JP6937681B2 - コンバイン制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置を有するコンバインを制御するコンバイン制御システムに関する。
特許文献1には、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置を有するコンバインの発明が記載されている。このコンバインは、自動走行によって圃場での収穫作業を行うように構成されている。
特開2001−69836号公報
特許文献1には、圃場の未刈領域における角部の植立穀稈を刈り取るためにコンバインが方向転換を行う際の方向転換の方法については詳述されていない。
ここで、圃場の未刈領域における角部の植立穀稈を刈り取るためにコンバインが方向転換を行う際に、コンバインが未刈領域に入らないようにコンバインを制御する構成が考えられる。この構成によれば、方向転換の際に、コンバインが未刈領域の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できる。
しかしながら、この構成では、方向転換のために利用可能なスペースが比較的狭くなりがちである。これにより、方向転換を円滑に行うことができず、作業効率が低下してしまいやすい。
本発明の目的は、コンバインが未刈領域の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できると共に、コンバインの方向転換を円滑に行いやすいコンバイン制御システムを提供することである。
本発明の特徴は、
圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置を有するコンバインを制御するコンバイン制御システムであって、
前記コンバインの方向転換を制御する方向転換制御部を備え、
圃場の未刈領域における角部の植立穀稈を刈り取るために前記コンバインが方向転換を行う際、前記方向転換制御部は、植立穀稈を刈り取りながら旋回する刈取旋回動作を含む方向転換方法である角部用特別方向転換によって前記コンバインの方向転換が行われるように前記コンバインを制御し、
前記コンバインの方向転換方法を決定する決定部を備え、
前記方向転換制御部は、前記決定部による決定内容に従って前記コンバインの方向転換を制御するように構成されており、
前記決定部は、前記角部と圃場の境界線との間の距離が所定距離よりも短い場合には、前記角部の植立穀稈を刈り取るために行われる前記コンバインの方向転換が前記角部用特別方向転換によって行われることを決定し、
前記決定部は、前記角部と圃場の境界線との間の距離が前記所定距離以上である場合には、前記角部の植立穀稈を刈り取るために行われる前記コンバインの方向転換が前記角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われることを決定することにある。
本発明であれば、圃場の未刈領域における角部の植立穀稈を刈り取るためにコンバインが方向転換を行う際、コンバインは、角部用特別方向転換によって方向転換を行うように制御される。そして、この角部用特別方向転換には、植立穀稈を刈り取りながら旋回する刈取旋回動作が含まれている。
従って、本発明であれば、方向転換において、刈取旋回動作によりコンバインが未刈領域に入る。即ち、方向転換において、コンバインが植立穀稈を刈り取りながら未刈領域に入るため、コンバインが未刈領域の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できる。
しかも、方向転換の際にコンバインが未刈領域に入らないようにコンバインを制御する場合に比べて、方向転換のために利用可能なスペースが広くなる。これにより、コンバインの方向転換を円滑に行いやすい。
即ち、本発明であれば、コンバインが未刈領域の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できると共に、コンバインの方向転換を円滑に行いやすい。
また、本発明であれば、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的短い場合には、角部用特別方向転換を行うことにより、方向転換のためのスペースを広く確保しながら、確実に方向転換を行うことができる。
ここで、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的長い場合には、角部用特別方向転換を行わずとも、方向転換のために利用可能なスペースを広く確保しやすい。即ち、この場合には、角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法であっても、方向転換を行うことができる。
そして、本発明であれば、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的長い場合には、角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって、コンバインの方向転換が行われる。従って、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的長い場合には、角部用特別方向転換よりも迅速に方向転換が可能な方法によって方向転換を行う構成を実現できる。
従って、本発明であれば、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的短い場合には、角部用特別方向転換によって確実に方向転換を行いながらも、角部と圃場の境界線との間の距離が比較的長い場合には、角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって迅速な方向転換を行うことが可能な構成を実現できる。
さらに、本発明において、
前記角部用特別方向転換は、
方向転換前の前記コンバインの進行方向において前記角部よりも後側の位置まで後進する第1後進動作と、
前記第1後進動作の後に行われる前記刈取旋回動作と、
前記刈取旋回動作の後に行われる動作であって、方向転換後の前記コンバインの進行方向において前記角部よりも後側の位置まで後進する第2後進動作と、
前記第2後進動作の後に行われる前進動作と、を含んでいると好適である。
この構成によれば、刈取旋回動作に先立って、第1後進動作が行われる。これにより、コンバインが刈取旋回動作によって圃場の境界線を越えてしまう事態を回避しやすい。
しかも、この構成によれば、第2後進動作及び前進動作によって、コンバインが角部の植立穀稈を刈り取りやすい位置へ移動しながら方向転換を完了させやすい。
コンバインの左側面図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 圃場における周回走行を示す図である。 刈取走行経路に沿った刈取走行を示す図である。 角部用特別方向転換によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 鋭角部用特別αターンによって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 第1別実施形態において角部用特別方向転換によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 第1別実施形態において角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 第2別実施形態において角部用特別方向転換によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。 第3別実施形態において角部用特別方向転換によって方向転換が行われる場合の例を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、普通型のコンバイン1は、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、衛星測位モジュール80を備えている。
走行装置11は、コンバイン1における下部に備えられている。コンバイン1は、走行装置11によって自走可能である。
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11の上側に備えられている。運転部12には、コンバイン1の作業を監視する作業者が搭乗可能である。尚、作業者は、コンバイン1の機外からコンバイン1の作業を監視していても良い。
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の上側に設けられている。また、衛星測位モジュール80は、運転部12の上面に取り付けられている。
収穫装置Hは、コンバイン1における前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hの後側に設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15及びリール17を有している。
刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバイン1は、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
このように、コンバイン1は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置15を有している。
刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
また、図1に示すように、運転部12には、通信端末4が配置されている。通信端末4は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末4は、運転部12に固定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、通信端末4は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、通信端末4は、コンバイン1の機外に位置していても良い。
ここで、コンバイン1は、図3に示すように圃場における外周側の領域で穀物を収穫しながら周回走行を行った後、図4に示すように圃場における内側の領域で刈取走行を行うことにより、圃場の穀物を収穫するように構成されている。
そして、この収穫作業において、コンバイン1は、コンバイン制御システムAによって制御される。以下では、コンバイン制御システムAの構成について説明する。
〔コンバイン制御システムの構成〕
図2に示すように、コンバイン制御システムAは、衛星測位モジュール80及び制御部20を備えている。尚、制御部20は、コンバイン1に備えられている。また、上述の通り、衛星測位モジュール80も、コンバイン1に備えられている。
制御部20は、自車位置算出部21、経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、距離算出部25、決定部26を備えている。また、走行制御部23は、刈取走行制御部23a及び方向転換制御部23bを有している。
図1に示すように、衛星測位モジュール80は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星GSからのGPS信号を受信する。そして、図2に示すように、衛星測位モジュール80は、受信したGPS信号に基づいて、コンバイン1の自車位置を示す測位データを自車位置算出部21へ送る。
自車位置算出部21は、衛星測位モジュール80により出力された測位データに基づいて、コンバイン1の位置座標を経時的に算出する。算出されたコンバイン1の経時的な位置座標は、走行制御部23及び領域算出部24へ送られる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図4に示すように、外周領域SA及び作業対象領域CAを算出する。
より具体的には、領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、圃場の外周側における周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
例えば、図3においては、圃場の外周側における周回走行のためのコンバイン1の走行経路が矢印で示されている。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。そして、この走行経路に沿った刈取走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
図4に示すように、領域算出部24は、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
さらに、領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図5に示すように、作業対象領域CAにおける未刈領域CA1及び既刈領域CA2を算出する。
より具体的には、領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、作業対象領域CAにおける刈取走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が刈取走行した領域を既刈領域CA2として算出する。また、領域算出部24は、作業対象領域CAにおける既刈領域CA2以外の部分を、未刈領域CA1として算出する。
そして、図2に示すように、領域算出部24による算出結果は、経路算出部22及び距離算出部25へ送られる。
経路算出部22は、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LIを算出する。尚、図4に示すように、本実施形態において、刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線である。また、複数のメッシュ線は直線でなくても良く、湾曲していても良い。
図2に示すように、経路算出部22により算出された刈取走行経路LIは、走行制御部23へ送られる。
刈取走行制御部23aは、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部22から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、刈取走行制御部23aは、図4に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
また、距離算出部25は、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図5に示すように、未刈領域CA1における角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。
尚、距離算出部25は、角部CPと圃場の境界線OBとの間において最も幅の狭い部位を特定した上で、その部位における角部CPと圃場の境界線OBとの間の距離を、距離算出部25による最終的な算出結果として出力するように構成されていても良い。
また、距離算出部25は、角部CPと圃場の境界線OBとの間における複数の部位を選定し、選定された各部位において、角部CPと圃場の境界線OBとの間の距離を算出するように構成されていても良い。この場合、各部位において算出された距離のうち、最も短い距離が、距離算出部25による最終的な算出結果として出力されても良い。また、各部位において算出された距離の平均値が、距離算出部25による最終的な算出結果として出力されても良い。
そして、図2に示すように、距離算出部25により算出された距離は、決定部26へ送られる。
決定部26は、距離算出部25により算出された距離に基づいて、コンバイン1の方向転換方法を決定する。
詳述すると、決定部26は、角部CPと圃場の境界線OBとの間の距離が所定距離よりも短い場合には、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われることを決定する。
尚、この所定距離は、コンバイン1の機種に応じて決められる固定値であっても良いし、作業者によって任意に設定可能であっても良い。
また、角部用特別方向転換とは、刈取旋回動作を含む方向転換方法である。また、刈取旋回動作とは、植立穀稈を刈り取りながら旋回する動作である。特に、本実施形態における角部用特別方向転換は、図5に示すように、第1後進動作と、刈取旋回動作と、第2後進動作と、前進動作と、を含んでいる。
第1後進動作とは、刈取旋回動作に先立って行われる動作であって、方向転換前のコンバイン1の進行方向において角部CPよりも後側の位置まで後進する動作である。また、第2後進動作とは、刈取旋回動作の後に行われる動作であって、方向転換後のコンバイン1の進行方向において角部CPよりも後側の位置まで後進する動作である。また、前進動作とは、第2後進動作の後に行われる動作であって、前進する動作である。
このように、本実施形態において、角部用特別方向転換は、方向転換前のコンバイン1の進行方向において角部CPよりも後側の位置まで後進する第1後進動作と、第1後進動作の後に行われる刈取旋回動作と、刈取旋回動作の後に行われる動作であって、方向転換後のコンバイン1の進行方向において角部CPよりも後側の位置まで後進する第2後進動作と、第2後進動作の後に行われる前進動作と、を含んでいる。
また、決定部26は、角部CPと圃場の境界線OBとの間の距離が所定距離以上である場合には、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われることを決定する。
このように、コンバイン制御システムAは、コンバイン1の方向転換方法を決定する決定部26を備えている。
図2に示すように、決定部26による決定内容は、方向転換制御部23bへ送られる。そして、方向転換制御部23bは、決定部26による決定内容に従ってコンバイン1の方向転換を制御するように構成されている。
このように、コンバイン制御システムAは、コンバイン1の方向転換を制御する方向転換制御部23bを備えている。
ここで、上述の通り、決定部26は、角部CPと圃場の境界線OBとの間の距離が所定距離よりも短い場合には、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われることを決定する。そして、この場合、方向転換制御部23bは、角部CPの植立穀稈を刈り取るためにコンバイン1が方向転換を行う際、角部用特別方向転換によってコンバイン1の方向転換が行われるようにコンバイン1を制御することとなる。
このように、圃場の未刈領域CA1における角部CPの植立穀稈を刈り取るためにコンバイン1が方向転換を行う際、方向転換制御部23bは、植立穀稈を刈り取りながら旋回する刈取旋回動作を含む方向転換方法である角部用特別方向転換によってコンバイン1の方向転換が行われるようにコンバイン1を制御する。
〔コンバイン制御システムを利用した収穫作業の流れ〕
以下では、コンバイン制御システムAを利用した収穫作業の例として、コンバイン1が、図3に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
最初に、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線OBに沿って周回するように刈取走行を行う。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。この周回走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図3に示す周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、図4に示すように、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
次に、経路算出部22は、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行経路LIを設定する。
そして、作業者が自動走行開始ボタン(図示せず)を押すことにより、図4に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始される。このとき、刈取走行制御部23aは、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
尚、本実施形態においては、図3及び図4に示すように、圃場外に運搬車CVが駐車している。そして、外周領域SAにおいて、運搬車CVの近傍位置には、停車位置PPが設定されている。
運搬車CVは、コンバイン1が穀粒排出装置18から排出した穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
また、一つの刈取走行経路LIの全体を走行し終えると、コンバイン1は、方向転換を行い、別の刈取走行経路LIに沿った刈取走行を開始する。このとき、コンバイン1の方向転換は、方向転換制御部23bの制御によって自動的に行われる。
そして、作業対象領域CAにおける全ての刈取走行経路LIに沿った刈取走行が完了すると、圃場の全体が収穫済みとなる。
〔コンバインの方向転換について〕
以下では、コンバイン1の方向転換について説明する。まずは、コンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われる場合の例として、コンバイン1が図5に示す圃場で方向転換を行う場合について説明する。
図5における第1経路LI1及び第2経路LI2は、何れも、刈取走行経路LIである。また、第1経路LI1と第2経路LI2とは互いに直交している。
そして、図5では、コンバイン1が第1経路LI1に沿った刈取走行を完了した後、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第2経路LI2に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図5においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、第1経路LI1に沿った刈取走行を完了し、位置Q1に位置している。このとき、距離算出部25は、角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。図5に示すように、このとき算出される距離は、距離DS1である。
ここで、距離DS1は所定距離よりも短いものとする。そのため、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われることを決定する。
これにより、コンバイン1は、位置Q1から、角部用特別方向転換を開始する。まず、コンバイン1は、第1経路LI1に沿って第1後進動作を行う。これにより、図5に示すように、コンバイン1は位置Q2へ移動する。尚、位置Q2は、第1経路LI1に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
次に、コンバイン1は、刈取旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q3へ移動する。また、この刈取旋回動作により、角部CPの一部である部位CP1の植立穀稈が刈り取られる。
次に、コンバイン1は、第2後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q4へ移動する。尚、位置Q4は、第2経路LI2に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
そして、コンバイン1は、位置Q4から前進動作を行い、方向転換を完了する。
以上で説明した一連の動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第2経路LI2に沿う向きとなる。そして、第2経路LI2に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
次に、コンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われる場合の例として、コンバイン1が図6に示す圃場で方向転換を行う場合について説明する。
図6における第3経路LI3及び第4経路LI4は、何れも、刈取走行経路LIである。また、第3経路LI3と第4経路LI4とは互いに直交している。
そして、図6では、コンバイン1が第3経路LI3に沿った刈取走行を完了した後、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第4経路LI4に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図6においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、第3経路LI3に沿った刈取走行を完了し、位置Q5に位置している。このとき、距離算出部25は、角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。図6に示すように、このとき算出される距離は、距離DS2である。
ここで、距離DS2は所定距離以上であるものとする。そのため、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われることを決定する。
このとき、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が、通常αターンによって行われることを決定する。尚、通常αターンとは、図6に示すように、植立穀稈を刈り取らずに旋回する通常旋回動作を行った後、後進動作を行い、その後、前進動作を行う方向転換方法である。また、通常αターンは、角部用特別方向転換に比べて、迅速に方向転換が可能な方法である。
これにより、コンバイン1は、位置Q5から、通常αターンを開始する。まず、コンバイン1は、通常旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q6へ移動する。
次に、コンバイン1は、後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q7へ移動する。尚、位置Q7は、第4経路LI4に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
そして、コンバイン1は、位置Q7から前進動作を行い、方向転換を完了する。
以上で説明した一連の動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第4経路LI4に沿う向きとなる。そして、第4経路LI4に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
以上で説明した構成であれば、圃場の未刈領域CA1における角部CPの植立穀稈を刈り取るためにコンバイン1が方向転換を行う際、コンバイン1は、角部用特別方向転換によって方向転換を行うように制御される。そして、この角部用特別方向転換には、植立穀稈を刈り取りながら旋回する刈取旋回動作が含まれている。
従って、以上で説明した構成であれば、方向転換において、刈取旋回動作によりコンバイン1が未刈領域CA1に入る。即ち、方向転換において、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら未刈領域CA1に入るため、コンバイン1が未刈領域CA1の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できる。
しかも、方向転換の際にコンバイン1が未刈領域CA1に入らないようにコンバイン1を制御する場合に比べて、方向転換のために利用可能なスペースが広くなる。これにより、コンバイン1の方向転換を円滑に行いやすい。
即ち、以上で説明した構成であれば、コンバイン1が未刈領域CA1の植立穀稈を踏み付けてしまうことを回避できると共に、コンバイン1の方向転換を円滑に行いやすい。
〔圃場の鋭角部分における方向転換について〕
図5及び図6を参照して説明した通り、本実施形態においては、圃場の未刈領域CA1における角部CPの植立穀稈を刈り取るためにコンバイン1が方向転換を行う際、コンバイン1は、角部用特別方向転換または通常αターンによって方向転換を行うように制御される。
ここで、図7に示すように、圃場の鋭角部分においてコンバイン1が方向転換を行う場合には、コンバイン1は、鋭角部用特別αターンによって方向転換を行うように制御される。尚、鋭角部用特別αターンとは、図7に示すように、第1後進動作を行った後、植立穀稈を刈り取らずに旋回する通常旋回動作を行い、通常旋回動作の後に第2後進動作を行い、その後、前進動作を行う方向転換方法である。
以下では、コンバイン1の方向転換が鋭角部用特別αターンによって行われる場合の例として、コンバイン1が図7に示す圃場で方向転換を行う場合について説明する。
図7における第5経路LI5及び第6経路LI6は、何れも、刈取走行経路LIである。そして、図7では、圃場の鋭角部分において、コンバイン1が第5経路LI5に沿った刈取走行を完了した後、角部CPの植立穀稈を刈り取るために方向転換を行い、第6経路LI6に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図7においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、第5経路LI5に沿った刈取走行を完了し、位置Q8に位置している。そして、コンバイン1が圃場の鋭角部分に位置していることから、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が鋭角部用特別αターンによって行われることを決定する。
これにより、コンバイン1は、位置Q8から、鋭角部用特別αターンを開始する。まず、コンバイン1は、第5経路LI5に沿って第1後進動作を行う。これにより、図7に示すように、コンバイン1は位置Q9へ移動する。
次に、コンバイン1は、通常旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q10へ移動する。次に、コンバイン1は、第2後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q11へ移動する。そして、コンバイン1は、位置Q11から前進動作を行い、方向転換を完了する。
以上で説明した一連の動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第6経路LI6に沿う向きとなる。そして、第6経路LI6に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
また、以上で説明した鋭角部用特別αターンによれば、通常旋回動作に先立って、第1後進動作が行われる。これにより、圃場の鋭角部分においてコンバイン1が方向転換を行う場合に、コンバイン1が通常旋回動作によって圃場の境界線OBを越えてしまう事態を回避しやすい。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態において、角部用特別方向転換は、図5に示すように、第1後進動作と、刈取旋回動作と、第2後進動作と、前進動作と、を含んでいる。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。角部用特別方向転換は、第1後進動作と、第2後進動作と、前進動作と、のうちの一部または全てを含んでいなくても良い。
以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図8は、本発明に係る第1別実施形態においてコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われる場合の例を示す図である。この第1別実施形態において、角部用特別方向転換は、刈取旋回動作に先立つ第1後進動作を含んでいない。
図8における第7経路LI7は、刈取走行経路LIである。そして、図8では、コンバイン1が外周領域SAを走行しているときに、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第7経路LI7に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図8においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、外周領域SAを走行しており、位置Q12に位置している。このとき、距離算出部25は、角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。図8に示すように、このとき算出される距離は、距離DS3である。
ここで、距離DS3は所定距離よりも短いものとする。そのため、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われることを決定する。
これにより、コンバイン1は、位置Q12から、角部用特別方向転換を開始する。まず、コンバイン1は、刈取旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q13へ移動する。また、この刈取旋回動作により、角部CPの一部である部位CP2の植立穀稈が刈り取られる。
次に、コンバイン1は、後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q14へ移動する。尚、位置Q14は、第7経路LI7に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
そして、コンバイン1は、位置Q14から前進動作を行い、方向転換を完了する。
以上で説明した一連の動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第7経路LI7に沿う向きとなる。そして、第7経路LI7に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
次に、この第1別実施形態において、コンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われる場合の例として、コンバイン1が図9に示す圃場で方向転換を行う場合について説明する。
図9における第8経路LI8は、刈取走行経路LIである。そして、図9では、コンバイン1が外周領域SAを走行しているときに、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第8経路LI8に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図9においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、外周領域SAを走行しており、位置Q15に位置している。このとき、距離算出部25は、角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。図9に示すように、このとき算出される距離は、距離DS4である。
ここで、距離DS4は所定距離以上であるものとする。そのため、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われることを決定する。
このとき、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が、通常旋回によって行われることを決定する。尚、通常旋回とは、図9に示すように、植立穀稈を刈り取らずに旋回する通常旋回動作のみによって方向転換を行う方向転換方法である。
これにより、コンバイン1は、位置Q15から、通常旋回を開始する。即ち、コンバイン1は、位置Q15から通常旋回動作を行い、方向転換を完了する。
この通常旋回動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第8経路LI8に沿う向きとなる。そして、第8経路LI8に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
〔第2別実施形態〕
上記実施形態において、角部用特別方向転換は、図5に示すように、第1後進動作、刈取旋回動作、第2後進動作、前進動作の4つの動作のみから構成される。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。角部用特別方向転換は、第1後進動作、刈取旋回動作、第2後進動作、前進動作に加えて、別の動作を含んでいても良い。
以下では、本発明に係る第2別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図10は、本発明に係る第2別実施形態においてコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われる場合の例を示す図である。この第1別実施形態において、角部用特別方向転換は、第1後進動作、第1刈取旋回動作(本発明に係る「刈取旋回動作」に相当)、第2後進動作、第2刈取旋回動作(本発明に係る「刈取旋回動作」に相当)、第3後進動作、前進動作の6つの動作を含んでいる。
図10における第9経路LI9及び第10経路LI10は、何れも、刈取走行経路LIである。また、第9経路LI9と第10経路LI10とは互いに直交している。
そして、図10では、コンバイン1が第9経路LI9に沿った刈取走行を完了した後、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第10経路LI10に沿った刈取走行を開始するまでの動作が示されている。
尚、図10においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
最初に、コンバイン1は、第9経路LI9に沿った刈取走行を完了し、位置Q16に位置している。このとき、距離算出部25は、角部CPと、圃場の境界線OBと、の間の距離を算出する。図10に示すように、このとき算出される距離は、距離DS5である。
ここで、距離DS5は所定距離よりも短いものとする。そのため、決定部26は、角部CPの植立穀稈を刈り取るために行われるコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われることを決定する。
これにより、コンバイン1は、位置Q16から、角部用特別方向転換を開始する。まず、コンバイン1は、第9経路LI9に沿って第1後進動作を行う。これにより、図10に示すように、コンバイン1は位置Q17へ移動する。尚、位置Q17は、第9経路LI9に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
次に、コンバイン1は、第1刈取旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q18へ移動する。また、この第1刈取旋回動作により、角部CPの一部である部位CP3の植立穀稈が刈り取られる。
次に、コンバイン1は、第2後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q19へ移動する。尚、位置Q19は、第10経路LI10に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
次に、コンバイン1は、第2刈取旋回動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q20へ移動する。また、この第2刈取旋回動作により、角部CPの一部である部位CP4の植立穀稈が刈り取られる。
次に、コンバイン1は、第3後進動作を行う。これにより、コンバイン1は位置Q21へ移動する。尚、位置Q21は、第10経路LI10に沿った刈取走行の進行方向において角部CPよりも後側の位置である。
そして、コンバイン1は、位置Q21から前進動作を行い、方向転換を完了する。
以上で説明した一連の動作によって、コンバイン1の機体の向きは、第10経路LI10に沿う向きとなる。そして、第10経路LI10に沿った刈取走行が開始され、角部CPの植立穀稈が刈り取られる。
〔第3別実施形態〕
上記実施形態においては、刈取旋回動作により、角部CPの一部における植立穀稈が刈り取られる。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。本発明に係る「刈取旋回動作」によって刈り取られる植立穀稈は、角部CPの植立穀稈でなくても良い。
以下では、本発明に係る第3別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図11は、本発明に係る第3別実施形態においてコンバイン1の方向転換が角部用特別方向転換によって行われる場合の例を示す図である。
図11における第11経路LI11及び第12経路LI12は、何れも、刈取走行経路LIである。また、第11経路LI11と第12経路LI12とは互いに直交している。
そして、図11では、コンバイン1が第11経路LI11に沿った刈取走行を完了した後、角部CPの植立穀稈を刈り取るために90度の方向転換を行い、第12経路LI12に沿った刈取走行を開始するまでの動作が2通り示されている。
尚、図11においては、コンバイン1の動作を表すために、刈取装置15の前端部における機体左右方向中央部の軌跡を、矢印で示している。
コンバイン1は、図11に示す位置から、2通りの方向転換方法によって方向転換を行うことができる。
2通りの方向転換方法のうちの1つ目は、図5において説明したものと同様である。即ち、図11に示す1つ目の方向転換方法は、第1後進動作、刈取旋回動作、第2後進動作、前進動作の4つの動作により構成される。そして、この4つの動作のうちの刈取旋回動作では、角部CPの一部である部位CP5の植立穀稈が刈り取られる。
2通りの方向転換方法のうちの2つ目は、刈取旋回動作、後進動作、前進動作の3つの動作により構成される。そして、この3つの動作のうちの刈取旋回動作では、角部CP以外の部分における植立穀稈が刈り取られる。
詳述すると、図11に示す圃場には、2つの未刈領域CA1が存在する。2つの未刈領域CA1のうちの一方には、角部CPが含まれていると共に、第12経路LI12が設定されている。また、2つの未刈領域CA1のうちの他方は、方向転換前のコンバイン1の進行方向における前方に位置している。
そして、図11に示す2つ目の方向転換方法における刈取旋回動作では、2つの未刈領域CA1のうちの他方にコンバイン1が進入する。このとき、2つの未刈領域CA1のうちの他方における一部の植立穀稈が刈り取られる。その後、コンバイン1は後進動作及び前進動作を行い、方向転換を完了する。
尚、図11に示す2通りの方向転換方法は、何れも、本発明に係る「角部用特別方向転換」に相当する。
尚、以上に記載した各実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置11は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、経路算出部22により算出される刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、経路算出部22により算出される刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線でなくても良い。例えば、経路算出部22により算出される刈取走行経路LIは、渦巻き状の走行経路であっても良い。また、刈取走行経路LIは、別の刈取走行経路LIと直交していなくても良い。
(3)上記実施形態においては、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線OBに沿って周回するように刈取走行を行う。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が自動で走行し、圃場内の外周部分において、圃場の境界線OBに沿って周回するように刈取走行を行うように構成されていても良い。
(4)図5、図6、図8、図9、図10、図11に示した例では、コンバイン1は、90度の方向転換を行っている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。即ち、方向転換制御部23bの制御により、コンバイン1が90度以外の角度の方向転換を行う構成であっても良い。特に、本発明に係る「角部用特別方向転換」は、90度の方向転換方法に限定されず、90度以外の角度の方向転換方法であっても良い。
(5)上記実施形態において、決定部26がコンバイン1の方向転換方法を決定するタイミングは、コンバイン1が方向転換を行う直前である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、決定部26がコンバイン1の方向転換方法を決定するタイミングは、どの時点であっても良い。例えば、決定部26がコンバイン1の方向転換方法を決定するタイミングは、領域算出部24が外周領域SA及び作業対象領域CAを算出した時点であっても良い。
(6)刈取走行制御部23aは設けられていなくても良い。即ち、刈取走行経路LIに沿った刈取走行は、作業者がコンバイン1を手動操作することによって行われても良い。
(7)自車位置算出部21、経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、距離算出部25、決定部26のうち、一部または全てがコンバイン1の外部に備えられていても良いのであって、例えば、コンバイン1の外部に設けられた管理サーバに備えられていても良い。
(8)決定部26は設けられていなくても良い。
(9)距離算出部25は設けられていなくても良い。
(10)通信端末4は設けられていなくても良い。
(11)図3に示すように、上記実施形態における圃場の外形は四角形である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、圃場の外形は四角形以外の形状であっても良い。例えば、圃場の外形は五角形や三角形であっても良い。
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバインにも利用可能である。
1 コンバイン
15 刈取装置
20 制御部
23b 方向転換制御部
26 決定部
A コンバイン制御システム
CA1 未刈領域
CP 角部
OB 圃場の境界

Claims (2)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置を有するコンバインを制御するコンバイン制御システムであって、
    前記コンバインの方向転換を制御する方向転換制御部を備え、
    圃場の未刈領域における角部の植立穀稈を刈り取るために前記コンバインが方向転換を行う際、前記方向転換制御部は、植立穀稈を刈り取りながら旋回する刈取旋回動作を含む方向転換方法である角部用特別方向転換によって前記コンバインの方向転換が行われるように前記コンバインを制御し、
    前記コンバインの方向転換方法を決定する決定部を備え、
    前記方向転換制御部は、前記決定部による決定内容に従って前記コンバインの方向転換を制御するように構成されており、
    前記決定部は、前記角部と圃場の境界線との間の距離が所定距離よりも短い場合には、前記角部の植立穀稈を刈り取るために行われる前記コンバインの方向転換が前記角部用特別方向転換によって行われることを決定し、
    前記決定部は、前記角部と圃場の境界線との間の距離が前記所定距離以上である場合には、前記角部の植立穀稈を刈り取るために行われる前記コンバインの方向転換が前記角部用特別方向転換とは異なる方向転換方法によって行われることを決定するコンバイン制御システム。
  2. 前記角部用特別方向転換は、
    方向転換前の前記コンバインの進行方向において前記角部よりも後側の位置まで後進する第1後進動作と、
    前記第1後進動作の後に行われる前記刈取旋回動作と、
    前記刈取旋回動作の後に行われる動作であって、方向転換後の前記コンバインの進行方向において前記角部よりも後側の位置まで後進する第2後進動作と、
    前記第2後進動作の後に行われる前進動作と、を含んでいる請求項1に記載のコンバイン制御システム。
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