JP6940769B2 - 成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
好ましくは、前記記載の成形機であって、第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が、平坦又は凹形状である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が凹形状である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記凹形状は、前記先細り形状と相似形である、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部が前記パリソンを挟持している閉状態で第1及び第2ピンチ部の高さ方向の中央から端に向かって第1及び第2ピンチ部の間の間隔が広がるように構成される、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記先細り形状は、先端の湾曲部の曲率半径が2〜10mmである、成形機である。
好ましくは、前記記載の成形機であって、前記先細り形状は、奥行き方向に沿って断面形状が一定である、成形機である。
好ましくは、第1及び第2ピンチ部は、高さが15mm〜25mmである、成形機である。
図1〜図10を用いて、本発明の一実施形態の成形機1について説明する。成形機1は、樹脂供給装置2と、ヘッド18と、ピンチ装置3と、一対の分割金型19を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とヘッド18は、連結管27を介して連結される。
以下、各構成について詳細に説明する。
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂11は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。
原料樹脂が溶融混練されてなる溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをヘッド18内に設けられたダイスリットから押し出して垂下させて筒状のパリソン23を形成する。アキュームレータ17は、ヘッド18に内蔵されていてもよい。また、ヘッド18には、パリソン23内にエアーを吹き込むためのブローノズル(不図示)が設けられていてもよい。
ピンチ装置3は、図8〜図9に示すように、一対の分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持(ピンチ)して封止させて、パリソン23に封止部23aを形成するように構成されている。ピンチ装置3は、第1及び第2ピンチ部3a,3bでパリソン23を挟持するように構成されている。ピンチ装置3は、分割金型19の上方に設けられていてもよく、分割金型19のキャビティ19aよりも上側の位置に内蔵されていてもよい。
パリソン23は、一対の分割金型19間に導かれる。一対の分割金型19は、その間に前記パリソンを配置した状態で型締めしてパリソン23をキャビティ19aの内面に沿った形状に成形するように構成されている。これによって、所望の形状の成形体が得られる。
ここで、図7〜図10を用いて、本発明の一実施形態の成形体の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備える。以下、詳細に説明する。
押出工程では、図7に示すように、ヘッド18から溶融樹脂11aで形成された筒状のパリソン23を押し出す。パリソン23内には、ブローノズルからエアーを吹き込んでもよい。
ピンチ工程では、図8に示すように、ピンチ部3a,3bを閉状態にすることによって、分割金型19のキャビティ19aよりも上側で、ピンチ部3a,3bを用いてパリソン23を挟持して封止させて、封止部23aを形成する。封止部23aは、パリソン23の下端近傍に形成される。封止部23aを形成した後は、図9に示すように、ピンチ部3a,3bを開状態にする。
ピンチ工程の後に、図10に示すように、パリソン23の押し出しを継続する。この際、パリソン23内にエアーを吹き込むことによってパリソン23を膨らませることができる。封止部23aが分割金型19のキャビティ19aよりも下側(好ましくは分割金型19よりも下側)に到達したら、分割金型19を型締めする。これによって、パリソン23がキャビティ19aの内面に沿った形状に賦形されて成形体が得られる。型締め後には、パリソン23内にエアーを吹き込んでもよく、吹き込まなくてもよい。
以下の変形例では、上記実施形態とは、ピンチ部3a,3bの形状が異なっている。
上記実施形態では、一対の傾斜部3a3の間の角度αは90度であったが、本変形例では、60度になっている。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
上記実施形態では、凹形状3b1は、先細り形状3a1と相似形であったが、本変形例では、凹形状3b1は、先細り形状3a1とは相似形になっていない。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
本変形例では、ピンチ部3bは、ピンチ部3aに対向する面が平坦である。このような形態でも、溶着強度の向上効果が得られる。
上記実施形態では、ピンチ装置3は、分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持して封止させるように構成されているが、キャビティ19aよりも下側でパリソン23を挟持して封止させるように構成してもよい。その場合、成形工程は、ピンチ部3a,3bを閉状態にしたまま行ってもよく、成形工程の前又は途中でピンチ部3a,3bを開状態にしてもよい。
また、ピンチ装置3は、分割金型19のキャビティ19aよりも上側でパリソン23を挟持して封止させて封止部23aを形成した後、ピンチ部3a,3bを閉状態にしたまま封止部23aと一緒にピンチ3a,3bを下方に移動させてもよい。
2 :樹脂供給装置
3 :ピンチ装置
3a :ピンチ部
3a1 :先細り形状
3a2 :湾曲部
3a3 :傾斜部
3a4 :ベース面
3b :ピンチ部
3b1 :凹形状
3b2 :湾曲部
3b3 :傾斜部
3b4 :ベース面
4a :ブラケット
4a1 :ベース部
4a2 :アーム部
4a3 :立設壁
4a4 :上壁
4b :ブラケット
4b1 :ベース部
4b2 :アーム部
4b3 :立設壁
4b4 :上壁
5a :アーム
5b :アーム
6a :連結棒
6b :連結棒
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :ヘッド
19 :分割金型
19a :キャビティ
23 :パリソン
23a :封止部
25 :連結管
27 :連結管
L :突出長
Claims (7)
- ピンチ装置を用いた成形体の製造方法であって、
前記方法は、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程をこの順に備え、
前記押出工程では、ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、
前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部で前記パリソンを挟持するように構成され、
第1ピンチ部は、第2ピンチ部に向かって先細りとなる先細り形状を有し、
前記ピンチ工程では、一対の分割金型のキャビティよりも上側で、第1及び第2ピンチ部で前記パリソンを挟持して封止させて封止部を形成し、前記封止部を形成した後は第1及び第2ピンチ部を開状態とし、
前記成形工程では、前記封止部が前記一対の分割金型のキャビティよりも下側に到達した後に、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンを成形する、方法。 - 請求項1に記載の方法であって、
第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が、平坦又は凹形状である、方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の方法であって、
第2ピンチ部は、第1ピンチ部に対向する面が凹形状である、方法。 - 請求項3に記載の方法であって、
前記凹形状は、前記先細り形状と相似形である、方法。 - 請求項3又は請求項4に記載の方法であって、
前記ピンチ装置は、第1及び第2ピンチ部が前記パリソンを挟持している閉状態で第1及び第2ピンチ部の高さ方向の中央から端に向かって第1及び第2ピンチ部の間の間隔が広がるように構成される、方法。 - 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の方法であって、
前記先細り形状は、先端の湾曲部の曲率半径が2〜10mmである、方法。 - 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の方法であって、
第1及び第2ピンチ部は、高さが15mm〜25mmである、方法。
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