JP6940455B2 - 電動自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、アシスト用のモータを備えた電動自転車に関するものである。
電動自転車として、アシスト用のモータを車輪のハブ部分に内蔵したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電動自転車は、前輪のハブ部分にハブモータが内蔵され、ハブモータの左右に突出した軸部が左右のフロントフォーク(フォーク部材)の先端部に締結固定されている。ハブモータは、左右の軸部が車体側に支持される固定部とされ、その軸部に回転可能に支持される円筒状のハブ本体部が回転部とされている。ハブモータの固定部と回転部の間には、駆動電力を受けて回転部を駆動するモータ機構が介装されている。
また、特許文献1に記載の電動自転車では、ハブモータによって車輪を駆動する際等に、大きな回転反力がハブモータの左右の軸部に作用する。このため、ハブモータの固定部には、反力モーメントを受け止めるための回り止めプレート(回り止め部材)が取り付けられている。回り止めプレートは、ハブモータの固定部にボルト締結されるベース部と、ベース部からハブモータの径方向外側に延出するアーム部と、を有している。アーム部の先端部はフロントフォークの先端部から離間した位置にボルト締結されている。これにより、ハブモータの固定部に作用する反力モーメントは、回り止めプレートを介してフロントフォークに支持される。
特開2004−142631号公報
特許文献1に記載の電動自転車は、回り止めプレート(回り止め部材)が略平板状に形成され、回り止めプレートのベース部とアーム部が、ハブモータの固定部とフロントフォークとにボルト締結されている。回り止めプレートのベース部とアーム部は、いずれも固定軸がハブモータの回転軸心と略平行な方向(車体の左右方向)に延びるボルトによって相手部材に締結されている。また、回り止めプレートに形成されるボルトの挿通孔は、部品の製造誤差や組付け誤差等を考慮し、遊びを持たせてボルトの軸部の外径よりも大きく形成されている。回り止めプレートは、ボルト締結によってフロントフォークに対して押し付けられ、回り止めプレートとフロントフォークの間に作用する静止摩擦によってフロントフォークに対する位置ずれを規制されている。
しかし、特許文献1に記載の電動自転車の場合、ハブモータの固定部に作用する反力モーメントが、回り止めプレートとフロントフォークの間に作用する静止摩擦力よりも大きくなると、ハブモータの固定部がボルトの軸部と挿通孔の隙間の範囲で位置ずれ(回動変位)することが懸念される。
そこで本発明は、ハブモータの回転に起因するハブモータの固定部の位置ずれを確実に抑制することができる電動自転車を提供しようとするものである。
本発明に係る電動自転車は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る電動自転車は、車輪と一体に回転する回転部、および、車体のフォーク部材に支持される固定部を有するハブモータと、前記固定部に固定される第1固定壁と、前記フォーク部材に固定される第2固定壁と、を有する回り止め部材と、を備え、前記第2固定壁は、前記フォーク部材に対し、前記回転部の回転方向に略沿う方向で重なるように設けられ、かつ、固定軸が前記回転方向に略沿って延びる締結部材によって固定され、前記第2固定壁は、前記第1固定壁から離間する方向に前記フォーク部材の延出方向に略沿って延び、前記回り止め部材は、前記第1固定壁から前記フォーク部材の延出方向に略沿う方向に連続して延びる延長壁をさらに有し、前記第2固定壁は、前記第1固定壁と前記延長壁の前記回転方向の前方または後方に向く端縁に略直角に形成されていることを特徴とする。
上記の構成により、回り止め部材の第2固定壁は、フォーク部材に対し、ハブモータの反力モーメントの作用する方向に略沿う方向で重なるように設けられ、かつ、その反力モーメントの作用する方向に略沿う方向で締結部材によって固定される。このため、ハブモータの固定部に作用する反力モーメントは、締結部材の軸方向で受け止められる。この結果、ハブモータに作用する反力モーメントが大きくなっても、ハブモータの固定部の位置ずれは、締結部材によって確実に抑制される。
また、この場合、回り止め部材の第2固定壁は、第1固定壁と延長壁の端縁に略直角に形成されているため、第2固定壁の板厚方向に作用する曲げ荷重を第1固定壁と延長壁とによって受け止めることができる。このため、ハブモータの固定部が反力モーメントを受けて回転変位するのを、第1固定壁と延長壁とによって確実に規制することができる。
前記締結部材は、ねじ軸を有する前記固定軸と、前記固定軸の端部に設けられ、前記固定軸よりも外径の大きい頭部と、を備え、前記固定軸は、前記頭部と前記ねじ軸の間に前記ねじ軸より大径の大径軸を有し、前記大径軸の軸長は、前記第2固定壁の厚みよりも長く設定され、前記頭部と前記第2固定壁の間には、前記フォーク部材に対し、前記第2固定壁を前記回転方向に略沿って付勢する弾性部材が介装されるようにしても良い。
この場合、回り止め部材の第2固定壁は、締結部材の大径軸の軸長と第2固定壁の厚みとの差の範囲内で、フォーク部材に対して微小な相対変位が可能になる。第2固定壁は、弾性部材の付勢力に抗してフォーク部材に対して相対変位できる。したがって、回り止め部材の第2固定壁が、製造誤差等によってフォーク部材側の取付面に対して若干傾斜することがあっても、不都合なく回り止め部材をフォーク部材に組み付けることができる。また、フォーク部材に組付けられた後には、弾性部材の付勢力によって第2固定壁をフォーク部材に押圧状態で係止させることができる。
前記フォーク部材は、前記車輪の径方向外側から中心方向に向かって延びるフォーク本体部と、前記フォーク本体部に支持され、前記固定部に設けられた軸部を支持するハブ結合片と、を備え、前記ハブ結合片には、前記第2固定壁が締結固定されるフォーク側固定壁が一体に形成されるようにしても良い。
この場合、ハブモータの軸部を支持するハブ結合片にフォーク側固定壁が一体に形成されているため、ハブモータの回転軸心から、回り止め部材の第2固定壁が締結固定される部位までの寸法精度を高めることができる。また、本構成の場合、回り止め部材が締結固定される部分(ハブ結合片)が、大型のフォーク本体部と別体に形成されているため、回り止め部材が締結固定される部分を容易に製造することができる。
前記第2固定壁は、前記フォーク部材のうちの、前記回転方向の前方側に締結固定されるようにしても良い。
この場合、ハブモータで車輪を駆動すると、ハブモータの駆動に伴う反力モーメントが、回り止め部材を通して車輪回転方向の前方からフォーク部材に作用する。このため、ハブモータの駆動に伴う大きな反力モーメントを、回り止め部材とフォーク部材が相互に押し付けられる方向の力として、フォーク部材で受け止めることができる。したがって、本構成を採用した場合、ハブモータの駆動時におけるハブモータの固定部の位置ずれをより確実に抑制することができる。
本発明によれば、回り止め部材の第2固定壁とフォーク部材とが、ハブモータの回転方向に略沿う方向で重なるように設けられ、かつ、固定軸が前記回転方向に略沿って延びる締結部材によって相互に固定されているため、ハブモータの回転に起因したハブモータの固定部の位置ずれを確実に抑制することができる。
実施形態の電動自転車の側面図である。 実施形態のハブモータの取付部を示す斜視図である。 実施形態のハブモータの取付部を示す正面図である。 実施形態のハブモータの取付部を示す側面図である。 実施形態の回り止めプレート(回り止め部材)の斜視図である。 実施形態の回り止めプレート(回り止め部材)の側面図である。 実施形態の回り止めプレート(回り止め部材)の取付部の図2のVII−VII線に沿う断面図である。 実施形態の回り止めプレート(回り止め部材)の取付部の図2のVII−VII線に沿う断面図である。
以下、本実施形態の電動自転車1について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態の電動自転車1の右側面図である。
電動自転車1は、車体フレーム10の前後に前輪2と後輪3が配置されている。車体フレーム10は、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下方に傾斜して延びるダウンチューブ12と、ダウンチューブ12の後部に結合されたシートチューブ13およびチェーンステー14と、を備えている。
ヘッドパイプ11は、ダウンチューブ12の前端部に前下方に傾斜して配置されている。ヘッドパイプ11には、ハンドルステム15が回動可能に保持されている。ヘッドパイプ11から上方に突出したハンドルステム15の上端部にはハンドル16が一体に結合されている。また、ハンドルステム15の下端には、ヘッドパイプ11の下方において、左右一対のフロントフォーク17(フォーク部材)が結合されている。一対のフロントフォーク17は前下方に傾斜して延び、これらの下端部に前輪2が回転自在に支持されている。前輪2は、一対のフロントフォーク17を介してハンドル16によって操向可能とされている。
シートチューブ13は、後上方に若干傾斜した状態で、ダウンチューブ12の後部に結合されている。シートチューブ13の上部には、シートポスト18が高さ調整可能に嵌合されている。シートポスト18の上端部には、運転者の着座するサドル19が取り付けられている。
また、シートチューブ13の外側後面には、図示しない充電式のバッテリを収容するためバッテリボックス22が取り付けられている。バッテリボックス22内に収容されるバッテリは、後述するハブモータ23に駆動電流を供給するとともに、制動時にハブモータ23で発電された電流を充電する。ハブモータ23は、ペダル踏力をアシストするモータであり、本実施形態では前輪2のハブ部分に設けられている。なお、ハブモータ23は、後輪3に設けることも可能である。
また、シートチューブ13における下端部と、チェーンステー14の前端部との接続部には、図示しないスプロケットを介してクランク20の一端部が取り付けられている。クランク20の他端部にはペダル21が取り付けられている。クランク20は、左右方向に沿った回動軸周りに回動可能とされている。また、ペダル21は、クランク20の他端部に位置し、左右方向に沿った回動軸周りに回動可能とされている。なお、クランク20およびペダル21は、車体の左側にも同様に設けられている。このため、電動自転車1は、一対のクランク20と一対のペダル21を備えている。
チェーンステー14は、シートチューブ13の下部側から車体後方に延び、後端部に後輪3が回転可能に支持されている。後輪3の軸部には、図示しないスプロケットが一体に取り付けられている。クランク20に結合される前側のスプロケットと、後輪3の軸部のスプロケットには、図示しないチェーンが巻き回されている。運転者からペダル21に加えられた踏力は、チェーンを介して後輪3に伝達される。
図2は、前輪2のハブモータ23の取付部を右側前部上方から見た図であり、図3は、前輪2のハブモータ23の取付部を前方から見た図である。また、図4は、前輪2のハブモータ23の取付部を右側方から見た図である。
これらの図に示すように、ハブモータ23は、前輪2と一体に回転する円筒状のハブ本体部24(回転部)と、左右のフロントフォーク17の下端に固定される固定ブロック25(固定部)と、を備えている。ハブ本体部24は、固定ブロック25に回転可能に支持されるとともに、外周面が複数のスポーク26(図1参照。)を介して前輪2のリム27に連結されている。固定ブロック25は、ハブ本体部24の径方向内側に位置されるブロック本体28と、ブロック本体28から車体の車幅方向外側に向かって突出する一対の軸部29と、を有している。
ブロック本体28とハブ本体部24との間には、図示しないモータ機構が介装されている。モータ機構は、例えば、三相交流によってロータを回転させるブラシレスモータ等によって構成されている。モータ機構に接続されるハブモータ23の電気配線(図示せず)は、ブロック本体28の右側の端部から外側に引き出されている。ブロック本体28から引き出された電気配線は、右側のフロントフォーク17の下方において、樹脂製のカバー部材34によって覆われている。電気配線は、右側のフロントフォーク17と車体フレーム10に沿わせて配線させ、バッテリボックス22内のバッテリに接続されている。
本実施形態のハブモータ23は、バッテリからの電流の付与によって前輪2を駆動し、前輪2の制動時に、回生電流を回収してその電流をバッテリに充電する。前輪2の駆動時や制動時におけるハブモータ23やバッテリの電流制御は、図示しないコントローラによって実行される。ハブモータ23による前輪2の駆動は、例えば、運転者のペダル操作によって駆動される後輪3のトルクと、前輪2側のトルクが同値となるように制御される。
左右のフロントフォーク17(フォーク部材)は、ヘッドパイプ11の下方から(車輪の径方向外側から)前輪2の中心方向に向かって延びるフォーク本体部30と、フォーク本体部30の下端に取り付けられ、ハブモータ23の左右の軸部29に結合されるハブ結合片31と、を備えている。フォーク本体部30は金属製のパイプ材によって形成されており、ハブ結合片31は、金属製の厚肉のプレート材によって形成されている。ハブ結合片31は、フォーク本体部30の下端に設けられた挟持溝32内に嵌合され、その状態でフォーク本体部30の下端に溶接等によって固定されている。ハブ結合片31の先端部には、ハブモータ23の左右の対応する軸部29が挿通される略U字状の係止溝33が形成されている。
ハブモータ23は、固定ブロック25の左右の軸部29が、左右の対応するフロントフォーク17の係止溝33に挿通され、その状態で左右の各軸部29の先端にナット60が締め込まれることによって左右のフロントフォーク17に固定される。なお、図面においては省略されているが、ナット60とフロントフォーク17(ハブ結合片31)の間には、ヘッドライト等の他の機能部品を支持するステーの基端が介装される。
また、ハブモータ23の固定ブロック25のうちの、ブロック本体28の右側の端面には、ハブ本体部24の回転に伴って固定ブロック25に作用するモーメント(反力モーメント)を右側のフロントフォーク17に支持させる回り止めプレート35(回り止め部材)が取り付けられている。回り止めプレート35は、金属製のプレート材によって構成されている。回り止めプレート35は、ハブモータ23のブロック本体28の右側の端面と右側フロントフォーク17の延出方向の中途部(ハブモータ23の回転軸心oから径方向に所定距離離間した位置)とに結合されている。
なお、本実施形態では、回り止めプレート35は、ハブモータ23のブロック本体28と右側のフロントフォーク17に結合されているが、回り止めプレート35は、ブロック本体28と左側のフロントフォーク17に結合するようにしても良い。また、回り止めプレート35を二つ設け、各回り止めプレート35を、ブロック本体28と左右のフロントフォーク17に結合するようにしても良い。
図5は、回り止めプレート35の斜視図であり、図6は、回り止めプレート35の側面図である。
回り止めプレート35は、ハブモータ23のブロック本体28の右側の端面にボルト締結される第1固定壁36と、右側のフロントフォーク17のうちの、ハブモータ23の回転軸心oから径方向に所定距離離間した位置にボルト締結される第2固定壁37と、を有している。第1固定壁36がボルト締結されるブロック本体28の右側の端面は、ハブモータ23の回転軸心oと直交する平坦面によって構成されている。以下、ブロック本体28の右側のこの端面を「モータ側固定面38」と呼ぶ。また、第2固定壁37がボルト締結される右側のフロントフォーク17の壁は、ハブモータ23の回転方向R(図4参照)と略直交する平坦な壁によって構成されている。以下、フロントフォーク17のこの平坦な壁を「フォーク側固定壁39」と呼ぶ。フォーク側固定壁39は、右側のフロントフォーク17のうちのハブ結合片31に一体に形成されている。
回り止めプレート35の第1固定壁36は、図6に示すように、正面視が略円弧状に形成されている。第1固定壁36は、ハブモータ23のモータ側固定面38に重ねられ、その状態で軸部29の周域に複数(3つ)のボルト40によって締結固定されている。なお、図5,図6中の符号41は、ボルト40の軸部が挿通される第1固定壁36のボルト挿通孔である。
また、回り止めプレート35は、第1固定壁36の外周面の一部から径方向外側に連続して延びる延長壁42を有している。延長壁42は、回り止めプレート35がハブモータ23とフロントフォーク17に取り付けられたときに、フロントフォーク17(フォーク本体部30)の延出方向に略沿って延びるように形成されている。第2固定壁37は、第1固定壁36と延長壁42の端縁(ハブモータ23の回転方向Rに向く端縁)を略直角に折り曲げて形成されている。第2固定壁37は、回り止めプレート35がハブモータ23とフロントフォーク17に取り付けられた状態で、先端部が車両の右側方を向くように曲げられている。第2固定壁37は、第1固定壁36に連接する部分では略一定幅に形成され、延長壁42に連接する部分では、延長壁42の延出端方向に向かって幅が漸増している。なお、第2固定壁37は、第1固定壁36と延長壁42の端縁を略直角に折り曲げて形成するのに代えて、溶接等によって第1固定壁36と延長壁42の端縁に略直角に設けるようにしても良い。
図7,図8は、回り止めプレート35の取付部の図2のVII−VII線に沿う断面を示す図である。図7と図8は、ハブ結合片31に対する第2固定壁37の傾斜状態が異なるときの各様子を示す図である。
回り止めプレート35の第2固定壁37には、板厚方向に貫通する円形状のボルト挿通孔43(挿通孔)が形成されている。ボルト挿通孔43には、締結部材である段付きボルト44が挿通される。回り止めプレート35の第2固定壁37は、ハブ結合片31のフォーク側固定壁39に対して前輪2の回転方向前方側から重ねられる。第2固定壁37は、この状態において、段付きボルト44によってハブ結合片31のフォーク側固定壁39に締結固定されている。段付きボルト44は、固定軸がハブモータ23の回転方向に略沿うようにして、第2固定壁37をフォーク側固定壁39に締結固定する。
なお、ハブ結合片31のフォーク側固定壁39には、段付きボルト44のねじ軸44aが挿通されるボルト挿通孔45と、ねじ軸44aが螺合されるウェルドナット46が設けられている。回り止めプレート35の第2固定壁37に形成されたボルト挿通孔43は、フォーク側固定壁39に形成されたボルト挿通孔45よりも大径に形成されている。
段付きボルト44は、ハブ結合片31のウェルドナット46に螺合されるねじ軸44aと、ねじ軸44aよりも大径で、第2固定壁37のボルト挿通孔43に隙間dをもって挿通される大径軸44bと、大径軸44bの端部に設けられた頭部44cと、を有している。ねじ軸44aは、大径軸44bの軸方向の一端側に連設され、大径軸44bとともに段付きボルト44の固定軸を構成している。頭部44cは、大径軸44bよりも大きい外径に形成され、大径軸44bの軸方向の他端側に連設されている。
ここで、段付きボルト44の大径軸44bは、図7,図8に示すように、ねじ軸44aがウェルドナット46に締め込まれたときに、軸方向の一端面がフォーク側固定壁39のボルト挿通孔45の縁部に当接する。大径軸44bの軸長L1は、回り止めプレート35の第2固定壁37の厚みW1よりも長く設定されている。そして、段付きボルト44の頭部44cと、回り止めプレート35の第2固定壁37との間には、第2固定壁37をフォーク側固定壁39の方向に付勢する皿ばね47(弾性部材)が介装されている。したがって、回り止めプレート35の第2固定壁37がフォーク側固定壁39に重ねられ、その状態で段付きボルト44が締め込まれると、第2固定壁37は皿ばね47の付勢力によってフォーク側固定壁39に押し付けられる。
以上の構成において、運転者が電動自転車1に乗り、電動自転車1のペダル21を足によって駆動操作すると、前輪2に設けられたハブモータ23がコントローラによる制御によって駆動される。このとき、ハブモータ23のハブ本体部24が回転して前輪2を駆動すると、ハブ本体部24の回転に伴い反力モーメントが固定ブロック25に作用する。このとき、固定ブロック25に作用する反力モーメントの向きは、前輪2の回転方向(ハブモータ23の回転方向R)と逆向きとなる。
本実施形態では、固定ブロック25に作用する反力モーメントは、回り止めプレート35を介して右側のフロントフォーク17によって支持される。具体的には、固定ブロック25に作用する反力モーメントは、固定ブロック25のモータ側固定面38にボルト締結された回り止めプレート35の第1固定壁36に入力され、回り止めプレート35の第2固定壁37を介してフロントフォーク17のフォーク側固定壁39に支持される。このとき、第2固定壁37からフォーク側固定壁39には、ハブモータ23の駆動に伴う反力モータメントがハブモータ23の回転方向に略沿って(段付きボルト44の軸方向に沿って)作用する。
また、電動自転車1の運転中にブレーキを使用し、このとき、走行速度やバッテリの残容量等の各種の条件が満たされると、コントローラによる制御によってハブモータ23による回生制動が行われる。このとき、前輪2の制動に伴うハブモータ23の反力モーメントは、前輪2の回転方向と同じ向きに固定ブロック25に作用する。
固定ブロック25に作用する反力モーメントは、回り止めプレート35を介して右側のフロントフォーク17によって支持される。このとき、回り止めプレート35の第2固定壁37からフロントフォーク17のフォーク側固定壁39には、ハブモータ23の回生制動に伴う反力モーメントがハブモータ23の回転方向に略沿って(段付きボルト44の軸方向に沿って)作用する。
以上のように、本実施形態の電動自転車1では、右側のフロントフォーク17に対し、回り止めプレート35の第2固定壁37がハブモータ23の回転方向Rに略沿う方向で重なるように設けられ、かつ、固定軸が回転方向Rに略沿う段付きボルト44によって固定されている。このため、ハブモータ23の固定ブロック25に作用する反力モーメントは、段付きボルト44の軸方向で受け止められる。したがって、本実施形態の電動自転車1では、ハブモータ23の反力モーメントが大きくなっても、ハブモータ23の固定ブロック25の位置ずれを確実に抑制することができる。
また、本実施形態の電動自転車1においては、回り止めプレート35の第2固定壁37に、段付きボルト44の大径軸44bが隙間dをもって挿通されるボルト挿通孔43が形成されている。このため、多少の部品の製造誤差や組付誤差があっても、回り止めプレート35をフロントフォーク17に容易に組み付けることができる。
さらに、本実施形態の電動自転車1では、段付きボルト44の大径軸44bと、第2固定壁37のボルト挿通孔43の間に隙間dが設けられているため、電動自転車1の走行時等に、フロントフォーク17に大きな荷重が入力されたときに、隙間dの範囲でフロントフォーク17の撓み変形を許容することができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、電動自転車1に入力される衝撃をフロントフォークによって柔軟に緩和することができる。
また、本実施形態の電動自転車1では、回り止めプレート35の第2固定壁37をフロントフォーク17に固定する締結部材として段付きボルト44が用いられ、段付きボルト44の大径軸44bの軸長L1が回り止めプレート35の第2固定壁37の厚みW1より長く設定されている。そして、段付きボルト44の頭部44cと、回り止めプレート35の第2固定壁37との間に、第2固定壁37をフォーク側固定壁39の方向に付勢する皿ばね47が介装されている。このため、回り止めプレート35の組付時や組付後に、段付きボルト44の大径軸44bの軸長L1と第2固定壁37の厚みW1の差の範囲で、第2固定壁37の微小な変位を許容することができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、図8に示すように、回り止めプレート35の第2固定壁37が製造誤差等によってフォーク側固定壁39の取付面に対して若干傾斜することがあっても、不都合なく回り止めプレート35をフロントフォーク17に組み付けることができる。また、回り止めプレート35をフォーク側固定壁39に組付けた後には、皿ばね47の付勢力によって第2固定壁37をフォーク側固定壁39に押圧状態で係止させることができる。したがって、第2固定壁37がフォーク側固定壁39の取付面に対して若干傾斜することがあっても、第2固定壁37をフォーク側固定壁39の取付面に当接させることができる。
また、本実施形態の電動自転車1は、回り止めプレート35が、第1固定壁36と第2固定壁37と延長壁42とを有し、第2固定壁37が、第1固定壁36と延長壁42の回転方向Rの前方に向く端縁を略直角に折り曲げて形成されている。このため、ハブモータ23の駆動時や制動時に、回り止めプレート35の第2固定壁37の板厚方向に作用する曲げ荷重を、第1固定壁と延長壁とによって受け止めることができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合、ハブモータ23の反力モーメントが固定ブロック25に作用したときに、第2固定壁37の曲がりに起因して、固定ブロック25が回転方向に位置ずれするのを規制することができる。
さらに、本実施形態の電動自転車1の場合、フロントフォーク17が、フォーク本体部30と、フォーク本体部30に支持されるハブ結合片31と、を備え、ハブ結合片31にフォーク側固定壁39が一体に形成されている。このため、ハブモータ23の回転軸心oから、フロントフォーク17上の第2固定壁37の締結固定される部位(ボルト挿通孔45)までの寸法精度を高めることができる。また、本実施形態の構成では、回り止めプレート35がボルト締結されるハブ結合片31が、大型のフォーク本体部30と別体部品として形成されるため、回り止めプレート35がボルト締結される部分を容易に製造することができる。
また、本実施形態の電動自転車1では、回り止めプレート35の第2固定壁37が、フロントフォーク17のうちの、前輪2の回転方向(ハブモータ23の回転方向R)の前方側に重ねられてボルト締結されている。このため、ハブモータ23の大きな駆動反力を、回り止めプレート35とフロントフォーク17が相互に押し付けられる方向の力として、フロントフォーク17で受け止めることができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、ハブモータ23の駆動時における固定ブロック25の位置ずれをより確実に抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記実施形態の電動自転車は、前輪と後輪を各一つずつ備えた二輪車であるが、前一つ後二つ、若しくは、前二つ後一つの三つ車輪を備えた三輪車や、四輪以上の車輪を備えた自転車であっても良い。
1…電動自転車 17…フロントフォーク(フォーク部材) 23…ハブモータ 24…ハブ本体部(回転部) 25…固定ブロック(固定部) 30…フォーク本体部 31…ハブ結合片 35…回り止めプレート(回り止め部材) 36…第1固定壁 37…第2固定壁 39…フォーク側固定壁 42…延長壁 43…ボルト挿通孔(挿通孔) 44…段付きボルト(締結部材) 44a…ねじ軸 44b…大径軸 44c…頭部 47…皿ばね(弾性部材) d…隙間 o…回転軸心

Claims (4)

  1. 車輪と一体に回転する回転部、および、車体のフォーク部材に支持される固定部を有するハブモータと、
    前記固定部に固定される第1固定壁と、前記フォーク部材に固定される第2固定壁と、を有する回り止め部材と、を備え、
    前記第2固定壁は、前記フォーク部材に対し、前記回転部の回転方向に略沿う方向で重なるように設けられ、かつ、固定軸が前記回転方向に略沿って延びる締結部材によって固定され、
    前記第2固定壁は、前記第1固定壁から離間する方向に前記フォーク部材の延出方向に略沿って延び、
    前記回り止め部材は、前記第1固定壁から前記フォーク部材の延出方向に略沿う方向に連続して延びる延長壁をさらに有し、
    前記第2固定壁は、前記第1固定壁と前記延長壁の前記回転方向の前方または後方に向く端縁に略直角に形成されていることを特徴とする電動自転車。
  2. 前記締結部材は、
    ねじ軸を有する前記固定軸と、
    前記固定軸の端部に設けられ、前記固定軸よりも外径の大きい頭部と、を備え、
    前記固定軸は、前記頭部と前記ねじ軸の間に前記ねじ軸より大径の大径軸を有し、
    前記大径軸の軸長は、前記第2固定壁の厚みよりも長く設定され、
    前記頭部と前記第2固定壁の間には、前記フォーク部材に対し、前記第2固定壁を前記回転方向に略沿って付勢する弾性部材が介装されていることを特徴とする請求項に記載の電動自転車。
  3. 前記フォーク部材は、
    前記車輪の径方向外側から中心方向に向かって延びるフォーク本体部と、
    前記フォーク本体部に支持され、前記固定部に設けられた軸部を支持するハブ結合片と、を備え、
    前記ハブ結合片には、前記第2固定壁が締結固定されるフォーク側固定壁が一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動自転車。
  4. 前記第2固定壁は、前記フォーク部材のうちの、前記回転方向の前方側に締結固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動自転車。
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