JP6939823B2 - エレベータ利用システム、記憶装置、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

エレベータ利用システム、記憶装置、情報処理装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、エレベータシステム、エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、当該エレベータシステムと無線通信可能な情報処理端末、および情報を記憶する情報記憶装置を含むエレベータ利用システムなどに関する。
エレベータを制御するエレベータシステムと無線通信を行い、処理を実行する情報処理端末が従来技術として知られている。非特許文献1には、該無線通信により、複数のエレベータのうち、利用者が乗るべきエレベータを示す情報を画面に表示するスマートフォンのアプリケーションが開示されている。
KONE、"factsheet-kone-remotecall_tcm153-18641",[online]、[2018年9月20日検索]、インターネット<https://www.kone.hk/en/Images/factsheet-kone-remotecall_tcm153-18641.pdf>
上述したスマートフォンのアプリケーションでは、利用者の入力(出発階、行先階等)に基づいて、利用者が乗るべきエレベータの情報を提供している。しかし、利用者の入力情報やエレベータの利用情報は、利用価値が高く、利用者が乗るべきエレベータの情報を提供するのみでなく、様々な利用形態が考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、種々のサービスを提供可能なエレベータ利用システムなどを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るエレベータ利用システムは、エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した複数の情報処理端末と、前記エレベータの運転状況を監視するエレベータ監視部と、前記情報処理端末を携帯する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知する利用検知部と、前記利用検知部による利用検知に基づき、前記エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記運転状況に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて記憶する記憶部とを備える構成である。
上記の構成によれば、利用者の携帯する情報処理端末の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けて記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。これにより、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができる。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記利用情報は、利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報を含むものであってもよい。
上記の構成によれば、利用情報に、利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報が含まれるので、時間帯別にエレベータにおける出発階から行先階までの交通量(混雑度合い)を把握することができる。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記利用情報は、行先階に位置するものとして予め登録された1つ又は複数の行先候補地のうちの何れに利用者が行ったかを示す情報を含むものであってもよい。
上記の構成によれば、利用情報に、行先階に位置するものとして予め登録された1つ又は複数の行先候補地のうちの何れに利用者が行ったかを示す情報が含まれるので、行先候補地毎の交通量(利用者の量)を把握することができる。ここで、行先候補地とは、例えば、当該階に存在するテナント等である。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記利用情報は、利用者が呼び登録を行った時刻、又は利用者が呼び登録を行った時刻から搭乗時刻までの待ち時間を示す情報を含むものであってもよい。
上記の構成によれば、利用情報に、利用者が呼び登録を行った時刻、又は利用者が呼び登録を行った時刻から搭乗時刻までの待ち時間を示す情報を含むので、待ち時間の分布を把握することができる。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記記憶部は、前記複数の情報処理端末それぞれに関し、前記識別情報と前記利用者の属性情報とを対応付けて記憶するものであってもよい。
上記の構成によれば、記憶部には、複数の情報処理端末それぞれに関し、識別情報と利用者の属性情報とを対応付けて記憶されているので、属性毎の利用者の交通量(利用者数)を把握することができる。ここで、利用者の属性とは、例えば、当該利用者の所属企業、当該利用者がVIPであるか否か、当該利用者が障害を持っている者であるか否か等である。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記利用情報に基づき、特定時刻において前記エレベータに搭乗中の利用者に対応する識別情報を抽出する搭乗抽出部を備えるものであってもよい。
上記の構成によれば、利用情報に基づき、特定時刻においてエレベータに搭乗中の利用者に対応する識別情報を抽出することができるので、例えば地震等の災害時により停止したエレベータに搭乗中の利用者を特定することができる。
本発明の一態様に係るエレベータ利用システムでは、前記情報処理端末は通信機能を有し、前記情報処理端末と通信可能な通信部を備えるものであってもよい。
上記の構成によれば、情報処理端末は通信機能を有し、エレベータ利用システムは情報処理端末と通信可能な通信部を備えるので、例えば災害時やいたずら警告のために利用者の情報処理端末と通信することができる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る記憶装置は、エレベータを利用する利用者が携帯する、自機の識別情報を記憶した情報処理端末への入力に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転状況に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを取得し、当該識別情報と当該利用情報とを対応付けて記憶する構成である。
上記の構成によれば、利用者の携帯する情報処理端末の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けて記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。これにより、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、自機の識別情報を記憶した情報処理端末を携帯する、エレベータを利用する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知する利用検知部と、前記利用検知部による利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転情報に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて、記憶装置に送信する送信部と、を備える構成である。
上記の構成によれば、利用者の携帯する情報処理端末の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けて記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。これにより、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した情報処理端末への入力に基づき、実行されるプログラムであって、前記情報処理端末を携帯する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知するステップと、前記検知するステップにおける利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転情報に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて、記憶装置に送信するステップと、を実行させる構成である。
上記の構成によれば、利用者の携帯する情報処理端末の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けて記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。これにより、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができる。
本発明の一態様によれば、利用者の携帯する情報処理端末の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けて記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。これにより、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るスマートフォンの要部構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るエレベータ利用システムの全体概要を示す図である。 上記スマートフォンが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 プログラム選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。 エレベータ利用履歴の一例を示す図である。 エレベータ利用履歴システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るエレベータ利用システムの全体概要を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について説明する。
〔全体概要〕
まず、図2を参照して本実施形態の全体概要について説明する。図2は、本実施形態に係るエレベータ利用システム200の全体概要を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係るエレベータ利用システム200は、スマートフォン(情報処理端末、情報処理装置)1およびエレベータ情報データベース100を含み、さらに、スマートフォン1による操作対象となるエレベータシステム(エレベータ監視部)2(第1エレベータシステム2A、第2エレベータシステム2B、第3エレベータシステム2C、第4エレベータシステム2D)を含む。なお、エレベータシステムは全てのものを含む必要は無く、操作対象となるエレベータシステムのみを含めばよい。
本実施形態に係るスマートフォン1には、後述するエレベータ選択アプリケーションがインストールされており、当該アプリケーションの機能の1つを実行するために必要なエレベータ情報をエレベータ情報データベース100から取得し、当該機能を実行するものである。
また、エレベータ利用システム200では、スマートフォン1を所持した利用者によるエレベータの利用状況がエレベータ利用記録データベース110(記憶部、記憶装置)に記録される。詳細は後述するが、エレベータ利用記録データベース110には、スマートフォン1の識別情報とエレベータの利用状況とが対応付けて記録されている。エレベータ利用システム200では、エレベータ利用記録データベース110を用いることにより、様々なサービスを提供可能となる。
(スマートフォン1の詳細)
本実施形態に係るスマートフォン1は、利用者が所持するスマートフォンであり、図2に示すように、エレベータシステム2と無線通信を行う。一例として、スマートフォン1は、エレベータシステム2のいずれかと無線通信を行うことにより、複数のエレベータのうちの利用者が乗るべきエレベータを利用者に通知する、エレベータ選択処理を実行する。スマートフォン1は、例えば、利用者の入力操作によって、所定のアプリケーション(後述するエレベータ選択アプリケーションプログラム130)を起動することにより、エレベータ選択処理を実行可能となる。
スマートフォン1は、図1に示すように、制御部10、入力部11(操作入力部)、表示部12、記憶部13、および通信部14を備える。
制御部10は、スマートフォン1を統括的に制御する。入力部11は、ユーザの入力操作を受け付けるハードウェアである。表示部12は、ユーザの入力操作に基づいて生成された各種画像を表示するハードウェアである。一例として、入力部11および表示部12は、タッチスクリーンとして一体となっていてもよい。記憶部13は、スマートフォン1が使用するプログラムおよびデータを永続的に保持するハードウェアであり、ストレージと表現することもできる。記憶部13は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、ハードディスク装置、フラッシュメモリ、その他の不揮発記憶装置として実現される。通信部14は、無線通信により、スマートフォン1の外部の装置と情報の送受信を行うハードウェアである。外部の装置は、例えば、上述したエレベータシステム2、エレベータ情報データベース100、およびエレベータ利用記録データベース110である。入力部11および表示部12は、入出力インターフェースと表現することもできる。通信部14は、通信インターフェースと表現することもできる。
制御部10は、表示制御部101、プログラム選択部102、処理実行部103、通信処理部104、および利用情報取得部(利用検知部)108を含んでいる。記憶部13は、少なくとも、エレベータ選択アプリケーションプログラム130を記憶している。なお、以降、エレベータ選択アプリケーションプログラム130を「エレベータ選択アプリ130」と記載する。エレベータ選択アプリ130は、共通操作画面生成プログラム131、および、エレベータ選択プログラム133を含んでいる。
図示してはいないが、スマートフォン1は、制御部10および記憶部13を実現するためのハードウェア構成として、さらに、プロセッサおよびメモリを備えている。
プロセッサは、スマートフォン1に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、メモリまたは記憶部13に格納されているプログラムに含まれる一連の命令を実行する。プロセッサは、一例として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)その他のデバイスとして実現される。
メモリは、プログラムおよびデータを一時的に保存する。プログラムは、例えば、記憶部13からロードされる。データは、コンピュータに入力されたデータと、プロセッサによって生成されたデータとを含む。メモリは、一例として、RAM(Random Access Memory)その他の揮発メモリとして実現される。
一例として、プロセッサは、記憶部13にアクセスし、記憶部13に格納されているプログラム(例えば、エレベータ選択アプリ130)をメモリにロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行する。これにより、制御部10に含まれている各部が構成される。なお、以降、エレベータ選択アプリ130をメモリにロードすることを、「エレベータ選択アプリ130を起動する」と称する場合がある。
記憶部13は、メモリカードのように着脱可能な記憶装置として実現されてもよい。また、スマートフォン1に内蔵されたストレージの代わりに、外部の記憶装置に保存されているプログラムおよびデータを使用する構成が使用されてもよい。この構成の場合、スマートフォン1は、例えば、外部の記憶装置と無線通信を行うことにより、自機においてエレベータ選択アプリ130を起動する。
なお、制御部10は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよい。
表示制御部101は、利用者の入力操作に基づいて各種画像を生成し、表示部12に表示させる。表示制御部101は、操作画面生成部105(画面生成部)および通知部106を含む。
操作画面生成部105は、利用者に入力操作を行わせるための操作画面を生成する。一例として、操作画面生成部105は、エレベータ選択アプリ130が起動されたことに伴い、操作画面を生成する。なお、操作画面生成部105は、共通操作画面生成プログラム131がメモリにロードされることにより構成される。一例として、操作画面は利用者がエレベータに乗る出発階、および、利用者がエレベータを降りる行先階の入力を受け付けるユーザーインターフェース(以下、「UI」と記載する)を含んでいてもよい。また、通知部106の詳細については後述する。
プログラム選択部102は、利用者の入力操作に基づき、エレベータ選択処理を実行するためのプログラムを選択する。一例として、プログラム選択部102は、入力された出発階および行先階を示す情報と、記憶部13に記憶されているエレベータ情報132とに基づき、エレベータ選択プログラム133に含まれるプログラムを選択する。
ここで、エレベータ選択プログラム133の詳細について説明する。エレベータ選択プログラム133は、例えば、第1プログラム、第2プログラム、第3プログラム、第4プログラム(いずれも不図示)を含んでいる。
一例として、第1プログラムは、A社によって作成されたプログラムであり、第1エレベータシステム2Aと通信し、エレベータ選択処理を実行するためのプログラムである。また、第2プログラムは、B社によって作成されたプログラムであり、第2エレベータシステム2Bと通信し、エレベータ選択処理を実行するためのプログラムである。また、第3プログラムは、C社によって作成されたプログラムであり、第3エレベータシステム2Cと通信し、エレベータ選択処理を実行するためのプログラムである。また、第4プログラムは、D社によって作成されたプログラムであり、第4エレベータシステム2Dと通信し、エレベータ選択処理を実行するためのプログラムである。
なお、各社が共通のエレベータ選択プログラムを用いるなどの場合、エレベータ選択プログラムは1つであってよい。この場合、スマートフォン1のプロセッサは、エレベータ選択アプリ130の起動に伴い、該エレベータ選択プログラムをメモリにロードし、処理実行部103を構成すればよい。
処理実行部103は、エレベータ選択アプリ130の主たる機能である、エレベータ選択処理を実行する。処理実行部103は、エレベータ選択プログラム133のうちのいずれかがメモリにロードされることにより構成される。
なお、スマートフォン1は、エレベータ選択アプリ130の起動に伴い、すべてのエレベータ選択プログラムをメモリにロードし、エレベータ選択プログラムそれぞれに対応する複数の処理実行部を構成してもよい。この場合、プログラム選択部102は、構成された処理実行部のうち、適切なものを選択する。
処理実行部103は、対応する通信処理部104に、利用者が入力した出発階および行先階の情報の送信、および、受信した情報の通知部106への出力を指示する。各処理実行部103と対応する通信処理部104については後述する。
なお、処理実行部103は、通信処理部104を構成するためのプログラムを選択する構成であってもよい。この例の場合、記憶部13は、第1通信処理部104A、第2通信処理部104B、第3通信処理部104C、第4通信処理部104Dのそれぞれを構成するための複数のプログラムを記憶している。スマートフォン1は、処理実行部103によって選択されたプログラムをメモリにロードし、通信処理部104を構成する。
通信処理部104は、処理実行部103の指示に基づき、通信部14を制御して、エレベータシステム2と無線通信を行わせる。通信処理部104は、第1通信処理部104A、第2通信処理部104B、第3通信処理部104C、第4通信処理部104Dを含んでいる。これらの各通信処理部104は、通信部14を制御して、対応するエレベータシステム2に、利用者が入力した出発階および行先階の情報を送信する。
また、通信処理部104は、通信部14を介して、利用者が乗るべきエレベータを示す情報をエレベータシステム2から受信し、該情報を処理実行部103からの指示に従って通知部106へ出力する。
第1通信処理部104A、第2通信処理部104B、第3通信処理部104C、第4通信処理部104Dは、それぞれ、第1エレベータシステム2A、第2エレベータシステム2B、第3エレベータシステム2C、第4エレベータシステム2Dに対応している。具体的には、各エレベータシステム2は、無線通信における通信方式が互いに異なっており、各通信処理部104は、通信相手となるエレベータシステム2の通信方式に対応している。
通信方式が互いに異なるとは、あるエレベータシステム2とスマートフォン1とが通信する場合、この通信と同一の方法で、別のエレベータシステム2とスマートフォン1とが通信することができないということである。一例として、各エレベータシステム2は、通信規格および通信プロトコルの少なくともいずれかが異なる。例えば、第1エレベータシステム2Aおよび第2エレベータシステム2Bの通信規格はWiFi(登録商標)である一方、第3エレベータシステム2Cおよび第4エレベータシステム2Dの通信規格はBluetooth(登録商標)である。また、例えば、第1エレベータシステム2Aおよび第3エレベータシステム2Cの通信プロトコルはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)である一方、第2エレベータシステム2Bおよび第4エレベータシステム2Dの通信プロトコルはUDP(User Datagram Protocol)である。
別の例として、各エレベータシステム2は、通信規格および通信プロトコルは同じであっても、スマートフォン1との通信に利用するデータフォーマットが異なっている。データフォーマットの違いについて、詳細は後述する。本開示では、2つのエレベータシステム2を比較したときに、通信規格、通信プロトコル、およびデータフォーマットのうち少なくとも何れかが異なることを、「通信方式が互いに異なる」と称する。なお、各エレベータシステム2の上記データフォーマットについて同一のものは無いため、「通信方式が互いに異なる」とは、「少なくともデータフォーマットが異なる」と表現してもよい。
なお、スマートフォン1の通信部14は、複数の通信規格に応じた通信に対応可能な1つの通信部であってもよいし、各通信規格に応じた複数の通信部により構成されていてもよい。通信部14は、スマートフォン1にインストールされているOS(オペレーティングシステム、不図示)によって制御され、動作する。なお、通信処理部104の通信相手となる各エレベータシステム2が、共通の通信方式で通信を行う場合、通信処理部104は、複数の通信処理部を備えていなくてもよい。
以上のように、プログラム選択部102によるプログラムの選択に応じて、第1通信処理部104A、第2通信処理部104B、第3通信処理部104C、第4通信処理部104Dのいずれかが選択されることとなる。つまり、プログラム選択部102は、通信処理部104のうちのいずれかを選択する、と表現することもできる。
通知部106は、選択された通信処理部104と、該通信処理部104と対応するエレベータシステム2との無線通信に基づき、利用者が乗るべきエレベータを利用者へ通知する。具体的には、通知部106は、通信処理部104から取得した情報に基づき、利用者が乗るべきエレベータを示す画像を生成し、表示部12に表示させる。
利用情報取得部108(利用検知部、送信部)は、処理実行部103からエレベータの利用情報を取得し、自身のスマートフォン1の識別情報とともに、通信部14を介してエレベータ利用記録データベース110に送信することにより、エレベータ利用記録データベース110に記録する。エレベータの利用情報は、例えば、エレベータ選択アプリ130を用いて利用者が登録した内容から取得することができる。なお、利用情報取得部108は、エレベータの利用情報を、利用者が利用しているエレベータとスマートフォン1との近距離無線通信により取得してもよい。
エレベータの利用情報とは、利用者が呼び登録を行った時刻、搭乗時刻、出発階、行先階、行先地等である。
(エレベータ利用記録データベース110の詳細)
次に、図5を参照して、エレベータ利用記録データベース110の詳細について説明する。上述したように、エレベータ利用記録データベース110は、スマートフォン1の識別情報と、当該スマートフォン1を所持した利用者が利用したエレベータの利用履歴とを対応付けて記憶している。なお、エレベータ利用記録データベース110には、スマートフォン1の識別情報とともに、当該スマートフォン1の所持者の属性情報を対応付けて予め記憶していてもよい。
属性情報を記憶しておくことにより、利用者の属性毎の利用状況を把握できるとともに、属性に応じたサービスの提供も可能となる。属性情報とは、例えば、利用者の年齢、性別、所属、その他特殊な事情(VIP、身体障害者等)である。
図5に示すように、エレベータ利用記録データベース110には、スマートフォン1の識別情報、当該スマートフォン1の所持者の属性情報、エレベータの利用履歴が対応付けて記録されている。図5に示す例では、1列目に、識別情報「AA001」、属性情報「年齢:65、性別:男性、所属:○×商事、特殊:AAA(VIPの意味)」、利用履歴「呼び登録時刻:2019/1/8 7:35:20、搭乗時刻:2019/1/8 7:37:20、待ち時間:2:00、出発階:1、行先階:10、行先場所:○×商事」と対応付けて記録されている。これは、識別情報「AA001」のスマートフォン1を所持者は、65歳の男性で、○×商事に所属し、VIPであり、2019/1/8 7:35:20に呼び登録を行い、2019/1/8 7:37:20に、待ち時間2分で1階からエレベータに搭乗し、10階で降りて、○×商事に行ったということを示している。
同様に、2列目には、識別情報「AA002」、属性情報「年齢:35、性別:女性、所属:○×商事、特殊:XXX(身体障害者の意味)」、利用履歴「呼び登録時刻:2019/1/8 7:40:43、搭乗時刻:2019/1/8 7:41:23、待ち時間:0:40、出発階:1、行先階:10、行先場所:○×商事」と対応付けて記録されている。これは、識別情報「AA002」のスマートフォン1を所持者は、35歳の女性で、○×商事に所属しており、身体障害者であり、2019/1/8 7:40:43に呼び登録を行い、2019/1/8 7:41:23に、待ち時間40秒で1階からエレベータに搭乗し、10階で降りて、○×商事に行ったということを示している。
以下、3列目以降も同様である。エレベータ利用記録データベース110に、このような情報を記録しておくことで、例えば、詳細な交通解析が可能となる。具体的には、「○×商事の社員の平均待ち時間」、「○×商事のVIPユーザの待ち時間」、「店舗へ向かう人の待ち時間」などの一般的な交通解析では不可能な解析を行うことができる。
また、例えば、ビル内にいるユーザへのアナウンスに利用することもできる。具体的には、あるユーザについて、「出発階:1F(エントランス階)、行先階:10F(オフィステナント階)」の情報が記録されている一方、同日に、「出発階:10F(オフィステナント階、行先階:)1F(エントランス階)」の情報が記録されていない場合、そのユーザは現在ビル内にいると推測できる。例えば、災害が起こった時などに、ビル内にいると推測されるユーザの有無を特定し、このようなユーザがいる場合に避難を促すなどのアナウンスを行うことができる。
なお、図5に示す例では、属性情報も対応付けて記録しているが属性情報は必須ではない。また、属性情報として、年齢、性別、所属、および特殊(VIP、身体障害者等)を含めているが、これらすべてが必須というわけではない。これらのうち、1つまたは任意の複数のみを記録するものであってもよい。また、利用履歴として、呼び登録時刻、搭乗時刻、待ち時間、出発階、行先階、行き先場所を含めているが、これらすべてが必須というわけではない。これらのうち、1つまたは任意の複数のみを記録するものであってもよい。
(スマートフォンがエレベータ選択処理を行う場合の処理の流れ)
図3は、スマートフォン1の制御部10がエレベータ選択処理を実行する場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4は、図3に示すフローチャートに含まれる、プログラム選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
操作画面生成部105は、エレベータ選択アプリ130の起動に伴い構成され、操作画面を生成し、表示部12に表示させる(S51)。入力部11は、出発階、行先階の入力を受け付ける(S52)。
出発階および行先階を示す情報を取得したプログラム選択部102は、プログラム選択処理を実行する(S53)。具体的には、プログラム選択部102は、エレベータ情報132を参照して、入力された出発階、行先階が1つのバンクでサービス可能であるか否かを判定する(S61)。より具体的には、プログラム選択部102は、エレベータ情報132の各レコードに格納された情報から特定される、各バンクのサービス可能階に、出発階および行先階が含まれているか否かを判定する。
ステップS61でYES、すなわち、入力された出発階、行先階が1つのバンクでサービス可能であると判定した場合、プログラム選択部102は、入力された出発階、行先階におけるサービスが可能バンクに対応するプログラムを選択する(S62〜S68)。
プログラム選択部102によってエレベータ選択プログラム133のいずれかが選択された場合、プログラム選択処理は終了し、制御部10aが実行する処理は図3に示すフローチャートに戻る。
一方、ステップS61でNO、すなわち、入力された出発階、行先階が1つのバンクでサービス可能でないと判定した場合、プログラム選択部102は、プログラムを選択しない。プログラム選択部102は、入力された出発階および行先階からプログラムを選択できない旨を通知部106へ通知する。通知部106は、該通知を受けると、入力された出発階および行先階からはエレベータ選択処理が実行できないことを示す通知画面を生成し、表示部12に表示する。これにより、通知部106は、入力された出発階および行先階からはエレベータ選択処理が実行できないことを利用者に通知する(S69)。そして、制御部10が実行する処理は図4に示すフローチャートのステップS52へ戻る。
再び図3を参照して、スマートフォン1の制御部10が実行する処理の流れの説明に戻る。選択されたプログラムにより、処理実行部103が構成されると(S54)、該処理実行部103は、対応する通信処理部104に、利用者が入力した出発階および行先階の情報の送信を指示する。
該指示を受けた通信処理部104は、利用者が入力した出発階および行先階の情報を、対応するエレベータシステム2へ送信するためのデータフォーマットを生成する(S55)。
通信処理部104は、生成したデータフォーマットにより、出発階、行先階の情報を対応するエレベータシステム2へ送信する(S56)。そして、通信処理部104は、利用者が乗るべきエレベータを示す情報を、エレベータシステム2から受信する(S57)。この送受信は、通信先のエレベータシステム2に対応する通信規格により行われる。例えば、第1通信処理部104AとA社製エレベータシステム2Aとが情報の送受信を行う場合、情報の送受信は、A社製エレベータシステム2Aに対応する通信規格であるWiFiにより行われる。また、例えば、第3通信処理部104CとC社製エレベータシステム2Cとが情報の送受信を行う場合、情報の送受信は、C社製エレベータシステム2Cに対応する通信規格であるBluetoothにより行われる。
エレベータシステム2は、出発階、行先階の情報を受信すると、該情報と、各エレベータの現在の位置、移動方向などの情報と、に基づき、利用者を最も早く行先階へ移動させることができるエレベータを特定する。そして、該エレベータを示す情報を、利用者が乗るべきエレベータを示す情報としてスマートフォン1へ送信する。
通信処理部104は、受信した情報を通知部106へ出力する。通知部106は、取得した情報に基づいて、乗るべきエレベータを利用者に通知する(S58)。一例として、通知部106は、取得した情報に基づいて、乗るべきエレベータを利用者に通知する通知画面を生成し、表示部12に表示させる。また、通知画面は、画像91が示すエレベータが含まれるバンクを示すテキスト92を含んでいてもよい。なお、画像91のみで、ユーザが乗るべきエレベータが特定できる場合、通知画面はテキスト92を含んでいなくてもよい。
(エレベータ利用記録データベース110に記録する処理の流れ)
次に、図6を参照して、エレベータの利用履歴をエレベータ利用記録データベース110に記録する処理の流れについて説明する。図6は、エレベータ利用記録データベース110に記録する処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、スマートフォン1において、所持者の属性情報の入力を受け付ける(S71)。なお、上述したように、属性情報の記録は必須ではない。そして、スマートフォン1からエレベータ利用記録データベース110に、当該スマートフォン1の識別情報と属性情報とを送信し、エレベータ利用記録データベース110に記録する。
次に、スマートフォン1の所持者がエレベータを利用すると、利用情報取得部108は、エレベータの利用情報を取得する(S72)。次に、スマートフォン1は、スマートフォン1の所持者の行先場所の情報である行先情報を取得する(S73)。行先情報の取得は、スマートフォン1の位置情報および予め記憶されている行先場所の位置情報を用いることにより取得できる。例えば、利用者の行先階に複数の店舗(行先候補値)が予め登録されており、当該複数の店舗から利用者が行った店舗を位置情報から特定し、行先情報とする。そして、利用情報取得部108は、利用情報および行き先情報をスマートフォン1の識別情報とともに、エレベータ利用記録データベース110に送信し、記録する(S72)。なお、行き先情報の取得、送信は必須ではない。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係るエレベータ利用システム200は、エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した複数のスマートフォン1と、エレベータの運転状況を監視するエレベータシステム2と、スマートフォン1を携帯する利用者がエレベータを利用したとみなせる事象を検知する利用情報取得部108と、利用情報取得部108による利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯するスマートフォン1の識別情報と、運転状況に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて記憶するエレベータ利用記録データベース110とを備える。
これにより、利用者の携帯するスマートフォン1の識別情報と当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とが応付けてエレベータ利用記録データベース110に記憶されるので、利用者毎にエレベータの利用履歴を蓄積しておくことができる。よって、蓄積された情報に基づく種々のサービスを提供することができる。
また、本実施形態に係るエレベータ利用システム200では、利用情報は、利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報を含むものであってもよい。これにより、時間帯別にエレベータにおける出発階から行先階までの交通量を把握することができる。また、時間帯毎の混雑度合に応じたエレベータの効率的な運用や、訪問者が多い階へ割り当てるエレベータを多くする等のオペレーションも行うことができる。
また、本実施形態に係るエレベータ利用システム200では、利用情報は、行先階に位置するものとして予め登録された1つ又は複数の行先候補地のうちの何れに利用者が行ったかを示す情報を含むものであってもよい。これにより、行先候補地毎の交通量(利用者の量)を把握することができる。
また、本実施形態に係るエレベータ利用システム200では、利用情報は、利用者が呼び登録を行った時刻、又は利用者が呼び登録を行った時刻から搭乗時刻までの待ち時間を示す情報を含むものであってもよい。これにより、待ち時間の分布を把握することができる。
また、本実施形態に係るエレベータ利用システム200では、エレベータ利用記録データベース110は、複数のスマートフォン1それぞれに関し、識別情報と利用者の属性情報とを対応付けて記憶するものであってもよい。これにより、属性毎の利用者の交通量(利用者数)を把握することができる。また、属性毎に異なる運用を行うこともできる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7に、本実施形態におけるエレベータ利用システム200の全体概要を示す。本実施形態におけるエレベータ利用システム200では、スマートフォン1とエレベータ利用記録データベース110との間にエレベータ利用記録サーバ210が設けられ、エレベータ利用記録データベース110に関する処理をエレベータ利用記録サーバ210が行うものである。
さらに、エレベータ利用記録サーバ210には、搭乗抽出部211が含まれる。搭乗抽出部211は、エレベータ利用記録データベース110に記録されている情報から所望の情報を抽出するものである。
搭乗抽出部211は、例えば、特定の時刻にエレベータに搭乗中の利用者の識別情報、属性情報を抽出することができ、抽出した情報を任意の外部装置に送信することができる。
これにより、例えば、災害等によりエレベータが停止したときに、エレベータに搭乗中の利用者を特定することができる。
(作用効果)
本実施形態に係るエレベータ利用システム200では、利用情報に基づき、特定時刻においてエレベータに搭乗中の利用者に対応する識別情報を抽出する搭乗抽出部211を備える。これにより、例えば地震等の災害時により停止したエレベータに搭乗中の利用者を特定することができる。
これにより、特定した利用者のスマートフォンに対し、「エレベータに乗車中ですか?」、「お怪我はありませんか?」などの通知を行うことができる。該通知に対し、利用者が返答可能な構成としてもよい。例えば、該通知を上記の文章を記載した画像とし、該画像に、利用者がタッチ可能なUIを含めておく。利用者が該インターフェースにタッチした場合、コメント入力画面がスマートフォンに表示される。これにより、利用者は、通知に対する返答を入力することができる。また例えば、該コメント入力画面に送信ボタン(UI)を含めておき、送信ボタンがタッチされた場合に、通知の送信先にコメントを送信できるようにしておけば、利用者は、自分の安否を送信もとに伝えることができる。
また、例えば、エレベータ利用システム200においていたずらを行なっている利用者を特定し、警告することもできる。具体的には、過去の履歴を含め、同一出発階、同一行先階を一定の時間以内に繰り返し登録している利用者を特定することができる。例えば、該回数が所定値を上回った場合、いたずらを行なっているとみなし、特定した利用者のスマートフォンに対し、警告のメッセージを送信し、表示させてもよい。
〔変形例〕
スマートフォン1は、外部の装置と通信する際、他の情報処理装置、例えば、ビル内に設置されたWiFiインターフェース部を介して通信してもよい。また、スマートフォン1は、エレベータシステム2と通信する際、公衆通信網を介して通信してもよい。
スマートフォン1は、エレベータ情報132を用いて、エレベータを利用するための操作を利用者に行わせるための操作画面を生成する機能のみを有し、該操作に基づく処理、例えば、上述したエレベータ選択処理は、別の装置(情報処理装置)が行ってもよい。すなわち、スマートフォン1は、上記操作に基づく情報を該別の装置に送信し、該別の装置が、エレベータ選択処理を行い、処理の結果をスマートフォン1に送信してもよい。
この例において、該別の装置は、例えば、建物に設置されたサーバであってもよいし、クラウドサーバであってもよい。なお、該別の装置は、複数のスマートフォン1と通信する場合、各スマートフォン1に正しい処理の結果を送信するために、各スマートフォン1を識別しておく必要がある。例えば、該別の装置は、各スマートフォン1から情報を受信したときに、スマートフォン1のIPアドレスと、内部変数であるシーケンスナンバーとを対応付けて記憶しておけばよい。例えば、該別の装置は、情報を受信するごとに、シーケンスナンバーを1増やし(インクリメントし)、IPアドレスと対応付けて記憶する。
この例の場合、エレベータの利用情報のエレベータ利用記録データベース110への送信は、上述した実施形態1と同様に、スマートフォン1が行ってもよいし、上記別の装置が行ってもよい。前者の場合は、利用情報取得部108が、受信した処理の結果に基づくエレベータの利用情報をエレベータ利用記録データベース110へ送信する。後者の場合は、利用情報取得部108が上記別の装置に備えられており、該別の装置に備えられた処理実行部103からエレベータの利用情報を取得し、スマートフォン1の識別情報(例えばIPアドレス)とともに、エレベータ利用記録データベース110に送信する。
各エレベータシステム2は、1つの情報処理装置、例えば、クラウドサーバ内の機能ブロックとして実現されてもよい。つまり、各エレベータシステム2は、ある情報処理装置内に構成された複数のエレベータ制御部であってもよい。
各エレベータシステム2が、クラウドサーバ内に構成された複数のエレベータ制御部である場合、スマートフォン1は、例えば、通信相手として特定したエレベータ制御部を示す情報を含めたデータフォーマットをクラウドサーバへ送信する。通信相手として特定したエレベータ制御部を示す情報は、例えば、各エレベータ制御部に予め設定された識別情報(ID)であってもよい。クラウドサーバの制御部(不図示)は、受信したデータフォーマットに格納された該識別情報に基づいて、いずれのエレベータ制御部に、利用者が乗るべきエレベータを特定させるか、を決定(特定)する。換言すれば、スマートフォン1は、どの識別情報をデータフォーマットに含めるかを特定することで、複数のエレベータ制御部から1つのエレベータ制御部を特定する。
該クラウドサーバは、1つの建物のエレベータを制御する複数のエレベータ制御部を1グループとし、該グループを複数有するものであってもよい。すなわち、複数の建物それぞれのエレベータの制御が、1つのクラウドサーバから行われるように構成されていてもよい。この例の場合、データフォーマットに格納される識別情報は、建物を示す部分と、エレベータ制御部を示す部分とからなる識別情報であってもよい。
また、上述の実施形態では、スマートフォン1とエレベータシステム2との無線通信により、エレベータ選択処理を実行する例を説明したが、スマートフォン1とエレベータシステム2との無線通信により実行される処理は、エレベータ選択処理に限定されない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項〕
本発明の一側面に係る内容は、以下のとおり表現することもできる。
本発明の態様1に係るプログラム(エレベータ選択アプリ130)は、エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した情報処理端末(スマートフォン1)への入力に基づき、実行されるプログラムである。前記プログラムは、前記情報処理端末を携帯する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知するステップと、前記検知するステップにおける利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転情報に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて、記憶装置(エレベータ利用記録データベース110)に送信するステップと、を実行させる。
1 スマートフォン(情報処理端末、情報処理装置)
2(2A、2B、2C、2D) エレベータシステム(エレベータ監視部)
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
14 通信部
100 エレベータ情報データベース
102 プログラム選択部
103 処理実行部
104 通信処理部
105 操作画面生成部
106 通知部
108 利用情報取得部(利用検知部)
110 エレベータ利用記録データベース(記憶部、記憶装置)
130 エレベータ選択アプリケーションプログラム(プログラム)
200 エレベータ利用システム

Claims (9)

  1. エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した複数の情報処理端末と、
    前記エレベータの運転状況を監視するエレベータ監視部と、
    前記情報処理端末を携帯する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知する利用検知部と、
    前記利用検知部による利用検知に基づき、前記エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記運転状況に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて記憶する記憶部とを備え
    前記利用情報は、(i)当該利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報、並びに(ii)前記行先階における行先場所であって、前記情報処理端末の位置情報に基づき特定される行先場所を示す行先情報を含む、
    エレベータ利用システム。
  2. 前記利用情報は、前記行先階に位置するものとして予め登録された1つ又は複数の行先候補地のうちの何れに利用者が行ったかを示す情報を含む、請求項に記載のエレベータ利用システム。
  3. 前記利用情報は、利用者が呼び登録を行った時刻、又は利用者が呼び登録を行った時刻から搭乗時刻までの待ち時間を示す情報を含む、請求項1または2の何れか1項に記載のエレベータ利用システム。
  4. 前記記憶部は、前記複数の情報処理端末それぞれに関し、前記識別情報と前記利用者の属性情報とを対応付けて記憶する、請求項1からの何れか1項に記載のエレベータ利用システム。
  5. 前記利用情報に基づき、特定時刻において前記エレベータに搭乗中の利用者に対応する識別情報を抽出する搭乗抽出部を備える、請求項1からの何れか1項に記載のエレベータ利用システム。
  6. 前記情報処理端末は通信機能を有し、
    前記情報処理端末と通信可能な通信部を備える、請求項1からの何れか1項に記載のエレベータ利用システム。
  7. エレベータを利用する利用者が携帯する、自機の識別情報を記憶した情報処理端末への入力に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転状況に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを取得し、当該識別情報と当該利用情報とを対応付けて記憶し、
    前記利用情報は、(i)当該利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報、並びに(ii)前記行先階における行先場所であって、前記情報処理端末の位置情報に基づき特定される行先場所を示す行先情報を含む、
    記憶装置。
  8. 自機の識別情報を記憶した情報処理端末を携帯する、エレベータを利用する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知する利用検知部と、
    前記利用検知部による利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転情報に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて、記憶装置に送信する送信部と、を備え
    前記利用情報は、(i)当該利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報、並びに(ii)前記行先階における行先場所であって、前記情報処理端末の位置情報に基づき特定される行先場所を示す行先情報を含む、
    情報処理装置。
  9. エレベータを利用する利用者が携帯可能であり、自機の識別情報を記憶した情報処理端末への入力に基づき、実行されるプログラムであって、
    前記情報処理端末を携帯する利用者が前記エレベータを利用したとみなせる事象を検知するステップと、
    前記検知するステップにおける利用検知に基づき、エレベータを利用したとみなされた利用者に関し、当該利用者の携帯する前記情報処理端末の識別情報と、前記エレベータの運転情報に基づき生成される当該利用者によるエレベータの利用状況を示す利用情報とを対応付けて、記憶装置に送信するステップと、を実行させ
    前記利用情報は、(i)当該利用者のエレベータへの搭乗時刻、出発階及び行先階を示す情報、並びに(ii)前記行先階における行先場所であって、前記情報処理端末の位置情報に基づき特定される行先場所を示す行先情報を含む、
    プログラム。
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