JP6929248B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、回転操作可能なステアリングハンドルを備える作業車に関する。
上記のような作業車として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この作業車においては、オペレータがステアリングハンドル(特許文献1では「操縦ハンドル」)を回転操作すると、左右の車輪の姿勢が変化する。これにより、旋回走行が可能である。
特開2004−17933号公報
特許文献1においては、車輪の操向切れ角を検知するための構造については記載されていない。ここで、特許文献1に記載の作業車において、車輪の操向切れ角を算出するために、ステアリングシャフト(特許文献1では「ステアリング軸」)の回転角度を検知する回転センサを備える構成が考えられる。
一般に、作業車のステアリングハンドル及びステアリングシャフトは、直進状態に対応する回転位置から、左右にそれぞれ360度以上の回転が可能であるように構成されている。そのため、上述のように、ステアリングシャフトの回転角度を検知する回転センサを備える構成においては、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要がある。
ここで、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサは、比較的高価である。従って、上述のように、ステアリングシャフトの回転角度を検知する回転センサを備える構成では、作業車の製造コストが増大しがちである。
本発明の目的は、車輪の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい作業車を提供することである。
本発明の特徴は、回転操作可能なステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、前記ガイド溝は、主溝部と、前記主溝部に接続する終端溝部と、を有しており、前記終端溝部は、前記ガイド溝における端部に設けられると共に、前記主溝部から前記筒状部材沿いに遠い位置ほど浅くなるように形成されていることにある。
本発明であれば、第2回転部は、第1回転部の回転に応じて回転する。そのため、検知部によって検知された第2回転部の回転量に基づいて、車輪の操向切れ角を算出することが可能となる。
しかも、本発明であれば、第1回転部からの回転力は、減速されて第2回転部に伝達される。これにより、第1回転部が回転した際、第2回転部の回転量は、第1回転部の回転量よりも小さくなる。例えば、第1回転部が360度回転した際、第2回転部の回転量は、360度よりも小さくなる。その結果、第2回転部の回転量の最大値は、第1回転部の回転量の最大値よりも小さくなる。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が比較的狭い回転センサを採用することが許容される。即ち、本発明であれば、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要が生じにくくなる。これにより、製造コストの増大を抑制しやすい。
即ち、本発明であれば、車輪の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい作業車を実現できる。
また、本発明であれば、アームの揺動角度の範囲が、基準となる揺動位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である作業車を実現できる。これにより、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である回転センサを採用することが許容される。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度より大きい回転センサを採用する必要のある構成に比べて、製造コストの増大を抑制できる。
オペレータがステアリングハンドルを一方に回転操作し、アームの遊端部がガイド溝の終端に接当した場合に、オペレータがステアリングハンドルをさらに一方に回転操作すると、アームは揺動せず、ガイド溝の終端からアームに比較的大きな応力が加わる。
この応力によりアームが破損することを防ぐため、アームの遊端部がガイド溝の終端に接当したことを検知し、オペレータに警告する構成とすることが考えられる。しかしながら、そのような構成では、製造コストが増大しやすい。
これに対し、本発明であれば、オペレータがステアリングハンドルを一方に回転操作し続けた場合、アームの遊端部の位置は、主溝部から終端溝部へ移動する。ここで、終端溝部においては、主溝部から筒状部材沿いに遠い位置ほど、溝の深さが徐々に浅くなっている。
即ち、アームの遊端部が終端溝部に位置しているとき、オペレータがステアリングハンドルをさらに一方に回転操作すると、アームの遊端部のガイド溝への挿入深さは、徐々に浅くなっていく。そして、アームの遊端部は、ガイド溝から外れる。これにより、ガイド溝の終端からアームに比較的大きな応力が加わる事態を回避することができる。
そのため、上記の構成によれば、アームの遊端部がガイド溝の終端に接当したことを検知し、オペレータに警告する構成とする必要がない。従って、製造コストの増大を抑制することができる。
また、本発明の別の特徴は、回転操作可能なステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、前記ステアリングシャフトは、径方向外側に突出する突出部を有しており、前記筒状部材における径方向内側面に、前記突出部に沿う形状を有する受け部が形成されており、前記突出部と前記受け部とが嵌合していることにある
本発明であれば、第2回転部は、第1回転部の回転に応じて回転する。そのため、検知部によって検知された第2回転部の回転量に基づいて、車輪の操向切れ角を算出することが可能となる。
しかも、本発明であれば、第1回転部からの回転力は、減速されて第2回転部に伝達される。これにより、第1回転部が回転した際、第2回転部の回転量は、第1回転部の回転量よりも小さくなる。例えば、第1回転部が360度回転した際、第2回転部の回転量は、360度よりも小さくなる。その結果、第2回転部の回転量の最大値は、第1回転部の回転量の最大値よりも小さくなる。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が比較的狭い回転センサを採用することが許容される。即ち、本発明であれば、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要が生じにくくなる。これにより、製造コストの増大を抑制しやすい。
即ち、本発明であれば、車輪の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい作業車を実現できる。
また、本発明であれば、アームの揺動角度の範囲が、基準となる揺動位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である作業車を実現できる。これにより、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である回転センサを採用することが許容される。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度より大きい回転センサを採用する必要のある構成に比べて、製造コストの増大を抑制できる。
また、ステアリングシャフトと筒状部材との相対的な回転位置によって、アームの揺動角度と車輪の操向切れ角との対応関係が変化する。そのため、ステアリングシャフトと筒状部材との相対的な回転位置が規定されていない場合、アームの揺動角度に基づいて車輪の操向切れ角を精度良く算出することができない。
ここで、上記の構成によれば、ステアリングシャフトの突出部と、筒状部材の受け部と、が嵌合していることにより、ステアリングシャフトと筒状部材との相対的な回転位置が規定されることとなる。これにより、アームの揺動角度に基づいて車輪の操向切れ角を精度良く算出することが可能となる。
また、本発明の別の特徴は、回転操作可能なステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、前記ステアリングシャフトは、軸小径部と、前記軸小径部に接続すると共に前記軸小径部よりも大径である軸大径部と、を有しており、前記筒状部材は、筒小径部と、前記筒小径部に接続する筒大径部と、を有しており、前記筒大径部の内径は、前記筒小径部の内径よりも大きく、前記軸大径部と前記筒大径部とが嵌合し、且つ、前記軸小径部と前記筒小径部とが嵌合していることにある
本発明であれば、第2回転部は、第1回転部の回転に応じて回転する。そのため、検知部によって検知された第2回転部の回転量に基づいて、車輪の操向切れ角を算出することが可能となる。
しかも、本発明であれば、第1回転部からの回転力は、減速されて第2回転部に伝達される。これにより、第1回転部が回転した際、第2回転部の回転量は、第1回転部の回転量よりも小さくなる。例えば、第1回転部が360度回転した際、第2回転部の回転量は、360度よりも小さくなる。その結果、第2回転部の回転量の最大値は、第1回転部の回転量の最大値よりも小さくなる。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が比較的狭い回転センサを採用することが許容される。即ち、本発明であれば、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要が生じにくくなる。これにより、製造コストの増大を抑制しやすい。
即ち、本発明であれば、車輪の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい作業車を実現できる。
また、本発明であれば、アームの揺動角度の範囲が、基準となる揺動位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である作業車を実現できる。これにより、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である回転センサを採用することが許容される。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度より大きい回転センサを採用する必要のある構成に比べて、製造コストの増大を抑制できる。
また、この構成によれば、軸大径部と筒小径部とが、互いに、ステアリングシャフト及び筒状部材の軸芯方向に接当する。これにより、軸芯方向において、ステアリングシャフトに対する筒状部材の位置決めが容易となる。即ち、ステアリングシャフトに対する筒状部材の組み付け作業が容易となる。
また、本発明の別の特徴は、回転操作可能なステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、前記ステアリングシャフトを支持するステアリングケースを備え、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングケースに形成された貫通孔を通る状態で配置されており、前記筒状部材は、前記貫通孔の下方に配置されており、前記筒状部材の外径は、前記貫通孔よりも大きいことにある
本発明であれば、第2回転部は、第1回転部の回転に応じて回転する。そのため、検知部によって検知された第2回転部の回転量に基づいて、車輪の操向切れ角を算出することが可能となる。
しかも、本発明であれば、第1回転部からの回転力は、減速されて第2回転部に伝達される。これにより、第1回転部が回転した際、第2回転部の回転量は、第1回転部の回転量よりも小さくなる。例えば、第1回転部が360度回転した際、第2回転部の回転量は、360度よりも小さくなる。その結果、第2回転部の回転量の最大値は、第1回転部の回転量の最大値よりも小さくなる。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が比較的狭い回転センサを採用することが許容される。即ち、本発明であれば、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要が生じにくくなる。これにより、製造コストの増大を抑制しやすい。
即ち、本発明であれば、車輪の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい作業車を実現できる。
また、本発明であれば、アームの揺動角度の範囲が、基準となる揺動位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である作業車を実現できる。これにより、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度以内である回転センサを採用することが許容される。
従って、検知部として、検知可能な回転角度の範囲が、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ90度より大きい回転センサを採用する必要のある構成に比べて、製造コストの増大を抑制できる。
また、この構成によれば、筒状部材は貫通孔を通り抜けない。従って、筒状部材がステアリングシャフトに組み付けられていれば、ステアリングシャフトが上方に抜けてしまうことを防止できる。
さらに、本発明において、前記筒状部材は樹脂製であると好適である。
この構成によれば、筒状部材が金属製である場合に比べて、筒状部材の製造が容易となる。
田植機の左側面図である。 ミッションケース、サイドクラッチ等の構成を示す平面図である。 第1ステアリングシャフト、筒状部材等の構成を示す斜視図である。 ミッションケース、ピニオンギヤケース等の構成を示す左側面図である。 ミッションケース、ピニオンギヤケース等の構成を示す分解斜視図である。 第1ステアリングシャフト、筒状部材等の構成を示す側面図である。 第1ステアリングシャフト、筒状部材等の構成を示す縦断側面図である。 主溝部及び終端溝部の構成を示す断面図である。 第1ステアリングシャフトの構成を示す斜視図である。 図9のX−X断面矢視図である。 筒状部材の構成を示す斜視図である。 図6のXII−XII断面矢視図である。 第1別実施形態におけるミッションケース、ピニオンギヤケース等の構成を示す左側面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1、図2、図4、図13に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図2に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図1、図4、図13に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔田植機の全体構成〕
図1及び図2に示すように、乗用型の田植機A(本発明に係る「作業車」に相当)には、左右の前車輪1と、左右の後車輪2と、が設けられている。そして、左右の前車輪1及び左右の後車輪2により、走行機体3が支持されている。
走行機体3の後部には、リンク機構4を介して、植付装置5が支持されている。さらに、走行機体3の後部には、施肥装置9が支持されている。また、走行機体3の前後方向における中央部には、オペレータにより各種の運転操作が行われる運転部6が備えられている。
運転部6は、運転座席61及びステアリングハンドル62を有している。また、運転部6の前方には、ボンネット7が設けられている。ボンネット7の内側には、エンジン8が備えられている。エンジン8は、エンジンフレームEFに支持されている。
図2に示すように、田植機Aは、ミッションケース30、左右の車輪支持ケース31、静油圧式無段変速装置32、サイドクラッチ33を備えている。ミッションケース30は、田植機Aの前部における下部に設けられている。そして、ミッションケース30は、副変速装置及びデフ機構(何れも図示せず)を収容している。
左右の車輪支持ケース31は、それぞれ、ミッションケース30の左右端部に連結している。そして、右側の車輪支持ケース31は右側の前車輪1を支持している。また、左側の車輪支持ケース31は左側の前車輪1を支持している。
エンジン8の駆動力は、静油圧式無段変速装置32へ伝達される。そして、静油圧式無段変速装置32へ伝達された駆動力は、副変速装置及びデフ機構を介して、左右の前車輪1へ伝達される。
また、図2に示すように、田植機Aは、左右のサイドクラッチ33を備えている。エンジン8の駆動力は、左右のサイドクラッチ33を介して、左右の後車輪2へ伝達される。
以上で説明した構成により、左右の前車輪1及び左右の後車輪2は、エンジン8の駆動力によって駆動される。
〔ステアリングハンドルに関する構成〕
ステアリングハンドル62は、オペレータによって回転操作可能である。また、図3に示すように、田植機Aは、第1回転部R1を備えている。第1回転部R1は、ステアリングハンドル62の回転に連動して回転するように構成されている。
詳述すると、第1回転部R1は、第1ステアリングシャフト10(本発明に係る「ステアリングシャフト」に相当)を有している。第1ステアリングシャフト10は、ステアリングハンドル62に連係されている。
また、田植機Aは、第2ステアリングシャフト11を備えている。図4及び図5に示すように、第2ステアリングシャフト11は、軸ケースCAの内側を通るように配置されている。第1ステアリングシャフト10は、パワーステアリング機構PS(図3を参照)を介して、第2ステアリングシャフト11に連係されている。そして、オペレータがステアリングハンドル62を回転させると、第1ステアリングシャフト10及び第2ステアリングシャフト11は、ステアリングハンドル62と同じ方向に回転する。
尚、本実施形態においては、第1回転部R1は、第1ステアリングシャフト10以外の部材を有していない。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第1回転部R1は、第1ステアリングシャフト10以外の部材を有していても良い。
また、図4に示すように、第2ステアリングシャフト11の下端部には、ピニオンギヤ12が連結されている。第2ステアリングシャフト11とピニオンギヤ12とは、一体的に回転する。この構成により、オペレータがステアリングハンドル62を回転させると、ピニオンギヤ12がステアリングハンドル62と同じ方向に回転する。
図2及び図4に示すように、ピニオンギヤ12の前側には、ラックギヤ13が配置されている。ラックギヤ13は、ピニオンギヤ12に咬み合う状態で設けられている。また、ラックギヤ13は、機体左右方向に延びている。そして、ラックギヤ13は、ピニオンギヤ12の回転に応じて機体左右方向に移動する。
図2に示すように、ラックギヤ13の左右両端部には、左右のボールジョイント14が接続している。そして、左右のボールジョイント14における機体左右方向外側の端部には、左右のタイロッド15が接続している。
左右のタイロッド15における機体左右方向外側の端部には、左右のナックルアーム16の前端部が接続している。そして、左右のナックルアーム16には、左右の前車輪1の車軸である前車軸1aが連係している。
この構成により、オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て反時計周りに回転させると、左側のタイロッド15における左端部が左後方に向く。これに伴い、左の前車輪1における前端部は左前方に向く。このとき、右の前車輪1における前端部も左前方に向く。
また、オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て時計周りに回転させると、右側のタイロッド15における右端部が右後方に向く。これに伴い、右の前車輪1における前端部は右前方に向く。このとき、左の前車輪1における前端部も右前方に向く。
尚、ラックギヤ13が中立姿勢であるとき、左右の前車輪1も中立姿勢である。このとき、左右の前車輪1は、図2に示す前車輪回転軸芯Y周りに回転する。そして、このとき、田植機Aは前方へ走行する。
図2に示すように、左右のナックルアーム16における後端部には、それぞれ、操作ピン17が固定されている。また、左右のサイドクラッチ33は、それぞれ、クラッチアーム33aを有している。クラッチアーム33aが操作されることにより、サイドクラッチ33は、動力伝達状態と動力遮断状態との間で切り替わる。
そして、右側の操作ピン17と左側のクラッチアーム33aとは、第1連係ロッド18によって連係されている。また、左側の操作ピン17と右側のクラッチアーム33aとは、第2連係ロッド19によって連係されている。
より具体的には、第1連係ロッド18の前端部には、第1ロッド長孔18aが形成されている。右側の操作ピン17は、第1ロッド長孔18aに挿入されている。そして、第1連係ロッド18の後端部は、左側のクラッチアーム33aに接続されている。
また、第2連係ロッド19の前端部には、第2ロッド長孔19aが形成されている。左側の操作ピン17は、第2ロッド長孔19aに挿入されている。そして、第2連係ロッド19の後端部は、右側のクラッチアーム33aに接続されている。
この構成により、オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て反時計周りに回転させると、右側のナックルアーム16の姿勢変更に伴って、右側の操作ピン17により、第1連係ロッド18が引っ張られる。これにより、左側のクラッチアーム33aが操作される。その結果、左側のサイドクラッチ33は、動力伝達状態から動力遮断状態へ切り替わると共に、左側の後車輪2は自由回転状態となる。
また、オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て時計周りに回転させると、左側のナックルアーム16の姿勢変更に伴って、左側の操作ピン17により、第2連係ロッド19が引っ張られる。これにより、右側のクラッチアーム33aが操作される。その結果、右側のサイドクラッチ33は、動力伝達状態から動力遮断状態へ切り替わると共に、右側の後車輪2は自由回転状態となる。
〔ミッションケースの構成〕
図5に示すように、ミッションケース30の前部には、上下方向に延びる凹部30aが形成されている。凹部30aは、ミッションケース30の外壁の一部がミッションケース30の内側へ向かって凹入することにより形成されている。
また、図5に示すように、静油圧式無段変速装置32は、複数のボルトb1により、ミッションケース30に左方から取り付けられている。
そして、第2ステアリングシャフト11は、凹部30a及び静油圧式無段変速装置32によって囲まれた空間を通る状態で配置されている。ここで、凹部30a及び静油圧式無段変速装置32によって囲まれた空間は、ミッションケース30の外側である。即ち、この構成により、第2ステアリングシャフト11は、ミッションケース30の内部を通過しない状態で配置されている。
〔ピニオンギヤケースの構成〕
図5に示すように、エンジンフレームEFは、複数のボルトb2により、ミッションケース30の前端部に前方から取り付けられている。そして、エンジンフレームEFの後端部における下部には、ピニオンギヤケース40が取り付けられている。図2及び図4に示すように、ピニオンギヤケース40は、ピニオンギヤ12及びラックギヤ13を収容している。
ピニオンギヤケース40の取り付け構造について詳述すると、図4及び図5に示すように、ピニオンギヤケース40は、第1締結部材55及び第2締結部材56によって、エンジンフレームEFに締結されている。
第1締結部材55は、ピニオンギヤケース40とエンジンフレームEFとを上下方向に締結している。また、第2締結部材56は、ピニオンギヤケース40とエンジンフレームEFとを左右方向に締結している。
また、図2に示すように、ラックギヤ13の左右両端部とピニオンギヤケース40とに亘って、左右の第1カバー部材43が設けられている。左右の第1カバー部材43は、ゴム製であると共に、ジャバラ状に形成されており、機体左右方向に伸縮可能である。
左右の第1カバー部材43によって、ラックギヤ13に水や土等が付着することが防止される。
また、図4に示すように、ピニオンギヤケース40の下端には、複数のボルトb3により、蓋部材41が締結されている。
〔ロックピンに関する構成〕
図1に示すように、田植機Aは、操作アーム70及びセンターマスコット71を備えている。
操作アーム70は、操作アーム揺動軸芯70a周りに揺動可能に構成されている。そして、操作アーム70は、図1に示すように起立した格納姿勢と、前方に倒れた使用姿勢と、の間で姿勢変更可能である。
田植機Aが段差等を越える必要がある場合、オペレータは、田植機Aから地上に降りて、操作アーム70を使用姿勢へ姿勢変更することにより、操作アーム70を掴んで田植機Aの姿勢が安定するように支えることができる。これにより、田植機Aは、安定して段差等を越えることができる。
また、センターマスコット71は、操作アーム70の上端部に取り付けられている。
ここで、図2及び図4に示すように、田植機Aは、ロックピン72を備えている。ロックピン72は、第1付勢部材(図示せず)により、機体前方へ付勢されている。また、ロックピン72は、ラックギヤ13に対して、ピニオンギヤ12とは反対側に位置している。
また、第1付勢部材は、第2カバー部材74により囲まれている。第2カバー部材74は、ゴム製であると共に、ジャバラ状に形成されており、機体前後方向に伸縮可能である。
第2カバー部材74によって、第1付勢部材に水や土等が付着することが防止される。
ロックピン72は、図1に示した操作アーム70と連係されている。操作アーム70が格納姿勢から使用姿勢へ姿勢変更されると、ロックピン72は、第1付勢部材の付勢力に抗して、機体後方へ移動する。これにより、ロックピン72は、ラックギヤ13の前端部に形成されている嵌合部(図示せず)に嵌合する。これにより、ラックギヤ13はロックされ、左右の前車輪1は中立姿勢でロックされる。
また、操作アーム70が使用姿勢から格納姿勢へ姿勢変更されると、ロックピン72は、嵌合部から引き抜かれる。これにより、ラックギヤ13のロックは解除され、左右の前車輪1の中立姿勢でのロックは解除される。
尚、図2及び図4に示すように、ラックギヤ13は、前車軸1aよりも前側に配置されている。これにより、ラックギヤ13が前車軸1aよりも後側に配置されている場合に比べて、操作アーム70とラックギヤ13とが近接するため、操作アーム70と、ラックギヤ13と、を容易に連係させることができる。
〔車輪の操向切れ角の算出に関する構成〕
図3に示すように、田植機Aは、第2回転部R2と、減速機構DMと、検知部Sと、を備えている。減速機構DMは、第1回転部R1からの回転力を減速して第2回転部R2に伝達する。そして、検知部Sは、第2回転部R2の回転量を検知する。
詳述すると、第2回転部R2は、アーム20を有している。また、田植機Aは、ステアリングケース22を備えている。ステアリングケース22は、パワーステアリング機構PSの上部に固定されていると共に、第1ステアリングシャフト10を支持している。そして、アーム20の一端部は、ステアリングケース22に、回転可能な状態で支持されている。
図3及び図6に示すように、アーム20は、揺動軸芯Q1周りに揺動可能である。揺動軸芯Q1は、第1ステアリングシャフト10の回転軸芯Q2の延びる方向に対して垂直な方向に延びている。
尚、本明細書において、「揺動」は、「回転」の一種である。本明細書における「揺動」とは、比較的長尺の部材における一端部が回転可能に支持されている場合に、この長尺の部材が、支持された箇所を中心に回転することを意味する。
また、図3に示すように、減速機構DMは、筒状部材21を有している。筒状部材21は樹脂製である。また、図7に示すように、筒状部材21には、第1ステアリングシャフト10が挿入される。そして、筒状部材21は、回転軸芯Q2周りに第1ステアリングシャフト10と一体回転する。
尚、本実施形態においては、第2回転部R2は、アーム20以外の部材を有していない。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第2回転部R2は、アーム20以外の部材を有していても良い。
また、本実施形態においては、減速機構DMは、筒状部材21以外の部材を有していない。しかしながら、本発明はこれに限定されず、減速機構DMは、筒状部材21以外の部材を有していても良い。
図3、図6、図7に示すように、筒状部材21における径方向外側面には、螺旋状のガイド溝23が形成されている。また、図7に示すように、アーム20の遊端部には、突起20aが設けられている。そして、突起20aは、ガイド溝23に挿入されている。即ち、アーム20の遊端部は、ガイド溝23に挿入されている。
また、検知部Sは、アーム20の揺動角度を検知する。本実施形態において、検知部Sは、ポテンショメータにより構成されている。
オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て時計周りに回転させると、第1ステアリングシャフト10及び筒状部材21は、図3に示す矢印D1の向きに回転する。これにより、図6に示すように、アーム20は上側に揺動する。
また、オペレータがステアリングハンドル62を運転座席61から見て反時計周りに回転させると、第1ステアリングシャフト10及び筒状部材21は、図3に示す矢印D2の向きに回転する。これにより、図6に示すように、アーム20は下側に揺動する。
図6に示すように、ステアリングハンドル62の操作位置が中立位置であるとき、アーム20の揺動位置は位置T1である。また、ステアリングハンドル62が時計周りに限界まで回転した状態であるとき、アーム20の揺動位置は位置T2である。また、ステアリングハンドル62が反時計周りに限界まで回転した状態であるとき、アーム20の揺動位置は位置T3である。
ここで、本実施形態において、ステアリングハンドル62は、中立位置から時計周り及び反時計周りのそれぞれに、1回転以上回転可能に構成されている。即ち、ステアリングハンドル62が中立位置から時計周りまたは反時計周りに限界まで回転した場合、第1ステアリングシャフト10は、360度以上回転することとなる。
これに対し、図6に示すように、アーム20の位置T1から位置T2または位置T3までの揺動角度は、90度より小さい。即ち、第1ステアリングシャフト10が回転した際、アーム20の回転量は、第1ステアリングシャフト10の回転量よりも小さくなる。
このように、筒状部材21のガイド溝23によって、第1ステアリングシャフト10の回転力が減速されてアーム20に伝達される。
そして、検知部Sにより検知されたアーム20の揺動角度は、田植機Aに備わる制御装置(図示せず)に送信される。制御装置は、受け取ったアーム20の揺動角度に基づいて、左右の前車輪1の切れ角を算出する。
〔ガイド溝の構成〕
図8に示すように、ガイド溝23は、主溝部23a及び終端溝部23bを有している。終端溝部23bは、主溝部23aに接続している。また、終端溝部23bは、ガイド溝23における両端部に設けられている。
主溝部23aにおいては、位置によらず、溝の深さは一定である。また、終端溝部23bは、主溝部23aから筒状部材21沿いに遠い位置ほど、溝の深さが浅くなるように形成されている。
尚、本実施形態では、終端溝部23bにおいて、主溝部23aに最も近い位置の溝の深さは、主溝部23aの溝の深さと同一である。また、終端溝部23bにおいて、主溝部23aから筒状部材21沿いに最も遠い位置の溝の深さは0(ゼロ)である。
〔第1ステアリングシャフト及び筒状部材の構成〕
図9及び図10に示すように、第1ステアリングシャフト10は、軸小径部10b、軸大径部10c、2つの突出部10aを有している。軸小径部10b及び軸大径部10cは、第1ステアリングシャフト10の下端部に形成されている。そして、2つの突出部10aは、軸小径部10bに形成されている。また、2つの突出部10aは、それぞれ、径方向外側に突出している。
図11に示すように、筒状部材21における径方向内側面には、2つの受け部21aが形成されている。2つの受け部21aは、それぞれ、突出部10aに沿う形状を有している。
そして、図12に示すように、筒状部材21が第1ステアリングシャフト10に組み付けられた状態において、2つの突出部10aと、2つの受け部21aと、が嵌合している。
また、図7、図9、図10に示すように、軸大径部10cは、軸小径部10bに下方から接続している。また、軸大径部10cは、軸小径部10bよりも大径である。尚、本実施形態において、軸小径部10bと軸大径部10cとは一体形成されている。
また、図7に示すように、筒状部材21は、筒大径部21bと、筒小径部21cと、を有している。筒大径部21bは、筒小径部21cに下方から接続している。また、筒大径部21bの内径は、筒小径部21cの内径よりも大きい。尚、本実施形態において、筒大径部21bと筒小径部21cとは一体形成されている。
そして、筒状部材21が第1ステアリングシャフト10に組み付けられた状態において、軸大径部10cと筒大径部21bとが嵌合している。また、軸小径部10bと筒小径部21cとが嵌合している。
また、図7に示すように、ステアリングケース22における上部には、貫通孔22aが形成されている。そして、貫通孔22aに、上方から筒状ケース24が接続している。
第1ステアリングシャフト10は、ステアリングケース22及び筒状ケース24によって覆われている。また、第1ステアリングシャフト10は、貫通孔22aを通る状態で配置されている。
筒状部材21は、貫通孔22aの下方に配置されている。そして、筒状部材21の外径X1は、貫通孔22aの径X2よりも大きい。
以上で説明した構成によれば、第2回転部R2は、第1回転部R1の回転に応じて回転する。そのため、検知部Sによって検知された第2回転部R2の回転量に基づいて、左右の前車輪1の操向切れ角を算出することが可能となる。
しかも、以上で説明した構成であれば、第1回転部R1からの回転力は、減速されて第2回転部R2に伝達される。これにより、第1回転部R1が回転した際、第2回転部R2の回転量は、第1回転部R1の回転量よりも小さくなる。例えば、第1回転部R1が360度回転した際、第2回転部R2の回転量は、360度よりも小さくなる。その結果、第2回転部R2の回転量の最大値は、第1回転部R1の回転量の最大値よりも小さくなる。
従って、検知部Sとして、検知可能な回転角度の範囲が比較的狭い回転センサを採用することが許容される。即ち、以上で説明した構成であれば、基準となる回転位置から一方及び他方にそれぞれ360度以上の回転角度を検知可能な回転センサを備える必要が生じにくくなる。これにより、製造コストの増大を抑制しやすい。
即ち、以上で説明した構成であれば、左右の前車輪1の操向切れ角を算出可能でありながら、製造コストの増大を抑制しやすい田植機Aを実現できる。
〔第1別実施形態〕
図4に示すように、上記実施形態においては、ピニオンギヤケース40の下端には、複数のボルトb3により、蓋部材41が締結されている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図13は、本発明に係る第1別実施形態におけるピニオンギヤケース40等の構成を示している。図13に示すように、本発明に係る第1別実施形態においては、蓋部材41に代えて、蓋部材51が設けられている。
蓋部材51は、蓋本体部51a及び延出部51bを有している。蓋本体部51aは、複数のボルトb3により、ピニオンギヤケース40の下端に締結されている。
延出部51bは、蓋本体部51aの前端から上前方に延出している。そして、延出部51bの前端部は、ボルトb4により、エンジンフレームEFに締結されている。
この構成により、ピニオンギヤケース40が強固に支持される。
尚、以上に記載した各実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)オペレータがステアリングハンドル62を回転させた場合に左右の後車輪2の姿勢が変化するように構成されていても良い。その場合、検知部Sにより検知されたアーム20の揺動角度に基づいて、左右の後車輪2の操向切れ角を算出することができる。
(2)ロックピン72は設けられていなくても良い。
(3)筒状部材21は、樹脂以外の素材から作られていても良い。例えば、筒状部材21は、金属製であっても良い。
(4)筒状部材21の外径X1は、貫通孔22aの径X2より小さくても良い。
(5)ステアリングケース22は、設けられていなくても良い。
(6)第1ステアリングシャフト10は、軸小径部10b及び軸大径部10cを有していなくても良い。
(7)筒状部材21は、筒大径部21b及び筒小径部21cを有していなくても良い。
(8)第1ステアリングシャフト10の有する突出部10aの個数は、1つでも良いし、3つ以上でも良い。また、第1ステアリングシャフト10は、突出部10aを有していなくても良い。
(9)筒状部材21に形成される受け部21aの個数は、1つでも良いし、3つ以上でも良い。また、筒状部材21に受け部21aが形成されていなくても良い。
(10)終端溝部23bにおける溝の深さは、位置によらず一定であっても良い。
(11)第1回転部R1は、第1ステアリングシャフト10を有していなくても良い。第1回転部R1は、ステアリングハンドル62の回転に連動して回転する部材であれば、いかなる部材であっても良い。
(12)第2回転部R2は、アーム20を有していなくても良い。第2回転部R2は、第1回転部R1からの回転力が伝達される部材であれば、いかなる部材であっても良い。
(13)減速機構DMは、筒状部材21を有していなくても良い。減速機構DMは、第1回転部R1からの回転力を減速して第2回転部R2に伝達する部材であれば、いかなる部材であっても良い。例えば、減速機構DMは、第1回転部R1からの回転力を減速して第2回転部R2に伝達するギヤ機構であっても良い。
(14)上記実施形態においては、図12に示すように、筒状部材21が第1ステアリングシャフト10に組み付けられた状態において、2つの突出部10aと、2つの受け部21aと、が嵌合している。これにより、第1ステアリングシャフト10と筒状部材21との相対的な回転位置が規定されることとなる。しかしながら、この構成に代えて、筒状部材21に印が設けられていても良い。この印を参照して筒状部材21を第1ステアリングシャフト10に組み付けることにより、第1ステアリングシャフト10と筒状部材21との相対的な回転位置を規定することができる。
(15)アーム20に代えて、ガイド溝23にガイドされるピン状の部材が設けられると共に、ガイド溝23が終端溝部23bを有していない構成であっても良い。この構成によれば、オペレータがステアリングハンドル62を回転操作した場合に、回転操作量が所定量に達すると、ピン状の部材がガイド溝23の終端に接当する。これにより、ステアリングハンドル62の回転限界が規定されることとなる。そして、ステアリングハンドル62の回転限界が規定されることにより、ステアリング機構が保護される。
本発明は、田植機以外にも、トラクタ、コンバイン、建設作業車等の種々の作業車に利用できる。
10 第1ステアリングシャフト(ステアリングシャフト)
10a 突出部
10b 軸小径部
10c 軸大径部
20 アーム
21 筒状部材
21a 受け部
21b 筒大径部
21c 筒小径部
22 ステアリングケース
22a 貫通孔
23 ガイド溝
23a 主溝部
23b 終端溝部
62 ステアリングハンドル
A 田植機(作業車)
DM 減速機構
Q1 揺動軸芯
Q2 回転軸芯
R1 第1回転部
R2 第2回転部
S 検知部

Claims (5)

  1. 回転操作可能なステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、
    前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、
    前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え
    前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、
    前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、
    前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、
    前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、
    前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、
    前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、
    前記ガイド溝は、主溝部と、前記主溝部に接続する終端溝部と、を有しており、
    前記終端溝部は、前記ガイド溝における端部に設けられると共に、前記主溝部から前記筒状部材沿いに遠い位置ほど浅くなるように形成されている作業車。
  2. 回転操作可能なステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、
    前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、
    前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、
    前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、
    前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、
    前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、
    前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、
    前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、
    前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、
    前記ステアリングシャフトは、径方向外側に突出する突出部を有しており、
    前記筒状部材における径方向内側面に、前記突出部に沿う形状を有する受け部が形成されており、
    前記突出部と前記受け部とが嵌合している作業車。
  3. 回転操作可能なステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、
    前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、
    前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、
    前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、
    前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、
    前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、
    前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、
    前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、
    前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、
    前記ステアリングシャフトは、軸小径部と、前記軸小径部に接続すると共に前記軸小径部よりも大径である軸大径部と、を有しており、
    前記筒状部材は、筒小径部と、前記筒小径部に接続する筒大径部と、を有しており、
    前記筒大径部の内径は、前記筒小径部の内径よりも大きく、
    前記軸大径部と前記筒大径部とが嵌合し、且つ、前記軸小径部と前記筒小径部とが嵌合している作業車。
  4. 回転操作可能なステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの回転に連動して回転する第1回転部と、
    前記第1回転部からの回転力を減速して第2回転部に伝達する減速機構と、
    前記第2回転部の回転量を検知する検知部と、を備え、
    前記第1回転部は、前記ステアリングハンドルに連係したステアリングシャフトを有しており、
    前記第2回転部は、前記ステアリングシャフトの回転軸芯に対して垂直に延びる揺動軸芯周りに揺動可能なアームを有しており、
    前記減速機構は、前記ステアリングシャフトが挿入されると共に前記ステアリングシャフトと一体回転する筒状部材を有しており、
    前記筒状部材における径方向外側面に、螺旋状のガイド溝が形成されており、
    前記アームの遊端部は前記ガイド溝に挿入されており、
    前記検知部は前記アームの揺動角度を検知するように構成されており、
    前記ステアリングシャフトを支持するステアリングケースを備え、
    前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングケースに形成された貫通孔を通る状態で配置されており、
    前記筒状部材は、前記貫通孔の下方に配置されており、
    前記筒状部材の外径は、前記貫通孔よりも大きい作業車。
  5. 前記筒状部材は樹脂製である請求項からの何れか一項に記載の作業車。
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