JP6926483B2 - 吐水装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、吐水装置に関する。
従来、吐水口の外周部側の流速を中心部側の流速よりも速くすることで、吐水形状を長距離にわたって維持可能な吐水装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の吐水装置は、水を吐出する吐水口と、水を吐水口へ導く通水路との間に、遮蔽部材によって上下に仕切られた整流空間を有する。通水路から整流空間に流入した水は、遮蔽部材に衝突した後、遮蔽部材の外周部に設けられた通水孔から整流空間の下側に流出する。
遮蔽部材の通水孔から流出した水は、そのまま吐水口へ向かう流れと、表面張力等によって遮蔽部材の中心側へ移動した後で吐水口へ向かう流れに分かれる。この経路差により、遮蔽部材の通水孔から吐水口へ向かう水の流速と比較して、遮蔽部材の中心部から吐水口へ向かう水の流速が遅くなる。このように、吐水口の外周部側の流速を中心部側の流速よりも速くすることで、吐水口から吐出された水の外周側における流速が空気抵抗によって低下して吐水形状が崩れるまでの距離を長くすることができる。したがって、吐水口から長距離にわたって吐水形状を美しく保つことが可能となる。
特開2014−206018号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遮蔽部材への衝突によって生じる圧力損失により、吐水口から吐出される水の流量が低下してしまう。吐出流量の低下は、使用感の低下につながる可能性があるため、可及的に抑えることが望ましい。
開示の実施形態は、吐水形状が長距離にわたって維持可能であるとともに整流吐水における吐出流量の低下を抑えることができる吐水装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る吐水装置は、水を吐出する吐水口と、前記吐水口の上流側に設けられ、水の流れを整える整流部と、前記整流部に水を流入させる流入口とを備え、前記整流部は、前記流入口と前記吐水口とに連通する整流室と、前記整流室に配置され、前記流入口から前記整流室に流入する水の流れを遮る遮蔽部材を備え、前記遮蔽部材は、前記流入口と対向する対向面と、前記流れの方向に沿って前記流入口を前記対向面に投影した投影領域に少なくとも一部が設けられ、前記対向面から突出する突起部と、前記突起部よりも前記対向面の外周側に設けられ、前記遮蔽部材を貫通する複数の通水孔とを備える。
遮蔽部材の流入口と対向する対向面に突起部が設けられる。突起部は、流入口を水の流れ方向に沿って対向面に投影した投影領域に少なくとも一部が設けられる。このため、流入口から整流部の整流室に流入した水の少なくとも一部は、遮蔽部材の対向面に衝突する前に、突起部に当たることとなる。これにより、対向面への水の衝突が緩和される。また、流入口からの水の少なくとも一部が突起部に当たることで、水の流れが周囲の通水孔に向かうようになり、通水孔に対して水がスムーズに流れ込むようになる。このように、対向面に突起部を設けることで、対向面への衝突によって生じる圧力損失を低減させることができる。したがって、整流吐水における吐出流量の低下を抑えることができる。
また、前記突起部は、前記対向面の中央に設けられ、前記複数の通水孔は、前記突起部を中心とする円周状に並べて設けられる。
これにより、流入口から整流室に流入した水を複数の通水孔に対して均等に誘導することができる。したがって、水の圧力損失をさらに低減させることができる。
また、前記突起部は、基端側から先端側に向けて漸次縮径する。
これにより、たとえば、突起部の径を基端から先端にかけて一定とした場合と比較して、複数の通水孔に水を効率よく誘導することができる。したがって、水の圧力損失をさらに低減させることができる。
また、前記突起部は、先端に平坦面を有する。
これにより、流入口から整流室に流入した水は、突起部の平坦面に衝突した後で、複数の通水孔に誘導されることとなる。したがって、整流効果の過度な低下を防止しつつ、吐水口から吐出される水の流量の低下を抑えることができる。
実施形態の一態様によれば、吐水形状が長距離にわたって維持可能であるとともに整流吐水における吐出流量の低下を抑えることができる吐水装置を提供することができる。
図1Aは、従来の吐水装置の概略構成図である。 図1Bは、実施形態に係る吐水装置の概略構成図である。 図2は、実施形態に係る吐水装置の外観斜視図である。 図3は、シャワーヘッドの側断面図である。 図4は、図3に示す吐水口、整流部、流入口および通水路の拡大図である。 図5は、遮蔽部材の平面図である。 図6は、突起部の側断面図である。 図7は、整流部における水の流れを示す図である。 図8は、変形例に係る吐水装置の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する吐水装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係る吐水装置の概略構成について図1Aおよび図1Bを参照して説明する。図1Aは、従来の吐水装置の概略構成図であり、図1Bは、実施形態に係る吐水装置の概略構成図である。なお、本明細書において、「水」とは、常温水、湯および湯水混合水を含むものとする。
図1Aに示すように、従来の吐水装置1Xは、水を吐出する吐水口10Xと、吐水口10Xの上流側に設けられ、水の流れを整える整流部20Xと、整流部20Xに水を流入させる流入口30Xとを備える。
整流部20Xは、流入口30Xと吐水口10Xとに連通する整流室21Xを有する。整流室21Xには、流入口30Xから整流室21Xに流入する水の流れを遮る遮蔽部材50Xが設けられる。また、整流室21Xには、遮蔽部材50Xよりも下流側に複数の整流網55Xが設けられる。
遮蔽部材50Xは、流入口30Xと対向する対向面51Xと、対向面51Xの外周部に設けられ、遮蔽部材50Xを貫通する複数の通水孔53Xとを備える。
流入口30Xから整流部20Xの整流室21Xに流入した水は、遮蔽部材50Xに衝突した後、遮蔽部材50Xの外周部に設けられた複数の通水孔53Xに流入する。
通水孔53Xから流出した水は、複数の整流網55Xと衝突することで、そのまま吐水口10Xへ向かう流れC1と、遮蔽部材50Xの中心側へ移動した後で吐水口10Xへ向かう流れC2に分かれる。流れC1および流れC2は、複数の整流網55Xを通過することによって、水の速度ベクトルが進行方向に揃うことになり、最終的に吐水口10Xから、均一な一本の水流となって吐水される。
流れC2と、流れC1とを比較すると、通水孔53Xから流出し、そのまま直進する流れC1のほうが、流速が速くなる。すなわち、吐水口10Xへ到達した時点において、吐出される水の初速は外周側の方が中心側に比べて速くなる。
吐水口10Xから吐出された水は、外周側において空気との摩擦抵抗を受ける。これに対して、中心側の流速は空気との摩擦抵抗の影響は極めて小さい。従って、中心付近では重力加速度とほぼ等しい加速度が働くのに対して、外側では重力加速度に加えて逆方向の摩擦抵抗が生じることになる。つまり、外側と比較して中心付近ではより大きな加速度が働くことになる。この加速度の差によって、吐水口10X付近においては外周側の流速が中心付近の流速より速い状態であった流速分布は、吐水口10Xから離れるに従い均一になり、最終的に外周側の流速が中心付近の流速より遅い状態に至る。
外周側の流速が中心側の流速よりも大幅に遅くなり吐水形状が崩れ始めるまでの距離は、吐水口10Xにおける初速が吐水口10Xの外周側と中心側とで均一である場合と比較して非常に長い距離である。したがって、吐水装置1Xによれば、吐水口10Xから長距離にわたって吐水形状を美しく保つことが可能となる。
しかしながら、従来の吐水装置1Xでは、遮蔽部材50Xへの衝突によって生じる圧力損失により、吐水口10Xから吐出される水の流量が低下するという問題がある。吐出流量の低下は、使用感の低下につながる可能性があるため、可及的に抑えることが望ましい。
そこで、図1Bに示すように、実施形態に係る吐水装置1では、遮蔽部材50の対向面51に、対向面51に対して垂直に流入口30側へ向けて対向面51から突出する突起部52を設けることとした。
この突起部52は、水の流れ方向に沿って流入口30を対向面51に投影した投影領域Pに少なくとも一部が設けられる。すなわち、突起部52は、流入口30から整流部20の整流室21に流入する水の少なくとも一部と当たる位置に設けられる。なお、図1Bでは、突起部52の全てが投影領域Pに設けられる場合の例を示している。
このように、実施形態に係る吐水装置1では、投影領域Pに突起部52の少なくとも一部が設けられるため、流入口30から整流部20の整流室21に流入した水の少なくとも一部は、遮蔽部材50の対向面51に衝突する前に、突起部52に当たることとなる。これにより、流入口30から流入した水の対向面51への衝突が緩和される。また、流入口30からの水の少なくとも一部が突起部52に当たることで、水の流れが周囲の通水孔53に向かうようになり、通水孔53に対して水がスムーズに流れ込むようになる。これらの作用により、従来の吐水装置1Xと比較して、対向面51への衝突によって生じる圧力損失を低減させることができる。したがって、吐水口10から吐出される水の流量の低下を抑えることができる。
このように、実施形態に係る吐水装置1によれば、整流吐水における吐出流量の低下を抑えることができる。
次に、上述した吐水装置1の具体的構成の一例について図2および図3を参照して説明する。図2は、実施形態に係る吐水装置1の外観斜視図である。また、図3は、シャワーヘッドの側断面図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図2に示すように、実施形態に係る吐水装置1は、オーバーヘッドシャワータイプの吐水装置であり、円板状のシャワーヘッド2と、シャワーヘッド2を支持するアーム3とを備える。アーム3は、たとえば浴室の壁面に取り付けられる。また、アーム3の内部には、図示しない水源(給水源および給湯源を含む)から供給される水をシャワーヘッド2へ導く第1導水路3aが設けられる。
シャワーヘッド2は、複数の散水ノズル2bが設けられた散水板2aを備える。また、シャワーヘッド2は、上述した吐水口10を散水板2aの中央に備える。シャワー吐水を行う場合には、複数の散水ノズル2bから水が吐出され、整流吐水を行う場合には、吐水口10から水が吐出される。
なお、ここでは図示を省略するが、吐水装置1は、シャワー吐水と整流吐水とを切り替えるボタンや温度調節用のツマミなどの操作部を備える。また、吐水装置1は、シャワーヘッド2以外のシャワーヘッド、たとえばハンドシャワー用のシャワーヘッドを備えていてもよい。
図3に示すように、シャワーヘッド2は、吐水口10の上流側に設けられ、水の流れを整える整流部20と、整流部20に水を流入させる流入口30と、第2導水路2dを流れる水を流入口30へ導く通水路60とを備える。
吐水口10、整流部20、流入口30および通水路60は、シャワーヘッド2の中心軸である軸線O上に並べて配置される。また、吐水口10および流入口30は、軸線Oと直交する向きに開口し、通水路60は、軸線Oに沿って延在する。流入口30の径は、通水路60の径よりも大きく、吐水口10の径よりも小さい。
シャワーヘッド2は、アーム3(図2参照)に接続される継手部2cを備える。継手部2cの内部には、アーム3の第1導水路3aに連通する第2導水路2dが形成される。第2導水路2dを流れる水は、第2導水路2dを介して通水路60に流入する。
図4は、図3に示した吐水口10、整流部20、流入口30および通水路60の拡大図である。また、図5は、遮蔽部材50の平面図であり、図6は、突起部52の側断面図である。
整流部20は、上流側の第1部材20aと、下流側の第2部材20bとを備える。第1部材20aは、通水路60の下流側端部において通水路60と一体的に形成される。第1部材20aは、通水路60の内径よりも大きい内径を有する。第2部材20bは、円筒状の部材であり、第1部材20aにはめ込まれることにより、整流室21を形成する。なお、吐水口10は、第2部材20bの下流側端部に形成され、流入口30は、第1部材20aの上流側端部に形成される。
整流室21には、流入口30から整流室21に流入する水の流れを遮る遮蔽部材50が設けられる。この遮蔽部材50により、整流室21は、上流側の第1空間21aと下流側の第2空間21bとに仕切られる。下流側の第2空間21bには、複数の整流網55が設けられる。
図4および図5に示すように、遮蔽部材50は、平面視円形状の部材であり、流入口30と対向する対向面51と、対向面51から流入口30側に向けて突出する突起部52と、突起部52よりも対向面51の外周側に設けられる複数の通水孔53とを備える。
対向面51は、軸線Oと直交する向きに設けられる。言い換えれば、対向面51は、流入口30と平行に設けられる。
突起部52は、水の流れ方向(すなわち軸線Oと平行な方向)に沿って流入口30を対向面51に投影した投影領域Pに設けられ、対向面51に対して垂直にすなわち軸線Oに沿って延在する。
また、図5および図6に示すように、突起部52は、円錐台形状を有する。すなわち、突起部52は、基端側(対向面51側)から先端側(流入口30側)に向けて漸次縮径し、かつ、先端に平坦面52aを有する。なお、平坦面52aの径は、流入口30の径よりも小さい。また、突起部52の周面52bと平坦面52aとの間にはR部52cが設けられる。
複数の通水孔53は、対向面51の外周部において円周状に並べて配置される複数の第1通水孔53aと、第1通水孔53aよりも対向面51の内周側において円周状に並べて配置される複数の第2通水孔53bとを備える。
次に、整流部20における水の流れについて図7を参照して説明する。図7は、整流部20における水の流れを示す図である。
図7に示すように、通水路60を流れる水は、流入口30から整流部20の第1空間21aに流入した後、第1空間21a内に一旦滞留し、第1空間21a内に水圧が篭るような状態となる。そして、第1空間21aに滞留した水は、上流側から供給される水に押し出されて、遮蔽部材50に設けられた複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bから第2空間21bへ移動する。
複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bから流出した水は、そのまま吐水口10へ向かう流れC1,C3と、遮蔽部材50の中心側へ移動した後で吐水口10へ向かう流れC2に分かれる。これらの流れC1〜C3は、第2空間21bに配置された複数の整流網55を通過して吐水口10へ至る。このように、複数の整流網55を通過することで、水の速度ベクトルが進行方向に揃うことになり、最終的に吐水口10から水は一本の水流となって吐水される。
中心側の流れC2と、外周側の流れC1とを比較すると、通水孔53から流出し、そのまま直進する流れC1のほうが、流速が速くなる。すなわち、吐水口10へ到達した時点において、吐出される水の初速は外周側の方が中心側に比べて速くなる。
吐水口10から吐出された水は、外周側において空気との摩擦抵抗を受ける。これに対して、中心側の流速は空気との摩擦抵抗の影響は極めて小さい。従って、中心付近では重力加速度とほぼ等しい加速度が働くのに対して、外側では重力加速度に加えて逆方向の摩擦抵抗が生じることになる。つまり、外側と比較して中心付近ではより大きな加速度が働くことになる。この加速度の差によって、吐水口10付近においては外周側の流速が中心付近の流速より速い状態であった流速分布は、吐水口10から離れるに従い均一に変化していく。
外周側の流速が中心側の流速よりも大幅に遅くなり吐水形状が崩れ始めるまでの距離は、吐水口10における初速が吐水口10の外周側と中心側とで均一である場合と比較して非常に長い距離である。したがって、吐水装置1によれば、吐水口10から長距離にわたって吐水形状を美しく保つことが可能となる。
ここで、上述したように、実施形態に係る吐水装置1では、流入口30から第1空間21aに流入する水の少なくとも一部と当たる位置に突起部52が設けられる。このため、流入口30から第1空間21aに流入した水は、突起部52に当たって略円錐状に広がることで、突起部52の周囲に設けられた複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bに誘導される。
このように、遮蔽部材50に突起部52を設けることにより、流入口30から流入した水の対向面51への衝突が緩和されるとともに、通水孔53に対して水がスムーズに流れ込むようになる。このため、従来の吐水装置1X(図1A参照)と比較して、対向面51への衝突によって生じる圧力損失を低減させることができる。したがって、吐水口10から吐出される水の流量の低下を抑えることができる。
また、実施形態に係る吐水装置1において、突起部52は、対向面51の中央すなわち軸線Oと交わる位置に設けられ、複数の通水孔53は、突起部52を中心とする円周状に並べて配置される。これにより、流入口30から第1空間21aに流入した水を複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bに均等に誘導することができる。
さらに、実施形態に係る突起部52は、基端側から先端側に向けて漸次縮径する形状を有するため、たとえば、突起部52の径を基端から先端にかけて一定とした場合と比較して、複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bに水を効率よく誘導することができる。したがって、水の圧力損失をさらに低減させることができる。
さらに、実施形態に係る突起部52は、先端に平坦面52aを有するため、流入口30から第1空間21aに流入した水は、突起部52の平坦面52aに衝突した後で、複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bに誘導されることとなる。これにより、圧力損失を低下させることに伴う整流効果の過度な低下を防止しつつ、吐水口10から吐出される水の流量の低下を抑えることができる。
次に、実施形態に係る吐水装置1の変形例について図8を参照して説明する。図8は、変形例に係る吐水装置の概略構成図である。
上述した実施形態では、吐水口10、整流部20、流入口30および通水路60が同一軸線上に配置される場合の例について説明したが、図8に示す吐水装置1Aのように、流入口30および通水路60が、吐水口10および整流部20の軸線上からずれた位置に配置されてもよい。
また、図8に示すように、突起部52は、投影領域Pに少なくとも一部が設けられていればよく、必ずしも投影領域P内に突起部52の全てが設けられることを要しない。
また、流れC1および流れC2(図7参照)の流速差が大きくなり過ぎると、気泡が発生して却って吐水形状が乱れるおそれがある。そこで、上述した実施形態に係る吐水装置1では、複数の第1通水孔53aの内周側に複数の第2通水孔53bを設けて、水流を吐水口10全体に分配することで、流れC1と流れC2の流速差を小さく抑えることとした。しかし、これに限らず、図8に示すように、遮蔽部材50は、複数の第1通水孔53aおよび第2通水孔53bのうち、複数の第1通水孔53aのみを備える構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、シャワーヘッド2がアーム3を介して浴室の壁面に取り付けられるタイプのものに本願の開示する吐水装置を適用した場合の例について説明した。しかしながら、本願の開示する吐水装置は、浴室の壁面に取り付けられるタイプのものに限らず、シャワーヘッド2が浴室の天井に取り付けられるタイプのものや、シャワーバータイプのものや、ハンドシャワータイプのものであってもよい。また、本願の開示する吐水装置は、浴室以外の場所(たとえば、洗面所やキッチンなど)に設置される水栓装置に対して適用されてもよい。
上述してきたように、実施形態に係る吐水装置1は、吐水口10と、整流部20と、流入口30とを備える。吐水口10は、水を吐出する。整流部20は、吐水口10の上流側に設けられ、水の流れを整える。流入口30は、整流部20に水を流入させる。また、整流部20は、整流室21と、遮蔽部材50とを備える。整流室21は、流入口30と吐水口10とに連通する。遮蔽部材50は、整流室21に配置され、流入口30から整流室21に流入する水の流れを遮る。また、遮蔽部材50は、対向面51と、突起部52と、複数の通水孔53とを備える。対向面51は、流入口30と対向する。突起部52は、水の流れ方向に沿って流入口30を対向面51に投影した投影領域Pに少なくとも一部が設けられ、対向面51から突出する。複数の通水孔53は、突起部52よりも対向面51の外周側に設けられ、遮蔽部材50を貫通する。
したがって、実施形態に係る吐水装置1によれば、吐水形状が長距離にわたって維持可能であるとともに整流吐水における吐出流量の低下を抑えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 吐水装置
2 シャワーヘッド
3 アーム
10 吐水口
20 整流部
21 整流室
30 流入口
50 遮蔽部材
51 対向面
52 突起部
53 通水孔
55 整流網
60 通水路

Claims (3)

  1. 水を吐出する吐水口と、
    前記吐水口の上流側に設けられ、水の流れを整える整流部と、
    前記整流部に水を流入させる流入口と
    を備え、
    前記整流部は、
    前記流入口と前記吐水口とに連通する整流室と、
    前記整流室に配置され、前記流入口から前記整流室に流入する水の流れを遮る遮蔽部材と
    を備え、
    前記遮蔽部材は、
    前記流入口と対向する対向面と、
    前記流れの方向に沿って前記流入口を前記対向面に投影した投影領域に少なくとも一部が設けられ、前記対向面から突出する突起部と、
    前記突起部よりも前記対向面の外周側に設けられ、前記遮蔽部材を貫通する複数の通水孔と
    を備え、
    前記複数の通水孔は、
    前記投影領域の外側に配置される第1通水孔と、
    前記投影領域の内側に配置され、前記第1通水孔よりも径が小さい第2通水孔と
    を含み、
    前記突起部の高さは、前記突起部および前記第2通水孔間の距離よりも大きいこと
    を特徴とする吐水装置。
  2. 前記突起部は、
    前記対向面の中央に設けられ、
    前記複数の通水孔は、
    前記突起部を中心とする円周状に並べて設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 散水板を有するシャワーヘッド
    を備え、
    前記吐水口は、前記散水板の中央に設けられ、
    前記複数の通水孔を通過した水は、一本の水流となって前記吐水口から吐水される、請求項1または2に記載の吐水装置。
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