以下に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る申請/評価支援システム1の全体構成を示す概略図である。この申請/評価支援システム1は、大学の入学試験において、大学側が主体性や協調性などの受験生の個性を評価するために用いられる。詳細には、申請/評価支援システム1は、大学が選考内容を設定し、受験生が選考内容に対して申請し、大学がその申請を評価することを支援する。
(申請/評価支援システム1の全体構成)
図1に示すように、申請/評価支援システム1は、申請/評価支援システム1の運営者が管理する管理サーバ2と、大学の試験を管理する試験管理者が使用する試験管理者端末3と、受験生の申請を評価する複数の評価担当者が使用する評価担当者端末4−1,・・・,4−Nと、後述する各試験区分に対する評価の責任者である評価責任者が使用する評価責任者端末5と、複数の受験生が使用する受験生端末6−1,6−2,6−3・・・,6−Nと、を有する。
なお、以下の説明では、評価担当者端末4−1,・・・,4−N・・・の各々を区別せずに共通の構成や機能を説明する際には、それぞれを「評価担当者端末4」と総称する。同様に、受験生端末6−1,6−2,6−3・・・,6−Nを「受験生端末6」と総称する。
また、申請/評価支援システム1における試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6の台数は、任意の台数にすることができる。
管理サーバ2は、通信ネットワーク7を介して試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6と接続されている。通信ネットワーク7は、例えば、インターネット、LAN、電話回線、移動体通信網、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、その他の通信回線、またはそれらの組み合わせなどの何れで構成されてもよく、有線であるか無線であるかを問われない。
試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6は、通信ネットワーク7を介して他の通信機器と情報の送受信が可能であり、且つ、受信した情報に基づく画面表示が可能な表示部と、各々の使用者の操作を受け付け可能な入力部とを備える端末装置で構成される。具体的に、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6としては、デスクトップパソコン、ノートパソコン(ノートブック)、タブレット端末、スマートフォン、およびPDA(Personal Digital Assistant)などを用いることができる。
試験管理者端末3では、試験管理者端末3の入力部を介して、選考内容、評価観点、評価者、受験生への設問、および判定方法を設定するための所定操作(入力操作や選択操作)が試験管理者によって行われる。これらの設定内容の詳細は後述するが、ここで各設定内容について簡単に説明する。
選考内容とは、受験生の個性を把握するために、試験管理者である大学側から受験生に対して設定される設問の主題のことである。選考内容として、例えば、特色加点、志望理由、および入学後の学習計画などがある。1つの選考内容に対して、受験生が1つ又は複数の申請を行うことができる。なお、1つの選考内容において、1つ又は複数の設問が設定される。すなわち、選考内容における設問に回答することが、その選考内容に対する申請となる。
評価観点とは、大学側が受験生によってなされた各申請を評価するための観点のことである。評価観点としては、例えば、総合評価、主体性、協調性、およびアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)との整合性などがある。
評価者は、各選考内容に対する申請を評価する教員、および職員(以下、単に「職員」という)で構成され、評価担当者と評価責任者に分かれる。評価担当者は、基本的には受験生の選考内容を個別に評価する担当者のことであり、例えば、学部教員などで構成される。評価責任者は、基本的には、各評価に対して責任を負う立場の者のことであり、例えば学部入試委員長や学部の試験責任者で構成される。
受験生への設問とは、受験生に回答させる事項である。受験生が回答した事項が受験生の申請内容となる。受験生への設問は、選考内容に応じて異なるが、例えば、活動実績の概要、およびその内容に基づく設問などがある。
判定方法とは、評価担当者による評価の結果(評価素点)に基づいて申請の得点を算出する際の算出方法のことである。判定方法の前提となる判定方式として、合算判定とパターン判定とがあり、それぞれの判定方式について詳細な判定方法が設定される。
また、試験管理者端末3では、試験管理者端末3の入力部を介して、受験生が行う各申請、すなわち各評価対象に対して評価担当者を登録するための所定操作(入力操作や選択操作)が試験管理者によって行われる。
受験生端末6では、受験生端末6の入力部に対して、受験生への設問に回答するための所定操作(入力操作や選択操作)が受験生によって行われる。
評価担当者端末4では、評価担当者端末4の入力部に対して、各選考内容に対する申請を採点により評価するための所定操作(入力操作や選択操作)が評価担当者によって行われる。
評価責任者端末5では、評価責任者端末5の入力部に対して、各申請に対する評価を承認して最終確定するための所定操作(入力操作や選択操作)が評価責任者によって行われる。また、評価責任者端末5では、承認がなされる前に、評価責任者端末5の入力部に対して、各申請に対する評価を変更するための所定操作(入力操作や選択操作)が行われることもある。
(申請/評価支援システム1の全体的な流れ)
次に、申請/評価支援システム1の全体的な流れについて説明する。図2は、申請/評価支援システム1の全体的な流れを示すフローチャートである。図2に示すように、申請/評価支援システム1では、最初に、試験管理者によって、各試験区分に対する選考内容の設定処理(選考内容設定処理)が行われる(ステップS1)。選考内容設定処理では、選考内容の詳細が設定される。
なお、試験区分とは、入学試験の区分のことである。試験区分は、募集区分と学部・学科の組み合わせで構成されている。すなわち、試験区分を示す情報は、募集区分を示す情報と、学部・学科を示す情報を有する。なお、募集区分は、例えば、一般入試、推薦入試、およびAO入試などの入試方式のことである。
選考内容設定処理が終了した後に、各選考内容に対する受験生の申請の受け付けが可能になる。次に、受験生による申請処理が行われ(ステップS2)、受験生による申請の受け付けが完了した後に、試験管理者による評価対象の登録処理(評価対象登録処理)が行われる(ステップS3)。評価対象登録処理では、試験区分ごとに、評価対象である各申請に対して評価担当者が設定される。なお、受験生による申請の受け付けを行っているときに、評価対象登録処理を並行して行っても良い。
評価対象登録処理が終了した後に、申請の受け付けが終了する。その後、評価担当者による個別評価処理が行われ(ステップS4)、評価責任者による評価確定処理が行われる(ステップS5)。個別評価処理では、各評価担当者が、設定された申請を個別に評価する。評価確定処理では、評価責任者が各申請に対する評価を確定させる。そして、最後に、試験管理者による試験完了処理が行われる(ステップS6)。試験完了処理によって、当該試験区分の試験が完了する。
(管理サーバ2)
次に、管理サーバ2について説明する。図3は、管理サーバ2の主要な機能構成を示すブロック図である。管理サーバ2は、申請/評価支援システム1を利用する大学毎に、受験生の個性という特定の科目に関する試験(以下、「特定科目試験」という)を実施するためのサービスを提供する。管理サーバ2は、通信ネットワーク7を介して接続された試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6への所定操作(入力操作や選択操作)に基づいて様々な処理を行う。
管理サーバ2は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータで構成され、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6と連携して特定科目試験を管理するサーバ機能を実現する。なお、管理サーバ2は、特定科目試験以外の学科試験とも連動させて入学試験全般に対するサーバ機能を実現させても良い。
管理サーバ2には、サーバ通信部21と、サーバ制御部22と、サーバ記憶部23と、が含まれている。
サーバ通信部21は、外部装置と通信し、情報の送受信を行うインターフェースで構成されている。サーバ通信部21は、通信ネットワーク7を介して、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6のそれぞれとの間でデータを相互に送受信可能である。なお、サーバ通信部21の外部装置との通信形式は無線または有線の何れであっても良い。
サーバ記憶部23は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する半導体メモリまたはディスクドライブなどの記憶装置で構成される。サーバ記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムおよびこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。
サーバ記憶部23は、後述するサーバ制御部22に実行させる管理プログラム23aを備えている。また、サーバ記憶部23は、管理プログラム23aの実行中に使用される各種データが格納・蓄積されたデータベース23bを備えている。
データベース23bは、大学ごとに設けられており、複数のテーブルを有している。複数のテーブルとして、試験区分情報テーブル24a、職員情報テーブル24b、受験生情報テーブル24c、選考内容基本情報テーブル24d、評価観点基本情報テーブル24e、評価レベル情報テーブル24f、評価担当者情報テーブル24g、評価責任者情報テーブル24h、設問情報テーブル24i、合算判定方法情報テーブル24j、パターン判定方法情報テーブル24k、申請情報テーブル24l、評価対象情報テーブル24m、個別評価結果情報テーブル24n、得点情報テーブル24o、試験管理者ステータステーブル24p、設定ステータステーブル24q、評価担当者ステータステーブル24r、個別評価ステータステーブル24s、評価責任者ステータステーブル24t、および申請評価ステータステーブル24uなどがある。以下に、各種テーブルについて説明する。なお、各種テーブルの構成は、以下に説明する内容に限られず適宜に変更しても良い。さらに、各種情報テーブル24e〜24oを適宜に組合わせ、さらには各種情報テーブル24e〜24oのそれぞれを適宜に細分化しても良い。各種ステータステーブル24p〜24uについても同様である。
試験区分情報テーブル24aは、試験区分に関する情報(以下、「試験区分情報」という)を表すデータ(以下、「試験区分情報データ」という)を格納するテーブルである。試験区分情報には、試験区分ごとに発行される試験区分ID、大学、ならびに、当該試験区分に対応付けられた学部・学科および入試方式などが含まれる。試験区分情報テーブル24aの構成例を図5に示す。
なお、試験区分IDについては、例えばある大学側が、本システム1を使用する前に、実施する試験区分を管理サーバ2の運営者に申請しておくことにより、運営者が各試験区分に対応する試験区分IDを発行する。その上で、運営者は、事前にその大学に係るデータベース23bに試験区分情報テーブル24aを登録する。
また、管理サーバ2は、大学が本システム1を利用することを運営者に申請を行った場合、当該大学に対して大学IDを発行し、当該大学IDに大学名、住所、および認証用のパスワードなどを対応付け、これらの情報を大学情報マスタとして、事前にその大学に係るデータベース23bに登録する。
職員情報テーブル24bは、大学の職員に関する情報(以下、「職員情報」という)を表すデータ(以下、「職員情報データ」という)を格納する。職員情報は、職員ごとに発行される職員ID、氏名、メールアドレス、および認証用のパスワードなどの情報を含む。職員情報テーブル24bの構成例を図6に示す。
なお、職員IDについては、例えばある大学が、本システム1を使用する前に、管理サーバ2の運営者に職員の氏名、メールアドレス、およびパスワードを申請しておくことにより、運営者が各職員に対応する職員IDを発行する。その上で、運営者は、事前にその大学に係るデータベース23bに職員情報テーブル24bを登録する。
受験生情報テーブル24cは、本システム1を用いて、その大学を受験する受験生に関する情報(以下、「受験生情報」という)を表すデータ(以下、「受験生情報データ」という)を格納する。受験生情報は、受験生に発行される出願整理番号、および試験区分などの情報を含む。受験生情報テーブル24cの構成例を図7に示す。
なお、出願整理番号については、各受験生が受験する試験区分単位で発行される。すなわち、同一の受験生であっても試験区分が異なれば、異なる出願整理番号が発行される。出願整理番号の発行は、受験生が、本システム1に対して所定の出願手続きを行ったときに、受験する試験区分を登録することに応じて、管理サーバ2が適宜に行う。さらに、管理サーバ2は、出願整理番号の発行に応じて、その受験生に係る受験生情報データを受験生情報テーブル24cに登録する。
なお、管理サーバ2は、受験生が、本システム1に対して所定の出願手続きを行ったときに、当該受験生に対して受験生IDを発行し、当該受験生IDに受験生のメールアドレス、および認証用のパスワードなどを対応付け、これらの情報を受験生情報マスタとして、その大学に係るデータベース23bに登録する。
選考内容基本情報テーブル24dは、選考内容に関する基本情報(以下、「選考内容基本情報」という)を表すデータ(以下、「選考内容基本情報データ」という)を格納する。詳細は後述するが、選考内容が設定される際に、選考内容の名称、1つの選考内容に対する申請数の上限、および判定方法の方式が設定される。申請が複数ある場合とは、例えば、ある特色加点という1つの選考内容に対して、部活動に関する申請と、資格取得に関する申請の2つの申請を行うことである。また、判定方法の方式(判定方式)として、前述の合算判定とパターン判定がある。
選考内容基本情報テーブル24dの構成例を図8に示す。選考内容基本情報には、試験ID、選考内容の名称、申請数の上限、および判定方式などが含まれる。なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことで、管理サーバ2がその選考内容に係る選考内容基本情報データを選考内容基本情報テーブル24dに登録し、選考内容の基本事項(選考内容の名称、申請数の上限、判定方式)が設定される。
評価観点基本情報テーブル24eは、各選考内容に対して設定される評価観点に関する基本情報(以下、「評価観点基本情報」という)を表すデータ(以下、「評価観点情報データ」という)を格納する。評価観点基本情報テーブル24eの構成例を図9に示す。評価観点基本情報には、試験区分ID、選考内容、各選考内容において評価観点を識別する観点番号、評価観点の名称(観点名)、およびその評価観点で評価する評価担当者の人数(評価者数)が含まれる。
評価レベル情報テーブル24fは、各評価観点に設定される評価レベルに関する情報(以下、「評価レベル情報」という)を表すデータ(以下、「評価レベル情報データ」という)を格納する。後述するように、各評価レベルに対して、評価基準と補足事項が設定される。評価レベル情報テーブル24fの構成例を図10に示す。評価レベル情報には、試験区分ID、選考内容、観点番号、評価レベル、評価基準、および補足事項などが含まれる。
なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその評価観点に係る評価観点基本情報データを評価観点基本情報テーブル24eに登録すると共に、評価レベル情報データを評価レベル情報テーブル24fに登録し、ある選考内容に係る評価観点が設定される。また、評価レベル情報は評価観点に付随する情報であるので、以下において、評価レベル情報および評価観点基本情報をまとめて「評価観点情報」と総称する。
評価担当者情報テーブル24gは、各選考内容に対して設定される評価担当者に関する情報(以下、「評価担当者情報」という)を表すデータ(以下、「評価担当者情報データ」という)を格納する。後述するように、評価担当者は、試験区分の選考内容毎に1又は複数名設定される。そして、各評価担当者には、評価するときの評価観点が個別に割り当てられる。さらに、割り当てられた評価観点については重み(観点重み)が設定される。観点重みとは、その評価担当者の評価観点に対する相対的な重要度を示し、得点に反映される係数のことである。
評価担当者情報テーブル24gの構成例を図11に示す。評価担当者情報には、試験区分ID、選考内容、評価担当者番号、職員ID、担当観点番号、および観点重みなどが含まれる。なお、評価担当者番号とは、例えば、評価者1、評価者2、・・・などのように、その選考内容において評価担当者を識別する番号であり、入力された順番に対応する。
なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る評価担当者情報データを評価担当者情報テーブル24gに登録し、選考内容に係る評価担当者が設定される。
評価責任者情報テーブル24hは、各選考内容に対して設定される評価責任者に関する情報(以下、「評価責任者情報」という)を表すデータ(以下、「評価責任者情報データ」という)を格納する。
評価責任者情報テーブル24hの構成例を図12に示す。評価責任者情報には、試験区分ID、選考内容、および職員などが含まれる。なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る評価責任者情報データを評価責任者情報テーブル24hに登録し、選考内容に係る評価責任者が設定される。
設問情報テーブル24iは、各選考内容について設定された設問に関する情報(以下、「設問情報」という)を表すデータ(以下、「設問情報データ」という)を格納する。後述するように、各設問には設問番号が対応付けられ、各設問番号に対して、設問のタイトルと、設問を説明する教示文と、回答の最大入力文字数と、評価される観点番号(対応観点番号)が設定される。なお、設問番号は、設問を識別するための番号であり、入力された順番に対応する。
設問情報テーブル24iの構成例を図13に示す。設問情報には、試験区分ID、選考内容、設問番号、設問タイトル、教示文、最大文字数、および対応観点番号などが含まれている。なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る設問情報データを設問情報テーブル24iに登録し、選考内容に係る設問が設定される。
合算判定方法情報テーブル24jは、選考内容の判定方式として合算判定が設定された場合の合算判定の具体的な判定方法に関する情報(以下、「合算判定方法情報」という)を表すデータ(以下、「合算判定方法情報データ」という)を格納する。後述するように、合算判定には2つの算出方法(合計点による算出方法/平均点による算出方法)があり、何れか一方が選択される。また、合算判定で評価観点別の得点(観点別得点)を算出する際に用いる基礎点(合算基礎点)が設定される。
合算判定方法情報テーブル24jの構成例を図14に示す。合算判定方法情報には、試験区分ID、選考内容、算出方法、および合算基礎点などが含まれている。なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る合算判定情報データを合算判定方法情報テーブル24jに登録し、選考内容に係る合算判定の具体的な判定方法(合算判定方法)が設定される。
パターン判定方法情報テーブル24kは、選考内容の判定方式としてパターン判定が設定された場合のパターン判定の具体的な判定方法に関する情報(以下、「パターン判定方法情報」という)を表すデータ(以下、「パターン判定方法情報データ」という)を格納する。後述するように、パターン判定では、選考内容について設定された評価観点毎の評価レベルとその評価レベルに採点した人数との組合わせ(評価レベル人数組合わせパターン)に対して重み(パターン重み)を付ける(採点する)か協議とするかが選択される。また、評価レベル人数組合わせパターンに対して重みを付ける場合は、具体的な観点重みが設定される。さらに、パターン判定で評価観点別の得点(観点別得点)を算出する際に用いる基礎点(パターン基礎点)が設定される。
パターン判定方法情報テーブル24kの構成例を図15に示す。パターン判定方法情報には、試験区分ID、選考内容、パターン番号、パターン内容、パターン基礎点、重み/協議、およびパターン重みなどが含まれている。パターン番号は、評価レベル人数組合わせパターンを識別する番号であり、管理サーバ2がその評価レベルとその評価レベルに採点した人数との組合わせの具体的な内容(パターン内容)と適宜に対応付ける。
なお、試験管理者による選考内容設定処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係るパターン判定方法情報データをパターン判定方法情報テーブル24kに登録し、選考内容に係るパターン判定の具体的な判定方法(パターン判定方法)が設定される。
申請情報テーブル24lは、各選考内容に対する申請、詳細には選考内容に設定された設問に対する回答に関する情報(以下、「申請情報」という)を表すデータ(以下、「申請情報データ」という)を格納する。前述のように、各設問には設問番号が対応付けられる。
申請情報テーブル24lの構成例を図16に示す。申請情報には、試験区分ID、出願整理番号、選考内容、申請番号、申請タイトル、設問番号、および回答などが含まれている。なお、受験生による申請処理において、受験生が受験生端末6に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る申請情報データを申請情報テーブル24lに登録し、選考内容に対して申請がなされる。
評価対象情報テーブル24mは、各選考内容で評価対象となり得る全ての申請(評価対象候補)および評価対象候補の中から選定された評価対象(申請)を評価する評価担当者に関する情報(以下、「評価対象情報」という)を表すデータ(以下、「評価対象情報データ」という)を格納する。
評価対象情報テーブル24mの構成例を図17に示す。評価対象情報には、試験ID、出願整理番号、申請の有無、回答の有無、選考内容、および評価担当者を表すメールアドレスが含まれている。評価対象情報の詳細については後述する。なお、試験管理者による設定対象登録処理において、試験管理者が試験管理者端末3に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその選考内容に係る評価対象情報データを評価対象情報テーブル24mに登録し、評価対象および各評価対象の評価担当者が登録される。
個別評価結果情報テーブル24nは、各評価担当者が選考内容(申請)毎に行った評価(個別評価)の結果に関する情報(以下、「個別評価結果情報」という)を表すデータ(以下、「個別評価結果情報データ」という)を格納する。後述するように、評価担当者は、担当する申請について、自身に設定された評価観点毎に評価を行う。
個別評価結果情報テーブル24nの構成例を図18に示す。個別評価結果情報には、試験区分ID、選考内容、出願整理番号、評価担当者番号、担当観点番号、およびその評価観点に基づいて採点された評価レベル(個別評価結果)などが含まれる。
なお、評価担当者による個別評価処理において、評価担当者が評価担当者端末4に所定操作を行うことによって、管理サーバ2がその個別評価結果に係る個別評価結果情報データを個別評価結果情報テーブル24nに登録し、ある申請に係る個別評価が行われる。
得点情報テーブル24oは、各申請(各受験生個別の選考内容)に係る評価観点毎の得点(観点別得点)およびその申請に対する総得点(申請別得点)に関する情報(以下、「得点情報」という)を表すデータ(以下、「得点情報データ」という)を格納する。各申請に対して評価担当者が評価観点単位で行った個別評価結果(評価レベル)に基づいて算出された観点別得点および申請別得点が算出される。
得点情報テーブル24oの構成例を図19に示す。得点情報には、試験区分ID、選考内容、出願整理番号、得点種別、および得点などが含まれる。得点種別は、得点の種別、具体的には観点別得点であるか申請別得点であるかのことである。得点種別の観点別得点の後に記載されている数字は、観点番号を表している。
なお、各申請について全ての個別評価が完了すると、管理サーバ2が個別評価結果情報テーブル24nに登録されている個別評価結果情報などに基づいて、観点別得点および申請別得点を算出して、その申請に係る得点情報データを得点情報テーブル24oに登録する。
試験管理者ステータステーブル24pは、試験区分の進行状況を表す試験管理者ステータスに関する情報(以下、「試験管理者ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「試験管理者ステータス情報データ」という)を格納する。試験管理者ステータステーブル24pの構成例を図20に示す。試験管理者ステータス情報には、試験区分ID、および試験管理者ステータスなどが含まれる。
試験管理者ステータスには、選考内容の詳細設定が何も行われていない状況の「未設定」と、選考内容の詳細設定が途中である状況の「編集中」と、選考内容の設定が全て完了した状況の「設定完了」と、受験生に対して特定科目試験の申請を受け付けている状況の「受付中」と、評価責任者によって選考内容に対する評価について承認が得られ、当該評価が最終確定された状況の「承認済」と、特定科目試験が終了した状況の「終了」と、がある。なお、試験管理者ステータスの種類はこれらに限られず、適宜に変更しても良い。
設定ステータステーブル24qは、各試験区分における選考内容について試験管理者の設定処理状況を表す設定ステータスに関する情報(以下、「設定ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「設定ステータス情報データ」という)を格納する。設定ステータステーブル24qの構成例を図21に示す。設定ステータス情報には、試験区分ID、および選考内容、および選考内容ステータスなどが含まれる。
評価担当者ステータステーブル24rは、評価担当者ステータスに関する情報(以下、「評価担当者ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「評価担当者ステータス情報データ」という)を登録する。
評価担当者ステータスは、評価担当者毎に設定され、各選考内容全体に係る評価確定状況を表す。評価担当者ステータスには、その選考内容の評価が確定されていない状況の「未確定」と、その選考内容の評価が確定された状況の「確定済」と、がある。
評価担当者ステータステーブル24rの構成例を図22に示す。評価担当者ステータス情報には、試験区分ID、選考内容、および評価担当者ステータスなどが含まれる。
個別評価ステータステーブル24sは、個別評価ステータスに関する情報(以下、「個別評価ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「個別評価ステータス情報データ」という)を格納する。
個別評価ステータスは、評価担当者毎に設定され、各選考内容における評価対象(申請)について当該評価担当者の評価処理状況を表す。個別評価ステータスには、評価担当者がその評価対象について個別評価を何も行っていない状況の「未評価」と、その評価対象について個別評価を途中まで行っている状況の「評価中」と、その評価対象について個別評価を確定した状況の「評価済」と、がある。
個別評価ステータステーブル24sの構成例を図23に示す。個別評価ステータス情報には、職員ID、試験区分ID、出願整理番号、選考内容、申請番号、および個別評価ステータスなどが含まれる。
評価責任者ステータステーブル24tは、評価責任者の選考内容全体に対する承認状況を表す評価責任者ステータスに関する情報(以下、「評価責任者ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「評価責任者ステータス情報データ」という)を格納する。
評価責任者ステータスには、その選考内容に評価結果の承認がなされていない状況の「未承認」と、その選考内容に評価結果の承認がなされた状況の「承認済」と、がある。
評価責任者ステータステーブル24tの構成例を図24に示す。評価責任者ステータス情報には、試験区分ID、選考内容、および評価責任者ステータスなどが含まれる。
申請評価ステータステーブル24uは、申請評価ステータスに関する情報(以下、「申請評価ステータス情報」という)を表すデータ(以下、「申請評価ステータス情報データ」という)を格納する。申請評価ステータスは、各選考内容における申請単位での全評価担当者の評価状況を表す。
個別評価ステータスには、各申請に対して全ての評価担当者が個別評価を何も行っていない状況の「未評価」と、その評価対象について個別評価を途中まで行っている状況の「評価中」と、全ての評価担当者がその評価対象について個別評価を確定した状況の「評価済」と、がある。
申請評価ステータステーブル24uの構成例を図25に示す。申請評価ステータス情報には、試験区分ID、出願整理番号、選考内容、申請番号、および申請評価ステータスなどが含まれる。
次に、サーバ制御部22について説明する。サーバ制御部22は、プロセッサ、すなわち、データの演算・加工や転送、プログラムの実行や他の装置の制御などを担う処理装置であり、CPUおよび各種レジスタから構成されている。
サーバ制御部22は、サーバ記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することで、管理サーバ2を中枢的に制御する。また、サーバ制御部22は、管理プログラムを実行することにより、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6と連携して申請/評価の支援機能を実現する。
サーバ制御部22には、認証管理部22a、選考内容設定部22b、評価観点設定部22c、評価者設定部22d、設問設定部22e、判定方法設定部22f、申請登録部22g、評価対象登録部22h、個別評価結果登録部22i、観点別得点登録部22j、申請別得点登録部22k、評価結果変更部22l、および評価承認部22mを有する。各部22a〜22mは、サーバ制御部22が実現可能な機能に対応している。なお、サーバ制御部22の機能に対応する各部22a〜22mの構成はこれに限られず、これらの各部22a〜22mを適宜に統合し、さらには各部22a〜22mのそれぞれを適宜に細分化しても良い。また、サーバ制御部22は、各部22a〜22mの他に、各端末3〜6に所定の画面を表示させる表示部(図示なし)も備えている。
認証管理部22aは、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、または受験生端末6から管理サーバ2へのログイン時の認証を行う。認証管理部22aは、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、または受験生端末6が管理サーバ2へアクセスしてきた際に、各端末利用者のID、詳細には、試験管理者ID、職員ID、または受験生ID、および各自のパスワードを要求し、適宜に認証を行う。なお、この際に、アクセスログを記録させても良い。
選考内容設定部22bは、試験管理者端末3から送信されてきた各種データ(大学ID、試験区分、選考内容の名称、申請の上限数、および判定方式など)に基づいて、選考内容基本情報データを生成して選考内容基本情報テーブル24dに登録する。
評価観点設定部22cは、試験管理者端末3から送信されてきた各種データ(大学ID、試験区分、選考内容、観点番号、評価観点名称、評価レベル、評価者数、評価レベル、評価基準、および補足事項など)に基づいて、評価観点基本情報データを生成して評価観点基本情報テーブル24eに登録すると共に、評価レベル情報データを生成して評価レベル情報テーブル24fに登録する。
評価者設定部22dは、試験管理者端末3から送信されてきた各種データ(大学ID、試験区分、選考内容、評価責任者のメールアドレス、評価担当者番号、評価担当者のメールアドレス、担当観点番号、および観点重みなど)に基づいて評価担当者情報データを生成して評価担当者情報テーブル24gに登録すると共に、評価責任者情報データを生成して評価責任者情報テーブル24hに登録する。
設問設定部22eは、試験管理者端末3から送信されてきた各種データ(大学ID、試験区分、選考内容、設問番号、設問タイトル、教示文、最大文字数、および対応観点など)に基づいて設問情報データを生成して設問情報テーブル24iに登録する。
判定方法設定部22fは、試験管理者端末3から送信されてきた各種データ(大学ID、試験区分、選考内容、算出方法および合算基礎点、または、パターン番号、パターン内容、パターン基礎点、重み/協議およびパターン重みなど)に基づいて、合算判定方法情報データを生成して合算判定方法情報テーブル24jに登録し、または、パターン判定方法情報データを生成してパターン判定方法情報テーブル24kに登録する。
申請登録部22gは、受験生端末6から送信されてきた各種データ(受験生ID、出願整理番号、選考内容、設問番号、申請タイトル、および回答など)に基づいて、申請情報データを申請情報テーブル24lに登録する。
評価対象登録部22hは、試験管理者端末3から送信されてきた評価対象候補一覧ファイルに基づいて、評価対象情報データを生成して評価対象情報テーブル24mに登録する。
個別評価結果登録部22iは、評価担当者端末4から送信されてきた各種データ(評価担当者の職員ID、試験区分、選考内容、出願整理番号、担当観点番号、および個別評価結果(評価レベル)など)に基づいて、個別評価結果情報データを生成して個別評価結果情報テーブル24nに登録する。
観点別得点登録部22jは、各評価観点について全ての個別評価が確定されたか否かを監視し、確定されたと判断すると、登録されている個別評価結果データ、選考内容基本情報データ、および判定方法情報データ(合算判定方法情報データ、パターン判定方法情報データ)などに基づいて観点別得点を算出し、得点情報データを生成して得点情報テーブル24oに登録する。
申請別得点登録部22kは、各申請について全ての観点別得点が算出されたか否かを監視し、算出されたと判断すると、登録されている得点情報データ、および判定方法情報データ(合算判定方法情報データ、パターン判定方法情報データ)などに基づいて申請別得点を算出し、得点情報データを生成して得点情報テーブル24oに登録する。
評価結果変更部22lは、評価責任者端末5から送信されてきた各種データ(評価責任者の職員ID、試験区分、選考内容、観点番号、および、後述する変更後観点別得点など)に基づいて、当該観点番号に係る観点別得点および申請別得点を算出し直して得点情報データを修正し、修正した得点情報データを得点情報テーブル24oに登録する。
評価承認部22mは、評価責任者端末5から、後述する承認コマンドが送信されてくると、当該承認コマンドに対応する選考内容の評価責任者ステータスを「承認済」に変更する。
次に、図2に示す申請/評価支援システム1の主要な動作フローに係る各処理を個別に説明する。最初に、ステップS1の選考内容設定処理について説明する。選考内容設定処理は、試験管理者が試験管理者端末3を操作することによって試験管理者端末3と管理サーバ2とで行われる。なお、以下において、画面やページを送信するとは、画面やページを表すデータを適宜に生成して送信することである。また、画面やページを表示するとは、画面やページを表すデータを適宜に受信して、そのデータに基づいて表示することである。
図26は、試験管理者端末3、および管理サーバ2によって実行される選考内容設定処理の代表的な処理を表すシーケンス図である。なお、選考内容設定処理では、図26に示す処理以外の処理も行われる場合がある。
まず、試験管理者端末3が管理サーバ2にアクセスすると(ステップS100)、管理サーバ2は、試験管理者端末3に試験管理者用ログイン画面(図示なし)を表示させ、試験管理者IDおよび試験管理者のパスワードを要求する(ステップS101)。試験管理者用ログイン画面の画面構成は適宜に設定することができるが、試験管理者用ログイン画面に対して試験管理者IDおよび試験管理者のパスワードの入力操作を行うことができる。
なお、前述の通り、データベース23bには、その大学に関する情報を記憶する大学情報マスタ(図示なし)が登録されている。大学情報テーブルでは、大学IDおよび大学用の認証パスワードが対応付けられて記憶されている。そして、試験管理者IDは大学IDで構成され、試験管理者のパスワードは、大学用の認証パスワードで構成されている。
試験管理者端末3が試験管理者IDおよびパスワードを管理サーバ2に送信すると(ステップS102)、管理サーバ2は、その試験管理者IDおよびパスワードを大学情報マスタに照会して試験管理者の認証を行う(ステップS103)。管理サーバ2は、試験管理者の認証に成功すると、試験管理者トップ画面を生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS104)。
なお、試験管理者端末3は、選考内容設定処理における以降の処理において、本システム1からログアウトするまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、試験管理者IDに関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、試験管理者端末3から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の大学、すなわち、使用するデータベース23bを特定することができる。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた試験管理者トップ画面を表示する(ステップS105)。試験管理者トップ画面の詳細は後述するが、試験管理者トップ画面は、特定科目試験が実施される試験区分の一覧を表示する画面であり、当該画面を経て各試験区分の選考内容を設定、すなわち、選考内容を設定するための画面(選考内容設定画面)に移行することができる。
試験管理者トップ画面では、表示されている各試験区分について選考内容を設定するための入力操作を行うことができる。試験管理者トップ画面にその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該入力操作の対象となった試験区分について選考内容を設定すること、すなわち選考内容設定画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS106)。
なお、試験管理者端末3は、選考内容設定処理における以降の処理において、再び試験管理者トップ画面に戻るまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、選考内容の設定の対象となった試験区分に関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、試験管理者端末3から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の試験区分を特定することができる。
管理サーバ2は、選考内容設定画面の表示の要求に対して、当該要求の対象となる試験区分に係る選考内容設定画面を生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS107)。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた選考内容設定画面を表示する(ステップS108)。選考内容設定画面の詳細は後述するが、選考内容設定画面は、当該試験区分について選考内容を追加するための画面である。選考内容設定画面では、当該試験区分について選考内容を追加するための入力操作を行うことができる。選考内容設定画面でその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該試験区分について選考内容を追加(新たに設定)することを管理サーバ2に要求する(ステップS109)。
選考内容を追加する入力操作には、選考内容基本情報を登録するための入力操作が含まれる。すなわち、選考内容の追加の要求には、選考内容基本情報の登録の要求が含まれる。管理サーバ2は、選考内容の追加の要求に対して、当該試験区分に係る選考内容基本情報を生成して選考内容基本情報テーブル24dに登録することで、当該試験区分について選考内容を追加(新たに設定)する(ステップS110)。
また、選考内容設定画面では、当該試験区分について設定された選考内容の一覧が表示される。そして、選考内容設定画面では、表示されている各選考内容について当該選考内容の詳細を設定するための入力操作を行うことができる。選考内容設定画面にその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該入力操作の対象となった選考内容について選考内容の詳細を設定、すなわち、選考内容の詳細を設定するための画面(詳細事項設定画面)の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS111)。
管理サーバ2は、詳細事項設定画面の表示の要求に対して、当該選考内容に係る詳細事項設定画面を生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS112)。
なお、試験管理者端末3は、選考内容設定処理における以降の処理において、再び選考内容設定画面に戻るまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、選考内容詳細の設定の対象となった選考内容に関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、試験管理者端末3から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の選考内容を特定することができる。すなわち、先ほどの試験区分に関する情報と合わせると、管理サーバ2は、試験区分IDを抽出することができる。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた詳細事項設定画面を表示する(ステップS113)。詳細事項設定画面の詳細は後述するが、詳細事項設定画面は、当該選考内容の詳細を設定するための画面である。そして、詳細事項設定画面は、評価観点を設定するためのページ(評価観点設定ページ)、評価者を設定するためのページ(評価者設定ページ)、設問を設定するためのページ(設問設定ページ)、および判定方法を設定するためのページ(判定方法設定ページ)を順番に切り替えることができるように構成される。なお、詳細事項設定画面が表示されたときは評価観点ページが表示される。
評価観点設定ページでは、当該選考内容に係る評価観点情報を登録するための入力操作を行うことができる。評価観点設定ページでその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該選考内容について評価観点情報を登録することを管理サーバ2に要求する(ステップS114)。
管理サーバ2は、評価観点情報の登録の要求に対して、評価観点基本情報を生成して評価観点基本情報テーブル24eに登録すると共に、評価レベル情報を生成して評価レベル情報テーブル24fに登録する(ステップS115)。なお、評価観点情報は、評価観点基本情報および評価レベル情報の総称であり、評価観点情報の登録は、評価レベル情報の登録および評価レベル情報の登録の総称である。さらに、管理サーバ2は、評価者設定ページを試験管理者端末3に送信する(ステップS116)。
試験管理者端末3は、評価観点設定ページから、管理サーバ2から送信されてきた評価者設定ページに切り替えて、評価者設定ページを表示する(ステップS117)。評価者設定ページでは、当該選考内容に係る評価者情報、詳細には、評価担当者情報および評価責任者情報を登録するための入力操作を行うことができる。評価者設定ページでその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該選考内容について評価担当者情報および評価責任者情報を登録することを管理サーバ2に要求する(ステップS118)。
管理サーバ2は、評価担当者情報および評価責任者情報の登録の要求に対して、評価担当者情報を生成して評価担当者情報テーブル24gに登録すると共に、評価責任者情報を生成して評価責任者情報テーブル24hに登録する(ステップS119)。さらに、管理サーバ2は、設問設定ページを生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS120)。
試験管理者端末3は、評価者設定ページから、管理サーバ2から送信されてきた設問設定ページに切り替えて、設問設定ページを表示する(ステップS121)。設問設定ページでは、当該選考内容に係る設問情報を登録するための入力操作を行うことができる。設問設定ページでその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該選考内容について設問情報を登録することを管理サーバ2に要求する(ステップS122)。
管理サーバ2は、設問情報の登録の要求に対して、設問情報を生成して設問情報テーブル24iに登録する(ステップS123)。さらに、管理サーバ2は、判定方法設定ページを生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS124)。なお、管理サーバ2は、当該選考内容に係る選考内容基本情報として合算判定が登録されている場合は、合算判定用の判定方法設定ページ(合算判定方法設定ページ)を生成して試験管理者端末3に送信する。一方、管理サーバ2は、当該選考内容に係る選考内容基本情報としてパターン判定が登録されている場合は、パターン判定用の判定方法設定ページ(パターン判定方法設定ページ)を生成して試験管理者端末3に送信する。
試験管理者端末3は、設問設定ページから、管理サーバ2から送信されてきた合算判定方法設定ページまたはパターン判定方法設定ページに切り替えて、合算判定方法設定ページまたはパターン判定方法設定ページを表示する(ステップS125)。
合算判定方法設定ページでは、当該選考内容に係る合算判定方法情報を登録するための入力操作を行うことができる。一方、パターン判定方法設定ページでは、当該選考内容に係るパターン判定方法情報を登録するための入力操作を行うことができる。合算判定方法設定ページまたはパターン判定方法設定ページでその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該選考内容について合算判定方法情報またはパターン判定情報を登録することを管理サーバ2に要求する(ステップS126)。
管理サーバ2は、合算判定方法情報またはパターン判定情報の登録の要求に対して、合算判定情報を生成して合算判定方法情報テーブル24jに登録し、またはパターン判定情報を生成してパターン判定方法情報テーブル24kに登録(ステップS127)。
また、合算判定方法情報またはパターン判定方法情報を登録するための入力操作は、選考内容設定画面を表示するための入力操作を兼ねる。この場合、試験管理者端末3は、選考内容設定画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS128)。管理サーバ2は、選考内容設定画面の表示の要求に対して、選考内容設定画面を生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS129)。
なお、評価観点情報を登録するための入力操作、評価者情報を登録するための入力操作、または設問情報を登録するための入力操作が、選考内容設定画面を表示するための入力操作を兼ねる。この場合、試験管理者端末3は、ステップS115、ステップS119、またはステップS123の対応する登録を行った上で、ステップS128に進む。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた選考内容設定画面を表示する(ステップS130)。ここで、選考内容設定画面では、後述するように試験管理者トップ画面を表示するための入力操作を行うことができる。選考内容設定画面でその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、試験管理者トップ画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS131)。管理サーバ2は、試験管理者トップ画面の表示の要求に対して、試験管理者トップ画面を生成して試験管理者端末3に送信する(ステップS132)。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた試験管理者トップ画面を表示する(ステップS133)。試験管理者トップ画面では、各試験区分について選考内容の設定を完了させるための入力操作を行うことができる。この入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該試験区分について選考内容の設定の完了を管理サーバ2に要求する(ステップS134)。
管理サーバ2は、選考内容の設定の完了の要求に対して、当該試験区分に係る試験管理者ステータスを「設定完了」に変更することで、当該試験区分に係る選考内容の設定を完了させる(ステップS135)。
次に、ステップS2の申請処理について説明する。申請処理は、受験生が受験生端末6を操作することによって受験生端末6と管理サーバ2とで行われる。
図28は、受験生端末6、および管理サーバ2によって実行される申請処理の代表的な処理を表すシーケンス図である。なお、申請処理では、以下に説明する図28に示す処理以外の処理が行われることもある。
まず、受験生端末6が管理サーバ2にアクセスすると(ステップS200)、管理サーバ2は、受験生端末6に受験生用ログイン画面(図示なし)を表示させ、受験生IDおよび認証用のパスワードを要求する(ステップS201)。受験生用ログイン画面の画面構成は適宜に設定することができるが、受験生用ログイン画面に対して受験生IDおよび受験生の認証用のパスワードの入力操作を行うことができる。
なお、データベース23bには、その大学の受験生に関する基本情報を記憶する受験生マスタ(図示なし)が登録されている。受験生マスタでは、各受験生IDに認証用のパスワードが対応付けられて登録されている。
受験生端末6が受験生IDおよびパスワードを管理サーバ2に送信すると(ステップS202)、管理サーバ2は、その受験生IDおよびパスワードを受験生マスタに照会して受験生の認証を行う(ステップS203)。管理サーバ2は、認証に成功すると、受験生トップ画面を生成して受験生端末6に送信する(ステップS204)。
なお、受験生端末6は、申請処理における以降の処理において、本システム1からログアウトするまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、受験生IDに関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、受験生端末6から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の受験生を特定することができる。
受験生端末6は、管理サーバ2から送信されてきた受験生トップ画面を表示する(ステップS205)。受験生トップ画面の詳細な説明は省略するが、受験生トップ画面は、特定科目試験が実施される試験区分の一覧を表示する画面であり、当該画面を経て各試験区分の特定科目試験を受験、すなわち、試験区分毎に選考内容に対する申請を行うための画面(申請一覧画面)に移行することができる。
受験生トップ画面では、表示されている各試験区分について申請を行うための入力操作を行うことができる。受験生トップ画面にその入力操作が行われると、受験生端末6は、当該入力操作の対象となった試験区分について申請を行うこと、すなわち申請一覧画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS206)。
なお、受験生端末6は、申請処理における以降の処理において、再び受験生トップ画面に戻るまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、申請の実施の対象となった試験区分に関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、受験生端末6から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の試験区分を特定することができる。すなわち、先ほどの受験生IDに関する情報と合わせると、管理サーバ2は、出願整理番号を抽出することができる。
管理サーバ2は、申請一覧画面の表示の要求に対して、当該要求の対象となる試験区分に係る申請一覧画面を生成して受験生端末6に送信する(ステップS207)。
受験生端末6は、管理サーバ2から送信されてきた申請一覧画面を表示する(ステップS208)。申請一覧画面の詳細は後述するが、申請一覧画面は、当該試験区分について申請を追加するための画面である。申請一覧画面では、当該試験区分に係る選考内容毎に申請を追加するための入力操作を行うことができる。申請一覧画面でその入力操作が行われると、受験生端末6は、当該試験区分の選考内容について申請を追加することを管理サーバ2に要求する(ステップS209)。
当該試験区分の選考内容について申請を追加する入力操作には、当該試験区分の選考内容について申請を追加する、すなわち、選考内容に係る設問に回答する画面(回答画面)を表示するための入力操作が含まれる。管理サーバ2は、当該試験区分の選考内容に係る回答画面の表示の要求に対して、当該選考内容に係る回答画面を生成して受験生端末6に送信する(ステップS210)。
受験生端末6は、管理サーバ2から送信されてきた回答画面を表示する(ステップS211)。回答画面の詳細は後述するが、回答画面は、当該試験区分の選考内容に設定された設問に回答する(当該選考内容について申請を行う)ための画面である。回答画面では、各種設問に対して回答するための入力操作を行うことができる。回答画面でその入力操作が行われると、受験生端末6は、当該試験区分の選考内容についての申請情報を登録することを管理サーバ2に要求する(ステップS212)。
管理サーバ2は、申請情報の登録の要求に対して、当該試験区分の選考内容に係る申請情報を生成して申請情報テーブル24lに登録する(ステップS213)。
また、申請情報を登録するための入力操作が、申請一覧画面を表示するための入力操作を兼ねる場合もある。この場合、受験生端末6は、申請一覧画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS214)。管理サーバ2は、申請一覧画面の表示の要求に対して、申請一覧画面を生成して受験生端末6に送信する(ステップS215)。
受験生端末6は、管理サーバ2から送信されてきた申請一覧画面を表示する(ステップS216)。ここで、申請一覧画面では、各試験区分について申請を確定させるための入力操作を行うことができる。この入力操作が行われると、受験生端末6は、当該試験区分についての申請の確定を管理サーバ2に要求する(ステップS217)。
管理サーバ2は、申請の確定の要求に対して、当該試験区分に係る受験生ステータスを「確定済」に変更することで、当該試験区分に係る申請を確定させる(ステップS218)。
次に、ステップS3の評価対象登録処理について説明する。評価対象登録処理は、試験管理者が試験管理者端末3を操作することによって試験管理者端末3と管理サーバ2とで行われる。
図29は、試験管理者端末3、および管理サーバ2によって実行される評価対象登録処理の代表的な処理を表すシーケンス図である。なお、評価対象登録処理では、図29に示す処理以外の処理も行われる場合がある。
まず、試験管理者端末3が管理サーバ2にアクセスすると(ステップS300)、管理サーバ2は、ステップS101の場合と同様に、試験管理者IDおよび試験管理者のパスワードを要求する(ステップS301)。以降、試験管理者端末3と管理サーバ2との間で、選考内容設定処理(ステップS1)のステップS102〜ステップS105と同様な処理(ステップS302〜ステップS305)が行われ、試験管理者トップ画面が試験管理者端末3に表示される。
試験管理者トップ画面では、表示されている各試験区分に係る評価対象一覧ファイルをダウンロードするための入力操作を行うことができる。評価対象一覧ファイルは、当該試験区分ついて、評価対象候補の中から評価対象を選定して、選定された評価対象に対して評価担当者を設定するためのファイルであり、表形式で構成されている。試験管理者トップ画面にその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、評価対象一覧ファイルのダウンロードを管理サーバ2に要求する(ステップS306)。
管理サーバ2は、評価対象一覧ファイルのダウンロードの要求に対して、当該試験区分に係る評価対象一覧ファイルを作成して試験管理者端末3に送信する(ステップS307)。
試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた評価対象一覧ファイルを表示する(ステップS308)。評価対象一覧ファイルの詳細は後述するが、評価対象一覧ファイルでは、当該試験区分に係る評価対象候補が全て表示され、当該評価対象候補の中から評価対象を選定しつつ、選定した評価対象に対して評価担当者を設定するための入力操作を行うことができる。評価対象一覧ファイルにその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、評価対象一覧ファイルの保存を管理サーバ2に要求する(ステップS309)。
管理サーバ2は、評価対象一覧ファイルの保存の要求に対して、受信した評価対象一覧ファイルをデータベース23bの所定領域に保存する(ステップS310)。
また、試験管理者トップ画面では、評価対象一覧ファイルに係る評価対象情報の登録、すなわち、評価対象を登録するための入力操作を行うことができる。試験管理者トップ画面にその入力操作が行われると、試験管理者端末3は、当該評価対象一覧ファイルに係る評価対象情報の登録を管理サーバ2に要求する(ステップS311)。
管理サーバ2は、評価対象情報の登録の要求に対して、当該評価対象一覧ファイルに係る評価対象情報を表す評価対象情報データを生成して評価対象情報テーブル24mに登録する(ステップS312)。この登録によって、当該試験区分に設定された評価担当者はその試験区分に係る個別評価を行うことができる。すなわち、後述する評価担当者トップ画面の選考対象一覧において、当該試験区分の選考内容に係るレコードが追加される。
次に、ステップS4の個別評価処理について説明する。個別評価処理は、評価担当者が評価担当者端末4を操作することによって評価担当者端末4と管理サーバ2とで行われる。
図30は、評価担当者端末4、および管理サーバ2によって実行される個別評価処理の代表的な処理を表すシーケンス図である。なお、個別評価処理では、以下に説明する図30に示す処理以外の処理が行われることもある。
まず、評価担当者が管理サーバ2にアクセスすると(ステップS400)、管理サーバ2は、評価担当者端末4に評価担当者用ログイン画面(図示なし)を表示させ、職員IDおよびその評価担当者用のパスワードを要求する(ステップS401)。評価担当者用ログイン画面の画面構成は適宜に設定することができるが、評価担当者用ログイン画面に対して職員IDおよびパスワードの入力操作を行うことができる。
評価担当者端末4が職員IDおよびパスワードを管理サーバ2に送信すると(ステップS402)、管理サーバ2は、その職員IDおよびパスワードを、職員情報テーブル24b、および評価担当者情報テーブル24gに照会して評価担当者の認証を行う(ステップS403)。
なお、評価担当者端末4は、個別評価処理における以降の処理において、本システム1からログアウトするまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、職員IDに関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、評価担当者端末4から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の評価担当者を特定することができる。
管理サーバ2は、評価担当者の認証に成功すると、その職員IDで特定される評価担当用の評価担当者トップ画面を生成して評価担当者端末4に送信する(ステップS404)。評価担当者端末4は、管理サーバ2から送信されてきた評価担当者トップ画面を表示する(ステップS405)。
評価担当者トップ画面の詳細は後述するが、評価担当者トップ画面は、特定科目試験が実施される試験区分の選考内容の一覧を表示する画面であり、当該画面を経て、各試験区分の選考内容において当該評価担当者が個別評価する評価対象(申請)の一覧が表示された画面(評価対象一覧画面)に移行することができる。
評価担当者トップ画面では、表示されている各試験区分の選考内容の中から個別評価を行う選考内容を選択するための入力操作を行うことができる。評価担当者トップ画面にその入力操作が行われると、評価担当者端末4は、当該入力操作の対象となった選考内容について個別評価を行うこと、すなわち評価対象一覧画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS406)。
なお、評価担当者端末4は、個別評価処理における以降の処理において、再び評価担当者トップ画面に戻るまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、個別評価の対象となった試験区分および選考内容に関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、評価担当者端末4から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の試験区分および選考内容を特定することができる。すなわち、管理サーバ2は、試験区分IDを抽出することができる。
管理サーバ2は、評価対象一覧画面の表示の要求に対して、個別評価の対象となる選考内容に係る評価対象一覧画面を生成して評価担当者端末4に送信する(ステップS407)。
評価担当者端末4は、管理サーバ2から送信されてきた評価対象一覧画面を表示する(ステップS408)。評価対象一覧画面では、表示されている各評価対象である申請の中から個別評価を行う申請を選択するための入力操作を行うことができる。評価対象一覧画面にその入力操作が行われると、評価担当者端末4は、当該入力操作の対象となった申請について個別評価を行うこと、すなわち申請別評価画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS409)。
管理サーバ2は、申請別評価画面の表示の要求に対して、個別評価の対象となる申請に係る申請別評価画面を生成して評価担当者端末4に送信する(ステップS410)。
なお、後述するように、評価対象一覧画面では、表示されている各評価観点の中から個別評価を行う評価観点を選択するための入力操作を行うこともできる。評価対象一覧画面にその入力操作が行われると、評価担当者端末4は、当該入力操作の対象となった評価観点について個別評価を行うこと、すなわち観点別評価画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS409)。そして、管理サーバ2は、観点別評価画面の表示の要求に対して、個別評価の対象となる評価観点に係る観点別評価画面を生成して評価担当者端末4に送信する(ステップS410)。なお、以下において、申請別評価画面と観点別評価画面を合わせて「個別評価画面」と総称する。
評価担当者端末4は、管理サーバ2から送信されてきた個別評価画面を表示する(ステップS411)。個別評価画面では、当該個別評価の対象について採点、すなわち、個別評価結果としての評価レベルを付するための入力操作を行うことができる。個別評価画面にその入力操作が行われると、評価担当者端末4は、当該入力操作の対象となった申請に対する個別評価結果情報の登録を管理サーバ2に要求する(ステップS412)。
管理サーバ2は、個別評価結果情報の登録の要求に対して、当該評価対象である申請に係る個別評価結果情報を生成して個別評価結果情報テーブル24nに登録する(ステップS413)。
また、個別評価結果としての評価レベルを付けるための入力操作が、評価対象一覧画面を表示するための入力操作を兼ねる場合もある。この場合、試験管理者端末3は、評価対象一覧画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS414)。管理サーバ2は、評価対象一覧画面の表示の要求に対して、評価対象一覧画面を生成して評価担当者端末4に送信する(ステップS415)。試験管理者端末3は、管理サーバ2から送信されてきた評価対象一覧画面を表示する(ステップS416)。
なお、申請別評価画面が表示されているときは、個別評価結果としての評価レベルを付するための入力操作が、次の申請についての個別評価を行うために次の申請に係る申請別評価画面を表示するための入力操作を兼ねる場合もある。この場合、試験管理者端末3は、当該申請別評価画面の表示を管理サーバ2に要求する。この要求は、ステップS409に相当する。すなわち、個別評価処理では、評価対象一覧画面の表示を要求されるまでは、ステップS409〜ステップS412が繰り返し行われる。
また、評価対象一覧画面では、当該試験区分の選考内容について個別評価を確定させるための入力操作を行うことができる。この入力操作が行われると、評価担当者端末4は、当該試験区分の選考内容についての個別評価の確定を管理サーバ2に要求する(ステップS417)。
管理サーバ2は、個別評価の確定の要求に対して、当該選考内容に係る評価担当者ステータスを「確定済」に変更し、当該選考内容に係る全ての個別評価ステータスを「評価済」に変更することで、当該選考内容に係る個別評価を確定させる(ステップS418)。
次に、ステップS5の評価確定処理について説明する。評価確定処理は、評価責任者が評価責任者端末5を操作することによって評価責任者端末5と管理サーバ2とで行われる。
図31は、評価責任者端末5、および管理サーバ2によって実行される評価確定処理の代表的な処理を表すシーケンス図である。なお、評価確定処理では、以下に説明する図31に示す処理以外の処理が行われることもある。
まず、評価責任者が管理サーバ2にアクセスすると(ステップS500)、管理サーバ2は、評価責任者端末5に評価責任者用ログイン画面(図示なし)を表示させ、職員IDおよびその評価責任者用のパスワードを要求する(ステップS501)。評価責任者用ログイン画面の画面構成は適宜に設定することができるが、評価責任者用ログイン画面に対して職員IDおよびパスワードの入力操作を行うことができる。
評価責任者端末5が職員IDおよびパスワードを管理サーバ2に送信すると(ステップS502)、管理サーバ2は、その職員IDおよびパスワードを、職員情報テーブル24b、および評価責任者情報テーブル24hに照会して評価責任者の認証を行う(ステップS503)。
なお、評価責任者端末5は、評価確定処理における以降の処理において、本システム1からログアウトするまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、職員IDおよび評価責任者であることの情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、評価責任者端末5から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象がその職員IDの評価責任者であることを特定することができる。
管理サーバ2は、評価責任者の認証に成功すると、その職員IDで特定される評価責任者用の評価責任者トップ画面を生成して評価責任者端末5に送信する(ステップS504)。評価責任者端末5は、管理サーバ2から送信されてきた評価責任者トップ画面を表示する(ステップS505)。
評価責任者トップ画面の詳細は後述するが、評価責任者トップ画面は、特定科目試験が実施される試験区分の選考内容の一覧を表示する画面であり、当該画面を経て、各試験区分の選考内容における申請単位での評価結果の一覧が表示される画面(評価結果一覧画面)に移行することができる。
評価責任者トップ画面では、表示されている各選考内容の中から承認または変更を行う選考内容を選択するための入力操作を行うことができる。評価責任者トップ画面にその入力操作が行われると、評価責任者端末5は、当該入力操作の対象となった選考内容について承認または変更を行うこと、すなわち当該選考内容に係る評価結果一覧画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS506)。
なお、評価責任者端末5は、評価確定処理における以降の処理において、再び評価責任者トップ画面に戻るまでは、種々のデータやコマンドを管理サーバ2に送信する際に、承認または変更の対象となった試験区分および選考内容に関する情報を当該データやコマンドに含めて管理サーバ2に送信する。よって、管理サーバ2は、評価責任者端末5から送信されてきたデータやコマンドを受信すると、処理対象の試験区分および選考内容を特定することができる。すなわち、管理サーバ2は、試験区分IDを抽出することができる。
管理サーバ2は、評価結果一覧画面の表示の要求に対して、承認または変更の対象となる選考内容に係る評価結果一覧画面を生成して評価責任者端末5に送信する(ステップS507)。
評価責任者端末5は、管理サーバ2から送信されてきた評価結果一覧画面を表示する(ステップS508)。評価結果一覧画面では、各申請に対して観点別得点および申請別得点が表示される。そして、各観点別得点の詳細を確認するための入力操作を行うことができる。「観点別得点の詳細」とは、その観点別得点に係る全ての評価担当者の個別評価結果のことである。評価結果一覧画面にその入力操作が行われると、評価責任者端末5は、当該入力操作の対象となった観点別得点の詳細について確認を行うこと、すなわちその観点別得点に係る観点別得点詳細確認画面の表示を管理サーバ2に要求する(ステップS509)。
管理サーバ2は、観点別得点詳細確認画面の表示の要求に対して、確認の対象となる観点別得点に係る観点別得点詳細確認画面を生成して評価責任者端末5に送信する(ステップS510)。
評価責任者端末5は、管理サーバ2から送信されてきた観点別得点詳細確認画面を表示する(ステップS511)。観点別得点詳細確認画面では、当該観点別得点に係る全ての個別評価結果が表示され、当該個別評価結果を変更するための入力操作を行うことができる。評価結果詳細確認画面にその入力操作が行われると、評価責任者端末5は、当該入力操作の対象となった個別評価結果に係る個別評価結果情報の変更、およびその変更に伴って当該個別評価結果に係る観点別得点の変更、ならびに当該評価観点に係る申請別得点の変更を管理サーバ2に要求する(ステップS512)。
管理サーバ2は、個別評価結果情報などの変更の要求に対して、個別評価結果情報テーブル24nに登録されている個別評価結果情報の変更、ならびに得点情報テーブル24oに登録されている得点情報(観点別得点、申請別得点)の変更を行う(ステップS513)。
また、評価結果一覧画面では、当該選考内容についての評価を承認、すなわち当該選考内容についての評価を最終確定するための入力操作を行うことができる。この入力操作が行われると、評価責任者端末5は、当該選考内容についての評価の最終確定を管理サーバ2に要求する(ステップS514)。
管理サーバ2は、評価の最終確定の要求に対して、当該選考内容に係る評価責任者ステータスを「承認済」に変更することで、当該試験区分に係る評価を承認、すなわち最終確定させる(ステップS515)。
次に、試験管理者端末3、評価担当者端末4、評価責任者端末5、および受験生端末6で表示される各種画面について説明する。最初に、試験管理者端末3に表示される試験管理者トップ画面、選考内容設定画面、評価観点設定画面、設問設定画面、および判定方法詳細設定画面について説明する。
試験管理者トップ画面は、試験管理者の本システム1へのログイン後、その大学用のトップ画面として最初に試験管理者端末3に表示され、その大学の試験区分の一覧を表す画面である。なお、管理サーバ2は、データベース23bの試験区分情報テーブル24aに登録されている試験区分情報や試験管理者ステータステーブル24pに記憶されている試験管理者ステータスデータに基づいて試験管理者トップ画面を生成して試験管理者端末3に表示させる。
図32は、試験管理者トップ画面の一例である。図32に示す試験管理者トップ画面30には、試験区分一覧表301が表示される。試験区分一覧表301の列を構成する項目(試験区分一覧表301のフィールド)として、左側から、試験区分を表す項目(試験区分項目)と、試験管理者ステータスを表す項目(試験管理者ステータス項目)と、評価対象の登録数を表す項目(評価対象登録数項目)と、詳細ボタン3021が設けられた項目(選考内容編集ボタン項目)と、アクション選択ボタン3022が設けられた項目(アクション選択ボタン項目)と、がある。
試験区分一覧表301では、試験区分項目が基準項目であり、試験管理者ステータス項目、評価対象登録数項目、選考内容編集ボタン項目、およびアクション選択ボタン項目は試験区分項目に関連付けられている。
試験管理者ステータスの管理・表示は、管理サーバ2が選考内容に係る状況に応じて適宜に行う。例えば、サーバ制御部22は、試験区分情報を試験区分情報テーブル24aに登録すると、試験管理者ステータス「未設定」を表す試験管理者ステータスデータを当該試験区分IDに関連付けて試験管理者ステータステーブル24pに登録する。また、後述するように、試験区分に係る選考内容の詳細設定が1つでも行われると、サーバ制御部22は、その試験区分に係る試験管理者ステータスデータの内容を「編集中」に変更する。
詳細ボタン3021は、その試験区分の詳細に進むことを指示するボタンである。詳細ボタン3021に対してクリック操作を行うことができる。
アクション選択ボタン3022は、その試験区分に係るアクション(以下、「アクション」という)の選択を指示するボタンである。アクション選択ボタン3022に対してクリック操作を行うことができる。
試験区分に係るアクションとして、入試方式コピー、入試方式設定完了、出願プレビュー、入試方式受付開始、評価対象ダウンロード、評価対象登録、評価結果ダウンロード、試験終了、アーカイブの作成、およびアーカイブのダウンロードがある。
入試方式コピーは、設定が完了した当該試験区分の選考内容を他の試験区分にコピーすることである。入試方式設定完了は、当該試験区分に係る選考内容の設定を完了させることである。出願プレビューは、選考内容の設定が完了したことを条件として、設定された選考内容が受験生の画面にどのように表示されるのかを実際の受験生の回答画面でプレビュー確認することである。入試方式受付開始は、当該試験区分に係る選考内容に対する申請の受付を開始することである。
評価対象登録は、前述の通り、当該試験区分に係る各選考内容に対する評価対象を選定し、その評価対象について評価担当者を設定することである。評価結果ダウンロードは、当該試験区分に係る特定試験科目の評価結果を表すデータ(ファイル)をダウンロードすることである。試験終了は、当該試験区分に係る特定科目試験を終了させることである。アーカイブの作成は、試験終了後に、全ての試験内容、申請内容、および評価結果をまとめたアーカイブファイルを作成することである。アーカイブのダウンロードは、アーカイブの作成で作成されたアーカイブファイルをダウンロードすることである。
図33に試験管理者ステータスとアクションの実行可否を示す。図33に示すように、試験管理者ステータスに応じて選択可能なアクションが異なる。図33において、各試験管理者ステータスに対して、「〇」が実行可能なアクションであり、「×」が実行不可能なアクションである。なお、アクションの種類も適宜に変更可能である。前述のアクションの他に、選考内容を編集できるアクションなどを設けることも可能である。
試験管理者端末3は、詳細ボタン3021が操作されると、試験区分詳細コマンドを管理サーバ2に送信することで、そのボタン3021に係る試験区分の詳細に進むことを管理サーバ2に要求する。なお、試験区分詳細コマンドには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、およびその詳細ボタン3021に係る試験区分(学部学科・入試方式)に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、試験区分詳細コマンドを受信すると、そのコマンドが示す試験区分に対する選考内容の設定が行われていることを示すデータ(選考内容設定中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、操作された詳細ボタン3021に係る試験区分に対する選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該画面データに基づいて選考内容設定画面を表示する。選考内容設定画面について後述する。
なお、管理サーバ2は、選考内容設定中データを記憶することによって、何れの試験区分について選考内容が設定されようとしているのかを特定することができる。また、管理サーバ2は、選考内容一覧画面データを送信する前提として、選考内容設定中データが示す試験区分ID、ならびにサーバ記憶部23に記憶されている様々なデータなどに基づいて、試験区分詳細コマンドが示す試験区分に対する選考内容一覧画面データを作成する。以下において、選考内容一覧画面データのように、管理サーバ2が試験管理者端末3、受験生端末6、評価担当者端末4、および評価責任者端末5に何らかの画面を表示させるために画面データを送信する場合、試験管理者端末3等から送信されてきたデータやコマンド、さらにはサーバ記憶部23に記憶されている様々なデータに基づいて、当該図面データを生成するものとする。
試験管理者端末3は、アクション選択ボタン3022が操作されると、アクション選択コマンドを管理サーバ2に送信することで、そのボタン3023に係る試験区分に対するアクションを選択することを管理サーバ2に要求する。なお、アクション選択コマンドには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、およびそのボタン3022に係る試験区分に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、アクション選択コマンドを受信すると、そのコマンドが示す大学IDおよび試験区分に対するアクションの選択が行われていることを示すデータ(アクション選択中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、操作されたアクション選択ボタン3022に係る試験区分の試験管理者ステータスに応じたダウンリストデータを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、ダウンリストデータを受信すると、当該ダウンリストデータに基づいてダウンリストを表示する。
なお、管理サーバ2は、アクション選択中データを記憶することによって、何れの試験区分についてアクションが選択されているのかを特定することができる。
図34は、図32の試験管理者トップ画面30にダウンリスト2024が表示されている具体例である。図34に示すダウンリスト2024は、試験管理者ステータスが「編集中」のときに表示されたダウンリスト2024である。図34に示すように、ダウンリスト2024はアクション選択ボタン3022から表示される。ダウンリスト2024には、全てのアクションの名称の一覧が表示される。ここで、選択可能なアクションは太字で表示され、選択不可能なアクションは細字で表示される。
ダウンリスト2024に表示されている選択可能なアクションの何れか1つに対してクリック操作、すなわちアクションの選択を行うことができる。試験管理者端末3は、選択可能なアクションに対して操作されると、選択アクションデータを管理サーバ2に送信することで、そのアクションに係る試験区分に対して当該アクションを実行することを管理サーバ2に要求する。なお、選択アクションデータには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、選択されたアクションに係る試験区分、および選択されたアクションに関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、選択アクションデータを受信すると、そのデータが示すアクションに応じたアクション実行画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、アクション実行画面データを受信すると、当該画面データに基づいて、その選択されたアクションに応じたアクション実行画面を表示する。
なお、管理サーバ2は、アクション「入試方式設定完了」を示す選択アクションデータを受信すると、当該選択アクションデータが示す大学・試験区分(試験区分ID)に係る試験管理者ステータスデータの内容を「設定完了」に変更する。また、管理サーバ2は、アクション「入試方式受付開始」を示す選択アクションデータを受信すると、当該選択アクションデータが示す大学・試験区分(試験区分ID)に係る試験管理者ステータスデータの内容を「受付中」に変更する。
また、試験管理者トップ画面30の試験区分一覧表301の外側に、ログアウトボタン303が設けられている。ログアウトボタン303は、本システム1からログアウトするための操作を受け付けることができる。ログアウトボタン303に対する操作が行われると、試験管理者端末3は、本システム1からのログアウトを管理サーバ2に要求する。管理サーバ2は、これに応じて試験管理者端末3に試験管理者用ログイン画面を表示させる。
次に、前述の選考内容設定画面について説明する。図35は、選考内容設定画面の一例である。図35に示す選考内容設定画面32には、試験区分表示欄320と、選考内容入力欄321と、申請上限数入力欄322と、判定方式入力欄323と、追加ボタン325と、が設けられている。
試験区分表示欄320は、現在行われている選考内容の設定の対象となる試験区分を表示する。この試験区分は、当該画面が表示される契機となる操作がなされた詳細ボタン3021に係る試験区分に対応している。
選考内容入力欄321は、選考内容の名称を任意に入力する操作を受け付けることができる。選考内容の名称とは、例えば、特色加点、志望理由、および学習計画などの選考内容の主題のことである。
申請上限数入力欄322は、1つの選考内容に対して申請可能な最大の申請件数を任意に入力する操作を受け付けることができる。申請上限数とは、例えば選考内容が活動実績である場合は、部活動、ボランティア活動、および資格取得など複数の活動実績を申請可能であるので、1つの選考に対する最大の申請数である。
判定方式入力欄323は、判定方法の方式(判定方式)を選択する操作を受け付けることができる。前述のように、本実施形態では、判定方式として、合算判定とパターン判定が設けられている。具体的に、判定方式入力欄323は、ラジオボタンで構成されており、合算判定とパターン判定の何れか一方を選択可能に構成されている。なお、本実施形態では、選考内容設定画面32が表示されたときには、判定方式入力欄323は、合算判定が選択されている状態になっている。
追加ボタン325は、試験区分表示欄320が表示する試験区分に係る選考内容を追加するための操作を受け付けることができる。試験管理者端末3は、追加ボタン325が操作されると、選考内容追加コマンドを管理サーバ2に送信することで、選考内容入力欄321に入力されている選考内容の名称、申請上限数入力欄322に入力されている申請上限数、判定方式入力欄323で選択されている判定方式で構成される選考内容をその試験区分に追加することを管理サーバ2に要求する。
なお、以下において、入力欄321〜323に入力されている内容(選考内容の名称、申請上限数、判定方式)を「選考内容基本事項」と称する。また、選考内容追加コマンドには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分表示欄320が表示する試験区分、および選考内容基本事項に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、選考内容追加コマンドを受信すると、そのコマンドに基づいて、前述の選考内容基本情報を示す選考内容基本情報データを生成して選考内容基本情報テーブル24dに登録する。なお、選考内容基本情報データには、当該試験区分における選考内容の順番(選考内容番号)も含ませる。この順番は、選考内容が追加された順番に応じて付与される。当該試験区分において最初に追加された選考内容の順番は「1」、2番目に追加された選考内容の順番は「2」となるようにする。そして、選考内容基本情報データにおいて、選考内容基本事項を、大学ID、試験区分、および選考内容番号に関連付ける。
また、管理サーバ2は、選考内容基本情報データを選考内容基本情報テーブル24dに登録すると、当該データに含まれる選考内容基本事項を後述する選考内容一覧表326に追加するためのデータを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、そのデータを受信すると、選考内容基本事項が反映された新たな選考内容を選考内容一覧表326に追加する。
選考内容一覧表326は、追加ボタン325の下に表示される。選考内容一覧表326の列を構成する項目として、選考内容を表す項目(選考内容項目)と、各選考内容に対する申請上限数および判定方式を表す項目(申請上限数判定方式項目)、選考内容ステータスを表す項目(選考内容ステータス項目)と、詳細事項設定ボタン3271が設けられる項目(詳細事項設定ボタン項目)と、選考内容削除ボタン3272が設けられる項目(選考内容削除ボタン項目)と、がある。
選考内容一覧表326では、選考内容項目が基準項目であり、申請上限数判定方式項目、試験管理者ステータス項目、詳細事項設定ボタン項目、および選考内容削除ボタン項目が選考内容項目に関連付けられている。なお、後述するように、選考内容一覧表326の先頭行以外において、基準項目である選考内容項目、ならびに、その項目に関連付けられた申請上限数判定方式項目、試験管理者ステータス項目、詳細事項設定ボタン項目、および選考内容削除ボタン項目で構成される1行分を「選考内容レコード327」と称する。
図35に示されている選考内容一覧表326は、選考内容が1つも設定されていない状況のものである。すなわち、最初は、選考内容一覧表326には各項目を表す先頭行のみ表示されている。よって、選考内容レコード327は表示されていない。そして、前述のように、追加ボタン325が操作されると、入力された選考内容基本事項が選考内容一覧表326に反映されるが、この反映は当該選考内容基本事項を含む選考内容レコード327が選考内容一覧表326に追加されることで行われる。すなわち、選考内容入力欄321に入力されていた選考内容の名称は、追加された選考内容レコード327の選考内容項目に表示され、申請上限数入力欄322に入力されていた申請上限数、および判定方式入力欄323で選択された判定方式は、追加された選考内容レコード327の申請上限数判定方法項目に表示される。
また、選考内容レコード327が追加されるとき、選考内容基本項目、および申請上限数判定方法項目に表示される内容は、その直前に入力欄321〜323に入力された内容に応じて異なるが、詳細事項設定ボタン項目および選考内容削除ボタン項目には、詳細事項設定ボタン3271および選考内容削除ボタン3272が一様に設けられる。さらに、選考内容ステータス項目には、その時の選考内容ステータスが表示される。
ここで、選考内容レコード327が追加される具体例を説明する。例えば、図35に示す状況において、選考内容入力欄321に「特色加点」が入力され、申請上限数入力欄322に「5」が入力され、判定方式入力欄323で「合算判定」が選択されて、追加ボタン325が操作されると、図36に示すように、当該入力された選考内容基本事項を含んだ選考内容レコード327が選考内容一覧表326の項目の名称を表す行の直下に追加される。
次に、同様に選考内容基本事項が入力されると、直近に追加された選考内容レコード327の真下に追加される(図示なし)。以降、追加ボタン325が操作される度に、同様に選考内容レコード327が追加されていく。また、選考内容レコード327に係る選考内容番号は、選考内容一覧表326における各項目を表す先頭行に近い方から、選考内容番号=1、2、3・・・となる。
詳細事項設定ボタン3271は、そのボタン3271が属する選考内容レコード327に含まれる選考内容項目に表示されている選考内容について選考内容の詳細事項を設定することを指示するボタンである。詳細事項設定ボタン3271に対してクリック操作を行うことができる。
試験管理者端末3は、詳細事項設定ボタン3271が操作されると、詳細事項設定コマンドを管理サーバ2に送信することで、その詳細事項設定ボタン3271に係る選考内容についての詳細事項を設定する(詳細設定を行う)ことを管理サーバ2に要求する。なお、詳細事項設定コマンドには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分表示欄320に表示されている試験区分、および操作された詳細事項設定ボタン3271に係る選考内容に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、詳細事項設定コマンドを受信すると、そのコマンドが示す選考内容の詳細設定が行われていることを示すデータ(詳細事項設定中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、操作された詳細事項設定ボタン3271に係る選考内容についての詳細事項設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、詳細事項設定画面データを受信すると、当該画面データに基づいて詳細事項設定画面を表示する。詳細事項設定画面について後述する。
また、選考内容削除ボタン3272は、そのボタン3272が属する選考内容レコード327に含まれる選考内容項目に表示されている選考内容自体を削除することを指示するボタンである。選考内容削除ボタン3272に対してクリック操作を行うことができる。
試験管理者端末3は、選考内容削除ボタン3272が操作されると、選考内容削除ボタンコマンドを管理サーバ2に送信することで、その選考内容削除ボタン3272に係る選考内容を削除することを管理サーバ2に要求する。なお、選考内容削除コマンドには、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分表示欄320に表示されている試験区分、および操作された選考内容削除ボタン3272に係る選考内容に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、選考内容削除コマンドを受信すると、そのコマンドが示す選考内容に係る選考内容基本情報データを選考内容基本情報テーブル24dから削除する。なお、削除された選考内容基本情報データに係る選考内容番号よりも後の番号が存在する場合、その後の番号に係る選考内容情報データの選考内容番号を1つずつ繰り上げる。さらに、この削除に伴って、管理サーバ2は、削除された選考内容基本情報データに対応する選考内容レコード327を削除し、それより下に表示されている選考内容レコード327を上に詰めることを示すコマンドを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、このコマンドを受信すると、削除された選考内容情報データに対応する選考内容レコード327を削除し、それより下に表示されている選考内容レコード327を上に詰める。
また、選考内容一覧表326の直下には試験管理者トップ画面へ戻るボタン329が設けられている。試験管理者トップ画面へ戻るボタン329は、選考内容設定画面32から試験管理者トップ画面30に切り替えることを指示するボタンである。試験管理者トップ画面へ戻るボタン329に対してクリック操作を行うことができる。
試験管理者端末3は、試験管理者トップ画面へ戻るボタン329が操作されると、試験管理者トップ画面切替コマンドを管理サーバ2に送信することで、選考内容設定画面32から試験管理者トップ画面30に切り替えることを管理サーバ2に要求する。これに応じて、管理サーバ2は、試験管理者端末3に試験管理者トップ画面データを送信する。そして、試験管理者端末3は、試験管理者トップ画面データを受信すると、選考内容設定画面32から試験管理者トップ画面30に切り替える。
次に、詳細事項設定画面について説明する。図37は、詳細事項設定画面の一例である。ここでは、図36に表示されている詳細事項設定ボタン3271が操作されることによって表示された詳細事項設定画面とする。よって、この画面は、〇〇学部▲▲学科の推薦入試に係る選考内容「特色加点」についての詳細事項を設定するための画面となる。
詳細事項設定画面33には、試験区分・選考内容表示欄330と、詳細事項設定領域331と、が設けられている。
試験区分・選考内容表示欄330には、現在行われている選考内容の詳細設定の対象となる試験区分が表示される試験区分領域3301と、現在行われている選考内容の詳細設定の対象となる選考内容が表示される選考内容領域3302とが設けられている。よって、図37において、試験区分領域3301には「推薦入試|〇〇学部▲▲学科」と表示され、選考内容領域3302には「特色加点」と表示されている。
詳細事項設定領域331は、選考内容の詳細事項を設定するための表示領域であり、切替可能なページで構成されている。詳細には、詳細事項設定領域331は、評価観点の設定を行うページ(以下、「評価観点設定ページ」という)、評価者の設定を行うページ(以下、「評価者設定ページ」という)、設問の設定を行うページ(以下、「設問設定ページ」という)、および判定方式(合算判定/パターン判定)の判定方法を行うページ(以下、「判定方法設定ページ」という)を切り替えて表示させることが可能に構成されている。言い換えると、詳細事項設定領域331において、評価観点設定ページ、評価者設定ページ、設問設定ページ、および判定方法設定ページの何れかのページが表示される。
また、詳細事項設定領域331の上端部には、各ページのタブとして機能する評価観点設定タブ340、評価者設定タブ350、設問設定タブ360、および判定方法設定タブ370が表示されている。
評価観点設定タブ340、評価者設定タブ350、設問設定タブ360、および判定方法設定タブ370は、評価観点設定ページ、評価者設定ページ、設問設定ページ、および判定方法設定ページの何れが表示されているときでも表示されており、各ページに切り替えるための操作を受け付け可能に構成されている。
評価観点設定タブ340が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して評価観点設定ページへの切り替えを要求する。これにより、管理サーバ2は試験管理者端末3に評価観点設定ページを表示させる。同様に、評価者設定タブ350、設問設定タブ360、または判定方法設定タブ370が入力操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して評価者設定ページ、設問設定ページ、または判定方法設定ページへの切り替えを要求する。これにより、管理サーバ2は試験管理者端末3に評価者設定ページ、設問設定ページ、または判定方法設定ページを表示させる。
なお、詳細は後述するが、判定方法設定ページは、合算判定の場合とパターン判定の場合とで異なる仕様になっている。そのため、管理サーバ2は、当該選考内容に係る選考内容基本情報データを確認して、当該データが示す判定方式に応じた判定方法設定ページを表示する。
図37に示すように、本実施形態では、詳細事項設定画面33が表示されたとき、最初の初期状態として、詳細事項設定領域331に評価観点設定ページ34が表示される。ここで、評価観点設定ページについて説明する。
評価観点設定ページ34には、評価観点内容設定領域34−1と、評価観点追加ボタン347と、保存して次の設定へ進むボタン348と、保存して選考内容設定へ戻るボタン349と、が表示される。
評価観点内容設定領域34−1は、評価観点毎に設けられており、当該評価観点に関する各種事項を設定するための操作を受け付けることができる。評価観点内容設定領域34−1には、観点番号表示欄341と、観点名入力欄342と、評価レベル一覧表343と、評価者数入力欄344と、評価レベル追加ボタン345と、評価観点削除ボタン346と、が表示されている。
観点番号表示欄341は評価観点内容設定領域34−1の上端部に帯状に設けられている。観点番号表示欄341には、評価観点を識別するための観点番号(図37において「評価観点1」)が表示される。なお、後述するように評価観点内容設定領域34−1が追加されることがあるが、最初から表示されている評価観点内容設定領域34−1の観点番号表示欄341が示す観点番号は「1」となっている。すなわち、最初から表示されている評価観点内容設定領域34−1に係る評価観点の観点番号は「1」である。
観点名入力欄342は、当該評価観点の名称を任意に入力する操作を受け付けることができる。評価観点の名称は、例えば、総合評価、自主性評価、アドミッションポリシーとの整合性などその選考内容に対して受験生を評価するための判断見地で構成される。
評価者数入力欄344は、当該評価観点に係る評価者数を任意に入力する操作を受け付けることができる。
評価レベル一覧表343は、当該評価観点について設定される評価レベル、換言するとルーブリックを設定するための操作を受け付けることができる。評価レベル一覧表343を構成する項目として、評価レベル項目と、評価基準項目と、補足事項項目と、評価レベル削除項目と、がある。
評価レベル一覧表343では、評価レベル項目が基準項目であり、評価基準項目、補足事項項目、および評価レベル削除項目が評価レベル項目に関連付けられている。なお、以下において、評価レベル一覧表343にて、基準項目である評価レベル項目、ならびにその項目に関連付けられた評価基準項目、補足事項項目、および評価レベル削除項目で構成される1行分を「評価レベルレコード343−1」と称する。
評価レベル項目には、評価レベルを任意に入力する操作を受け付けることができる評価レベル入力欄3431が設けられている。評価レベルは、例えば「1」や「3」などの評価レベルを表す数字で構成される。
評価基準項目には、評価レベル入力欄3431に入力された評価レベルに対する評価基準を任意に入力する操作を受け付けることができる評価基準入力欄3432が設けられている。評価基準は、例えば、「入学後の教育活動等に対して大きな貢献が期待できる能力・スキル・適性を持っていると判断できると共に、高い主体性が確認できる」や「何かしらの活動や実績および取り組みは確認できるが、本人の主体性や努力を感じられない」など当該評価観点に対する当該評価レベルの詳細な説明文で構成される。
補足事項項目には、評価レベル入力欄3431に入力された評価レベルに対する補足事項を任意に入力する操作を受け付けることができる補足事項入力欄3433が設けられている。補足事項は、例えば、「ぜひ入学させたい」や「入学させない方がよい」など当該評価観点に対する当該評価レベルの簡易な説明文で構成される。
評価レベル削除項目には、当該評価レベルレコード343−1を削除する操作を受け付けることができる評価レベル削除ボタン3434が設けられている。評価レベル削除ボタン3434が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、その評価レベル削除ボタン3434が含まれる評価レベルレコード343−1の削除を要求する。管理サーバ2は、この削除の要求に対して、試験管理者端末3にその評価レベルレコード343−1を削除させる。
また、後述するように1つの評価レベル一覧表343において評価レベルレコード343−1が複数表示されることがある。この場合、削除される評価レベルレコード343−1よりも下に評価レベルレコード343−1が表示されていれば、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、その下に表示されている評価レベルレコード343−1を削除された1行分上に詰めさせる。
評価レベル追加ボタン345は、そのボタン345に係る評価観点内容設定領域34−1に表示されている評価レベル一覧表343において評価レベルレコード343−1を1つ追加することを指示するボタンである。すなわち、評価レベル追加ボタン345は、当該ボタン345が表示されている評価観点内容設定領域34−1に係る評価観点について評価レベルを1つ追加するためのボタンである。
評価レベル追加ボタン345に対してクリック操作を行うことができる。評価レベル追加ボタン345が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、そのボタン345が設けられている評価観点内容設定領域34−1における評価レベル一覧表343に新たな評価レベルレコード343−1を追加することを要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、その評価レベル一覧表343の中で一番下に配されている評価レベルレコード343−1の下に新たな評価レベルレコード343−1を追加させる。
例えば、図37に示すような状況で評価レベル追加ボタン345が操作されると、図38のように、操作直前に一番下に表示されていた評価レベルレコード343−1と評価レベル追加ボタン345の間に挿入されるように、一番下に表示されていた評価レベルレコード343−1の下端に続けて新たな評価レベルレコード343−1が追加される。
なお、新たに追加された評価レベルレコード343−1に含まれる評価レベル入力欄3431、評価基準入力欄3432、および補足事項入力欄3433はブランク状態で表示される。
また、評価観点追加ボタン347は、評価観点内容設定領域34−1を1つ追加することを指示するボタンである。すなわち、評価観点追加ボタン347は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容について評価観点を1つ追加するためのボタンである。
評価観点追加ボタン347に対してクリック操作を行うことができる。評価観点追加ボタン347が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、新たな評価観点内容設定領域34−1の追加を要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、その評価観点設定ページ34の中で一番下に配されている評価観点内容設定領域34−1の下に新たな評価観点内容設定領域34−1を追加させる。
例えば、図38に示すような状況で評価観点追加ボタン347が操作されると、図39に示すように、操作直前に一番下に表示されていた評価観点内容設定領域34−1と評価観点追加ボタン347との間に挿入するように、評価観点内容設定領域34−1が追加される。
なお、図39に示すように、最初に追加された評価観点内容設定領域34−1は2つ目の評価観点に係るものであるので、当該評価観点内容設定領域34−1の観点番号表示欄341に表示される観点番号は「2」となる。以降、評価観点内容設定領域34−1が追加される度に、その評価観点内容設定領域34−1に係る観点番号が「3」、「4」と大きくなっていく。
さらに、新たに追加された評価観点内容設定領域34−1には、当該評価観点設定ページが初めて表示されたときのように、1つの評価レベルレコード343−1が表示され、さらに観点名入力欄342、評価者数入力欄344、評価レベル入力欄3431、評価基準入力欄3432、および補足事項入力欄3433はブランク状態で表示される。
また、評価観点削除ボタン346は、そのボタン346が表示されている評価観点内容設定領域34−1の削除を指示するボタンである。すなわち、評価観点削除ボタン346は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容について評価観点を1つ削除するためのボタンである。
評価観点削除ボタン346に対してクリック操作を行うことができる。評価観点削除ボタン346が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、その評価観点削除ボタン346が含まれる評価観点内容設定領域34−1の削除を要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3にその評価観点内容設定領域34−1を削除させる。
なお、削除対象の評価観点内容設定領域34−1の下に他の評価観点内容設定領域34−1が表示されていた場合は、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、評価観点内容設定領域34−1を削除させつつ、その下に表示されている評価観点内容設定領域34−1を削除された分上に詰めさせる。さらに、上に詰まった評価観点内容設定領域34−1の観点番号表示欄341に表示されている観点番号を「1」つ小さくする。
保存して次の設定へ進むボタン348は、評価観点設定ページ34で入力操作などされた事項(評価観点設定事項)を示す情報(評価観点設定事項情報)、すなわち全ての評価観点内容設定領域34−1で設定された情報、具体的には、観点番号表示欄341に表示されている観点番号(観点番号)について、観点名入力欄342に入力されている評価観点の名称(観点名)、評価者数入力欄343に入力されている評価者数、評価レベル入力欄3431に入力されている評価レベル、評価基準入力欄3432に入力されている評価基準、および補足事項入力欄3433に入力されている補足事項の保存(登録)、ならびに次の設定内容である評価者の設定を指示するボタンである。
また、保存して選考内容設定へ戻るボタン349は、評価観点設定事項情報の保存、および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを指示するボタンである。
保存して次の設定へ進むボタン348に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の設定へ進むボタン348が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、評価観点設定事項情報の保存および評価者の設定に進むを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、評価観点設定事項情報を含むデータ(評価観点設定事項情報データ)、および評価者の設定に進むことを示す評価者設定コマンドを管理サーバ2へ送信する。
また、保存して選考内容設定へ戻るボタン349に対してクリック操作を行うことができる。保存して選考内容設定へ戻るボタン349が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、評価観点設定事項情報の保存および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、評価観点設定事項情報データ、および選考内容設定画面32へ切り替えることを示す選考内容設定画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、評価観点設定事項情報データに、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている試験区分および選考内容に関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、評価観点設定事項情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の評価観点基本情報を示す評価観点基本情報データを生成して評価観点基本情報テーブル24eに登録すると共に、前述の評価レベル情報を示す評価レベル情報データを生成して評価レベル情報テーブル24fに登録する。
評価観点基本情報データは観点番号単位で生成され、評価観点基本情報データでは、試験区分ID、および選考内容を観点番号に関連付け、さらに観点名および評価者数を観点番号に関連付ける(図9参照)。一方、評価レベル情報データは評価レベル単位で生成され、評価レベル情報データでは、試験区分ID、選考内容、および観点番号を評価レベルに関連付け、さらに評価基準および補足事項を評価レベルに関連付ける(図10参照)。
なお、管理サーバ2は、当該選考内容について最初に評価観点基本情報データを評価観点基本情報テーブル24eに登録すると、当該選考内容に係る試験管理者ステータスデータの内容を「編集中」に変更すると共に、当該選考内容に係る選考内容ステータスデータの内容を「編集中」に変更する。
管理サーバ2は、評価者設定コマンドを受信すると、登録した評価観点基本情報データなどに基づいて、評価者設定ページデータを生成して試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、評価者設定ページデータを受信すると、当該データに基づいて評価観点設定ページ34から評価者設定ページ35に切り替える。
管理サーバ2は、選考内容設定画面表示コマンドを受信すると、選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該データに基づいて詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32に切り替える。このとき、その直前まで表示されていた詳細事項設定画面33に係る選考内容について試験管理者ステータス項目は「編集中」となっている。
(評価者設定ページ)
次に、評価者を設定する評価者設定ページについて説明する。図40は、評価者設定ページが表示されているときの詳細事項設定画面の一例を示す図である。図40に示す評価者設定ページ35は評価者設定ページの初期状態を表している。評価者設定ページ35には、評価者設定タブ350と、評価責任者入力欄351と、評価担当者・観点一覧表352と、評価担当者追加ボタン357と、保存して次の設定へ進むボタン358と、保存して選考内容設定へ戻るボタン359と、が含まれている。
評価責任者入力欄351は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容の評価責任者を設定するための情報を任意に入力する操作を受け付けることができる。本実施形態では、評価責任者を設定するための情報として、メールアドレスが設定されているが、その情報の種類は、職員IDや氏名など適宜に変更しても良い。
評価担当者・観点一覧表352は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容に係る評価を担当する評価担当者と、各評価担当者が評価する評価観点およびその評価観点に対する重み(観点重み)とを設定するための操作を受け付けることができる。評価担当者・観点一覧表352を構成する項目として、評価担当者項目と、評価観点項目と、評価担当者削除項目と、がある。評価担当者・観点一覧表352の先頭行は、各項目を表している。
評価担当者・観点一覧表352では、評価担当者項目が基準項目であり、評価観点項目、および評価担当者削除項目が評価担当者項目に関連付けられている。なお、以下において、評価担当者・観点一覧表352の先頭行を除く部分にて、基準項目である評価担当者項目、ならびにその項目に関連付けられた評価観点項目、および評価担当者削除項目で構成される1行分を「評価担当者レコード352−1」と称する。
評価観点項目においては、評価観点設定ページ34で設定された評価観点設定事項が反映される。詳細には、評価観点設定ページ34で設定された評価観点が、評価担当者・観点一覧表352の評価観点項目を構成する。図34には3つ(3列分)の評価観点項目が設けられているので、評価観点設定ページ34で3つの評価観点が設定されていたことになる。
なお、評価観点項目の先頭行には、観点番号、およびその観点番号に係る評価者数が表示される。観点番号が上段に表示され、評価者数が下段に括弧つきで表示されている。なお、図40の各評価観点項目の先頭行の下段には「(2)」と表示されているので、評価観点設定ページ34で3つの各評価観点について評価者数「2人」が設定されていたことになる。
評価担当者レコード352−1における評価担当者項目には、評価担当者を特定するための情報を任意に入力する操作を受け付けることができる評価担当者入力欄3521が設けられている。本実施形態では、評価担当者を特定するための情報として、メールアドレスが設定されているが、その情報の種類は、職員IDや氏名など適宜に変更しても良い。
評価担当者レコード352−1における評価観点項目には、その評価観点に係る観点重みを任意に入力する操作を受け付けることができる観点重み入力欄3522が設けられている。評価担当者レコード352−1に入力された評価担当者は、その評価担当者レコード352−1に対して観点重みが入力された評価観点について評価を行う。すなわち、観点重みを入力することがその評価担当者が担当する評価観点を設定することを兼ねており、観点重みが入力された評価観点がその評価担当者レコード352−1に入力された評価担当者が担当する評価観点となる。
なお、観点重みが「1」に設定されているときに、評価レベル1と評価されると、その評価観点に対する得点は1点(=1点×観点重み「1」)となる。また、観点重みが「2」に設定されているときに、評価レベル1と評価されると、その評価観点に対する得点は2点(=1点×観点重み「2」)となる。なお、以下において、各評価担当者が評価した評価レベルに観点重みを乗じた値を「評価スコア」と称する。
評価担当者レコード352−1における評価担当者削除項目には、その評価担当者レコード352−1を削除する操作を受け付けることができる評価担当者削除ボタン3523が設けられている。評価担当者削除ボタン3523が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、その評価担当者削除ボタン3523が含まれる評価担当者レコード352−1の削除を要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3にその評価担当者レコード352−1を削除させる。
また、後述するように1つの評価担当者・観点一覧表352において評価担当者レコード352−1が複数表示されることがある。この場合、削除される評価担当者レコード352−1よりも下に評価担当者レコード352−1が表示されていれば、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、その下に表示されている評価担当者レコード352−1を削除された1行分上に詰めさせる。
評価担当者追加ボタン357は、評価担当者・観点一覧表352において評価担当者レコード352−1を1つ追加することを指示するボタンである。すなわち、評価担当者追加ボタン357は、選考内容領域3302に表示されている選考内容について評価担当者を1人追加するためのボタンである。
評価担当者追加ボタン357に対してクリック操作を行うことができる。評価担当者追加ボタン357が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、評価担当者・観点一覧表352に新たな評価担当者レコード352−1を追加することを要求する。これにより、管理サーバ2は、評価観点基本情報テーブル24eに登録されている当該選考内容に係る評価観点基本情報データなどに基づいて、試験管理者端末3に、その評価担当者・観点一覧表352の中で一番下に配されている評価担当者レコード352−1の下に新たな評価担当者レコード352−1を追加させる。
例えば、図40に示すような状況で評価担当者追加ボタン357が操作されると、図41のように、操作直前に一番下に表示されていた評価担当者レコード352−1の下端に続けて新たな評価担当者レコード352−1が追加される。なお、新たに追加された評価担当者レコード352−1に含まれる評価担当者入力欄3521、および観点重み入力欄3522はブランク状態で表示される。
また、保存して次の設定へ進むボタン358は、評価者設定ページ35で設定された事項(評価者設定事項)を示す情報(評価者設定事項情報)、具体的には、評価責任者入力欄351に入力された評価責任者のメールアドレス、評価担当者入力欄3521に入力された評価担当者のメールアドレス、および観点重み入力欄3522に入力された観点重みとその観点番号の保存、ならびに次の設定内容である設問の設定に進むことを指示するボタンである。
保存して次の設定へ進むボタン358に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の設定へ進むボタン358が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、評価者設定事項情報の保存および設問の設定へ進むことを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、評価者設定事項情報を含むデータ(評価者設定事項情報データ)、および設問の設定に進むことを示す設問設定コマンドを管理サーバ2へ送信する。
また、保存して選考内容設定へ戻るボタン359は、評価者設定事項情報の保存、および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを指示するボタンである。
保存して選考内容設定へ戻るボタン359に対してクリック操作を行うことができる。保存して選考内容設定へ戻るボタン359が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、評価者設定事項情報の保存および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、評価者設定事項情報データ、および選考内容設定画面32へ切り替えることを示す選考内容設定画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、評価者設定事項情報データに、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている試験区分および選考内容に関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、評価者設定事項情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の評価責任者情報データを生成して評価責任者情報テーブル24hに登録すると共に、前述の評価担当者情報データを生成して評価担当者情報テーブル24gに登録する。
評価責任者情報データは選考内容単位で生成され、評価責任者情報データでは、試験区分ID、および選考内容を評価責任者の職員IDに関連付ける(図12参照)。一方、評価担当者情報データは観点番号単位で生成され、評価担当者情報データでは、試験区分ID、選考内容、評価担当者番号、職員IDを観点番号に関連付け、さらに観点重みを観点番号に関連付ける(図11参照)。
管理サーバ2は、設問設定コマンドを受信すると、評価観点基本情報テーブル24eに登録されている評価観点基本情報データなどに基づいて、設問設定ベージデータを生成して試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、設問設定ベージデータを受信すると、当該データに基づいて評価者設定ページ35から設問設定ページ36に切り替える。
また、管理サーバ2は、選考内容設定画面表示コマンドを受信すると、選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該データに基づいて詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32に切り替える。
(設問設定ページ)
次に、選考内容に対する受験生への設問を設定する設問設定ページについて説明する。図42は、設問設定ページが表示されているときの詳細事項設定画面の一例を示す図である。図42に示す設問設定ページ36は設問設定ページの初期状態を表している。設問設定ページ36には、設問内容設定領域36−1と、設問追加ボタン367と、保存して次の設定へ進むボタン368と、保存して選考内容設定へ戻るボタン369と、が表示される。
設問内容設定領域36−1は、設問毎に設けられ、設問の内容を設定するための操作を受け付けることができる。設問内容設定領域36−1には、設問番号表示欄361と、設問タイトル入力欄362と、設問教示文入力欄363と、最大文字数入力欄364と、対応観点入力欄365と、設問削除ボタン366と、が設けられている。
設問番号表示欄361は設問内容設定領域36−1の上端部に帯状に設けられている。設問番号表示欄361には、設問を識別するための設問番号が表示される。なお、後述するように設問内容設定領域36−1は追加されることがあるが、最初から表示されている設問内容設定領域36−1の設問番号表示欄361が示す設問番号は「1」となっている。すなわち、最初から表示されている設問内容設定領域36−1に係る設問の設問番号は「1」である。
設問タイトル入力欄362は、当該設問のタイトル(題目)を任意に入力する操作を受け付けることができる。また、設問教示文入力欄363は、当該設問の内容を説明する教示文を任意に入力する操作を受け付けることができる。最大文字数入力欄364は、受験生の設問に対する回答の最大文字数を任意に入力する操作を受け付けることができる。
対応観点入力欄365は、当該設問に対する評価観点(対応観点)を選択する操作を受け付けることができる。対応観点入力欄365には、評価観点設定ページ34で設定された全ての観点番号に対応したチェックボックスが観点番号順に左から右に一列に並んで表示されている。チェックボックスの上には、そのチェックボックスに係る観点番号および観点名が表示されている。
なお、図42では、対応観点入力欄365に、観点1・総合評価、観点2・自主性評価、および観点3・アドミッションポリシーとの整合性と表示されているので、評価観点設定ページ34で、「総合評価」という評価観点1、「自主性評価」という評価観点2、および「アドミッションポリシーとの整合性」という評価観点3の3つの評価観点が設定されていたことになる。
また、設問追加ボタン367は、設問設定ページ36において設問内容設定領域36−1を1つ追加することを指示するボタンである。すなわち、設問追加ボタン367は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容について設問を1つ追加するためのボタンである。
設問追加ボタン367に対してクリック操作を行うことができる。設問追加ボタン367が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、新たな設問内容設定領域36−1の追加を要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、その設問設定ページ36の中で一番下に配されている設問内容設定領域36−1の下に新たな設問内容設定領域36−1を追加させる。
例えば、図42に示すような状況で設問追加ボタン367が操作されると、図43に示すように、操作直前に一番下に表示されていた設問内容設定領域36−1と設問追加ボタン367との間に挿入させるように、設問内容設定領域36−1を追加させる。
なお、図43に示すように、最初に追加された設問内容設定領域36−1は2つ目の設問に係るものであるので、当該設問内容設定領域36−1の設問番号表示欄361に表示される設問番号は「2」となる。以降、設問内容設定領域36−1が追加される度に、その設問内容設定領域36−1に係る設問番号が「3」、「4」と大きくなっていく。また、新たに追加された設問内容設定領域36−1に設けられた対応観点入力欄365のチェックボックスは、ブランク状態で表示される。
また、設問削除ボタン366は、そのボタン366が表示されている設問内容設定領域36−1の削除を指示するボタンである。すなわち、設問削除ボタン366は、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている選考内容について設問を1つ削除するためのボタンである。
設問削除ボタン366に対してクリック操作を行うことができる。設問削除ボタン366が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、その設問削除ボタン366が含まれる設問内容設定領域36−1の削除を要求する。これにより、管理サーバ2は、試験管理者端末3にその設問内容設定領域36−1を削除させる。
なお、削除対象の設問内容設定領域36−1の下に他の設問内容設定領域36−1が表示されていた場合は、管理サーバ2は、試験管理者端末3に、設問内容設定領域36−1を削除させつつ、その下に表示されている設問内容設定領域36−1を削除された分上に詰めさせる。さらに、上に詰まった設問内容設定領域36−1の設問番号表示欄361に表示されている設問番号が「1」つ小さくなる。
また、保存して次の設定へ進むボタン368は、設問設定ページ36で設定された事項(設問設定事項)を示す情報(設問設定事項情報)、すなわち全ての設問内容設定領域36−1で設定された情報、具体的には、設問番号表示欄361に表示されている設問番号について、設問タイトル入力欄362に入力されている設問のタイトル(設問タイトル)、設問教示文入力欄363に入力されている設問の教示文(設問教示文)、最大文字数入力欄364に入力されている回答の最大文字数、および対応観点入力欄365で選択されている観点番号(対応観点)の保存、ならびに次の設定内容である判定方法の設定に進むことを指示するボタンである。
保存して次の設定へ進むボタン368に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の設定へ進むボタン368が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、設問設定事項情報の保存および判定方法の設定に進むことを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、設問設定事項情報を含むデータ(設問設定事項情報データ)、および判定方法の詳細設定に進むことを示す判定方法詳細設定コマンドを管理サーバ2へ送信する。
また、保存して選考内容設定へ戻るボタン369は、設問設定事項情報の保存、および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを指示するボタンである。
保存して選考内容設定へ戻るボタン369に対してクリック操作を行うことができる。保存して選考内容設定へ戻るボタン349が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、設問設定事項情報の保存および詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、設問設定事項情報データ、および選考内容設定画面32へ切り替えることを示す選考内容設定画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、設問設定事項情報データに、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている試験区分および選考内容に関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、設問設定事項情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の設問情報データを生成して設問情報テーブル24iに登録する。
設問情報データは設問番号単位で生成され、設問情報データでは、試験区分ID、および選考内容を設問番号に関連付け、さらに設問タイトル、設問教示文、最大文字数、および対応観点を設問番号に関連付ける(図13参照)。
また、管理サーバ2は、判定方法設定コマンドを受信すると、登録されている選考内容基本情報データ、評価観点基本情報データ、および評価担当者情報データなどに基づいて、判定方法設定ベージデータを生成して試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、判定方法設定ベージデータを受信すると、当該データに基づいて設問設定ページ36から、後述する合算判定方法設定ページ37またはパターン判定方法設定ページ38に切り替える。
また、管理サーバ2は、選考内容設定画面表示コマンドを受信すると、選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該データに基づいて詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32に切り替える。
(判定方法設定ページ:合算判定)
次に、判定方法の設定を行う判定方法設定ページについて説明する。判定方法設定ページは、前述の選考内容設定において選択された判定方式が合算判定であるかパターン判定であるかで異なる。判定方式によって、判定方法の設定が異なるからである。判定方法設定ページには、当該選考内容について合算判定が設定された場合に表示される合算判定方法設定ページと、当該選考内容についてパターン判定が設定された場合に表示されるパターン判定方法設定ページと、がある。よって、管理サーバ2は、登録されている選考内容基本情報データに基づいて、何れのページを表示させるかを確認する。最初に、合算判定方法設定ページについて説明する。
図44は、合算判定方法設定ページが表示されているときの詳細事項設定画面の一例を示す図である。図44に示す合算判定方法設定ページ37は初期状態を表している。合算判定方法設定ページ37には、算出方法入力欄371と、合算基礎点入力欄372と、保存して選考内容設定へ戻るボタン379と、が表示される。
算出方法入力欄371は、観点別得点の算出方法(観点別得点算出方法)を選択する操作を受け付けることができる。算出方法入力欄371には、選択可能な算出方法と各算出方法に対応するラジオボタンが表示される。すなわち、算出方法入力欄371に表示される観点別得点算出方法の中で何れか1つのみを選択することができる。本実施形態では、観点別得点算出方法として、評価観点別に評価担当者全員の合計点を算出する方法と、評価観点別に評価担当者全員の平均点を算出する方法と、が設定されている。初期状態では、前者が選択されている。なお、観点別得点算出方法はこれらに限られず適宜にしても良い。
合算基礎点入力欄372は、合算基礎点を任意に入力する操作を受け付けることができる。後述するように、観点別得点の小計と合算基礎点を乗算した値が、1つの申請に対する申請別得点となる。
また、保存して選考内容の設定へ戻るボタン379は、合算判定方法設定ページ37で設定された事項(合算判定方法設定事項)を示す情報(合算判定方法設定事項情報)、具体的には、算出方法入力欄371で選択されている観点別得点算出方法、および合算基礎点入力欄372に入力されている合算基礎点の保存、ならびに詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを指示するボタンである。
保存して次の設定へ戻るボタン379に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の設定へ戻るボタン379が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、合算判定方法設定事項情報の保存および選考内容設定画面32への切り替えを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、合算判定方法設定事項情報を含むデータ(合算判定方法設定内容情報データ)、および選考内容設定画面32へ切り替えることを示す選考内容設定画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、合算判定方法設定事項情報データに、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている試験区分および選考内容に関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、合算判定設定方法事項情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の合算判定方法情報データを生成して合算判定方法情報テーブル24jに登録する。
合算判定方法情報データは選考内容単位で生成され、合算判定方法情報データでは、試験区分ID、および選考内容を観点別得点算出方法および合算基礎点に関連付ける(図14参照)。
また、管理サーバ2は、選考内容設定画面表示コマンドを受信すると、選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該データに基づいて詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32に切り替える。
(判定方法設定ページ:パターン判定)
次に、パターン判定方法設定ページについて説明する。図45は、パターン判定方法設定ページが表示されているときの詳細事項設定画面の一例を示す図である。図45に示すパターン判定方法設定ページ38は初期状態を表している。パターン判定方法設定ページ38には、パターン基礎点入力欄381と、組合わせパターン一覧表382と、保存して選考内容設定へ戻るボタン389と、が表示される。
パターン基礎点入力欄381は、パターン判定に基づいて申請別得点を算出するためのパターン基礎点を任意に入力する操作を受け付けることができる。後ある選考内容の申請に対して全ての評価担当者が個別評価を行った結果、何れかの評価結果パターンが導出されるが、そのパターンに対する重み(パターン重み)とパターン基礎点を乗算した値がその申請に対する申請別得点となる。
組合わせパターン一覧表382は、ある選考内容の各評価観点に係る評価結果パターンについて、パターン重みを設定して申請別得点を算出するか協議にするかを選択するための操作を受け付けることができる。
組合わせパターン一覧表382を構成する項目として、評価レベル人数組合わせパターン項目と、パターン重み項目と、がある。評価レベル人数組合わせパターン項目は、さらに当該選考内容の評価観点に設定された評価レベルで分けられている。図45では評価結果パターン一覧表382の左側から3列分が評価結果パターン項目(評価レベル「3」の列、評価レベル「2」の列、評価レベル「1」の列)を構成している。
また、評価結果パターン一覧表382では、設定された評価レベルとその評価レベルに採点した評価担当者の人数との組み合わせを表す全ての評価結果パターンが表示されている。図45では、評価レベル1〜評価レベル3が設定され、評価担当者の人数が3名に設定された場合の評価結果パターン一覧表382が表示されている。そして、各評価結果パターンに対して1つのパターン重み項目が設定される。すなわち、1つの評価結果パターンと、それに対するパターン重み項目とで1つの行が構成される。
評価レベル人数組合わせパターン項目においては、評価観点設定ページ34で設定された評価観点設定事項が反映される。すなわち、評価観点設定ページ34で設定された評価レベルが、評価担当者・観点一覧表352の評価レベル人数組合わせパターン項目の各列を構成する。図45には3つ(3列分)の評価レベル人数組合わせパターン項目が設けられているので、評価観点設定ページ34で3つの評価レベルが設定されていたことになる。
各パターン重み項目には、その評価レベル人数組合わせパターンについてパターン重みを付けるか協議にするかを選択する操作を受け付けることができる重み協議選択ボタン383が設けられている。これは、基本的には評価レベル人数組合わせパターンにパターン重みを対応付けて観点別得点を算出するが、個別評価結果である評価レベルのバラつきが大きい評価レベル人数組合わせパターンに対しては評価責任者に判断を委ねる協議を適用することが好ましいからである。重み協議選択ボタン383はラジオボタンで構成されている。すなわち、重み協議選択ボタン383は、パターン重みを付けることを選択するボタンと、協議を選択するボタンと、で構成されている。
また、各パターン重み項目には、パターン重みを付けることを選択するボタンに対応して、パターン重みを任意に入力する操作を受け付けることができるパターン重み入力欄384が設けられている。なお、各パターン重み項目において、協議を選択するボタンに対応して「協議」という文字が表示されている。
また、保存して選考内容の設定へ戻るボタン389は、パターン判定方法設定ページ38で設定された事項(パターン判定設定事項)を示す情報(パターン判定方法設定事項情報)、具体的には、パターン基礎点入力欄381に入力されているパターン基礎点、重み協議選択ボタン383で選択されている重み/協議、およびパターン重み入力欄384に入力されているパターン重みの保存、ならびに詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32への切り替えを指示するボタンである。
保存して次の設定へ戻るボタン389に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の設定へ戻るボタン389が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、パターン判定方法設定事項情報の保存および選考内容設定画面32への切り替えを要求する。具体的に、試験管理者端末3は、パターン設定方法事項情報を含むデータ(パターン判定方法設定事項情報データ)、および選考内容設定画面32へ切り替えることを示す選考内容設定画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、パターン判定設定事項情報データに、当該システム1にログインしている試験管理者の大学ID、試験区分・選考内容表示欄330に表示されている試験区分および選考内容に関する情報を含ませる。また、各評価結果パターンに係る重み/協議、およびパターン重みについては、評価結果パターン一覧表382における評価レベル人数組合わせパターンの上からの順番をパターン番号として、対応する評価レベル人数組合わせパターンに係るパターン番号を付した形でパターン判定方法設定事項情報データを管理サーバ2へ送信する。
管理サーバ2は、パターン判定方法設定事項情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述のパターン判定方法情報データを生成してパターン判定方法情報テーブル24kに登録する。
パターン判定方法情報データはパターン番号単位で生成され、パターン判定方法情報データでは、試験区分ID、および選考内容をパターン番号に関連付け、さらに、パターン内容(評価レベル人数組合わせパターンの具体的な内容:評価レベルとその評価レベルに採点した人数)、パターン重み、重み/協議、およびパターン基礎点をパターン番号に関連付ける(図15参照)。
また、管理サーバ2は、選考内容設定画面表示コマンドを受信すると、選考内容設定画面データを試験管理者端末3に送信する。試験管理者端末3は、選考内容設定画面データを受信すると、当該データに基づいて詳細事項設定画面33から選考内容設定画面32に切り替える。
次に、受験生端末6に表示される申請一覧画面、および回答画面について説明する。最初に、申請一覧画面について説明する。前述の通り、受験生トップ画面においてある試験区分について申請を行うための入力操作が行われると、その試験区分に係る申請一覧画面が表示される。
図46は、申請一覧画面の一例を表す図である。図40に示す申請一覧画面61は、ある大学の試験区分に対する申請一覧画面61が初めて表示された状況のものである。申請一覧画面61には、大学・試験区分表示欄611と、2つの申請一覧領域61−1と、受験生トップ画面に戻るボタン619が表示されている。
大学・試験区分表示欄611には、現在行われている申請の対象となる大学および試験区分が表示される。図46では「△△大学|〇〇学部▲▲学科|推薦入試」と表示されている。
申請一覧領域61−1は、大学・試験区分表示欄611に表示されている大学・試験区分に対して設定された選考内容ごとに設けられており、後述するように、各選考内容に対して申請を追加・編集・削除するための操作を受け付けることができる。初期状態において、各申請一覧領域61−1には、選考内容表示欄612と、申請追加ボタン613と、が表示されている。
選考内容表示欄612は申請一覧領域61−1の上端部に帯状に設けられている。選考内容表示欄612には、その表示欄612に係る選考内容が表示されている。なお、図46には2つの申請一覧領域61−1が設けられており、上側の選考内容表示欄612には「特色加点」と表示され、下側の選考内容表示欄612には「志望理由」と表示されている。すなわち、この大学・試験区分に対して、「特色加点」と「志望理由」の2つの選考内容が設定されていたことになる。
申請追加ボタン613は、当該申請追加ボタン613が表示されている申請一覧領域61−1に係る選考内容について申請を追加する、言い換えると当該選考内容の設問に回答することを指示するボタンである。申請追加ボタン613に対してクリック操作を行うことができる。申請追加ボタン613が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、その選考内容に対する申請を行う、すなわちその選考内容の設問に回答する画面(回答画面)の表示を要求する。
管理サーバ2は、回答画面の表示の要求に応じて、その選考内容を示す情報をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、設問情報テーブル24iに登録された設問情報データなどに基づいて、その選考内容に係る回答画面データを受験生端末6に送信する。受験生端末6は、回答画面データを受信すると、当該図面データに基づいて、その選考内容に応じた回答画面を表示する。回答画面については後述する。
また、受験生トップ画面に戻るボタン619は、受験生トップ画面の表示を指示するボタンである。受験生トップ画面に戻るボタン619に対してクリック操作を行うことができる。受験生トップ画面に戻るボタン619が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、受験生トップ画面の表示を管理サーバ2へ要求する。管理サーバ2は、この要求に応じて、受験生端末6に、受験生トップ画面を表示させる。
次に、回答画面について説明する。回答画面は選考内容によって異なる。ここでは、図46の「特色加点」に係る申請一覧領域61−1に表示されている申請追加ボタン613が操作され、すなわち、特色加点の設問に回答することが選択され、特色加点用の回答画面(特色加点回答画面)が表示されたと仮定する。図47は、特色加点回答画面の一例を表す図である。
図47に示すように、特色加点回答画面62には、大学・試験区分・選考内容表示欄621と、申請タイトル入力欄622と、2つの回答領域62−1と、登録ボタン627と、一時保存ボタン628と、申請一覧画面へ戻るボタン629と、が表示されている。なお、図47は、特色加点回答画面62の初期状態を表している。
大学・試験区分・選考内容表示欄621には、現在行われている申請の対象となる大学および試験区分、ならびに選考内容が表示される。図47では「△△大学|〇〇学部▲▲学科|推薦入試」および「特色加点」と表示されている。
申請タイトル入力欄622は、現在行われている申請のタイトル(申請タイトル)を任意に入力する操作を受け付けることができる。
回答領域62−1は、当該回答画面62に係る選考内容に対して設定された設問単位で設けられている。特色加点回答画面62には2つの回答領域62−1が表示されているので、当該回答画面62に係る特色加点については2つの設問が設定されていることになる。回答領域62−1には、設問タイトル表示領域623と、設問教示文表示領域624と、回答入力欄625と、最大文字数表示領域626と、が形成されている。
設問タイトル表示領域623には、当該回答領域62−1に係る設問の設問番号と設問タイトルが表示されている。設問タイトル表示領域623に表示されている設問タイトルは、試験管理者によって設問タイトル入力欄362に入力され、設問情報データとして設問情報テーブル24iに登録されている設問タイトルに対応している。また、設問タイトル表示領域623に表示されている設問番号は、その入力された設問タイトルに係る設問番号に対応している。
設問教示文表示領域624には、当該回答領域62−1に係る設問を説明する教示文が表示されている。この教示文は、試験管理者によって設問教示文入力欄363に入力され、設問情報データとして設問情報テーブル24iに登録されている設問教示文に対応している。
回答入力欄625は、当該回答領域62−1に係る設問に対する回答を任意に入力する操作を受け付けることができる。
最大文字数表示領域626には、当該回答領域62−1に係る回答入力欄625に入力可能な最大文字数が表示されている。この最大文字数は、試験管理者によって最大文字数入力欄364に入力され、設問情報データとして設問情報テーブル24iに登録されている最大文字数に対応している。
また、登録ボタン627は、当該回答画面62で申請された内容(申請内容)を示す情報(申請内容情報)、具体的には、申請タイトル入力欄622に入力されている申請タイトル、および各設問タイトル表示領域623に表示されている設問番号に対して、回答入力欄625に入力されている回答の登録を指示するボタンである。なお、申請内容情報の登録とは、後述する申請情報データを申請情報テーブル24lに登録(保存)し、さらに基本的には当該申請情報データを編集できなくすることで、回答(申請内容)を確定させることである。
登録ボタン627に対してクリック操作を行うことができる。登録ボタン627が操作されると、受験生端末6は、管理サーバ2に対して、申請内容情報の登録を要求する。具体的に、受験生端末6は、申請内容情報を含むデータ(申請内容情報データ)、およびその登録を示すコマンド(申請内容情報登録コマンド)を管理サーバ2へ送信する。
また、一時保存ボタン628は、回答内容情報の保存を指示するボタンである。なお、回答内容情報の保存とは、申請情報データを申請情報テーブル24lに登録(保存)するが、当該申請情報データを編集できる状態を維持し、回答(申請内容)を確定させないことである。
一時保存ボタン628に対してクリック操作を行うことができる。一時保存ボタン628が操作されると、受験生端末6は、管理サーバ2に対して、申請内容情報の保存を要求する。具体的に、受験生端末6は、回答申請情報データを管理サーバ2へ送信する。
なお、試験管理者端末3は、申請内容情報データに、当該システム1にログインしている受験生の受験生ID、大学・試験区分・選考内容表示欄621に表示されている大学・試験区分・選考内容に関する情報を含ませる。また、設問が複数設けられている場合は、申請内容情報データに、全ての設問に係る設問番号および回答に関する情報が含まれる。
管理サーバ2は、申請内容情報データを受信すると、そのデータに基づいて、当該申請内容情報データに係る申請に申請番号を付与すると共に、前述の申請情報データを生成して申請情報テーブル24lに登録する。なお、申請番号とは、1つの選考内容に対して行われた申請の識別子であり、本実施形態では、当該データが入力された(当該申請を受け付けた)順番で構成される。
申請情報データは設問番号単位で生成される。申請情報データでは、試験区分ID、当該試験区分を受験する受験生に係る出願整理番号、選考内容、申請番号、申請タイトルに設問番号を関連付け、さらに回答を設問番号に関連付ける(図16参照)。
なお、管理サーバ2は、申請内容情報データに含まれる回答の何れかが最大文字数を越えている場合、申請情報データを申請情報テーブル24lに登録せずに、例えば、最大文字数を超えていることを示すエラー表示を受験生端末6に行わせても良い。また、以下において、回答画面62での回答が完全になされた(未入力がない)状態で登録ボタン627または一時保存ボタン628が操作されることを「申請の記録」とも称する。
また、管理サーバ2は、申請内容情報登録コマンドを受信すると、以降において当該申請情報データの編集ができないように当該申請情報データをプロテクトする。
申請一覧画面へ戻るボタン629は、当該回答画面62に係る大学・試験区分の申請一覧画面61の表示を指示するボタンである。申請一覧画面へ戻るボタン629に対してクリック操作を行うことができる。申請一覧画面へ戻るボタン629が操作されると、受験生端末6は、大学・試験区分・選考内容表示欄621に表示されている申請一覧画面61の表示を管理サーバ2に要求する。
管理サーバ2は、受験生端末6からの要求に応じて、当該大学および試験区分の申請一覧画面データを生成して受験生端末6に送信する。ただし、管理サーバ2は、申請一覧画面へ戻るボタン629が操作される前に、登録ボタン627または一時保存ボタン628が操作されていた場合、すなわち、申請の記録が行われていた場合、登録された申請情報データを反映させた申請一覧画面データを生成する。試験管理者端末3は、申請一覧画面データを受信すると、当該申請一覧画面データに基づいて申請一覧画面を表示する。
次に、申請の記録が行われた後に表示される申請一覧画面について説明する。ここでは、特色加点回答画面62で最初の申請の記録が行われ、申請番号「1」として申請タイトル入力欄622に「海外語学留学」と入力されたとする。図48は、申請番号「1」に係る申請の記録が行われて表示される申請一覧画面の一例である。
図48に示すように、申請一覧画面61には、初期状態では表示されていなかった申請表示バー614が表示されている。申請表示バー614は、追加された申請を表し、全体的に横長矩形状である。また、申請表示バー614は、当該申請表示バー614が表す申請の対象である選考内容に係る申請一覧領域61−1における選考内容表示欄612と申請追加ボタン613との間に割り込むように表示される。
申請表示バー614は、申請番号表示部6141と、申請タイトル表示部6142と、申請編集ボタン6143と、申請削除ボタン6144と、で構成されている。
申請番号表示部6141は、申請表示バー614の左端に形成され、当該選考内容に係る申請番号を表示する。申請タイトル表示部6142は、申請番号表示部6141の右隣に形成され、当該申請タイトルを表示する。この表示内容である申請タイトルは、当該申請番号に係る特色加点回答画面62が表示されているときに、申請タイトル入力欄622に入力された内容と同一である。
申請編集ボタン6143は、当該申請編集ボタン6143を含む申請表示バー614に係る申請の内容(回答の内容)の編集を指示するためのボタンであり、申請タイトル表示部6142の右隣に形成されている。申請編集ボタン6143は、クリック操作を受け付け可能に構成されている。
申請編集ボタン6143が操作されると、受験生端末6は、管理サーバ2に対して、当該申請編集ボタン6143を含む申請表示バー614に係る申請の内容(回答の内容)の編集を要求する。管理サーバ2は、その要求に応じて、申請情報テーブル24lに登録されている申請情報データなどに基づいて、当該申請の編集を行うための申請編集画面を表すデータ(申請編集画面データ)を生成して受験生端末6に送信する。
受験生端末6は、申請編集画面データを受信すると、当該データに基づいて申請編集画面を表示する。なお、申請編集画面は、回答画面と同一に構成させても良い。ただし、申請編集ボタン6143が操作されて回答画面を表示させる場合は、一度は入力されていた申請タイトルおよび回答の内容は入力欄622、625に入力させた状態で回答画面を表示させる。
申請削除ボタン6144は、当該申請削除ボタン6144を含む申請表示バー614を削除し、当該申請表示バー614に係る申請を取り消すことを指示するためのボタンであり、申請表示バー614の右端に形成されている。申請削除ボタン6144は、クリック操作を受け付け可能に構成されている。
申請削除ボタン6144が操作されると、受験生端末6は、管理サーバ2に対して、当該申請削除ボタン6144を含む申請表示バー614を削除し、当該申請表示バー614に係る申請を取り消すことを要求する。管理サーバ2は、その要求に応じて、当該申請に係る申請情報データを申請情報テーブル24lから消去すると共に、受験生端末6に当該申請表示バー614を削除させる。
なお、同一の申請一覧領域61−1において、削除された申請表示バー614の下に、別の申請表示バー614が表示されていた場合、当該別の申請表示バー614に係る申請に対応する申請情報データが示す申請番号を「1」繰り上げると共に、当該別の申請表示バー614に係る申請番号表示部6141に表示される申請番号を「1」繰り上げる。さらに、当該別の申請表示バー614の表示位置を、削除された申請表示バー614の分、上に詰める。
なお、管理サーバ2は、特色加点回答画面62が表示されているときに登録ボタン627が操作された場合、当該回答画面62に対応する申請表示バー614の申請編集ボタン6143および申請削除ボタン6144への操作が行えないようにしても良い。
次に、試験管理者による評価対象登録処理を行うための画面について説明する。前述のように、評価対象登録処理では評価対象の登録が行われる。評価対象の登録は、試験管理者ステータスが「受付中」のときに行うことができる。まずは、評価対象の登録の前提となる「評価対象の選定および評価担当者の設定」について説明する。評価対象の選定および評価担当者の設定も試験管理者ステータスが「受付中」のときに行うことができる。
試験管理者端末3において試験管理者トップ画面30が表示されているときに、試験管理者ステータスが「受付中」である試験区分に係るアクション選択ボタン3022が操作されると、図49に示すように、アクション「評価対象ダウンロード」または「評価対象登録」を選択可能なダウンリスト3024が表示される。
ダウンリスト3024に表示されている「評価対象ダウンロード」の部分は、クリック操作を受け付け可能に構成されている。以下において、この部分のことを、「評価対象ダウンロードボタン3025」と称する。ここで、評価対象ダウンロードボタン3025が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、当該評価対象ダウンロードボタン3025に係る試験区分についての評価対象候補一覧ファイルのダウンロードを要求する。
管理サーバ2は、試験管理者端末3からの要求に応じて、登録されている試験区分情報データ、出願整理番号情報データ、選考内容基本情報データ、および申請情報データなどに基づいて、その試験区分について評価対象候補の一覧を表す評価対象候補一覧ファイルを生成して試験管理者トップ画面30に重畳的に表示させる。
図50は、評価対象候補一覧ファイルの一例を表す。評価対象候補一覧ファイル39は表形式で構成され、当該ファイル39には、試験区分IDを表す項目(試験区分ID項目)、出願整理番号を表す項目(出願整理番号項目)、申請の有無を表す項目(申請有無項目)、申請に係る設問への回答の有無を表す項目(回答有無項目)、選考内容を表す項目(選考内容項目)、および評価担当者を表す項目(評価担当者項目)が左から右に並んで表示されている。
なお、評価担当者項目は複数設けられている。また、評価対象候補一覧ファイル39の先頭行は、各項目を表している。一方、評価対象候補一覧ファイル39の先頭行以外には、各項目に係る情報が入力される。
試験区分ID項目には、当該ファイル39の対象となる試験区分IDが入力される。よって、当該ファイル39の試験区分IDには全て同一の試験区分IDが入力される。出願整理番号項目には、当該ファイル39に係る試験区分の受験生の出願整理番号が入力される。
申請有無項目には、各選考内容に対して受験生がその選考内容について申請を追加したか否か、言い換えると、前述の申請追加ボタン613が操作されて、当該選考内容についての申請表示バー614が表示されて、申請を追加する意思表示があったか否かが表示される。申請有無項目には、申請の追加があったときには「有」と入力され、申請の追加が未だないときには「無」と入力される。
回答有無項目には、各選考内容に対して受験生がその選考内容に係る回答を入力し、当該回答に対して登録ボタン627が操作されて、当該選考内容に係る申請情報データが申請情報テーブル24lに登録されたか否かが表示される。回答有無項目には、回答の入力があったときには「有」と入力され、回答の入力が未だないときには「無」と入力される。
選考内容項目には選考内容の名称が入力される。評価担当者項目には、評価担当者のメールアドレスが入力される。
評価対象候補一覧ファイル39の先頭行以外の試験区分ID項目、出願整理番号項目、申請有無項目、回答有無項目、および選考内容項目については、管理サーバ2が、登録されている試験区分情報データ、出願整理番号情報データ、選考内容基本情報データ、および申請情報データなどに基づいて、入力した状態で当該評価対象候補一覧ファイル39を表示させる。一方、評価対象候補一覧ファイル39の先頭行以外の評価担当者項目には、試験管理者がその申請を担当させる評価担当者のメールアドレスを入力する。
なお、本実施形態では、評価対象候補一覧ファイル39において、評価対象候補一覧ファイル39に係る試験区分を受験する全ての受験生、すなわち評価対象候補を表示しているが、これは、例えば特定条件を満たしている場合のみ特定科目試験を受験させる場合に適用させるためである。特定条件としては、例えば、通常の学科試験でボーダー付近であることなどがある。この場合では、特定科目試験の評価対象となり得る全ての受験生をとりあえず評価対象候補として表示しておき、試験管理者がその中から、実際に特定科目試験を受験してもらう受験生を正式な評価対象として選定することができる。そこで、以下において、評価対象候補一覧ファイルのダウンロードのことを「評価対象候補の取得」とも称する。
また、管理サーバ2は、評価対象候補一覧ファイル39に評価対象候補を表示する際に、出願整理番号の若い順に上から表示する。また、その試験区分に複数の選考内容が設定されている場合は、同一の受験生(出願整理番号)に対して複数の選考内容をまとめて連続して表示する。このときに同一の受験生(出願整理番号)に対して選考内容番号の若い順に上から並べて表示する。
このように、評価対象候補一覧ファイル39には、評価対象候補が表示されるが、その中から特定科目試験を受験してもらう評価対象候補に係る評価担当者項目に評価担当者のメールアドレスを入力することで、当該試験区分における評価対象を選定しつつ、その評価対象を担当する評価担当者を設定する。なお、特定試験科目に係る特定条件が設定されていない場合は、全ての評価対象候補について評価担当者を設定しても良い。
そして、評価対象候補一覧ファイル39は一般的な表形式のファイルで構成されており、一般的な保存操作が可能に構成されている。試験管理者端末3は、評価対象候補一覧ファイル39に対して保存操作が行われると、当該ファイル(評価対象ファイル)を管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2は、評価対象候補一覧ファイル39を受信すると、当該ファイルに大学・試験区分を容易に識別および認識できるファイル名を付与すると共に、サーバ記憶部23の評価対象情報テーブル24mに登録する。
また、評価対象候補一覧ファイル39に対して一般的なファイルを閉じる操作を行うことも可能であり、当該評価対象候補一覧ファイル39を保存した後、当該評価対象候補一覧ファイル39を閉じることができる。評価対象候補一覧ファイル39を閉じた後、再度、評価対象ダウンロードボタン3025を操作して、当該評価対象候補一覧ファイル39を開くことができる。この場合、評価対象候補一覧ファイル39は前回保存した内容で開かれる。すなわち、直近で保存したときの評価対象候補一覧ファイル39が表示される。なお、このように評価対象候補一覧ファイル39を保存することや開くことは、後述する評価対象の登録がなされるまで行うことができる。
次に、評価対象の登録について説明する。前述のように、評価対象の登録は、試験管理者ステータスが「設定完了」または「受付中」のときに行うことができる。試験管理者端末3において試験管理者トップ画面30が表示されているときに、試験管理者ステータスが「設定完了」または「受付中」である試験区分に係るアクション選択ボタン3022が操作されると、図49に示すように、アクション「評価対象登録」および「評価対象ダウンロード」を選択可能なダウンリスト3024が表示される。
ダウンリスト3024に表示されている「評価対象登録」の部分は、クリック操作を受け付け可能に構成されている。以下において、この部分のことを、「評価対象登録ボタン3026」と称する。ここで、評価対象登録ボタン3026が操作されると、試験管理者端末3は、管理サーバ2に対して、当該評価対象登録ボタン3026に係る試験区分についての評価対象登録を要求する。
管理サーバ2は、試験管理者端末3からの要求に応じて、その試験区分について登録されている評価対象情報データ、評価観点基本情報データ、評価担当者情報データ、および申請情報データなどに基づいて、その試験区分について評価対象の登録が可能であるか否か、すなわち評価対象の登録に対するエラーがあるか否かの判定(評価対象登録判定)を行う。なお、評価対象登録判定は、評価対象(各受験生の選考内容)単位で(評価対象候補一覧ファイル39の1つのレコードごとに)行われる。
この判定で評価対象の登録を可能であるとするための条件(評価対象登録条件)は適宜に設定可能であるが、本実施形態では次のように評価対象登録条件が設定されている。
評価対象登録条件として、(1)各申請有無項目および回答有無項目が「有」であること、(2)選考内容に係る評価観点の評価者数と入力されたメールアドレスの数(選定された評価担当者の人数)との間で整合が取れていること、が設定されている。(1)については、申請が追加されていない受験生、および回答が登録されていない申請に対して評価することはできないからである。(2)については、1つの評価観点について評価する評価担当者の人数が過剰または不足すると適切な評価を行うことができないからである。
ここで、評価対象登録条件(2)の具体例について説明する。例えば、ある選考内容に対して評価観点1および評価観点2が設定されており、評価観点1の評価者数が2名であり、評価観点2の評価者数が1名であったとする。この場合にこの選考内容に係るある評価対象に対する1つの評価担当者項目にだけメールアドレスが入力、すなわち、この評価対象に対して1名の評価担当者を設定しようとすると、評価観点1について評価担当者の人数が不足するので、当該評価対象についての評価対象の登録はエラーとなる。
また、ある選考内容に対して評価観点1および評価観点2が設定されており、評価観点1の評価者数が2名であり、評価観点2の評価者数が1名であったとする。この場合に、この選考内容に係るある評価対象に対する2つの評価担当者項目にメールアドレスが入力、すなわち、この評価対象に対して2名の評価担当者を設定しようとすると、評価観点2について評価担当者の人数が過剰となるので、当該評価対象についての評価対象の登録はエラーとなる。
このように、管理サーバ2は、評価対象登録判定を行うが、評価対象登録判定の結果が「可」であると、当該評価対象候補一覧ファイル39に係る評価対象情報データを編集できないようにプロテクトすると共に、当該試験区分に係る評価対象の登録が完了したことを示す画面を試験管理者端末3に表示させる。この評価対象の登録によって、その試験区分について評価担当者による評価を行うことが可能となる。一方、管理サーバ2は、評価対象登録判定の結果が「不可」であると、当該試験区分に係る評価対象の登録についてエラーがあることおよびエラーの内容を示す画面を試験管理者端末3に表示させる。この場合は、再度評価対象候補一覧ファイル39を開き、エラーがなくなるまで当該評価対象候補一覧ファイル39を編集する必要がある。なお、評価対象登録条件の内容は上記(1)、(2)に限られず適宜に変更しても良い。
次に、評価担当者端末4に表示される評価担当者トップ画面、評価対象一覧画面、個別評価画面、および観点別評価画面について説明する。
評価担当者トップ画面は、評価担当者の本システム1へのログイン後、その評価担当者が担当する選考内容の一覧を表す画面である。図51は、評価担当者トップ画面の一例である。図51に示す評価担当者トップ画面40には、選考内容一覧表401と、ログアウトボタン403が表示される。
選考内容一覧表401は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、当該評価担当者が担当する選考内容の一覧を表す。申請内容一覧表401を構成する項目として、左側から、試験区分を表す項目(試験区分項目)と、選考内容を示す項目(選考内容項目)と、評価担当者ステータスを表す項目(評価担当者ステータス項目)と、評価画面ボタン402が設けられた項目(評価実行ボタン項目)と、がある。
選考内容一覧表401では、試験区分項目および選考内容項目が基準項目であり、評価担当者ステータス項目、および評価開始ボタン項目はその基準項目に関連付けられている。なお、選考内容一覧表401の先頭行は、各項目を表している。
なお、前述の通り、評価担当者ステータスを表す評価担当者ステータスデータは、評価担当者ステータステーブル24rに登録されている。そして、評価担当者ステータスの管理・表示は、管理サーバ2が評価担当者毎の各選考内容全体の評価に係る状況に応じて適宜に行う。
評価画面ボタン402は、その選考内容について担当する申請の個別評価を行う画面へ進むことを指示するボタンである。評価画面ボタン402に対してクリック操作を行うことができる。
評価担当者端末4は、評価画面ボタン402が操作されると、評価画面コマンドを管理サーバ2に送信することで、そのボタン402に係る選考内容の個別評価を行うことを管理サーバ2に要求する。なお、評価画面コマンドには、当該システム1にログインしている評価担当者の職員ID、ならびにそのボタン402に係る試験区分および選考内容に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、評価画面コマンドを受信すると、そのコマンドに基づいて、当該コマンドが示す職員IDの評価担当者によって、当該コマンドが示す選考内容の個別評価が行われていることを示すデータ(個別評価実行中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、その選考内容に係る評価対象一覧画面データを評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、評価対象一覧画面データを受信すると、当該画面データに基づいて評価対象一覧画面を表示する。評価対象一覧画面について後述する。
なお、管理サーバ2は、個別評価実行中データを記憶することによって、何れの評価担当者によって何れの選考内容の個別評価が実行されているのかを特定することができる。
ログアウトボタン403は、本システム1からログアウトするための操作を受け付けることができる。ログアウトボタン403に対する操作が行われると、評価担当者端末4は、本システム1からのログアウトを管理サーバ2に要求する。管理サーバ2は、これに応じて評価担当者端末4に評価担当者用ログイン画面を表示させる。
次に、評価対象一覧画面について説明する。図52は、評価対象一覧画面の一例である。図52に示す評価対象一覧画面41には、試験区分・選考内容表示欄411と、評価対象一覧表412が表示されている。なお、図52は評価対象一覧画面41の初期状態を表している。
試験区分・選考内容表示欄411には、個別評価の対象となる試験区分、および選考内容が表示されている。
評価対象一覧表412は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、当該評価担当者が担当する評価対象(申請)の一覧を表す。評価対象一覧表412の列を構成する項目として、左側から、受験生の出願整理番号を表す項目(出願整理番号項目)と、申請を識別する申請タイトルを示す項目(申請タイトル項目)と、個別評価ステータス項目と、評価観点の個別評価結果を示す項目(個別評価結果項目)と、がある。
評価対象一覧表412では、出願整理番号項目および申請タイトル項目が基準項目であり、個別評価ステータス項目、および個別評価結果項目はその基準項目に関連付けられている。なお、評価対象一覧表412の先頭行は、各項目を表している。
また、個別評価結果項目は、当該評価担当者が担当する評価観点によってさらに分けられている。評価対象一覧表412における個別評価結果項目の先頭行には、当該評価担当者が担当する評価観点の観点番号が表示されている(観点1、観点2、観点3)。
なお、図52は初期状態の評価対象一覧表412を表しているので、先頭行以外の評価結果項目には「−」が表示されている。この「−」はまだ評価が行われていないことを表している。後述するように、評価観点について評価が行われると、評価対象一覧表412の先頭行以外の個別評価結果項目には、個別評価結果として採点された評価レベルが表示される。
また、前述の通り、個別評価ステータスを表す個別評価ステータスデータは、個別評価ステータステーブル24sに登録されている。そして、個別評価ステータスの管理・表示は、管理サーバ2が評価担当者毎の各評価対象に対する評価の状況に応じて適宜に行う。
また、評価対象一覧表412における先頭行以外の各申請タイトル項目には、申請タイトルが表示された申請別評価開始ボタン413が設けられている。申請別評価開始ボタン413は、各評価担当者が当該申請について担当する全ての評価観点の個別評価を行うことを指示するためのボタンであり、クリック操作を受け付け可能に構成されている。
申請別評価開始ボタン413が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、当該申請別評価開始ボタン413に係る申請の個別評価の開始を要求する。具体的には、評価担当者端末4は、その申請の個別評価を行うことを示す申請別評価開始コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、評価担当者端末4は、申請別評価開始コマンドに、本システム1にログインしている評価担当者の職員ID、試験区分・選考内容表示欄411に表示されている評価対象の試験区分・選考内容、当該申請に係る出願整理番号、および当該申請別評価開始ボタン413に係る申請番号に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、申請別評価開始コマンドを受信すると、そのコマンドが示す申請の個別評価が行われていることを示すデータ(申請別評価中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、登録されている申請情報データ、評価担当者情報データ、評価観点基本情報データ、および評価レベル情報データなどに基づいて、当該申請の個別評価を行うための申請別評価画面を表すデータ(申請別評価画面データ)を生成して評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、申請別評価画面データを受信すると、申請別評価開始ボタン413の操作対象となった申請に関する申請別評価画面を表示する。申請別評価画面については後述する。
なお、管理サーバ2は、申請別評価中データを記憶することによって、何れの評価担当者が何れの出願整理番号の申請について個別評価を行っているのかを特定することができる。
また、評価対象一覧表412における先頭行の各評価観点項目には、観点番号が表示された観点別評価開始ボタン414が設けられている。観点別評価開始ボタン414は、その評価観点に係る全ての申請の個別評価を行うことを指示するためのボタンであり、クリック操作を受け付け可能に構成されている。
観点別評価開始ボタン414が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、当該観点別評価開始ボタン414に係る評価観点の個別評価の開始を要求する。具体的には、評価担当者端末4は、その評価観点の個別評価を行うことを示す観点別評価開始コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、評価担当者端末4は、観点別評価開始コマンドに、本システム1にログインしている評価担当者の職員ID、試験区分・選考内容表示欄411に表示されている評価対象の試験区分・選考内容、当該観点別評価開始ボタン414に係る観点番号に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、観点別評価開始コマンドを受信すると、そのコマンドが示す評価観点の個別評価が行われていることを示すデータ(観点別評価中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、登録されている申請情報データ、評価担当者情報データ、評価観点基本情報データ、および評価レベル情報データなどに基づいて、当該評価観点の個別評価を行うための観点別評価画面を表すデータ(観点別評価画面データ)を生成して評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、観点別評価画面データを受信すると、観点別評価開始ボタン414の操作対象となった評価観点に関する観点別評価画面を表示する。観点別評価画面については後述する。
なお、管理サーバ2は、観点別評価中データを記憶することによって、何れの評価担当者が何れの評価観点について個別評価を行っているのかを特定することができる。
また、評価対象一覧画面41には、評価確定ボタン417、および評価担当者トップ画面へ戻るボタン419が設けられている。
評価確定ボタン417は、評価対象一覧表412に係る全ての申請に対する個別評価を確定することを指示するボタンである。評価確定ボタン417に対してクリック操作を行うことができる。
評価担当者端末4は、評価確定ボタン417が操作されると、評価確定コマンドを管理サーバ2に送信することで、当該全ての申請に対する個別評価を確定することを管理サーバ2に要求する。これに応じて、管理サーバ2は、当該評価担当者に係る当該全ての申請に係る個別評価結果情報データを編集できないようにプロテクトする。
さらに、評価担当者端末4は、当該試験区分・選考内容に係る評価担当者ステータスデータの内容を「確定済」に変更すると共に、当該評価対象一覧表412に係る全ての申請の個別評価ステータスデータの内容を「評価済」に変更する。
また、評価担当者トップ画面へ戻るボタン419は、評価対象一覧画面41から評価担当者トップ画面40に切り替えることを指示するボタンである。評価担当者トップ画面へ戻るボタン419に対してクリック操作を行うことができる。
評価担当者端末4は、評価担当者トップ画面へ戻るボタン419が操作されると、評価担当者トップ画面切替コマンドを管理サーバ2に送信することで、評価対象一覧画面41から評価担当者トップ画面40に切り替えることを管理サーバ2に要求する。これに応じて、管理サーバ2は、評価担当者端末4に評価担当者トップ画面データを送信する。そして、評価担当者端末4は、評価担当者トップ画面データを受信すると、評価対象一覧画面41から評価担当者トップ画面40に切り替える。
なお、評価対象一覧画面41が表示されているときに評価確定ボタン417が操作されていれば、切り替えられた評価担当者トップ画面40において、その画面41に係る選考内容の評価担当者ステータス項目は「確定済」と表示される。
(申請別評価画面)
次に、申請別評価画面について説明する。図53は、申請別評価画面の一例である。図53に示す申請別評価画面42には、評価対象情報表示欄421と、評価エリア42Aと、参照エリア42Bと、が設けられている。
評価対象情報表示欄421には、試験区分、選考内容などこの画面の評価対象に関する情報が表示されている。詳細には、評価対象情報表示欄421は、試験区分、および選考内容を表示する試験区分等表示領域4201と、出願整理番号、および申請タイトルを表示する出願整理番号等表示領域4202と、で構成されている。
評価エリア42Aは、評価に係る操作を行うことが可能な表示領域であり、参照エリア42Bは、評価対象の申請内容を参照することが可能な表示領域である。評価エリア42Aおよび参照エリア42Bは、何れか一方のみが選択可能に構成されている。選択されている場合に完全に視認することができる。具体的には、評価エリア42Aおよび参照エリア42Bは、選択されているときは不透明状態で全体を視認できるように表示され、選択されていないときは半透明状態で一部分のみを視認できるように表示される。
図53は申請別評価画面42が表示されたときの初期状態を表している。図53に示すように、評価エリア42Aは不透明状態で全体が視認できるように表示されている。すなわち、最初は評価エリア42Aが選択されている。このとき、半透明状態の参照エリア42Bが、右端部を視認できるように評価エリア42Aの背面側で表示されている。この状態で、この参照エリア42Bの右端部をクリックすると、参照エリア42Bが選択されたことになり、参照エリア42Bが不透明状態になって前面側に出てくると共に、評価エリア42Aが半透明状態になって左端部を視認できるように参照エリア42Bの背面側に表示される。
このように、評価エリア42Aと参照エリア42Bとを任意に切り替えることができるので、評価担当者は、評価エリア42Aで評価作業を行いながらも、参照エリア42Bで申請内容を確認することができる。なお、この評価エリア42Aと参照エリア42Bとの切り替えは、評価担当者端末4への操作に応じて管理サーバ2が適宜に行う。また、参照エリア42Bの画面構成の説明は省略するが、管理サーバ2は、申請情報テーブル24lに登録されている申請情報データなどに基づいて、参照エリア42Bを生成して当該申請に係る回答内容を認識可能に評価担当者端末4に表示させる。
評価エリア42Aには、評価領域422と、保存して次の申請に進むボタン428と、保存して一覧に戻るボタン429と、が設けられている。
評価領域422は、評価観点ごとに設けられている。図53には3つの評価領域422が設けられている。すなわち、当該申請には3つの評価観点が対応付けられていることになる。なお、評価領域422の個数は、当該申請に係る選考内容についての評価者設定処理において、当該評価担当者に対して設定された評価観点の個数に対応する。
各評価領域422には、評価観点情報表示欄4221と、評価レベル選択ボタン4222と、ルーブリック確認ボタン4223と、が設けられている。
評価観点情報表示欄4221は評価領域422の上端部で帯状に形成されている。評価観点情報表示欄4221には、評価観点を識別するための観点番号(観点1、観点2、観点3)と、観点名(総合評価、自主性評価、アドミッションポリシーとの整合性)と、その評価観点が対応付けられている対応設問番号(対応設問1、2)と、が表示される。観点番号、観点名、および対応設問番号は、管理サーバ2が、登録されている評価観点基本情報データ、および設問情報データなどに基づいて評価担当者端末4に表示させている。
評価レベル選択ボタン4222は、当該評価観点に基づいた採点を行うためのボタンであり、当該評価観点に対して設定された評価レベルの何れか1つを選択する操作を受け付けることができる。評価レベル選択ボタン4222に係る評価観点について設定された全ての評価レベルのそれぞれがラジオボタンで構成されている。なお、各ラジオボタンには対応する評価レベルが表示されている。
各評価レベル選択ボタン4222に表示される評価レベル(ラジオボタン)の個数や値は、当該評価観点について設定された評価レベルに応じて異なる。各評価レベル選択ボタン4222は、管理サーバ2が当該評価観点に係る評価観点設定処理において評価レベル情報テーブル24fに登録された評価レベル情報データなどに基づいて評価担当者端末4に表示されている。
ルーブリック確認ボタン4223は、当該評価観点に係る評価レベルのルーブリックを表示することを指示するボタンであり、クリック操作を受け付けることができる。ルーブリック確認ボタン4223が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、当該評価観点に係る評価レベルのルーブリックの表示を要求する。管理サーバ2は、その要求に応じて、登録されている評価レベル情報データに基づいて、当該評価観点に係る評価レベルのルーブリックを評価担当者端末4に表示させる。
図54はある評価観点に係る評価レベルのルーブリックが表示されている申請別評価画面42の一例である。例えば、図54に示すように、操作されたルーブリック確認ボタン4223の直下に、評価レベルのルーブリック4224が割り込むように表示される。なお、評価レベルのルーブリック4224の表示内容は適宜に設定可能であるが、本実施形態では、評価レベルのルーブリック4224は、当該評価観点に対して設定された評価レベル、評価基準、および補足事項を表す一覧表で構成されている。また、評価レベルのルーブリック4224は、ルーブリック確認ボタン4223への再度の操作によって消去させることができる。
また、保存して次の申請へ進むボタン428は、当該評価エリア42Aで行われた評価の内容(申請別評価内容)を示す情報(申請別評価内容情報)、具体的には、各評価領域422における評価観点情報表示欄4221に表示されている観点番号について、評価レベル選択ボタン4222で選択された評価レベルの保存(登録)、ならびに次の申請の個別評価に進むことを指示するボタンである。
保存して次の申請へ進むボタン428に対してクリック操作を行うことができる。保存して次の申請へ進むボタン428が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、申請別評価内容情報の保存(登録)を要求する。具体的に、評価担当者端末4は、申請別評価内容情報を含むデータ(申請別評価内容情報データ)、および次の申請の評価の実施を示す次申請評価実施コマンドを管理サーバ2へ送信する。
また、保存して一覧に戻るボタン429は、申請別評価内容情報の保存(登録)、および申請別評価画面42から評価対象一覧画面41への切り替えを指示するボタンである。
保存して一覧に戻るボタン429に対してクリック操作を行うことができる。保存して一覧に戻るボタン429が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、申請別評価内容情報の保存および申請別評価画面42から評価対象一覧画面41への切り替えを要求する。具体的に、評価担当者端末4は、申請別評価内容情報データ、および評価対象一覧画面41へ切り替えることを示す評価対象一覧画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、評価担当者端末4は、申請別評価内容情報データに、当該システム1にログインしている評価担当者の職員ID、評価対象情報表示欄421に表示されている試験区分・選考内容・出願整理番号・申請タイトルに関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、申請別評価内容情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の個別評価結果情報を示す個別評価結果情報データを生成して個別評価結果情報テーブル24nに登録する。
個別評価結果情報は観点番号単位で生成され、個別評価結果情報では、試験区分ID、選考内容、出願整理番号、評価担当者番号、および職員IDを観点番号に関連付け、さらに当該評価担当者による個別評価結果である評価レベルを観点番号に関連付ける。
また、管理サーバ2は、次申請評価実施コマンドを受信すると、登録されている出願整理番号情報データ、申請情報データ、評価観点基本情報データ、評価レベル情報データ、および設問情報データなどに基づいて、次の申請に係る申請別評価画面データを生成して評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、申請別評価画面データを受信すると、当該データに基づいて次の申請に係る申請別評価画面42に切り替える。
なお、管理サーバ2は、当該出願整理番号について次の申請番号の申請がある場合は、その申請を次の申請と判断する。また、管理サーバ2は、当該出願整理番号について次の申請番号の申請がない場合は、次に若い番号の出願整理番号の申請番号「1」に係る申請を次の申請と判断する。
また、管理サーバ2は、評価対象一覧画面表示コマンドを受信すると、評価対象一覧画面データを評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、評価対象一覧画面データを受信すると、当該データに基づいて申請別評価画面42から評価対象一覧画面41に切り替える。
なお、管理サーバ2は、保存して次の申請へ進むボタン428または保存して一覧に戻るボタン429が操作される直前において、個別評価ステータスデータの内容が「未評価」であり、当該操作によって当該申請に係る一部の評価観点でも評価が行われた場合、当該申請に係る個別評価ステータスデータの内容を「評価中」に変更する。
(観点別評価画面)
次に、観点別評価画面について説明する。図55は、観点別評価画面の一例である。図55に示す観点別評価画面43には、評価対象情報表示欄431と、観点別評価対象一覧表432と、保存して一覧に戻るボタン439と、が設けられている。なお、図55は、観点別評価画面43の初期状態、すなわち当該評価観点に係る観点別評価画面43が初めて表示された状態を表す。
評価対象情報表示欄431には、試験区分、選考内容などこの画面の評価対象に関する情報が表示されている。評価対象情報表示欄431は、試験区分、および選考内容を表示する試験区分等表示領域4310と、観点番号、および観点名を表示する観点番号等表示領域4311と、で構成されている。
観点別評価対象一覧表432は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、評価対象一覧画面41で操作された観点別評価開始ボタン414に係る評価観点が対応付けられている評価対象(申請)の一覧を表す。観点別評価対象一覧表432の列を構成する項目として、左側から、出願整理番号を表す項目(出願整理番号項目)と、評価対象の申請に係る回答を表す項目(申請内容項目)、その申請に対する評価レベルを入力する項目(評価レベル入力項目)と、がある。
観点別評価対象一覧表432では、出願整理番号項目が基準項目であり、申請内容項目、および評価レベル入力項目は出願整理番号に関連付けられている。なお、観点別評価対象一覧表432の先頭行は、各項目を表している。
観点別評価対象一覧表432の先頭行以外の各評価レベル入力項目には、当該観点別評価画面43に係る評価観点に設定された評価レベルを入力する評価レベル入力欄4321が形成されている。なお、図55に示すように、評価レベル入力欄4321は最初はブランク状態で表示される。
そして、評価レベル入力欄4321の右隣には、当該評価観点に係る評価レベルの一覧を表示するダウンリスト(評価レベルダウンリスト)を表示させるボタン4322(評価レベルダウンリストボタン4322)が表示されている。評価レベルダウンリストボタン4322はクリック操作を受け付けることが可能である。
評価担当者端末4は、評価レベルダウンリストボタン4322が操作されると、当該評価観点に設定された評価レベルの一覧を表示する評価レベルダウンリストの表示を管理サーバ2に要求する。
管理サーバ2は、評価担当者端末4からの要求に応じて、登録されている評価レベル情報データなどに基づいて、当該評価観点に係る評価レベルダウンリストを評価担当者端末4に表示させる(図示なし)。評価レベルダウンリストに表示される評価レベルはクリック操作を受け付け可能に構成されている。評価レベルダウンリストに表示された評価レベルがクリック操作されると、その評価レベルの値が評価レベル入力欄4321に入力される。
なお、評価レベル入力欄4321に評価レベルが表示されている状態であっても、評価レベルダウンリストボタン4322はクリック操作を受け付け可能であり、再度評価レベルダウンリストが表示されて、異なる評価レベルがクリック操作されると、評価レベル入力欄4321に表示される評価レベルがその評価レベルに変更される。
このような評価レベル入力欄4321への評価レベルの入力が当該評価観点に基づくその申請に対する評価となる。
また、保存して一覧に戻るボタン439は、当該観点別評価画面43で行われた評価の内容(観点別評価内容)を示す情報(観点別評価内容情報)、具体的には、各出願整理番号およびその番号に係る評価レベル入力欄4321に入力されている評価レベルの保存(登録)、ならびに観点別評価画面43から評価対象一覧画面41への切り替えを指示するボタンである。
保存して一覧に戻るボタン439に対してクリック操作を行うことができる。保存して一覧に戻るボタン439が操作されると、評価担当者端末4は、管理サーバ2に対して、観点別評価内容情報の保存を要求する。具体的に、評価担当者端末4は、観点別評価内容情報を含むデータ(観点別評価内容情報データ)、および観点別評価画面43から評価対象一覧画面41への切り替えを示す評価対象一覧画面表示コマンドを管理サーバ2へ送信する。
なお、評価担当者端末4は、観点別評価内容情報データに、当該システム1にログインしている評価担当者の職員ID、評価対象情報表示欄431に表示されている試験区分・選考内容・観点番号に関する情報を含ませる。
管理サーバ2は、観点別評価内容情報データを受信すると、そのデータに基づいて、前述の個別評価結果情報を表す個別評価結果情報データを生成して個別評価結果情報テーブル24nに登録する。
また、管理サーバ2は、評価対象一覧画面表示コマンドを受信すると、評価対象一覧画面データを評価担当者端末4に送信する。評価担当者端末4は、評価対象一覧画面データを受信すると、当該データに基づいて申請別評価画面42から評価対象一覧画面41に切り替える。
なお、管理サーバ2は、保存して一覧に戻るボタン439が操作される直前において、各個別評価ステータスデータの内容が「未評価」であり、当該操作によって当該評価観点に基づいて申請の個別評価が行われた場合、当該申請に係る個別評価ステータスデータの内容を「評価中」に変更する。
次に、評価責任者端末5に表示される評価責任者トップ画面、合算評価結果一覧画面、およびパターン評価結果一覧画面について説明する。評価担当者トップ画面は、評価責任者の本システム1へのログイン後、当該評価責任者が承認などを行う選考内容の一覧を表す画面である。図56は、評価責任者トップ画面の一例である。図56に示す評価責任者トップ画面50には、選考内容一覧表501と、ログアウトボタン503が表示される。
選考内容一覧表501は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、当該評価責任者が担当する選考内容の一覧を表す。選考内容一覧表501の列を構成する項目として、左側から、試験区分を表す項目(試験区分項目)と、選考内容を示す項目(選考内容項目)、評価責任者ステータスを表す項目(評価責任者ステータス項目)と、承認画面ボタン502が設けられた項目(評価結果確認ボタン項目)と、がある。
選考内容一覧表501では、試験区分項目および選考内容項目の組み合わせが基準項目であり、評価責任者ステータス項目、および評価結果確認ボタン項目は基準項目に関連付けられている。なお、選考内容一覧表501の先頭行は、各項目を表している。
なお、前述の通り、評価責任者ステータスを表す評価責任者ステータスデータは、評価責任者ステータステーブル24tに登録されている。そして、評価責任者ステータスの管理・表示は、管理サーバ2が評価責任者の各選考内容全体の承認に係る状況に応じて適宜に行う。
承認画面ボタン502は、その選考内容に係る評価結果の承認などを行う画面へ進むことを指示するボタンである。承認画面ボタン502に対してクリック操作を行うことができる。
評価責任者端末5は、承認画面ボタン502が操作されると、承認画面コマンドを管理サーバ2に送信することで、そのボタン502に係る評価結果の承認などを行う画面へ進むことを管理サーバ2に要求する。なお、承認画面コマンドには、当該システム1にログインしている評価責任者の職員ID、ならびにそのボタン502に係る試験区分および選考内容に関する情報が含まれている。
管理サーバ2は、承認画面コマンドを受信すると、そのコマンドに基づいて、当該コマンドが示す職員IDの職員(評価責任者)によって当該コマンドが示す選考内容に係る評価結果の承認などが行われていることを示すデータ(承認中データ)をサーバ記憶部23の所定領域に記憶すると共に、その選考内容に係る評価結果一覧画面データを評価責任者端末5に送信する。評価責任者端末5は、評価結果一覧画面データを受信すると、当該画面データに基づいて評価結果一覧画面を表示する。評価結果一覧画面について後述する。
なお、管理サーバ2は、承認中データを記憶することによって、評価責任者によって何れの選考内容の評価結果が確認されているのかを特定することができる。
ログアウトボタン503は、本システム1からログアウトするための操作を受け付けることができる。ログアウトボタン503に対する操作が行われると、評価責任者端末5は、本システム1からのログアウトを管理サーバ2に要求する。管理サーバ2は、これに応じて評価責任者端末5に評価責任者用ログイン画面を表示させる。
次に、評価結果一覧画面について説明する。評価結果一覧画面は、その選考内容に係る評価結果の一覧を表す画面であり、その選考内容が合算判定によって観点別得点が算出された場合の評価結果一覧画面(合算評価結果一覧画面)と、その選考内容がパターン判定によって観点別得点が算出された場合の評価結果一覧画面(パターン評価結果一覧画面)と、で表示内容が異なる。管理サーバ2は、選考内容基本情報テーブル24dに登録されている選考内容基本情報データなどに基づいて、何れの評価結果一覧画面を評価責任者端末5に表示させるかを判断する。
最初に、合算評価結果一覧画面について説明する。図57は、合算評価結果一覧画面の一例である。図57に示す合算評価結果一覧画面51には、試験区分・選考内容表示欄511と、判定方式表示欄512と、評価結果一覧表513と、承認ボタン517と、評価責任者トップ画面へ戻るボタン519と、が表示されている。
試験区分・選考内容表示欄511には、確認対象の試験区分、および選考内容が表示されている。判定方式表示欄512には、確認対象の選考内容に係る合算判定に関する情報、具体的には算出方法などが表示されている。
評価結果一覧表513は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、当該選考内容に係る評価結果の一覧を表す。評価結果一覧表513を構成する項目として、左側から、受験生の出願整理番号を表す項目(出願整理番号項目)と、各受験生の申請を識別する申請タイトルを示す項目(申請タイトル項目)と、申請評価ステータスを示す項目(申請評価ステータス項目)と、当該申請に係る評価結果を示す項目(評価結果項目)と、がある。
評価結果一覧表513では、出願整理番号項目および申請タイトル項目の組み合わせが基準項目であり、申請評価ステータス項目、および評価結果項目が基準項目に関連付けられている。なお、評価結果一覧表513の各先頭行には、項目を示す名称が記載されている。
なお、前述の通り、申請評価ステータスを表す申請評価ステータスデータは、申請評価ステータステーブル24uに登録されている。そして、申請評価ステータスの管理・表示は、管理サーバ2が各申請に対する評価の状況に応じて適宜に行う。
また、評価結果項目は、観点別得点項目と、申請別得点項目と、に分けられている。観点別得点項目は、さらに観点番号によって細かく分けられている。図57では、評価結果一覧表513の先頭行に「観点1」、「観点2」、「観点3」と記載されている列が観点別得点項目であり、「得点」と記載されている列が申請別得点項目である。評価結果一覧表513の先頭行以外の各観点別得点項目には、当該評価観点での評価結果である観点別得点が表示される。一方、評価結果一覧表513の先頭行以外の各申請別得点項目には、当該申請についての全ての観点別得点に基づいて算出された申請別得点が表示される。
前述の通り、評価者担当者全員の合計点を算出する合算判定である場合は、各評価観点について、各評価担当者の評価レベルにその評価担当者の観点重みを乗算して合算した値が観点別得点となる。一方、評価担当者全員の平均点を算出する合算判定である場合は、各評価観点について、各評価担当者の評価レベルにその評価担当者の観点重みを乗算して合算した値を評価担当者の人数で除算した値が観点別得点となる。
管理サーバ2は、申請に係る各評価観点について全ての評価担当者が個別評価を確定させると、個別評価結果情報テーブル24nに登録されている個別評価結果情報データ、および合算判定方法情報テーブル24jに登録されている合算判定方法情報データなどに基づいて、設定された合算判定方法(合計点または平均点を算出する方法)により、その評価観点について観点別得点を算出する。そして、管理サーバ2は、観点別得点を算出すると、当該観点別得点を含む得点情報データを生成して得点情報テーブル24oに登録する。
なお、この場合の得点情報データは観点番号単位で生成され、当該得点情報データでは、試験区分ID、選考内容、出願整理番号、および申請番号に当該観点番号の観点別得点であるということ(得点種別)を関連付け、さらに観点別得点(得点)に得点種別を関連付ける。
また、管理サーバ2は、申請に係る全ての評価観点について観点別得点が算出されると、当該申請に係る全ての観点別得点に基づいて、申請別得点を算出する。そして、管理サーバ2は、申請別得点を算出すると、申請別得点を含む得点情報データを生成して得点情報テーブル24oに登録する。
なお、この場合の得点情報データは申請番号単位で生成され、当該得点情報データでは、試験区分ID、選考内容、出願整理番号、および申請番号に申請別得点であるということ(得点種別)を関連付け、さらに申請別得点に得点種別を関連付ける。
また、管理サーバ2は、観点別得点または申請別得点を算出している場合は、合算評価結果一覧画面51を表示する際に、該当する得点項目において、観点別得点または申請別得点を表示させる。ただし、管理サーバ2は、観点別得点または申請別得点を算出していない場合は、該当する得点項目において、まだ算出されていないことを示す記号「−」を表示させる。
ところで、評価結果一覧表513の先頭行以外の観点別得点項目に観点別得点が表示されると、その項目はクリック操作を受け付けることが可能になる。そして、その観点別得点項目が操作されると、評価責任者端末5は、管理サーバ2に対して、その観点別得点項目に係る評価観点についての評価結果の詳細を確認することができる画面(評価結果詳細確認画面)の表示を要求する。
なお、評価結果詳細確認画面では、後述するように、評価結果の詳細として、当該評価観点に係る各評価担当者の評価結果が表示される。そして、評価結果詳細確認画面は、評価担当者単位で評価結果を修正する操作を行うことが可能に構成されている。さらに、評価担当者の評価結果が修正されると、それに応じてその評価観点に係る観点別得点が修正されることになる。すなわち、評価結果詳細確認画面は、当該評価観点に係る観点別得点を修正する操作を行うことが可能な画面でもある。
管理サーバ2は、評価責任者端末5からの要求に応じて、評価責任者端末5に、評価結果詳細確認画面514を評価結果一覧表513に重畳的に表示させる。
図58は、評価結果詳細確認画面514が表示されている合算評価結果一覧画面51の一例である。評価結果詳細確認画面514には、修正前観点別得点表示領域5141と、修正後観点別得点表示領域5142と、個別評価結果一覧表5143と、キャンセルボタン5144と、反映ボタン5145と、が表示されている。
修正前観点別得点表示領域5141には、現在の観点別得点が表示されている。修正後観点別得点表示領域5142には、後述する修正操作を行った場合に、その修正後の観点別得点が表示される。
個別評価結果一覧表5143は、列と行とからなるマトリクス状の表で構成され、当該評価観点に係る個別評価結果の一覧を表す。個別評価結果一覧表5143の列を構成する項目として、左側から、評価担当者を表す項目(評価担当者項目)と、修正後の評価スコア情報を入力する項目(修正後評価スコア情報項目)と、修正前、すなわち現時点の評価スコア情報を表す項目(修正前評価スコア情報項目)と、がある。なお、評価スコア情報とは、各評価担当者の評価スコア、およびその内容を表す計算式(観点別重み×評価レベル)のことである。
個別評価結果一覧表5143では、評価担当者項目が基準項目であり、修正後評価スコア情報項目、および修正前評価スコア情報項目は評価担当者項目に関連付けられている。なお、個別評価結果一覧表5143の各先頭行は、各項目を表している。
修正後評価スコア情報項目には、新たな評価スコア情報の入力操作を受け付け可能な修正後評価スコア情報入力欄5146が設けられている。修正後評価スコア情報入力欄5146はクリック操作を受け付けることが可能である。修正後評価スコア情報入力欄5146に対してクリック操作がなされると、当該評価担当者で算出され得る全ての評価スコア情報の一覧を表すダウンリストが修正後評価スコア情報入力欄5146から表示される。
例えば、ある評価観点について評価レベル「1.0」、「2.0」、「3.0」が設定され、その評価担当者の観点重みが「1.0」に設定されている場合、評価スコア情報として、1.0(1.0×1.0)、2.0(1.0×2.0)、3.0(1.0×3.0)が上から下に並んで表示される。ここで、括弧部分前の数字が評価スコアであり、括弧の中は、当該評価スコアを表す計算式(観点重み×評価レベル)を表している。
そして、ダウンリストに表示される各評価スコア情報はクリック操作を受け付けることが可能であり、操作を受けた評価スコア情報は、そのまま修正後評価スコア情報入力欄5146に入力される。修正後評価スコア情報入力欄5146に評価スコア情報が入力されると、管理サーバ2は、その評価スコア情報に基づいて観点別得点を算出して修正後観点別得点表示領域5142に表示する。
なお、評価結果詳細確認画面514が表示されているときに、複数の修正後評価スコア情報入力欄5146に新たな評価スコア情報を入力させることができる。すなわち、複数の個別評価結果を修正することができる。
キャンセルボタン5144は、当該評価観点に係る評価結果の修正をキャンセルすることを指示するボタンである。キャンセルボタン5144に対してクリック操作を行うことができる。キャンセルボタン5144が操作されると、評価責任者端末5は、管理サーバ2に当該評価観点に係る評価結果の修正をキャンセルすることを要求する。管理サーバ2は、その要求に応じて、当該評価観点に係る観点別得点を修正することなく、そのまま評価結果詳細確認画面514を消去させる。
反映ボタン5145は、修正後評価スコア情報入力欄5146に入力された評価スコア情報、すなわち評価結果の修正を反映することを指示するボタンである。反映ボタン5145に対してクリック操作を行うことができる。反映ボタン5145が操作されると、評価責任者端末5は、管理サーバ2に、全ての修正後評価スコア情報入力欄5146に入力された評価スコア情報を反映することを要求する。管理サーバ2は、その要求に応じて、当該評価観点について修正対象となる評価担当者の評価レベル、および当該評価観点に係る観点別得点を修正する。
具体的には、修正後評価スコア情報入力欄5146への入力操作対象の評価担当者の個別評価結果である評価レベルが、入力された評価スコア情報の評価レベルとなるように、個別評価結果情報テーブル24nに登録されている個別評価結果情報データを変更する。さらに、その変更に応じて、当該評価観点に係る観点別得点が修正後観点別得点表示領域5142に表示されている値となるように、得点情報テーブル24oに登録されている得点情報データを変更する。
また、管理サーバ2は、申請別得点が算出されている場合には、観点別得点の修正に伴って、申請別得点を算出し直し、その得点となるように得点情報テーブル24oに登録されている得点情報データを変更する。
さらに、管理サーバ2は、評価結果詳細確認画面514を消去すると共に、得点情報データ(観点別得点や申請別得点)の変更に応じて、評価結果一覧表513の観点別得点項目に表示される観点別得点や申請別得点項目に表示される申請別得点を変更する。加えて、管理サーバ2は、変更した申請別得点の横に、変更されたことを示す変更アイコン516を表示する。
また、承認ボタン517は、試験区分・選考内容表示欄511に表示されている試験区分・選考内容の全ての申請に対する評価結果を承認することを指示するボタンである。承認ボタン517に対してクリック操作を行うことができる。
評価責任者端末5は、承認ボタン517が操作されると、評価結果承認コマンドを管理サーバ2に送信することで、当該試験区分・選考内容の全ての申請に対する評価結果を承認(最終確定)することを管理サーバ2に要求する。これに応じて、管理サーバ2は、当該選考内容の全ての個別評価結果情報データおよび得点情報データを編集できないようにプロテクトする。
さらに、管理サーバ2は、当該試験区分・選考内容に係る評価責任者ステータスデータの内容を「承認済」に変更すると共に、当該試験区分・選考内容に係る選考内容ステータスデータの内容を「承認済」に変更する。また、管理サーバ2は、この承認によって当該試験区分に係る全ての選考内容が承認された場合は、当該試験区分に係る試験管理者ステータスデータの内容を「承認済」に変更する。
評価責任者トップ画面へ戻るボタン519は、評価結果一覧画面51から評価責任者トップ画面50に切り替えることを指示するボタンである。評価責任者トップ画面へ戻るボタン519に対してクリック操作を行うことができる。
評価責任者端末5は、評価責任者トップ画面へ戻るボタン519が操作されると、評価責任者トップ画面切替コマンドを管理サーバ2に送信することで、評価結果一覧画面51から評価責任者トップ画面50に切り替えることを管理サーバ2に要求する。これに応じて、管理サーバ2は、評価責任者端末5に評価責任者トップ画面データを送信する。そして、評価責任者端末5は、評価責任者トップ画面データを受信すると、評価結果一覧画面51から評価責任者トップ画面50に切り替える。
なお、評価結果一覧画面51が表示されているときに承認ボタン517が操作されていれば、切り替えられた評価責任者トップ画面50において、その画面51に係る選考内容の評価責任者ステータス項目は「承認済」と表示される。
次に、パターン評価結果一覧画面について説明する。図59は、パターン評価結果一覧画面の一例である。図59に示すパターン評価結果一覧画面52には、試験区分・選考内容表示欄521と、判定方式表示欄522と、評価結果一覧表523と、承認ボタン527と、評価責任者トップ画面へ戻るボタン529と、が表示されている。パターン評価結果一覧画面52の基本的な構成は、合算評価結果一覧画面51と同じである。以下において、合算評価結果一覧画面51との相違点を主に説明する。
なお、試験区分・選考内容表示欄521の表示内容は試験区分・選考内容表示欄511と同一である。また、承認ボタン527、および評価責任者トップ画面へ戻るボタン529は、承認ボタン517、および評価責任者トップ画面へ戻るボタン519と同様にクリック操作を受け付け可能であり、操作された場合の評価責任者端末5および管理サーバ2による処理は同一である。
判定方式表示欄522には、承認対象の選考内容に対するパターン判定に関する情報が表示されている。
また、評価結果一覧表523の全体的な構成も、基本的には合算判定に係る評価結果一覧表513と同じであるが、パターン判定では、合算判定の場合に観点別評価結果として導出されない協議が含まれているので、パターン判定による観点別評価結果が「協議」となった場合について説明する。
ある申請の評価観点に対する評価がパターン判定によって「協議」となった場合は、図59に示すように、その申請の評価観点に係る評価観点項目に「協議」と表示される。そして、その評価観点項目に対してクリック操作が行われると、図58の場合と同様に、その評価観点に係る評価結果詳細確認画面524が表示される。
図60は、評価結果詳細確認画面524の一例である。評価結果詳細確認画面524にも、評価結果詳細確認画面514と同様に、修正前観点別得点表示領域5241と、修正後観点別得点表示領域5242と、観点別評価結果一覧表5243と、キャンセルボタン5244と、反映ボタン5245と、が表示される。
ここで、評価結果詳細確認画面514の場合と異なるのは、修正前観点別得点表示領域5241に「協議」と表示される。それ以外の構成は、評価結果詳細確認画面514の場合と同一である。
なお、管理サーバ2は、評価結果一覧表523に「協議」が含まれている状態で承認ボタン527が操作されても、当該選考内容について承認処理は行わない。すなわち、当該選考内容の全ての個別評価結果情報データおよび得点情報データに対してプロテクトを行わない。この場合、管理サーバ2は、協議が含まれているので承認できない旨の表示を評価責任者端末5に行わせる。
以上のように構成された申請/評価支援システム1によれば、試験管理者端末3への入力操作によって、申請を評価するための評価観点と評価担当者を対応付けて管理サーバ2に登録し、評価担当者の評価担当者端末4には、当該評価担当者に対応付けられた評価観点に基づいて評価するための評価画面(申請別評価画面、観点別評価画面)が表示されるので、申請/評価支援システム1の利便性を向上させることができる。
また、試験管理者端末3への入力操作によって、評価観点毎に複数の評価レベルを設定可能であり、評価担当者端末4には、当該評価担当者に対応付けられた評価観点毎に、当該評価観点について設定された複数の評価レベルに基づいてその申請を評価できるように評価画面(申請別評価画面、観点別評価画面)が表示されるので、申請/評価支援システム1の利便性を向上させることができる。
さらに、試験管理者端末3への入力操作によって、評価観点毎に、当該評価観点に対応付けられた各評価担当者と観点重み(係数)とを対応付けて登録し、評価観点毎に、当該評価観点に係る評価結果として各評価者が採点した評価レベルに当該評価者に対応付けられた観点重みを乗じた値に基づいて、当該評価観点に係る観点別得点を算出するので、申請/評価支援システム1の利便性を向上させることができる。
また、試験管理者端末に行われた入力操作に応じて、評価対象候補である一部または全ての出願整理番号、言い換えると申請に、評価担当者情報テーブル24gに記憶されている複数の評価担当者の一部または全てを設定することによって評価対象を登録し、評価者の評価担当者端末4には、当該評価担当者に設定された評価対象に係る申請を評価するための評価画面(申請別評価画面、観点別評価画面)が表示される。すなわち、評価担当者は評価担当者端末4によって当該評価担当者に設定された評価対象のみを評価することができる。その結果、申請/評価支援システム1の利便性を向上させることができる。
さらに、評価対象登録条件に基づいて評価対象を登録することができるか否か(評価対象の登録にエラーがあるか否か)の評価対象登録判定が行われ、評価対象登録判定で評価対象を登録することができない(評価対象の登録にエラーがある)と判断、すなわち、評価対象登録条件を満たしていないと判断された場合、その評価対象を登録することができず、その旨が試験管理者端末3に表示される。よって、申請/評価支援システム1の利便性を向上させつつ、信頼性も向上させることができる。
なお、前述した実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本発明の申請/評価支援システムを用いる対象は前述の実施形態に限られない。その一例として、申請/評価支援システム1のように大学の入学試験の受験生側と、大学側との間で適用するのではなく、民間企業または国や地方自治体の就職・転職などの採用試験について、受験者と、民間企業または国や地方自治体との間で本発明の申請/評価支援システムを適用させても良い。この場合、入社希望者が受験生に対応し、民間企業または国や地方自治体が大学に対応する。あるいは、資格の試験や所定の組織内における登用試験について本発明の申請/評価支援システムを適用させても良い。
また、申請/評価支援システムで各種端末に表示される画面構成も本実施形態に限られず、適宜に変更しても良い。さらに、評価観点の内容、設問の内容、および判定方法も前述の実施形態に限られず、適宜に変更しても良い。加えて、所定事項を入力する際の操作方法も、適宜にコピー機能、ダウンロード機能、およびドロップダウンリスト機能を採用しても良い。例えば、評価担当者や評価責任者を設定する場合、事前に職員に関する情報をcsvファイルでサーバ記憶部23に格納しておき、インポートで読み込むようにしても良い。
また、前述の実施形態では、大学側で使用される端末は、試験管理者端末3、評価担当者端末4、および評価責任者端末5の3種類あるが、例えば、評価責任者端末5の機能を試験管理者端末3に統合させるようにして、2種類にしても良い。あるいは、申請/評価支援システム1から評価責任者端末5そのものを省くようにしても良い。
さらに、前述の実施形態では、評価担当者および評価責任者は、設問を設定する前に選考内容ごとに設定されているが、試験区分ごとに設定するようにしても良い。また、評価担当者および評価責任者は、設問を設定した後に、設問ごとに設定するようにしても良い。
また、前述の実施形態では、試験区分を、募集区分と学部・学科で構成させたが、試験区分の構成はこれに限られない。例えば、試験区分を、募集区分と、入試方式と、学部・学科との組み合わせで構成させても良い。ここでの入試方式とは、例えば、英語重視、2科目、スポーツ、および一芸などで構成される入試の方式のことである。
また、前述の実施形態では、1つの申請/評価支援システム1に対して1つの管理サーバ2が設けられているが、複数の管理サーバ2が設けられるようにしても良い。この場合、1つの管理サーバ2に対して1つの大学または複数の大学を割り当てるようにしても良い。
また、前述の実施形態では、サーバ制御部22は、管理サーバ2が備えるサーバ記憶部23に記憶されている様々なプログラムや情報に基づいて様々な機能を実現しているが、サーバ記憶部23に記憶されている様々なプログラムを、通信ネットワーク7を介して管理サーバ2に接続されているクラウドベースに記憶させても良い。
さらに、前述の実施形態に開示されている処理は、単一のCPU,複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、前述の実施形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。