JP6937516B2 - 可変容量型圧縮機用制御弁及びその組立方法 - Google Patents

可変容量型圧縮機用制御弁及びその組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁に係り、特に、弁体を弁口開閉方向に移動(上下動)させるために備えられるベローズ装置等の弁体付勢部材の特性(セット荷重)を組立時に調整できるようにした可変容量型圧縮機用制御弁及びその組立方法に関する。
一般に、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁は、圧縮機の吐出室から吐出圧力Pdが導入されるとともに、その吐出圧力Pdを圧縮機の吸入圧力Psに応じて調圧することによりクランク室の圧力Pcを制御するようになっており、通常、下記特許文献1〜3等にも見られるように、弁口が設けられた弁室及び圧縮機の吸入室に連通するPs入出口を有し、前記弁口より上流側に圧縮機の吐出室に連通するPd導入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通するPc入出口が設けられた弁本体と、前記弁口を開閉するための弁体と、該弁体を弁口開閉方向に移動させるためのプランジャを有する電磁式アクチュエータと、前記圧縮機から吸入圧力Psが前記Ps入出口を介して導入される感圧室と、該感圧室の圧力に応じて前記弁体を弁口開閉方向に付勢するベローズ装置等の感圧応動部材と、を備えている。
このような構成の制御弁においては、電磁式アクチュエータのコイル、ステータ及び吸引子等からなるソレノイド部が通電されると、吸引子にプランジャが引き寄せられ、これに伴い、弁体が閉弁ばねの付勢力により、プランジャに追従するように閉弁方向に移動せしめられる。一方、圧縮機からPs入出口を介して導入された吸入圧力Psは、導入室からプランジャとその外周に配在された案内パイプとの間に形成される隙間等を介して感圧室に導入され、感圧応動部材(ベローズ装置)は感圧室の圧力(吸入圧力Ps)に応じて伸縮変位(吸入圧力Psが高いと収縮、低いと伸張)し、該変位(付勢力)が弁体に伝達され、それによって、弁口に対して弁体が昇降して弁開度が調整される。すなわち、弁開度は、吸引子によるプランジャの吸引力と、感圧応動部材の伸縮変位による付勢力と、開弁ばね(プランジャばね)及び閉弁ばねによる付勢力とによって決定され、その弁開度に応じて、クランク室の圧力Pcが制御される。
ところで、感圧応動部材としてのベローズ装置を備えた制御弁において、前記電磁式アクチュエータは、下記特許文献2にも所載のように、穴付き有底円筒状のハウジング内にコイルが内嵌されるとともに、コイルの上側にコネクタ部が載せられ、ハウジングの上端薄肉部をかしめることにより、コイル上にコネクタ部が組み付けられている。また、コイル(ステータ)の内周側にベローズ装置が配在され、ベローズ装置の下側に弁体(副弁体、主弁体)が配置され、ベローズ装置の上側に、弁体付勢部材(ベローズ装置、開弁ばね、及び閉弁ばね)の特性(セット荷重)を調整するための調整ねじが配在されている。調整ねじは、コイルの内周側に配在されたステータの上部に設けられた雌ねじ部に螺合せしめられ、該調整ねじを一方向に回すと、ベローズ装置を圧縮する方向にねじ込まれ、該調整ねじを他方向に回すと、ベローズ装置が伸長する方向に弛められる。つまり、調整ねじを回動させることにより、ベローズ装置等の特性(セット荷重)を調整することができる。
前記調整ねじによる特性(セット荷重)の調整作業は、コイル上にコネクタ部を組み付け固定する前に、コネクタ部を回すことにより行われる。すなわち、調整ねじの上部中央に回動操作用の溝穴(例えば六角穴)が設けられ、コネクタ部の下面側中央に前記溝穴に嵌め込まれる突部(例えば六角短柱)が突設されており、調整作業は、調整ねじの溝穴にコネクタ部の突部を嵌合させた状態でコネクタ部を回すことにより行われる。この調整作業が終了したら、ハウジングの上端薄肉部をかしめてコイルにコネクタ部を組み付け固定するようにされる。
特許第5553514号公報 特許第6140315号公報 特開2013−130126号公報
しかしながら、上記調整ねじによる特性(セット荷重)の調整作業は、通常、コイルに通電しながら行う必要があり、調整作業時にはコネクタ部から通電用のリード線が引き出されているので、調整作業がしづらく、時間がかかるという問題があった。
また、調整作業後にハウジングの上端薄肉部をかしめてコイルにコネクタ部を組み付け固定するので、特性調整後(かしめ時)に特性が適正値からずれやすいという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ベローズ装置等の特性の調整作業の作業性を改善できるとともに、特性調整後に特性が適正値からずれ難くされた可変容量型圧縮機用制御弁及びその組立方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、基本的には、弁口が設けられた弁室及び圧縮機の吸入室に連通するPs入出口を有し、前記弁口より上流側に圧縮機の吐出室に連通するPd導入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通するPc入出口が設けられた弁本体と、前記弁口を開閉するための弁体と、該弁体を弁口開閉方向に移動させるための電磁式アクチュエータと、前記圧縮機から吸入圧力Psが前記Ps入出口を介して導入される感圧室と、該感圧室の圧力に応じて前記弁体を弁口開閉方向に付勢する感圧応動部材とを備え、前記電磁式アクチュエータは、通電励磁用のコイル、該コイルの内周側に配在されたステータ及び吸引子、該吸引子に対して上下方向に移動自在に配在されたプランジャ、取付板を介して前記コイルに設けられたコネクタ部、及び、前記コイルに外挿された筒状のハウジングを備え、該ハウジングの一端部が前記弁本体に連結固定され、前記ハウジングの他端部が前記取付板の外周部にかしめ固定され、前記ステータの内周側に前記感圧応動部材が配在され、該感圧応動部材の一端側に前記弁体が配置され、前記感圧応動部材の他端側に、該感圧応動部材を含む弁体付勢部材の特性を調整するための調整部材が上下動可能に配在され、前記コネクタ部に、前記調整部材を上下動させるための特性調整用の操作部材が挿入される貫通穴が設けられていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成される。
他の好ましい態様では、前記貫通穴は、気密的に閉塞される。
他の好ましい態様では、前記貫通穴に、蓋栓部材が嵌挿される。
他の好ましい態様では、前記蓋栓部材は、前記貫通穴に溶融接合される。
他の好ましい態様では、前記蓋栓部材は、前記貫通穴内に緩く嵌挿されるとともに、該蓋栓部材の外周にOリングが装着される。
他の好ましい態様では、前記貫通穴又は該貫通穴と前記調整部材との間に形成される間隙部分の少なくとも一方に接着剤が気密的に充填される。
他の好ましい態様では、前記蓋栓部材は、前記操作部材を兼ねる。
他の好ましい態様では、前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成されており、前記蓋栓部材は、前記操作部材に加えて前記調整部材の回り止めを兼ねる。
他の好ましい態様では、前記調整部材の上部に回動操作用の溝穴が形成されるとともに、前記蓋栓部材の下部に前記溝穴に嵌め込まれる回動操作用の突部が突設される。
別の好ましい態様では、前記貫通穴は、下部小径部と上部大径部とからなる段付きで形成される。
一方、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の組立方法は、前記ハウジングの他端部を前記取付板の外周部にかしめ固定した後、前記貫通穴を介して前記操作部材で前記調整部材を上下動させて、前記感圧応動部材を含む弁体付勢部材の特性を調整することを特徴としている。
好ましい態様では、前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成され、前記操作部材で前記調整部材を回動させることにより前記特性を調整する。
他の好ましい態様では、前記操作部材として前記貫通穴に嵌挿する蓋栓部材を用いて前記調整部材を回動させることにより前記特性を調整する。
他の好ましい態様では、前記特性を調整した後に、前記貫通穴を気密的に閉塞する。
他の好ましい態様では、前記特性を調整した状態で、前記貫通穴に嵌挿する蓋栓部材を前記貫通穴に溶融接合して、前記貫通穴を気密的に閉塞する。
他の好ましい態様では、前記特性を調整した状態で、前記貫通穴又は該貫通穴と前記調整部材との間に形成される間隙部分の少なくとも一方に接着剤を充填して、前記貫通穴を気密的に閉塞する。
本発明によれば、ハウジングの他端部を取付板の外周部にかしめ固定した後、操作部材をコネクタ部の貫通穴に挿入して調整部材を上下動(回動)させることにより、感圧応動部材等の特性を調整することができる。すなわち、特性の調整を、リード線が引き出されているコネクタ部を回すことなく、コネクタ部に設けられた貫通穴に挿入される操作部材を回すだけで行えるので、特性の調整作業を容易かつ迅速にしかも正確に行うことができる。
また、ハウジングのかしめ固定後に特性の調整が行われるので、特性を適正値からずれ難くできる。
さらに、特性を調整した後に、貫通穴を気密的に閉塞することにより、コイル内への水気等の侵入を防止でき、故障等の発生を抑えることができる。
加えて、貫通穴を気密的に閉塞すべく蓋栓部材が嵌挿されるとともに、該蓋栓部材が操作部材及び調整部材の回り止めを兼ねることにより、特性調整作業及び水気侵入防止に必要とされる治具や部品の点数を削減でき、部品コスト、製造コストを低く抑えることができる。
本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態1の全体構成を示す縦断面図。 図1に示される可変容量型圧縮機用制御弁の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図。 本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態2の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図。 本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態3の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図。 本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態4の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図。 本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態5の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態1の全体構成を示す縦断面図、図2は、図1の電磁式アクチュエータ部分を示す拡大縦断面図である。
なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際に圧縮機に組み込まれた状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
以下においては、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態1〜5に共通する全体構成を簡単に説明し、その後に、本発明の特徴部分である電磁式アクチュエータ部分を各実施形態毎に説明する。
<制御弁1の全体構成>
図示実施形態の可変容量型圧縮機用制御弁1(後述する可変容量型圧縮機用制御弁2〜5も同様)は、上記特許文献1〜3に示されるものと同様に、圧縮機の吐出室から吐出圧力Pdが導入されるとともに、その吐出圧力Pdを圧縮機の吸入圧力Psに応じて調圧することによりクランク室の圧力Pcを制御するようになっている。
すなわち、制御弁1は、弁口22が設けられた弁室21及び圧縮機の吸入室に連通するPs入出口27を有し、弁口22より上流側に圧縮機の吐出室に連通するPd導入口25が設けられるとともに、弁口22より下流側に圧縮機のクランク室に連通するPc入出口26が設けられた弁本体20と、弁口22を開閉するための弁体(主弁体10、副弁体15)と、該弁体を弁口22開閉方向(上下方向)に移動させるためのプランジャ37を有する電磁式アクチュエータ30と、圧縮機から吸入圧力PsがPs入出口27を介して導入される感圧室45と、該感圧室45の圧力に応じて弁体(主弁体10、副弁体15)を弁口22開閉方向に付勢する感圧応動部材としてのベローズ装置40と、を備えている。
このような構成の制御弁1においては、電磁式アクチュエータ30のコイル32、ステータ33及び吸引子34等からなるソレノイド部が通電されると、吸引子34にプランジャ37が引き寄せられ、これに伴い、弁体(主弁体10、副弁体15)が閉弁ばね50の付勢力により、プランジャ37に追従するように閉弁方向に移動せしめられる。一方、圧縮機からPs入出口27を介して導入された吸入圧力Psは、導入室28からプランジャ37とその外周に配在された案内パイプ35との間に形成される隙間等を介して感圧室45に導入され、ベローズ装置40は感圧室45の圧力(吸入圧力Ps)に応じて伸縮変位(吸入圧力Psが高いと収縮、低いと伸張)し、該変位(付勢力)がプッシュロッド46を介して弁体(主弁体10、副弁体15)に伝達され、それによって、弁口22に対して弁体(主弁体10、副弁体15)が昇降して弁開度が調整される。すなわち、弁開度は、吸引子34によるプランジャ37の吸引力と、ベローズ装置40の伸縮変位による付勢力と、開弁ばね(プランジャばね)47及び閉弁ばね50による付勢力とによって決定され、その弁開度に応じて、クランク室の圧力Pcが制御される。
上記構成に加えて、本実施形態の制御弁1では、特許文献2、3と同様に、クランク室の圧力PcをPs入出口27を介して圧縮機の吸入室に逃がすための弁内逃がし通路16が(主弁体10の内部を貫通するように)設けられるとともに、該弁内逃がし通路16を開閉する副弁体15が(主弁体10の上側に)設けられ、電磁式アクチュエータ30の吸引力によりプランジャ37が最下降位置から上方向に連続的に移動せしめられるとき、該プランジャ37と一緒に副弁体15が弁内逃がし通路16を閉じたまま上方向に移動するとともに、該副弁体15に追従するように主弁体10が上方向に移動せしめられ、この主弁体10により弁口22が閉じられた後、さらにプランジャ37が上方向に移動せしめられると、副弁体15が前記プランジャ37と一体かつ前記主弁体10に対して相対移動して前記弁内逃がし通路16を開くようにされている。
なお、詳細な全体構成及び動作説明は、前記特許文献1(副弁体無し)、前記特許文献2、3(副弁体有り)あるいは、特許文献2の対応米国出願である米国特許出願公開第2012/0056113号に詳述されており、これらの開示を参照して引用することにより本明細書における開示に代える。
<電磁式アクチュエータ30部分の構成>
本実施形態1の制御弁1では、電磁式アクチュエータ30部分は、図2の拡大図を併せて参照すればよく分かるように、ボビン38、該ボビン38に外装された通電励磁用のコイル32、このコイル32の外周を覆うように設けられたコイル外装部32a、コイル32の内周側に配在された円筒状のステータ33、このステータ33の下部内周に内嵌固定された段付き短円筒状の吸引子34、ステータ33及び吸引子34の下端部外周(段差部)にその上端部が溶接により接合された案内パイプ35、吸引子34の下方で案内パイプ35の内周側に上下方向に摺動自在に配在された有底円筒状のプランジャ37、通し穴39a付き円板状の取付板39を介してコイル32の上側に設けられたコネクタ部31、前記コイル32に外挿される有底穴付き円筒状のハウジング60、及び、該ハウジング60の下端部(底部穴)と案内パイプ35の下端部との間に配在されてそれらを弁本体20の上部に連結固定するためのホルダ29を備えている。
前記ステータ33には、その上端部に雌ねじ部33iが形成された上部小径部33aが設けられ、この上部小径部33aには、後述するベローズ装置40を含む弁体付勢部材の特性(セット荷重)を調整するための、上部に前記雌ねじ部33iに螺合する雄ねじ部65eを有する調整ねじ部材(調整部材)65が下側から螺着せしめられている。
調整ねじ部材65の下半部外周(に設けられた環状溝)には、ステータ33の上部小径部33aとの間を封止するためのOリング66が装着されている。
前記ステータ33の内周側における、上部小径部33aに螺合せしめられた調整ねじ部材65と吸引子34との間には、圧縮機の吸入圧力Psが導入される感圧室45が形成され、この感圧室45には感圧応動部材としての、ベローズ41、下側凸状の上ストッパ42、下側凹状の下ストッパ43、及び圧縮コイルばね44からなるベローズ装置40が配在されている。さらに、ベローズ装置40の下側には、推力伝達部材としての段付き棒状のプッシュロッド46が軸線Oに沿って配在され、プッシュロッド46の下部は、プランジャ37に圧入等により内嵌固定された副弁体15に設けられた凹穴15aに内挿されている。また、プッシュロッド46と副弁体15との間には、圧縮コイルばねからなる開弁ばね(プランジャばね)47が縮装され、このプランジャばね47(の圧縮力)により、副弁体15を介してプランジャ37が下方(開弁方向)に付勢されるとともに、プッシュロッド46を介して前記ベローズ装置40が感圧室45内で保持されている。
前記取付板39の中央には、ステータ33の上部小径部33aを(若干の隙間を持って)通す通し穴39aが設けられるとともに、その外周側には、等角度間隔で複数個(例えば6個)の中径通し穴39bが設けられ、さらにその外周側にも同様に小径通し穴39cが設けられている。これにより、ボビン38、コイル32、コイル外装部32a、取付板39、及びコネクタ部31は、アウトサート成形により一体化されている。
この一体化されたコイル組立体におけるコイル外装部32aの外周には、ハウジング60が外挿されてその上端薄肉部(他端部)61が取付板39の外周部にかしめ固定されるとともに、その下端部(一端部)がホルダ29を介して弁本体20の上側に連結固定されている。なお、かしめ固定された上端薄肉部61と取付板39の上面外周部とコネクタ部31の下部の短円柱部31aとの三者間にはOリング63が封着されている。
コネクタ部31(及びコイル外装部32a)は、例えば熱可塑性樹脂を素材として作製されており、コネクタピン31gを有する横向きのソケット部31dが設けられるとともに、その中央部(軸線O上)には、前記ステータ33の上部小径部33aが挿入される上側に凹む断面円形の凹部31cが設けられ、この凹部31cの上面側に連なって、該コネクタ部31を厚み方向(上下方向)に貫くように、下部小径部70aと上部大径部70bとからなる下側凸状の段付き貫通穴70が設けられている。
この貫通穴70は、前記調整ねじ部材65を回動(上下動)させるための特性調整用の操作部材(不図示)を挿入するために設けられている。特性調整用の操作部材は、例えば、その先端部に調整ねじ部材65の頭部に形成された回動操作用の溝穴(例えば、マイナス溝、プラス溝、多角形溝等)65aに嵌め込まれる突部(例えば、板状突部、十字状突部、多角形状突部等)が設けられ、ベローズ装置40を含む弁体付勢部材の特性(セット荷重)の調整は、調整ねじ部材65の溝穴65aに操作部材の突部を嵌合させた状態で操作部材を回すことにより行われる。
なお、回動操作用の溝穴と突部の配置関係は逆でもよい。すなわち、調整ねじ部材65の頭部(上部)に突部を形成し、操作部材の先端部に前記突部が嵌め込まれる溝穴を形成してもよい。
また、前記貫通穴70には、下部小径部71aと該下部小径部71aより上下長(軸線O方向長さ)が長い上部大径部71bからなる断面下側凸状の蓋栓部材71が嵌挿されている。この蓋栓部材71は、例えば熱可塑性樹脂製とされ、該蓋栓部材71の外周部は、貫通穴70に超音波溶着により溶融接合されており(溶着部Y)、貫通穴70は、この蓋栓部材71により気密的に閉塞されている。
次に、主としてベローズ装置40等の特性(セット荷重)の調整に関連した制御弁1の組立方法の一例を説明する。
本実施形態の制御弁1では、下端部が弁本体20に連結固定されたハウジング60の上端薄肉部61を取付板39の外周部にかしめ固定した後、コイル32に通電しながら、前記コネクタ部31の貫通穴70を介して前記操作部材で前記調整ねじ部材65を回動させることにより上下動させて、ベローズ装置40等の特性(セット荷重)を調整する。
前記特性調整が終了したら、その調整状態を保持すべく、調整ねじ部材65を接着剤を用いる等して回動不能に固定しておく。
続いて、コイル32内部への水気等の侵入を防止すべく、蓋栓部材71を貫通穴70に嵌挿して、その外周部を貫通穴70に超音波溶着により溶融接合し(溶着部Y)、貫通穴70を蓋栓部材71により気密的に閉塞する。
このような構成とされた本実施形態の制御弁1及びその組立方法によれば、ハウジング60の上端薄肉部(他端部)61を取付板39の外周部にかしめ固定した後、操作部材をコネクタ部31の貫通穴70に挿入して調整ねじ部材(調整部材)65を回動(上下動)させることにより、ベローズ装置40等の特性を調整することができる。すなわち、特性の調整を、リード線が引き出されているコネクタ部31を回すことなく、コネクタ部31に設けられた貫通穴70に挿入される操作部材を回すだけで行えるので、特性の調整作業を容易かつ迅速にしかも正確に行うことができる。
また、ハウジング60のかしめ固定後に特性の調整が行われるので、特性を適正値からずれ難くできる。
さらに、特性を調整した後に、蓋栓部材71をコネクタ部31の貫通穴70に嵌挿して、超音波溶着によりその外周部を貫通穴70に溶融接合し、貫通穴70を蓋栓部材71により気密的に閉塞するので、コイル32内への水気等の侵入を防止でき、故障等の発生を抑えることができる。
[実施形態2]
本実施形態2の制御弁2が実施形態1の制御弁1と異なるのは、蓋栓部材の構成のみである。すなわち、本実施形態2の制御弁2では、図3に示されているように、蓋栓部材72は、実施形態1の蓋栓部材71と同様に、貫通穴70内に緩く嵌挿される下部小径部72aと上部大径部72bからなる断面下側凸状を呈し、その上部大径部72bの外周(に設けられた環状溝)に、コイル32内への水気等の侵入を防止すべくOリング77が装着されている。
本実施形態の制御弁2では、Oリング77の貫通穴70及び蓋栓部材72に対する圧接力(弾発力)により、貫通穴70が気密的に閉塞されるとともに、蓋栓部材72が回り難くされており、これにより、蓋栓部材72を貫通穴70に溶着する必要はない。
したがって、本実施形態2では、実施形態1と略同様な作用効果が得られることに加えて、実施形態1に比べて、超音波溶着工程が不要なことから製造コストを抑えることができるとともに、超音波溶着時における振動や熱等によって特性が適正値からずれることを防止できる。
[実施形態3]
本実施形態3の制御弁3が実施形態1、2の制御弁1、2と異なるのは、貫通穴の閉塞構成である。すなわち、本実施形態3の制御弁3では、図4に示されているように、蓋栓部材71、72に代えて、貫通穴70及び該貫通穴70と調整ねじ部材65との間に形成される間隙部分70cに、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂からなる接着剤73が気密的に充填されている。この接着剤73が硬化することにより、調整ねじ部材65が回動不能に固定される。
したがって、本実施形態3では、前記のように蓋栓部材71、72に代えて密閉部材として接着剤73を用いることにより、実施形態1、2と略同様な作用効果が得られることに加えて、蓋栓部材71、72や調整ねじ部材65の特性調整の終了後における回り止めが不要となり、実施形態1、2に比べて、部品コスト、製造コストを抑えることができる。
[実施形態4]
本実施形態4の制御弁4が実施形態1の制御弁1と異なるのは、蓋栓部材が操作部材及び調整ねじ部材の回り止めを兼ねていることである。すなわち、本実施形態4の制御弁4では、図5に示されているように、蓋栓部材74は、実施形態1の蓋栓部材71と同様に、例えば熱可塑性樹脂製とされ、貫通穴70内に緩く嵌挿される下部小径部74aと上部大径部74bに加えて、下部小径部74aの下部(下面)中央に、調整ねじ部材65の上部に形成された回動操作用の溝穴(例えば、マイナス溝、プラス溝、多角形溝等)65aに嵌め込まれる突部(例えば、板状突部、十字状突部、多角形状突部等)74cが(下向きに)突設されるとともに、上部大径部74bの上部(上面)中央には、当該蓋栓部材74を回動させるための上部溝穴(例えば、マイナス溝、プラス溝、多角形溝等)74dが形成されている。
なお、回動操作用の溝穴と突部の配置関係は逆でもよい。すなわち、調整ねじ部材65の上部に突部を形成し、蓋栓部材74の下部に前記突部が嵌め込まれる溝穴を形成してもよい。
したがって、ベローズ装置40を含む弁体付勢部材の特性(セット荷重)の調整は、蓋栓部材74を貫通穴70に嵌挿するとともに、調整ねじ部材65の溝穴65aに蓋栓部材74の突部74cを嵌合させた状態で、蓋栓部材74の上部溝穴74dを使用して蓋栓部材74を貫通穴70内で回動させることにより行われる。
また、蓋栓部材74の外周部は、貫通穴70に超音波溶着により溶融接合されており(溶着部Y)、貫通穴70は、この蓋栓部材74により気密的に閉塞されている。
次に、主としてベローズ装置40等の特性(セット荷重)の調整に関連した制御弁4の組立方法の一例を説明する。
本実施形態4の制御弁4では、下端部が弁本体20に連結固定されたハウジング60の上端薄肉部61を取付板39の外周部にかしめ固定した後、コイル32に通電しながら、突部74c付きの蓋栓部材74をコネクタ部31の貫通穴70に(上側から)嵌挿して、調整ねじ部材65の溝穴65aに蓋栓部材74の突部74cを嵌合させた状態で、蓋栓部材74の上部溝穴74dを使用して蓋栓部材74で調整ねじ部材65を回動させることにより上下動させて、ベローズ装置40等の特性(セット荷重)を調整する。
前記特性調整が終了したら、調整ねじ部材65の溝穴65aに蓋栓部材74の突部74cを嵌合させたまま、コイル32内部への水気等の侵入を防止すべく、蓋栓部材74の外周部を貫通穴70に超音波溶着により溶融接合し(溶着部Y)、貫通穴70を蓋栓部材74により気密的に閉塞する。
このような構成とされた本実施形態4の制御弁4及びその組立方法によれば、実施形態1〜3と同様に、ハウジング60の上端薄肉部(他端部)61を取付板39の外周部にかしめ固定した後、操作部材を兼ねる蓋栓部材74をコネクタ部31の貫通穴70に嵌挿して調整ねじ部材(調整部材)65を回動(上下動)させることにより、ベローズ装置40等の特性を調整することができる。すなわち、特性の調整を、リード線が引き出されているコネクタ部31を回すことなく、コネクタ部31に設けられた貫通穴70に嵌挿される蓋栓部材74を回すだけで行えるので、特性の調整作業を容易かつ迅速にしかも正確に行うことができる。
また、ハウジング60のかしめ固定後に特性の調整が行われるので、特性を適正値からずれ難くできる。
さらに、特性を調整した後に、蓋栓部材74の外周部を超音波溶着により貫通穴70に溶融接合し、貫通穴70を蓋栓部材74により気密的に閉塞するので、コイル32内への水気等の侵入を防止でき、故障等の発生を抑えることができるとともに、蓋栓部材74が貫通穴70に溶着されることにより、この蓋栓部材74が、特性調整後における調整ねじ部材65の回り止めの役目も果たす。
このように、蓋栓部材74が操作部材及び調整ねじ部材65の回り止めを兼ねることにより、特性調整作業及び水気侵入防止に必要とされる治具や部品の点数を削減でき、部品コスト、製造コストを低く抑えることができる。
[実施形態5]
本実施形態5の制御弁5が実施形態2の制御弁2と異なるのは、蓋栓部材75が操作部材及び調整ねじ部材の回り止めを兼ねていることである。換言すれば、本実施形態5の制御弁5が実施形態4の制御弁4と異なるのは、蓋栓部材の構成のみである。すなわち、本実施形態5の制御弁5では、図6に示されているように、蓋栓部材75は、実施形態4の蓋栓部材74と同様に、貫通穴70内に緩く嵌挿される下部小径部75aと上部大径部75bに加えて、下部小径部75aの下部(下面)中央に、調整ねじ部材65の上部に形成された回動操作用の溝穴65aに嵌め込まれる突部75cが(下向きに)突設されるとともに、上部大径部75の上部(上面)中央には、当該蓋栓部材75を回動させるための上部溝穴75dが形成されている。
また、上部大径部75bの外周(に設けられた環状溝)に、実施形態2と同様に、コイル32内への水気等の侵入を防止すべくOリング78が装着されている。
本実施形態の制御弁5では、Oリング78の貫通穴70及び蓋栓部材75に対する圧接力(弾発力)により、貫通穴70が気密的に閉塞されるとともに、蓋栓部材75が回り難くされており、これにより、蓋栓部材75が操作部材を兼ねるだけではなく、調整ねじ部材65の回り止めの役目も果たし、蓋栓部材75を貫通穴70に溶着する必要はない。
したがって、ベローズ装置40を含む弁体付勢部材の特性(セット荷重)の調整は、蓋栓部材75を貫通穴70に嵌挿するとともに、調整ねじ部材65の溝穴65aに蓋栓部材75の突部75cを嵌合させた状態で、蓋栓部材75の上部溝穴75dを使用して蓋栓部材75を貫通穴70内で回動させることにより行われる。
次に、主としてベローズ装置40等の特性(セット荷重)の調整に関連した制御弁5の組立方法の一例を説明する。
本実施形態5の制御弁5では、実施形態4と同様に、下端部が弁本体20に連結固定されたハウジング60の上端薄肉部61を取付板39の外周部にかしめ固定した後、コイル32に通電しながら、突部75c付きの蓋栓部材75をコネクタ部31の貫通穴70に(上側から)嵌挿して、調整ねじ部材65の溝穴65aに蓋栓部材75の突部75cを嵌合させた状態で、蓋栓部材75の上部溝穴75dを使用して蓋栓部材75で調整ねじ部材65を回動させることにより上下動させて、ベローズ装置40等の特性(セット荷重)を調整する。
本実施形態5では、前述したように、前記特性調整が終了した後、蓋栓部材75を貫通穴70に溶着(固着)する必要がないので、一旦特性の調整が終了した後においても、蓋栓部材75を回して再度特性の調整を行うことができる。
したがって、本実施形態5では、実施形態1〜4と略同様な作用効果が得られることに加えて、実施形態1〜4に比べて、一旦特性の調整が終了した後においても、蓋栓部材75を回して再度特性の調整を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、調整部材として、回すことにより上下動する、雄ねじ部65eを持つ調整ねじ部材65が用いられているが、これに限られることはなく、任意に上下動させることができる調整部材であれば、他の形態のものでもよい。
1、2、3、4、5 可変容量型圧縮機用制御弁
10 主弁体
15 副弁体
16 弁内逃がし通路
20 弁本体
21 弁室
22 弁口
25 Pd導入口
26 Pc入出口
27 Ps入出口
28 導入室
30 電磁式アクチュエータ
31 コネクタ部
32 コイル
33 ステータ
33i 雌ねじ部
34 吸引子
35 案内パイプ
37 プランジャ
38 ボビン
39 取付板
40 ベローズ装置(感圧応動部材)
45 感圧室
46 プッシュロッド
47 開弁ばね(プランジャばね)
50 閉弁ばね
60 ハウジング
61 上端薄肉部(他端部)
65 調整ねじ部材(調整部材)
65a 溝穴
65e 雄ねじ部
70 貫通穴
71、72、74、75 蓋栓部材
73 接着剤
74c、75c 突部
74d、75d 上部溝穴
77、78 Oリング

Claims (17)

  1. 弁口が設けられた弁室及び圧縮機の吸入室に連通するPs入出口を有し、前記弁口より上流側に圧縮機の吐出室に連通するPd導入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通するPc入出口が設けられた弁本体と、前記弁口を開閉するための弁体と、該弁体を弁口開閉方向に移動させるための電磁式アクチュエータと、前記圧縮機から吸入圧力Psが前記Ps入出口を介して導入される感圧室と、該感圧室の圧力に応じて前記弁体を弁口開閉方向に付勢する感圧応動部材とを備え、
    前記電磁式アクチュエータは、通電励磁用のコイル、該コイルの内周側に配在されたステータ及び吸引子、該吸引子に対して上下方向に移動自在に配在されたプランジャ、取付板を介して前記コイルに設けられたコネクタ部、及び、前記コイルに外挿された筒状のハウジングを備え、該ハウジングの一端部が前記弁本体に連結固定され、前記ハウジングの他端部が前記取付板の外周部にかしめ固定され、
    前記ステータの内周側に前記感圧応動部材が配在され、該感圧応動部材の一端側に前記弁体が配置され、前記感圧応動部材の他端側に、該感圧応動部材を含む弁体付勢部材の特性を調整するための調整部材が上下動可能に配在され、
    前記コネクタ部に、前記調整部材を上下動させるための特性調整用の操作部材が挿入される貫通穴が設けられていることを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁。
  2. 前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  3. 前記貫通穴は、気密的に閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  4. 前記貫通穴に、蓋栓部材が嵌挿されていることを特徴とする請求項3に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  5. 前記蓋栓部材は、前記貫通穴に溶融接合されていることを特徴とする請求項4に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  6. 前記蓋栓部材は、前記貫通穴内に緩く嵌挿されるとともに、該蓋栓部材の外周にOリングが装着されていることを特徴とする請求項4に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  7. 前記貫通穴又は該貫通穴と前記調整部材との間に形成される間隙部分の少なくとも一方に接着剤が気密的に充填されていることを特徴とする請求項3に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  8. 前記蓋栓部材は、前記操作部材を兼ねていることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  9. 前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成されており、前記蓋栓部材は、前記操作部材に加えて前記調整部材の回り止めを兼ねていることを特徴とする請求項8に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  10. 前記調整部材の上部に回動操作用の溝穴が形成されるとともに、前記蓋栓部材の下部に前記溝穴に嵌め込まれる回動操作用の突部が突設されていることを特徴とする請求項9に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  11. 前記貫通穴は、下部小径部と上部大径部とからなる段付きで形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  12. 請求項1に記載の可変容量型圧縮機用制御弁の組立方法であって、
    前記ハウジングの他端部を前記取付板の外周部にかしめ固定した後、前記貫通穴を介して前記操作部材で前記調整部材を上下動させて、前記感圧応動部材を含む弁体付勢部材の特性を調整することを特徴とする組立方法。
  13. 前記調整部材に雄ねじ部が形成され、前記ステータに前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成され、
    前記操作部材で前記調整部材を回動させることにより前記特性を調整することを特徴とする請求項12に記載の組立方法。
  14. 前記操作部材として前記貫通穴に嵌挿する蓋栓部材を用いて前記調整部材を回動させることにより前記特性を調整することを特徴とする請求項13に記載の組立方法。
  15. 前記特性を調整した後に、前記貫通穴を気密的に閉塞することを特徴とする請求項12に記載の組立方法。
  16. 前記特性を調整した状態で、前記貫通穴に嵌挿する蓋栓部材を前記貫通穴に溶融接合して、前記貫通穴を気密的に閉塞することを特徴とする請求項15に記載の組立方法。
  17. 前記特性を調整した状態で、前記貫通穴又は該貫通穴と前記調整部材との間に形成される間隙部分の少なくとも一方に接着剤を充填して、前記貫通穴を気密的に閉塞することを特徴とする請求項15に記載の組立方法。
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