JP6918513B2 - ステータおよび導線固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータおよび導線固定具に関する。
車両用等の回転電機に組み込まれるステータとして、分割鉄心と、この分割鉄心の一部を囲むインシュレータと、このインシュレータを介して分割鉄心に巻回されるコイル導線と、を有するものが知られている。なお、コイル導線は、実際に分割鉄心に巻回される巻回部と、巻回部から外部に引き出される渡り部と、を有している。
特許文献1には、インシュレータの外周部に、周方向に沿って凹部(導線保持溝)を形成したステータが記載されている。この導線保持溝は、コイル導線の渡り部を収納してステータの周方向に引き回すためのものである。この導線保持溝を形成する2つの隣接する壁部には、コイル導線に向かって突出する凸部が形成されている。コイル導線が導線保持溝に収納されると、コイル導線が凸部によって変形(蛇行)し、コイル導線がスプリングバック効果によって凸部に保持される。また、コイル導線は、熱処理または溶剤処理によって自己融着するものが適用される。
特開2013−243800号公報
ところで、コイル導線を曲げ加工すると、コイル導線には、そのバネ力によって、曲率半径が大きくなるように変形しようとする力が働く。この力は、導線保持溝の凸部やコイル導線の自己融着のみでは、充分に抑制できず、コイル導線の位置が所期の位置からずれることがある。車両用の回転電機の内部は、潤滑油や冷媒等が通流し、これらに混じって金属粉等も通流する。従って、コイル導線が所期の位置からずれると、コンタミネーション・アタックにより、短絡等が生じることもある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、コイル導線を適切に固定できるステータおよび導線固定具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のステータにあっては、複数の磁極部を有する円環状の鉄心と、前記鉄心の周回方向に沿って形成され前記鉄心の半径方向に凹んだ複数の収納溝を有するコイル収納部と、前記鉄心に巻回される巻回部と、前記収納溝に収納される渡り部と、をそれぞれが備える複数のコイル導線と、少なくとも一部の前記渡り部に向かって突出する突出部をそれぞれが有し、前記鉄心の周回方向に沿って一周するように配置されている複数のキャップと、を備え、前記突出部は、対応する前記渡り部が、前記突出部の先端部よりも内周側に収まるように、対応する前記渡り部の位置を規制するものであり、複数の前記キャップは、前記渡り部を引き出すための引出穴を有する第1のキャップを含み、前記第1のキャップは、前記コイル収納部の前面を覆うとともに周回方向に直交する方向に沿って分割された第1の板部材と第2の板部材とを備え、前記第1の板部材は矩形板状に形成され、前記第2の板部材は矩形板のうち前記引出穴に対応する部分の端部を切り欠いた形状を有することを特徴とする。
本発明によれば、コイル導線を適切に固定できる。
本発明の一実施形態によるステータの平面図である。 一実施形態におけるステータ分割体の斜視図である。 一実施形態におけるキャップの斜視図である。 一実施形態におけるステータ分割体およびキャップの断面図である。 一実施形態における一部のキャップの正面図である。 一実施形態における中性線渡り部の平面図である。 比較例における中性線渡り部の平面図である。 変形例におけるキャップの斜視図である。 変形例におけるステータ分割体およびキャップの断面図である。
[実施形態の構成]
図1は、本発明の一実施形態によるステータ1を上方から見た平面図である。
ステータ1は、車両用の回転電機に適用されるものであり、該回転電機のロータ2の配置位置を二点鎖線で示しておく。ステータ1は、3相18スロットの集中巻ステータであり、略円筒状のステータ・ホルダ3を有している。ステータ・ホルダ3の内周には、時計回りに、18個のステータ分割体5−1〜5−18(但し、これらの符号は一部のみ図示する)が順次配置されている。
これらステータ分割体のうち、3個毎の5−1,5−4,…,5−16の6個はU相の分割体、5−2,5−5,…,5−17の6個はV相の分割体、5−3,5−6,…,5−18の6個はW相の分割体である。また、ステータ分割体5−1〜5−18には、それぞれキャップ6−1〜6−18(導線固定具)が装着されている。但し、図1においては、これらのキャップのうち一部のみを図示する。また、図示しているキャップについても、符号は一部のみ図示する。
各ステータ分割体5には、平角線のコイル導線10が巻回されている。そして、コイル導線10は、ステータ分割体5に巻回される部分である巻回部11と、巻回部11の両端から外部に引き出される部分である渡り部12と、を有している。また、これら渡り部12の端部をロウ付けによって結合し、U相結合部14u,V相結合部14v,W相結合部14w,中性点結合部14nが形成されている。
すなわち、6個のU相のステータ分割体5における一方の(計6本の)渡り部12はU相結合部14uに結合され、他方の(計6本の)渡り部12は、中性点結合部14nに結合される。同様に、6個のV相のステータ分割体5における一方の渡り部12はV相結合部14vに結合され、他方の渡り部12は、中性点結合部14nに結合される。同様に、6個のW相のステータ分割体5における一方の渡り部12はW相結合部14wに結合され、他方の渡り部12は、中性点結合部14nに結合される。
従って、U相結合部14u,V相結合部14v,W相結合部14wは、それぞれ6本、中性点結合部14nは18本の渡り部12を結合したものになる。以下、各結合部14u,14v,14w,14nにおいて結合される渡り部12を、それぞれU相渡り部12u,V相渡り部12v,W相渡り部12w,中性線渡り部12nと呼ぶ。また、U相結合部14u,V相結合部14v,W相結合部14wは、各々端子16u,16v,16wに接続されている。ステータ1は、これら端子16u,16v,16wを介して、外部との間で三相交流電流を入出力する。なお、図1に示した「左右」および「前後」の方向は、後述する図2〜図4においても共通する方向である。
図2は、ステータ分割体5−1の斜視図である。但し、図1に示した渡り部12およびキャップ6−1は図示を省略する。
図2においてステータ分割体5−1は、平面視略T字状の鉄心分割体20(鉄心)を有している。鉄心分割体20は、略T字状の電磁鋼板を積層したものであり、「T」字の上辺に相当するヨーク部26と、「T」字の縦棒に相当する磁極部28と、を有している。
インシュレータ30は、可撓性を有する絶縁材料(例えばPPS−GF40)によって形成されており、コイル収納部32と、被巻回部34と、を有している。ここで、被巻回部34は、磁極部28の上下面および左右面を囲んでいる。さらに、被巻回部34の前端の周縁部および後端の周縁部には、上下左右方向に矩形枠状に突出したフランジ部34a,34bが形成されている。被巻回部34には、コイル導線10の巻回部11が巻回されている。これにより、被巻回部34は、コイル導線10と鉄心分割体20とを絶縁している。
また、コイル収納部32は、フランジ部34aの上端部から上方に延びた矩形板状の支持板50と、支持板50の下端部から矩形板状に前方に突出した導線保持板52と、を有している。また、導線保持板52の上方には、導線保持板52と略同形の導線保持板53が支持板50から前方に突出している。
さらに、導線保持板53の上方には、前方に向かって突出する、各一対の略矩形状の導線保持板54,55,56が、下から上に向かって順次形成されている。導線保持板53の左部下面および左側の導線保持板54,55,56の下面には、下方向に向かって断面略円弧状に突出する凸部53a,54a,55a,56aが形成されている。また、導線保持板52,53の右部上面および右側の導線保持板54,55の上面には、上方向に向かって断面略円弧状に突出する凸部52b,53b,54b,55bが形成されている。
また、導線保持板52〜56のうち上下方向に対向する2枚の保持板に挟まれた空間を、下から順番に、U相収納溝58u,V相収納溝58v,W相収納溝58w,中性線収納溝58nと呼ぶ。
図2においては、コイル導線10の渡り部12(図1参照)の図示を省略するが、収納溝58u,58v,58w,58nには、それぞれ渡り部12u,12v,12w,12n(図1参照)が収納される。これら渡り部12u〜12nは、凸部53a〜56a,52b〜55bによって蛇行するように変形し、スプリングバック効果によってこれら凸部に保持される。
以上、ステータ分割体5−1の構成について詳述したが、他のステータ分割体5−2〜5−18も、これと同様に構成されている。
図3は、キャップ6−1の斜視図である。
キャップ6−1は、ステータ分割体5−1のコイル収納部32(図2参照)の前面を覆う前面板60と、前面板60の上端部から後方に向かって略T字状に突出した上面板62と、を有している。また、前面板60の後面の略中央部からは、後方に向かって突出する略矩形板状の突出部64u,64v,64wが下から上に向かって順次形成されている。また、上面板62の下面には、これら突出部64u,64v,64wと略同形の突出部64nが形成されている。
以上、キャップ6−1の構成について詳述したが、他のキャップ(17個)のうち、14個のキャップ6−5〜6−18(図1参照)も、これと同様に構成されている。但し、残りのキャップ6−2,6−3,6−4は、キャップ6−1とは構成が異なる。その詳細については後述する。
図4は、ステータ分割体5−1のコイル収納部32にキャップ6−1を嵌めた状態における、図3のI−I断面図である。
上述したように、渡り部12u〜12nは、それぞれ対応する収納溝58u〜58nに収納されている。そして、これら渡り部12u〜12nの外周側(図示の例では前方)に突出部64u,64v,64w,64nが各々配置される。これにより、突出部64u〜64nは、これらの内周端面位置Pよりも内周側に位置するように、渡り部12u〜12nの位置を規制する。
図5は、キャップ6−1〜6−4を外側から見た正面図である。
なお、キャップ6−1〜6−4は、実際は、図1に示したように円弧状に配置されるが、図5は、これらを平面(紙面)に沿って配置した状態を示す。先に図3において説明したように、キャップ6−1は、前面板60と、上面板62と、突出部64u〜64nと、を有している。
キャップ6−2は、上下に分割された2枚の前面板60a,60bを有している。前面板60aは略矩形板状であり、前面板60bは、略矩形板の左上部および右下部を略矩形に切り欠いた形状を有している。右下部の切欠をU相引出穴66uと呼び、左上部の切欠をV相引出穴66vと呼ぶ。前面板60aからは、上面板62と、突出部64w,64nと、が突出している。また、前面板60bからは、突出部64u,64vが突出している。これら突出部64u,64v,64w,64nの位置は、キャップ6−1のものと同様である。
また、キャップ6−3は、上下に分割された2枚の前面板60c,60dを有している。前面板60cは、略矩形板状であるが、前面板60dは、略矩形板の上端中央部を略矩形に切り欠いた形状を有している。この切欠をW相引出穴66wと呼ぶ。前面板60cからは、上面板62と、突出部64nとが突出している。また、前面板60dからは、突出部64u,64vが突出している。これら上面板62および突出部64u,64v,64nの位置は、キャップ6−1のものと同様である。但し、キャップ6−1等の突出部64wに対応する位置にはW相引出穴66wが形成されているため、キャップ6−3には、突出部64wは備わっていない。
また、キャップ6−4は、1枚の前面板60eを有している。前面板60eは、略矩形状であるが、その右上部分を略矩形状に切り欠いた形状を有している。この切欠を中性線引出穴66nと呼ぶ。また、キャップ6−1の前面板60と同様に、前面板60eからは、上面板62と、突出部64u,64v,64w,64nと、が突出している。
各引出穴66u,66v,66w,66nからは、対応する渡り部12u,12v,12w,12n(図1参照)が引き出される。そして、上述したように、これら渡り部12u〜12nの端部がロウ付けされ、これによって結合部14u〜14nが形成される。
図6は、中性点結合部14nの近傍の中性線渡り部12nの平面図である。
図6に示すように、中性線引出穴66nの左右には9本ずつの中性線渡り部12nが水平方向に密着しつつ延設されており、中性線引出穴66nの箇所で合流している。これら中性線渡り部12nには、曲率半径が大きくなるように、すなわち外周側に膨らむように変形しようとする力が働く。しかし、最外周の中性線渡り部12nは、キャップ6−3,6−4の突出部64nおよびキャップ6−3の前面板60cによって係止されるため、中性線渡り部12nの変形が抑制される。
以上、中性点結合部14n付近の中性線渡り部12nの構成について説明したが、他の結合部14u〜14w付近における渡り部12u〜12wの構成も同様である。但し、上述したように、渡り部12u〜12wの数は、各々6本である。
[製造工程]
次に、本実施形態のステータ1の製造工程を説明する。
ステータ1は、以下列挙する工程S1〜S7を順次実行することによって製造される。
工程S1:個々のステータ分割体5−1〜5−18(図2参照)を製造する。
工程S2:図1に示すように、ステータ分割体5−1〜5−18を環状に組み合わせる。
工程S3:組み合わせたステータ分割体5−1〜5−18の各々のコイル導線10から渡り部12を引き出し、渡り部12を周回方向に沿ってコイル収納部32(図2参照)に埋設する。すなわち、渡り部12にテンションをかけつつ、収納溝58u〜58nに圧入する。また、渡り部12u,12v,12w,12nは、それぞれ図1に示す位置でまとめて、外側に引き出しておく。
工程S4:組み合わせたステータ分割体5−1〜5−18を、ステータ・ホルダ3に圧入する。
工程S5:コイル導線10の自己融着処理を行う。自己融着処理の内容はコイル導線10の仕様によって異なるが、例えば、30分間、ステータ1の周囲温度を160℃に維持する。
工程S6:図1および図4に示すように、各ステータ分割体5−1〜5−18に対して、対応するキャップ6−1〜6−18を嵌め込む。
工程S7:ステータ1の単品検査(抵抗測定等)を行う。
なお、工程S7以降は、ロータ2等を組み込み、回転電機を製造する等の工程が実行される。
[比較例]
次に、本実施形態の効果を明らかにするため、比較例のステータについて説明する。
本比較例によるステータの構成は、キャップ6−1〜6−18を有しない点除いて、上述した実施形態のものと同様である。また、製造工程についても、上述した工程S6を有しない点を除いて、上述した実施形態のものと同様である。
図7は、本比較例において、中性点結合部14nの近傍の中性線渡り部12nの平面図である。
本比較例においても、導線保持板52〜56(図2参照)に設けられた凸部53a〜56a,52b〜55bや、渡り部12の自己融着によって、ある程度は渡り部12の変形を抑制することができる。しかし、これらによる変形の抑制効果が充分でなかった場合には、図7に示す中性線渡り部12nの例のように、最外周付近の渡り部12が、膨らむように変形することがある。
渡り部12が所期の位置からずれると、コンタミネーション・アタックにより、短絡等が生じることもある。
[実施形態の効果]
以上のように本実施形態のステータによれば、鉄心(20)の周回方向に沿って形成され鉄心(20)の半径方向に凹んだ複数の収納溝(58u〜58n)を有するコイル収納部(32)と、少なくとも一部の渡り部(12)に向かって突出する突出部(64u,64v,64w,64n)を有する少なくとも一のキャップ(6−1〜6−18)と、を備え、突出部(64u,64v,64w,64n)は、対応する渡り部(12)が、突出部の先端部よりも外周側にはみ出ないように(内周側に収まるように)、対応する渡り部(12)の位置を規制する。これにより、コイル導線(10)を適切に固定できる。
また、本実施形態によれば、形状の異なる複数のキャップ(6−1〜6−4)を設けたので、取り出し位置が異なる複数の渡り部(12)を引き出すことができる。
さらに、複数のキャップ(6−1〜6−18)は、鉄心(20)の周回方向に沿って一周するように配置されているため、渡り部(12)の固定のみならず、渡り部(12)の絶縁保護も実現できる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)キャップ6−1,6−5〜6−18の形状は、図8に示すキャップ7−1のように変形してもよい。キャップ7−1は、図3に示したキャップ6−1と比較すると、上面板62の後端部に、側面視が略L字状の係合部68が形成されている点が異なる。これにより、上面板62の下面には、凹部69が形成されている。上述した以外のキャップ7−1の構成は、キャップ6−1のものと同様である。
図9は、ステータ分割体5−1のコイル収納部32に、本変形例によるキャップ7−1を嵌めた状態における、断面図である。
図示のように、凹部69にコイル収納部32の支持板50の上端部が嵌合すると、キャップ7−1に対して外力が加わった際、キャップ7−1がコイル収納部32から抜けることを防止できる。
このように、本変形例によるキャップ7−1は、コイル収納部32に係合することにより、コイル収納部32に対する相対位置を規制する係合部68を有するため、キャップ7−1の抜けを防止できる。
(2)上記実施形態におけるステータ1は、3相18スロットの集中巻ステータであったが、ステータ1の相数、スロット数、および巻回方法(集中巻/分布巻)は、必要に応じて適宜変更してもよい。また、ステータに適用される鉄心は、分割された鉄心分割体20に限られず、一体に形成された鉄心であってもよい。また、コイル導線10は平角線に限られるものではなく、真四角線や丸線等であってもよい。また、ステータ分割体5−1〜5−18およびキャップ6−1〜6−18の材質は、PPS−GF40に限られず、種々の絶縁材料を適用することができる。
(3)上記実施形態においては、18個のステータ分割体5−1〜5−18の全てにキャップ6−1〜6−18を装着したが、一部のステータ分割体にのみキャップを装着してもよい。
例えば、図1において、
・U相渡り部12uが反時計方向に膨らむことを防止したい、
・中性線渡り部12nが時計方向に膨らむことを防止したい、および
・ステータ分割体5−12の付近での渡り部12の膨らみを防止したい、
という要望があり、その他の箇所では、渡り部12が多少膨らんでも容認できると仮定する。このような場合は、3個のキャップ6−1,6−4,6−12のみを装着し、他の15個のキャップを省略してもよい。
(4)上記実施形態の製造工程において、工程S6(キャップ6−1〜6−18の装着)は、工程S5(コイル導線10の自己融着処理)の後に実行したが、工程S2〜工程S4の何れかの後に工程S6を実行してもよい。
(5)上記実施形態におけるステータ1は、車両用の回転電機に限らず、種々の装置における回転電機に適用してもよい。
1 ステータ
6−1〜6−18 キャップ(導線固定具)
7−1 キャップ
10 コイル導線
11 巻回部
12 渡り部
20 鉄心分割体(鉄心)
28 磁極部
30 インシュレータ
32 コイル収納部
58u〜58n 収納溝
60,60a〜60e 前面板
64u,64v,64w,64n 突出部
68 係合部

Claims (3)

  1. 複数の磁極部を有する円環状の鉄心と、
    前記鉄心の周回方向に沿って形成され前記鉄心の半径方向に凹んだ複数の収納溝を有するコイル収納部と、
    前記鉄心に巻回される巻回部と、前記収納溝に収納される渡り部と、をそれぞれが備える複数のコイル導線と、
    少なくとも一部の前記渡り部に向かって突出する突出部をそれぞれが有し、前記鉄心の周回方向に沿って一周するように配置されている複数のキャップと、
    を備え、
    前記突出部は、対応する前記渡り部が、前記突出部の先端部よりも内周側に収まるように、対応する前記渡り部の位置を規制するものであり、
    複数の前記キャップは、前記渡り部を引き出すための引出穴を有する第1のキャップを含み、
    前記第1のキャップは、前記コイル収納部の前面を覆うとともに周回方向に直交する方向に沿って分割された第1の板部材と第2の板部材とを備え、
    前記第1の板部材は矩形板状に形成され、
    前記第2の板部材は矩形板のうち前記引出穴に対応する部分の端部を切り欠いた形状を有する
    ことを特徴とするステータ。
  2. 前記コイル収納部は、前記収納溝よりも内周側に設けられた支持板をさらに備え、
    前記キャップは、前記支持板に向かって突出し、前記支持板に係合することにより、前記コイル収納部に対する相対位置を規制する係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. インシュレータに形成された複数の収納溝を有するコイル収納部に、コイル導線の渡り部を固定するための導線固定具であって、
    少なくとも一部の前記渡り部に向かって突出する突出部をそれぞれが有し、鉄心の周回方向に沿って一周するように配置されている複数のキャップを有し、
    前記突出部は、対応する前記渡り部が、前記突出部の先端部よりも内周側に収まるように、対応する前記渡り部の位置を規制するものであり、
    複数の前記キャップは、前記渡り部を引き出すための引出穴を有する第1のキャップを含み、
    前記第1のキャップは、前記コイル収納部の前面を覆うとともに周回方向に直交する方向に沿って分割された第1の板部材と第2の板部材とを備え、
    前記第1の板部材は矩形板状に形成され、
    前記第2の板部材は矩形板のうち前記引出穴に対応する部分の端部を切り欠いた形状を有する
    ことを特徴とする導線固定具。
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