JP6939398B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態における積層体の概略構成を示す断面図であり、図2は、図1に示す積層体の平面図である。
なお、第1の樹脂フィルム16を切り取り線16Xに沿って所定形状に破断した際に、ガラス積層体第1主面22A上に残存する領域を内周領域16Aとし、取り外される領域を外周領域16Bとする。
機能層12が防汚層であれば、ガラス積層体第1主面22Aに指紋跡のみならず、汗や埃など様々な汚れの付着を抑えたり、汚れを拭き取りやすくしたり、汚れを目立ちにくくしたりするといった機能を付与でき、表示面をきれいに保てる。また、タッチパネル操作の際にひっかかりのないスムーズな指滑り性が得られる。
図3に示す積層体20は、ガラス板第1主面11Aに2層の機能層を有する点で、第1の実施形態における積層体10と相違し、その他の特徴及び構成については、第1の実施形態における積層体10と同様である。したがって、本実施形態の積層体20も第1の実施形態における積層体10と同様の作用効果を奏する。そして、ガラス積層体15は、2層の機能層を有するので、各層による作用および機能層を積層したことにより得られる作用を実現できる。このような2層の機能層としては、ガラス板第1主面11Aに、反射防止層23および防汚層12をこの順で有することが好ましい。これにより、防汚層12をガラス積層体15の最表層に有することで、上述のとおり、指紋跡のみならず、汗や埃など様々な汚れの付着を抑えられる。また、反射防止層23を有することにより、積層体20をディスプレイ装置等に組み付けた場合に、外光による反射を抑え、ディスプレイ装置の表示画像の表示品質を高められる。
機能層が1層または2層以上であっても、ガラス積層体の最表面は防汚層であることが好ましい。
図4〜図6は、本実施形態の積層体の使用方法を説明するための概略構成図である。なお、簡略化のために、これらの図においては、ガラス板11、機能層12の詳細を省略し、ガラス積層体15として記載している。以下では、本実施形態の積層体をディスプレイパネルに貼り付けて、その後、筐体に取り付けることで、ガラス積層体をディスプレイ装置に組み込む方法を例として説明する。
ディスプレイパネルは、液晶パネル、有機ELパネルなどの公知の物を使用できる。
本発明において、ガラス板は、相対向するガラス板第1主面とガラス板第2主面とを有するガラス板を意味する。ガラス積層体は、当該ガラス板第1主面上に機能層を有する。そして、必要に応じて、ガラス板第1主面には、2層以上の機能層を有する。
ガラス積層体は、ガラス板第1主面上、すなわちガラス板の第1の樹脂フィルムと接する面上には、機能層を備える。これにより、ガラス板に機能を付与できる。機能層の構成は特に限定されず、光学的な機能、物理的な機能などを付与できる。光学的な機能としては、反射防止機能や防眩機能などが挙げられる。物理的な機能としては、防汚機能、撥水機能、抗菌機能などが挙げられる。また、ガラス板に第1の樹脂フィルムの内周領域16Aを機能フィルムとして使用する場合、機能フィルムをガラス板に固定させるため、プライマー処理をしてプライマー層を形成してもよい。
なお、ガラス板に機能層を形成する際、予めガラス板に対しUV照射処理や、プラズマ処理を実施してよい。これによりガラス板第1主面に存在する異物の除去ができ、均質な機能層を形成しやすくなる。
ガラス積層体は、ガラス板第1主面上には、機能層として、防汚層を有することが好ましい。これにより、ガラス板に対して、指紋跡のみならず汗や埃など様々な汚れの付着を抑えたり、汚れを拭き取りやすくしたり、汚れを目立ちにくくしたりするといった機能を付与でき、表示面をきれいに保てる。また、タッチパネル操作の際にひっかかりのないスムーズな指滑り性が得られる。
前記フッ素含有加水分解性ケイ素化合物は、撥水性、撥油性等の防汚性を有するものであれば特に限定されない。具体的には、パーフルオロポリエーテル基、パーフルオロアルキレン基及びパーフルオロアルキル基からなる群から選ばれる1つ以上の基を有する含フッ素加水分解性ケイ素化合物が挙げられる。
ガラス積層体は、ガラス板第1主面上には、機能層として、反射防止層を有することが好ましい。ガラス積層体に反射防止層を設けることで、外光による反射を抑え、ディスプレイ装置の表示画像の表示品質を高められる。反射防止層は、ガラス板第1主面と防汚層との間に有することが好ましい。
ガラス積層体は、ガラス板第1主面上には、機能層として、防眩層を有することが好ましい。防眩層は、ガラス板をエッチング液でエッチングする方法、微粒子を含む樹脂をガラス板第1主面に塗布して硬化する方法などで形成できる。
本発明の第1の樹脂フィルム及び第2の樹脂フィルムは、それぞれガラス積層体第1主面及びガラス積層体第2主面に剥離可能に粘着されている。本明細書における、剥離可能な粘着とは、樹脂フィルムが、ガラス積層体に粘着されて一体化されているが、作業者がガラス積層体を傷つけることが無い程度の負荷で樹脂フィルムを容易に剥離できる程度の粘着力で粘着されていることをいう。通常、樹脂フィルムは片面に粘着層を備え、樹脂フィルムは当該粘着層を介して粘着される。しかしながら、上述のように、第1の樹脂フィルム及び第2の樹脂フィルムと、ガラス積層体との分子間力によって粘着することもできる。また、第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムのガラス板の外周端11Eから外方にはみ出した部分とを接着させてもよい。これにより、ガラス積層体15が第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムとに内包されるため、外部からの異物の侵入を防げ、ガラス積層体15の汚染を防げる。
(接触角測定)
連続して製造した積層体の1枚目、10枚目及び50枚目の積層体において、第2の樹脂フィルムを剥離して、ガラス積層体第2主面(裏面)の接触角を測定することで防汚層の成分の転写の有無を評価した。
以下の手順により、ガラス積層体第1主面とガラス積層体第2主面上の第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムが、ガラス板の外周端から外方へはみ出ている積層体を連続して50枚製造した。
ラミネートローラーの貼合圧力を0.05MPaとすること以外は、例1と同様にして50枚の積層体を得た。
ラミネートローラーの貼合圧力を0.4MPaとすること以外は、例1と同様にして50枚の積層体を得た。
横幅がガラス積層体よりも左右でそれぞれ5mmだけ小さい第1の樹脂フィルムと第2の樹脂フィルムの反物を用意したこと以外は例1と同様にして、第1及び第2の樹脂フィルムが、横幅に関してガラス板の外周端から5mm内側に貼合されている50枚の積層体を得た。
ラミネートローラーの貼合圧力を0.05MPaとすること以外は、例4と同様にして50枚の積層体を得た。
ラミネートローラーの貼合圧力を0.4MPaとすること以外は、例4と同様にして50枚の積層体を得た。
(1) ガラス板と前記ガラス板の少なくとも第1の主面に機能層を有するガラス積層体、前記ガラス積層体の前記機能層を有する前記第1の主面に剥離可能に粘着された第1の樹脂フィルムと、前記ガラス積層体の前記第1の主面に対向する第2の主面に剥離可能に粘着された第2の樹脂フィルムとを含む積層体において、前記第1の樹脂フィルム及び前記第2の樹脂フィルムは、それぞれ前記ガラス積層体の前記第1の主面及び前記第2の主面よりも大きく、それぞれの端部が前記ガラス板の端部から外方にはみ出しており、前記第1の樹脂フィルムには、前記ガラス積層体の端部を基準として前記ガラス積層体の前記第1の主面の内側の領域に切り取り線を有することを特徴とする、積層体。
(2) 前記切り取り線は、前記ガラス積層体の端部を基準として前記ガラス積層体の前記第1の主面の内側へ3mm以内の領域に有することを特徴とする、(1)に記載の積層体。
(3) 前記機能層は、防汚層であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の積層体。
(4) 前記第1の主面と前記第1の樹脂フィルムとの密着力は、前記ガラス積層体の前記第2の主面と前記第2の樹脂フィルムとの密着力よりも大きいことを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の積層体。
(5) 前記防汚層は、フッ素含有有機化合物を含む層であることを特徴とする、(3)又は(4)に記載の積層体。
(6) 前記第1の樹脂フィルムの、前記第1の主面への密着力が0.01〜0.1N/10mmであることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の積層体。
(7) 前記第2の樹脂フィルムの、前記第2の主面への密着力が0.005〜0.1N/10mmであることを特徴とする、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の積層体。
(8) 前記第1の樹脂フィルム及び前記第2の樹脂フィルムは、前記ガラス積層体の前記第1の主面及び前記第2の主面に粘着層を介して剥離可能に粘着されていることを特徴とする、(1)〜(7)のいずれか1項に記載の積層体。
(9) 前記粘着層は、アクリル系樹脂またはポリウレタン系樹脂の粘着剤を含むことを特徴とする、(8)に記載の積層体。
(10) 前記ガラス積層体は、前記ガラス板と前記防汚層との間に、反射防止層を有していることを特徴とする、(3)〜(8)のいずれか1項に記載の積層体。
(11) 前記ガラス板は、化学強化ガラスであることを特徴とする、(1)〜(10)のいずれか1項に記載の積層体。
11 ガラス板
12 機能層(防汚層)
15 ガラス積層体
16 第1の樹脂フィルム
16X 切り取り線
17 第2の樹脂フィルム
Claims (12)
- ガラス板第1主面と前記ガラス板第1主面に対向するガラス板第2主面とを有するガラス板と、前記ガラス板第1主面に設けられた機能層と、を含むガラス積層体と、
前記ガラス積層体に積層された第1の樹脂フィルム及び第2の樹脂フィルムと、
を含む積層体であって、
前記ガラス積層体は、前記ガラス板第1主面側のガラス積層体第1主面と前記ガラス積層体第1主面に対向するガラス積層体第2主面と、を有し、
前記第1の樹脂フィルムは、前記ガラス積層体第1主面に剥離可能に粘着され、
前記第2の樹脂フィルムは、前記ガラス積層体第2主面に剥離可能に粘着され、
前記第1の樹脂フィルムおよび前記第2の樹脂フィルムは、それぞれ前記ガラス板の外周端から外方にはみ出すように前記ガラス積層体を覆っていて、
前記第1の樹脂フィルムは、前記第1の樹脂フィルムを所定形状に破断するための切り取り線を有することを特徴とする、積層体。 - 前記切り取り線は、前記ガラス板の外周端より内側の領域上に位置することを特徴とする、請求項1に記載の積層体。
- 前記切り取り線は、前記ガラス板の外周端から内側へ3mm以内の領域上に位置することを特徴とする、請求項1又は2に記載の積層体。
- 前記機能層は、防汚層であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記防汚層は、フッ素含有有機化合物を含む層であることを特徴とする、請求項4に記載の積層体。
- 前記ガラス積層体は、前記ガラス板と前記防汚層との間に、反射防止層を有していることを特徴とする、請求項4又は5に記載の積層体。
- 前記ガラス積層体第1主面と前記第1の樹脂フィルムとの密着力は、前記ガラス積層体第2主面と前記第2の樹脂フィルムとの密着力よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記ガラス積層体第1主面と前記第1の樹脂フィルムとの密着力が0.01〜0.1N/10mmであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記ガラス積層体第2主面と前記第2の樹脂フィルムとの密着力が0.005〜0.1N/10mmであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1の樹脂フィルム及び前記第2の樹脂フィルムは、前記ガラス積層体第1主面及び前記ガラス積層体第2主面に粘着層を介して剥離可能に粘着されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記粘着層は、アクリル系樹脂またはポリウレタン系樹脂の粘着剤を含むことを特徴とする、請求項10に記載の積層体。
- 前記ガラス板は、化学強化ガラスであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の積層体。
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