JP6935920B2 - 基板ヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造工程において真空チャンバ内に載置した基板を加熱するための基板ヒータに関する。
半導体製造においては、基板上に薄膜パターンを形成したり、その基板をエッチングしたりする工程があるが、その際に、基板を真空チャンバ内に設けた基板ヒータに載置して加熱する場合がある。基板ヒータは、均一な温度分布が求められ、熱伝導性が良好なアルミニウム等の加熱板にシーズヒータを埋設したものが用いられる。
特許文献1に記載されているように、高温時の剛性を確保し、高温下での反りや曲がりが無く、アルマイト処理しやすい基板加熱プレートヒータの発明が開示されている。また、特許文献2に記載されているように、シーズヒータの埋設が容易であり低コストで製造可能なプレートヒータの発明について出願している。
基板ヒータは、加熱板の全体が加熱されるようにシーズヒータが配設され、先端のヒータリードが加熱板の中央から下垂するように設けたリード取出管から出される。リード取出管は、上端のフランジを加熱板の下面に凹みを空けて溶接又は摩擦撹拌接合(FSW)等することにより接合され、反対側はOリングを介して真空チャンバ外に出ている。
特許第5857081号公報 特願2017−032768号
しかしながら、従来の基板ヒータは、リード取出管により加熱板に生じる温度低下を防止するためにリード取出管の内部にマイクロヒータを配設したとしても、リード取出管のフランジから放熱による熱ロスが生じるので、リード取出管の近傍において加熱板の温度が低下するおそれがある。
また、加熱板は、使用条件によっては温度が約400度になって強度が低下することもあり、リード取出管を取り付けるために凹みを空けた部分において加熱板の肉厚が薄くなるため、リード取出管内からの大気圧によって加熱板が真空チャンバ内に向かって変形するおそれがある。
そこで、本発明は、加熱板の温度が部分的に低下するのを抑制するとともに加熱板の変形を抑制した基板ヒータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明である基板ヒータは、基板を加熱するためのシーズヒータが埋設され、前記シーズヒータのヒータリードを集めた位置に嵌合凹みが空けられた加熱板と、前記加熱板から下垂して前記ヒータリードを通すための管部と、前記管部の上端を拡げて嵌合凹みに嵌め込むためのフランジと、を有するリード取出管と、を備え、前記フランジは、前記管部を囲むように間欠的に貫通孔が空けられ、前記嵌合凹みは、前記貫通孔の形状に合わせて突出させたリブを有し、前記リブを前記貫通孔に嵌め込んだ上で、前記リブと前記フランジとを熱変形の少ない摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により接合させた、ことを特徴とする。
前記基板ヒータは、前記リブと前記貫通孔との間に隙間を確保した上で、前記リブの高さの半分の深さまで前記フランジと熱変形の少ない摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により接合させ、接合していない残りの隙間により前記リード取出管へ放熱することを抑制した、ことを特徴とする。
前記基板ヒータにおいて、前記嵌合凹みは、前記リード取出管の内部に向かって突出させた盛上部を有する、ことを特徴とする。
前記基板ヒータは、前記リブの内側を熱変形の少ない摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により接合させた接合部と、前記リブの外側を熱変形の少ない摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により接合させた接合部とを、ラップさせることにより継ぎ目を無くした、ことを特徴とする。
前記基板ヒータにおいて、前記リブと前記フランジとを接合させてその内側の径を小さくすることにより、前記嵌合凹みが大気圧側から気圧の低い真空側へ向かって変形することを抑制した、ことを特徴とする。
本発明によれば、加熱板の温度が部分的に低下するのを抑制することができる。リード取出管の内部にマイクロヒータを配設することに加え、加熱板側に断熱用のリブを設け、さらにフランジとリブの間に放熱を抑制する隙間を設けた上で接合することにより、熱ロスが防止され、温度分布を均一にすることができる。
また、加熱板の変形を抑制することもできる。リード取出管のフランジの径を小さくすることに加え、加熱板側に設けたリブで補強するとともに、嵌合凹みの中央を盛り上げて厚みを増やすことにより、変形を低減させることができる。
本発明である基板ヒータを示す正面図である。 本発明である基板ヒータを示す底面図である。 本発明である基板ヒータのリード取出管を示す斜視図である。 本発明である基板ヒータのリード取出管を嵌合凹みに取り付けた状態を示す断面図である。 本発明である基板ヒータの変形を抑制するための構造について説明する断面図である。 本発明である基板ヒータのリード取出管の接合部を拡大した図である。 本発明である基板ヒータの接合部をラップさせた状態を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
まず、本発明である基板ヒータについて説明する。図1は、基板ヒータを示す正面図である。図2は、基板ヒータを下側から見た底面図である。
図1に示すように、基板ヒータ100は、加熱板200にシーズヒータ400a、bが埋設された加熱装置である。基板ヒータ100の上面には加熱させる基板を載せ、基板ヒータ100の下面にはシーズヒータ400a、bのヒータリード410を出すためのリード取出管300が垂直に延びる。
加熱板200は、熱伝導性の良いアルミニウム(Al)等の金属又は合金製の板材である。例えば、アルミニウムにマグネシウム(Mg)及びケイ素(Si)を添加した6061や6101等の合金板を使用すれば良い。なお、加熱板200の表面にアルマイト(A1)等の酸化被膜を形成させて耐食性を持たせても良い。
シーズヒータ400a、bは、細長い管状の加熱器具であり、例えば、ニクロム(Ni80%、Cr20%など)などをコイル状に巻いた発熱線を、アルミニウム等の金属シース管の内部に挿通し、発熱線と金属シース管の間に絶縁材としてマグネシア(MgO)粉末などを充填したものである。
図2に示すように、シーズヒータ400a、bは、加熱板200の全体が均一な温度分布で加熱されるように経路が形成されれば良い。例えば、シーズヒータ400aは、中央から各四隅を通ってまた中央に戻るように配置され、シーズヒータ400bは、中央からシーズヒータ400aの内側を通ってまた中央に戻るように配置される。
加熱板200の下面には、シーズヒータ400a、bを配置する位置にヒータ用溝450(図3、図5参照)が形成される。シーズヒータ400a、bをヒータ用溝450に嵌め込み、ヒータ用溝450に押当板で蓋をして、押当板を加熱板200に熱変形の少ない摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により継ぎ目が見えなくなるように接合すれば良い。
加熱板200の中央に集められたシーズヒータ400a、bの先端は、加熱板200の下面に連設されたリード取出管300から出される。リード取出管300は、加熱板200の下面中央に空けた嵌合凹みに取り付けられ、摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により一体化される。
次に、基板ヒータのリード取出管の構造について説明する。図3は、基板ヒータのリード取出管を示す斜視図である。図4は、基板ヒータのリード取出管を嵌合凹みに取り付けた状態を示す断面図である。図5は、基板ヒータとリード取出管の変形を抑制するための構造について説明する断面図である。なお、基板ヒータの上面を下側にした状態を示すが、説明上は図1が基本なので、上下関係は図1に沿って説明する。
図3に示すように、リード取出管300は、加熱板200から下垂してシーズヒータ400a、bの先端を通してヒータリード410を外に出すための管部310、管部310の上端(図では下になっている)をテーパ状に拡げたテーパ部320、及びテーパ部320からさらに円板状に拡げて加熱板200に空けた嵌合凹み210に嵌め込むためのフランジ330等を有する。
リード取出管300も、加熱板200と同様にアルミニウム合金を使用すれば良いが、たとえば、リード取出管300は、耐食性に優れた6061合金を使用し、加熱板200は、マグネシウムを少なくして強度も高い6101合金を使用しても良い。
管部310は、加熱板200の下面に対して法線方向に垂立させた内部が中空な管材であり、内部に複数のシーズヒータ400a、bが通る。上端にテーパ部320が連設され、上部は真空チャンバ内にあるが、下部は外周をOリング等でシールした上で真空チャンバの外側に出されるので、管内は大気圧となる。
テーパ部320は、下端に管部310が連設され、上端にフランジ330が連設された内部が中空の下方に先細る円錐台状の部分である。また、フランジ330は、管部310と垂直な面となるように、テーパ部320から外側に延設させた中心が抜けた縁状に飛び出した部分であり、リード取出管300を傾かせないための押え代となる。
なお、加熱板200の下面中央には、フランジ330の形状に合わせた嵌合凹み210を空けておく。フランジ330を嵌合凹み210に嵌め込んだとき、加熱板200の下面とフランジ330の下面とが連となる。シーズヒータ400a、bの先端は、嵌合凹み210に集まり、リード取出管300を通って、真空チャンバの外側に出される。
嵌合凹み210には、管部310を囲むように突出させたリブ220a及びリブ220bを設け、フランジ330には、リブ220a、bが通る位置に貫通孔340a及び貫通孔340bを空ける。貫通孔340a、bが円環状に繋がると中央部が抜け落ちるので、フランジ330には管部310を囲むように間欠的に貫通孔340a、bが空けられれば良い。
例えば、円弧状の貫通孔340aや円柱状の貫通孔340bを組み合わせて円環状に配置されれば良い。また、リブ220aは、貫通孔340aの形状に合わせて円弧状に突出させ、リブ220bは、貫通孔340bの形状に合わせて円柱状に突出させれば良い。なお、リブ220a、b間の切れ目230は、シーズヒータ400a、bの通り道としても良い。
また、嵌合凹み210には、テーパ部320の内側の形状に合わせて管部310の内部に向かって円錐台状に突出させた盛上部240を設ける。なお、盛上部240は、加熱板200の下面よりも出ない範囲で設ければ良い。
なお、加熱板200内にはヒータ用溝450が通っており、シーズヒータ400a、bを嵌合凹み210まで導いた上で、リード取出管300へ送り出すように溝が形成されれば良い。
図4に示すように、加熱板200の嵌合凹み210により薄くなった部分に盛上部240を設けることにより、嵌合凹み210における加熱板200の厚みが増す。加熱板200の上面側は真空で、リード取出管300内の中空部250は大気圧のため、加熱により強度が低くなったときに大気圧により変形しないように盛上部240で補強する。
加熱板200の熱がリード取出管300に伝達して放熱されるとリード取出管300の近傍において加熱板200の温度が低下するので、熱ロスを軽減するために、管部310の内壁に沿ってマイクロヒータ420をコイル状に巻いて配置しても良い。
また、フランジ330は、縁部350において加熱板200と接合されるが、リブ220a、bを嵌合させるために空けた貫通孔340a、bにより、フランジ330からテーパ部320の方へ熱が伝達されるのを抑制する。
なお、リブ220a、bが円弧状に突出することにより、嵌合凹み210における厚みを部分的に増すことになり、また、嵌合凹み210により薄くなった部分の径、すなわち、リブ220a、bとフランジ330の縁部350とを接合させた内側の径を小さくすることになる。円弧状のリブ220a、bによって嵌合凹み210により薄くなった部分が補強されることになり、嵌合凹み210において加熱板200が大気圧側から気圧の低い真空側へ向かって変形することが抑制される。
加熱板200の使用温度とリード取出管300の管部310の太さによってフランジ330の厚みが異なるが、加熱板200が大きくなればなるほど後加工できにくい管部310は、加熱板200に対して垂直(下向き)に精度良く接合されなければならない。そのためには、フランジ330を溶接した際に形成される溶接ビードは管部310より離れている方が良く、フランジ330も含め管部310が溶接時に熱の影響で曲がらないようにフランジ330を押さえ付けるための押え代500を含めると、フランジ330は大きくなる。リード取出管300の管部310の太さやフランジ330の厚みが多少異なる場合でも、押え代500は溶接ビード幅も含めて50mm程度必要であり、リード取出管の管部310の太さがφ80〜φ150なので、管部310のテーパ部320を含めるとフランジ330の外径はφ300近くになる。
図5に示すように、フランジ330が大きくなればなるほど加熱板200の板厚510aが薄くなった部分は、大気圧による圧力530により真空側へ向けて撓み540が生じる。リード取出管300を接合する際に傾かないように押さえるための押え代500を大きく取ると、板厚510aが薄くなった部分の内径520aも大きくなり、変形しやすくなる。
ここで、薄くなった部分の板厚510aをh、その内径520aをr、そこに掛かる圧力530をq、その周辺の支持条件に関する係数をα、フックの法則における歪みと応力の比例定数であるヤング率をE、薄くなった部分の撓み540をδとしたとき、下記(式1)で表される。
(式1) δ=α(qr/Eh
薄くなった部分の変形は、内径520aの4乗で効いてくるので、内径520aが小さくなると、撓み540が少なくなる。すなわち、内径520aが2割減れば、撓みが約半分になる。
リブ220a、bにより押え代500を確保した上で内径520bに小さくすることになり、また、盛上部240により板厚510bに厚くすることになるので、圧力530による撓み540が抑えられる。
次に、基板ヒータのリード取出管の接合について説明する。図6は、基板ヒータのリード取出管の接合部を拡大した図であり、シーズヒータ埋設部と接合部の断面を示す。図7は、基板ヒータの接合部をラップさせた状態を示す図であり、(a)は接合方法を説明する図であり、(b)はその断面を示す。なお、基板ヒータの下面を上側にした状態である。
図6の左側に示すように、加熱板200には、上面と下面の中央にシーズヒータ400a、bを配置するため、且つ下面からシーズヒータ400a、bを入れるためのヒータ用溝450が空けられる。ヒータ用溝450に図4に示したシーズヒータ400a、bを押し込み、さらに押当板430を押し当てた上で、押当板430と加熱板200との接合部440を摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により一体化し、加熱板200の下面を平坦にする。図6では説明上ヒータ用溝450とシーズヒータ400a、bとの隙間を大きく記載したが、伝熱性を良くするため密着させることは言うまでもない。
同様に、図6の右側に示すように、加熱板200とリード取出管300との接合部360a、b、cも摩擦撹拌接合やレーザ又は電子ビーム溶接により一体化する。すなわち、フランジ330の中央部とリブ220a、bの内壁との接合部360a、リブ220a、bの外壁と縁部350の内側との接合部360b、及び縁部350の外側と嵌合凹み210の側壁との接合部360cが、表面が平坦に接合される。
なお、シーズヒータ400a、bを埋め込むときは、押当板430の高さと同じ深さまで加熱板200と接合させるが、リード取出管300を嵌め込むときは、リブ220a、bの高さの半分程度の深さまで接合させ、そこから残りの深さまでは隙間260a、bを設ける。ただし、接合部360cについては、フランジ330の取付強度が必要となるため、且つ管部310の溶接時の変形を無くし管部310が垂直に自立するように接合するため、フランジ330の押え代500を利用してフランジ330の外側の接合部360cを隙間なく深くフランジ330の厚さまで完全溶け込み溶接により接合させる。この完全溶け込み溶接を行ってから他の接合部360a、bを溶接するのが望ましい。
これにより、リブ220a、bの内壁から嵌合凹み210の底に至る隙間260a、及びリブ220a、bの外壁から嵌合凹み210の底に至る隙間260bが形成される。隙間260a、bを設けることにより、フランジ330からテーパ部320への放熱が低減される。
加熱板200とリード取出管300との間、リブ220a、bと貫通孔340a、bとの間を僅かに空けておくことで、隙間260a、bを確保すれば良い。加熱板200の下面側の接合部360a、b、cにおいては熱が伝達されるが、加熱板200の中央側においては隙間260a、bにより断熱され、熱ロスが抑制される。すなわち、基板を載置する加熱板200の上面における温度分布が維持されると共に、更にリブ220a、bがフランジ330に接合されることによって嵌合凹み210により薄くなった部分の撓み540が少なくなる。
図7(a)(b)に示すように、リブ220a、bの幅が狭い場合には、リブ220a、bの内側における接合部360aと、リブ220a、bの外側における接合部360bとが、ラップするように摩擦撹拌接合することで継ぎ目なく接合しても良い。また、縁部350の幅が狭い場合には、縁部350の内側における接合部360bと、縁部350の外側における接合部360cとが、ラップするように摩擦撹拌接合することで継ぎ目なく接合しても良い。
摩擦撹拌接合は、接合部360a、b、cに回転する工具を押し付けて、摩擦熱により接合部360a、b、cを軟化させて練り混ぜることにより一体化させる。接合部360a、b、cの終点に形成されるクレータを処理する必要があるが、異なる金属でも接合しやすく、接合部360a、b、cの温度が局所的なので強度が低下しにくく接合後の変形も小さく割れなども生じにくい。また、接合部360a、b、cにおける酸化も防止することができる。
一方、レーザ溶接は、大気中で実施するとブローホールや酸化物の巻き込みが生じるので不活性ガス中や電子ビーム溶接と同様に真空状態での接合が望ましい。特に、摩擦撹拌接合は、終点に形成されるクレータを処理する必要があるので終点処理を嫌う場合は、レーザ溶接や電子ビーム溶接をデフォーカス(焦点をずらす)して使用する。
このように、加熱板200の温度が部分的に低下するのを抑制することができる。リード取出管300の内部にマイクロヒータ420を配設することに加え、加熱板200側に断熱用のリブ220a、bを設け、さらにフランジ330とリブ220a、bの間に放熱を抑制する隙間260a、bを設けた上で接合することにより、熱ロスが防止され、温度分布を均一にすることができる。
また、加熱板200の変形を抑制することもできる。リード取出管300のフランジ330の径を小さくすることに加え、加熱板200側に設けたリブ220a、bで補強するとともに、嵌合凹み210の中央を盛り上げて厚みを増やすことにより、変形を低減させることができる。
リブ220a、bが設けられ、その半分が接合されることにより、嵌合凹み210におけるリブ220a、bより内側の径が小さくなることで、大気圧による嵌合凹み210の真空側への膨らみが少なくなる。嵌合凹み210の径に対して、リブ220a、bより内側の径を2割程度小さくすれば、大気圧による嵌合凹み210の真空側への膨らみが2分の1に減少する。
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。なお、加熱板200とリード取出管300との接合については、レーザや電子ビームによる溶接など摩擦撹拌接合以外の手段を用いても良い。
100:基板ヒータ
200:加熱板
210:嵌合凹み
220a:リブ
220b:リブ
230:切れ目
240:盛上部
250:中空部
260a:隙間
260b:隙間
300:リード取出管
310:管部
320:テーパ部
330:フランジ
340a:貫通孔
340b:貫通孔
350:縁部
360a:接合部
360b:接合部
360c:接合部
400a:シーズヒータ
400b:シーズヒータ
410:ヒータリード
420:マイクロヒータ
430:押当板
440:接合部
450:ヒータ用溝
500:押え代
510a:板厚
510b:板厚
520a:内径
520b:内径
530:圧力
540:撓み

Claims (5)

  1. 基板を加熱するためのシーズヒータが埋設され、前記シーズヒータのヒータリードを集めた位置に嵌合凹みが空けられた加熱板と、
    前記加熱板から下垂して前記ヒータリードを通すための管部と、前記管部の上端を拡げて嵌合凹みに嵌め込むためのフランジと、を有するリード取出管と、を備え、
    前記フランジは、前記管部を囲むように間欠的に貫通孔が空けられ、
    前記嵌合凹みは、前記貫通孔の形状に合わせて突出させたリブを有し、
    前記リブを前記貫通孔に嵌め込んだ上で、前記リブと前記フランジとを摩擦撹拌接合又は溶接により接合させた、
    ことを特徴とする基板ヒータ。
  2. 前記リブと前記貫通孔との間に隙間を確保した上で、前記リブの高さの半分の深さまで前記フランジと摩擦撹拌接合又は溶接により接合させ、接合していない残りの隙間により前記リード取出管へ放熱することを抑制した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板ヒータ。
  3. 前記嵌合凹みは、前記リード取出管の内部に向かって突出させた盛上部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板ヒータ。
  4. 前記リブの内側を摩擦撹拌接合又は溶接により接合させた接合部と、前記リブの外側を摩擦撹拌接合又は溶接により接合させた接合部とを、ラップさせることにより継ぎ目を無くした、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の基板ヒータ。
  5. 前記リブと前記フランジとを接合させてその内側の径を小さくすることにより、前記嵌合凹みが気圧の低い側へ向かって変形することを抑制した、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の基板ヒータ。
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