JP6940445B2 - 封緘キャップ及び封緘容器 - Google Patents
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Description
前記中間筒部の後端部を、前記基筒部及び帽筒部を連結する薄肉のヒンジ部に、中間筒部の前半部を、分離線を介して前記基筒部及び帽筒部と連続する開封バンドにそれぞれ形成し、かつ開封バンドとヒンジ部との間の中間筒部分の上端を、弱化線を介して前記帽筒部の下端に連結させ、前記開封バンドの周方向の端部に付設した摘み部を操作することにより、開封バンドを除去した後に、帽筒部を開方向へ引っ張ると、前記弱化線が破断され、帽筒部を解放することが可能に形成したものが知られている(特許文献1)。
なお前記摘み部は、基筒部の筒軸から見て、ヒンジ部から90度離れた方向(左右方向)に配置されている。このような構成とすると、封緘キャップを金型で成形する際に摘み部を金型のパーティングライン上に配置することにより、型抜きが容易となるからである。
そこで特許文献1では、ヒンジ部の両側に開封バンドとは別に中間筒部の上端と帽筒部の下端とを破断可能に接続する弱化線を設けているが、この構成では、開封バンドを除去した後に帽筒部を開方向へ回転させるときに、弱化線を破断させなければならず、開蓋操作に余分な力が必要となる。
また特許文献1では、一枚の帯板である開封バンドを周方向一方のみに引っ張ることで、これを基筒部及び帽筒部から引き千切るようにしているが、その際に切断箇所で開封バンドを変形させることになる。このため、開封バンドの上下の幅が大き過ぎると、これを引きちぎることに大きな力が必要となり、高齢者や子供など指の力が弱い利用者にとっては扱いにくい。その反面、開封バンドの上下の幅が小さ過ぎると、不正に開封バンドが除去されたときに、不正開封の痕跡(開封バンドの欠落)がそれほど目立たず、需要者に気づかれない可能性がある。
本発明の第2の目的は、開封バンドの設計上の自由度が大きい封緘キャップ及び封緘容器を提供することである。
容器体2の口頸部8外面への嵌着用の基筒部12から上方へ延出する中間筒部16の上周端を、有頂筒状の帽筒部36の下周端に連設させるとともに、
前記中間筒部16の周方向の一部を、前記基筒部12及び帽筒部36を連結する弾性変形可能なヒンジ部18とするとともに、前記中間筒部16の残りの平面視C字形の帯状部分20に、主分離線22を介して前記基筒部12及び帽筒部36と連続する開封バンドBを形成し、この開封バンドBに付設した摘み部32を操作することにより、前記開封バンドBを除去して、前記基筒部12に対して前記帽筒部36を開放することが可能とした封緘キャップにおいて、
前記主分離線22は、前記開封バンドBの上辺及び下辺を設けた一対の横向き主分離線24A、24Bと、開封バンドBの周方向の両側辺を延びる一対の縦向き主分離線26A、26Bとからなり、
前記開封バンドBにさらに補助分離線30を設け、
この補助分離線30は、前記開封バンドBの周方向の一部に、前記一対の縦向き主分離線の一方26Aとの間に折り返し代Mを残して、前記一対の横向き主分離線24A、24Bと並行する横向き補助分離線30bを含み、
前記開封バンドBが、少なくとも、前記一対の主横向き主分離線の一方24A及び横向き補助分離線30bの間の第1細帯部分b1と、前記一対の主横向き主分離線の他方24B及び横向き補助分離線30bの間の第2細帯部分b3と、前記一対の縦向き主分離線の一方26A及び前記横向き補助分離線30bの間にあって第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3を連結させる折り返し部b2とを包含するとともに、
この折り返し部b2と反対側の第1細帯部分b1の端部である始端部e1を引き出すことが可能であるように形成されており、
前記始端部e1には、前記摘み部32が付設されている。
補助分離線30は、次の要件を満たすように形成されている。
(a)前記開封バンドBの周方向の一部に、前記一対の縦向き主分離線の一方26Aとの間に折り返し代Mを残して、前記一対の横向き主分離線24A、24Bと並行する横向き補助分離線30bを含むこと。
(b)前記開封バンドBが、少なくとも、
・前記一対の主横向き主分離線の一方24A及び横向き補助分離線30bの間の第1細帯部分b1と、
・前記一対の主横向き主分離線の他方24B及び横向き補助分離線30bの間の第2細帯部分b3と、
・前記一対の縦向き主分離線の一方26A及び前記横向き補助分離線30bの間にあって第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3を連結させる折り返し部b2と、
を包含すること。
(c)この折り返し部b2と反対側の第1細帯部分b1の端部である始端部e1を引き出すことが可能であること。
そして前記始端部e1には、摘み部32が付設されており、この摘み部32を引っ張ると、始端部を破断の起点として、第1細帯部分b1、折り返し部b2、第2細帯部分b3が順次開封バンドBの周囲の構造から引き千切られることにより、開封バンドBを上下2弾に分断しながら取り外すことができる。幅の細い帯は、幅の広い帯よりも小さい力で変形させることができる。したがって開封バンドBの少なくとも一部が、始端部e1を含む第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3との2段構造となっており、かつ両者を連結する折り返し部b2を設けるという着想により、開封バンドBを小さな力で開封することができる。
なお、図示例の開封バンドBは、第2細帯部分b3と連結された広帯部分b4をさらに含んでいるが、これは前記着想に必須ではないため、開封バンドBの全体を第1細帯部分b1と第2細帯部分b3と折り返し部b2とで形成しても構わない。
「分離線」とは、本明細書において、開封バンドBの全体又は一部を周囲から分離する機能を有していれば足り、例えば薄肉の弱化線やミシン目として形成することができる。ミシン目の切れ目の一つを長くしてスリットとしても構わない。
「主分離線」は、開封バンドBを、その周囲の構造から切り離すための分離線であり、開封バンドBの四辺に沿って形成されている。
「補助分離線」は、開封バンドBを、第1細帯部分b1と第2細帯部分b3と折り返し部b2との順番で順次引き千切るために形成された分離線である。
図示例の補助分離線は、上下一対の横向き主分離線の一方24Aから縦方向に延びる縦向き補助分離線30aをさらに含み、この縦向き補助分離線30aの先端から前記折り返し部b2へ前記横向き補助分離線30bが延びている。そうすることで、縦向き補助分離線30aに対して折り返し部b2と反対側に広帯部分b4を形成しているが、広帯部分b4を省略する場合には、縦向き補助分離線30aを設けずに、一対の縦主分離線22の他方(折り返し部b2と反対側の分離線)に横向き補助分離線30bを連続させれば良い。
この構成とする場合には、前記主分離線22のうち、少なくとも前記ヒンジ部18の両側縁と重なる一対の縦向き主分離線26A、26Bをスリットとすることが望ましい。そうすることで、開封バンドBを引き千切るときの力がヒンジ部18に作用し、ヒンジ部18を損傷させることを防止するためである。
前記補助分離線30は、前記一対の横向き主分離線の一方24Aの中間部から縦方向に延び、前記始端部e1の輪郭の一部である縦向き補助分離線30aを含み、この縦向き補助分離線30aの先端から前記折り返し部b2側へ前記横向き補助分離線30bが延びており、
前記開封バンドBは、前記縦向き補助分離線30aに対して前記折り返し部b2と反対側に位置しかつ前記第2細帯部分b3と連結された広帯部分b4を含む。
この構成とすることにより、前記始端部e1に付設された摘み部32の周方向両側に亘って開封バンドBを形成することができる。この形態は、前述の通り、基筒部12の筒軸に対して前記ヒンジ部18と前記摘み部32とを約90度離れた位置に配置する構成とするときに有利である。
なお、前記広帯部分b4は、第2細帯部分b3に続いて同じ方向へ引き千切ることができ、第2細帯部分b3の引き出しの余勢を利用して引き千切ることができるので、広帯部分b4を外方へ引き出す労力を緩和することができる。
前記広帯部分b4を、周方向に短い短手部Sに、また前記第1細帯部分b1と前記第2細帯部分b3と前記折り返し部b2とで形成されるバンド部分を、短手部Sに比べて相対的に長い長手部Lにそれぞれ形成した。
口頸部8を起立する容器体2と、第1の手段から第5の手段のいずれかに記載の封緘キャップ10とからなり、
前記口頸部8に前記封緘キャップ10の基筒部12を離脱不能に嵌着させている。
第2の手段に係る発明によれば、前記開封バンドBの一対の縦向き主分離線26A、26Bを、前記ヒンジ部18の両側縁に配置することで前記帯状部分20の全体を前記開封バンドBに形成したから、開封バンドBを除去した後に、前記特許文献1の如く、帽筒部を開方向へ回転する操作が硬くなることがない。
第3の手段に係る発明によれば、前記開封バンドBに、前記一対の横向き主分離線の一方24Aの中間部から縦方向に延び、前記始端部e1の輪郭の一部である縦向き補助分離線30aを形成しており、この縦向き補助分離線30aの先端から前記折り返し部b2側へ前記横向き補助分離線30bが延びており、前記開封バンドBは、前記縦向き補助分離線30aに対して前記折り返し部b2と反対側に位置しかつ前記第2細帯部分b3と連結された広帯部分b4を含むから、前記始端部e1に付設された摘み部32の両側に亘る広い範囲に開封バンドBを設けることができる。
第4の手段に係る発明によれば、前記広帯部分b4を、周方向に短い短手部Sに、また前記第1細帯部分b1と前記第2細帯部分b3と前記折り返し部b2とで形成されるバンド部分を、短手部Sに比べて相対的に長い長手部Lにそれぞれ形成したから、小さい引張り力で剥離できる範囲が広くなり、握力の弱い利用者にとって操作し易い。
第5の手段に係る発明によれば、前記広帯部分b4を、周方向に長い長手部Lに、また前記第1細帯部分b1と前記第2細帯部分b3と前記折り返し部b2とで形成されるバンド部分を、長手部Lに比べて相対的に短い短手部Sにそれぞれ形成したから、摘み部32を引いて開封バンドBを破断させたときの第1細帯部分b1と第2細帯部分b3と折り返し部b2と広帯部分b4との全長が短くなり、開封操作を手早く行うことができる。
第6の手段に係る発明によれば、開封バンドBにL字形の補助分離線30を設けた封緘キャップ10を封緘容器に組み込んだから、手指の力の弱い利用者にも利用し易い。
説明の都合上、まず封緘容器の基本的な構造を説明する。
前記口頸部8には、下側の第1環状凹部8aと上側の第2環状凹部8bとを係合凸部8cを境としてそれぞれ周設するとともに、上端部を縮径部8dに形成している。図示例では、第1環状凹部8aに比べて第2環状凹部8bを深く形成しており、かつ第2環状凹部8bの裏側に平らな当接面9を形成している。
なお、容器体に収納する製品に特に制限はなく、例えばガム、クリーム、錠剤・液体などなんでも収納することができる。
なお、本明細書では、図2に示す平面図の下側(ヒンジ部18がある側)を“後”とし、同図の上側を“前”と、同図の左右両側を、“左右”と称するものとする。
前記ヒンジ部18は、弾性変形が可能であり、前記基筒部12及び帽筒部36の各後部に連結されている。図示例のヒンジ部18は、薄肉のヒンジ板に形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記中間筒部16は、図3(A)に示すように、前記第2環状凹部8bと向かい合うように配置されている。
図3(A)に示す如く、前記筒周壁38は、前記口頸部8の上部を囲んでいる。この筒周壁38の内面下部には、前記第2環状凹部8bの上端に係止させた第2係合凸部40が付設されている。前記筒周壁38の前部には、指掛け部44が付設されている。
前記頂板42の裏面からは、前記口頸部8の内面に打栓される栓筒部46が垂下されている。図示例の栓筒部46は、前記口頸部8の当接面9に密嵌されており、栓筒部46の後壁部の下部には、切欠き46aが形成されている。この切欠き46aを設けた理由は、前記当接面9に対する栓筒部46の着脱を容易にするためである。
前記補助分離線30は、図3(A)に示す如く、第1横向き主分離線24Aの中間部から開封バンドBの上下幅の途中位置まで垂下する縦向き補助分離線30aと、この縦向き補助分離線30aの下端から第1縦向き主分離線26Aの側へ水平に延びる横向き補助分離線30bとで形成されている。この横向き補助分離線30bの先端と第1縦向き主分離線26Aとの間には、図1に示す如く、折り返し代Mをとるものとする。
主分離線22及び補助分離線30を設けることにより、前記開封バンドBは、
(イ)第1横向き主分離線24A及び横向き補助分離線30bの間に形成される第1細帯部分b1と、
(ロ)第2横向き主分離線24B及び横向き補助分離線30bの間に形成される第2細帯部分b3と、
(ハ)前記一対の縦向き主分離線の一方26A及び前記横向き補助分離線30bの間にあって第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3を連結させる折り返し部b2と、
(ニ)前記縦向き補助分離線30aに対して前記折り返し部b2と反対側に位置しかつ前記第2細帯部分b3と連結された広帯部分b4と
を有する。
この構成を、中間筒部16の全周をパノラマ状に展開して図3(B)に示す。好適な図示例では、第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3の上下幅を同じにしているが、その形態は適宜変更することができる。
このように構成することにより、前記開封バンドBは、図5(A)、図5(B)、及び図6(A)に示す如く、第1細帯部分b1→折り返し部b2→第2細帯部分b3→広帯部分b4の順序で引き千切り、一連の紐状に展開することができる。
この一連の紐状構造の始端部e1を、図2に示す如く、前記縦向き補助分離線30a寄りの第1細帯部分b1の端部とし、その終端部e2は、前記第2縦向き主分離線26B寄りの広帯部分b4の端部とする。
前記始端部e1には、摘み部32を付設する。図示の摘み部32は、図1に示す如く、始端部e1から外方へ突出する突起部32aと、この突起部の先端から周方向両側へ延びる摘み片32bとで形成されている。好適な図示例では、図4(B)に示す如く、広帯部分b4のうち摘み片32bの下側に位置する箇所に傾斜面31を形成して、摘み片32bを摘み易くしている。
好適な図示例では、図1に示すように、前記第1縦向き主分離線26A及びこの分離線の上下両端に連なる第1横向き主分離線24A及び第2横向き主分離線24Bの各端部を、コ字形の第1スリット28Aを形成している。この第1スリット28Aは、前記折り返し部b2の外側を囲っており、これにより開封バンドBを破断させる際に、前記折り返し部b2を外方へ引き出すことが容易となる。
また第2縦向き主分離線26Bは直線状の第2スリット28Bを形成する。第1横向き主分離線24A及び第2縦向き主分離線26Bは、ヒンジ部18の周方向の両側縁を形成しており、これらをスリットとして穿設することにより、前記開封バンドBを破断させる際にヒンジ部18が損傷することを防止できる。
本実施形態では、前記長手部Lに、第1細帯部分b1と第2細帯部分b3と折り返し部b2を形成し、短手部Sを広帯部分b4に形成している。これにより、第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3が2段に重なるために小さな力で破断できる範囲が広くなる。
なお、図示例では、第1帯板部分b1を上側に、また第2帯板部分b2を下側に配置しているが、開封バンドの第1横向き主分離線24A、第2横向き分離線24B,縦向き補助分離線30a、第1帯板部分b1及びまた第2帯板部分b2の相互の位置関係を上下反転させた構造としても、同様の作用が得られる。
前記破断箇所が折り返し部b2に到達した後に、摘み部32を引っ張る方向を後外方から中間筒部16の半径方向外側へ変えると、折り返し部b2の回りには第1スリット28Aが穿設されているため、図5(B)に示すように、折り返し部b2が外側へ引き出され、次に摘み部32を前外方へ引っ張ると、第2横向き主分離線24Bが破断することにより、第2細帯部分b3が引き出される。
第2細帯部分b3の全体が引き出された後も摘み部32を同じ方向へ引っ張ると、短手部Sにおいて第1横向き主分離線24A及び第2横向き主分離線24Bが破断することにより、広帯部分b4が外側へ引き出される。破断箇所が第2縦向き補助分離線30aとして形成された第2スリットに到達すると、広帯部分b4が封緘キャップ10から完全に離脱し、開封バンドBが除去される。
なお、第1細帯部分b1及び第2細帯部分b3は引き出し作業の途中で変形するが、単一の開封バンドを引き出す場合と比べて、上下方向の巾が小さいため、引き出しに要する力は小さい。
また開封バンドを除去する作業は、破断箇所が折り返し部に至るまでは従来の技術と同じであるので、従来品に慣れた使用者にとっても戸惑いが少ない。
この構成では、図8の状態から摘み部32を引っ張って、開封バンドBを毟り取るときに、第1細帯部分b1、折り返し部b2、第2細帯部分b3、広帯部分b4の順序で引き出される点は同じであるが、図9に示す状態から、摘み部32を、第1実施形態とは逆に短手部S側へ引張り、同図の図11(A)、図11(B)及び図11(C)に示す引き出し操作の始めの段階で短手部Sが破断し、引き出し操作の後の段階で長手部Lが破断されることが異なる。
これにより、第1細帯部分b1と折り返し部b2と第2細帯部分b3と広帯部分b4とが一連の紐状体として引き出されたときに、その紐状体の全長を短くすることができ、開封バンドBの除去作業を手早く行うことができる。
8b…第2環状凹部 8c…係合凸部 8d…縮径部 9…当接面
10…封緘キャップ 12…基筒部 14…第1係止凸部
16…中間筒部 18…ヒンジ部 20…帯状部分
22…主分離線
24A…第1横向き主分離線 24B…第2横向き主分離線
26A…第1縦向き主分離線 26B…第2縦向き主分離線
28A…第1スリット 28B…第2スリット
30…補助分離線 30a…縦向き補助分離線 30b…横向き補助分離線
31…傾斜面
32…摘み部 32a…突起部 32b…摘み片
36…帽筒部 38…筒周壁 40…第2係合凸部 42…頂板
44…指掛け部 46…栓筒部 46a…切欠き
B…開封バンド b1…第1細帯部分 b2…折り返し部 b3…第2細帯部分
b4…広帯部分 e1…始端部 e2…終端部
L…長手部 M…折り返し代 P…パーティングライン S…短手部
Claims (6)
- 容器体(2)の口頸部(8)外面への嵌着用の基筒部(12)から上方へ延出する中間筒部(16)の上周端を、有頂筒状の帽筒部(36)の下周端に連設させるとともに、
前記中間筒部(16)の周方向の一部を、前記基筒部(12)及び帽筒部(36)を連結する弾性変形可能なヒンジ部(18)とするとともに、前記中間筒部(16)の残りの平面視C字形の帯状部分(20)に、主分離線(22)を介して前記基筒部(12)及び帽筒部(36)と連続する開封バンド(B)を形成し、この開封バンド(B)に付設した摘み部(32)を操作することにより、前記開封バンド(B)を除去して、前記基筒部(12)に対して前記帽筒部(36)を開放することが可能とした封緘キャップにおいて、
前記主分離線(22)は、前記開封バンド(B)の上辺及び下辺を設けた一対の横向き主分離線(24A、24B)と、開封バンド(B)の周方向の両側辺を延びる一対の縦向き主分離線(26A、26B)とからなり、
前記開封バンド(B)にさらに補助分離線(30)を設け、
この補助分離線(30)は、前記開封バンド(B)の周方向の一部に、前記一対の縦向き主分離線の一方(26A)との間に折り返し代(M)を残して、前記一対の横向き主分離線(24A、24B)と並行する横向き補助分離線(30b)を含み、
前記開封バンド(B)が、少なくとも、前記一対の主横向き主分離線の一方(24A)及び横向き補助分離線(30b)の間の第1細帯部分(b1)と、前記一対の主横向き主分離線の他方(24B)及び横向き補助分離線(30b)の間の第2細帯部分(b3)と、前記一対の縦向き主分離線の一方(26A)及び前記横向き補助分離線(30b)の間にあって第1細帯部分(b1)及び第2細帯部分(b3)を連結させる折り返し部(b2)とを包含するとともに、
この折り返し部(b2)と反対側の第1細帯部分(b1)の端部である始端部(e1)を引き出すことが可能であるように形成されており、
前記始端部(e1)には、前記摘み部(32)が付設されていることを特徴とする、封緘キャップ。 - 前記開封バンド(B)の一対の縦向き主分離線(26A、26B)を、前記ヒンジ部(18)の両側縁に配置することにより、前記帯状部分(20)の全体を前記開封バンド(B)に形成したことを特徴とする、請求項1記載の封緘キャップ。
- 前記補助分離線(30)は、前記一対の横向き主分離線の一方(24A)の中間部から縦方向に延び、前記始端部(e1)の輪郭の一部である縦向き補助分離線(30a)を含み、この縦向き補助分離線(30a)の先端から折り返し周方向一方へ前記横向き補助分離線(30b)が延びており、
前記開封バンド(B)は、前記縦向き補助分離線(30a)に対して前記折り返し部(b2)と反対側に位置しかつ前記第2細帯部分(b3)と連結された広帯部分(b4)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の封緘キャップ。 - 前記広帯部分(b4)を、周方向に短い短手部(S)に、また前記第1細帯部分(b1)と前記第2細帯部分(b3)と前記折り返し部(b2)とで形成されるバンド部分を、短手部(S)に比べて相対的に長い長手部(L)にそれぞれ形成したことを特徴とする、請求項3に記載の封緘キャップ。
- 前記広帯部分(b4)を、周方向に長い長手部(L)に、また前記第1細帯部分(b1)と前記第2細帯部分(b3)と前記折り返し部(b2)とで形成されるバンド部分を、長手部(L)に比べて相対的に短い短手部(S)にそれぞれ形成したことを特徴とする、請求項3に記載の封緘キャップ。
- 口頸部(8)を起立する容器体(2)と、請求項1から請求項5のいずれかに記載の封緘キャップ(10)とからなり、
前記口頸部(8)に前記封緘キャップ(10)の基筒部(12)を離脱不能に嵌着させたことを特徴とする、封緘容器。
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