JP6921510B2 - 物品移動装置、およびその制御方法 - Google Patents

物品移動装置、およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、所定位置に収納した物品を取り出して移動する物品移動装置、およびその制御方法に関する。
従来、物品を自動的に保持して移動する装置として、ロボットアームの先端にカメラと吸着パッドを備えた無人機が知られている。この無人機は、対象となる物品をカメラで撮影し、画像処理して物品の形状および位置を検出し、吸着パッドで当該物品を吸着する。
特開平10−53396号公報
例えば、複数段の棚に収納した比較的小型の物品を無人機で取り出す場合、棚板がロボットアームに干渉し易くアクセスが困難になる。また、棚の奥にある物品を吸着する場合などには、カメラの取り付け位置や角度等により物品を確実に保持できない可能性がある。
よって、複数箇所に区分けされて収納されている物品を確実に認識して取り出すことができる物品移動装置、およびその制御方法の開発が望まれている。
実施形態の物品移動装置は、それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、カメラ移動機構を間に挟んで複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、制御部と、物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構と、を有する。制御部は、取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、当該物品を取り出すためのロボットアームの動作経路から外れた位置にカメラを移動させるようにカメラ移動機構を動作させ、撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すようにロボットアームを動作させる。制御部は、取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに物品受箱を移動させるように受箱移動機構を動作させ、ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を物品受箱に移す
図1は、第1の実施形態に係る物品移動装置を示す概略図である。 図2は、図1の物品移動装置の物品収容棚を示す概略図である。 図3は、図11の構造をF3−F3に沿って見た断面図である。 図4は、図2の物品収容棚の引き出しを引き出すための引き出し機構を示す概略図である。 図5は、図1の物品移動装置のガントリーを物品収容棚側から見た図である。 図6は、図5のガントリーをF6−F6に沿って見た図である。 図7は、図1の物品移動装置の昇降機を示す概略図である。 図8は、図7の昇降機の動作を説明するための図である。 図9は、図4の引き出し機構の構成を示すブロック図である。 図10は、図2の物品収容棚の引き出しを引き出す前の状態を示す概略図である。 図11は、図10の状態から引き出しを引き出した状態を示す概略図である。 図12は、図1の物品移動装置の動作を制御する制御系を示すブロック図である。 図13は、図1の物品移動装置の動作を説明する際に参照する図である。 図14は、図1の物品移動装置の物品収容棚の全ての収容部内にある物品を撮影する動作を説明するためのフローチャートである。 図15は、図1の物品移動装置の物品収容棚の任意の収容部内にある物品を撮影する動作を説明するためのフローチャートである。 図16は、図1の物品移動装置の物品収容棚の収容部内にある物品を取り出す動作を説明するためのフローチャートである。 図17は、図1の物品移動装置の物品収容棚の収容部内にある物品を取り出して物品受箱へ移す動作を説明するためのフローチャートである。 図18は、図1の物品移動装置の物品収容棚の収容部内にある物品を取り出して物品受箱へ移す動作を説明するためのフローチャートである。 図19は、第2の実施形態に係る物品移動装置のガントリーを物品収容棚側から見た図である。 図20は、図19のガントリーをF20−F20に沿って見た図である。 図21は、第3の実施形態に係る物品移動装置のガントリーを物品収容棚側から見た図である。 図22は、図21のガントリーをF22−F22に沿って見た図である。 図23は、第4の実施形態に係る物品移動装置のガントリーを物品収容棚側から見た図である。 図24は、第5の実施形態に係る物品移動装置のガントリーを物品収容棚側から見た図である。 図25は、図24のガントリーの変形例を示す図である。 図26は、第6の実施形態に係る物品移動装置のガントリーおよび引き出し機構を物品収容棚側から見た図である。 図27は、図26のガントリーをF27−F27に沿って見た図である。 図28は、箱型の収容部の一例を示す斜視図である。 図29は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図30は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図31は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図32は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図33は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図34は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図35は、収容部の壁面の一例を示す図である。 図36は、複数の収容部の壁面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、第1の実施形態に係る物品移動装置100は、複数段の収容部11を有する物品収容棚10、カメラ移動機構として機能するガントリー20、物品受箱31を昇降移動する受箱移動機構としての昇降機30、ロボットアーム40、および引き出し機構50を有する。物品移動装置100のガントリー20、昇降機30、ロボットアーム40、および引き出し機構50は、平らな基台110上に設置される。図1では、昇降機30をガントリー20と一体化した構造(昇降機30’)を例示してあるが、本実施形態では、以下に説明するように、昇降機30は、ガントリー20と別体に設けている。
物品移動装置100は、ロボットアーム40を動作させて、ガントリー20をくぐって物品収容棚10の各収容部11にアクセスして物品を取り出す。そして、物品移動装置100は、ロボットアーム40により取り出した物品を、昇降機30を動作させて適切な高さに配置した物品受箱31へ移動する。
或いは、物品移動装置100は、昇降機30を動作させて、物品を入れた物品受箱31を物品収容棚10の所定の収容部11の高さに配置する。そして、物品移動装置100は、ロボットアーム40を動作させて、所定の高さに配置された物品受箱31から物品を取り出し、ガントリー20をくぐって物品収容棚10の所定の収容部11へ当該物品を移動する。
また、物品移動装置100は、引き出し機構50を所定の高さ位置に配置する。そして、物品移動装置100は、引き出す動作が必要と判断した場合、必要に応じて、引き出し機構50を動作させて、物品収容棚10の任意の引き出し12を手前に引き出す。引き出し機構50は、引き出し12を収容部11へ収納することもできる。
図2に示すように、物品収容棚10は、複数段、複数列(本実施形態では5段2列)に配置した複数(本実施形態では10カ所)の収容部11を有する。収容部11の数およびレイアウトは本実施形態に限定されるものではなく、段数および列数は任意に変更可能である。
複数の収容部11の開口部11aは、物品収容棚10の前面10a(同一面)に配置される。物品収容棚10の前面10aは、垂直面であってもよく、或いは上方に向かって奥側にわずかに傾斜していてもよい。
横に並んだ各段2つの収容部11、11には、左右連結した1つの引き出し12が出し入れ自在にそれぞれ設けられている。つまり、本実施形態の物品収容棚10は、上下に5つ並んだ引き出し12を有する。図2では、上から4段目の引き出し12を対応する収容部11、11から前方に引き出した状態を図示してある。引き出し12は、必ずしも左右連結する必要はない。
また、引き出し12を収容部11、11に対して出し入れ可能に支持したスライド機構13は、例えば、図3に示すように、リニアガイド13aにスライダ13bを組み合わせた構造を有する。スライド機構13は、各引き出し12を収容部11、11に対して容易に挿抜可能であればいかなるものであってもよい。
引き出し12は、図2および図3に示すように、底壁12a、後壁12b、左右の側壁12c、12d、および前壁14を有する。また、引き出し12は、内部空間を2つの収容部11に割り当てるように2分する仕切壁12eを有する。引き出し12の上側は全面が開放している。
各引き出し12の前壁14は、底壁12aの前方端縁から上方に立ち上がっている。前壁14の高さは、図4に示すように後述する引き出し機構50の吸着パッド51が吸着可能な比較的狭い幅に設計されている。つまり、前壁14は、吸着パッド51の径と同程度の高さを有し、収容部11に収納した状態で、開口部11aを部分的に塞ぐ大きさを有する。
このため、各引き出し12の前面には、比較的大きな開口部12fが設けられている。この開口部12fは、引き出し12を収容部11、11に収納した状態でも、開口部12fを介してロボットアーム40が引き出し12の内部にアクセス可能なように設けられている。
なお、前壁14に限らず、2つの側壁12c、12dや仕切壁12eの高さを低くしてもよい。側壁12c、12dを低くすると、収容部11から引き出した状態の引き出し12に対し、横方向からロボットアーム40がアクセスし易くなる。また、仕切壁12eを低くすると、引き出し12内の横に並んだ2つの空間のうち一方の空間から他方の空間へのロボットアーム40のアクセスを容易にできる。
図5および図6に示すように、ガントリー20は、基台110上に設置した脚部フレーム21、および脚部フレーム21の物品収容棚10側の端部から上方に立設した2本の支持フレーム22、23を有する。また、ガントリー20は、2本の支持フレーム22、23間に架設した昇降フレーム24を有する。本実施形態では、昇降フレーム24は、ガントリー20の物品収容棚10側に設けてあるが、ロボットアーム40側に設けてもよい。
昇降フレーム24の左右両端には、スライダ25a、25bが取り付けられている。一方のスライダ25aは、支持フレーム22の物品収容棚10側の前面22aに設けた昇降機構26aによって昇降移動可能に設けられている。また、もう一方のスライダ25bは、支持フレーム23の前面23aに設けた昇降機構26bによって昇降移動可能に設けられている。
つまり、昇降フレーム24は、2本の支持フレーム22、23に沿って上下に移動可能となっている。なお、左右2つの昇降機構26a、26bは、少なくとも一方のみ設ければよく、片方はスライダ25a(25b)を駆動しない単なるスライド機構であってもよい。
昇降フレーム24の下面側には、左右2つのカメラ27a、27b(物品カメラ)、および2つの照明器具28a、28bが取り付けられている。各カメラ27a、27b(以下、総称してカメラ27とする場合もある)、および各照明器具28a、28bは、それぞれ、昇降フレーム24に沿って左右に移動可能に設けてもよく、物品収容棚10に向けて角度調整可能に設けてもよい。また、カメラ27は、物品収容棚10の収容部11のレイアウトに合わせて使用台数を変更してもよく、必ずしも全てのカメラ27を動作させる必要もない。
各カメラ27a、27bは、図6に示すように、昇降フレーム24に対して防振部材27cを介して取り付けられている。これにより、昇降フレーム24の移動により生じてカメラ27a、27bに伝わった振動が短時間で減衰し、後述する物品の撮影に悪影響を与える不具合を抑制できる。また、防振部材27cは、昇降機30などの他の機構で発生した振動がガントリー20を介してカメラ27に伝わる不具合を防止することができる。
また、昇降フレーム24の左右方向の略中央であって、物品収容棚10側の前面には、昇降フレーム24(カメラ27a、27bや照明器具28a、28b)に干渉する位置にある物体を撮影するための別のカメラ29が取り付けられている。このカメラ29は、昇降フレーム24が昇降移動する際に、ロボットアーム40が昇降フレーム24の移動経路上に存在していないことを確認したり、引き出した状態の引き出し12からはみ出た物品が移動経路上に存在していないことなどを確認したりするために設けられている。このため、このカメラ29も昇降フレーム24に沿って左右に移動可能であり、角度調整可能であってもよい。
図7および図8に示すように、昇降機30は、ロボットアーム40によって物品収容棚10の収容部11から取り出された物品を受け取る物品受箱31を載置するためのテーブル32を有する。本実施形態では、テーブル32は、左右2つの凹部32a、32aを有し、2つの物品受箱31を有する。各凹部32a(図8に一方のみ図示)には、物品受箱31の下端が嵌め込まれる。
テーブル32は、水平移動機構33を介して昇降機30の天板34の上に取り付けられている。水平移動機構33は、水平面に沿ってテーブル32を自由に移動可能な機構であり、例えば、ボールねじとリニアガイドの組み合わせにより2つの移動軸を有するものであってもよい。
昇降機30は、天板34を昇降移動させるためのものであり、昇降のためのアクチュエータも種々のものを利用できる。例えば、図7、8に示すリンク機構を用いてもよく、図1に示すリニアアクチュエータ30’を用いてもよい。つまり、昇降機30は、図7、8に示すようにガントリー20とは別体に設けてもよく、図1に示すようにガントリー20と一体に設けても良い。
図4に示すように、引き出し機構50は、物品収容棚10の引き出し12の前壁14を吸着する吸着パッド51を有する。吸着パッド51を先端に設けた筐体52は、スライドレール53に沿ってスライド可能に設けられている。スライドレール53は、支持台54を介して昇降機30のテーブル32上に取り付けられている。本実施形態では、支持台54は、2つの物品受箱31の間に設けられ、引き出し12の引き出し方向に延設されている。つまり、引き出し機構50は、物品受箱31とともに昇降機30によって移動可能に設けられている。
図3に示すように、物品受箱31は、取り出し対象の物品を収容した収容部11の近くに配置した状態で、物品受箱31の上端縁と引き出し12の前壁14の上端縁が同じ高さに配置され、且つ引き出し機構50の吸着パッド51が前壁14に対向する位置に配置される。言い換えると、昇降機30は、このような高さ位置に物品受箱31および引き出し機構50が配置されるようにテーブル32を昇降移動させる。
図9に示すように、引き出し機構50は、吸着パッド51を先端に接続したエアホース55(図4では図示省略)を有する。エアホース55の途中には、エアフィルタ56が設けられている。また、エアホース55の基端は、電磁バルブ57を介して2つに分割されている。その一方には真空ポンプ58が接続され、他方にはコンプレッサ59が接続されている。
つまり、電磁バルブ57は、エアホース55を、真空ポンプ58、コンプレッサ59、および大気のいずれかに接続する。吸着パッド51を真空引きする際には電磁バルブ57を真空ポンプ58に接続し、負圧を解消する際には電磁バルブ57をコンプレッサ59に接続し、その後、大気圧に開放する。
また、エアホース55の途中には、吸着パッド51内の圧力を検出するための圧力センサ55aが設けられている。圧力センサ55aは、吸着パッド51により引き出し12を吸着して引き出しているときには、吸着パッド51の負圧が十分に確保されているか否かを検出する。また、負圧が十分でない場合には、吸着失敗を判断する。さらに、吸着パッド51による吸着を解除する際には、吸着パッド51内の圧力が正圧になったことを判断して吸着パッド51を離間させる。
さらに、吸着パッド51の近傍には、接触センサ51aが設けられている。接触センサ51aは、吸着パッド51が吸着対象の引き出し12に正常に接触しているか否かを検出する。接触が検出されない場合には、吸着失敗を判断する。
引き出し12を引き出す場合、図10に示すように、まず、物品受箱31とともに引き出し機構50を所定の高さ位置に配置する。そして、引き出し機構50を動作させて吸着パッド51を対応する引き出し12の前壁14に吸着させる。この後、再び引き出し機構50を動作させて、図11に示すように、筐体52をスライドレール53に沿って手前側に移動させ、吸着パッド51により吸着した引き出し12を収容部11から引き出す。
ロボットアーム40は、いかなるものであってもよく、例えば、アーム先端に吸着パッド41を備えているものであればよい。この吸着パッド41も、上述した引き出し機構50と同様の装置構成(図9参照)を備えている。よって、ここでは、吸着パッド41に接続した吸着機構の詳細についての説明を省略する。
図12に示すように、上述した物品移動装置100の制御系は、物品移動装置100の動作を制御する制御部200を有する。制御部200には、カメラ27a、27b、照明器具28a、28b、およびカメラ29を取り付けた昇降フレーム24を昇降移動させるための昇降機構26a、26bが接続されている。また、制御部200には、吸着パッド41を備えたロボットアーム40が接続されている。また、制御部200には、物品受箱31、および吸着パッド51を備えた引き出し機構50を取り付けたテーブル32を昇降移動させるための昇降機30が接続されている。物品受箱31を上下動させる昇降機と引き出し機構50を上下動させる昇降機は別々に設けてもよい。さらに、制御部200には、カメラ27a、27bで取得した画像を処理して、「当該物品が何でどの引き出しに入っているか」に関する「物品種別情報」、および「当該物品が引き出し内でどのような姿勢で入っているか」に関する「物品位置姿勢情報」を取得するための画像処理部60、および、取得した画像データを記憶するとともに「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を記憶するメモリ61が接続されている。なお、制御部200には、外部機器から「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を入力する外部入力部62が接続されている。この外部入力部62には、画像認識できない情報も入力可能である。
次に、上述した第1の実施形態に係る物品移動装置100による各種動作について、図13の参考図を適宜参照しつつ図14乃至図18のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明では、物品収容棚10における各収容部11に設けた引き出し12の出し入れ動作については説明しないが、引き出し機構50を適宜動作させて適切なタイミング(ロボットアーム40など他の部材に干渉しないタイミング)で引き出してもよい。
図14は、物品収容棚10の全ての段の収容部11(引き出し12)内に配置された物品を撮影して上述した「物品種別情報」や「物品位置姿勢情報」を取得する動作を説明するためのフローチャートである。
以下の説明では、物品収容棚10が上下N段の収容部11を有するものとし、カメラ27の上下動の上端位置をホームポジション1(HP1)とし、下端位置をホームポジション2(HP2)とする。収容部11は、上から順にN1、N2、・・・とする。なお、昇降機30のホームポジションは最下端であるものとする。
制御部200は、最上端の収容部N1からスタートし、HP1にあるカメラ27を当該収容部N1内を撮影可能な位置(優先位置)へ速度1で移動させる(ステップST1〜ST3)。
制御部200は、各段の収容部11内の物品を最も良好に撮影できる高さ位置を予め優先位置として設定しておき、該当する段(ここではN1)の収容部11に対応する優先位置にカメラ27を配置する。
この状態で、制御部200は、当該カメラ27を介して当該収容部N1内の物品を撮影する(ステップST4)。
そして、制御部200は、撮影した画像を処理して上述した「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得する。その結果、取得した情報が十分であると判断した場合(ステップST5;YES)、制御部200は、次の段(N2)の処理に移行する(ステップST6)。
制御部200は、全ての段の収容部11に対するST1〜ST6の処理が終了した時点(ステップST2;NO)で、カメラ27をHP1へ移動し(ステップST7)、処理を終了する。
一方、ST5で取得した情報が不十分であることが判断された場合(ステップST5;NO)、制御部200は、各収容部11に対して予め設定した次の優先位置へ速度2でカメラ27を移動させる(ステップST8)。
この次の優先位置も、各段の収容部11毎に予め決めておいてもよいが、ST4で撮影した画像情報に基づいてその都度決定してもよい。或いは、カメラ27を次の優先位置へ移動する代わりにカメラ27の角度を変えるようにしてもよい。
そして、制御部200は、この2位の優先位置に配置したカメラ27で当該物品を撮影し(ステップST9)、当該物品の「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、ステップ5の処理に戻る。
図15は、物品収容棚10の任意の段の収容部11(引き出し12)内に配置された物品を撮影して上述した「物品種別情報」や「物品位置姿勢情報」を取得する動作を説明するためのフローチャートである。
制御部200は、HP1にあるカメラ27を任意の段の収容部11内を撮影可能な位置(優先位置)へ速度1で移動させる(ステップST1)。この状態で、制御部200は、当該カメラ27を介して当該収容部11内の物品を撮影する(ステップST2)。
そして、制御部200は、撮影した画像を処理して上述した「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得する。その結果、取得した情報が十分であると判断した場合(ステップST3;YES)、制御部200は、カメラ27をHP1へ移動し(ステップST4)、処理を終了する。
一方、ST3で取得した情報が不十分であることが判断された場合(ステップST3;NO)、制御部200は、当該収容部11に対して予め設定した次の優先位置へ速度2でカメラ27を移動させる(ステップST5)。
この次の優先位置も、当該収容部11に対して予め決めておいてもよいが、ST2で撮影した画像情報に基づいてその都度決定してもよい。或いは、カメラ27を次の優先位置へ移動する代わりにカメラ27の角度を変えるようにしてもよい。
そして、制御部200は、この2位の優先位置に配置したカメラ27で当該物品を撮影し(ステップST6)、当該物品の「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、ステップ3の処理に戻る。
図16は、ロボットアーム40により物品を収容部11から取り出す動作を説明するためのフローチャートである。
制御部200は、まず、取り出し対象となる物品が収容されている収容部11を指定する(ステップST1)。次に、制御部200は、当該収容部11の高さに合わせてカメラ27を移動する高さ位置を決定するとともに、当該収容部11にアクセスするロボットアーム40に干渉しないカメラ27の退避位置を決定する(ステップST2)。
そして、制御部200は、ステップST2で設定した退避位置へカメラ27を移動し(ステップST3)、ロボットアーム40を動作させて当該収容部11にアクセスする(ステップST4)。この後、制御部200は、ロボットアーム40がカメラ27に干渉しない位置まで、カメラ27を上述した1位の優先位置に近付けて(ステップST5)、当該物品を撮影する(ステップST6)。
制御部200は、ステップST6で撮影した画像を処理して上述した「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、取得した情報が十分であるか否かを判断する(ステップST7)。取得した情報が十分である場合(ステップST7;YES)、制御部200は、ロボットアーム40の吸着パッド41により当該物品を吸着保持する(ステップST8)。
この後、制御部200は、ロボットアーム40の動作経路から外れた位置にカメラ27を移動し(ステップST9)、ロボットアーム40を動作させて吸着パッド41により吸着した状態の物品を当該収容部11から移動させる(ステップST10)。
一方、ステップST7で取得した情報が不十分であることが判断された場合(ステップST7;NO)、制御部200は、当該収容部11に対して予め設定した次の優先位置へ速度2でカメラ27を移動させる(ステップST11)。
そして、制御部200は、この2位の優先位置に配置したカメラ27で当該物品を撮影し(ステップST12)、当該物品の「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、ステップ7の処理に戻る。
図17および図18は、ロボットアーム40により物品を収容部11から取り出して物品受箱31へ移す動作を説明するためのフローチャートである。
制御部200は、まず、取り出し対象となる物品が収容されている収容部11を指定する(ステップST1)。次に、制御部200は、当該収容部11の高さに合わせてカメラ27を移動する高さ位置を決定するとともに、当該収容部11にアクセスするロボットアーム40に干渉しないカメラ27の退避位置を決定する(ステップST2)。このとき、制御部200は、当該収容部11の高さに合わせて物品受箱31の高さ位置を決定する(ステップST3)。
そして、制御部200は、ステップST2で設定した退避位置へカメラ27を移動し(ステップST4)、ロボットアーム40を動作させて当該収容部11にアクセスする(ステップST5)。このとき、制御部200は、ステップST3で設定した高さ位置に向けて物品受箱31を移動し、物品受箱31がロボットアーム40に干渉しない位置まで当該収容部11に近付ける(ステップST6)。
この後、制御部200は、ロボットアーム40がカメラ27に干渉しない位置まで、カメラ27を上述した1位の優先位置に近付けて(ステップST7)、当該物品を撮影する(ステップST8)。
制御部200は、ステップST8で撮影した画像を処理して上述した「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、取得した情報が十分であるか否かを判断する(ステップST9)。取得した情報が十分である場合(ステップST9;YES)、制御部200は、ロボットアーム40の吸着パッド41により当該物品を吸着保持する(ステップST10)。
この後、制御部200は、ロボットアーム40の動作経路から外れた位置にカメラ27を移動し(ステップST11)、ロボットアーム40を動作させて吸着パッド41により吸着した状態の物品を当該収容部11から移動させる(ステップST12)。
このとき、制御部200は、ロボットアーム40により吸着保持した物品を、ステップST8で適切な高さ位置に配置した物品受箱31へ移動する。そして、制御部200は、吸着パッド41による吸着を解除して、当該物品を物品受箱31へ移す(ステップST13)。
この後、制御部200は、昇降機30を最下端のホームポジションへ移動し(ステップST14)、処理を終了する。
一方、ステップST9で取得した情報が不十分であることが判断された場合(ステップST9;NO)、制御部200は、当該収容部11に対して予め設定した次の優先位置へ速度2でカメラ27を移動させる(ステップST15)。
そして、制御部200は、この2位の優先位置に配置したカメラ27で当該物品を撮影し(ステップST16)、当該物品の「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を取得し、ステップ9の処理に戻る。
以上のように、第1の実施形態に係る物品移動装置100によると、複数段、複数列の収容部11を、その開口部11aが物品収容棚10の前面10aに並ぶように配置した。また、本実施形態によると、物品収容棚10の前面10aに対向してガントリー20を配置し、物品収容棚10の各収容部11に対向する位置にカメラ27a、27bを移動可能とした。さらに、本実施形態では、ガントリー20を間に挟んで物品収容棚10の反対側にロボットアーム40を配置した。
このため、カメラ27を物品収容棚10の前面10aに沿って自由に移動することができ、任意の収容部11内の物品を確実に撮影することができる。つまり、本実施形態によると、撮影した画像を処理して当該物品の「物品種別情報」および「物品位置姿勢情報」を高い精度で取得することができ、この情報に基づいてロボットアーム40を動作させて当該物品を確実に吸着保持せしめることができる。
また、本実施形態によると、ガントリー20をくぐってロボットアーム40を物品収容棚10の各収容部11にアクセスさせる場合、カメラ27a、27bをロボットアームの移動経路から退避させることができ、カメラ27が邪魔になることがない。
また、本実施形態によると、物品収容棚10の各収容部11に引き出し12を設け、引き出し機構50によって任意の引き出し12を収容部11から引き出し可能としたため、収容部11から引き出した状態の引き出し12内の物品を上方からカメラ27で撮影することができる。このため、例えば、収容部11の奥の方に収容されていた物品であってもその「物品種別情報」や「物品位置姿勢情報」を確実に取得することができる。
また、収容部11から引き出し12を引き出すことで、引き出し12の上方からロボットアーム40をアクセスさせることもできる。この場合、収容部11の前面にある開口部11aからアクセスするより、ロボットアーム40の侵入可能領域を広くすることができ、引き出し12内の物品に容易にアクセスすることができ、物品を確実に吸着保持することができる。また、物品を吸着する位置を上方から撮影することができるので、より確実に物品を吸着することができる。
また、本実施形態によると、各引き出し12の前壁14を低くして、引き出し12を収容部11に収容した状態でも物品収容棚10の前面10a側から収容部11にアクセス可能とした。このため、物品を取り出す際に必ずしも引き出し12を引き出す必要がなく、収容した物品の状態に応じて最適な処理を選択することができ、作業時間を短縮することができる。また、引き出し12を収容部11内に押し込んだ状態で内部の物品を撮影することもでき、処理時間の短縮に寄与することができる。
また、本実施形態によると、取り出し対象の物品が収容された収容部11の高さに合わせて物品を受け取る物品受箱31の高さ位置を変えることができ、収容部11から取り出した物品の物品受箱31(収納場所)までの移動距離を短くすることができる。このため、仮に物品の移動の途中で吸着パッド41による保持が不所望に解除されてしまった場合であっても、物品が物品受箱31に落下する距離を短くすることができ、物品が壊れる不具合を防止することができる。また、収容部11と物品受箱31の間の距離を短くすることで、ロボットアーム40による物品の移動時間も短くすることができ、処理時間を短縮することができる。
また、本実施形態によると、カメラ27を移動させるガントリー20と物品受箱31を移動させる昇降機30を別体としたため、昇降機30の動作時に発生する振動がガントリー20を介してカメラ27に伝わり難く、物品の撮影に悪影響を与える心配がない。或いは、図1に示すように、ガントリー20と一体に設けた昇降機30’を使用した場合であっても、防振部材27cを介してカメラ27を昇降フレーム24に取り付けているため、カメラ27に対して外部から振動が伝わり難い。
また、本実施形態によると、ロボットアーム40の移動を妨げない退避位置にカメラ27を移動させることができ、且つロボットアーム40の吸着パッド41によって物品を吸着する際にはカメラ27を物品に近付けることもできる。つまり、本実施形態では、物品収容棚10の各収容部11にカメラ27を近接対向させることができることに加え、ロボットアーム40が動作する際にはカメラ27を所望する位置に移動させることができ、高い精度で物品の情報を取得でき且つ任意の収容部11へロボットアーム40を容易にアクセスさせることができる。
なお、上述した第1の実施形態では、1つの昇降フレーム24に2台のカメラ27a、27bを取り付けた場合について説明したが、これに限らず、3台以上のカメラを水平方向に並べて設けてもよい。また、複数台のカメラ27を取り付けた昇降フレーム24をガントリー20に対して2本以上設けて、それぞれを昇降移動可能としてもよい。この場合、2つの昇降フレーム24を別々に昇降移動させることができ、例えば、収容部11内の物品を上方および下方から撮影することもできる。この場合、吸着パッド41による吸着位置を複数の方向から撮影することもでき、物品をより確実に吸着させることができる。
また、カメラ27を取り付けた昇降フレーム24は、その長手軸を中心に回動可能としてもよい。この場合、昇降フレーム24に取り付けたカメラ27の上下方向の回転位置を調整することができ、物品に対する最適な撮影角度に配置することができる。また、昇降フレーム24やカメラ27に対し、カメラ27の座標の傾きを検出可能な傾斜角センサなどを設け、実際のカメラ27の角度に対して撮影した画像の角度を補正することもできる。
また、本実施形態では、昇降フレーム24の前面側(物品収容棚10に対向する側)にカメラ27、照明器具28、およびカメラ29を取り付けたが、昇降フレーム24に対する各機構27、28、29の取り付け方向は変更可能である。例えば、昇降フレーム24が他の部材に接触することを防止するためのカメラ29を昇降フレーム24の背面側(昇降機30側)に取り付けてもよい。
(第2の実施形態)
図19および図20に示すように、第2の実施形態に係る物品移動装置100は、昇降フレーム24の移動経路上の障害物を検出するためのカメラ29の代りに2台のカメラ121、122を備えている。カメラは少なくとも1台設ければよい。これ以外の構成は上述した第1の実施形態と略同じであるため、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
昇降フレーム24は、長手方向の両端を下方に延ばした略U字形に形成されている。そして、2台のカメラ121、122がそれぞれ昇降フレーム24の延出端24a、24bに垂設されている。各カメラ121、122は、昇降フレーム24に対して角度調整可能に取り付けられている。
このように、下方に延出した昇降フレーム24の両端にカメラ121、122を取り付けることにより、例えば、昇降フレーム24の下方を通ってロボットアーム40がアクセスした状態で、ロボットアーム40の下方の領域を撮影することができ、物品受箱31の中も撮影することができる。
(第3の実施形態)
図21および図22に示すように、第3の実施形態に係る物品移動装置100は、昇降フレーム24の移動経路上の障害物を検出するためのカメラ29の代りにカメラ131を備えている。これ以外の構成は上述した第1の実施形態と略同じであるため、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
カメラ131は、支持アーム132を介してガントリー20の上端フレーム133に取り付けられている。上端フレーム133は、ガントリー20の2本の支持フレーム22、23の上端に架け渡されている。支持アーム132の基端部は、上端フレーム133の長手方向の略中央に取り付けられている。そして、上端フレーム133から物品収容棚10側に延出した支持アーム132の先端にカメラ131が取り付けられている。カメラ131は、支持アーム132に対して角度調整可能に取り付けられている。
このように、ガントリー20の上端から物品収容棚10に向けて延出した支持アーム132の先端にカメラ131を取り付けることにより、昇降フレーム24の移動経路上の障害物を検出できることに加えて、ロボットアーム40が物品を吸着保持する部位を撮影することもできる。
(第4の実施形態)
図23に示すように、第4の実施形態に係る物品移動装置100は、昇降フレーム24を昇降移動させるための昇降機構26a、26bを、左右2本の支持フレーム22、23の対向面22b、23bに備えている。また、本実施形態のガントリー20も、昇降フレーム24の移動経路上の障害物を検出するための図示しないカメラ29、121、122、131などを備えている。これ以外の構成は上述した第1の実施形態と略同じであるため、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
このように、ガントリー20の左右2本の支持フレーム22、23それぞれの対向面22b、23bに昇降機構26a、26bを取り付けることにより、ガントリー20の物品収容棚10側の前面に突出する構造が無くなり、ガントリー20を物品収容棚10により近付けて配置することができる。
(第5の実施形態)
図24に示すように、第5の実施形態に係る物品移動装置100は、昇降フレーム24の下方で昇降移動可能に設けた移動フレーム151を有する。移動フレーム151の左右両端には図示しないスライダが設けられ、これら両端のスライダが図示しないスライド機構によって支持フレーム22、23に沿って移動される。スライド機構は、支持フレーム22、23のロボットアーム40側に設けられている。
移動フレーム151の上には、テーブル32を介して物品受箱31が載置される。テーブル32と移動フレーム151の間にテーブル32を水平面内で移動させる図示しない水平移動機構を介在させてもよい。これ以外の構成は上述した第1の実施形態と略同じであるため、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態によると、カメラ27の移動機構と物品受箱31の移動機構をガントリー20に一体化することができ、装置構成を簡略化することができ、装置の製造コストを抑えることがでる。また、カメラ27と物品受箱31が同じ座標系に配置されるため、各移動機構の位置ズレ補正制御が不要となる。
(変形例)
図25は、上述した第5の実施形態の変形例を示す。この変形例では、カメラ27を取り付けた昇降フレーム24’の長手方向の一端(図示左端)をスライダ25aを介して昇降機構26aに取り付けて片持ち梁状態とした。また、物品受箱31を支持した移動フレーム151’の長手方向の反対側の一端(図示右端)をスライダ151aを介してスライド機構152に取り付けた。
(第6の実施形態)
図26および図27に示すように、第6の実施形態に係る物品移動装置100は、ガントリー20の左右外側に引き出し機構50’を備えている。これ以外の構成は上述した第1の実施形態と略同じであるため、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
引き出し機構50’は、第1の実施形態の引き出し機構50と略同じ構造を有する。引き出し機構50’は、スライダ161を介してスライド機構162に取り付けられている。スライド機構162は、支持フレーム22(23)の外側に隣接した支持フレーム163の前面163aに取り付けられている。
上述したようにガントリー20の外側に引き出し機構50’を配置することで、カメラ27を移動する機構や物品受箱31を移動する機構と干渉することなく、物品収容棚10の任意の引き出し12を引き出すことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述した実施形態では、物品収容棚10の各引き出し12を引き出すため、昇降機30により昇降移動可能な引き出し機構50を設けたが、昇降機30とは別体に引き出し専用の別のロボットアームを設けてもよい。この場合、収容部11内の物品を取り出すためのロボットアーム40に加えて2台のロボットアームを用いることになる。また、この場合、引き出し専用のロボットアームを物品収容棚10と昇降機30の間に配置してもよい。
(物品の認識処理)
以下、物品収容棚10の収容部11内にある物品を認識する認識処理について追記する。
物体認識は、画像および動画などから文字や顔などのオブジェクトや特徴を認識し検出するパターン認識技術の一分野のことである。
上述した実施形態に対して、認識対象を照らすことのできる位置に配置された照明の明るさを時間的に変化させてもよい。一般に、認識の精度は、学習時と同じような照明環境で撮影された画像を入力した時に高くなるため、いずれかのタイミングで、認識に適した明るさでの撮影が可能となり、認識精度を向上させることができる。ここで、照明の具体的な配置は、ロボットアーム40の先、ガントリー20、物品収容棚10の中や上などが挙げられる。また、撮影された画像から明るさを判断したり、認識に用いるセンサもしくはその近傍に照度計などを取り付けて明るさを判断したりしてもよい。
また、図28に示すような正面の空いた箱型の収容部に関し、繰り返しパターンを底面や横壁面の内側に設けてもよい。繰り返しパターンとしては、例えば図29〜図35のようなものが挙げられる。
繰り返しパターンを用いることにより、繰り返しの数を数えることで認識対象となる物品までの距離を把握することができる。グラデーションの場合は、その明るさや色で認識対象となる物品までの距離を把握することができる。また、QRコード(登録商標)や文字の場合は、対応する距離を予め用意し、その距離との対応で判断することができる。このように構成することにより、認識対象となる物品がペットボトル等の(半)透明な物体や金属、鏡、真っ黒の物体などであっても、接地位置(物体と底面のエッジ)から距離を把握することが可能となる。
図33に示したような、カメラ(センサ)キャリブレーションに適したパターンを底面などに設けることで、カメラのキャリブレーションが可能となり、認識精度が向上する。昇降フレーム24につけられた角度センサでカメラ27の角度を求めることは可能であるが、移動中に取り付けがゆるんだり、昇降フレーム24がたわんだりした等の理由によりセンサの数値と実際のカメラ27の角度が一致しない場合が考えられる。この問題は、カメラ27から取得された画像を利用してソフト的にカメラ座標のキャリブレーションを行うことで解決できる。物品が置かれている収容部11の底面などにキャリブレーションパターンが付いていれば、それを利用してキャリブレーションを行うことにより、カメラ座標のずれをリアルタイムで補正できる。これは、時間経過や次の移動によって、ずれ方がさらに変化したとしても補正が可能であることも示している。収容部に設けられたキャリブレーションパターンをソフト的に補正するためには、カメラ27で実際に撮影する必要がある。このとき、照明が明る過ぎたり、暗過ぎてもキャリブレーションに適した画像を撮影することは難しい。最適な照明の明るさは、外環境によっても左右されるため、一概にどの程度の明るさで照明をつければよいかは規定できない。そこで、照明の強さを変動させながら撮影すれば、いずれかの強さでキャリブレーションに適した画像が撮影できる。加えて、カメラキャリブレーションを利用すればカメラ位置が把握でき、そこから昇降フレーム24の位置が推定できる。
図28に示したように、内部の面をそれぞれ単色あるいは少ない色で塗ることにより、認識対象となる物品と壁面の区別がつきやすくなり、認識精度が向上する。また、認識対象となる物品と壁面の区別がつきやすくなり、収納可能なエリアである棚の隙間がわかりやすくなる。
図32に示すように、収容部の内部にQRコードや文字を設けることにより、容易に収容部を区別することが可能となる。
また、収容部の内部の面を明るい色で塗ることにより、内部の照度が確保しやすくなり、認識精度が向上する。
図36に示すように、収容部ごとに色を変えることで容易に収容部を区別することが可能となる。また収容部ごとに縁取りをしたり、パターンを変化させたりしてもよく、同様の効果を得ることができる。
図36に示すように、収容部36の縁に色を塗ってもよい。このように構成することにより、収容部を撮影する際の撮影方向を把握することができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1]
収容部内の物品を撮影するカメラを移動させるカメラ移動機構と、
前記カメラ移動機構を間に挟んで前記収容部の反対側に設けたロボットアームと、
前記収容部に対向する位置に前記カメラを移動させて前記物品を撮影し、当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、前記撮影した画像に基づいて前記収容部内の前記物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させる制御部と、
を有する物品移動装置。
[2]
物品を受ける物品受箱を移動させる受箱移動機構をさらに有し、
前記制御部は、前記収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、前記ロボットアームによって前記収容部から取り出した前記物品を前記物品受箱に移す、
[1]の物品移動装置。
[3]
前記カメラ移動機構と前記受箱移動機構は別体に設けられている、
[2]の物品移動装置。
[4]
前記収容部は、前記ロボットアームに対向した開口部から引き出し可能な引き出しを備えている、
[1]または[2]の物品移動装置。
[5]
前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
[2]に従属した[4]の物品移動装置。
[6]
前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
[5]の物品移動装置。
[7]
前記引き出し機構は、前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す、
[6]の物品移動装置。
[8]
前記引き出し機構は、前記物品受箱と一体に設けられ、前記受箱移動機構により前記物品受箱と一体に移動される、
[6]の物品移動装置。
[9]
前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
[1]に従属した[4]の物品移動装置。
[10]
前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
[9]の物品移動装置。
[11]
それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、
前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、
前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、
取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させる制御部と、
を有する物品移動装置。
[12]
物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構をさらに有し、
前記制御部は、前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移す、
[11]の物品移動装置。
[13]
前記カメラ移動機構と前記受箱移動機構は別体に設けられている、
[12]の物品移動装置。
[14]
前記複数の収容部は、前記開口部から引き出し可能な引き出しをそれぞれ備えている、
[11]または[12]の物品移動装置。
[15]
前記引き出しの前記同一面側の前壁は、当該引き出しを対応する収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
[12]に従属した[14]の物品移動装置。
[16]
前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
[15]の物品移動装置。
[17]
前記引き出し機構は、前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す、
[16]の物品移動装置。
[18]
前記引き出し機構は、前記物品受箱と一体に設けられ、前記受箱移動機構により前記物品受箱と一体に移動される、
16]の物品移動装置。
[19]
前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
[11]に従属した[14]の物品移動装置。
[20]
前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
[19]の物品移動装置。
[21]
それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、制御部と、を備えた物品移動装置の制御方法であって、
前記制御部が、
取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、
当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、
前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させる、
制御方法。
[22]
前記物品移動装置が、物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構をさらに有し、
前記制御部が、
前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、
前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移す、
[21]の制御方法。
[23]
前記複数の収容部が、前記開口部から引き出し可能な引き出しをそれぞれ有し、
前記物品移動装置が、前記複数の引き出しを引き出す引き出し機構をそれぞれ備えており、
前記制御部が、
引き出し動作が必要であることを判断した場合に、前記引き出し機構を動作させて該当する前記引き出しを引き出す、
[21]または[22]の制御方法。
[24]
それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構と、前記複数の収容部それぞれに設けた引き出しを開口部から引き出す引き出し機構と、制御部と、を備えた物品移動装置の制御方法であって、
前記制御部が、
取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、
当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、
前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させ、
前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、
前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移し、
当該物品を収容した前記引き出しの引き出し動作が必要であることを判断した場合に、前記引き出し機構を動作させて当該引き出しを引き出す、
制御方法。
10…物品収容棚、10a…前面、11…収容部、12…引き出し、14…前壁、20…ガントリー、24…昇降フレーム、26a、26b…昇降機構、27a、27b…カメラ、27c…防振部材、28a、28b…照明器具、29…カメラ、30…昇降機、31…物品受箱、32…テーブル、40…ロボットアーム、41、51…吸着パッド、50…引き出し機構、100…物品移動装置、200…制御部。

Claims (21)

  1. 収容部内の物品を撮影するカメラを移動させるカメラ移動機構と、
    前記カメラ移動機構を間に挟んで前記収容部の反対側に設けたロボットアームと、
    前記収容部に対向する位置に前記カメラを移動させて前記物品を撮影し、当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、前記撮影した画像に基づいて前記収容部内の前記物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させる制御部と、
    物品を受ける物品受箱を移動させる受箱移動機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、前記ロボットアームによって前記収容部から取り出した前記物品を前記物品受箱に移す、
    物品移動装置。
  2. 前記カメラ移動機構と前記受箱移動機構は別体に設けられている、
    請求項1の物品移動装置。
  3. 前記収容部は、前記ロボットアームに対向した開口部から引き出し可能な引き出しを備えている、
    請求項1の物品移動装置。
  4. 前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
    請求項3の物品移動装置。
  5. 前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
    請求項4の物品移動装置。
  6. 前記引き出し機構は、前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す、
    請求項5の物品移動装置。
  7. 前記引き出し機構は、前記物品受箱と一体に設けられ、前記受箱移動機構により前記物品受箱と一体に移動される、
    請求項5の物品移動装置。
  8. 前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
    請求項3の物品移動装置。
  9. 前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
    請求項8の物品移動装置。
  10. それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、
    前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、
    前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、
    取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させる制御部と、
    物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移す、
    物品移動装置。
  11. 前記カメラ移動機構と前記受箱移動機構は別体に設けられている、
    請求項10の物品移動装置。
  12. 前記複数の収容部は、前記開口部から引き出し可能な引き出しをそれぞれ備えている、
    請求項10の物品移動装置。
  13. 前記引き出しの前記同一面側の前壁は、当該引き出しを対応する収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
    請求項12の物品移動装置。
  14. 前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
    請求項13の物品移動装置。
  15. 前記引き出し機構は、前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す、
    請求項14の物品移動装置。
  16. 前記引き出し機構は、前記物品受箱と一体に設けられ、前記受箱移動機構により前記物品受箱と一体に移動される、
    請求項14の物品移動装置。
  17. 前記引き出しの前記ロボットアーム側の前壁は、前記引き出しを前記収容部内に収納した状態で、前記開口部の一部を塞ぐ高さを有する、
    請求項12の物品移動装置。
  18. 前記前壁を吸着して前記引き出しを引き出す引き出し機構をさらに有する、
    請求項17の物品移動装置。
  19. それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、制御部と、を備えた物品移動装置の制御方法であって、
    前記制御部が、
    取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、
    当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、
    前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させ、
    前記物品移動装置が、物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構をさらに有し、
    前記制御部が、
    前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、
    前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移す、
    制御方法。
  20. 前記複数の収容部が、前記開口部から引き出し可能な引き出しをそれぞれ有し、
    前記物品移動装置が、前記複数の引き出しを引き出す引き出し機構をそれぞれ備えており、
    前記制御部が、
    引き出し動作が必要であることを判断した場合に、前記引き出し機構を動作させて該当する前記引き出しを引き出す、
    請求項19の制御方法。
  21. それぞれの開口部を同一面に配置した複数の収容部と、前記各収容部内の物品を撮影するカメラを前記同一面に沿って移動させるカメラ移動機構と、前記カメラ移動機構を間に挟んで前記複数の収容部の反対側に設けたロボットアームと、物品を受ける物品受箱を前記同一面に沿って移動させる受箱移動機構と、前記複数の収容部それぞれに設けた引き出しを開口部から引き出す引き出し機構と、制御部と、を備えた物品移動装置の制御方法であって、
    前記制御部が、
    取り出し対象の物品を収容した収容部の前記開口部に対向する位置に前記カメラを移動させて当該物品を撮影し、
    当該物品を取り出すための前記ロボットアームの動作経路から外れた位置に前記カメラを移動させるように前記カメラ移動機構を動作させ、
    前記撮影した画像に基づいて当該収容部内の当該物品を取り出すように前記ロボットアームを動作させ、
    前記取り出し対象の当該物品を収容した収容部の近くに前記物品受箱を移動させるように前記受箱移動機構を動作させ、
    前記ロボットアームによって当該収容部から取り出した当該物品を前記物品受箱に移し、
    当該物品を収容した前記引き出しの引き出し動作が必要であることを判断した場合に、前記引き出し機構を動作させて当該引き出しを引き出す、
    制御方法。
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