JP6920433B2 - 透明封止部材 - Google Patents

透明封止部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6920433B2
JP6920433B2 JP2019529361A JP2019529361A JP6920433B2 JP 6920433 B2 JP6920433 B2 JP 6920433B2 JP 2019529361 A JP2019529361 A JP 2019529361A JP 2019529361 A JP2019529361 A JP 2019529361A JP 6920433 B2 JP6920433 B2 JP 6920433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing member
transparent sealing
light
optical element
emitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019529361A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019012608A1 (ja
Inventor
芳郎 菊池
芳郎 菊池
宏之 柴田
宏之 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Publication of JPWO2019012608A1 publication Critical patent/JPWO2019012608A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6920433B2 publication Critical patent/JP6920433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/0239Combinations of electrical or optical elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/30Treatment of water, waste water, or sewage by irradiation
    • C02F1/32Treatment of water, waste water, or sewage by irradiation with ultraviolet light
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/48Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
    • H01L33/58Optical field-shaping elements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、例えばLED(発光ダイオード)、LD(半導体レーザー)等の光学部品に用いられる透明封止部材に関する。
近時、殺菌や浄化用途に紫外線を出射する発光素子(紫外線LED)を用いる方式が普及しつつある。紫外線LEDデバイスには、発光素子を外気や水分から保護するために、透明封止部材が必要である。この透明封止部材には紫外線に対する透過性や耐久性の観点からガラスや石英ガラスが使用される。
特開2015−074589号公報には、溶融ガラスをインゴットに成形し、当該インゴットから適当な大きさの硝材を切り出して、研磨加工を施すことにより、紫外線発光素子用カバーガラスを得ることが記載されている。
なお、特開2016−157905号公報には、透光性基板であるアルミナ基板の光拡散性を向上させるために、アルミナ基板の内部に気泡を分布させることが記載されている。
しかしながら、特開2015−074589号公報に記載の技術は、切り出して硝材に研磨加工を施して紫外線発光素子用カバーガラスを作製するようにしている。そのため、カバーガラスから出射される紫外光の拡散に、多数の研磨溝に起因した異方性が現れ、殺菌効果や浄化効果に偏りが生じるという問題がある。また、研磨加工では、研磨によって生じた傷等からクラックが入り易いという問題がある。
特開2016−157905号公報に記載の技術は、アルミナ基板内に多数の気泡が分布しているため、入射光を拡散させて出射させるには都合がよい。しかし、アルミナの気泡による拡散は、厚みによっても拡散の程度が変化するため、拡散の程度を制御することが困難であった。また、アルミナ基板の厚みを大きくするにつれて光の進行が気泡によって遮られ、光透過率が低下するという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、光学素子からの紫外光を、ほとんど異方性のない状態で拡散させることができると共に、厚みの大きい形状に形成しても光透過率を低下をもたらすことなく、光を拡散することができる透明封止部材を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る透明封止部材は、少なくとも1つの光学素子と、前記光学素子が実装された実装基板とを有する光学部品に用いられ、前記実装基板と共に前記光学素子を収容するパッケージを構成する透明封止部材であって、前記透明封止部材は、少なくとも前記光学素子からの光が出射する表面に微小凹部を有し、各前記微小凹部の平均幅が1μm以上20μm以下であって、且つ、各前記微小凹部の平均深さが50nm以上1000nm以下であり、前記微小凹部の平均存在頻度が1mm当たり、0.5万個以上10万個以下であることを特徴とする。
本発明は、少なくとも光学素子からの光が出射する表面に、微小凹部を有することから、光学素子から出射された光は、表面の微小凹部によって拡散されて出射されることになる。光の拡散角は、通常の透明封止部材、すなわち、外形形状は同じであるが、上述の微小凹部がない透明封止部材よりも大きくなる。
これにより、例えば液体が貯留、あるいは供給される槽内に、例えば紫外光を照射する場合、液体への紫外光の照射範囲を広げることができ、液体に対する殺菌効果や浄化効果を高める上で有利となる。
[2] 本発明において、材質が石英ガラスであることが好ましい。
[3] 本発明において、波長が280nmの紫外光の全光線透過率/直線透過率で示される出射光の拡散性が1.5以上であることが好ましい。さらに好ましくは7以上、特に好ましくは9以上である。
[4] 本発明において、少なくとも前記光学素子からの光が出射する表面の表面粗さRaが0.05〜0.5μmであることが好ましい。
[5] 本発明において、前記光学素子からの光の出射する方向に関する厚みが前記パッケージの高さの50%以上95%以下であることが好ましい。これにより、液体が貯留、あるいは供給される槽内に、透明封止部材を封止した光学部品から光を照射する場合、透明封止部材から出射される光の拡散角が大きいことから、槽内での光の非照射領域が狭くなり、液体への光の照射範囲を広げることができる。
[6] 本発明において、透明封止部材は、前記実装基板と対向する部位に凹部が形成されていてもよい。これにより、透明封止部材の凹部内に光学素子を収容することができ、実装基板の低背化並びに光学部品の低背化を図ることができる。従って、例えば液体が貯留、あるいは供給される槽内に、透明封止部材を封止した光学部品から光を照射する場合、低背化された光学部品から出射される光の拡散角が大きいことから、槽内での光の非照射領域が狭くなり、液体への光の照射範囲を広げることができる。
以上説明したように、本発明に係る透明封止部材によれば、光学素子からの紫外光を、ほとんど異方性のない状態で拡散させることができると共に、厚みの大きい形状に形成しても光透過率低下をもたらすことなく、光を拡散することができる。
図1Aは本実施の形態に係る透明封止部材を示す縦断面図であり、図1Bは透明封止部材が封止されて構成された光学部品の一例を示す縦断面図である。 透明封止部材の表面に形成された微小凹部を模式的に示す説明図である。 図3Aは微小凹部の開口部分における最大幅の一例を示す説明図であり、図3Bは微小凹部の開口部分における予め設定された特定方向の幅の一例を示す説明図である。 図4Aは微小凹部の最大深さの一例を示す説明図であり、図4Bは微小凹部を予め設定された特定方向に沿って切断した面の最大深さの一例を示す説明図である。 液体が貯留、あるいは供給される槽内に、透明封止部材を用いて封止した光学部品から紫外光を照射した状態を模式的に示す断面図である。 図6Aは第1透明封止部材を有する第1光学部品を示す斜視図であり、図6Bは第1光学部品の縦断面図である。 図7Aは第2透明封止部材を有する第2光学部品を示す斜視図であり、図7Bは第2光学部品の縦断面図である。 図8Aは液体が貯留、あるいは供給される槽内に、第1透明封止部材を封止した第1光学部品から紫外光を照射した状態を模式的に示す断面図である。図8Bは液体が貯留、あるいは供給される槽内に、第2透明封止部材を封止した第2光学部品から紫外光を照射した状態を模式的に示す断面図である。 サンプル1の1つの検査対象領域に対して3本のラインプロファイルを取得するための3つのラインの例を示す説明図である。 図10A〜図10Cは、サンプル1の1つの検査対象領域のラインL1〜L3から取得した3つのラインプロファイルの一例を示すグラフである。 実施例1、2及び3並びに比較例1における製法、シリカ粉末の平均粒径、焼成温度、微小凹部の大きさ、微小凹部の個数及び表面粗さを示す表1である。 実施例1、2及び3並びに比較例1における製法、シリカ粉末の平均粒径、焼成温度、直線透過率及び全光線透過率及び拡散性を示す表2である。
以下、本発明に係る透明封止部材の実施の形態例を図1A〜図12を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る透明封止部材10は、図1Aに示すように、例えば平板状に形成されている。透明封止部材10の外形形状は、例えば円筒状、四角形状、多角筒状等である。透明封止部材10は例えば石英ガラスにて構成される。
この透明封止部材10は、図1Bに示すように、例えば紫外光21を出射する少なくとも1つの光学素子12と、光学素子12が実装された実装基板14とを有する光学部品16に用いられ、実装基板14と共に光学素子12を収容するパッケージ18を構成する。
実装基板14は、上面開口の凹部20を有し、凹部20の底部に光学素子12が実装される。透明封止部材10は、実装基板14の凹部20の上面開口を閉塞するように、実装基板14に封止される。実装基板14は例えばAlN(窒化アルミニウム)にて構成される。
光学素子12は、図示しないが、例えばサファイヤ基板(熱膨張係数:7.7×10−6/℃)上に、量子井戸構造を具備したGaN系結晶層が積層されて構成されている。光学素子12の実装方法としては、例えば光出射面12aを透明封止部材10に対面させて実装する、いわゆるフェイスアップ実装を採用することができる。すなわち、光学素子12から導出された端子(図示せず)と、実装基板14上に形成された回路配線(図示せず)とを例えばボンディングワイヤ(図示せず)にて電気的に接続される。もちろん、光出射面12aを実装基板14に対面させて実装する、いわゆるフリップチップ実装も好ましく採用することができる。
そして、図2に示すように、透明封止部材10は、少なくとも光学素子12からの紫外光21(図1B参照)が出射する表面10aに、多数の微小な凹部(以下、微小凹部22と記す)を有する。各微小凹部22の平均幅Wは1μm以上20μm以下であって、且つ、各微小凹部22の平均深さHは50nm以上1000nm以下である。また、微小凹部22の平均存在頻度は1mm当たり、0.5万個以上10万個以下である。紫外光21が出射する表面10aの表面粗さRaは0.05〜0.5μmである。
微小凹部22の平均幅Wは、測定対象の複数の微小凹部22について、例えば以下の(A)、(B)等で示す幅を測定し、測定した幅の合計を、測定した微小凹部22の個数で割ることで求めることができる。なお、微小凹部22の最小幅は、測定した複数の微小凹部22の幅のうち、最も小さい幅を指し、微小凹部22の最大幅は、測定した複数の微小凹部22の幅のうち、最も大きい幅を指す。
(A)各微小凹部22の開口部分における最大幅Wa(図3A参照)。
(B)各微小凹部22の開口部分における予め設定された特定方向Dの幅Wc(図3B参照)
微小凹部22の平均深さHは、測定対象の複数の微小凹部22について、例えば以下の(a)、(b)等で示す深さを測定し、測定した深さの合計を、測定した微小凹部22の個数で割ることで求めることができる。なお、微小凹部22の最小深さは、測定した複数の微小凹部22の深さのうち、最も小さい深さを指し、微小凹部22の最大深さは、測定した複数の微小凹部22の深さのうち、最も大きい深さを指す。
(a)各微小凹部22の最も大きい深さHa(図4A参照)
(b)各微小凹部を予め設定された特定方向Dに沿って切断した面Sの最も大きい深さHb(図4B参照)
このような形状の透明封止部材10の製法は、粉末焼結法を好ましく採用することができる。例えば成形型にシリカ粉体と有機化合物とを含む成形スラリーを鋳込み、有機化合物相互の化学反応、例えば分散媒と硬化剤若しくは硬化剤相互の化学反応により固化させた後、成形型から離型する。その後、焼成することによって、透明封止部材10を作製することができる。
透明封止部材10の寸法としては、高さが0.1〜10mm、外径が3.0〜10mmである。なお、光学素子12の寸法としては、厚みが0.005〜0.5mm、図示しないが、上面から見た縦の寸法が0.5〜2.0mm、横の寸法が0.5〜2.0mmである。
このように、本実施の形態に係る透明封止部材10は、少なくとも光学素子12からの紫外光21が出射する表面10aに微小凹部22を有する。各微小凹部22の平均幅Wは、1μm以上20μm以下であって、且つ、各微小凹部22の平均深さHは、50nm以上1000nm以下である。そのため、図1Bに示すように、光学素子12から出射された紫外光21は、表面10aの微小凹部22によって拡散されて出射されることになる。光学素子12からの紫外光21の拡散角θ1は、光学素子12の構造(例えばLED構造)にも寄るが、通常、120〜150°である。
そして、通常の透明封止部材からの紫外光21の拡散角θ2は、上記拡散角θ1と同じであるが(θ1=θ2)、上述した本実施の形態に係る透明封止部材10からの紫外光21の拡散角θ2は、上記拡散角θ1よりも大きくなる(θ1<θ2)。
これにより、例えば図5に示すように、液体24が貯留、あるいは供給される槽26内に、透明封止部材10を封止した光学部品16から紫外光21を照射する。この場合、上述したように、透明封止部材10から出射される紫外光21の拡散角θ2が大きいことから、槽26内での紫外光21の非照射領域28が狭くなる。すなわち、液体24への紫外光21の照射範囲30を広げることができ、液体24に対する殺菌効果や浄化効果を高める上で有利となる。
しかも、透明封止部材10内に積極的に気泡を含ませることをしていないため、紫外光21の拡散の程度を透明封止部材10の厚みに寄らず制御することができる。すなわち、透明封止部材10の内部の気泡が少ないため、透明封止部材10の内部での紫外光21の拡散は少なく、主に微小凹部22がある透明封止部材10の表面10aで紫外光21を拡散させることができる。
ここで、液体24への紫外光21の照射範囲30を広げることができる他の構成例(第1透明封止部材10A及び第2透明封止部材10B)について図6A〜図7Bを参照しながら説明する。
第1透明封止部材10Aは、図6A及び図6Bに示すように、実装基板14の凹部20を塞ぐ透明製の台座40と台座40の上面に形成された円柱状の透明体42とが一体に形成されて構成されている。この場合、透明体42の内部の気泡が少ないため、図6Bで図示された紫外光21の進行経路に示すように、透明体42の内部において、紫外光21の拡散は少なく、主に微小凹部22がある表面で紫外光21を拡散させることができる。また、第1透明封止部材10Aの高さha、すなわち、光学素子12からの紫外光21の主出射方向dmに関する厚みtaがパッケージ18の高さhpの50%以上95%以下である。つまり、第1透明封止部材10Aの厚みを大きくして、紫外光21の拡散させる表面の高さを高くしている。
第2透明封止部材10Bは、図7A及び図7Bに示すように、例えばドーム状に形成され、実装基板14と対向する部位に凹部44が形成されている。そのため、実装基板14として、板状の実装基板14を使用することができる。この場合も、透明体42の内部の気泡が少ないため、図7Bで図示された紫外光21の進行経路に示すように、透明体42の内部において、紫外光21の拡散は少なく、主に微小凹部22がある表面で紫外光21を拡散させることができる。
上述した図6A及び図6Bに示す第1透明封止部材10Aによれば、以下のような効果を奏する。すなわち、図8Aに示すように、液体24が貯留、あるいは供給される槽26内に、第1透明封止部材10Aを封止した第1光学部品16Aから紫外光21を照射する。この場合、第1透明封止部材10Aから出射される紫外光21の拡散される表面の高さが高いことから、槽26内での光の非照射領域28が狭くなり、液体24への紫外光21の照射範囲30を広げることができる。
一方、図7A及び図7Bに示す第2透明封止部材10Bによれば、以下のような効果を奏する。すなわち、第2透明封止部材10Bの凹部44内に光学素子12を収容することができる。また、実装基板14の低背化並びに第2透明封止部材10Bを封止した第2光学部品16Bの低背化を図ることができる。従って、図8Bに示すように、低背化された第2光学部品16Bから出射される紫外光21の拡散される表面の高さが高い。これにより、上記槽26内に、第2光学部品16Bから紫外光21を照射する場合、槽26内での紫外光21の非照射領域28が狭くなり、液体24への紫外光21の照射範囲30を広げることができる。
次に、実施例1、2及び3並びに比較例1について、紫外光の拡散状態を確認した。
[実施例1(サンプル1)]
実施例1(サンプル1)に係る透明封止部材は、図1Aに示す透明封止部材10と同様の構成を有する。
(透明封止部材の作製)
サンプル1に係る透明封止部材の製造方法は以下の通りである。すなわち、原料粉末として平均粒径0.5μmのシリカ粉末100質量部、分散剤としてカルボン酸共重合体2質量部、分散媒としてマロン酸ジメチル49質量部、エチレングリコール4質量部、硬化剤として4’4−ジフェニルメタンジイソシアネート4質量部、及び触媒としてトリエチルアミン0.4質量部を混合したスラリーを調製した。
このスラリーを金属製の金型内に室温で流し込み、室温で一定時間放置した。次いで、金型から成形体を離型した。さらに、室温、次いで、90℃のそれぞれの温度にて一定時間放置して、シリカ粉末乾燥体を得た。なお、原料粉末の平均粒径は、堀場製作所製レーザー回折散乱式粒度分布測定装置LA−750を用いて測定した。
作製したシリカ粉末成形体を、大気中500℃で仮焼した後、水素雰囲気中で1400〜1500℃の温度で焼成し、緻密化及び透明化させて透明封止部材を作製した。透明封止部材10の外径は3.5mm角であり、高さは0.5mmである。
[実施例2(サンプル2)]
実施例2(サンプル2)に係る透明封止部材は、作製したシリカ粉末乾燥体を、大気中500℃で仮焼した後、水素雰囲気中でサンプル1よりも100℃高い温度で焼成したこと以外は、サンプル1と同様にして作製した。
[実施例3(サンプル3)]
実施例3(サンプル3)に係る透明封止部材は、原料粉末として平均粒径3μmのシリカ粉末を用いたこと以外は、サンプル1と同様にして作製した。
[比較例1(サンプル4)]
比較例1(サンプル4)に係る透明封止部材は、作製したシリカ粉末乾燥体を、大気中500℃で仮焼した後、水素雰囲気中でサンプル1よりも190℃高い温度で焼成したこと以外は、サンプル1と同様にして作製した。
<評価方法>
(微小凹部の大きさ)
1サンプルにつき、AFM(原子間力顕微鏡)によるAFM表面像を5枚取得した。各AFM表面像からそれぞれ3本のラインプロファイルを取得し、その中から任意の20個の微小凹部22を抽出した。すなわち、1サンプルにつき、(20個/AFM表面像1枚)×AFM表面像5枚=100個の微小凹部22を抽出した。そして、1サンプルにつき、100個の微小凹部22の平均幅及び平均深さを取得した。
図9に、サンプル1の1つの検査対象領域Zに対して3本のラインプロファイルを取得するための3つのラインL1、L2及びL3の例を示し、図10A〜図10Cに、取得した3つのラインプロファイルを示す。
(微小凹部22の平均存在頻度)
1サンプルにつき、AFM表面像を5枚取得した。各AFM表面像について、任意に設定した4か所の検査対象領域Z内にある微小凹部22を計数し、それぞれの計数値を1mm当たりの個数に換算した。そして、各サンプルについて、微小凹部22の平均個数を取得した。なお、検査対象領域Zの大きさは5〜100μm角であり、微小凹部22が少なくとも5個存在する領域を選択した。
(表面粗さ)
表面粗さRaは、AFM表面像を用いて測定した。
(直線透過率及び全光線透過率の測定)
各サンプルについて、分光光度計(日本分光製)を用いて直線透過率、全光線透過率を測定した。
(出射光の拡散性の算出)
各サンプルについて、下記演算を行って、出射光の拡散性を求めた。
拡散性=全光線透過率/直線透過率
(評価結果)
実施例1、2及び3並びに比較例1における微小凹部22の平均幅、平均深さ、微小凹部22の平均個数並びに透明封止部材10の表面10aの表面粗さRaを図11の表1に示す。
また、実施例1、2及び3並びに比較例1における直線透過率、全光線透過率及び出射光の拡散性を図12の表2に示す。
(考察)
先ず、実施例1、2及び3は、各微小凹部22の平均幅が1μm以上20μm以下、各微小凹部22の平均深さが50nm以上1000nm以下、微小凹部22の平均個数が1mm当たり、0.5万個以上10万個以下であった。これにより、拡散性は1よりも大きかった。特に、微小凹部22の平均幅が大きく、平均深さが大きく、1mm当たりの平均個数が少ないほど拡散性が高かった。これは、表面粗さRaとも関連し、表面粗さRaが0.05〜0.5μmの範囲であって、表面粗さRaが大きいほど拡散性が高かった。
一方、比較例1は、微小凹部22の平均幅が1μm未満、平均深さが10nm以下、微小凹部22の平均個数が1mm当たり、10万個以上であった。これにより、拡散性は1であり、拡散性がほとんどないことがわかる。これは、透明封止部材10の表面10aに形成された微小凹部22が小さすぎたため、紫外光21が微小凹部22でほとんど拡散せずに透過したものと考えられる。
なお、本発明に係る透明封止部材は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの光学素子(12)と、前記光学素子(12)が実装された実装基板(14)とを有する光学部品(16)に用いられ、前記実装基板(14)と共に前記光学素子(12)を収容するパッケージ(18)を構成する透明封止部材(10)であって、
    前記透明封止部材(10)は、少なくとも前記光学素子(12)からの光が出射する表面(10a)に微小凹部(22)を有し、
    各前記微小凹部(22)の平均幅(W)が1μm以上20μm以下であって、且つ、各前記微小凹部(22)の平均深さ(H)が50nm以上1000nm以下であり、前記微小凹部(22)の平均存在頻度が1mm当たり、0.5万個以上10万個以下であり、
    前記透明封止部材(10)は、前記実装基板(14)と対向する部位に凹部(44)が形成されていることを特徴とする透明封止部材(10)。
  2. 請求項1記載の透明封止部材(10)において、
    材質が石英ガラスであることを特徴とする透明封止部材(10)。
  3. 請求項1又は2記載の透明封止部材(10)において、
    波長が280nmの紫外光(21)の全光線透過率/直線透過率で示される出射光の拡散性が1.5以上であることを特徴とする透明封止部材(10)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明封止部材(10)において、
    少なくとも前記光学素子(12)からの光が出射する表面(10a)の表面粗さRaが0.05〜0.5μmであることを特徴とする透明封止部材(10)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明封止部材(10)において、
    前記光学素子(12)からの光の出射する方向に関する厚み(ta)が前記パッケージ(18)の高さの50%以上95%以下であることを特徴とする透明封止部材(10)。
JP2019529361A 2017-07-11 2017-07-11 透明封止部材 Active JP6920433B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/025306 WO2019012608A1 (ja) 2017-07-11 2017-07-11 透明封止部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019012608A1 JPWO2019012608A1 (ja) 2020-05-07
JP6920433B2 true JP6920433B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=65001144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019529361A Active JP6920433B2 (ja) 2017-07-11 2017-07-11 透明封止部材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6920433B2 (ja)
WO (1) WO2019012608A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023138440A (ja) * 2022-03-18 2023-10-02 日東電工株式会社 光半導体封止用樹脂組成物、光半導体封止用樹脂成形物、光半導体封止材および光半導体装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5674436B2 (ja) * 2010-11-29 2015-02-25 前澤工業株式会社 紫外線照射水処理装置
JP5469142B2 (ja) * 2011-09-20 2014-04-09 パナソニック株式会社 浄水装置
JP2014236202A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 旭硝子株式会社 発光装置
JP6258163B2 (ja) * 2014-09-02 2018-01-10 株式会社トクヤマ 光触媒機能を有する紫外線透過性窓材及び該窓材を有する紫外線照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019012608A1 (ja) 2019-01-17
JPWO2019012608A1 (ja) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7009477B2 (ja) 透明封止部材及びその製造方法
US20130056775A1 (en) Light source device and lighting device
US10753576B2 (en) Light emitting device with a light transmissive member and method of manufacturing same
JP2015119046A (ja) 発光装置及びそれを用いたプロジェクター用光源
CN105051862B (zh) 支撑基板以及半导体用复合晶片
JP2012533904A5 (ja) 発光ダイオードパッケージ及びその製造方法
JP6920433B2 (ja) 透明封止部材
JP2022180581A (ja) 発光装置
KR101639110B1 (ko) 발광 변환 소자, 그 제조 방법 및 발광 변환 소자를 구비한 광전자 소자
JP6966557B2 (ja) 透明封止部材及び光学部品
JP2008117932A (ja) リフレクターとそれを備えた発光素子収納用パッケージと発光装置
JP6949116B2 (ja) 透明封止部材
US11920068B2 (en) Method of manufacturing wavelength conversion member and wavelength conversion member
JP2015011796A (ja) 発光部材とこれを用いた投光構造体
US10050173B2 (en) Light emitting device comprising micro-structures
JP7028879B2 (ja) 透明封止部材
CN102947246A (zh) 基板、基板的制造方法及发光元件
JP2017216389A (ja) 紫外線smd型led素子の気密封止用シリカガラス部材
JP6375188B2 (ja) 透光性焼結セラミック支持体及びその製造方法
US20190284472A1 (en) Polycrystalline phosphor film, preparation method therefor, and vehicle lamp device using same
US11302851B2 (en) Component with a reflective housing and method for producing such a component
JP2022017160A (ja) 波長変換部材の製造方法と波長変換部材
JP2010199183A (ja) 発光素子用パッケージ及びその製造方法
KR20110132229A (ko) 발광 다이오드 패키지구조 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6920433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150