JP6920624B2 - 無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、無線通信装置、無線通信システム、およびプログラムに関する。
従来、マルチホップ無線通信を行なう複数の無線通信装置を備え、複数の無線通信装置中の移動可能な無線通信装置の位置を特定するシステムが知られている。
WO2014/038003号公報
従来では、例えば、移動可能な無線通信装置から送信された信号は、他の無線通信装置によって転送が繰り返されるため、マルチホップ無線通信の通信量が膨大な量になる。このため、多数の信号の干渉等によって転送不良が生じたり、転送された多数の信号を受信する無線通信装置における転送処理に時間が掛かってしまう虞がある。
そこで、本発明の課題の一つは、マルチホップ無線通信の通信量の増大を抑制することである。
本発明の第1の態様にかかる無線通信装置は、位置特定システムが備えるマルチホップ無線通信を行なう無線通信システムに設けられ、前記位置特定システムが備える位置特定装置によって位置が特定される、移動可能な無線通信装置であって、前記マルチホップ無線通信による信号の送受信を行なう通信部と、前記信号を規定の間隔で繰り返し生成し、生成された前記信号を送信するように前記通信部を制御する送信制御部と、前記通信部が受信した前記信号について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号を転送するように前記通信部を制御する通信制御部と、を備え、前記信号は、当該無線通信装置の識別情報である装置識別情報が記録される装置識別情報領域と、数値が記録されるカウンター領域と、を含み、前記装置識別情報と前記数値とは、前記信号の識別情報である信号識別情報を構成し、前記送信制御部は、前記信号の送信回数に応じて、前記カウンター領域の数値を初期値から最終値に向けて所定の値ずつ加算することで前記カウンター領域の数値を変更する
また、前記無線通信装置では、例えば、前記通信部によって転送された前記信号に含まれる信号識別情報を含む当該信号の転送履歴を記憶する記憶部を有し、前記規定の転送条件は、前記通信部が受信した前記信号に対する前記通信部による転送の回数が規定回数以下であることを含み、前記通信制御部は、前記記憶部に記憶された前記転送履歴に基づいて、前記通信部が受信した前記信号に対する前記通信部による転送の回数が規定回数以下であるかを判定する。
また、前記無線通信装置では、例えば、前記通信制御部は、前記転送履歴の規定の削除条件が満たされた場合に、前記記憶部から当該転送履歴を削除する。
また、前記無線通信装置では、例えば、前記信号は、当該信号の転送された回数を表すホップ数を含み、前記規定の転送条件は、前記ホップ数が規定回数以下であることを含む。
また、本発明の第の態様にかかるプログラムは、位置特定システムが備えるマルチホップ無線通信を行なう無線通信システムに設けられ、前記マルチホップ無線通信による信号の送受信を行なう通信部を備え、前記位置特定システムが備える位置特定装置によって位置が特定される、移動可能な無線通信装置のコンピュータを、前記信号を規定の間隔で繰り返し生成し、生成された前記信号を送信するように前記通信部を制御する送信制御部と、前記通信部が受信した前記信号について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号を転送するように前記通信部を制御する通信制御部、として機能させ、前記信号は、当該無線通信装置の識別情報である装置識別情報が記録される装置識別情報領域と、数値が記録されるカウンター領域と、を含み、前記装置識別情報と前記数値とは、前記信号の識別情報である信号識別情報を構成し、前記送信制御部は、前記信号の送信回数に応じて、前記カウンター領域の数値を初期値から最終値に向けて所定の値ずつ加算することで前記カウンター領域の数値を変更する
本発明の上記態様によれば、マルチホップ無線通信の通信量の増大を抑制することができる。
図1は、実施形態にかかる位置特定システムの一例を示す模式図である。 図2は、実施形態にかかる位置特定システムの機能ブロック図である。 図3は、実施形態にかかる信号の構成の一例を示す模式図である。 図4は、実施形態にかかる信号の構成の一例を示す模式図である。 図5は、実施形態にかかる転送処理の流れの一例を示す、フローチャートである。 図6は、実施形態にかかる位置特定装置、観測装置、および無線通信装置のハードウェア構成図である。
以下、本開示の例示的な実施形態を開示する。なお、以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。また、以下の実施形態は開示の技術を限定するものではない。
図1は、本実施形態の位置特定システム1の一例を示す模式図である。
位置特定システム1は、位置特定装置10と、観測装置12と、複数の無線通信装置14と、を備える。位置特定装置10と観測装置12とは、有線または無線により通信可能に接続されている。また、複数の無線通信装置14は、マルチホップ無線通信を行なう無線通信システム15を構成している。
位置特定装置10は、対象領域P内の無線通信装置14の位置を特定する装置である。
対象領域Pは、予め定めた領域であればよい。本実施形態では、対象領域Pは、複数の観測装置12が無線通信装置14と無線通信する対象の領域である。対象領域Pの形状、および大きさは限定されない。対象領域Pは、例えば、建物、建物内の空間、または、部屋、などの予め定められた範囲内の領域である。
観測装置12は、対象領域P内の無線通信装置14へ各種の信号を発信する。また、観測装置12は、対象領域P内の無線通信装置14から信号を受信する。すなわち、観測装置12は、対象領域P内の無線通信装置14へ信号を発信する発信局、および、対象領域P内の無線通信装置14から信号を受信する受信局、として機能する。
本実施形態では、位置特定システム1は、4つの観測装置12(観測装置12A〜観測装置12D)を備える形態を一例として説明する。しかし、位置特定システム1が備える観測装置12の数は、4つに限定されない。また、無線通信装置14と位置特定装置10とが直接無線通信可能な構成である場合には、観測装置12を備えない構成であってもよい。本実施形態では、位置特定装置10は、観測装置12を介して無線通信装置14と無線通信する形態を一例として説明する。すなわち、本実施形態では、位置特定装置10と無線通信装置14との通信は、無線通信装置14を介して行うものとして説明する。
複数の無線通信装置14のうち少なくとも一つは、移動可能な無線通信装置14Aである。移動可能な無線通信装置14Aは、例えば、ユーザや物品などの対象に携帯または搭載されることで移動可能である。複数の無線通信装置14のうち無線通信装置14A以外は、例えば、建物等に固定されている。なお、複数の無線通信装置14の全てが移動可能であってもよい。無線通信装置14は、タグと称される場合がある。無線通信装置14は、予め充電された電力または電池から供給された電力を用いて無線通信などの処理を実行する。
無線通信装置14は、設定された通信頻度に応じた頻度で通信する。無線通信装置14には、例えば、Bluetooth(登録商標)により通信する機能が実装され、Bluetooth Low Energy(BLE)などの無線通信規格に基づく信号を発信および受信する。なお、無線通信装置14の用いる無線通信規格は、Bluetoothを用いた形態に限定されない。例えば、無線通信装置14は、IrDA(Infrared Data Association)などの赤外通信規格を用いて無線通信してもよい。
無線通信装置14は、信号を、直接、観測装置12へ送信してもよいし、マルチホップ無線通信により信号を観測装置12へ送信してもよい。マルチホップ無線通信により信号を観測装置12へ送信する場合には、無線通信装置14は、他の1または複数の無線通信装置14を中継して、信号の発信元の無線通信装置14から受信した信号を観測装置12へ転送する。観測装置12は、受信した信号を位置特定装置10へ出力する。
位置特定装置10は、無線通信装置14から、観測装置12(観測装置12A〜観測装置12D)を介して受付けた信号を用いて、無線通信装置14の位置の特定を行う。
次に、位置特定システム1の機能的構成を説明する。
図2は、位置特定システム1の機能ブロック図の一例である。
まず、位置特定装置10について説明する。
位置特定装置10は、制御部20と、記憶部22と、通信部24と、を備える。制御部20と、記憶部22および通信部24と、はデータまたは信号を授受可能に接続されている。
記憶部22は、各種の情報を記憶する。本実施形態では、記憶部22は、領域管理情報22Aを記憶する。記憶部22は、HDD(ハードディスクドライブ)などの公知の記憶媒体である。なお、記憶部22を、外部装置に設けてもよい。
通信部24は、観測装置12と通信するための通信インターフェースである。なお、通信部24は、観測装置12および無線通信装置14と通信するための通信インターフェースであってもよい。なお、通信とは、送信と受信とを総称した表現である。
制御部20は、特定部20Aを備える。
特定部20Aは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば特定部20Aは、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。特定部20Aは、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。特定部20Aは、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
特定部20Aは、対象領域P内の1または複数の無線通信装置14の位置情報を特定する。
例えば、無線通信装置14が、信号を、直接、観測装置12へ送信する場合を想定する。この場合、特定部20Aは、無線通信装置14から受信した電波の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)と、該電波の発信元の無線通信装置14のIDと、を含む信号を観測装置12から受付ける。無線通信装置14が送信する信号は、例えばパケットである。
この場合、特定部20Aは、観測装置12から受付けた信号に含まれる受信強度から、公知の方法を用いて、無線通信装置14の位置情報を特定すればよい。また、特定部20Aは、複数の観測装置12A〜観測装置12Dの各々から受付けた、発信元の無線通信装置14から送信された信号に含まれる受信強度から、公知の方法を用いて、該無線通信装置14の位置情報を特定してもよい。なお、特定部20Aは、対象領域Pを観測する複数の観測装置12(観測装置12A〜観測装置12D)の位置情報を予め記憶し、無線通信装置14の位置情報の特定に用いればよい。
また、例えば、無線通信装置14が、マルチホップ無線通信により信号を観測装置12へ送信する場合を想定する。この場合、無線通信装置14は、最初の発信元からのホップ数を含む信号を、周囲の他の無線通信装置14へマルチホップ無線通信により送信する。周囲の他の無線通信装置14は、受信した信号に含まれるホップ数を“1”インクリメントし、他の無線通信装置14へマルチホップ無線通信により送信する。このため、観測装置12A〜観測装置12Dの各々は、発信元の無線通信装置14からのホップ数を含む信号を受信する。
特定部20Aは、信号に含まれる、無線通信装置14間の距離と、ホップ数とに基づいて、複数の観測装置12A〜観測装置12Dの各々を起点とし、観測装置12A〜観測装置12Dの各々から発信元の無線通信装置14までの推定距離を半径とする円弧を生成する。なお、観測装置12A〜観測装置12Dの各々の位置情報は、予め位置特定装置10に記憶しておけばよい。また、無線通信装置14間の距離は、公知の方法で導出すればよい。そして、特定部20Aは、これらの複数の円弧の交点の重心を、発信元の無線通信装置14の位置情報として特定する。
特定部20Aは、特定した位置情報を、位置情報の特定に用いた信号の発信元の無線通信装置14の識別情報(以後、装置IDとも称する)に対応付けて、領域管理情報22Aへ登録する。装置IDは、信号に含まれているものとすればよい。すなわち、無線通信装置14が発信する信号は、発信元の無線通信装置14の識別情報である装置IDを含む。特定部20Aは、信号に含まれる装置IDを読取ることで、発信元の無線通信装置14の装置IDを特定し、領域管理情報22Aへ登録すればよい。
次に、無線通信装置14の機能について説明する。
無線通信装置14は、制御部30と、記憶部32と、通信部34と、を備える。制御部30と、記憶部32および通信部34とは、データまたは信号を授受可能に接続されている。
記憶部32は、各種の情報を記憶する。本実施形態では、記憶部32は、ログファイル32Aを記憶する。ログファイル32Aは、当該ログファイル32Aが設けられた無線通信装置14の通信部34(図2)によって転送された信号100の転送履歴を記憶する。転送履歴には、信号100の識別情報である信号識別情報が含まれる。記憶部32は、EEPROMやSSD等の公知の記憶媒体である。
通信部34は、他の装置と通信するための通信インターフェースである。例えば、通信部34は、観測装置12、他の無線通信装置14、および位置特定装置10の少なくとも1つと無線通信するための通信インターフェースである。通信部34は、マルチホップ無線通信による信号100の送受信を行なう。
制御部30は、通信制御部30Aを備える。
通信制御部30Aは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば、通信制御部30Aは、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。通信制御部30Aは、専用のICなどのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。通信制御部30Aは、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信制御部30Aは、送信制御部30Bと、取得部30Cと、転送制御部30Dと、を有する。
送信制御部30Bは、信号100を生成する。送信制御部30Bは、生成された信号100を送信するよう通信部34を制御する。換言すると、送信制御部30Bは、通信部34によって信号100を送信する。
送信制御部30Bによって送信される信号100について図3および図4を参照して説明する。図3は、実施形態にかかる信号100の構成の一例を示す模式図である。図4は、実施形態にかかる信号100の構成の一例を示す模式図である。
図3に示すように、信号100は、信号100の転送された回数を表すホップ数が記録されるホップ数領域100aと、無線通信装置14の識別情報である装置識別情報(装置ID)が記録される装置識別情報領域100bと、信号情報が記録される信号情報領域100cと、を有する。
信号情報領域100cに記録可能な情報量は、例えば2bitである。なお、信号情報領域100cに記録可能な情報量は、これに限定されない。信号情報領域100cは、カウンター領域とも称される。信号情報は、装置識別情報とは別の識別情報である。具体的には、信号情報は、数字等である。ここで、送信制御部30Bは、信号100を規定の間隔で繰り返し送信する。規定の間隔は、例えば1秒であるが、これに限定されない。このとき、図4に示すように、信号情報は、信号100の送信回数の増加に応じて、初期値「01」から最終値「FF」に向けて所定の値ずつ加算されて、変更される。また、信号情報は、最終値になった後、初期値に戻る。すわなち、信号情報は、初期値から最終値までを一つのカウント周期として、当該カウント周期で繰り返し設定される。また、装置識別情報と信号情報とは、信号100の識別情報を構成する。装置識別情報領域100bと信号情報領域100cとは、信号識別情報が記録される信号識別領域100dを構成している。
取得部30Cは、通信部34が受信した信号100を通信部34から取得または受信して、当該信号100を転送制御部30Dに送信する。取得部30Cは、受信部とも称される。
転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100(取得部30Cから送信された信号100)の転送を制御する。転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号100を転送するように通信部34を制御する。よって、転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされていない場合には、当該信号100を通信部34に転送させない。換言すると、転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号100の転送を許可し、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされていない場合には、当該信号100の転送を許可しない。
転送条件は、通信部34が受信した信号100に対する通信部34による転送の回数(転送回数)が規定回数以下であること(以下、第1の条件とも称する)を含む。すなわち、転送条件は、転送制御部30Dが設けられた無線通信装置14によるある信号100の転送回数が規定回数以下であることを含む。この転送条件が満たせるか否かの判定は、記憶部32のログファイル32Aに記憶された転送履歴に基づいて行なわれる。上記規定回数は、0回や1回等である。なお、上記回数は上記に限定されない。
また、転送条件は、信号100のホップ数が規定回数以下であること(以下、第2の条件とも称する)を含む。このホップ数は、複数の無線通信装置14によるホップ数である。この転送条件が満たせるか否かの判定は、信号100に含まれるホップ数に基づいて行なわれる。上記規定回数は、例えば6回等であるが、これに限定されない。
本実施形態では、上記複数(例えば、二つ)の転送条件の両方が満たされている場合に、転送制御部30Dが、信号100を転送するように通信部34を制御する。これにより、通信部34によって信号100が転送される。換言すると、本実施形態では、上記複数の転送条件の少なくとも一方が満たされていない場合には、転送制御部30Dは、通信部34に信号100を転送させない。
また、転送制御部30Dは、転送履歴の規定の削除条件が満たされた場合に、記憶部32のログファイル32Aから当該転送履歴を削除する。削除条件は、例えば、通信部34が信号100を受信してから信号情報の上記のカウント周期を超えない規定の時間が経過したことである。なお、転送履歴の削除条件は、上記に限定されない。例えば、転送履歴の削除は、信号100の送信間隔の規定の倍数であってもよい。
ここで、図1の例では、無線通信装置14Aから送信された信号100が複数の無線通信装置14によって転送される様子が模式的に示されている。図1中の矢印は信号100を示すとともに信号100の伝達経路を示している。また、図1の例では、無線通信装置14Aから送信され無線通信装置14C,14Dによって転送された信号100−1,100−2が、無線通信装置14Bに伝達される様子が示されている。これらの信号100−1および信号100−2の「−1」および「−2」は、無線通信装置14Bへの信号100の転送元を区別するために付したものであり、信号100−1および信号100−2の信号識別情報は同じである。また、図1の例の場合、複数の無線通信装置14のうち無線通信装置14A以外の無線通信装置14は、中継器として機能する。
次に、無線通信装置14が実行する転送処理の流れを説明する。
図5は、無線通信装置14が実行する転送処理の流れの一例を示す、フローチャートである。
まず、取得部30Cが、いずれかの無線通信装置14の送信制御部30Bによって発信すなわち送信された信号100、または、いずれかの無線通信装置14の転送制御部30Dによって転送された信号100を、通信部34を介して受信すなわち取得する(S1)。
次に、転送制御部30Dが、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされているかを判定する(S2)。転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100に対する通信部34による転送の回数(転送回数)が規定回数以下であること(第1の条件)と、信号100のホップ数が規定回数以下であること(第2の条件)との両方が満たされている場合には、転送条件が満たされている判定する(S2:Yes)。転送制御部30Dは、上記第1の条件についての判定は、記憶部32のログファイル32Aに記憶された転送履歴に基づいて行ない、上記第2の条件については、受信された信号100に含まれるホップ数に基づいて行なう。
転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされていると判定した場合には(S2:Yes)、当該信号100の転送履歴をログファイル32Aに記録し、すなわち信号100の転送履歴を記憶部32に記憶させ、当該信号100を通信部34に転送させる(S3)。転送制御部30Dは、信号100の転送履歴として、ログファイル32Aに当該信号の信号識別情報を受信時刻等とともに記録する。ログファイル32Aに記録された信号識別情報の個数を計数することにより、信号100の転送回数が分かる。なお、ログファイル32Aに信号100の転送回数を記録してもよい。また、このとき、転送制御部30Dは、信号100のホップ数領域100aのホップ数に1を加算してから、信号100を転送する。
一方、転送制御部30Dは、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされていないと判定した場合には(S2:No)、当該信号100を転送せずに破棄する(S4)。すなわち、この場合には、転送制御部30Dは、ログファイル32Aを変更しない。
以上から分かるように、本実施形態では、無線通信装置14は、自装置が1回転送した信号100を再度受信した場合には、当該信号100を転送しないまたは規定の回数だけ転送する。
以上のように、本実施形態の無線通信装置14は、マルチホップ無線通信を行なう無線通信システム15に設けられる。無線通信装置14は、マルチホップ無線通信による信号100の送受信を行なう通信部34と、通信部34が受信した信号100について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号100を転送するように通信部34を制御する通信制御部30Aと、を備える。
このような構成によれば、信号100の転送回数が制限されるので、マルチホップ無線通信の通信量が増大するのを抑制することができる。
また、本実施形態の無線通信装置14は、通信部34によって転送された信号100に含まれる信号識別情報を含む当該信号の転送履歴を記憶する記憶部32を有する。転送条件は、通信部34が受信した信号に対する通信部34による転送の回数が規定回数以下であることを含む。通信制御部30Aは、記憶部32に記憶された転送履歴に基づいて、通信部34が受信した信号に対する通信部34による転送の回数が規定回数以下であるかを判定する。
このような構成によれば、無線通信装置14は、自装置が1回転送した信号100の転送回数が規定回数を超えた場合には、信号を転送しないので、マルチホップ無線通信の通信量が増大するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、通信制御部30Aは、転送履歴の規定の削除条件が満たされた場合に、記憶部32から当該転送履歴を削除する。
このような構成によれば、信号情報を周期的に変更される信号情報を繰り返して使用することができる。
また、本実施形態では、信号100は、当該信号100の転送された回数を表すホップ数を含む。規定の転送条件は、ホップ数が規定回数以下であることを含む。
このような構成によれば、ホップ数が規定回数を超えた信号100は転送されない。よって、マルチホップ無線通信の通信量が増大するのを抑制することができる。
(ハードウェア構成)
次に、上記実施形態の位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14のハードウェア構成の一例を説明する。図6は、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14のハードウェア構成図の一例を示す図である。
位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14は、CPU80などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)84、およびHDD(ハードディスクドライブ)86などの記憶装置と、各種機器とのインターフェースであるI/F部88と、各部を接続するバス90とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14では、CPU80が、ROM82からプログラムをRAM84上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現される。
なお、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、HDD86に記憶されていてもよい。また、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROM82に予め組み込まれて提供されていてもよい。
また、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14で実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、位置特定装置10、観測装置12、および無線通信装置14で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、上記複数(例えば、二つ)の転送条件の全てが満たされている場合に、転送制御部30Dが、信号100を転送するように通信部34を制御し、上記複数の転送条件の少なくとも一つが満たされていない場合には、転送制御部30Dが通信部34に信号100を転送させない例が示されたが、これに限定されない。例えば、上記複数の転送条件のうち少なくとも一つが満たされている場合に、転送制御部30Dが、信号100を転送するように通信部34を制御し、上記複数の転送条件の全てが満たされていない場合には、転送制御部30Dが通信部34に信号100を転送させない構成であってもよい。
なお、上記実施形態では、転送条件として第1の条件と第2の条件とが例示されたがこれに限定されない。例えば、転送条件は、第1の条件と第2の条件とのうち一方だけであってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…位置特定システム、10…位置特定装置、14…無線通信装置、15…無線通信システム、30A…通信制御部、30B…送信制御部、32…記憶部、34…通信部、100…信号。

Claims (5)

  1. 位置特定システムが備えるマルチホップ無線通信を行なう無線通信システムに設けられ、前記位置特定システムが備える位置特定装置によって位置が特定される、移動可能な無線通信装置であって、
    前記マルチホップ無線通信による信号の送受信を行なう通信部と、
    前記信号を規定の間隔で繰り返し生成し、生成された前記信号を送信するように前記通信部を制御する送信制御部と、
    前記通信部が受信した前記信号について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号を転送するように前記通信部を制御する通信制御部と、
    を備え
    前記信号は、当該無線通信装置の識別情報である装置識別情報が記録される装置識別情報領域と、数値が記録されるカウンター領域と、を含み、
    前記装置識別情報と前記数値とは、前記信号の識別情報である信号識別情報を構成し、
    前記送信制御部は、前記信号の送信回数に応じて、前記カウンター領域の数値を初期値から最終値に向けて所定の値ずつ加算することで前記カウンター領域の数値を変更する、無線通信装置。
  2. 前記通信部によって転送された前記信号に含まれる前記信号識別情報を含む当該信号の転送履歴を記憶する記憶部を有し、
    前記規定の転送条件は、前記通信部が受信した前記信号に対する前記通信部による転送の回数が規定回数以下であることを含み、
    前記通信制御部は、前記記憶部に記憶された前記転送履歴に基づいて、前記通信部が受信した前記信号に対する前記通信部による転送の回数が規定回数以下であるかを判定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記通信制御部は、前記転送履歴の規定の削除条件が満たされた場合に、前記記憶部から当該転送履歴を削除する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記信号は、当該信号の転送された回数を表すホップ数を含み、
    前記規定の転送条件は、前記ホップ数が規定回数以下であることを含む、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の無線通信装置。
  5. 位置特定システムが備えるマルチホップ無線通信を行なう無線通信システムに設けられ、前記マルチホップ無線通信による信号の送受信を行なう通信部を備え、前記位置特定システムが備える位置特定装置によって位置が特定される、移動可能な無線通信装置のコンピュータを、
    前記信号を規定の間隔で繰り返し生成し、生成された前記信号を送信するように前記通信部を制御する送信制御部と、
    前記通信部が受信した前記信号について規定の転送条件が満たされている場合にのみ、当該信号を転送するように前記通信部を制御する通信制御部
    として機能させ
    前記信号は、当該無線通信装置の識別情報である装置識別情報が記録される装置識別情報領域と、数値が記録されるカウンター領域と、を含み、
    前記装置識別情報と前記数値とは、前記信号の識別情報である信号識別情報を構成し、
    前記送信制御部は、前記信号の送信回数に応じて、前記カウンター領域の数値を初期値から最終値に向けて所定の値ずつ加算することで前記カウンター領域の数値を変更する、
    プログラム。
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