JP4862832B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式のプリンタなどの画像形成装置、その画像形成装置に装備される定着装置に関する。
従来より、電子写真方式のプリンタには、用紙に対してトナー像を定着させるための定着装置が設けられている。
定着装置には、用紙の幅方向に沿って延びるヒータが設けられている。このヒータは、発熱により線膨張するため(または、ヒータの熱によりヒータを支持する定着装置のフレームが線膨張するため)、ヒータの線膨張方向(長手方向)の移動を許容しつつ、ヒータとコネクタとを確実に接続しておくことが必要となる。
そのため、ヒータの長手方向両端部に位置決め部材を設ける一方、ヒータ支持体には、位置決め部材を長手方向に移動可能に支持する穴を形成して、位置決め部材を、穴を介してコネクタと接続する(穴に移動可能に支持された位置決め部材をコネクタと接続する)ことが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2006−267234号公報
上記の提案では、ヒータ支持体の穴によって、ヒータが線膨張したときの、ヒータの長手方向への移動が許容される一方、位置決め部材は、穴を介して、コネクタと接続されているので、ヒータが長手方向へ移動しても、それらの接続が維持される。
しかし、上記の提案では、ヒータの長手方向への移動を許容すること、ヒータの長手方向に対する直交方向への移動を規制すること、さらには、ヒータとコネクタとを接続することが、すべて、ヒータに設けられている位置決め部材を、穴を介してコネクタと接続することにより、達成されている。
そのため、位置決め部材、ヒータ支持体の穴およびコネクタには、厳密な精度が要求される。また、その精度を維持するための耐久性が要求される。さらには、量産時の公差の評価が煩雑となる。その結果、十分な信頼性を得るには、コストアップが不可避となる。
本発明の目的は、簡易な構成により、コストの低減を図ることができ、ヒータの熱膨張を許容しつつ、コネクタとの接続を確保することができる定着装置、および、その定着装置を装備する画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、加熱部材と、前記加熱部材の内部において、前記加熱部材の長手方向に沿って配置されるヒータと、前記加熱部材を受け入れるフレームと、前記ヒータの長手方向一端部が支持され、前記フレームに対して遊動自在に支持される支持部材とを備え、前記支持部材は、前記ヒータの長手方向に対する直交方向の一端側と他端側との間に配置され、前記ヒータの長手方向に沿って遊動自在に支持される遊動部と、前記直交方向の一端側に配置され、前記直交方向の移動が規制され、かつ、前記長手方向の移動が許容される第1被規制部と、前記直交方向の他端側に配置され、コネクタが接続される接続部とを一体的に備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持部材には、前記長手方向および前記直交方向の両方に直交する方向の移動が規制される第2被規制部が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記加熱部材は、ヒートローラであり、前記支持部材の前記長手方向に投影したときの投影面の大きさが、前記ヒートローラの開口断面積内に含まれる大きさであることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、画像形成装置であって、記録媒体に現像剤像を形成する感光体と、請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置とを備えていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ヒータが支持される支持部材において、遊動部がヒータの長手方向に沿って遊動自在に支持される。また、支持部材の一端側に配置される第1被規制部において、直交方向の移動が規制され、かつ、長手方向の移動が許容される。さらに、支持部材の他端側に配置される接続部が、コネクタと接続される。
つまり、遊動部、第1被規制部および接続部が、それぞれ、ヒータの長手方向への移動を許容し、直交方向への移動を規制し、コネクタと接続されるので、各部を、それぞれの役割に対応した精度で形成すれば、ヒータの熱膨張を許容しつつ、コネクタとの接続を確保することができる。また、各部は、それぞれの役割に対応して疲労および消耗するので、必要な耐久性を各部に分散させることができる。さらには、量産時において、各部を、それぞれの役割に対応する公差で評価すればよいため、公差の評価を的確かつ簡潔にすることができる。
さらに、遊動部が、直交方向における第1被規制部と接続部との間に配置される。そのため、各部に作用する力のバランスがよく、遊動部を、ヒータの長手方向に沿って円滑に遊動させることができる。
その結果、簡易な構成により、コストの低減を図りつつ、十分な信頼性を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、支持部材には、長手方向および直交方向の両方に直交する方向の移動が規制される第2被規制部が設けられている。そのため、支持部材をより安定して支持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、支持部材の長手方向に投影したときの投影面の大きさが、ヒートローラの開口断面積内に含まれる大きさである。そのため、ヒートローラに対するヒータの確実な組み付けを確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置のコストの低減を図りつつ、十分な信頼性を得ることができる。
1.プリンタ
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。なお、プリンタ1および定着器11に関し、方向について言及する場合には、それぞれ水平方向に載置したときの方向を基準とし、具体的には、各図に示した方向矢印を基準とする。また、左右方向と幅方向とは、同一方向である。
プリンタ1は、カラープリンタである。図1に示すように、プリンタ1の本体ケーシング2内には、感光体の一例としての4つの感光ドラム3が、前後方向に沿って並列配置されている。
以下では、4つの感光ドラム3を、トナー像(後述)の各色(ブラック、イエロー、マゼンタまたはシアン)に対応して、感光ドラム3K(ブラック)、感光ドラム3Y(イエロー)、感光ドラム3M(マゼンタ)、感光ドラム3C(シアン)として区別する。
各感光ドラム3には、スコロトロン型帯電器4、LED5および現像ローラ6が対向配置されている。
感光ドラム3は、その表面がスコロトロン型帯電器4によって一様に帯電された後、LED5によって露光される。これにより、各感光ドラム3の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像ローラ6に担持されるトナーによって可視像化され、感光ドラム3の表面上にトナー像(現像剤像)が形成される。
記録媒体の一例としての用紙Pは、本体ケーシング2内の給紙カセット7に収容されている。給紙カセット7に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト8に給紙される。
搬送ベルト8は、各感光ドラム3K、3Y、3Mおよび3Cと、それらに対向する転写ローラ9との間に配置されている。各感光ドラム3の表面上のトナー像は、転写ローラ9に印加された転写バイアスによって、搬送ベルト8に搬送された用紙P上に転写され、順次重ね合わされる。
4色のトナー像が転写された用紙Pは、定着装置の一例としての定着器11に搬送される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着器11で熱定着される。その後、用紙Pは、各種ローラにより、排紙トレイ10に排紙される。
2.定着器
図2は、定着器の前後方向断面図を示す。図3は、図2に示す定着器のヒートローラユニットの平面図を示す。図4は、図3に示すヒートローラユニットの幅方向断面図を示す。図5は、図3に示すヒートローラユニットの左側部分の拡大斜視図である。図6は、図3に示すヒートローラユニットの右側部分(フラットネジ固定前)の拡大斜視図である。図7は、図3に示すヒートローラユニットの右側部分(フラットネジ固定後)の拡大斜視図である。図8は、ヒートローラの右側端部を示し、(a)は右側面図、(b)は斜視図である。
図2に示すように、定着器11は、ヒートローラユニット12および押圧ローラ13を備えている。
ヒートローラユニット12は、加熱部材の一例としてのヒートローラ14と、ヒータ15と、ヒートローラフレーム16とを備えている。ヒートローラ14は、幅方向に沿って配置されており、ヒートローラフレーム16に回転自在に支持されている。ヒータ15は、ヒートローラ14の内部において幅方向に沿って配置され、ヒートローラフレーム16に支持されている。
押圧ローラ13は、ヒートローラ14の下方やや後側に配置され、ヒートローラフレーム16の下方において、回転自在に支持されている。押圧ローラ13は、下方からヒートローラ14に圧接されている。
定着器11において、用紙Pは、ヒートローラ14と押圧ローラ13との間に搬送され、それらの間で熱定着されながら、ヒートローラ14および押圧ローラ13の回転によって、定着器11から搬送される。
(1)ヒートローラ
ヒートローラ14は、図3および図4に示すように、その長手方向が幅方向に沿って延びる円筒形状に形成されている。ヒートローラ14は、アルミニウムなどの金属からなり、その表面がフッ素樹脂によってコーティングされている。
ヒートローラ14の幅方向両端部43は、その中央部42よりもやや小径に形成されており、リング形状の軸受17がそれぞれ外嵌されている。各軸受17は、ヒートローラフレーム16によって回転自在に支持されている。また、ヒートローラ14の右側(一方側)端縁には、ギヤ18が設けられている。ヒートローラ14は、ギヤ18に入力される駆動力により回転される。
(2)ヒータ
ヒータ15は、その長手方向が幅方向に沿って延びるように形成されており、細長円柱形状の中央部19と、中央部19の幅方向両端部に設けられる平板形状の端部20と、端部20の幅方向両端部に設けられ、中央部19よりも小径の円柱形状に形成される連結部21(以下、左側の連結部21を左側連結部21Lとし、右側の連結部21を、ヒータ15の長手方向一端部の一例としての右側連結部21Rとする。)とを一体的に備えている。
ヒータ15は、各連結部21がヒートローラ14から露出し、中央部19がヒートローラ14の中央部42と径方向に間隔を隔てて対向し、各端部20がヒートローラ14の各両端部43と径方向において間隔を隔てて対向するように、ヒートローラ14の内部に挿通されている。
(2)支持板
各連結部21の自由端部には、支持板22(以下、左側の支持板22を左側支持板22Lとし、右側の支持板22を支持部材の一例としての右側支持板22Rとする。)が、それぞれ固定されている。
左側支持板22Lは、図5に示すように、前後方向に延びる矩形平板形状に形成されている。左側支持板22Lには、前後方向中央部において、締結ネジ36が挿通されるネジ挿通孔(図示せず)が形成され、その後端部には、幅方向中央部において、前方に向かって切り欠かれるスリット23が形成されている。
左側連結部21Lは、左側支持板22Lの前後方向略中央部において、左側支持板22Lの右側端部に、左側連結部21Lと左側支持板22Lとが互いに直交する方向において、溶接固定されている。
右側支持板22Rは、図6に示すように、矩形平板形状に形成されている。右側支持板22Rの後端部(一端側)には、第1被規制部の一例としての屈曲部24が設けられている。また、右側支持板22Rの前端部(他端側)には、接続部25が設けられている。さらに、右側支持板22Rの後端部と前端部との間には、長孔26が形成されている。
屈曲部24は、図8(b)に示すように、右側支持板22Rの後端部が、幅方向に沿って折り曲げられることにより、その自由端部35が、右側支持板22Rが延びる方向と直交する方向へ屈曲する、断面略L字形状に形成されている。
接続部25は、右側支持板22Rの前端部において、右側支持板22Rの幅方向中央から右側にわたる部分から、前方に向かって突出する略矩形平板形状に形成されている。接続部25は、右側支持板22Rと同一平面において、一体的に形成されている。
長孔26は、平面視において、幅方向(ヒータ15の長手方向)に長径、前後方向(ヒータ15の長手方向と直交する方向)に短径の略楕円形状に形成されている。長孔26の短径の長さ(前後方向長さ)は、図6に示すように、突出筒部34(後述)の外径よりも長く、また、長孔26の長径の長さ(幅方向長さ)は、突出筒部34(後述)の外径よりも長く形成されている。
また、右側支持板22Rにおける長孔26の周辺部分は、遊動部44として区画されている。
右側連結部21Rは、図8(b)に示すように、右側支持板22Rの前後方向中央部からやや前側において、右側支持板22Rの左側端部に、右側連結部21Rと右側支持板22Rとが互いに直交する方向において、溶接固定されている。
そして、右側支持板22Rは、図8(a)に示すように、右側支持板22Rがヒートローラ14の内部を通過できるように、幅方向に投影したときの大きさが、ヒートローラ14の開口断面積内に含まれる大きさとして、形成されている。
すなわち、右側支持板22Rの後端部と前端部との間の長さは、ヒートローラ14の端部43の内径より短く形成されており、かつ、屈曲部24の自由端部35が、右側支持板22Rをヒートローラ14の端部43の内部を通過させたときに、その端部43の内周面と接触しない長さで形成されている。
そして、ヒータ15は、後述するように、各支持板22が、ヒートローラフレーム16に支持されることにより、中央部19および各端部20が、ヒートローラ14の内周面に対して径方向に等しい間隔を隔てて配置されている。
(2)ヒートローラフレーム
ヒートローラフレーム16は、図3および図4に示すように、幅方向に沿って延び、ヒートローラ14を受け入れることのできる平面視矩形状に形成されている。ヒートローラフレーム16の幅方向両端部には、各軸受17に対応して、各軸受17を回転自在に支持する軸受支持部41が設けられている。
また、ヒートローラフレーム16には、図3に示すように、ヒートローラ14よりも幅方向両外側において、各支持板22を支持するための台座部27(以下、左側の台座部27を左側台座部27Lとし、右側の台座部27を右側台座部27Rとする。)が設けられている。
各台座部27の表面は、前後方向および幅方向に沿って延びる平面として形成されている。各台座部27において、左側支持板22Lのネジ挿通孔(図示せず)との対向位置、および、右側支持板22Rの長孔26の幅方向中央部との対向位置には、それぞれ、ネジ孔28(以下、左側のネジ孔28を左側ネジ孔28Lとし、右側のネジ孔28を右側ネジ孔28Rとする。)が形成されている。
左側台座部27Lは、図5に示すように、平面視において、前後方向に沿って延びる略矩形状に形成されており、その後端部には、前後方向に沿って突条29が設けられている。突条29は、左側台座部27Lの後端縁から前方に向かって突出するように形成されている。
左側ネジ孔28Lは、図4および図5に示すように、左側台座部27Lの前後方向中央部よりやや後側に形成されている。
右側台座部27Rは、図6に示すように、平面視において略矩形状に形成されており、その後端縁は、幅方向に沿って直線上に形成されている。すなわち、右側台座部27Rの後端縁は、その後端縁と対向するヒートローラフレーム16の対向部分との間に、幅方向に沿う受入溝30が形成されるように、ヒートローラフレーム16の対向部分に対して間隔を隔てて配置されている。
また、右側台座部27Rの前端部には、コネクタ31が設けられている。コネクタ31は、前後方向に延びる略矩形状に形成されている。コネクタ31の後端部には、図6の拡大図断面図に示すように、断面コ字形状に形成される挟持部32が形成されている。コネクタ31には、本体ケーシング2に設けられる電源基板(図示せず)に接続されるハーネス33が接続されている。
また、右側ネジ孔28Rは、右側台座部27Rの中央部に形成されている。右側台座部27Rにおける右側ネジ孔28Rの周辺部分には、図4の拡大図に示すように、右側ネジ孔28Rを囲むように、上方へ突出する突出筒部34が形成されている。
(3)ヒータのヒートローラフレームによる支持
ヒータ15は、次のようにしてヒートローラフレーム16に支持される。すなわち、まず、ヒータ15の左側連結部21Lに左側支持板22Lを溶接し、右側連結部21Rに右側支持板22Rを溶接する。
次いで、右側支持板22Rを、左側から右側に向けてヒートローラ14の内部に挿通する。このとき、図8(a)に示すように、右側支持板22Rの幅方向に投影したときの大きさが、ヒートローラ14の開口断面積内に含まれる大きさであるため、右側支持板22Rを、ヒートローラ14の内周面に過度に接触させることなく、ヒートローラ14に対して通過させることができる。これによって、ヒータ15を、連結部21および支持板22がヒートローラ14から露出され、中央部19および端部20がヒートローラ14によって被覆されるように、配置させる(図8(b)参照)。
そして、ヒートローラ14をヒートローラフレーム16に受け入れさせ、軸受17を軸受支持部41によって回転自在に支持させて、ヒートローラ14を、ヒートローラフレーム16によって回転自在に支持させる。
上記とともに、図5に示すように、左側支持板22Lのスリット23を、左側台座部27Lの突条29に嵌合させて、左側支持板22Lを左側台座部27L上に載置して、左側支持板22Lのネジ挿通孔(図示せず)と、左側台座部27Lの左側ネジ孔28Lとを、対向配置させる。その後、締結ネジ36を、左側支持板22Lのネジ挿通孔(図示せず)に挿通し、さらに、左側台座部27Lの左側ネジ孔28Lに螺着させる。
これによって、左側支持板22Lが左側台座部27Lに、締結ネジ36によって固定される。ヒータ15のヒートローラ14に対する位置決めは、左側支持板22Lの左側台座部27Lに対する固定位置が基準とされる。
また、上記とともに、図6に示すように、右側支持板22Rの長孔26を突出筒部34に嵌合させながら、右側支持板22Rを右側台座部27R上に載置して、右側支持板22Rの長孔26と、右側台座部27Rの右側ネジ孔28Rとを、対向配置させる。
このとき、屈曲部24の自由端部35を受入溝30に受け入れさせて、屈曲部24を右側支持板22Rの後端縁に沿って配置する。これによって、屈曲部24は、右側台座部27Rに対して、前後方向の移動が規制され、かつ、幅方向の移動が許容される。
また、接続部25を、コネクタ31の挟持部32に挟持させることにより、接続部25とコネクタ31とを接触させて、それらを電気的に接続する。これによって、電源から、ハーネス33、コネクタ31および右側支持板22Rを介して、ヒータ15に給電ができるようになり、ヒータ15は設定温度に加熱される。
その後、図4の拡大図に示すように、フラットネジ37を、右側支持板22Rの長孔26に挿通して、フラットネジ37のフランジ部38を、右側台座部27Rの突出筒部34に当接させるとともに、フラットネジ37のネジ軸部39を、右側台座部27Rの右側ネジ孔28Rに螺着させる。
なお、フラットネジ37は、平円形状のヘッド部40と、そのヘッド部40から延びるネジ軸部39と、ヘッド部40とネジ軸部39との間に設けられるフランジ部38とを一体的に備えている。フランジ部38は、ヘッド部40よりも大径に形成されており、その下面は、平坦形状に形成されている。
これによって、フラットネジ37は、フランジ部38と右側台座部27Rの表面との間に隙間Sが形成されるように、右側台座部27Rに固定される。
また、フランジ部38は、突出筒部34よりも大径に形成されていることから、前後方向においては、フラットネジ37のフランジ部38と、右側支持板22Rの遊動部44とは、平面視において重なって配置される。なお、遊動部44において、平面視においてフランジ部38と重なって配置されている重複部分は、第2被規制部の一例としてのフランジ当接部45として区画される(図6参照)。
これによって、右側支持板22Rの遊動部44は、上下方向においては、隙間Sの範囲における移動は許容されるが、その範囲を超える移動は、フランジ当接部45のフランジ部38に対する当接により規制される。
また、屈曲部24によって、前後方向の移動が規制され、かつ、幅方向の移動が許容されているので、遊動部44は、幅方向においては、長孔26の長径の長さが突出筒部34の外径よりも長く形成されている範囲において、その移動が許容される。また、遊動部44は、前後方向においては、長孔26の短径の長さが突出筒部34の外径よりも長く形成されている。したがって、突出筒部34と遊動部44(長孔26)とが当接して、遊動部44に機械的な負荷が加わることを抑制することができる。さらに、遊動部44は、右側台座部27Rに幅方向に沿って遊動自在に支持される。
そして、右側支持板22Rは、屈曲部24によって、前後方向の移動が規制され、かつ、幅方向の移動が許容され、また、上下方向においては、フランジ当接部45によって、隙間Sの範囲を超える移動が規制されるように、右側台座部27Rに遊動自在に支持される。
3.実施形態の作用効果
(1)上記したように、定着器11では、右側支持板22Rにおいて、遊動部44が幅方向に沿って遊動自在に支持される。また、屈曲部24において、前後方向の移動が規制され、かつ、幅方向の移動が許容される。さらに、接続部25がコネクタ31と接続される。
つまり、右側支持板22Rにおける遊動部44、屈曲部24および接続部25が、それぞれ、ヒータ15の長手方向、つまり幅方向への移動を許容し、前後方向への移動を規制し、コネクタ25と接続されるので、各部を、それぞれの役割に対応した精度で形成すれば、ヒータ15の熱膨張を許容しつつ、コネクタ25との接続を確保することができる。
また、各部は、それぞれの役割に対応して疲労および消耗するので、必要な耐久性を各部に分散させることができる。さらには、量産時において、各部を、それぞれの役割に対応する公差で評価すればよいため、公差の評価を的確かつ簡潔にすることができる。
さらに、フラットネジ37が挿通される長孔26が、屈曲部24と接続部25との間に配置される。そのため、各部に作用する力のバランスがよく、右側支持板22Rを、ヒータ15の長手方向に沿って円滑に遊動させることができる。
その結果、簡易な構成により、コストの低減を図りつつ、十分な信頼性を得ることができる。
(2)また、定着器11では、右側支持板22Rには、上下方向の移動が規制されるフランジ当接部45が設けられている。そのため、右側支持板22Rをより安定して支持することができる。
(3)また、右側支持板22Rは、右側支持板22Rがヒートローラ14の内部を通過できるように、幅方向に投影したときの大きさが、ヒートローラ14の開口断面積内に含まれる大きさとして、形成されている。そのため、ヒートローラ14に対するヒータ15の確実な組み付けを確保することができる。
(4)そして、このプリンタ1によれば、上記した定着器11が設けられているので、コストの低減を図りつつ、十分な信頼性を得ることができる。
4.変形例
なお、上記した実施形態では、4つの感光ドラムを備えるダイレクトタンデムタイプのカラープリンタを例示したが、本発明の画像形成装置には、たとえば、中間転写タンデムタイプのカラープリンタや、モノクロプリンタなど、電子写真方式のすべてのプリンタが含まれる。
また、上記した実施形態では、感光ドラム3を露光するためにLED5を用いているが、感光ドラム3の露光には、レーザスキャナを用いることもできる。
本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 定着器の前後方向断面図を示す。 図2に示す定着器のヒートローラユニットの平面図を示す。 図3に示すヒートローラユニットの幅方向断面図を示す。 図3に示すヒートローラユニットの左側部分の拡大斜視図である。 図3に示すヒートローラユニットの右側部分(フラットネジ固定前)の拡大斜視図である。 図3に示すヒートローラユニットの右側部分(フラットネジ固定後)の拡大斜視図である。 ヒートローラの右側端部を示し、(a)は右側面図、(b)は斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ
3 感光ドラム
11 定着器
14 ヒートローラ
15 ヒータ
22R 右側支持板
24 屈曲部
25 接続部
31 コネクタ
37 フラットネジ
44 遊動部
45 フランジ当接部

Claims (4)

  1. 加熱部材と、
    前記加熱部材の内部において、前記加熱部材の長手方向に沿って配置されるヒータと、
    前記加熱部材を受け入れるフレームと、
    前記ヒータの長手方向一端部が支持され、前記フレームに対して遊動自在に支持される支持部材と
    を備え、
    前記支持部材は、
    前記ヒータの長手方向に対する直交方向の一端側と他端側との間に配置され、前記ヒータの長手方向に沿って遊動自在に支持される遊動部と、
    前記直交方向の一端側に配置され、前記直交方向の移動が規制され、かつ、前記長手方向の移動が許容される第1被規制部と、
    前記直交方向の他端側に配置され、コネクタが接続される接続部と
    一体的に備えていることを特徴とする、定着装置。
  2. 前記支持部材には、前記長手方向および前記直交方向の両方に直交する方向の移動が規制される第2被規制部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材は、ヒートローラであり、
    前記支持部材の前記長手方向に投影したときの投影面の大きさが、前記ヒートローラの開口断面積内に含まれる大きさであることを特徴とする、請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 記録媒体に現像剤像を形成する感光体と、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の定着装置と
    を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
JP2008018299A 2008-01-29 2008-01-29 定着装置および画像形成装置 Active JP4862832B2 (ja)

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