JP6933104B2 - 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 - Google Patents
加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6933104B2 JP6933104B2 JP2017223617A JP2017223617A JP6933104B2 JP 6933104 B2 JP6933104 B2 JP 6933104B2 JP 2017223617 A JP2017223617 A JP 2017223617A JP 2017223617 A JP2017223617 A JP 2017223617A JP 6933104 B2 JP6933104 B2 JP 6933104B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- decorative film
- polypropylene
- decorative
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
また、真空圧空成形および真空成形による加飾熱成形は、射出成形等の工程で成形された基体と加飾フィルムとの一体性が高い成形品が得られる利点がある一方、加飾フィルムが基体の表面についた傷を拾ってしまい、加飾成形体の表面に基体表面についた傷の影響による外観不良が生じやすい問題がある。
[1] 樹脂成形体上に熱成形によって貼着するための加飾フィルムであって、
該加飾フィルムは、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)を主成分として含み、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との重量比率は97:3〜5:95である樹脂組成物(X)からなるシール層(I)、アクリル系樹脂(C)からなる層(II)、並びにシール層(I)と層(II)との間に接着性樹脂(D)からなる接着層(III)を含み、
前記ポリプロピレン系樹脂(A)は下記要件(a1)を満たし、
前記熱可塑性樹脂(B)は下記要件(b1)を満たし、
前記樹脂組成物(X)は下記要件(x1)を満たすことを特徴とする加飾フィルム。
(a1)メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(A))は、0.5g/10分を超える。
(b1)脂環式炭化水素基および/または芳香族炭化水素基を含有する。
(x1)示差熱走査型熱量計(DSC)で求めた樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(t(X))(秒)が、以下の式(x−1)を満たす。
t(X)≧1.5×t(A)・・・式(x−1)
(式中t(A)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定したポリプロピレン系樹脂(A)の等温結晶化時間(秒)を表し、t(X)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定した樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(秒)である。)
[2] 前記熱可塑性樹脂(B)は、スチレン系エラストマーであることを特徴とする[1]に記載の加飾フィルム。
[3] 前記熱可塑性樹脂(B)は、脂環族系炭化水素樹脂であることを特徴とする[1]に記載の加飾フィルム。
[4] 前記接着性樹脂(D)は、少なくとも1種のヘテロ原子を含む極性官能基を有するポリオレフィン樹脂であって、そのメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(D))が100g/10分以下であるポリオレフィン樹脂であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の加飾フィルム。
[5] [1]〜[4]のいずれかに記載の加飾フィルムを準備するステップ、樹脂成形体を準備するステップ、減圧可能なチャンバーボックス中に、前記樹脂成形体及び前記加飾フィルムをセットするステップ、前記チャンバーボックス内を減圧するステップ、前記加飾フィルムを加熱軟化させるステップ、前記樹脂成形体に前記加飾フィルムを押し当てるステップ、前記減圧したチャンバーボックス内を大気圧に戻す又は加圧するステップを含むことを特徴とする加飾成形体の製造方法。
[6] 前記樹脂成形体は、プロピレン系樹脂組成物からなることを特徴とする[5]に記載の加飾成形体の製造方法。
ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)を主成分として含み、
ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との重量比率は97:3〜5:95である樹脂組成物(X)からなるシール層(I)、
アクリル系樹脂(C)からなる層(II)、並びに
シール層(I)と層(II)との間に接着性樹脂(D)からなる接着層(III)
を含み、
前記ポリプロピレン系樹脂(A)は下記要件(a1)を満たし、
前記熱可塑性樹脂(B)は下記要件(b1)を満たし、
前記樹脂組成物(X)は下記要件(x1)を満たすことを特徴とする加飾フィルムである。
(a1)メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(A))は、0.5g/10分を超える。
(b1)脂環式炭化水素基および/または芳香族炭化水素基を含有する。
(x1)示差熱走査型熱量計(DSC)で求めた樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(t(X))(秒)が、以下の式(x−1)を満たす。
t(X)≧1.5×t(A)・・・式(x−1)
(式中t(A)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定したポリプロピレン系樹脂(A)の等温結晶化時間(秒)を表し、t(X)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定した樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(秒)である。)
本発明の加飾フィルムは、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)から構成される樹脂組成物(X)からなるシール層(I)を含むものである。シール層(I)は、三次元加飾熱成形の際に、樹脂成形体(基体)と接する層である。シール層(I)を設けることにより、三次元加飾熱成形時のフィルム加熱時間が短くても十分な接着強度が発現し、さらに基体表面についた傷を目立ちにくくすることができる。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂(A)は、プロピレン単独重合体(ホモポリプロピレン)、プロピレン−α−オレフィン共重合体(ランダムポリプロピレン)、プロピレンブロック共重合体(ブロックポリプロピレン)等の様々なタイプのプロピレン系重合体、又はそれらの組み合わせを選択することができる。プロピレン系重合体は、プロピレンモノマー由来の重合単位を50mol%以上含んでいることが好ましい。プロピレン系重合体は、極性基含有モノマー由来の重合単位を含まないものであることが好ましい。
シール層(I)に含まれるポリプロピレン系樹脂(A)のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)MFR(A)は、0.5g/10分を超えることが必要であり、好ましくは1g/10分以上、より好ましくは2g/10分以上である。前記の範囲であると、三次元加飾熱成形時の緩和が十分に進行し十分な接着強度を発揮することができると共に、基体についた傷が目立ちにくくなる。MFR(A)の上限に制限はないが、100g/10分以下であることが好ましい。前記の範囲であると、物性低下による接着強度の悪化が生じることがない。
ポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度(DSC融解ピーク温度、本明細書においては「融点」と称する場合もある)(Tm(A))は、110℃以上であることが好ましく、115℃以上であることがより好ましく、120℃以上であることがさらに好ましい。前記の範囲であると、三次元加飾熱成形時の成形性が良好である。融解ピーク温度の上限に制限はないが、170℃以下であることが好ましく、前記の範囲であると、十分な接着強度を発揮することができる。
本発明のシール層(I)で必須成分として用いられる熱可塑性樹脂(B)は、ポリプロピレン系樹脂(A)に含有させることによって、ポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化を遅らせる機能を有する成分である。ポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化速度を遅らせることによって、加飾成形の際には、シール層(I)と基体表面とが熱融着する前に、シール層(I)の樹脂が結晶化(固化)して接着力が低下することを防ぐことが出来る。結果として、加飾フィルムの加熱時間が短くても強い接着力を発現するとともに、基体表面に付いた傷を目立ちにくくする効果が高い。このポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化を遅らせる効果については、後述する樹脂組成物(X)の等温結晶化時間で評価した。
本発明における熱可塑性樹脂(B)は、脂環式炭化水素基および/または芳香族炭化水素基を含有することが必要である。熱可塑性樹脂(B)が前記特徴を有することによって、前記ポリプロピレン系樹脂(A)と混合した際に、ポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化を遅らせる効果が発現し、基体との接着力および基体表面についた傷を目立ちにくくする効果が高い。具体的には、脂環式炭化水素基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロオクチル基、およびそれらの置換基誘導体、縮合環化体、架橋構造体等が挙げられ、とりわけシクロペンチル基、シクロへキシル基を含有していることが好ましい。芳香族炭化水素基としてはフェニル基、メチルフェニル基、ビフェニル基、インデニル基、フルオレニル基およびそれらの置換基誘導体や縮合環化体等が挙げられ、とりわけフェニル基、ビフェニル基、インデニル基を含有していることが好ましい。また、脂環式炭化水素基は、樹脂中に含まれる芳香族炭化水素基を水添することによって得られるものであっても良い。
市販品として、JSR(株)製のダイナロンシリーズ、クレイトンポリマージャパン(株)製のクレイトンGシリーズ、旭化成(株)製のタフテックシリーズなどが挙げられる。
シール層(I)を構成する樹脂組成物(X)は、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)を主成分として含むものであり、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合物であってもよく、溶融混練物であってもよい。
樹脂組成物(X)は、示差熱走査型熱量計(DSC)で求めた樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(t(X))(秒)が、以下の式(x−1)を満たすことが必要であり、好ましくは式(x−2)、より好ましくは(x−3)を満たす。
t(X)≧1.5×t(A)・・・式(x−1)
t(X)≧2.0×t(A)・・・式(x−2)
t(X)≧2.5×t(A)・・・式(x−3)
(式中t(A)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定したポリプロピレン系樹脂(A)の等温結晶化時間(秒)を表し、t(X)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定した樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(秒)である。)
樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(t(X))が前記範囲であると、加飾成形の際に、加飾フィルムのシール層(I)と基体表面とが熱融着するまでの時間を稼ぐことができ、高い接着力および基体表面についた傷を目立ちにくくする効果が高い。
等温結晶化時間(t(X))の上限については特に制限しないが、30t(A)≧t(X)であるとフィルムの成形性が良好である。
本発明での等温結晶化時間とは、示差走査型熱量計(DSC)を用いて測定した値であり、JIS−K7121:2012年「プラスチックの転移温度測定方法」に準拠する。
また、ポリプロピレン系樹脂(A)の種類によっては、結晶化開始温度より10℃高い温度での測定でも、ポリプロピレン系樹脂(A)の等温結晶化時間が極端に短い(例えば120秒以下)または長い(例えば3000秒以上)場合が発生する可能性がある。その場合は、結晶化開始温度より10±2℃高い温度で等温結晶化時間を測定してもよいものとする。ただし、そのような測定をした場合は樹脂組成物(X)の等温結晶化時間もポリプロピレン系樹脂(A)の測定温度に合わせて測定しなければならない。
本発明の加飾フィルムは、アクリル系樹脂(C)からなる層(II)を含むものである。アクリル系樹脂(C)からなる層(II)を含むことで、アクリル系樹脂の、透明性、耐傷付き性、耐候性、印刷のしやすさといった優れた特性を活かした、優れた意匠性を有する加飾成形体を得ることが出来る。
本発明におけるアクリル系樹脂(C)としては、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、メチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂などが挙げられる。さらには、本発明におけるアクリル系樹脂(C)として、前記したアクリル系樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂との混合樹脂、または前記したアクリル系樹脂とアクリルゴムとの混合樹脂などを用いることができる。
本発明の加飾フィルムは、接着性樹脂(D)からなる接着層(III)を含むものである。接着性樹脂(D)からなる接着層を設けることにより、アクリル系樹脂からなる層(II)と、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)からなるシール層(I)とを有機溶剤を用いずに接着することが出来る。
接着性樹脂(D)は、前記ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)及び前記アクリル系樹脂(C)の両方に接着性を示す樹脂であれば、特に制限はないが、ヘテロ原子を含む極性官能基を有するポリオレフィン樹脂であることが好ましい。
接着性樹脂(D)のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(D))は、好ましくは100g/10分以下、より好ましくは50g/10分以下、さらに好ましくは20g/10分以下である。接着性樹脂(D)のMFR(D)を上記の値以下にすることにより、シール層(I)に押出成形法により接着性樹脂(D)からなる接着層(III)を積層する事が可能となる。接着性樹脂(D)のMFR(D)は、好ましくは0.1g/10分以上、より好ましくは0.3g/10分以上である。接着性樹脂(D)のMFR(D)を上記の値以上にすることにより、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)と接着性樹脂(D)との共押出成形において、積層界面での界面荒れが発生したり、接着性樹脂(D)がフィルム端部まで積層されないといった問題が生じることを抑制することが出来る。
本発明における加飾フィルムは、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)を含むシール層(I)、アクリル系樹脂(C)からなる層(II)及び接着性樹脂からなる接着層(III)を、シール層(I)/接着層(III)/層(II)の順に含む。加飾フィルムは、シール層(I)、接着層(III)、層(II)の他に様々な構成を取ることが可能である。すなわち、加飾フィルムは、シール層(I)、接着層(III)および層(II)からなる三層フィルムであっても、シール層(I)、接着層(III)および層(II)と他の層からなる四層以上の多層フィルムであってもよい。なお、シール層(I)は、樹脂成形体(基体)に沿って貼着する。また、加飾フィルムは、その表面にシボ、エンボス、印刷、サンドプラスト、スクラッチ等が施されていてもよい。
本発明の加飾フィルムは、公知の様々な成形方法により製造することが出来る。
例えば、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)を含むシール層(I)、接着性樹脂(D)からなる接着層(III)とアクリル系樹脂(C)からなる層(II)を(さらに他の層と)共押出成形する方法、シール層(I)および接着層(III)とさらに他の層とを共押出成形し、あらかじめ押出成形したアクリル系樹脂(C)からなる層(II)の面の上に、層(II)と接着層(III)とが接するように熱及び圧力をかけて貼り合せる熱ラミネーション法、あらかじめ押出成形したアクリル系樹脂(C)からなる層(II)と、あらかじめ押出成形したポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)を含むシール層(I)とを、接着層(III)を介して貼り合せるドライラミネーション法及びウェットラミネーション法、あらかじめ押出成形したアクリル系樹脂(C)からなる層(II)の面の上に、接着層(III)とポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)を含むシール層(I)とを溶融押出しする押出ラミネーション法やあらかじめ押出成形したアクリル系樹脂(C)からなる層(II)と、あらかじめ押出成形したポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)からなる樹脂組成物(X)を含むシール層(I)とを、溶融押出された接着層(III)で接着させるサンドラミネーション法などが挙げられる。加飾フィルムを形成するための装置としては、公知の共押出Tダイ成形機や、公知のラミネート成形機を用いることができる。
本発明において加飾される成形体(加飾対象)として、好ましくはポリプロピレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂組成物からなる各種成形体(以下、「基体」と言うことがある。)を用いることが出来る。成形体の成形方法は、特に制限されるものでなく、例えば射出成形、ブロー成形、プレス成形、押出成形等を挙げることができる。
本発明の加飾成形体の製造方法は、上述した加飾フィルムを準備するステップ、樹脂成形体を準備するステップ、減圧可能なチャンバーボックス中に、前記樹脂成形体及び前記加飾フィルムをセットするステップ、前記チャンバーボックス内を減圧するステップ、前記加飾フィルムを加熱軟化させるステップ、前記樹脂成形体に前記加飾フィルムを押し当てるステップ、前記減圧したチャンバーボックス内を大気圧に戻す又は加圧するステップを含むことを特徴とする。
より具体的に代表的な成形方法を以下に例示する。
チャンバーボックス11,12内の減圧は、空気だまりが発生しない程度であれば良く、チャンバーボックス内の圧力が10kPa以下、好ましくは3kPa、より好ましくは1kPa以下である。
すなわち、ヒータによって加熱された加飾フィルムは、固体状態から加熱されることで熱膨張し結晶溶融に伴い一度たるみ、結晶融解が全体に進行すると分子が緩和することで一時的に張り戻るスプリングバックが観察され、その後、自重によって垂れ下がるという挙動を示すが、スプリングバック後には、フィルムは完全に結晶が融解しており、分子の緩和が十分であるため、十分な接着強度が得られる。
さらに、本発明の加飾フィルムは、驚くべきことに張り戻りが終了する前に加飾熱成形しても基体と強く接着することが可能であり、シボ戻りの抑制に大きな効果がある。
(i)メルトフローレート(MFR)
ISO 1133:1997 Conditions Mに準拠して、230℃、2.16kg荷重で測定した。単位はg/10分である。
示差走査熱量計(DSC)を用い、一旦200℃まで温度を上げて10分間保持した後、10℃/分の降温速度で40℃まで温度を降下させ、再び昇温速度10℃/分にて測定した際の、吸熱ピークトップの温度を融解ピーク温度(融点)とした。単位は℃である。
等温結晶化時間は、示差走査熱量計(DSC)を用い、上述した方法で測定した。
なお、樹脂組成物(X)の等温結晶化時間を測定する場合は、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)を二軸押出機にて溶融混練し、樹脂組成物(X)のペレットを得て、それを用いて等温結晶化時間を測定した。二軸押出機には、テクノベル社製KZW−15を用い、スクリュー回転数は400RPM、混練温度は、ホッパー下から80、120、200(以降、ダイス出口まで同温度)℃設定とした。
(1)ポリプロピレン系樹脂(A)
以下のポリプロピレン系樹脂を用いた。
(A−1):プロピレン−α−オレフィン共重合体(MFR(A)=7g/10分、Tm(A)=146℃、結晶化開始温度=111℃、等温結晶化時間(t(A))=263秒(121℃で測定))、日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテック(登録商標)FW3GT」
(A−2):プロピレン単独重合体(MFR(A)=10g/10分、Tm(A)=161℃、結晶化開始温度=123℃、等温結晶化時間(t(A))=613秒(133℃で測定))、日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテック(登録商標)FA3KM」
(A−3):プロピレン−α−オレフィン共重合体(MFR(A)=7g/10分、Tm(A)=125℃、結晶化開始温度=97℃、等温結晶化時間(t(A))=570秒(107℃で測定))、日本ポリプロ(株)製、商品名「ウィンテック(登録商標)WFX4M」
(A−4):プロピレンブロック共重合体(MFR(A)=6g/10分、Tm(A)=135℃、結晶化開始温度=99℃、等温結晶化時間(t(A))=478秒(109℃で測定))、日本ポリプロ(株)製、商品名「ウェルネクス(登録商標)RFG4VA」
以下の熱可塑性樹脂(B)を用いた。
(B−1):水添スチレン系エラストマー(HSBR):JSR(株)製、商品名「ダイナロン1320P」
(B−2):スチレン系エラストマー(SEBS):クレイトンポリマージャパン(株)製、商品名「クレイトンG1645」
(B−3):脂環族系炭化水素樹脂:荒川化学(株)製、商品名「アルコンーP125」
(C−1):ポリメチルメタクリレート樹脂フィルム、三菱レイヨン(株)製、商品名「アクリプレン(登録商標)HBS010P、膜厚さ75μm」
(D−1):無水マレイン酸変性ポリオレフィン(MFR(D)=7g/10分)、三菱化学(株)製、商品名「モディックAP(登録商標)F534A」
(D−2):無水マレイン酸変性ポリオレフィン(MFR(D)=1.6g/10分)、三菱化学(株)製、商品名「モディックAP(登録商標)F532」
以下のポリプロピレン系樹脂(Y−1)〜(Y−3)を用い、以下の方法で射出成形体を得た。
(Y−1):プロピレン単独重合体(MFR=40g/10分、Tm=165℃)、日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテック(登録商標)MA04H」
(Y−2):プロピレンエチレンブロック共重合体(MFR=30g/10分、Tm=164℃)、日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテック(登録商標)NBC03HR」
(Y−3):ポリプロピレン系樹脂(Y−2)60重量%に、MFR=1.0のEBR(三井化学(株)製 タフマー(登録商標)A0550S)を20重量%、無機フィラー(日本タルク(株)製 タルクP−6、平均粒径4.0μm)20重量%ブレンドしたポリプロピレン系樹脂組成物
射出成形機:東芝機械株式会社製「IS100GN」、型締め圧100トン
シリンダー温度:200℃
金型温度:40℃
射出金型:幅×高さ×厚さ=120mm×120mm×3mmの平板
状態調整:温度23℃、湿度50%RHの恒温恒湿室にて5日間保持
・加飾フィルムの製造
口径30mm(直径)のシール層(I)用押出機−1及び口径40mm(直径)の接着層(III)用押出機−2が接続された、リップ開度0.8mm、ダイス幅400mmの2種2層Tダイを用いた。シール層(I)用押出機−1にポリプロピレン系樹脂(A−1)と熱可塑性樹脂(B−1)とを重量比が50:50となるようにブレンドしたものを、接着層(III)用押出機−2に接着性系樹脂(D−1)をそれぞれ投入し、樹脂温度240℃、シール層(I)用押出機−1の吐出量を4kg/h、接着層(III)用押出機−2の吐出量を8kg/hの条件で溶融押出を行った。溶融押出されたフィルムを、80℃の3m/minで回転する第1ロールにエアナイフでシール層(I)が接するように押付けながら冷却固化させ、厚さ50μmのシール層(I)と、厚さ100μmの接着層(III)が積層された2層の未延伸フィルムを得た。
得られた未延伸フィルムと、アクリル系樹脂(C)からなるフィルム(C−1)とを、長手方向がフィルムのMD方向となるように、それぞれ幅250mm×長さ1000mmでそれぞれ切り出した。切り出したアクリルフィルム(層(III))と、切出した未延伸フィルムの接着層(III)とが接する様に重ね、熱ラミネート機を用いて以下の条件にて一体化して加飾フィルムを得た。熱ラミネート条件を下記する。
熱ラミネート機:テスター産業(株)社製「小型卓上ラミネーター」
加熱条件:アクリルフィルム(層(III))接触面、130℃
シール層(I)接触面、23℃
加圧条件:1.5kgf/m
ライン速度:0.5m/min
樹脂成形体(基体)5として、上記により得られたポリプロピレン系樹脂(X−1)からなる射出成形体を用いた。
三次元加飾熱成形装置として、布施真空株式会社製「NGF−0406−SW」を用いた。図2〜7に示すように、加飾フィルム1を、シール層(I)が基体に対向するように、開口部のサイズが210mm×300mmのフィルム固定用治具13にセットした。樹脂成形体(基体)5は、フィルム固定用治具13よりも下方に位置するテーブル14上に設置された、高さ20mmのサンプル設置台の上に、ニチバン株式会社製「ナイスタック NW−K15」を介して貼り付けた。フィルム固定治具13とテーブル14をチャンバーボックス11,12内に設置し、チャンバーボックスを閉じてチャンバーボックス11,12内を密閉状態とした。チャンバーボックスは、加飾フィルム1を介して上下に分割されている。上下チャンバーボックスを真空吸引し、大気圧(101.3kPa)から1.0kPaまで減圧した状態で、上チャンバーボックス11上に設置された遠赤外線ヒータ15を出力80%で始動させて加飾フィルム1を加熱した。加熱中も真空吸引を継続し、最終的に0.1kPaまで減圧した。加飾フィルム1が加熱され一時的にたるみ、その後、張り戻るスプリングバック現象が終了してから25秒後に、下チャンバーボックス12内に設置されたテーブル14を上方に移動させて、樹脂成形体(基体)5を加飾フィルム1に押し付け、直後に上チャンバーボックス11内の圧力が270kPaとなるように圧縮空気を送り込んで樹脂成形体(基体)5と加飾フィルム1を密着させた。このようにして、樹脂成形体(基体)5の上面及び側面に加飾フィルム1が貼着された三次元加飾熱成形品6を得た。
(1)熱成形性の評価(加飾成形体の外観)
三次元加飾熱成形時の加飾フィルムのドローダウン状態、ならびに基体に加飾フィルムを貼着した加飾成形体の加飾フィルムの貼着状態を目視にて観察し、以下に示した基準で評価した。
○:三次元加飾熱成形時に、加飾フィルムがドローダウンせずに基体と加飾フィルムとの接触が接触面全面にて同時に行われたため、接触ムラが発生せず、均一に貼着されている。
×:三次元加飾熱成形時に、加飾フィルムがドローダウンしたため、基体全面に接触ムラが発生。
加飾フィルムが貼着された加飾成形体の中央付近の光沢(グロス)を日本電色工業(株)社製GLOSS計Gloss Meter VG2000を用いて、入射角60°で測定した。測定方法はJIS K7105−1981に準拠した。
株式会社ニトムズ社製「クラフト粘着テープ No.712N」を幅75mm、長さ120mmに切り出し、樹脂成形体(基体)の端部より75mm×120mmの範囲で樹脂成形体(基体)に貼り付けてマスキング処理を施した(基体表面露出部は幅45mm、長さ120mm)。樹脂成形体(基体)のマスキング面が加飾フィルムと接触するように三次元加飾熱成形装置NGF−0406−SWに設置し、三次元加飾熱成形を行った。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に用いた熱可塑性樹脂を(B−2)に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。
得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に用いた熱可塑性樹脂を(B−3)に変更し、ポリプロピレン系樹脂(A−1)と熱可塑性樹脂(B−3)との配合比を85:15としたこと以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、ポリプロピレン系樹脂(A−1)と熱可塑性樹脂(B−1)との配合比を70:30としたこと以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、ポリプロピレン系樹脂(A−1)と熱可塑性樹脂(B−1)との配合比を30:70としたこと以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に用いたポリプロピレン系樹脂を(A−2)に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に用いたポリプロピレン系樹脂を(A−3)に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に用いたポリプロピレン系樹脂を(A−4)に変更し、ポリプロピレン系樹脂(A−4)と熱可塑性樹脂(B−1)との配合比を70:30としたこと以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、接着層(III)に用いた接着性樹脂を(D−2)に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層に熱可塑性樹脂(B)を配合せず、ポリプロピレン系樹脂(A−1)のみ用いたこと以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。
シール層に熱可塑性樹脂(B)が含まれていないため、接着力に劣るものであった。
比較例1の三次元加飾熱成形において、スプリングバック後の加熱時間を25秒から40秒に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。
加熱時間が長いため、加飾フィルムが自重により垂れ下がった状態で基体と接触したため、加飾成形体全体に接触ムラが発生し、外観に劣るものであり、接着力およびグロスの評価は行わなかった。
実施例1の加飾フィルムの製造において、シール層(I)、接着層(III)を設けず、アクリルフィルム(C−1)のみとした以外は、実施例1と同様に評価を行った。評価結果を表1に示す。
加飾フィルムに接着層が積層されていないため、基体と接着しなかった。またグロスの評価は行わなかった。
実施例1の三次元加飾熱成形において、基体を樹脂(Y−2)を用いた射出成形体に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表1に示す。
得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
実施例1の三次元加飾熱成形において、基体を樹脂(Y−3)を用いた射出成形体に変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。得られた結果を表1に示す。
得られた加飾成形体は外観および接着力に優れるものであった。
2 層(II)
3 シール層(I)
4 印刷層(IV)
5 樹脂成形体(加飾対象、基体)
6 加飾成形体
7 接着層(III)
11 上チャンバーボックス
12 下チャンバーボックス
13 治具
14 テーブル
15 ヒータ
Claims (6)
- 樹脂成形体上に熱成形によって貼着するための加飾フィルムであって、
該加飾フィルムは、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)を含む樹脂組成物(X)を含むシール層(I)であって、樹脂組成物(X)に対するポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性樹脂(B)の合計の含有割合が50重量%以上であり、ポリプロピレン系樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との重量比率は97:3〜5:95である樹脂組成物(X)を含むシール層(I)、アクリル系樹脂(C)を含む層(II)、並びにシール層(I)と層(II)との間に接着性樹脂(D)を含む接着層(III)を含み、
前記ポリプロピレン系樹脂(A)は下記要件(a1)を満たし、
前記熱可塑性樹脂(B)は下記要件(b1)を満たし、
前記樹脂組成物(X)は下記要件(x1)を満たし、
前記接着性樹脂(D)は、少なくとも1種のヘテロ原子を含む極性官能基を有するポリオレフィン樹脂であることを特徴とする加飾フィルム。
(a1)メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(A))は、0.5g/10分を超える。
(b1)脂環式炭化水素基および/または芳香族炭化水素基を含有する。
(x1)示差熱走査型熱量計(DSC)で求めた樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(t(X))(秒)が、以下の式(x−1)を満たす。
t(X)≧1.5×t(A)・・・式(x−1)
(式中t(A)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定したポリプロピレン系樹脂(A)の等温結晶化時間(秒)を表し、t(X)はポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度よりも10℃高い温度で測定した樹脂組成物(X)の等温結晶化時間(秒)である。
ここで、ポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度は、ポリプロピレン系樹脂(A)の試料5mgをアルミニウム製ホルダーに入れ窒素雰囲気下で10℃/分の速度で40℃から200℃まで昇温し、200℃で10分間保持した後、40℃まで10℃/分の冷却速度で結晶化させ、このときのDSC曲線から測定・算出された値である。
また、等温結晶化時間は、ポリプロピレン系樹脂(A)または樹脂組成物(X)の試料5mgをアルミニウム製ホルダーに入れ窒素雰囲気下で10℃/分の速度で40℃から200℃まで昇温し、200℃で10分間保持し試料を融解させた後、前述した方法で求めたポリプロピレン系樹脂(A)の結晶化開始温度より10℃高い温度(以下「測定温度」という。)まで40℃/分の速度で冷却し、その後測定温度に保ち、試料が結晶化し発熱する挙動を測定したときに、試料の温度が測定温度に達した時から発熱ピーク時までにかかった時間である。) - 前記熱可塑性樹脂(B)は、スチレン系エラストマーであることを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム。
- 前記熱可塑性樹脂(B)は、脂環族系炭化水素樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム。
- 前記少なくとも1種のヘテロ原子を含む極性官能基を有するポリオレフィン樹脂は、そのメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(MFR(D))が100g/10分以下であるポリオレフィン樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加飾フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の加飾フィルムを準備するステップ、樹脂成形体を準備するステップ、減圧可能なチャンバーボックス中に、前記樹脂成形体及び前記加飾フィルムをセットするステップ、前記チャンバーボックス内を減圧するステップ、前記加飾フィルムを加熱軟化させるステップ、前記樹脂成形体に前記加飾フィルムを押し当てるステップ、前記減圧したチャンバーボックス内を大気圧に戻す又は加圧するステップを含むことを特徴とする加飾成形体の製造方法。
- 前記樹脂成形体は、プロピレン系樹脂組成物を含むことを特徴とする請求項5に記載の加飾成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021122670A JP7163996B2 (ja) | 2017-03-15 | 2021-07-27 | 加飾成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017049279 | 2017-03-15 | ||
JP2017049279 | 2017-03-15 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021122670A Division JP7163996B2 (ja) | 2017-03-15 | 2021-07-27 | 加飾成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018154115A JP2018154115A (ja) | 2018-10-04 |
JP6933104B2 true JP6933104B2 (ja) | 2021-09-08 |
Family
ID=63715506
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017223617A Active JP6933104B2 (ja) | 2017-03-15 | 2017-11-21 | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 |
JP2021122670A Active JP7163996B2 (ja) | 2017-03-15 | 2021-07-27 | 加飾成形体の製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021122670A Active JP7163996B2 (ja) | 2017-03-15 | 2021-07-27 | 加飾成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6933104B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220332927A1 (en) * | 2019-09-20 | 2022-10-20 | Mitsui Chemicals, Inc. | Display devices |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09234836A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-09 | Kyowa Leather Cloth Co Ltd | 成形用表皮材及び積層成形体 |
JPH1052893A (ja) * | 1996-06-06 | 1998-02-24 | Mitsubishi Chem Corp | プラスチック製共押出多層積層シート及びそれを使用した成形体の製造方法 |
JP2965973B1 (ja) * | 1998-03-13 | 1999-10-18 | 日本写真印刷株式会社 | 成形同時絵付用シートとこれを用いた成形同時絵付樹脂成形品の製造方法 |
JP2007190702A (ja) | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱成形用積層シート、成形体、及び加飾成形体 |
JP2008114560A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Toppan Cosmo Inc | 化粧シート |
JP2010024341A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Kaneka Corp | 接着性樹脂組成物および成型体 |
JP2011195699A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 溶着用プロピレン樹脂組成物及びその製造方法 |
CN102695618B (zh) | 2010-04-26 | 2014-08-27 | Dic株式会社 | 热转印用薄膜及使用其的加饰成形品 |
JP6005911B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2016-10-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 真空圧空成形または真空成形により一体化された構造体、およびその製造方法 |
JP5845403B2 (ja) | 2011-09-15 | 2016-01-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | フィルム加飾部品 |
JP2014124940A (ja) | 2012-12-27 | 2014-07-07 | 3M Innovative Properties Co | 装飾積層シート、装飾積層シートを含む構造体およびその製造方法 |
JP6163971B2 (ja) | 2013-08-27 | 2017-07-19 | 王子ホールディングス株式会社 | 加飾成形品及び加飾成形品の製造方法 |
-
2017
- 2017-11-21 JP JP2017223617A patent/JP6933104B2/ja active Active
-
2021
- 2021-07-27 JP JP2021122670A patent/JP7163996B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021181232A (ja) | 2021-11-25 |
JP2018154115A (ja) | 2018-10-04 |
JP7163996B2 (ja) | 2022-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6855957B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP2021183421A (ja) | 加飾成形体の製造方法 | |
JP6947003B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP7163996B2 (ja) | 加飾成形体の製造方法 | |
JP6870525B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP7000715B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6855956B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP2022043256A (ja) | 加飾フィルム用樹脂組成物、加飾フィルムおよび加飾成形体の製造方法 | |
JP6874621B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6950340B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6958281B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6969176B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体 | |
JP6859894B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6933103B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6859893B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6962064B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6950341B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6969353B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP6891775B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6935758B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP6863174B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP2019111666A (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP6965629B2 (ja) | 加飾フィルムおよびそれを用いた加飾成形体の製造方法 | |
JP6992461B2 (ja) | 加飾成形体およびその製造方法 | |
JP2022048164A (ja) | 加飾フィルム及びそれを用いた加飾成形体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200513 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6933104 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |