JP6925662B1 - 壁面固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面に家具類を固定する際の位置合わせを容易にするとともに、家具類を壁面に確実に固定することが可能な壁面固定具を提供する。【解決手段】壁面固定具1は、係合具2、被係合具3およびロック部材4の3つの別部材から構成されている。係合具2は、家具類固着部5の表面から突き出た舌片状の係合部6を有し、当該係合具2が被係合具3の壁面固着部8の表面に設けられた被係合部9に係合する。さらに、被係合部9の側壁に形成された貫通孔17からロック部材4を挿入しながら被係合部9と係合部6の間に圧入し、当該係合部6を壁面側に圧迫してロック状態にする。【選択図】図1

Description

本発明は、箪笥、本棚、ラック、食器棚などの家具類を壁面に固定するために用いられる壁面固定具に関する。
床面から離して小型の棚類を壁面に固着させる構成については多数の取付具や取付装置が提案および実施されている。例えば、取付具は、棚の裏面に取り付ける係合金具および壁面に固着する掛止金具の2つの部材から構成されている。具体的に、一方の掛止金具は上向きに傾斜した前傾斜片を有し、この前傾斜片はその表面に突き出た凸部を有する。他方の係合金具は係合穴を有する。すなわち、掛止金具の前傾斜片を係合金具に係合させたとき、凸部が係合穴に係合し、直ちにロックがかかるように構成されている(特許文献1を参照)。
また、他の取付装置は、下端から中央に向けて切り欠き部を有するベース部材、壁面側に固定する第1支持部材と第2支持部材から構成されている。第2支持部材が係止片を有し、この係止片にベース部材の上縁が係止する。このとき、ベース部材から第2支持部材に向けて斜め上向きに突き出た2本の弾性押圧片が、ベース部材と第2支持部材との間に挟み込まれる。弾性押圧片は板バネとして機能し、ベース部材と第2支持部材を引き離す方向に反発力を発生させ、ベース部材と係止片とを確りと係止させている。
(特許文献2を参照)。
特開2014−5624号公報 特開2014−33828号公報
しかしながら、従来の取付具は、ロック機構として機能する一方の凸部が係止金具の前傾斜片に一体的に設けられており、他方の係止穴が係止金具に設けられているので、掛止金具と係合金具が互いに係合する過程でロック機能が作用して直ちにロックがかかる。すなわち、係合動作の最中にロックがかかる。したがって、棚類の取付位置を変更したい場合、ロックを解除しなければ変更できない。特に、棚類が壁面に固着された場合、壁面と棚類の間が狭くなっており、ロックを解除するのに十分な作業スペースを確保できないので、ロックを解除することが困難であり、取付位置を容易に変更できないといった不都合が生じている。
また、他の取付装置も同様に、ベース部材と第2支持部材が互いに係止した時点で弾性押圧片によってベース部材が係止片に押圧されているので抜き取り辛くなっている。したがって、一旦、取付が完了すると棚類の取付位置の変更がし辛いといった不都合が生じている。
本発明は、壁面に家具類を固定する際の位置合わせを容易にするとともに、家具類を壁面に確実に固定することが可能な壁面固定具を提供することを目的とするものである。
本発明は、以下のような壁面固定具を提供する。
すなわち、本発明の実施形態に係る壁面固定具は、下記の構成を有する。
家具類を壁面に固定するための壁面固定具であって、
前記壁面固定具は、
家具類に固着する係合具と、壁面に固着する被係合具と、前記係合具と前記被係合具との係合をロックするためのロック部材とを、各々別部材として含み、
前記係合具は、
前記家具類へ固着される家具類固着部と、
前記家具類固着部との相対的位置関係が維持されるように前記家具類固着部と一体的に形成され、前記係合具と前記被係合具とが互いの対向方向に離れないように前記係合具を前記被係合具と上下方向に係合させるための係合部と
を備え、
前記被係合具は、
前記壁面へ固着される壁面固着部と、
前記壁面固着部との相対的位置関係が維持されるように前記壁面固着部と一体的に形成され、前記係合部と前記上下方向に係合する被係合部と
を備え、
前記ロック部材は、
前記家具類と前記壁面との間隙に沿う方向に移動する又は操作されることにより、係合状態にある前記係合部前記被係合部の間隙に進退するよう構成され、前記間隙に進入したとき、前記係合部と前記被係合部との前記上下方向の係合の解除を阻止するロック状態になるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、係合具の係合部と被係合部が上下方向から係合した状態において、ロック部材を壁面と家具類との間隙に沿う方向に移動又は操作することにより、係合状態の解除を阻止するロック状態、又は係合状態を解除可能な解除状態のいずれかに切り替えられる。すなわち、係合部と被係合具が係合した状態は、ロック状態にない仮止めされた状態である。したがって、家具類の取付位置の変更が容易なる。また、この仮止め状態のとき壁面と家具類の間隙が狭い状態にあるが、ロック部材は壁面との間隙に沿う方向に移動又は操作可能であるので、ロック状態又は解除状態に容易に切り替えることができる。
なお、上記構成において、例えば、前記係合部及び前記被係合部の一方は、前記上下方向に延びる部分を有し、
前記係合部及び前記被係合部の他方は、前記上下方向に延びる部分を受け入れることにより、前記係合部及び前記被係合部を前記上下方向に係合させるように構成すればよい。
この構成によれば、係合部が下向きで被係合具が上向き、又は係合部が上向きで被係合具が下向きなどいずれの構成であってもよい。
また、上記構成において、例えば、前記ロック部材は、前記係合具及び前記被係合具の両方と物理的に分離しており、前記係合具又は前記被係合具に形成された貫通孔に挿抜可能に構成されたロックピンであり、
前記ロックピンは、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記貫通孔に挿入されることにより前記ロック状態となり、前記貫通孔から抜き出されることにより前記解除状態となるように構成されている。
この構成によれば、ロック部であるロックピンは、係合具及び被係合具の両方と物理的に分離している。すなわち、ロックピンは、係合具及び被係合具に一体的に設けられた構成ではなく、単体で作業者が操作可能な独立した部材である。したがって、取付位置を決定して家具類が仮止めされた状態であっても細いピン形状のロックピンは、壁面と家具類の狭い間隙から貫通孔に容易にアクセスすることができ、ひいては係合部と被係合具を容易にロック状態又は解除状態にすることができる。
また、上記構成において、前記ロック部材は、折り返しを有するフック形状を有し、前記係合具と前記被係合具との間隙において前記間隙に沿う方向に枢動可能であるように前記係合具又は前記被係合具に支持され、
前記ロック部材は、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記家具類と前記壁面との間隙に沿う方向に向けて押込操作が行われることにより一方向に回動して前記ロック状態となるように構成されていてもよい。
さらに、前記ロック部材は、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記押込操作と同じ向きから前記家具類と前記壁面との間隙において前記押込操作と異なる位置に対して別の押込操作が行われることにより、前記一方向と逆方向に回動して前記解除状態となるように構成されていてもよい。
この構成によれば、ロック部材は、折り返しを有するフック形状を有し、係合具と被係合具との間隙において間隙に沿う方向に枢動可能であるので、例えば押込操作と同じ向き又は実質的に同じ向きから家具類と壁面との間隙にアクセスされて押込操作を異なる位置にすることにより、ロック部材が一方向または逆方向に回動する。つまり、係合部と被係合具をロック状態又は解除状態へと容易に切り替えることができる。したがって、家具類を壁面に仮止め又は固定した後のいずれのタイミングであってもロック状態を容易に解除して取付位置の変更が可能になる。
また、上記構成において、例えば前記ロック部材は、折り返しを有するフック形状を有し、前記係合部と前記被係合部との間隙において前記間隙に沿う方向に進退移動が可能であるように前記係合部又は前記被係合部に支持され、
前記ロック部材は、前記進退移動により、前記ロック状態又は前記解除状態のいずれかになり、前記進退移動が、前記家具類と前記壁面との間隙において行われることが可能であるように構成されていてもよい。
なお、この構成において、前記係合具は、横並びに間隔を空けて配置された複数の前記係合部を有し、
前記被係合具は、横並びに間隔を空けて配置され、且つ各々が前記複数の前記係合部と前記上下方向に係合するように構成された前記複数の前記被係合部を有し、
前記ロック部材は、上下方向延びる先端から互いに横方向に離反する方向に分岐し、さらに、上下方向に折り返された複数のフック形状の先端部を有し、各先端部が互いに同じ向きに前記進退移動することにより、複数組の前記係合部及び前記被係合部の全てについて、前記ロック状態又は前記解除状態のいずれかになる。
この構成によれば、折り返しフック形状のロック部材が、係合部と被係合部との間隙において進退移動することにより、ロック状態又は解除状態に切り替える。したがって、家具類を壁面に仮止め又は固定した後のいずれのタイミングであってもロック状態を容易に解除して取付位置の変更が可能になる。また、簡単な操作で複数組の係合部と被係合部を同時にロック状態又は解除状態にすることができる。さらに、係合部と被係合部の複数組を同時にロック状態にすることができるので、大型の家具類が転倒する際の引張力が各組に分散されるので、転倒防止性能を向上させることできる。
本発明の壁面固定具によれば、壁面に家具類を固定する際の位置合わせを容易にするとともに、家具類を壁面に確実に固定することができる。
本発明の第一実施形態の壁面固定具の分解斜視図である。 係合具の斜視図である。 壁面固定具の正面図である。 図1及び図3の壁面固定具のX−X矢視断面図である。 第二実施形態の壁面固定具の分解斜視図である。 係合具の斜視図である。 被係合具の正面図である。 壁面固定具の正面図である。 第三実施形態の壁面固定具の分解斜視図である。 壁面固定具の正面図である。 図9及び図10の壁面固定具のX−X矢視断面図である。 変形例の壁面固定具の正面図である。
以下、本発明の壁面固定具の一実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、本実施形態の壁面固定具では、箪笥、本棚、ラック、食器棚のように小型から大型の家具類を壁面に固定するのに利用することができる。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る壁面固定具の分解斜視図である。なお、以後の各実施形態において、被係合部の開口が見える状態で紙面の縦方向を上側または下側と称し、紙面の横方向を左側または右側と称する。
壁面固定具1は、図1に示すように、係合具2、被係合具3およびロック部材4の3つの別部材から構成されている。
係合具2は、家具類固着部5と家具類固着部5に所定間隔をおいて横並びに2個の係合部6を備えている。家具類固着部5は、矩形状の金属プレートによって構成されている。なお、家具類固着部5は、家具類の裏面に木ネジを螺入または釘を打ち込んで固着するための複数の貫通孔7を左右の側縁に有する。
係合部6は、図2に示すように、家具類固着部5の中央にコの字を右に90度回転させた状態の切れ目を入れ、被係合具3との対向面に向けて突き出て屈折した舌片状に形成されている。
被係合具3は、図1に示すように、壁面固着部8と被係合部9を備えている。壁面固着部8は、矩形状の樹脂プレートによって構成されている。なお、壁面固着部8は、壁面に釘11を打ち込んで固着するための複数の貫通孔10を有する。貫通孔10は、被係合部9を挟んで上下に形成した奥細りテーパ状の溝12の斜面の長手方向に沿って等間隔に形成されている。溝12は、本実施形態では異なる幅の2種類であり、幅広の溝12Aの両斜面に貫通孔10を有し、幅狭の溝12Bは、一方の斜面のみに貫通孔10を有する。すなわち、釘11は、貫通孔10を介して壁面に向かって斜め方向から打ち込まれるよう構成されている。なお、溝12は、2種類に限定されるものではなく、全てが同じ形状であってもよいし、他の組合せてであってもよい。
また、壁面固着部8は、木ネジを螺入して壁面に固着するための複数の貫通孔13を有する。また、壁面固着部8は、家具類固着部5と係合したときに家具類固着部5を当接支持する支持部14が幅方向の両端に設けられている。さらに、壁面固着部8は、壁面との対向面を壁面に仮止めするための2本の仮止めピン15(図4を参照)を有する。なお、仮止めピン15は、壁面固着部8の大きさや固着する壁面の材質などに応じて本数、長さおよび位置を適宜に変更される。
被係合部9は、各係合部6を受け入れる係合穴を有する2つの凸状部として壁面固着部8に設けられている。すなわち、被係合部9は、略垂直に起立する左右両端の側壁、傾斜姿勢で起立する下側の側壁および左右の側壁の頂部と連結し、表面が平坦な天板とから構成され、上側に内部空間S(図4を参照)に係合部6を受け入れる開口16が形成されている。
開口16は、壁面固着部8を上側にせり上がった所定領域を厚み方向に切り抜いて拡張されている。すなわち、開口16を上側に拡張することにより、家具類固着部5から突き出た係合部6の起立部分を受け入れ、家具類固着部5と壁面固着部8の互いの対向面が密着して平行になるように構成されている。
開口16の横幅は係合部6の横幅以上であり、開口16の縦幅(壁面固着部8の厚み方向の奥行)は家具類固着部5から突き出た係合部6の高さと略同じである。さらに、開口16から奥端までは、係合部6の長さと略同じに設定されている。
被係合部9の奥端は、下側の側壁に応じた傾斜面を有する。したがって、開口16から斜め姿勢で挿入された係合部6の先端が奥端の傾斜面に沿って垂直姿勢に戻され、家具類固着部5と壁面固着部8が互いに平行状態で当接する。
また、被係合部9の側壁にロック部材4の先端部を内部空間Sに案内する貫通孔17が形成されている。貫通孔17の手前側の壁面固着部8の表面には、ロック部材4を貫通孔17に導くガイド溝18が形成されている。さらに、ガイド溝18の挿入開始位置にはロック部材4の頂部21が嵌合する嵌合部22が形成されている。嵌合部22は、ロック部材4の頂部21の一部を引っ掛けて引き抜き易いように一部(図1の上側)を切り欠いている。
ロック部材4は、樹脂製であり先細りのテーパ状のロックピンである。また、ロック部材4の先端と反対側の頂部21は、矩形状のブロックの一側縁側に鍔部23を有する。
次に、上記構成の壁面固定具1によって家具類を壁面に固着する動作について説明する。
先ず、家具類の裏面に家具類固着部5を木ネジ又は釘で固着する。例えば、家具類の一側縁と家具類固着部5の一側縁が略面一になるように固着する。家具類固着部5に壁面固着部8を係合させる。この状態で家具類を設置場所の壁面に押し付ける。このとき、壁面固着部8の仮止めピン15が壁面に突き刺さり壁面固定具1が壁面に仮止めされる。
家具類固着部5と壁面固着部8の係合を一旦解除し、家具類を後退させる。仮止めピン15によって壁面に仮止めされている壁面固着部8を釘及び木ネジで固着する。
再び家具類を設置場所に移動させて壁面固着部8の被係合部9に係合部6を係合させる。この仮止め状態で、壁面と家具類の間隙から視認可能な壁面固着部8の嵌合部22からガイド溝18に向けてロック部材4を挿入してゆく。ロック部材4の先端がガイド溝18を通過して被係合部9の貫通孔7に挿入され、図3および図4に示すように、被係合部9の内部空間Sに到達する。このとき、ロック部材4の先端部分が被係合部9の天板の裏面と係合部6との間隙に圧入され、係合部6が壁面側に圧迫される。したがって、係合部6を内部空間Sで傾斜姿勢にして被係合部9から上向きに引き抜くことができない。換言すれば、係合部6と被係合部9との上下方向の係合の解除を阻止するロック状態になる。同時に、ロック部材4の頂部21が嵌合部22に嵌合する。
以上で壁面への家具類の固着が完了する。なお、家具類の取付位置を変更したい場合、嵌合部22の切り欠き部からロック部材4の頂部21にアクセスし、爪や針金を引っ掛けてロック部材4を引き抜く。ロック部材4を引き抜いた状態は、仮止め状態と同じなので、係合部6と被係合部9の係合を容易に解除することができる。
この構成によれば、家具類を壁面に仮止めした後にロック部材4を利用して係合具2と被係合具3をロック状態にすることができる。また、ロック部材4を被係合部9の貫通孔17に挿入する前、又はロック状態からロック部材4を引き抜いた後のいずれの場合においてもロックを解除した仮止め状態にすることができるので、家具類の取付位置の変更が容易になる。
<第二実施形態>
この実施形態は、上記第一実施形態の構成においてロック部材4を取り付ける壁面固着部8およびロック部材4の構成が異なるので、同一構成については同一符号を付すに留め、異なる構成について詳述する。なお、本実施形態は、図6に示すように、家具類固着部5が1個の係合部6を有し、且つ壁面固着部8が1個の被係合部9を備えた構成について説明する。
本実施形態のロック部材40は、図5に示すように、折り返しを有するフック形状である。ロック部材40が壁面固着部8に枢動可能に支持されており、ロック部材40の一方の先端部40Aが被係合部9に設けられた貫通孔17に挿抜可能に構成されている。
壁面固着部8は、被係合部9の下側の両角部の近くにロック部材40を支持する枢軸25を有する。枢軸25は、壁面固着部8に形成された長孔のスライド溝26(図7を参照)に摺動可能に装着されている。すなわち、ロック部材40の操作部40Bを押込操作したとき、枢軸回りにロック部材40が枢動するとともに操作部40Bの操作位置に応じて枢軸25が上下のいずれかに僅かに摺動しながら貫通孔17に対するロック部材40の先端部40Aの挿抜を補助する。
本実施形態の被係合部9は、下側の傾斜した側壁にロック部材40の先端部40Aが挿入される貫通孔17が形成されている。
ロック部材40の折り返し先端部40Aが壁面固着部8の中央側に位置し、折り返し他端側の操作部40Bが壁面固着部8の側縁側に位置する。操作部40Bは、その中央を枢軸25によって枢動可能に支持されている。なお、本実施形態のロック部材40は、枢軸25に着脱可能であり、壁面固定具1の装着位置に応じて、左右一対の枢軸25のいずれか一方に取り付けられる。
操作部40Bは、側縁に滑り止めとなる凹凸を有する。また、側縁は、長手方向の両端から中央に向かって僅かに凹入屈折又は凹入湾曲している。すなわち、ロック部材40をロック位置、又は解除位置のいずれかに枢動させたとき、いずれか一方の端部側が壁面固着部8の側縁から僅かに突き出るように構成されている。具体的には、ロック部材40がロック状態にあるとき(図8の右図)、操作部40Bの上側端部が壁面固着部8の側縁から突き出る。このとき、ロック部材40の先端部40Aは、図8の右上の部分断面図に示すように、係合部6の先端部分6Aと所定長さ重なり合っている。すなわち、先端部40Aが、被係合部9と係合部6の間に圧入されている。解除状態にあるとき、操作部40Bの下側端部が壁面固着部8から突き出る。このとき、ロック部材40は、図8の左上の部分断面図に示すように、先端部40Aのテーパ状の部分のみを被係合部9と係合部6の間に挿入されている。すなわち、この時点では、先端部40Aが被係合部9と係合部6の間に圧入されていないので、ロック解除状態にある。
すなわち、操作部40Bの突き出た側をスイッチ操作のごとく押込操作することにより、ロック部材40をロック状態又は解除状態へと容易に切り替えることができる。具体的には、壁面固着部8の側縁から突き出た操作部40Bの下側端部を押込操作すると、ロック部材40が時計回りに枢動して先端部40Aをロック位置に移動させる。すなわち、先端部40Aが貫通孔17を通って奥側の被係合部9の天板裏面と係合部6の間に入り込んで係合部6を壁面側に圧迫してロック状態にする。
壁面固着部8の側縁から突き出た操作部40Bの上側端部側を押込操作すると、ロック部材40が反時計回りに枢動して先端部40Aを解除位置に移動させる。すなわち、ロック状態にある先端部40Aが、被係合部9の天板の裏面と係合部6の間から抜けて貫通孔17の途中または貫通孔17から完全に抜けた解除位置へと移動する。
上記構成によれば、ロック部材40は、係合具2と被係合具3との間隙において間隙に沿う方向に枢動可能であるので、例えば押込操作と同じ向き又は実質的に同じ向きから家具類と壁面との間隙にアクセスされて押込操作を異なる位置にすることにより、ロック部材40が一方向または逆方向に回動する。したがって、係合具2と被係合具3をロック状態又は解除状態へと容易に切り替えることができるので、家具類を壁面に仮止め又は固定した後のいずれのタイミングであってもロック状態を容易に解除して取付位置の変更が可能になる。
<第三実施形態>
この実施形態は、第一実施形態のロックピンに換えてフック状のロック部材を備えた構成である。したがって、第一実施形態の壁面固定具1と同一構成については同一符号を付すに留め、異なる構成について詳述する。
壁面固着部8は、図9に示すように、開口16を上向きにした2つの被係合部9を、所定間隔をおいて横並びに有し、図10に示すように、且つ各被係合部9の周側壁の各々は開口16と対向する下側の周側壁に貫通孔17を有する。
ロック部材400は、2つの被係合部9の間で上下方向に延在するスライドバー400Aの先端から互いに横方向に離反するよう分岐し、さらに上向きに折り返された2つのフック形状の先端部400Bを有する。
各先端部400Bは、2つの被係合部9の貫通孔17に跨って配置され、貫通孔17の奥側に挿入された状態のロック位置と貫通孔17の途中又は引き抜かれた解除位置とにわたって進退移動する。すなわち、スライドバー400Aは、壁面固着部8に設けられた2本の支軸28に係合する2つの長孔からなるガイド溝400Cを上下の2か所に有し、ガイド溝400Cを介してスライドしながらロック位置と解除位置に移動する。
スライドバー400Aがロック位置にあるとき、スライドバー400Aの上端側が壁面固着部8から突き出ており(図10の下図参照)、解除位置にあるとき、スライドバー400Aの下端側が壁面固着部8から突き出ている(図10の上図参照)。すなわち、スライドバー400Aの突き出た部分を押込操作することにより、ロック部材400をロック位置と解除位置に進退移動させることができる。なお、スライドバー400Aの上部および下部に形成された横長の貫通孔に爪や係合具を係合して引っ張ることにより容易に移動する。
各ガイド溝400Cは、上端に支軸28の頂部の外径より僅かに大きな開口を有する。すなわち、ロック部材400を下端までスライド移動したとき、又は上端の開口が支軸28まで移動したときに取り外し可能になっている。また、各ガイド溝400Cは、中央および下端に上端よりも小さく、且つ頂部よりも小さい開口を有する。すなわち、スライドバー400Aが、中央の開口で支軸28に係合固定されているとき、先端部400Bがロックを解除した解除位置にあり、下端の開口で支軸28に係合固定されているとき、先端部400Bがロック位置にある。なお、上端、中間及び下端の各開口を連通する開口部分は、支軸28の支柱部分の外径より僅かに狭く、スライドバー400Aの自由な移動を規制している。
上記構成によれば、1つの係合具2が2つの係合部6を有し、且つ1つの被係合具3が2つの被係合部9有し、さらに各周側壁の貫通孔17のそれぞれにロック部材400の先端部400Bが挿入されるので、係合具2と被係合具3が確りとロックされる。すなわち、2個分の係合具2と被係合具3を一体化した壁面固定具1となるので、1個分の取付作業で壁面への家具類の固定が可能となり、ひいては作業効率が向上するとともに、大型の家具類を壁面に確りと固定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能である。
(1)第一実施形態の壁面固着部8と第三実施形態の壁面固着部8の構成を組み合わせた構成であってもよい。すなわち、ロックピンのロック部材4およびフック状のロック部材400の両方を備えた構成であってもよい。この構成によれば、家具類の設置場所や大きさに応じてロック部材4または400のいずれかを使ってロックすることができる。例えば家具類の少なくとも上側又は下側のいずれか一方に取付作業に十分なスペースがある場合、ロック部材400を利用する。或いは、家具類の少なくとも左右のいずれか一方に取付作業に十分なスペースがある場合、ロック部材4を利用する。
(2)第二実施形態の壁面固定具1は、図12に示すように、第一実施形態および第三実施形態の壁面固定具1と同様に2個の壁面固定具1を横並びに連結した構成であってもよい。
(3)上記の各実施形態は、係合具2を家具類に固着し、被係合具3を壁面に固着していたが、係合具2を壁面に固着し、被係合具3を家具類に固着して利用してもよい。
(4)上記の各実施形態は、仮止めピン15を有しない構成であってもよい。
1 壁面固定具
2 係合具
3 被係合具
4 ロック部材
5 家具類固着部
6 係合部
8 壁面固着部
9 被係合部
10 釘
14 支持部
15 仮止めピン
16 開口
17 貫通孔
25 枢軸
28 支軸
40 ロック部材
40A 先端部
40B 操作部
400 ロック部材
400A スライドバー
400B 先端部

Claims (7)

  1. 家具類を壁面に固定するための壁面固定具であって、
    前記壁面固定具は、
    家具類に固着する係合具と、壁面に固着する被係合具と、前記係合具と前記被係合具との係合をロックするためのロック部材とを、各々別部材として含み、
    前記係合具は、
    前記家具類へ固着される家具類固着部と、
    前記家具類固着部との相対的位置関係が維持されるように前記家具類固着部と一体的に形成され、前記係合具と前記被係合具とが互いの対向方向に離れないように前記係合具を前記被係合具と上下方向に係合させるための係合部と
    を備え、
    前記被係合具は、
    前記壁面へ固着される壁面固着部と、
    前記壁面固着部との相対的位置関係が維持されるように前記壁面固着部と一体的に形成され、前記係合部と前記上下方向に係合する被係合部と
    を備え、
    前記ロック部材は、
    前記家具類と前記壁面との間隙に沿う方向に移動する又は操作されることにより、係合状態にある前記係合部前記被係合部の間隙に進退するよう構成され、前記間隙に進入したとき、前記係合部と前記被係合部との前記上下方向の係合の解除を阻止するロック状態になるように構成されている
    ことを特徴とする壁面固定具。
  2. 前記係合部及び前記被係合部の一方は、前記上下方向に延びる部分を有し、
    前記係合部及び前記被係合部の他方は、前記上下方向に延びる部分を受け入れることにより、前記係合部及び前記被係合部を前記上下方向に係合させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の壁面固定具。
  3. 前記ロック部材は、前記係合具及び前記被係合具の両方と物理的に分離しており、前記係合具又は前記被係合具に形成された貫通孔に挿抜可能に構成されたロックピンであり、
    前記ロックピンは、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記貫通孔に挿入されることにより前記ロック状態となり、前記貫通孔から抜き出されることにより前記解除状態となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面固定具。
  4. 前記ロック部材は、折り返しを有するフック形状を有し、前記係合具と前記被係合具との間隙において前記間隙に沿う方向に枢動可能であるように前記係合具又は前記被係合具に支持され、
    前記ロック部材は、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記家具類と前記壁面との間隙に沿う方向に向けて押込操作が行われることにより一方向に回動して前記ロック状態となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面固定具。
  5. 前記ロック部材は、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態において、前記押込操作と同じ向きから前記家具類と前記壁面との間隙において前記押込操作と異なる位置に対して別の押込操作が行われることにより、前記一方向と逆方向に回動して前記解除状態となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の壁面固定具。
  6. 前記ロック部材は、折り返しを有するフック形状を有し、前記係合部と前記被係合部との間隙において前記間隙に沿う方向に進退移動が可能であるように前記係合部又は前記被係合部に支持され、
    前記ロック部材は、前記進退移動により、前記ロック状態又は前記解除状態のいずれかになり、前記進退移動が、前記家具類と前記壁面との間隙において行われることが可能であるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面固定具。
  7. 前記係合具は、横並びに間隔を空けて配置された複数の前記係合部を有し、
    前記被係合具は、横並びに間隔を空けて配置され、且つ各々が前記複数の前記係合部と前記上下方向に係合するように構成された前記複数の前記被係合部を有し、
    前記ロック部材は、上下方向延びる先端から互いに横方向に離反する方向に分岐し、さらに、上下方向に折り返された複数のフック形状の先端部を有し、各先端部が互いに同じ向きに前記進退移動することにより、複数組の前記係合部及び前記被係合部の全てについて、前記ロック状態又は前記解除状態のいずれかになる
    ことを特徴とする請求項6に記載の壁面固定具。
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