JP6919502B2 - Mems発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS共振子を備えたMEMS発振器に関する。
近年、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems:微小電気機械システム)技術を用いたMEMSデバイスの開発が広く行われている。MEMS技術とは、シリコンなどの半導体製造プロセス等における技術を応用して種々の機械要素の小型化を実現する技術であり、マイクロマシンと呼ばれる場合もある。
このようなMEMS技術を用いて製造されるMEMSデバイスとして、例えば、特許文献1には、MEMS技術を用いて製作されたセンサチップと、ICチップとを樹脂でパッケージしたデバイスが開示されている。この特許文献1では、その図4に記載されているように、センサチップがフリップチップボンディングされたICチップを、リードフレームに組み付け、センサチップ及びICチップの全体を樹脂モールドしている。
特表2005−528995号公報
上記特許文献1のMEMSデバイスでは、MEMS技術を用いて製作されたMEMS素子であるセンサチップは、ICチップと共に完全に樹脂で覆われているために、温度変化による樹脂の膨張と収縮によって生じる応力と、センサチップの材料である単結晶シリコンと樹脂との線膨張係数の差異により発生する応力とがセンサチップに加わることになり、特に高精度が要求されるアプリケーションではこれらの応力の影響を無視できなくなる。
特に、MEMS素子が、MEMS発振器を構成するMEMS共振子(MEMSレゾネータ)である場合には、これらの応力が、例えばMEMS共振子に歪みを生じさせ、発振振周波数が温度に対して変化する、いわゆる周波数温度特性の本来の特性からの変動や、温度に対する周波数ヒステリシス特性が悪化する等の現象が生じてしまう。
また、MEMS発振器が実装される回路基板からの外部応力の影響もある。
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、外部応力の影響を可及的に低減したMEMS発振器を提供することを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明のMEMS発振器は、収納凹部を有するベースと、発振回路を含む集積回路素子と、MEMS共振子を含むMEMS素子と、前記収納凹部の開口を閉塞する蓋体とを備え、前記集積回路素子及び前記MEMS素子が収納された前記収納凹部が、前記蓋体によって気密に封止され、少なくとも前記MEMS素子は、その外周面が前記収納凹部と前記蓋体との接合によって形成される空間内に露出しており、平面視で、前記集積回路素子の中心が、前記ベースの中心に一致しており、前記MEMS素子は、前記集積回路素子の一方の面の、平面視で前記MEMS素子の中心が前記集積回路素子の前記中心に対してずれた偏心した位置に接合されている。
本発明のMEMS発振器によれば、MEMS共振子を含むMEMS素子の外周面は、ベースの収納凹部と蓋体との接合によって形成される空間内に露出しているので、MEMS素子の外周面が樹脂で覆われて、空間内に露出していない上記特許文献1のように樹脂の膨張、収縮による応力を受けることがない。これによって、MEMS素子が周囲の樹脂の応力を受けて歪むといったことがなく、MEMS発振器の周波数温度特性の変動や、温度に対する周波数ヒステリシス特性を改善することができる。
更に、蓋体と共に、パッケージを構成するベースには、温度変化に伴なう膨張と収縮によって応力が生じるが、この応力は、ベースの中心で大きくなる。この応力が大きくなるベースの中心に、集積回路素子の中心は一致しているが、MEMS素子は、集積回路素子の一方の面の偏心した位置、すなわち、集積回路素子の中心からずれた位置に接合されているので、MEMS素子は、応力が集中するベースの中心からずれた位置で集積回路素子に接合されることになる。これによって、ベースから集積回路素子を介してMEMS素子に作用する応力を、MEMS素子が偏心していない位置で接合された場合に比べて、低減することができる。
前記MEMS素子の外周面のうち、少なくとも前記集積回路素子との接合面以外の面が、前記収納凹部と前記蓋体との接合によって形成される空間内に露出しているのが好ましい。
上記構成によれば、MEMS素子の外周面のうち、少なくとも集積回路素子との接合面以外の面が、空間内に露出しているので、MEMS素子の接合面以外の外周面が完全に樹脂で覆われて、空間内に露出していない上記特許文献1のように樹脂の膨張、収縮による応力を受けることがない。
前記ベースは、硬度が高く耐熱性及び耐腐食性等に優れたセラミック材料からなるのが好ましい。
前記ベースの前記収納凹部の内周壁には、前記収納凹部の底面よりも高い段部が形成されているのが好ましい。
上記構成によれば、ベースに段部が形成されているので、ベースの厚みが増して剛性が高まることになる。これによって、当該MEMS発振器が実装される回路基板等の外部からの応力を低減することができ、ベースの収納凹部に収納されているMEMS素子に作用する応力を低減することができる。
また、平面視で、前記集積回路素子の前記中心が、前記収納凹部の前記開口の中心に一致しており、前記収納凹部の前記開口は、平面視で略矩形であり、前記MEMS素子が接合されている前記集積回路素子の前記一方の面は、平面視で矩形であって、該矩形の中心が、前記集積回路素子の前記中心であり、前記MEMS素子は、前記集積回路素子の前記一方の面において、該一方の面の前記矩形の長手方向の端部寄りの位置に接合されているのが好ましい。
前記MEMS素子は、前記集積回路素子の前記一方の面において、該一方の面の前記矩形の中心から偏心した位置である長手方向の端部寄りの位置に接合されているので、MEMS素子は、集積回路素子の中心、したがって、応力が集中するベースの中心である収納凹部の開口の中心から偏心した位置で集積回路素子に接合されている。これによって、ベースから集積回路素子を介してMEMS素子に作用する応力を低減することができる。
本発明によれば、MEMS共振子を含むMEMS素子の外周面は、ベースの収納凹部と蓋体との接合によって形成される空間内に露出しているので、MEMS素子の外周面が樹脂で完全に覆われて、空間内に露出していない上記特許文献1のように樹脂の温度変化などによる膨張、収縮による応力を受けることがない。これによって、MEMS素子が周囲の樹脂の応力を受けて歪むといったことがなく、MEMS発振器の周波数温度特性の変動や、温度に対する周波数ヒステリシス特性を改善することができる。
また、蓋体と共に、パッケージを構成するベースに生じる応力は、ベースの中心で大きくなり、この応力が大きくなるベースの中心に、集積回路素子の中心は一致しているが、MEMS素子は、集積回路素子の一方の面の偏心した位置、すなわち、中心からずれた位置に接合されているので、MEMS素子は、応力が集中するベースの中心からずれた位置で集積回路素子に接合されることになる。これによって、ベースから集積回路素子を介してMEMS素子に作用する応力を、MEMS素子が偏心していない位置で接合された場合に比べて、低減することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るMEMS発振器の断面図である。 図2は図1のMEMS発振器のリッドを外した状態の平面図である。 図3は本発明の他の実施形態に係るMEMS発振器の断面図である。 図4は図3のMEMS発振器のリッドを外した状態の平面図である。 図5はMEMS素子が接合されるICチップの領域を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るMEMS発振器の断面図であり、図2は、図1のMEMS発振器のリッドを外した状態の平面図である。
この実施形態のMEMS発振器1は、MEMS共振子(MEMSレゾネータ)を含むMEMS素子2と、発振回路を含む集積回路素子としてのICチップ3と、これらを収納して気密に封止するパッケージ4とを備えている。
パッケージ4は、上部が開口した収納凹部5を有し、MEMS素子2及びICチップ3を収納保持するベース6と、ベース6の上部開口を閉塞して、収納凹部5を気密封止する蓋体としてのリッド7とを備えている。
ベース6は、平面視略矩形であり、アルミナ等のセラミック材料からなり、セラミックグリーンシートを積層して上部が開口した凹状に一体焼成して構成されている。
ベース6の収納凹部5の開口は、平面視略矩形である。この収納凹部5のベース6の長手方向である長辺方向(図1,図2の左右方向)の両端の内周壁に、収納凹部5の底面5aよりも高い段部5b,5cが、ベース6の短辺方向(図2の上下方向)に沿ってそれぞれ設けられている。各段部5b,5cの底面5aからの高さは略等しく、各段部5b,5cの上面には、ICチップ3接続用の導体配線パターンからなる複数の接続電極9b,9cがそれぞれ形成されている。
このようにベース6の収納凹部5の内周壁には、底面5aより高い段部5b,5cが形成されてベース6が厚くなっているので、段部が形成されていない構成に比べて、ベース6の剛性が高まる。これによって、当該MEMS発振器1が実装される回路基板からの外部応力を低減することができ、ベース6の収納凹部5に収納されているICチップ3及びMEMS素子2への外部応力を低減することができる。
ICチップ3は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)であり、MEMS素子2と共に、発振回路を構成する。このICチップ3には、必要に応じてPLL回路や温度補償回路等が内蔵される。このICチップ3は、平面視矩形である。ICチップ3は、その能動面(上面)とは反対側の非能動面(下面)が、ベース6の収納凹部5の底面5aに、樹脂系の導電性接着剤10によって接合されている。この樹脂系の導電性接着剤としては、例えば、ポリイミド系、エポキシ系、あるいは、シリコン系の導電性接着剤などを使用することができる。
ベース6の収納凹部5の底面5aには、ベタのグランド配線パターン(図示せず)が形成されており、ICチップ3の裏面を、導電性接着剤10を介してグランド配線パターンに接続し、ICチップ3の裏面の電位をグランド電位に固定している。
ICチップ3の能動面には、その周縁部に、ベース6の上記接続電極9b,9cにそれぞれ接続される複数の電極パッド11b,11cが形成されている。また、ICチップ3の能動面の中央側には、MEMS素子2を搭載するための図示しない電極パッドが形成されている。
ICチップ3の各電極パッド11b,11cは、ベース6の段部5b,5c上に形成された対応する接続電極9b,9cにボンディングワイヤー12b,12cによってそれぞれ電気的に接続されている。ボンディングワイヤー12b,12cの素材としては、信頼性の観点からAuが好ましいが、Cuなどであってもよい。
MEMS素子2は、上記のMEMS技術を用いて製作された素子であり、非常に小さいので、MEMS発振器1の小型化を図ることができる。
このMEMS素子2は、Si共振子を含んでおり、可動部分が気密封止されている。この実施形態のMEMS素子2は、酸化膜上にシリコン単結晶層を形成した構造のシリコンウェーハであるSOI(Silicon on Insulator)ウェーハを用いて製作されたものである。
このMEMS素子2は、ICチップ3の外形より小さく、平面視矩形である。MEMS素子2は、その能動面がICチップ3の能動面に対向するように、ICチップ3に接合されている。すなわち、MEMS素子2は、その能動面の電極パッドとICチップ3の接続パッドとが、金属バンプであるAuバンプ13によってフリップチップ接続されている。金属バンプは、Auバンプに限らず、半田バンプなどであってもよい。
MEMS素子2とICチップ3との間の隙間には、機械的接合強度を向上させるために封止樹脂としてのアンダーフィル樹脂を充填してもよい。
ベース6の接続電極9b,9cは、ベース6の内部に形成された図示しない導体配線パターンによって、ベースの下面(外底面)に形成された外部接続端子(図示せず)に接続されている。
リッド7は、例えばコバールなどの金属からなり、矩形の平板となっている。
このリッド7は、コバールなどからなる封止材としての矩形環状のシールリング8によって、ベース6の開口の周縁部にシーム溶接などで接合され、パッケージ4の内部に気密な空間Sが形成される。この接合は、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中または真空雰囲気中で行われ、パッケージ4の内部の空間Sは、窒素ガス等の不活性ガスが封入または真空とされる。このようにシールリング8を備えているので、シールリングのない構成に比べて、パッケージ4が変形しにくいものとなる。
なお、リッド7には、上記した金属以外に、セラミックス、樹脂、あるいはガラスなどを用いることができ、例えばガラス製のリッドを用いた場合には、低融点ガラスを接合材として用いるなど、リッドの材料に応じて適宜に接合材を選定し、ベース6とリッド7との接合を行うことができる。
この実施形態によれば、MEMS素子2の外周面、具体的には、MEMS素子2の能動面以外の外周面は、ベース6の収納凹部5とリッド7との接合によって形成される空間S内に露出している。
このようにMEMS素子2の外周面が、空間S内に露出しているので、MEMS素子の外周面を完全に樹脂で封止して、空間に露出していない上記特許文献1のように、温度変化などによる樹脂の膨張、収縮による応力をMEMS素子2が受けることがない。これによって、MEMS素子2が、周囲の樹脂の応力によって歪むといった事態を回避することができ、MEMS発振器1の周波数温度特性の変動や、温度に対する周波数ヒステリシス特性を改善することができる。
また、この実施形態では、MEMS素子2のみならず、ICチップ3の外周も空間S内に露出しているので、ICチップの外周面を完全に樹脂で封止して、空間に露出していない上記特許文献1のように温度変化などによる樹脂の膨張、収縮による応力をICチップ3が受けることがない。
しかも、MEMS素子2は、ベース6の収納凹部5に固着されたICチップ3上に搭載される、すなわち、MEMS素子2は、ICチップ3が介在した状態でベース6の収納凹部5内に接合されているので、MEMS素子2とベース6との間には、ICチップ3が介在することになる。これによって、MEMS素子2をベース6に直接接合するのに比べて、MEMS素子2に作用するベース6の応力を一層低減することができ、MEMS素子2の特性変動を低減することができる。
更に、ICチップ3は、樹脂製の導電性接着剤10によって、ベース6の収納凹部5の底面5aに接合されるので、ベース6からの応力を緩和することができ、ICチップ3に接合されたMEMS素子2に作用する応力を低減することができる。
この実施形態では、ベース6からICチップ3を介してMEMS素子2に作用する応力を、一層効果的に低減できるように次のように構成している。
リッド7と共に、パッケージ4を構成するベース6では、熱による膨張、収縮の際の応力は、ベース6の中心、図2の平面図では、略矩形のベース6の中心C1で大きくなる。
例えば、実装時の半田付けでは、膨張した半田が室温に戻るなかで収縮していくと、内側方向に圧縮する力が作用することになる。このとき、MEMS発振器1は、MEMS素子2の配置を除いて、ベース6の長辺方向(図2の左右方向)及び短辺方向(図2の上下方向)で略対称な構造をしているので、作用する力は、おおよそ中心付近に向かい、ベース6の中心部分に応力が集中しやすく、上記のようにベース6の中心C1で大きくなる。
収納凹部5は、ベース6の中央部に形成されているので、収納凹部5の平面視略矩形の開口の中心は、ベース6の中心C1に一致している。
ICチップ3は、収納凹部5の中央部に収納されているので、平面視矩形のICチップの中心は、収納凹部5の開口の中心、すなわち、ベース6の中心C1に一致している。
ここで、中心が「一致する」とは、完全に一致する場合に限らず、略一致する場合も含む。略一致するとは、中心間の距離が、0.4mm以内であることをいう。この距離は、ベース6を構成するセラミックグリーンシートの積層ずれやICチップ3の搭載の位置ずれ等を考慮して規定される。
上記のようにベース6の中心C1に応力が集中するので、ベース6の中心C1に、その中心が一致するようにベース6の収納凹部5の底面5aに接合されているICチップ3もその中心C1に応力が集中する。
そこで、この実施形態では、ベース6からICチップ3を介してMEMS素子2に作用する応力を低減するために、MEMS素子2を、ICチップ3の能動面の中心C1からずれた位置、すなわち、偏心した位置に接合している。
図2に示すように、平面視で矩形のMEMS素子2の中心C2は、平面視で矩形のICチップ3の中心C1、したがって、平面視で略矩形のベース6の中心C1からずれた偏心した位置である。
この実施形態では、MEMS素子2の中心C2は、平面視で矩形のICチップ3の長手方向(図2の左右方向)の一方(左方)の端部寄りの位置であって、かつ、矩形のICチップ3の短手方向(図2の上下方向)の一方(下方)の端部に僅かに寄った位置である。
このようにMEMS素子2は、ICチップ3の偏心した位置、したがって、応力が集中するベース6の中心C1からずれた位置でICチップ3に接合されるので、ベース6からICチップ3を介してMEMS素子2に作用する応力を、MEMS素子2が偏心していない位置で接合された場合に比べて、低減することができる。
(実施形態2)
図3は、本発明の他の実施形態のMEMS発振器1の断面図であり、図4は、図3のMEMS発振器1のリッド7を外した状態の平面図であり、上述の実施形態に対応する部分には、対応する参照符号を付す。
この実施形態では、上記実施形態に比べて、ICチップ3におけるMEMS素子2の接合位置を大きく偏心させている。
図5は、MEMS素子2が接合される平面視矩形のICチップ3の領域を示す平面図である。
この実施形態では、MEMS素子2は、図5(a)に示すように、ICチップ3の矩形の長辺同士を結ぶ仮想二等分線L1によって前記矩形を2つの仮想矩形領域A1,A2に区分したときの一方の仮想矩形領域A1内であって、かつ、図5(b)に示すように、前記矩形の短辺同士を結ぶ仮想二等分線L2によって前記矩形を2つの仮想矩形領域B1,B2に区分したときの一方の仮想矩形領域B2内で、ICチップ3に接合されている。
すなわち、MEMS素子2は、矩形のICチップ3を、図5(c)に示すように、直交する2つの仮想二等分線L1,L2で4つの仮想矩形領域A1B1,A2B1,A1B2,A2B2に区分したときに、この例では、左下の一つの仮想矩形領域A1B2内で接合されている。
この場合、接合されるMEMS素子2の中心C2は、仮想矩形領域A1B2の矩形の中心よりも、該仮想矩形領域A1B2を区画するICチップ3の長辺(図5(c)の下方の長辺)及び短辺(図5(c)の左方の短辺)の少なくともいずれか一方の辺寄りの位置であるのが好ましい。MEMS素子2は、ICチップ3の各電極パッド11b,11cと、ベース6の接続電極9b,9cとのボンディングワイヤー12b,12cによる接続に支障とならない位置まで、前記長辺及び前記短辺の少なくともいずれか一方の辺に寄せることができる。
この実施形態によれば、図4に示すように、MEMS素子2の中心C2は、ICチップ3の中心C1から大きく偏心した位置となる。したがって、MEMS素子2の中心C2は、応力が集中するベース6の中心C1から大きくずれた位置となり、ベース6からICチップ3を介してMEMS素子2に作用する応力を一層低減することができる。
その他の構成は、上記実施形態と同様である。
上記各実施形態では、MEMS素子2を、ICチップ3の矩形の長手方向(長辺方向)の端部寄りであって、かつ、矩形の短手方向(短辺方向)の端部寄りの位置に配置したが、MEMS素子2は、長手方向または短手方向のいずれか一方の方向の端部寄りに配置してもよい。
また、矩形は、長方形に限らず、正方形であってもよく、この場合、MEMS素子2は、隣合う二辺の少なくともいずれか一方の辺に沿う方向の端部寄りに配置すればよい。
上記各実施形態では、段部5b,5cは1段設けたが、複数段設けてもよい。
1,1 MEMS発振器
2 MEMS素子
3,3 ICチップ(集積回路素子)
4 パッケージ
5 収納凹部
6 ベース
7 リッド(蓋体)

Claims (5)

  1. 収納凹部を有するベースと、
    発振回路を含む集積回路素子と、
    MEMS共振子を含むMEMS素子と、
    前記収納凹部の開口を閉塞する蓋体とを備え、
    前記集積回路素子及び前記MEMS素子が収納された前記収納凹部が、前記蓋体によって気密に封止され、
    少なくとも前記MEMS素子は、その外周面が前記収納凹部と前記蓋体との接合によって形成される空間内に露出しており、
    平面視で、前記集積回路素子の中心が、前記ベースの中心に一致しており、
    前記MEMS素子は、前記集積回路素子の一方の面の、平面視で前記MEMS素子の中心が前記集積回路素子の前記中心に対してずれた偏心した位置に接合されている、
    ことを特徴するMEMS発振器。
  2. 前記MEMS素子の外周面のうち、少なくとも前記集積回路素子との接合面以外の面が、前記収納凹部と前記蓋体との接合によって形成される空間内に露出している、
    請求項1に記載のMEMS発振器。
  3. 前記ベースが、セラミック材料からなる、
    請求項1または2に記載のMEMS発振器。
  4. 前記ベースの前記収納凹部の内周壁には、前記収納凹部の底面よりも高い段部が形成されている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のMEMS発振器。
  5. 平面視で、前記集積回路素子の前記中心が、前記収納凹部の前記開口の中心に一致しており、
    前記収納凹部の前記開口は、平面視で略矩形であり、
    前記MEMS素子が接合されている前記集積回路素子の前記一方の面は、平面視で矩形であって、該矩形の中心が、前記集積回路素子の前記中心であり、
    前記MEMS素子は、前記集積回路素子の前記一方の面において、該一方の面の前記矩形の長手方向の端部寄りの位置に接合されている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のMEMS発振器。
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