロワ装置40を駆動し、バルブ42を開く。これにより曝気が開始され、汚泥貯留槽34内が十分に酸化雰囲気に保たれる。このように、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7の酸化雰囲気が十分である場合、曝気を一時停止することにより、過剰な曝気を無くすことができ、運転コストを低減することができる。
尚、上記曝気工程51において、DO計45の計測値が0から増加する変曲点を検知した場合(或いは0から増加して所定値に達した場合)、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7が十分に酸化雰囲気に保たれていると判断して、ブロワ装置40を停止し、バルブ42を閉じる。また、DO計45の計測値が低下して0を検知した場合、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の酸化雰囲気が不足していると判断して、ブロワ装置40を駆動し、バルブ42を開く。これにより曝気が開始され、汚泥貯留槽34内が十分に酸化雰囲気に保たれる。このように、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7の酸化雰囲気が十分である場合、曝気を一時停止することにより、過剰な曝気を無くすことができ、運転コストを低減することができる。
さらに、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7に対して曝気を行うことにより、消化汚泥7のアルカリ度を低下させることができる。
上記第1の実施の形態では、汚泥貯留槽34にDO計45を設けたが、第2の実施の形態として、DO計45の代わりに、図3に示すように、消化汚泥7の酸化還元電位(ORP)を計測するORP計53(酸化還元電位計)が設けられている。
上記第1の実施の形態では、汚泥貯留槽34にDO計45を設けたが、第2の実施の形態として、DO計45の代わりに、図3に示すように、消化汚泥7の酸化還元電位(ORP)を計測するORP計53(酸化還元電位計)が設けられている。
これによると、曝気工程51において、ORP計53の計測値が上昇して上限値(例えば+200)に達した場合、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7が十分に酸化雰囲気に保たれていると判断して、ブロワ装置40を停止し、バルブ42を閉じる。また、ORP計53の計測値が低下して下限値(例えば±0)を検知した場合、制御装置46は、汚泥貯留槽34内の酸化雰囲気が不足していると判断して、ブロワ装置40を駆動し、バルブ42を開く。これにより曝気が開始され、汚泥貯留槽34内が十分に酸化雰囲気に保たれる。このように、汚泥貯留槽34内の消化汚泥7の酸化雰囲気が十分である場合、曝気を一時停止することにより、過剰な曝気を無くすことができ、運転コストを低減することができる。
上記第1および第2の実施の形態では、DO計45の計測値又はORP計53の計測値に基づいて、制御装置46が自動的にブロワ装置40の駆動および停止とバルブ42の開閉とを行っているが、制御装置46を設けず、上記計測値に基づいて、作業者が手動操作で上記ブロワ装置40の駆動および停止とバルブ42の開閉とを行ってもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、鉄を成分として含む薬剤の一例として無機凝集剤を汚泥(有機性廃棄物)に添加しているが、上記凝集剤に限定されるものではなく、メタン発酵の際に発生する硫化水素を除去するために汚泥(有機性廃棄物)に添加される脱硫剤を、上記鉄を成分として含む薬剤の一例としてもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、鉄を成分として含む無機凝集剤を添加した汚泥(有機性廃棄物)をメタン発酵槽32で嫌気性消化しているが、上記無機凝集剤を添加せず、元来鉄の含有量が多い汚泥(有機性廃棄物)をメタン発酵槽32で嫌気性消化してもよい。
7 消化汚泥
31 嫌気性処理設備
34 汚泥貯留槽
37 曝気装置
45 DO計
53 ORP計
31 嫌気性処理設備
34 汚泥貯留槽
37 曝気装置
45 DO計
53 ORP計
Claims (3)
- 鉄を成分として含む薬剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物を嫌気性処理槽で嫌気性消化する嫌気性処理方法であって、消化汚泥を嫌気性処理槽から取り出して汚泥貯留槽に貯留し、上記汚泥貯留槽内の消化汚泥に対して曝気を行うことにより、上記嫌気性処理槽内で還元された鉄成分を上記汚泥貯留槽内で酸化することを特徴とする有機性廃棄物の嫌気性処理方法。
- 鉄を成分として含む薬剤を添加した有機性廃棄物又は元来鉄の含有量が多い有機性廃棄物を嫌気性処理槽で嫌気性消化する嫌気性処理設備であって、上記嫌気性処理槽の後段に、嫌気性処理槽から取り出された消化汚泥を貯留する汚泥貯留槽が配置され、上記汚泥貯留槽に、貯留された消化汚泥に対して曝気を行う曝気装置が設けられていることを特徴とする有機性廃棄物の嫌気性処理設備。
- 汚泥貯留槽内の汚泥の溶存酸素を計測するDO計若しくは汚泥貯留槽内の汚泥の酸化還元電位を計測するORP計のいずれかの計測値に基づいて曝気装置を制御することを特徴とする請求項2記載の有機性廃棄物の嫌気性処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003351425A JP2005111420A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 有機性廃棄物の嫌気性処理方法および嫌気性処理設備 |
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JP2003351425A Pending JP2005111420A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 有機性廃棄物の嫌気性処理方法および嫌気性処理設備 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017014004A1 (ja) * | 2015-07-21 | 2017-01-26 | 水ing株式会社 | 有機物の処理方法及び処理装置 |
JP2019013865A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 月島機械株式会社 | 下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法 |
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2003
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JPWO2017014004A1 (ja) * | 2015-07-21 | 2018-04-26 | 水ing株式会社 | 有機物の処理方法及び処理装置 |
JP2020075249A (ja) * | 2015-07-21 | 2020-05-21 | 水ing株式会社 | 有機物の処理方法及び処理装置 |
JP2019013865A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 月島機械株式会社 | 下水汚泥処理設備および下水汚泥処理方法 |
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