JP6921335B2 - 直流電源装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 - Google Patents

直流電源装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する直流電源装置、当該直流電装置を備えたモータ駆動装置、当該モータ駆動装置を備えた送風機及び圧縮機、並びに、当該送風機又は当該圧縮機を備えた空気調和機に関する。
直流電源装置においては、装置に流れ得る過電流を検出する機能が必要とされる。下記特許文献1に記載の装置では、過電流を検出するため、過電流が流れ得る電流経路内の異なる2箇所にシャント抵抗を1つずつ挿入する構成が開示されている。
特開2018−7328号公報
上記の通り、特許文献1の技術では、通常の制御に用いる電流検出部品に加えて、過電流の検出のために、電流経路内の異なる2箇所に電流検出部品であるシャント抵抗を1つずつ追加する必要があった。このため、部品点数の増加に伴ってコストが増加し、また2つの電流検出部品の追加によって、装置の信頼性が低下するという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電流検出部品の追加数を抑制しつつ、直流電源装置に流れ得る過電流を検出することができる直流電源装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る直流電源装置は、一端が交流電源に接続されるリアクトルと、リアクトルの他端に接続され、交流電源から出力される交流の第1電圧を直流電圧に変換するブリッジ回路と、ブリッジ回路の直流側の電圧である第2電圧を平滑するコンデンサと、を備える。また、直流電源装置は、交流電源とブリッジ回路との間に流れる交流の第1電流を検出する第1の電流検出器と、ブリッジ回路とコンデンサとの間に流れる直流の第2電流を検出する第2の電流検出器と、を備える。更に、直流電源装置は、第1電流の検出値に基づいて第1電流が過電流であるか否かを判定する第1の過電流判定部と、第2電流の検出値に基づいて第2電流が過電流であるか否かを判定する第2の過電流判定部と、を備える。ブリッジ回路は、第1の過電流判定部及び第2の過電流判定部のうちの何れかの判定結果が過電流である場合に動作を停止する。
本発明に係る直流電源装置によれば、電流検出部品の追加数を抑制しつつ、直流電源装置に流れ得る過電流を検出することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る直流電源装置の構成を示す回路図 実施の形態1に係る直流電源装置の動作モードの説明に供する図 実施の形態1のブリッジ回路におけるパッシブ同期整流モード時の電流経路の1つを示す図 一般的なスイッチング素子における電流−損失特性を模式的に示す図 実施の形態1のブリッジ回路における簡易スイッチングモード時の電流経路の1つを示す図 実施の形態1のブリッジ回路に過電流が流れる原因の説明に供する第1の図 実施の形態1のブリッジ回路に過電流が流れる原因の説明に供する第2の図 実施の形態1のブリッジ回路に流れる過電流の経路の説明に供する第1の図 実施の形態1のブリッジ回路に流れる過電流の経路の説明に供する第2の図 実施の形態1における第2の電流検出器に求められる検出精度及び検出速度の説明に供する図 実施の形態1における第1の電流検出器に求められる検出精度及び検出速度の説明に供する図 実施の形態1における制御部及び第1の過電流判定部の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1における第2の過電流判定部の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態2に係るモータ駆動装置への適用例を示す図 図14に示したモータ駆動装置を空気調和機に適用した例を示す図
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る直流電源装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下では、電気的な接続を単に「接続」と称して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る直流電源装置100の構成を示す回路図である。実施の形態1に係る直流電源装置100は、単相の交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換して負荷500に供給する電源装置である。実施の形態1に係る直流電源装置100は、図1に示すように、リアクトル2と、ブリッジ回路3と、コンデンサ4と、制御部8と、駆動回路であるゲート駆動回路15とを備える。また、直流電源装置100は、第1の電圧検出器である電圧検出器5と、第1の電流検出器である電流検出器6と、第2の電圧検出器である電圧検出器7と、第2の電流検出器である電流検出器9と、を備える。更に、直流電源装置100は、第1の過電流判定部である過電流判定部11と、第2の過電流判定部である過電流判定部12と、論理和回路16と、を備える。
図1において、負荷500の例は、送風機、圧縮機又は空気調和機に内蔵されるモータである。交流電源1と直流電源装置100との間には、直流電源装置100を保護するための配線用遮断器であるブレーカ10が設けられている。
リアクトル2の一端は、ブレーカ10を介して交流電源1に接続され、リアクトルの他端は、ブリッジ回路3に接続される。ブリッジ回路3は、交流電源1から出力される交流電圧を直流電圧に変換する。
ブリッジ回路3は、第1のレグ31と、第2のレグ32とを備える。第1のレグ31と第2のレグ32とは、並列に接続されている。第1のレグ31では、第1の上アーム素子311と、第1の下アーム素子312とが直列に接続されている。第2のレグ32では、第2の上アーム素子321と、第2の下アーム素子322とが直列に接続されている。リアクトル2の他端は、第1のレグ31における第1の上アーム素子311と第1の下アーム素子312との接続点3aに接続されている。第2の上アーム素子321と第2の下アーム素子322との接続点3bは、交流電源1の他端に接続されている。ブリッジ回路3において、接続点3a,3bは、交流端子を構成する。
なお、図1において、リアクトル2は、交流電源1の一端と、接続点3aとの間に接続されているが、交流電源1の別の一端と、接続点3bとの間に接続されていてもよい。
ブリッジ回路3において、接続点3a,3bがある側を「交流側」と呼ぶ。また、交流電源1から出力される交流電圧を「電源電圧」と呼び、電源電圧の周期を「電源周期」と呼ぶ。なお、電源電圧を「第1電圧」と呼ぶ場合がある。
第1の上アーム素子311は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q1に逆並列に接続されるダイオードD1とを含む。第1の下アーム素子312は、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q2に逆並列に接続されるダイオードD2とを含む。第2の上アーム素子321は、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q3に逆並列に接続されるダイオードD3とを含む。第2の下アーム素子322は、スイッチング素子Q4と、スイッチング素子Q4に逆並列に接続されるダイオードD4とを含む。
図1では、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のそれぞれに金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:MOSFET)を例示しているが、MOSFETに限定されない。MOSFETは、ドレインとソースとの間で双方向に電流を流すことができるスイッチング素子である。ドレインに相当する第1端子とソースに相当する第2端子との間で双方向に電流を流すことができるスイッチング素子、即ち双方向素子であれば、どのようなスイッチング素子でもよい。
また、逆並列とは、MOSFETのドレインに相当する第1端子とダイオードのカソードとが接続され、MOSFETのソースに相当する第2端子とダイオードのアノードとが接続されることを意味する。なお、ダイオードは、MOSFET自身が内部に有する寄生ダイオードを用いてもよい。寄生ダイオードは、ボディダイオードとも呼ばれる。
また、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のうちの少なくとも1つは、シリコン系材料により形成されたMOSFETに限定されず、炭化珪素、窒化ガリウム、酸化ガリウム又はダイヤモンドといったワイドバンドギャップ半導体により形成されたMOSFETでもよい。
一般的にワイドバンドギャップ半導体は、シリコン半導体に比べて耐電圧及び耐熱性が高い。そのため、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のうちの少なくとも一つにワイドバンドギャップ半導体を用いることにより、スイッチング素子の耐電圧性及び許容電流密度が高くなり、スイッチング素子を組み込んだ半導体モジュールを小型化できる。
コンデンサ4の一端は、高電位側の直流母線16aに接続されている。直流母線16aは、第1のレグ31における第1の上アーム素子311と、第2のレグ32における第2の上アーム素子321との接続点3cから引き出されている。コンデンサ4の他端は、低電位側の直流母線16bに接続されている。直流母線16bは、第1のレグ31における第1の下アーム素子312と、第2のレグ32における第2の下アーム素子322との接続点3dから引き出されている。ブリッジ回路3において、接続点3c,3dは、直流端子を構成する。また、ブリッジ回路3において、接続点3c,3dがある側を「直流側」と呼ぶ。
ブリッジ回路3の出力電圧は、コンデンサ4の両端に印加される。コンデンサ4は、ブリッジ回路3の出力電圧を平滑する。コンデンサ4は、直流母線16a,16bに接続されている。コンデンサ4で平滑された電圧を「母線電圧」と呼ぶ。なお、母線電圧を「第2電圧」と呼ぶ場合がある。母線電圧は、負荷500への印加電圧でもある。
電圧検出器5は、電源電圧を検出し、電源電圧の検出値Vsを制御部8に出力する。電源電圧は、交流電源1の瞬時電圧の絶対値である。なお、瞬時電圧の実効値を、電源電圧としてもよい。
電流検出器6は、交流電源1とブリッジ回路3との間に流れる交流電流を検出し、交流電流の検出値Isを制御部8及び過電流判定部11に出力する。電流検出器6の一例は、変流器(Current Transformer:CT)である。なお、交流電源1とブリッジ回路3との間に流れる交流電流を「第1電流」と呼ぶ場合がある。
電圧検出器7は、母線電圧を検出し、母線電圧の検出値Vdcを制御部8に出力する。
電流検出器9は、直流母線16bに配置される。電流検出器9は、コンデンサ4の負極側端子とブリッジ回路3の接続点3dとの間に流れる直流電流を検出し、直流電流の検出値Idを過電流判定部12に出力する。電流検出器9の一例は、シャント抵抗である。なお、ブリッジ回路3とコンデンサ4との間に流れる直流電流を「第2電流」と呼ぶ場合がある。また、図1において、電流検出器9は、直流母線16bに配置されているが、直流母線16aに配置されていてもよい。この場合、電流検出器9は、ブリッジ回路3の接続点3cとコンデンサ4の正極側端子との間に流れる直流電流を検出する。
制御部8は、電圧検出器5の検出値Vs、電流検出器6の検出値Is、及び電圧検出器7の検出値Vdcに基づいて、ブリッジ回路3を構成する各スイッチング素子を制御するための制御信号S311〜S322を生成する。制御信号S311は、スイッチング素子Q1を制御するための制御信号であり、制御信号S322は、スイッチング素子Q4を制御するための制御信号である。スイッチング素子Q2,Q3も制御部8からの制御信号によって制御される。制御部8によって生成された制御信号S311〜S322は、ゲート駆動回路15の入力ポート15aに入力される。
ゲート駆動回路15は、制御信号S311〜S322に基づいて、ブリッジ回路3を構成する各スイッチング素子を駆動するための駆動パルスG311〜G322を生成する。駆動パルスG311は、スイッチング素子Q1を駆動するための駆動パルスであり、駆動パルスG322は、スイッチング素子Q4を駆動するための駆動パルスである。スイッチング素子Q2,Q3もゲート駆動回路15からの駆動パルスによって駆動される。
過電流判定部11は、交流電流の検出値Isに基づいて、当該交流電流が過電流であるか否かを判定し、判定結果OC1を制御部8と、論理和回路16とに出力する。過電流の判定には、第1の閾値である閾値Aが用いられる。過電流判定部11は、交流電流の検出値Isが閾値Aよりも大きい場合、当該交流電流が過電流であると判定し、判定結果OC1を論理値“1”とする。一方、交流電流の検出値Isが閾値A以下である場合、過電流判定部11は、当該交流電流は過電流ではないと判定し、判定結果OC1を論理値“0”とする。なお、本判定処理では、検出値Isが閾値Aと等しい場合を「過電流ではない」と判定しているが、「過電流である」と判定してもよい。
過電流判定部12は、直流電流の検出値Idに基づいて、当該直流電流が過電流であるか否かを判定し、判定結果OC2を制御部8と、論理和回路16とに出力する。過電流の判定には、第2の閾値である閾値Bが用いられる。過電流判定部12は、直流電流の検出値Idが閾値Bよりも大きい場合、当該直流電流は過電流であると判定し、判定結果OC2を論理値“1”とする。一方、直流電流の検出値Idが閾値B以下である場合、過電流判定部12は、当該直流電流は過電流ではないと判定し、判定結果OC2を論理値“0”とする。なお、本判定処理では、検出値Idが閾値Bと等しい場合を「過電流ではない」と判定しているが、「過電流である」と判定してもよい。
論理和回路16は、判定結果OC1と判定結果OC2との論理和を演算する。具体的に、論理和回路16は、判定結果OC1及び判定結果OC2の少なくとも1つが論理値“1”である場合、演算値OC3を論理値“1”とする。一方、判定結果OC1及び判定結果OC2の何れも論理値“0”である場合、論理和回路16は、演算値OC3を論理値“0”とする。論理和回路16によって演算された演算値OC3は、過電流の検出結果を表している。演算値OC3は、ゲート駆動回路15の入力ポート15bに入力される。
ゲート駆動回路15は、演算値OC3が論理値“1”である場合、ブリッジ回路3の各スイッチング素子を駆動するための駆動パルスG311〜G322の出力を停止する。即ち、入力ポート15bに演算値OC3から論理値“1”が入力されている場合、入力ポート15aに制御部8からの制御信号S311〜S322が入力されている場合であっても、ブリッジ回路3への駆動パルスG311〜G322の出力は遮断される。
また、演算値OC3が論理値“0”である場合、ゲート駆動回路15は、通常の動作を行う。即ち、ゲート駆動回路15は、入力ポート15aに制御部8からの制御信号S311〜S322が入力されている場合には、制御信号S311〜S322に基づいて駆動パルスG311〜G322を生成し、生成した駆動パルスG311〜G322をブリッジ回路3に出力する。
以上の制御により、ブリッジ回路3は、過電流判定部11及び過電流判定部12のうちの何れかの判定結果が過電流である場合には、全てのスイッチング素子のスイッチング動作を停止する。
また、制御部8は、判定結果OC1及び判定結果OC2を受信し、判定結果OC1及び判定結果OC2のうちの少なくとも1つが論理値“1”である場合、制御信号S311〜S322の生成を停止する。その結果、制御信号S311〜S322は、ゲート駆動回路15には入力されず、駆動パルスG311〜G322のブリッジ回路3への出力も停止する。
過電流判定部11、過電流判定部12及び論理和回路16を用いた停止制御(以下、適宜「第1の停止制御」と呼ぶ)は、過電流が流れているときだけ実施される。また、第1の停止制御は、過電流判定部11及び過電流判定部12の判定結果に基づいた制御部8による停止制御(以下、適宜「第2の停止制御」と呼ぶ)に先行して実施される。一方、第2の停止制御は、一度でも過電流が検出された場合には、継続的に実施される。このため、第1の停止制御と第2の停止制御とを並行して実施すれば、スイッチング素子の故障が拡大するのを確実に抑止することが可能となる。
上述したように、実施の形態1の構成において、ブリッジ回路3の各スイッチング素子の制御に用いる検出部品は、電圧検出器5、電流検出器6及び電圧検出器7の3つである。また、過電流の検出に用いる検出部品は、電流検出器6及び電流検出器9の2つである。ここで、実施の形態1の構成において、電流検出器6は、スイッチング素子の制御と過電流の検出とに共用されるので、新たに追加する検出部品は、電流検出器9のみでよい。このため、実施の形態1の構成によれば、検出部品の追加数を抑制することが可能となる。
次に、実施の形態1に係る直流電源装置100における要部の回路動作について、図1から図5の図面を参照して説明する。
図2は、実施の形態1に係る直流電源装置100の動作モードの説明に供する図である。図2には、パッシブ同期整流モード、簡易スイッチングモード及びパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御モードという3つの動作モードが示されている。図3は、実施の形態1のブリッジ回路3におけるパッシブ同期整流モード時の電流経路の1つを示す図である。図4は、一般的なスイッチング素子における電流−損失特性を模式的に示す図である。図5は、実施の形態1のブリッジ回路3における簡易スイッチングモード時の電流経路の1つを示す図である。
図2の上段部には、パッシブ同期整流モード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードは、非昇圧で同期整流を行うモードである。非昇圧とは、電源短絡動作を行わないことを意味する。なお、電源短絡動作については、後述する。また、同期整流とは、電流がダイオードに流れるタイミングに合わせ、ダイオードに逆並列に接続されるスイッチング素子をON動作させる制御手法である。
図3には、電源電圧が正極性であり、且つ、同期整流を行うときのコンデンサ4に対する充電経路が示されている。図3に示すように、交流電源1における上側の端子がプラス電位のときを電源電圧の極性が正であるとする。また、交流電源1における上側の端子がマイナス電位のときを電源電圧の極性が負であるとする。
図3において、交流電源1から供給される電流によってコンデンサ4が充電される場合、スイッチング素子Q1,Q4をON動作させない場合、交流電源1、リアクトル2、ダイオードD1、コンデンサ4、ダイオードD4、交流電源1の順で電流が流れる。ダイオードは、電流が流れる方向、即ち順方向に電圧降下分の電圧が印加されないと導通しない。このため、図2の上段部に示すように、電源電圧が正の半周期T1の期間において、半周期T1よりも短い期間T2で電流が流れる。パッシブ同期整流モードでは、期間T2において、ダイオードD1,D4の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q1,Q4がONに制御される。従って、期間T2では、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q1、コンデンサ4、スイッチング素子Q4、交流電源1の順で電流が流れる。
電源電圧が負の半周期も同様な動作が行われる。但し、電源電圧が負の半周期における期間T3では、ダイオードD2,D3の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q2,Q3がONに制御される。
図4には、ダイオードの損失特性と、スイッチング素子のオン時の損失特性とが示されている。図4に示すように、電流値I0よりも電流が小さい領域Aでは、スイッチング素子の損失よりも、ダイオードの損失の方が大きい。この特性を利用し、電流がダイオードに流れるタイミングに合わせ、ダイオードに逆並列に接続されるスイッチング素子をON動作させるのが同期整流である。同期整流を利用すれば、装置を高効率に動作させることができる。
また、図2の中段部には、簡易スイッチングモード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードは、電源電圧の半周期の期間において、1又は数回の電源短絡動作を行う動作モードである。なお、図2の中段部の例では、電源電圧の半周期の期間に1回の電源短絡動作が行われている。
図5には、電源電圧が正極性であり、且つ、同期整流を行うときのリアクトル2を介した交流電源1の短絡経路が示されている。図5に示すように、スイッチング素子Q1,Q3を期間T4でON動作させる。このようにすれば、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q3、交流電源1の順で電流が流れ、リアクトル2に電気エネルギーが蓄積される。
期間T4の後、図2の上段部で示したパッシブ同期整流モード時の動作となる。期間T4の直後では、交流電源1の電圧とリアクトル2に生じる電圧との和が、ブリッジ回路3に印加される。このため、ブリッジ回路3のダイオードD1,D4は導通する。そして、ダイオードD1,D4の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q1,Q4がON動作し、電源電流が流れる。
なお、図5では、スイッチング素子Q1,Q3をON動作させているが、これに代えて、スイッチング素子Q2,Q4をON動作させてもよい。この場合、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q4、交流電源1の順で電流が流れる。
負の半周期においても同様であり、1又は数回の電源短絡動作の後に、パッシブ同期整流動作となる。電源短絡動作では、スイッチング素子Q1,Q3をON動作させてもよいし、スイッチング素子Q2,Q4をON動作させてもよい。
また、図2の下段部には、PWM制御モード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードでは、リアクトル2に電気エネルギーを蓄積する電源短絡動作と、リアクトル2に蓄積した電気エネルギーを使用してコンデンサ4を充電する充電動作とが交互に繰り返される。電源短絡動作と充電動作との切り替えは、数kHzから数十kHzの高周波で行われる。これにより、図2の下段部に示されるように、電源電流は、正弦波状の電流に制御される。
上述した3つのモードは、負荷条件に応じて切り替えられる。これにより、直流電源装置100を、高効率に運転することが可能となる。
次に、実施の形態1のブリッジ回路3に過電流が流れる原因と、そのときの過電流の経路について、図6から図9の図面を参照して説明する。図6は、実施の形態1のブリッジ回路3に過電流が流れる原因の説明に供する第1の図である。図7は、実施の形態1のブリッジ回路3に過電流が流れる原因の説明に供する第2の図である。図8は、実施の形態1のブリッジ回路3に流れる過電流の経路の説明に供する第1の図である。図9は、実施の形態1のブリッジ回路3に流れる過電流の経路の説明に供する第2の図である。
図6には、図1のブリッジ回路3におけるスイッチング素子Q1〜Q4の状態の一例が示されている。図6の例では、上述したパッシブ同期整流モードにおいて、スイッチング素子Q3,Q4を電源電圧の周期で交互にON制御及びOFF制御し、スイッチング素子Q1,Q2を同期整流のためにON制御した場合の動作状態が示されている。なお、ONと記載されている以外の期間は、OFFの状態である。
図7は、図6の状態図において、スイッチング素子Q4がショート故障を起こした場合の動作状態を示している。図7のように、スイッチング素子Q4がある期間においてショート故障を起こした場合、ショート故障を起こした後の次の半周期では、スイッチング素子Q3,Q4が同時に導通してしまう上下アーム短絡が起こる。図8には、このときの電流経路が示されている。なお、図8に示す電流経路を生じさせるモードを便宜的に「短絡モード1」と呼ぶ。
ここで、交流電源1とブリッジ回路3との間に流れる電流は、2つのスイッチング素子Q3,Q4を介するものの、直流電圧の短絡になる。このため、短絡モード1では、数マイクロ秒の時間に数百アンペアといった大きな短絡電流が流れる。この短絡電流が、上述した「ブリッジ回路3とコンデンサ4との間に流れる過電流」の原因となる。このため、この短絡電流が過電流であるか否かについて、電流検出器9、過電流判定部12及び論理和回路16によって検出される。
また、図7において、スイッチング素子Q2がONとなるタイミングでは、スイッチング素子Q2,Q4が導通してしまう電源短絡が起こる。図9には、このときの電流経路が示されている。なお、図9に示す電流経路を生じさせるモードを便宜的に「短絡モード2」と呼ぶ。
短絡モード2による電流は、リアクトル2を介して流れる短絡電流である。このため、短絡モード2では、数ミリ秒の時間に十数アンペア程度の短絡電流が流れる。この短絡電流が、上述した「交流電源1とブリッジ回路3との間に流れる過電流」の原因となる。このため、この短絡電流が過電流であるか否かについて、電流検出器6、過電流判定部11及び論理和回路16によって検出される。
なお、上記では、スイッチング素子Q4がショート故障を起こした場合の例で説明したが、スイッチング素子Q1〜Q3のうちの少なくとも1つがショート故障した場合にも、同様な短絡モード1,2の状態が生起する。
また、スイッチング素子Q1〜Q4がショート故障を起こしていない場合でも、外来ノイズによってスイッチング素子が誤動作し、同様な短絡モード1,2の状態が生起し得る。実施の形態1に係る直流電源装置100は、このような場合の短絡電流も検出でき、直流電源装置100の保護に有効である。
次に、過電流の検出を行うための電流検出部品である電流検出器6,9に求められる検出精度及び検出速度について説明する。図10は、実施の形態1における電流検出器9に求められる検出精度及び検出速度の説明に供する図である。図11は、実施の形態1における電流検出器6に求められる検出精度及び検出速度の説明に供する図である。
図10において、実線で示す曲線k1は、短絡モード1において流れる電流の立ち上がり特性を表している。一方、図11において、実線で示す曲線k4は、短絡モード2において流れる電流の立ち上がり特性を表している。なお、図10及び図11は模式的な図であり、横軸の時間及び縦軸の電流共に、各軸のスケールは異なっている。
図10及び図11に示すように、短絡モード1において流れる電流は、短絡モード2において流れる電流よりも立ち上がり特性が急峻である。このため、電流検出器9は、電流検出器6よりも、検出速度が速いものが要求される。従って、曲線k1に対する電流検出の遅れ時間Δt1は、曲線k4に対する電流検出の遅れ時間Δt2よりも短くする必要がある。一例を挙げると、遅れ時間Δt1は0.1〜1μs程度であり、遅れ時間Δt2は10〜100μs程度である。
図10において、破線で示す曲線k2は、曲線k1を時間軸の正方向にΔt1だけシフトさせたものであり、太実線で示す階段状の曲線k3は、曲線k2の電流値を一定の処理時間で検出するときの離散的な検出値を表している。同様に、図11において、破線で示す曲線k5は、曲線k4を時間軸の正方向にΔt2だけシフトさせたものであり、太実線で示す階段状の曲線k6は、曲線k5の電流値を一定の処理時間で検出するときの離散的な検出値を表している。
図10の曲線k3と図11の曲線k6とにおいて、一例を挙げると、曲線k3における分解能ΔI1は10〜100アンペア程度であり、曲線k6における分解能ΔI2は0.01〜1アンペア程度である。即ち、電流検出器9における検出値の分解能ΔI2は、電流検出器6における検出値の分解能ΔI1よりも低くてよい。
上述したように、電流検出器6は、電流検出器9に比べて電流検出速度は低速でよい。このため、ブリッジ回路3の各スイッチング素子を制御するために設けられている既設の電流検出部品と共用することができる。これにより、新たな電流検出部品を追加する必要がなく、コスト削減が可能となり、直流電源装置100の信頼性が低下するのを抑止することができる。
また、電流検出器9は、高速性能は要求されるものの、十数アンペア程度の誤差は許容可能であり、検出値の分解能は、電流検出器6よりも低くてもよい。このため、電流検出器9は、電流検出器6に比べて安価に構成することができる。これにより、新たな電流検出部品が必要となる場合であっても、コストの増加を抑制したシステム構成とすることができる。
なお、上述した通り、短絡モード1による電流Is1と、短絡モード2による電流Is2との間には、Is1>Is2の関係がある。このため、短絡モード2による過電流を判定する過電流判定部11における判定閾値である閾値Aと、短絡モード1による過電流を判定する過電流判定部12における判定閾値である閾値Bとは、閾値A<閾値Bの関係に設定される。
また、閾値Aは、ブレーカ10の容量値よりも小さい値に設定することが好ましい。閾値Aをブレーカ10の容量値よりも小さい値に設定すれば、ブレーカ10が動作する前にスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング動作を停止することができる。これにより、ショート故障しているスイッチング素子以外のスイッチング素子が故障するのを抑止することができる。即ち、スイッチング素子の故障拡大を抑止することができる。
次に、実施の形態1における制御部8及び過電流判定部11,12の機能を実現するためのハードウェア構成について、図12及び図13の図面を参照して説明する。図12は、実施の形態1における制御部8及び過電流判定部11の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図13は、実施の形態1における過電流判定部12の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態1における制御部8の機能を実現する場合には、図12に示すように、演算を行うプロセッサ300、プロセッサ300によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ302、及び信号の入出力を行うインタフェース304を含む構成とすることができる。
プロセッサ300は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ302には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)を例示することができる。
メモリ302には、実施の形態1における制御部8及び過電流判定部11の機能を実行するプログラムが格納されている。プロセッサ300は、インタフェース304を介して必要な情報を授受し、メモリ302に格納されたプログラムをプロセッサ300が実行し、メモリ302に格納されたテーブルをプロセッサ300が参照することにより、上述した処理を行うことができる。プロセッサ300による演算結果は、メモリ302に記憶することができる。
また、実施の形態1における過電流判定部12の機能を実現する場合には、図12に示す処理回路305を用いることができる。処理回路305は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。処理回路305に入力する情報、及び処理回路305から出力する情報は、インタフェース306を介して行うことができる。
上述したように、過電流判定部12は、立ち上がり特性が急峻な短絡モード1によって流れる電流の検出値に基づいて過電流を判定する。このため、プロセッサ300を用いずに、処理回路305を用いた処理とすることが好ましい。
なお、制御部8及び過電流判定部11における一部の処理は、図13に示す構成の処理回路305で実施してもよい。
以上説明したように、実施の形態1に係る直流電源装置によれば、第1の過電流判定部によって、交流電源とブリッジ回路との間に流れる交流の第1電流の検出値に基づいて第1電流が過電流であるか否かが判定され、第2の過電流判定部によって、ブリッジ回路とコンデンサとの間に流れる直流の第2電流の検出値に基づいて第2電流が過電流であるか否かが判定される。第1電流の検出値は、既設の電流検出部品の検出値を利用することができる。これにより、電流検出部品の追加数を抑制しつつ、直流電源装置に流れ得る過電流を検出することが可能となる。
また、実施の形態1に係る直流電源装置によれば、第1の過電流判定部及び第2の過電流判定部のうちの何れかの判定結果が過電流である場合に、ブリッジ回路の各スイッチング素子は、スイッチング動作を停止する。これにより、ショート故障しているスイッチング素子以外のスイッチング素子が故障するのを抑止することができる。即ち、スイッチング素子の故障拡大を抑止することができる。
実施の形態2.
図14は、実施の形態2に係るモータ駆動装置への適用例を示す図である。実施の形態1で説明した直流電源装置100は、インバータに直流電力を供給するモータ駆動装置に適用することができる。以下、実施の形態1で説明した直流電源装置100のモータ駆動装置への適用例を説明する。
図14に示す実施の形態2に係るモータ駆動装置101は、実施の形態1に係る直流電源装置100と、インバータ500aとを有する。前述の通り、直流電源装置100は、交流電力を直流電力に変換する装置である。インバータ500aは、直流電源装置100から出力される直流電力を交流電力に変換する装置である。
インバータ500aの出力側には、モータ500bが接続されている。インバータ500aは、変換した交流電力をモータ500bに供給することでモータ500bを駆動する。
図14に示すモータ駆動装置101は、送風機、圧縮機及び空気調和機といった製品に適用することが可能である。
図15は、図14に示したモータ駆動装置101を空気調和機に適用した例を示す図である。モータ駆動装置101の出力側にはモータ500bが接続されており、モータ500bは、圧縮要素504に連結されている。圧縮機505は、モータ500bと圧縮要素504とを備える。冷凍サイクル部506は、四方弁506a、室内熱交換器506b、膨張弁506c及び室外熱交換器506dを含む態様で構成されている。
空気調和機の内部を循環する冷媒の流路は、圧縮要素504から、四方弁506a、室内熱交換器506b、膨張弁506c、室外熱交換器506dを経由し、再び四方弁506aを経由して、圧縮要素504へ戻る態様で構成されている。モータ駆動装置101は、交流電源1より交流電力の供給を受け、モータ500bを回転させる。圧縮要素504は、モータ500bが回転することによって、冷媒の圧縮動作を実行し、冷媒を冷凍サイクル部506の内部で循環させることができる。
実施の形態2に係るモータ駆動装置によれば、実施の形態1に係る直流電源装置を備えて構成される。これにより、実施の形態2に係るモータ駆動装置を適用した送風機、圧縮機及び空気調和機といった製品において、実施の形態1で説明した効果を享受することができる。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 リアクトル、3 ブリッジ回路、3a,3b,3c,3d 接続点、4 コンデンサ、5,7 電圧検出器、6,9 電流検出器、8 制御部、10 ブレーカ、11,12 過電流判定部、15 ゲート駆動回路、15a,15b 入力ポート、16 論理和回路、16a,16b 直流母線、31 第1のレグ、32 第2のレグ、100 直流電源装置、101 モータ駆動装置、300 プロセッサ、302 メモリ、304,306 インタフェース、305 処理回路、311 第1の上アーム素子、312 第1の下アーム素子、321 第2の上アーム素子、322 第2の下アーム素子、500 負荷、500a インバータ、500b モータ、504 圧縮要素、505 圧縮機、506 冷凍サイクル部、506a 四方弁、506b 室内熱交換器、506c 膨張弁、506d 室外熱交換器、D1,D2,D3,D4 ダイオード、Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子。

Claims (13)

  1. 一端が交流電源に接続されるリアクトルと、
    前記リアクトルの他端に接続され、前記交流電源から出力される交流の第1電圧を直流電圧に変換するブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路の直流側の電圧である第2電圧を平滑するコンデンサと、
    前記交流電源と前記ブリッジ回路との間に流れる交流の第1電流を検出する第1の電流検出器と、
    前記ブリッジ回路と前記コンデンサとの間に流れる直流の第2電流を検出する第2の電流検出器と、
    前記第1電流の検出値に基づいて前記第1電流が過電流であるか否かを判定する第1の過電流判定部と、
    前記第2電流の検出値に基づいて前記第2電流が過電流であるか否かを判定する第2の過電流判定部と、
    を備え、
    前記第1の過電流判定部が過電流を検出するときの閾値は、前記第2の過電流判定部が過電流を検出するときの閾値よりも小さく、
    前記ブリッジ回路は、前記第1の過電流判定部及び前記第2の過電流判定部のうちの何れかの判定結果が過電流である場合に動作を停止する
    直流電源装置。
  2. 前記第2の電流検出器が前記第2電流を検出する検出速度は、前記第1の電流検出器が前記第1電流を検出する検出速度よりも速い
    請求項1に記載の直流電源装置。
  3. 前記第2の電流検出器が前記第2電流を検出するときの電流検出の遅れ時間は、前記第1の電流検出器が前記第1電流を検出するときの電流検出の遅れ時間よりも短い
    請求項1又は2に記載の直流電源装置。
  4. 前記ブリッジ回路は、複数のスイッチング素子を有し、
    複数の前記スイッチング素子を駆動する駆動回路を備え、
    前記駆動回路は、前記第1の過電流判定部及び前記第2の過電流判定部のうちの何れかの判定結果が過電流である場合に全ての前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止する
    請求項1から3の何れか1項に記載の直流電源装置。
  5. 複数の前記スイッチング素子のうちの少なくとも2つは上下アームのスイッチング素子であり、前記第2の過電流判定部によって前記上下アームのスイッチング素子のうちの1つのスイッチング素子がショート故障を起こすことによって生起する上下アーム短絡が検出される
    請求項4に記載の直流電源装置。
  6. 複数の前記スイッチング素子のうちの少なくとも2つは上アームのスイッチング素子同士又は下アームのスイッチング素子同士であり、前記第1の過電流判定部によって前記上アームのスイッチング素子同士又は前記下アームのスイッチング素子同士のうちの1つのスイッチング素子がショート故障を起こすことによって生起する電源短絡が検出される
    請求項4又は5に記載の直流電源装置。
  7. 前記第1電圧を検出する第1の電圧検出器と、
    前記ブリッジ回路の直流側の電圧である第2電圧を検出する第2の電圧検出器と、
    前記第1電圧の検出値、前記第2電圧の検出値、及び前記第1電流の検出値に基づいて、前記ブリッジ回路を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の過電流判定部及び前記第2の過電流判定部のうちの何れかの判定結果が過電流である場合に前記スイッチング素子を制御する制御信号の生成を停止する
    請求項4から6の何れか1項に記載の直流電源装置。
  8. 複数の前記スイッチング素子のうちの少なくとも1つがワイドバンドギャップ半導体により形成されている
    請求項4から7の何れか1項に記載の直流電源装置。
  9. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム、酸化ガリウム又はダイヤモンドである
    請求項に記載の直流電源装置。
  10. 請求項1からの何れか1項に記載の直流電源装置と、
    前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、を備える
    モータ駆動装置。
  11. 請求項10に記載のモータ駆動装置を備える
    送風機。
  12. 請求項10に記載のモータ駆動装置を備える
    圧縮機。
  13. 請求項11に記載の送風機及び請求項12に記載の圧縮機の少なくとも一方を備える
    空気調和機。
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