以下、本発明に係る発光装置及び非常用照明器具の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
発光装置の実施形態1及び非常用照明器具の実施形態1は、いずれも誘導灯器具1として実現されている。実施形態1の誘導灯器具1は、建物の避難口を表示するための避難口誘導灯器具である。誘導灯器具1は、誘導灯信号装置から信号を受けた場合に誘導効果を高めるために光源(実施形態1の発光装置を構成する固体光源)を点滅させる点滅形避難口誘導灯器具として構成されている。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図1に矢印で示す向きにおいて、誘導灯器具1の上下、左右及び前後の各方向を規定する。
誘導灯器具1は、図1及び図2に示すように、表示ユニット2、光源装置3、駆動装置4、筐体10などを有している。
筐体10は、それぞれ長方形の前壁11、後壁12及び4つの側壁13を有する直方体状に形成されている。ただし、本実施形態における筐体10は、本体100とプレート101で構成されている。本体100は、前面が開放された箱形に形成されており、筐体10の後壁12と4つの側壁13を構成している。プレート101は、四角形の平板状に形成された主部1010と、主部1010の4つの辺から後方へ立ち上がる4つの側部1011とを有している。プレート101の主部1010は筐体10の前壁11を構成している。プレート101の4つの側部1011は筐体10の4つの側壁13の前端部分を構成している。プレート101は、一対の取付ばね102によって着脱可能に本体100に取り付けられる。本体100の前面にプレート101が取り付けられることによって筐体10が構成される。なお、筐体10(本体100及びプレート101)は、鋼板などの不燃物で形成されている。
筐体10の内底面(後壁12の前面)には取付台15がねじ止めされている。取付台15は、合成樹脂材料によって前面と下面が開放された箱形に形成されている。表示ユニット2及び駆動装置4は取付台15に取り付けられた状態で筐体10内に収容されている。
表示ユニット2は、表示板20と、光源ブロック21と、点灯ブロック22と、第1蓄電池ブロック23とを有している。
表示板20は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の板状に形成されている。ただし、表示板20は、前後方向の厚みを上端から下端に向かって徐々に小さくするように形成されている。表示板20の前面には避難口を示すピクトグラムが描かれている。
光源ブロック21は、1つ以上のLEDと、LEDから放射される光を導光する導光部材と、LED及び導光部材を収容するケース210とを備える。ケース210の下面には導光部材から出射する光をケース210の外に放射するための開口が設けられている。光源ブロック21は、図2に示すように、取付台15の上部に取り付けられる。また、表示板20は、上側面を光源ブロック21のケース210の開口に対向させるようにして取付台15に取り付けられる。
第1蓄電池ブロック23は、電気絶縁性を有する合成樹脂製の電池ケースに複数の電池セルを収容して構成されている。電池セルは、ニッケル水素電池のような蓄電池である。第1蓄電池ブロック23は、取付台15の右端に収容されている(図2参照)。
点灯ブロック22は、常用点灯回路と、第1充電回路と、非常用点灯回路と、第1制御回路とを有している。常用点灯回路は、外部電源(例えば、商用の電力系統)から供給される電力でLEDを点灯させる。第1充電回路は、外部電源から供給される電力で第1蓄電池ブロック23の電池セルを充電する。非常用点灯回路は、外部電源の電力供給が停止した場合、第1蓄電池ブロック23から放電される電力でLEDを点灯させる。第1制御回路は、外部電源の給電状況を監視し、外部電源から電力供給されているときは常用点灯回路と第1充電回路を動作させるとともに非常用点灯回路を停止させる。また、第1制御回路は、外部電源の電力供給が停止(停電)したときは常用点灯回路と第1充電回路を停止させるとともに非常用点灯回路を動作させる。
さらに、第1制御回路は、第1充電回路を動作させているときに第1表示素子を発光させて充電中であることを表示する。第1制御回路は、第1点検スイッチがオンされている間、常用点灯回路及び第1充電回路を強制的に停止させるとともに非常用点灯回路を強制的に動作させて光源ブロック21のLEDを点灯させる。第1制御回路は、自己点検スイッチが所定時間(例えば、2秒)以上オンされると自己点検動作を行う。また、第1制御回路は、受光素子において赤外線を通信媒体とする制御信号を受信した場合も自己点検動作を行う。自己点検動作は、規定時間(20分又は60分)が経過するまで常用点灯回路及び第1充電回路を強制的に停止させるとともに非常用点灯回路を強制的に動作させて光源ブロック21のLEDを点灯させる動作である。そして、第1制御回路は、規定時間が経過したら非常用点灯回路を停止させて非常用点灯回路の入力電圧、すなわち、第1蓄電池ブロック23の電池電圧を測定し、電池電圧の測定値に基づいて第1蓄電池ブロック23の良否を判定する。第1制御回路は、第1蓄電池ブロック23を良好と判定した場合に第1表示素子を連続して発光させ、第1蓄電池ブロック23を不良と判定した場合に第1表示素子を間欠的に発光(点滅)させる。
表示ユニット2は、筐体10の前壁11(プレート101の主部1010)に設けられた四角形状の窓110から表示板20の前面を露出させるようにして筐体10内に収容される。表示ユニット2は、光源ブロック21から表示板20の上面に光を入射させ、表示板20全体を発光させることにより、表示板20の前面の輝度を高めてピクトグラムの視認性を高めている。
光源装置3は、図3に示すように、固体光源である発光ダイオード(Light Emitting Diode)30と、LED30を支持するホルダ31と、一対の端子板32と、放熱板33と、レンズ9とを有している。
LED30は、四角形状の実装基板301の中央に少なくとも1個のLEDチップが実装されて構成されている。LEDチップは、例えば、青色光を放射する青色発光ダイオードである。また、LEDチップを含む実装基板301の実装面(下面)は、LEDチップから放射される青色光を波長変換する蛍光物質が混入された封止樹脂で封止されている。なお、封止樹脂は上下方向から見て円形に形成されており、封止樹脂の表面がLED30の発光面300となる。
さらに、実装基板301は、その対角の位置にある一対の角部にそれぞれ電極を有している。一方の電極は、LEDチップのカソードと電気的に接続され、他方の電極は、LEDチップのアノードと電気的に接続されている。これらの電極は、一対の端子板32のうちの対応する端子板32と電気的に接続されている。
ホルダ31は、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂材料によって円板状に形成されている。ホルダ31の中央部にLED30が保持されている。ホルダ31は一対の突起311を有している。一対の突起311はホルダ31の中央部を挟んで対向する位置に配置されている。各突起311には貫通穴312が1つずつ貫通している。また、ホルダ31は、コネクタ(レセプタクルコネクタ)310を有している。コネクタ310は、上向きに伸びた角筒状に形成され、一対の端子板32を内部に収容して保持している。
レンズ9は、レンズ本体90と、レンズ本体90の周縁から第1方向(レンズ本体90の厚み方向に直交する方向)へ突出するフランジ91と、フランジ91から第1方向へ突出する一対の固定片92とを備える。レンズ本体90とフランジ91と一対の固定片92とは、例えば、ガラス材料のプレス成形によって一体に形成される。一対の固定片92のそれぞれにねじ挿通穴920が貫通している。
放熱板33は、平板状の固定部330と、固定部330の右端における後端から上向きに突出するねじ止め部331と、固定部330の左端における後端から上向きに突出する引掛部332とを有している。放熱板33は、更に、固定部330の右端における前後方向の中央から上向きに突出する突片333を有している。固定部330とねじ止め部331と引掛部332と突片333とは、例えば、アルミ板によって一体に形成されている。
固定部330の右端の前端及び左端の後端のそれぞれにねじ穴334が1つずつ設けられている。固定部330にはホルダ31とレンズ9が固定される。レンズ9の各固定片92のねじ挿通穴920及びホルダ31の各突起311の貫通穴312に1本ずつ固定ねじ34が挿通される。そして、各固定ねじ34が放熱板33の固定部330に設けられている2つのねじ穴334のうちの対応するねじ穴334にねじ込まれる。その結果、レンズ9とホルダ31が2本の固定ねじ34によって放熱板33の固定部330にねじ止めされる(固定される)。
ねじ止め部331は、鈎形に形成されている。ねじ止め部331の先端には円形の穴335が貫通している。引掛部332も鈎形に形成されている。突片333は、長方形状に形成されている。突片333は、上下方向(コネクタ310の長手方向)に沿って、固定部330に固定されたホルダ31のコネクタ310に沿うように配置されている。
光源装置3は、取付部材6に取り付けられる。光源装置3が取り付けられた取付部材6が、筐体10に取り付けられる。つまり、光源装置3は、筐体10に直接取り付けられるのではなく、取付部材6を介して筐体10に間接的に取り付けられる。
取付部材6は、固定片60と、第1取付片61と、第2取付片62と、保護片63とを有している。固定片60、第1取付片61、第2取付片62及び保護片63は、金属板によって一体に形成されている。固定片60は長尺の平板状(四角形状)に形成されている。固定片60は、長手方向(左右方向)の一端(左端)と中央とにそれぞれねじ挿通穴600が設けられている。
第1取付片61は、長尺の平板状に形成されている。ただし、第1取付片61の長手方向の長さは、固定片60の長手方向の長さの約3分の2である。第1取付片61は、固定片60の短手方向(上下方向)の一端(下端)から前方へ突出している。第1取付片61は、第1ねじ穴(不図示)、第2ねじ穴(不図示)、第1引掛穴613、第2引掛穴(不図示)を有している。第1ねじ穴は、第1取付片61の長手方向(左右方向)のほぼ中央に設けられている。第2ねじ穴は、第1取付片61の長手方向の一端(右端)に設けられている。第1引掛穴613は角穴からなり、第1取付片61の長手方向の他端(左端)に設けられている。第2引掛穴は台形状の穴からなり、第1取付片61の長手方向のほぼ中央に設けられている。
第2取付片62は、通線穴622を有する矩形の枠状に形成されている。ただし、第2取付片62の長手方向の長さは、固定片60の長手方向の長さの約3分の1である。第2取付片62は、固定片60の短手方向の他端(上端)において、第1取付片61と向き合わない部位から前方へ突出している。第2取付片62は、第3ねじ穴620と第3引掛穴621を有している。第3ねじ穴620は、第2取付片62の左端の前端に設けられている。第3引掛穴621は、角穴と半円形の穴とを繋いだ形状に形成されている。第3引掛穴621は、第2取付片62の右端の前端に設けられている。
保護片63は、L字状に形成されている。保護片63は、第1取付片61の長手方向の中央における前端から上向きに突出している。保護片63の先端部分には角穴からなる確認窓630が設けられている。
光源装置3は、放熱板33の引掛部332の先端を第1取付片61の第1引掛穴613の縁に引っ掛けた状態で、ねじ止め部331の穴335に挿通されるねじを第1取付片61の第1ねじ穴にねじ込むことによって第1取付片61に固定される。つまり、光源装置3は、ねじ止め部331及び引掛部332の上下方向の高さ分だけ固定部330を第1取付片61から離した状態で取付部材6に取り付けられる。
ここで、第1取付片61には光源装置3だけでなく第1スイッチブロック16が取り付けられる。第1スイッチブロック16は、上述した第1点検スイッチ、自己点検スイッチ、第1表示素子、受光素子が実装されたプリント配線板と、プリント配線板を収容する第1ケース160と、第1点検スイッチを操作するための第1押釦161とを備える。第1ケース160は、合成樹脂材料によって直方体形状の箱形に形成されている。第1ケース160の一面(下面)には、第1押釦161が収容される第1操作穴162と、第1操作穴162よりも径の小さい第2操作穴163と、第1表示穴164と、第1操作穴162とほぼ同径の受光穴165とが設けられている。第1押釦161は円柱状に形成されており、上下方向に移動可能な状態で第1操作穴162内に収容されている。第1ケース160内において第1操作穴162と上下方向に対向する位置に、押釦スイッチからなる第1点検スイッチが配置されている。したがって、第1ケース160の外から押された第1押釦161が第1ケース160内に移動し、第1押釦161の上端で第1点検スイッチが押操作されてオンする。第1ケース160内において第2操作穴163と上下方向に対向する位置に、押釦スイッチからなる自己点検スイッチが配置されている。すなわち、自己点検スイッチは、第2操作穴163を通して第1ケース160の外から挿入される細い工具(例えば、ドライバなど)の先端で押操作されてオンする。第1ケース160内において第1表示穴164と上下方向に対向する位置に第1表示素子が配置されている。すなわち、第1表示素子の発する光は第1表示穴164を通して第1ケース160の外に放射される。第1ケース160内において受光穴165と上下方向に対向する位置に受光素子が配置されている。すなわち、自己点検用のリモートコントローラから送信される制御信号が受光穴165を通して受光素子で受光(受信)される。なお、第1点検スイッチ、自己点検スイッチ、第1表示素子及び受光素子は、それぞれ複数の電線166によって点灯ブロック22と電気的に接続されている(図4参照)。
第1ケース160は、固定片1600と引掛片を有している。固定片1600は第1ケース160の右側面の上端から第1ケース160の上面と平行に突出している。固定片1600には丸穴からなる挿通穴1601が設けられている。引掛片は鈎形に形成され、第1ケース160の左側面の上端から上向きに突出している。第1スイッチブロック16は、第1ケース160の引掛片を第1取付片61における第2引掛穴の縁に引っ掛け、かつ、固定片1600の挿通穴1601に挿通したねじを第2ねじ穴にねじ込むことによって第1取付片61に取り付けられる。
第2取付片62には第2スイッチブロック17が取り付けられる。第2スイッチブロック17は、第2点検スイッチ174及び第2表示素子が実装されたプリント配線板175と、プリント配線板175を収容する第2ケース170と、第2点検スイッチ174を操作するための第2押釦171とを備える。第2ケース170は、ケースボディ170Aとケースカバー170Bとを有する。ケースボディ170Aは、合成樹脂材料により、下面が開放された直方体形状の箱形に形成されている。ケースカバー170Bは、合成樹脂材料により、四角形の平板状の形成されている。ケースカバー170Bは、プリント配線板175を立てた状態(プリント配線板175の厚み方向がケースカバー170Bの厚み方向と直交した状態)でプリント配線板175の端部を支持するように構成されている。そして、ケースカバー170Bにケースボディ170Aが被せられ、ケースボディ170Aの下面がケースカバー170Bで閉塞されることにより、第2ケース170が組み立てられる。なお、第2ケース170がプリント配線板175を立てた状態で収容しているため、第2ケース170の高さはプリント配線板175の幅よりも大きく、特に、LED30とレンズ9を併せた高さよりも高くなっている(図4参照)。
第2ケース170の一面(ケースボディ170Aの底面)には、第2押釦171が収容される第3操作穴172と、第3操作穴172よりも径の小さい第2表示穴173とが設けられている。第2押釦171は円柱状に形成されており、上下方向に移動可能な状態で第3操作穴172内に収容されている。第2ケース170内において第3操作穴172と上下方向に対向する位置に、押釦スイッチからなる第2点検スイッチ174が配置されている。したがって、第2ケース170の外から押された第2押釦171が第2ケース170内に移動し、第2押釦171の上端で第2点検スイッチ174が押操作されてオンする。第2ケース170内において第2表示穴173と上下方向に対向する位置に第2表示素子が配置されている。すなわち、第2表示素子の発する光は第2表示穴173を通して第2ケース170の外に放射される。
第2ケース170は、固定片1700と引掛片1702を有している。固定片1700は第2ケース170の前側面の上端から第2ケース170の上面と平行に突出している。固定片1700には丸穴からなる挿通穴1701が設けられている。引掛片1702は鈎形に形成され、第2ケース170の右側面の上端から上向きに突出している。第2スイッチブロック17は、第2ケース170の引掛片1702を第2取付片62における第3引掛穴621の縁に引っ掛け、かつ、固定片1700の挿通穴1701に挿通したねじを第3ねじ穴620にねじ込むことによって第2取付片62に取り付けられる。
取付部材6の固定片60が筐体10の内底面(後壁12の前面)における下端部分に固定される。光源装置3のレンズ9は、筐体10の下側の側壁13における長手方向(左右方向)の中央に設けられた挿通穴14を通して筐体10の外に突出する。また、筐体10の下側の側壁13には、第1ケース160の第1操作穴162、第2操作穴163、第1表示穴164及び受光穴165、第2ケース170の第3操作穴172及び第2表示穴173と各々一対一に対応した複数の穴131〜136が設けられている。穴131は、第1操作穴162と対向している。したがって、第1押釦161の先端部分が穴131を通して筐体10の外に突出する。穴132は第2操作穴163と対向している。穴133は第1表示穴164と対向している。穴134は受光穴165と対向している。穴135は第3操作穴172と対向している。したがって、第2押釦171の先端部分が穴135を通して筐体10の外に突出する。穴136は第2表示穴173と対向している。
第2蓄電池ブロック5は、複数本の乾電池型の電池セルが熱収縮チューブに包まれて構成されている。各電池セルは、ニッケル水素電池のような蓄電池である。第2蓄電池ブロック5は、取付台15の左隣に収容されている(図2参照)。
駆動装置4は、光源装置3のLED30を駆動する駆動回路と、駆動回路に電力を供給するための第2蓄電池ブロック5を充電する第2充電回路と、駆動回路及び第2充電回路を制御する第2制御回路とを有する。第2制御回路は、信号線を介して誘導灯信号装置から信号を受信したとき、駆動回路を制御し、通常時は外部電源から供給される電力でLED30を駆動してLED30を発光させる。また、第2制御回路は、外部電源の停電時は第2蓄電池ブロック5から供給される電力でLED30を駆動してLED30を発光させる。ただし、第2制御回路は、誘導効果を高めるためにLED30を間欠駆動するように駆動回路を制御する。例えば、第2制御回路は、約500ms毎に約50msの期間だけLED30を駆動して発光させるように駆動回路を制御することが好ましい。第2充電回路は、外部電源から供給される電力で第2蓄電池ブロック5を充電する。さらに、第2制御回路は、第2充電回路を動作させているときに第2表示素子を発光させて充電中であることを表示する。第2制御回路は、第2点検スイッチ174がオンされている間、第2充電回路を強制的に停止させるとともに駆動回路を制御して第2蓄電池ブロック5から供給される電力で光源装置3のLED30を発光させる。
駆動装置4は、更に、第1端子部41と、第2端子部42と、第3端子部43とを有している(図4参照)。第1端子部41は、入出力兼用の電線によって第2蓄電池ブロック5と電気的に接続される。第2端子部42は、一対の出力用の電線44によってLED30と電気的に接続される。つまり、駆動回路は、第2端子部42から一対の電線44を介してLED30に直流電力を供給する。第3端子部43は、3本の電線45によって第2スイッチブロック17と電気的に接続される。3本の電線45のうちの1本の電線45はグランド線であり、第2点検スイッチ174及び第2表示素子に電気的に接続される。また、グランド線を除く残り2本の電線45のうちの1本の電線45は第2点検スイッチ174と電気的に接続され、もう1本の電線45は第2表示素子と電気的に接続される。
一対の電線44の先端には、光源装置3のホルダ31が有するコネクタ310と抜き差し可能に接続されるコネクタ(プラグコネクタ)46が設けられている。コネクタ46は、コネクタ310の長手方向(上下方向)に沿ってコネクタ310に抜き差しされるように構成されている。ここで、コネクタ46が抜き差しされる際にコネクタ310が左右方向に傾けられる可能性がある。そして、コネクタ310の傾きが大きくなると、コネクタ310が破損する可能性がある。しかしながら、放熱板33に設けられている突片333により、コネクタ310の左右方向の傾き(変位)が規制されるので、コネクタ310が破損する可能性を低くすることができる。
また、コネクタ310は本体100の前面の開口に向き合っているので、組立作業時に前方からコネクタ310の先端部分に大きな力が加わってコネクタ310が破損する可能性がある。しかしながら、取付部材6に設けられた保護片63がコネクタ310の先端部分を前方から覆うようにして保護しているので、コネクタ310の先端部分に大きな力が加わりにくくなってコネクタ310の破損の可能性を低下させることができる。なお、保護片63に設けられた確認窓630を通して本体100の前方からコネクタ310の先端部分を視認できるので、コネクタ310にコネクタ46を差し込む際に保護片63が邪魔にならずに容易に差し込むことができる。
ここで、固定片60と第1取付片61と第2取付片62の間に、駆動装置4とLED30及び第2点検スイッチ174とを電気的に接続する配線(電線44、45)が収められる配線用のスペース65が設けられている(図4参照)。すなわち、固定片60が上下方向から見て四角形の板状に形成されており、固定片60の4つの辺のうちの第1の辺(前方の辺)から突出するように第1取付片61が形成されている。第2取付片62は固定片60の4つの辺のうちの第2の辺(後方の辺)から突出するように形成されている。ゆえに、第1取付片61と第2取付片62の間に、固定片60の前後方向の幅に等しい長さの隙間(スペース65)が形成される。
このように、取付部材6に配線用のスペース65が設けられているため、配線用のスペース65に電線44、45を収めた状態で取付部材6の固定片60を筐体10に固定することができる。そのため、誘導灯器具1は、取付部材6と筐体10の間にスペース65が設けられていない場合に比べて、LED30、レンズ9及び第2点検スイッチ174を筐体10に取り付けるための取付作業の簡素化を図ることができる。
ところで、第2スイッチブロック17は、プリント配線板175を立てた状態で第2ケース170に収容しているために第2ケース170の高さが比較的に高くなっている。しかしながら、第2スイッチブロック17が取り付けられる第2取付片62が、第1取付片61の後方(図4における上方)に配置されることにより、レンズ9のフランジ91と、第2ケース170の前面(図4における下面)とがほぼ平行になる。その結果、取付部材6が筐体10に取り付けられたときにレンズ9のフランジ91の前面(図4における下面)及び第2ケース170の前面(図4における下面)と筐体10の下側の側壁13との距離を均一に保つことができる。
誘導灯器具1は、筐体10の後壁12を壁面に当てるようにして壁に直に取り付けられる。ただし、誘導灯器具1は、筐体10の上側の側壁13を天井面に当てるようにして天井に直に取り付けられる場合もある。
なお、実施形態1の発光装置は、誘導灯器具1の構成要素のうち、少なくとも光源装置3のLED30及びレンズ9と、第2スイッチブロック17の第2点検スイッチ174と、取付部材6と、筐体10とを備えていればよい。
(実施形態2)
実施形態2の誘導灯器具1Aは、筐体10の一部(本体100)が壁に設けられた埋込穴に埋め込まれるようにして壁に設置される、埋込型の誘導灯器具である。なお、実施形態2の誘導灯器具1Aにおいて、実施形態1の誘導灯器具1と共通の構成要素については、形状等が若干異なっていても機能が共通している場合は同一の符号を付して適宜説明を省略する。
誘導灯器具1Aでは、図5に示すように、筐体10の前壁11(プレート101)における窓110の下に、光源装置3のレンズ9が挿通される挿通穴14と、第1押釦161及び第2押釦171が挿通される穴を含む複数の穴113〜118が設けられている。そのため、実施形態2における取付部材6Aは、実施形態1における取付部材6と構造が若干異なっている。
取付部材6Aは、図6〜図9に示すように、一対の固定片60と、第1取付片61と、第2取付片62とを有している。取付部材6Aは、更に、複数(図示例では4つ)の補強片66A〜66Dと、一対の引掛部64とを有している。
第1取付片61には、第1ねじ穴611、第2ねじ穴612、第1引掛穴613、第2引掛穴614が設けられている(図9参照)。第1取付片61には、更に、光源装置3のコネクタ310が挿通される挿通穴615と、第1スイッチブロック16と点灯ブロック22を電気的に接続する電線166が挿通される電線挿通穴616とが設けられている。
第2取付片62には、第3ねじ穴620と、第3引掛穴621と、通線穴622とが設けられている(図9参照)。通線穴622には3本の電線45が挿通される。なお、第2取付片62は、長手方向(左右方向)の一端(左端)において、四角形状の連結片67によって第1取付片61の長手方向(左右方向)の一端(右端)と連結されている(図6及び図8参照)。
一対の固定片60A、60Bは、それぞれ四角形の平板状に形成されている。一方の固定片60Aは、第1取付片61の長手方向に沿った一端(下端)から後方に向かって突出している。他方の固定片60Bは、第2取付片62の長手方向に沿った一端(下端)から後方に向かって突出している。各固定片60A、60Bには、雌ねじ601が1つずつ設けられている(図8及び図9参照)。
4つの補強片66A〜66Dのうちの2つの補強片66A、66Bは第1取付片61と一体に設けられ、残り2つの補強片66C、66Dは第2取付片62と一体に設けられている(図8及び図9参照)。
補強片66Aは、四角形の平板状に形成されて第1取付片61の長手方向の一端(左端)から後方へ突出している。ただし、補強片66Aの後端部分は外側(左側)に折り曲げられている。補強片66Bは、四角形の平板状に形成されて第1取付片61の上端から後方に突出している。補強片66Cは、四角形の平板状に形成されて第2取付片62の長手方向の一端(右端)から後方へ突出している。補強片66Dは、四角形の平板状に形成されて第2取付片62の上端から後方に突出している。なお、各補強片66A〜66Dの前後方向の長さは、一対の固定片60A、60Bの前後方向の長さに等しい(図8参照)。
一対の引掛部64は、それぞれ鈎形に形成されている。一方の引掛部64は、連結片67の下端から下向きに突出している。他方の引掛部64は、第1取付片61の左端に設けられた補強片66Aの下端から下向きに突出している(図7〜図9参照)。なお、各引掛部64の先端は、固定片60A、60Bよりも下に位置している(図7参照)。
光源装置3は、放熱板33の引掛部332の先端を第1取付片61の第1引掛穴613の縁に引っ掛けた状態で、ねじ止め部331の穴335に挿通されるねじを第1取付片61の第1ねじ穴611にねじ込むことによって第1取付片61に固定される。第1スイッチブロック16は、第1ケース160の引掛片を第1取付片61における第2引掛穴614の縁に引っ掛け、かつ、固定片1600の挿通穴1601に挿通したねじを第2ねじ穴612にねじ込むことによって第1取付片61に取り付けられる。第2スイッチブロック17は、第2ケース170の引掛片1702を第2取付片62の第3引掛穴621の縁に引っ掛け、かつ、固定片1700の挿通穴1701に挿通したねじを第3ねじ穴620にねじ込むことによって第2取付片62に取り付けられる。
取付部材6Aにおいては、一対の固定片60A、60B、第1取付片61、第2取付片62、4つの補強片66A〜66Dの間に配線用のスペース65が設けられている(図6参照)。以下、取付部材6Aを筐体10に取り付ける手順を説明する。
取付部材6Aが取り付けられる筐体10(本体100)は、作業台の上に後壁12を下にして置かれる。つまり、本体100は、側壁13を上下方向に沿って立てた状態で作業台の上に置かれる。
本体100の下側の壁(側壁13)には、一対の被引掛部130が設けられている。各被引掛部130は、幅広の第1穴1301と、第1穴1301よりも幅の狭い第2穴1302とを有している。第1穴1301の幅は、引掛部64の先端部分が挿通可能な幅であればよい。第2穴1302の幅は、引掛部64の先端部分が挿通不能であり、かつ、引掛部64の先端部分を除く部分の厚み(板材の厚み)よりも大きい。したがって、一対の引掛部64の各々が一対の被引掛部130の第1穴1301に一つずつ挿通された後、一対の引掛部64の各々が第2穴1302に移動すれば、側壁13における被引掛部130の縁に各引掛部64が引っ掛かる。その結果、本体100の下側の側壁13に取付部材6Aが仮止めされる。
最後に、下側の側壁13に設けられている2つのねじ挿通穴137の各々に挿通される2本のねじが、各固定片60A、60Bの雌ねじ601のうちの対応する雌ねじ601に1本ずつねじ込まれることにより、各固定片60A、60Bが側壁13にねじ止めされる(図10参照)。その結果、取付部材6Aの一対の固定片60A、60Bが本体100の下側の側壁13に固定されることによって取付部材6Aが筐体10(本体100)に取り付けられる。
取付部材6Aでは、第2取付片62が第1取付片61の後方に配置されているため、レンズ9のフランジ91と、第2ケース170の前面とがほぼ平行になる。その結果、取付部材6Aが筐体10に取り付けられたときにレンズ9のフランジ91の前面及び第2ケース170の前面と筐体10の前壁11との距離を均一に保つことができる。
実施形態2の誘導灯器具1Aにおいても、取付部材6Aに設けられた配線用のスペース65に電線44、45を収めた状態で取付部材6の各固定片60A、60Bを筐体10に固定することができる(図4参照)。そのため、誘導灯器具1Aは、取付部材6Aと筐体10の間にスペース65が設けられていない場合に比べて、LED30、レンズ9及び第2点検スイッチ174を筐体10に取り付けるための取付作業の簡素化を図ることができる。
ここで、埋込型の誘導灯器具1Aは、筐体10の後壁12が埋込穴内に配置されている取付用のボルトに取り付けられる。すなわち、後壁12に設けられた取付穴にボルトが挿通され、ボルトにナットが締め付けられることによって筐体10が埋込穴内に配置される。このとき、ボルトに対するナットの締付量が大きくなるほど後壁12に生じるひずみも大きくなる。これに対して実施形態2の誘導灯器具1Aでは、筐体10の下側の側壁13に取付部材6Aがねじ止めされるので、筐体10の後壁12に生じるひずみの影響が取付部材6Aに及びにくい。その結果、実施形態2の誘導灯器具1Aでは、後壁12のひずみに起因したレンズ9とLED30の光軸のずれの発生を抑制することができる。
ところで、誘導灯器具には、筐体10の前面と後面の両面に表示板20が設けられた、両面型の誘導灯器具1B(変形例1)もある(図11参照)。両面型の誘導灯器具1Bでは、本体100と、一対のプレート101とで筐体10が構成されている。そして、本体100の後面に表示板と光源ブロックが取り付けられている。両面型の誘導灯器具1Bでは、筐体10の下側の側壁13に設けられた挿通穴14にレンズ9が挿通されているので、実施形態1の誘導灯器具1と同じ構成の取付部材6が用いられる。
また、誘導灯器具は、図12及び図13に示すような誘導音付点滅形避難口誘導灯器具(以下、誘導灯器具1C;1Dと呼ぶ。)でもかまわない。誘導灯器具1C(変形例2);1D(変形例3)は、筐体10内にスピーカを収容している。誘導灯器具1Cでは、筐体10の前壁11にスピーカ用の窓111が開口している。この窓111は、カバー112で塞がされている。ただし、カバー112は、カバー112の厚み方向に貫通する多数の穴を有している。誘導灯器具1C;1Dは、誘導灯信号装置から信号を受信した場合、「避難口はこちらです。」というような音声メッセージをスピーカから出力するように構成されている。変形例2の誘導灯器具1Cでは、筐体10の下側の側壁13に設けられた挿通穴14にレンズ9が挿通されているので、実施形態1の誘導灯器具1と同じ構成の取付部材6が用いられる。一方、変形例3の誘導灯器具1Dでは、筐体10の前壁11に設けられた挿通穴14にレンズ9が挿通されているので、実施形態2の誘導灯器具1Aと同じ構成の取付部材6Aが用いられる。
本発明の第1の態様に係る発光装置(誘導灯器具1;1A;1B;1C;1D)は、固体光源(LED30)と、固体光源の配光を制御するレンズ(9)と、操作入力を受け付けるスイッチ(第2点検スイッチ174)とを備える。発光装置は、少なくともスイッチが操作入力を受け付けたときに固体光源を駆動する駆動装置(4)と、固体光源、レンズ(9)、スイッチが取り付けられる取付部材(6)と、駆動装置(4)及び取付部材(6)を収容する筐体(10)とを備える。取付部材(6)は、筐体(10)に固定される固定片(60)と、固体光源とレンズ(9)が取り付けられる第1取付片(61)と、スイッチが取り付けられる第2取付片(62)とを有している。固定片(60)と第1取付片(61)と第2取付片(62)の間に、駆動装置(4)と固体光源及びスイッチとを電気的に接続する配線(電線44、45)が収められる配線用のスペース(65)が設けられている。
第1の態様に係る発光装置は、取付部材(6)に配線用のスペース(65)が設けられているため、配線用のスペース(65)に配線を収めた状態で取付部材(6)の固定片(60)を筐体(10)に固定することができる。そのため、第1の態様に係る発光装置は、取付部材(6)と筐体(10)の間にスペース(65)が設けられていない場合に比べて、LED(30)、レンズ(9)及びスイッチを筐体(10)に取り付けるための取付作業の簡素化を図ることができる。
本発明の第2の態様に係る発光装置は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る発光装置は、箱形に形成されてスイッチを収容するケース(第2ケース170)と、ケースの前面においてスイッチを操作するための操作部材(第2押釦171)とを備えることが好ましい。ケースの前後方向の高さは、固体光源とレンズ(9)を併せた高さよりも高いことが好ましい。第2取付片(62)は、ケースの前後方向に沿って第1取付片(61)の後方に配置されていることが好ましい。
第2の態様に係る発光装置は、取付部材(6)が筐体(10)に取り付けられたときにレンズ(9)及びケースと筐体(10)との距離を均一に保つことができる。
本発明の第3の態様に係る発光装置は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る発光装置において、固定片(60)は多角形の板状に形成されることが好ましい。第1取付片(61)は固定片(60)の複数の辺のうちの第1の辺から突出するように形成されていることが好ましい。第2取付片(62)は固定片(60)の複数の辺のうちの第2の辺から突出するように形成されていることが好ましい。
第3の態様に係る発光装置は、第1取付片(61)と第2取付片(62)の間に固定片(60)の幅に等しい長さの隙間(スペース65)を形成することができる。
本発明の第4の態様に係る発光装置は、第1〜第3の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第4の態様に係る発光装置は、固体光源と駆動装置(4)を電気的に接続するコネクタ(310)と、コネクタ(310)の変位を規制する規制部(突片333)とを備えることが好ましい。
第4の態様に係る発光装置は、規制部によってコネクタ(310)の変位が規制されるので、コネクタ(310)が破損する可能性を低くすることができる。
本発明の第5の態様に係る発光装置は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る発光装置は、固体光源を保持するホルダ(31)と、固体光源に熱的に結合される放熱板(33)とを備えることが好ましい。コネクタ(310)は、ホルダ(31)から突出するようにホルダ(31)と一体に形成されることが好ましい。放熱板(33)は、コネクタ(310)に沿って突出し、コネクタ(310)の変位を規制する突片(333)を有することが好ましい。
第5の態様に係る発光装置は、放熱板(33)から突出する突片(333)を規制部に用いることができる。
本発明の第6の態様に係る発光装置は、第4又は第5の態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る発光装置において、取付部材(6)は、コネクタ(310)の周囲を囲ってコネクタ(310)を保護する保護片(63)を有することが好ましい。
第6の態様に係る発光装置は、保護片(63)によってコネクタ(310)の周囲が囲われているので、コネクタ(310)に大きな力が加わりにくくなってコネクタ(310)の破損の可能性を低下させることができる。
本発明の第7の態様に係る発光装置は、第6の態様との組合せにより実現され得る。第7の態様に係る発光装置において、保護片(63)は保護片(63)を貫通する確認窓(630)を有することが好ましい。確認窓(630)は、保護片(63)においてコネクタ(310)の先端部分と対向する位置に設けられていることが好ましい。
第7の態様に係る発光装置は、保護片(63)に設けられた確認窓(630)を通してコネクタ(310)の先端部分を視認できるので、コネクタ(310)に相手方のコネクタを差し込む際に保護片(63)が邪魔にならずに容易に差し込むことができる。
本発明の第8の態様に係る発光装置(誘導灯器具1A;1D)は、第1〜第7の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第8の態様に係る発光装置において、筐体(10)は、レンズ(9)の一部(レンズ本体90)が挿通される挿通穴(14)を有した前壁(11)と、前壁(11)の厚み方向において前壁(11)と対向する後壁(12)とを有することが好ましい。筐体(10)は、前壁(11)と後壁(12)の周縁を囲む側壁(13)を有することが好ましい。固定片(60A;60B)は、側壁(13)に固定されることが好ましい。
第8の態様に係る発光装置(誘導灯器具1A;1D)は、筐体(10)の側壁(13)に取付部材(6A)が固定されるので、筐体(10)の後壁(12)に生じるひずみの影響が取付部材(6A)に及びにくい。その結果、第8の態様に係る発光装置では、後壁(12)のひずみに起因したレンズ(9)とLED(30)の光軸のずれの発生を抑制することができる。
本発明の第9の態様に係る発光装置は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第9の態様に係る発光装置において、取付部材(6A)は、側壁(13)に設けられた被引掛部(130)に引っ掛けられる引掛部(64)を有することが好ましい。
第9の態様に係る発光装置は、被引掛部(130)に引掛部(64)を引っ掛けることによって取付部材(6A)を側壁(13)に仮止めすることができる。その結果、第9の態様に係る発光装置は、筐体(10)に対する取付部材(6A)の取付作業の作業性の向上を図ることができる。
本発明の第10の態様に係る非常用照明器具(誘導灯器具1;1A;1B;1C;1D)は、第1〜第9の態様のいずれか一つの発光装置と、避難口又は避難口への通路を表示する表示ユニット(2)とを備える。表示ユニット(2)は発光装置の筐体(10)に収容される。
第10の態様に係る非常用照明器具は、取付部材(6)と筐体(10)の間にスペース(65)が設けられていない場合に比べて、LED(30)、レンズ(9)及びスイッチを筐体(10)に取り付けるための取付作業の簡素化を図ることができる。