JP6406615B2 - シャワー装置 - Google Patents

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本発明は、長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板ユニットおよび該散水板ユニットに給水する給水ユニットを備え、構造物に固定されるシャワー装置に関する。
従来、長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板ユニットを備えたシャワーヘッドがある(例えば、特許文献1参照。)。
意匠登録第1482729号公報
このような長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板を備えたシャワーヘッドの給水構造として、一般的には、散水板の中央部にある継手部と上流配管が接続される。
そして、散水板の継手部から、同心円状に散水板内に水が拡がっていく。
しかしながら、このような長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板を備えたシャワーヘッドにおいて、同心円状に散水板内に水を拡げると、散水板が方向性を有しているため、散水板に設けられた散水孔から噴出される水量が長手方向と短手方向で不均一になってしまっており、更なる改良の余地があった。
そこで、本発明は、前述した従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、散水孔から散水される湯水の量が散水板の長手方向と短手方向とで不均一になることを抑制することができるシャワー装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板ユニットおよび該散水板ユニットに給水する給水ユニットを備え、構造物に固定されるシャワー装置であって、前記散水板ユニットが、多数の散水孔を有する散水板と、該散水板を取り囲む壁と、前記散水板と対向し前記散水板および前記壁と溜水空間を形成する蓋と、前記給水ユニットから供給される水を前記溜水空間に供給する絞り部材とを有し、該絞り部材が、前記短手方向と交差する方向かつ前記壁に向かう方向に開口された複数の絞り孔を有し、前記絞り部材の前記長手方向と直交する方向が、閉塞されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本発明のシャワー装置は、散水板ユニットの平面形状が、長手方向と短手方向とを有していることにより、使用者と同様に方向によって長さが異なる散水板ユニットの平面形状が定められているため、散水板ユニットの放水領域のうち使用者に散水されない領域が削減され、前後方向と左右方向との幅が異なる使用者に対して効率よく散水することができるばかりでなく、以下の特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明のシャワー装置は、絞り部材が、短手方向と交差する方向に開口された複数の絞り孔を有し、絞り部材の長手方向と直交する方向が、閉塞されていることにより、散水板の周端部のうち最も絞り部材から近い短手方向の周端部に向けて複数の絞り孔のいずれもが開口されないため、絞り部材から噴出された水が散水板の周端部側にある壁への衝突することによって生じる溜水空間内の水圧上昇が最も起こりやすい散水板の短手方向の周端部において、溜水空間内の水圧上昇が抑制される。
したがって、絞り部材の長手方向と直交する方向(すなわち、散水板の周端部のうち最も絞り部材から近い短手方向の壁)に向けて複数の絞り孔のいずれかが開口している場合に比べて、散水板の周端部における溜水空間内における水圧の偏りが抑制され、散水孔から散水される湯水の量が散水板の長手方向と短手方向とで不均一になることを抑制することができる。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたシャワー装置の構成に加えて、前記絞り部材が、前記散水板の前記短手方向の中央に設けられ、前記複数の絞り孔が、前記短手方向と直交する方向に開口された第一絞り孔を有していることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明のシャワー装置は、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、複数の絞り孔が、短手方向と直交する方向に開口された第一絞り孔を有していることにより、散水板の周端部のうち最も複数の絞り孔から遠い長手方向の周端部に向けて第一絞り孔が開口され、絞り孔から噴出される湯水が絞り部材から最も遠い散水板の長手方向の端部に効率よく供給されるため、絞り部材から距離の遠い散水板の長手方向における散水孔から散水される湯水の量を増やすことができる。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたシャワー装置の構成に加えて、前記散水板の外形が、前記散水板の中心線に対して線対称であり、前記複数の絞り孔が、前記中心線に対して線対称に設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明のシャワー装置は、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、複数の絞り孔が、中心線に対して線対称に設けられていることにより、溜水空間内の水圧分布が中心線に対して線対称になるため、散水孔から散水される湯水の量が場所によって不均一になることを更に抑制することができる。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたシャワー装置に加えて、前記複数の絞り孔が、同一円周上に設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明のシャワー装置は、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、複数の絞り孔が、同一円周上に設けられていることにより、絞り部材から噴出される湯水の量が不均一になることが抑制されるため、溜水空間への湯水の供給が場所によって不均一になることを抑制することができる。
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載されたシャワー装置に加えて、前記複数の絞り孔が、前記同一円周上に等間隔に設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明のシャワー装置は、請求項4に係る発明が奏する効果に加えて、複数の絞り孔が、同一円周上に等間隔に設けられていることにより、絞り部材から噴出される湯水の量が不均一になることがより抑制されるため、溜水空間への湯水の供給が場所によって不均一になることをより抑制することができる。
本発明により、散水孔から散水される湯水の量が散水板の長手方向と短手方向とで不均一になることを抑制することができる。
本発明の実施形態のシャワー装置を備える浴室空間の側面図。 本発明の実施形態のシャワー装置の斜視外観図。 図2の側面断面図。 絞り部材の側面図(a)および斜視概観図(b)。 吐水部材の斜視外観図(a)および側面断面図(b)。 散水板ユニットにおける絞り部材の向きを示す図。 図3の要部拡大図。
以下に、本発明の実施形態であるシャワー装置について、図1乃至図7に基づいて説明する。
<1. 浴室空間の概要>
図1は本発明の実施形態のシャワー装置100を備える浴室空間の側面図である。
シャワー装置100は、後述する固定構造により浴室空間を形成する天井壁面(構造物)Wに固定されている。
そして、シャワー装置100には、配管Tの一端が接続されており、配管Tの他端は温調・流調部Cに接続されている。
温調・流調部Cには冷水CWと湯HWとが流入しており、冷水CWと湯HWとが混合されることにより、湯水混合水(水)MWが生成される。
すなわち、温調・流調部Cは、この湯水混合水MWの温度および流量を使用者が調整する機構である。
そして、この温調・流調部Cで生成された湯水混合水MWが、配管Tを経由してシャワー装置100に供給される。
<2. シャワー装置の概要>
図2は本発明の実施形態のシャワー装置100の斜視外観図である。
シャワー装置100は、水を放射する散水板ユニット110と、この散水板ユニット110に給水する給水ユニット120と、シャワー装置100を天井壁面Wに固定するための天井固定ユニット130とを備えている。
まず、シャワー装置100の天井壁面Wへの固定構造について説明する。
散水板ユニット110および散水板ユニット110と接続された給水ユニット120を、浴室空間内から天井壁面Wに設けられた開口に挿入する。
そして、散水板ユニット110の天井壁面W側に設けられた環状の天井固定パッキン111を天井壁面Wに当接させつつ、天井壁面Wの裏側から天井固定ユニット130の天井壁面W側に形成された円環状の座面131を天井壁面Wと当接させた状態で給水ユニット120に固定する。
これにより、天井壁面Wを天井固定パッキン111と天井固定ユニット130の座面131で挟持することになり、シャワー装置100が天井壁面Wに固定される。
<2.1. 散水板ユニットの構造>
次に、本発明の主要部分である散水板ユニット110の構造について、図2および図3を用いて説明する。
まず、図2に示すように、散水板ユニット110の外観の板厚方向から見た平面形状は、長方形形状である。
すなわち、散水板ユニット110の平面形状が、長辺(長手)と短辺(短手)とを有している。
そして、長手方向と短手方向とは、直交している。
そして、図3は、図2における短手方向の中心における断面図である。
図3に示すように、散水板ユニット110は、多数の散水孔112aを有する散水板112と、この散水板112と一体に形成されると共に散水板112の外周を取り囲む壁112bと、散水板112と対向し散水板112および壁112bと溜水空間Vを形成する蓋113と、から外観が形成されている。
さらに、前述の円環状の天井固定パッキン111が蓋113に載置されている。
また、一端を給水ユニット120と接続する筒状の継手114が、散水板ユニット110の中央部に設けられている(図2参照)。
そして、この継手114の他端には絞り部材116が内挿されている。
そして、この絞り部材116には、吐水部材115が内挿されており、給水ユニット120から供給された湯水混合水MWは、継手114および吐水部材115を介して絞り部材116から溜水空間Vに供給される。
また、散水板ユニット110は、溜水空間V内に多数の散水ノズル117aを有する平板状の散水パッキン117を備えている。
そして、この散水ノズル117aが散水板112に設けられた散水孔112aに挿入されており、これによって散水パッキン117の位置が固定される。
また、散水板112の外形は、散水板112の中心に対して点対称な長方形である。
すなわち、散水板112の外形は、散水板112の中心を通る中心線A−AおよびB−Bに対して線対称である。
また、継手114、吐水部材115および絞り部材116の中心は、散水板112の中心と一致する。
すなわち、継手114、吐水部材115および絞り部材116は、散水板112の短手方向の中央および散水板112の長手方向の中央に設けられている。
<2.2. 絞り部材の構造>
次に、絞り部材116の構造について、図4を用いて説明する。
図4(a)は絞り部材116の側面図であり、図4(b)は絞り部材116の斜視外観図である。
絞り部材116は、継手114に挿入される略筒状の絞り部材筒部116aと、この絞り部材筒部116aの先端に形成された平板環状の絞り部材鍔部116bと、から形成されている。
そして、絞り部材116には、水平方向に吐水する水平吐水部Hが複数形成されている。
水平吐水部Hは、絞り部材鍔部116bの内面から外面に向けて貫通している絞り孔116cと、絞り部材鍔部116bの平坦面上の鉛直上方側に設けられた溝116dと、溝116dを鉛直方向に貫通する方向に開口された絞り部材空気混入孔116eと、を有している。
さらに、溝116dは、絞り部材鍔部116bの端部まで伸びており、深さは絞り孔116cの直径よりも大きく、幅は絞り孔116cの直径の三倍より大きい。
また、1本の溝116dは、3つの絞り孔116cと連通している。
なお、以下「水平吐水部Hの吐水方向」とは、1つの水平吐水部H内にある3つの絞り孔116cのうち、中央の絞り孔116cの吐水方向を指す。
<2.3. 吐水部材の構造>
次に、吐水部材115の構造について、図5を用いて説明する。
図5(a)は吐水部材115の斜視外観図であり、図5(b)は吐水部材115の側面断面図である。
吐水部材115は、略筒状の吐水部材継手部115aと、吐水部材継手部115aの先端に形成された円板状の吐水部材鍔部115bと、から形成される。
そして、吐水部材継手部115aの吐水部材鍔部115b側には、吐水部材鍔部115bの鍔が伸びる方向に開口された開口形状が円形である噴出孔115cが複数形成されている。
なお、本実施形態において、噴出孔115cの数は8個であるが、この数に限定されるものではない。
また、吐水部材鍔部115bには、鉛直方向に開口された空気混入孔115dが複数形成されている。
なお、本実施形態において、空気混入孔115dの数は2個であるが、この数に限定されるものではない。
<2.4.絞り部材の取り付け向き>
次いで絞り部材116の取り付け向きについて、散水板ユニット110における絞り部材116の向きを示す図である図6を用いて説明する。
図6に示すように、絞り部材116は円Aの円周上に水平吐水部Hを6個有しており、この水平吐水部Hを時計回りに第一の水平吐水部H1、第二の水平吐水部H2、第三の水平吐水部H3、第四の水平吐水部H4、第五の水平吐水部H5、第六の水平吐水部H6とする。
そして、絞り部材116に形成された複数の絞り孔116cは、円Aと同心円の円周上に形成されている。
6つの水平吐水部H1乃至H6の吐水方向はいずれも、散水板ユニット110の短手方向と交差する方向かつ壁112bに向かう方向となっている。
すなわち、絞り部材116に形成された複数の絞り孔116cの開口方向は、いずれも短手方向と交差する方向かつ壁112bに向かう方向となっている。
また、換言すると、水平吐水部Hの吐水方向は、いずれも散水板ユニット110の長手方向と直交する方向ではない。
すなわち、絞り部材116において、散水板ユニット110の長手方向と直交する方向は閉塞されている。
また、6つの水平吐水部Hのうち、第一の水平吐水部H1の吐水方向が散水板ユニット110の短手方向と直交している。
すなわち、第一の水平吐水部H1の吐水方向は、散水板ユニット110の長手方向と平行である。
換言すると、絞り部材116の複数の絞り孔116cは、散水板ユニット110の短手方向と直交する方向に開口された第一絞り孔(第一の水平吐水部H1のうち、中央の絞り孔116c)を有している。
そして、第二の水平吐水部H2乃至第六の水平吐水部H6の吐水方向は、第一の水平吐水部H1の吐水方向から60度ずつ等間隔である。
換言すると、絞り部材116の複数の絞り孔116cは、前述した同心円A上に等間隔に設けられている。
また、6つの水平吐水部Hは、絞り部材116の中心線Lに対して線対称に設けられている。
換言すると、絞り部材116の複数の絞り孔116cは、中心線Lに対して線対称に設けられている。
<3. 本実施形態の動作>
続いて、本実施形態のシャワー装置100の動作について、図1、図2、図3、図6および図3の要部拡大図である図7を用いて説明する。
まず、使用者が温調・流調部Cを操作することによって、温調・流調部Cに流入した冷水CWと湯HWとが混合され、湯水混合水MWが配管Tに供給される(図1参照)。
そして、配管Tに接続された給水ユニット120(図2参照)を介してシャワー装置100に湯水混合水MWが供給される。
給水ユニット120に供給された湯水混合水MWは、継手114を介して散水板ユニット110に流入する。
そして、散水板ユニット110に流入した湯水混合水MWは、まず吐水部材115に流入する(図7参照)。
吐水部材115に流入した湯水混合水MWは、噴出孔115cから水平方向に噴出される。
噴出孔115cから噴出した湯水混合水MWは、吐水部材115と絞り部材116とから形成される空間V2に充満される。
そして、この空間V2に充満された湯水混合水MWが、絞り部材116の絞り孔116cによって絞り部材116の外周側に噴出される。
このとき、絞り部材116の絞り孔116cの内径が、吐水部材115の噴出孔115cの内径より小さいため、絞り部材116の絞り孔116cから噴出される湯水混合水MWの噴出流速は、吐水部材115の噴出孔115cから噴出される湯水混合水MWの噴出流速より早くなる。
絞り部材116の絞り孔116cから噴出される湯水混合水MWの噴出流速が早くなると、ベルヌーイの定理より絞り孔116より下流側にある絞り部材空気混入孔116e近傍の圧力が低くなり、空気混入孔115dを介して外気がシャワー装置100内に取り込まれる。
したがって、絞り孔116cから噴出される湯水混合水MWは、絞り部材空気混入孔116eから空気を取り込んだ、気泡混入水となる。
このように、シャワー装置100から吐水される湯水混合水MWが、空気の混入された気泡混入水となることで、大粒の雨を浴びているような量感のある心地良い浴び心地のシャワー吐水ができることに加え、空気混入孔115dおよび絞り部材空気混入孔116eがない構成に比べて、使用する水の量を削減することができる。
絞り部材空気混入孔116eによって空気が混入された湯水混合水MWは、溜水空間Vへと吐水される。
このとき、溜水空間Vの長手方向については、前述のように水平吐水部H(特に第一の水平吐水部H1,第四の水平吐水部H4)の吐水方向が長手方向と並行であるため、散水板112の短手方向の壁112bに向けて湯水混合水MWが噴出される。
一方、溜水空間Vの短手方向については、前述のように水平吐水部Hの吐水方向が、いずれも散水板ユニット110の長手方向と直交する方向ではない(図6参照)ため、散水板112の長手方向の壁112bに向けては直接湯水混合水MWが噴出されない。
これによって、絞り部材116から噴出された湯水混合水MWが散水板112の周端部側にある壁112bへの衝突することによって生じる溜水空間V内の水圧上昇が最も起こりやすい散水板112の短手方向の周端部において、溜水空間V内の水圧上昇が抑制される。
したがって、絞り部材116の長手方向と直交する方向(すなわち、散水板112の周端部のうち最も絞り部材から近い短手方向の壁112b)に向けて複数の絞り孔116cのいずれかが開口している場合に比べて、散水板112の周端部における溜水空間V内における水圧の偏りが抑制される。
なお、平面視の外観において長手方向と短手方向とを有するシャワー装置の場合、前述のように散水板ユニット内部において、短手方向の水圧が長手方向の水圧より大きくなってしまう。
そして、気泡混入水を生成するために絞り部材の絞り孔から噴出される湯水混合水MWの噴出流速を高めると、短手方向の水圧がより高まりやすくなり、湯水混合水MWを絞って噴出しない場合に比べて散水板ユニット内部の圧力が不均一になってしまう。
そこで、本実施形態のように、絞り部材に116において散水板ユニット110の長手方向と直交する方向を閉塞することで、散水板ユニット内部の圧力が不均一になりやすい気泡混入水を生成する場合であっても、散水板ユニット110の内部の水圧が不均一になり難くなり、その効果は甚大である。
<4. 本実施形態の効果>
このようにして得られた本実施形態のシャワー装置100は、散水板ユニット110の平面形状が、長手方向と短手方向を有していることにより、使用者と同様に方向によって長さが異なる散水板ユニット110の平面形状が定められているため、散水板ユニット110の放水領域のうち使用者に散水されない領域が削減され、前後方向と左右方向との幅が異なる使用者に対して効率よく散水することができる。
さらに、絞り部材116が、短手方向と交差する方向に開口された複数の絞り孔116cを有し、絞り部材116の長手方向と直交する方向が、閉塞されていることにより、散水板112の周端部のうち最も絞り部材116から近い短手方向の周端部に向けて複数の絞り孔のいずれもが開口されないため、散水孔112aから散水される湯水の量が散水板112の長手方向と短手方向とで不均一になることを抑制することができる。
さらに、複数の絞り孔116cが、短手方向と直交する方向に開口された第一絞り孔を有していることにより、散水板112の周端部のうち最も複数の絞り孔116cから遠い長手方向の周端部に向けて第一絞り孔が開口され、絞り孔116cから噴出される湯水が絞り部材116から最も遠い散水板112の長手方向の端部に効率よく供給されるため、絞り部材116から距離の遠い散水板112の長手方向における散水孔112aから散水される湯水の量を増やすことができる。
さらに、複数の絞り孔116cが、中心線Lに対して線対称に設けられていることにより、溜水空間V内の水圧分布が中心線に対して線対称になるため、散水孔112aから散水される湯水の量が場所によって不均一になることを更に抑制することができる。
さらに、複数の絞り孔116cが、同一円周上に設けられていることにより、絞り部材116から噴出される湯水の量が不均一になることが抑制されるため、溜水空間Vへの湯水の供給が場所によって不均一になることを抑制することができる。
さらに、複数の絞り孔116cが、同一円周上に等間隔に設けられていることにより、絞り部材116から噴出される湯水の量が不均一になることがより抑制されるため、溜水空間Vへの湯水の供給が場所によって不均一になることをより抑制することができる。
<5. 変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
本発明は、長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板ユニットおよび該散水板ユニットに給水する給水ユニットを備え、構造物に固定されるシャワー装置であって、前記散水板ユニットが、多数の散水孔を有する散水板と、該散水板を取り囲む壁と、前記散水板と対向し前記散水板および前記壁と溜水空間を形成する蓋と、前記給水ユニットから供給される水を前記溜水空間に供給する絞り部材とを有し、該絞り部材が、前記短手方向と交差する方向かつ前記壁に向かう方向に開口された複数の絞り孔を有し、前記絞り部材の前記長手方向と直交する方向が、閉塞されているものであり、散水孔から散水される湯水の量が散水板の長手方向と短手方向とで不均一になることを抑制することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
本実施形態においては、シャワー装置は浴室空間の天井の壁面に埋め込まれているが、構造物に固定されていれば如何なる場所に設けられてもよい。
たとえば、浴室空間の周囲の壁からシャワー装置が突出していてもよいし、屋外に設けられた壁や柱等の構造物からシャワー装置が突出していてもよい。
また、本実施形態においては、散水板ユニットの外観の平面形状が長方形形状であったが、散水板ユニットの平面形状において長辺(長手)と短辺(短手)とを有しているものであれば、散水板ユニットの平面形状は楕円(長軸が長手に相当し、短軸が短手に相当)等、如何なるものであってもよい。
また、本実施形態においては、シャワー装置内の湯水混合水に空気を混入させる機構をシャワー装置が有していたが、この機構はなくてもよい。
また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能である限り組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 ・・・ シャワー装置
110 ・・・ 散水板ユニット
111 ・・・ 天井固定パッキン
112 ・・・ 散水板
112a・・・ 散水孔
112b・・・ 壁
113 ・・・ 蓋
114 ・・・ 継手
115 ・・・ 吐水部材
115a・・・ 吐水部材継手部
115b・・・ 吐水部材鍔部
115c・・・ 噴出孔
115d・・・ 空気混入孔
116 ・・・ 絞り部材
116a・・・ 絞り部材筒部
116b・・・ 絞り部材鍔部
116c・・・ 絞り孔
116d・・・ 溝
116e・・・ 絞り部材空気混入孔
117 ・・・ 散水パッキン
117a・・・ 散水ノズル
120 ・・・ 給水ユニット
130 ・・・ 天井固定ユニット
131 ・・・ 座面

V ・・・ 溜水空間
V2 ・・・ 空間

A ・・・ 円
L ・・・ 中心線
H ・・・ 水平吐水部
W ・・・ 天井壁面(構造物)

C ・・・ 温調・流調部
T ・・・ 配管

CW ・・・ 冷水
HW ・・・ 湯
MW ・・・ 湯水混合水(水)

Claims (5)

  1. 長手方向と短手方向とを有した平面形状である散水板ユニットおよび該散水板ユニットに給水する給水ユニットを備え、構造物に固定されるシャワー装置であって、
    前記散水板ユニットが、多数の散水孔を有する散水板と、該散水板を取り囲む壁と、前記散水板と対向し前記散水板および前記壁と溜水空間を形成する蓋と、前記給水ユニットから供給される水を前記溜水空間に供給する絞り部材とを有し、
    該絞り部材が、前記短手方向と交差する方向かつ前記壁に向かう方向に開口された複数の絞り孔を有し、
    前記絞り部材の前記長手方向と直交する方向が、閉塞されていることを特徴とするシャワー装置。
  2. 前記絞り部材が、前記散水板の前記短手方向の中央に設けられ、
    前記複数の絞り孔が、前記短手方向と直交する方向に開口された第一絞り孔を有していることを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
  3. 前記散水板の外形が、前記散水板の中心線に対して線対称であり、
    前記複数の絞り孔が、前記中心線に対して線対称に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシャワー装置。
  4. 前記複数の絞り孔が、同一円周上に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシャワー装置。
  5. 前記複数の絞り孔が、前記同一円周上に等間隔に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のシャワー装置。
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