JP5025316B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、特にシートを搬送するシート搬送装置の構成に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体に対してレーザ光で像露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して画像を得る電子写真方式の画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は、画像品質が高く、高速である等の長所を持っており、例えば、複写機等の出力装置、カラーレーザビームプリンタ等として広く用いられている。
ここで、特にカラーレーザビ−ムプリンタ等のカラー画像形成装置においては、薄紙から厚紙まで様々な種類のシートでの出力が可能であることが求められると共に、種々のシートにおいて高い画像品質が求められている。
このような電子写真方式を適用した画像形成装置においては、シートを搬送するためのシート搬送装置を備えている。このシート搬送装置において用いられるシート搬送ローラとしては、図12の(a)に示すように、シート幅よりも幅の短いローラ部8aを長手方向に複数配置した搬送ローラ8を用いる場合がある。そして、この搬送ローラ8を、通紙ガイドの穴からローラ部8aのみが通紙面へ露出するように配置することで、シートが搬送ローラ8に巻きつくことなく安定した搬送性を得ることができる。
しかし、このような搬送ローラ8を用いた場合、シート上に形成された画像にローラ跡が発生する場合がある。特に、シート搬送装置が定着装置の下流に配置された場合、シートに定着されたトナーが暖まっている状態でローラが圧接することにより画像面にローラ跡が発生しやすく、画像品質を低下させる。
そこで、ローラ跡の発生を防止するため、搬送ローラとして、搬送するシート(搬送可能な最大サイズのシート)の幅以上の長さを有する円筒状のローラ部を有するものを用いるようにしたものがある(特許文献1参照)。図12の(b)は、このようなシートの幅以上の長さを有する円筒状のローラ部8aを有する搬送ローラ8の例であり、このような形状の搬送ローラ8を用いることによりローラ跡の発生を防止することができる。
特開平08−175733号公報
しかし、このような円筒状の搬送ローラを用いた従来のシート搬送装置において、薄紙のように剛度の低い(坪量の小さい)シートを搬送する場合に次のような問題が生じる。図13に示すように、シート先端が搬送ローラ対7,8のニップを通過した後、シート先端と搬送ガイド22,23との摺動抵抗が大きいと、シートPの先端側の搬送速度が低下し、シートPに波打ちが発生することがある。
そして、このようにシートPに波打ちが発生すると、シートPが搬送ローラ8と、ローラ下流側の搬送ガイド23との隙間Gに挟まり、さらには搬送ローラ8に巻き付いてしまうという問題が生じる。なお、このような問題は、搬送されるシートと搬送ガイド23との摺動抵抗を小さくするために表面が滑らかな搬送ガイド23を用いた場合でも、シート搬送回数が増加するに連れて搬送ガイド表面が削れて滑らかさが失われることにより生じる。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、高い画像品質を保ちつつ、シートを安定して搬送することのできるシート搬送装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置を備えた画像形成装置において、前記シート搬送装置は、シートを搬送する搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対のシート搬送方向下流に、前記搬送ローラ対と隙間を設けて配置され、前記搬送ローラ対により搬送されるシートを案内する下流搬送ガイドと、を備え、前記下流搬送ガイドをシート搬送方向にスライド移動可能に設け、前記搬送ローラ対によって搬送されるシートにより押圧されて前記搬送ローラ対との間の隙間の大きさが拡がる方向に前記下流搬送ガイドが移動することを特徴とするものである。
本発明のように、搬送ローラ対との間に隙間を設けて配置された下流搬送ガイドを隙間の大きさが拡がる方向に移動可能とすることにより、高い画像品質を保ちつつ、シートを安定して搬送することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成を示す図である。なお、このカラープリンタは、中間転写ベルトを用いた4ドラムフルカラープリンタである。
図1において、1はカラープリンタ、1Aは画像形成装置本体であるカラープリンタ本体(以下、プリンタ本体という)、1Bはプリンタ本体1Aに設けられた画像形成部である。
画像形成部1Bは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色トナー画像を形成する画像形成ユニットPa〜Pd、中間転写ベルト130を有する中間転写体ユニット1C、定着装置9等を備えている。
ここで、画像形成ユニットPa〜Pdは、それぞれ中間転写ベルト130に沿って並列配置されると共に、像担持体である感光体ドラム3a〜3dを備えている。そして、感光体ドラム3a〜3dの外周表面上には、それぞれ感光体ドラム表面を一様に帯電する1次帯電器2a〜2d、現像器1a〜1d、クリーナ4a〜4dを備えている。なお、現像器1a〜1dには、現像剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填されている。
さらに、感光体ドラム3a〜3dと共に中間転写ベルト130を挟持する位置には、感光体ドラム3a〜3dと共に1次転写部を形成する1次転写ローラ24a〜24dが対向設置されている。
一方、中間転写ベルトユニット1Cは、中間転写ベルト130と、中間転写ベルト130を張架する駆動ローラ13、テンションローラ15、2次転写対向ローラ14の3本のローラを備えている。なお、中間転写ベルト130は、画像形成動作の際、矢印方向に感光体ドラム3a〜3dと同じ周速度をもって回転駆動される。
また、11は2次転写対向ローラ14の中間転写ベルト130を挟んだ位置に、中間転写ベルト130と平行に配置された2次転写ローラであり、この2次転写ローラ11には、不図示の2次転写バイアス源によって所望の2次転写バイアスが印加される。
50は、シート給送装置であり、このシート給送装置50は、シート収納部である給紙カセット10と、給紙カセット10の上方に設けられたシート給送手段であるピックアップローラ51を備えている。
また、プリンタ本体1Aの上部には、不図示のレーザ露光器が配置されている。このレーザ露光器は、光源装置から発せられたレーザ光をポリゴンミラーを回転して走査し、さらに走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光体ドラム3a〜3dの母線上に集光して露光するものである。そして、このレーザ露光器による露光により、感光体ドラム上に画像信号に応じた潜像が形成される。
次に、このように構成されたカラープリンタ1の画像形成動作について説明する。
外部の不図示のホストコンピュータから印字命令を受信すると、画像形成動作が開始される。これにより、例えば画像形成ユニットPaにおいて、まず感光体ドラム3aの表面が1次帯電器2aによりマイナス帯電され、次に不図示のレーザ露光器により画像露光が行われる。この結果、感光体ドラム3aの表面にはイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成される。
次に、この静電潜像は、現像器1aによりイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー像として可視化される。そして、このようにして得られたイエロートナー像は、1次転写ローラ24aによって印加される1次転写バイアスにより形成される電界と圧力とにより、中間転写ベルト130上に1次転写される。なお、トナー像が転写された後、感光体ドラム3aは、表面に付着している転写残りトナーがクリーナ4aによって除去され、次の画像形成に供される。
そして、このようなトナー画像形成動作を、他の画像形成ユニットPb〜Pdにおいて所定のタイミングを持って行う。さらに、各感光体ドラム3b〜3d上に形成された各色トナー像を、それぞれの1次転写部24b〜24dで中間転写ベルト130上に順次重ねて1次転写する。
次に、中間転写ベルト130上に転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト130の矢印方向の回転に伴い、2次転写対向ローラ14と、中間転写ベルト130を挟んだ位置に配置された2次転写ローラ11とにより構成される2次転写部に移動される。
一方、このようなトナー画像形成動作に並行して、ピックアップローラ51により給紙カセット10からシートPが給送され、この後、シートPはレジストローラ対12に搬送される。ここで、このときレジストローラ対12は回転を停止しており、このレジストローラ対12のニップに突き当てられることにより、シートPの斜行が補正される。
次に、このように斜行が補正された後、シートPはレジストローラ対12により所定のタイミングで2次転写部に搬送され、この2次転写部において、2次転写ローラ11により、2次転写バイアスが印加される。これにより、中間転写ベルト130上のトナー像がシートP上に転写される。なお、中間転写ベルト130上に残留したトナー及びその他の異物は、中間転写ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織布)19を当接させることにより、拭い取るようにしている。
なお、このようにトナー像が転写されたシートPは、定着装置9に搬送される。そして、定着装置9において加熱及び加圧されることよりトナー像が定着され、この後、トナー像が定着されたシートPはシート搬送装置30、排紙ローラ対52により排出され、排紙トレイ53上に積載される。
ところで、定着装置9のシート搬送方向下流に配されたシート搬送装置30は、図2及び図3に示すように、前側板301、奥側板302、従動ローラである従動側搬送ローラ303、駆動ローラである駆動側搬送ローラ304を備えている。従動側搬送ローラ303と駆動側搬送ローラ304とで搬送ローラ対303,304が構成される。
なお、駆動側搬送ローラ304は、画像上にローラ跡が発生しないように、既述した図12の(b)で示すような搬送するシート(このカラープリンタで搬送可能な最大サイズのシート)の幅以上の長さを有する円筒状(円柱状)のローラ部304aを有している。この円筒状のローラ部304aは、軸に円筒状の金属又は弾性部材を嵌合させて構成している。
さらに、シート搬送装置30は、駆動側搬送ローラ304のシート搬送方向上流側に配置された上流搬送ガイド上305、上流搬送ガイド下306を備えている。また、駆動側搬送ローラ304の下流側に間隔を設けた配置された下流搬送ガイド上307、下流搬送ガイド下308を備えている。
そして、下流搬送ガイド下308の両側面には、図4の(a)及び(b)に示すように、それぞれ長穴308a,308bが設けられている。この長穴308a,308bの長手方向中心を結ぶ線は、シート搬送装置30のシート搬送方向に対して実質的に平行となっている。
この長穴308a,308bの一方の長穴308bには、図5に示す前側板301及び奥側板302に対向して突設されたスライドガイドピン311が係合している。また、長穴308a,308bの他方の長穴308aには、前側板301及び奥側板302に両端が固定されたストッパ兼スライドガイド軸309が挿通されている。
なお、図5において、310は付勢部材であるばねであり、このばね310の一端は下流搬送ガイド下308に係止され、他端はストッパ兼スライドガイド軸309に係合されている。そして、このばね310により、下流搬送ガイド下308は、長穴308aのシート搬送方向下流側の内面がストッパ兼スライドガイド軸309に突き当たった状態で位置決めされている。
ここで、ストッパ兼スライドガイド軸309の軸中心と、スライドガイドピン311の軸中心とを結んで形成される面は、シート搬送方向に対して実質的に平行となっている。したがって、下流搬送ガイド下308は、長穴308a,308bの形成範囲においてシート搬送方向にスライド移動可能となっている。
つまり、長穴308a,308bにスライドガイドピン311と、ストッパ兼スライドガイド軸309を係合することにより、下流搬送ガイド下308は、前側板301及び奥側板302に対し、長穴308a,308bの形成範囲において移動可能となっている。なお、図6は、下流搬送ガイド下308がシート搬送方向下流側に移動した状態を示す図である。
ここで、図3において、GはシートPの先端が従動側搬送ローラ303と駆動側搬送ローラ304とのニップを通過する直前における駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間を示している。そして、この隙間Gの間隔は、シート先端が入り込まないよう、できるだけ狭いほうが良い。
このため、本実施の形態において、部品の寸法精度、組立精度を考慮し、隙間Gは、搬送ローラ対303,304の下流搬送ガイド側に位置するローラである駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308とが接触しない最小幅を確保するようにしている。なお、下流搬送ガイド下308の長穴308aは、ストッパ兼スライドガイド軸309に突き当たって下流搬送ガイド下308が位置決めされた際、このような幅を有する隙間Gを確保するように形成されている。
次に、このように構成されたシート搬送装置30のシート搬送動作について説明する。
定着装置9から搬送されたシートPが駆動側搬送ローラ304と従動側搬送ローラ303とのニップ(以下、搬送ニップという)に達すると、シートPは搬送ニップを通過し、下流搬送ガイド上及び下流搬送ガイド下307,308の間を案内されて搬送される。
このとき、シートPと、下流搬送ガイド上及び下流搬送ガイド下307,308との摺動抵抗が大きいと、シートPの搬送速度が低下し、図7に示すように下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下308との間において、シートPに波打ちが発生する。そして、このようにシートPに波打ちが発生すると、下流搬送ガイド下308は、シートPとの接触部でシートPから押圧され、ばね310の付勢力に抗しながら図8に示すようにシート搬送方向に移動する。
ここで、このように下流搬送ガイド下308が移動する際、下流搬送ガイド下308は、既述したようにシート搬送方向と実質的に平行に移動する。これにより、下流搬送ガイド下308は、シートPと下流搬送ガイド上及び下流搬送ガイド下307,308により形成される搬送ガイド通紙面との距離をほぼ変化させることなく移動する。この結果、下流搬送ガイド下308が移動することによってシートが引っ掛かってしまうなどの悪影響を抑えることができる。
そして、このように下流搬送ガイド下308がシート搬送方向に移動すると、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間Gが広がるようになる。これにより、シートPに波打ちが発生していても駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間GにシートPが挟まりにくくなる。
この後、シートPの後端が下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下308との間を通過すると、下流搬送ガイド下308は、ばね310の下流搬送ガイド下308を元の位置に戻す方向の付勢力により、シート搬送方向と逆方向に戻る。そして、図7に示すように長穴308aのシート搬送方向下流側の内壁がストッパを構成するストッパ兼スライドガイド軸309に突き当たる元の位置に戻る。
なお、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間GにシートPが挟まりそうになる場合がある。しかし、このような場合でも、シート搬送装置30よりもシート搬送方向下流に配置されている排紙ローラ対52等の搬送部材によりシートPが引っ張られれば、下流搬送ガイド下308はシートPとの接触部でシートPからより強い力を受けるようになる。この結果、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間Gが更に広がり、隙間GにシートPが挟まるのを防ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、シートPが駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下308との隙間Gに挟まりそうになった場合には隙間Gが広がり、シートPが通過すると下流搬送ガイド下308が元の位置に戻るようになる。さらに、このように元の位置に戻ると、下流搬送ガイド下308はストッパ兼スライドガイド軸309に突き当たって位置が決まるので、シート先端が通過する際には、いつも最適な幅の隙間Gを確保しておくことができる。
なお、本実施の形態において、長穴308aのシート搬送方向の長さは7mmとしている。また、シート搬送中にシートが挟まらないようにするためには下流搬送ガイド下308を長穴308a内を3mm移動させるようにすれば十分である。このため、下流搬送ガイド下308が3mm移動すると、下流搬送ガイド下308はシート搬送装置30の下流側に位置する不図示の部品に突き当たるようになっている。
一方、本実施の形態においては、シート搬送装置30はプリンタ本体1Aから引き出し可能(着脱自在に)に取り付けられている。そして、シート搬送装置30においてジャムが発生した際には、シート搬送装置30をプリンタ本体1Aから引き出すようにしている。
ここで、このようにシート搬送装置30を引き出すと、シート搬送装置30の下流側に位置する部品から遠ざかり、下流搬送ガイド下308は3mm以上、最大7mm動かすことができるようになっている。
このようにシート搬送装置30がプリンタ本体1Aから取り外された際の下流搬送ガイド下308の移動量を、シートを搬送する際の移動量よりも大きくなるように構成している。これにより、ジャム処理時には下流搬送ガイド下308を、更に大きく移動させることができる。
つまり、ジャム処理時には、通常のシート搬送時よりも隙間Gを広くすることができるので、ジャム処理を容易に行うことができる。なお、本実施の形態においては、下流搬送ガイド下308の移動可能量を7mmとしているが、より大きく設定してもよい。
また、近年の市場で使用されるシートPの坪量は、50gsm程度から300gsm程度と広範囲にわたっている。このため、ばね310の付勢力が強すぎると、坪量が低いシートの場合、シートが下流搬送ガイド下308を動かすことができず、ジャムが発生する。
逆に、ばね310の付勢力が弱すぎると、坪量の高いシートの場合、シート先端が押すことで容易に下流搬送ガイド下308が移動して不図示の部品に突き当たって止まってしまい、ジャムが発生しやすくなってしまう。
また、シート幅が狭い場合には、シートが下流搬送ガイド下308を動かすことができず、ジャムが発生する。逆に、シート幅が広い場合には、シート先端が下流搬送ガイド下308を押すことで容易に下流搬送ガイド下308が移動してしまい、ジャムが発生しやすくなってしまう。このため、本実施の形態においては、総じてどのようなシートでもジャムが発生しないように、ばね310による付勢力を2Nとしている。
さらに、本実施の形態においては、ストッパ兼スライドガイド軸309の軸中心と、スライドガイドピン311の軸中心とを結んで形成される面と実質的に同一面上をばね310が伸縮できるような構成としている。これにより、下流搬送ガイド下308をスムーズに移動させることができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、円筒状で、かつシートの幅以上の長さを有するローラ部を有する駆動側搬送ローラ304を用いた場合でも、下流搬送ガイド下308を移動可能とすることにより、隙間Gにシートが挟まりにくくすることができる。この結果、高い画像品質を保ちつつ、薄紙のような剛度の低いシートにおいても、シートが駆動側搬送ローラ304に巻きつきを防止することができ、ジャム(シート詰り)等の不具合が生じにくい安定した搬送性を得ることができる。
このように、下流搬送ガイド下308を隙間の大きさが拡がる方向に移動可能とすることにより、駆動側搬送ローラ304が円筒状に形成されている搬送ローラであっても高い画像品質を保ちつつ、シートを安定して搬送することができる。
なお、これまでの説明においては、下流搬送ガイド下308は、シートPが接触して発生する力によってシート搬送方向に移動し、ばね310の付勢力により元の位置に戻る構成を示した。しかし、本実施の形態は、これに限らず、例えばシートPの先端位置をセンサで検知し、このシート先端位置検知をトリガとして下流搬送ガイド下308をアクチュエータにより移動させる構成としてもよい。
図9は、このような本実施の形態の参考となる構成のシート搬送装置の概略構成図である。なお、図9において、既述した図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図9において、312はアクチュエータであり、このアクチュエータ312は、不図示のセンサがシートPの先端位置を検知すると、これをトリガとして作動するようになっている。
そして、このような移動部材であるアクチュエータ312を備えたシート搬送装置において、センサがシート先端位置を検知すると、アクチュエータ312が作動する。これにより、下流搬送ガイド下308は図9の(a)に示すシートPの先端が搬送ニップを通過する直前の位置から図9の(b)に示す位置に移動する。
また、この後、シートPの後端が下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下308との間を通過すると、アクチュエータ312の作動が停止し、下流搬送ガイド下308は、付勢部材313により図9の(b)の位置から図9の(a)に示す位置に移動する。
このように、アクチュエータ312を用いて搬送ローラ対303,304によるシートの搬送に伴って下流搬送ガイド下308を移動させることにより、より確実に隙間Gにシートが挟まりにくくすることができる。
次に、本発明の参考例について説明する。
図10は、本参考例に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図である。なお、図10において、図9と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図10において、408はシート搬送方向下流側端408aを支点として上下方向に回動自在な下流搬送ガイド下であり、この下流搬送ガイド下408は、ばね410により上方に付勢されている。
なお、409はストッパであり、下流搬送ガイド下408は、シートPの先端が搬送ニップを通過する直前においては、図10の(a)に示すようにばね410により付勢されてストッパ409に突き当たっている。そして、このようにストッパ409に突き当たることにより、下流搬送ガイド下408は、駆動側搬送ローラ304と接触しないだけの幅を有する隙間Gを確保することができる。
次に、本参考例に係るシート搬送装置30のシート搬送動作について説明する。
定着装置9から搬送されたシートPが搬送ニップに達すると、シートPは搬送ニップを通過し、下流搬送ガイド上及び下流搬送ガイド下307,408の間を案内されて搬送される。
このとき、シートPと下流搬送ガイド上及び下流搬送ガイド下307,408との摺動抵抗が大きいと、図10の(b)に示すように、シートPの搬送速度が低下し、下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下408との間でシートPに波打ちが発生する。
ここで、シートPに波打ちが発生すると、下流搬送ガイド下408は、シートPとの接触部でシートPから力を受け、付勢部材であるばね410の付勢力に抗しながら図10の(b)に示すようにシート搬送方向下流側端408aを支点として下方回動する。
そして、このように下流搬送ガイド下408が下方回動すると、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下408との隙間Gが広がるようになる。これにより、シートPに波打ちが発生していても駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下408との隙間GにシートPが挟まりにくくなる。
この後、シートPの後端が下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下408との間を通過すると、下流搬送ガイド下408がばね410の付勢力によりストッパ409に突き当たった位置に戻る。
なお、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下408との隙間GにシートPが挟まりそうになる場合がある。しかし、このような場合でも、シート搬送装置30よりもシート搬送方向下流に配置されている排紙ローラ対52等の搬送部材によりシートPが引っ張られれば、下流搬送ガイド下408はシートPとの接触部でシートPからより強い力を受けるようになる。この結果、駆動側搬送ローラ304と下流搬送ガイド下408との隙間Gが更に広がり、隙間GにシートPが挟まるのを防ぐことができる。
以上説明したように、本参考例においては、円筒状で、かつシートの幅以上の長さを有するローラ部を有する駆動側搬送ローラ304を用いた場合でも、下流搬送ガイド下408を回動可能とすることにより、隙間Gにシートが挟まりにくくすることができる。この結果、高い画像品質を保ちつつ、薄紙のような剛度の低いシートにおいても、シートが駆動側搬送ローラ304に巻きつきにくくすることができ、安定した搬送性を得ることができる。
なお、これまでの説明においては、下流搬送ガイド下408は、シートPが接触して発生する力によって下方回動し、ばね410の付勢力により元の位置に戻る構成を示した。しかし、本参考例は、これに限らず、例えばシートPの先端位置をセンサで検知し、このシート先端位置検知をトリガとして下流搬送ガイド下408をアクチュエータにより回動させる構成としてもよい。
図11は、このような本参考例の他の構成のシート搬送装置の概略構成図である。なお、図11において、既述した図10と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図11において、412はアクチュエータであり、このアクチュエータ412は、不図示のセンサがシートPの先端位置を検知すると、これをトリガとして作動するようになっている。
そして、このような移動部材であるアクチュエータ412を備えたシート搬送装置において、センサがシート先端位置を検知すると、アクチュエータ412が作動する。これにより、下流搬送ガイド下408は図11の(a)に示すシートPの先端が搬送ニップを通過する直前の位置から下方回動し、図11の(b)に示す位置に移動する。
また、この後、シートPの後端が下流搬送ガイド上307と下流搬送ガイド下408との間を通過すると、アクチュエータ412の作動が停止し、下流搬送ガイド下408は、付勢部材313により図11の(b)の位置から図11の(a)に示す位置に移動する。
このように、アクチュエータ412を用いて下流搬送ガイド下308を下方回動させることにより、より確実に隙間Gにシートが挟まりにくくすることができる。
以上説明した実施の形態では、定着装置の下流に設けた搬送ガイドに本発明を適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、搬送ローラとその下流側の搬送ガイドとの隙間にシートが挟まりやすい構成の箇所であればどこに適用してもよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成を示す図。 上記カラープリンタに設けられたシート搬送装置の構成を説明する図。 図2の(b)のA−A断面図。 上記シート搬送装置に設けられた下流搬送ガイド下の構成を説明する第1の図。 上記下流搬送ガイド下の構成を説明する第2の図。 上記下流搬送ガイド下がシート搬送方向下流側に移動した状態を示す図。 上記シート搬送装置のシート搬送動作を説明する第1の図。 上記シート搬送装置のシート搬送動作を説明する第2の図。 本実施の形態の参考となる構成のシート搬送装置の概略構成図。 本発明の参考例に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図。 参考例の他の構成のシート搬送装置の概略構成図。 従来のシート搬送装置において用いられるシート搬送ローラの形状を示す図。 上記従来のシート搬送ローラへのシートの巻きつき現象を模式的に示した図。
符号の説明
1 カラープリンタ
1A カラープリンタ本体
1B 画像形成部
9 定着装置
30 シート搬送装置
303 従動側搬送ローラ
304 駆動側搬送ローラ
304a ローラ部
307 下流搬送ガイド上
308 下流搬送ガイド下
309 ストッパ兼スライドガイド軸
310 ばね
312 アクチュエータ
313 付勢部材
408 下流搬送ガイド下
409 ストッパ
410 ばね
412 アクチュエータ
G 隙間
P シート

Claims (6)

  1. シートを搬送するシート搬送装置を備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送装置は、
    シートを搬送する搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対のシート搬送方向下流に、前記搬送ローラ対と隙間を設けて配置され、前記搬送ローラ対により搬送されるシートを案内する下流搬送ガイドと、を備え、
    前記下流搬送ガイドをシート搬送方向にスライド移動可能に設け、前記搬送ローラ対によって搬送されるシートにより押圧されて前記搬送ローラ対との間の隙間の大きさが拡がる方向に前記下流搬送ガイドが移動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記隙間が拡がる方向に移動した前記下流搬送ガイドを元の位置に戻す方向に付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材により付勢された前記下流搬送ガイドと突き当たって前記下流搬送ガイドの位置決めを行うストッパと、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記シート搬送装置は、画像形成装置本体に着脱自在に取り付けられ、前記シート搬送装置が前記画像形成装置本体から取り外された際の前記下流搬送ガイドの移動量を、シートを搬送する際の移動量よりも大きくなるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送ローラ対は、駆動ローラと、従動ローラとにより構成され、前記隙間は前記駆動ローラと前記下流搬送ガイドとの間に形成されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動ローラは、搬送するシートの幅以上の長さを有し、かつ円筒状に形成されているローラ部を有することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  6. 前記シート搬送装置は、転写部でトナー像が転写されたシートに該トナー像を定着するための定着装置の下流側に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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