JP6939604B2 - 電着塗装方法及び電着塗装装置 - Google Patents
電着塗装方法及び電着塗装装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6939604B2 JP6939604B2 JP2018011694A JP2018011694A JP6939604B2 JP 6939604 B2 JP6939604 B2 JP 6939604B2 JP 2018011694 A JP2018011694 A JP 2018011694A JP 2018011694 A JP2018011694 A JP 2018011694A JP 6939604 B2 JP6939604 B2 JP 6939604B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- water
- electrodeposition coating
- furnace
- dehumidifying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
電着塗装エリアCは、自動車ボディ1の表面に電着塗膜層を形成するためのエリアである。電着塗装エリアCには、電着塗装ラインLの上流から順に、電着ステーションC1及び水洗ステーションC2が配置されている。
焼付乾燥エリアDは、電着塗膜層が形成された後洗浄された自動車ボディ1の表面に残留した洗浄水を除去し、該自動車ボディ1の表面を加熱して電着塗装膜を硬化させるためのエリアである。焼付乾燥エリアDには、電着塗装ラインLの上流から順に、除湿ステーションD1及び焼付乾燥ステーションD2が配置されている。
前置冷却器4では、除湿炉2から導入された空気を屋外冷却塔91で得られる冷水との熱交換によって冷却する。この前置冷却器4は、除湿炉2から導入された空気の温度をコントロールするためのものである。
本実施形態の自動車ボディ1は、ハンガー式搬送装置(オーバーヘッドコンベア)のハンガー45に搭載されて除湿炉2に搬入される。
前処理工程を終えた自動車ボディ1は、オーバーヘッドコンベアのハンガー45に搭載された状態で、電着ステーションC1に搬入される。電着ステーションC1において、電着槽21に浸漬され、自動車ボディ1と対極10との間に直流電圧が印加される。これにより、自動車ボディ1の表面に電着塗膜層が形成される。
以上より、本実施形態によれば、電着塗膜層が形成された自動車ボディ1を水洗すると、自動車ボディ1の表面が濡れ、洗浄水が残留した状態となる。濡れた自動車ボディ1を除湿炉2に搬入し、除湿炉2内で洗浄水を重力により自然滴下することで、残留した洗浄水の多くを除去できる。また、除湿炉2内に入ってきた空気を取り出して該空気の湿度を下げ、湿度の下がった空気を除湿炉2内に戻すことで除湿炉2内の湿度を下げるので、自動車ボディ1の表面温度を過度に上昇させることなく、自動車ボディ1の表面に付着した水分を緩やかに乾燥させることができる。これにより、自動車ボディ1の外観に洗浄水の跡が生じにくくなり、外観不良の発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、前置冷却器4及び後置加熱器6を設けたが、どちらか一方又はどちらも設けなくてもよい。
L 電着塗装ライン
C1 電着ステーション
C2 水洗ステーション
D1 除湿ステーション
D2 焼付乾燥ステーション
M 温湿度制御システム
1 自動車ボディ(被塗物)
2 除湿炉
4 前置冷却器
5 ヒートポンプ
6 後置加熱器
8 循環路
21 電着槽(電着手段)
25 第1ディップ水洗槽
31 UF装置(限外ろ過装置)
93 冷却器
94 加熱器
96 貯留部
97 フィルタ
Claims (12)
- 被塗物の表面に電着塗膜層を形成し、該電着塗膜層が形成された被塗物を洗浄する電着塗装工程と、
上記電着塗装工程の後に上記電着塗膜層の表面が洗浄水によって濡れた被塗物を除湿炉に搬入し、該除湿炉内において、該洗浄水を滴下水として滴下しつつ、該除湿炉内に入ってきた空気を取り出して該空気の湿度を下げ、該湿度の下がった空気を除湿炉内に戻すことによって、該除湿炉内の湿度を下げて、該被塗物の表面における洗浄水を乾燥させる除湿工程とを含み、
上記除湿工程において、上記除湿炉から取り出した空気を吸熱源とし、該除湿炉から取り出した空気を冷却した後の空気を放熱源とするヒートポンプを予め設けておき、
上記除湿炉から炉内空気を取り出し、該取り出した空気中の水分の一部が結露水として凝縮されるように、上記ヒートポンプを用いて、該取り出した炉内空気を冷却する工程と、
上記ヒートポンプを用いて、上記冷却した後の炉内空気を加熱する工程と、
上記ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱して上記除湿炉に戻す工程とをさらに含むことを特徴とする電着塗装方法。 - 被塗物の表面に電着塗膜層を形成し、該電着塗膜層が形成された被塗物を洗浄する電着塗装工程と、
上記電着塗装工程の後に上記電着塗膜層の表面が洗浄水によって濡れた被塗物を除湿炉に搬入し、該除湿炉内において、該洗浄水を滴下水として滴下しつつ、該除湿炉内に入ってきた空気を取り出して該空気の湿度を下げ、該湿度の下がった空気を除湿炉内に戻すことによって、該除湿炉内の湿度を下げて、該被塗物の表面における洗浄水を乾燥させる除湿工程とを含み、
上記除湿工程において、上記除湿炉から取り出した空気を吸熱源とし、該除湿炉から取り出した空気を冷却した後の空気を放熱源とするヒートポンプを予め設けておき、
上記除湿炉から炉内空気を取り出し、該取り出した空気中の水分の一部が結露水として凝縮されるように、上記ヒートポンプを用いて、該取り出した炉内空気を冷却する工程と、
上記ヒートポンプを用いて、上記冷却した後の炉内空気を加熱して、上記除湿炉に戻す工程とをさらに含み、
上記除湿炉内から排出される上記滴下水及び上記結露水を、上記電着塗装工程で用いられる洗浄水に戻すことを特徴とする電着塗装方法。 - 請求項2に記載の電着塗装方法において、
上記ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱して上記除湿炉に戻すことを特徴とする電着塗装方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電着塗装方法において、
上記除湿炉は、その内部の温度が、上記除湿炉内に搬入された被塗物の表面温度が100℃未満となるように管理されていることを特徴とする電着塗装方法。 - 請求項4に記載の電着塗装方法において、
上記除湿炉内に戻される空気の重量絶対湿度が22g/kg未満であることを特徴とする電着塗装方法。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の電着塗装方法において、
上記除湿炉から取り出した空気を、上記ヒートポンプによる冷却前に予備冷却することを特徴とする電着塗装方法。 - 被塗物の表面に電着塗膜層を形成する電着手段と、
上記電着塗膜層が形成された被塗物を洗浄する水洗手段と、
上記水洗手段から搬出された被塗物に付着した洗浄水を滴下水として滴下しつつ、内部に導入された空気を取り出して、該空気の湿度を下げ、該湿度の下がった空気を内部に戻すことによって内部の湿度を下げて、該被塗物の表面における洗浄水を乾燥させる除湿炉と、
上記除湿炉から空気が導入され、該導入された空気中の水分の一部が結露水として凝縮されるように、該導入された空気を冷却する冷却器と、
上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該導入された空気を加熱する加熱器と、
上記除湿炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記除湿炉に戻るように循環させる循環路と、
上記冷却器と上記加熱器とを連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプと、
上記循環路に配設され、上記加熱器によって加熱された空気をさらに加熱して上記除湿炉に戻す後置加熱器とを備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 被塗物の表面に電着塗膜層を形成する電着手段と、
上記電着塗膜層が形成された被塗物を洗浄する水洗手段と、
上記水洗手段から搬出された被塗物に付着した洗浄水を滴下水として滴下しつつ、内部に導入された空気を取り出して、該空気の湿度を下げ、該湿度の下がった空気を内部に戻すことによって内部の湿度を下げて、該被塗物の表面における洗浄水を乾燥させる除湿炉と、
上記除湿炉から空気が導入され、該導入された空気中の水分の一部が結露水として凝縮されるように、該導入された空気を冷却する冷却器と、
上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該導入された空気を加熱する加熱器と、
上記除湿炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記除湿炉に戻るように循環させる循環路と、
上記冷却器と上記加熱器とを連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプと、
上記除湿炉から排水された上記滴下水及び上記結露水の汚れを除去するフィルタと、
上記電着手段に設けられ、上記フィルタを通過した上記滴下水及び上記結露水が上記水洗手段に戻された後、上記滴下水及び上記結露水が上記水洗手段から上記電着手段を経由して導入され、上記滴下水及び上記結露水を含む電着手段内の溶液の電着塗料を回収するための限外ろ過装置とを備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項8に記載の電着塗装装置において、
上記循環路に配設され、上記加熱器によって加熱された空気をさらに加熱して上記除湿炉に戻す後置加熱器をさらに備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の電着塗装装置において、
上記除湿炉は、その内部の温度が、上記除湿炉内に搬入された被塗物の表面温度が100℃未満となるように管理されていることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項10に記載の電着塗装装置において、
上記除湿炉内に戻される空気の重量絶対湿度が22g/kg未満であることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項7〜11のいずれか1つに記載の電着塗装装置において、
上記循環路に配設され、上記除湿炉から取り出された空気を冷却して上記冷却器に導入する前置冷却器をさらに備えることを特徴とする電着塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018011694A JP6939604B2 (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 電着塗装方法及び電着塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018011694A JP6939604B2 (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 電着塗装方法及び電着塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019127643A JP2019127643A (ja) | 2019-08-01 |
JP6939604B2 true JP6939604B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=67471936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018011694A Active JP6939604B2 (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 電着塗装方法及び電着塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6939604B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110538972A (zh) * | 2019-08-23 | 2019-12-06 | 张家港广大特材股份有限公司 | 一种铸钢结晶器烘烤装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10030383C1 (de) * | 2000-06-21 | 2001-10-04 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren und Vorrichtung zum nicht-thermischen Trocknen von mit einem Wasserbasislack frisch lackierten Gegenständen, insbesondere Kraftfahrzeugkarosserien |
JP2009022856A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Nippon Paint Co Ltd | 塗装セッティング装置 |
-
2018
- 2018-01-26 JP JP2018011694A patent/JP6939604B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019127643A (ja) | 2019-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7447946B2 (ja) | 揮発性有機化合物の回収装置及び回収方法 | |
RU2564843C2 (ru) | Способ и очистная установка для очистки промышленно изготовленных конструктивных элементов | |
JP6939604B2 (ja) | 電着塗装方法及び電着塗装装置 | |
CN110575991A (zh) | 一种五金电镀加工用清洗设备及其清洗工艺 | |
JP6302372B2 (ja) | 塗装システム及び塗装システムの運転方法 | |
JP2004050021A (ja) | 自動車ボディの加熱冷却装置及び方法 | |
WO2019146445A1 (ja) | 電着塗装方法及び電着塗装装置 | |
JP2008082569A (ja) | 水切り乾燥装置及び水切り乾燥方法 | |
JP4225813B2 (ja) | ガラス基板表面乾燥装置 | |
JP6428750B2 (ja) | 塗装乾燥方法及びその装置 | |
KR100290001B1 (ko) | 분체 도장용 건조로 장치 | |
JP6664159B2 (ja) | 電着塗装システム、及び、電着塗装方法 | |
CN210194174U (zh) | 一种单泼单吸面料涂层设备 | |
US10245616B2 (en) | Gas flow device for a system for the radiation treatment of substrates | |
CN209459327U (zh) | 一种漆渣烘干系统 | |
JP2017176937A (ja) | 塗膜乾燥方法および塗膜乾燥炉 | |
TWM481390U (zh) | 廢水蒸發回收與濃縮結晶處理設備 | |
CN208894535U (zh) | 一种空调热交换器自动涂覆设备 | |
CN205323497U (zh) | 除湿机 | |
US20150202587A1 (en) | System for the radiation treatment of substrates | |
CN207857499U (zh) | 一种光学玻璃清洗机 | |
CN105908519A (zh) | 聚氨酯pu合成革半成品生产线 | |
JPS63190198A (ja) | 電着塗装方法とこの方法に用いる塗装装置 | |
JPH0543900Y2 (ja) | ||
JPH0731919A (ja) | 焼付塗装方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210816 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6939604 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |