JP6920711B2 - 杭の接続構造 - Google Patents

杭の接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6920711B2
JP6920711B2 JP2017039425A JP2017039425A JP6920711B2 JP 6920711 B2 JP6920711 B2 JP 6920711B2 JP 2017039425 A JP2017039425 A JP 2017039425A JP 2017039425 A JP2017039425 A JP 2017039425A JP 6920711 B2 JP6920711 B2 JP 6920711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
connection
parallel
small diameter
rear pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017039425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018145630A (ja
Inventor
光秀 冨
光秀 冨
Original Assignee
東京テクノ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京テクノ株式会社 filed Critical 東京テクノ株式会社
Priority to JP2017039425A priority Critical patent/JP6920711B2/ja
Publication of JP2018145630A publication Critical patent/JP2018145630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6920711B2 publication Critical patent/JP6920711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

本発明は、地中に打ち込んだ杭の上端に続いて打ち込む杭の下端を接続するための接続構造等に関する。
建物の地盤強化などのために、鋼管杭を地面に打ち込むことが行われる。鋼管杭を深く打ち込むために、一定の長さの杭を打ち込んだ後、その杭の上端に新たな杭を接続して打ち込みを続ける。このとき、既に打ち込んだ杭(先杭)の上端に続いて打ち込む杭(後杭)の下端を接続するための接続作業が行われる。先杭と後杭の接続構造としては、溶接を用いる方法とスリーブやボルトナットを用いて機械的に接続する構造が知られている。
特許5616159号公報 特許4878360号公報
上記のような既知の杭の接続構造には解決すべき課題があった。即ち、先杭よりも太い外径の後杭を接続して杭打ちを続けようとする場合には、従来のスリーブやボルトナットの接続では部品点数が増加して構造が複雑になる。また、テーパー状の筒状部品を使用して溶接するような構造では必要な強度を得るために接続用部品が高価になるという問題かあった。
本発明は、十分な強度を有し、かつ、簡素な構造を有する接続用部品や、現場での接続作業を簡便にして作業員の負荷を軽減した杭の接続構造と接続方法と接続用ブロックを提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
地中に打ち込んだ先杭の上端に新たに打ち込む後杭の下端を接続するための接続構造であって、
上端が後杭の筒内に嵌まり込む後杭側小径部と、下端が先杭の上端に固定した接続スリーブ内に嵌まり込む先杭側小径部とを有し、上記後杭の下端に溶接接続され接続用ブロックと、
上記先杭の上端の外側を包囲するように固定され、上記接続用ブロックの先杭側小径部の外周面全体を包囲するように構成された接続スリーブとを備え、
上記接続スリーブには、その上縁から下方に向かって先杭の長手方向に平行な部分と、この平行な部分の下端に連続させた先杭の周方向に平行な部分とを備えたL字状の切り欠きが設けられ、
上記接続スリーブのL字状の切り欠きを包囲して補強するように接続スリーブの外周面に補強バンドが巻き付けられ、
上記後杭の下端を上記接続スリーブの上端から嵌め込んで下降させたときに、上記L字状の切り欠きの上記先杭の長手方向に平行な部分を通過し、上記後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させたときに、上記切り欠きの先杭の周方向に平行な部分に移動するような形状の突起が後杭の先杭側小径部の外周面に固定されており、かつ、この突起は、上記切り欠きの先杭の周方向に平行な部分に嵌まり込む形状をしており、
上記接続スリーブに嵌め込まれた後杭の先杭側小径部と上記補強バンドの間に形成された上記L字状の切り欠きの先杭の長手方向に平行な部分には、L字状の切り欠きの空隙を埋めるための楔が打ち込まれていることを特徴とする杭の接続構造。
<構成2>
地中に打ち込んだ先杭の上端に新たに打ち込む後杭の下端を接続するための接続構造であって、
下端が先杭の筒内に嵌まり込む先杭側小径部と、上端が後杭の下端に固定した接続スリーブ内に嵌まり込む後杭側小径部とを有し、上記先杭の上端に溶接接続され接続用ブロックと、
上記後杭の下端の外側を包囲するように固定され、上記接続用ブロックの後杭側小径部の外周面全体を包囲するように構成された接続スリーブとを備え、
上記接続スリーブには、その下縁から上方に向かって後杭の長手方向に平行な部分と、この平行な部分の上端に連続させた後杭の周方向に平行な部分とを備えたL字状の切り欠きが設けられ、
上記接続スリーブのL字状の切り欠きを包囲して補強するように接続スリーブの外周面に補強バンドが巻き付けられ
上記先杭の上端を上記接続スリーブの下端から嵌め込んで、上記後杭を下降させたときに、上記L字状の切り欠きの上記後杭の長手方向に平行な部分を通過し、上記後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させたときに、上記切り欠きの後杭の周方向に平行な部分に移動するような形状の突起が先杭の後杭側小径部の外周面に固定されており、かつ、この突起は、上記切り欠きの後杭の周方向に平行な部分に嵌まり込む形状をしており、
上記接続スリーブに嵌め込まれた先杭の後杭側小径部と上記補強バンドの間に形成された上記L字状の切り欠きの後杭の長手方向に平行な部分には、L字状の切り欠きの空隙を埋めるための楔が打ち込まれていることを特徴とする杭の接続構造。
<構成5>
後杭を吊り下げる装置により、
後杭の下端に固定した接続用ブロックの先杭側小径部を、先杭に固定した接続スリーブの上端から嵌め込んで後杭を下降させ、
上記先杭側小径部に固定した突起を、上記接続スリーブのL字状の切り欠きの、杭の長手方向に平行な部分に通過させ、
そのまま後杭を下降させて、上記突起を、L字状の切り欠きの下縁に突き当てて後杭の下降を停止し、
杭による掘削のために後杭を回転させる装置により、後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させて、上記突起をL字状の切り欠きの杭の周方向に平行な部分に嵌め込み、
その後、L字状の切り欠きの杭の長手方向に平行な部分と補強バンドの間に生じた空隙を埋めるように、楔を打ち込むことを特徴とする構成1に記載の接続構造部分の接続方法。
<構成6>
後杭を吊り下げる装置により、
後杭の下端に固定した接続スリーブに、先杭に固定した接続用ブロックの後杭側小径部を嵌め込んで後杭を下降させ、
上記後杭側小径部に固定した突起を、上記接続スリーブのL字状の切り欠きの、杭の長手方向に平行な部分に通過させ、
そのまま後杭を下降させて、上記突起を、L字状の切り欠きの上縁に突き当てて後杭の下降を停止し、
杭による掘削のために後杭を回転させる装置により、後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させて、上記突起をL字状の切り欠きの杭の周方向に平行な部分に嵌め込み、
その後、L字状の切り欠きの杭の長手方向に平行な部分と補強バンドの間に生じた空隙を埋めるように、楔を打ち込むことを特徴とする構成2に記載の接続構造部分の接続方法。
本発明の接続構造を採用した場合に、図2に示したような手順で簡単に迅速に先杭18と後杭20の接続作業ができる。また、後杭20を降下させた後、降下が止まったら回転させるという操作なので作業が容易である。楔40を打ち込む作業も容易である。
実施例1の杭の接続構造を示し、(a)は主要部縦断面図(b)は主要部斜視図である。 先杭18と後杭20とを接続する2種類の作業工程の斜視図である。 実施例2の接続構造に使用する部品分解斜視図である。 実施例2の先杭18と後杭20とを接続する作業工程の斜視図である。 実施例2の接続構造の縦断面図である。 実施例3の接続構造の縦断面図である。 杭を打ち込むための装置の一列を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は、実施例1の杭の接続構造を示し、(a)は主要部縦断面図(b)は主要部斜視図である。
先杭18は既に地中に打ち込まれている。この先杭18の上端に後杭20の下端を接続する。後杭20は先杭18よりも外径が太い。いずれも筒状の杭である。
先杭18と後杭20とは、図に示すような接続用ブロック12により接続する。接続用ブロック12は、例えば、後杭20の外径とほぼ等しい外径を有する金属円柱を切削加工して製造されたものである。この接続用ブロック12は後杭側小径部13と先杭側小径部14とを有している。後杭側小径部13は、後杭20の筒内に嵌まり込む外径を有する。先杭側小径部14は、先杭18の筒内に嵌まり込む外径を有する。
接続完了後は、図1(a)の縦断面図に示すように、先杭18も後杭20も、接続用ブロック12の小径部外面に筒状部の内面を密着させ、端面を小径部と大径部の境界に密着させて溶接接続されることが好ましい。即ち、後杭20は後杭側小径部13の外周面全体を包囲し、先杭18は先杭側小径部14の外周面全体を包囲するように接続されることが好ましい。外側には大径部のみが露出している。
これにより、掘削時に加わる上下方向の圧力と、杭全体を回転させる回転力に対して十分な強度を確保できる。なお、接続用ブロック12の外径は後杭20の外径よりやや太くても構わないが、強度を保つため、少なくとも後杭20の外径以上であることが好ましい。
上記の接続用ブロック12は、金属塊の切削加工ばかりでなく、鋳型加工により製造されてもよい。接続用ブロック12をこうした方法で加工すると、テーパー状の筒構造よりも精度良く安価に製造できる。しかも、先杭18と後杭20の接続部を他の部分よりも容易に高い強度にすることができる。なお、十分に厚肉のパイプを入手することができれば、それを切削加工してもよい。即ち、接続用ブロック12は必ずしも孔や空隙の無い金属塊である必要は無い。
図2は、先杭18と後杭20とを接続する2種類の作業工程の斜視図である。
図2(a)は、接続用ブロック12を、杭の打ち込み工事以前に、予め先杭18に溶接接続しておく例である。工事現場では、接続用ブロック12の先杭側小径部14を先杭18の上端に嵌め込んで溶接すれば接続が完了する。これにより、現場作業を最小限にすることができる。
図2(b)は、接続用ブロック12を、杭の打ち込み工事以前に、予め後杭20に溶接接続しておく例である。工事現場では、接続用ブロック12の後杭側小径部13を後杭20の下端に嵌め込んで溶接すれば接続が完了する。実施例1の接続構造によれば、簡単な構造の接続用ブロック12を利用して強固で作業性の良い杭の接続工事ができる。
図3は、実施例2の接続構造に使用する部品の分解斜視図である。
図3(a)の図面で、先杭18は、すでに地中に打ち込んだ杭の上端を示す。後杭20は、新たに打ち込む杭の下端を示す。ここには予め接続用ブロック12が溶接接続されている。先杭18と後杭20を接続するために接続スリーブ22を使用する。接続スリーブ22には、この例では、二箇所にL字状の切り欠き24が設けられている。即ち、上記先杭18の上端に固定した接続スリーブ22には、その上縁から下方に向かって先杭18の長手方向に平行な部分28と、この平行な部分の下端に連続させた先杭18の周方向に平行な部分32とを備えたL字状の切り欠き24が設けられている。
突起36は、接続用ブロック12の後杭側小径部14の側面に削り出し等よってあらかじめ形成されている。L字状の切り欠き24は鋼管の太さ等に応じて3箇所や4箇所に増やして構わない。L字状の切り欠き24が2箇所ある場合には、突起36はその対応する位置に2箇所形成される。接続スリーブ22と先杭18とは、あらかじめ溶接あるいはボルト締め等によって固定一体化されている。接続用ブロック12と接続スリーブ22の固定は、予め工場で行えばよいから、以下に説明するように、現場作業を十分に軽減できる。
接続用ブロック12に取り付けられた突起36を、後で説明する要領で、L字状の切り欠き24にはめ込むことによって、後杭20の下端を接続スリーブ22に固定することができる。ここで、接続スリーブ22にL字状の切り欠き24を設けると、この部分の強度が低下する。そこで図4(c)に示したように、L字状の切り欠き24の周囲を包囲するように、補強バンド34を設ける。この補強バンド34は図のような筒状でもよいし、この部分に巻き付けるバンド状のものでもよい。補強バンド34や接続スリーブ22の、杭の長手方向の長さや厚みや取付位置は求められる接続強度に応じて自由に選定できる。
図3(d)には、接続スリーブ22の外側に補強バンド34をはめた状態を示した。図4(b)に示した楔40は、接続スリーブ22を補強バンド34で包囲したときに、L字状の切り欠き24に生じる空隙を埋めるためのものである。図4(b)に示したように楔40は、そのビス孔43に、補強バンド34に設けられたビス孔44を通じてビス42をねじ込んで脱落が防止される。なお、楔40を接続用ブロック12の小径部14に固定するようにしても構わない。
図4は、実施例2の先杭18と後杭20とを接続する作業工程の斜視図である。
これらの図において、接続スリーブ22の外側には補強バンド34をはめ込んだ状態で接続作業が開始されるが、図面を見やすくするために、補強バンド34の部分は破線で示した。
まず、図4(a)に示すように、接続用ブロック12の先杭側小径部14を接続スリーブ22の上端に嵌め込んで、矢印46の方向に下降させる。このとき、接続用ブロック12の先杭側小径部14側面に固定した突起36は、L字状の切り欠き24の先杭18の長手方向に平行な部分28を通過する。そのまま後杭20を下降させると、突起36がL字状の切り欠き24の下縁に突き当たって下降が停止する。
その後、図4(b)に示すように、後杭20を杭による掘削動作時の回転方向(矢印48の方向)に回転させる。杭の掘削装置は、後で図7を用いて説明するように、杭を吊り下げて下降させ、かつ、掘削をしながら杭を打ち込むために杭を矢印48方向に回転させる機構を備える。この機構の駆動力をそのまま利用して、突起36をL字状の切り欠き24の周方向に平行な部分32に嵌め込むことができる。
このとき、接続スリーブ22に嵌め込まれた接続用ブロック12の先杭側小径部14側面と補強バンド34の間に空隙が形成される。L字状の切り欠き24の先杭18の長手方向に平行な部分28による空隙である。この空隙に矢印50の方向に楔40を打ち込むことにより、空隙を埋めて接続スリーブ22を補強する。同時に、突起36が周方向に移動しないように固定する。こうして高い強度で先杭18と後杭20とを接続することができる。
図5は、実施例2の接続構造の縦断面図である。
この図の実施例では、後杭20は外径が約270cm、先杭18は外径が約210cm厚さが約1cmのものを使用した。接続用ブロック12は外径が300cmで長さが約20cmの丸棒を切削加工したものである。接続用ブロック12の上部の後杭側小径部13は、後杭20の内面にほぼ密着する外径約268cmで長さを約2cmにした。
図5に示すように、後杭20の下端で接続用ブロック12の後杭側小径部13全体を包囲するように両者を嵌め合わせた後、両者の境界部分を溶接接続した。これにより、十分な強度で両者を一体化できた。図1に示した実施例の場合には、現場において、先杭側小径部14の部分を外径約208cmで長さを約2cmとし、先杭18の上端に嵌め込んで溶接をした。これで後杭20と先杭18の接続は完了する。
図5の実施例では、現場での溶接作業は無い。予め先杭18に接続スリーブ22が溶接接続されている。現場では、接続用ブロック12の先杭側小径部14を接続スリーブ22に嵌め込んで、突起36を位置決めした後に、図4で説明した楔40を打ち込んでから補強バンド34で包囲する。接続用ブロック12の先杭側小径部14の外径と長さは、接続スリーブ22内に隙間無く嵌まり込むように選定するとよい。
なお、接続用ブロック12の先杭側小径部14の外周面全体を接続スリーブ22で包囲し、先杭側小径部14の下端面と先杭18の上端面が接するように構成すると、後杭20から接続用ブロック12を通じて下方に加わる応力が先杭18に直接伝わるので接続部分の強度を高くすることができる。
図6は、実施例3の接続構造の縦断面図である。
この実施例では先杭18の上端に予め接続用ブロック12を溶接接続しておく。先杭18と先杭側小径部14との関係は既に説明したとおりである。後杭20には接続スリーブ22を予め溶接しておく。現場では、接続スリーブ22に接続用ブロック12の上部の後杭側小径部13を嵌め込んで、突起36を位置決めした後に、図4で説明した楔40を打ち込んでから補強バンド34で包囲する。接続用ブロック12の上部の後杭側小径部13の外径と長さは、接続スリーブ22内に隙間無く嵌まり込むように選定するとよい。
この実施例では、後杭20の下端面が後杭側小径部13の上面に接し、先杭18の上端面が先杭側小径部14の下面に接するように構成されているので、後杭20から接続用ブロック12を通じて下方に加わる応力が先杭18に直接伝わり、接続部分の強度を高くすることができる。
図7は、上記の杭を打ち込むための装置の一列を示す側面図である。
本発明を実施するには、例えば、この図のような杭打ち装置60を使用する。回転機(オーガ)62は後杭20を矢印48のように正転あるいは逆転させることができる装置である。地中に打ち込まれた杭の下端には掘削用の先端翼が設けられており、回転機62が杭を回転させて杭をさらに深く地中に打ち込む。杭打ち装置60は、油圧や電動機構により後杭20を昇降させ回転駆動することができる。
この機能を使用すると、実施例2の接続構造を採用した場合に、図4に示したような手順で簡単に迅速に先杭18と後杭20の接続作業ができる。また、後杭20を降下させた後、降下が止まったら回転させるという操作なので作業が容易である。楔40を打ち込む作業も容易である。しかも、予め工場で接続スリーブ22と長手方向に平行な部分28とが取り付けられた状態で先杭18や後杭20が現場に搬入されるから、現場で上記以外の作業を必要としない。接続スリーブ22や長手方向に平行な部分28の取付といった複雑な作業を現場で行わなくてよいから、現場作業を大きく軽減できるという効果がある。
なお、上記L字状の切り欠き24の杭の長手方向に平行な部分28に突起36を挿入する場合には、その幅Wが突起36の同じ方向の幅よりもやや広い方が良い。これで、突起36をL字状の切り欠き24の長手方向に平行な部分28に容易に挿入できる。一方、杭の周方向に平行な部分32に突起36を挿入する場合には、L字状の切り欠き24の下端に沿って突起36を移動させれば良いから、周方向に平行な部分32の幅に大きなゆとりは不要である。むしろ、突起36を周方向に平行な部分32に隙間なく嵌め込むことによって杭の接続強度を保つことができる。
また、杭の長手方向に平行な部分28に図4で示した楔40を打ち込むことによって、L字状の切り欠き24の空隙を完全に埋めることができる。こうして突起36の戻りを防ぎ、接続部分の強度を高めることができる。
12 接続用ブロック
13 後杭側小径部
14 先杭側小径部
18 先杭
20 後杭
22 接続スリーブ
24 L字状の切り欠き
28 長手方向に平行な部分
32 周方向に平行な部分
34 補強バンド
36 突起
40 楔
42 ビス
43 ビス孔
44 ビス孔
46 矢印
48 矢印
50 矢印
52 矢印
54 溶接部
60 クレーン
62 回転機

Claims (4)

  1. 地中に打ち込んだ先杭の上端に新たに打ち込む後杭の下端を接続するための接続構造であって、
    上端が後杭の筒内に嵌まり込む後杭側小径部と、下端が先杭の上端に固定した接続スリーブ内に嵌まり込む先杭側小径部とを有し、上記後杭の下端に溶接接続され接続用ブロックと、
    上記先杭の上端の外側を包囲するように固定され、上記接続用ブロックの先杭側小径部の外周面全体を包囲するように構成された接続スリーブとを備え、
    上記接続スリーブには、その上縁から下方に向かって先杭の長手方向に平行な部分と、この平行な部分の下端に連続させた先杭の周方向に平行な部分とを備えたL字状の切り欠きが設けられ、
    上記接続スリーブのL字状の切り欠きを包囲して補強するように接続スリーブの外周面に補強バンドが巻き付けられ、
    上記後杭の下端を上記接続スリーブの上端から嵌め込んで下降させたときに、上記L字状の切り欠きの上記先杭の長手方向に平行な部分を通過し、上記後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させたときに、上記切り欠きの先杭の周方向に平行な部分に移動するような形状の突起が後杭の先杭側小径部の外周面に固定されており、かつ、この突起は、上記切り欠きの先杭の周方向に平行な部分に嵌まり込む形状をしており、
    上記接続スリーブに嵌め込まれた後杭の先杭側小径部と上記補強バンドの間に形成された上記L字状の切り欠きの先杭の長手方向に平行な部分には、L字状の切り欠きの空隙を埋めるための楔が打ち込まれていることを特徴とする杭の接続構造。
  2. 地中に打ち込んだ先杭の上端に新たに打ち込む後杭の下端を接続するための接続構造であって、
    下端が先杭の筒内に嵌まり込む先杭側小径部と、上端が後杭の下端に固定した接続スリーブ内に嵌まり込む後杭側小径部とを有し、上記先杭の上端に溶接接続され接続用ブロックと、
    上記後杭の下端の外側を包囲するように固定され、上記接続用ブロックの後杭側小径部の外周面全体を包囲するように構成された接続スリーブとを備え、
    上記接続スリーブには、その下縁から上方に向かって後杭の長手方向に平行な部分と、この平行な部分の上端に連続させた後杭の周方向に平行な部分とを備えたL字状の切り欠きが設けられ、
    上記接続スリーブのL字状の切り欠きを包囲して補強するように接続スリーブの外周面に補強バンドが巻き付けられ
    上記先杭の上端を上記接続スリーブの下端から嵌め込んで、上記後杭を下降させたときに、上記L字状の切り欠きの上記後杭の長手方向に平行な部分を通過し、上記後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させたときに、上記切り欠きの後杭の周方向に平行な部分に移動するような形状の突起が先杭の後杭側小径部の外周面に固定されており、かつ、この突起は、上記切り欠きの後杭の周方向に平行な部分に嵌まり込む形状をしており、
    上記接続スリーブに嵌め込まれた先杭の後杭側小径部と上記補強バンドの間に形成された上記L字状の切り欠きの後杭の長手方向に平行な部分には、L字状の切り欠きの空隙を埋めるための楔が打ち込まれていることを特徴とする杭の接続構造。
  3. 後杭を吊り下げる装置により、
    後杭の下端に固定した接続用ブロックの先杭側小径部を、先杭に固定した接続スリーブの上端から嵌め込んで後杭を下降させ、
    上記先杭側小径部に固定した突起を、上記接続スリーブのL字状の切り欠きの、杭の長手方向に平行な部分に通過させ、
    そのまま後杭を下降させて、上記突起を、L字状の切り欠きの下縁に突き当てて後杭の下降を停止し、
    杭による掘削のために後杭を回転させる装置により、後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させて、上記突起をL字状の切り欠きの杭の周方向に平行な部分に嵌め込み、
    その後、L字状の切り欠きの杭の長手方向に平行な部分と補強バンドの間に生じた空隙を埋めるように、楔を打ち込むことを特徴とする請求項1に記載の接続構造部分の接続方法。
  4. 後杭を吊り下げる装置により、
    後杭の下端に固定した接続スリーブに、先杭に固定した接続用ブロックの後杭側小径部を嵌め込んで後杭を下降させ、
    上記後杭側小径部に固定した突起を、上記接続スリーブのL字状の切り欠きの、杭の長手方向に平行な部分に通過させ、
    そのまま後杭を下降させて、上記突起を、L字状の切り欠きの上縁に突き当てて後杭の下降を停止し、
    杭による掘削のために後杭を回転させる装置により、後杭を杭による掘削動作時の回転方向もしくは反対方向に回転させて、上記突起をL字状の切り欠きの杭の周方向に平行な部分に嵌め込み、
    その後、L字状の切り欠きの杭の長手方向に平行な部分と補強バンドの間に生じた空隙を埋めるように、楔を打ち込むことを特徴とする請求項2に記載の接続構造部分の接続方法。
JP2017039425A 2017-03-02 2017-03-02 杭の接続構造 Active JP6920711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039425A JP6920711B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 杭の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039425A JP6920711B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 杭の接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018145630A JP2018145630A (ja) 2018-09-20
JP6920711B2 true JP6920711B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=63589600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017039425A Active JP6920711B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 杭の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6920711B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020166607A1 (ja) 2019-02-12 2020-08-20 株式会社技研製作所 杭体継手、杭体連結構造及び杭体連結方法
JP6644452B1 (ja) * 2019-02-27 2020-02-12 株式会社シグマベース 異径鋼管杭接続部材、及びこれを用いた鋼管杭。

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2817593B2 (ja) * 1993-11-15 1998-10-30 日本鋼管株式会社 杭の接合方法
JP2000199225A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Fujio Itagaki 建築物支持用の鋼管杭
JP4487366B2 (ja) * 2000-03-10 2010-06-23 日本軽金属株式会社 インパネリィンフォースメント
JP3170756B1 (ja) * 2001-01-11 2001-05-28 日本鋼管株式会社 ねじ込み式鋼管杭及びその施工方法
JP2003105755A (ja) * 2001-10-02 2003-04-09 Asahi Kasei Corp 異径鋼管杭間の継手構造
JP4753426B2 (ja) * 2005-01-20 2011-08-24 千代田工営株式会社 鋼管の接合継手
US9127513B2 (en) * 2011-10-19 2015-09-08 Pengo Corporation Variable geometry auger coupler
JP2014141800A (ja) * 2013-01-23 2014-08-07 System Keisoku Kk 継手構造
JP2016217107A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 次男 板垣 鋼管径変換リング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018145630A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5535894B2 (ja) 地中障害物の撤去方法とこれに用いる地中障害物の撤去用吊上げ装置
JP6920711B2 (ja) 杭の接続構造
JP6771374B2 (ja) 杭の接続構造
JP5762238B2 (ja) 鋼管杭の構造と撤去方法
JP6308990B2 (ja) 地中障害物除去用アタッチメントおよび地中障害物除去方法
JP2015504123A (ja) 杭打ち装置及び杭材アセンブリの取り付け施工方法
KR101847190B1 (ko) 강관을 이용한 지하 터널 구조물 시공 공법
JP2012219574A (ja) コンクリート杭の埋設方法および装置
JP2015183501A (ja) 杭引抜き方法
JP2020159125A (ja) 拡径杭用杭孔の造成方法
JP6977927B2 (ja) 管内掘削具及び管内掘削方法
JP5450315B2 (ja) 掘削機の傾斜修正装置
JP5500483B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JP6729902B1 (ja) ソイルセメント連続壁の施工法
JP4226433B2 (ja) シールドの接合方法及び到達防護壁構造
JP6856370B2 (ja) ケーシング結合構造
JP2003027469A (ja) 鋼管杭、これを使用した基礎杭造成方法及びその装置
JP6195376B2 (ja) 鋼管矢板の打設用の定規、鋼管矢板の打設方法及び該鋼管矢板の打設方法に用いる旋回掘削装置
JP3013172B1 (ja) パイプ埋入装置
KR100551579B1 (ko) 스테빌라이저가 장착된 오거드릴 머신 및 이를 이용한지하굴착용 가시설 시공방법
KR102666633B1 (ko) 암반천공장치
KR20150124728A (ko) 천공 및 항타 작업이 동시에 가능한 시트파일 시공장치
JP7253455B2 (ja) 掘削装置及び掘削方法
JP7017763B2 (ja) 鋼管杭及び鋼管杭の引き抜き方法
JP3907538B2 (ja) 杭の施工方法およびそれに用いる杭頭部伸縮回転装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6920711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150