JP6932377B2 - 載置具 - Google Patents

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Description

本発明は、載置具に関し、より詳細には、載置具に載置した載置物を載置したまま(即ち載置物が載置具に接触したまま)で該載置具に対して移動する際、その移動方向によって移動しやすさが異なると共に、載置物が同伴する液体を載置物から効果的に分離除去することができる載置具に関する。
以前から、載置物を載置する載置具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、従前の『油切りバットは、扁平な皿状容器(バット)の内方に、脚部などを設けて少し浮かした状態で網板を載置している。この網板は、金属製細棒を枠内に所定間隔で並列させ、更に並列細棒に交差する細棒を組み合わせ、枠との連結部分並びに交差部分を溶接したものが多数採用されている。ところで前記の油切りバット(フライ用バット)は、単に調理済みのフライを横置きにするに過ぎなく、必ずしも油切りが効率的になされるとは言い難い。そこで本発明は、油切りを効率的に行うことのできる新規なフライ用バットを提案』(特許文献1の段落番号0003〜0005)するためになされたものであり、具体的には、『本発明に係るフライ用バットは、皿状容器体と、前記容器体内に載置される網体と、網体の網目に差し入れて網体で支持する足部を備えた傾立背板とで構成したことを特徴とするものである。而して皿状容器体内に位置している網体に、傾立背板の足部を網体の下方に差し入れると、傾立背板は、片持ち支持状態で傾斜起立するので、傾斜起立した背板にフライや天ぷらを起立状態で立てかけると、衣面が起立して油の流下が促進され、効率的に油切れを行うことができる。』(特許文献1の段落番号0006、0007)ものを開示している。
特開2004−73307号公報(例えば、要約、発明の詳細な説明中の段落番号0001〜0007、0010、0016、第1図、第2図等)
特許文献1に開示のフライ用バットは、『皿状容器体と、網体と、網体の網目に差し入れて網体で支持する脚部を備えた傾立背板とで構成したフライ用バットで、傾立背板の脚部を網体の下方に差し入れて傾斜起立させ、傾斜起立した背板にフライや天ぷらを起立状態で立てかけることで、効率的に油切れを行うことができたもの』(特許文献1の段落番号0016)であるが、互いに交差する横杆22と縦杆23とは同様の丸棒であり(例えば、特許文献1の段落番号0010、第1図)、載置具(特許文献1ではフライ用バット)に載置した載置物(例えば、フライや天ぷら)を載置したままで該載置具に対して移動する際の抵抗はその移動方向によってほとんど同じであり(移動方向により移動しやすさはほとんど異ならない。)、さらに載置物が同伴する液体(例えば、フライや天ぷらが同伴する油)を載置物から分離除去する効果も十分とは言えない。
そこで、本発明では、載置具に載置した載置物を載置したままで該載置具に対して移動する(即ち載置物が載置具に接触したままで、載置物を載置具に対して移動する)際、載置具に対する載置物の移動方向によって移動しやすさが異なると共に、載置物が同伴する液体を載置物から効果的に分離除去することができる載置具を提供することを目的とする。載置具に載置した載置物を載置したままで該載置具に対して移動する際、載置具に対する載置物の移動方向によって移動しやすさを異ならせることにより、例えば、載置具に載置した載置物を搬送する際、移動しにくい方向に加速度が加わるようにすることで搬送時の載置物のずれを防止又は減少させると共に、載置具に載置した載置物を載置具からずらせて取り出そうとする際、移動しやすい方向にずらせるようにすることで円滑に取り出すことができる。
本発明の載置具(以下、「本載置具」という。)は、上から見たときに、互いに間隔を隔てて配設された複数の棒状の支持部材に載置物が載置される載置具であって、支持部材は、その長手方向を横切るように延びる畝部を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面に該畝部が点接触又は線接触するものであり、最上方面に接する畝部の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面において接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面において接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径よりも小さいものである、載置具である。
本載置具は、複数の棒状の支持部材に載置物が載置される載置具である。複数の棒状の支持部材は、本載置具に載置物が載置される側である上から見たときに、支持部材の間に互いに間隔が形成されるように配設される。
支持部材は、畝部を支持部材の長手方向に沿って複数有する。畝部は、支持部材の長手方向を横切るように延びている。そして、水平な仮想上の面のうち畝部それぞれに関し、最も上側に位置する面である最上方面(各畝部それぞれについて、該畝部の外面が接する水平面のうち最も上に存する仮想平面)に該畝部が点接触又は線接触する。さらに、最上方面に接する畝部の外面である接触点(畝部の外面が最上方面に点接触する場合の該点接触する該外面上の点)又は接触線(畝部の外面が最上方面に線接触する場合の該線接触する該外面上の線)を含む(接触点を含む場合と接触線を含む場合との両方を含む。)か又は交わる(接触線に交わる。)ものである仮想上の面のうち、最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ支持部材の長手方向に平行な面による畝部の断面を縦断面とすると共に、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち、最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ支持部材の長手方向に垂直な面による畝部の断面を横断面とすると、畝部の縦断面において畝部の外縁が接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径(接触点又は接触線から一方側において下方に向かう曲率半径と、接触点又は接触線から他方側において下方に向かう曲率半径と、をe1、e2(e1はe2以上)とする。)が、畝部の横断面において畝部の外縁が接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径(接触点又は接触線から一方側において下方に向かう曲率半径と、接触点又は接触線から他方側において下方に向かう曲率半径と、をE1、E2(E1はE2以上)とする。)よりも小さい。なお、畝部の縦断面において畝部の外縁が接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径が、畝部の横断面において畝部の外縁が接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径よりも小さいとは、e1<E2であることである。本載置具に載置した載置物を載置した状態のままで該載置具に対して移動する際(移動する載置物が載置具に摺動する際に抵抗を生じる。)、支持部材の長手方向に平行に移動(以下「縦移動」という。)させる場合の抵抗はe1、e2により変化し(e1、e2が小さい方が、縦移動の抵抗が大きくなる。)、支持部材の長手方向に垂直に移動(以下「横移動」という。)させる場合の抵抗はE1、E2により変化するため(E1、E2が大きい方が、横移動の抵抗が小さくなる。)、(e1/E2)の値は小さい方が縦移動の抵抗を大きくかつ横移動の抵抗を小さくでき、両抵抗を大きく異ならせることができる。このため(e1/E2)は、好ましくは0.7以下であり、より好ましくは0.4以下であり、最も好ましくは0.2以下である(1未満であり、通常は0.001以上である。)。
本載置具によれば、最上方面に各畝部が点接触又は線接触することで、載置物を載置した場合にも載置物と各畝部が点接触又は線接触することが多く、載置物が同伴する液体が載置物から下方に流下又は滴下することで効果的に分離除去することができる(面接触であれば、接触する両面の間に液体が保持されやすく、液体が分離除去されにくい。)。そして、(e1/E2)の値が1未満であることで、縦移動の抵抗と横移動の抵抗とを異ならせて、載置具に載置した載置物を載置したままで該載置具に対して移動する際、その移動方向によって移動しやすさを異ならせることができ、本載置具の使用状況に応じて本載置具の方向を設定することで本載置具の使用を便ならしめる。
本載置具においては、前記横断面における畝部の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なものであってもよい。
このように前記横断面における畝部の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なもの(滑らかなもの)とすることで、支持部材の長手方向に垂直に移動(横移動)させる場合の抵抗を一層小さくでき、縦移動の抵抗と横移動の抵抗とを一層異ならせることができる。
本載置具においては、支持部材が、複数の畝部を構成する螺旋状の線材を含んでなるもの(以下「螺旋本載置具」という。)であってもよい。
このように支持部材の長手方向に螺旋状に伸びる線材を用いることで、支持部材の長手方向を横切るように延びる畝部を、容易に該長手方向に沿って複数形成することができる。
螺旋本載置具においては、前記線材が丸棒であってもよい。
このように支持部材が、螺旋状の丸棒(螺旋形状とされる前の真っ直ぐな状態においては、線材の連続方向に対して垂直な断面が円形を略なす棒材)を含んで複数の畝部を構成することで、最上方面に各畝部が点接触することで、載置物を載置した場合にも載置物と各畝部が点接触することが多く、載置物が同伴する液体が載置物から下方に流下又は滴下することを一層促し、効果的に該液体を分離除去することができる。
螺旋本載置具においては、支持部材が、前記螺旋状の線材に内嵌され、側面に前記螺旋状の線材が固定された円柱形状をなす棒状の芯部材を含んでなるものであってもよい。
このように支持部材が、円柱形状をなす棒状の芯部材を含み、該芯部材が、前記螺旋状の線材に内嵌され、芯部材の側面(該円柱の側面部分)に前記螺旋状の線材が固定されることで、螺旋状の線材のみで支持部材を構成する場合に比し、支持部材の強度を向上させることができる。これは、とりわけ支持部材の長手方向に対して垂直方向の成分を有する力が支持部材に加わる際(支持部材に載置物が載置されると、載置物への重力によって該力が加わる。)、該力による変形を効果的に減少させることができる。
螺旋本載置具においては、前記螺旋状の線材が取り囲み、前記長手方向に沿った中空の空間を有するものであってもよい。
このように支持部材が、支持部材の長手方向に沿った中空の空間を有することで、該中空の空間を取り囲む前記螺旋状の線材により形成された複数の畝部に載置された載置物が同伴する液体が、畝部から下方に流下又は滴下することを一層促進(液体が畝部から下方の該中空の空間に向けて流下又は滴下するので、流下や滴下を妨げない。)し該液体を載置物から一層効果的に分離除去することができる。また、載置された載置物が同伴する液体が揮発性のものであれば、載置物からの揮発を促進させ、かかる点からも該液体を載置物から有効に分離除去することができる。
本載置具においては、1の支持部材に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線が、最上方面に垂直かつ前記長手方向に平行な1の平面に含まれるものであってもよい。
こうすることで最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ支持部材の長手方向に平行な1の平面に沿って、1の支持部材に含まれる複数の畝部が最上方面に接するので、載置物を載置した場合に載置物と各畝部とが支持部材の長手方向に沿ってまっすぐに接することが多く、縦移動する載置物を回転(上から見たときに右回り又は左回り)させる力が載置物に加わりにくく、載置物の不意の回転を防止又は減少させることができる。
本載置具においては、支持部材が、前記長手方向に母線が平行な1の柱体形状に前記長手方向に間隔を隔てて複数の隙間が形成されることで、該複数の隙間の間に畝部が形成されている柱状部材により形成されるもの(以下「柱体本載置具」という。)であってもよい。
支持部材の長手方向に母線が平行な柱体の形状をなす部材に、該長手方向に沿って間隔を隔てて複数の隙間を形成することで、該複数の隙間の間に畝部を形成することができる。このような該複数の隙間の間に畝部が形成された柱状部材により支持部材を構成することで、容易に形成できる柱状部材により、1の支持部材が有する畝部(畝部U1、畝部U2、畝部U3・・・・)それぞれの最上方面(畝部Unの最上方面Pn(但しnは2以上の自然数))全てが1の平面に属する(即ち最上方面P1、P2、P3、・・・Pnの全てが1の水平面に属する。)ものとできる。これによって1の支持部材により載置物が載置される位置が、同じ高さとなり、載置物を安定して載置できる。
柱体本載置具においては、前記長手方向に平行な平面により前記柱体形状が2の部分に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分に、前記複数の隙間が形成されているもの(以下「一方側隙間本載置具」という。)であってもよい。
支持部材の長手方向に母線が平行な前記柱体形状が、支持部材の該長手方向に平行な平面により2の部分に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分に、該長手方向に沿って間隔を隔てて形成される前記複数の隙間が形成される。これにより、該長手方向に平行な平面により分割された2の部分のうち該一方側に存する部分に畝部を形成でき(複数の隙間の間に畝部が形成される。)、1の支持部材により載置物を載置すべき部分(該載置すべき部分を該一方側に存する部分とする。)に確実に複数の畝部を形成できる。
一方側隙間本載置具においては、前記一方側に存する部分は、直円柱の軸に平行又は該軸を含む平面により該直円柱が分割された一方の部分であるもの(以下「直円柱本載置具」という。)であってもよい。
こうすることで1の支持部材において載置物を載置する部分である前記一方側に存する部分を、直円柱の軸に平行な平面又は該軸を含む平面のいずれかの平面によって該直円柱が分割された一方の部分とするので、複数の畝部いずれも該直円柱の側面に沿った外周面を有するので、1の支持部材が有する畝部(畝部U1、畝部U2、畝部U3・・・・)それぞれの接触線(畝部Unの接触線Ln(但しnは自然数))全てが、支持部材の長手方向に平行な一線分に属する(即ち接触線L1、L2、L3、・・・Lnの全てが該長手方向に平行な一線分に属する。)ものとできる。これによって1の支持部材により載置物が、支持部材の長手方向に平行な一線分に沿って安定して載置できる。
直円柱本載置具においては、前記2の部分のうち前記一方側に存する部分とは異なる部分は、前記直円柱が分割された面に側面が一致する三角柱であってもよい。
支持部材の長手方向に母線が平行な前記柱体形状が、支持部材の該長手方向に平行な平面により2の部分に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分とは異なる部分は、前記直円柱の軸に平行又は該軸を含む平面により該直円柱が分割された面を一側面とする三角柱とすることで、前記一方側に存する部分に形成された複数の畝部に支持された載置物が同伴する液体が、該三角柱の他の2の側面(該三角柱が有する3の側面のうち該一側面を除く2の側面)に沿って円滑に流下し、該2の側面の間に存する辺に集まり滴下するようにできる。
本載置具においては、支持部材が、前記長手方向と平行な直線を軸とする回転体により形成されるもの(以下「回転体本載置具」という。)であってもよい。
平面に存する曲線を、該平面に存し支持部材の長手方向と平行な直線を軸として回転させることで形成される回転体により支持部材を形成することで、1の支持部材が有する畝部(畝部U1、畝部U2、畝部U3・・・・)それぞれの接触点(畝部Unの接触点Qn(但しnは2以上の自然数))又は接触線(畝部Unの接触線Ln(但しnは2以上の自然数))全てが、該回転体の該軸を含む平面に属する(即ち接触点Q1、Q2、Q3、・・・Qn、接触線L1、L2、L3、・・・Lnの全てが、該平面に属する。)ものとできる。これによって1の支持部材により載置物が、支持部材の長手方向に沿って安定して載置できる。そして、支持部材の回転位置(該軸の周りの位置)がいかなるものであっても、載置物を載置する畝部は同様であるので、支持部材を固定する回転位置を問題とする必要がない(即ち、該回転位置を気にする必要がなく、本載置具を容易に構成できる。)。
回転体本載置具においては、畝部を構成する直円柱である畝円柱部と、畝円柱部が形成する該直円柱よりも半径が小さい直円柱である隙間円柱部と、が前記長手方向に交互に形成されて前記回転体がなるものであってもよい。
こうすることで、支持部材の長手方向と平行な直線を軸とする回転体が、畝円柱部と隙間円柱部とが支持部材の該長手方向に交互に形成されてなることで、1の支持部材が有する畝部(畝部U1、畝部U2、畝部U3・・・・)それぞれの接触線(畝部Unの接触線Ln(但しnは自然数))全てが、前記回転体の前記軸を含む平面に属する(即ち接触線L1、L2、L3、・・・Lnの全てが、該平面に属する。)ものとでき、1の支持部材により載置物が、支持部材の長手方向に沿って安定して載置できる。さらに、畝部の縦断面において畝部の外縁が接触線から下方に向かう曲率半径e1、e2を極めて小さくすると共に、畝部の横断面において畝部の外縁が接触線から下方に向かう曲率半径E1、E2を畝円柱部が形成する該直円柱の半径とすることで(E1、E2に比し、e1、e2は極小である。)、縦移動の抵抗と横移動の抵抗とを顕著に異ならせることができる。
本載置具においては、本載置具が置かれる載置面に下部が接すると共に、複数の支持部材を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部を備えてなるものであってもよい。
上述の通り、本載置具は、各支持部材に関し、縦移動の抵抗と横移動の抵抗とを異ならせて、載置具に載置した載置物を載置したままで該載置具に対して移動する際、載置具に対する載置物の移動方向によって移動しやすさを異ならせるものであるが、一体の載置物を複数の支持部材に載置する場合では、該複数の支持部材の向きがばらばらであると、それぞれの支持部材から生じる異方性の抵抗が混じり合って、移動方向による移動しやすさの違いが減殺される。このため各支持部材の縦移動の方向が平行になると共に各支持部材の横移動の方向が平行になるように、複数の支持部材を互いの前記長手方向が平行になるように支持することで、本載置具に載置した載置物を載置したままで本載置具に対して移動する際、載置具に対する載置物の移動方向による抵抗の異方性を大きくすることができる。載置面に下部が接した状態で、複数の支持部材を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部を本載置具が有することで、載置具に対する載置物の移動方向によって載置物の移動しやすさを大きく異ならせると共に安定して載置物を載置できる。
本発明の第1実施形態に係る載置具(本載置具)を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る載置具(本載置具)を示す平面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のD−D断面図である。 本発明の第3実施形態に係る載置具(本載置具)を示す平面図である。 図8(a)は図7のG−G断面図であり、図8(b)は図7のF−F断面図である。 図9(a)は図7のH−H断面図であり、図9(b)は図9(a)の円E中の拡大図である。 本発明の第4実施形態に係る載置具(本載置具)を示す平面図である。 図11(a)は図10のK−K断面図であり、図11(b)は図10のJ−J断面図である。 図12(a)は図10のM−M断面図であり、図12(b)は図12(a)の円E中の拡大図である。 本発明の第5実施形態に係る載置具(本載置具)を示す平面図である。 図14(a)は図13のN−N断面図であり、図14(b)は図13のP−P断面図である。 図15(a)は図13のQ−Q断面図であり、図15(b)は図15(a)の円E中の拡大図である。 第5実施形態に係る本載置具を構成する支持棒の断面図である。 第1実施形態に係る本載置具の畝部の詳細を説明する図である。 第2実施形態に係る本載置具の畝部の詳細を説明する図である。 第3実施形態に係る本載置具の畝部の詳細を説明する図である。 第4実施形態に係る本載置具の畝部の詳細を説明する図である。 第5実施形態に係る本載置具の畝部の詳細を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る載置具(本載置具)11を示す平面図であり、図2は図1のA−A断面図であり、そして図3は図1のB−B断面図である。図1乃至図3を参照して、本載置具11について説明する。
本載置具11は、後述する支持棒13の上に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を載せておくために用いることができる。
なお、説明及び理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を用い、これらX軸、Y軸及びZ軸の方向を図中に矢印X、Y及びZとして示す。
本載置具11は、大まかには、直方体形状の内部空間12rを有する無蓋無底の箱体部12と、箱体部12の内面に両端が取り付けられた5本の支持棒13と、を備えてなる。
箱体部12は、4枚の板状部材12a、12b、12c、12dが組み合わされることで、中空の直方体形状をなす無蓋無底の箱体を形成しており、その内部空間12rは直方体形状をなしている。
5本の支持棒13いずれも同じ真っ直ぐな棒状のものを用いており、前述の如く、支持棒13の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられることで、支持棒13は箱体部12により支持されている。5本の支持棒13は、互いに平行(支持棒13の長手方向はX軸に平行である)かつ等間隔(隣接する支持棒13同士間のY軸方向への距離Q1はいずれも15mm)に配置されている。また、5本の支持棒13は、Z軸に対して垂直な一平面C1(図2及び図3参照)に属するように配置されている。
支持棒13は、真っ直ぐな丸棒(半径4mmの直円柱)形状の棒本体14と、棒本体14の外周面に同じピッチで螺旋状に巻き付けられた螺旋体15と、を含んでなり、棒本体14の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられて支持棒13は箱体部12により支持されている。螺旋体15は、それ自身は丸棒(半径R1=1.5mm)により形成されたコイル状をなし、棒本体14の外周面に同じピッチP1(特に図3参照)にて取り付けられ螺旋の凸条を形成している。なお、螺旋体15は、棒本体14の両端近傍を除き、棒本体14の長手方向に沿った全体に巻き付けられるように配置されている。そして、5本の支持棒13の最上面(螺旋体15の最上面)は、Z軸に対して垂直な一平面C2(図2及び図3参照)に接するように配置されている。
この本載置具11の箱体部12下面12f(図2参照)は、Z軸に対して垂直な一平面に属し、該一平面と一平面C1、C2とは互いに平行であるので、テーブル(不図示)の水平な上面に下面12fが面するように本載置具11を該テーブルの上面に載置すれば、一平面C1及び一平面C2も水平に略なる。このため5本の支持棒13に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を安定して載置できる(一平面C2に沿って載置物が載置される。)。
また、本載置具11に対してこれらの載置物がX軸方向に移動する際に摺動する螺旋体15の表面の半径R1(図3参照)は、本載置具11に対してこれらの載置物がY軸方向に移動する際に摺動する螺旋体15の表面の半径R2(図2参照。R2=5.5mm)よりも小さいことから、載置物がY軸方向に移動することに比し、載置物がX軸方向に移動することを防止又は減少する。
加えて、載置物が液体を伴うような場合(例えば、冷やしうどんや冷やしそばであれば水を伴うし、天ぷらであれば油を伴う。)には、螺旋体15同士の間に形成される凹条16を経由して該液体が該載置物から滴下又は流下することで該載置物から除かれる。
以上説明の通り、本載置具11は、上から見たとき(図1)に、互いに間隔を隔てて配設された複数(ここでは5本)の棒状の支持部材(ここでは支持棒13)に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)が載置される載置具であって、支持部材(支持棒13)は、その長手方向を横切るように延びる畝部(螺旋体15によって支持棒13の上部に形成される)を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面(鉛直なZ軸に対して垂直な水平面)のうち各畝部(螺旋体15により形成される)に関し最も上側に位置する面である最上方面(ここでは一平面C2に含まれる。)に該畝部(螺旋体15により形成される)が点接触又は線接触するものであり(ここでは図3に示すように接触点Tにて点接触)、最上方面(一平面C2に含まれる。)に接する畝部(螺旋体15により形成される)の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触点Tを含む仮想上の平面)のうち最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面(図3の断面)において接触点又は接触線(ここでは接触点T)から下方に向かう曲率半径(e1及びe2=半径R1)が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触点Tを含む仮想上の平面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面(図2の断面と平行な断面)において接触点又は接触線(ここでは接触点T)から下方に向かう曲率半径(E1及びE2=半径R2)よりも小さいものである、載置具である。
なお、図17(a)は、支持棒13の平面図(図1と同様の方向から見たところを示している。)を示しており、各畝部の接触点Tを示している。また、一例の横断面の断面位置をW1−W1にて示し、縦断面の断面位置をW2−W2にて示し、支持部材(支持棒13)の長手方向を矢印XLにて示す。そして、図17(b)は、鉛直なZ軸に対して垂直な水平面への1の畝部の正投影18を示している(接触点Tの正投影を点Trとする。)。畝部の正投影18が連続する方向18dが、支持部材(支持棒13)の長手方向となす角度19(0〜90度)がここでは約80度であり、該角度が所定範囲内であるので(該所定範囲は、好ましくは30〜90度であり、より好ましくは45〜90度であり、最も好ましくは60〜90度である。)、この畝部は支持部材(支持棒13)の長手方向XLを横切るように延びている。
本載置具11においては、前記横断面(W1−W1断面。図2の断面と平行な断面)における畝部(螺旋体15により形成される)の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能(ここでは接触点Tにおいて滑らかである。)なものである。
本載置具11においては、支持部材(支持棒13)が、複数の畝部を構成する螺旋状の線材(螺旋体15)を含んでなるものである。
本載置具11においては、前記線材(螺旋体15)が丸棒である。
本載置具11においては、支持部材(支持棒13)が、前記螺旋状の線材(螺旋体15)に内嵌され、側面に前記螺旋状の線材(螺旋体15)が固定された円柱形状をなす棒状の芯部材(ここでは棒本体14)を含んでなる。
本載置具11においては、1の支持部材(支持棒13)に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線(ここでは接触点T)が、最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直)かつ前記長手方向に平行な1の平面(図3の切断面。W2−W2の面)に含まれるものである。
本載置具11においては、本載置具11が置かれる載置面に下部(下面12f)が接すると共に、複数の支持部材(支持棒13)を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部(ここでは箱体部12)を備えてなる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る載置具(本載置具)21を示す平面図であり、図5は図4のA−A断面図であり、そして図6は図4のD−D断面図である。図4乃至図6を参照して、本載置具21について説明する。
本載置具21は、本載置具11と同様、後述の支持コイル23の上に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を載せておくために用いることができる。
なお、説明及び理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を用い、これらX軸、Y軸及びZ軸の方向を図中に矢印X、Y及びZとして示す。
本載置具21は、大まかには、本載置具11が有していたものと同様の箱体部12と、箱体部12の内面に両端が取り付けられた5本の支持コイル23と、を備えてなる。
箱体部12は、4枚の板状部材12a、12b、12c、12dが組み合わされることで、中空の直方体形状をなす無蓋無底の箱体を形成しており、その内部空間12rは直方体形状をなしている。
5本の支持コイル23いずれも同じ鋼製のコイルにより形成されており、前述の如く、支持コイル23の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられることで、支持コイル23は箱体部12により支持されている。なお、ここでは支持コイル23は鋼製であるが、これに限定されず、鋼以外の金属や合成樹脂等によって形成されてもよい。
5本の支持コイル23は、互いに平行(支持コイル23の長手方向はX軸に平行である)かつ等間隔(隣接する支持コイル23同士間のY軸方向への距離Q2はいずれも15mm)に配置されている。また、5本の支持コイル23は、Z軸に対して垂直な一平面C1(図5及び図6参照)に属するように配置されている(支持コイル23は、厳密には、重力によりやや下方に曲がるが、ほぼ無視できる。)。
支持コイル23は、螺旋状のコイル部分23aと、コイル部分23aの両端に真っ直ぐな棒状に形成された端部23bと、を有してなり(特に図4参照)、端部23bが箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられて、支持コイル23は箱体部12により支持されている。コイル部分23aは、それ自身は丸棒(半径R3=0.6mm)により形成されたコイル状をなし、箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に支持コイル23が取り付けられた状態では、ピッチP2(特に図6参照)にて螺旋の凸条を形成している。そして、5本の支持コイル23の最上面は、Z軸に対して垂直な一平面C2(図5及び図6参照)に接するように配置されている(支持コイル23は、厳密には、重力によりやや下方に曲がるが、ほぼ無視できる。)。
この本載置具21の箱体部12下面12f(図5参照)は、Z軸に対して垂直な一平面に属し、該一平面と一平面C1、C2とは互いに平行であるので、テーブル(不図示)の水平な上面に下面12fが面するように本載置具21を該テーブルの上面に載置すれば、一平面C1及び一平面C2も水平に略なる。このため5本の支持コイル23に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を安定して載置できる(一平面C2に沿って載置物が載置される。)。
また、本載置具21に対してこれらの載置物がX軸方向に移動する際に摺動する支持コイル23の表面の半径R3(図6参照)は、本載置具21に対してこれらの載置物がY軸方向に移動する際に摺動する支持コイル23の表面の半径R4(図5参照。約5.5mm)よりも小さいことから、載置物がY軸方向に移動することに比し、載置物がX軸方向に移動することを防止又は減少する。
加えて、載置物が液体を伴うような場合(例えば、冷やしうどんや冷やしそばであれば水を伴うし、天ぷらであれば油を伴う。)には、支持コイル23に形成される凹条26(支持コイル23を形成する線材同士の間にX軸方向に沿って規則的に形成される溝。特に図6参照。)を経由して該液体が該載置物から滴下又は流下することで該載置物から除かれる。
以上説明した通り、本載置具21は、上から見たとき(図4)に、互いに間隔を隔てて配設された複数(ここでは5)の棒状の支持部材(支持コイル23)に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)が載置される載置具であって、支持部材(支持コイル23)は、その長手方向を横切るように延びる畝部(コイル部分23aによって支持コイル23の上部に形成される。)を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面(鉛直なZ軸に対して垂直な水平面)のうち各畝部(コイル部分23aにより形成される)に関し最も上側に位置する面である最上方面(ここでは一平面C2に含まれる。)に該畝部(コイル部分23aにより形成される)が点接触又は線接触するものであり(ここでは図6に示すように接触点Tにて点接触)、最上方面(一平面C2に含まれる。)に接する畝部(コイル部分23aにより形成される)の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触点Tを含む仮想上の平面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面(図6の断面)において接触点又は接触線(ここでは接触点T)から下方に向かう曲率半径(e1及びe2=半径R3)が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(接触点Tを含む仮想上の面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面(図5の断面と平行な断面)において接触点又は接触線(ここでは接触点T)から下方に向かう曲率半径(E1及びE2=半径R4)よりも小さいものである、載置具である。
なお、図18(a)は、支持コイル23の平面図(図4と同様の方向から見たところを示している。)を示しており、各畝部の接触点Tを示している。また、一例の横断面の断面位置をW1−W1にて示し、縦断面の断面位置をW2−W2にて示し、支持部材(支持コイル23)の長手方向を矢印XLにて示す。そして、図18(b)は、鉛直なZ軸に対して垂直な水平面への1の畝部の正投影27を示している(接触点Tの正投影を点Trとする。)。畝部の正投影27が連続する方向27dが、支持部材(支持コイル23)の長手方向となす角度29(0〜90度)がここでは約80度であり、該角度が所定範囲内であるので(該所定範囲は、好ましくは30〜90度であり、より好ましくは45〜90度であり、最も好ましくは60〜90度である。)、この畝部は支持部材(支持コイル23)の長手方向XLを横切るように延びている。
本載置具21においては、前記横断面(W1−W1断面。図5の断面と平行な断面)における畝部(コイル部分23aにより形成される)の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なものである(接触点Tにおいて滑らかである)。
本載置具21においては、支持部材(支持コイル23)が、複数の畝部を構成する螺旋状の線材(コイル部分23a)を含んでなるものである。
本載置具21においては、前記線材(コイル部分23a)が丸棒である。
本載置具21においては、前記螺旋状の線材(コイル部分23a)が取り囲み、前記長手方向に沿った中空の空間28を有するものである。
本載置具21においては、1の支持部材(支持コイル23)に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線(ここでは接触点T)が、最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ前記長手方向に平行な1の平面(図6の切断面。W2−W2面)に含まれるものである。
本載置具21においては、本載置具21が置かれる載置面に下部(下面12f)が接すると共に、複数の支持部材(支持コイル23)を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部(ここでは箱体部12)を備えてなる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る載置具(本載置具)31を示す平面図であり、図8は図7の断面図(詳細には、図8(a)は図7のG−G断面図であり、図8(b)は図7のF−F断面図である。)であり、そして図9(a)は図7のH−H断面図であり、図9(b)は図9(a)の円E中の拡大図である。図7乃至図9を参照して、本載置具31について説明する。
本載置具31は、本載置具11と同様、後述する支持棒33の上に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を載せておくために用いることができる。
なお、説明及び理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を用い、これらX軸、Y軸及びZ軸の方向を図中に矢印X、Y及びZとして示す。
本載置具31は、大まかには、本載置具11が有していたものと同様の箱体部12と、箱体部12の内面に両端が取り付けられた5本の支持棒33と、を備えてなる。
箱体部12は、4枚の板状部材12a、12b、12c、12dが組み合わされることで、中空の直方体形状をなす無蓋無底の箱体を形成しており、その内部空間12rは直方体形状をなしている。
5本の支持棒33いずれも同じ真っ直ぐな棒状のものを用いており、前述の如く、支持棒33の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられることで、支持棒33は箱体部12により支持されている。5本の支持棒33は、互いに平行(支持棒33の長手方向はX軸に平行である)かつ等間隔(隣接する支持棒33同士間のY軸方向への距離Q3はいずれも15mm)に配置されている。また、5本の支持棒33は、Z軸に対して垂直な一平面C1(図8及び図9(a)参照)に属するように配置されている。
支持棒33は、直円柱(半径R5=6mm)にその軸に沿って一定間隔(図9(a)中の距離d1=5mm)に複数の切り欠き34が形成された棒状部材であり、切り欠き34はいずれも同じ形状及び寸法の直半円柱(半径はR5と同じであり、高さd2=5mmである。)形状をなしている。該直半円柱の両底面がなす半円の直径は該直円柱の直径と同じであり、該半円の中心は該直円柱の軸の上に存する。また、1の支持棒33に形成された切り欠き34をYZ平面(X軸に垂直な平面)に正投影すると、全ての切り欠き34の正投影が同一である。
5本の支持棒33の最上面(切り欠き34が形成されていない支持棒33の上面)は、Z軸に対して垂直な一平面C2(図8及び図9(a)参照)に接するように配置されている。
この本載置具31の箱体部12下面12f(図8参照)は、Z軸に対して垂直な一平面に属し、該一平面と一平面C1、C2とは互いに平行であるので、テーブル(不図示)の水平な上面に下面12fが面するように本載置具31を該テーブルの上面に載置すれば、一平面C1及び一平面C2も水平に略なる。このため5本の支持棒33に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を安定して載置できる(一平面C2に沿って載置物が載置される。)。
また、本載置具31に対してこれらの載置物がX軸方向に移動する際に摺動する切り欠き34の角部34c表面の半径R6(図9(b)参照。R6=約0.05mm)は、本載置具31に対してこれらの載置物がY軸方向に移動する際に摺動する支持棒33の最上面(切り欠き34が形成されていない支持棒33の上面)の半径R5よりも小さいことから、載置物がY軸方向に移動することに比し、載置物がX軸方向に移動することを防止又は減少する。
加えて、載置物が液体を伴うような場合(例えば、冷やしうどんや冷やしそばであれば水を伴うし、天ぷらであれば油を伴う。)には、切り欠き34を経由して該液体が該載置物から滴下又は流下することで該載置物から除かれる。
以上説明したように、本載置具31は、上から見たとき(図7)に、互いに間隔を隔てて配設された複数(ここでは5本)の棒状の支持部材(支持棒33)に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)が載置される載置具であって、支持部材(支持棒33)は、その長手方向を横切るように延びる畝部(支持棒33のうち切り欠き34が形成されていない部分)を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面(鉛直なZ軸に対して垂直な平面)のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面(一平面C2に含まれる。)に該畝部が点接触又は線接触するものであり(ここでは線接触する。)、最上方面(一平面C2に含まれる。)に接する畝部の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vを含む仮想上の平面)のうち最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面(図9(a))において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(e1及びe2=半径R6)が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vに交わる仮想上の平面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面(図8(a)の断面)において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(E1及びE2=半径R5)よりも小さいものである、載置具である。
なお、図19(a)は、支持棒33の平面図(図7と同様の方向から見たところを示している。)を示しており、各畝部の接触線Vを示している。また、一例の横断面の断面位置をW1−W1にて示し、縦断面の断面位置をW2−W2にて示し、支持部材(支持棒33)の長手方向を矢印XLにて示す。そして、図19(b)は、鉛直なZ軸に対して垂直な水平面への1の畝部の正投影37を示している(接触線Vの正投影を線Vrとする。)。畝部の正投影37が連続する方向37dが、支持部材(支持棒33)の長手方向となす角度39(0〜90度)がここでは約90度であり、該角度が所定範囲内であるので(該所定範囲は、好ましくは30〜90度であり、より好ましくは45〜90度であり、最も好ましくは60〜90度である。)、この畝部は支持部材(支持棒33)の長手方向XLを横切るように延びている。
本載置具31においては、前記横断面(W1−W1断面、図8(a))における畝部の外縁線が、接触点又は接触線(ここでは接触線V)において微分可能なものである(ここでは接触線Vにおいて滑らかである。)。
本載置具31においては、1の支持部材(支持棒33)に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線(ここでは接触線V)が、最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ前記長手方向に平行な1の平面(図9(a)のH−H断面。W2−W2面)に含まれるものである。
本載置具31においては、支持部材(支持棒33)が、前記長手方向に母線が平行な1の柱体形状(ここでは直円柱形状)に前記長手方向に間隔を隔てて複数の隙間(切り欠き34)が形成されることで、該複数の隙間(切り欠き34)の間に畝部が形成されている柱状部材により形成されるものである。
本載置具31においては、前記長手方向に平行な平面(ここでは一平面C1)により前記柱体形状(直円柱形状)が2の部分(ここでは上部と下部)に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分(ここでは上部)に、前記複数の隙間(切り欠き34)が形成されているものである。
本載置具31においては、前記一方側に存する部分(ここでは上部)は、直円柱の軸に平行又は該軸を含む平面(ここでは該軸を含む水平な平面)により該直円柱が分割された一方(上側)の部分である。
本載置具31においては、本載置具31が置かれる載置面に下部(下面12f)が接すると共に、複数の支持部材(支持棒33)を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部(ここでは箱体部12)を備えてなる。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態に係る載置具(本載置具)41を示す平面図であり、図11は図10の断面図(詳細には、図11(a)は図10のK−K断面図であり、図11(b)は図10のJ−J断面図である。)であり、そして図12(a)は図10のM−M断面図であり、図12(b)は図12(a)の円E中の拡大図である。図10乃至図12を参照して、本載置具41について説明する。
本載置具41は、本載置具11と同様、後述する支持棒43の上に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を載せておくために用いることができる。
なお、説明及び理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を用い、これらX軸、Y軸及びZ軸の方向を図中に矢印X、Y及びZとして示す。
本載置具41は、大まかには、本載置具11が有していたものと同様の箱体部12と、箱体部12の内面に両端が取り付けられた5本の支持棒43と、を備えてなる。
箱体部12は、4枚の板状部材12a、12b、12c、12dが組み合わされることで、中空の直方体形状をなす無蓋無底の箱体を形成しており、その内部空間12rは直方体形状をなしている。
5本の支持棒43いずれも同じ真っ直ぐな棒状のものを用いており、前述の如く、支持棒43の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられることで、支持棒43は箱体部12により支持されている。5本の支持棒43は、互いに平行(支持棒43の長手方向はX軸に平行である)かつ等間隔(隣接する支持棒43同士間のY軸方向への距離Q4はいずれも15mm)に配置されている。また、5本の支持棒43は、Z軸に対して垂直な一平面C1(図11及び図12(a)参照)に属するように配置されている。
支持棒43は、X軸に平行な軸を中心とする複数の直円柱が連なって形成されており、詳細には、小径直円柱部分43a(半径ra、高さha。特に図12(a)参照。)と、大径直円柱部分43b(半径rb、高さhb。特に図12(a)参照。但し、rb>ra、hb=ha)と、が交互に形成されてなり、これら小径直円柱部分43aの軸及び大径直円柱部分43bの軸の全てがX軸に平行な一直線上に存している(なお、ここではra=2mm、rb=6mm、hb=ha=5mmである。)。
5本の支持棒43の最上面(大径直円柱部分43bの上面)は、Z軸に対して垂直な一平面C2(図11及び図12(a)参照)に接するように配置されている。
この本載置具41の箱体部12下面12f(図11参照)は、Z軸に対して垂直な一平面に属し、該一平面と一平面C1、C2とは互いに平行であるので、テーブル(不図示)の水平な上面に下面12fが面するように本載置具41を該テーブルの上面に載置すれば、一平面C1及び一平面C2も水平に略なる。このため5本の支持棒43に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を安定して載置できる(一平面C2に沿って載置物が載置される。)。
また、本載置具41に対してこれらの載置物がX軸方向に移動する際に摺動する大径直円柱部分43bの角部44c表面の半径R7(図12(b)参照。R7=約0.05mm)は、本載置具41に対してこれらの載置物がY軸方向に移動する際に摺動する支持棒43の最上面(大径直円柱部分43bの上面)の半径rbよりも小さいことから、載置物がY軸方向に移動することに比し、載置物がX軸方向に移動することを防止又は減少する。
加えて、載置物が液体を伴うような場合(例えば、冷やしうどんや冷やしそばであれば水を伴うし、天ぷらであれば油を伴う。)には、両方に大径直円柱部分43bが配置された小径直円柱部分43aが形成する隙間45を経由して該液体が該載置物から滴下又は流下することで該載置物から除かれる。
以上説明のように、本載置具41は、上から見たとき(図10)に、互いに間隔を隔てて配設された複数(ここでは5本)の棒状の支持部材(支持棒43)に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)が載置される載置具であって、支持部材(支持棒43)は、その長手方向を横切るように延びる畝部(大径直円柱部分43bが形成する支持棒43の上部)を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面(鉛直なZ軸に対して垂直な平面)のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面(一平面C2に含まれる。)に該畝部が点接触又は線接触するものであり(ここでは線接触する。)、最上方面(一平面C2に含まれる。)に接する畝部の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vを含む仮想上の平面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面(図12(a)に表されたM−M断面)において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(e1及びe2=半径R7)が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vに交わる仮想上の平面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面(図11(b)の断面)において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(E1及びE2=半径rb)よりも小さいものである、載置具である。
なお、図20(a)は、支持棒43の平面図(図10と同様の方向から見たところを示している。)を示しており、各畝部の接触線Vを示している。また、一例の横断面の断面位置をW1−W1にて示し、縦断面の断面位置をW2−W2にて示し、支持部材(支持棒43)の長手方向を矢印XLにて示す。そして、図20(b)は、鉛直なZ軸に対して垂直な水平面への1の畝部の正投影47を示している(接触線Vの正投影を線Vrとする。)。畝部の正投影47が連続する方向47dが、支持部材(支持棒43)の長手方向となす角度49(0〜90度)がここでは約90度であり、該角度が所定範囲内であるので(該所定範囲は、好ましくは30〜90度であり、より好ましくは45〜90度であり、最も好ましくは60〜90度である。)、この畝部は支持部材(支持棒43)の長手方向XLを横切るように延びている。
本載置具41においては、前記横断面(W1−W1断面、図11(b))における畝部の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なものである(ここでは接触線Vにおいて滑らかである。)。
本載置具41においては、1の支持部材(支持棒43)に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線(ここでは接触線V)が、最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ前記長手方向に平行な1の平面(図12(a)の断面、W2−W2面)に含まれるものである。
本載置具41においては、支持部材(支持棒43)が、前記長手方向と平行な直線を軸とする回転体(X軸に平行な一直線にいずれも軸が含まれる小径直円柱部分43a及び大径直円柱部分43bが交互に配置されて形成されている。)により形成されるものである。
本載置具41においては、畝部を構成する直円柱である畝円柱部(ここでは大径直円柱部分43b)と、畝円柱部(大径直円柱部分43b)が形成する該直円柱よりも半径が小さい直円柱である隙間円柱部(ここでは小径直円柱部分43a)と、が前記長手方向に交互に形成されて前記回転体がなるものである。
本載置具41においては、本載置具41が置かれる載置面に下部(下面12f)が接すると共に、複数の支持部材(支持棒43)を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部(ここでは箱体部12)を備えてなる。
(第5実施形態)
図13は、本発明の第5実施形態に係る載置具(本載置具)51を示す平面図であり、図14は図13の断面図(詳細には、図14(a)は図13のN−N断面図であり、図14(b)は図13のP−P断面図である。)であり、そして図15(a)は図13のQ−Q断面図であり、図15(b)は図15(a)の円E中の拡大図である。図13乃至図15を参照して、本載置具51について説明する。
本載置具51は、本載置具11と同様、後述する支持棒53の上に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を載せておくために用いることができる。
なお、説明及び理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を用い、これらX軸、Y軸及びZ軸の方向を図中に矢印X、Y及びZとして示す。
本載置具51は、大まかには、本載置具11が有していたものと同様の箱体部12と、箱体部12の内面に両端が取り付けられた5本の支持棒53と、を備えてなる。
箱体部12は、4枚の板状部材12a、12b、12c、12dが組み合わされることで、中空の直方体形状をなす無蓋無底の箱体を形成しており、その内部空間12rは直方体形状をなしている。
5本の支持棒53いずれも同じ真っ直ぐな棒状のものを用いており、前述の如く、支持棒53の両端が箱体部12(板状部材12a、12c)の内面に取り付けられることで、支持棒53は箱体部12により支持されている。5本の支持棒53は、互いに平行(支持棒53の長手方向はX軸に平行である)かつ等間隔(隣接する支持棒53同士間のY軸方向への距離Q5はいずれも15mm)に配置されている。また、5本の支持棒53は、Z軸に対して垂直な一平面C1(図14及び図15(a)参照)に属するように配置されている。
図16は、支持棒53の断面図(図14(b)に表れる断面と同じ断面を示し、図示及び理解を容易にするため、ハッチング付していない。)である。図16も参照して支持棒53について説明する。支持棒53は、X軸に対して垂直な断面において二等辺三角形の断面形状を有する1の三角柱部分54(X軸に対して垂直ないずれの断面においても同じ断面形状を有する。)と、該断面において該二等辺三角形の底辺54cの長さと等しい直径55c(底辺54cと直径55cとはちょうど一致している。なお、ここでは底辺54c及び直径55cはいずれも12mmである。)の半円形状を有する複数の半円柱部分55(複数の半円柱部分55全てが同じ形状及び寸法を有する。)と、を有してなり(図16においては、三角柱部分54と半円柱部分55との境界を一点鎖線により示している。該一点鎖線は底辺54c及び直径55cに一致する。)、半円柱部分55はX軸に沿って一定間隔S1(図15(a)参照。ここではS1=10mm)で規則的に形成されている。半円柱部分55のX軸方向への寸法S2はここでは5mmであるから、半円柱部分55同士の間に形成される隙間56のX軸方向への寸法S3はここでは5mmである。
5本の支持棒53の最上面(半円柱部分55の上面)は、Z軸に対して垂直な一平面C2(図14及び図15(a)参照)に接するように配置されている。
この本載置具51の箱体部12下面12f(図14参照)は、Z軸に対して垂直な一平面に属し、該一平面と一平面C1、C2とは互いに平行であるので、テーブル(不図示)の水平な上面に下面12fが面するように本載置具51を該テーブルの上面に載置すれば、一平面C1及び一平面C2も水平に略なる。このため5本の支持棒53に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)を安定して載置できる(一平面C2に沿って載置物が載置される。)。
また、本載置具51に対してこれらの載置物がX軸方向に移動する際に摺動する半円柱部分55の角部55k表面の半径R8(図15(b)参照。R8=約0.05mm)は、本載置具51に対してこれらの載置物がY軸方向に移動する際に摺動する支持棒53の最上面(半円柱部分55の上面)の半径(直径55cの半分)よりも小さいことから、載置物がY軸方向に移動することに比し、載置物がX軸方向に移動することを防止又は減少する。
加えて、載置物が液体を伴うような場合(例えば、冷やしうどんや冷やしそばであれば水を伴うし、天ぷらであれば油を伴う。)には、隙間56を経由して該液体が該載置物から滴下又は流下することで該載置物から除かれる。
以上説明のように、本載置具51は、上から見たとき(図13)に、互いに間隔を隔てて配設された複数(ここでは5本)の棒状の支持部材(支持棒53)に載置物(例えば、冷やしうどん、冷やしそば、天ぷら等)が載置される載置具であって、支持部材(支持棒53)は、その長手方向を横切るように延びる畝部(半円柱部分55により形成される。)を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面(鉛直なZ軸に対して垂直な平面)のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面(一平面C2に含まれる。)に該畝部が点接触又は線接触するものであり(ここでは線接触する。)、最上方面(一平面C2に含まれる。)に接する畝部の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vを含む仮想上の平面)のうち最上方面に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面(図15(a))において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(e1及びe2=半径R8)が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面(ここでは接触線Vに交わる仮想上の面)のうち最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面(図14(b)の断面)において接触点又は接触線(ここでは接触線V)から下方に向かう曲率半径(E1及びE2=((直径55c)/2))よりも小さいものである、載置具である。
なお、図21(a)は、支持棒53の平面図(図13と同様の方向から見たところを示している。)を示しており、各畝部の接触線Vを示している。また、一例の横断面の断面位置をW1−W1にて示し、縦断面の断面位置をW2−W2にて示し、支持部材(支持棒53)の長手方向を矢印XLにて示す。そして、図21(b)は、鉛直なZ軸に対して垂直な水平面への1の畝部の正投影57を示している(接触線Vの正投影を線Vrとする。)。畝部の正投影57が連続する方向57dが、支持部材(支持棒53)の長手方向となす角度59(0〜90度)がここでは約90度であり、該角度が所定範囲内であるので(該所定範囲は、好ましくは30〜90度であり、より好ましくは45〜90度であり、最も好ましくは60〜90度である。)、この畝部は支持部材(支持棒53)の長手方向XLを横切るように延びている。
本載置具51においては、前記横断面(W1−W1断面、図14(b))における畝部の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なものである(ここでは接触線Vにおいて滑らかである。)。
本載置具51においては、1の支持部材(支持棒53)に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線(ここでは接触線V)が、最上方面(一平面C2に含まれる。)に垂直(即ち鉛直平面)かつ前記長手方向に平行な1の平面(図15(a)のQ−Q断面、W2−W2面)に含まれるものである。
本載置具51においては、支持部材(支持棒53)が、前記長手方向に母線が平行な1の柱体形状(ここでは図16に示す形状の底を有する柱状形状)に前記長手方向に間隔を隔てて複数の隙間(ここでは半円柱部分55同士の間に形成された隙間)が形成されることで、該複数の隙間の間に畝部(半円柱部分55)が形成されている柱状部材により形成されるものである。
本載置具51においては、前記長手方向に平行な平面(ここでは一平面C1)により前記柱体形状が2の部分(ここでは上部(半円柱)と下部(三角柱))に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分(ここでは上部の半円柱部分)に、前記複数の隙間56(半円柱部分55同士の間に形成された隙間56)が形成されているものである。
本載置具51においては、前記一方側に存する部分(ここでは上部)は、直円柱の軸に平行又は該軸を含む平面(ここでは該軸を含む平面)により該直円柱が分割された一方の部分である(ここでは直半円柱)。
本載置具51においては、前記2の部分のうち前記一方側に存する部分(ここでは上部)とは異なる部分(ここでは下部)は、前記直円柱が分割された面に側面が一致する三角柱である。
本載置具51においては、本載置具51が置かれる載置面に下部(下面12f)が接すると共に、複数の支持部材(支持棒53)を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部(ここでは箱体部12)を備えてなる。
11 本載置具(第1実施形態)
12 箱体部
12a、12b、12c、12d 板状部材
12f 下面
12r 内部空間
13 支持棒
14 棒本体
15 螺旋体
16 凹条
18 畝部の正投影
18d 方向
19 角度
21 本載置具(第2実施形態)
23 支持コイル
23a コイル部分
23b 端部
27 畝部の正投影
27d 方向
29 角度
31 本載置具(第3実施形態)
33 支持棒
34 切り欠き
34c 角部
37 畝部の正投影
37d 方向
39 角度
41 本載置具(第4実施形態)
43 支持棒
43a 小径直円柱部分
43b 大径直円柱部分
44c 角部
45 隙間
47 畝部の正投影
47d 方向
49 角度
51 本載置具(第5実施形態)
53 支持棒
54 三角柱部分
54c 底辺
55 半円柱部分
55c 直径
55k 角部
56 隙間
57 畝部の正投影
57d 方向
59 角度

Claims (10)

  1. 上から見たときに、互いに間隔を隔てて配設された複数の棒状の支持部材に載置物が載置される載置具であって、
    支持部材は、その長手方向を横切るように延びる畝部を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面に該畝部が線接触するものであり、
    最上方面に接する畝部の外面である接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面において接触線から下方に向かう曲率半径が、接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面において接触線から下方に向かう曲率半径よりも小さいものであり、
    支持部材が、該長手方向に母線が平行な1の柱体形状に該長手方向に間隔を隔てて複数の隙間が形成されることで、該複数の隙間の間に畝部が形成されている柱状部材により形成されるものである、載置具。
  2. 支持部材が、前記長手方向と平行な直線を軸とする回転体により形成されるものである、請求項1に記載の載置具。
  3. 畝部を構成する直円柱である畝円柱部と、畝円柱部が形成する該直円柱よりも半径が小さい直円柱である隙間円柱部と、が前記長手方向に交互に形成されて前記回転体がなるものである、請求項2に記載の載置具。
  4. 前記長手方向に平行な平面により前記柱体形状が2の部分に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分に、前記複数の隙間が形成されているが、該2の部分のうち該一方側に存する部分とは異なる部分には前記複数の隙間が形成されていないものである、請求項1に記載の載置具。
  5. 上から見たときに、互いに間隔を隔てて配設された複数の棒状の支持部材に載置物が載置される載置具であって、
    支持部材は、その長手方向を横切るように延びる畝部を該長手方向に沿って複数有し、水平な仮想上の面のうち各畝部に関し最も上側に位置する面である最上方面に該畝部が点接触又は線接触するものであり、
    最上方面に接する畝部の外面である接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に平行な面による畝部の断面である縦断面において接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径が、接触点又は接触線を含むか又は交わる仮想上の面のうち最上方面に垂直かつ該長手方向に垂直な面による畝部の断面である横断面において接触点又は接触線から下方に向かう曲率半径よりも小さいものであり、
    支持部材が、該長手方向に母線が平行な1の柱体形状に該長手方向に間隔を隔てて複数の隙間が形成されることで、該複数の隙間の間に畝部が形成されている柱状部材により形成され、
    該長手方向に平行な平面により該柱体形状が2の部分に分割され、該2の部分のうち一方側に存する部分に、該複数の隙間が形成されているが、該2の部分のうち該一方側に存する部分とは異なる部分には該複数の隙間が形成されていないものである、載置具。
  6. 前記一方側に存する部分は、直円柱の軸に平行又は該軸を含む平面により該直円柱が分割された一方の部分である、請求項4又は5に記載の載置具。
  7. 前記2の部分のうち前記一方側に存する部分とは異なる部分は、前記直円柱が分割された面に側面が一致する三角柱である、請求項6に記載の載置具。
  8. 前記横断面における畝部の外縁線が、接触点又は接触線において微分可能なものである、請求項1乃至7のいずれか1に記載の載置具。
  9. 1の支持部材に含まれる複数の畝部の接触点又は接触線が、最上方面に垂直かつ前記長手方向に平行な1の平面に含まれるものである、請求項1乃至8のいずれか1に記載の載置具。
  10. 前記載置具が置かれる載置面に下部が接すると共に、複数の支持部材を互いの前記長手方向が平行になるように支持する本体部を備えてなる、請求項1乃至9のいずれか1に記載の載置具。
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