JP7166449B2 - モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 - Google Patents

モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、モータを駆動するモータ駆動装置、当該モータ駆動装置を備えた送風機及び圧縮機、並びに、当該送風機又は当該圧縮機を備えた空気調和機に関する。
モータ駆動装置には、交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路とが具備される。モータ駆動装置においては、例えば外乱によってモータの負荷が変動した場合、インバータ回路又はコンバータ回路の温度上昇が問題になることがある。このため、モータ駆動装置においては、インバータ回路及びコンバータ回路の温度上昇を検出し、当該温度上昇からコンバータ回路及びインバータ回路に具備されるスイッチング素子を保護する機能が必要とされる。
下記特許文献1には、コンバータ回路及びインバータ回路を備えた電力変換装置において、回路素子の温度がしきい値に達した場合には、インバータ回路に対する入力電流値を低めに更新し、更新した電流値で装置の運転を継続する技術が開示されている。
特開2011-139579号公報
上記特許文献1の技術を適用して、外乱等に起因する過大な温度上昇によるスイッチング素子の損傷を防ぐことが考えられる。しかしながら、特許文献1の技術では、インバータ回路に対する入力電流値を低下させる必要があり、モータの駆動力が低下して、モータ駆動装置の性能が低下するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータ駆動装置の性能低下を抑制しつつ、コンバータ回路及びインバータ回路におけるスイッチング素子の保護を行うことができるモータ駆動装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モータを駆動するモータ駆動装置である。モータ駆動装置は、交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換して直流母線に出力するコンバータ回路と、直流電圧をモータに印加する交流電圧に変換して出力するインバータ回路と、を備える。また、モータ駆動装置は、コンバータ回路の温度を検出する第1の温度検出器と、インバータ回路の温度を検出する第2の温度検出器と、を備える。コンバータ回路は、第1の温度検出器が検出した第1温度と、第2の温度検出器が検出した第2温度との温度差に基づいて直流母線に出力する直流電圧の電圧値を変更する。
本発明に係るモータ駆動装置によれば、モータ駆動装置の性能低下を抑制しつつ、コンバータ回路及びインバータ回路におけるスイッチング素子の保護を行うことができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るモータ駆動装置の構成を示す回路図 実施の形態1における直流電源装置の動作モードの説明に供する図 実施の形態1のコンバータ回路におけるパッシブ同期整流モード時の電流経路の1つを示す図 一般的なスイッチング素子における電流-損失特性を模式的に示す図 実施の形態1のコンバータ回路における簡易スイッチングモード時の電流経路の1つを示す図 実施の形態1におけるコンバータ制御部内に構成される制御ブロックの一例を示す図 図6に示す直流電圧指令値補正部内に構成される制御ブロックの一例を示す図 図6に示す直流電圧指令値補正部の動作を示すフローチャート 実施の形態1の手法に基づく制御が働いたときの動作波形を示す第1の図 実施の形態1の手法に基づく制御が働いたときの動作波形を示す第2の図 実施の形態1における制御部の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1における制御部の機能を具現するハードウェア構成の他の例を示すブロック図 実施の形態2に係る空気調和機の構成を示す図
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下では、電気的な接続を単に「接続」と称して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモータ駆動装置100の構成を示す回路図である。実施の形態1に係るモータ駆動装置100は、単相の交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を再度交流電力に変換し、変換した交流電力をモータ500に供給してモータ500を駆動する駆動装置である。
実施の形態1に係るモータ駆動装置100は、図1に示すように、直流電源装置50と、制御部8と、インバータ12とを備える。直流電源装置50は、単相の交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する電源装置である。交流電源1とモータ駆動装置100との間には、モータ駆動装置100を保護するための配線用遮断器であるブレーカ10が設けられている。直流電源装置50は、リアクトル2と、コンバータ回路3と、第1の駆動回路であるゲート駆動回路15と、コンデンサ4と、第1の電圧検出器である電圧検出器5と、第1の電流検出器である電流検出器6と、第2の電圧検出器である電圧検出器7と、第1の温度検出器である温度センサ22と、を備える。リアクトル2の一端は、ブレーカ10を介して交流電源1に接続され、リアクトル2の他端は、コンバータ回路3に接続される。コンバータ回路3は、交流電源1から出力される交流電圧を直流電圧に変換して直流母線16a,16bに出力する。コンバータ回路3が直流母線16a,16bに出力する電圧を「母線電圧」と呼ぶ場合がある。
また、インバータ12は、第2の駆動回路であるゲート駆動回路17と、インバータ回路18と、第2の電流検出器である電流検出器9と、第2の温度検出器である温度センサ24と、を備える。インバータ回路18は、直流電源装置50から出力される直流電圧をモータ500に印加する交流電圧に変換して出力する。モータ500が搭載される機器の例は、送風機、圧縮機又は空気調和機である。
温度センサ22は、コンバータ回路3の温度を検出する。温度センサ22によって検出されるコンバータ回路3の温度を「第1温度」と呼び、「T1」と表記する。温度センサ22によって検出された第1温度T1の情報は、制御部8に入力される。
温度センサ24は、インバータ回路18の温度を検出する。温度センサ24によって検出されるインバータ回路18の温度を「第2温度」と呼び、「T2」と表記する。温度センサ24によって検出された第2温度T2の情報は、制御部8に入力される。
温度センサ22,24は、コンバータ回路3及びインバータ回路18に具備されるスイッチング素子の温度が推定できる場所であれば、どのような場所に配置されてもよい。また、温度センサ22,24のタイプには、接触型と非接触型があるが、何れのタイプのものを用いてもよい。
コンバータ回路3は、第1のレグ31と、第2のレグ32とを備える。第1のレグ31と第2のレグ32とは、並列に接続されている。第1のレグ31では、第1の上アーム素子311と、第1の下アーム素子312とが直列に接続されている。第2のレグ32では、第2の上アーム素子321と、第2の下アーム素子322とが直列に接続されている。リアクトル2の他端は、第1のレグ31における第1の上アーム素子311と第1の下アーム素子312との接続点3aに接続されている。第2の上アーム素子321と第2の下アーム素子322との接続点3bは、交流電源1の他端に接続されている。コンバータ回路3において、接続点3a,3bは、交流端子を構成する。
なお、図1において、リアクトル2は、交流電源1の一端と、接続点3aとの間に接続されているが、交流電源1の別の一端と、接続点3bとの間に接続されていてもよい。
コンバータ回路3において、接続点3a,3bがある側を「交流側」と呼ぶ。また、交流電源1から出力される交流電圧を「電源電圧」と呼び、電源電圧の周期を「電源周期」と呼ぶ。
第1の上アーム素子311は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q1に逆並列に接続されるダイオードD1とを含む。第1の下アーム素子312は、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q2に逆並列に接続されるダイオードD2とを含む。第2の上アーム素子321は、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q3に逆並列に接続されるダイオードD3とを含む。第2の下アーム素子322は、スイッチング素子Q4と、スイッチング素子Q4に逆並列に接続されるダイオードD4とを含む。なお、スイッチング素子Q1~Q4のそれぞれを「第1のスイッチング素子」と呼ぶ場合がある。
図1では、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のそれぞれに金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:MOSFET)を例示しているが、MOSFETに限定されない。MOSFETは、ドレインとソースとの間で双方向に電流を流すことができるスイッチング素子である。ドレインに相当する第1端子とソースに相当する第2端子との間で双方向に電流を流すことができるスイッチング素子、即ち双方向素子であれば、どのようなスイッチング素子でもよい。
また、逆並列とは、MOSFETのドレインに相当する第1端子とダイオードのカソードとが接続され、MOSFETのソースに相当する第2端子とダイオードのアノードとが接続されることを意味する。なお、ダイオードは、MOSFET自身が内部に有する寄生ダイオードを用いてもよい。寄生ダイオードは、ボディダイオードとも呼ばれる。
また、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4は、シリコン系材料により形成されたMOSFETに限定されず、炭化珪素、窒化ガリウム、酸化ガリウム又はダイヤモンドといったワイドバンドギャップ半導体により形成されたMOSFETでもよい。
一般的にワイドバンドギャップ半導体は、シリコン半導体に比べて耐電圧及び耐熱性が高い。そのため、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4のうちの少なくとも1つにワイドバンドギャップ半導体を用いることにより、スイッチング素子の耐電圧性及び許容電流密度が高くなり、スイッチング素子を組み込んだ半導体モジュールを小型化できる。
コンデンサ4の一端は、高電位側の直流母線16aに接続されている。直流母線16aは、第1のレグ31における第1の上アーム素子311と、第2のレグ32における第2の上アーム素子321との接続点3cから引き出されている。コンデンサ4の他端は、低電位側の直流母線16bに接続されている。直流母線16bは、第1のレグ31における第1の下アーム素子312と、第2のレグ32における第2の下アーム素子322との接続点3dから引き出されている。コンバータ回路3において、接続点3c,3dは、直流端子を構成する。また、コンバータ回路3において、接続点3c,3dがある側を「直流側」と呼ぶ場合がある。
コンバータ回路3の出力電圧は、コンデンサ4の両端に印加される。コンデンサ4は、直流母線16a,16bに接続されている。コンデンサ4は、コンバータ回路3の出力電圧を平滑する。コンデンサ4によって平滑された電圧は、インバータ回路18に印加される。
電圧検出器5は、電源電圧を検出し、電源電圧の検出値Vsを制御部8に出力する。電源電圧は、交流電源1の瞬時電圧の絶対値である。なお、瞬時電圧の実効値を、電源電圧としてもよい。電流検出器6は、交流電源1とコンバータ回路3との間に流れる交流電流を検出し、交流電流の検出値Isを制御部8に出力する。電流検出器6の一例は、変流器(Current Transformer:CT)である。電圧検出器7は、母線電圧を検出し、母線電圧の検出値Vdcを制御部8に出力する。
インバータ回路18は、上アーム素子18UPと下アーム素子18UNとが直列に接続されたレグ18Aと、上アーム素子18VPと下アーム素子18VNとが直列に接続されたレグ18Bと、上アーム素子18WPと下アーム素子18WNとが直列に接続されたレグ18Cと、を備える。レグ18A、レグ18B及びレグ18Cは、互いに並列に接続されている。なお、上アーム素子18UP,VP,WP及び下アーム素子18UN,VN,WNのそれぞれを「第2のスイッチング素子」と呼ぶ場合がある。
図1では、上アーム素子18UP,18VP,18WP及び下アーム素子18UN,18VN,18WNが絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)である場合を例示しているが、これに限定されない。IGBTに代えて、MOSFETを用いてもよい。
上アーム素子18UPは、トランジスタ18aと、トランジスタ18aに逆並列に接続されるダイオード18bとを含む。他の上アーム素子18VP,18WP、及び下アーム素子18UN,18VN,18WNについても同様の構成である。逆並列とは、コンバータ回路3の場合と同様に、IGBTのエミッタに相当する第1端子にダイオードのアノード側が接続され、IGBTのコレクタに相当する第2端子にダイオードのカソード側が接続されることを意味する。
なお、図1は、上アーム素子と下アーム素子とが直列に接続されるレグを3つ備える構成であるが、この構成に限定されない。レグの数は4つ以上でもよい。また、図1に示す回路構成は、三相モータであるモータ500に合わせたものである。モータ500が単相モータの場合、インバータ回路18も単相モータに対応した構成とされる。具体的には、上アーム素子と下アーム素子とが直列に接続されるレグを2つ備える構成となる。なお、モータ500が単相モータ及び三相モータの何れの場合も、1つのレグが複数対の上下アーム素子で構成されていてもよい。
上アーム素子18UP,18VP,18WP及び下アーム素子18UN,18VN,18WNのトランジスタ18aがMOSFETである場合、上アーム素子18UP,18VP,18WP及び下アーム素子18UN,18VN,18WNは、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドといったワイドバンドギャップ半導体により形成されていてもよい。ワイドバンドギャップ半導体により形成されたMOSFETを用いれば、耐電圧性及び耐熱性の効果を享受することができる。
上アーム素子18UPと下アーム素子18UNとの接続点26aはモータ500の第1の相(例えばU相)に接続され、上アーム素子18VPと下アーム素子18VNとの接続点26bはモータ500の第2の相(例えばV相)に接続され、上アーム素子18WPと下アーム素子18WNとの接続点26cはモータ500の第3の相(例えばW相)に接続されている。インバータ回路18において、接続点26a,26b,26cは、交流端子を構成する。
電流検出器9は、インバータ12側の直流母線16bに配置される。電流検出器9は、インバータ12側の直流母線16bに流れる直流電流を検出し、直流電流の検出値Idcを制御部8に出力する。電流検出器9の一例は、シャント抵抗である。また、図1において、電流検出器9は、直流母線16bに配置されているが、インバータ12側の直流母線16aに配置されていてもよい。
制御部8は、コンバータ制御部11と、インバータ制御部14とを有する。コンバータ制御部11は、直流電圧指令値Vdc*と、電圧検出器5の検出値Vs、電流検出器6の検出値Is、及び電圧検出器7の検出値Vdcに基づいて、コンバータ回路3内の各スイッチング素子を制御するための制御信号S311~S322を生成する。直流電圧指令値Vdc*は、コンバータ回路3が直流母線16a,16bに出力する直流電圧の指令値である。制御信号S311は、スイッチング素子Q1を制御するための制御信号であり、制御信号S322は、スイッチング素子Q4を制御するための制御信号である。スイッチング素子Q2,Q3も制御部8からの制御信号によって制御される。制御部8によって生成された制御信号S311~S322は、ゲート駆動回路15に入力される。
また、インバータ制御部14は、モータ500の回転速度の指令値である速度指令値ω*、電圧検出器5の検出値Vs、電流検出器6の検出値Is、及び電圧検出器7の検出値Vdcに基づいて、インバータ回路18に具備される各スイッチング素子を制御するための制御信号S1~S6を生成する。インバータ回路18は三相の回路構成であり、三相の回路構成に対応して6つのスイッチング素子を有する。また、6つのスイッチング素子に対応して、6つの制御信号S1~S6が生成される。制御部8によって生成された制御信号S1~S6は、ゲート駆動回路17に入力される。
ゲート駆動回路15は、制御信号S311~S322に基づいて、コンバータ回路3内の各スイッチング素子を駆動するための駆動パルスG311~G322を生成する。駆動パルスG311は、スイッチング素子Q1を駆動するための駆動パルスであり、駆動パルスG322は、スイッチング素子Q4を駆動するための駆動パルスである。スイッチング素子Q2,Q3もゲート駆動回路15からの駆動パルスによって駆動される。
ゲート駆動回路17は、制御信号S1~S6に基づいて、インバータ回路18内の各スイッチング素子を駆動するための駆動パルスG1~G6を生成する。
図2は、実施の形態1における直流電源装置50の動作モードの説明に供する図である。図2には、パッシブ同期整流モード、簡易スイッチングモード及びパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御モードという3つの動作モードが示されている。図3は、実施の形態1のコンバータ回路3におけるパッシブ同期整流モード時の電流経路の1つを示す図である。図4は、一般的なスイッチング素子における電流-損失特性を模式的に示す図である。図5は、実施の形態1のコンバータ回路3における簡易スイッチングモード時の電流経路の1つを示す図である。
図2の上段部には、パッシブ同期整流モード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードは、非昇圧で同期整流を行うモードである。非昇圧とは、コンバータ回路3の出力電圧を電源電圧の波高値以下に抑えることを意味する。逆に、昇圧とは、電源電圧の波高値を超える出力電圧をコンバータ回路3から出力することを意味する。また、同期整流とは、電流がダイオードに流れるタイミングに合わせ、ダイオードに逆並列に接続されるスイッチング素子をON動作させる制御手法である。
図3には、電源電圧が正極性であり、且つ、同期整流を行うときのコンデンサ4に対する充電経路が示されている。図3に示すように、交流電源1における上側の端子がプラス電位のときを電源電圧の極性が正であるとする。また、交流電源1における上側の端子がマイナス電位のときを電源電圧の極性が負であるとする。
図3において、交流電源1から供給される電流によってコンデンサ4を充電する際に、スイッチング素子Q1,Q4をON動作させない場合、交流電源1、リアクトル2、ダイオードD1、コンデンサ4、ダイオードD4、交流電源1の順で電流が流れる。ダイオードは、電流が流れる方向、即ち順方向に電圧降下分の電圧が印加されないと導通しない。このため、図2の上段部に示すように、電源電圧が正の半周期T01の期間において、半周期T01よりも短い期間T02で電流が流れる。パッシブ同期整流モードでは、期間T02において、ダイオードD1,D4の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q1,Q4がONに制御される。従って、期間T02では、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q1、コンデンサ4、スイッチング素子Q4、交流電源1の順で電流が流れる。
電源電圧が負の半周期も同様な動作が行われる。但し、電源電圧が負の半周期における期間T03では、ダイオードD2,D3の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q2,Q3がONに制御される。
図4には、ダイオードの損失特性と、スイッチング素子のオン時の損失特性とが示されている。図4に示すように、電流値I0よりも電流が小さい領域Rでは、スイッチング素子の損失よりも、ダイオードの損失の方が大きい。この特性を利用し、電流がダイオードに流れるタイミングに合わせ、ダイオードに逆並列に接続されるスイッチング素子をON動作させる同期整流を利用すれば、装置を高効率に動作させることができる。
また、図2の中段部には、簡易スイッチングモード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードは、電源電圧の半周期の期間において、1又は数回の電源短絡動作を行う動作モードである。図2の中段部の例では、電源電圧の半周期の期間に1回の電源短絡動作が行われている。簡易スイッチングモードを利用すると、コンバータ回路3の出力を昇圧することができる。
図5には、電源電圧が正極性であり、且つ、同期整流を行うときのリアクトル2を介した交流電源1の短絡経路が示されている。図5に示すように、スイッチング素子Q1,Q3を期間T04でON動作させる。このようにすれば、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q3、交流電源1の順で電流が流れ、リアクトル2に電気エネルギーが蓄積される。
期間T04の後、図2の上段部で示したパッシブ同期整流モード時の動作となる。期間T04の直後では、交流電源1の電圧とリアクトル2に生じる電圧との和が、コンバータ回路3に印加される。このため、コンバータ回路3のダイオードD1,D4は導通する。そして、ダイオードD1,D4の導通タイミングに合わせてスイッチング素子Q1,Q4がON動作し、電源電流が流れる。
なお、図5では、スイッチング素子Q1,Q3をON動作させているが、これに代えて、スイッチング素子Q2,Q4をON動作させてもよい。この場合、交流電源1、リアクトル2、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q4、交流電源1の順で電流が流れる。
負の半周期においても同様であり、1又は数回の電源短絡動作の後に、パッシブ同期整流動作となる。電源短絡動作では、スイッチング素子Q1,Q3をON動作させてもよいし、スイッチング素子Q2,Q4をON動作させてもよい。
また、図2の下段部には、PWM制御モード時の電源電圧及び電源電流が示されている。この動作モードでは、リアクトル2に電気エネルギーを蓄積する電源短絡動作と、リアクトル2に蓄積した電気エネルギーを使用してコンデンサ4を充電する充電動作とが交互に繰り返される。電源短絡動作と充電動作との切り替えは、数kHzから数十kHzの高周波で行われる。これにより、図2の下段部に示されるように、電源電流は、正弦波状の電流に制御される。PWM制御モードを利用すると、コンバータ回路3の出力を昇圧しつつ、電源電流をより正弦波に近づけることができる。
上述した3つのモードは、負荷条件に応じて切り替えられる。これにより、直流電源装置50を、高効率に運転することが可能となる。
次に、実施の形態1に係るモータ駆動装置100における要部の動作について、図6から図10を参照して説明する。図6は、実施の形態1におけるコンバータ制御部11内に構成される制御ブロックの一例を示す図である。図7は、図6に示す直流電圧指令値補正部11a内に構成される制御ブロックの一例を示す図である。図8は、図6に示す直流電圧指令値補正部11aの動作を示すフローチャートである。図9は、実施の形態1の手法に基づく制御が働いたときの動作波形を示す第1の図である。図10は、実施の形態1の手法に基づく制御が働いたときの動作波形を示す第2の図である。
図6に示すように、コンバータ制御部11には、直流電圧指令値補正部11a、差分器11b、フィードバック補償器11c、及び制御信号生成部11dを含む制御系が構成される。
直流電圧指令値補正部11aには、温度センサ22によって検出された第1温度T1と、温度センサ24によって検出された第2温度T2と、直流電圧指令値Vdc*と、が入力される。直流電圧指令値Vdc*は、コンバータ回路3が直流母線16a,16bに出力する直流電圧の指令値である。直流電圧指令値補正部11aは、第1温度T1及び第2温度T2に基づいて、直流電圧指令値Vdc*を補正する演算を行う。補正によって得られた新たな直流電圧指令値を「補正指令値」と呼び、「Vdc_r*」と表記する。
図7に示すように、直流電圧指令値補正部11aには、差分器11a1及び補正値演算部11a2を含む制御系が構成される。差分器11a1には、第1温度T1と第2温度T2との温度差の絶対値ΔT(=|T1-T2|)と、ΔTの目標値であるゼロ値とが入力される。差分器11a1では、ゼロ値と絶対値ΔTとの差分値-ΔTが演算され、補正値演算部11a2に入力される。補正値演算部11a2は、絶対値ΔTに基づいて、絶対値ΔTを目標値に近づける補正値Xを演算する。補正値Xには、第1温度T1が第2温度T2よりも高いときに生成される補正値と、第1温度T1が第2温度T2よりも低いときに生成される補正値とがある。なお、後述する図8のフローチャートでは、前者を補正値A、後者を補正値Bと表記している。
図6に戻り、直流電圧指令値補正部11aによって補正された補正指令値Vdc_r*は、差分器11bに入力される。差分器11bでは、補正指令値Vdc_r*と、母線電圧の検出値Vdcとの差分値が演算される。演算された差分値(Vdc_r*-Vdc)は、フィードバック補償器11cに入力される。フィードバック補償器11cの一例は、比例積分(Proportional-Integral:PI)制御器である。フィードバック補償器11cがPI制御器である場合、差分値(Vdc_r*-Vdc)の比例積分された出力が、制御信号生成部11dに入力される。制御信号生成部11dは、フィードバック補償器11cの出力に基づいて、前述した制御信号S311~S322を生成する。
次に、図8のフローチャートを用いて、直流電圧指令値補正部11aの詳細な動作を説明する。まず、第1温度T1と第2温度T2との温度差の絶対値ΔTが演算される(ステップS101)。次に、第1温度T1と第2温度T2とが比較される(ステップS102)。第2温度T2が第1温度T1以上である場合(ステップS102,Yes)、更に絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが比較される(ステップS103)。絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上である場合(ステップS103,Yes)、補正値Aが算出される(ステップS104)。補正値Aは、母線電圧を上昇させる補正値である。従って、母線電圧を上昇させるため、直流電圧指令値Vdc*に補正値Aを加算したものが補正指令値Vdc_r*とされ(ステップS105)、図8のフローを終える。
また、ステップS103において、絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim未満である場合(ステップS103,No)、前回のステップS103の判定結果が「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であったか否か」が確認され(ステップS106)、「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であった」場合(ステップS106,Yes)、前回の補正指令値Vdc_r*が維持されて(ステップS107)、図8のフローを終える。
また、ステップS106において、前回のステップS103の判定結果が確認され、「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim未満であった」場合(ステップS106,No)、直流電圧指令値Vdc*が補正指令値Vdc_r*とされる(ステップS108)。即ち、現在の直流電圧指令値Vdc*が維持されるか、又は現在の直流電圧指令値Vdc*に戻され、図8のフローを終える。
また、ステップS102において、第2温度T2が第1温度T1未満である場合(ステップS102,No)、更に絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが比較される(ステップS109)。絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上である場合(ステップS109,Yes)、補正値Bが算出される(ステップS110)。補正値Bは、母線電圧を低下させる補正値である。従って、母線電圧を低下させるため、直流電圧指令値Vdc*から補正値Bを減算したものが補正指令値Vdc_r*とされ(ステップS111)、図8のフローを終える。
また、ステップS109において、絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim未満である場合(ステップS109,No)、前回のステップS109の判定結果が「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であったか否か」が確認され(ステップS112)、「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であった」場合(ステップS112,Yes)、前回の補正指令値Vdc_r*が維持されて(ステップS113)、図8のフローを終える。
また、ステップS112において、前回のステップS109の判定結果が確認され、「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim未満であった」場合(ステップS112,No)、直流電圧指令値Vdc*が補正指令値Vdc_r*とされる(ステップS114)。即ち、現在の直流電圧指令値Vdc*が維持されるか、又は現在の直流電圧指令値Vdc*に戻され、図8のフローを終える。
なお、上記のステップS102では、第2温度T2と第1温度T1とが等しい場合を“Yes”で判定しているが、“No”で判定してもよい。即ち、第2温度T2と第1温度T1とが等しい場合を“Yes”、又は“No”の何れで判定してもよい。
また、上記のステップS103,S109では、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”で判定しているが、“No”で判定してもよい。即ち、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”、又は“No”の何れで判定してもよい。
また、上記のステップS106では、前回のステップS103の判定処理において、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”で判定しているが、“No”で判定してもよい。即ち、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”、又は“No”の何れで判定してもよい。
また、上記のステップS112では、前回のステップS109の判定処理において、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”で判定しているが、“No”で判定してもよい。即ち、絶対値ΔTと第1の閾値ΔTlimとが等しい場合を“Yes”、又は“No”の何れで判定してもよい。
また、上記ステップS106,S112では、絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であったか否かの確認を前回の判定結果のみ確認しているが、これに限定されない。絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であったか否かの確認の対象を、前回を含む複数回前の判定結果にまで拡大してもよい。この場合の一例として、前回を含む複数回前の判定結果において、少なくとも1つが「絶対値ΔTが第1の閾値ΔTlim以上であった」場合、前回の補正指令値Vdc_r*を維持する処理とすることができる。この処理は、判定結果の処理間隔が短い場合に有効であり、直流電圧の制御による母線電圧のばたつきを抑制することができる。
図9及び図10には、上述した制御が働いたときの要部における動作波形が示されている。図9及び図10において、横軸は時間であり、縦軸方向には上段部から順に、温度差の絶対値ΔT(=|T1-T2|)、コンバータ回路3の温度である第1温度T1、インバータ回路18の温度である第2温度T2、コンバータ回路3の出力電圧に相当する母線電圧の検出値Vdc、及びインバータ回路18からモータ500に向けて出力されるインバータ出力電流の動作波形が示されている。
図9では、時刻t1において、ΔTが第1の閾値ΔTlimを超えている。このため、母線電圧を上昇させる補正値Aによって直流電圧指令値Vdc*が補正され、母線電圧は上昇する。母線電圧が上昇するので、インバータ出力電流は低下少する。インバータ出力電流の低下により、インバータ回路18における導通損失が減少し、インバータ回路18の温度は低下する。一方、母線電圧の上昇により、コンバータ回路3に流れる電流は増加し、コンバータ回路3の温度は上昇する。これにより、温度差の絶対値ΔTは小さくなり、ΔTが第1の閾値ΔTlim以下となり、母線電圧の上昇は止まる。インバータ出力電流は低下するが、母線電圧が上昇するので、モータ500への供給電力は維持される。これにより、モータ500を停止又は失速させることなく、温度上昇によるインバータ回路18のスイッチング素子の保護を確実に行うことができる。
また、図10では、時刻t2において、ΔTが第1の閾値ΔTlimを超えている。このため、母線電圧を低下させる補正値Bによって直流電圧指令値Vdc*が補正され、母線電圧は低下する。母線電圧が低下するので、インバータ出力電流は増加する。母線電圧を低下させる制御により、コンバータ回路3に流れる電流は低下し、コンバータ回路3における導通損失の減少により、コンバータ回路3の温度は低下する。一方、母線電圧の低下により、インバータ出力電流は増加し、インバータ回路18の温度は上昇する。これにより、温度差の絶対値ΔTは小さくなり、ΔTが第1の閾値ΔTlim以下となり、母線電圧の低下は止まる。母線電圧は低下するが、インバータ出力電流は増加するので、モータ500への供給電力は維持される。これにより、モータ500を停止又は失速させることなく、温度上昇によるコンバータ回路3のスイッチング素子の保護を確実に行うことができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、第1の温度検出器が検出した第1温度と、第2の温度検出器が検出した第2温度との温度差に基づいて、コンバータ回路が直流母線に出力する直流電圧の電圧値が変更される。この制御において、第1温度が第2温度よりも低く、且つ、温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、コンバータ回路が直流母線に出力する直流電圧の電圧値が上昇する。また、第1温度が第2温度よりも高く、且つ、温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、コンバータ回路が直流母線に出力する直流電圧の電圧値が低下する。この制御では、モータへの供給電力は維持される。これにより、モータ駆動装置の性能低下を抑制しつつ、コンバータ回路及びインバータ回路におけるスイッチング素子の保護を確実に行うことができる。
従来のものは、コンバータ回路の温度又はインバータ回路の温度のそれぞれでスイッチング素子の保護を行うものであり、モータ駆動装置の性能低下は避けられない。これに対し、実施の形態1に係るモータ駆動装置は、コンバータ回路とインバータ回路とによる協調動作による温度制御によりスイッチング素子の保護を行うので、モータ駆動装置の性能低下を抑制できる点で従来にはない顕著な効果を得ることができる。
なお、実施の形態1の制御は、コンバータ回路3又はインバータ回路18における導通損失に着目した制御であるが、更にスイッチング損失に着目した制御を行ってもよい。例えば、通常時において、インバータ回路18に対する変調方式は三相変調であるが、温度差の絶対値が第1の閾値を超え、且つインバータ回路18の温度が高い状態がある時間以上継続した場合には、インバータ回路18の温度が高い状態が続くのを解消するため、インバータ回路18に対する変調方式を二相変調に切り替える制御を併用する。具体的には、第2温度T2が第1温度T1よりも高く、且つ、温度差の絶対値ΔTが第1の閾値を超え、且つ、第2温度T2が第2の閾値を超えた状態が予め設定された第1の時間以上継続した場合に、三相変調を二相変調に切り替える。二相変調に切り替えることにより、インバータ回路18におけるスイッチング損失が減少するので、モータ駆動装置100の性能低下を抑制しつつ、インバータ回路18の温度が高い状態が続くのを抑止することができる。
また、実施の形態1では、図1に示すような、交流電源側にリアクトルを有し、整流前の交流側で昇圧するタイプのコンバータを例示したが、これに限定されるものではない。コンバータの出力側、即ち整流後の直流側で昇圧するタイプのコンバータであってもよい。整流後の直流側で昇圧するタイプのコンバータには、昇圧回路が1段で構成される、いわゆる一石昇圧コンバータ、又は昇圧回路が複数段で構成される、いわゆるインタリーブコンバータなどがある。これらの何れも昇圧機能を有するコンバータであり、実施の形態1のモータ駆動装置に適用することができる。
次に、実施の形態1における制御部8の機能を実現するためのハードウェア構成について、図11及び図12の図面を参照して説明する。図11は、実施の形態1における制御部8の機能を具現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図12は、実施の形態1における制御部8の機能を具現するハードウェア構成の他の例を示すブロック図である。
実施の形態1における制御部8の機能を実現する場合には、図11に示すように、演算を行うプロセッサ300、プロセッサ300によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ302、及び信号の入出力を行うインタフェース304を含む構成とすることができる。
プロセッサ300は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ302には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)を例示することができる。
メモリ302には、実施の形態1における制御部8の機能を実行するプログラムが格納されている。プロセッサ300は、インタフェース304を介して必要な情報を授受し、メモリ302に格納されたプログラムをプロセッサ300が実行し、メモリ302に格納されたテーブルをプロセッサ300が参照することにより、上述した処理を行うことができる。プロセッサ300による演算結果は、メモリ302に記憶することができる。
また、実施の形態1における制御部8の機能を実現する場合には、図12に示す処理回路305を用いることもできる。処理回路305は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。処理回路305に入力する情報、及び処理回路305から出力する情報は、インタフェース306を介して入手することができる。
なお、制御部8における一部の処理は、図12に示す構成の処理回路305で実施してもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で説明したモータ駆動装置100の応用例について説明する。図13は、実施の形態2に係る空気調和機400の構成を示す図である。実施の形態1で説明したモータ駆動装置100は、送風機、圧縮機及び空気調和機といった製品に適用することが可能である。実施の形態2では、実施の形態1に係るモータ駆動装置100の応用例として、モータ駆動装置100を空気調和機400に適用した例について説明する。
図13において、モータ駆動装置100の出力側には、モータ500が接続されており、モータ500は、圧縮要素504に連結されている。圧縮機505は、モータ500と圧縮要素504とを備える。冷凍サイクル部506は、四方弁506a、室内熱交換器506b、膨張弁506c及び室外熱交換器506dを含む態様で構成されている。
空気調和機400の内部を循環する冷媒の流路は、圧縮要素504から、四方弁506a、室内熱交換器506b、膨張弁506c、室外熱交換器506dを経由し、再び四方弁506aを経由して、圧縮要素504へ戻る態様で構成されている。モータ駆動装置100は、交流電源1より交流電力の供給を受け、モータ500を回転させる。圧縮要素504は、モータ500が回転することによって、冷媒の圧縮動作を実行し、冷媒を冷凍サイクル部506の内部で循環させることができる。
実施の形態2に係る空気調和機400は、実施の形態1に係るモータ駆動装置100を搭載しているので、実施の形態1で得られる効果を享受することができる。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 リアクトル、3 コンバータ回路、3a,3b,3c,3d,26a,26b,26c 接続点、4 コンデンサ、5,7 電圧検出器、6,9 電流検出器、8 制御部、10 ブレーカ、11 コンバータ制御部、11a 直流電圧指令値補正部、11a1,11b 差分器、11a2 補正値演算部、11c フィードバック補償器、11d 制御信号生成部、12 インバータ、14 インバータ制御部、15,17 ゲート駆動回路、16a,16b 直流母線、18 インバータ回路、18A,18B,18C レグ、18a トランジスタ、18b,D1,D2,D3,D4 ダイオード、18UN,18VN,18WN 下アーム素子、18UP,18VP,18WP 上アーム素子、22,24 温度センサ、31 第1のレグ、32 第2のレグ、50 直流電源装置、100 モータ駆動装置、300 プロセッサ、302 メモリ、304,306 インタフェース、305 処理回路、311 第1の上アーム素子、312 第1の下アーム素子、321 第2の上アーム素子、322 第2の下アーム素子、400 空気調和機、500 モータ、504 圧縮要素、505 圧縮機、506 冷凍サイクル部、506a 四方弁、506b 室内熱交換器、506c 膨張弁、506d 室外熱交換器、Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子。

Claims (14)

  1. モータを駆動するモータ駆動装置であって、
    交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換して直流母線に出力するコンバータ回路と、
    前記直流電圧を前記モータに印加する交流電圧に変換して出力するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路の温度を検出する第1の温度検出器と、
    前記インバータ回路の温度を検出する第2の温度検出器と、
    を備え、
    前記コンバータ回路は、前記第1の温度検出器が検出した第1温度と、前記第2の温度検出器が検出した第2温度との温度差に基づいて前記直流母線に出力する前記直流電圧の電圧値を変更し、
    前記第1温度が前記第2温度よりも低く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、前記コンバータ回路が前記直流母線に出力する前記直流電圧の電圧値が上昇する
    モータ駆動装置。
  2. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を上昇させる第1の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも低く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、前記直流電圧指令値に前記第1の補正値を加算することで補正した今回の補正指令値が新たな直流電圧指令値とされる
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を上昇させる第1の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも低く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記温度差に関する前回の判定処理において前記温度差の絶対値が前記第1の閾値を超えていた場合には、前回の直流電圧指令値が維持される
    請求項に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を上昇させる第1の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも低く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記温度差に関する前回の判定処理において前記温度差の絶対値が前記第1の閾値を超えていなかった場合には、現在の直流電圧指令値が維持され、又は現在の直流電圧指令値に戻される
    請求項に記載のモータ駆動装置。
  5. モータを駆動するモータ駆動装置であって、
    交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換して直流母線に出力するコンバータ回路と、
    前記直流電圧を前記モータに印加する交流電圧に変換して出力するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路の温度を検出する第1の温度検出器と、
    前記インバータ回路の温度を検出する第2の温度検出器と、
    を備え、
    前記コンバータ回路は、前記第1の温度検出器が検出した第1温度と、前記第2の温度検出器が検出した第2温度との温度差に基づいて前記直流母線に出力する前記直流電圧の電圧値を変更し、
    前記第1温度が前記第2温度よりも高く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、前記コンバータ回路が前記直流母線に出力する前記直流電圧の電圧値が低下する
    ータ駆動装置。
  6. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を低下させる第2の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも高く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値を超えている場合、前記直流電圧指令値に前記第2の補正値を減算することで補正した今回の補正指令値が新たな直流電圧指令値とされる
    請求項に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を低下させる第2の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも高く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記温度差に関する前回の判定処理において前記温度差の絶対値が前記第1の閾値を超えていた場合には、前回の直流電圧指令値が維持される
    請求項に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記直流電圧の指令値である直流電圧指令値に基づいて前記直流電圧の電圧値が演算されると共に、前記直流電圧の電圧値を低下させる第の補正値が演算され、
    前記第1温度が前記第2温度よりも高く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記温度差に関する前回の判定処理において前記温度差の絶対値が前記第1の閾値を超えていなかった場合には、現在の直流電圧指令値が維持され、又は現在の直流電圧指令値に戻される
    請求項に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記第2温度が前記第1温度よりも高く、且つ、前記温度差の絶対値が第1の閾値を超え、且つ、前記第2温度が第2の閾値を超えている状態が第1の時間以上継続した場合に、前記インバータ回路に対する変調方式を三相変調から二相変調に切り替える
    請求項1からの何れか1項に記載のモータ駆動装置。
  10. 前記コンバータ回路のスイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体により形成されている
    請求項1からの何れか1項に記載のモータ駆動装置。
  11. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム、酸化ガリウム又はダイヤモンドである
    請求項10に記載のモータ駆動装置。
  12. 請求項1から11の何れか1項に記載のモータ駆動装置を備える
    送風機。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載のモータ駆動装置を備える
    圧縮機。
  14. 請求項12に記載の送風機及び請求項13に記載の圧縮機の少なくとも一方を備える
    空気調和機。
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