以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係るデータ収集システムの概要>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るデータ収集システムの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデータ収集システムの概要を説明するための図である。
本発明の一実施形態に係るデータ収集システムは、親局および子局といった複数の通信局を備え、通信局の各々は互いに通信可能である。親局は、データ収集機能を有し、データの送信要求をデータ収集対象の子局に対して送信する。また、親局は、当該データの送信要求に対する応答を受信し、受信される応答に含まれるデータを蓄積する。子局は、通信応答機能を有し、親局から受信されるデータの送信要求への応答としてデータを親局に向けて送信する。また、子局は、通信中継機能を有し、親局と他の子局との間の通信を中継する。このため、親局は直接的な通信が困難なデータ収集対象の子局からもデータを収集することが可能である。
例えば、データ収集システムは、河川の水位監視システムであり、親局100および複数の子局200を備える。図1に示したように、親局100は監視センタ等に設置され、子局200は河川の各所に設置される。そして、親局100は水位データの送信要求を子局200の各々に向けて送信し、当該送信要求を受信する子局200の各々は自身の取得した水位データを当該送信要求への応答として親局100に向けてそれぞれ送信する。直接的に親局100と通信を行うことが困難な子局200は、一旦、他の子局200にデータを送信し、当該データを受信する当該他の子局200は受信されるデータを親局100に向けて中継する。
ここで、従来のデータ収集システムでは、複数の子局200から送信要求への応答としてのデータがそれぞれ送信されるため、子局200の数が増加するにつれて通信ネットワークを流れる情報の量が増大し、電波干渉による通信途絶または電波干渉の回避のための待機時間の長期化が発生し得る。さらには、上記の現象を回避するために子局200の設置数が制限される場合があった。
そこで、本発明の一実施形態に係るデータ収集システムでは、通信の中継を行う他の子局200が、当該他の子局200が取得したデータが付加された子局200から受信される応答を、親局100に向けて中継する。
例えば、親局100は図1に示したような子局200Aにのみデータの送信要求を送信し、当該送信要求を受信した子局200Aは自身の取得したデータを当該送信要求への応答として親局100に向けて送信する。ここで、直接的に親局100と通信することが困難な子局200Aは、他の子局である中継局200Bに応答を送信する。応答を受信した中継局200Bは、当該応答に自身の取得したデータを付加して得られる応答を親局100に向けて送信する。
このため、本発明の一実施形態に係るデータ収集システムでは、子局200の一部に対するデータの送信要求によって他の子局200のデータも併せて収集されることにより、複数の子局200からデータを収集しながら、通信量の増加を抑制することが可能となる。以下、当該データ収集システムの詳細について説明する。なお、図1では、データ収集システムが河川の水位データの収集を行う例を説明したが、収集対象のデータは他のデータであってもよい。例えば、収集対象のデータは、雨量、風向、風速、温度または湿度等のセンサによって計測される種々のデータであり得る。また、説明の便宜上、第1および第2の実施形態に係る親局100を、親局100−1および親局100−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。また、子局200Aと中継局200Bとを区別しない場合には、これらを子局200と総称する。
<2.第1の実施形態>
以上、本発明の一実施形態に係るデータ収集システムの概要について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係るデータ収集システムについて説明する。
<2−1.システムの構成>
まず、図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデータ収集システムの機能構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るデータ収集システムの概略的な機能構成の例を示す図である。
本実施形態に係るデータ収集システムは、親局100−1、子局200Aおよび中継局として動作する子局200B(以下、中継局200Bとも称する。)を備える。
親局100−1は、第1の通信装置として、図2に示したように、アプリケーション102、相乗り制御部104、ルーティング制御部106および記憶部108を備える。
アプリケーション102は、データ収集の制御を行う。具体的には、アプリケーション102は、データ送信要求として、データ収集要求メッセージを生成し、生成されるデータ収集要求メッセージを相乗り制御部104に提供する。例えば、アプリケーション102は、データ収集対象の子局200Aを示すデータ収集対象子局リストD1から1つの子局200Aを選択し、選択される子局200Aを宛先とするデータ収集要求メッセージを生成する。そして、アプリケーション102は、生成されるデータ収集要求メッセージを相乗り制御部104に提供する。
また、アプリケーション102は、相乗り制御部104の動作を制御する。具体的には、アプリケーション102は、相乗り制御部104にデータ収集要求メッセージを提供すると共に、相乗りの有無を通知する。ここで、相乗りとは、データ収集要求メッセージに対する応答(以下、応答データとも称する。)へのデータの付加を意味する。より具体的には、アプリケーション102は、データ収集対象となる子局200Aの数に基づいて相乗りの有無を決定し、相乗り制御部104に、生成されるデータ収集要求メッセージを提供するとともに、当該決定される相乗りの有無を通知する。例えば、データ収集対象が子局200Aの全てである場合、相乗りを実行する旨が通知され、データ収集対象となる子局200Aが1つである場合、相乗りを実行しない旨が通知される。なお、相乗りの有無の通知と共に、複数のアプリケーションの各々を識別するための情報(以下、サービス識別子とも称する。)が通知される。
また、アプリケーション102は、収集されたデータを蓄積する。具体的には、アプリケーション102は、子局200Aからデータ収集要求メッセージに対する応答データが受信されると、ルーティング制御部106および相乗り制御部104を介して当該応答データを取得し、当該応答データに含まれるデータを記憶部108に記憶させる。また、アプリケーション102は、受信された応答データの送信元である子局200Aをデータ収集済みの子局200Aとしてデータ収集完了リストD4に追加する。
なお、アプリケーション102は、複数備えられ、サービス識別子によって識別される。また、アプリケーション102は、アプリケーション202の各々に対応するサーバアプリケーションであり得る。
相乗り制御部104は、相乗り制御の設定を行う。具体的には、相乗り制御部104は、アプリケーション102からの相乗り有無の指示に基づいて、許可設定情報として、データ付加許可の設定内容を示す情報(以下、相乗り設定情報とも称する。)を生成する。そして、相乗り制御部104は、生成される相乗り設定情報およびアプリケーション102から通知されるサービス識別子をデータ収集要求メッセージに付加する。また、相乗り制御部104は、当該データ収集要求メッセージの提供と共に、相乗り許可の有無をルーティング制御部106に指示する。さらに、図3を参照して、生成されるデータ収集要求メッセージについて詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るデータ収集システムにおいて生成されるデータ収集要求メッセージの構成例を示す図である。例えば、データ収集要求メッセージには、図3に示したように、相乗り制御情報として、相乗り有効を示す相乗り設定情報およびサービス識別子が付加される。そして、当該データ収集要求メッセージがルーティング制御部106に提供される。
ルーティング制御部106は、情報の送受信処理の制御を行う。具体的には、ルーティング制御部106は、データ収集要求メッセージについての送信処理を行う。より具体的には、ルーティング制御部106は、データ付加許可情報として、相乗り制御部104の指示に基づいてデータ付加許可の有無を示す情報(以下、相乗り許可情報とも称する。)を生成し、送信先となる子局200Aを示す宛先情報、および生成される相乗り許可情報をデータ収集要求メッセージに付加する。そして、ルーティング制御部106は、データ収集要求メッセージを子局200Aまたは中継局200Bに送信する。
例えば、データ収集要求メッセージには、図3に示したように、ルーティング制御情報として、相乗りを許可しない旨を示す相乗り許可情報、ならびに宛先の子局200Aを示す情報および当該子局200Aまでの通信経路を示す情報(以下、経路情報とも称する。)を含む宛先情報が付加される。そして、ルーティング制御部106は、親局100−1の備えるアンテナを用いた無線通信を介して子局200Aまたは中継局200Bにデータ収集要求メッセージを送信する。なお、当該無線通信は、例えば920MHz帯を用いた通信であり得る。
また、ルーティング制御部106は、データ収集要求メッセージに対する応答データについての受信処理を行う。具体的には、子局200Aまたは中継局200Bから応答データを受信する。例えば、ルーティング制御部106は、応答データが受信されると、相乗り制御部104を介してアプリケーション102に当該応答データを提供する。
記憶部108は、データ収集処理に係る情報を記憶する。具体的には、記憶部108は、データ収集対象の子局200Aを示すデータ収集対象子局リストD1およびデータ収集済みの子局200Aを示すデータ収集完了リストD4を記憶する。
続いて、子局200Aは、第2の通信装置として、図2に示したように、アプリケーション202、相乗り制御部204、ルーティング制御部206および計測部208を備える。
アプリケーション202は、データ収集要求メッセージへの応答に係る動作を行う。具体的には、アプリケーション202は、受信されるデータ収集要求メッセージに対する応答データを生成し、生成される応答データを相乗り制御部204に提供する。さらに、図4を参照して、生成される応答データについて詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るデータ収集システムにおいて生成される応答データの構成例を示す図である。
例えば、アプリケーション202は、相乗り制御部204からデータ収集要求メッセージへの応答動作を要求されると、計測部208の計測によって得られるデータ(以下、計測データとも称する。)を取得する。そして、アプリケーション202は、取得される計測データおよび自局を示す情報(以下、収集子局情報とも称する。)を図4に示したような収集データAとして含む応答データを相乗り制御部204に提供する。
なお、アプリケーション202は、複数備えられ、サービス識別子によって識別される。また、アプリケーション202は、アプリケーション102の各々に対応する全てまたは一部のアプリケーションであってもよい。また、アプリケーション202は、アプリケーション102の各々に対応するクライアントアプリケーションであり得る。
相乗り制御部204は、応答データへの相乗りに係る処理の制御を行う。具体的には、相乗り制御部204は、提供される応答データに相乗り制御情報を付加し、ルーティング制御部206に当該応答データを提供すると共に相乗り許可の有無を通知する。より具体的には、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206からデータ収集要求メッセージが提供されると、当該データ収集要求メッセージに含まれる相乗り設定情報を取得し、取得される相乗り設定情報を保持する。そして、相乗り制御部204は、アプリケーション202から提供される応答データに当該相乗り設定情報をサービス識別子と共に付加し、当該応答データの提供と共に、ルーティング制御部206に相乗り許可の有無を通知する。例えば、相乗り制御部204は、アプリケーション202から提供される応答データに、図4に示したような相乗り有効を示す相乗り設定情報およびサービス識別子を、相乗り制御情報として付加する。そして、相乗り制御部204は、当該相乗り制御情報が付加された応答データをルーティング制御部206に提供する。
また、相乗り制御部204は、データ収集要求メッセージへの応答に係る動作の制御を行う。具体的には、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206から提供されるデータ収集要求メッセージへの応答に係る動作をアプリケーション202に促す。また、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206に対して応答データの送信指示を行う。例えば、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206からデータ収集要求メッセージが提供されると、当該データ収集要求メッセージに含まれるサービス識別子に基づいてアプリケーション202を特定し、特定されるアプリケーション202に応答データの生成を要求する。また、相乗り制御部204は、アプリケーション202から応答データが提供されると、当該応答データの送信指示をルーティング制御部206に対して行う。
ルーティング制御部206は、ルーティング制御部106と同様に、情報の送受信処理の制御を行う。具体的には、ルーティング制御部206は、データ収集要求メッセージの受信処理を行う。より具体的には、ルーティング制御部206は、データ収集要求メッセージを受信し、受信されるデータ収集要求メッセージの宛先が自局であるかに基づいて動作を行う。例えば、ルーティング制御部206は、データ収集要求メッセージの宛先が自局であるかを判定し、当該宛先が自局であると判定される場合、当該データ収集要求メッセージを相乗り制御部204に提供する。なお、当該宛先が自局でないと判定される場合、ルーティング制御部206は、後述する中継処理を行う。
また、ルーティング制御部206は、応答データについての送信処理を行う。具体的には、ルーティング制御部206は、相乗り制御部204から通知される相乗り許可の有無に基づいて、当該データ収集要求メッセージに対する応答データに含まれる相乗り許可情報の設定を行う。より具体的には、ルーティング制御部206は、相乗り制御部204から相乗りを許可する旨が通知されると、相乗り制御部204から提供される応答データに相乗りを許可する旨を示す相乗り許可情報を付加する。そして、ルーティング制御部206は、当該応答データを親局100−1または中継局200Bに送信する。
例えば、応答データには、図4に示したように、ルーティング制御情報として、相乗りを許可する旨を示す相乗り許可情報、および送信元の子局200を示す情報を含む送信元情報が付加される。そして、ルーティング制御部206は、子局200Aの備えるアンテナを用いた無線通信を介して親局100−1または中継局200Bに当該応答データを送信する。ここで、送信元情報には、当該応答データを生成した子局200Aに、当該応答データを中継した中継局200Bを示す情報が順に付加される。なお、経路情報が親局100−1、中継局200Bおよび子局200Aで共有される場合には、送信元情報の代わりに宛先情報が付加され、当該宛先情報に親局100−1までの通信経路を示す経路情報が付加されてもよい。
計測部208は、子局200Aの周辺状況を測定する。具体的には、計測部208は、子局200Aの周辺の状況をセンシングするセンサであり、センシングによって得られるデータすなわち計測データをアプリケーション202に提供する。なお、計測データは、子局200Aが別途に備える記憶部に記憶され、アプリケーション202は当該記憶部から計測データを取得してもよい。
続いて、中継局200Bは、他の第2の通信装置として、図2に示したように、アプリケーション202、相乗り制御部204、ルーティング制御部206および計測部208を備える。なお、中継局200Bの構成のうち、子局200Aとして動作する場合と異なる動作を行う相乗り制御部204およびルーティング制御部206についてのみ詳細に説明する。
ルーティング制御部206は、受信される情報の中継処理を行う。具体的には、ルーティング制御部206は、受信されるデータ収集要求メッセージについての中継処理を行う。例えば、ルーティング制御部206は、データ収集要求メッセージの宛先が自局であるかを判定し、当該宛先が自局でないと判定される場合、ルーティング制御部206は、当該データ収集要求メッセージを経路情報に従って転送する。
また、ルーティング制御部206は、受信される応答データについての中継処理を行う。例えば、ルーティング制御部206は、応答データが受信されると、当該応答データに含まれる相乗り許可情報が相乗りを許可する旨を示すかを判定する。当該相乗り許可情報が相乗りを許可する旨を示すと判定される場合、ルーティング制御部206は、相乗り制御部204に当該応答データを提供する。そして、ルーティング制御部206は、自局の計測データが付加された応答データが相乗り制御部204から提供されると、当該応答データを親局100−1に向けて転送する。なお、送信元情報に自局を示す情報が含まれる場合、ルーティング制御部206は、当該応答データを中継しない。
相乗り制御部204は、応答データへの相乗り動作の制御を行う。具体的には、相乗りが許可される応答データが受信されると、相乗り制御部204は、当該応答データへの計測データの付加動作をアプリケーション202に促す。例えば、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206から応答データが提供されると、当該応答データに含まれる相乗り設定情報が相乗り有効を示すかを判定する。相乗り設定情報が相乗り有効を示すと判定される場合、相乗り制御部204は、応答データに含まれるサービス識別子に基づいてアプリケーション202を特定し、特定されるアプリケーション202に当該応答データへの自局の計測データの付加を要求する。そして、相乗り制御部204は、自局の計測データが付加された応答データをルーティング制御部206に提供する。
<2−2.システムの処理>
次に、図5を参照して、本実施形態に係るデータ収集システムの処理について説明する。図5は、本実施形態に係るデータ収集システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。
まず、親局100−1は、データ送信要求を生成する(ステップS302)。具体的には、アプリケーション102は、データ収集対象子局リストD1を参照して、データ収集対象の子局200A宛てのデータ収集要求メッセージを生成する。また、アプリケーション102は、当該データ収集要求メッセージに対する応答データへの相乗りを許可する旨を、データ収集要求メッセージの提供と共に相乗り制御部104に通知する。
次に、親局100−1は、データ送信要求を中継局200Bに送信する(ステップS304)。具体的には、相乗り制御部104は、アプリケーション102からデータ収集要求メッセージが提供されると、通知された相乗りを許可する旨に従って、当該データ収集要求メッセージに相乗り有効を示す相乗り設定情報を付加する。そして、相乗り制御部104は、当該データ収集要求メッセージをルーティング制御部106に提供する。ルーティング制御部106は、子局200Aを宛先として示す宛先情報と経路情報とを当該データ収集要求メッセージに付加し、当該データ収集要求メッセージを子局200Aに向けて送信する。
データ送信要求が受信されると、中継局200Bは、宛先を判定する(ステップS306)。具体的には、ルーティング制御部206は、受信されたデータ収集要求メッセージの宛先が自局であるかを判定する。
次に、中継局200Bは、データ送信要求を子局200Aに転送する(ステップS308)。具体的には、受信されたデータ収集要求メッセージの宛先が自局でないと判定される場合、ルーティング制御部206は、当該データ収集要求メッセージを経路情報に従って転送する。
データ送信要求が受信されると、子局200Aは、宛先を判定する(ステップS310)。具体的には、ルーティング制御部206は、受信されたデータ収集要求メッセージの宛先が自局であると判定される場合、当該データ収集要求メッセージを相乗り制御部204に提供する。
次に、子局200Aは、データ送信要求に対する応答を生成する(ステップS312)。具体的には、相乗り制御部204は、ルーティング制御部206からデータ収集要求メッセージが提供されると、サービス識別子から特定されるアプリケーション202に応答データの生成を要求する。アプリケーション202は、応答データの生成が要求されると、計測データを含む応答データを生成する。
次に、子局200Aは、応答を中継局200Bに送信する(ステップS314)。具体的には、アプリケーション202は、生成される応答データを相乗り制御部204に提供し、相乗り制御部204は、提供される応答データに相乗り有効を示す相乗り設定情報とサービス識別子とを付加する。次いで、相乗り制御部204は、当該応答データをルーティング制御部206に提供し、ルーティング制御部206は、相乗りを許可する旨を示す相乗り許可情報と自局を示す情報を含む送信元情報とを応答データに付加する。そして、ルーティング制御部206は、当該応答データを親局100−1に向けて送信する。
応答が受信されると、中継局200Bは、当該応答への相乗り可否を判定する(ステップS316)。具体的には、ルーティング制御部206は、受信された応答データに含まれる相乗り許可情報が相乗りを許可する旨を示すかを判定する。相乗り許可情報が相乗りを許可する旨を示す場合、ルーティング制御部206は、当該応答データを相乗り制御部204に提供し、相乗り制御部204は、当該応答データの相乗り設定情報が相乗り有効を示すかを判定する。
次に、中継局200Bは、応答に計測データを付加する(ステップS318)。具体的には、応答データの相乗り設定情報が相乗り有効を示すと判定される場合、相乗り制御部204は、アプリケーション202に応答データを提供すると共に計測データの付加を要求する。アプリケーション202は、計測データの付加が要求されると、自局の計測データと自局を示す収集子局情報とを応答データに付加する。
次に、中継局200Bは、応答を親局100−1に転送する(ステップS320)。具体的には、アプリケーション202は、計測データが付加された応答データをルーティング制御部206に相乗り制御部204を介して提供する。そして、ルーティング制御部206は、当該応答データを親局100−1に向けて転送する。
応答が受信されると、親局100−1は、応答の受信を登録する(ステップS322)。具体的には、ルーティング制御部106は、受信された応答データをアプリケーション102に相乗り制御部104を介して提供する。そして、アプリケーション102は、提供された応答データに含まれる計測データを記憶部108に記憶させるとともに、当該応答データに含まれる収集子局情報の示す子局200Aをデータ収集完了リストD4に登録する。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、データ収集システムは、データ収集要求メッセージを子局200Aに他の子局200である中継局200Bを介して送信する親局100−1を備える。また、データ収集システムは、受信されるデータ収集要求メッセージの宛先が自局である場合、自局が取得したデータが含まれる応答データを親局100−1に中継局200Bを介して送信する子局200を備える。そして、当該子局200は、応答データが受信される場合、中継局200Bとして、自局が取得したデータが付加された応答データを親局100−1に向けて中継する。ここで、図6を参照して、本発明の第1の実施形態のデータ収集システムによる効果を説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係るデータ収集システムによる効果を説明するための図である。
まず、本実施形態に係るデータ収集システムが適用されない従来のデータ収集システムにおける動作を説明する。子局200Aおよび中継局200Bの各々からデータの収集が行われる場合、従来のデータ収集システムでは、図6の左図に示したように、親局100−1は、収集対象の子局200Aおよび中継局Bの各々に対してそれぞれデータ収集要求メッセージを送信する。そして、当該データ収集要求メッセージを受信する子局200Aおよび中継局200Bの各々から応答データが送信される。このため、通信がデータ収集対象の子局の数だけ行われ、通信量の増大ひいてはデータ収集にかかる時間の長期化が発生し得る。
これに対し、本実施形態に係るデータ収集システムでは、図6の右図に示したように、親局100−1は、子局200Aのみにデータ収集要求メッセージを送信するため、当該子局200Aからのみ応答データが送信される。そして、中継局200Bは、当該応答データの中継時に自局のデータを応答データに付加し、当該応答データを転送する。このため、子局200の一部に対するデータの送信要求によって他の子局200のデータも併せて収集されることにより、通信回数が低減され、複数の子局200からデータを収集しながら、通信量の増加を抑制することが可能となる。
また、中継局200Bは、応答データに含まれる相乗り許可情報に基づいて当該応答データへのデータ付加の有無を判定する。このため、応答データへのデータ付加の有無が制御されることにより、データ付加が望ましくない場合、例えば特定の子局200のデータのみを収集する場合に、通信量を低減することが可能となる。
また、子局200Aは、受信されるデータ収集要求メッセージに含まれる、相乗り設定情報に基づいて、送信される応答データに含まれる上記の相乗り許可情報の設定を行う。このため、データ収集に係る通信の往路におけるデータ付加、すなわちデータ収集要求メッセージへの中継局200Bによるデータ付加が防止されることにより、通信リソースの浪費を抑制することが可能となる。
また、親局100−1は、上記の相乗り設定情報を生成する。このため、データ収集を制御する親局100−1によって応答データへのデータ付加が集中的に制御されることにより、効果的なデータ収集の効率化および適正化を行うことが可能となる。
<2−3.変形例>
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の第1および第2の変形例について説明する。
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例として、中継局200Bは、同じデータ収集要求メッセージについての応答データが重複して受信された場合、最初の応答データ以外にはデータ付加を行わなくてもよい。具体的には、応答データは、データ収集要求メッセージの識別情報と対応する識別情報を有し、中継局200Bは、データ付加済みの応答データの識別情報と同一の識別情報を有する応答データについては、データ付加を行わない。
より具体的には、まず、データ収集要求メッセージは、親局100−1によって周期的にデータ収集対象の子局200Aに送信され、周期回数毎に識別可能に生成される。例えば、データ収集要求メッセージには、周期回数を示す識別ID(Identifier)が含められる。また、応答データにも、当該データ収集要求メッセージの識別IDと対応する識別ID、例えば同じ識別IDが生成時に含められる。
そして、中継局200Bは、応答データにデータ付加を行った場合、当該応答データに含まれる識別IDを記憶する。例えば、アプリケーション202は、相乗り制御部204から応答データが提供されると、当該応答データに含まれる識別IDを記憶部に記憶させる。
また、中継局200Bは、応答データが受信されると、応答データが重複して受信されたかを判定する。例えば、アプリケーション202は、相乗り制御部204から応答データが提供されると、当該応答データに含まれる識別ID(以下、受信識別IDとも称する。)と記憶部に記憶される識別ID(以下、記憶識別IDとも称する。)とを照合する。そして、当該応答データがデータ付加済みである場合、例えば受信識別ID<=記憶識別IDである場合、アプリケーション202は、応答データへの自局の計測データの付加を行わない。また、当該応答データがデータ付加済みでない場合、例えば受信識別ID>記憶識別IDである場合、アプリケーション202は、応答データへの自局の計測データの付加を行う。
なお、過去の応答データが受信される可能性が低い場合は、中継局200Bは、応答データの識別IDが一致するかを判定し、一致しない場合にデータ付加を行ってもよい。
このように、本実施形態の第1の変形例によれば、応答データは、データ収集要求メッセージの識別情報と対応する識別情報を有し、中継局200Bは、データ付加済みの応答データの識別情報と同一の識別情報を有する応答データについては、データ付加を行わない。このため、応答データが重複して受信された場合にデータ付加が行われないことにより、重複したデータ付加による通信量の増大および通信リソースの浪費を抑制することが可能となる。
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例として、中継局200Bは、重複していない応答データが受信されても、特定の応答データにはデータ付加を行わなくてもよい。具体的には、中継局200Bは、受信される応答データの大きさが閾値以上である場合、すなわち受信される応答に既に付加されているデータのサイズが閾値以上である場合、データ付加を行わない。
例えば、アプリケーション202は、相乗り制御部204から応答データが提供されると、応答データのデータサイズが閾値以上であるかを判定し、データサイズが閾値以上であると判定される場合、当該応答データへの自局の計測データの付加を行わない。なお、当該データサイズの閾値は、パケットまたはフレーム等の既定サイズから決定されてもよい。
このように、本実施形態の第2の変形例によれば、中継局200Bは、受信される応答データのサイズが閾値以上である場合、データ付加を行わない。このため、データの一度の送信時間が過剰に長期化することを防止しながらデータが付加される応答データを通信することが可能となる。
<3.第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態に係るデータ収集システムについて説明した。次に、本発明の第2の実施形態に係るデータ収集システムについて説明する。
<3−1.システムの構成>
まず、図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係るデータ収集システムの機能構成について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るデータ収集システムの概略的な機能構成の例を示す図である。なお、第1の実施形態と異なる機能を有する親局100−2のアプリケーション102およびルーティング制御部106についてのみ説明する。
アプリケーション102は、データ収集要求メッセージを送信する子局200Aの順序を決定する。具体的には、アプリケーション102は、データ収集対象子局リストD1に示される子局200Aの選択順序を、親局100−2とデータ収集対象である子局200(子局200Aおよび中継局200B)との間で形成される通信ネットワーク(以下、データ収集ネットワークとも称する。)の経路情報に基づいて決定する。さらに、図8を参照して、本実施形態に係るデータ収集システムにおいて用いられるデータの関係性を説明する。図8は、本実施形態に係るデータ収集システムにおけるデータおよびデータの処理を行う機能との関係性を例示する図である。
例えば、図8に示したように、アプリケーション102は、ルーティング制御部106に経路情報D2の提供を要求する。次いで、ルーティング制御部106から得られる経路情報D2に基づいて、アプリケーション102は、データ収集対象となる子局200の全てが含まれる通信ネットワークの一部において終端となる子局200を特定する。そして、アプリケーション102は、特定される子局200が他の子局200よりも先に選択されるようにデータ収集対象子局リストD1を編集し、ソート済み子局リストD3を生成する。より詳細には、アプリケーション102は、データ収集対象子局リストD1に示される子局200を、ホップ数すなわち中継回数の降順にソートする。なお、アプリケーション102は、ソート済み子局リストD3を参照して、データ収集要求メッセージの送信処理を行う。
ルーティング制御部106は、経路情報D2をアプリケーション102に提供する。具体的には、ルーティング制御部106は、アプリケーション102から経路情報D2の提供を要求されると、保持されている経路情報D2をアプリケーション102に提供する。なお、ルーティング制御部106は、経路情報D2が更新される度に、アプリケーション102に経路情報D2を提供してもよい。
<3−2.システムの処理>
本実施形態に係るデータ収集システムのデータ収集に係る処理は、第1の実施形態の処理と実質的に同一であるため説明を省略する。
このように、本発明の第2の実施形態によれば、データ収集システムは、親局100−2、ならびにデータ収集対象である子局200(子局200Aおよび中継局200B)の間で形成される通信ネットワークの終端となる子局200Aにデータ収集要求メッセージを送信する。このため、データ収集ネットワークの終端すなわち他の子局200よりも遠い子局200にデータ収集要求メッセージが優先して送信されることにより、通信回数が適正化される確実性を向上させ、通信量および通信時間を低減することが可能となる。また、上記のソート済み子局リストD3が自動的に生成されることにより、ユーザがデータ収集対象子局リストD1を編集する手間を省くことができ、利便性を向上させることが可能となる。
<3−3.変形例>
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、親局100−1は、データ収集ネットワークにおいて互いに離れて位置する複数の子局200Aに対して同じタイミングでデータ収集要求メッセージを送信してもよい。具体的には、親局100−1は、通信経路の重複の少なさに基づいて特定される子局200Aの各々に、同時期にデータ収集要求メッセージを送信する。
例えば、アプリケーション102はまず、ルーティング制御部106から取得した経路情報D2に基づいて、データ収集ネットワークの終端となる子局200の中から、通信経路における重複経路の長さが閾値よりも少ない子局200Aを選択する。
そして、アプリケーション102は、選択される子局200Aの各々についてそれぞれデータ収集要求メッセージを生成し、生成されるデータ収集要求メッセージを相乗り制御部104に提供する。この際、アプリケーション102は、データ収集要求メッセージが同じタイミングで送信されるように相乗り制御部104に指示を行う。そして、相乗り制御部104は、当該指示に従ってルーティング制御部106にデータ収集要求メッセージを送信させる。
なお、上記では重複経路の長さに基づいて同時期にデータ収集要求メッセージが送信される子局200Aが選択される例を説明したが、通信経路の交差回数が閾値よりも少ない子局200Aの各々が選択されてもよく、通信経路の重複がない子局200Aの各々が選択されてもよい。
このように、本実施形態の変形例によれば、親局100−1は、通信経路の重複が閾値よりも少ない子局200Aの各々に、同時期にデータ収集要求メッセージを送信する。ここで、通信経路が重複するような子局200Aの各々に同じタイミングでデータ収集要求メッセージが送信されると、概して通信混雑が生じ、通信待機時間が発生しやすくなる。しかし、本変形例の構成によれば、上記のような通信混雑の発生が抑制され、通信時間の長期化および通信リソースの浪費を抑制することが可能となる。
<4.本発明の一実施形態に係る通信装置のハードウェア構成>
以上、本発明の実施形態を説明した。上述した親局100および子局200の処理は、ソフトウェアと、以下に説明する親局100および子局200に係る通信装置のハードウェアとの協働により実現される。なお、ここでは親局100に係る通信装置(以下、通信装置100とも称する。)について説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係る通信装置100のハードウェア構成を示した説明図である。図9に示したように、通信装置100は、CPU(Central Processing Unit)132と、ROM(Read Only Memory)134と、RAM(Random Access Memory)136と、内部バス138と、入出力インターフェース140と、入力部142と、出力部144と、HDD(Hard Disk Drive)146と、ネットワークインターフェース148と、外部インターフェース150とを備える。
CPU132は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムと協働して通信装置100内のアプリケーション102、相乗り制御部104およびルーティング制御部106の動作を実現する。また、CPU132は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM134は、CPU132が使用するプログラムまたは演算パラメータ等を記憶する。RAM136は、CPU132の実行にいて使用するプログラムまたは実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。ROM134およびRAM136により、通信装置100内の記憶部108の一部を実現する。CPU132、ROM134およびRAM136は、CPUバスなどから構成される内部バス138により相互に接続されている。
入力部142は、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなど情報を入力するための入力手段と、入力に基づいて入力信号を生成し、CPU132に出力する入力制御回路などから構成されている。入力部142が操作されることにより、通信装置100に対して各種のデータが入力されたり処理動作が指示されたりし得る。
出力部144は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置への出力を行う。さらに、出力部144は、スピーカおよびヘッドフォンなどの音声出力を行ってもよい。
HDD146は、データ格納用の装置である。HDD146は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。HDD146は、CPU132が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース148は、ルーティング制御部106の有する通信機能の一例として、ネットワークに接続するための通信デバイスで構成され得る。また、ネットワークインターフェース148は、無線LAN(Local Area Network)対応通信デバイスであるが、さらに3GまたはLTE対応通信デバイスであっても、有線による通信を行うワイヤー通信対応デバイスであってもよい。
外部インターフェース150は、例えば、通信装置100の外部の通信装置または周辺機器と接続するためのバスである。また、外部インターフェース150は、USB(Universal Serial Bus)であってもよい。
<5.むすび>
以上、本発明の第1の実施形態によれば、子局200の一部に対するデータの送信要求によって他の子局200のデータも併せて収集されることにより、通信回数が低減され、複数の子局200からデータを収集しながら、通信量の増加を抑制することが可能となる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、データ収集ネットワークの終端すなわち他の子局200よりも遠い子局200にデータ収集要求メッセージが優先して送信されることにより、通信回数が適正化される確実性を向上させ、通信量および通信時間を低減することが可能となる。また、上記のソート済み子局リストD3が自動的に生成されることにより、ユーザがデータ収集対象子局リストD1を編集する手間を省くことができ、利便性を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、親局100および子局200で構成されるデータ収集ネットワークはセンサネットワークであるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、携帯端末等の通信機器で構成されるネットワークであってもよい。また、当該データ収集ネットワークを構成する通信局は固定されていてもよく、移動されてもよい。
また、上記実施形態では、相乗りは、応答データへのデータ付加である例を説明したが、相乗りは、データ収集要求メッセージへのデータの付加であってもよい。この場合、例えば、中継局200Bは、データ収集要求メッセージに計測データを付加し、応答データには計測データを付加せず当該応答データを転送する。また、子局200Aは、データ収集要求メッセージに付加された計測データを応答データに移し替え、さらに自局の計測データを付加して応答データを生成する。
また、上記実施形態では、データ収集要求メッセージには、サービス識別子が含まれる例を説明したが、アプリケーション102の識別が行われない場合、データ収集要求メッセージにサービス識別子が含まれなくてもよい。例えば、アプリケーション102が1種類である場合、データ収集要求メッセージにサービス識別子が付加されない。この場合、通信量をさらに低減することが可能となる。
また、上記実施形態では、データ収集対象となる子局200Aの数に基づいて相乗りの有無が決定される例を説明したが、収集対象データの種別に基づいて相乗り有無が決定されてもよい。例えば、収集対象データが保守点検用データである場合、相乗りを実行しない旨が通知される。この場合、相乗り有無の決定処理を簡素化することが可能となる。
また、上記実施形態では、応答データには経路情報が含まれない例を説明したが、データ収集ネットワークの経路情報またはトポロジ情報がこれらの通信局の各々の間で共有される場合は、子局200Aから親局100までの経路情報が応答の宛先情報に含められてもよい。この場合、親局100までの通信において無駄な通信が抑制され、通信時間の短縮が可能となる。さらに、子局200の移動等によって通信ネットワークのトポロジが変化し、通信経路が途絶した場合、ルーティング制御部206は、共有される経路情報を用いて宛先までの通信経路を変更してもよい。また、宛先までの経路情報が取得困難な場合、ルーティング制御部206は、取得されている経路情報に基づいて通信経路を変更してもよい。
また、上記実施形態では、中継局200Bとして動作する子局200がデータ収集要求メッセージおよび応答データの中継を行う例を説明したが、これらの情報の中継は、中継専用の通信局が行ってもよい。
また、親局100は、データ収集要求メッセージの送信から所定の時間が経過しても子局200Aからの応答データが受信されない場合、再度データ収集要求メッセージを送信してもよい。また、データ収集要求メッセージの再送回数が、所定の回数に達した場合、親局100は当該再送を停止してもよい。