JP6924123B2 - 手術器具管理支援装置、手術器具管理支援方法、及びプログラム - Google Patents

手術器具管理支援装置、手術器具管理支援方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、手術器具管理支援装置、手術器具管理支援方法、及びプログラムに関する。
手術器具の収納作業を支援するシステムとして、専用トレーに複数の仕切りを備え、この仕切りによって区切られた区画毎にセンサを配置し、区画内に手術器具が入れられたことをセンサによって検出することにより、手術器具が収納されたことを判定するシステムが知られている(特許文献1)。
特許第5242204号公報
上記の従来技術では、手術器具の収納作業時に仕切りのある専用トレー、仕切りと同数のセンサと、それらの専用制御装置が必要となり、コストの増加を招く。また、上記の従来技術では、トレー内の定められた区画内に所定の器具を収納しなければならず、作業自体が煩雑になってしまう。
このように、上記の従来技術では、手術器具の収納作業の支援を行うための装置が複雑なものになってしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡便な仕組みによって手術器具の収納作業の支援ができる手術器具管理支援装置、手術器具管理支援方法、及びプログラムを提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得部と、手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリストと、前記第1重量取得部が取得した前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出部と、前記候補抽出部が抽出した前記候補を表示させる表示制御部と、前記候補抽出部が抽出した前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出部と、前記選択操作検出部が検出した前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成部と、第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得部と、前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値と、前記第1重量取得部が取得した前記第1重量値と、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定部とを備える手術器具管理支援装置である。
(2)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、前記候補抽出部が抽出した前記候補に加えてさらに前記候補を抽出することを要求する次候補要求操作を検出する次候補要求操作検出部をさらに備え、前記候補抽出部は、前記第1重量取得部が取得した第1重量値との誤差が所定の範囲内にある重量の値が対応づけられている前記手術器具の種類を第1の前記候補として抽出し、前記次候補要求操作検出部が検出した前記次候補要求操作に基づいて、前記第1重量取得部が取得した第1重量値との誤差が所定の範囲より広い範囲内にある重量の値が対応づけられている前記手術器具の種類を第2の前記候補として抽出する。
(3)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、前記表示制御部は、前記候補抽出部が抽出した第2の前記候補から前記候補抽出部が抽出した第1の前記候補を除いた候補を表示する。
(4)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値を、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す前記手術器具の種類毎に、前記手術器具の種類と前記手術器具の重量の値とを対応づけて第2のリストとして記録する記録部をさらに備え、前記候補抽出部は、前記第2のリストとして記録された前記重量の複数の値のうち、新しく記録された前記重量の値を優先的に用いて前記手術器具の種類の候補を前記第2のリストから抽出する。
(5)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、前記候補抽出部は、前記リストよりも前記第2のリストを優先的に用いて前記手術器具の種類の候補を抽出する。
(6)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、第1のトレーから取り出された前記手術器具を第2のトレーに収納しないことを示す非収納通知操作を検出する非収納通知操作検出部をさらに備え、前記非収納通知操作検出部が前記非収納通知操作を検出した場合、前記判定部は前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値に基づいて、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する。
(7)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の前記手術器具が収納される位置を指示する位置指示部をさらに備える。
(8)また、本発明の一態様は、上記の手術器具管理支援装置において、第1のトレーに前記手術器具が残っているか否かを通知する、または、第2のトレーに収納される前記手術器具の種類を示す第3のリストに基づいて前記手術器具を収納する作業が終了したことを通知する通知部をさらに備える。
(9)また、本発明の一態様は、手術器具管理支援装置が、第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得過程と、手術器具管理支援装置が、手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリスト、前記第1重量取得過程において取得された前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出過程と、手術器具管理支援装置が、前記候補抽出過程において抽出された前記候補を表示する第1表示過程と、手術器具管理支援装置が、前記候補抽出過程において抽出された前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出過程と、手術器具管理支援装置が、前記選択操作検出過程において検出された前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成過程と、手術器具管理支援装置が、第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得過程と、手術器具管理支援装置が、前記第2重量取得過程において取得された前記第2重量値と、前記第1重量取得過程において取得された前記第1重量値と、前記手術器具情報生成過程において生成された前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成過程において生成された前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定過程とを有する手術器具管理支援方法である。
(10)また、本発明の一態様は、コンピュータに、第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得ステップと、手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリスト、前記第1重量取得ステップにおいて取得された前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出ステップと、前記候補抽出ステップにおいて抽出された前記候補を表示する第1表示ステップと、前記候補抽出ステップにおいて抽出された前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出ステップと、前記選択操作検出ステップにおいて検出された前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成ステップと、第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得ステップと、前記第2重量取得ステップにおいて取得された前記第2重量値と、前記第1重量取得ステップにおいて取得された前記第1重量値と、前記手術器具情報生成ステップにおいて生成された前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成ステップにおいて生成された前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定ステップとを実行させるプログラムである。
本発明によれば、簡便な仕組みによって手術器具の収納作業を支援することができる。
第1の実施形態に係る手術器具管理支援装置の概略を示す図である。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る手術器具リストの一例を示す図である。 本実施形態に係るセットメニューの一例を示す図である。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の手術器具特定処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る収納作業開始画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る手術器具候補表示画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る手術器具特定画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る収納位置指示画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る収納作業終了画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る手術器具管理支援装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る候補抽出部の候補抽出処理の一例を示す図である。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の手術器具特定処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るリスト管理部の実測値記録処理の一例を示す図である。 本実施形態に係る候補抽出部の候補抽出処理の一例を示す図である。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る手術器具管理支援装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る異常終了画面の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら第1の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1の概略を示す図である。
手術器具管理支援装置D1は、取出し用秤2と、サブタッチスクリーン4と、収納用秤3と、メインタッチスクリーン5と、不図示の制御装置1とを備える。取出し用秤2には、取出し用トレーTR2が載置される。収納用秤3には、収納用トレーTR3が載置される。
手術においては、様々な種類の手術器具OTが用いられる。手術に用いられる手術器具OTの種類は、手術の術式などに応じて異なる。したがって、手術前に手術器具OTを準備する際には、これから行われる手術の術式に応じた種類の手術器具OTが揃っていることを確認する作業が行われる。この確認作業においては、一例として、手術の術式に応じて必要とされる手術器具OTの種類が列挙されたリストと、洗浄済みの一揃いの手術器具OTを収納した第1のトレーと、空の第2のトレーとが用意される。そして、手術器具OTを第1のトレーから取り出してその種類を確認し、リストと照合した後、取り出した手術器具OTを第2のトレーに移すという手順を繰り返す。この従来の手順において、手術器具OTの種類を見分け、特定の術式の手術に必要な手術器具OTが一式揃っているか否かを判定することには熟練を要していた。ここで、例えば、トレーから取り出した手術器具OTについて、その種類の判定やリストとの照合が自動化されれば、熟練者でなくても確認作業を行うことができる。
手術器具管理支援装置D1は、トレーから取り出した手術器具OTについて、その種類の判定やリストとの照合を一部自動化することにより、手術器具OTの確認作業を支援する。以下、手術器具管理支援装置D1の具体的な構成及び動作について説明する。
図2は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1の構成の一例を示す概略ブロック図である。
手術器具管理支援装置D1は、上述した制御装置1と、取出し用秤2と、収納用秤3と、サブタッチスクリーン4と、メインタッチスクリーン5との他に、記憶部6と、バーコードリーダー7と、プリンタ8とを備える。
制御装置1は、第1重量取得部10と、第2重量取得部11と、制御部12と、操作入力部13と、第1表示制御部14と、第2表示制御部15と、バーコード情報取得部16と、印刷部17とを備える。
取出し用秤2は、不図示の計量部に載置された物体の重量を、制御装置1に対して出力する。この一例では、取出し用秤2の計量部には、取出し用トレーTR2が載置されている。この一例の場合、取出し用秤2は、取出し用トレーTR2の重量と、この取出し用トレーTR2に収納されている手術器具OTの重量との合計値を、制御装置1に対して出力する。
第1重量取得部10は、取出し用秤2が測定した重量を取得する。この一例の場合、第1重量取得部10は、取出し用トレーTR2の重量と、取出し用トレーTR2に収納されている手術器具OTの重量との合計値を取得する。
収納用秤3は、不図示の計量部に載置された物体の重量を、制御装置1に対して出力する。この一例では、収納用秤3の計量部には、収納用トレーTR3が載置されている。この一例の場合、取出し用秤2は、収納用トレーTR3の重量と、この収納用トレーTR3に収納されている手術器具OTの重量との合計値を、制御装置1に対して出力する。
第2重量取得部11は、収納用秤3が測定した重量を取得する。この一例の場合、第2重量取得部11は、収納用トレーTR3の重量と、この収納用トレーTR3に収納されている手術器具OTの重量との合計値を取得する。
ここで、取出し用トレーTR2から手術器具OTが取り出されると、第1重量取得部10が取得する重量が減少する。この重量の減少分は、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTの重量に等しい。このため、第1重量取得部10は、重量の減少分を、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTの重量として算出することができる。つまり、第1重量取得部10は、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTの重量を、第1重量取得部10が算出した重量の減少分として取得する。
また、収納用トレーTR3に手術器具OTが収納されると、第2重量取得部11が取得する重量が増加する。この重量の増加分は、収納用トレーTR3に収納された手術器具OTの重量に等しい。このため、第2重量取得部11は、重量の増加分を、収納用トレーTR3に収納された手術器具OTの重量として算出することができる。つまり、第2重量取得部11は、収納用トレーTR3に収納された手術器具OTの重量を、第2重量取得部11が算出した重量の増加分として取得する。
以下では、第1重量取得部10が算出した重量の減少分を第1重量値M1と称する。第2重量取得部11が算出した重量の増加分を第2重量値M2と称する。
制御部12は、候補抽出部120と、手術器具情報生成部121と、収納判定部122と、終了判定部123とを備える。
候補抽出部120は、手術器具リスト60と、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1とに基づいて、手術器具OTの種類の候補を手術器具リスト60から抽出する。
手術器具情報生成部121は、選択操作検出部130が検出した選択操作に基づいて手術器具情報INFOを生成する。ここで、手術器具情報INFOとは、手術器具OTの種類を特定する情報である。
収納判定部122は、第2重量取得部11が取得した第2重量値M2と、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1と、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOとに基づいて、手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OTが収納用トレーTR3に収納されたことを判定する。
終了判定部123は、収納用トレーTR3に手術器具OTが全て収納されたか否かを判定する。
操作入力部13は、選択操作検出部130と、第1操作検出部131と、第2操作検出部132とを備える。
これら選択操作検出部130、第1操作検出部131及び第2操作検出部132は、メインタッチスクリーン5やサブタッチスクリーン4に対する種々の操作を検出する。具体的には、選択操作検出部130は、サブタッチスクリーン4を介して入力される選択操作を検出する。ここで選択操作とは、候補抽出部120が抽出した手術器具OTの種類の候補のうちいずれかを選択する操作である。
第1操作検出部131は、サブタッチスクリーン4を介して入力される各種の操作を検出する。
第2操作検出部132は、メインタッチスクリーン5を介して入力される各種の操作を検出する。
第1表示制御部14は、サブタッチスクリーン4に表示する画面の制御を行う。第1表示制御部14は、候補抽出部120が抽出した手術器具OTの候補をサブタッチスクリーン4に表示させる。
第2表示制御部15は、メインタッチスクリーン5に表示する画面の制御を行う。第2表示制御部15は、位置指示部150を備え、位置指示部150の制御を行う。第2表示制御部15は、収納作業開始時の画面、収納作業終了時の画面、セットメニュー画面などを、メインタッチスクリーン5に表示させる。
位置指示部150は、メインタッチスクリーン5が表示するセットメニュー画面において、ターゲットの色を変化させることにより、手術器具OTが収納される位置を示す。ここでターゲットとは、手術器具OTを収納する位置を、セットメニュー画面上において点や線を用いて示す情報である。ターゲットの情報は、セットメニュー61に含まれる。
このように、位置指示部150は、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OTが収納される位置を指示する。
バーコード情報取得部16は、バーコードリーダー7が読み取った手術器具OTの2次元バーコードの情報を取得する。
印刷部17は、プリンタ8を制御する。印刷部17は、セットメニュー61に含まれる手術器具OTの種類のリストなどをプリンタ8に印刷させる。
サブタッチスクリーン4、及びメインタッチスクリーン5は、例えば、タッチパネルである。サブタッチスクリーン4、及びメインタッチスクリーン5は、作業者からの各種の操作を受け付ける。
サブタッチスクリーン4は、第1表示制御部14により制御され、各種の画面を表示する。メインタッチスクリーン5は、第2表示制御部15により制御され、各種の画面を表示する。
なお、サブタッチスクリーン4、及びメインタッチスクリーン5は、各種の画面を表示するディスプレイ、及び各種の操作を受け付けるキーボード、マウスなどから構成されてもよい。また、サブタッチスクリーン4、及びメインタッチスクリーン5は、1つのタッチスクリーンとして構成されてもよい。
記憶部6は、手術器具リスト60を手術器具リストテーブルに記憶する。ここで、手術器具リスト60とは、手術器具OTの種類と手術器具OTの重量の値とが対応づけられたリストである。
記憶部6は、セットメニュー61をセットメニューテーブルに記憶する。ここで、セットメニュー61とは、例えば手術の術式ごとに予め用意されるチェックリストであり、特定の術式の手術に用いられる手術器具OTの種類を示すリストである。セットメニュー61は、手術器具OTを収納する位置を示す情報をさらに含む。
手術器具リスト、及びセットメニューの詳細については後述する。
バーコードリーダー7は、手術器具OTの2次元バーコードの情報を読み取る。
プリンタ8は、印刷部17により制御され、印刷を実行する。
図3は、第1の実施形態に係る手術器具リストの一例を示す図である。図示するように手術器具リストは、手術器具番号、名称、読み仮名、規格、メーカ名、型式、重さ、全体長さ、分類、商品識別コード、全体画像、詳細画像A、詳細画像Bの各項目の行を有している。手術器具リストは、手術器具の種類毎に手術器具の情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
画像は、手術器具の候補をサブタッチスクリーン4において選択する際に表示される。画像は、手術器具の種類毎に、全体画像と、詳細画像とを設定することができ、詳細画像は2つまで設定することができる。商品識別コードは、手術器具OTの2次元バーコードの情報と対応している。
図4は、第1の実施形態に係るセットメニューの一例を示す図である。図示するようにセットメニューは、リスト番号、名称、収納状態、収納時画像、ターゲットの各項目の列を有している。ターゲットの列はさらにタイプ、座標の列からなる。手術器具リストテーブルは、リスト番号毎に収納用トレーTR3に収納する手術器具OTの種類と、収納する位置の情報が格納される行と列からなる2次元の表形式のデータである。
収納時画像は、収納用トレーTR3に手術器具OTが収納された際の配置状態を示す画像である。ターゲットは、収納用トレーTR3に手術器具OTを収納する位置を示すマークである。ターゲットの形状には、点とバーとがある。バーの形状をもつターゲットの収納用トレーTR3における位置は、バーの両端の座標により示される。
図5は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1の処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、収納用トレーTR3が収納用秤3の上に載せられ、メインタッチスクリーン5が、収納作業を開始する操作を受け付けた場合に実行される。
メインタッチスクリーン5に表示される収納作業開始画面の一例を図7に示す。
図7は、本実施形態に係る収納作業開始画面の一例を示す図である。収納作業開始画面はメインタッチスクリーン5に表示される画面である。
フォームF11は、セットメニューの情報を入力するためのフォームである。フォームF12は、作業者の情報を入力するためのフォームである。フォームF11、及びフォームF12は、メインタッチスクリーン5上において選択されると、色が変化し選択中であることが示される。フォームF11、及びフォームF12の色は、例えば、白色から黄色へと変化する。
作業者は、フォームF11を選択し、セットメニューの情報をバーコードリーダー7に読み取らせ、セットメニューの情報を入力する。作業者は、フォームF12を選択し、作業者を特定するための情報をバーコードリーダー7に読み取らせ、作業者を特定するための情報を入力する。
ボタンB11、ボタンB12が選択された場合、メインタッチスクリーン5には、テンキーが表示される。作業者は、セットメニューの情報、作業者を特定するための情報を、テンキーから入力してもよい。
フォームF11とフォームF12とに、各々セットメニューの情報と作業者を特定するための情報とが入力されると、ボタンB13が選択可能な状態へと変化する。ボタンB13が選択されると、収納作業が開始される。
ボタンB14が選択されると、セットメニューを読み出される。読み出されたセットメニューは印刷することができる。これにより、作業者は、セットメニューや収納状態を印刷した紙面において確認することができる。
図5に戻り、手術器具管理支援装置D1の処理の説明を続ける。
(ステップS100)第1表示制御部14は、サブタッチスクリーン4に、手術器具の取り出し指示する画面を表示させる。手術器具の取り出し指示する画面には、例えば、「手術器具をトレーより取出してください」というメッセージが表示される。
(ステップS101)第1重量取得部10は、取出し用秤2から取得した重量が減少したか否かを判定する。第1重量取得部10は、取出し用秤2から取得した重量が減少したと判定した場合(ステップS101;YES)、処理をステップS102に進める。第1重量取得部10は、取出し用秤2から取得した重量が減少していないと判定した場合(ステップS101;NO)、第1重量取得部10は、ステップS101の処理を繰り返す。
(ステップS102)第1重量取得部10は、取出し用秤2から取得した重量の減少分を第1重量値M1として算出する。第1重量取得部10は、算出した第1重量値M1を、候補抽出部120、および収納判定部122に出力する。
(ステップS103)制御部12は、図6に示す手術器具の種類を特定する処理を実行する。
図6は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1の手術器具特定処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、候補抽出部120が第1重量取得部10から第1重量値M1を取得した場合に実行される。
(ステップS1030)候補抽出部120は、手術器具リスト60から、取得した第1重量値M1と一致する重量の手術器具OTを抽出する。この一例では、候補抽出部120は、第1重量値M1を検索キーにして手術器具リスト60を検索し、検索キーに一致する重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出する。ただし、本実施形態においては、手術器具リスト60の中に、第1重量値M1と一致する重量の手術器具OTは1つ以上存在するとする。
なお、制御部12は、バーコード情報取得部16が手術器具OTの2次元バーコードの情報を取得した場合、第1重量値M1に基づいて手術器具番号を抽出する処理に代えて次の処理を実行してもよい。すなわち、制御部12は、バーコード情報取得部16から、手術器具OTの2次元バーコードの情報を取得する。制御部12は、手術器具リスト60から、取得した手術器具OTの2次元バーコードの情報の示す商品識別コードと一致する商品識別コードをもつ手術器具OTの手術器具番号を抽出する。
候補抽出部120は、抽出した手術器具番号を第1表示制御部14に出力する。
(ステップS1031)第1表示制御部14は、候補抽出部120から手術器具番号を取得する。第1表示制御部14は、手術器具リスト60から、取得した手術器具番号に対応する手術器具OTの、名称と、全体画像と、詳細画像Aとを取得する。
手術器具情報生成部121は、取得した名称と、全体画像と、詳細画像Aとを、手術器具OTの候補としてサブタッチスクリーン4に表示させる。
手術器具リスト60に記憶されているこれらの情報の表示画面の一例について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る手術器具候補表示画面の一例を示す図である。手術器具候補表示画面は、サブタッチスクリーン4に表示される画面である。図8では、手術器具の候補が3つ抽出された場合の手術器具候補表示画面の例を説明する。
表示P21には、セットメニューの名称が表示される。表示P22には、ページ番号が表示される。手術器具候補表示画面では、例えば、4つずつ手術器具の種類の候補が表示され、候補が4つ以上ある場合は、複数のページに渡って候補が表示される。ボタンB22、ボタンB23が選択されると、各々前のページ、次のページが表示される。
表示P23には、第1重量値M1が表示される。
表示N21〜表示N24には、候補として抽出された手術器具に対応する名称が、手術器具リスト60から取得され表示される。画像G21〜画像G24には、候補として抽出された手術器具の画像が、手術器具リスト60から取得され表示される。画像G25〜画像G28には、候補として抽出された手術器具の詳細画像Aが、手術器具リスト60から取得され表示される。
ボタンB21が選択されると、手術器具の取り出しを指示する画面が表示される。
図9は、本実施形態に係る手術器具特定画面の一例を示す図である。手術器具特定画面は、手術器具候補表示画面において手術器具の候補が選択された場合にサブタッチスクリーン4に表示される。
表示P31には、セットメニューの名称が表示される。表示P33には、ページ番号が表示される。ページ数は、手術器具候補表示画面において表示される手術器具の候補の数だけある。ボタンB33が選択されると、表示されている手術器具特定画面のページ番号の1つ前のページ番号をもつ手術器具特定画面が表示される。ボタンB34が選択されると、表示されている手術器具特定画面のページ番号の1つ次のページ番号をもつ手術器具特定画面が表示される。
表示P34には、第1重量値M1が表示される。ボタンB32が選択されると、手術器具候補表示画面が表示される。
表示P32には、選択された手術器具に対応する名称が、手術器具リスト60から取得され表示される。画像G31には、選択された手術器具の全体画像が、手術器具リスト60から取得され表示される。画像G32には、選択された手術器具の詳細画像Aが、手術器具リスト60から取得され表示される。画像G33には、選択された手術器具の詳細画像Bが、手術器具リスト60から取得され表示される。なお、図9では、選択された手術器具の詳細画像Bが、手術器具リスト60において設定されていない場合の例を示している。
表示P35には、選択された手術器具の各種の情報が、手術器具リスト60から取得され表示される。表示P36には、セットメニュー61に含まれる手術器具OTと同一の種類の手術器具の数が、セットメニュー61から取得され表示される。表示P37には、セットメニュー61に含まれる手術器具OTと同一の種類の手術器具のうち、収納が完了していない手術器具の数が、セットメニュー61から取得され表示される。
ボタンB31が選択されると、手術器具特定画面に表示されている手術器具の種類が手術器具OTの種類であると特定される。以下の説明において、種類が特定された手術器具OTを手術器具OT1とも記載する。
ボタンB35、及びボタンB36は、手術器具OT1について、手術器具リスト60に含まれる他の項目のうちボタンB35、及びボタンB36に割り当てられたものがある場合、選択可能となる。ボタンB35、及びボタンB36が選択されると、ボタンB35、及びボタンB36に割り当てられた項目が、手術器具リスト60から取得され表示される。
図6に戻り、手術器具管理支援装置D1の処理の説明を続ける。
(ステップS1032)選択操作検出部130は、サブタッチスクリーン4を介して入力される選択操作を検出した場合(ステップS1032;YES)、選択操作を手術器具情報生成部121に出力する。選択操作検出部130は、サブタッチスクリーン4を介して入力される選択操作を検出しない場合(ステップS1032;NO)、ステップS1032の処理を繰り返す。
(ステップS1033)手術器具情報生成部121は、選択操作検出部130から選択操作を取得する。手術器具情報生成部121は、取得した選択操作にもとづいて、手術器具情報INFOを生成する。
制御部12は、特定した手術器具OT1の種類を示す手術器具情報INFOを第1表示制御部14、及び収納判定部122に出力する。
図5に戻り、手術器具管理支援装置D1の処理の説明を続ける。
(ステップS104)位置指示部150は、制御部12から手術器具情報INFOを取得する。位置指示部150は、取得した手術器具情報INFOの示す手術器具OT1の種類に対応するターゲットのタイプと種類とを、セットメニュー61から取得する。
位置指示部150は、読み出したターゲットのタイプと種類とに基づいて、メインタッチスクリーン5に表示されるターゲットの色を、種類未特定の場合に対応する色から、種類特定済みである場合の色に変化させる。ここで、ターゲットの色は、対応する手術器具OTが種類未特定の場合、例えば、黄色である。ターゲットの色は、対応する手術器具OTが種類特定済みである場合、例えば、赤色である。ターゲットの色は、対応する手術器具OTが収納された場合、例えば、緑色である。
ここで、セットメニューにおける収納状態とは、手術器具OTの収納の状態を示す情報である。収納状態は、手術器具OTが、収納用トレーTR3に種類未特定であるか、種類特定済みであるか、収納済みであるかのいずれかを示す。ここで種類特定済みとは、手術器具OTが、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OT1として特定された状態である。
位置指示部150によって指示される収納位置を示す収納位置指示画面の一例を図10に示す。
図10は、本実施形態に係る収納位置指示画面の一例を示す図である。収納位置指示画面は、収納作業開始画面において収納作業の開始を示すボタンB13が選択されると、メインタッチスクリーン5に表示される。
画像G41には、手術器具OTの収納時画像と、ターゲットとが、セットメニュー61から取得され表示される。ターゲットの色は、収納状態に応じて設定される。表示P43には、作業対象の手術器具OT1の収納を指示するメッセージが表示される。
ボタンB44は、表示P43のメッセージに対して確認が必要である場合にのみ選択可能となる。ボタンB44が選択されると、確認のためのウィンドウが表示される。
リストL41は、収納用トレーTR3に収納される手術器具OTの名称と、収納状態とが、セットメニュー61から取得され表示される。作業対象となっている手術器具OT1の名称は、例えば、赤色を用いて表示される。収納状態はチェックボックスを用いて表示され、収納済みの場合のみ、チェックマークが入れられる。
ボタンB41、及びボタンB43は、リストL41に未表示の部分がある場合にのみ選択可能となる。ボタンB41、及びボタンB43が選択されると、リストL41は、各々上方、及び下方に送られる。ボタンB42が選択されると、リストL41において、収納済みの手術器具OTと、未収納(種類未特定及び種類特定済み)の手術器具OTとの各々について、表示と非表示の設定を切り替えるためのウィンドウが表示される。
表示P41には、セットメニューの名称が表示される。表示P42には、作業者を特定する情報が表示される。
ボタンB45が選択されると、収納作業終了画面が表示される。
図5に戻り、手術器具管理支援装置D1の処理の説明を続ける。
(ステップS105)第2重量取得部11は、収納用秤3から取得した重量が増加したか否かを判定する。第2重量取得部11は、収納用秤3から取得した重量が増加したと判定した場合(ステップS105;YES)、処理をステップS106に進める。第2重量取得部11は、収納用秤3から取得した重量が増加していないと判定した場合(ステップS105;NO)、ステップS105の処理を繰り返す。
(ステップS106)第2重量取得部11は、収納用秤3から取得した重量の増加分を第2重量値M2として算出する。第2重量取得部11は、算出した第2重量値M2を、収納判定部122に出力する。
(ステップS107)収納判定部122は、第1重量値M1を、第1重量取得部10から取得する。収納判定部122は、第2重量値M2を、第2重量取得部11から取得する。
収納判定部122は、収納用トレーTR3に収納された手術器具OT1の重量と、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OT1の重量とが一致したか否かを判定する。収納判定部122は、両者の重量が一致したと判定した場合(ステップS107;YES)、ステップS108の処理を実行する。一方、両者の重量が一致しないと判定した場合(ステップS107;NO)、収納判定部122は、ステップS111の処理を実行する。
(ステップS108)収納判定部122は、制御部12から手術器具情報INFOを取得する。収納判定部122は、取得した手術器具情報INFOの示す手術器具OT1に対応するセットメニュー61の行の収納状態の項目を、種類特定済みから収納済みに更新する。
(ステップS109)終了判定部123は、セットメニュー61の収納状態の項目が、全ての行について収納済みの状態であるか否かを判定する。終了判定部123は、収納状態の項目が全ての手術器具OTについて収納済みであると判定した場合(ステップS109;YES)、第2表示制御部15に収納が完了したことを示す信号を出力する。一方、終了判定部123が、収納状態の項目に収納済みではない手術器具OTがあると判定した場合(ステップS109;NO)、第1表示制御部14は、ステップS100の処理を繰り返す。
(ステップS110)第2表示制御部15は、終了判定部123から収納が完了したことを示す信号を受け取ると、メインタッチスクリーン5に収納作業終了画面を表示させる。収納作業終了画面の一例を図11に示す。
図11は、本実施形態に係る収納作業終了画面の一例を示す図である。収納作業終了画面は、セットメニュー61の手術器具OTが全て収納用トレーTR3に収納された場合、または、収納位置指示画面において、ボタンB45が選択された場合に表示される。収納作業終了画面は、収納位置指示画面にポップアップP5が重なって表示される。
ボタンB51が選択されると、セットメニュー61の手術器具の名称のリストが、収納状態とともに印刷される。ボタンB52が選択されると、セットメニュー61を修正するためのリスト修正画面が表示される。リスト修正画面については後述する。ボタンB53が選択されると、収納作業が終了する。ボタンB54が選択されると、ポップアップP5が非表示となり、収納位置指示画面に戻る。
図5に戻り、手術器具管理支援装置D1の処理の説明を続ける。
(ステップS111)収納判定部122は、収納用トレーTR3に収納された手術器具OT1の重量と、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OT1の重量とが一致していないことを示す重量不一致信号を、第1表示制御部14に出力する。
第1表示制御部14は、収納判定部122から重量不一致信号を受け取ると、サブタッチスクリーン4にエラーを通知する画面を表示させる。エラーを通知する画面には、例えば、「取り出された手術器具と収納用トレーに収納された手術器具が一致しません。取り出した手術器具を収納用トレーに収納して下さい。」というメッセージが表示される。
その後、収納判定部122は、ステップS107の処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、第1重量取得部10と、候補抽出部120と、第1表示制御部14と、選択操作検出部130と、手術器具情報生成部121と、第2重量取得部11と、判定部(収納判定部122)とを備える。
第1重量取得部10は、第1のトレー(取出し用トレーTR2)から取り出された手術器具OT1の重量を第1重量値M1として取得する。
候補抽出部120は、手術器具OTの種類と手術器具OTの重量の値とが対応づけられたリスト(手術器具リスト60)と、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1とに基づいて、手術器具OT1の種類の候補を手術器具リスト60から抽出する。
第1表示制御部14は、候補抽出部120が抽出した候補を表示する。
選択操作検出部130は、候補抽出部120が抽出した候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する。
手術器具情報生成部121は、選択操作検出部130が検出した選択操作に基づいて手術器具OT1の種類を特定する情報である手術器具情報INFOを生成する。
第2重量取得部11は、第2のトレー(収納用トレーTR3)に収納された手術器具OT1の重量を第2重量値M2として取得する。
判定部(収納判定部122)は、第2重量取得部11が取得した第2重量値M2と、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1と、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOとに基づいて、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OT1が第2のトレー(収納用トレーTR3)に収納されたことを判定する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、トレーと、秤と、制御装置とから構成されるため、手術器具の収納作業に用いる設備を簡略することができる。また、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、専用のトレーやセンサは不要となるため、コストを削減することができる。さらに、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、重量の増分に基づいて手術器具がトレーに収納されたことを判定するため、トレー内のどこに手術器具を入れても判別することができる。
また、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、位置指示部150を備える。
位置指示部150は、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OT1が収納される位置を指示する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1は、手術器具を収納用トレーのどこに収納するべきかを、作業者に知らせることができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら第2の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、手術器具管理支援装置が、第1重量値と一致する重量の候補を抽出する場合について説明をした。本実施形態では、手術器具管理支援装置が、第1重量値との誤差が所定の範囲内にある重量の候補を抽出する場合について説明をする。本実施形態では、手術器具は、手術器具リストに予め登録されている重量に対して誤差をもち得る。
本実施形態に係る手術器具管理支援装置を手術器具管理支援装置D1aと称する。
図12は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1a(図12)と第1の実施形態に係る手術器具管理支援装置D1(図2)とを比較すると、制御装置1aが異なる。しかし、他の構成要素(取出し用秤2、収納用秤3、サブタッチスクリーン4、メインタッチスクリーン5、記憶部6、バーコードリーダー7、及びプリンタ8)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ機能の説明は省略し、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
制御装置1aは、第1重量取得部10と、第2重量取得部11と、制御部12aと、操作入力部13aと、第1表示制御部14aと、第2表示制御部15と、バーコード情報取得部16と、印刷部17とを備える。
制御部12aは、候補抽出部120aと、手術器具情報生成部121と、収納判定部122と、終了判定部123とを備える。
候補抽出部120aは、第1重量取得部10が算出した第1重量値M1aとの誤差が、例えば5パーセントの範囲内にある重量の手術器具OTの種類を第1の候補として抽出する。候補抽出部120aは、次候補要求操作検出部133が検出した選択操作に基づいて、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1aとの誤差が10パーセントの範囲内にある重量の手術器具OTの種類を第2の候補として抽出する。候補抽出部120aは、次候補要求操作検出部133が検出した操作に基づいて、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1aとの誤差が20パーセントの範囲内にある重量の手術器具OTの種類を第3の候補として抽出する。
第1表示制御部14aは、候補抽出部120aが抽出した第2の候補から候補抽出部120aが抽出した第1の候補を除いた候補を表示する。
操作入力部13aは、選択操作検出部130と、第1操作検出部131と、第2操作検出部132と、次候補要求操作検出部133とを備える。
次候補要求操作検出部133は、候補抽出部120aが抽出した候補に加えてさらに候補を抽出することを要求する次候補要求操作を検出する。
図13は、本実施形態に係る候補抽出部120aの候補抽出処理の一例を示す図である。x軸は、重量の値を表す。
範囲R1は、第1重量値M1aとの誤差が5パーセントの以内である範囲を示している。
範囲R2は、第1重量値M1aとの誤差が10パーセントの以内である範囲を示している。範囲R2−2は、範囲R2のうち範囲R1と重複する範囲を示している。範囲R2−1、及び範囲R2−3は、範囲R2のうち範囲R1と重複しない範囲を示している。
範囲R3は、第1重量値M1aとの誤差が20パーセントの以内である範囲を示している。範囲R3−2は、範囲R3のうち範囲R2と重複する範囲を示している。範囲R3−1、及び範囲R3−3は、範囲R3のうち範囲R2と重複しない範囲を示している。
図14は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aの処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、図5に示す処理と同様、収納用トレーTR3が収納用秤3の上に載せられ、メインタッチスクリーン5が、収納作業を開始する操作を受け付けた場合に実行される。
なお、ステップS200からステップS202、及びステップS205からステップS212の各処理は、図5におけるステップS100からステップS102、及びステップS104からステップS111の各処理と同様であるため、説明を省略する。
(ステップS203)制御部12は、図15において示す手術器具の種類を特定する処理を実行する。これにより、制御部12は、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OT1の種類を特定する。ただし、図15において示す処理において、手術器具OT1の候補がないと判定される場合がある。
図15は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aの手術器具特定処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、候補抽出部120aが第1重量取得部10から第1重量値M1aを取得した場合に実行される。
なお、ステップS2035の処理は、図6におけるステップS1033の処理と同様であるため、説明を省略する。
(ステップS2030)候補抽出部120aは、第1重量値M1aとの誤差が、例えば、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出する。候補抽出部120aは、抽出した手術器具番号を第1表示制御部14aに出力する。
(ステップS2031)第1表示制御部14aは、候補抽出部120aから手術器具番号を取得する。第1表示制御部14aは、手術器具リスト60から、取得した手術器具番号の手術器具OTの、名称と、全体画像と、詳細画像Aとを取得する。
手術器具情報生成部121aは、取得した名称と、全体画像と、詳細画像Aとを、手術器具OT1の候補としてサブタッチスクリーン4に表示させる。
(ステップS2032)次候補要求操作検出部133は、サブタッチスクリーン4を介して入力される次候補要求操作を検出した場合(ステップS2032;YES)、ステップS2035の処理を実行する。一方、サブタッチスクリーン4を介して入力される次候補要求操作を検出しない場合(ステップS2032;NO)、選択操作検出部130はステップS2033の処理を実行する。
(ステップS2033)選択操作検出部130は、サブタッチスクリーン4を介して入力される選択操作を検出した場合(ステップS1032;YES)、選択操作を手術器具情報生成部121に出力する。選択操作検出部130は、サブタッチスクリーン4を介して入力される選択操作を検出しない場合(ステップS1032;NO)、ステップS2032の処理を繰り返す。
(ステップS2035)候補抽出部120aは、第1重量値M1aとの誤差が、例えば、10パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出する。候補抽出部120aは、抽出した手術器具番号を第1表示制御部14aに出力する。
ステップS2036からステップS2038までの処理は、ステップS2031からステップS2033までの処理と同様であるから説明を省略する。
(ステップS2039)第1表示制御部14aは、候補抽出部120aから手術器具番号を取得する。第1表示制御部14は、手術器具リスト60から、取得した手術器具番号のうちステップS2035の処理において取得した手術器具番号を除く手術器具番号の手術器具OTの、名称と、全体画像と、詳細画像Aとを取得する。
手術器具情報生成部121は、取得した名称と、全体画像と、詳細画像Aとを、第1表示制御部を介して手術器具OT1の候補としてサブタッチスクリーン4に表示させる。
ステップS2040からステップS2042までの処理は、ステップS2031からステップS2033までの処理と同様であるから説明を省略する。ただし、ステップS2041において、次候補要求操作検出部133は、サブタッチスクリーン4を介して入力される次候補要求操作を検出した場合(ステップS2041;YES)、候補抽出部120aは、ステップS2043の処理を実行する。
(ステップS2043)候補抽出部120aは、手術器具リスト60中に手術器具OTの候補がないと判定する。
図14に戻り、手術器具管理支援装置D1aの処理の説明を続ける。
(ステップS204)候補抽出部120aは、ステップS203において手術器具OT1の候補がないと判定した場合、異物が混入していると判定する。候補抽出部120aが異物が混入していないと判定する場合(ステップS204;YES)、位置指示部150はステップS205の処理を実行する。一方、候補抽出部120aが異物が混入していると判定する場合(ステップS204;NO)、第1表示制御部14は、ステップS100の処理を繰り返す。
なお、終了判定部123は、ステップS210において、手術器具OTの収納が完了した収納用トレーTR3の重量の整合性を確認してもよい。その場合、終了判定部123は、収納用秤3の測定値の、セットメニュー61に登録されている手術器具OTの重量の合計に対する誤差が、所定の範囲内に収まっているか否かを判定する。ここで、所定の範囲内とは、例えば、セットメニュー61に登録されている手術器具OTの重量の合計の20パーセントである。
終了判定部123は、収納用秤3の測定値の、セットメニュー61に登録されている手術器具OTの重量の合計に対する誤差が、所定の範囲内に収まっていないと判定した場合、収納用トレーTR3の重量の整合性が取れていないことを示すエラー信号を、第1表示制御部14aに出力する。第1表示制御部14aは、終了判定部123からエラー信号を受け取ると、サブタッチスクリーン4にエラーを通知する画面を表示させる。
以上に説明したように、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aは、次候補要求操作検出部133と、候補抽出部120aとを備える。
次候補要求操作検出部133は、候補抽出部120aが抽出した候補に加えてさらに候補を抽出することを要求する次候補要求操作を検出する。
候補抽出部120aは、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1aとの誤差が所定の範囲内にある重量の値が対応づけられている手術器具OTの種類を第1の候補として抽出し、次候補要求操作検出部133が検出した次候補要求操作に基づいて、第1重量取得部10が取得した第1重量値M1aとの誤差が所定の範囲より広い範囲内にある重量の値が対応づけられている手術器具OTの種類を第2の候補として抽出する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aは、手術器具の重量の、登録してあるリストの重量の値に対する誤差を考慮に入れて手術器具の候補を抽出するため、手術器具の重量に個体差がある場合でも正しい候補を表示することができる。
また、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aは、第1表示制御部14aを備える。
第1表示制御部14aは、候補抽出部120aが抽出した第2の候補から候補抽出部120aが抽出した第1の候補を除いた候補を表示する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1aは、一度に過剰な数の手術器具の候補を表示しないため、手術器具の候補を選択する際の作業を円滑にする。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら第3の実施形態について詳しく説明する。
上記第2の実施形態では、手術器具管理支援装置が、第1重量値との誤差が所定の範囲内にある重量の候補を抽出する場合について説明をした。本実施形態では、手術器具管理支援装置が、手術器具の重量の実測値を記録し、以後の手術器具の種類の候補の抽出に測定した手術器具の重量を用いる場合について説明する。
本実施形態に係る手術器具管理支援装置を手術器具管理支援装置D1bと称する。
図16は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1bの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1b(図16)と第2の実施形態に係る手術器具管理支援装置D1a(図12)とを比較すると、制御装置1b、記憶部6bが異なる。しかし、他の構成要素(取出し用秤2、収納用秤3、サブタッチスクリーン4、メインタッチスクリーン5、バーコードリーダー7、及びプリンタ8)が持つ機能は第2の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ機能の説明は省略し、第3の実施形態では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
制御装置1bは、第1重量取得部10と、第2重量取得部11と、制御部12bと、操作入力部13aと、第1表示制御部14aと、第2表示制御部15と、バーコード情報取得部16と、印刷部17と、リスト管理部18とを備える。
制御部12bは、候補抽出部120bと、手術器具情報生成部121と、収納判定部122と、終了判定部123とを備える。
候補抽出部120bは、実測値リスト62として記録された重量の複数の値のうち、新しく記録された重量の値を優先的に用いて手術器具OTの種類の候補を実測値リスト62から抽出する。
リスト管理部18は、第2重量取得部11が取得した第2重量値M2を、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す手術器具OTの種類毎に、手術器具OTの種類と手術器具OTの重量の値とを対応づけて実測値リスト62として記録する。
記憶部6bは、実測値リスト62を実測値リストテーブルに記憶する。ここで、実測値リスト62とは、手術器具OTの種類と手術器具OTの複数の実測値とが対応づけられたリストである。
図17は、本実施形態に係るリスト管理部18の実測値記録処理の一例を示す図である。図17において、実測値リスト62は、左から右へ、新しく記録された順番に、所定の個数だけ実測値を保持している。
第2重量値M2が新たに記録される場合、実測値リスト62は、リスト62−1からリスト62−2へと更新される。その場合、リスト62−1において、右端の最も古い実測値は消去され、第2重量値M2が左端に追加される。
これにより、実測値リスト62においては、手術器具OTの重量が固体差をもつ場合に、手術器具OTの重量の最新の出現の頻度の傾向が反映される。
図18は、本実施形態に係る候補抽出部120bの候補抽出処理の一例を示す図である。
代表値MV1、代表値MV2、代表値MV3は、手術器具リスト60に登録されている異なる手術器具OTの種類に対する重量の値である。実測データML1、実測データML2、実測データML3は、実測値リスト62に保持されている異なる手術器具OTの種類に対する重量の複数の実測値である。
候補抽出部120bは、代表値MV1、代表値MV2、代表値MV3に優先して、実測データML1、実測データML2、実測データML3を手術器具OT1の種類の候補の抽出に用る。候補抽出部120bは、例えば、第2重量値M2の値が43である場合に、第2重量値M2の値に近い代表値MV2、代表値MV3をもつ手術器具OTの種類よりも、実測データML1の中に43の値を含む手術器具OTの種類を、手術器具OTの種類として抽出する。
候補抽出部120bは、実測データML1、実測データML2、実測データML3の中に、候補が見つからない場合に、代表値MV1、代表値MV2、代表値MV3を用いて候補を抽出する。
また、実測データML1、実測データML2、実測データML3内、代表値MV1、代表値MV2、代表値MV3内の優先の度合いについては、候補抽出部120bは、各々第2重量値M2との誤差が小さいほど、該当する手術器具OTの種類を優先的に抽出する。
図19は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1bの処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、図14に示す処理と同様、収納用トレーTR3が収納用秤3の上に載せられ、メインタッチスクリーン5が、収納作業を開始する操作を受け付けた場合に実行される。
なお、ステップS300からステップS302、ステップS304からステップS309、及びステップS311からステップS313の各処理は、図5におけるステップS200からステップS202、ステップS204からステップS209、及びステップS210からステップS212の各処理と同様であるため、説明を省略する。
(ステップS303)制御部12bは、図15において示す手術器具の種類を特定する処理を実行する。これにより、制御部12は、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OT1の種類を特定する。ただし、ステップS303の処理において、図15のステップS2030、ステップS2035、ステップS2039における候補抽出部120bの処理が、第2の実施形態の候補抽出部120aの処理と異なる。
ステップS2030において、候補抽出部120bは、実測値リスト62から、第1重量値M1aとの誤差が、例えば、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出する。候補抽出部120bは、実測値リスト62の中に、第1重量値M1aとの誤差が、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTが見つからない場合、手術器具リスト60から、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出する。
なお、候補抽出部120bは、実測値リスト62の中に、第1重量値M1aとの誤差が、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTが抽出された場合においても、抽出する手術器具OTの候補の個数の上限に達していない場合は、手術器具リスト60から、5パーセントの範囲R1内にある重量の手術器具OTの手術器具番号を抽出してもよい。
ステップS2035、ステップS2039における処理は、ステップS2030における処理と、所定の誤差の値が異なる点のみが異なる。
(ステップS310)リスト管理部18は、第2重量取得部11から第2重量値M2を取得する。リスト管理部18は、取得した第2重量値M2を、実測値リスト62に記録する。
なお、リスト管理部18は、実測値リスト62の実測値の平均値、あるいは中央値により、手術器具リスト60に登録されている重量の値を更新してもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1bは、記録部(リスト管理部18)と、候補抽出部120bとを備える。
記録部(リスト管理部18)は、第2重量取得部11が取得した第2重量値M2を、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す手術器具OT1の種類毎に、手術器具OT1の種類と手術器具OT1の重量の値とを対応づけて第2のリスト(実測値リスト62)として記録する。
候補抽出部120bは、第2のリスト(実測値リスト62)として記録された重量の複数の値のうち、新しく記録された重量の値を優先的に用いて手術器具OT1の種類の候補を第2のリスト(実測値リスト62)から抽出する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1bは、実測した手術器具の重量に基づいて手術器具の種類の候補を抽出するため、最近の出現頻度が高い手術器具の重量に基づいて候補を表示できる。
また、候補抽出部120bは、リスト(手術器具リスト60)よりも第2のリスト(実測値リスト62)を優先的に用いて手術器具OT1の種類の候補を抽出する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1bは、実績データに基づく候補の方が正解を含む確率が高くなるため、より早く目的の手術器具を選択できる。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照しながら第4の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態から第3の実施形態では、取出し用トレーに収納用トレーに収納する手術器具が、一式揃っている場合について説明した。本実施形態では、手術器具管理支援装置が、取出し用トレーに収納用トレーに収納する手術器具が一式揃っていない場合や、取出し用トレーの手術器具が破損している場合についての処理を行う場合について説明する。
本実施形態に係る手術器具管理支援装置を手術器具管理支援装置D1cと称する。
図20は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1c(図20)と第3の実施形態に係る手術器具管理支援装置D1b(図16)とを比較すると、制御装置1cが異なる。しかし、他の構成要素(取出し用秤2、収納用秤3、サブタッチスクリーン4、メインタッチスクリーン5、記憶部6b、バーコードリーダー7、及びプリンタ8)が持つ機能は第3の実施形態と同じである。第3の実施形態と同じ機能の説明は省略し、第4の実施形態では、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
制御装置1cは、第1重量取得部10cと、第2重量取得部11と、制御部12cと、操作入力部13cと、第1表示制御部14と、第2表示制御部15と、バーコード情報取得部16と、印刷部17と、リスト管理部18と、作業終了通知部19とを備える。
制御部12cは、候補抽出部120bと、手術器具情報生成部121と、収納判定部122cと、終了判定部123cとを備える。
第1重量取得部10cは、取出し用秤2が測定した重量に基づいて、取出し用トレーTR2が空であるか否かを判定する。
収納判定部122cは、非収納通知操作検出部134が非収納通知操作を検出した場合、第2重量取得部11が取得した第2重量値M2cに基づいて、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OTが収納用トレーTR3に収納されたことを判定する。ここで、非収納通知操作とは、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTを、収納用トレーTR3に収納しないことを示す操作である。非収納通知操作は、作業者が、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTを確認し、破損や汚れなどの異常が認められた場合にサブタッチスクリーン4を介して入力される操作である。
操作入力部13cは、選択操作検出部130と、第1操作検出部131と、第2操作検出部132と、次候補要求操作検出部133と、非収納通知操作検出部134とを備える。
非収納通知操作検出部134は、取出し用トレーTR2から取り出された手術器具OTcを収納用トレーTR3に収納しないことを示す非収納通知操作を検出する。
作業終了通知部19は、取出し用トレーTR2に手術器具OTが残っているか否かを通知する。作業終了通知部19は、セットメニュー61に基づいて手術器具OTを収納する作業が終了したことを通知する。
図21は、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cの処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートで示す処理は、図19に示す処理と同様、収納用トレーTR3が収納用秤3の上に載せられ、メインタッチスクリーン5が、収納作業を開始する操作を受け付けた場合に実行される。
なお、ステップS400からステップS407、ステップS409からステップS411、ステップS414の各処理は、図19におけるステップS300からステップS307、ステップS308からステップS310、ステップS312の各処理と同様であるため、説明を省略する。
(ステップS408)非収納通知操作検出部134は、非収納通知操作をサブタッチスクリーン4を介して入力される非収納通知操作を検出した場合(ステップS408;YES)、第2重量取得部11に非収納通知操作したことを示す信号を出力する。
一方、非収納通知操作検出部134が、サブタッチスクリーン4を介して入力される非収納通知操作を検出しない場合(ステップS408;NO)、収納判定部122cは、ステップS409の処理を実行する。
(ステップS412)第1重量取得部10cは、取出し用トレーTR2が空であるか否かを判定する。第1重量取得部10cは、取出し用秤2の測定した重量の値がゼロとなった場合、取出し用トレーTR2が空であると判定する。第1重量取得部10cが、取出し用トレーTR2が空であると判定する場合(ステップS412;YES)、終了判定部123cは、ステップS413の処理を実行する。一方、第1重量取得部10cが、取出し用トレーTR2が空であると判定する場合(ステップS412;NO)、終了判定部123cは、ステップS417の処理を実行する。
(ステップS413)終了判定部123cは、セットメニュー61の収納状態の項目が、全ての行について収納済みの状態であるか否かを判定する。終了判定部123cが、収納状態の項目が全ての手術器具OTについて収納済みであると判定した場合(ステップS413;YES)、作業終了通知部19は、第2表示制御部15に収納が完了したことを示す信号を出力する。これにより、作業終了通知部19は、セットメニュー61に基づいて手術器具OTを収納する作業が終了したことを通知する。
一方、終了判定部123cが、収納状態の項目に収納済みではない手術器具OTがあると判定した場合(ステップS413;NO)、作業終了通知部19は、取出し用トレーTR2に入れられている手術器具OTに不足があることを示す信号を、第2表示制御部15に出力する。
(ステップS415)第2重量取得部11は、収納用トレーTR3に収納された手術器具OTc−1の重量を、第2重量値M2cとして取得する。ここで、手術器具OTc−1は、異常が認められた手術器具OTcと差し替えられた、手術器具OTcと同じ種類の正常な手術器具である。
(ステップS417)終了判定部123cは、セットメニュー61の収納状態の項目が、全ての行について収納済みの状態であるか否かを判定する。終了判定部123cが、収納状態の項目が全ての手術器具OTについて収納済みであると判定した場合(ステップS417;YES)、作業終了通知部19は、取出し用トレーTR2に手術器具OTが残っていることを示す信号を、第2表示制御部15に出力する。これにより、作業終了通知部19は、セットメニュー61に基づいて手術器具OTを収納する作業が終了したことを通知する。
一方、終了判定部123cが、収納状態の項目に収納済みではない手術器具OTがあると判定した場合(ステップS413;NO)、第1表示制御部14は、ステップS400の処理を繰り返す。
(ステップS418)第2表示制御部15は、作業終了通知部19から取出し用トレーTR2に手術器具OTが残っていることを示す信号を受け取る。第2表示制御部15は受け取った信号に基づいて、メインタッチスクリーン5に、余分な手術器具が混入していることを示すメッセージを表示させる。
(ステップS419)第2表示制御部15は、作業終了通知部19から取出し用トレーTR2に入れられている手術器具OTに不足があることを示す信号を受け取る。第2表示制御部15は、受け取った信号に基づいて、メインタッチスクリーン5にセットメニュー61の異常終了画面を表示させる。異常終了画面については後述する。
リスト管理部18は、セットメニュー61がメインタッチスクリーン5に表示される異常終了画面から修正されたか否かを判定する。リスト管理部18が、セットメニュー61が修正されたと判定する場合(ステップS419;YES)、第1重量取得部10はステップS420の処理を実行する。一方、リスト管理部18が、セットメニュー61が修正されていないと判定する場合(ステップS419;NO)、終了判定部123cは、ステップS413の処理を繰り返す。
(ステップS420)取出し用トレーTR2に不足していた手術器具OTが追加されると、第1重量取得部10は、取出し用秤2から取出し用秤2が測定した重量を取得し、取出し用トレーTR2に不足していた手術器具OTが追加されたと判定する。第1重量取得部10は、取出し用トレーTR2に不足していた手術器具OTが追加されたことを示す信号を、第1表示制御部14出力する。取出し用トレーTR2に不足していた手術器具OTが追加されたことを示す信号を取得すると、第1表示制御部14は、ステップS400の処理を繰り返す。
図22は、本実施形態に係る異常終了画面の一例を示す図である。異常終了画面は、取出し用トレーTR2に手術器具OTに不足していた場合にメインタッチスクリーン5に表示される。
異常終了画面は、図11において説明した収納作業終了画面と下記の点を除いて同様である。ポップアップP5には、収納用トレーTR3に全ての手術器具OTが揃っていないことを示すメッセージが表示される。ボタンB52が選択可能となり、リスト修正画面(不図示)を表示可能となる。
リスト修正画面からは、セットメニュー61の各項目を修正することができる。取出し用トレーTR2に手術器具OTの過不足がある場合、過不足のある手術器具OTを、セットメニュー61において削除、または追加することができる。セットメニュー61を修正することにより、取出し用トレーTR2に手術器具OTの過不足がある場合であっても、正常に収納作業を終了させることができる。
また、リスト修正画面から、手術器具リスト60の各項目を修正することができる。手術器具リスト60において手術器具OTの情報が修正された場合、セットメニュー61において対応する手術器具OTの情報に手術器具リスト60の修正が反映される。
以上に説明したように、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cは、非収納通知操作検出部134と、判定部(収納判定部122c)とを備える。
非収納通知操作検出部134は、第1のトレー(取出し用トレーTR2)から取り出された手術器具OTcを第2のトレー(収納用トレーTR3)に収納しないことを示す非収納通知操作を検出する。
判定部(収納判定部122c)は、非収納通知操作検出部134が非収納通知操作を検出した場合、第2重量取得部11cが取得した第2重量値M2cに基づいて、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOが示す種類の手術器具が第2のトレー(収納用トレーTR3)に収納されたことを判定する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cは、破損していない手術器具を第2のトレーに置くことができ、破損していない手術器具の重量に基づき実測データを記録することができる。
また、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cは、作業終了通知部19を備える。
作業終了通知部19は、第1のトレー(取出し用トレーTR2)に手術器具OTが残っているか否かを通知する、または、第2のトレー(収納用トレーTR3に)に収納される手術器具OTの種類を示す第3のリスト(セットメニュー61)に基づいて手術器具OTを収納する作業が終了したことを通知する。
この構成により、本実施形態に係る手術器具管理支援装置D1cは、第1のトレーに置かれた手術器具に過不足がある場合においても、過不足を作業者に知らせることにより収納作業の確認ができる。
なお、上述した各実施形態において、取出し用トレーTR2から手術器具OTが1つずつ取り出される場合について説明をしたが、作業者は、同じ種類の手術器具OTを、取出し用トレーTR2から手術器具から一度に複数の取り出してもよい。
その場合、サブタッチスクリーン4に、一度に複数の手術器具を取り出すことを選択する複数取出しボタンが設けられる。複数取出しボタンが選択されると、一度に取り出す手術器具の個数をサブタッチスクリーン4から入力可能となる。複数取出しボタンが選択されると、第1重量取得部10は、取出し用秤2から取得する重量の減少分を、一度に取り出す手術器具の個数により除算した値を、第1重量値M1として取得してよい。
また、その場合、収納判定部122は、取出し用トレーTR2から複数取り出された同じ種類の手術器具OTの、手術器具リスト60に登録されている重量の値と、第1重量値M1と、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOとに基づいて、手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OTが収納用トレーTR3に収納されたことを判定してよい。なお、収納判定部122は、取出し用トレーTR2から複数取り出された同じ種類の手術器具OTの、実測値リスト62に登録されている重量の実測値の平均あるいは中央値と、第1重量値M1と、手術器具情報生成部121が生成した手術器具情報INFOとに基づいて、手術器具情報INFOが示す種類の手術器具OTが収納用トレーTR3に収納されたことを判定してよい。
以上の実施形態においては、手術器具リスト60、セットメニュー61が予め登録されている場合を説明したが、手術器具リスト60、セットメニュー61は、メインタッチスクリーン5に表示される各々を登録するための画面から、各項目を設定することができる。
以上の実施形態においては、取出し用秤2が、不図示の計量部に載置された物体の重量を、制御装置1、1a、1b、1cに対して出力する場合を説明したが、取出し用秤2は、手術器具OTの重量を不図示の計量部に載置された物体の重量の減少分として算出してもよい。その場合、第1重量取得部10、10cは、取出し用秤2が算出した重量を第1重量値M1として取得する。
また、以上の実施形態においては、収納用秤3が、不図示の計量部に載置された物体の重量を、制御装置1、1a、1b、1cに対して出力する場合を説明したが、収納用秤3は、手術器具OTの重量を不図示の計量部に載置された物体の重量の増加分として算出してもよい。その場合、第2重量取得部11、11cは、収納用秤3が算出した重量を第2重量値M2として取得する。
なお、上述した実施形態における制御装置1、1a、1b、1cの一部、例えば、第1重量取得部10、10c、第2重量取得部11、11c、制御部12、12a、12b、12c、操作入力部13、13a、13c、第1表示制御部14、14a、第2表示制御部15、バーコード情報取得部16、印刷部17、リスト管理部18、及び作業終了通知部19をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、制御装置1、1a、1b、1cに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における制御装置1、1a、1b、1cの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。制御装置1、1a、1b、1cの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
D1、D1a、D1b、D1c…手術器具管理支援装置、1、1a、1b、1c…制御装置、2…取出し用秤、3…収納用秤、4…サブタッチスクリーン、5…メインタッチスクリーン、6、6b…記憶部、7…バーコードリーダー、8…プリンタ、10、10c…第1重量取得部、11、11c…第2重量取得部、12、12a、12b、12c…制御部、13、13a、13c…操作入力部、14、14a…第1表示制御部、15…第2表示制御部、16…バーコード情報取得部、17…印刷部、18…リスト管理部、19…作業終了通知部

Claims (10)

  1. 第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得部と、
    手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリストと、前記第1重量取得部が取得した前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出部と、
    前記候補抽出部が抽出した前記候補を表示させる表示制御部と、
    前記候補抽出部が抽出した前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出部と、
    前記選択操作検出部が検出した前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成部と、
    第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得部と、
    前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値と、前記第1重量取得部が取得した前記第1重量値と、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定部と
    を備える手術器具管理支援装置。
  2. 前記候補抽出部が抽出した前記候補に加えてさらに前記候補を抽出することを要求する次候補要求操作を検出する次候補要求操作検出部
    をさらに備え、
    前記候補抽出部は、前記第1重量取得部が取得した第1重量値との誤差が所定の範囲内にある重量の値が対応づけられている前記手術器具の種類を第1の前記候補として抽出し、前記次候補要求操作検出部が検出した前記次候補要求操作に基づいて、前記第1重量取得部が取得した第1重量値との誤差が所定の範囲より広い範囲内にある重量の値が対応づけられている前記手術器具の種類を第2の前記候補として抽出する
    請求項1に記載の手術器具管理支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記候補抽出部が抽出した第2の前記候補から前記候補抽出部が抽出した第1の前記候補を除いた候補を表示させる
    請求項2に記載の手術器具管理支援装置。
  4. 前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値を、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す前記手術器具の種類毎に、前記手術器具の種類と前記手術器具の重量の値とを対応づけて第2のリストとして記録する記録部
    をさらに備え、
    前記候補抽出部は、前記第2のリストとして記録された前記重量の複数の値のうち、新しく記録された前記重量の値を優先的に用いて前記手術器具の種類の候補を前記第2のリストから抽出する
    請求項1に記載の手術器具管理支援装置。
  5. 前記候補抽出部は、前記リストよりも前記第2のリストを優先的に用いて前記手術器具の種類の候補を抽出する
    請求項4に記載の手術器具管理支援装置。
  6. 第1のトレーから取り出された前記手術器具を第2のトレーに収納しないことを示す非収納通知操作を検出する非収納通知操作検出部
    をさらに備え、
    前記非収納通知操作検出部が前記非収納通知操作を検出した場合、前記判定部は前記第2重量取得部が取得した前記第2重量値に基づいて、前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の手術器具管理支援装置。
  7. 前記手術器具情報生成部が生成した前記手術器具情報が示す種類の前記手術器具が収納される位置を指示する位置指示部
    をさらに備える
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の手術器具管理支援装置。
  8. 第1のトレーに前記手術器具が残っているか否かを通知する、または、第2のトレーに収納される前記手術器具の種類を示す第3のリストに基づいて前記手術器具を収納する作業が終了したことを通知する通知部
    をさらに備える
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の手術器具管理支援装置。
  9. 手術器具管理支援装置が、第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得過程と、
    手術器具管理支援装置が、手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリスト、前記第1重量取得過程において取得された前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出過程と、
    手術器具管理支援装置が、前記候補抽出過程において抽出された前記候補を表示させる表示過程と、
    手術器具管理支援装置が、前記候補抽出過程において抽出された前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出過程と、
    手術器具管理支援装置が、前記選択操作検出過程において検出された前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成過程と、
    手術器具管理支援装置が、第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得過程と、
    手術器具管理支援装置が、前記第2重量取得過程において取得された前記第2重量値と、前記第1重量取得過程において取得された前記第1重量値と、前記手術器具情報生成過程において生成された前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成過程において生成された前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定過程と
    を有する手術器具管理支援方法。
  10. コンピュータに、
    第1のトレーから取り出された手術器具の重量を第1重量値として取得する第1重量取得ステップと、
    手術器具の種類と手術器具の重量の値とが対応づけられたリスト、前記第1重量取得ステップにおいて取得された前記第1重量値とに基づいて、前記手術器具の種類の候補を前記リストから抽出する候補抽出ステップと、
    前記候補抽出ステップにおいて抽出された前記候補を表示させる表示ステップと、
    前記候補抽出ステップにおいて抽出された前記候補のうちいずれかを選択する選択操作を検出する選択操作検出ステップと、
    前記選択操作検出ステップにおいて検出された前記選択操作に基づいて前記手術器具の種類を特定する情報である手術器具情報を生成する手術器具情報生成ステップと、
    第2のトレーに収納された手術器具の重量を第2重量値として取得する第2重量取得ステップと、
    前記第2重量取得ステップにおいて取得された前記第2重量値と、前記第1重量取得ステップにおいて取得された前記第1重量値と、前記手術器具情報生成ステップにおいて生成された前記手術器具情報とに基づいて、前記手術器具情報生成ステップにおいて生成された前記手術器具情報が示す種類の手術器具が第2のトレーに収納されたことを判定する判定ステップと
    を実行させるプログラム。
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