JP6926964B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
排気中の粒子を捕集するフィルタを排気通路に備える内燃機関が知られている(例えば特許文献1等)。こうした内燃機関の排気通路には、排気通路内の圧力を計測する圧力センサがフィルタの上流に設けられている。そして、この圧力センサの検出値に基づいてフィルタの粒子堆積量を算出しており、その算出した粒子堆積量が閾値に達すると、フィルタに堆積した粒子を燃焼除去する再生処理が行われる。
特開2015−21455号公報
ところで、例えば再生処理が十分に行えない状態が続くなどにより、フィルタの粒子堆積量が上記閾値を超えて増加していくと、フィルタよりも上流の排気圧は、フィルタの粒子堆積量が上記閾値に達したときの圧力を超えて上昇するようになり、場合によっては排気系部品の耐圧限界に達してしまうおそれがある。
そこで、フィルタよりも上流の排気圧が、そうした耐圧限界に達する前に排気圧の増大を制限する制限処理を行うようにすれば、排気系部品を保護することができる。ここで、排気圧が耐圧限界に達する前に制限処理を開始するには、耐圧限界よりも低い値に設定した制限開始圧に排気圧が達した時点で制限処理を開始することが望ましい。
ただし、そうした制限開始圧が圧力センサの計測可能範囲よりも高い場合には、排気圧が制限開始圧に達しているか否かを把握できないため、排気系部品を保護することができなくなる。従って、圧力センサの計測可能範囲を少なくともそうした制限開始圧を検出可能な範囲にまで広げる必要がある。
しかし、圧力センサの計測可能範囲を広げると、新たに次の不都合が生じる。すなわち、圧力変化に応じた圧力センサの出力値の変化幅には限りがある。そのため、圧力センサの計測可能範囲を広げてしまうと、圧力変化に対する圧力センサの出力値変化が小さくなり、微細な圧力変化を捉えることが難しくなるため、圧力センサの検出値に基づいて算出される粒子堆積量の精度が低下してしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧力センサの計測可能範囲を広げることなく排気系部品を保護することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、排気通路の途中に設けられて排気中の粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタよりも上流の排気圧を計測する圧力センサとを備える内燃機関に適用されて、前記排気圧が排気系部品の耐圧限界に達する前に前記排気圧の増大を制限する制限処理を行う。前記制限処理は、前記圧力センサの計測可能範囲よりも高い圧力であって且つ前記耐圧限界よりも低い値に設定された制限開始圧に前記排気圧が達すると実行される処理であり、制御装置は、前記排気圧を前記フィルタに捕集された粒子の堆積量及び内燃機関の吸入空気量に基づいて推定する処理を実行する。
フィルタよりも上流の排気圧は、吸入空気量の増大に伴って排気流量が増加するほど高くなる。また、同じ吸入空気量であってもフィルタに捕集された粒子の堆積量が多いほど上記排気圧は高くなる。従って、フィルタよりも上流の排気圧は、フィルタに捕集された粒子の堆積量及び吸入空気量に基づいて推定することができる。そこで、同構成では、そうした排気圧をフィルタの粒子堆積量と吸入空気量とに基づいて推定するようにしているため、フィルタよりも上流の排気圧が圧力センサの計測可能範囲より高い圧力になっても、そうした上流の排気圧を把握することが可能になっている。従って、フィルタよりも上流の排気圧が圧力センサの計測可能範囲より高い圧力になっても、フィルタよりも上流の排気圧が耐圧限界に達する前に上記制限処理を実行することが可能になる。
このように同構成によれば、圧力センサの計測可能範囲を広げることなく、フィルタよりも上流の排気圧が上記制限開始圧に達したことを判定することができるため、圧力センサの計測可能範囲を広げることなく排気系部品を保護することができる。
制御装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関の模式図。 フィルタよりも上流の排気圧と吸入空気量とPM堆積量との関係を示すグラフ。 同実施形態において制限処理を実行するための一連の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態の作用を示すタイミングチャート。
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関10は複数の気筒10aを備えており、各気筒10aの吸気ポートには吸気通路13が接続されている。吸気通路13には、吸入空気量を調整するスロットル弁14が設けられている。
各気筒10aの燃焼室には燃料噴射弁11がそれぞれ配置されている。そして、各気筒10aの燃焼室では、吸気通路13を通じて吸入された空気と燃料噴射弁11から噴射された燃料との混合気が火花放電によって点火されることにより燃焼される。燃焼室での混合気の燃焼によって生じた排気は、内燃機関10の排気ポートに接続された排気マニホールド15に排出される。
排気マニホールド15の下流には、三元触媒17が接続されている。この三元触媒17は、排気に含まれる炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を酸化して、水や二酸化炭素を生成する。また、三元触媒17は、排気に含まれている窒素酸化物(NOx)を還元して、窒素を生成する。
三元触媒17の下流には排気管16が接続されている。排気管16の途中には、排気中の粒子状物質(PM)を捕集するフィルタ18が設けられている。
内燃機関10の制御装置200は、中央処理装置(CPU)やメモリ等を備えており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、内燃機関10の各種制御を実施する。
制御装置200には、各種センサの検出信号が入力されている。例えば、内燃機関10の上部に取り付けられた圧力センサ50には、排気管16において三元触媒17よりも下流側であって且つフィルタ18よりも上流側の部分に連通する連通管51が接続されており、圧力センサ50が連通管51内の圧力を計測することによりフィルタ18よりも上流の排気圧EP(絶対圧)が検出される。また、圧力センサ50は、排気圧EPと大気圧との差である差圧ΔPも検出する。この差圧ΔPは、排気管16におけるフィルタ18の上流側の排気圧とフィルタ18の下流側の排気圧との圧力差を示す値として利用される。排気管16において三元触媒17よりも下流側であって且つフィルタ18よりも上流側の部分には排気温センサ52が設けられており、この排気温センサ52は、三元触媒17を通過した排気の温度である排気温度THEを検出する。内燃機関10のクランクシャフト近傍に設けられたクランク角センサ53は、内燃機関10の機関回転速度NEを検出する。内燃機関10の吸気通路の上流に設けられたエアフロメータ54は、内燃機関10の吸入空気量GAを検出する。
なお、本実施形態では、上述した排気マニホールド15、三元触媒17、排気管16、フィルタ18、圧力センサ50、連通管51、排気温センサ52等が排気系部品に相当する。
制御装置200は、燃料噴射弁11の燃料噴射や、スロットル弁14の開度を制御する。また、制御装置200は、フィルタ18に順次堆積していくPMの量であるPM堆積量を機関運転中に算出する。ここで、制御装置200は、上記差圧ΔPに基づいて第1のPM堆積量を算出するとともに、機関運転状態(例えば燃料噴射弁11の燃料噴射量Q及び吸入空気量GA及び機関回転速度NE等)に基づいて第2のPM堆積量を算出しており、第1のPM堆積量及び第2のPM堆積量のうちで量が多い方を最終的なPM堆積量として選択する。そして、この選択されたPM堆積量が予め定めた閾値以上になると、フィルタ18に堆積したPMを燃焼除去して同フィルタ18を再生するために、フィルタ18に流入する排気の温度を高める昇温処理を実行する。
本実施形態では、上記昇温処理として、内燃機関10の一部の気筒10aの空燃比を理論空燃比よりもリッチとするリッチ燃焼気筒とし、残りの気筒10aの空燃比を理論空燃比よりもリーンとするリーン燃焼気筒とするディザ制御を実行する。このディザ制御が実行されると、リッチ燃焼気筒から排出された排気中の未燃燃料成分や不完全燃焼成分と、リーン燃焼気筒から排出された排気中の酸素との反応が三元触媒17によって促進されて、三元触媒17が昇温される。このようにして三元触媒17が昇温されると、三元触媒17を通過する排気の温度が上昇し、この高温化した排気が三元触媒17よりも排気下流側に設けられたフィルタ18に流れ込むことによりフィルタ18は高温化する。そして、高温化したフィルタ18の雰囲気を酸化雰囲気にすることにより、フィルタ18に捕集されたPMは燃焼(酸化)除去される。
また、制御装置200は、フィルタ18の再生中にフィルタ18から減少していくPMの量であるPM除去量を排気温度THEなどに基づいて算出する。そして、制御装置200は、フィルタ18の再生開始時におけるPM堆積量からPM除去量を減算することにより、フィルタ18の再生中においてフィルタ18内に残存しているPMの量であるPM残存量を算出する。そして、PM残存量が予め定めた閾値以下になると、フィルタ18の再生が完了したと判断して、昇温処理を終了する。
ところで、例えば上述したフィルタ18の再生が十分に行えない状態が続くなどにより、フィルタ18のPM堆積量が上記閾値を超えて増加していくと、フィルタ18よりも上流の排気圧EPは、フィルタ18のPM堆積量が上記閾値に達したときの圧力を超えて上昇する。そして、場合によっては、上昇した排気圧EPが上述した排気系部品の耐圧限界に達してしまうおそれがある。
そこで、制御装置200は、フィルタ18よりも上流の排気圧EPが、そうした耐圧限界に達する前に排気圧の増大を制限する制限処理を実行することにより、排気系部品を保護する。本実施形態では、そうした制限処理として、スロットル弁14の開度を減少させて吸入空気量を減量することにより排気圧の増大を抑える処理が実施される。
ここで本実施形態では、排気圧EPが耐圧限界に達する前に制限処理を開始するために、耐圧限界よりも低い値に設定した制限開始圧に排気圧EPが達すると制限処理を実行する。
図2に示すように、本実施形態では、上記の耐圧限界Pmaxが圧力センサ50の計測可能範囲の上限値SRmaxよりも高い圧力になっている。そして、上記の制限開始圧Psは、圧力センサ50の計測可能範囲の上限値SRmaxよりも高い圧力であって且つ上記耐圧限界Pmaxよりも低い値に設定されている。
このように、制限開始圧Psは、圧力センサ50の計測可能範囲の上限値SRmaxよりも高い圧力になっているため、このままでは排気圧EPが制限開始圧Psに達しているか否かを判断することができない。そのため、本実施形態では、圧力センサ50の計測可能範囲よりも高い排気圧EPについては次のように推定するようにしている。
先の図2において、フィルタ18のPM堆積量が多いときの吸入空気量GAと排気の圧力(排気圧EP)との関係を二点鎖線L1で示し、フィルタ18のPM堆積量が少ないときの吸入空気量GAと排気圧EPとの関係を二点鎖線L2で示す。これら二点鎖線L1や二点鎖線L2に示されるように、フィルタ18よりも上流の排気圧EPは、吸入空気量GAの増大に伴って排気流量が増加するほど高くなる。また、同じ吸入空気量GAであってもフィルタ18のPM堆積量が多いほど排気圧EPは高くなる。従って、フィルタ18よりも上流の排気圧EPは、フィルタ18の現在のPM堆積量及び吸入空気量GAに基づいて推定することができる。そこで、本実施形態では、フィルタ18のPM堆積量と吸入空気量GAとに基づいて排気圧EPを推定する。
より詳細には、内燃機関10において実現可能な吸入空気量の最大値を最大吸入空気量GAmaxとしたときに、この最大吸入空気量GAmaxにおいて排気圧EPが制限開始圧Psに達する場合のPM堆積量を基準堆積量とする。そして、この基準堆積量における吸入空気量GAと排気圧EPとの関係が予め求められている(図2に示す実線Lbase)。そして、基準堆積量における吸入空気量GAと排気圧EPとの関係から、現在の吸入空気量GA(例えば図2に示すGAa)に対応する排気圧EPである基準圧EPbaseを算出する。
次に、現在の吸入空気量GAを取得したときに圧力センサ50によって計測された排気圧EP(図2に示すEPa)から基準圧EPbaseを減じて差圧ΔEP(ΔEP=EPa−EPbase)を求める。この差圧ΔEPは、基準堆積量と現在のPM堆積量との差に相関する値であって、排気圧EPに対するPM堆積量の影響度合が反映される。なお、この差圧ΔEPが負の値になる場合、つまり現在の排気圧EPが基準圧EPbaseよりも低い場合には、現在のPM堆積量が基準堆積量よりも少ないため、吸入空気量GAが最大吸入空気量GAmaxに達しても、排気圧EPは制限開始圧Psに達することがない。従って、差圧ΔEPが負の値になる場合には、上記の制限処理を実行しない。
一方、差圧ΔEPが正の値になる場合、つまり現在の排気圧EPが基準圧EPbaseよりも高い場合には、現在のPM堆積量が基準堆積量よりも多いため、吸入空気量GAが最大吸入空気量GAmaxに達する前に、排気圧EPが制限開始圧Psに達する可能性がある。ここで、差圧ΔEPが正の値になる場合には、その値が大きいほど、現在のPM堆積量は基準堆積量よりも多くなっているため、同じ吸入空気量であっても排気圧EPは高くなる。従って、差圧ΔEPが正の値であってその値が大きいほど、排気圧EPが上記制限開始圧Psに達するときの吸入空気量GAは少なくなる。そこで、排気圧EPが上記制限開始圧Psに達するときの吸入空気量GAを制限開始空気量GAsとしたときに、この制限開始空気量GAsを差圧ΔEPに基づいて算出する。より具体的には、差圧ΔEPが正の値であってその値が大きいときほど制限開始空気量GAsは少ない量となるように当該制限開始空気量GAsが算出される。
そして、吸入空気量GAが制限開始空気量GAsに達すると、排気圧EPが制限開始圧Psと同じ圧力になっていると推定されて、上記の制限処理が実行される。
図3に、上記推定処理や制限処理を実行するための一連の処理手順を示す。なお、この処理は、制御装置200によって所定周期毎に実行される。
本処理を開始すると、制御装置200は、現在の吸入空気量GA及び排気圧EPを読み込む(S100)。次に、制御装置200は、読み込んだ吸入空気量GAが判定値A以上であるか否かを判定する(S110)。この判定値Aには、次の値が設定されている。すなわち、吸入空気量が少ない領域では、吸入空気量に応じた排気圧EPの差異や、PM堆積量に応じた排気圧EPの差異が少なく、排気圧EPの推定精度を十分に確保できないおそれがある。そのため、判定値Aには、吸入空気量GAが当該判定値A以上であることに基づき、現在の吸入空気量GAは、排気圧EPの推定精度を確保できる程度に多くなっていることを判定することのできる値が予め設定されている。なお、この判定値Aを過度に大きい値にしてしまうと、上記制限処理を開始しても排気圧の制限が間に合わなくなるおそれがあるため、制限処理の実行による排気圧の制限が間に合うようにその値を設定することが望ましい。
そして、吸入空気量GAが判定値A未満であるときには(S110:NO)、制御装置200は、本処理を一旦終了する。
一方、吸入空気量GAが判定値A以上であるときには(S110:YES)、制御装置200は、読み込んだ現在の吸入空気量GAに基づいて上記基準圧EPbaseを算出し(S120)、読み込んだ現在の排気圧EPが基準圧EPbaseよりも高いか否かを判定する(S130)。そして、読み込んだ現在の排気圧EPが基準圧EPbaseよりも高いときには(S130:YES)、制御装置200は、上記差圧ΔEPを算出して(S140)、その算出した差圧ΔEPに基づいて上記制限開始空気量GAsを算出する(S150)。
次に、制御装置200は、吸入空気量GAが制限開始空気量GAs以上であるか否かを判定する(S170)。そして、吸入空気量GAが制限開始空気量GAs以上であるときには(S170:YES)、制御装置200は、上記の制限処理を実行して(S180)、本処理を一旦終了する。一方、ステップS170にて、吸入空気量GAが制限開始空気量GAs未満であると判定されるときには(S170:NO)、制御装置200は、本処理を一旦終了する。
上記ステップS130において、読み込んだ現在の排気圧EPが基準圧EPbase以下であると判定されるときには(S130:NO)、制御装置200は、ステップS160において上記制限開始空気量GAsを「0」にリセットした後、上記ステップS170以降の処理を実行する。
本実施形態の作用について説明する。
図4に本実施形態の作用を示す。なお、図4には、フィルタ18のPM堆積量が上記の基準堆積量を超えている場合の例を示す。
この図4に示すように、吸入空気量GAが増加していくと、圧力センサ50によって計測される排気の圧力(排気圧EP)の検出値は高くなっていく。そして、検出値が上記の上限値SRmaxに達すると、それ以降は、排気圧EPの実値(破線で図示)が上昇しても検出値は上限値SRmaxに貼り付いた状態になり、圧力センサ50の検出値では排気圧EPが制限開始圧Psに達したことを把握することができなくなる。しかし、本実施形態では、排気圧EPが圧力センサ50の計測可能範囲を超えて高くなっても、吸入空気量GAが上記制限開始空気量GAsに達すると(時刻t1)、排気圧EPは制限開始圧Psと同じ圧力になったと推定されて上記制限処理が実行される。このように排気圧EPが耐圧限界Pmaxに達する前に上記制限処理が実行されることにより、上述した排気系部品は保護される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)上記排気圧EPをフィルタ18のPM堆積量と吸入空気量GAとに基づいて推定するようにしているため、フィルタ18よりも上流の排気圧EPが圧力センサ50の計測可能範囲より高い圧力になっても、そうした上流の排気圧EPを把握することが可能になっている。従って、フィルタ18よりも上流の排気圧EPが圧力センサ50の計測可能範囲より高い圧力になっても、フィルタ18よりも上流の排気圧EPが耐圧限界Pmaxに達する前に上記制限処理を実行することが可能になる。このように圧力センサ50の計測可能範囲を広げることなく、フィルタ18よりも上流の排気圧EPが上記制限開始圧Psに達したことを判定することができるため、圧力センサ50の計測可能範囲を広げることなく排気系部品を保護することができる。
(2)排気圧EPが上記制限開始圧Psに達したことを検出するために圧力センサ50の計測可能範囲を広げてしまうと、圧力変化に対する圧力センサ50の出力値変化が小さくなり、微細な圧力変化を捉えることが難しくなる。そのため、圧力センサ50の検出値に基づいて算出されるPM堆積量の精度が低下してしまう。この点、本実施形態では、圧力センサ50の計測可能範囲を広げることなく、排気圧EPが上記制限開始圧Psに達したことを把握することが可能なため、PM堆積量の算出精度が低下することを抑えることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・三元触媒17やフィルタ18の温度を高める昇温処理としてディザ制御を行うようにしたが、他の昇温処理を行ってもよい。
また、昇温処理として点火時期の遅角処理を行うことにより、燃焼室から排気通路に排出される排気の温度を高め、これにより三元触媒17やフィルタ18の温度を高めるようにしてもよい。
・上述した排気圧EPの推定を行う場合には、推定を行わない場合と比較して圧力の計測可能範囲がより狭い圧力センサ50を使用してもよい。この場合には、圧力変化に対する圧力センサ50の出力値変化が大きくなり、微細な圧力変化を捉えることが容易になるため、圧力センサ50の検出値に基づいて算出されるPM堆積量の算出精度を高めることができる。
・フィルタ18よりも上流の排気圧EPを上記連通管51を介して計測したが、その他の構造で排気圧EPを計測してもよい。例えば、排気管16においてフィルタ18よりも上流の部位に圧力センサ50の検出素子部を直接配置してもよい。
10…内燃機関、10a…気筒、11…燃料噴射弁、13…吸気通路、14…スロットル弁、15…排気マニホールド、16…排気管、17…三元触媒、18…フィルタ、50…圧力センサ、51…連通管、52…排気温センサ、53…クランク角センサ、54…エアフロメータ、200…制御装置。

Claims (1)

  1. 吸気通路に設けられて吸入空気量を検出するエアフロメータと、排気通路の途中に設けられて排気中の粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタよりも上流の排気圧を計測する圧力センサとを備える内燃機関に適用されて、前記排気圧が排気系部品の耐圧限界に達する前に前記排気圧の増大を制限する制限処理を行う制御装置であって、
    前記制限処理は、前記圧力センサの計測可能範囲よりも高い圧力であって且つ前記耐圧限界よりも低い値に設定された制限開始圧に前記排気圧が達すると実行される処理であり、
    前記排気圧が前記制限開始圧に達するときの前記吸入空気量を制限開始空気量とし、前記内燃機関において実現可能な前記吸入空気量の最大値を最大吸入空気量とし、前記最大吸入空気量において前記排気圧が前記制限開始圧に達する場合の、前記フィルタに堆積した粒子の堆積量を基準堆積量としたとき、
    前記フィルタに堆積した粒子の堆積量が前記基準堆積量であるときの、前記吸入空気量と前記排気圧との関係を予め記憶しており、
    前記関係に基づいて、前記エアフロメータが検出した前記吸入空気量に対応する前記排気圧である基準圧を推定し、
    前記基準圧と、前記エアフロメータが前記吸入空気量を検出したときに前記圧力センサが計測した前記排気圧との差に基づいて前記制限開始空気量を推定し、
    前記エアフロメータが検出した前記吸入空気量が前記制限開始空気量に達すると前記排気圧が前記制限開始圧になっていると推定する処理を実行する
    内燃機関の制御装置。
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