JP6940769B2 - 成形体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成形機、成形体の製造方法、及びピンチ装置に関する。
特許文献1では、筒状のパリソンを押し出すヘッドと、パリソンを成形する分割金型の間にピンチ装置を設け、ピンチ装置の一対のピンチ刃でパリソンの下端を挟持して封止する構成が開示されている。
特開平4−298321号公報
特許文献1では、一対のピンチ刃は、パリソンの下端を挟持して封止した後に開かれる。本発明者が検討を行ったところ、特許文献1の構成では、一対のピンチ刃を開いた後に、パリソンの下端の封止部がパリソン自身の重量や張力などに起因して開かれてしまう場合があることに気づいた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ピンチ装置によってパリソンに形成した封止部が開くことを抑制することができる成形機を提供するものである。
本発明によれば、成形機であって、ヘッドと、ピンチ装置と、一対の分割金型を備え、前記ヘッドは、溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出すように構成され、前記ピンチ装置は、前記一対の分割金型のキャビティよりも上側で前記パリソンを挟持して封止させるように構成され、前記一対の分割金型は、その間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンを成形するように構成され、前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部で前記パリソンを挟持するように構成され、第1ピンチ部は、第2ピンチ部に向かって先細りとなる先細り形状を有する、成形機が提供される。
本発明者は鋭意検討を行ったところ、特許文献1に記載のピンチ装置は、一対のピンチ刃の対向面がどちらも平坦面であるために、一対のピンチ刃によってパリソンに加えられる圧力が十分に大きくならずに、一対のピンチ刃でパリソンを挟持したときのパリソンの内面同士の溶着が不十分になる場合があることに気がついた。
そして、このような知見に基づき、ピンチ装置の第1ピンチ部が第2ピンチ部に向かって先細りとなる先細り形状を有するように構成することによって、第1及び第2ピンチ部によってパリソンに加えられる圧力が十分に大きくなり、第1及び第2ピンチ部でパリソンを挟持したときのパリソンの内面同士の溶着強度を十分に高めることができることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が、平坦又は凹形状である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が凹形状である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記凹形状は、前記先細り形状と相似形である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部が前記パリソンを挟持している閉状態で第1及び第2ピンチ部の高さ方向の中央から端に向かって第1及び第2ピンチ部の間の間隔が広がるように構成される、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記先細り形状は、先端の湾曲部の曲率半径が2〜10mmである、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記先細り形状は、奥行き方向に沿って断面形状が一定である、成形機である。
好ましくは、第1及び第2ピンチ部は、高さが15mm〜25mmである、成形機である。
本発明の別の観点によれば、前記記載の成形機を用いた成形体の製造方法であって、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備え、前記押出工程では、前記ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、前記ピンチ工程では、前記一対の分割金型のキャビティよりも上側で前記パリソンを挟持して封止させ、前記成形工程では、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンを成形する、方法が提供される。
本発明のさらに別の観点によれば、第1及び第2ピンチ部を有するピンチ装置であって、第1及び第2ピンチ部でパリソンを挟持するように構成され、第1ピンチ部は、第2ピンチ部に向かって先細りとなる先細り形状を有し、第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が凹形状である、ピンチ装置が提供される。
本発明の一実施形態の成形機1の構成を示す。 ピンチ装置3のピンチ部3a,3bが閉状態である状態を示す斜視図である。 ピンチ装置3のピンチ部3a,3bが開状態である状態を示す斜視図である。 ピンチ部3a,3bが閉状態である、図2中のA−A断面に対応する断面図である。 ピンチ部3a,3bが開状態である、図2中のA−A断面に対応する断面図である。 図6Aは、ピンチ部3a,3bが閉状態である、ピンチ部3a,3bの先端近傍の断面図であり、図6Bは、図6A中のピンチ部3aのみの断面図であり、図6Cは、図6A中のピンチ部3bのみの断面図である。 ヘッド18からパリソン23が押し出された状態を示す断面図(ヘッド18は正面図)である。 図7の状態の後に、パリソン23がピンチ部3a,3bで挟持された状態を示す断面図(ヘッド18は正面図)である。 図8の状態の後に、ピンチ部3a,3bが開状態になった状態の断面図(ヘッド18は正面図)である。 図9の状態の後に、パリソン23の押し出しが継続された状態の断面図(ヘッド18は正面図)である。 変形例1の、図6Aに対応する断面図である。 変形例2の、図6Aに対応する断面図である。 変形例3の、図6Aに対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.成形機1の構成
図1〜図10を用いて、本発明の一実施形態の成形機1について説明する。成形機1は、樹脂供給装置2と、ヘッド18と、ピンチ装置3と、一対の分割金型19を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とヘッド18は、連結管27を介して連結される。
以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂11は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。
<アキュームレータ17、ヘッド18>
原料樹脂が溶融混練されてなる溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをヘッド18内に設けられたダイスリットから押し出して垂下させて筒状のパリソン23を形成する。アキュームレータ17は、ヘッド18に内蔵されていてもよい。また、ヘッド18には、パリソン23内にエアーを吹き込むためのブローノズル(不図示)が設けられていてもよい。
<ピンチ装置3>
ピンチ装置3は、図8〜図9に示すように、一対の分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持(ピンチ)して封止させて、パリソン23に封止部23aを形成するように構成されている。ピンチ装置3は、第1及び第2ピンチ部3a,3bでパリソン23を挟持するように構成されている。ピンチ装置3は、分割金型19の上方に設けられていてもよく、分割金型19のキャビティ19aよりも上側の位置に内蔵されていてもよい。
ピンチ部3a,3bは、細長い板体である。ピンチ部3a,3bの奥行き方向の長さは、例えば50〜300cmであり、好ましくは100〜250cmであり、具体的には例えば、具体的には例えば、50、100、150、200、250、300cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ピンチ部3a,3bの厚さは、例えば10〜30mmであり、好ましくは、15〜25mmであり、具体的には例えば、具体的には例えば、10、15、20、25、30mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この厚さが小さすぎると剛性が不十分となる虞があり、大きすぎると重量が過大になる虞がある。
ピンチ部3a,3bは、それぞれ、両端にブラケット4a,4bが装着されている。ブラケット4a,4bは、それぞれ、アーム5a,5bに連結されている。一対のアーム5aは、連結棒6aによって連結され、一対のアーム5bは、連結棒6bによって連結されている。ピンチ部3a,3bは、図2〜図3に示すように、連結棒6a,6bを中心にして回動することによって、図2に示す閉状態と図3に示す開状態とが切り替え可能になっている。ピンチ装置3は、閉状態においてパリソン23を挟持し、開状態においてパリソン23を解放する。
ブラケット4a,4bは、それぞれ、ベース部4a1,4b1と、アーム部4a2,4b2を備える。アーム5a,5bは、アーム部4a2,4b2にボルトなどで固定されている。ピンチ部3a,3bは、ベース部4a1,4b1に載置された状態で、ボルトなどで固定されている。ベース部4a1,4b1には、立設壁4a3,4b3が設けられており、立設壁4a3,4b3からパリソン23側に向かって上壁4a4,4b4が延びている。ピンチ部3a,3bは、立設壁4a3,4b3に当接させて位置決めされた状態で固定されている。また、ピンチ部3a,3bがパリソン23を挟持するときにパリソン23からの反発力がピンチ部3a,3bに加わるが、ピンチ部3a,3bが立設壁4a3,4b3に当接しているので、ピンチ部3a,3bの位置ズレが抑制される。
ピンチ部3a,3bから連結棒6a,6bまでの長さ(つまり、ピンチ部3a,3bの回動半径)は、例えば30〜200cmであり、好ましくは、50〜150cmであり、具体的には例えば、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
閉状態でのピンチ部3a,3bの最近接部位間の間隔は、パリソン23の厚さの0.1〜2倍が好ましく、0.5〜1.5倍がさらに好ましく、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2倍であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この間隔が大きすぎると、パリソン23の封止が不十分になる虞があり、この間隔が小さすぎると、パリソン23がちぎれてしまう虞がある。開状態でのピンチ部3a,3b間の間隔は、ピンチ部3a,3bがパリソン23に干渉しないように設定すればよい。
閉状態でのピンチ部3a,3b間の間隔は、ピンチ部3a,3bの高さ方向の中央から端(上端及び下端)に向かって広がるように構成されることが好ましい。このような構成によれば、ピンチ部3a,3bでパリソン23を挟持したときにエアーが高さ方向の端に向かって逃げやすくなり、エアーの巻き込みによる溶着強度の低下が抑制される。高さ方向の端でのピンチ部3a,3bの間隔は、高さ方向の中央でのピンチ部3a,3bの間隔の1.2〜5倍であることが好ましく、具体的には例えば、1.2、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5倍であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると挟持の際にエアーを巻き込みやすくなり、大きすぎると溶着強度が低下する虞がある。本実施形態では、図6Aに示すように、ピンチ部3a,3bの高さ方向の中央での間隔G1(例:2mm)よりも、高さ方向の端でのピンチ部3a,3bの間隔G2(例:3mm)が大きくなっている。
本実施形態では、ピンチ部3a,3bは、連結棒6a,6bを中心にして回動することによって開閉しているが、ピンチ部3a,3bは、別の機構によって開閉してもよい。例えば、ピンチ部3a,3bを水平にスライド移動させることによってピンチ部3a,3bを開閉してもよい。
ピンチ部3aは、ベース面3a4からピンチ部3bに向かって先細りとなる先細り形状3a1を有する。先細り形状3a1は、ピンチ部3aの奥行き方向の全長に渡って設けられていてもよく、一部に渡って設けられていてもよい。ピンチ部3aの奥行き方向の全長に対する、先細り形状3a1が設けられている部位の長さの割合は、例えば0.5〜1であり、好ましくは、0.8〜1であり、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
先細り形状3a1とピンチ部3bの間でパリソン23を挟持することによって、パリソン23を高い圧力で挟持することが可能になり、パリソン23の内面同士の溶着強度を高め、封止部23aが開くことが抑制される。先細り形状3a1の先端に湾曲部3a2が設けられていることが好ましく、湾曲部3a2の曲率半径は、2〜10mmが好ましく、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。曲率半径が小さすぎるとパリソン23がちぎれる虞があり、曲率半径が大きすぎると封止が不十分になる虞がある。
ベース面3a4からの先細り形状3a1の突出長Lは、例えば2〜20mmであり、好ましくは、3〜10mmであり、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
先細り形状3a1は、湾曲部3a2に連なる一対の傾斜部3a3を備える。傾斜部3a3は平坦面であることが好ましい。一対の傾斜部3a3の間の角度αは、例えば30〜150度であり、好ましくは、45〜120度であり、さらに好ましくは、70〜110度であり、具体的には例えば、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。角度αが小さすぎるとパリソン23がちぎれる虞があり、角度αが大きすぎると封止が不十分になる虞がある。また、角度αが小さすぎると、ピンチ部3bの凹形状3b1にパリソン23が食い込んで抜けにくくなるという虞もある。
先細り形状3a1は、好ましくは、奥行き方向に沿って断面形状が一定である。先細り形状3a1は、奥行き方向の全長に渡って断面形状が一定であってもよく、一部に渡って断面形状が一定であってもよい。先細り形状3a1の奥行き方向の全長に対する、断面形状が一定である部位の長さの割合は、例えば0.5〜1であり、好ましくは、0.8〜1であり、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
ピンチ部3bは、ピンチ部3aに対向する面に、ベース面3b4から凹む凹形状3b1を有する。凹形状3b1は、ピンチ部3bの奥行き方向の全長に渡って設けられていてもよく、一部に渡って設けられていてもよい。ピンチ部3bの奥行き方向の全長に対する、凹形状3b1が設けられている部位の長さの割合は、例えば0.5〜1であり、好ましくは、0.8〜1であり、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
先細り形状3a1と凹形状3b1の間でパリソン23を挟持することによって、パリソン23を広い面積において挟持することが可能になり、パリソン23の内面同士の溶着強度を高め、封止部23aが開くことが抑制される。また、先細り形状3a1と凹形状3b1が噛み合うことによってピンチ部3a,3bが高さ方向に位置ずれすることが抑制される。凹形状3b1の底に湾曲部3b2が設けられていることが好ましく、湾曲部3b2の曲率半径は、4〜12mmが好ましく、具体的には例えば、4、5、6、7、8、9、10、11、12mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。曲率半径が小さすぎるとパリソン23がちぎれる虞があり、曲率半径が大きすぎると封止が不十分になる虞がある。
凹形状3b1は、先細り形状3a1と相似形であることが好ましい。この場合、広い領域に渡って凹形状3b1と先細り形状3a1の間の間隔が一定となるので、その間に形成される封止部23aの厚さも広い領域に渡って一定になる。
ベース面3b4からの凹形状3b1の深さは、例えば2〜20mmであり、好ましくは、3〜10mmであり、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
凹形状3b1は、湾曲部3b2に連なる一対の傾斜部3b3を備える。傾斜部3b3は平坦面であることが好ましい。一対の傾斜部3b3の間の角度βは、例えば30〜150度であり、好ましくは、45〜120度であり、具体的には例えば、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。角度βが小さすぎるとパリソン23がちぎれる虞があり、角度βが大きすぎると封止が不十分になる虞がある。角度βは角度αと同じであっても異なっていてもよい。
凹形状3b1は、好ましくは、奥行き方向に沿って断面形状が一定である。凹形状3b1は、奥行き方向の全長に渡って断面形状が一定であってもよく、一部に渡って断面形状が一定であってもよい。凹形状3b1の奥行き方向の全長に対する、断面形状が一定である部位の長さの割合は、例えば0.5〜1であり、好ましくは、0.8〜1であり、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<分割金型19>
パリソン23は、一対の分割金型19間に導かれる。一対の分割金型19は、その間に前記パリソンを配置した状態で型締めしてパリソン23をキャビティ19aの内面に沿った形状に成形するように構成されている。これによって、所望の形状の成形体が得られる。
2.成形体の製造方法
ここで、図7〜図10を用いて、本発明の一実施形態の成形体の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備える。以下、詳細に説明する。
2−1.押出工程
押出工程では、図7に示すように、ヘッド18から溶融樹脂11aで形成された筒状のパリソン23を押し出す。パリソン23内には、ブローノズルからエアーを吹き込んでもよい。
2−2.ピンチ工程
ピンチ工程では、図8に示すように、ピンチ部3a,3bを閉状態にすることによって、分割金型19のキャビティ19aよりも上側で、ピンチ部3a,3bを用いてパリソン23を挟持して封止させて、封止部23aを形成する。封止部23aは、パリソン23の下端近傍に形成される。封止部23aを形成した後は、図9に示すように、ピンチ部3a,3bを開状態にする。
ところで、パリソン23は、肉厚、直径、及び長さの増大に伴って、重量が大きくなる。パリソン23の重量が大きいほど、図9に示すようにピンチ部3a,3bを開状態にした後に、封止部23aが開きやすい。また、パリソン23内の気圧が高いほど封止部23aが開きやすい。このため、パリソン23の肉厚、直径、長さ、及び気圧の少なくとも1つが大きい場合に、本発明を適用する意義が特に大きい。
パリソン23の肉厚は、例えば、1〜10mmであり、好ましくは、2〜6mmであり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。パリソン23の直径は、例えば、10〜100cmであり、好ましくは、30〜80cmであり、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。分割金型19が型締めされる直前の時点でのヘッド18の下端から封止部23aまでの長さは、例えば、50〜500cmであり、好ましくは、100〜400cmであり、具体的には例えば、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
さらに、分割金型19が型締めされる直前の時点でのパリソン23内の気圧は、例えば0.1〜1.0MPaであり、好ましくは、0.12〜0.8MPaであり、さらに好ましくは、0.2〜0.5MPaであり、具体的には例えば、0.1、0.12、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。パリソン23内にエアーを吹き込むブローノズルから吹き出すエアーの圧力は、例えば0.15〜1.5MPaであり、好ましくは、0.2〜1.0MPaであり具体的には例えば、具体的には例えば、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.5MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2−3.成形工程
ピンチ工程の後に、図10に示すように、パリソン23の押し出しを継続する。この際、パリソン23内にエアーを吹き込むことによってパリソン23を膨らませることができる。封止部23aが分割金型19のキャビティ19aよりも下側(好ましくは分割金型19よりも下側)に到達したら、分割金型19を型締めする。これによって、パリソン23がキャビティ19aの内面に沿った形状に賦形されて成形体が得られる。型締め後には、パリソン23内にエアーを吹き込んでもよく、吹き込まなくてもよい。
3.変形例
以下の変形例では、上記実施形態とは、ピンチ部3a,3bの形状が異なっている。
3−1.第1変形例
上記実施形態では、一対の傾斜部3a3の間の角度αは90度であったが、本変形例では、60度になっている。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
3−2.第2変形例
上記実施形態では、凹形状3b1は、先細り形状3a1と相似形であったが、本変形例では、凹形状3b1は、先細り形状3a1とは相似形になっていない。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
3−3.第3変形例
本変形例では、ピンチ部3bは、ピンチ部3aに対向する面が平坦である。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
4.その他実施形態
上記実施形態では、ピンチ装置3は、分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持して封止させるように構成されているが、キャビティ19aよりも下側でパリソン23を挟持して封止させるように構成してもよい。その場合、成形工程は、ピンチ部3a,3bを閉状態にしたまま行ってもよく、成形工程の前又は途中でピンチ部3a,3bを開状態にしてもよい。
また、ピンチ装置3は、分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持して封止させて封止部23aを形成した後、ピンチ部3a,3bを閉状態にしたまま封止部23aと一緒にピンチ3a,3bを下方に移動させてもよい。
1 :成形機
2 :樹脂供給装置
3 :ピンチ装置
3a :ピンチ部
3a1 :先細り形状
3a2 :湾曲部
3a3 :傾斜部
3a4 :ベース面
3b :ピンチ部
3b1 :凹形状
3b2 :湾曲部
3b3 :傾斜部
3b4 :ベース面
4a :ブラケット
4a1 :ベース部
4a2 :アーム部
4a3 :立設壁
4a4 :上壁
4b :ブラケット
4b1 :ベース部
4b2 :アーム部
4b3 :立設壁
4b4 :上壁
5a :アーム
5b :アーム
6a :連結棒
6b :連結棒
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :ヘッド
19 :分割金型
19a :キャビティ
23 :パリソン
23a :封止部
25 :連結管
27 :連結管
L :突出長

Claims (7)

  1. ピンチ装置を用いた成形体の製造方法であって、
    前記方法は、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程をこの順に備え、
    前記押出工程では、ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、
    前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部で前記パリソンを挟持するように構成され、
    第1ピンチ部は、第2ピンチ部に向かって先細りとなる先細り形状を有し、
    前記ピンチ工程では、一対の分割金型のキャビティよりも上側で、第1及び第2ピンチ部で前記パリソンを挟持して封止させて封止部を形成し、前記封止部を形成した後は第1及び第2ピンチ部を開状態とし、
    前記成形工程では、前記封止部が前記一対の分割金型のキャビティよりも下側に到達した後に、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンを成形する、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が、平坦又は凹形状である、方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の方法であって、
    第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が凹形状である、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記凹形状は、前記先細り形状と相似形である、方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の方法であって、
    前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部が前記パリソンを挟持している閉状態で第1及び第2ピンチ部の高さ方向の中央から端に向かって第1及び第2ピンチ部の間の間隔が広がるように構成される、方法。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の方法であって、
    前記先細り形状は、先端の湾曲部の曲率半径が2〜10mmである、方法。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の方法であって、
    第1及び第2ピンチ部は、高さが15mm〜25mmである、方法。
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