JP6927945B2 - コントロールケーブル - Google Patents

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本発明はコントロールケーブルに関する。
特許文献1には、インナーケーブルと、アウターケーシングと、アウターケーシングの端部に固定される中空部材と、ロッド部材とを備えたコントロールケーブルが開示されている。このコントロールケーブルは、ロッド部材が中空部材の内側の空間を摺動できるように構成されており、中空部材の内側の空間には、ロッド部材の摺動方向に沿って伸縮可能なスプリング部材が設けられている。特許文献1に開示されたコントロールケーブルにおいては、ロッド部材の端面にスプリング部材の端部が当接するように配置されている。
特開2017−72177号公報
しかし、特許文献1に開示されたコントロールケーブルでは、スプリング部材の端部は、ロッド部材の端面に対して単に当接するように設けられているだけである。したがって、ロッド部材の端面とスプリング部材の端部との間で、たとえば、ロッド部材の軸に対して垂直な方向や、ロッド部材の軸方向などに相対移動が生じてしまう場合がある。このような構造のコントロールケーブルの場合に、中空部材の内外で、ロッド部材の軸が中空部材の軸に対してズレたり、傾斜しやすくなる。たとえば、ロッド部材の軸が中空部材の軸に対してずれたり、傾斜したりすると、中空部材の内側に挿入されるロッド部材の端部が中空部材の端部と引っ掛かったり、中空部材の外部においてロッド部材の外側を覆うブーツなどとロッド部材が接触して、中空部材やブーツなどの部材を破損する場合がある。
そこで、本発明は、ロッド部材の軸が中空部材の軸に対してズレが生じることや傾斜することを抑制し、ロッド部材やロッド部材の近傍に配置された部材の破損を抑制することができる、コントロールケーブルの提供を目的とする。
本発明のコントロールケーブルは、インナーケーブルと、前記インナーケーブルが摺動する内側空間を有するアウターケーシングと、前記アウターケーシングの端部に固定されるアウターケーシング固定部と、前記アウターケーシング固定部とは軸方向の反対側に設けられた開口部と、前記開口部と連通して内側に設けられた中空部とを有する中空部材と、一端において前記インナーケーブルが接続されるケーブル接続部と、他端において操作対象が接続される操作対象接続部とを有するロッド部材と、一端側において前記ロッド部材の前記一端に接続するロッド接続部と、軸方向に延びる空間部と、他端側において前記中空部材に接続される中空部材接続部とを有するスプリング部材と、を備え、前記中空部材の前記アウターケーシング固定部には、前記アウターケーシングの前記内側空間と前記中空部とを連通する連通孔が設けられ、前記中空部には、前記スプリング部材の前記中空部材接続部が接続するスプリング座が設けられ、前記スプリング部材は、他端側が前記中空部材に収容され、前記インナーケーブルは、前記スプリング部材の空間部を通り、前記ロッド部材の前記ケーブル接続部まで延出し、前記スプリング部材のロッド接続部は、前記ロッド部材の一端に外嵌可能な開口端部と、前記開口端部よりも軸方向中央側の前記ロッド部材と係合する係合部とを有し、前記ロッド部材は、前記インナーケーブルの移動によって前記中空部材の前記アウターケーシング固定部の方へ移動するときに前記スプリング部材を圧縮し、前記インナーケーブルが延出して前記スプリング部材の圧縮が解除されたときに前記スプリング部材によって前記ロッド部材の一端が支持される。
本発明のコントロールケーブルによれば、ロッド部材の軸が中空部材の軸に対してズレが生じることや傾斜することを抑制し、ロッド部材やロッド部材の近傍に配置された部材の破損を抑制することができる。
本発明の一実施形態のコントロールケーブルの概略図である。 図1のコントロールケーブルにおいて、ロッド部材が中空部材に引き込まれた状態を示す概略図である。 図1の領域Aの拡大図である。 スプリング部材が開口端部を有していない場合の参考図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態のコントロールケーブルを説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のコントロールケーブルは、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施形態のコントロールケーブル1は、インナーケーブル2と、アウターケーシング3と、中空部材4と、ロッド部材5と、スプリング部材6と、を備えている。また、本実施形態のコントロールケーブル1は、図1に示されるように、ロッド部材5の外周を覆うように設けられた保護部材7を有している。
コントロールケーブル1は、インナーケーブル2に加わった操作力をロッド部材5に伝達して操作対象P2を操作することができるように構成されている。本実施形態のコントロールケーブル1においては、図1および図2に示されるように、一端部が操作部P1に接続され、他端部が操作対象P2に接続されるように構成されている。具体的には、インナーケーブル2の一端部2aが操作部P1に接続され、ロッド部材5の後述する操作対象接続部52が、操作対象P2に接続されている。これにより、操作部P1が操作されると、コントロールケーブル1を介して操作対象P2が操作される。なお、操作部P1は、操作対象P2を操作するために操作が行われる部位であってもよいし、操作対象P2が操作されることによって操作される部位であってもよい。また、操作対象P2は、操作部P1が操作されることによって操作される対象であってもよいし、操作部P1を操作するために操作が行われる対象であってもよい。したがって、本実施形態とは異なり、操作対象P2側を操作することによって、インナーケーブル2の一端部2a側の操作部P1が操作されてもよい。
インナーケーブル2は、インナーケーブル2の一端部2aとロッド部材5との間で操作力を伝達する。本実施形態では、インナーケーブル2は、インナーケーブル2の一端部2a側に設けられた操作部P1に加わった操作力をロッド部材5に伝達し、ロッド部材5を介して操作対象P2を遠隔操作できるように構成されている。インナーケーブル2は、本実施形態では、一端部2aにおいて操作部P1に接続され、他端部2bにおいてロッド部材5の後述するケーブル接続部51に加締め加工等、所定の接続方法によって接続されている。
アウターケーシング3は、インナーケーブル2が挿通される、可撓性を有するチューブ状の部材である。アウターケーシング3は、インナーケーブル2が摺動する内側空間31を有している。インナーケーブル2が操作されると、インナーケーブル2はアウターケーシング3の内側空間31内を摺動する。アウターケーシング3は、図1および図2に示されるように、中空部材4に接続されている。本実施形態では、アウターケーシング3は、操作部P1側の端部(図示せず)と、中空部材4と接続される端部3aとを有している。アウターケーシング3は、端部3aにおいて、中空部材4の後述するアウターケーシング固定部41に固定される。
中空部材4は、アウターケーシング3が接続される所定の長さを有する中空筒状の部材である。中空部材4には、アウターケーシング3の端部3aから導出されるインナーケーブル2が挿通される。また、中空部材4は、図2に示されるように、インナーケーブル2が接続されるロッド部材5を部分的に収容できるように構成されている。インナーケーブル2およびロッド部材5は、中空部材4の軸X方向に沿って中空部材4の内側を移動できるように構成されている。中空部材4の形状は特に限定されないが、たとえば円筒形状とすることができる。
中空部材4は、図1および図2に示されるように、アウターケーシング3の端部3aに固定されるアウターケーシング固定部41と、アウターケーシング固定部41とは軸X方向の反対側に設けられた開口部42と、開口部42と連通して内側に設けられた中空部43とを有している。本実施形態では、中空部材4は、図1および図2に示されるように、中空部43を有する筒部44を有し、筒部44の一端側にアウターケーシング固定部41を有し、筒部44の他端側に開口部42を有している。中空部材4は、本実施形態では、図1および図2に示されるように、開口部42側となる他端側に、保護部材7の一端部7aが接続されている。本実施形態では、アウターケーシング3、中空部材4および保護部材7は、コントロールケーブル1の長手方向に沿って連続して延びており、中空部材4および保護部材7の内側の空間において、インナーケーブル2およびロッド部材5が移動可能となっている。
アウターケーシング固定部41は、アウターケーシング3の端部3aを固定する、中空部材4の部位である。アウターケーシング固定部41は、本実施形態では、中空部材4の一端に設けられている。アウターケーシング固定部41は、アウターケーシング3の端部3aを挿入可能な大きさで形成された凹部を有している。アウターケーシング固定部41には、アウターケーシング3の内側空間31と中空部43とを連通する連通孔41aが設けられている。これにより、アウターケーシング3に挿通されたインナーケーブル2は、アウターケーシング3の内部空間31から連通孔41aを通って、中空部材4の中空部43に導出され、ロッド部材5のケーブル接続部51に接続される。なお、本実施形態では、連通孔41aは、アウターケーシング3の内部空間31から中空部43へ向かって、徐々に連通孔41aの内側の空間が広くなるように形成されている。しかし、連通孔は、アウターケーシング3の内部空間31から中空部43へ向かって同じ大きさで延びていてもよく、連通孔の形状や構造は特に限定されない。
中空部43は、アウターケーシング3の端部3aとロッド部材5との間を延びるインナーケーブル2が通るとともに、ロッド部材5の一端側においてロッド部材5を少なくとも部分的に収容可能な空間である。また、中空部43には、図1および図2に示されるように、スプリング部材6が収容されている。中空部43は、ロッド部材5およびスプリング部材6を収容可能な大きさで形成されている。本実施形態では、中空部材4が円筒状に形成されている。中空部43は、ロッド部材5およびスプリング部材6の外径よりも大きい内径を有する筒部44の内部空間が中空部43となる。
中空部43には、図1および図2に示されるように、スプリング部材6の後述する中空部材接続部63が接続するスプリング座43aが設けられている。スプリング座43aは、本実施形態では、中空部43のアウターケーシング固定部41側の端部に設けられている。スプリング座43aは、スプリング部材6の端部に設けられた中空部材接続部63と当接し、スプリング部材6の端部を支持する。スプリング座43aは、本実施形態では、中空部43とアウターケーシング固定部41の連通孔41aとの間の境界領域に設けられている。スプリング座の形状や構造は、中空部材接続部63と当接し、スプリング部材6の端部を支持することができれば、特に限定されない。本実施形態では、スプリング座43aは、中空部43と連通孔41aとの間の境界領域において、軸X方向に対して略垂直な当接面として形成されている。なお、スプリング部材の端部を連通孔41aに挿入可能な形状とし、連通孔41aの傾斜した部分をスプリング座として、当該形状のスプリング部材の端部が連通孔41aの傾斜した部分であるスプリング座に当接するように構成してもよい。
開口部42は、中空部材4のアウターケーシング固定部41とは反対側の端部に設けられた開口である。開口部42は、インナーケーブル2が接続されるロッド部材5の一端側が挿入可能な開口である。本実施形態では、図1に示される、インナーケーブル2が操作されていない非操作状態において、ロッド部材5は、スプリング部材6によって開口部42から出る方向に付勢されて、ロッド部材5の一端側が開口部42から出て中空部43の外側に位置している。この非操作状態において、中空部43に配置されたスプリング部材6の一部は、開口部42から中空部43の外側に突出している。図2に示される、インナーケーブル2が操作された操作状態において、本実施形態では、ロッド部材5の一端側が開口部42から中空部43内に入っている。なお、コントロールケーブル1は、非操作状態においてロッド部材5の一端側が開口部42から中空部43に挿入された状態となるように構成されていてもよい。
ロッド部材5は、図1および図2に示されるように、一端においてインナーケーブル2が接続されるケーブル接続部51と、他端において操作対象P2が接続される操作対象接続部52とを有している。ロッド部材5は、インナーケーブル2から伝達された操作力を操作対象P2に伝達する。本実施形態では、ロッド部材5は、中空部材4の中空部43に挿入され、中空部材4に対して軸X方向に相対移動する。ロッド部材5は、本実施形態では、ケーブル接続部51と操作対象接続部52との間に直線状に延びる軸部53と、軸部53の操作対象接続部52側に設けられ、保護部材7の他端部7bが取り付けられる保護部材取付部54とを有している。
ケーブル接続部51は、インナーケーブル2の他端部2bが固定される部位である。ケーブル接続部51において、インナーケーブル2の他端部2bは、たとえば、加締め加工によってケーブル接続部51に固定される。加締め加工としては、たとえばケーブル接続部51に設けられた挿入孔にインナーケーブル2の他端部2bが挿入され、ケーブル接続部51を外側から加締めることにより、インナーケーブル2をケーブル接続部51に固定することができる。なお、ロッド部材5へのインナーケーブル2の固定方法は、加締め加工に限定されない。ロッド部材5は、ロッド部材5の一端側に端面5aを有している(図3の破線参照)。本実施形態では、ロッド部材5の端面5aは、ロッド部材5の中心軸に対して垂直な面となっている。
操作対象接続部52は、ロッド部材5の操作対象P2に接続される部位である。操作対象接続部52が操作対象P2に接続された状態で、インナーケーブル2が操作されることにより、ロッド部材5が軸X方向に移動する。これにより、操作対象接続部52を介して、操作対象P2が操作される。
保護部材7は、ロッド部材5の外側を少なくとも部分的に覆って保護する部材である。保護部材7は、図1および図2に示されるように、軸X方向に伸縮可能に構成されている。本実施形態では、保護部材7は、保護部材7の内周面とロッド部材5の外周との間に所定の間隔を有する蛇腹状のブーツである。
保護部材7は、図1および図2に示されるように、中空部材4側に接続する一端部7aと、ロッド部材5に接続する他端部7bとを有している。本実施形態では、保護部材7の一端部7aは、中空部材4の筒部44の他端側に設けられた接続部44aに取り付けられ、保護部材7の他端部7bは、ロッド部材5の保護部材取付部54に取り付けられている。保護部材7は、図2に示されるように、ロッド部材5が中空部43に引き込まれる引込方向に移動したときに、軸X方向の長さが収縮するように変形する。また、保護部材7は、図1に示されるように、ロッド部材5が中空部43から突出する突出方向に移動したときに、軸X方向の長さが伸長するように変形する。保護部材7は、所定の弾性力を有するゴム等の弾性部材によって構成されている。
スプリング部材6は、ロッド部材5を軸X方向に付勢する。本実施形態では、スプリング部材6は、ロッド部材5が中空部43から突出する突出方向にロッド部材5を付勢している。スプリング部材6は、後述するように、インナーケーブル2の操作および操作の解除によってロッド部材5が軸X方向に移動したときに、中空部材4の中空部43において伸縮するように構成されている。なお、本実施形態では、スプリング部材6は線材が螺旋状に巻回されて構成されているコイルスプリングである。
スプリング部材6は、図1および図2に示されるように、一端側(ロッド部材5側の端部側)においてロッド部材5の一端に接続するロッド接続部61と、軸X方向に延びる空間部62と、他端側(アウターケーシング固定部41側)において中空部材4に接続される中空部材接続部63とを有している。スプリング部材6は、他端側が中空部材4に収容されている。本実施形態では、インナーケーブル2の非操作状態において、スプリング部材6の一端側は、中空部材4の開口部42から突出している。なお、スプリング部材6は、インナーケーブル2の非操作状態および操作状態の両方において、スプリング部材6の全体が中空部材4の中空部43に収容されていてもよい。スプリング部材6の全体形状は特に限定されないが、本実施形態では、スプリング部材6は、長手方向の中心部に対して一方側と他方側とが対称な形状とされている。この場合、スプリング部材6を中空部材4の中空部43に挿入して組み付ける際に、スプリング部材6をいずれの端部からでも中空部43に挿入することができ、スプリング部材6の誤った組み付けを防ぐことができる。
ロッド接続部61は、スプリング部材6のロッド部材5側の端部に設けられ、ロッド部材5の一端に接続される部位である。ロッド接続部61の詳細については後述する。
中空部材接続部63は、本実施形態では、アウターケーシング固定部41側のスプリング部材6の端部であり、中空部材4のスプリング座43aに接続される。本実施形態では、中空部材接続部63におけるスプリング部材6の外径は、スプリング座43aの位置における連通孔41aの径よりも大きく、中空部材接続部63が連通孔41aに嵌まり込むことなく、安定してスプリング座43aに支持されている。なお、上述したように、中空部材接続部は、たとえば、連通孔41aに挿入可能なように、端部に向かって徐々に径が小さくなるように構成されていてもよい。
空間部62は、スプリング部材6の一端側の開口と他端側の開口(後述する開口端部61a)とを連通させるように、スプリング部材6の内側に形成された、軸X方向に延びる空間である。具体的には、空間部62は、螺旋状に巻回された線材の径方向で内側に形成される空間である。インナーケーブル2は、スプリング部材6の空間部62を通り、ロッド部材5のケーブル接続部51まで延出している。
スプリング部材6は、本実施形態では、ロッド接続部61においてロッド部材5に接続され、中空部材接続部63において中空部材4に接続され、中空部材4の中空部43に配置されている。ロッド部材5に接続されたインナーケーブル2がロッド部材5を中空部43へと引き込むように操作されたとき、スプリング部材6はロッド部材5によって圧縮される。一方、インナーケーブル2の操作が解除されたときには、スプリング部材6は復元力によってロッド部材5が中空部43から突出するように伸長する。より具体的には、操作部P1によってインナーケーブル2が引き操作されたときに、ロッド部材5がスプリング部材6を圧縮しながら中空部材4の中空部43に引き込まれて、操作対象P2が操作される。また、操作部P1の操作を解除したときに、ロッド部材5がスプリング部材6によって突出方向に押圧されて、操作対象P2の操作が解除される。
つぎに、ロッド接続部61の詳細を説明する。ロッド接続部61は、図1〜図3に示されるように、ロッド部材5の一端に外嵌可能な開口端部61aと、開口端部61aよりも軸X方向中央側のロッド部材5と係合する係合部61bとを有している。
開口端部61aは、スプリング部材6の一端(ロッド部材5側の端部)における開口を含む、スプリング部材6の一端から軸X方向で所定の領域をいう。開口端部61aは、ロッド部材5の一端において、ロッド部材5の外周面に外嵌されている。なお、「外嵌」とは、開口端部61aがロッド部材5の一端の外周面に外側から嵌合することをいう。たとえば、開口端部61aは、ロッド部材5の一端の外周面に、ロッド部材5の軸心に向かって押圧力が加わるように嵌合していてもよいし、開口端部61aがロッド部材5の一端の外周面に対して緩く当接するものであってもよい。開口端部61aによるロッド部材5の一端への外嵌は、開口端部61aの径方向の内側の空間にロッド部材5の一端が挿入された状態で、開口端部61aとロッド部材5の一端とが相対移動しない状態であってもよい。
開口端部61aは、ロッド部材5の一端において外嵌して後述する効果を奏するものであれば、ロッド部材5の軸X方向、軸X周り方向の長さは特に限定されない。たとえば、開口端部61aは、図3に示されるように、スプリング部材6の螺旋の1周または2周分がロッド部材5の一端において外嵌されていてもよいし、図示する状態よりも軸X方向に長く複数周回分、ロッド部材5の外周に外嵌されていてもよい。
開口端部61aは、たとえば、内径をロッド部材5の外径と同じまたは大きくすることにより、ロッド部材5の一端に容易に取り付けることができるように構成することができる。または、開口端部61aの内径をロッド部材5の外径よりもわずかに小さくし、ロッド部材5の一端に軸X方向に圧入して、開口端部61aの径を拡大させて取り付けることによって、スプリング部材6の開口端部61aがロッド部材5の一端から外れにくくしてもよい。
係合部61bは、ロッド部材5と軸X方向に係合する。係合部61bは、インナーケーブル2が操作されたときには、スプリング部材6が中空部43内で軸X方向に圧縮されるように、インナーケーブル2によって中空部43に引き込まれるロッド部材5と軸X方向に係合する。また、係合部61bは、インナーケーブル2の操作が解除されたときには、スプリング部材6の復元力によって、中空部43に引き込まれたロッド部材5を突出方向に押し出す力が伝わるように、ロッド部材5と軸X方向に係合する。本実施形態では、スプリング部材6の係合部61bは、ロッド部材5の外径よりも小さく、ロッド部材5の端面5aと係合している。係合部61bがロッド部材5の外径よりも小さい場合、ロッド部材5の端面5aとの係合が維持されやすい。したがって、後述するように、インナーケーブル2が操作された際の、ロッド部材5の端面5aによるスプリング部材6の圧縮時や、インナーケーブル2の操作が解除された際の、スプリング部材6の伸長によるロッド部材5の端面5aの押圧時に、係合部61bとロッド部材5の端面5aとの間でより確実に力が伝達される。なお、係合部61bは、スプリング部材6を部分的に径が小さくなるように巻回することによって形成されている。スプリング部材6は、部分的に径が小さくなる係合部61bが設けられることにより、部分的に剛性が高くなり、また径が小さくなるので、ロッド部材の一端が揺動しても中空部材4の開口部の端縁との噛み合いが抑制される。
係合部61bは、開口端部61aに対して軸X方向でスプリング部材6の中央側に設けられている。本実施形態では、係合部61bおよび開口端部61aは共に、ロッド部材5側となるスプリング部材6の一端に設けられ、係合部61bは開口端部61aに軸X方向で隣接している。本実施形態では、係合部61bに隣接した位置で、開口端部61aがロッド部材5の一端に外嵌している。したがって、開口端部61aによって、係合部61bがロッド部材5の端面5aに対して軸Xに対して垂直な方向に移動することが規制される。そのため、係合部61bとロッド部材5の端面5aとの間の係合位置にズレが生じにくい。
上述したように、本実施形態のコントロールケーブル1において、スプリング部材6の開口端部61aはロッド部材5の一端に外嵌され、係合部61bはロッド部材5と係合するように構成されている。これにより、ロッド部材5は、インナーケーブル2の移動によって中空部材4のアウターケーシング固定部41の方へ移動するときにスプリング部材6を圧縮し、インナーケーブル2が延出してスプリング部材6の圧縮が解除されたときにスプリング部材6によってロッド部材5の一端が支持される。すなわち、ロッド部材5の一端にスプリング部材6の開口端部61aが外嵌されていることにより、ロッド部材5の一端は、図3に示されるように、開口端部61aを介して支持されることになる。スプリング部材6は中空部材4の中空部43に収容されているため、中空部材4の軸Xとスプリング部材6の軸心は図3に示されるように、中空部43においてほぼ揃っている。したがって、そのスプリング部材6の開口端部61aに支持されるロッド部材5の軸心は、中空部材4の軸Xとのズレが抑制されている。ロッド部材5が図3に示される状態から傾斜したり、中空部材4の軸Xからズレが生じるように移動する力が加わった場合であっても、開口端部61a周辺のスプリング部材6の弾性力によって、ロッド部材5の軸心が中空部材4の軸Xに対してズレが生じるようなロッド部材5の動きが規制されている。これにより、ロッド部材5が中空部材4内を移動する際や、ロッド部材5の一端(端面5a)が中空部材4の中空部43へと入るときのロッド部材5の傾斜や位置ズレが抑制される。したがって、ロッド部材5および中空部材4の軸のズレに起因する問題、たとえば、中空部材4の開口部42の周辺部位、中空部43における中空部材4の内壁、ロッド部材5の一端の破損などを抑制することができる。
また、コントロールケーブル1の搬送時など、インナーケーブル2の一端部2aおよび操作対象接続部52が、操作部P1および操作対象P2にそれぞれ接続されていない状況においては、インナーケーブル2に張力が加わっておらず、ロッド部材5は軸X方向に移動可能となっている。そのため、たとえば図4に示されるように、開口端部61aを有しておらず、スプリング部材6の端面にロッド部材5の端面5aが単に当接している場合、図4に二点鎖線で示すように、ロッド部材5の端面5aがスプリング部材6の端面から離れて、保護部材7の内面に接触して、保護部材7を破損してしまう可能性がある。本実施形態では、図3に示されるように、開口端部61aがロッド部材5の一端に外嵌されていることにより、コントロールケーブル1の搬送時などにおいても、ロッド部材5を安定して支持して、ロッド部材5が図4に示されるような状態とならずに、保護部材7の破損を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述したように、ロッド部材5の外周を覆うように保護部材7が設けられ、図1および図2に示されるように、保護部材7は一端部が中空部材4に接続され、他端部がロッド部材に接続されている。この構造の場合、ロッド部材5の一端側は開口端部61aによってスプリング部材6に支持されるとともに、ロッド部材5の他端側は、所定の弾性力によって所定の形状を保つことが可能な保護部材7によって支持されている。したがって、ロッド部材5が一端側と他端側とでスプリング部材6と保護部材7との両方に支持されることによって、ロッド部材5の軸心が中空部材4の軸Xに対してズレが生じることがさらに抑制される。
1 コントロールケーブル
2 インナーケーブル
2a インナーケーブルの一端部
2b インナーケーブルの他端部
3 アウターケーシング
3a アウターケーシングの端部
31 内側空間
4 中空部材
41 アウターケーシング固定部
41a 連通孔
42 開口部
43 中空部
43a スプリング座
44 筒部
44a 接続部
5 ロッド部材
5a ロッド部材の端面
51 ケーブル接続部
52 操作対象接続部
53 軸部
54 保護部材取付部
6 スプリング部材
61 ロッド接続部
61a 開口端部
61b 係合部
62 空間部
63 中空部材接続部
7 保護部材
7a 保護部材の一端部
7b 保護部材の他端部
P1 操作部
P2 操作対象
X 中空部材の軸

Claims (3)

  1. インナーケーブルと、
    前記インナーケーブルが摺動する内側空間を有するアウターケーシングと、
    前記アウターケーシングの端部に固定されるアウターケーシング固定部と、前記アウターケーシング固定部とは軸方向の反対側に設けられた開口部と、前記開口部と連通して内側に設けられた中空部とを有する中空部材と、
    一端において前記インナーケーブルが接続されるケーブル接続部と、他端において操作対象が接続される操作対象接続部とを有するロッド部材と、
    一端側において前記ロッド部材の前記一端に接続するロッド接続部と、軸方向に延びる空間部と、他端側において前記中空部材に接続される中空部材接続部とを有するスプリング部材と、を備え、
    前記中空部材の前記アウターケーシング固定部には、前記アウターケーシングの前記内側空間と前記中空部とを連通する連通孔が設けられ、
    前記中空部には、前記スプリング部材の前記中空部材接続部が接続するスプリング座が設けられ、
    前記スプリング部材は、他端側が前記中空部材に収容され、
    前記インナーケーブルは、前記スプリング部材の空間部を通り、前記ロッド部材の前記ケーブル接続部まで延出し、
    前記スプリング部材のロッド接続部は、前記ロッド部材の一端に外嵌可能な開口端部と、前記開口端部よりも軸方向中央側の前記ロッド部材と係合する係合部とを有し、
    前記ロッド部材は、前記インナーケーブルの移動によって前記中空部材の前記アウターケーシング固定部の方へ移動するときに前記スプリング部材を圧縮し、前記インナーケーブルが延出して前記スプリング部材の圧縮が解除されたときに前記スプリング部材によって前記ロッド部材の一端が支持される
    コントロールケーブル。
  2. 前記スプリング部材の前記係合部は、前記ロッド部材の外径よりも小さく、前記ロッド部材の端面と係合する請求項1に記載のコントロールケーブル。
  3. 前記中空部材側に接続する一端部と、前記ロッド部材に接続する他端部とを有する保護部材とを有し、
    前記保護部材は、前記ロッド部材の外周を覆うように設けられた請求項1または2に記載のコントロールケーブル。
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