JP6927270B2 - 慣性センサの取付構造 - Google Patents

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本発明は、ABS制御に使用される慣性センサの取付構造に関する。
一般に自動二輪車には、急ブレーキ時の車輪のロックを防止するためにABS(Antilock Brake System)ユニットが搭載されている。ABSユニットには、車輪速度を検知するホイールスピードセンサや加速度や角速度を検知する慣性センサからの検知信号等が入力され、検知信号に基づいて前後輪に対するブレーキ圧が制御される(例えば、特許文献1参照)。この種の慣性センサは振動条件が厳しく、振動対策として慣性センサのブラケットが振動吸収材を介して車体フレームに浮動支持されている。車体フレームからの振動が振動吸収材で吸収され、慣性センサに伝わる振動が抑えられている。
特開2009−292350号公報
しかしながら、上記したような振動吸収材を用いた浮動支持だけでは、慣性センサの振動条件を満たさない車両も存在する。この場合には、車体フレームから振動が伝達され難い箇所に慣性センサを取り付けるように、慣性センサのレイアウトを検討し直さなければならない。このため、慣性センサのレイアウトが制限されてしまうおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で慣性センサへの振動伝搬を十分に抑えることができる慣性センサの取付構造を提供することを目的とする。
本発明の慣性センサの取付構造は、車体フレームから伝搬される振動を吸収する振動吸収材を介して慣性センサを支持する浮動ブラケットを備え、慣性センサは、浮動ブラケットが支持する重量を増加させることで固有振動数を低くして浮動ブラケットを振動し難くする他の部品とともに浮動ブラケットに取り付けられることを特徴とする。
本発明の慣性センサの取付構造によれば、浮動ブラケットに対して慣性センサ及びABSユニットのような他の部品を取り付けることで、慣性センサに対して効果的に振動対策することができ、鞍乗型車両における慣性センサのレイアウトの自由度を向上させることができる。
本実施の形態に係る車体フレームの斜視図である。 本実施の形態に係るABSのシステムイメージ図である。 本実施の形態に係るABSユニットの取付構造の斜視図である。 本実施の形態に係るABSユニットの取付構造の断面模式図である。 本実施の形態に係る慣性センサの取付構造の斜視図である。 本実施の形態に係る慣性センサの取付構造の断面模式図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る慣性センサの取付構造を、自動二輪車に適用した例について説明するが、自動二輪車に限定されるものではなく、自動三輪車などの鞍乗型車両に適用することができる。図1は、本実施の形態に係る車体フレームの斜視図である。図2は、本実施の形態に係るABSのシステムイメージ図である。
図1に示すように、車体フレーム1は、電装系等の各部を搭載する鋼製又はアルミ合金製のツインスパーフレーム10に、シートレール18とサブフレーム19を取り付けて構成されている。ツインスパーフレーム10は、前端に位置するヘッドフレーム11から一対のタンクレール12が左右に分岐して後方に延在し、各タンクレール12の後端から下方に向かって一対のボディフレーム13が延在している。ヘッドフレーム11、タンクレール12、ボディフレーム13によってエンジン(不図示)等の収容空間が形成され、これらにエンジンが懸架されることで車体フレーム1が補強される。
一対のボディフレーム13は、上方側においてアッパブリッジ14により連結され、下方側においてロアブリッジ15により連結されている。また、一対のボディフレーム13には、それぞれスイングアームピボット16が形成されており、スイングアームピボット16にリヤホイール(不図示)を支持するスイングアーム17が上下方向に搖動可能に連結されている。アッパブリッジ14には後輪懸架用のリヤクッションユニット(不図示)の上部が連結され、ロアブリッジ15及びスイングアーム17にはリンク機構を介してリヤクッションユニットの下部が連結されている。
一対のボディフレーム13の上部には、後上方に延在する一対のシートレール18が接続されている。一対のシートレール18は、各ボディフレーム13の高さ方向の中間部と各シートレール18の後端部を接続する一対のサブフレーム19によって補助的に支持されている。一対のシートレール18及び一対のサブフレーム19で囲まれた前側空間には、ABSユニット20の収容空間になっている。ABSユニット20は、前記収容空間に配置され、さらに、車両の前後方向に関し、リヤクッションユニットの後方であって後輪の前端よりも車両の前方となる位置に配置されている。各サブフレーム19には車体内側に突出するように、一対のフレームブラケット50が設けられている。ABSユニット20は、一対のフレームブラケット50同士を連結する様に架設された板状部材である浮動ブラケット51の表面(上面)に取り付けられている。なお、一対または一方のフレームブラケット50がシートレール18に車体内側に突出するように設けられていてもよい。
図2に示すように、ABSユニット20は、前輪31及び後輪41に取り付けられたホイールスピードセンサ32、42により車輪速度を検知して、ブレーキを自動的に制御して車輪のロックを防止している。ABSユニット20はコントロールユニット21とハイドロリックユニット(HU: Hydraulic Unit)22が一体化されている。ハイドロリックユニット22の油圧回路は、フロント系統とリヤ系統に分かれており、前後輪で別系統になっている。各系統は、インレットソレノイドバルブ23a、23b、アウトレットソレノイドバルブ24a、24b、ワンウェイバルブ25a、25b、リザーバ26a、26b、ポンプ27a、27bを含んで構成される。
フロント系統では、フロントブレーキレバー33のマスターシリンダ34からの油圧を、インレットソレノイドバルブ23aを通じてフロントブレーキキャリパ35に作用させている。また、前輪31の回転の急激な低下を検知すると、インレットソレノイドバルブ23aによってマスターシリンダ34からの油圧が遮断され、アウトレットソレノイドバルブ24aを開放してフロントブレーキキャリパ35からブレーキ油をリザーバ26aに抜くことで、油圧を減じる。リザーバ26aで一時的に貯留された油圧はポンプ27aによって吸引されてマスターシリンダ34側に戻される。リヤ系統でもフロント系統と同様にリヤブレーキペダル43のマスターシリンダ44からの油圧が制御される。
コントロールユニット21は、入力側インタフェース、出力側インタフェース、プロセッサ、メモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリにはABS制御の各種プログラムや各種パラメータが記憶されている。入力側インタフェースには、ブレーキライトスイッチやホイールスピードセンサ32、42、慣性センサ70等が接続されている。出力側インタフェースには、ソレノイドバルブ23a、23b、24a、24b、インジケータランプ49、モータ29等が接続されている。
ABSユニット20は、ホイールスピードセンサ32、42で検知した前後輪31、41の車輪速度や、慣性センサ70で検知した加速度や角速度等に基づいてソレノイドバルブ23a、23b、24a、24b及びモータ29を制御する。すなわち、ABSユニット20は、車体の速度に対して前後輪31、41の車輪速度が落ちると、ブレーキ圧の維持と減圧を制御して車輪のロックを防止する。一方で、車体の速度に前後輪31、41の車輪速度が近付くと、ブレーキ圧を増圧するように制御する。この制御が繰り返されることで、滑り易い路面等で前後輪31、41をロックさせずに適切に減速させることが可能になっている。
ところで、ABSユニット20の振動対策として、ABSユニット20が取り付けられた浮動ブラケット51が一対のフレームブラケット50にゴムブッシュ61を介して浮動支持されている(図3参照)。また、ABSユニット20に使用される慣性センサ70は振動条件が厳しいため、慣性センサ70も車体フレーム1に対して浮動支持されることが好ましい。しかしながら、浮動支持だけでは車体フレーム1から慣性センサ70に伝搬する振動を十分に減少させることができず、慣性センサ70の振動条件を満たさない場合がある。また、慣性センサ70を車体フレーム1に取り付けるためには別途ブラケットを用意しなければならない。
そこで、本実施の形態では、ABSユニット20に使用される浮動ブラケット51に慣性センサ70を取り付けてブラケットを共用するとともに、浮動ブラケット51が支持する重量を増加させることで、固有振動数を低くして浮動ブラケット51を振動し難くしている。これにより、ABSユニット20に対して振動対策するだけでなく、慣性センサ70に対しても効果的に振動対策することが可能になっている。また、ABSユニット20と慣性センサ70のブラケットを兼用することで、個々のブラケットが不要になり、部品点数を削減して軽量化及びコスト低減することが可能になっている。
以下、図3から図6を参照して、ABSユニット及び慣性センサの取付構造について説明する。図3は、本実施の形態に係るABSユニットの取付構造の斜視図である。図4は、本実施の形態に係るABSユニットの取付構造の断面模式図である。図5は、本実施の形態に係る慣性センサの取付構造の斜視図である。図6は、本実施の形態に係る慣性センサの取付構造の断面模式図である。
図3及び図4に示すように、車両の内方側に突出する様に車体フレーム1に溶接等で固定された車体フレーム1の一対のフレームブラケット50には、複数のゴムブッシュ61を介して浮動ブラケット51が複数のボルト62で固定されている。詳細には、浮動ブラケット51の端部及び端部に取り付けられたゴムブッシュ61は、フレームブラケット50の上側に配置され取り付けられている。浮動ブラケット51の左右の端部には筒状のゴムブッシュ61が装着される貫通孔54が形成されており、浮動ブラケット51の裏面53側には貫通孔54に連なる凹部55が形成されている。ゴムブッシュ61が貫通孔54に装着されると、ゴムブッシュ61の上半部が浮動ブラケット51の表面52から突出し、ゴムブッシュ61の下半部が凹部55内に突出する。このとき、ゴムブッシュ61の下半部は、浮動ブラケット51の裏面53よりも下方にはみ出ている。
ゴムブッシュ61の内周面には筒状のカラー63が装着され、このカラー63の内側にボルト62の雄ネジが挿通されてフレームブラケット50の雌ネジに固定される。ゴムブッシュ61の下半部は裏面53よりも下方に出ているため、浮動ブラケット51とフレームブラケット50の間に隙間が形成されている。ゴムブッシュ61の上半部は表面52よりも上方に出ているため、ボルト62の頭部が浮動ブラケット51に直に接触することがない。このようにして、フレームブラケット50に対して浮動ブラケット51がゴムブッシュ61を介して浮動支持されている。
図5及び図6に示すように、浮動ブラケット51の表面52(上側の面)はABSユニット20が取り付けられる第2の取付面になっており、浮動ブラケット51の裏面53側から挿通された複数のボルト64でABSユニット20が固定されている。浮動ブラケット51の裏面53(下側の面)は慣性センサ70が取り付けられる第1の取付面になっており、浮動ブラケット51の一部分56が後方に部分的に延出して取付面を拡大し慣性センサ70の設置面を確保している。慣性センサ70は、センサ本体72から前後に一対の腕部71が延出し、一対の腕部71によってセンサ本体72が浮動ブラケット51の裏面53に直接当接しない様に浮かされている。また、車体の幅中心に関して左側にオフセット配置されたリヤクッションユニットに対して、慣性センサ70は反対側である車体の幅中心に関して右側にオフセット配置され、後述するハーネスも車体の幅中心に関して慣性センサ70から右側に配索されている。
浮動ブラケット51の裏面53と慣性センサ70の間には、他の振動吸収材としてゴムシート73が介在されている。慣性センサ70は、浮動ブラケット51との間にゴムシート73を挟み込んだ状態で、車両の前後方向に延びる一対の腕部71に挿通されたボルト65によって浮動ブラケット51の裏面53に固定される。このように、フレームブラケット50と浮動ブラケット51の間にはゴムブッシュ61が介在され、浮動ブラケット51と慣性センサ70の間にはゴムシート73が介在されている。よって、慣性センサ70が、ゴムブッシュ61とゴムシート73により車体フレーム1に対して2重に浮動支持されている。
また、慣性センサ70は、カプラ74に接続されたハーネス(不図示)を介してABSユニット20に検知結果を出力している。慣性センサ70は、浮動ブラケット51を挟んでABSユニット20の裏側に位置付けられているため、カプラ74とABSユニット20を結ぶハーネスの長さが短縮されている。浮動ブラケット51はABSユニット20と慣性センサ70で兼用されるため、ABSユニット20及び慣性センサ70用に個別にブラケットを用意する必要がない。詳細には、慣性センサ70のカプラ74は、図3及び図5に示すように車両の側方から差込まれことで接続される向きに配置されている。そして、慣性センサ70に接続されたハーネスは、ゴムブッシュ61の下方であってフレームブラケット50の下方に向かって配索される。これによって、浮動ブラケット51の振動による相対運動が少ない位置にハーネスを配索することができる。
このように、浮動ブラケット51には、ABSユニット20に加えて慣性センサ70が取り付けられている。ABSユニット20及び慣性センサ70のいずれもゴムブッシュ61を介在させて車体フレーム1に固定されているため、車体フレーム1からの振動をゴムブッシュ61で吸収させることができる。加えて、ABSユニット20と慣性センサ70が浮動ブラケット51に取り付けられて重量が増加することで、浮動ブラケット51が振動し難くなり、車体フレーム1からABSユニット20及び慣性センサ70に伝搬される振動を効果的に抑えることができる。
また、浮動ブラケット51の表面52にABSユニット20が取り付けられ、浮動ブラケット51の裏面53に慣性センサ70が取り付けられている。ABSユニット20と慣性センサ70が上下に重なるように配置されるため、ABSユニット20の重心O1に慣性センサ70の重心O2が近づけられることで、より効果的にABSユニット20及び慣性センサ70の振動を抑えることができる。さらに、ABSユニット20に雌ネジを形成して、この雌ネジにボルトを捩じ込むことで慣性センサ70を固定するようにしてもよい。これにより、さらに部品点数を削減してコストを低減することができる。
また、ABSユニット20は浮動ブラケット51の表面52に接するように固定され、慣性センサ70は浮動ブラケット51の裏面53との間にゴムシート73を介在させている。ABSユニット20自体も駆動時に振動を生じさせているため、浮動ブラケット51の裏面53にゴムシート73を介在させることで、ABSユニット20の駆動時の振動をゴムシート73で吸収させてABSユニット20から慣性センサ70に伝搬する振動を抑えることができる。また、上記したように車体フレーム1に対して慣性センサ70がゴムブッシュ61とゴムシート73で2重に浮動支持されるため、車体フレーム1から慣性センサ70への振動伝搬をより効果的に抑えることができる。
浮動ブラケット51によってABSユニット20の振動が抑えられるため、ABSユニット20については振動条件の厳しい位置に配置することが可能である。一方で、慣性センサ70についても、ABSユニット20と同様に浮動ブラケット51によって振動が抑えられており、振動条件の厳しい位置に配置することが可能であるが、慣性センサ70の検知精度を考慮すると浮動ブラケット51が車体フレーム1の中心付近(図1参照)に配置されることが好ましい。そこで、本実施の形態では、浮動ブラケット51は、ABSユニット20及び慣性センサ70が取り付けられた状態でリヤクッションユニット(不図示)の後方に配置されている。
浮動ブラケット51が、車体フレーム1の中央付近に固定されることで、車体の重心付近に慣性センサ70が配置され、慣性センサ70の検知精度を向上させることが可能になっている。また、浮動ブラケット51は、車体の幅中心を通り車体前後方向に延びる中心線上に配置されている。このため、ABSユニット20及び慣性センサ70が中心線上に位置付けられるため、車体の重量バランスが幅方向で均等に近付けられて操縦安定性が向上される。ABSユニット20と慣性センサ70が浮動ブラケット51でユニット化されるため、それぞれ個別に車体フレーム1に取り付ける場合よりも、取り付け作業が容易になる。
以上のように、本実施の形態によれば、浮動ブラケット51がゴムブッシュ61を介して車体フレーム1に浮動支持され、車体フレーム1からの振動がゴムブッシュ61で吸収される。また、浮動ブラケット51に対して慣性センサ70と共にABSユニット20が取り付けられた分だけ、浮動ブラケット51で支持される全体の重量が増加して振動し難くなる。よって、車体フレーム1からの振動が慣性センサ70に伝わり難くなり、慣性センサ70に対して効果的に振動対策することができる。さらに、振動対策によって慣性センサ70のレイアウトが制限されることがなく、レイアウトの自由度を向上させることができる。また、慣性センサ70とABSユニット20で浮動ブラケット51を兼用することで、個々のブラケットが不要になり、部品点数を削減して軽量化及びコスト低減を実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態では、浮動ブラケット51の第1の取付面としての裏面53に慣性センサ70が取り付けられ、浮動ブラケット51の第2の取付面としての表面52にABSユニット20が取り付けられる構成にしたが、この構成に限定されない。浮動ブラケット51の表面52に慣性センサ70が取り付けられ、浮動ブラケット51の裏面53にABSユニット20が取り付けられてもよい。
また、上記した実施の形態では、浮動ブラケット51が、裏面53を第1の取付面とし、表面52を第2の取付面とする左右方向に平行な平板状に形成されたが、この構成に限定されない。浮動ブラケット51の形状は特に限定されず、例えば、左右方向に平行な面とこの面の端縁から上下方向に延びて上下方向に平行な面を有してL字状に屈曲した板状に形成されてもよい。この場合、車両左右方向に垂直な面となる浮動ブラケット51の側面を第1の取付面、または第2の取付面にしてもよい。
また、上記した実施の形態では、ABSユニット20に使用される慣性センサ70を例示して説明したが、この構成に限定されない。慣性センサ70は、トランクションコントロールやウィリー制御等の車体制御やエンジン制御で使用されるセンサーでもよい。すなわち、慣性センサ70は、加速度センサ、角速度センサ、ヨーレートセンサ等を含む概念である。
また、上記した実施の形態では、振動吸収材としてのゴムブッシュ61を介して車体フレーム1に浮動ブラケット51が固定されたが、この構成に限定されない。振動吸収材は、車体フレーム1から浮動ブラケット51に伝搬される振動を吸収可能な材料で形成されていればよく、例えば、バネ等の弾性体、スポンジ等の発泡体で形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、他の振動吸収材としてのゴムシート73を介して浮動ブラケット51に慣性センサ70が固定されたが、この構成に限定されない。他の振動吸収材は、浮動ブラケット51から慣性センサ70に伝搬される振動を吸収可能な材料で形成されていればよく、例えば、バネ等の弾性体、スポンジ等の発泡体で形成されていてもよく、前記したゴムブッシュ61と同様な振動吸収材を慣性センサ70の腕部71の取付に使用してもよい。
また、上記した実施の形態では、ABSユニット20の浮動ブラケット51に慣性センサ70が取り付けられる構成にしたが、この構成に限定されない。慣性センサ70の浮動ブラケットにABSユニット20が取り付けられてもよい。また、浮動ブラケット51は、ABSユニット20、慣性センサ70の他に、ECU(Engine Control Unit)や排気バルブアクチュエータが取り付け可能に形成されてもよい。
また、上記した実施の形態では、慣性センサ70がゴムシート73を介して浮動ブラケット51の裏面53に固定される構成にしたが、この構成に限定されない。車体フレーム1から慣性センサ70に伝搬される振動をゴムブッシュ61で十分に吸収可能かつ、ABSユニット20の駆動時に生じる振動が問題にならない場合には、ゴムシート73を介さずに浮動ブラケット51に慣性センサ70が固定されてもよい。
また、上記した実施の形態では、浮動ブラケット51が車体フレーム1の中央付近に固定される構成について説明したが、この構成に限定されない。慣性センサ70で所定の検出精度を確保できる位置であれば、車体フレーム1のどの位置に浮動ブラケット51が設置されてもよい。
以上説明したように、本発明は、慣性センサへの振動伝搬を十分に抑えることができるという効果を有し、特に、自動二輪車の慣性センサの取付構造に有用である。
1 車体フレーム
20 ABSユニット
51 浮動ブラケット
52 浮動ブラケットの表面(第2の取付面)
53 浮動ブラケットの裏面(第1の取付面)
61 ゴムブッシュ(振動吸収材)
70 慣性センサ
73 ゴムシート(他の振動吸収材)

Claims (7)

  1. 車体フレームから伝搬される振動を吸収する振動吸収材を介して慣性センサを支持する浮動ブラケットを備え、
    前記慣性センサは、前記浮動ブラケットが支持する重量を増加させることで固有振動数を低くして前記浮動ブラケットを振動し難くする他の部品とともに前記浮動ブラケットに取り付けられることを特徴とする慣性センサの取付構造。
  2. 前記浮動ブラケットは、前記車体フレームに固定される別部品を介して前記車体フレームに支持されていることを特徴とする請求項1に記載の慣性センサの取付構造。
  3. 鞍乗型車両に対する慣性センサの取付構造であって、前記車体フレームはシートレール又はサブフレームであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の慣性センサの取付構造。
  4. 前記浮動ブラケットは、後輪懸架用のリヤクッションユニットの後方に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の慣性センサの取付構造。
  5. 前記他の部品は、ABSユニットであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の慣性センサの取付構造。
  6. 前記ABSユニットは、後輪の前端よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の慣性センサの取付構造。
  7. 前記浮動ブラケットと前記慣性センサの間には、他の振動吸収材が介在されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の慣性センサの取付構造。
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