JP6927028B2 - 電池システム - Google Patents

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Description

本開示は、電池システムに関し、特に、二次電池の充電量を制御する電池システムに関する。
二次電池の過充電時に電池ケース内でガスが発生することが知られている。たとえば、ニッケル水素電池の過充電時には、副反応が起きて正極から酸素ガスが発生する。こうした副反応が起きると、電池の充電効率が低下する。また、酸素ガスの発生に伴って電池ケース内の圧力(以下、「電池内圧」と称する場合がある)が上昇する。電池内圧が過剰に高くなることは、電池の性能低下の原因になり得る。そこで、二次電池の充電量(入力電力)を制限することによって電池内圧の上昇を抑制する技術が提案されている。たとえば、特開2012−231609号公報(特許文献1)には、二次電池の端子間電圧及び電流値に基づいて二次電池の開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)を算出し、算出されたOCVがガス発生電位以上である場合に二次電池の充電量を制限する技術が開示されている。
特開2012−231609号公報
二次電池のOCVが高くなるほど、二次電池のケース内でのガス発生速度は大きくなる。このため、二次電池のOCVが所定値(以下、「制限開始OCV値」と称する場合がある)以上になったタイミングで二次電池の充電量の制限が開始されるようにすれば、ガス発生速度が大きくなったタイミングで二次電池の充電量の制限を開始して電池内圧の上昇を抑制することが可能になる。
しかし、二次電池の充電量を制限すると直ちにガスの発生が止まるわけではないため、二次電池の充電量の制限を開始してから電池内圧の上昇が止まるまでには、ある程度の時間がかかる。したがって、二次電池の充電量を制限しても、しばらくは電池内圧が上昇し続けることになる。このため、ガス発生速度が大きくなってから二次電池の充電量の制限を開始する場合には、電池内圧の上昇を十分に抑制することができないことがある。たとえば、二次電池が車両(電気自動車やハイブリッド車等)に搭載される場合には、車両の登降坂走行中に二次電池のOCVが高くなる頻度が多くなり、電池内圧が過剰に上昇しやすくなる。
上記の制限開始OCV値を小さくすれば、二次電池のOCVが低いとき(すなわち、ガス発生速度が小さいとき)から二次電池の充電量の制限を開始することができる。しかし、ガス発生速度が小さい場合にまで二次電池の充電量を制限することは、エネルギー消費率(単位走行距離あたりのエネルギー消費量)の悪化につながる。二次電池の充電量が制限されることにより、回生エネルギー等を二次電池に蓄積することが難しくなる。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電池内圧の上昇を早期に検知して二次電池の充電量制御により電池内圧の上昇を早期に抑制することである。また、本開示の他の目的は、電池内圧の上昇抑制とエネルギー消費率の向上との両立を図ることである。
本開示の電池システムは、二次電池と、電圧取得部と、圧力取得部と、第1予測部と、第2予測部と、第3予測部と、制御部とを備える。
電圧取得部は、二次電池の現在の開放電圧を取得するように構成される。圧力取得部は、二次電池のケース内の現在の圧力(現在の電池内圧)を取得するように構成される。第1予測部は、所定期間における二次電池の開放電圧の変化量を用いて、二次電池の将来の開放電圧を予測するように構成される。第2予測部は、第1予測部により予測された将来の開放電圧を用いて、二次電池のケース内での将来のガス発生速度を予測するように構成される。第3予測部は、第2予測部により予測された将来のガス発生速度を用いて、二次電池のケース内での将来のガス発生量を予測するように構成される。制御部は、圧力取得部により取得された現在の電池内圧と、第3予測部により予測された将来のガス発生量とを用いて、二次電池の充電量を制御するように構成される。
上記電池システムでは、第1〜第3予測部により将来のガス発生量を予測することができる。二次電池のケース内でのガス発生量が多くなるほど電池内圧が上昇するため、ガス発生量を予測することで、電池内圧の上昇を早期に検知することができる。そして、上記の制御部は、予測された将来のガス発生量と、圧力取得部により取得された現在の電池内圧とを用いて、二次電池の充電量を制御するように構成される。現在の電池内圧と将来のガス発生量とから、将来の電池内圧を予測することができる。すなわち、将来の電池内圧は、将来のガス発生量の分だけ現在の電池内圧よりも高くなる。上記の制御部によれば、現在の電池内圧及び将来のガス発生量(ひいては、将来の電池内圧)に応じて二次電池の充電量を適切に制御することが可能になる。そして、こうした二次電池の充電量制御により電池内圧の上昇を早期に抑制することが可能になる。また、電池内圧の上昇を早期に抑制することで、二次電池の充電量を過剰に制限せずに電池内圧の過剰な上昇を防ぐことが可能になる(たとえば、後述する図13参照)。二次電池の充電量が過剰に制限されないことで、より多くのエネルギー(回生エネルギー等)を二次電池に蓄積することが可能になり、電池システムにおけるエネルギー消費率が向上する。
なお、電圧取得部は、たとえば、二次電池の電流、電圧(端子間電圧)、及び温度を検出することによって、それらの検出値を用いて二次電池の現在の開放電圧を推定(取得)することができる。また、圧力取得部は、たとえば、二次電池の電流、電圧(端子間電圧)、及び温度を検出することによって、それらの検出値を用いて二次電池のケース内の現在の圧力を推定(取得)することができる。また、圧力取得部は、圧力センサの検出値(実測値)から、二次電池のケース内の圧力を取得してもよい。
本開示によれば、電池内圧の上昇を早期に検知して二次電池の充電量制御により電池内圧の上昇を早期に抑制することが可能になるという効果が奏される。また、本開示によれば、この効果に代えて又は加えて、電池内圧の上昇抑制とエネルギー消費率の向上との両立が図られるという効果が奏される。
本開示の実施の形態に従う電池システムが搭載された車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図1に示したバッテリに含まれる1つのセルの構成を示す図である。 目標電池電力(目標充電量及び目標放電量)を設定するために使用されるマップの一例を示す図である。 セルのOCVがしきい値以上になったタイミングでセルの充電量の制限が開始される例について、電池の状態の推移を示す図である。 本開示の実施の形態に従う電池システムにより実行されるガス発生量予測の処理手順を示すフローチャートである。 図5に示した処理中で予測される将来のOCVを示す図である。 セルのOCVとセル内でのガス発生速度との関係の一例を示す図である。 図5に示した処理によって予測されたガス発生量を示す図である。 本開示の実施の形態に従う電池システムにより実行される電池充電制御の処理手順を示したフローチャートである。 図9に示した処理によって設定される入力制限Winを示す図である。 図9の処理が繰り返し実行されることによって設定される入力制限Winを示す図である。 図9に示した制限強化が行なわれることによるセル内でのガス発生速度の変化を示す図である。 実施例に係る電池システムの動作を、比較例に係る電池システムの動作と対比して示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下では、この実施の形態に係る電池システムがハイブリッド車に適用される例について説明する。しかし、電池システムの適用対象は、ハイブリッド車に限定されず、エンジンを搭載しない電気自動車であってもよい。また、電池システムの用途は車両用に限定されるものではなく、定置用であってもよい。
図1は、この実施の形態に係る電池システム2が搭載された車両1の全体構成を概略的に示すブロック図である。
図1を参照して、車両1は、モータジェネレータ(以下、「MG(Motor Generator)」と称する)11,12と、エンジン20と、駆動輪30と、動力分割装置31と、駆動軸32と、電力制御ユニット(以下、「PCU(Power Control Unit)」と称する)40と、システムメインリレー(以下、「SMR(System Main Relay)」と称する)50と、電池システム2とを備える。
電池システム2は、バッテリ100と、電圧センサ210と、電流センサ220と、温度センサ230と、電子制御ユニット(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と称する)300とを備える。
バッテリ100は、再充電が可能に構成された直流電源である。バッテリ100は、複数の二次電池から構成される組電池を含んで構成される。この実施の形態では、バッテリ100に含まれる組電池が、直列に接続された複数のニッケル水素電池から構成される。ニッケル水素電池は、ケース内に、正極と、負極と、水系電解液(たとえば、アルカリ水溶液)とを有する二次電池である。以下、組電池を構成する二次電池(この実施の形態では、ニッケル水素電池)を「セル」と称する。
図2は、バッテリ100に含まれるセル101の構成を示す図である。各セル101の構成は共通であるため、図2では1つのセル101のみを代表的に示す。なお、図2ではセル101のケース102の一部を透視して電極体104を示す。
図2を参照して、セル101は、たとえば金属製のケース102を備える角形密閉式のセルである。ケース102内には、ニッケル水素電池を構成する電極体104及び電解液(図示せず)が収容されている。ケース102の上部には安全弁103が設けられている。
ケース102は、いずれも金属からなるケース本体及び蓋体を含む角形ケースであり、蓋体がケース本体の開口部上で全周溶接されることにより密閉される。安全弁103は、ケース102内の圧力(以下、「セル内圧」と称する場合がある)が所定値(以下、「開弁圧」と称する場合がある)を超えると開弁されて、ケース102内のガス(酸素ガス等)の一部を外部に排出する。この実施の形態では、セル内圧が電池内圧に相当する。
電極体104は、正極板と、負極板と、絶縁性のセパレータとを含む。正極板と負極板とはセパレータを介して交互に積層されている。すなわち、正極板と負極板との間には絶縁性のセパレータが挟まれる。正極板及び負極板は、図示しない正極端子及び負極端子にそれぞれ電気的に接続される。
ニッケル水素電池を構成する電極体104及び電解液の材料としては、ニッケル水素電池の材料として公知の各種材料の中から任意に選択した材料を用いることができる。この実施の形態においては、正極板には、水酸化ニッケル(Ni(OH)又はNiOOH)とコバルト化合物との固溶体を含む正極活物質層と、活物質支持体(発泡ニッケル等)とを含む電極板が用いられる。正極板は、高次Na処理が施されていてもよい。負極板には、水素吸蔵合金を含む電極板が用いられる。水素吸蔵合金は、たとえば、水素吸蔵能力に優れる金属(Ti、Zr、Pd、Mg等)と水素放出能力に優れる金属(Fe、Co、Ni等)との合金である。セパレータには、親水化処理された合成繊維からなる不織布が用いられる。電解液には、水酸化カリウム(KOH)又は水酸化ナトリウム(NaOH)を含むアルカリ水溶液が用いられる。
再び図1を参照して、PCU40は、ECU300からの制御信号に従って、バッテリ100とMG11,12との間で双方向の電力変換を実行する。PCU40は、MG11,12の状態をそれぞれ別々に制御可能に構成されており、たとえば、MG11を回生(発電)状態にしつつ、MG12を力行状態にすることができる。PCU40は、たとえば、MG11,12に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧をバッテリ100の出力電圧以上に昇圧するコンバータとを含んで構成される。
MG11,12は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。MG11は、主として、動力分割装置31を経由してエンジン20により駆動される発電機として用いられる。MG11が発電した電力は、PCU40を介してMG12又はバッテリ100に供給される。
MG12は、主として電動機として動作し、駆動輪30を駆動する。MG12は、バッテリ100からの電力及びMG11の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動され、MG12の駆動力は駆動軸32に伝達される。一方、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、MG12は、発電機として動作して回生発電を行なう。MG12が発電した電力は、PCU40を介してバッテリ100に供給される。
エンジン20は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギに変換することによって動力を出力する内燃機関である。動力分割装置31は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を含む。動力分割装置31は、エンジン20から出力される動力を、MG11を駆動する動力と、駆動輪30を駆動する動力とに分割する。
SMR50は、バッテリ100とPCU40とを結ぶ電流経路に電気的に接続されている。SMR50がECU300からの制御信号に応じて閉成されている場合、バッテリ100とPCU40との間で電力の授受が行なわれ得る。
電圧センサ210は、バッテリ100のセル毎の電圧VBを検出する。電流センサ220は、バッテリ100に入出力される電流IB(充電側を負とする)を検出する。温度センサ230は、バッテリ100のセル毎の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU300に出力する。電圧センサ210及び温度センサ230の各々は、たとえば1つのセル毎に1つずつ設けられている。ただしこれに限られず、電圧センサ210及び温度センサ230の各々は、複数個のセル毎に1つずつ設けられていてもよいし、1つの組電池に対して1つだけ設けられていてもよい。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、図示しない入出力バッファとを含んで構成される。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び書き換え可能な不揮発性メモリを含む。メモリ302(たとえば、ROM)に記憶されているプログラムをCPU301が実行することで、各種制御が実行される。ECU300は、たとえば、各センサから受ける信号、並びにメモリ302に記憶されたマップ及びプログラムに基づいて、車両1及び電池システム2が所望の状態となるように各機器を制御する。ECU300は、たとえばエンジン20及びPCU40を制御することにより、車両1の走行制御やバッテリ100の充放電制御を実行する。ECU300が行なう各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU300は、取得した情報(CPU301による演算結果等)を、メモリ302(たとえば、書き換え可能な不揮発性メモリ)に出力してメモリ302に保存する。後述する図5の処理や図9の処理で使用されるパラメータ(今回予測タイミングt等)は、予めメモリ302内に用意されている。また、メモリ302は、電池状態の検出や車両1の制御に用いられる情報等を、予め記憶している。たとえば、メモリ302は、バッテリ100の初期情報(セルの種類、容量、電極の厚み、目付量等)を予め記憶している。
メモリ302は、電池の充電制御に用いられる対応情報(たとえば、後述するR−T対応情報、Vg予測情報、FFpWin取得情報、Th3取得情報、式(1)〜(6)等)をさらに記憶している。対応情報は、相関する複数のパラメータの関係を示す情報である。なお、対応情報は、マップでもテーブルでも数式でもモデルでもよい。また、対応情報は、複数のマップ等を組み合わせて構成されていてもよい。
ECU300は、バッテリ100のSOC(State Of Charge)に応じた目標充電量(入力電力の目標値)及び目標放電量(出力電力の目標値)に基づいて、バッテリ100の充放電を制御するように構成される。SOCは、満充電容量に対する現在の充電容量の割合(たとえば、百分率)で定義される。SOCの測定方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、又はOCVの推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
図3は、目標電池電力(目標充電量及び目標放電量)を設定するために使用されるマップの一例を示す図である。図3において、基準値CはSOCの制御中心値を、充電量Pは目標充電量の上限値を、放電量Pは目標放電量の上限値を示している。図3を参照して、このマップによれば、バッテリ100のSOCが基準値Cであるときには、目標電池電力(目標充電量及び目標放電量)が「0」になる。バッテリ100のSOCが基準値Cよりも小さい領域(放電過多領域)では、目標充電量が上限値(充電量P)に達するまではバッテリ100のSOCが小さくなるほど目標充電量が大きくなる。一方、バッテリ100のSOCが基準値Cよりも大きい領域(充電過多領域)では、目標放電量が上限値(放電量P)に達するまではバッテリ100のSOCが大きくなるほど目標放電量が大きくなる。
ECU300は、以下に示す入力制限Win及び出力制限Woutによる制限処理が実行されていない場合には、バッテリ100の入出力電力を上記の目標値(目標充電量、目標放電量)に従って制御する。バッテリ100の入出力電力を上記の目標値に近づける(可能であれば一致させる)ことにより、バッテリ100のSOCを基準値Cに近づけることができる。バッテリ100のSOCが基準値Cであるときには、目標電池電力(目標充電量及び目標放電量)が「0」になり、バッテリ100の充放電は行なわれない。SOCの基準値Cは、固定値であってもよいし、車両1の状況等に応じて可変であってもよい。
ECU300は、バッテリ100の充電電力の上限値を示す入力制限Winと、バッテリ100の放電電力の上限値を示す出力制限Woutとに基づいて、バッテリ100の入出力電力を制限するように構成される。ECU300は、バッテリ100への入力電力が入力制限Winを超えないように、バッテリ100への入力電力の制限処理を実行する。また、ECU300は、バッテリ100からの出力電力が出力制限Woutを超えないように、バッテリ100からの出力電力の制限処理を実行する。すなわち、入力制限Winが目標充電量よりも小さい場合には、バッテリ100への入力電力は、目標充電量ではなく入力制限Winに基づいて制御される。また、出力制限Woutが目標放電量よりも小さい場合には、バッテリ100への放電電力は、目標放電量ではなく出力制限Woutに基づいて制御される。これらの制限処理は、たとえば、PCU40、SMR50等が制御されることにより行なわれる。入力制限Win及び出力制限Woutは、たとえばメモリ302に記憶されている。入力制限Win及び出力制限Woutの各々の数値は、ECU300によって変更できる。
ところで、二次電池のOCVが高くなるほど、二次電池のケース内でのガス発生速度は大きくなる。このため、二次電池のOCVが所定の制限開始OCV値以上になったタイミングで二次電池の充電量の制限が開始されるようにすれば、ガス発生速度が大きくなったタイミングで二次電池の充電量の制限を開始して電池内圧の上昇を抑制することが可能になる。
しかし、二次電池の充電量の制限を開始してから電池内圧の上昇が止まるまでには、ある程度の時間がかかるため、二次電池の充電量を制限しても、しばらくは電池内圧が上昇し続けることになる。このため、ガス発生速度が大きくなってから二次電池の充電量の制限を開始する場合には、電池内圧の上昇を十分に抑制することができないことがある。たとえば、二次電池が本実施の形態のようなハイブリッド車や電気自動車等に搭載される場合には、車両の登降坂走行中に二次電池のOCVが高くなる頻度が多くなり、電池内圧が過剰に上昇しやすくなる。
図4は、登降坂走行中の車両において、セル(二次電池)のOCVが制限開始OCV値(Vx)以上になったタイミングでセルの充電量の制限が開始される例について、電池の状態(入出力電力、電流、OCV、端子間電圧、ガス発生速度、内圧)の推移を示す図である。図4において、線k11はセル内圧を、線k12はセル内でのガス発生速度を、線k13はセルのOCVを、線k14はセルの端子間電圧を、線k15はセルの電流を、線k16はセルの入出力電力を示している。図4に示すデータは、実際に試験を行なって測定されたデータである。この試験においては、セル内圧を測定するための圧力センサをセルに追加した。すなわち、線k11で示されるセル内圧、及び線k12で示されるガス発生速度は、圧力センサの検出値に基づく値である。
図4を参照して、セルの入出力電力(線k16)は目標電池電力に従って制御される。登降坂走行中の車両では、セルの充放電が頻繁に行なわれることから目標電池電力の変動が大きくなる。図4の例では、連続してセルの充電が行なわれることにより、タイミングt11で、セルのOCV(線k13)が制限開始OCV値(Vx)以上になり、セルの充電量(入力電力)の制限が開始されている。そして、セルのOCV(線k13)が十分低くなったタイミングt12で、充電量の制限が解除されている。
上記の制限により、セルの入出力電力(線k16)が「0」に近づいている。充電量が制限されることで、セル内でのガス発生速度(線k12)が低下している(斜線部)。しかし、充電量の制限を開始してからもセル内圧(線k11)は上昇し続けている。その結果、充電量の制限を開始してからその制限が解除されるまでに、セル内圧(線k11)は圧力変化量ΔPだけ上昇している。すなわち、セル内圧の上昇は十分に抑制されていない。
上記の制限開始OCV値(Vx)を小さくすれば、セルのOCVが低いとき(すなわち、ガス発生速度が小さいとき)からセルの充電量の制限を開始することができる。しかし、ガス発生速度が小さい場合にまでセルの充電量を制限することは、エネルギー消費率の悪化につながる。セルの充電量が制限されることにより、回生エネルギー等をセルに蓄積することが難しくなる。
この実施の形態に従う電池システム2では、以下に示すような構成により、セル内圧の上昇を早期に検知してセル101の充電量制御によりセル内圧の上昇を早期に抑制することを可能にしている。すなわち、下記構成によれば、セル101の充電量を過剰に制限することなく、登降坂走行中の車両1においてセル内圧の上昇を十分に抑制しやすくなる。
ECU300(特に、「電圧取得部」として機能する部分)は、セル101の現在のOCV(現在のセルOCV)を推定するように構成される。そして、ECU300は、推定した現在のセルOCVを用いて、セル101のケース102内での将来のガス発生量を予測するように構成される。
詳しくは、ECU300(特に、「第1予測部」として機能する部分)は、所定期間(たとえば、直近の期間)におけるセルOCVの変化量を用いて、将来のセルOCVを予測するように構成される。また、ECU300(特に、「第2予測部」として機能する部分)は、予測した将来のセルOCVを用いて、セル101のケース102内での将来のガス発生速度を予測するように構成される。また、ECU300(特に、「第3予測部」として機能する部分)は、予測した将来のガス発生速度を用いて、セル101のケース102内での将来のガス発生量を予測するように構成される。
セル101のケース102内でのガス発生量が多くなるほどセル内圧が上昇するため、ガス発生量を予測することで、セル内圧の上昇を早期に検知することができる。
さらに、ECU300(特に、「圧力取得部」として機能する部分)は、ケース102内の現在の圧力(現在のセル内圧)を推定するように構成される。そして、ECU300(特に、「制御部」として機能する部分)は、推定した現在のセル内圧と、前述のようにして予測された将来のガス発生量とを用いて、セル101の充電量を制御するように構成される。
現在のセル内圧と将来のガス発生量とから、将来のセル内圧を予測できる。すなわち、将来のセル内圧は、将来のガス発生量の分だけ現在のセル内圧よりも高くなる。上記のECU300によれば、現在のセル内圧及び将来のガス発生量(ひいては、将来のセル内圧)に応じてセル101の充電量を適切に制御することが可能になる。そして、こうしたセル101の充電量制御によりセル内圧の上昇を早期に抑制することが可能になる。以下、図5〜図13を用いて、ECU300が行なう電池充電制御について詳述する。
図5は、ECU300により実行されるガス発生量予測の処理手順を示したフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、車両1のイグニッション(図示せず)がオンされることにより実行され、それ以降は所定時間毎にメインルーチンから呼び出されて繰り返し実行される。以下、図5の処理がメインルーチンから呼び出されて実行されるタイミングを、「開始タイミング」と称する場合がある。
図5に示される処理では、ECU300が、バッテリ100に含まれる特定のセル101のケース102内での将来のガス発生量を予測する。この予測の対象となるセル101を、以下では「対象セル」と称する。この実施の形態では、1つのセル101を対象セルとする。しかしこれに限られず、複数のセル101を対象セルとしてもよい。複数のセル101を対象セルとする場合、複数のセルの各々について検出されたデータの代表値(平均値、中央値、又は最高値等)を、対象セルの検出値として用いることができる。
図5を参照して、ECU300は、電圧センサ210の検出値(対象セルの現在の端子間電圧を示す電圧VB)と、電流センサ220の検出値(対象セルの現在の電流を示す電流IB)と、温度センサ230の検出値(対象セルの現在の温度を示す温度TB)とを取得する(ステップS11)。そして、ECU300は、取得した各データをメモリ302に保存する。
ECU300は、ステップS11で取得した対象セルの現在の温度を用いて、対象セルの現在の内部抵抗Rを求める(ステップS12)。そして、ECU300は、内部抵抗Rをメモリ302に保存する。
たとえば、セルの内部抵抗とセルの温度との関係を示す情報(以下、「R−T対応情報」と称する)を、予め実験等によって求めてメモリ302に格納してもよい。R−T対応情報は、たとえば、セルの温度が高くなるほどセルの内部抵抗が低くなるような関係を規定する。ECU300は、R−T対応情報を参照することにより、ステップS11で取得したセル温度から対象セルの現在の内部抵抗Rを求めることができる。
ECU300は、ステップS11で取得した対象セルの現在の電流及び端子間電圧と、ステップS11で取得した対象セルの現在の内部抵抗Rと、次に示す式(1)とを用いて、対象セルの現在のOCV(以下、「現在OCV」と称する場合がある)を求める(ステップS13)。式(1)は、セルの電流(IB)と端子間電圧(VB)と内部抵抗(R)とOCVとの関係を示す対応情報の一例であり、予めメモリ302に記憶されている。
OCV=VB+(IB×R) …(1)
次いで、ECU300は、上記のようにして算出した現在OCVをメモリ302に保存する(ステップS14)。そして、ステップS15において、開始タイミングからN秒経過したか否かを判断し、ステップS15で開始タイミングからN秒経過していないと判断されている間(ステップS15においてNO)はステップS11〜S14の処理が繰り返し実行される。なお、Nは任意に設定できる。この実施の形態では、Nを固定値とする。ただし、Nは、車両1の状況等に応じて可変であってもよい。
ステップS14の処理により、現在OCVは、メモリ302において、OCV(0),・・・,OCV(N)のように、処理実行のタイミングごとに区別されて記憶される。OCV(0)は、最初に実行されたステップS11〜S14において算出された現在OCVを意味する。OCV(N)は、開始タイミングからN秒後に実行されたステップS11〜S14において算出された現在OCVを意味する。すなわち、OCV(N)がメモリ302に格納されることによって、ステップS15において最初の処理実行からN秒経過したと判断されることになる。
ステップS15において開始タイミングからN秒経過したと判断された場合(ステップS15においてYES)には、ECU300は、ステップS14でメモリ302に保存されたデータを用いて、OCV(N)からOCV(0)を減算した値であるΔOCVを算出する(ステップS16)。ΔOCVは、開始タイミングから、開始タイミングのN秒後のタイミング(以下、「N秒経過タイミング」と称する場合がある)までの期間におけるOCVの変化量に相当する。
ECU300は、上記のようにして取得したΔOCVを用いて、現在(N秒経過タイミング)よりも後のタイミング(すなわち、将来)の、対象セルの状態(OCV、ガス発生速度、ガス発生量)を予測する(ステップS17〜S21)。この実施の形態では、後述する周期Δt(以下、単に「Δt」と称する場合がある)によって予測周期が定められる。また、後述するしきい値Th1(以下、単に「Th1」と称する場合がある)によって予測終了タイミングが定められる。すなわち、ステップS17〜S21によって、現在から予測終了タイミングまでの期間における周期Δt毎の対象セルの状態(OCV、ガス発生速度、ガス発生量)が予測される。なお、Th1には「N」よりも大きな値が設定される。
ステップS17では、ECU300が今回予測タイミングtを設定する。1回目の処理では、今回予測タイミングtに「N+Δt」が設定される。2回目以降の処理では、今回予測タイミングtに「前回予測タイミング+Δt」が設定される。たとえば、2回目の処理では、前回予測タイミング(1回目の予測タイミング)が「N+Δt」であるため、今回予測タイミングt(2回目の予測タイミング)に「N+Δt+Δt」が設定される。
なお、Δtは任意に設定できる。この実施の形態では、Δtを固定値とする。ただし、Δtは、車両1の状況等に応じて可変であってもよい。
ステップS18では、ECU300が、ステップS16で取得したΔOCVを用いて、対象セルの将来のOCV(今回予測タイミングtのOCV)を予測する。そして、ECU300は、今回予測タイミングtのOCVをメモリ302に保存する。
ECU300は、たとえば次に示す式(2)に従って、今回予測タイミングtのOCVであるOCV(t)を算出する。式(2)は、前回予測タイミングのOCVと、前回予測タイミングと今回予測タイミングとの時間差と、所定期間におけるOCVの変化量と、その所定期間の長さと、今回予測タイミングのOCVとの関係を示す対応情報の一例であり、予めメモリ302に記憶されている。この実施の形態では、所定期間が、開始タイミングからN秒経過タイミングまでの期間(直近の期間)であり、この所定期間の長さはN秒である。
OCV(t)=OCV(t−Δt)+(ΔOCV/N)×Δt …(2)
式(2)において、Δtは、ステップS17で用いたΔtと同じである。2回目以降の処理では、Δtが、前回予測タイミングと今回予測タイミングとの時間差に相当する。OCV(t−Δt)は、前回予測タイミング(ただし、1回目の処理ではN秒経過タイミング)のOCVに相当する。1回目の処理では、OCV(t−Δt)=OCV(N)となる。また、(ΔOCV/N)は、開始タイミングからN秒経過タイミングまでの期間におけるOCVの変化速度(1秒あたりの変化量)に相当する。
図6は、上記式(2)によって予測される将来のOCVを示す図である。図6の横軸において、時間「0」は開始タイミングに相当し、時間「N」はN秒経過タイミングに相当する。
図6を参照して、上記式(2)により、線P21で示すようなOCVが算出される。上記式(2)は、線k21の傾きを用いて将来のOCVを予測する数式である(線P21参照)。線k21の傾きは、式(2)中の(ΔOCV/N)に相当する。
再び図5を参照して、ステップS19では、ECU300が、ステップS11で取得した対象セルの現在(N秒経過タイミング)の電流及び温度と、ステップS18で取得したOCV(t)とを用いて、今回予測タイミングtの対象セル内でのガス発生速度Vg(t)を予測する。そして、ECU300は、ガス発生速度Vg(t)をメモリ302に保存する。
たとえば、セルのOCVと、セルの電流と、セルの温度と、セル内でのガス発生速度との関係を示す情報(以下、「Vg予測情報」と称する)を、予め実験等によって求めてメモリ302に格納してもよい。ステップS19において、ECU300が、Vg予測情報を参照することにより、今回予測タイミングtの対象セル内でのガス発生速度Vg(t)を求めることができる。
図7は、セルのOCVとセル内でのガス発生速度との関係の一例を示す図である。図7を参照して、線k22で示すように、セルのOCVが高くなるほどセル内でのガス発生速度が大きくなる傾向がある。
セルの電流及び温度についても、上記セルのOCVと同様のことがいえる。すなわち、セルの電流が大きくなるほどセル内でのガス発生速度が大きくなる傾向がある。また、セルの温度が高くなるほどセル内でのガス発生速度が大きくなる傾向がある。
ガス発生速度Vg(t)は、対象セル(ニッケル水素電池)において、正極から発生する酸素ガスの発生速度であってもよいし、正極での酸素ガスの発生速度から後述する負極での酸素ガスの吸収速度を差し引いた、セル内での実質的な酸素ガスの発生速度であってもよい。
再び図5を参照して、ステップS20では、ECU300が、ステップS19で予測した今回予測タイミングtのガス発生速度Vg(t)を用いて、現在(N秒経過タイミング)から今回予測タイミングtまでにセル内で発生したガスの量である予測ガス発生量G(t)を求める。そして、ECU300は、予測ガス発生量G(t)をメモリ302に保存する。
ECU300は、たとえば次に示す式(3)に従って、前回値(前回予測タイミングでのガス発生量)に今回値(今回予測タイミングでのガス発生量)を加算(積算)することにより予測ガス発生量G(t)を算出することができる。
G(t)=G(t−Δt)+Vg(t)×Δt …(3)
式(3)において、Δtは、ステップS17で用いたΔtと同じである。「Vg(t)×Δt」は、前回予測タイミングから今回予測タイミングtまでにセル内で発生したガスの量に相当する。G(t−Δt)は、現在(N秒経過タイミング)から前回予測タイミングまでに発生したガスの量に相当し、初期値は「0」である。
ステップS21では、ECU300が、ステップS17で設定された今回予測タイミングtがTh1を超えたか否かを判断する。そして、今回予測タイミングtがTh1を超えていないと判断されている間(ステップS21においてNO)はステップS17〜S20の処理が繰り返し実行される。他方、ステップS21において今回予測タイミングtがTh1を超えたと判断された場合(ステップS21においてYES)には、処理がメインルーチンへと戻される。
ステップS21において今回予測タイミングtがTh1を超えていないと判断されている間にステップS17〜S20の処理が繰り返し実行されることによって、現在から予測終了タイミング(Th1に対応するタイミング)までの期間における周期Δt毎の対象セルの状態(OCV、ガス発生速度、ガス発生量)が予測される。なお、Th1は、ステップS15等で使用される「N」よりも大きな値である範囲で任意に設定できる。
図8は、ステップS17〜S20の処理が繰り返し実行されることによって予測された予測ガス発生量G(t)を示す図である。図8において、線P23は、ステップS19において予測された対象セルのガス発生速度Vg(t)を示している。
図8を参照して、線P23で示すように、ステップS19の処理が繰り返し実行されることによって、現在(N秒経過タイミング)から予測終了タイミング(Th1)までの期間における各タイミングでのガス発生速度が算出される。そして、ステップS20でガス発生速度の積算が繰り返し実行されることによって、面積S23に対応する予測ガス発生量G(Th1)が得られる。得られた予測ガス発生量G(Th1)は、現在(N秒経過タイミング)から予測終了タイミング(Th1)までにセル内で発生したガスの量に相当する。
図9は、ECU300により実行される電池充電制御の処理手順を示したフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、所定時間毎又は所定条件の成立時にメインルーチンから呼び出されて繰り返し実行される。たとえば、図5のステップS21において今回予測タイミングtがTh1を超えたと判断されるごとに、図9の処理が実行されるようにしてもよい。
図9の処理では、前述した図5の処理により予測された対象セルの将来のガス発生量である予測ガス発生量G(Th1)と、別途推定された対象セルの現在のセル内圧とに基づいて、入力制限Winが設定される。予測ガス発生量G(Th1)が所定値(後述するしきい値Th21〜Th23)よりも少ない場合には、入力制限Winに基準値SWinが設定される(後述する図10参照)。ECU300は、たとえば、予めメモリ302に格納された対応情報(マップ等)を参照することにより、所定の周期で、対象セルの温度及びSOCに対応する基準値SWinを取得し、その基準値SWinを入力制限Winに設定する。他方、予測ガス発生量G(Th1)が上記の所定値よりも多い場合には、基準値SWinよりも小さな値が入力制限Winに設定される(後述する図10参照)。そして、このように設定された入力制限Winに基づいて、対象セルの充電量が制御される。基準値SWinよりも小さな値が入力制限Winに設定されることにより、対象セルの入力制限が強化される。いったん入力制限が強化されると、所定の解除条件を満たすまで、その制限強化は解除されない(後述するステップS37及びS38参照)。
図9を参照して、ECU300は、対象セルの現在のセル内圧、温度、及びOCVを取得する(ステップS31)。
対象セルの現在の温度は、たとえば温度センサ230を用いて検出することができる。対象セルの現在のOCVは、たとえば図5のステップS11〜S13と同様の方法で検出することができる。また、ECU300は、ステップS31において上記のような検出を行なわず、図5のステップS11、S14で保存されたセル温度、セルOCVをメモリ302から読み出して使用してもよい。
対象セルの現在のセル内圧は、たとえば以下に示すような方法によって推定することができる。詳しくは、セル内圧は、セルのケース内の平衡水素圧と酸素圧との和に概ね一致する。このため、セル内圧BIPは、次に示す式(4)により推定することができる。
BIP=HPe+P …(4)
式(4)において、「HPe」はセルのケース内の平衡水素圧を、「P」はセルのケース内の酸素圧を表す。
平衡水素圧HPeはセル温度に依存する傾向がある。たとえば平衡水素圧HPeとセル温度との関係を示す情報(以下、「HPe取得情報」と称する)を、予め実験等によって求めてメモリ302に格納してもよい。ECU300は、HPe取得情報を参照することにより、セル温度(温度TB)から平衡水素圧HPeを求めることができる。
酸素圧Pは、次に示す式(5)で表すことができる。ECU300は、式(5)に従い、所定の周期で(すなわち、単位時間Δtが経過するごとに)、前回値(P)に対して単位時間Δtあたりの圧力変動量を積算することによって、酸素圧Pを求めることができる。
=P+K×(α−γ)×Δt …(5)
式(5)において、「P」は、前回算出された酸素圧を表す。「P」の初期値は、任意に設定可能であり、たとえば大気圧としてもよい。「K」は、酸素ガス発生量を酸素圧に換算するための定数(所定値)を表す。「α」は、単位時間Δtあたりに正極で発生する酸素ガスの量(正極での酸素ガスの発生速度)を表し、「γ」は、単位時間Δtあたりに負極で吸収される酸素ガスの量(負極での酸素ガスの吸収速度)を表す。ニッケル水素電池では、過充電時の副反応により正極から発生した酸素ガスが負極で吸収されることがある。このため、セル内での実質的な酸素ガスの発生速度は「α−γ」となり、単位時間Δtにおいて発生する酸素ガスの量は「(α−γ)×Δt」となる。
酸素ガスの吸収速度γは、セルのケース内の酸素圧に依存する傾向がある。たとえば酸素ガスの吸収速度γとセルのケース内の酸素圧との関係を示す情報(以下、「γ取得情報」と称する)を、予め実験等によって求めてメモリ302に格納してもよい。ECU300は、γ取得情報を参照することにより、酸素圧Pから酸素ガスの吸収速度γを求めることができる。
酸素ガスの発生速度αは、次に示す式(6)により算出することができる。
α=(−IB)×(1−η)×K …(6)
式(6)において、「IB」はセルの電流(充電側を負とする)を表す。また、「K」は、酸素ガスの発生速度αの単位を酸素ガスの吸収速度γの単位に合わせるための定数(所定値)を表す。たとえば、各速度の単位を「モル/秒」とする場合には、定数Kは「ファラデー定数の逆数/4」となる。
また、式(6)において、「η」はセルの充電効率を表す。充電効率は、充電可能電荷量に対する実際に蓄えられた電気量の比率である。充電効率ηの算出には、セルのOCVとセルの電流(電流IB)とセルの温度(温度TB)とセルの充電効率ηとの関係を示す情報(以下、「η取得情報」と称する)を用いることができる。ECU300は、予めメモリ302に格納されたη取得情報を参照することにより、セルのOCV、電流、及び温度からセルの充電効率ηを求めることができる。
なお、セル内圧の取得方法は、上記方法に限られず任意である。たとえば、ケース102内の圧力を検出する圧力センサをセル101に設けて、圧力センサの検出値(実測値)からセル内圧を取得してもよい。
次いで、ECU300は、図5のステップS20で保存された予測ガス発生量G(Th1)を、メモリ302から取得する(ステップS32)。そして、ECU300は、ステップS31で取得した対象セルのセル内圧BIPと、ステップS32で取得した予測ガス発生量G(Th1)とを用いて、制限値FFpWinを算出する(ステップS33)。そして、ECU300は、制限値FFpWinをメモリ302に保存する。
たとえば、予測ガス発生量G(Th1)と、セル内圧と、制限値FFpWinとの関係を示す情報(以下、「FFpWin取得情報」と称する)を、予め実験等によって求めてメモリ302に格納してもよい。FFpWin取得情報は、たとえば、セル内圧が同じであれば予測ガス発生量G(Th1)が多くなるほど制限値FFpWinが小さくなり、予測ガス発生量G(Th1)が同じであればセル内圧が高くなるほど制限値FFpWinが小さくなるような関係を規定する。ステップS33において、ECU300が、FFpWin算出情報を参照することにより、制限値FFpWinを求めることができる。
ECU300は、ステップS33で取得した制限値FFpWinが現在の入力制限Winの値よりも小さいか否かを判断する(ステップS34)。そして、制限値FFpWinが現在の入力制限Winの値よりも小さいと判断された場合(ステップS34においてYES)には、ECU300は、ステップS35の処理を行なってからステップS36に進む。他方、制限値FFpWinが現在の入力制限Winの値以上であると判断された場合(ステップS34においてNO)には、ECU300は、ステップS35の処理を行なわずにステップS36に進む。
ステップS35では、ECU300が、メモリ302内の入力制限Winに上記の制限値FFpWinを設定する。制限値FFpWinは現在の入力制限Winの値よりも小さいため、制限値FFpWinが入力制限Winに設定されることによって、対象セルの入力制限が強化される。
図10は、ステップS33〜S35によって設定される入力制限Winを示す図であり、セル内圧(低、中、高)ごとに、予測ガス発生量G(Th1)と入力制限Winとの関係を示している。図10の横軸(G)は、予測ガス発生量G(Th1)を示している。図10において、線k31は、セル内圧が圧力Aであるときの入力制限Winを示している。線k32は、セル内圧が圧力Aよりも高い圧力Bであるときの入力制限Winを示している。線k33は、セル内圧が圧力Bよりも高い圧力Cであるときの入力制限Winを示している。
制限値FFpWinによる制限強化が行なわれていない状態(以下、「FFp制限解除状態」と称する場合がある)では、入力制限Winの値は基準値SWinになっているが、セル内でのガス発生量が増えると、図9のステップS33〜S35の処理によって、たとえば図10に示されるように入力制限Winの値が変更される。
図10を参照して、セル内圧が圧力Aである場合(セル内圧:低)には、たとえば線k31で示されるように、予測ガス発生量G(Th1)がしきい値Th21よりも小さい領域では入力制限Winに基準値SWinが設定され、予測ガス発生量G(Th1)がしきい値Th21よりも大きい領域では、基準値SWinよりも小さい制限値FFpWinが入力制限Winに設定される。この例では、図9のステップS33で使用されるFFpWin取得情報において、予測ガス発生量G(Th1)がしきい値Th21よりも小さい領域で制限値FFpWinが基準値SWinよりも大きくなり、予測ガス発生量G(Th1)がしきい値Th21よりも大きい領域で制限値FFpWinが基準値SWinよりも小さくなるような関係が規定されている。
線k32、線k33で示されるように、セル内圧が圧力Bである場合(セル内圧:中)、セル内圧が圧力Cである場合(セル内圧:高)についても、上記と同様のことがいえる。ただし、予測ガス発生量G(Th1)のしきい値が、セル内圧が圧力Aである場合とは異なり、セル内圧が圧力Bである場合では、しきい値Th21よりも小さいしきい値Th22となり、セル内圧が圧力Cである場合では、しきい値Th22よりもさらに小さいしきい値Th23となる。
再び図9を参照して、ステップS36では、ECU300が、ステップS31で取得した対象セルの現在の温度を用いて、次のステップS37で使用されるしきい値Th3を取得する。そして、ECU300は、しきい値Th3をメモリ302に保存する。このしきい値Th3によって、制限値FFpWinによる制限強化の解除条件が定められる(ステップS37及びS38参照)。
たとえば、セルの温度としきい値Th3との関係を示す情報(以下、「Th3取得情報」と称する)を、予めメモリ302に格納してもよい。ステップS36において、ECU300が、Th3取得情報を参照することにより、対象セルの温度に対応するしきい値Th3を求めることができる。
ECU300は、ステップS31で取得した対象セルの現在のOCVが、ステップS36で取得したしきい値Th3よりも小さいか否かを判断する(ステップS37)。そして、対象セルの現在のOCVがしきい値Th3よりも小さいと判断された場合(ステップS37においてYES)には、ECU300がステップS38の処理を行なった後、処理がメインルーチンへと戻される。他方、対象セルの現在のOCVがしきい値Th3以上であると判断された場合(ステップS37においてNO)には、ステップS38を経ずに処理がメインルーチンへと戻される。
ステップS38では、入力制限Winに基準値SWinが設定される。これにより、制限値FFpWinによる制限強化が解除され、電池システム2がFFp制限解除状態となる。
図11は、図9の処理が繰り返し実行されることによって設定される入力制限Winを示す図である。図11において、線k40は入力制限Winを、線k41は制限値FFpWinを、線k42は対象セルのOCVを示している。
図11を参照して、線k40及びk41で示されるように、図9のステップS33で取得される制限値FFpWin(線k41)が、入力制限Win(線k40)よりも小さくなると、入力制限Winの値が制限値FFpWinに更新される(図9のステップS34及びS35参照)。これにより、対象セルの入力制限が強化される。また、こうした入力制限の強化に伴い、たとえば車両1の回生制動動作時の発電が制限されるようになる。なお、入力制限Winの値が急激に変化すると、走行中の車両1のドライバビリティを悪化させるおそれがある。このため、入力制限Winの値を変更する際には、車両1のドライバビリティを悪化させないような速度(たとえば、5kW/秒)で値を変化させることが好ましい。
入力制限Winは、図9のステップS34で制限値FFpWinが入力制限Winの値よりも小さいと判断される(ステップS34においてYES)か、又は図9のステップS37で対象セルのOCVがしきい値Th3よりも小さいと判断される(ステップS37においてYES)まで、一定の値を維持する。そして、対象セルのOCVがしきい値Th3よりも小さくなると、入力制限Winの値が基準値SWinに更新される(図9のステップS38参照)。これにより、制限値FFpWinによる制限強化が解除される。
図12は、制限値FFpWinに基づく制限強化が行なわれることによるセル内でのガス発生速度の変化を示す図である。図12の上のグラフでは、充電側の電力を負で表している。線k51は目標充電量を、線k52は入力制限Winを示している。また、図12の下のグラフにおいて、線k53は、入力制限Winによる制限処理が実行されていない場合のセル内でのガス発生速度を、線k54は、入力制限Winによる制限処理が実行されている場合のセル内でのガス発生速度を示している。
図12を参照して、入力制限Win(線k52)が目標充電量(線k51)よりも小さい(0に近い)場合には、対象セルへの入力電力は、目標充電量ではなく入力制限Winに基づいて制御される。このため、図12に示す例では、入力制限Winによる制限処理(ひいては、制限値FFpWinによる制限強化)によって、面積S51に相当するエネルギーの入力が制限されることになる。
また、上記のように対象セルの入力電力が制限されることによって、線k53で示されるガス発生速度は、線k54で示されるガス発生速度まで低減する。そして、セル内におけるガス発生量も、入力制限Winによる制限処理(ひいては、制限値FFpWinによる制限強化)によって、面積S52に相当する量だけ低減することになる。
図13は、実施例に係る電池システムの動作を、比較例に係る電池システムの動作と対比して示す図である。実施例に係る電池システムは、上記実施の形態に従う電池システム2の一例であり、図9の処理(ひいては、制限値FFpWinによる制限強化)を行なうように構成される。比較例に係る電池システムは、図9の処理を行なわず、対象セルのOCVが所定値以上になったタイミングで対象セルの充電量の制限を開始するように構成される。
図13において、線k61、k71、k81、及びk91は実施例に係る電池システムの動作を、線k62、k72、k82、及びk92は比較例に係る電池システムの動作を示している。線k60は目標電池電力(目標充電量)を、線k61及びk62は入力制限Winを示している。目標電池電力及び入力制限Winを示すグラフでは、充電側の電力を負で表している。
また、図13において、線k71及びk72はセルのOCVを、線k81及びk82はセル内でのガス発生速度を、線k91及びk92はセル内圧を示している。これらのデータは、実際に試験を行なって測定されたデータである。この試験においては、セル内圧を測定するための圧力センサをセルに追加した。すなわち、線k81及びk82で示されるガス発生速度、及び線k91及びk92で示されるセル内圧は、圧力センサの検出値に基づく値である。
図13を参照して、線k61で示されるように、実施例に係る電池システムでは、比較例に係る電池システム(線k62参照)よりも早くセルの入力制限(充電量の制限)が開始されている。そして、線k81で示されるように、実施例に係る電池システムでは、比較例に係る電池システムで発生しているようなガス発生速度の急激な上昇(線k82参照)が起きていない。このように、実施例に係る電池システムでは、将来のガス発生量(予測値)に基づいて入力制限Winが設定されるため(図9のステップS32〜S35参照)、セル内圧の上昇を早期に検知して、セルの充電量制御によりセル内圧の上昇を早期に抑制することができる。
実施例に係る電池システムと比較例に係る電池システムとで、制限処理が最も強くなった時の入力制限Winの値(絶対値)を比べると、実施例に係る電池システム(線k61参照)のほうが比較例に係る電池システム(線k62参照)よりもΔXだけ大きくなっている。また、実施例に係る電池システムと比較例に係る電池システムとで、安定した時のセル内圧を比べると、実施例に係る電池システム(線k91参照)のほうが比較例に係る電池システム(線k92参照)よりもΔYだけ低くなっている。このように、実施例に係る電池システムでは、セル内圧の上昇を早期に抑制することで、セルの充電量を過剰に制限せずにセル内圧の過剰な上昇を防ぐことが可能になる。セルの充電量が過剰に制限されないことで、より多くの回生エネルギーをセルに蓄積することが可能になり、エネルギー消費率が向上する。
なお、セル内圧が安全弁103の開弁圧を超えないようにセルの充電量を制御してもよい。こうすることで、セルの劣化を抑制することができる。
上記実施の形態では、車両1のイグニッション(図示せず)がオンされることにより図5の処理が実行されるようにしたが、図5の処理の開始条件は任意に変更することができる。
上記実施の形態では、基準値SWinをセル温度等に応じて可変とした。しかしこれに限られず、基準値SWinは固定値であってもよい。
上記実施の形態では、セルのOCVが十分低くなったことを、制限値FFpWinによる制限強化の解除条件とした(図9のステップS37及びS38参照)。しかしこれに限られず、解除条件は任意に設定することができる。たとえばセル内圧が十分低くなった(所定値よりも低くなった)ことを、制限値FFpWinによる制限強化の解除条件としてもよい。
上記実施の形態では、制限値FFpWinによる制限強化を解除する以外には、制限値FFpWinによる制限強化を緩和する処理を行なわないようにした(図11参照)。こうすることで、セル内圧の過剰な上昇をより確実に防ぐことができる。しかし、こうした構成に限られず、たとえば図9のステップS34に代えて、制限値FFpWinが基準値SWinよりも小さいか否かを判断するようにして、制限値FFpWinが基準値SWinよりも小さいと判断された場合には、ステップS35において入力制限Winに制限値FFpWinが設定されるようにしてもよい。
上記の電池システム2が適用される車両1の構成は適宜変更可能である。また、バッテリ100の構成も適宜変更可能である。たとえば、組電池に代えて単電池を採用してもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 電池システム、11,12 MG、20 エンジン、30 駆動輪、31 動力分割装置、32 駆動軸、40 PCU、50 SMR、100 バッテリ、101 セル、102 ケース、103 安全弁、104 電極体、210 電圧センサ、220 電流センサ、230 温度センサ、300 ECU、301 CPU、302 メモリ。

Claims (1)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の現在の開放電圧を取得する電圧取得部と、
    前記二次電池のケース内の現在の圧力を取得する圧力取得部と、
    所定期間における前記二次電池の開放電圧の変化量を用いて、前記二次電池の将来の開放電圧を予測する第1予測部と、
    前記第1予測部により予測された将来の開放電圧を用いて、前記二次電池の前記ケース内での将来のガス発生速度を予測する第2予測部と、
    前記第2予測部により予測された将来のガス発生速度を用いて、前記二次電池の前記ケース内での将来のガス発生量を予測する第3予測部と、
    前記圧力取得部により取得された現在の圧力と、前記第3予測部により予測された将来のガス発生量とを用いて、前記二次電池の充電量を制御する制御部と、
    を備える、電池システム。
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