JP6928234B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、バストを被覆するカップ部を有する衣類に関する。
従来、バストの保形性を担保するために、骨材を設けたブラジャーが普及している。骨材は、ワイヤーとも称され、その剛性により、バストを支えてバストの形状を補正する。一般的なブラジャーにおいて骨材は、カップ部の前中心側の上端まで骨材が延伸して配設されることにより、バストのバージスラインに沿う。骨材は、バストを、脇側、下側、および前中心側の約180度の方向から支え、バストを支えたり、バストの横流れを防止したりする。
また、表裏のカップ用クッション材、骨材および伸び止めが、一体に形成されるブラジャーが開示されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3111754号
特許文献1に記載されたブラジャーなどの一般的なブラジャーにおいて骨材は、カップ部の前中心側の上端まで骨材が延伸して配設される。従って、上半身の体の動きなどによっては、骨材が、カップ部の前中心側の上端を押して上半身に食い込み、着用者は、骨材が上半身に刺さるような違和感を覚える場合がある。特に骨材入りのブラジャーを付け慣れていない女性は、このような違和感を覚える場合が多い。
従って本発明の目的は、骨材による前中心近傍の違和感を軽減するブラジャーを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の特徴は、バストを被覆するカップ部を有する衣類に関する。本発明の特徴に係る衣類は、バストを被覆する一対のカップ部と、一対のカップ部の下側に設けられ、前中心側の上端が着用者を押圧しないように、カップ部の前中心側上端近傍よりも低い高さ位置まで設けられる骨材と、骨材の前中心側の上端が上方に移動して着用者を押圧しないように、骨材の移動を規制する骨材規制部と、非伸縮ないし難伸縮部材で形成され、カップ部の前中心側の上端近傍から骨材の上端の高さ位置において、一対のカップ部の前中心側を接続する伸び止め部を備える。
伸び止め部は、骨材の上端の高さ位置よりも低い位置まで設けられ、骨材の一部と伸び止め部の一部は、高さ方向において重複して配設されても良い。
骨材の前中心側の上端が、バストトップとカップ部の下端の長さの20%の長さ以上、バストトップの高さ位置から低い位置になるように、骨材規制部は、骨材の位置を規制しても良い。
骨材規制部は、カップ部の前中心側の上端よりも、1センチ以上低い高さ位置に、骨材の上端が位置するように規制しても良い。
カップ部の下側で骨材を収容し、カップ部の前中心側上端近傍の高さ位置まで延伸するカップ支持部をさらに有し、骨材規制部は、カップ支持部の短手方向を遮ることにより、骨材が所定位置よりも上方へ移動しないように規制しても良い。
本発明によれば、骨材による前中心近傍の違和感を軽減するブラジャーを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るブラジャーを着用した状態を説明する図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るブラジャーを平置きした状態を肌側から観察する図であって、前中心土台部において前中心肌側部を外し伸び止め部を露出した状態を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るブラジャーの前中心土台部の断面を説明する図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るブラジャーの骨材の位置を説明する図である(その1)。 図5は、本発明の実施の形態に係るブラジャーの骨材の位置を説明する図である(その2)。 図6は、本発明の実施の形態に係るブラジャーの骨材と伸び止め部の位置を説明する図であって、前中心土台部において前中心肌側部を外し伸び止め部を露出した状態を説明する図である。 図7は、変形例1に係るブラジャーの骨材と伸び止め部の位置を説明する図であって、前中心土台部において前中心肌側部を外し伸び止め部を露出した状態を説明する図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
本発明の実施の形態に係る衣類は、ブラジャー、ボディースーツ、ブラスリップ、カップ付きタンクトップ、カップ付きキャミソールなどのバストを被覆するカップ部を有する衣類である。本発明の実施の形態においては、カップ部を有する衣類の一例として、ブラジャーの場合を説明する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係るブラジャー1は、カップ部2、肩ストラップ部3、前中心土台部4、カップ支持部5、脇土台部6、バック部7、伸び止め部8および下辺テープ9を有する。カップ部2、肩ストラップ部3、カップ支持部5、脇土台部6およびバック部7は、左右一対に設けられ、前中心土台部4に対して左右対称に形成される。
図3に示すように前中心土台部4は、前中心土台表側部41、前中心土台肌側部42および前中心上辺テープ43を備える。伸び止め部8は、前中心土台部4の前中心土台表側部41および前中心土台肌側部42の間に配設され、一対のカップ部2の前中心側を接続する。
なお、本発明の実施の形態においては、図3に示すように、伸び止め部8が、前中心土台部4の前中心土台表側部41および前中心土台肌側部42の間に内包される場合を説明するが、これに限らない。伸び止め部8が、ブラジャー1の肌側または表側において露出するように配設されても良い。また、前中心土台表側部41は、主に装飾のために配設されるので、前中心土台部4において、前中心土台表側部41が備えられなくても良い。
これらの各部材は、縫着などにより固定的に接続される。また前中心土台部4、脇土台部6およびバック部7の下端は、下辺テープ9により接続される。
下辺テープ9は、例えば、ニードルテープにより形成される。下辺テープ9は、例えば、伸度が120−180%程度であり、伸長回復力が50−230cN程度の素材で形成される。伸度は、長さ16センチの試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、長手方向に荷重14.7Nをかけて測定されたものである。伸長回復力は、長さ16センチの試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、300mm/分程度の速度で長手方向の伸長回復を複数回繰り返し、伸び率が30%に伸長および回復した際の荷重の平均である。
カップ部2は、バストを被覆し左右一対に設けられる。カップ部2は、それぞれ左右のバストを立体的に被覆する釣鐘形状を有する。本発明の実施の形態においてカップ部2は、上カップ部21および下カップ部22を備え、上カップ部21および下カップ部22は、接ぎ部23によって接続されても良い。また下カップ部22は、パッド挿入部24が設けられ、パットを着脱可能に形成されても良い。
肩ストラップ部3は、伸縮性ないし難伸縮を有するように形成され、肩の稜線を経由してカップ部2とバック部7とを接続し、カップ部2を肩の稜線から引っ張り上げる構成とされる。なお、肩ストラップ部3は、一部に非伸縮性素材を含んでいても全体として伸縮性もしくは難伸縮性を有するように形成されればよい。また肩ストラップ部3は、カップ部2を肩の稜線から持ち上げることを可能とする長さになるように、エイト鐶(図示せず)などにより調節可能に形成される。
前中心土台部4は、カップ支持部5を介して左右一対のカップ部2を接続する。伸び止め部8は、前中心土台部4の前中心土台表側部41および前中心土台肌側部42の間に配設され伸び止め部8が露出しないので、伸び止め部8の下端が肌に触ることがなく、肌触りに影響をあたえないように形成される。前中心土台表側部41に、シフォンやレース等の装飾性が高く柔らかい素材が用いられても良い。前中心土台表側部41は、例えば、左右方向の伸度が5−180%程度の素材で形成される。前中心土台肌側部42は、マーキゼット等の伸び止め部8よりも伸長しやすい素材で形成される。
前中心土台部4は、図3に示すように、表側から、前中心土台表側部41、伸び止め部8および前中心土台肌側部42の順で重ねられ、前中心土台部4の上端位置で肌側に折り返される。さらに、折り返し位置で、前中心土台表側部41、伸び止め部8、前中心土台肌側部42および前中心上辺テープ43が、縫着などにより固着される。前中心上辺テープ43は、カップ部2の上端に配設されるテープ部材に連結されても良い。また前中心上辺テープ43は、前中心土台部4の上端をくるんで、固着されても良い。
カップ支持部5は、カップ部2の下縁のバージスラインに沿って設けられる。カップ支持部5の内側に、バージスラインに沿う形状の骨材Wが収容される。骨材Wは、金属、プラスチック合成樹脂などの剛性の高い部材で形成される。骨材Wは、バストを、脇側ないし下側から支え、バストの下垂を支えたり、バストの脇側への横流れを防止したりする。
脇土台部6は、カップ支持部5の両脇側に設けられ、脇土台部6の両脇端に、一対のバック部7がそれぞれ接続される。一対のバック部7の他端は、ホックのオスおよびメスなどの係止部71aおよび71bが設けられ、背中心近辺で、着脱可能な構成とされる。
(カップ支持部)
本発明の実施の形態に係るカップ支持部5は、カップ部2の下側で骨材Wを収容し、カップ部2の前中心側上端近傍の高さ位置まで延伸する。カップ支持部5は、カップ部2の下縁の形状に沿う略「U」字形状のテープ状部材で、カップ部2、前中心土台部4、脇土台部6および下辺テープ9を肌側から接続して形成される。図2に示すように、カップ部2の前中心側の上端と、前中心土台部4の上端と、カップ支持部5の前中心側の上端とが、合流するように形成される。
図2において、カップ支持部5に収容された骨材Wを破線で記載する。骨材Wは、カップ支持部5を形成するテープ部材と、カップ部2、前中心土台部4および脇土台部6との間に、収容される。
本発明の実施の形態において骨材Wは、略「J」字形状を有し、一対のカップ部2の下側にそれぞれ設けられ、前中心側の上端が着用者を押圧しないように、カップ部2の前中心側上端近傍よりも低い高さ位置まで設けられる。骨材Wは、脇側において、カップ部2および前中心土台部4の上端近傍まで延伸するように形成される。一方骨材Wの前中心近傍の高さは、カップ部2の前中心側上端近傍よりも控えられて(低く形成されて)、カップ支持部5の上端近傍まで骨材Wが届かず、カップ支持部5の上端近傍で芯がなく柔軟に形成される。
本発明の実施の形態に係る骨材Wは、カップ部2の脇側から下端を通り、前中心側において立ち上がりを有するように形成される。骨材Wが前中心側において立ち上がりを有することにより、前中心側においてバストを下から支えることができ、バストの保形に寄与することができる。カップ部2が、図1および図2に示すように上カップ部21および下カップ部22を備える場合、一実施例において、骨材Wの前中心側の上端は、少なくとも、上カップ部21および下カップ部22の接ぎ部23の高さ位置近傍まで延伸するように形成される。
また本発明の実施の形態において、カップ支持部5に骨材規制部Pが設けられる。骨材規制部Pは、骨材Wの前中心側の上端が上方に移動して着用者を押圧しないように、骨材Wの移動を規制する。本発明の実施の形態において骨材規制部Pは、例えば縫い止めであって、図1および図2に示すように、筒状に形成されるカップ支持部5において、筒状の所定位置を縫着等により閉じて、カップ支持部5の短手方向を遮る。これにより、骨材規制部Pは、骨材Wが所定位置(骨材規制部Pの位置)よりも上方へ移動しないように規制する。
骨材規制部Pは、骨材Wの前中心側の上端が上方に移動して着用者を押圧しないように、カップ支持部5の前身頃側の上端の縫い代よりも低い位置に骨材Wの上端が位置するように規制する。骨材規制部Pは、例えば、ブラジャー1を着用した状態を、前頭面に投影した状態において、骨材Wの前中心側の上端が、バストトップとカップ部2の下端の長さの20%の長さ以上、バストトップの高さ位置から低い位置になるように、骨材規制部Pは、骨材Wの位置を規制する。
本発明の実施の形態に示すように、骨材規制部Pが、カップ支持部5の縫い止めである場合、図4に示すように、バストトップとカップ部2の下端との垂直方向の長さをLとすると、バストトップと骨材規制部Pの垂直方向の長さL1は、L1=L×20%以上となる。またカップ部2の下端と骨材規制部Pの垂直方向の長さL2は、バストトップと骨材規制部Pの垂直方向の長さLの1/4以上となる。ここで、カップ支持部5内で骨材Wが、1〜5ミリ程度、移動可能なゆとりがあるように形成されても良い。図4に示す長さL、L1およびL2は、ブラジャー1を着用した状態を、前頭面に投影した状態で計測される。
或いは骨材規制部Pは、カップ部2の前中心側の上端よりも、1センチ以上低い高さ位置に、骨材Wの上端が位置するように規制しても良い。具体的には、図5に示すように、カップ部2の前中心側の上端と骨材規制部Pとの垂直方向の長さL3は、1センチ以上となる。
発明者らの知見によると、カップ支持部5の上端まで到達する一般的な骨材を用いる場合、骨材は剛性を有するので、その先端が着用者に当たると圧迫されるような違和感を覚え不快に感じる。またカップ支持部5の上端は、複数の生地が縫い合わされて固く形成される場合があるので、骨材の先端がカップ支持部5の上端を押して着用者に当接することで、着用者は、前中心近傍において、骨材が突き刺さるような違和感を覚え不快に感じる。これに対し、本発明の実施の形態において、骨材Wの上端がカップ部2の前中心側上端近傍よりも低く配設されるので、カップ支持部5の上端を介して、骨材Wが着用者を押圧する状態を回避することができる。この結果、着用者に前中心近傍における違和感を与えにくくすることができる。
(伸び止め部)
図2に示すように、ブラジャー1は、一対のカップ部2の前中心側を接続する伸び止め部8を備える。伸び止め部8は、一対のカップ部2に接続する一対のカップ支持部5を介して、一対のカップ部2の前中心側を接続しても良い。本発明の実施の形態に係る骨材Wは、カップ部2の前中心側上端近傍よりも高さが控えられ、骨材Wによる下側からのバストの支えはあるものの、前中心側からのバストの支えに欠ける。そこで、本発明の実施の形態に係るブラジャー1に、前中心近傍において伸び止め部8を配設することにより、前中心からのバストの支えを付加する。
伸び止め部8は、例えばマーキゼット等の骨材Wよりも柔らかく、左右方向に非伸縮ないし難伸縮部材で形成される。伸び止め部8は、少なくとも、カップ部2の前中心側の上端近傍から骨材Wの上端の高さ位置に配設される。本発明の実施の形態に係る伸び止め部8は、図2等に示すように、骨材Wの上端の高さ位置よりも低い位置まで設けられ、骨材Wの一部と伸び止め部8の一部は、高さ方向において重複して配設されるように形成される。
本発明の実施の形態において、骨材Wがカップ部2の前中心側の上端まで延伸しない一方、骨材Wが欠ける高さ方向の位置に伸び止め部8が設けられ、骨材Wの一部と伸び止め部8の一部は、高さ方向において重複して配設される。骨材Wおよび伸び止め部8により、カップ部2をつなぐ前中心近傍が安定して着用者の肌に沿い、カップ部2がバスト全体を適切に被覆することを可能にする。
ここで、一般的なブラジャーにおいて、骨材は、略「U」字形状を有し、バストの下半分のバージスラインに沿って設けられるので、骨材は、バストの下半分を約180度の方向から囲んで支えることが可能になる。従って、バック部が、カップ部およびカップ支持部を左右に引いた場合でも、骨材がバストのバージスラインにフィットし、カップ部をバストに沿わせて保形することが可能になる。
一方、本発明の実施の形態に係る骨材Wは、カップ部2の前中心側の上端まで延伸しないので、一般的なブラジャーと比べて、前中心側からバストを支えるパワーが不足する場合がある。従って、バック部7が、カップ部2およびカップ支持部5を左右に引いた際、骨材Wは、左右方向に引っ張られ、バストのバージスラインよりも左右方向に広がって変形する。ここで、下辺テープ9は、緊締力を有するので、下辺テープ9近傍は着用者に沿う一方、カップ部2の前中心上端近傍が着用者から浮くので、着用者は、下辺テープ9近傍において強い圧迫を感じ、前中心近傍においてカップ部2および前中心土台部4が着用者にフィットしない。これにより、バストを適切に保形することができず、下辺テープ9近傍が強く圧迫され着用者が違和感を覚える場合がある。また前中心近傍における骨材Wによるバストの被りが浅く、前中心土台部4がバストのバージスラインに沿わないので、バストの谷間が強調されすぎたりする場合もある。
そこで、本発明の実施の形態において、前中心土台部4の上方に伸び止め部8が形成される。伸び止め部8は、バック部7の左右方向の引っ張りに抵抗して、カップ部2およびカップ支持部5を引き離さないので、前中心土台部4が、着用者の肌に沿い、さらに、骨材Wの左右方向への広がりを抑制する。これにより、前中心土台部4ないしカップ部2全体において着用者に適切にフィットして、カップ部2の前中心側の上端まで延伸しない骨材Wを用いた場合でも、バストを適切に保形することが可能になる。また骨材Wが控えられる代わりに伸び止め部8がバストの被りを補うので、適切にバストを保護することができる。
図6を参照して、ブラジャー1の前中心近傍の肌側を説明する。本発明の実施の形態において、伸び止め部8は、骨材Wと伸び止め部8とが、高さ方向において一部重複して配設される。その結果、前中心近傍領域を、高さ方向において、伸び止め部8のみが設けられるエリアA1a、伸び止め部8および骨材Wが重複して設けられるエリアA1bおよび骨材Wのみが設けられるエリアA1cに分けることができる。
図6において、エリアA1a、A1b、およびエリアA1cにおけるパワーは、A1b>A1c>A1aとなる。前中心における上端や下端にかかるパワーが中間位置よりも少ないので、骨材Wの圧迫を軽減可能で、着用者は、骨材Wの先端が肌に当たる違和感、または、下辺テープ9のみが強く肌に当たる違和感を、覚えにくい。なお、エリアA1a、A1b、およびエリアA1cにおけるパワーが、A1b>A1c=A1aとなるように形成された場合でも、同様の効果を得ることができる。
なお、図6に示す例において、エリアA1a、エリアA1b、およびエリアA1cの高さは、概ね2:1:2程度であるが、これに限られない。例えば、各エリアの高さは、ブラジャー1のデザイン、骨材Wの剛性および伸び止め部8の部材によって、適宜設定される。
このような本発明の実施の形態に係るブラジャー1を、各サイズの着用者に着用させ、骨材(ワイヤー)が前中心上端まで延伸する一般的なブラジャーとの着心地について、アンケートを取った。その結果、各サイズの着用者の2/3以上から、「前中心上辺の圧迫感が軽減されていると感じる」との回答が得られた。また、各サイズの着用者の2/3以上から、「前中心下辺の圧迫感が軽減されていると感じる」との回答が得られた。また全ての着用者から、「カップの造形性が、(骨材が前中心上端まで延伸する一般的なブラジャーと)同程度あると感じる」との回答が得られた。さらに、各モニターが各サイズのブラジャーを着用後、腕回し等の軽い動作をした後、前中心付近の着用感を尋ねたところ、「浮きも無くフィットする」、「前中心のワイヤーあたりが気にならない」などの感想が得られた。
このように、本発明の実施の形態に係るブラジャー1を着用した各モニターから、前中心近傍の違和感を軽減する効果が得られること、さらに骨材が前中心上端まで延伸する一般的なブラジャーと同程度の造形性を実現できる効果が得られることが確認された。
このように、本発明の実施の形態に係るブラジャー1において、骨材Wの上端が前中心土台部4およびカップ部2の前中心側の上端近傍よりも低く配設され、前中心土台部4の上方に、骨材Wよりも柔らかく、かつ左右方向に伸縮しにくい伸び止め部8が形成される。骨材Wの上端が、カップ支持部5の上端を介して着用者に当接するのを回避し、伸び止め部8が前中心土台部4の上端近傍の変形を防ぎ、前中心土台部4を肌に密接させるので、骨材Wによる違和感を回避して、かつバストを適切に保護することができる。
(変形例1)
本発明の実施の形態において、骨材Wの一部と伸び止め部8の一部は、高さ方向において重複して配設される場合を説明したが、これに限られない。伸び止め部8は、例えば図7に示すように、カップ部2の前中心側の上端近傍から骨材Wの上端の高さ位置に配設され、骨材Wの一部と伸び止め部8の一部は、高さ方向において重複しないように形成されても良い。
図7に示すように、変形例1に係るブラジャー1aの前中心近傍領域を、伸び止め部8のみが設けられるエリアA2a、および骨材Wのみが設けられるエリアA2cに分けることができる。
図7において、エリアA2aおよびエリアA2cにおけるパワーは、A2a≒A2cとなる。ここで、エリアA2cにおいては、骨材Wにより局所的にパワーが与えられるのに対し、エリアA2aにおいては、伸び止め部8により広いエリアで骨材Wよりも緩やかなパワーが与えられる。従って、骨材がカップ支持部5上端近傍まで延伸する一般的なブラジャーの場合と比べて、変形例1に係るブラジャー1aは、カップ支持部5上端近傍における着用者の肌当たりが良く、着用者は、骨材Wによる違和感を覚えにくい。
ここで、伸び止め部8がカップ支持部5の前中心側の上端から下辺テープ9まで配設される場合、下辺テープ9近傍におけるパワーが強すぎて、下辺テープ9近傍において強い圧迫を感じる場合がある。従って、伸び止め部8は、下辺テープ9まで延伸されず、伸び止め部8の下端と下辺テープ9の上端とに隙間が設けられるのが好ましい。
なお、図7に示す例において、エリアA2aおよびエリアA2cの高さは、概ね2:3程度であるが、これに限られない。例えば、各エリアの高さは、ブラジャー1aのデザイン、骨材Wの剛性および伸び止め部8の部材によって、適宜設定される。
(変形例2)
本発明の実施の形態に係るブラジャー1において、カップ支持部5の短手方向を遮ることにより、骨材規制部Pが形成される場合を説明したが、これに限らない。例えば、骨材規制部Pは、骨材Wとカップ支持部5、骨材Wとカップ部2、または骨材Wと前中心土台部4の固着部であっても良い。骨材規制部Pは、縫着または接着等で、骨材Wがカップ支持部5等に固着されることにより、骨材Wが所定位置よりも上方へ移動しないように規制しても良い。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態とその変形例1ないし2によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
本発明の実施の形態に係るブラジャー1は、肩ストラップ部3を備える場合を説明したが、肩ストラップ部3を備えないストラップレスのブラジャーについても適用することができる。また本発明の実施の形態に係るブラジャー1は、係止部71aおよび71bが設けられ、背中心近辺で、着脱可能な場合を説明したが、係止部71aおよび71bを備えずに、脇土台部6の両脇を一つのバック部が接続し円形状に形成されたブラジャーについても適用することができる。
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 ブラジャー
2 カップ部
3 肩ストラップ部
4 前中心土台部
5 カップ支持部
6 脇土台部
7 バック部
8 伸び止め部
9 下辺テープ
21 上カップ部
22 下カップ部
23 接ぎ部
24 パッド挿入部
41 前中心土台表側部
42 前中心土台肌側部
43 前中心上辺テープ
P 骨材規制部
W 骨材

Claims (4)

  1. バストを被覆するカップ部を有する衣類であって、
    バストを被覆する一対のカップ部と、
    前記一対のカップ部の下側に設けられ、前中心側の上端が着用者を押圧しないように、前記カップ部の前中心側上端近傍よりも低い高さ位置まで設けられる骨材と、
    前記骨材の前中心側の上端が上方に移動して着用者を押圧しないように、前記骨材の移動を規制する骨材規制部と、
    非伸縮ないし難伸縮部材で形成され、前記カップ部の前中心側の上端近傍から前記骨材の上端の高さ位置よりも低い位置において、前記一対のカップ部の前中心側を接続し、左右端が前記骨材の前中心側に接続する伸び止め部
    を備え、
    前記骨材の一部と前記伸び止め部の一部は、高さ方向において重複して配設され、
    高さ方向において、前記伸び止め部が設けられ前記骨材が設けられないエリア、前記伸び止め部と前記骨材が重複して設けられるエリア、および前記骨材が設けられ前記伸び止め部が設けられないエリアが形成されることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記骨材の前中心側の上端が、バストトップと前記カップ部の下端の長さの20%の長さ以上、バストトップの高さ位置から低い位置になるように、前記骨材規制部は、前記骨材の位置を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記骨材規制部は、前記カップ部の前中心側の上端よりも、1センチ以上低い高さ位置に、前記骨材の上端が位置するように規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記カップ部の下側で前記骨材を収容し、前記カップ部の前中心側上端近傍の高さ位置まで延伸するカップ支持部をさらに有し、
    前記骨材規制部は、前記カップ支持部の短手方向を遮ることにより、前記骨材が所定位置よりも上方へ移動しないように規制する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
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