JP6939019B2 - 熱可塑性エラストマー組成物及びガラスラン - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物及びガラスラン Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用したガラスランに関するものである。
近年、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)、電気自動車(EV)等のように、電気モーターのみによる走行を一時的ないし終始行う自動車の車種及び販売数が増えてきている。同種の自動車では、電気モーターのみによる走行中にエンジン音がしないので、車外から車内に入ってくる音がエンジン音にマスキングされずに耳に入って気になるとの意見がある。そこで、従前の自動車よりもこの音を低減する必要性が高くなっている。
車外の音は、窓ガラスを振動させて車内に入ってくる部分が多い。窓ガラスの振動は、ガラスランが窓ガラスに当接することにより制動(制振)されることが分かっている。そこで、ガラスランの材料を検討することにより制振性を高めることができれば、車内に入ってくる音を低減させることができる。
他方、従来のガラスランの材料には、主にエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体(EPDM)ゴムが使用され、ガラスランの略直線部位の押出成形部とコーナー部位の型成形部とを型成形時に加硫接着して製造されてきた。しかし、近年のガラスランの材料には、生産性や環境対応の点から、加硫工程が不要なオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用されるようになり、押出成形部と型成形部とを型成形時に型接続して製造されることが増えてきた。そこで、ガラスランの材料にオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用し、その配合を検討して制振性を高めることが好ましい。
従来、制振性の指標となる動的粘弾性測定の損失係数tanδが大きなピーク値をもつ高分子材料が、制振材料として使用されている。例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、あるいはそれらの水素添加物(水添)である。そこで、ガラスランのオレフィン系熱可塑性エラストマーにSISやSIBSを配合することが考えられる。しかし、本発明者がその配合を行ってみると、上述した押出成形部とコーナーの型成形部とを型成形時に接続する際に、十分な接続強度が得られないという問題が判明した。
そのため、本発明者は、SISやSIBS以外の多くの材料の制振性を試験・検討した結果、分子運動性の指標となるパルスNMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴吸収法)の緩和時間(スピン−スピン緩和時間)と制振性とに負の相関がある(緩和時間が短いほど制振性が高い)ことを見出し、緩和時間が短い4−メチル−1−ペンテン共重合体に着目するに至った。
特許文献1には4−メチル−1−ペンテン・α−オレフィン共重合体について開示されている。また、特許文献2にはガラスランのランチャンネル部と当接する部分にプロピレン−αオレフィン共重合体を使用することが開示され、αオレフィンの例示の一つとして4−メチル−1−ペンテンが挙げられている。
しかし、ガラスランのオレフィン系熱可塑性エラストマーに4−メチル−1−ペンテン共重合体を配合する場合でも、窓ガラスに対する制振性、型成形による接続強度、圧縮永久歪(CS)という各特性を高いレベルで満たすように配合することは困難であった。
特許第5762303号公報 特許第3778856号公報
そこで、本発明の目的は、ガラスに対する制振性、型成形による接続強度、圧縮永久歪という各特性を高いレベルで満たすことができるガラスラン及びその熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
[1]架橋されているEPDM(A)22〜50質量部と、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)25〜66質量部と、前記EPDM(A)の架橋処理に関与したポリプロピレン(PP)(C)13〜30質量部とが、(A)と(B)と(C)の合計を100質量部として配合されている熱可塑性エラストマー組成物であって、
該組成物からなる厚さ2mmの試験片による400〜6300Hzの帯域の遮音減衰度が30dB以上であり、
該組成物からなる成形片に該組成物からなる型成形片を型成形すると同時に型接続してなる接続試験片の接続強度が3.1MPa以上であり、
該組成物からなる試験片の圧縮永久歪が65%以下であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
ここで、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)は、4−メチル−1−ペンテン成分とプロピレン成分との比が65:35〜80:20であることが好ましい。
また、オイル(D)30〜60質量部と、フィラー(E)10〜20質量部とがさらに配合されていることが好ましい。
[2]上記熱可塑性エラストマー組成物により少なくともシールリップが形成されているガラスラン。
[3]上記熱可塑性エラストマー組成物により押出成形部と該押出成形部に型接続された型成形部とが形成されているガラスラン。
<作用>
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ソフトセグメントが架橋されているEPDM(A)であり、ハードセグメントが4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)とPP(C)であるオレフィン系熱可塑性エラストマーである。よって、環境負荷が低く、リサイクル性が高い。
また、(A)と(B)と(C)とが上記の質量部で配合されたことにより、(ガラスに対する制振性と相関がある)後述方法での遮音減衰度が30dB以上、型成形による接続強度が3.1MPa以上、圧縮永久歪(CS)が65%以下となり、すなわちこれらの各特性が高いレベルで満たされる。
(A)架橋されているEPDM
架橋されているEPDM(A)22〜50質量部とするのは、22質量部未満では圧縮永久歪が不十分となり、50質量部を超えると遮音減衰度が不十分となるからであり、好ましくは24〜45質量部とする。
(B)4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体
4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体組成物(B)25〜66質量部とするのは、25質量部未満では制振性が不十分となり、66質量部を超えると接続強度と圧縮永久歪が不十分となるからであり、好ましくは30〜60質量部とする。
(B)の4−メチル−1−ペンテン成分とプロピレン成分との比が65:35〜80:20であることが好ましい理由は、4−メチル−1−ペンテン成分が、同比の範囲より少ないと制振性が低下する傾向となり、同比の範囲より多いと接続強度が低下する傾向となるからである。
(C)PP
PP(C)13〜30質量部とするのは、13質量部未満では接続性が不十分となり、30質量部を超えると遮音減衰度が不十分となるからである。
(D)オイル
オイル(D)としては、特に限定されないが、プロセスオイル、エクステンダオイル等を例示できる。オイルの成分としては、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、芳香族系オイル又はこれらのブレンドを例示できる。オイルを30〜60質量部配合すると、組成物の軟化により加工性が向上する。
(E)フィラー
フィラー(E)としては、特に限定されないが、クレー、タルク、カーボンブラックを例示できる。フィラーを10〜20質量部配合すると、組成物の補強材として作用する。
(その他の配合材料)
熱可塑性エラストマー組成物は、上記材料の他に、着色剤、分散剤、安定剤等の配合材料を含んでいてもよい。
上記熱可塑性エラストマー組成物により形成されるガラスランは、自動車等の乗物のガラスランに好適であり、前述した電気モーターのみによる走行を一時的ないし終始行う自動車のガラスランに特に好適である。
本発明によれば、ガラスに対する制振性、型成形による接続強度、圧縮永久歪という各特性を高いレベルで満たすことができるガラスラン及びその熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
(a)は自動車のドアと実施形態のガラスランを示す側面図、(b)は同ガラスランの側面図である。 図1のII−II線断面図である。 型成形による接続強度を測定する試験片の斜視図である。
図1に示すように、自動車のドアサッシュ10に組み付けられるガラスラン1は、押出成形部2とコーナーの型成形部6とが接続されてなる。図2に示すように、押出成形部2は、断面略コ字状のトリム部3と、トリム部3の開口両端部から互いに接近するよう斜め内側に延びる一対のシールリップ部4,4とを含み構成されている。型成形部6も、基本的に押出成形部2と同様に構成されている(断面図略)。窓ガラス11は一対のシールリップ部4,4の間をこれらに摺動して昇降し、一対のシールリップ部4,4は窓ガラス11との間をシールするとともに、窓ガラス11を制振して遮音性を高める。
押出成形部2は、トリム部3とシールリップ部4,4ともに、架橋されているEPDM(A)22〜50質量部と、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)25〜66質量部と、PP(C)13〜30質量部とが、(A)と(B)と(C)の合計を100質量部として配合され、オイル(D)30〜60質量部と、フィラー(E)10〜20質量部とがさらに配合されている熱可塑性エラストマー組成物を使用して、押出成形されたものである。
型成形部6は、押出成形部2と同一の熱可塑性エラストマー組成物を使用して、型成形されると同時に押出成形部2の切り口5に型接続されたものである。
ガラスラン1の押出成形部2と型成形部6の組成物として、次の表1に示す材料配合・成分の実施例を作製し、さらに比較例も作製して、特性を測定・比較した。
Figure 0006939019
ここで、各材料の詳細は次のとおりである。
・動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV):エクソン社の商品名「サントプレーン 121−73W175」である。成分の分析結果は、架橋EPDM30質量%、PP18質量%、プロセスオイル39質量%、クレー13質量%であった。また、パルスNMRの平均緩和時間は1371μ秒であった。
・オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO):三井化学社の商品名「アブソートマー EP−1001」である。4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体であり、4−メチル−1−ペンテン成分70質量%、プロピレン成分30質量%であった。また、パルスNMRの平均緩和時間は15.7μ秒であった。
・スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)−1:クラレ社の商品名「ハイブラー 5127」であり、成分はSISである。パルスNMRの平均緩和時間は17.3μ秒であった。
・スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)−2:クラレ社の商品名「ハイブラー 7125」であり、成分は水添SISである。パルスNMRの平均緩和時間は31.4μ秒であった。
また、架橋EPDMを(A)、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体を(B)、PPを(C)、プロセスオイルを(D)、クレーを(E)、(水添)SISを(F)と表記し、(A)と(B)又は(F)と(C)の合計を100質量部としたときの、(A)〜(F)の各質量部を上記各材料の配合と成分の比率とから算出し、表1に併記した。
作製した実施例及び比較例の組成物について、次の特性の測定を行った。測定結果を表1に示す。
(1)平均緩和時間
25℃におけるパルスNMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴吸収法)によりソリッドエコー(Solid Echo)法で緩和時間(スピン−スピン緩和時間)を測定し、3サンプルの平均時間を算出した。平均緩和時間の目標値を900μ秒以下とした。
(2)遮音減衰度
遮音減衰度とガラスに対する制振性とは相関がある(遮音減衰度が高いほど制振性が高い)ことが分かっている。そこで、遮音減衰度を測定することにより、ガラスに対する制振性を推定することにした。
具体的には、まず、組成物を80℃乾燥機にて24時間乾燥させた。220℃に予熱をしたラボプラストミルにて溶融温度220℃の組成物を押出して、幅20mm×長さ120mm×厚さ2mmの試験板を成形した。試験板の周囲を閉鎖し、試験板の一方側に設置したスピーカーからホワイトノイズを試験板に向けて発し、試験板の他方側に設置したマイクで試験板を透過した音を検出し、400〜6300Hzの帯域の遮音減衰度を測定した。遮音減衰度の目標値を30dB以上とした(ガラスに対する制振性も十分に高いと推定した。)。
(3)接続強度
JIS K7151に準拠して、(上記の実施形態の押出成形部2の代用として)プレス成形片をプレス成形した。
具体的には、まず、組成物を80℃乾燥機にて24h乾燥させた。プレス機の220℃に予熱した金型に組成物を充填し(固着防止のため金型と材料の間にフッ素樹脂シートを挟んだ)、5分間加熱プレスした後、速やかに冷却プレスへ移して、幅10mm×長さ80mm×厚さ4mmのプレス成形片を形成した。このプレス成形片を取り出して1/2の長さに切断し、図3の上半分に示すように、切り口5’が現れた幅10mm×長さ40mm×厚さ4mmのプレス成形切断片2’とした。
次に、JIS K7152に準拠して、(上記の実施形態の型成形部6の代用として)型接続片を型成形すると同時に、上記のプレス成形切断片2’に型接続した。具体的には、70℃に予熱したISO金型タイプBの金型に、上記のプレス成形切断片2’を切り口5’をキャビティに面するようにはめ込み、射出成形機にて溶融温度250℃の組成物を射出して、図3の下半分に示すように、幅10mm×長さ40mm×厚さ4mmの型成形片6’を型成形すると同時に、プレス成形切断片2’の切り口5’に型接続し、冷却した後、金型から取り出し、幅10mm×長さ80mm×厚さ4mmの接続試験片1’とした。
次に、JIS K7161に準拠して、接続試験片1’の接続強度を測定した。具体的には、プレス成形切断片2’の端部と型成形片6’の端部とをチャックし、試験速度200mm/分にて引張試験を行い、破断時の強度を測定し、3サンプルの平均値を接続強度とした。接続強度の目標値を3.1MPa以上とした。
(4)圧縮永久歪(CS)
JISK6262に準拠し、JIS規定(圧縮永久歪測定用テスト)のピースに高さ方向に25%の圧縮歪をかけ、70℃×24時間後に歪みを解放し、30分後に高さを測定し、試験前後の高さ変化から圧縮永久歪(CS)を算出した。圧縮永久歪の目標値を65%以下とした。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
1 ガラスラン
2 押出成形部
3 トリム部
4 シールリップ部
5 切り口
6 型成形部
10 ドアサッシュ
11 窓ガラス
1’ 接続試験片
2’ プレス成形切断片
5’ 切り口
6’ 型成形片

Claims (5)

  1. 架橋されているエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体(A)22〜50質量部と、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)25〜66質量部と、前記エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体(A)の架橋処理に関与したポリプロピレン(C)13〜30質量部とが、(A)と(B)と(C)の合計を100質量部として配合されている熱可塑性エラストマー組成物であって、
    該組成物からなる厚さ2mmの試験片による400〜6300Hzの帯域の遮音減衰度が30dB以上であり、
    該組成物からなる成形片に該組成物からなる型成形片を型成形すると同時に型接続してなる接続試験片の接続強度が3.1MPa以上であり、
    該組成物からなる試験片の圧縮永久歪が65%以下であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体(B)は、4−メチル−1−ペンテン成分とプロピレン成分との比が65:35〜80:20である請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. オイル(D)30〜60質量部と、フィラー(E)10〜20質量部とがさらに配合されている請求項1又は2記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 請求項1、2又は3記載の熱可塑性エラストマー組成物により少なくともシールリップが形成されているガラスラン。
  5. 請求項1、2又は3記載の熱可塑性エラストマー組成物により押出成形部と該押出成形部に型接続された型成形部とが形成されているガラスラン。
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