JP6932514B2 - 装置フレーム及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に設けられる装置フレームに関するものである。
従来、画像形成装置のフレーム構成は、板金を組み合わせた金属フレームや成型した樹脂を組み合わせたものや樹脂一体成型の樹脂フレームや板金と樹脂を組み合わせたフレーム等の各種の装置フレームが製品化されている。装置フレームに樹脂を使用すると、軽量化することが出来、各種の機能部品を一体的に成型することができる。
一方、側面を構成するサイドフレームを樹脂製とした場合には、金属と比較して剛性が弱く、熱膨張の影響が大きいという課題があった。図9は、比較例の画像形成装置100を正面側(図1の右側)から見た断面説明図である。ここで、図9に示す比較例の画像形成装置100を正面側(図1の右側)から見て左側(図9の左側)のサイドフレームを左サイドフレーム113という。図9に示す比較例の画像形成装置100を正面側(図1の右側)から見て右側(図9の右側)のサイドフレームを右サイドフレーム114という。
図9に示す比較例の画像形成装置100の左右サイドフレーム113,114は、樹脂製である。その他のフレームは、金属板をプレス成型したものである。図9に示すように、左右サイドフレーム113,114の上下方向における中央付近がプロセスカートリッジ104の回転軸方向(シートS幅方向で図9の左右方向)の位置決めを担っている。
また、左右サイドフレーム113,114の上下方向における下部付近が給送カセット105のシートS幅方向で図9の左右方向の位置決めを担っている。また、左右サイドフレーム113,114の上下方向における上部付近に設けられる金属製のスキャナステイ106上にレーザスキャナ9を載置して位置決めしている。
そのため図10に示すように、樹脂製で剛性の弱い左サイドフレーム113が変形した場合は、プロセスカートリッジ104や中間転写ベルト101が図10の矢印A方向に押される。その結果、レーザスキャナ9と、プロセスカートリッジ104と、給送カセット105内に収容されたシートSとの相対的位置がシートS幅方向(図10の左右方向)にずれてしまう。このため精度の良い印刷が出来なくなってしまうという課題があった。尚、左右サイドフレーム113,114の変形要因としては、成型時のゆがみ、接点バネの押圧力によるクリープ、熱膨張等が挙げられる。更に、輸送時の衝撃により変形や破損が生じることも考えられる。
特許文献1では、サイドフレームの変形を防止する補強部材が記載されている。補強部材は、長尺状で構成され、フレームの面に沿って配置されて固定される第一梁状部材(第一梁状板金)を有する。更に、長尺状で構成され、フレームの面に沿うとともに第一梁状部材(第一梁状板金)に交差するように配置されてフレームに固定される第二梁状部材(第二梁状板金)を備える。第一梁状部材(第一梁状板金)と第二梁状部材(第二梁状板金)とは、フレームを挟んで画像形成ユニットとは反対側に配置され、感光ドラムの回転軸方向から見て重なる交差部同士が互いに固定されている。
また、特許文献2では、サイドフレームの変形を防止する目的の補強部材に関する、異なる発明が記載されている。長尺状に構成され、フレームの面に沿って配置されて固定される第一梁状部材(第一梁状板金)を有する。更に、長尺状に構成され、フレームの面に沿うとともに第一梁状部材(第一梁状板金)に交差するように配置されてフレームに固定される第二梁状部材(第二梁状板金)を備える。第一梁状部材(第一梁状板金)と第二梁状部材(第二梁状板金)とは、交差する部分が互いに固定されない。
特開2015−121680号公報 特開2015−026043号公報
しかしながら、特許文献1では、二本の梁状部材は、共にフレームに固定されるようになっている。これに加えて、第一梁状部材(第一梁状板金)と第二梁状部材(第二梁状板金)との交差部を固定している。このため二本の梁状部材が金属製の場合、それぞれがフレームに固定される部分から交差部までの領域において、樹脂製フレームとの熱膨張の差からゆがみが生じてしまうという課題があった。
また、特許文献2では、樹脂製フレームの変形方向が、図10に示すように、二本の梁状部材から遠ざかる方向の場合には、変形を規制できないという課題があった。更に、二本の梁状部材が交差部で固定されないため外力による捩り方向の変形に対しての補強効果がほとんど期待できなかった。特許文献1、2の構成は、物理的に相反する構成であるため、それぞれが有する課題を共に解決することは不可能であった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、面材からなるフレーム部材が撓わないように補強することができる装置フレームを提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る装置フレームの代表的な構成は、面材からなるフレーム部材と、前記フレーム部材の面に沿って所定方向に配置される第一の補強部材と、前記フレーム部材の面に沿って配置され、前記第一の補強部材と交差する第二の補強部材と、を有し、前記第一の補強部材の長手方向の両端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、前記第二の補強部材の長手方向の一端部が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定され、且つ前記第二の補強部材の長手方向の他端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、前記第一の補強部材と前記第二の補強部材との交差部において、前記第二の補強部材は、前記第一の補強部材に対して該第二の補強部材の長手方向に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、前記交差部と前記第一の補強部材の長手方向の端部との間の領域の一箇所または複数箇所において、前記第一の補強部材が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、面材からなるフレーム部材が撓わないように補強することができる。
本発明に係る装置フレームを備えた画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 (a)は、第1実施形態の装置フレームの構成を示す斜視説明図である。(b)は、(a)の第二補強部材の上端部付近の構成を示す部分拡大図である。 第1実施形態の装置フレームの構成を示す側面説明図である。 第1実施形態の補強部材の構成を示す斜視説明図である。 第1実施形態の補強部材の変形例の構成を示す平面説明図である。 第2実施形態の装置フレームの構成を示す斜視説明図である。 (a)は、図6の第二補強部材の上端部付近の構成を示す部分拡大図である。(b)は、図6のフック部を上から見た部分拡大図である。(c)は、図6のフック部を下から見た部分拡大図である。 第2実施形態の補強部材の構成を示す斜視説明図である。 比較例の装置フレームの構成を正面側から見た断面説明図である。 比較例の装置フレームの構成の課題を説明する断面説明図である。 比較例の装置フレームの構成の課題を説明する断面説明図である。
図により本発明に係る装置フレームを備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1〜図5を用いて本発明に係る装置フレーム28を備えた画像形成装置100の第1実施形態の構成について説明する。図1は、本発明に係る装置フレーム28を備えた画像形成装置100の構成を示す断面説明図である。図2は、本実施形態の装置フレーム28の構成を示す斜視説明図である。図3は、本実施形態の装置フレーム28の構成を示す側面説明図である。図4は、本実施形態の補強部材の構成を示す斜視説明図である。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る装置フレーム28を備えた画像形成装置100の構成について説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真画像形成プロセスを利用したカラー画像形成装置である。画像形成装置100の内部には、ブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各色の画像形成を行う画像形成手段となるプロセスカートリッジ104a〜104dが四個設けられている。尚、説明の都合上、各プロセスカートリッジ104a〜104dを代表してプロセスカートリッジ104を用いて説明する場合もある。他の画像形成プロセス手段も同様である。
図1に示すように、画像形成装置100は、各色の画像形成部となるプロセスカートリッジ104a〜104dを直線上に並べている。その下部に中間転写ベルト101を備えた中間転写ユニット120が設けられる。このような構成は、インライン方式、或いは、タンデム方式と呼ばれる。
図1に示す画像形成装置100は、レーザスキャナ9や各色のプロセスカートリッジ104等を有して構成される画像形成部24を有する。更に、中間転写ベルト101等を有して構成される中間転写ユニット120と、シートSが収容される給送カセット105とを有して構成される。
各プロセスカートリッジ104は、像担持体となる感光ドラム102、現像ローラ23、帯電ローラ20、クリーニング装置25等を含む。各プロセスカートリッジ104は、画像形成装置100本体に対してユーザにより交換可能(着脱可能)に構成されている。これら四個のプロセスカートリッジ104a〜104dは、同一構造であるが、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色のトナーを用いて異なる色の画像を形成する点で相違している。
画像形成部24において像担持体となる感光ドラム102の表面に形成したトナー像を一次転写手段となる一次転写ローラ119により中間転写ベルト101の外周面に一次転写する。その後、二次転写手段となる二次転写ローラ103によりシートSの第一面にトナー像を二次転写する。その後、定着装置110で熱定着を行って、排出トレイ112上に排出する。
画像形成装置100によりシートSに画像形成を行う際には、図1の時計回り方向に回転する像担持体となる各感光ドラム102の表面を帯電手段となる各帯電ローラ20によりそれぞれ一様に帯電する。一様に帯電された感光ドラム102の表面に対して露光手段となるレーザスキャナ9により画像情報に応じたレーザ光Lを照射する。
レーザスキャナ9(露光手段)は、感光ドラム102(像担持体)の表面を露光する。画像書き込み用のレーザスキャナ9は、各色の画像情報に応じた四本のレーザ光Lを出射して、各帯電ローラ20a〜20dにより一様に帯電された各感光ドラム102a〜102dの表面に静電潜像を描く。これにより各感光ドラム102の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。
各感光ドラム102の表面に形成された静電潜像に対して現像手段となる現像装置22内に設けられた現像剤担持体となる現像ローラ23により現像剤となるトナーが供給される。これにより各感光ドラム102の表面にイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色のトナー像が現像される。
中間転写ユニット120は、中間転写体である中間転写ベルト101、駆動ローラ108、従動ローラ115、一次転写手段となる四本の一次転写ローラ119a〜119d、クリーニング手段となるクリーニングブレード116等を有して構成されている。
中間転写ベルト101は、駆動ローラ108と従動ローラ115とにより図1の反時計回り方向に回転可能に張架されている。従動ローラ115は、図示しない付勢手段により図1の右方向に付勢されている。これにより中間転写ベルト101に所定の張力を付与している。各一次転写ローラ119a〜119dは、各感光ドラム102a〜102dの表面に対向して中間転写ベルト101の内周面側に設けられている。各一次転写ローラ119は、図示しない付勢部材により各感光ドラム102側に付勢されている。
各色の感光ドラム102に対向して中間転写ベルト101が設けられている。中間転写ベルト101は、駆動ローラ108と従動ローラ115とにより図1の反時計回り方向に回転可能に張架されている。中間転写ベルト101の内周面には、各色の感光ドラム102に対向して一次転写手段となる一次転写ローラ119が設けられている。
図示しない一次転写バイアス電源から各一次転写ローラ119に一次転写バイアスが印加される。これにより各感光ドラム102の表面に形成されたトナー像が順次、中間転写ベルト101の外周面上に一次転写して重畳される。一次転写後に各感光ドラム102の表面に残留した残トナーは、クリーニング装置25に設けられた図示しないクリーニングブレードにより掻き取られて除去される。
一方、給送カセット105内に収容されたシートSは、給送ローラ107により繰り出される。そして、分離パッド18との協働によりシートSは一枚ずつ分離給送される。給送ローラ107により給送されたシートSの先端部は、停止したレジストローラ19のニップ部に突き当てられて斜行が補正される。その後、所定のタイミングでレジストローラ19が回転駆動される。そして、該レジストローラ19により挟持搬送されたシートSは、中間転写ベルト101を介在して従動ローラ115と二次転写手段となる二次転写ローラ103とが対向する二次転写ニップ部Nに送られる。
中間転写ベルト101は、各感光ドラム102の表面に対向する一次転写ローラ119との一次転写ニップ部において一次転写プロセスにより各感光ドラム102の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト101の外周面上に転写する。そして、順にイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの四色を重ね合わせた状態で担持して二次転写ニップ部Nまで搬送する。
シートSへのトナー像の転写は、給送ローラ107によりシートSが搬送されて、二次転写ニップ部Nである中間転写ベルト101の外周面と二次転写ローラ103とのニップ部で行われる。図示しない二次転写バイアス電源から二次転写ローラ103に二次転写バイアスが印加される。これにより中間転写ベルト101の外周面上に一次転写して重畳されたトナー像がシートSに二次転写される。中間転写ベルト101の外周面上で二次転写ニップ部Nの下流にはクリーニング手段となるクリーニングブレード116が設けられている。二次転写後に中間転写ベルト101の外周面上に残ったトナーをクリーニングブレード116により掻き取って次の画像形成に備える。
トナー像が二次転写されたシートSは、中間転写ベルト101の外周面と二次転写ローラ103とにより挟持されて定着手段となる定着装置110に搬送される。定着装置110は、二次転写ニップ部Nの下流側に位置し、シートSに二次転写されたトナー像を定着する。定着装置110に設けられた定着ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される過程において加熱及び加圧されてトナー像が熱溶融し、シートSに熱定着される。
その後、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ111により挟持搬送されて排出トレイ112上に排出される。尚、モノクロ(単色)の画像形成装置のフレームに本発明を適用しても同様な効果を得ることができる。
<装置フレーム>
図2に示すように、画像形成装置100本体の装置フレーム28は、左サイドフレーム1(フレーム部材)、右サイドフレーム2、スキャナステイ3、中央ステイ4とを有して構成される。左サイドフレーム1(フレーム部材)の面は、感光ドラム102(像担持体)の回転軸に直交する方向に配置される。スキャナステイ3は、レーザスキャナ9(露光手段)を支持する支持部材を構成する。
レーザスキャナ9は、スキャナステイ3上に載置して位置決めされ、ビス締結によりスキャナステイ3に固定される。面材からなるフレーム部材となる左サイドフレーム1と右サイドフレーム2とは、樹脂製の成型品で構成される。スキャナステイ3と中央ステイ4とは、金属板によるプレス品で構成される。これらの各部品は、ビス留めにより締結されて画像形成装置100本体の装置フレーム28を構成する。
図1に示す四個のプロセスカートリッジ104及び中間転写ユニット120は、それぞれ、図2に示す左サイドフレーム1側に寄せられて、該左サイドフレーム1を基準にシートSの幅方向(シートSの搬送方向に直交する方向)における位置を決めている。
左サイドフレーム1及び右サイドフレーム2の内面側には、図1に示す給送カセット105を画像形成装置100本体から引き出す、或いは、装着するための図示しないレール部材が設けられている。給送カセット105のシートS幅方向における位置を規制するレール部材は、左サイドフレーム1側に設けられている。
画像形成に係る各要素は、図2に示す左サイドフレーム1を基準に位置決めされる。このため左サイドフレーム1に変形があれば、画像品質に影響が発生する。このため樹脂製からなる左サイドフレーム1を精度良く、且つ高強度で構成することが重要である。そのため本実施形態では、図2及び図3に示すように、二本の金属製補強部材となる第一補強部材5と第二補強部材6とにより左サイドフレーム1の補強を行っている。
図2及び図3に示すように、第一補強部材5は、画像形成装置100の水平方向(図3の左右方向)に伸びる補強部材である。第一補強部材5(第一の補強部材)は、面材からなる左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に沿って略水平方向(所定方向)に配置される。第二補強部材6(第二の補強部材)は、面材からなる左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に沿って配置され、第一補強部材5(第一の補強部材)と交差する。本実施形態の第二補強部材6(第二の補強部材)は、略鉛直方向に配置される。本実施形態の第一補強部材5は、金属板を断面がL字形状に折り曲げたものである。尚、第一補強部材5の断面形状は、L字形状以外でも良く、例えば、断面コ字形状等も効果的である。
左サイドフレーム1には、断面コ字形状で左右一対の挿し込み部14が設けられている。第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の両端部を左サイドフレーム1に設けられた挿し込み部14内に挿し込む。そして、該第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の中央付近の固定片5bに設けられた貫通穴5b1,5b2に固定部材となるビス7を挿通して該ビス7により第一補強部材5を左サイドフレーム1に固定する。
挿し込み部14は、第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の両端部に嵌合し得る寸法に設定されており、感光ドラム102の軸方向(左サイドフレーム1の面に直交する方向)には、極力ガタを持たせないように設定している。
即ち、第一補強部材5(第一の補強部材)の長手方向の両端部が左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に沿って移動可能で且つ左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持される。そして、第一補強部材5(第一の補強部材)と第二補強部材6(第二の補強部材)との交差部Eを考慮する。更に、第一補強部材5の長手方向の端部5c,5dを考慮する。
交差部Eと端部5c,5dとの間の領域において、第一補強部材5が固定部材となるビス7により左サイドフレーム1(フレーム部材)に固定される。交差部Eと端部5c,5dとの間の領域において、ビス7による第一補強部材5と左サイドフレーム1との固定箇所は、一箇所でも良いし、複数箇所でも良い。第一補強部材5(第一の補強部材)の長手方向の両端部は、左サイドフレーム1(フレーム部材)に設けられた挿し込み部14内(挿し込み部内)に第一補強部材5(第一の補強部材)の長手方向に沿って移動可能に嵌合される。
樹脂製の左サイドフレーム1(フレーム部材)と、金属製の第一、第二補強部材5,6(第一、第二の補強部材)との熱膨張率は異なる。第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の両端部を挿し込み部14内に挿し込む構成とする。その理由は、金属製の第一補強部材5と、樹脂製の左サイドフレーム1とのそれぞれの熱膨張と熱収縮とを考慮する。そのとき、樹脂と金属の熱膨張率の違いにより歪みが発生することを防止する目的で第一補強部材5の長手方向の熱伸縮を許容するためである。
<比較例>
比較例として、第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の両端部を左サイドフレーム1に直接ビス留めした場合を考慮する。その場合には、第一補強部材5の長手方向(図3の左右方向)の両端部のビス留め部の間の部分において、熱膨張率が比較的大きな樹脂製の左サイドフレーム1を、熱膨張率が比較的小さい金属製の第一補強部材5が規制する。これにより左サイドフレーム1に歪みが発生してしまうという問題が考えられる。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、第一補強部材5と第二補強部材6との交差部Eの近傍において、第一補強部材5をビス7により左サイドフレーム1に固定する。これにより左サイドフレーム1の中央付近が端部に比べて画像形成装置100本体の内側に向かって凸になるような変形をしていた場合を考慮する。その場合でもビス7により左サイドフレーム1の中央付近を第一補強部材5に固定することで該第一補強部材5に倣(なら)わせて矯正することができる。
図2及び図3に示すように、第二補強部材6は、画像形成装置100の鉛直方向(図3の上下方向)に伸びる補強部材である。本実施形態の第二補強部材6は、金属製の中実丸棒を用いている。尚、第二補強部材6は、他に中空丸棒や断面コ字形状のプレス品等でも良い。
第二補強部材6の上部に設けられた一対の平坦面6aは、固定部材となるビス8によりスキャナステイ3(支持部材)に固定される。第二補強部材6の下部の他端部6cは、左サイドフレーム1に設けられた挿し込み部15内に挿し込まれる。
即ち、第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向の一端部となる上部の平坦面6aは、スキャナステイ3に固定される。スキャナステイ3と第二補強部材6との間には、左サイドフレーム1に形成された凹部26が介在するが、図2(b)に示すように、左サイドフレーム1に形成された凹部26の所定位置に開口29を設ける。これによりスキャナステイ3の固定片3aが開口29から露出して、第二補強部材6をビス8により固定片3aに直接ビス留めできるようになっている。
ここで、左サイドフレーム1に形成された凹部26に開口29を設けることなく、左サイドフレーム1に形成された凹部26の板厚を挟んで該凹部26を貫通する貫通穴にビス8を挿通してスキャナステイ3の固定片3aにビス留めしても良い。他に、第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向の一端部となる上部の平坦面6aが左サイドフレーム1(フレーム部材)に固定される固定用の別部材からなる固定部材に固定される構成でも良い。
画像形成装置100本体の正面から見て記録材の幅方向の位置基準をスキャナステイ3の位置とする。すると、スキャナステイ3に対して感光ドラム102、中間転写ベルト101や給送カセット105の記録材の幅方向の位置ずれ量がより正確になる。このため第二補強部材6をスキャナステイ3の固定片3aに直接固定することが好適である。尚、記録材の幅方向における第二補強部材6の位置に合わせるため左サイドフレーム1のスキャナステイ3の固定片3aを取り付ける取付部には、画像形成装置100本体の内側から見て凹形状の凹部26を設ける。そして、該凹部26内にスキャナステイ3の固定片3aが収容されて位置決めされるように構成している。
第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向の他端部6c(下部)は、左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に沿って移動可能で且つ該左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持される。第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向の他端部6c(下部)は、左サイドフレーム1(フレーム部材)に設けられた挿し込み部15内(挿し込み部内)に該第二補強部材6の長手方向に沿って移動可能に嵌合される。
挿し込み部15は、第二補強部材6の下端部が嵌合し得る寸法に設定されており、感光ドラム102の軸方向(左サイドフレーム1の面に直交する方向)には、極力ガタを持たせないように設定している。
第二補強部材6の下端部を挿し込み部15内に挿し込む構成とした理由は、第一補強部材5と同様に、金属製の第二補強部材6と、樹脂製の左サイドフレーム1との熱膨張率の差による変形を回避するためである。具体的には、仮に第二補強部材6の上端部と下端部とを共にビス留めして固定した場合、上下の固定部に挟まれる領域における樹脂製の左サイドフレーム1の熱膨張量が金属製の第二補強部材6の熱膨張量よりも大きい。このために左サイドフレーム1に歪みが発生し変形する可能性がある。
<交差部>
次に、図4を用いて第一補強部材5と第二補強部材6との交差部Eの構成について説明する。図4に示すように、断面コ字形状の第一補強部材5の水平片5aには貫通穴からなる丸穴10が設けられている。丸穴10の径寸法は、該丸穴10内に第二補強部材6を挿通したときにガタが無く、且つ第二補強部材6が軸方向に軽く移動できるような嵌合寸法に設定されている。
即ち、第一補強部材5(第一の補強部材)と第二補強部材6(第二の補強部材)との交差部Eにおいて、該第二補強部材6(第二の補強部材)は以下の通り支持される。第一補強部材5(第一の補強部材)に対して第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向に沿って移動可能で且つ左サイドフレーム1(フレーム部材)の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持される。本実施形態では、交差部Eにおいて、該第二補強部材6(第二の補強部材)は、第一補強部材5(第一の補強部材)に設けられた丸穴10(貫通穴)内に第二補強部材6(第二の補強部材)の長手方向に沿って移動可能に挿通される。
<変形例>
次に図5を用いて本実施形態の補強部材の変形例の構成について説明する。図5は、本実施形態の補強部材の変形例の構成を示す平面説明図である。第一補強部材5の水平片5aに設ける貫通穴は、必ずしも丸穴で無くとも良く、例えば、図5の変形例で示すように、第一補強部材5の水平片5aに正方形の貫通穴からなる角穴11を設けることでも良い。角穴11の一辺は、第二補強部材6の外径寸法に対応した寸法で形成される。
図4及び図5に示すように、第一補強部材5の水平片5aに設けられた丸穴10や角穴11内に第二補強部材6を挿通する。そのとき、該第二補強部材6の長手方向(図4の上下方向)以外の移動を規制出来れば良い。第一補強部材5の水平片5aに設ける貫通穴は、第二補強部材6の断面形状に合わせた形状に適宜設定可能である。図4及び図5に示すように、第一補強部材5と第二補強部材6との交差部Eは、固定されていない。そして、第二補強部材6の長手方向(図4の上下方向)に移動可能に設けられている。
第二補強部材6の上部には、周面の両側が面取りされた一対の平坦面6aが設けられている。平坦面6aには、貫通穴6bが設けられている。ビス8は貫通穴6bを通り、スキャナステイ3の固定片3aに対して、第二補強部材6を固定している。
特許文献1では、L字板金と第1梁状板金との交差部Eをビス留めした。このように、第一補強部材5と第二補強部材6との交差部Eをビス留めした場合を考慮する。更に、スキャナステイ3の固定片3aに第二補強部材6の上部に設けられる平坦面6a(一端部)をビス8によりビス留めした箇所から第一補強部材5と第二補強部材6との交差部Eのビス留め箇所までの領域を考慮する。そのとき、樹脂製の左サイドフレーム1と金属製の第二補強部材6との熱膨張差により歪みが発生して画像形成装置100の精度に影響する場合がある。
また、特許文献2では、第2梁状板金と第1梁状板金との交差部は重ね合わせただけである。例えば、第一補強部材5を第二補強部材6の内側に重ね合わせただけの場合を考慮する。すると、第二補強部材6は、長手方向(図3の上下方向)以外にも移動の自由度を有する。その場合、左サイドフレーム1が画像形成装置100本体の外側に向かって凸に変形するような場合は規制可能である。これは、左サイドフレーム1と共に外側に移動しようとする第一補強部材5を第二補強部材6が規制するからである。
しかし、図11に示すように、左サイドフレーム1が画像形成装置100本体の内側に向かって凸に変形するような場合には、左サイドフレーム1と共に第一補強部材5が画像形成装置100本体の内側に向かって移動する。その結果、第一補強部材5が第二補強部材6から離れる方向に移動する。このため第二補強部材6により第一補強部材5を補強することが出来ない。
本実施形態では、第一補強部材5の水平片5aに設けた貫通穴からなる丸穴10や角穴11内に第二補強部材6を挿通する。これにより左サイドフレーム1の変形方向によらずに確実に補強することが可能である。更に、左サイドフレーム1が捩られるような外力が入力されて変形しようとしても特許文献2のように、二本の補強部材が互いに固定されない場合に比べて本実施形態の方がより高い強度で補強することが可能であり、強度面で有利である。
画像形成装置100本体の装置フレーム28の少なくとも一方のサイドフレームに樹脂を使用した画像形成装置100を考慮する。補強部材とサイドフレームとの熱膨張差による変形を効果的に回避し、且つ装置フレーム28がバネ力や成型時のゆがみにより補強部材から離れる方向の変形に対しては確実に矯正して補強することが可能である。これにより左サイドフレーム1(フレーム部材)が撓わないように補強することができる。
金属製の第一、第二補強部材5,6と、樹脂製の左サイドフレーム1(フレーム部材)との熱膨張差による変形を回避することができる。左サイドフレーム1が第一、第二補強部材5,6から離れる方向の変形に対して補強することができる。その結果、画像形成装置100を輸送する際の衝撃、クリープ変形、部品の成型精度、熱膨張等に影響され難い。これにより精度の良い印刷結果を得ることができる画像形成装置100を提供することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図6〜図8を用いて本発明に係る装置フレームを備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図6は、本実施形態の装置フレーム28の構成を示す斜視説明図である。図7(a)は、図6の第二補強部材6の上端部付近の構成を示す部分拡大図である。図7(b)は、図6のフック部16を上から見た部分拡大図である。図7(c)は、図6のフック部16を下から見た部分拡大図である。図8は、本実施形態の補強部材の構成を示す斜視説明図である。
本実施形態の画像形成装置100の画像形成プロセスは、前記第1実施形態で説明したものと同一であるため重複する説明は省略する。本実施形態の画像形成装置100本体の装置フレーム28は、図6に示すように、主として、面材からなるフレーム部材となる左サイドフレーム21、右サイドフレーム2、スキャナステイ3(支持部材)、中央ステイ4等を有して構成される。左サイドフレーム21(フレーム部材)の面は、感光ドラム102(像担持体)の回転軸に直交する方向に配置される。
左サイドフレーム21と右サイドフレーム2は、樹脂による成型品である。スキャナステイ3と中央ステイ4は、金属板によるプレス品である。これらの部品は、ビス留めにより締結される。レーザスキャナ9は、スキャナステイ3上に載置して位置決めされ、ビス締結により固定される。図1に示して前述したイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの四個のプロセスカートリッジ104及び中間転写ユニット120は、それぞれ図6に示す左サイドフレーム21側に寄せられる。そして、該左サイドフレーム21を基準にシートS幅方向の位置が位置決めされている。
左サイドフレーム21及び右サイドフレーム2の内面側には、図示しない一対のレール部材が設けられている。図1に示して前述した給送カセット105は、該レール部材に沿って移動可能に支持されている。これにより給送カセット105を画像形成装置100本体から引き出す、或いは、装着される。給送カセット105のシートS幅方向における位置を規制するレール部材は、左サイドフレーム21の内面側に設けられている。
画像形成に係る各要素は、図6に示す左サイドフレーム21を基準に位置決めされている。このため左サイドフレーム21に変形があれば、画像品質に影響が発生する。このため樹脂製の左サイドフレーム21を精度良く、且つ高強度に補強することが重要である。本実施形態では、図6〜図8に示すように、二本の金属製補強部材となる第一補強部材12と第二補強部材6とにより左サイドフレーム21の補強を行っている。
左サイドフレーム21(フレーム部材)の面に沿って略水平方向(所定方向)に配置される第一の補強部材となる第一補強部材12は、画像形成装置100の水平方向に伸びる補強部材である。本実施形態の第一補強部材12は、金属板を断面がL字形状に折り曲げたものを採用した。尚、第一補強部材12の断面形状は、L字形状以外でも良く、例えば、断面コ字形状等も効果的である。
本実施形態の第一補強部材12は、左サイドフレーム21に対して長手方向の一端部12cの固定片12bを固定部材となるビス13により固定する。そして、他端部12dを左サイドフレーム21に設けられた断面コ字形の挿し込み部14内に挿し込んでいる。
即ち、第一補強部材12(第一の補強部材)の長手方向の一端部12cの固定片12bがビス13により左サイドフレーム21(フレーム部材)に固定される。更に、第一補強部材12の長手方向の他端部12dが左サイドフレーム21の面に沿って移動可能である。更に、左サイドフレーム21の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持されている。第一補強部材12の長手方向の他端部12dは、左サイドフレーム21に設けられた挿し込み部14内(挿し込み部内)に第一補強部材12の長手方向に沿って移動可能に嵌合される。挿し込み部14は、第一補強部材12に嵌合し得る寸法に設定されており、感光ドラム102の軸方向には、極力ガタを持たせないように構成している。
本実施形態の左サイドフレーム21(フレーム部材)は、樹脂製で構成され、第一、第二補強部材12,6(第一、第二の補強部材)は金属製で構成される。これにより左サイドフレーム21(フレーム部材)と、第一、第二補強部材12,6(第一、第二の補強部材)との熱膨張率は異なる。
第一補強部材12の長手方向の他端部12dを挿し込みとした。これにより第一補強部材12の長手方向の長さの変化を規制しない。その理由は、樹脂製の左サイドフレーム21と、金属製の第一補強部材12との熱膨張や熱収縮を考慮する。そのとき、樹脂と金属の熱膨張率の違いにより歪みが発生することを防止する。
第一補強部材12の長手方向の両端部をビス留めした場合には、両端部のビス留め部の間の部分において、熱膨張率が比較的大きな樹脂製の左サイドフレーム21を、熱膨張率が比較的小さい金属製の第一補強部材12が長手方向の両端部付近で規制する。これにより左サイドフレーム21に歪みが発生してしまう。
第一補強部材12の長手方向の端部以外にも該第一補強部材12と左サイドフレーム21とを密着させるようなフック部16を設けることも好適である。図6及び図7(b),(c)に示すフック部16は、左サイドフレーム21に設けられており、第一補強部材12の長手方向中央部がフック部16により長手方向に移動可能に係止されている。
画像形成装置100本体を上から見た時、左サイドフレーム21の中央付近が端部に比べて画像形成装置100本体の内側に向かって凸になるような変形をしていた場合を考慮する。その場合、左サイドフレーム21の中央付近は第一補強部材12から離れる方向に変形しようとするが、左サイドフレーム21に設けられたフック部16により第一補強部材12の長手方向の略中央部が係止される。そして、左サイドフレーム21の中央付近を第一補強部材12に倣わせて矯正することができる。
図6に示すように、第二補強部材6は、画像形成装置100の鉛直方向(図6の上下方向)に伸びる補強部材である。本実施形態の第二補強部材6は、金属製の中実丸棒を用いている。尚、第二補強部材6は、他に中空丸棒や断面コ字形状のプレス品等により構成しても良い。
第二補強部材6(第二の補強部材)は、左サイドフレーム21(フレーム部材)の面に沿って配置され、第一補強部材12(第一の補強部材)と交差する。第二補強部材6(第二の補強部材)は、略鉛直方向に配置される。第二補強部材6の上部には、図8に示すように、第二補強部材6の周方向に180°ずれた位置に一対の平坦面6aが設けられる。
更に、該平坦面6aを貫通する貫通穴6bが設けられている。ビス8は貫通穴6bを通り、スキャナステイ3の固定片3aに対して、第二補強部材6を固定している。これにより第二補強部材6の長手方向の一端部となる平坦面6a(上部)がスキャナステイ3(支持部材)に固定部材となるビス8により固定される。
スキャナステイ3の固定片3aと第二補強部材6との間には左サイドフレーム21が介在するが、図7(a)に示すように、左サイドフレーム21の所定位置に開口29を設ける。これによりスキャナステイ3の固定片3aが開口29から露出して、第二補強部材6をビス8によりスキャナステイ3の固定片3aに直接ビス留めできるようになっている。
ここで、左サイドフレーム21に開口29を設けることなく、左サイドフレーム21の板厚を挟んでビス留めしても良い。画像形成装置100本体の正面から見て記録材の幅方向の位置基準をスキャナステイ3の位置とする。すると、スキャナステイ3に対して感光ドラム102、中間転写ベルト101や給送カセット105の記録材の幅方向の位置ずれ量がより正確になる。このため第二補強部材6をスキャナステイ3の固定片3aに直接固定することが好適である。
尚、記録材の幅方向における第二補強部材6の位置に合わせるため左サイドフレーム21のスキャナステイ3の固定片3aを取り付ける取付部に画像形成装置100本体の内側から見て凹形状の凹部26を設ける。そして、該凹部26内にスキャナステイ3の固定片3aが収容されて位置決めされるように構成している。
第二補強部材6の下部の他端部6cは、左サイドフレーム21に設けられた挿し込み部15内に挿し込まれる。挿し込み部15は、第二補強部材6の下部の他端部6cが嵌合し得る寸法に設定されている。これにより感光ドラム102の軸方向には極力ガタを持たせないようにしている。
即ち、第二補強部材6の長手方向の他端部6cが左サイドフレーム21の面に沿って移動可能で且つ左サイドフレーム21の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持される。本実施形態の第二補強部材6の長手方向の他端部6cは、左サイドフレーム21に設けられた挿し込み部15内(挿し込み部内)に第二補強部材6の長手方向に沿って移動可能に嵌合される。
第二補強部材6の下部の他端部6cを左サイドフレーム21に設けられた挿し込み部15内に挿し込む。その理由は、第一補強部材12と同様に、樹脂製の左サイドフレーム21と、金属製の第二補強部材6との熱膨張率の差による変形を回避するためである。具体的には、前記第1実施形態と同様に、仮に第二補強部材6の上端部と下端部とを共にビス留めして固定した場合、上下の固定部に挟まれる領域における樹脂製の左サイドフレーム21の熱膨張量が金属製の第二補強部材6の熱膨張量よりも大きい。このために左サイドフレーム21に歪みが発生し変形する可能性がある。
<交差部>
次に図8を用いて第一補強部材12と第二補強部材6との交差部Eの構成について説明する。図8に示すように、第一補強部材12の水平片12aには、貫通穴からなる長穴17が設けられている。長穴17の寸法は、該長穴17内に第二補強部材6を挿通したとき、長穴17の短手方向にガタが無く、且つ第二補強部材6が軸方向に軽く移動できるような嵌合寸法に設定されている。
交差部Eにおいて、第二補強部材6は、第一補強部材12の水平片12aに設けられた長穴17内(貫通穴内)に該第二補強部材6の長手方向に沿って移動可能に挿通される。第一補強部材12の水平片12aに設けられた貫通穴は、第一補強部材12の長手方向に沿って長い長穴17で構成される。第二補強部材6は、該長穴17内(長穴内)に第一、第二補強部材12,6(第一、第2の補強部材)のそれぞれの長手方向に沿って移動可能に挿通され、且つ左サイドフレーム21の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持される。尚、第一補強部材12の長手方向においては、長穴17の長手方向長さの範囲で移動可能に支持される。
尚、第一補強部材12の水平片12aに設ける貫通穴は、必ずしも長穴17で無くとも良く、例えば、第一補強部材12の長手方向に沿って長辺を有する長方形の貫通穴を設けても良い。第二補強部材6を第一補強部材12の水平片12aに設けた貫通穴内に挿通する。そのとき、第二補強部材6が第一補強部材12の短手方向(シートS幅方向)の移動を規制出来れば良い。第二補強部材6の断面形状に合わせて第一補強部材12の水平片12aに設ける貫通穴の形状を適宜設定すれば良い。
第一補強部材12と第二補強部材6との交差部Eは固定することなく、第一補強部材12の長手方向(図8の左右方向)と、第二補強部材6の長手方向(軸方向)とに移動の自由度を有して構成されている。図6に示すように、第一補強部材12の長手方向の一端部12cの固定片12bが左サイドフレーム21にビス13によりビス留めされている。更に、第二補強部材6の長手方向(軸方向)の上部に設けられる平坦面6a(一端部)がスキャナステイ3(支持部材)の固定片3aにビス8によりビス留めされている。
特許文献1では、L字板金と第1梁状板金との交差部をビス留めした。これと同様に、第一補強部材12と第二補強部材6との交差部Eをビス留めした場合を考慮する。更に、スキャナステイ3の固定片3aに第二補強部材6の上部に設けられる平坦面6a(一端部)をビス8によりビス留めした箇所から第一補強部材12と第二補強部材6との交差部Eのビス留め箇所までの領域を考慮する。
或いは、左サイドフレーム21に第一補強部材12の長手方向の一端部12cの固定片12bをビス13によりビス留めした箇所から第一補強部材12と第二補強部材6との交差部Eのビス留め箇所までの領域を考慮する。その領域において、樹脂製の左サイドフレーム21と金属製の第二補強部材6との熱膨張差により歪みが発生して画像形成装置100の精度に影響する恐れがある。
特許文献2では、第2梁状板金と第1梁状板金との交差部が重ね合わせただけである。これと同様に、第一補強部材12と第二補強部材6とを重ね合わせただけの場合を考慮する。この場合は、第一補強部材12の長手方向(図6の左右方向)及び第二補強部材6の長手方向(図6の上下方向)以外にも移動の自由度を有する。その場合、左サイドフレーム21が画像形成装置100本体の外側に向かって凸に変形するような場合は、規制可能である。
しかし、図11に示すと同様に、左サイドフレーム21が画像形成装置100本体の内側に向かって凸に変形するような場合には、左サイドフレーム21と共に第一補強部材12が画像形成装置100本体の内側に向かって移動する。その結果、第一補強部材12が第二補強部材6から離れる方向に移動する。このため第二補強部材6により第一補強部材12を補強することが出来ない。
本実施形態では、図8に示すように、第一補強部材12の水平片12aに設けられた貫通穴からなる長穴17内に第二補強部材6を挿通する。そして、少なくともシートS幅方向においては、長穴17内に第二補強部材6が嵌合する寸法で貫通させる。これにより左サイドフレーム21の変形方向によらず第二補強部材6により第一補強部材12を確実に補強することが可能である。
更に、左サイドフレーム21が捩られるような変形に対しても第一補強部材12の水平片12aに設けられた貫通穴からなる長穴17内に第二補強部材6をシートS幅方向だけでも嵌合する寸法で貫通させることにより強度面でも有利である。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
E…交差部
1…左サイドフレーム(フレーム部材)
5…第一補強部材(第一の補強部材)
6…第二補強部材(第二の補強部材)

Claims (12)

  1. 面材からなるフレーム部材と、
    前記フレーム部材の面に沿って所定方向に配置される第一の補強部材と、
    前記フレーム部材の面に沿って配置され、前記第一の補強部材と交差する第二の補強部材と、
    を有し、
    前記第一の補強部材の長手方向の両端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、
    前記第二の補強部材の長手方向の一端部が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定され、且つ前記第二の補強部材の長手方向の他端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、
    前記第一の補強部材と前記第二の補強部材との交差部において、前記第二の補強部材は、前記第一の補強部材に対して該第二の補強部材の長手方向に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、
    前記交差部と前記第一の補強部材の長手方向の端部との間の領域の一箇所または複数箇所において、前記第一の補強部材が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定されることを特徴とする装置フレーム。
  2. 面材からなるフレーム部材と、
    前記フレーム部材の面に沿って所定方向に配置される第一の補強部材と、
    前記フレーム部材の面に沿って配置され、前記第一の補強部材と交差する第二の補強部材と、
    を有し、
    前記第一の補強部材の長手方向の一端部が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定され、且つ前記第一の補強部材の長手方向の他端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、
    前記第二の補強部材の長手方向の一端部が前記フレーム部材または前記フレーム部材に固定される固定部材に固定され、且つ前記第二の補強部材の長手方向の他端部が前記フレーム部材の面に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持され、
    前記第一の補強部材と前記第二の補強部材との交差部において、前記第二の補強部材は、前記第一の補強部材に対して該第二の補強部材の長手方向に沿って移動可能で且つ前記フレーム部材の面に対して鉛直方向の移動が拘束されて支持されると共に、前記第一の補強部材の長手方向に沿って移動可能に支持されることを特徴とする装置フレーム。
  3. 前記交差部において、前記第二の補強部材は、前記第一の補強部材の長手方向に沿って移動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の装置フレーム。
  4. 前記第一の補強部材の長手方向の両端部は、前記フレーム部材に設けられた挿し込み部内に前記第一の補強部材の長手方向に沿って移動可能に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の装置フレーム。
  5. 前記第一の補強部材の長手方向の他端部は、前記フレーム部材に設けられた挿し込み部内に前記第一の補強部材の長手方向に沿って移動可能に嵌合されることを特徴とする請求項2に記載の装置フレーム。
  6. 前記第二の補強部材の長手方向の他端部は、前記フレーム部材に設けられた挿し込み部内に前記第二の補強部材の長手方向に沿って移動可能に嵌合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置フレーム。
  7. 前記第一の補強部材は、略水平方向に配置され、前記第二の補強部材は、略鉛直方向に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置フレーム。
  8. 前記交差部において、前記第二の補強部材は、前記第一の補強部材に設けられた貫通穴内に前記第二の補強部材の長手方向に沿って移動可能に挿通されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置フレーム。
  9. 前記貫通穴は、前記第一の補強部材の長手方向に沿って長い長穴で構成され、前記第二の補強部材は、前記長穴内に前記第一、第二の補強部材のそれぞれの長手方向に沿って移動可能に挿通されることを特徴とする請求項8に記載の装置フレーム。
  10. 前記フレーム部材と、前記第一、第二の補強部材との熱膨張率が異なることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置フレーム。
  11. 前記フレーム部材は樹脂製で構成され、前記第一、第二の補強部材は金属製で構成されることを特徴とする請求項10に記載の装置フレーム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置フレームと、
    像担持体と、
    前記像担持体を露光する露光手段と、
    前記露光手段を支持する支持部材と、
    を有し、
    前記フレーム部材の面は、前記像担持体の回転軸に直交する方向に配置され、
    前記第二の補強部材の長手方向の一端部が前記支持部材に固定されることを特徴とする画像形成装置。
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