JP6932203B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
従来、サーマルプリンタでは、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に感熱紙を挟持することにより、感熱紙をサーマルヘッドに押し当て、その状態で、サーマルヘッドに設けられた発熱素子によって感熱紙を加熱することにより、感熱紙に画像を形成する構成を採用している。
このようなサーマルプリンタは、サーマルヘッドの角度を、適切な角度に調整することにより、感熱紙に形成される画像の品質を高めたりすることができるようになる。そこで、従来、サーマルプリンタに関し、サーマルヘッドの角度を調整することができるようにした技術が開示されている。
例えば、下記特許文献1には、プリンタ本体に開閉可能に取り付けられた第一ブラケットに対し、サーマルヘッドが取り付けられた第二ブラケットを回動可能に取り付け、第一ブラケットに対する第二ブラケットの角度を調整することにより、サーマルヘッドの角度を調整できるようにした技術が開示されている。
特開2013−216041号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、サーマルヘッドの角度を調整可能とするために、サーマルヘッドを回動可能に支持する構成が必要である。このため、上記特許文献1の技術では、サーマルヘッドの角度を調整可能とするための構成が比較的複雑なものとなり、コストが増加したり、製品の信頼性が低下したりする虞がある。このようなことから、サーマルヘッドの角度調整を比較的簡易な構成により実現することが可能な、画像形成装置が求められている。
一実施形態の画像形成装置は、フレームと、前記フレームに回転可能に支持されたプラテンローラと、前記プラテンローラと対向して設けられたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを上方から支持する支持手段と、を備え、前記支持手段は、調整手段によって高さ位置が調整可能な調整部を有しており、前記調整手段によって前記調整部の位置を調整して、当該支持手段の少なくとも一部を変形させることにより、前記サーマルヘッドの角度が調整可能である。
一実施形態によれば、サーマルヘッドの角度調整を比較的簡易な構成により実現することが可能な、画像形成装置を提供することができる。
第1実施形態に係るサーマルプリンタの外観を示す斜視図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタの平面図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタの側面図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。 図1に示すサーマルプリンタのA−A断面図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタにおける、固定ネジによるネジ止め部分の一部拡大図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタの外観を示す斜視図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタの平面図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタの側面図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第2実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタの外観を示す斜視図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタの平面図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタの側面図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタの正面図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第3実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を模式的に説明するための図である。 第1実施形態に係るサーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの角度調整動作を模式的に説明するための図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。
(サーマルプリンタ100の基本的な構成)
初めに、図1〜図5を参照して、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100の基本的な構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100の外観を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100の平面図である。図3は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100の側面図である。図4は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100の正面図である。図5は、図1に示すサーマルプリンタ100のA−A断面図である。なお、以降の説明では、便宜上、図中Z軸方向を、縦方向または上下方向とし、図中X軸方向(感熱紙Pの搬送方向、サーマルヘッド105の短手方向)を、前後方向とし、図中Y軸方向(感熱紙Pの搬送方向と直交する方向、サーマルヘッド105の長手方向)を、横方向または左右方向とする。
図1〜図5に示すサーマルプリンタ100は、「画像形成装置」の一例であり、感熱紙Pをサーマルヘッド105に押し当て、その状態で、サーマルヘッド105に設けられた発熱素子によって感熱紙Pを加熱することにより、感熱紙Pに画像を形成することができる、いわゆる感熱式のサーマルプリンタである。
図1〜図5に示すように、サーマルプリンタ100は、フレーム101、プラテンローラ102、支持部材103、プレート104、サーマルヘッド105、FPC(Flexible Printed Circuits:フレキシブルプリント基板)106、給紙ガイド107、および給紙ローラ108を備えて構成されている。
フレーム101は、金属板を加工することにより形成される、受け皿状の部材である。フレーム101は、上方から平面視したときに概ね長方形状をなす底面部と、底面部の左右両縁部に沿って垂直に立設された側壁部とを有する。
プラテンローラ102は、フレーム101の左右両側壁部の間において、横幅方向(図中Y軸方向)に延伸する、円柱状の部材である。プラテンローラ102は、フレーム101の左右両側壁部に取り付けられる軸受け101Aによって、その回転軸102Aの両端が軸支される。プラテンローラ102は、サーマルヘッド105と対向して設けられている。プラテンローラ102は、サーマルヘッド105との間の隙間内に、感熱紙P(図5参照)を挟み込むことにより、感熱紙Pの表面をサーマルヘッド105に押し当てることができる。また、プラテンローラ102は、各種モータ(例えば、ステッピングモータ等)の駆動によって回転することにより、感熱紙Pを所定の搬送方向(図中X軸正方向)に搬送することができる。例えば、プラテンローラ102は、そのローラ部に、ゴム等の弾性素材が用いられる。また、例えば、プラテンローラ102は、その回転軸102Aに、金属等の比較的硬質な素材が用いられる。なお、プラテンローラ102は、モータの駆動によって回転するものに限らず、感熱紙Pが搬送されることに従動して回転するものであってもよい。
支持部材103は、金属板を加工することにより形成される、概ね水平な平面を有する蓋状の部材である。支持部材103は、フレーム101の内部空間の一部(プレート104およびサーマルヘッド105が収容されている部分)を上方から閉塞するように、フレーム101の上部に取り付けられる。支持部材103の裏面には、当該支持部材203の(図中X軸方向)における略中央において、上方から当該支持部材103を貫通する固定ネジ103Bにより、プレート104がネジ止め固定される。これにより、支持部材103は、プレート104とともに、サーマルヘッド105を支持する。支持部材103は、その左右方向(図中Y軸方向)における両端部において上方から当該支持部材103を貫通する固定ネジ103Aにより、フレーム101に対してネジ止め固定される。特に、本実施形態では、支持部材103は、その前後方向における一端(図中X軸正側の端部)に設けられた固定部において、固定ネジ103Aにより、フレーム101に対してネジ止め固定される。これにより、支持部材103は、当該ネジ止め固定部分よりも後方部分(図中X軸負側の部分)を、当該後方部分に設けられた調整ネジ103Cにより、上方に反り上がらせることができるようになっている。
プレート104は、支持部材103の裏面に取り付けられている。プレート104は、概ね水平な平面を有する平板状の部材である。例えば、プレート104は、金属等の比較的硬質な素材が用いられる。
サーマルヘッド105は、プレート104の裏面において、プラテンローラ102と対向して設けられている。サーマルヘッド105は、複数の発熱素子が横幅方向(図中Y軸方向、感熱紙Pの搬送方向と直交する方向)に並べて設けられている。サーマルヘッド105とプラテンローラ102との間には、感熱紙Pの厚さよりも小さい、僅かな隙間が形成される。例えば、感熱紙Pの厚さを0.25mmとした場合、サーマルヘッド105とプラテンローラ102との間に、0.15mmの隙間が形成される。これにより、サーマルヘッド105とプラテンローラ102との間に、感熱紙Pを挿通させたときに、サーマルヘッド105に対して、感熱紙Pの表面を適切な圧力で押し当てることができる。サーマルヘッド105は、感熱紙Pの表面が押し当てられた状態で、外部回路からFPC106を介して供給された制御信号によって、複数の発熱素子の発熱が制御されることにより、感熱紙Pに対して画像を形成することができる。
FPC106は、サーマルヘッド105に制御信号を供給するために、サーマルヘッド105と外部回路(図示省略)とを接続する部材である。FPC106は、金属膜からなる配線をポリイミド等の樹脂材料により挟んだ構造を有するフィルム状の部材である。FPC106は、可撓性を有しているため、折り曲げることが可能である。
給紙ガイド107および給紙ローラ108は、フレーム101の後部に設けられている。給紙ガイド107は、感熱紙Pが載置される。給紙ローラ108は、回転することによって、給紙ガイド107に載置された感熱紙Pを、プラテンローラ102とサーマルヘッド105との間の隙間内へ送出する。
このように構成されたサーマルプリンタ100は、給紙ガイド107および給紙ローラ108によって、サーマルヘッド105とプラテンローラ102との間の隙間内に、感熱紙Pが送り込まれる。これにより、サーマルヘッド105およびプラテンローラ102が、送出されてきた感熱紙Pを挟持する。その状態で、印刷データに応じた制御信号が、FPC106を介して、外部回路(図示省略)からサーマルヘッド105へ入力される。サーマルヘッド105は、入力された制御信号に応じて複数の発熱体が発熱することにより、感熱紙Pを加熱する。これにより、サーマルヘッド105は、感熱紙Pに対して、印刷データに応じた画像を形成する。
(サーマルヘッド105の角度調整方法)
次に、図6および図7を参照して、サーマルプリンタ100におけるサーマルヘッド105の角度調整方法について、具体的に説明する。図6は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100におけるサーマルヘッド105の角度調整動作を説明するための図である。図6Aは、サーマルヘッド105の角度調整前の状態を表しており、図6Bは、サーマルヘッド105の角度調整後の状態を表している。なお、実際には、サーマルヘッド105の角度調整は極僅かなものであるが、図6Bでは、説明をわかり易くするために、サーマルヘッド105の角度を図6Aから大きく変更したものを表している。
図6に示すように、支持部材103は、その前後方向における一端(図中X軸正側の端部)に設けられた固定部において、固定ネジ103Aにより、フレーム101の上部に対してネジ止め固定される。
一方、支持部材103において、固定ネジ103Aよりも後方の部分は、フレーム101に固定されない。但し、当該後方部分には、調整ネジ103C取り付けられる調整部が設けられている。調整ネジ103Cは、支持部材103の調整部を上方から貫通して、その先端面が、フレーム101の上部に形成された当接面101Bに当接するように、調整部に設けられている。支持部材103の裏面からの調整ネジ103Cの突出量は、調整ネジ103Cの回転によって調整可能である。
例えば、図6Aに示す状態から、図6Bに示すように、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て時計回り(図中矢印A方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が増加し(図中矢印B)、これにより、調整部が徐々に上方に押し上げられ、支持部材103の固定ネジ103Aよりも後方の部分が、徐々に上方に反り上がることとなる(図中矢印C)。その結果、支持部材103の裏面に保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、上方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
反対に、図6Bに示す状態から、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て反時計回り(図中矢印Aの反対方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が減少し(図中矢印Bの反対方向)、これにより、調整部の上方への押し上げが徐々に解消され、支持部材103の固定ネジ103Aよりも後方の部分の上方への反り上がりが、徐々に解消されることとなる(図中矢印Cの反対方向)。その結果、支持部材103の裏面に保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、下方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
(支持部材103における固定部の構成)
図7は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100における、固定ネジ103Aによるネジ止め部分(固定部)の一部拡大図である。図7に示すように、支持部材103の固定部において、固定ネジ103Aの前後の各々には、固定ネジ103Aの外周縁部に沿って湾曲した形状の開口部103D(「加工部」の一例)が形成されている。また、支持部材103の固定部において、固定ネジ103Aの左右の各々(開口部103D以外の部分)には、固定ネジ103Aに接続される軸部103Eが形成されている。これにより、支持部材103は、軸部103Eが捻じれることにより、回動できるようになっている。
本構成により、支持部材103は、調整ネジ103Cによる高さ調整を行ったときに、全体的に湾曲変形することなく、軸部103Eが回転軸となって、当該軸部103Eが回転方向(図中D方向およびE方向)に捻れることによって、上方(図中F方向)または下方(図中G方向)に回動することとなる。その結果、支持部材103の裏面に保持されているプレート104およびサーマルヘッド105は、上方(図中F方向)または下方(図中G方向)に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。すなわち、本構成によれば、支持部材103の全体的な変形を抑制することができるため、各構成部品(例えば、支持部材103、プレート104、サーマルヘッド105等)における、歪み等の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、支持部材103の固定部に対し、開口部103Dおよび軸部103Eを設けるようにしているが、これらを設けない構成としてもよい。この場合、支持部材103は、調整ネジ103Cによる高さ調整を行ったときに、固定ネジ103Aよりも後方の部分が、全体的に湾曲変形することとなり、その結果、支持部材103の裏面に保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、上方(図中F方向)または下方(図中G方向)に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
また、開口部103Dは、少なくとも固定ネジ103Aの周囲または近傍に形成されており、且つ、支持部材103の部分的な変形に寄与するもの(すなわち、固定ネジ103Aの周囲の捻れ剛性を、相対的に減少させるもの)であればよく、その形状および位置は、上記したものに限らない。
また、「加工部」として、開口部103Dの代わりに、支持部材103における固定ネジ103Aの周囲に凹部を形成して、当該固定ネジ103Aの周囲の板厚を部分的に薄くすることにより、当該固定ネジ103Aの周囲の捻れ剛性を、相対的に減少させるようにしてもよい。
以上説明したように、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100は、サーマルヘッド105を回動させるための構成を用いることなく、調整ネジ103Cの突出量を調整して、支持部材103の撓み量を調整するだけで、サーマルヘッド105の角度調整を行うことができる。したがって、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100によれば、サーマルヘッド105の角度調整を、比較的簡易な構成により実現することが可能である。
なお、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100において、「支持手段」は、支持部材103がこれに相当し、「固定手段」は、固定ネジ103Aがこれに相当し、「調整手段」は、調整ネジ103Cがこれに相当し、調整手段によって高さ位置が調整される「調整部」は、支持部材103において調整ネジ103Cが取り付けられる部分がこれに相当する。
〔第2実施形態〕
次に、図8〜図12を参照して、第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200の外観を示す斜視図である。図9は、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200の平面図である。図10は、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200の側面図である。図11は、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200の正面図である。
以下、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200に関し、主に、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100からの変更点について説明する。具体的には、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、支持部材103の代わりに、支持部材203を備えており、これに伴って、サーマルヘッド105の角度調整方法が、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100から変更されている。なお、以下の説明において、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100と同様の構成部(但し、僅かに形状が変更されている場合がある)については、第1実施形態と同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
(支持部材203)
支持部材203には、その前後方向(図中X軸方向)における略中央において、舌片部203Aが形成されている。舌片部203Aは、上方から平面視したときに、左右方向(図中Y軸方向)を長手方向とする、概ね長方形状をなしている。舌片部203Aは、その外周縁部の一部(左右両方の短辺およびX軸負側の長辺)に沿って、溝状に切り欠かれた切り欠き部203Bが設けられることにより、支持部材203に形成される。舌片部203Aは、X軸正側の長辺部分が固定端となり、X軸負側の長辺部分が自由端となって、上下方向に撓むことができるようになっている。
支持部材203は、その左右方向(図中Y軸方向)における両端部において、上方から当該支持部材203を貫通する固定ネジ103Aにより、フレーム101に対してネジ止め固定される。特に、本実施形態では、支持部材203は、その前後方向(図中X軸方向)における一端(図中X軸正側の端部)に設けられた固定部において、固定ネジ103Aにより、フレーム101に対してネジ止め固定される。
支持部材203の裏面側には、プレート104およびサーマルヘッド105が設けられており、サーマルヘッド105は、プレート104の裏面に固定されている。プレート104は、支持部材203の舌片部203Aに対し、当該舌片部203Aを上方から貫通する固定ネジ103Bによってネジ止め固定される。これにより、支持部材203は、プレート104とともに、サーマルヘッド105を支持するとともに、その舌片部203Aが上下方向に撓むことにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を変更できるようになっている。
支持部材203は、その前後方向(図中X軸方向)における他端(図中X軸負側の端部)に、調整ネジ103Cが取り付けられている。調整ネジ103Cは、支持部材203を上方から貫通して、その先端面が、プレート104の上面に当接するように、支持部材203に取り付けられている。支持部材103の裏面からの調整ネジ103Cの突出量は、調整ネジ103Cの回転によって調整可能である。本実施形態のサーマルプリンタ200は、調整ネジ103Cの突出量を調整することにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を調整できるようになっている。
(サーマルヘッド105の角度調整方法)
次に、図12を参照して、サーマルプリンタ200におけるサーマルヘッド105の角度調整方法について、具体的に説明する。図12は、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200におけるサーマルヘッド105の角度調整動作を説明するための図である。図12Aは、サーマルヘッド105の角度調整前の状態を表しており、図12Bは、サーマルヘッド105の角度調整後の状態を表している。この図12Bにおいても、説明をわかり易くするために、サーマルヘッド105の角度を図12Aから大きく変更したものを表している。
図12に示すように、プレート104およびサーマルヘッド105は、支持部材203の舌片部203Aに対してネジ止め固定されている。これにより、プレート104およびサーマルヘッド105は、舌片部203Aが上下方向に撓むのに伴って、角度が変更されるようになっている。
また、図12に示すように、支持部材203は、その前後方向(図中X軸方向)における他端(図中X軸負側の端部)に、調整ネジ103Cが取り付けられている。調整ネジ103Cは、支持部材203を上方から貫通して、その先端面が、支持部材203の舌片部203Aに固定されたプレート104の上面に当接するように、支持部材203に設けられている。支持部材203の裏面からの調整ネジ103Cの突出量は、調整ネジ103Cの回転によって調整可能である。本実施形態のサーマルプリンタ200は、調整ネジ103Cの突出量を調整することにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を調整できるようになっている。
例えば、図12Aに示す状態から、図12Bに示すように、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て時計回り(図中矢印H方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が徐々に増加し(図中矢印I)、これにより、プレート104が、徐々に下方へ付勢されることとなる。プレート104は、上下方向に可撓性を有する舌片部203Aに固定されているため、舌片部203Aを下方へ撓ませることにより(図中矢印J)、自身も下方へ傾くことができるようになっている。その結果、支持部材203の舌片部203Aに保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、下方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
反対に、図12Bに示す状態から、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て反時計回り(図中矢印Hの反対方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が徐々に減少し(図中矢印Iの反対方向)、これにより、プレート104に対する下方への付勢が、徐々に解消されることとなる。このとき、舌片部203Aの下方への撓みが徐々に解消されることにより(図中矢印Jの反対方向)、プレート104は、下方への傾きが徐々に解消されることとなる。その結果、支持部材203の舌片部203Aに保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、上方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
以上説明したように、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、サーマルヘッド105を回動させるための構成を用いることなく、支持部材203において、調整ネジ103Cの突出量を調整して、舌片部203Aの撓み量を調整するだけで、サーマルヘッド105の角度調整を行うことができる。したがって、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200によれば、サーマルヘッド105の角度調整を、比較的簡易な構成により実現することが可能である。
特に、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、支持部材203の全体を撓ませることなく、舌片部203Aのみを撓ませることができるため、プレート104およびサーマルヘッド105の角度調整を可能としつつ、当該角度調整によってその他の部品に及ぼす影響(例えば、歪み等)を軽減することができる。
また、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、支持部材203全体の高さ位置が固定であり、且つ、サーマルヘッド105の角度調整が、舌片部203Aの下方への撓み量を調整することによって行われるため、例えば、当該サーマルプリンタ200を筐体等に搭載する際に、支持部材203の上方にいわゆる逃げスペースを設ける必要がなく、よって、筐体等におけるスペース的な制約を軽減することができる。
さらに、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、支持部材203をフレーム101に取り付けない状態で、支持部材203に対する、サーマルヘッド105の角度調整を行うことができる。このため、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200は、例えば、フレーム101の部品精度等の影響を受けることなく、サーマルヘッド105の角度調整を高精度に行うことができる。また、例えば、サーマルヘッド105の角度測定を行う際に、その測定位置に関して、フレーム101の制約を受けることがない。すなわち、フレーム101との干渉を回避して、サーマルヘッド105の角度測定を行うための、特別な構造体を設ける必要がない。
なお、第2実施形態に係るサーマルプリンタ200において、「支持手段」は、支持部材203がこれに相当し、「固定手段」は、固定ネジ103Aがこれに相当し、「調整手段」は、調整ネジ103Cがこれに相当し、調整手段によって高さ位置が調整される「調整部」および部分的に撓むことが可能な「可撓部」は、舌片部203Aがこれに相当する。
〔第3実施形態〕
次に、図13〜図17を参照して、第3実施形態について説明する。
図13は、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300の外観を示す斜視図である。図14は、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300の平面図である。図15は、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300の側面図である。図16は、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300の正面図である。
以下、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300に関し、主に、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100からの変更点について説明する。具体的には、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、支持部材103の代わりに、支持部材303を備えており、当該支持部材303が、フレーム101に対して回動可能な構成を有している。これに伴って、サーマルヘッド105の角度調整方法が、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100から変更されている。なお、以下の説明において、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100と同様の構成部(但し、僅かに形状が変更されている場合がある)については、第1実施形態と同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
(支持部材303)
支持部材303は、フレーム101に対して、上下方向(図中Z軸方向)に回動可能である。具体的には、支持部材303は、左右2本の腕部303A,303Bと、連結部303Cとを有している。2本の腕部303A,303Bは、フレーム101の前後方向(図中X軸方向)における中央近傍から、フレーム101の側壁部の上縁部に沿って、感熱紙Pの搬送方向(図中X軸正方向)に向って延伸する部分である。2本の腕部303A,303Bは、細長い平板状であり、その表面が概ね垂直となり、且つ、フレーム101の側壁部の表面と略同一平面上に位置するように、立設された状態となっている。2本の腕部303A,303Bは、その先端部分において、概ね水平な平面を有する平板状の連結部303Cによって、互いに連結されている。連結部303Cの底面には、プレート104およびサーマルヘッド105が取り付けられている。また、2本の腕部303A,303Bは、その末端部分において、フレーム101の側壁部に軸支されている。これにより、支持部材303は、プレート104およびサーマルヘッド105を支持した状態で、2本の腕部303A,303Bの末端部分を回転軸として、フレーム101に対して上下方向(図中Z軸方向)に回動可能となっている。
支持部材303の連結部303Cには、その前後方向における後部(図中X軸負側の部分)に、舌片部303Dが形成されている。舌片部303Dは、上方から平面視したときに、左右方向(図中Y軸方向)を長手方向とする、概ね長方形状をなしている。舌片部303Dは、その左右両方の短辺に沿って、溝状に切り欠かれた切り欠き部303Eが設けられることにより、連結部303Cに形成される。舌片部303Dは、X軸正側の長辺部分が固定端となり、X軸負側の長辺部分が自由端となって、上下方向に撓むことができるようになっている。
連結部303Cの裏面側には、プレート104およびサーマルヘッド105が設けられており、サーマルヘッド105は、プレート104の裏面に固定されている。プレート104は、連結部303Cの舌片部303Dに対し、当該舌片部303Dを上方から貫通する固定ネジ103Bによってネジ止め固定される。これにより、連結部303Cは、プレート104とともに、サーマルヘッド105を支持するとともに、その舌片部303Dが上下方向に撓むことにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を変更できるようになっている。
連結部303Cは、その左右方向(図中Y軸方向)における、舌片部303Dの両外側に、調整ネジ103Cが取り付けられている。調整ネジ103Cは、連結部303Cを上方から貫通して、その先端面が、プレート104の上面に当接するように、連結部303Cに取り付けられている。連結部303Cの裏面からの調整ネジ103Cの突出量は、調整ネジ103Cの回転によって調整可能である。本実施形態のサーマルプリンタ300は、調整ネジ103Cの突出量を調整することにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を調整できるようになっている。
なお、支持部材303は、圧接スプリング109によって、フレーム101に対して閉じた状態を維持する。圧接スプリング109は、一端が支持部材303の先端部分に掛止され、他端がフレーム101に掛止される。これにより、圧接スプリング109は、支持部材303をフレーム101側に下方に付勢し、支持部材303が閉じた状態を保持する。支持部材303が閉じた状態において、サーマルヘッド105とプラテンローラ102との間の隙間寸法は、適切な寸法に保たれる。
(サーマルヘッド105の角度調整方法)
次に、図17を参照して、サーマルプリンタ300におけるサーマルヘッド105の角度調整方法について、具体的に説明する。図17は、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300におけるサーマルヘッド105の角度調整動作を説明するための図である。図17Aは、サーマルヘッド105の角度調整前の状態を表しており、図17Bは、サーマルヘッド105の角度調整後の状態を表している。なお、図17では、説明をわかりやすくするために、支持部材303、プレート104、およびサーマルヘッド105を背面側(図中X軸負側)から示しており、それ以外の構成部品については、図示を省略している。また、この図17Bにおいても、説明をわかり易くするために、サーマルヘッド105の角度を図17Aから大きく変更したものを表している。
図17に示すように、プレート104およびサーマルヘッド105は、連結部303Cの舌片部303Dに対してネジ止め固定されている。これにより、プレート104およびサーマルヘッド105は、舌片部303Dが上下方向に撓むのに伴って、角度が変更されるようになっている。
また、図17に示すように、連結部303Cは、その左右方向(図中Y軸方向)における、舌片部303Dの両外側に、調整ネジ103Cが取り付けられている。調整ネジ103Cは、連結部303Cを上方から貫通して、その先端面が、連結部303Cの舌片部303Dに固定されたプレート104の上面に当接するように、連結部303Cに設けられている。連結部303Cの裏面からの調整ネジ103Cの突出量は、調整ネジ103Cの回転によって調整可能である。本実施形態のサーマルプリンタ300は、調整ネジ103Cの突出量を調整することにより、プレート104およびサーマルヘッド105の角度を調整できるようになっている。
例えば、図17Aに示す状態から、図17Bに示すように、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て時計回り(図中矢印K方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が徐々に増加し(図中矢印L)、これにより、プレート104が、徐々に下方へ付勢されることとなる。プレート104は、上下方向に可撓性を有する舌片部303Dに固定されているため、舌片部303Dを下方へ撓ませることにより(図中矢印M)、自身も下方へ傾くことができるようになっている。その結果、連結部303Cの舌片部303Dに保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、下方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
反対に、図17Bに示す状態から、調整ネジ103Cを、上方(図中Z軸正方向)から見て反時計回り(図中矢印Kの反対方向)に回転させることにより、調整ネジ103Cの下方への突出量が徐々に減少し(図中矢印Lの反対方向)、これにより、プレート104に対する下方への付勢が、徐々に解消されることとなる。このとき、舌片部303Dの下方への撓みが徐々に解消されることにより(図中矢印Mの反対方向)、プレート104は、下方への傾きが徐々に解消されることとなる。その結果、連結部303Cの舌片部303Dに保持されているプレート104およびサーマルヘッド105が、上方に傾きが変化して、その角度が調整されることとなる。
以上説明したように、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、サーマルヘッド105をフレーム101に対して回動可能な構成としつつ、支持部材303において、調整ネジ103Cの突出量を調整して、舌片部303Dの撓み量を調整することにより、支持部材303に対するサーマルヘッド105の角度調整を行うことができる。したがって、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300によれば、サーマルヘッド105の角度調整を、比較的簡易な構成により実現することが可能である。
特に、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、支持部材303の全体を撓ませることなく、舌片部303Dのみを撓ませることができるため、プレート104およびサーマルヘッド105の角度調整を可能としつつ、当該角度調整によってその他の部品に及ぼす影響(例えば、歪み等)を軽減することができる。
また、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、支持部材303全体の高さ位置が固定であり、且つ、サーマルヘッド105の角度調整が、舌片部303Dの下方への撓み量を調整することによって行われるため、例えば、当該サーマルプリンタ300を筐体等に搭載する際に、支持部材303の上方にいわゆる逃げスペースを設ける必要がなく、よって、筐体等におけるスペース的な制約を軽減することができる。
さらに、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、支持部材303をフレーム101に取り付けない状態で、支持部材303に対する、サーマルヘッド105の角度調整を行うことができる。このため、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300は、例えば、フレーム101の部品精度等の影響を受けることなく、サーマルヘッド105の角度調整を高精度に行うことができる。また、例えば、サーマルヘッド105の角度測定を行う際に、その測定位置に関して、フレーム101の制約を受けることがない。すなわち、フレーム101との干渉を回避して、サーマルヘッド105の角度測定を行うための、特別な構造体を設ける必要がない。
なお、第3実施形態に係るサーマルプリンタ300において、「支持手段」は、支持部材303がこれに相当し、「調整手段」は、調整ネジ103Cがこれに相当し、調整手段によって高さ位置が調整される「調整部」および部分的に撓むことが可能な「可撓部」は、舌片部303Dがこれに相当する。
(サーマルヘッド105の反りの調整方法)
以下、第1実施形態のサーマルプリンタ100に適用されている、サーマルヘッド105の反り調整機構について説明する。なお、当該反り調整機構は、第2実施形態のサーマルプリンタ200にも適用されている。また、上記第3実施形態のサーマルプリンタ300には、当該反り調整機構は適用されていないが、サーマルプリンタ300にも、当該反り調整機構を適用することは可能である。
図18は、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100におけるサーマルヘッド105の角度調整動作を模式的に説明するための図である。図18Aは、サーマルヘッド105の反りが調整されていない状態を示している。図18Bは、サーマルヘッド105の反りが調整された状態を示している。
第1実施形態に係るサーマルプリンタ100において、プラテンローラ102は、左右方向(図中Y軸方向)に比較的長く、且つ、その両端部のみがフレーム101に支持されているため、サーマルヘッド105を押し当てたときに、その左右方向(図中Y軸方向)における中央部が、下方へ撓んでしまう虞がある。この場合、感熱紙Pの左右方向(図中Y軸方向)における中央部において、サーマルヘッド105の押圧力が減少してしまい、印刷濃度が低くなってしまう虞がある。
そこで、第1実施形態に係るサーマルプリンタ100は、図18Bに示すように、支持部材103の左右方向(図中Y軸方向)における中央部に設けられている調整ネジ103F(「第2の調整手段」の一例)によって、プレート104とともにサーマルヘッド105の中央部を下方へ押し下げることにより、サーマルヘッド105の中央部を下方へ反らすことが可能である。これにより、プラテンローラ102が下方に撓んでしまうことによるサーマルヘッド105の押圧力の減少分を補うことができ、感熱紙Pの左右方向(図中Y軸方向)における中央部において、印刷濃度が低くなってしまうといった事象を解消することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記第1,第2,第3実施形態において、調整ネジ103Cは、支持部材103,203,303に直接的に設けられているものであってもよく、支持部材103,203,303に取り付けられた他の部品に設けられているものであってもよい。
また、例えば、上記第1実施形態において、調整ネジ103Cの先端部を、フレーム101に直接的に当接させてもよく、フレーム101に取り付けられた他の部品に当接させるようにしてもよい。但し、いずれの場合も、特許請求の範囲に記載の「フレームに突き当てる」の範疇に含まれる。
また、例えば、上記第2,第3実施形態において、調整ネジ103Cの先端部を、プレート104に直接的に当接させてもよく、プレート104に取り付けられた他の部品(例えば、サーマルヘッド105等)に当接させるようにしてもよい。但し、いずれの場合も、特許請求の範囲に記載の「サーマルヘッドに突き当てる」の範疇に含まれる。
また、例えば、上記第1,第2,第3実施形態では、単一の部材からなる支持部材103,203,303を、「支持手段」に相当するものとしているが、複数の部材が組み合わされてなるものを、「支持手段」に相当するものとしてもよい。
また、「支持手段」は、サーマルヘッドを直接的に支持するものに限らず、上記各実施形態で説明したように、サーマルヘッドを他の構成部材(例えば、プレート)を介して間接的に支持するものであってもよい。
本国際出願は、2017年11月15日に出願した日本国特許出願第2017−220373号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願の全内容を本国際出願に援用する。
100 サーマルプリンタ
101 フレーム
102 プラテンローラ
103 支持部材
103A 固定ネジ
103B 固定ネジ
103C 調整ネジ
103D 開口部(加工部)
103E 軸部
103F 調整ネジ
104 プレート
105 サーマルヘッド
106 FPC
107 給紙ガイド
108 給紙ローラ
200 サーマルプリンタ
203 支持部材
203A 舌片部
203B 切り欠き部
300 サーマルプリンタ
303 支持部材
303A,303B 腕部
303C 連結部
303D 舌片部
303E 切り欠き部

Claims (8)

  1. フレームと、
    前記フレームに回転可能に支持されたプラテンローラと、
    前記プラテンローラと対向して設けられたサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを上方から支持する支持手段と、
    を備え、
    前記支持手段は、
    調整手段によって高さ位置が調整可能な調整部を有しており、前記調整手段によって前記調整部の高さ位置を調整して、当該支持手段の少なくとも一部を変形させることにより、前記サーマルヘッドの角度が調整可能であり、
    前記支持手段は、
    前記調整手段の先端部を、前記フレームに突き当てつつ、当該調整手段の突出量を調整することにより、前記調整部の高さ位置を調整可能である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記支持手段は、
    固定手段によって前記フレームに固定される固定部の周囲に、当該固定部の捻れ剛性を部分的に弱めるための加工部を有している
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記支持手段において、
    前記固定部は、前記サーマルヘッドの短手方向と平行な方向における、前記サーマルヘッドに近い側の端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. フレームと、
    前記フレームに回転可能に支持されたプラテンローラと、
    前記プラテンローラと対向して設けられたサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを上方から支持する支持手段と、
    を備え、
    前記支持手段は、
    調整手段によって高さ位置が調整可能な調整部を有しており、前記調整手段によって前記調整部の高さ位置を調整して、当該支持手段の少なくとも一部を変形させることにより、前記サーマルヘッドの角度が調整可能であり、
    前記支持手段は、
    その一部に切り欠き部が形成されたことにより、部分的に撓むことが可能な可撓部を、前記調整部として有し、当該可撓部によって前記サーマルヘッドを支持し、
    前記調整手段の先端部を、前記サーマルヘッドに突き当てつつ、当該調整手段の突出量を調整して、前記可撓部を変形させることにより、前記サーマルヘッドの角度が調整可能であり、
    前記可撓部は、固定端および自由端を有する舌片状であり、
    前記切り欠き部は、前記可撓部の前記固定端を除く外周縁部に沿って形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記支持手段は、前記サーマルヘッドの短手方向と平行な方向における、前記サーマルヘッドに近い側の端部に設けられた固定部において、固定手段によって、前記フレームに固定されている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記支持手段は、前記フレームに軸支された腕部を有しており、前記フレームに対して前記サーマルヘッドを回動可能に支持する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記支持手段は、前記サーマルヘッドの長手方向と平行な方向における中央部に、前記サーマルヘッドの反りを調整可能な第2の調整手段を有する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記調整手段は、ネジである
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
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