JP6936377B1 - 商品提案装置、商品提案方法、および、商品提案プログラム - Google Patents

商品提案装置、商品提案方法、および、商品提案プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客の状況やニーズ及び店舗側の商品管理状況に応じた精度良好な販促活動を支援し、顧客に好適な購買行動を提案する商品提案装置、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】商品提案装置10は、各レシピの利用履歴を格納する利用履歴格納部100、商品の販促情報を格納する商品情報格納部101、レシピのユーザによる商品の購入情報を管理する購入情報格納部102、利用履歴に基づき、所定のユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、購入情報に基づき、ユーザによる購入済み材料を特定し、購入済み材料と規定材料との差分をユーザの保有材料と推定する保有材料推定部103、販促情報において販促対象とされている商品に対応する材料のうち、ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定する対象判定部104及び販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、ユーザの端末宛てに配信する情報配信部105を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、商品提案装置、商品提案方法、および、商品提案プログラムに関する。
実店舗かECサイトかに関わらず、商品販売のための様々なプラットフォームやチャネルが存在し、そこで販売される商品の種類も膨大なものとなっている。そのため、小売業者やメーカーらは、競合他社との競争に打ち勝つべく、種々の販促活動を行っている。
例えば、特許文献1には、商品に対する顧客の動作に応じて効果的なプロモーションを行うべく、当該顧客の動作を撮像してトラッキングし、その動作に対応した商品に関連する割引クーポン等をユーザに提示する手法(特許文献1参照)などが提案されている。
また他にも、顧客増につながる施策を提案すべく、小売業者側のシステムから、顧客の識別情報や販売価格を含むPOSデータを取得し、このPOSデータと、値引き情報を含むプロモーション情報とに基づいて、特定のプロモーションにおいて値引き販売した商品の値引き情報を特定するとともに販売数量をカウントするといった手法(特許文献2参照)なども提案されている。
WO2015/033575 特開2016−91385号公報
ところが、顧客にクーポン等が提供されるとしても、当該顧客における商品の購入や使用の実態、あるいは店舗での商品販売の実績といった現実の状況と連動していないケースも多い。
例えば、顧客が多量に保有中の商品であって、しかも今後しばらく使いそうにない商品に関してクーポン配信を行うケースがある。しかも、顧客がすでに十分保有している商品に関して販促活動を行う状態が生じる。
こうなると、顧客からすれば「自分にとって現在は購入不要な商品のクーポンが配信されてきて煩わしく、迷惑に感じた」、といった体験に陥りやすくなる。
換言すれば、確かに過去購入したことはあるものの現在持て余しており、かつその使用頻度が小さい商品に関してクーポンが数多く送られてきて憂鬱になった、あるいは、配信されたクーポンに魅力を感じ商品購入のモチベーションが高まったとしても、最終的には徒労に終わったという状態になりやすい。いずれにせよ、顧客における買物体験としては残念な結果と言える。
店舗側の視点からしても、販促活動の効果が限定的となりやすい。それどころか、かえって顧客における購入意欲や店舗への信頼感が大きくそがれるおそれもある。
しかも、販促効果を効率的に検証する仕組みが無いとすれば、当該店舗における販売戦略を適宜に修正することも難しくなる。例えば、クーポン情報等を含む広告動画などの販促情報を閲覧したユーザの行動について、例えば当該動画を見て実際に店舗に足を運び、該当商品を購入したのか、その後それを使用したのか、などといったデータを取得するのは困難で、それに基づく販売戦略の立案・修正も難しい。
そこで本開示は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、実際に顧客の置かれた状況やニーズ及び店舗側の商品管理状況等に応じた精度良好な販促活動を支援し、ひいては、顧客にとって好適な購買行動を提案可能とする技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本開示の一態様における商品提案装置は、各レシピの利用履歴を格納する利用履歴格納部と、商品の販促情報を格納する商品情報格納部と、前記レシピのユーザによる商品の購入情報を、当該商品の販売を行う小売業者のシステムから取得して管理する購入情報格納部と、前記利用履歴に基づき、所定のユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定する保有材料推定部と、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応する材料のうち、前記ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定する対象判定部と、前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信する情報配信部と、を備えるものである。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記保有材料推定部は、ユーザごとの前記利用履歴において、当該ユーザが店舗のサイネージ端末にて一定時間視聴したレシピ、当該ユーザの端末から利用申告を受けたレシピを特定し、当該レシピにて前記規定材料を特定するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記情報配信部は、各レシピのうち、当該規定材料と、前記ユーザの前記購入済み材料及び直近の前記保有材料の少なくともいずれかとの一致度が基準以上のものを、前記ユーザにおいて利用可能性のある推奨レシピとして推定し、当該推奨レシピの情報を前記ユーザの端末に配信するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記対象判定部は、前記推奨レシピにおける規定材料のうち、前記ユーザの保有材料に該当しないものであって、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応するものを、販促対象と特定するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記対象判定部は、ユーザごとの前記利用履歴において、当該ユーザが利用したレシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する規定材料を特定し、当該規定材料のうち、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応するものであって、前記ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記対象判定部は、前記レシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する規定材料を特定する際、材料名の表記ゆれ又は料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群について規定した辞書を参照し、レシピ間での表記が異なっていても表記ゆれの範囲又は同じ材料群に属する規定材料について、当該レシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する対象としてカウントするものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記情報配信部は、前記ユーザの端末から当該ユーザの現在位置の情報を得て、前記現在位置が、前記販促情報に記載された販促実施店舗から所定範囲内にある場合、前記販促情報の配信を行うものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記商品情報格納部は、前記商品の販売を行う小売業者のシステムから、各商品の販促情報を取得するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記対象判定部は、前記利用履歴のうち現在日時から一定期間内のものについて、当該利用履歴が示すレシピに記載された規定材料のうち、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応するものを特定するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記販促対象と特定した前記材料に対応した商品に関する、前記ユーザによる購入情報を、当該商品の販売を行う小売業者のシステムから取得して管理し、前記購入情報が示す購入時期から一定期間経過した場合、当該商品の購入タイミング到来の可能性について示唆する通知を、前記ユーザの端末に送信するリマインド部をさらに備える、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記リマインド部は、前記ユーザによる前記レシピを用いた料理実施情報を、当該ユーザの端末から取得し、当該料理実施情報が示す材料の使用量の情報に基づき、前記保有材料のうち当該材料の残量を減少させ、当該残量が基準以下となった場合、前記通知を前記ユーザの端末に送信するものである、としてもよい。
また、本開示の一態様における商品提案装置では、前記ユーザに関して、店舗での前記販促情報を用いた精算処理の情報を当該店舗のPOSレジから取得した場合、当該ユーザが前記販促情報による販促対象の購入を行ったと判定する販促効果測定部をさらに備える、としてもよい。
上記目的を達成するために、本開示の一態様における商品提案方法は、各レシピの利用履歴、商品の販促情報、及び前記レシピのユーザによる商品の購入情報を格納する情報処理装置が、前記利用履歴に基づき、所定のユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定するステップと、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応する材料のうち、前記ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定するステップと、前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信するステップを実行するものである。
上記目的を達成するために、本開示の一態様における商品提案プログラムは、各レシピの利用履歴、商品の販促情報、及び前記レシピのユーザによる商品の購入情報を格納する情報処理装置に、前記利用履歴に基づき、所定のユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定するステップと、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応する材料のうち、前記ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定するステップと、前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信するステップを、実行させるものである。
本開示によれば、実際に顧客の置かれた状況やニーズ及び店舗側の商品管理状況等に応じた精度良好な販促活動を支援し、ひいては、顧客にとって好適な購買行動を提案可能となる。
本実施形態の商品提案装置を含むネットワーク構成例の図である。 本実施形態における商品提案装置の構成例を示す図である。 本実施形態におけるユーザ端末の構成例を示す図である。 本実施形態における小売業者システムの構成例を示す図である。 本実施形態におけるレシピテーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における利用履歴テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における商品情報テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における購入情報テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における保有情報テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における辞書の構成例を示す図である。 本実施形態における販売実績の構成例を示す図である。 本実施形態における同時購入情報の構成例を示す図である。 本実施形態における保有情報(残量管理情報)の構成例を示す図である。 本実施形態における販促結果の構成例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における画面の例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における画面の例を示す図である。 本実施形態における画面の例を示す図である。 本実施形態における画面の例を示す図である。 本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。
<商品提案装置を含むネットワーク構成>
以下に本開示の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の商品提案装置10を含むネットワーク構成例の図である。図1で例示するように、商品提案装置10は、インターネットなどの適宜なネットワークNWを介して、ユーザ端末20、小売業者システム30、及びPOSシステム40と結ばれ、適宜に協働可能である。
本実施形態の商品提案装置10としては、いわゆるレシピ投稿サイトを管理、運用する装置ないし当該装置と連携する情報配信装置を想定する。ここで例示する商品提案装置10は、上述のレシピ投稿サイトを、インターネットなどのネットワークNWで公開するWebサーバである。
ただし、商品提案装置10の実装形態を、こうしたWebサーバの形に限定しない。例えば、商品を店舗で購入するユーザのユーザ端末20や、当該店舗の業者管理を担う小売業者システム30、など他の装置が商品提案装置として必要な機能、構成を備える形態も想定できる。
商品提案装置10が公開するレシピ投稿サイトでは、有名無名、プロアマを問わず、様々な者が自身のレシピを投稿する。また同様に、様々な者がアクセスし、自身にとって必要なジャンルの、或いは好みの投稿者のレシピを閲覧する。レシピを閲覧した者が実際に料理を行う前提で行動している場合、当該レシピが示す食材を用意し、料理を行うことになる。
こうした、投稿、閲覧の対象となるレシピは、そのデータ形式を限定はしないが、例えばMRR(Machine Readable Recipe)形式のレシピを主に想定できる。MRR形式のレシピとは、電子レンジなどの調理機器が読み取り可能なレシピである。一方、定性的表現や定量的表現が混在し人間にとって可読性を備えたレシピは、HRR(Human Readable Recipe)形式のレシピと称される。
上述のHRR形式など従来型のレシピであれば、1つの調理動作であっても投稿者により様々に異なる表現で記述されることが多く、これを調理機器に設定するとしても調理精度が不安定なものとなりやすい。そこで、従来型のレシピに存在しうる、調理動作とは無関係な記載、表記揺れや文法間違い、などが排除されたものが、MRR形式のレシピとなる。勿論、本実施形態で取り扱うレシピとして、上述のMRR形式のものに限定する意図は無く、HRR形式のレシピであっても適用可能である。
なお、こうしたMRR形式のレシピは、そのデータとして、例えば、複数のノードとノード間のエッジとからなるグラフ(有向グラフ)により表現される。このグラフにおいては、複数のノードが各材料の状態遷移を定義し、また、エッジがノード間の状態遷移に必要なアクションを表す。上述のノードの種類を表1に示す。
Figure 0006936377
各ノードには、ノードの属性として、例えば、表2に示す属性を付与可能である。ここではノードが材料ノードであって、この材料ノードが「ニンジン」を表すと仮定する。
Figure 0006936377
また、各エッジには、エッジの属性として、表3に示す属性を付与可能である。
Figure 0006936377
なお、上述のアクションとは、調理を構成する基本的な手順をいい、例えば「切る」、「温める」等の手順がアクションに該当する。また、アクションには、機器の具体的な設定温度や調理時間、作業内容などを含む。
ここで、各ノードの具体的な例を挙げて説明する。料理「サラダ」をつくる場合、料理ノードは、「サラダ」である。また、材料ノードは、例えば、「玉ネギ」、「キュウリ」、「トマト」、「ケチャップ」、「マヨネーズ」である。各材料ノードには、材料を一意に識別するIDが付与される。
材料ノード「玉ネギ」は、エッジ(アクション)である「切る」により、中間ノード「みじん切り玉ネギ」と連結される。また、材料ノード「キュウリ」は、エッジ(アクション)である「切る」により、中間ノード「1センチ角キュウリ」と連結される。さらに、材料ノード「トマト」は、エッジ(アクション)である「切る」により、中間ノード「1/2トマト」と連結される。さらにまた、材料ノード「ケチャップ」及び材料ノード「マヨネーズ」は、エッジ(アクション)である「混ぜる」により、中間ノード「オーロラソース」と連結される。なお、「切る」、「混ぜる」のそれぞれには、アクションを一意に識別するIDが付与される。こうした材料ノードが示す各材料の種類や分量、及び使用量といった情報は、本実施形態の商品提案装置10が処理に利用することとなる。
そして、中間ノード「みじん切り玉ネギ」、「1センチ角キュウリ」、及び「1/2トマト」は、エッジ(アクション)である「盛り付ける」により、料理ノード「サラダ」に連結される。また、中間ノード「オーロラソース」は、エッジ(アクション)である「かける」により、料理ノード「サラダ」に連結される。なお、「盛り付ける」、「かける」のそれぞれには、アクションを一意に識別するIDが付与される。また、「かける」は、「盛り付ける」の次に行われるように、エッジ間での順序が設定される。なお、「かける」に代えて、「あえる」というアクションであってもよい。
このように、各材料の状態遷移をグラフとして表現する場合、各材料には材料を一意に識別する材料IDが付与され、状態遷移に必要な各アクションにはアクションを一意に識別するアクションIDが付与されている。よって、IDに基づいて容易且つ確実に機器がレシピ情報を解読できる。また、アクションを行うべき機器をレシピ情報において必ずしも指定する必要がないため、将来的に登場する新たな機器を含む様々な機器に対応することが容易である。さらに、各アクションがすべてエッジとして表現されているため、レシピ情報中から各アクションを抽出することが容易である。
また、レシピ投稿サイトのユーザは、自由意志で投稿者にも閲覧者にもなりうるが、以後の説明では便宜上、これら投稿者と閲覧者をまとめてユーザとする。また、このユーザは、閲覧したレシピにおける使用食材を認識し、これを店舗で購入する顧客ともなる。つまり、店舗のユーザにもなりうる。
従って、図1で例示するネットワークNWには、商品提案装置10の他に、投稿者および閲覧者の各ユーザ端末20や、店舗を管理する小売業者システム30、当該店舗での決済処理を担うPOSシステム40が通信可能に接続された構成となっている。
こうしたユーザ端末20としては、ネットワークNWへの適宜な通信機能を備えた、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等を想定できる。このネットワークNWは、インターネットやLAN(Local Area Network)の他、近距離無線通信用の通信回線であってもよい。
また、ユーザ端末20の保持するソフトウェアの一例としては、携帯端末上で動作するモバイルアプリケーションすなわちアプリ281を想定する。このアプリ281は、商品提案装置10が公開するレシピ投稿サイトでのブラウジング機能を介したレシピの閲覧を可能とするものである。
こうしたアプリ281は、必要に応じて当該レシピ投稿サイトへのレシピ投稿を行うための機能や、商品提案装置10から配信されたクーポンなど販促情報をユーザが確認し、店舗での代金決済に使用する機能も備える。
このようにユーザ端末20を操作する者は、当該ユーザ端末20を介してレシピ投稿サイトにアクセスする。そして、所望のレシピを閲覧し、これが示す食材を小売業者の店舗等で購入し、料理に備えることとなる。食材を揃えたユーザは、ユーザ端末20を操作して、上述のレシピに応じて使用した食材の情報を商品提案装置10に通知するなどし、料理を実行する。勿論、ユーザ端末20が、レシピでの規定材料すなわち食材を、使用した食材として上記通知を自動実行するとしてもよい。
一方、上述の小売業者が運用するシステムが小売業者システム30である。この小売業者システム30は、当該小売業者が運営する店舗で取り扱っている商品の情報や、その販促情報、及び各商品の販売実績といった情報を管理しているサーバ装置である。
この小売業者システム30は、上述のユーザ端末20のユーザに関して、予め会員登録を行うなどして、その識別情報を管理している。また、小売業者システム30は、レジにおいて、顧客が持ち込んだ商品の精算処理を行う場合、当該レジに備わるPOS(Point Of Sales)システム40を介して、当該商品の識別情報とともに顧客の識別情報(例:会員カードやユーザ端末20から読み取る)も取得し管理しているものとする。以下、本実施形態の商品提案装置10の具体的な構成や、その処理手順等について順次説明する。
<商品提案装置の構成>
本実施形態における商品提案装置10の構成は、図2に示すように、記憶部11、メモリ12、演算部13、入力部14、出力部15、および、通信部16、を備える。
このうち記憶部11は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)といった不揮発性記憶素子で構成される。
記憶部11には、本実施形態の商品提案装置として必要な機能を実装する為のプログラム17に加え、レシピテーブル120、利用履歴テーブル121、商品情報テーブル122、購入情報テーブル123、及び保有情報テーブル124が少なくとも記憶されている。これらのテーブルの詳細については後述する。また、メモリ12は、RAMなどの揮発性記憶素子で構成される。
また、演算部13は、記憶部11に保持されるプログラム17をメモリ12に読み込んで実行し、商品提案装置として必要な機能を実装するCPUを想定する。ここで実装される機能は、利用履歴格納部100、商品情報格納部101、購入情報格納部102、保有材料推定部103、対象判定部104、情報配信部105、リマインド部106、及び販促効果測定部107である。これらの詳細については後述する。
また、入力部14は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付けるキーボードやマウス、キーパッド、タッチパネル、マイク等を想定する。また、出力部15は、処理データの表示を行うディスプレイ等を想定する。
また、通信部16は、ネットワークNWと接続して、ユーザ端末20や小売業者システム30など他装置との通信処理を担うNIC(Network Interface Card)等を想定する。
なお、上述の入力部14および出力部15は、必須の構成ではない。これらは、商品提案装置10が、自身の入力部14でユーザからのレシピ投稿やレシピ検索などの各種要求を受け付け、種々の処理結果を出力部15で表示する形態を想定する場合、必要となる構成である。
<ユーザ端末の構成>
続いて、本実施形態におけるユーザ端末20の構成例について説明する。図3は、本実施形態におけるユーザ端末20の構成例を示す図である。本実施形態のユーザ端末20は、図3に示すように、記憶部21、メモリ22、演算部23、入力部24、出力部25、通信部26、および、GPSユニット27を備える。
このうち記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)といった不揮発性記憶素子で構成される。
記憶部21には、本実施形態のユーザ端末として必要な機能を実装する為のプログラム28として、アプリ281が少なくとも記憶されている。このアプリ281は、既に述べたように、商品提案装置10が公開するレシピ投稿サイトでのブラウジング機能を介したレシピの閲覧や、商品提案装置10への食材使用実態の報告、商品提案装置10から配信を受けたクーポンの確認や使用等を可能とするものである。
また、記憶部21には、ユーザ端末20を保持するユーザの識別情報として、会員情報29が格納されている。この会員情報29は、小売業者システム30の運営店舗が提供する会員サービスにおいて、登録ユーザに発行され、ユーザを一意に特定する会員番号、ユーザ属性などが含まれている。なお、メモリ22は、RAMなどの揮発性記憶素子で構成される。
また、演算部23は、記憶部21に保持されるプログラム28をメモリ22に読み込んで実行し、ユーザ端末として必要な機能を実装するCPUを想定する。
また、入力部24は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付けるキーボードやマウス、キーパッド、タッチパネル、マイク等を想定する。また、出力部25は、処理データの表示を行うディスプレイ等を想定する。
また、通信部26は、ネットワークNWと接続して、商品提案装置10など他装置との通信処理を担うNIC(Network Interface Card)等を想定する。
また、GPSユニット27は、ユーザ端末20の上空に所在するGPS(Global Positioning System)衛星から測位信号を受信し、自機位置すなわちユーザ端末20を保持するユーザの現在位置を算定しうるユニットを想定する。
<小売業者システムの構成>
また、本実施形態における小売業者システム30の構成例について説明する。図4は、本実施形態における小売業者システム30の構成例を示す図である。
小売業者システム30は、ユーザ端末20のユーザが、料理のための食材を購入する店舗が運用するシステムである。その主たる具体例としては、当該店舗での精算処理を担うPOSシステム40と連携しつつ販売実績を管理し、また、販売する商品に関する販促情報を商品提案装置10に提供するサーバ装置を想定できる。勿論、上述のPOSシステム40は外部システムとして、ネットワークNWなどを介して連携するとしてもよく、その形態に関する限定はしない。
こうした小売業者システム30は、記憶部31、メモリ32、演算部33、入力部34、出力部35、通信部36、プログラム37、および、POSシステム40、を備えている。
このうち記憶部31は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)といった不揮発性記憶素子で構成される。
記憶部31には、本実施形態の小売業者システム30として必要な機能を実装する為のプログラム37が少なくとも記憶されている。このプログラム37は、上述のとおり、POSシステム40を制御して販売実績39を管理し、必要に応じて又は商品提案装置10からの要求に応じて販促情報38の配信を行う機能を実装するものとなる。
また、演算部33は、記憶部31に保持されるプログラム37をメモリ32に読み込んで実行し、小売業者システム30として必要な機能を実装するCPUを想定する。
また、入力部34は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付けるタッチパネルやボタン、マイク等を想定する。また、出力部35は、処理データの表示を行うディスプレイ等を想定する。
また、通信部36は、ネットワークNWと接続して、商品提案装置10など他装置との通信処理を担うNIC(Network Interface Card)等を想定する。
また、POSシステム40は、顧客が提示したユーザ端末20や会員カードから会員情報29の読み取りを行って顧客の識別情報を得る一方、当該顧客が持ち込んだ商品に対するバーコードスキャンでの商品情報の取得や、それに伴う精算手続といった一連の処理を遂行する既存システムである。
<データの具体例>
次に、本実施形態の商品提案装置10が利用する各種のデータベースについて説明する。図5に、本実施形態におけるレシピテーブル120の一例を示す。レシピテーブル120は、例えばユーザ端末20から投稿を受け付けたレシピを格納したテーブルである。
その構造は、例えば、レシピを一意に示すレシピIDをキー項目として、当該レシピの投稿者を示すユーザID、当該投稿者の属性(例:プロ/アマ)、レシピのタイトル、料理ジャンル、難易度、必要調理時間、ファイル名(格納先アドレスであってもよい)、といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
上述のファイル名が示すレシピの実体データには、既に述べたように、一連の調理動作の他、当該レシピで使用する食材やその分量に関する情報が具体的に定義されている。
また図6に、本実施形態における利用履歴テーブル121の一例を示す。利用履歴テーブル121は、上述のレシピテーブル120に格納されているレシピに関する利用履歴を格納したテーブルである。なお、ここでの「利用」とは、実際に料理に使用したか否かにかかわらず、単に検索結果としてユーザ端末20で表示され閲覧された状態も「利用」に該当するものとする。
その構造は、例えば、レシピユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該レシピユーザが利用したレシピのレシピID、利用日時、当該レシピユーザが当該レシピを使用して作成した料理の対象人数、および、使用材料(規定材料)といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
また図7に、本実施形態における商品情報テーブル122の構成例を示す。商品情報テーブル122は、上述の小売業者システム30から得て管理している販促情報38を格納したテーブルである。
その構造は、例えば、店舗を一意に示す店舗IDをキーとして、当該店舗の位置情報、当該店舗での販促対象となっている商品の商品ID、および、割引クーポン等の販促情報といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
また図8に、本実施形態における購入情報テーブル123の構成例を示す。購入情報テーブル123は、上述の小売業者システム30から得て管理している販売実績39を、例えば、ユーザごとに集約して格納したテーブルである。
その構造は、例えば、ユーザを一意に示すユーザIDをキーとして、当該ユーザが購入した商品、購入店舗、購入日時、および、購入に使用した割引クーポン等の販促情報といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
また図9に、本実施形態における保有情報テーブル124の構成例を示す。保有情報テーブル124は、商品提案装置10が利用履歴テーブル121及び購入情報テーブル123に基づき各ユーザについて推定した、当該ユーザが保有する食材の情報を格納したテーブルである。より具体的には、利用履歴テーブル121が示す、ユーザが利用したレシピに記載の規定材料と、購入情報テーブル123が示す、当該ユーザによる購入済み材料とに基づき、購入済み材料と規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定した情報の集合体となる。
その構造は、例えば、ユーザを一意に示すユーザIDをキーとして、当該ユーザが保有していると推定した商品、当該商品の現残量(現在の残量)、といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
また図10に、本実施形態における辞書1041の構成例を示す。この辞書1041は、レシピテーブル120で管理するレシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する材料を特定する際に、材料名の表記ゆれ又は料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群について規定した辞書である。
その構造は、例えば、各材料の代表名をキーとして、当該材料の表記ゆれと認定されている材料名、及び料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群、といったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。
また図11に、本実施形態における販売実績39の構成例を示す。この販売実績39は、小売業者システム30が管理する各店舗での商品販売実績を格納したテーブルである。この販売実績39は、小売業者システム30が、要求に応じて又は一定時間毎に商品提案装置10に配信するものとする。
その構造は、例えば、各店舗のIDをキーとして、当該店舗で販売された商品名、その購入ユーザのID、販売日時、及び使用クーポンといったデータを対応づけたレコードの集合体となっている。こうした販売実績39の各値は、例えば、POSシステム40から得られるものを想定できる。
<利用履歴格納部の機能>
商品提案装置10が備える機能は、既に述べたように、利用履歴格納部100、商品情報格納部101、購入情報格納部102、保有材料推定部103、対象判定部104、情報配信部105、リマインド部106、及び販促効果測定部107である。
このうち、利用履歴格納部100は、レシピ投稿サイトを介してレシピを閲覧・利用したレシピユーザとその利用内容に関する各種情報を、例えば、当該レシピ投稿サイトでユーザ端末20からのレシピ閲覧等の各種ログや、あるいは、ユーザ端末20から得て、利用履歴テーブル121に格納するものである。
ここで格納する情報としては、図6で示したように、レシピユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該レシピユーザが利用したレシピのレシピID、利用日時、当該レシピユーザが当該レシピを使用して行った料理の対象人数、及び使用材料といったデータを対応づけたものとなる。
<商品情報格納部の機能>
また、商品情報格納部101は、小売業者システム30から、各店舗における販売商品向けの販促情報を、例えば、一週間や一ヶ月といった一定期間毎に得て、商品情報テーブル122に格納するものである。
ここで格納する情報としては、図7で示したように、店舗を一意に示す店舗IDをキー項目として、当該店舗の位置情報、販促対象となる商品、及び割引クーポン等の販促情報といったデータを対応づけたものとなる。
<購入情報格納部の機能>
また、購入情報格納部102は、小売業者システム30から、各店舗のPOSシステム40における販売実績39を、例えば、一定期間毎に得て、ユーザごとに集約して購入情報テーブル123に格納するものである。
ここで格納する情報としては、図8で示したように、ユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該ユーザが店舗で購入した購入商品、当該購入店舗、購入日時、及び購入に際して使用したクーポン、の各情報といったデータを対応づけたものとなる。
<保有材料推定部の機能>
また、保有材料推定部103は、利用履歴テーブル121が示す、各ユーザにおけるレシピの利用履歴に基づき、当該ユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定する処理と、購入情報テーブル123が示す、当該ユーザの購入情報に基づき、当該ユーザによる購入済み材料を特定する処理と、上述の購入済み材料と規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定し、その結果を保有情報テーブル124に格納するものである。
ここで格納する情報としては、図9で示したように、ユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該ユーザが保有する商品、当該商品の現残量の各情報といったデータを対応づけたものとなる。
なお、上述の保有材料推定部103は、利用履歴テーブル121が示す、ユーザごとの利用履歴において、当該ユーザが店舗のサイネージ端末(不図示だが、小売業者システム30が管理し制御下にある)にて一定時間視聴したレシピ、当該ユーザのユーザ端末20から利用申告を受けたレシピを特定し、当該レシピにて規定材料を特定するものであるとしてもよい。
<対象判定部の機能>
また、対象判定部104は、利用履歴テーブル121が示すレシピ、すなわちユーザが閲覧等をしたレシピに記載された材料(規定材料)のうち、商品情報テーブル122において販促対象とされている商品であって、上述の保有情報テーブル124にて当該ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定するものである。なお、こうした特定に際して使用する利用履歴テーブル121のレコードとしては、利用日時が現在日時から一定期間内の、いわゆる新鮮なデータに該当するものを抽出し対象とするものとする。
また、対象判定部104は、利用履歴テーブル121におけるユーザごとのレコードすなわち利用履歴を抽出し、この利用履歴において、当該ユーザが利用したレシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する規定材料を特定するとしてもよい。この場合、対象判定部104は、特定した規定材料のうち、商品情報テーブル122において販促対象とされている商品であって、当該ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象として特定する。
上述のように、或るユーザがレシピ間で共通する材料を使用している事実があるということは、当該ユーザにとって好みの材料或いは使いやすい材料である可能性を示している。ただし、そうした材料であっても、各レシピでの表記にゆれが存在するケースも多い。レシピ投稿者の知見や認識、或いは出身地などにより、同じ材料であっても異なる名称で認識している事由による。
また、他方では、異なる材料であっても、或る料理には同じ材料として使用しても構わないもの、或いは影響が小さく互いが代替品となりうるものも存在する。
そこで対象判定部104は、利用履歴テーブル121が示す、或るユーザの使用レシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する材料を特定する際、材料名の表記ゆれ又は料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群について規定した辞書1041を参照し、レシピ間での表記が異なっていても表記ゆれの範囲又は同じ材料群に属する材料について、当該レシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する対象としてカウントするものとする。
なお、対象判定部104は、情報配信部105が推定した推奨レシピにおける規定材料のうち、ユーザの保有材料に該当しないものであって、販促対象とされている商品に対応するものを、販促対象と特定するとしてもよい。この場合の情報配信部105は、レシピテーブル120で管理する各レシピのうち、当該規定材料と、ユーザの購入済み材料(購入情報テーブル123で特定)及び直近の保有材料(保有情報テーブル124で特定)の少なくともいずれかとの一致度が基準以上のものを、当該ユーザにおいて利用可能性のある推奨レシピとして推定し、当該推奨レシピの情報を当該ユーザのユーザ端末20に配信することとする。
<情報配信部の機能>
また、情報配信部105は、上述の対象判定部104が特定した材料に関して、これに対応した商品の販促情報を商品情報テーブル122で参照し、これを当該レシピのユーザのユーザ端末20に配信する。
情報配信部105は、こうした販促情報の配信に際し、当該ユーザ端末20から当該ユーザの現在位置の情報(GPSユニット27で算定したもの)を得て、この現在位置が、商品情報テーブル122における該当レコードに記載された店舗の位置情報から所定範囲内にあるか判定する。この判定の結果、ユーザの現在位置が店舗から所定の範囲内にある場合、情報配信部105は、ユーザ端末20に対する販促情報の配信を行う。
また、情報配信部105は、上述の対象判定部104が特定した材料に対応した商品に加え、当該商品との併売指定を、商品メーカーなどの適宜なスポンサーから予め受けている又は当該商品との同時購入が所定基準以上にされやすいことが判明している併売商品に関する販促情報を、上述のレシピのユーザのユーザ端末20に配信するものとする。
この場合、情報配信部105は、上述の販促情報の配信後、当該商品および併売商品の販売を行う小売業者システム30から、販売実績39のうち上述のユーザに関する情報を取得する。また、情報配信部105は、ここで得た情報が示す、上述の商品および併売商品の購入有無に応じて、併売商品と上述の商品の同時購入のされやすさに関する情報を管理する。
同時購入のされやすさに関する情報とは、例えば、図12で例示する同時購入情報1051、すなわち商品ペアごとの、一定期間において同時購入がされた頻度を販売頻度として管理する情報、である。この同時購入情報1051を更新するとは、該当商品ペアの同時購入がなされた事例が小売業者システム30から通知された場合、上述の販売頻度をカウントアップする処理となる。
情報配信部105は、以後の販促情報の配信に際して、上述の同時購入情報1051を参照し、対象判定部104が特定した材料に対応した商品(販売商品)と併売した場合の販売頻度が予め定めた基準以上となっている併売商品を特定し、当該併売商品に関する販促情報を、上述のレシピのユーザのユーザ端末20に配信するものとする。
また、情報配信部105は、レシピテーブル120で管理する各レシピのうち、当該規定材料と、購入情報テーブル123が示すユーザの購入済み材料及び保有情報テーブル124が示す直近の保有材料の少なくともいずれかとの一致度が基準以上のものを、当該ユーザにおいて利用可能性のある推奨レシピとして推定し、当該推奨レシピの情報を当該ユーザのユーザ端末20に配信する。
<リマインド部の機能>
また、リマインド部106は、対象判定部104が特定した材料に対応した商品に関して、当該レシピのユーザによる購入情報を、小売業者システム30の販売実績39から取得して保持し、この購入情報が示す購入時期から一定期間経過したか監視する。
この場合、リマインド部106は、当該商品の再購入のタイミング到来の可能性について示唆する通知を、当該ユーザのユーザ端末20に送信するものとする。つまり、或るレシピに規定された材料を一度購入したものの、時間経過とともに当該材料は徐々に使用され、残り少なくなっているはずであるところ、リマインド部106はこれを推定し、再購入を促すこととなる。
なお、リマインド部106は、上述の時間経過に伴う材料の減少という事象に関して、例えば、上述のユーザによる当該レシピを用いた料理実施情報をユーザ端末20から取得し、当該料理実施情報が示す上述の材料の使用量の情報に基づき、以前購入された時点での該当材料の残量(図13中での当初量)を、当該使用量だけ減少させる。
したがって、リマインド部106は、小売業者システム30から当該ユーザに関して得た販売実績39の情報から、各材料の分量の値を抽出し、これを図13に示すように残量管理情報1061として管理しているものとする。なお、この残量管理情報1061は、保有情報テーブル124で管理されているものを、リマインド部106が、例えば、一定期間ごとに抽出し、保持しているものとなる。リマインド部106での現残量の更新(減少)がなされるごとに、リマインド部106は、保有情報テーブル124における対応情報も同期させるものとする。
リマインド部106は、上述の残量管理情報1061で管理している残量が、例えば、当初の30%以下などといった予め定めた基準以下となった材料に関して、上述の再購入を示唆する通知をユーザ端末20送信することとなる。
また、リマインド部106は、対象判定部104が特定した材料に対応した商品に関して、当該レシピのユーザによる購入情報を、小売業者システム30の販売実績39から取得して保持し、この購入情報が示す購入対象と上述で対象判定部104が特定した材料とを照合する。
リマインド部106は、上述の照合の結果、対象判定部104が特定した材料のうち、上述の購入情報には含まれていない材料、すなわち購入漏れとなっている材料を特定する。その場合、リマインド部106は、当該材料の購入漏れの可能性について示唆する通知を、当該ユーザのユーザ端末20に送信する。レシピ中で示されている食材であるにもかかわらず、ユーザが購入時に見落として未購入となっている材料についてリマインドすることが可能となる。
<販促効果測定部の機能>
また、販促効果測定部107は、各ユーザに関して、クーポン等の販促情報を用いた店舗での精算処理の情報を当該店舗のPOSシステム40から取得し、当該ユーザが販促情報による販促対象の購入を行ったと判定するものである。この判定結果は、例えば、図14の販促結果1071で示すように、対象商品ごとに、決済でユーザが用いた使用クーポン、当該ユーザのユーザID、対象商品の購入数、購入金額、購入日時、及び購入店舗といった情報から構成されている。
<商品提案方法:情報取得フロー>
続いて、本実施形態における商品提案方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する商品提案方法に対応する各種動作は、例えば、商品提案装置10が実行するプログラムにより実装される。また、プログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図15は、本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。ここではまず、各種情報すなわち、レシピの利用履歴及び商品情報(販促情報)を取得し、格納する処理について説明する。
まず、利用履歴格納部100は、例えば、レシピ投稿サイトにアクセスしたユーザ端末20からのレシピ検索要求、またはそうしたユーザ端末20によるレシピ閲覧等の各種ログを、ユーザ端末20から取得する(s1)。ここで取得した情報は、レシピ投稿サイトにおいてレシピを閲覧・利用したレシピユーザとその利用内容に関する各種情報となる。
続いて、利用履歴格納部100は、s1で得た情報を、利用履歴テーブル121に格納し(s2)、処理を終了する。利用履歴テーブル121に格納した情報は、既に図6で示したように、レシピユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該レシピユーザが利用したレシピのレシピID、利用日時、当該レシピユーザが当該レシピを使用して行った料理の対象人数、及び使用材料といったデータを対応づけたものとなる。
また、図16のフローに示すように、商品情報格納部101は、小売業者システム30から、当該小売業者が運営する各店舗での販売商品向けの販促情報を、例えば、一週間や一ヶ月といった一定期間毎に取得する(s5)。
続いて、商品情報格納部101は、s5で得た販促情報を、商品情報テーブル122に格納し(s6)、処理を終了する。ここで格納する情報としては、既に図7で示したように、店舗を一意に示す店舗IDをキー項目として、当該店舗の位置情報、販促対象となる商品、及び割引クーポン等の販促情報といったデータを対応づけたものとなる。
また、図17のフローに示すように、購入情報格納部102は、小売業者システム30から、各店舗のPOSシステム40における販売実績39を、例えば、一定期間毎に取得する(s7)。
続いて、購入情報格納部102は、s7で得た販売実績の情報をユーザごとに集約し、これを購入情報テーブル123に格納し(s8)、処理を終了する。ここで格納する情報としては、既に図8で示したように、ユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該ユーザにより購入した購入商品、購入店舗、購入日時、及び使用クーポンといったデータを対応づけたものとなる。
<商品提案方法:保有材料推定フロー>
続いて、各ユーザの保有材料を推定する際の実際手順について図に基づき説明する。図18は、本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。この場合、保有材料推定部103は、利用履歴テーブル121が示す、各ユーザにおけるレシピの利用履歴に基づき、当該ユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定する(s10)。
また、保有材料推定部103は、購入情報テーブル123が示す、上述のユーザの購入情報に基づき、当該ユーザによる購入済み材料を特定する(s11)。続いて保有材料推定部103は、上述のs10およびs11で特定した、購入済み材料と規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定する(s12)。
こうした差分は、当然ながら材料の相違/有無という観点のみならず、当該材料の数量の相違という観点でも実施するものとする。例えば、購入済み材料「にんじん」の購入量(例:4本)と、規定材料である「にんじん」の必要量(例:2本)との差分として、「にんじん」が「2本」と推定する。
続いて、保有材料推定部103は、s12で推定した結果、すなわち保有材料の情報を保有情報テーブル124に格納し(s13)、処理を終了する。ここで格納する情報としては、図9で示したように、ユーザを一意に示すユーザIDをキー項目として、当該ユーザが保有する商品、当該商品の現残量の各情報といったデータを対応づけたものとなる。
なお、上述の保有材料推定部103は、利用履歴テーブル121が示す、ユーザごとの利用履歴において、当該ユーザが店舗のサイネージ端末(不図示だが、小売業者システム30が管理し制御下にある)にて一定時間視聴したレシピ、当該ユーザのユーザ端末20から利用申告を受けたレシピを特定し、当該レシピにて規定材料を特定するものであるとしてもよい。
<商品提案方法:対象判定と情報配信のフロー>
図19は、本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。ここでは、対象判定部104及び情報配信部105による処理の流れについて説明する。
まず、対象判定部104は、上述の図15のフローにより生成されている利用履歴テーブル121にアクセスし、各レコードが示すレシピ、すなわちユーザが閲覧等をしたレシピに記載された材料の名称を抽出する(s15)。
なお、上述の抽出に際して使用する利用履歴テーブル121のレコードは、利用日時が現在日時から一定期間内の、いわゆる新鮮なデータに該当するものを選定し対象とするものとする。当該ユーザが既に興味を失ってニーズの乏しいレシピをベースに処理を行うとしても、特定出来る商品もユーザの最新ニーズにマッチしない可能性が高いためである。
さらに、利用履歴テーブル121におけるユーザごとのレコードすなわち利用履歴を抽出し、この利用履歴において、当該ユーザが利用したレシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する材料を抽出するとすれば好適である。この場合、対象判定部104は、抽出した材料のうち、商品情報テーブル122において販促対象とされている商品に対応するものを特定する。
上述のように、或るユーザがレシピ間で共通する材料を使用している事実があるということは、当該ユーザにとって好みの材料或いは使いやすい材料である可能性を示している。ただし、そうした材料であっても、各レシピでの表記にゆれが存在するケースも多い。レシピ投稿者の知見や認識、或いは出身地などにより、同じ材料であっても異なる名称で認識している事由による。
また、他方では、異なる材料であっても、或る料理には同じ材料として使用しても構わないもの、或いは影響が小さく互いが代替品となりうるものも存在する。
そこで対象判定部104は、利用履歴テーブル121が示す、或るユーザの使用レシピ間で共通する又は一定基準以上で頻出する材料を特定する際、材料名の表記ゆれ又は料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群について規定した辞書1041を参照し、レシピ間での表記が異なっていても表記ゆれの範囲又は同じ材料群に属する材料について、当該レシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する対象としてカウントするものとする。
続いて、対象判定部104は、s15で抽出した材料名をキーに、商品情報テーブル122の各レコードの対象商品名について検索し、合致するもの、すなわち販促対象とされている商品であって、保有情報テーブル124における当該ユーザに関する情報で保有が
なされていないことが示されているもの、に対応するものを特定する(s16)。
続いて、情報配信部105は、上述の対象判定部104がs16で特定した商品に関して、これに対応した商品の販促情報を商品情報テーブル122で取得する(s17)。
また、情報配信部105は、s17で特定した材料に対応した商品に加え、当該商品との併売指定を、商品メーカーなどの適宜なスポンサーから予め受けている又は当該商品との同時購入の頻度が所定基準以上(例:10件以上/月)にされやすいことが判明している併売商品を特定する(s18)。勿論、この併売商品の販促情報も商品情報テーブル122から取得するものとする。
この場合、情報配信部105は、バックグラウンド処理として、販促情報を配信するごとに、当該販促情報配信の対象となった商品および併売商品の販売を行う小売業者システム30から、販売実績39のうち上述のユーザに関する情報を取得している。
また、情報配信部105は、ここで小売業者システム30から得た情報が示す、上述の商品および併売商品の購入有無(つまり、販促情報配信によってユーザが購入したか否か)に応じて、併売商品と上述の商品の同時購入のされやすさに関する情報を管理している。
こうした同時購入のされやすさに関する情報とは、既に図12で例示したように、同時購入情報1051、すなわち商品ペアごとの、一定期間において同時購入がされた頻度を販売頻度として管理する情報、である。この同時購入情報1051を更新するとは、該当商品ペアの同時購入がなされた事例が小売業者システム30から通知された場合、上述の販売頻度をカウントアップする処理となる。
続いて、情報配信部105は、上述のレシピユーザのユーザ端末20から現在位置の情報(GPSユニット27で算定したもの)を得て、この現在位置が、商品情報テーブル122における該当レコードに記載された店舗の位置情報から所定範囲内にあるか判定する(s19)。
なお、情報配信部105は、例えば一定時間ごとにユーザ端末20からプッシュ通知で現在位置の情報を受信するケースや、或いは、情報配信部105が、ユーザ端末20について既知のアドレスに宛てて現在位置のリクエストを送信し、これに応じた応答で取得するケースなどを想定できる。
上述の判定の結果、ユーザの現在位置が、s17で得た販促情報が示す店舗から所定の範囲内にない場合(s19:n)、情報配信部105は、当該ユーザへの当該店舗に関する販促情報配信に関して待機状態となる。
他方、上述の判定の結果、ユーザの現在位置が、s17で得た販促情報が示す店舗から所定の範囲内にある場合(s19:y)、すなわち当該ユーザが該当店舗かその周辺に所在する場合、情報配信部105は、ユーザ端末20に対して販促情報(クーポン含みうる)の配信を行う(s20)。この販促情報には、s16〜s18で特定している商品および併売商品の情報も含まれる。ただし、s18で併売商品が特定できていない場合は、当該情報は含まれない。
なお、情報配信部105は、レシピテーブル120で管理する各レシピのうち、当該規定材料と、購入情報テーブル123が示すユーザの購入済み材料及び保有情報テーブル124が示す直近の保有材料の少なくともいずれかとの一致度が基準以上のものを、当該ユーザにおいて利用可能性のある推奨レシピとして推定し、当該推奨レシピの情報を当該ユーザのユーザ端末20に配信するとしてもよい。
一方、ユーザ端末20は、情報配信部105による販促情報配信を受けて、これをディスプレイで画面表示(図20の画面1000参照)し、ユーザの閲覧に供する。図20の画面1000では、ユーザが利用したレシピに含まれる商品であって、当該ユーザは保有していないと推定されるものの情報1001と、併売商品の情報1002とが列挙された形で画面を構成している。ユーザとしては、店舗に所在しながら、最近自身が利用したレシピに含まれるが自らは保有していない食材等の情報を再認識し、必要に応じて当該店舗にて購入することとなる。
なお、上述のように販促情報(クーポン等)が配信された商品について、ユーザ端末20が保有情報テーブル124(ないしユーザのスマート冷蔵庫等)から情報を抽出して、当該ユーザの保有材料のうち販促対象の商品は保有無しの状態であることを確認し、その内容をユーザ向けに表示する運用を採用しても良い。あるいは、情報配信部105などが、ユーザ端末20に対し、当該ユーザが保有していない食材について、保有情報テーブル124で抽出した情報を通知し、ユーザに自身の食材保有状況を確認させるといった運用を採用しても良い。その場合、ユーザ端末20は、情報配信部105からの通知を受けて、ユーザに向け「販促対象の商品〇〇は現在保有していません」などといった表示を行うことになる。
<商品提案方法:リマインド処理のフロー>
なお、レシピを利用したユーザにおいて、当該レシピが示す食材を買い忘れるケースや、一旦は漏れなく購入したものの、時間経過とともに使い切ってしまうケースなど、必要な食材の手配が不十分な状態となる場合もある。そこで、本実施形態の商品提案装置10は、そのような状態についても適宜に対処し、ユーザの不具合を解消しうる。
図21は、本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。この場合、リマインド部106は、対象判定部104がs17で特定した材料に対応した商品に関して、当該レシピのユーザによる購入情報を、小売業者システム30の販売実績39から取得する(s21)。
また、リマインド部106は、s21で得た購入情報が示す購入時期と現在日時とを比較し、購入から一定期間経過したか監視する(s22)。
上述の監視の結果、購入から一定時間経過している場合(s23:y)、リマインド部106は、当該商品の再購入のタイミング到来の可能性について示唆する通知(図22の画面1100参照)を、当該ユーザのユーザ端末20に送信する(s24)。つまり、或るレシピに規定された材料を一度購入したものの、時間経過とともに当該材料は徐々に使用され、残り少なくなっているはずであるところ、リマインド部106はこれを推定し、再購入を促すこととなる。
他方、上述の監視の結果、購入から一定期間経過していない場合(s23:n)、リマインド部106は、上述の時間経過に伴う材料の減少という事象に着目し、例えば、上述のユーザによる当該レシピを用いた料理実施情報をユーザ端末20から取得し、当該料理実施情報が示す上述の材料の使用量の情報に基づき、以前購入された時点での該当材料の残量(図13中での当初量)を、当該使用量だけ減少させる(s25)。
したがって、リマインド部106は、小売業者システム30から当該ユーザに関して得た販売実績39の情報から、各材料の分量の値を抽出し、これを図13に示すように残量管理情報1061として管理しているものとする。
リマインド部106は、上述の残量管理情報1061で管理している残量が、例えば、当初の30%以下などといった予め定めた基準以下となっている場合(s26:y)、上述の再購入を示唆する通知(図23の画面1200参照)をユーザ端末20送信することとなる(s27)。
なお、リマインド部106は、レシピが示す食材のうち購入漏れがあったと思われる商品についてリマインドする機能も有している。そのためリマインド部106は、対象判定部104がs17で特定した材料に対応した商品に関して、当該レシピのユーザによる購入情報を、小売業者システム30の販売実績39から取得して保持し、この購入情報が示す購入対象と上述で対象判定部104が特定した材料とを照合する。
また、リマインド部106は、上述の照合の結果、対象判定部104が特定した材料のうち、上述の購入情報には含まれていない材料、すなわち購入漏れとなっている材料を特定する。その場合、リマインド部106は、当該材料の購入漏れの可能性について示唆する通知(図24の画面1300)を、当該ユーザのユーザ端末20に送信する。レシピ中で示されている食材であるにもかかわらず、ユーザが購入時に見落として未購入となっている材料についてリマインドすることが可能となる。
<商品提案方法:販促効果測定処理のフロー>
図25は、本実施形態における商品提案方法のフロー例を示す図である。この場合、販促効果測定部107は、POSシステム40における各精算処理の情報、すなわち販売実績39を、当該精算処理が実行された店舗の小売業者システム30を介して取得する(s30)。
また、販促効果測定部107は、s30で得た各精算処理の情報のうち、精算に際してクーポン等の販促情報の使用があるものを抽出する(s31)。この抽出は、販売実績39の情報のうち「使用クーポン」欄に値が入っているレコードを抽出することになる。
続いて、販促効果測定部107は、s31で抽出した精算処理の情報を、例えば、販促対象の商品ごとに集約し、これを販促結果1071として保持し(s32)、処理を終了する。つまり、上記ユーザがクーポン等の販促情報による販促対象の購入を行ったと判定し、その情報を保持するのである。
こうした販促結果の情報は、すでに図14の販促結果1071で示すように、対象商品ごとに、決済でユーザが用いた使用クーポン、当該ユーザのユーザID、対象商品の購入数、購入金額、購入日時、及び購入店舗といった情報から構成されている。
以上、本開示を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。こうした本実施形態によれば、実際の顧客ニーズに応じた精度良好な販促活動を支援し、ひいては、顧客にとって好適な購買行動を提案可能となる。
なお、商品提案装置を構成する各機能を実現するためのプログラムを、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、指示することによって、本実施形態の商品提案方法を実現するとしてもよい。
具体的には、当該プログラムは、各レシピの利用履歴、商品の販促情報、及び前記レシピのユーザによる商品の購入情報を格納する情報処理装置に、前記利用履歴に基づき、所定のユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を当該ユーザの保有材料と推定するステップと、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応する材料のうち、前記ユーザの保有材料に該当しないものを販促対象と特定するステップと、前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信するステップを、実行させる動作をコンピュータによって実現するためのプログラムである。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、USBメモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクやSSD等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
NW ネットワーク
10 商品提案装置
11 記憶部
12 メモリ
13 演算部
14 入力部
15 出力部
16 通信部
17 プログラム
100 利用履歴格納部
101 商品情報格納部
102 購入情報格納部
103 保有材料推定部
104 対象判定部
1041 辞書
105 情報配信部
1051 同時購入情報
106 リマインド部
1061 残量管理情報
107 販促効果測定部
1071 販促結果
120 レシピテーブル
121 利用履歴テーブル
122 商品情報テーブル
123 購入情報テーブル
124 保有情報テーブル
20 ユーザ端末
21 記憶部
22 メモリ
23 演算部
24 入力部
25 出力部
26 通信部
27 GPSユニット
28 プログラム
281 アプリ
29 会員情報
30 小売業者システム
31 記憶部
32 メモリ
33 演算部
34 入力部
35 出力部
36 通信部
37 プログラム
38 販促情報
39 販売実績(購入情報)
40 POSシステム

Claims (14)

  1. 各レシピの利用履歴を格納する利用履歴格納部と、
    商品の販促情報を格納する商品情報格納部と、
    前記レシピのユーザによる商品の購入情報を、当該商品の販売を行う小売業者のシステムから取得して管理する購入情報格納部と、
    前記利用履歴に基づき、前記ユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を前記ユーザの保有材料と推定する保有材料推定部と、
    前記規定材料に含まれる前記ユーザが利用したレシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する特定材料のうち、前記商品情報格納部より取得した販促情報の示す商品に対応する材料であって、前記ユーザの保有材料に該当しない材料を販促対象と特定する対象判定部と、
    前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信する情報配信部と、
    を備える商品提案装置。
  2. 前記保有材料推定部は、
    ユーザごとの前記利用履歴において、当該ユーザが店舗のサイネージ端末にて一定時間視聴したレシピ、当該ユーザの端末から利用申告を受けたレシピを特定し、当該レシピにて前記規定材料を特定するものである、
    請求項1に記載の商品提案装置。
  3. 前記情報配信部は、
    各レシピのうち、前記規定材料と、前記ユーザの前記購入済み材料及び直近の前記保有材料の少なくともいずれかとの一致度が基準以上のものを、前記ユーザにおいて利用可能性のある推奨レシピとして推定し、当該推奨レシピの情報を前記ユーザの端末に配信するものである、
    請求項1または2に記載の商品提案装置。
  4. 前記対象判定部は、
    前記特定材料を特定する際、材料名の表記ゆれ又は料理に用いる場合に同様に取り扱いうる材料群について規定した辞書を参照し、レシピ間での表記が異なっていても表記ゆれの範囲又は同じ材料群に属する規定材料について、当該レシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する対象としてカウントするものである、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  5. 前記情報配信部は、前記ユーザの端末から当該ユーザの現在位置の情報を得て、前記現在位置が、前記販促情報に記載された販促実施店舗から所定範囲内にある場合、前記販促情報の配信を行うものである、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  6. 前記商品情報格納部は、
    前記商品の販売を行う小売業者のシステムから、各商品の販促情報を取得するものである、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  7. 前記対象判定部は、
    前記利用履歴のうち現在日時から一定期間内のものについて、当該利用履歴が示すレシピに記載された規定材料のうち、前記販促情報において販促対象とされている商品に対応するものを特定するものである、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  8. 前記販促対象と特定した前記材料に対応した商品に関する、前記ユーザによる購入情報を、当該商品の販売を行う小売業者のシステムから取得して管理し、前記購入情報が示す購入時期から一定期間経過した場合、当該商品の購入タイミング到来の可能性について示唆する通知を、前記ユーザの端末に送信するリマインド部をさらに備える、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  9. 前記リマインド部は、
    前記ユーザによる前記レシピを用いた料理実施情報を、当該ユーザの端末から取得し、当該料理実施情報が示す材料の使用量の情報に基づき、前記保有材料のうち当該材料の残量を減少させ、当該残量が基準以下となった場合、前記通知を前記ユーザの端末に送信するものである、
    請求項8記載の商品提案装置。
  10. 前記ユーザに関して、店舗での前記販促情報を用いた精算処理の情報を当該店舗のPOSレジから取得した場合、当該ユーザが前記販促情報による販促対象の購入を行ったと判定する販促効果測定部をさらに備える、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  11. 前記情報配信部により配信された前記販促対象と特定した材料に対応した商品を、ユーザが保有していないことを示す情報をユーザ端末において表示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  12. 前記情報配信部は、前記販促対象と特定した材料に対応した商品との同時購入の頻度が所定基準以上である併売商品の情報も前記ユーザの端末宛てに配信することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の商品提案装置。
  13. 各レシピの利用履歴、商品の販促情報、及び前記レシピのユーザによる商品の購入情報を格納する情報処理装置が、
    前記利用履歴に基づき、前記ユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を前記ユーザの保有材料と推定するステップと、
    前記規定材料に含まれる前記ユーザが利用したレシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する特定材料のうち、前記販促情報の示す商品に対応する材料であって、前記ユーザの保有材料に該当しない材料を販促対象と特定するステップと、
    前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信するステップと、
    を実行する商品提案方法。
  14. 各レシピの利用履歴、商品の販促情報、及び前記レシピのユーザによる商品の購入情報を格納する情報処理装置に、
    前記利用履歴に基づき、前記ユーザが利用したレシピにて記載の規定材料を特定し、前記購入情報に基づき、前記ユーザによる購入済み材料を特定し、前記購入済み材料と前記規定材料との差分を前記ユーザの保有材料と推定するステップと、
    前記規定材料に含まれる前記ユーザが利用したレシピ間で共通するまたは一定基準以上で頻出する特定材料のうち、前記販促情報の示す商品に対応する材料であって、前記ユーザの保有材料に該当しない材料を販促対象と特定するステップと、
    前記販促対象と特定した材料に対応した商品の販促情報を、前記ユーザの端末宛てに配信するステップと、
    実行させる商品提案プログラム。
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