以下、添付図面を参照して、サーバ装置、プログラム及び広告支援方法の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、屋内又は屋外に設置されるデジタルサイネージを用いた広告の支援を行う広告支援システムを例示する。なお、以下に説明する実施形態は、サーバ装置、プログラム及び広告支援方法の一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る広告支援システム1の概略構成を示す図である。広告支援システム1は、広告支援サーバ10、店舗端末20、サイネージ端末30、及び広告主端末40を有する。広告支援システム1の各装置は、ネットワークNを介して通信可能に構成されている。
ネットワークNは、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN(local area network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。ネットワークNとしては、一例として、インターネット及び移動体通信網が組み合わせて用いられる。なお、広告支援システム1に含まれる装置の台数は、図示例に限らないものとする。
広告支援サーバ10は、サーバ装置の一例である。広告支援サーバ10は、店舗端末20と連携することで、店舗の各々で販売された商品の販売記録を収集して管理する。また、店舗端末20は、デジタルサイネージであるサイネージ端末30を管理し、当該サイネージ端末30を用いた広告の実施に係るサービスを広告主端末40に提供する。
なお、本実施形態では、広告支援サーバ10は、単一の装置によって実現されるものとするが、ネットワーク接続された複数台の装置によって実現されるクラウドサーバ(又はクラウドシステム)であってもよい。
店舗端末20は、店舗の各々に設けられる端末装置である。例えば、店舗端末20は、POS端末や、店舗内に設けられる店舗サーバ等であってもよい。店舗端末20は、自店舗で販売された商品の販売記録を広告支援サーバ10に提供する。なお、本実施形態では、店舗端末20が置かれる店舗の種別は小売業とするが、これに限らないものとする。
サイネージ端末30は、デジタルサイネージを実施するための装置又はシステムである。例えば、サイネージ端末30は、通信装置、記憶装置、表示装置等のコンピュータ構成を備え、通信装置を介して受信した広告コンテンツを記憶装置に記憶し、記憶した広告コンテンツを表示装置に表示させる。
サイネージ端末30の表示装置(以下、単にサイネージ端末30ともいう)は、例えばビル等の施設の壁面や屋上等の屋外、駅やショッピングモール、小売店の店舗等の屋内に設けられる。店舗内に設ける場合、例えば、サイネージ端末30は、店舗に備え付けのショッピングカートに取り付けられる端末装置(カート端末ともいう)の形態や、POS端末に設けられる客面ディスプレイ等の形態で実現されてもよい。
広告主端末40は、サイネージ端末30を用いて広告を実施する企業やユーザ(以下、広告主ともいう)が操作する端末装置である。広告主端末40は、広告支援サーバ10のユーザインタフェース端末として機能し、サイネージ端末30を用いた広告実施の支援を広告主に対して行う。例えば、広告主端末40は、PC(Personal Computer)や、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置で実現される。
次に、上述した広告支援サーバ10、店舗端末20及び広告主端末40の構成について説明する。
図2は、広告支援サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、広告支援サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、記憶部14及び通信部15等を備える。
CPU11は、プロセッサの一例であり、広告支援サーバ10の動作を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部100を構成する。制御部100では、CPU11がROM12又は記憶部14に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部14は、CPU11が実行することが可能なプログラム141や各種の設定情報を記憶する。例えば、プログラム141は、後述する機能構成を実現するためのプログラムを含む。また、プログラム141は、後述するユーザインタフェース画面の提供に係るWebサーバプログラム等を含む。
また、記憶部14は、サイネージ管理DB142、サイネージ利用履歴DB143、店舗管理DB144、商品管理DB145、及び販売実績DB146等を記憶する。
サイネージ管理DB142は、サイネージ端末30の各々を管理するためのデータベースである。サイネージ利用履歴DB143は、サイネージ端末30の利用履歴を管理するためのデータベースである。店舗管理DB144は、店舗の各々を管理するためのデータベースである。商品管理DB145は、広告の対象となる商品や店舗の各々で販売される商品を管理するためのデータベースである。販売実績DB146は、店舗の各々で販売された商品の販売実績を管理するためのデータベースである。
通信部15は、ネットワークNに接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信部15は、ネットワークNを介して店舗端末20、サイネージ端末30、広告主端末40等の外部装置と通信を行う。
図3は、サイネージ管理DB142のデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、サイネージ管理DB142は、サイネージ端末30の各々を管理するためのサイネージIDに関連付けて、名称、設置場所、料金、仕様、入稿条件、及び参考画像等のサイネージ端末情報を記憶する。
サイネージIDは、サイネージ端末30の各々を識別するための識別子である。名称は、サイネージ端末30に付されたサイネージ端末30の名称である。設置場所には、サイネージ端末30が設置された場所を示す情報が登録される。
例えば、ビル等の施設の屋上や壁面に設けられるサイネージ端末30の場合、設置場所には、施設の住所の他、当該施設でサイネージ端末30が設置された位置を示す情報(例えばビルの屋上等)が登録される。また、例えば、ビルや駅等の施設内に設けられるサイネージ端末30の場合、設置場所には、施設の住所の他、当該施設でサイネージ端末30が設置された位置を示す情報(例えば北側通路等)登録される。また、例えば、店舗内に設けられるサイネージ端末30の場合、設置場所には、店舗の住所や店舗名の他、当該店舗でサイネージ端末30が設置された位置を示す情報(例えばレジ横、カート端末等)が登録される。
料金の項目には、サイネージ端末30の利用に係る金額が登録される。例えば、利用の項目には、料金設定の基準となる期間単位(例えば1日単位、1時間単位)の金額が登録される。仕様の項目には、サイネージ端末30の仕様が登録される。例えば、仕様の項目には、サイネージ端末30の画面サイズ等が登録される。広告条件の項目には、サイネージ端末30で表示させる広告コンテンツに係る条件が登録される。例えば、広告条件の項目には、広告コンテンツの時間長や音声の有無、当該広告コンテンツの入稿期限等が登録される。参考画像には、サイネージ端末30の設置場所を撮影した画像等が登録される。
図4は、サイネージ利用履歴DB143のデータ構成の一例を示す図である。図4に示すように、サイネージ利用履歴DB143は、利用IDに関連付けて、サイネージID、利用期間、広告主ID、及び対象商品ID等を記憶する。利用IDは、サイネージ端末30の利用申請毎に発行される固有のIDである。
サイネージIDには、利用が申請されたサイネージ端末30のサイネージIDが登録される。利用期間には、サイネージIDに対応するサイネージ端末30を利用する期間、或いは利用された期間を示す情報が登録される。広告主IDには、サイネージ端末30を利用する広告主を識別するための識別子が登録される。対象商品IDには、広告の対象となった商品を識別可能な識別子の一例である後述する商品IDが登録される。
なお、対象商品IDに登録可能な商品IDの個数は一に限らず、複数であってもよい。例えば、同じ飲料であるもののサイズが異なる商品が複数存在する場合については、一つのサイネージIDに対して、各サイズの商品の商品IDが対象商品IDとして登録されてもよい。また、同様に一つのシリーズとして販売されている複数の商品については、一つのサイネージIDに対して、それら複数の商品の商品IDが対象商品IDとして登録されてもよい。
図5は、店舗管理DB144のデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、店舗管理DB144は、店舗の各々を識別可能な店舗IDに関連付けて、店舗名、店舗種別、及び所在地等を記憶する。
店舗名には、店舗の名称や屋号を示す情報が登録される。店舗種別には、店舗の種別を示す情報が登録される。例えば、店舗種別には、直営店やフランチャイズ等の運営形態、フランチャイズの場合には運営企業の企業名等が登録される。所在地には、店舗が存在する住所や位置に関する情報が記憶される。
図6は、商品管理DB145のデータ構成の一例を示す図である。図6に示すように、商品管理DB145は、商品の各々を識別可能な商品IDに関連付けて、商品名、商品情報等を記憶する。ここで、商品IDは、例えばJAN(Japanese Article Number)コード等を用いてもよい。
商品名には、商品の名称を示す情報が登録される。商品情報には、商品に関する情報が登録される。例えば、商品情報には、商品の内容量や重量を示す情報が登録される。また、商品情報には、商品を販売・製造する企業名(以下、ブランド名ともいう)が登録される。また、商品情報には、商品の分類を示す情報が登録される。また、商品情報には、商品の価格(希望小売価格等)を示す情報が登録される。
図7は、販売実績DB146のデータ構成の一例を示す図である。図7に示すように、販売実績DB146は、店舗IDと、販売日時と、取引IDと、商品IDと、販売点数と、価格と、付加情報とを関連付けて記憶する。
店舗IDには、商品を販売した店舗の店舗IDが登録される。販売日時には、商品を販売した日時を示す日時情報が登録される。取引IDには、商品の販売に係る取引を識別するための取引IDが登録される。例えば、一取引で複数の異なる商品が販売(購入)された場合には、それら商品の各々に同一の取引IDが付されることになる。
商品IDには、販売された商品の商品IDが登録される。販売点数は、当該取引で販売された商品の点数が登録される。価格には、当該取引で販売された商品の価格(実売価格)が登録される。付加情報には、取引又は商品の販売に係る付加的な情報が登録される。例えば、付加情報には、商品を購入した客の属性(年代、性別等)が登録される。また、付加情報には、当該取引が行われた日時の天候(天気、温度等)が登録される。また、付加情報には、当該取引が行われた日又は日時に店舗周辺で行われたイベント(お祭り、スポーツイベント等)に関する情報が登録される。なお、販売実績DB146は、取引毎の合計金額等、他の項目を含んでもよい。
図8は、店舗端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、店舗端末20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶部24、表示部25、操作部26、及び通信部27等を備える。
CPU21は、プロセッサの一例であり、店舗端末20の動作を統括的に制御する。ROM22は、各種プログラムを記憶する。RAM23は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
CPU21、ROM22、及びRAM23は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部200を構成する。制御部200では、CPU21がROM22又は記憶部24に記憶されRAM23に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
記憶部24は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部24は、CPU21が実行することが可能なプログラム241や各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部24は、自店舗の店舗IDを設定情報として記憶する。また、記憶部24は、自店舗で販売される各商品の商品ID、商品名、価格等を関連付けた商品マスタを記憶してもよい。
表示部25は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスである。表示部25は、CPU21の制御の下、各種の情報を表示する。操作部26は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスである。操作部26は、入力デバイスを介して入力される操作内容をCPU21に出力する。なお、操作部26は、表示部25に設けられるタッチパネルであってもよい。
通信部27は、ネットワークNに接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信部27は、ネットワークNを介して広告支援サーバ10等の外部装置と通信を行う。
なお、店舗端末20ハードウェア構成は、図8の構成に限らないものとする。例えば、店舗端末20をPOS端末とする場合、店舗端末20は、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードシンボルから当該商品の商品IDを読み取るコード読取装置等を備えてもよい。
図9は、広告主端末40のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、広告主端末40は、CPU41、ROM42、RAM43、記憶部44、表示部45、操作部46、及び通信部47等を備える。
CPU41は、プロセッサの一例であり、広告主端末40の動作を統括的に制御する。ROM42は、各種プログラムを記憶する。RAM43は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
CPU41、ROM42、及びRAM43は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部400を構成する。制御部400では、CPU41がROM42又は記憶部44に記憶されRAM43に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
記憶部44は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部44は、CPU41が実行することが可能なプログラム441や各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部44は、自己の広告主の広告主IDを設定情報として記憶する。また、プログラム441は、広告支援サーバ10と連携して各種のユーザインタフェース画面を表示するためのWebクライアントプログラム等を含む。
表示部45は、LCD等の表示デバイスである。表示部45は、CPU41の制御の下、各種の情報を表示する。操作部46は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスである。操作部46は、入力デバイスを介して入力される操作内容をCPU41に出力する。なお、操作部46は、表示部45に設けられるタッチパネルであってもよい。
通信部47は、ネットワークNに接続可能な有線又は無線の通信インタフェースである。通信部47は、ネットワークNを介して広告支援サーバ10等の外部装置と通信を行う。
次に、広告支援サーバ10、店舗端末20及び広告主端末40の機能構成について説明する。図10は、広告支援サーバ10、店舗端末20及び広告主端末40の機能構成の一例を示す図である。
図10に示すように、広告支援サーバ10は、販売実績収集部101と、ユーザインタフェース(UI)提供部102と、広告支援部103と、広告支援部103とを機能構成として備える。店舗端末20は、販売実績送信部201を機能構成として備える。また、広告主端末40は、表示制御部401と、操作受付部402とを機能構成として備える。
広告支援サーバ10、店舗端末20及び広告主端末40の各々が備える機能構成は、各装置のプロセッサがROMや記憶部に記憶されたプログラムにしたがって動作することで実現されるソフトウェア構成とするが、これに限定されるものではない、例えば、広告支援サーバ10、店舗端末20及び広告主端末40の各々が備える機能構成の一部又は全ては、専用回路等のハードウェアで実現される形態としてもよい。
店舗端末20の販売実績送信部201は、自己の店舗で販売された商品の販売実績を示す販売実績データを広告支援サーバ10に送信する。ここで、販売実績データは、販売実績DB146のデータ構成の各項目に係る情報を含む。また、販売実績データは、取引の内訳を示す他の情報(合計金額、支払金額等)を含んでもよい。
例えば、店舗端末20が店舗サーバである場合、店舗端末20は、自己の店舗に設けられたPOS端末の各々から当該POS端末で処理された各取引の販売実績データを収集し、複数取引分の販売実績データを広告支援サーバ10に送信する。また、例えば、店舗端末20がPOS端末である場合、店舗端末20は、自端末で処理した各取引の販売実績データを広告支援サーバ10に送信する。
なお、POS端末では取引が行われる際に、例えばオペレータによる手動操作、又は客を撮像した画像等に基づく自動認識処理により客の属性入力が行われ、入力された属性が付加情報として記録されるものとする。また、POS端末では取引が行われる際に、例えば気象庁等の外部機関が提供する天気情報サービスに基づき、その時点での天気情報が付加情報として記録されるものとする。また、POS端末では、予め定められたイベントの実施日に、当該イベントに関する情報が付加情報として記録されるものとする。
広告支援サーバ10の販売実績収集部101は、店舗の各々から当該店舗で販売された商品の販売実績データを収集する。具体的には、販売実績収集部101は、各店舗に置かれる店舗端末20の各々から販売実績データを取得する。ここで、販売実績データには、販売実績DB146のデータを構成する各項目が含まれるものとする。販売実績収集部101は、店舗端末20の各々から販売実績データを収集(取得)すると、取得した販売実績データを販売実績DB146に登録する。
なお、販売実績収集部101が各店舗から販売実績データを取得するタイミングは特に問わず、予め定められた時刻等、任意のタイミングで取得する形態としてもよい。また、販売実績収集部101が各店舗から販売実績データを取得する方法も特に問わないものとする。例えば、販売実績収集部101は、店舗端末20の各々から送信される販売実績データを受動的に取得するプッシュ型で情報を取得してもよい。また、販売実績収集部101は、店舗端末20の各々に要求等することで、販売実績データを能動的に取得するプル型で情報を取得してもよい。
広告支援サーバ10のユーザインタフェース提供部102は、広告支援サーバ10にアクセスした広告主端末40に対し、サイネージ端末30を用いた広告の実施を支援するためのユーザインタフェース(以下、操作画面ともいう)を提供する。また、ユーザインタフェース提供部102は、他の機能構成と協働することで、後述する各種の操作画面を提供する。
広告支援サーバ10の広告支援部103は、抽出手段、集計手段、出力手段、及び受付手段の一例である。広告支援部103は、ユーザインタフェース提供部102と協働することで、サイネージ端末30を用いた広告活動(サイネージ広告)を支援するための各種の処理を行う。広告支援部103の動作については後述する。具体的には、広告支援部103は、広告主端末40を介して広告主からの操作を受け付け、当該操作に応じて、広告活動に使用するサイネージ端末30の選定及びサイネージ端末30により広告効果の測定支援を行う。
広告主端末40の表示制御部401は、表示部45に各種情報を表示させる。具体的には、表示制御部401は、広告支援サーバ10のユーザインタフェース提供部102と協働することで、各種の操作画面を表示部45に表示させる。広告主端末40の操作受付部402は、操作部46を介して広告主の操作を受付ける。例えば、操作受付部402は、表示部45に表示される操作画面に対する操作を受け付ける。
以下、広告主端末40に表示される操作画面例を参照しながら、広告支援サーバ10の広告支援部103が行うサイネージ広告の支援に係る動作例について説明する。
図11は、広告主端末40に表示される操作画面の一例を示す図である。広告主端末40が広告支援サーバ10にアクセスすると、表示制御部401は、ユーザインタフェース提供部102から提供されるデータに基づき、図11に示す操作画面(以下、リスト画面Aともいう)を表示部45に表示させる。
リスト画面Aは、利用することが可能なサイネージ端末30をリスト表示するための操作画面である。リスト画面Aは、第1表示領域Aaと第2表示領域Abとを有する。
第1表示領域Aaには、サイネージ端末30の抽出条件を設定するための操作子が設けられる。第1表示領域Aaには、例えば、広告を実施するエリアを入力することが可能な入力欄Aaaが設けられる。また、第1表示領域Aaには、例えば、料金の価格帯等を入力することが可能な入力欄Aabが設けられる。また、第1表示領域Aaには、例えば、広告対象の商品や当該商品の分類を入力することが可能な入力欄Aacが設けられる。また、第1表示領域Aaには、抽出条件の確定を指示するOKボタンAadが設けられる。なお、リスト画面Aの初期状態は、何れの抽出条件も未入力の状態であるとする。
第2表示領域Abは、利用可能なサイネージ端末30をリスト表示するための領域である。第2表示領域Abには、ID(サイネージID)、名称、設置場所、仕様、料金等の項目がサイネージ端末30毎に表示される。
ここで、広告支援サーバ10の広告支援部103は、広告主端末40からサイネージ端末30の抽出条件が指示されると、抽出条件に該当するサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出する。
具体的には、第1表示領域Aaで抽出条件が入力された後、OKボタンAadが操作されると、広告支援部103は、ユーザインタフェース提供部102を介して、広告主端末40から指示された抽出条件を受け付ける。そして、広告支援部103は、抽出条件に該当するサイネージ端末30のサイネージ情報をサイネージ管理DB142から読み出すと、ユーザインタフェース提供部102と協働することで、読み出したサイネージ情報を第2表示領域Abに表示させる。
例えば、広告支援部103は、抽出条件として広告を実施するエリアが指示されると、指示されたエリアの条件に該当するサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出し、当該サイネージ端末30のサイネージ情報を読み出す。一例として、区市町村等の広域のエリアが指示されると、広告支援部103は、当該エリアに属する設置場所が登録されたサイネージ端末30のサイネージ情報をサイネージ管理DB142から読み出す。また、特定の施設や住所等がエリアとして指示されると、広告支援部103は、指示されたエリアが設置場所として設定されたサイネージ端末30や、当該エリアの施設に入居する店舗のサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出し、当該サイネージ端末30のサイネージ情報を読み出す。
また、例えば、広告支援部103は、抽出条件として料金の価格帯が指示されると、指示された価格帯の条件に該当するサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出し、当該サイネージ端末30のサイネージ情報を読み出す。
また、例えば、広告支援部103は、抽出条件として商品や商品分類を特定可能な情報が指示された場合、指示された商品や商品分類の商品を販売する店舗の所在地に基づき、条件に該当するサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出し、当該サイネージ端末30のサイネージ情報を読み出す。
具体的には、広告支援部103は、販売実績DB146を参照し、抽出条件で指示された商品や商品分類に関連付けられた店舗IDを抽出する。次いで、広告支援部103は、抽出した店舗IDの所在地を店舗管理DB144から読み出すと、当該所在地と所定の地理関係にある設置場所のサイネージ端末30をサイネージ管理DB142から抽出し、当該サイネージ端末30のサイネージ情報を読み出す。例えば、広告支援部103は、抽出した店舗IDの所在地の住所が設置場所に含まれるサイネージ端末30を抽出する。また、例えば、広告支援部103は、抽出した店舗IDの所在地から所定距離内のエリアに設置場所が含まれるサイネージ端末30を抽出する。ここで、所定距離は例えば500mや1km等、任意に設定することが可能である。
また、抽出条件が複数指示された場合には、広告支援部103は、複数の抽出条件をAND又はORで組み合わせることで、指示された抽出条件に該当するサイネージ端末30のサイネージ情報をサイネージ管理DB142から読み出す。
なお、リスト画面Aの初期状態は、何れの抽出条件も未入力の状態にあるものとする。この場合、広告支援部103は、サイネージ管理DB142に登録された全てのサイネージ端末30のサイネージ情報を第2表示領域Abに表示させてもよいし、サイネージ情報を非表示としてもよい。
このように、広告支援サーバ10は、広告主から指示される抽出条件に応じて、該当するサイネージ端末30のリストを広告主に提示する。これにより、広告主は、リスト画面Aを見ることで、所望の抽出条件に該当するサイネージ端末30を容易に確認することができる。したがって、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30を用いて広告を行う広告主を支援することができる。
なお、図11では、抽出条件が未入力の状態を示しており、第2表示領域Abに4つのサイネージ端末30に関するサイネージ情報が第2表示領域Abに表示された例を示している。
また、第2表示領域Abに表示されるサイネージ端末30のリストは、選択可能に構成されており、広告主は広告主端末40を介して所望のサイネージ端末30を指定することができる。広告支援サーバ10の広告支援部103は、第2表示領域Abに表示されたサイネージ端末30のリストから一のサイネージ端末30を指定する選択操作を受け付けると、ユーザインタフェース提供部102と協働することで、指定されたサイネージ端末30に関する詳細画面を広告主端末40に提供する。
図12は、広告主端末40に表示される操作画面の一例を示す図であり、詳細画面Bの表示例を示している。
図12に示すように、詳細画面Bは、第1表示領域Baと第2表示領域Bbとを有する。第1表示領域Baには、サイネージ端末30の名称、設置場所、料金等の他、仕様や広告条件、参考画像等が表示される。
具体的には、広告支援サーバ10の広告支援部103は、ユーザインタフェース提供部102を介して、指定されたサイネージ端末30のサイネージIDを受け付けると、当該サイネージIDのサイネージ情報をサイネージ管理DB142から読み出し、第1表示領域Baに表示させる。
また、広告支援部103は、指定されたサイネージ端末30の設定場所と所定の地理関係にある店舗を抽出し、当該店舗の販売実績データから導出した第1購買データBbaを第2表示領域Bbに表示させる。ここで、第1購買データBbaは、図12に示すように、各商品の販売点数を時系列で表したものである。
具体的には、広告支援サーバ10の広告支援部103は、サイネージ端末30(サイネージID)が指定されると、当該サイネージIDの設置場所をサイネージ管理DB142から読み出す。次いで、広告支援部103は、読み出した設置場所と、店舗管理DB144に登録された各店舗の所在地とに基づき、選択されたサイネージ端末30の設置場所と所定の地理関係にある店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出する。
例えば、設置場所がビルの屋上や駅等の施設内等、店舗内でないことを示す場合、広告支援部103は、設置場所の位置から所定距離内のエリアに所在地が属する店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出する。ここで、所定距離は例えば500mや1km等、任意に設定することが可能であるとする。
また、例えば、設置場所が特定の店舗の所在地や店舗名を含む等、特定の店舗内にあることを示す場合、広告支援部103は、該当する店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出する。
続いて、広告支援部103は、抽出した店舗IDに対応する販売実績データを販売実績DB146から読み出すと、販売実績データに基づいて第1購買データを生成する。
具体的には、広告支援部103は、販売実績データに含まれる商品IDの各々について、当該商品IDに対応する商品の販売点数を取引日毎に集計する。次いで、広告支援部103は、取引日毎に集計した各商品IDの販売点数に当該商品IDの商品名等を関連付けたデータを第1購買データとして生成する。そして、広告支援部103は、ユーザインタフェース提供部102と協働することで、生成した販売実績データを、第2表示領域Bbに表示させる。
図12では、第1購買データBbaとして、5つの商品の2/12から2/18までの販売点数の推移を示している。第2表示領域Bbでは、スクロールバーを上下に操作することで、非表示となっている商品を表示することが可能である。
このように、広告支援サーバ10は、広告主からサイネージ端末30が指定されると、当該サイネージ端末30の詳細とともに、当該サイネージ端末30と所定の地理関係にある店舗で販売された商品の第1購買データを広告主に提示する。これにより、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30を視聴する客が利用する可能性の高い店舗の第1購買データを広告主に提示することができる。
一方、広告主は、詳細画面Bに表示された第1購買データを見ることで、広告を行う対象商品がサイネージ端末30の周辺店舗で販売されているか否かを確認したり、対象商品の購買状況を確認したりすることができる。そのため、広告主は、選択したサイネージ端末30を用いて対象商品の広告を行った場合の広告効果の予測を容易に行うことができる。さらに、広告主は、対象商品に類似する商品(以下、類似商品ともいう)や、対象商品と相関関係にある商品(以下、相関商品ともいう)の有無や購買状況を確認することもできる。そのため、広告主は、サイネージ端末30を用いて対象商品を広告した場合の広告効果を多角的に判断することができる。したがって、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30を用いて広告を行う広告主を支援することができる。
なお、第1購買データBbaで表示する期間は特に限らず、任意の期間を表示することが可能であるとする。例えば、広告支援部103は、直前1か月分の期間に限定して第1購買データを抽出したり、表示する期間の入力操作を受け付けることで、広告主が所望する期間の第1購買データを抽出したりしてもよい。
また、上述の説明では、店舗管理DB144に登録された全ての店舗を処理対象としたが、これに限らず、店舗を絞り込むための条件(以下、絞込条件ともいう)の入力を受け付けてもよい。例えば、第2表示領域Bbに、店舗管理DB144に登録された店舗種別に係る絞込条件を入力可能な入力欄を設け、当該入力欄に入力される絞込条件に基づいて店舗を絞り込む構成としてもよい。この場合、広告支援部103は、指定されたサイネージ端末30の設置場所に係る店舗IDを店舗管理DB144から抽出する際に、店舗種別の絞込条件に該当する(或いは非該当の)店舗IDに絞り込む処理を行えばよい。
また、上述の説明では、販売実績DB146に登録された全ての販売実績データを処理対象としたが、これに限らず、販売実績データを絞り込むための絞込条件の入力を受け付けてもよい。例えば、第2表示領域Bbに、店舗管理DB144に登録された付加情報に係る絞込条件を入力可能な入力欄を設け、当該入力欄に入力される絞込条件に基づいて店舗を絞り込む構成としてもよい。一例として、客の属性、天気、イベント等を絞込条件として入力可能な入力欄をそれぞれ設ける形態としてもよい。この場合、広告支援部103は、販売実績DB146から販売実績データを読み出す際に、付加情報に基づいた絞込条件に該当する(或いは非該当の)販売実績データに絞り込む処理を行えばよい。
また、第2表示領域Bbには、戻るボタンBbbと、利用決定ボタンBbcとが設けられる。戻るボタンBbbは、詳細画面Bを消去し、リスト画面Aに戻ることを指示するための操作子である。また、利用決定ボタンBbcは、サイネージ端末30の利用決定を指示するための操作子である。
利用決定ボタンBbcが操作されると、広告支援部103は、サイネージ端末30の利用に必要な事項を入力するための画面を広告主端末40に提供する。そして、広告主端末40の操作者は、入力したデータ(以下、利用データ)を広告支援サーバ10に送信することで、選定したサイネージ端末30の利用申請を行う。
ここで、利用データには、広告主の広告主ID、選定したサイネージ端末30のサイネージIDの他、サイネージ端末30を用いて広告を行う対象商品の商品ID、利用期間等の情報が含まれるものとする。また、利用者は、対象商品の商品名や商品分類、価格(希望小売価格)等を利用データに含めて送信してもよい。また、利用者は、サイネージ端末30で表示・再生を行うための広告コンテンツを利用データに含めて送信してもよい。
広告支援部103は、広告主端末40から利用データを受信すると、利用データに含まれる各項目をサイネージ利用履歴DB143に登録することで、利用申請を受け付ける。具体的には、広告支援部103は、利用データ毎に固有の利用IDを発行し、当該利用IDに関連付けて、利用データに含まれる広告主ID、サイネージID、商品ID(対象商品ID)、利用期間等の情報をサイネージ利用履歴DB143に登録する。そして、広告支援部103は、利用データを送信した広告主端末40に、発行した利用IDを通知することで、利用申請の受付完了を通知する。
なお、利用データで指示された対象商品IDが商品管理DB145に未登録の場合には、広告支援部103は、対象商品IDを商品名、商品分類、価格等とともに商品管理DB145に登録してもよい。
また、利用データに広告コンテンツが含まれる場合、広告支援部103は、利用データで指示された利用期間と広告コンテンツとをサイネージIDのサイネージ端末30に送信することで、当該広告コンテンツが利用期間に表示・再生されるよう準備を行う。サイネージ端末30では、広告支援部103から、利用期間と広告コンテンツとを受信すると、タイムテーブル等に登録することで、指示された利用期間に広告コンテンツの表示・再生を実施する。
広告主から広告コンテンツを受け取るタイミングは利用申請時に限らず、例えば選定されたサイネージ端末30の広告条件に規定された入稿締切り前であれば、特に問わないものとする。この場合、広告支援部103は、広告主端末40から利用IDと、広告コンテンツとを受信すると、利用IDに対応する利用データをサイネージ利用履歴DB143から検索する。そして、広告支援部103は、利用データで指示された利用期間と広告コンテンツとをサイネージIDのサイネージ端末30に送信することで、当該広告コンテンツが利用期間に表示・再生されるよう準備を行う。
なお、本実施形態では、広告支援サーバ10がサイネージ端末30に広告コンテンツを引き渡す構成としたが、これに限らず、広告代理店等の第3機関がサイネージ端末30に広告コンテンツを引き渡す構成としてもよい。
また、広告支援部103は、サイネージ端末30の利用申請を行った広告主に対し、当該サイネージ端末30による広告効果を示した第2購買データを提供する。
具体的には、広告支援部103は、広告主端末40から利用IDが指定されると、当該利用IDに係る利用データをサイネージ利用履歴DB143から読み出す。次いで、広告支援部103は、利用データに含まれたサイネージID(サイネージ端末30)の設置場所と所定の地理関係にある店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出する。ここで、サイネージ端末30の設置場所に係る店舗の抽出方法は、上述した第2購買データの生成時と同様である。
続いて、広告支援部103は、抽出した店舗IDに対応する販売実績DB146の販売実績データの中から、利用データで指示された対象商品IDを含む販売実績データを読み出す。そして、広告支援部103は、読み出した販売実績データに基づき、対象商品IDに対応する商品の販売点数を取引日毎に集計する。ここで集計期間は、利用データで指示された利用期間を少なくとも含み、利用期間の前後の期間を含むことがより好ましい。次いで、広告支援部103は、取引日毎に集計した対象商品IDの販売点数に当該商品IDの商品名等を関連付けた第2購買データを生成する。
なお、広告支援部103が処理の対象とする商品は、広告対象の商品(対象商品ID)に限らないものとする。例えば、広告支援部103は、対象商品IDの商品と商品種別が同一の他の商品、つまり類似商品についても同様に販売点数の集計を行ってもよい。また、例えば、広告支援部103は、対象商品IDの商品と相関関係にある相関商品についても同様に販売点数の集計を行ってもよい。この場合、利用データに相関商品等の商品IDが指示されている場合には、広告支援部103は、指示された商品IDについての販売点数の集計を行えばよい。また、広告支援部103は、抽出した店舗IDに対応する販売実績DB146の販売実績データを公知の相関分析技術を用いて分析することで、対象商品IDの商品と相関関係にある商品を特定する構成としてもよい。
続いて、広告支援部103は、ユーザインタフェース提供部102と協働することで、生成した第2購買データを広告主端末40に提供する。例えば、広告支援部103は、図13に示す広告効果計測画面を広告主端末40に提示する。
図13は、広告主端末40に表示される操作画面の一例を示す図であり、広告効果計測画面の表示例を示している。
図13に示すように、広告効果計測画面Cは、第1表示領域Caと第2表示領域Cbとを有する。第1表示領域Caには、利用データの内容と当該利用データに関係する各種の情報が表示される。例えば、第1表示領域Caには、利用が申請されたサイネージ端末30の名称や設置場所、利用期間、料金、広告対象の商品名等が表示される。
具体的には、広告支援サーバ10の広告支援部103は、利用者から指定された利用IDの利用データに基づき、サイネージ管理DB142、店舗管理DB144及び商品管理DB145を参照して、第1表示領域Caの各項目に係る情報を読み出す。そして、広告支援部103は、読み出した情報を第1表示領域Caに表示させる。
また、第2表示領域Cbには、広告支援部103が生成した第2購買データCbaが表示される。図13の例では、対象商品である商品ABの集計結果とともに、当該商品ABに類似する類似商品MN、OP、QRの集計結果を第2購買データCbaとして表示した例を示している。また、図13に示すように、例えば対象商品の集計期間のうち、利用期間に該当する期間を強調して表示させてもよい。すなわち、この強調した期間以前がサイネージ端末30による広告の実施前の期間となる。また、この強調した期間以後がサイネージ端末30による広告の実施後の期間となる。
なお、広告効果計測画面は、図13の例に限らないものとする。例えば、広告支援部103は、販売実績データに含まれた付加情報に基づき、集計期間の各日に関する付加的な情報を広告効果計測画面に表示させてもよい。
ここで、図14は、広告主端末40に表示される操作画面の一例を示す図であり、広告効果計測画面の他の表示例を示している。
図14に示すように、広告効果計測画面Dは、図13の広告効果計測画面Cと同様に、第1表示領域Caと第2表示領域Cbとを有する。ここで、広告効果計測画面Dの第2表示領域Cbには、集計期間の各日に関連付けて天気を表す情報Daが表示されている。かかる情報Daは、対応する日付の販売実績データに含まれた付加情報に基づくものであり、付加情報として記録された天気を表す記号が情報Daとして表示される。なお、販売実績DB146から読み出された取引日毎の販売実績データにおいて、付加情報に記録された天気が相違する場合には、全体に占める割合が最も高い天気を表す等、統計値を用いて天気を表してもよい。
なお、広告効果計測画面Dに表示する付加情報は天気に限らず、他の情報を表示させてもよい。例えば、付加情報に温度が記録されている場合には、最低温度及び最高温度や、所定の時間帯における温度の平均値等を、該当する日付に関連付けて表示してもよい。また、例えば、付加情報にイベントに関する情報が記録されている場合には、該当する日付に当該情報を関連付けて表示してもよい。また、例えば、付加情報に客の属性が登録されている場合には、属性毎に販売点数を表示してもよい。また、広告支援部103は、これら付加情報を一度に表示させてもよいし、広告主の操作に応じて表示する付加情報の内容を切り替えてもよい。
また、付加情報の表示形態は図14の例に限定されず、表示する情報の特性に応じて表示形態を異ならせてもよい。例えば、広告支援部103は、第2表示領域Cbに表示される対象商品(類似商品、相関商品)のうち、何れか一の商品が選択されたことを条件に、選択された商品に係る販売実績データの付加情報に基づいた画面を提供してもよい。
このように、広告支援サーバ10は、広告主から広告実施済の利用ID、つまりサイネージ端末30が指定されると、当該サイネージ端末30に係る店舗で販売された対象商品の販売点数の推移を広告主に提示する。これにより、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30による広告の効果が及ぶ範囲の店舗での対象商品の売れ行き状況を広告主に提示することができる。
一方、広告主は、広告効果計測画面C、Dに表示された第2購買データを見ることで、サイネージ端末30による広告の実施により、対象商品の販売点数がどのように変化したのかを確認することができる。そのため、広告主は、サイネージ端末30を用いた対象商品の広告の効果を容易に把握することができる。
また、広告支援サーバ10は、対象商品に関係する類似商品や相関商品の販売点数の推移を、対象商品の販売点数の推移と比較可能な状態で広告主に提示する。これにより、広告主は、広告効果計測画面C、Dに表示された第2購買データCbaを見ることで、対象商品の広告により、類似商品や相関商品の販売店素がどのように変化したのかを確認することができる。そのため、広告主は、サイネージ端末30を用いた対象商品の広告効果を多角的に分析することができる。
また、広告支援サーバ10は、広告を実施した期間及び当該期間の前後における各日の天気等の付加情報を販売点数の推移とともに広告主に提示する。これにより、広告主は、広告効果計測画面Dに表示された第2購買データCba及び情報Daを見ることで、販売点数の増減に係る広告以外の他の要因を確認することができる。そのため、広告主は、サイネージ端末30を用いた対象商品の広告効果を多角的に分析することができる。
以下、広告支援サーバ10の動作例について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加等は適宜に可能である。例えば、以下の説明では、本実施形態の特徴的な動作を分かりやすく説明するために、一部の処理についての説明を省略している。例えば、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーに対処するための処理が行われる場合があるが、そのような処理については記載を省略している。
図15は、広告支援サーバ10が行う広告計画支援処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、店舗端末20の各々から収集された販売実績データが販売実績DB146に記憶済であるとする。
まず、広告支援部103は、広告主端末40からアクセスがあるまで待機する(ステップS11;No)。広告主端末40からアクセスを受け付けると(ステップS11;Yes)、広告支援部103は、サイネージ管理DB142に基づき、アクセス元の広告主端末40にリスト画面Aを提供する(ステップS12)。
続いて、広告支援部103は、広告主端末40から抽出条件の変更が指示された否かを判定する(ステップS13)。ここで、抽出条件の変更が指示されたと判定した場合(ステップS13;Yes)、広告支援部103は、変更後の抽出条件に基づいてサイネージ管理DB142からサイネージ情報を抽出する(ステップS14)。次いで、広告支援部103は、ステップS12に処理を戻すことで、ステップS14で抽出したサイネージ情報に基づくリスト画面Aを広告主端末40に提供する。
また、ステップS13で抽出条件が指示されないと判定した場合(ステップS13;No)、広告支援部103は、リスト画面Aから一のサイネージ端末30が指定されたか否かを判定する(ステップS15)。サイネージ端末30が指定されたと判定した場合(ステップS15;Yes)、広告支援部103は、指定されたサイネージ端末30の設置場所と、店舗管理DB144に登録された各店舗の所在地とに基づき、選択されたサイネージ端末30と所定の地理関係を有する店舗の店舗IDを抽出する(ステップS16)。次いで、広告支援部103は、抽出した店舗IDの販売実績データに基づいて、当該店舗IDで販売される商品、販売点数を表した第1購買データを生成する(ステップS17)。次いで、広告支援部103、生成した第1購買データを含む詳細画面Bを広告主端末40に提供し(ステップS18)、ステップS19に移行する。なお、ステップS15でサイネージ端末30の指定を受け付けない場合には(ステップS15;No)、広告支援部103は、ステップS12に処理を戻す。
続くステップS19では、広告支援部103は、広告主端末40から利用を決定する指示がなされたか否かを判定する(ステップS19)。利用を決定する指示を受け付けた場合(ステップS19;Yes)、広告支援部103は、広告主端末40から利用データを取得し、新たに発行した利用IDと関連付けてサイネージ利用履歴DB143に登録する(ステップS20)。次いで、広告支援部103は、発行した利用IDを含む利用申請の受け付け完了通知を送信し、ステップS21に移行する。なお、ステップS19で利用決定が指示されないと判定した場合も(ステップS19;No)、広告支援部103は、ステップS21に移行する。
なお、サイネージ端末30を管理する個人や企業(以下、メディアオーナーという)が存在する場合には、広告支援部103は、メディアオーナーの承認を得た後、ステップS20の処理を行う形態としてもよい。
この場合、例えば、広告支援部103は、広告主端末40から取得した利用データを、当該利用データに含まれるサイネージIDのサイネージ端末30を管理するメディアオーナーの端末宛に送信することで、サイネージ端末30の利用申請を行う。そして、広告支援部103は、メディアオーナーの端末から、承認する旨の回答を得られたことを条件に、ステップS20の処理を行えばよい。なお、承認する旨の回答が得られない場合には、広告支援部103は、ステップS20を行うことなく、広告主端末40に利用不可の回答を送信するものとする。
続くステップS21では、広告支援部103は、リスト画面Aに戻ることが指示されたか否かを判定する(ステップS21)。リスト画面Aに戻ることが指示された場合(ステップS21;Yes)、広告支援部103は、ステップS12に処理を戻すことで、リスト画面Aの表示に戻す。
また、ステップS21でリスト画面Aに戻ることが指示されない場合(ステップS21;No)、広告支援部103は、ステップS18に処理を戻すことで、詳細画面の表示を継続する。
なお、広告主端末40の操作者は、リスト画面A又は詳細画面Bにおいて、広告計画支援処理の終了を任意のタイミングで指示することが可能であるとする。広告支援部103は、広告主端末40から終了が指示されたことをトリガに、図15の広告計画支援処理を終了する。
図16は、広告支援サーバ10が行う広告効果計測処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、上述した広告計画支援処理で利用が申請されたサイネージ端末30の利用期間の最中または利用期間後の状態であるものとする。
まず、広告支援部103は、広告主端末40から利用IDが指示されるまで待機する(ステップS31)。広告主端末40から利用IDを受け付けると(ステップS31;Yes)、広告支援部103は、指定された利用IDに係る利用データをサイネージ利用履歴DB143から読み出す(ステップS32)。
続いて、広告支援部103は、サイネージ管理DB142を参照し、利用データで指示されたサイネージ端末30の設置場所を特定する(ステップS33)。次いで、広告支援部103は、サイネージ端末30の設置場所と所定の地理関係を有する店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出する(ステップS34)。
続いて、広告支援部103は、抽出した店舗IDに対応する販売実績DB146の販売実績データの中から、利用データに指示された対象商品IDを含む販売実績データを読み出し、当該販売実績データに基づいて、対象商品IDに対応する商品の販売点数を取引日毎に集計した第2購買データを生成する(ステップS35)。
そして、広告支援部103は、生成した第2購買データを含む広告効果計測画面Cを広告主端末40に提供し(ステップS36)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る広告支援サーバ10は、広告を表示するサイネージ端末30の設置場所に基づき、当該設置場所と所定の地理関係を有する店舗を抽出する。そして、広告支援サーバ10は、抽出した店舗の販売実績を示す販売実績データから、当該店舗で販売された商品の販売点数を商品毎に集計した第1購買データを生成し、広告主端末40に出力する。
このように、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30の広告を視聴する客が利用する可能性の高い店舗の第1購買データを広告主に提示する。これにより、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30の設置場所周辺に販売したい商品があるか否かを判断することが可能な情報を広告主に提供することができる。これにより、広告主はより効果的な広告効果が見込まれるサイネージ端末30の選定を容易に行うことができるため、広告効果の向上を図ることができる。また、サイネージ端末30を視聴する客に対しても、対象商品の広告視聴機会を効率的に増加させることができるため、販売点数の向上を図ることができる。したがって、広告支援サーバ10は、サイネージ広告の実施に係る利便性を向上させることができる。
また、広告支援サーバ10は、広告主から指定されたサイネージ端末30の設置場所が特定の施設又は施設の屋内を示す場合、当該施設又は当該施設の屋内に所在地が設定された店舗を店舗管理DB144から特定する。また、広告支援サーバ10は、広告主から指定されたサイネージ端末の設置場所が屋外にあることを示す場合、設置場所から所定距離内のエリアに所在地が含まれる店舗を店舗管理DB144から特定する。これにより、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30の広告を視聴する客が利用する可能性の高い店舗を効率的に抽出することができる。
また、広告支援サーバ10は、広告主から対象商品が指定された場合、店舗管理DB144から特定した店舗の販売実績データに基づき、指定された商品の販売点数を集計した第2購買データを生成し広告主に提供する。このように、広告支援サーバ10は、サイネージ端末30の広告を視聴する客が利用する可能性の高い店舗での対象商品の販売状況を第2購買データとして集計することで、サイネージ端末30の広告効果を広告主に提示することができる。したがって、広告支援サーバ10は、サイネージ広告の実施に係る利便性を向上させることができる。
また、広告支援サーバ10は、対象商品とともに、当該対象商品に対する類似商品又は相関商品の販売点数を集計し、第2購買データとして広告主に提供する。これにより、広告支援サーバ10は、対象商品の広告により類似商品や相関商品の販売点数がどのように変化したのかを広告主に提示することができるため、多角的な分析を可能とすることができる。したがって、広告支援サーバ10は、サイネージ広告の実施に係る利便性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、広告支援サーバ10は、各店舗に置かれる店舗端末20から販売実績データを取得する構成としたが、販売実績データの取得元はこれに限らないものとする。例えば、各店舗で行われた取引の販売実績データを一括で管理し、当該販売実績データを電子レシートの形態で顧客に提供する電子レシートサーバが存在する場合には、広告支援サーバ10は、当該電子レシートサーバから販売実績データを取得する構成としてもよい。
ここで、図17は、本変形例に係る広告支援システム1の概略構成を示す図である。図17に示すように、本変形例に係る広告支援システム1は、上述した広告支援サーバ10、店舗端末20、サイネージ端末30、及び広告主端末40に加え、電子レシートサーバ50を更に有する。
電子レシートサーバ50は、各店舗の店舗端末20から送信される取引毎の販売実績データを、ネットワークNを介して受信する。また、電子レシートサーバ50は、受信した電子レシート情報を、図示しないデータベース(以下、電子レシートDBともいう)に登録して管理する。なお、本変形例に係る販売実績データは、図7で説明した項目の他、商品の合計金額や顧客が支払った支払金額、釣銭額等の情報を含む、一取引の内訳を示すレシートデータとして機能する。また、販売実績データは、取引を行った顧客を識別可能な顧客IDを更に含む。
また、電子レシートサーバ50は、各顧客の顧客IDと、電子レシートの送信先となる端末装置の送信先情報(例えばメールアドレス)とを関連付けた図示しないデータベース(以下、顧客DBともいう)を記憶する。
電子レシートサーバ50は、電子レシートDBに販売実績データを記憶すると、この販売実績データに含まれる顧客IDに関連付けられた送信先情報を顧客DBから参照することで、送信先の端末装置を特定する。そして、電子レシートサーバ50は、電子レシートDBに記憶した販売実績データを電子レシートとして、ネットワークNを介して、送信先の端末装置に送信する。また、電子レシートサーバ50は、ネットワークNを介して接続される顧客の端末装置から、顧客IDを指定する電子レシート照会を受け付けると、当該顧客IDを含む販売実績データを電子レシートDBから読み出し、端末装置に送信する。
なお、電子レシートサーバ50は、販売実績データから一部のデータを抽出又は除外することで電子レシートを生成してもよい。例えば、電子レシートサーバ50は、販売実績データから付加情報を除外して電子レシートを生成してもよい。
本変形例に係る広告支援サーバ10は、上述した電子レシートサーバ50と協働することで、第1購買データ及び第2購買データの生成を行う。例えば、広告支援サーバ10の販売実績収集部101は、電子レシートサーバ50の電子レシートDBから販売実績データを取得し、販売実績DB146に登録する構成としてもよい。
また、例えば、広告支援サーバ10の広告支援部103は、電子レシートサーバ50の電子レシートDBを参照することで、当該電子レシートDBに登録された販売実績データに基づき第1購買データ及び第2購買データの生成を行ってもよい。この場合、電子レシートサーバ50の電子レシートDBは、販売実績DB146の代替となるため、販売実績DB146を不要としてもよい。
また、電子レシートサーバ50が、電子レシートDBに基づき、第1購買データ及び第2購買データを生成可能な構成としてもよい。この場合、広告支援サーバ10の広告支援部103は、第1購買データ及び第2購買データの生成に係る条件を電子レシートサーバ50に通知することで、当該電子レシートサーバ50で生成される第1購買データ及び第2購買データを取得して、広告主端末40に提供する構成とすることができる。
具体的には、広告支援部103は、広告主から指定されたサイネージ端末30と所定の地理関係にある店舗の店舗IDを第1購買データの生成条件として電子レシートサーバ50に通知することで、第1購買データを電子レシートサーバ50に生成させることができる。また、広告支援部103は、広告主から指定されたサイネージ端末30と所定の地理関係にある店舗の店舗IDと、対象商品(類似商品、相関商品)の商品IDと、利用期間とを第2購買データの生成条件として電子レシートサーバ50に通知することで、第2購買データを電子レシートサーバ50に生成させることができる。
以上のように、本変形例の広告支援システム1によれば、既存の電子レシートシステムを有効に活用して、サイネージ端末30を用いた広告支援を行うことができるため、広告の計画から広告効果の計測までの活動支援を効率的に行うことができる。なお、広告支援サーバ10がクラウドシステムで実現される場合には、広告支援サーバ10が電子レシートサーバ50の機能を包含してもよい。
(変形例2)
上述の実施形態では、屋外又は屋内に設けられるサイネージ端末30を広告媒体とした例を説明したが、対象となる広告媒体はこれに限らないものとする。例えば、屋外又は屋内に設けられる看板等の広告媒体についても同様に取り扱うことが可能である。
また、インターネット上に掲載されるWeb広告についても、当該Web広告を視聴可能なエリアを制限等することで、Web広告の広告枠をサイネージ端末30と同様に取り扱うことができる。
具体的には、Web広告を配信する配信システムが、ユーザのユーザ端末から位置情報を取得し、当該位置情報に応じたWeb広告を配信可能な構成を備える場合、Web広告の配信が行われるエリアを設置場所とすることで、Web広告の広告枠をサイネージ端末30として取り扱うことができる。この場合、広告支援部103は、Web広告の配信が行われるエリアに所在地が含まれる店舗の店舗IDを店舗管理DB144から抽出することで、Web広告の広告枠と位置的に関係を有する店舗を抽出することができる。
なお、ユーザ端末の位置情報を取得する方法は特に問わず、例えばIPアドレスに基づく位置特定方法や、ユーザ端末が搭載するGPS(Global Positioning System)機能を用いた位置特定方法等、公知の技術を用いることができる。
(変形例3)
上述の実施形態では、小売業の店舗で販売される有体物の商品を広告の対象としたが、これに限るものではない。例えば、映画や音楽等の無体物の商品を広告の対象としてもよい。この場合、無体物の商品の商取引を行う店舗を店舗管理DBに登録し、当該店舗の店舗端末20から入場者数や視聴者数を販売点数として集計することで、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例4)
上述の実施形態では、第2購買データを広告効果の測定結果として広告主に提示する形態としたが、これに限らず、サイネージ端末30の選定の際に提供する第1購買データとして提供してもよい。
この場合、広告支援部103は、例えば広告の対象商品を絞込条件として入力可能な入力欄を詳細画面Bに設け、当該入力欄を介して対象商品の商品IDや商品名が入力された場合に、第2購買データを提供する構成としてもよい。例えば、広告支援部103は、入力された対象商品について過去に行われた広告の利用データをサイネージ利用履歴DB143から読み出し、当該利用データに基づく第2購買データを、詳細画面B等を介して利用者に提供してもよい。また、広告支援部103は、入力された対象商品の類似商品又は相関商品について過去に行われた広告の利用データをサイネージ利用履歴DB143から読み出し、当該利用データに基づく第2購買データを、詳細画面B等を介して利用者に提供してもよい。
これにより、サイネージ端末30を用いた広告を計画する広告主は、当該サイネージ端末30を用いて過去に行われた広告の効果を確認しながら、サイネージ端末30を利用する否かを判断することができる。したがって、本変形例の広告支援サーバ10は、サイネージ端末30を用いて広告活動を行う広告主の利便性をより向上させることができる。
なお、本変形例を採用する場合、広告支援部103は、アクセス元の広告主と同一の広告主IDを含む利用データに限定して第2購買データを生成してもよい。これにより、広告支援部103は、アクセス元の広告主の第2購買データが他の広告主に利用されてしまうことを防ぐことができるため、各広告主の独立性を確保することができる。
また、広告支援部103は、アクセス元の広告主と異なる広告主IDの利用データを含めて第2購買データを生成してもよい。なお、この場合、アクセス元の広告主以外の第2購買データについては、商品名をそのまま表示することなく、商品種別や抽象化した名称等に変更して表示することで、商品名を匿名化してもよい。これにより、広告支援部103は、アクセス元の広告主以外の他の広告主の第2購買データが直接参照されてしまうことを防ぐことができるため、各広告主の独立性を確保することができる。
(変形例5)
上述の実施形態では、サイネージ端末30の利用に係る料金の支払いについて特段言及していないが、例えば、広告支援サーバ10が料金の支払いに係る決済処理を実行する形態としてもよい。
例えば、広告支援部103は、サイネージ端末30の利用申請を受け付けた際に、広告主端末40から電子マネー決済の会計用データを取得することで、会計用データに基づき利用申請で指示されたサイネージ端末30の料金の決済処理を行ってもよい。
(変形例6)
上述の実施形態では、サイネージ端末30の利用に係る料金は固定としたが、これに限らず、例えば第2購買データから導出される広告効果等に応じて、料金は変動させる構成としてもよい。この場合、広告効果の評価は広告支援サーバ10が自動で行う構成としてもよいし、サイネージ端末30を利用した広告主が行う構成としてもよい。
前者の場合、例えば広告支援部103は、利用期間とその前後の期間における対象商品の販売点数の変化量に基づき、サイネージ端末30による広告効果の評価値を商品又は商品分類毎に導出してもよい。これにより、広告支援部103は、サイネージ端末30の各々について商品又は商品分類毎に広告効果の評価値を導出することができるため、広告の対象商品に応じて料金を変動させたりすることができる。
また、後者の場合、サイネージ端末30の利用料金をオークションで決める仕組みを広告支援システム1に組み込むことで、広告主間で価格競争を行わせる形態としてもよい。なお、この場合、広告支援部103は、上記した商品と広告効果の評価値との組を、サイネージ端末30の各々に関連付けて提示することで、料金決定の指標とすることができる。
(変形例7)
上述の実施形態では、広告支援サーバ10の広告支援部103は、広告主端末40からサイネージ端末30が指定されたタイミングで、当該サイネージ端末30と地理関係にある店舗を動的に抽出する形態としたが、これに限らず、サイネージ端末30と店舗との関係を予め設定しておく形態としてもよい。
この場合、広告支援サーバ10は、所定の地理関係にあるサイネージ端末30のサイネージIDと店舗IDとを予め関連付けたデータベース(以下、地理関係DBともいう)を記憶部14に記憶してもよい。また、この場合、広告支援サーバ10の広告支援部103は、広告主端末40からサイネージ端末30や店舗の指定を受け付けると、地理関係DBを参照し、指定されたサイネージ端末30又は店舗と所定の地理関係を有する店舗又はサイネージ端末30を抽出する。
これにより、本変形例に係る広告支援サーバ10では、地理関係DBを参照することで、所定の地理関係にあるサイネージ端末30又は店舗を一意に特定(抽出)することができるため、処理の高速化を図ることができる。
なお、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。