JP6918481B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿に形成された画像(以下、「原稿画像」という。)を読み取る画像読取装置に関する。
原稿台に載置された原稿に対して読取ユニットを副走査方向に移動させながら原稿画像を読み取る画像読取装置は、読み取った原稿画像に基づいて原稿のサイズを検出することができる。例えば、画像読取装置は、読み取った原稿画像から原稿エッジ(原稿端部)を検出し、その検出結果に基づいて原稿サイズを決定する。この検出方法では、原稿台や圧板の裏面に取り付けられる原稿押さえ部材に埃や髪の毛等のゴミが付着した場合、原稿エッジを誤検出する可能性がある。特許文献1の画像読取装置は、読み取った画像の画素毎に、原稿領域候補の画素か、原稿領域外候補の画素かを判定し、各候補画素の連続数に基づいて原稿エッジを検出する。
特開2001−36696号公報
特許文献1の画像読取装置は、圧板に設けられる原稿押さえ部材の原稿台側の色が黒色である。あるいは、特許文献1の画像読取装置は、圧板を開放した状態で原稿の読み取りを行うことを前提としている。これにより、原稿領域外の輝度が低くなり、原稿領域候補と原稿領域外候補との判定を容易にしている。しかしながら、このような画像読取装置は、通常、原稿台側の色が白色である原稿押さえ部材を変更する必要がある。あるいは、圧板を開放した状態で原稿の読み取りを行う場合、ユーザが、原稿を照射する光源を眩しく感じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、原稿押さえ部材の取り替えや圧板を開放した状態で原稿を読み取ることなく、ゴミの影響を抑制して高精度に原稿サイズを検出する画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿が載置される原稿台と、前記原稿台に載置された前記原稿を押圧する圧板と、前記原稿に光を照射する光源と、前記光源から光が照射された前記原稿を、読取位置を第1方向に移動しながら読み取って画像情報を出力する読取部と、前記第1方向に関する第1原稿サイズ指標と、前記第1方向に直交する第2方向に関する第2原稿サイズ指標と、前記読取部から出力される前記画像情報に基づいて、前記原稿のサイズを検出する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記圧板を閉じた状態で前記光源を点灯することで、前記第1方向の所定の位置の前記読取部から出力される画像情報を取得し、注目画素から前記第2方向に所定の第1距離だけ離れた2つの画素の画像情報の第1差分値及び前記注目画素から前記第2方向に前記第1距離よりも大きい第2距離だけ離れた範囲内の最大画像情報と最小画像情報との第2差分値を導出し、前記第1差分値及び前記第2差分値に基づいて、前記注目画素が原稿エッジであるかを判断し、前記第2方向において、前記第1原稿サイズ指標と反対側の位置から前記第1原稿サイズ指標に向けて、前記注目画素を移動させながら前記判断を行い、原稿エッジであると判断された注目画素の位置に基づいて前記原稿のサイズを検出することを特徴とする。
本発明によれば、ゴミの影響を抑制して高精度に原稿サイズを検出することが可能となる。
画像読取装置の構成図。 画像読取装置の構成図。 筐体の原稿台側の説明図。 制御ユニットの構成図。 原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 第1〜第3判定処理の説明図。 別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 原稿エッジの候補画素のカウント数による原稿エッジの検出処理の説明図。 別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャート。 原稿エッジ位置の決定処理の説明図。 複写処理を表すフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(全体構成)
図1、図2は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置10は、箱形の筐体101と、読み取りの対象となる原稿Aが載置される原稿台102と、原稿Aを押圧する原稿押さえ部材105が取り付けられた圧板104とを備える。
筐体101は、原稿Aから原稿画像を読み取る読取ユニット103及び制御ユニット400を内蔵する。原稿台102は、ガラス等の透明部材により構成される。原稿Aは、読み取られる面を原稿台102側に向けて載置される。圧板104は、筐体101に対して開閉可能に取り付けられる。筐体101は、圧板104の開閉状態を検出するための圧板開閉検出フラグ106及び圧板開閉センサ107を備える。圧板104の開閉により圧板開閉検出フラグ106の位置が変化して、圧板開閉センサ107の出力が変化する。原稿押さえ部材105は、原稿Aを押さえる側の面が白色で構成される。
読取ユニット103は、照明部201a、201b、反射ミラー202a〜202e、結像レンズ203、受光部204、及びセンサ基板205を備える。照明部201a、201bは、原稿Aに光を照射する。照明部201a、201bは、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子が矢印X方向に線状に複数並べられて構成される。反射ミラー202a〜202eは、原稿Aによる反射光を結像レンズ203まで導く光学系である。結像レンズ203は、反射ミラー202a〜202eにより導かれた反射光を受光部204の受光面に結像させる。
受光部204は、受光面で受光した反射光に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、原稿Aから読み取った原稿画像を表すアナログ信号である。受光部204は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ等の光電変換素子が発光素子列と同方向に複数並んで構成される。受光部204は、センサ基板205に実装される。センサ基板205は、制御ユニット400に接続されており、受光部204から出力されるアナログ信号を制御ユニット400に送信する。制御ユニット400の構成は後述する。
このような構成の読取ユニット103は、照明部201a、201bの発光素子列及び受光部204の光電変換素子列が並ぶ矢印Xの方向を主走査方向として、原稿画像を読み取る。読取ユニット103は、レール206に設けられており、レール206上を、矢印Y方向に移動しながら原稿画像を読み取る。矢印Yの方向は主走査方向に直交する副走査方向となる。
図3は、筐体101の原稿台102側の説明図である。原稿台102の周囲には、主走査原稿サイズ指標301、副走査原稿サイズ指標302、原稿Aが載置される際の基準位置303が設けられる。原稿Aは、基準位置303に角部を合わせるようにして原稿台102に載置される。主走査原稿サイズ指標301は、基準位置303に合わせて載置された原稿Aの主走査方向のサイズの指標である。副走査原稿サイズ指標302は、基準位置303に合わせて載置された原稿Aの副走査方向のサイズの指標である。図3の例では、A4サイズの原稿Aが載置される。
原稿Aの主走査方向の原稿サイズは、原稿サイズ検出位置Y1で検出開始される。原稿Aは、原稿画像の読み取り時に原稿読取開始位置Y2から読み取りを開始される。原稿サイズ検出位置Y1は、原稿読取開始位置Y2から副走査方向に所定距離離れた位置に設定される。
制御ユニット400は、圧板開閉センサ107が圧板104の開状態を検出したときに、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1に移動させる。圧板開閉センサ107が圧板104の閉状態を検出したときに、制御ユニット400は、読取ユニット103に照明部201a、201bを点灯させ、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1から原稿読取開始位置Y2へ移動させる。このとき、読取ユニット103は、原稿Aを主走査方向に所定のライン数を読み取る。制御ユニット400は、読取ユニット103による読取結果に基づいて、原稿Aの原稿エッジを検出し、原稿エッジに基づいて原稿サイズを検出する。なお、圧板104が閉状態になってから照明部201a、201bが点灯するために、ユーザの目に照明部201a、201bの光が届くことはない。
図4は、制御ユニット400の構成図である。制御ユニット400には、読取ユニット103の照明部201a、201b及び受光部204、圧板開閉センサ107、及びモータ406が接続される。モータ406は、読取ユニット103をレール206に沿って移動させるための駆動源である。
制御ユニット400は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、及びRAM(Random Access Memory)410を備えるコンピュータシステムである。CPU401は、ROM402からコンピュータプログラムを読み出し、RAM410を作業領域に用いて実行することで画像読取装置10の動作を制御する。この他に制御ユニット400は、読取ユニット103の動作を制御するための照明制御部403及び走査制御部405を備える。また、制御ユニット400は、原稿Aの原稿サイズを検出するためのAFE(Analog Front End)407、画像処理部408、原稿サイズ検出部409を備える。制御ユニット400は、ディスクリート品やワンチップの半導体製品により実現さてもよい。ワンチップの半導体製品には、例えばMPU(Micro-Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SOC(System-On-a-Chip)がある。
照明制御部403は、CPU401の制御により、照明部201a、201bの点灯及び消灯動作を制御する。走査制御部405は、CPU401の制御により、モータ406に駆動信号を送信して、読取ユニット103をレール206に沿って副走査方向へ移動させる。
AFE407は、CPU401の制御により、受光部204からアナログ信号を受信して、該アナログ信号に対するサンプルホールド処理、オフセット処理、ゲイン処理等のアナログ処理を行う。AFE407は、アナログ処理後のアナログ信号をデジタル信号に変換して画像処理部408へ送信する。画像処理部408は、CPU401の制御により、AFE407から取得したデジタル信号に対して各種の画像処理を行い、原稿Aから読み取った原稿画像を表す画像データを生成する。画像データは、制御ユニット400から外部の画像形成装置やパーソナルコンピュータ等に送信される。
原稿サイズ検出部409は、CPU401の制御により、画像処理部408で生成された画像データに基づいて原稿画像の原稿エッジを検出し、検出した原稿エッジに基づいて原稿Aの原稿サイズを検出する。CPU401は、圧板開閉センサ107により圧板104が閉状態になったことを検出したときに、原稿サイズ検出部409に原稿サイズの検出を開始させる。
(第1実施例)
図5は、画像読取装置10による原稿サイズ検出処理を表すフローチャートである。この処理は、ユーザが圧板104を開状態にして原稿Aを原稿台102上に載置し、圧板104を閉状態に戻したときに開始される。ユーザは、原稿Aを基準位置303に角部を合わせて載置する。なお、制御ユニット400は、圧板104が開状態になったことを圧板開閉センサ107の検出結果に基づいて判断したときに、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1に移動させている。
制御ユニット400は、圧板104が閉状態に戻されたことを、圧板開閉センサ107から取得する検出結果の変化により判断する。制御ユニット400は、圧板104が閉状態に戻されると、読取ユニット103の照明部201a、201bを点灯させ、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1から原稿読取開始位置Y2へ移動させる。読取ユニット103が副走査方向に移動しながら読み取りを行うことにより、副走査方向に読取位置が異なる複数のラインの読み取りデータが得られる。制御ユニット400は、読取ユニット103から1ライン分の原稿画像を表すアナログ信号を取得する(S501)。制御ユニット400は、取得した1ライン分の原稿画像に各種アナログ処理、デジタル変換処理、及び画像処理を行い、デジタル信号を生成する。デジタル信号は、原稿サイズ検出部409に入力される。
原稿サイズ検出部409は、取得したデジタル信号から、主走査方向のエッジ検出範囲の最も外側の画素を注目画素に設定する(S502)。注目画素の主走査方向の位置を「x」、注目画素の輝度値を「f(x)」とする。画素毎の輝度値は、デジタル信号に含まれる。原稿サイズ検出部409は、注目画素から主走査方向に所定の第1距離H1離れた2つの位置「x+H1」、「x−H1」の画素の輝度値「f(x+H1)」、「f(x−H1)」の差分値である輝度差分値g(x)を導出する(S503)。
g(x) = f(x+H1)−f(x−H1)
原稿サイズ検出部409は、輝度差分値g(x)と第1閾値TH1とを比較して、輝度差分値g(x)の絶対値が第1閾値TH1より大きいか否かを判断する(S504)。照明部201a、201bは、原稿Aを斜めから照射する。そのために、原稿Aの厚みによっては原稿エッジに影が生じる。この影により、原稿エッジと原稿押さえ部材105との間には輝度差が生じる。S503、S504の処理は、この輝度差を検出するために行われる。そのために第1閾値TH1は、原稿エッジによる輝度値と、背景である原稿押さえ部材105による輝度値とを区別できる値に設定される。原稿エッジでは輝度差分値g(x)の絶対値が第1閾値TH1より大きく、原稿エッジではない原稿押さえ部材105の部分では輝度差分値g(x)の絶対値が第1閾値TH1より小さくなる。影が生じにくい坪量の小さな原稿を考慮して、第1閾値TH1は設定される。
輝度差分値g(x)の絶対値が第1閾値TH1より小さい場合(S504:N)、原稿サイズ検出部409は、第1判定結果R1に「0」を設定する(S505)。輝度差分値g(x)の絶対値が第1閾値TH1より大きい場合(S504:Y)、原稿サイズ検出部409は、第1判定結果R1に「1」を設定する(S506)。S503〜S506の処理は、第1判定処理である。
第1判定処理では、注目画素が原稿エッジの場合に|g(x)|>TH1となって、R1=1となり、注目画素が原稿押さえ部材105の場合に|g(x)|<=TH1となって、R1=0となる。ただし、注目画素が原稿台102上の埃や髪の毛等のゴミの位置である場合、|g(x)|>TH1、R1=1となる。
第1判定処理の終了後に原稿サイズ検出部409は、注目画素から主走査方向に第1距離H1より大きい所定の第2距離H2の範囲内にある画素の最大輝度値と最小輝度値との差分値h(x)を導出する(S507)。なお、第1距離H1及び第2距離H2は、実験により求められる値である。
h(x) = max(f(x−2H)、…、f(x)、…f(x+H2))
−min(f(x−2H)、…、f(x)、…f(x+H2))
原稿サイズ検出部409は、差分値h(x)と第2閾値TH2とを比較して、差分値h(x)が第2閾値TH2より小さいか否かを判断する(S508)。原稿エッジにより生じる影と、ゴミにより生じる影とでは、輝度の特徴に相違があることが多い。原稿エッジにより生じる影は、照明部201a、201bの拡散光の影響によりぼやけたものとなる。ゴミにより生じる影は、ゴミ自体が暗いことが多く、原稿エッジにより生じる影よりも鮮明になる。そのために、ゴミにより生じる影の輝度値は、原稿エッジにより生じる影の輝度値よりも低い値になる。つまり、原稿エッジによる影を含む範囲の差分値h(x)の値は、ゴミにより生じる影を含む範囲の差分値h(x)よりも小さくなる。そのために、差分値h(x)を適切な閾値により区別することで、影の原因を判断することができる。第2閾値TH2は、このような値に設定される。
差分値h(x)が第2閾値TH2より大きい場合(S508:N)、原稿サイズ検出部409は、第2判定結果R2に「0」を設定する(S509)。差分値h(x)が第2閾値TH2より小さい場合(S508:Y)、原稿サイズ検出部409は、第2判定結果R2に「1」を設定する(S510)。S507〜S510の処理は、第2判定処理である。第2判定処理では、注目画素が原稿エッジの場合にh(x)<TH2となって、R2=1となり、注目画素がゴミの場合にh(x)>=TH2となって、R2=0となる。
第1判定処理と第2判定処理とでは、注目画素からの範囲に相違がある。上記の通り、第2距離H2は第1距離H1よりも大きい。仮に第2距離H2と第1距離H1とを同じ距離にした場合、第1判定結果R1と第2判定結果R2とを組み合わせた判定により、原稿エッジによる影とゴミによる影とを区別することができない。これは、ゴミによる影の輝度値が急激に変化するのではなく、緩やかに変化する部分が必ず生じるためである。そのために第1判定処理と第2判定処理とで注目画素からの範囲を同じにすることはできない。第2距離H2を第1距離H1よりも大きく設定することで、ゴミによる影の輝度値が低い部分まで差分値h(x)を導出する範囲に含み、原稿エッジによる影とゴミによる影とを区別可能にする。
原稿サイズ検出部409は、第1判定結果R1と第2判定結果R2との積(R=R1・R2)が「1」か否かを判断する(S511)。注目画素が原稿エッジの場合、R=1・1=1となる。注目画素がゴミの場合、R=1・0=0となる。
第1判定結果R1と第2判定結果R2との積が「0」の場合(S511:N)、原稿サイズ検出部409は、注目画素が非原稿エッジであると判断する(S512)。注目画素が非原稿エッジであると判断した原稿サイズ検出部409は、注目画素の主走査方向に1画素内側の画素を、新たな注目画素に再設定する(S513)。なお、主走査方向に1画素内側とは、副走査原稿サイズ指標302方向に1画素分値近づいた位置である。原稿サイズ検出部409は、再設定した注目画素の主走査方向の位置が、主走査方向のエッジ検出範囲外であるか否かを判断する(S514)。エッジ検出範囲外ではない場合(S514:N)、原稿サイズ検出部409は、S503以降の処理を繰り返し行う。エッジ検出範囲外である場合(S514:Y)、原稿サイズ検出部409は、原稿Aが原稿台102の原稿サイズを検出可能な位置に載置されていないと判断して、処理を終了する(S515)。
第1判定結果R1と第2判定結果R2との積が「1」の場合(S511:Y)、原稿サイズ検出部409は、注目画素を原稿エッジの画素と判断する(S516)。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジの画素を主走査方向の原稿エッジ位置に決定する(S517)。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジ位置に基づいて原稿サイズを決定して原稿サイズ検出処理を終了する(S518)。
原稿Aが基準位置303に合わせて載置されるために、副走査原稿サイズ指標302から原稿エッジ位置までの距離が、原稿Aの主走査方向のサイズとなる。原稿サイズ検出部409は、原稿Aが規格に準じた原稿サイズであるとして、原稿Aの主走査方向のサイズから原稿サイズを決定する。原稿Aの主走査方向のサイズが規格に準じたサイズではない場合、原稿サイズ検出部409は、非定型の原稿Aが載置されていると判断する。この場合、原稿サイズ検出部409は、原稿Aの主走査方向のサイズより大きく、且つ最も近い規格のサイズを原稿サイズに決定する。これにより非定型の原稿Aを複写する場合に、原稿Aよりもサイズの大きいシートに対して、原稿画像を欠けることなく複写することができる。
以上のような原稿サイズの検出処理では、画像読取装置10は、主走査方向の外側から内側に向かって(副走査原稿サイズ指標302に向かって)原稿エッジを検出し、原稿エッジの検出後に原稿サイズを決定する。そのために、ゴミや原稿Aの原稿画像を誤って原稿エッジと判断することなく、原稿サイズを検出することができる。このように画像読取装置10は、ゴミの影響を抑制して高精度の原稿サイズの検出を行うことができる。
(第2実施例)
図6は、画像読取装置10による、別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャートである。この処理は、原稿Aが余白のない黒原稿のサイズを検出する場合の処理である。
第1実施例の処理と同様に、この処理は、ユーザが圧板104を開状態にして原稿Aを原稿台102上に載置し、圧板104を閉状態に戻したときに開始される。ユーザは、原稿Aを基準位置303に角部を合わせて載置する。なお、制御ユニット400は、圧板104が開状態になったことを圧板開閉センサ107の検出結果に基づいて判断したときに、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1に移動させている。S601〜S610の処理は、図5のS501〜S510の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
第2判定処理の終了後に原稿サイズ検出部409は、注目画素から主走査方向に所定の第3距離H3の範囲内にある画素の輝度値の平均値i(x)を導出する(S611)。
i(x) = ave(f(x+3H)、…、f(x)、…f(x−H3))
原稿サイズ検出部409は、平均値i(x)と第3閾値TH3とを比較して、平均値i(x)が第3閾値TH3より小さいか否かを判断する(S612)。原稿Aが余白のない黒原稿の場合、原稿エッジ付近で主走査方向の所定の範囲内の画素の輝度値の平均値が、ゴミによる輝度値を含む場合の平均値よりも小さくなる。これは、平均値に黒原稿の原稿エッジの輝度値が多く含まれるためである。ゴミは、小さい又はスジ状であることが多く、ある程度広い範囲で輝度値を平均するとゴミの影響が小さくなり、原稿押さえ部材105の白色による輝度値が多く含まれる。そのためにゴミによる輝度値を含む場合、平均値i(x)が大きくなる。このような平均値i(x)を適切な閾値により区別することで、影の原因を判断することができる。第3閾値TH3は、実験により求められ、このような値に設定される。
平均値i(x)が第3閾値TH3より大きい場合(S612:N)、原稿サイズ検出部409は、第3判定結果R3に「0」を設定する(S609)。平均値i(x)が第3閾値TH3より小さい場合(S612:Y)、原稿サイズ検出部409は、第3判定結果R3に「1」を設定する(S614)。S611〜S614の処理は、第3判定処理である。第3判定処理では、注目画素が黒原稿の原稿エッジの場合にi(x)<TH3となって、R3=1となり、注目画素がゴミの場合にi(x)>=TH3となって、R3=0となる。
原稿サイズ検出部409は、第1判定結果R1と第2判定結果R2との積と、第3判定結果R3との和(R=(R1・R2)+R3) が「1」か否かを判断する(S615)。注目画素が余白のある原稿エッジの場合、R=(1・1)+0=1となる。注目画素がゴミの場合、R=(1・0)+0=0となる。注目画素が余白のない黒原稿の原稿エッジの場合、R=(1・0)+1=1となる。S615の判断結果に応じたS616〜S622の処理は、図5のS512〜S518の処理と同様であるため、説明を省略する。
図7は、第2実施例の原稿サイズの検出処理における第1〜第3判定処理の説明図である。図7は、注目画素が余白のある原稿の原稿エッジ、ゴミ、余白のない黒原稿の原稿エッジの場合に導出される輝度差分値g(x)、差分値h(x)、平均値i(x)のグラフを表す。x軸は、主走査方向の位置(画素)、y軸は輝度値、輝度差分値g(x)、差分値h(x)、平均値i(x)を表す。第1判定処理及び第2判定処理により、余白のある原稿の原稿エッジとゴミとが区別される。第3判定処理により、余白のない黒原稿の原稿エッジとゴミとが区別される。第2距離H2と第3距離H3は同じ値である。
以上のように第2実施例の原稿サイズの検出処理では、第1実施例と同様の効果の他に、原稿Aが余白のない黒原稿であっても、ゴミの影響を抑制して高精度の原稿サイズの検出を行うことができる。
(第3実施例)
図8、図9は、画像読取装置10による、別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャートである。この処理では、読取ユニット103が、原稿サイズ検出位置Y1から原稿読取開始位置Y2へ移動する際に、原稿Aを複数ライン読み取る。これに伴い制御ユニット400は、第2実施例の処理を複数ラインの画像データ毎に複数回実行する。このような処理では、例えば1ラインでゴミを原稿エッジとして誤検出した場合であっても、それが主走査方向に同じ位置で、副走査方向に連続することが稀であるために、ゴミによる原稿エッジの誤検出の可能性を低下させることができる。原稿エッジであれば、副走査方向に直線状に原稿エッジが検出されるためである。そのために画像読取装置10は、原稿エッジの検出を高精度に行うことができる。
第1実施例の処理と同様に、この処理は、ユーザが圧板104を開状態にして原稿Aを原稿台102上に載置し、圧板104を閉状態に戻したときに開始される。ユーザは、原稿Aを基準位置303に角部を合わせて載置する。制御ユニット400は、圧板104が開状態になったことを圧板開閉センサ107の検出結果に基づいて判断したときに、読取ユニット103の原稿サイズ検出位置Y1への移動を開始する。これにより読取ユニット103は、原稿Aの主走査方向の複数のラインを読み取る。制御ユニット400は、読取ユニット103から複数ライン(Nライン:Nは2以上の整数)分の原稿画像を表すアナログ信号を取得する(S801)。制御ユニット400は、取得したNライン分の原稿画像に各種アナログ処理、デジタル変換処理、及び画像処理を行い、デジタル信号を生成する。デジタル信号は、原稿サイズ検出部409に入力される。
原稿サイズ検出部409は、取得したデジタル信号から、1ライン目(原稿サイズ検出位置Y1)の主走査方向エッジ検出範囲の最も外側の画素を注目画素に設定する(S802)。注目画素を設定した原稿サイズ検出部409は、図6のS603〜S615の処理(第1判定処理〜第3判定処理)と同様の処理を行う(S803〜S815)。これにより原稿サイズ検出部409は、第1判定結果R1と第2判定結果R2との積と、第3判定結果R3との和(R=(R1・R2)+R3) が「1」か否かを判断する。
第1判定結果R1と第2判定結果R2との積と、第3判定結果R3との和が「0」の場合(S815:N)、原稿サイズ検出部409は、注目画素が非原稿エッジの候補画素であると判断する(S816)。第1判定結果R1と第2判定結果R2との積と、第3判定結果R3との和が「1」の場合(S815:Y)、原稿サイズ検出部409は、注目画素が原稿エッジの候補画素であると判断する(S817)。
原稿サイズ検出部409は、注目画素がNライン目の画素であるか否かを判断する(S818)。つまり原稿サイズ検出部409は、第1判定処理〜第3判定処理を、Nラインの各々について、主走査方向の同じ位置の画素に対して行ったか否かを判断する。注目画素がNライン目の画素ではない場合(S818:N)、原稿サイズ検出部409は、次のラインで、主走査方向の位置が注目画素と同じ位置の画素を、次に処理を行う新たな注目画素に設定する(S819)。新たな注目画素を設定した原稿サイズ検出部409は、S803以降の処理を再度実行する。
注目画素がNライン目の画素である場合(S818:Y)、原稿サイズ検出部409は、注目画素と主走査方向の位置が同じ他のラインの画素のうち、原稿エッジの候補画素と判断された画素の数をカウントする(S820)。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジの候補画素のカウント数が第4閾値TH4より大きいか否かを判断する(S821)。このような処理により、例えば1ラインでは原稿エッジに誤検出してしまうようなゴミが出現した場合であっても、その影響を抑制して、精度よく原稿エッジを検出することができる。なお、第4閾値は、実験により求められる値である。
カウント数が第4閾値TH4以下の場合(S821:N)、原稿サイズ検出部409は、注目画素の主走査方向の位置を非原稿エッジと判断する(S822)。原稿サイズ検出部409は、注目画素の主走査方向に1画素内側の画素を、新たな注目画素に再設定する(S823)。原稿サイズ検出部409は、再設定した注目画素の主走査方向の位置が、主走査方向のエッジ検出範囲外であるか否かを判断する(S824)。エッジ検出範囲外ではない場合(S824:N)、原稿サイズ検出部409は、S803以降の処理を繰り返し行う。エッジ検出範囲外である場合(S824:Y)、原稿サイズ検出部409は、原稿Aが原稿台102の原稿サイズを検出可能な位置に載置されていないと判断して、処理を終了する(S825)。
カウント数が第4閾値TH4より大きい場合(S821:Y)、原稿サイズ検出部409は、注目画素の主走査方向の位置を原稿エッジと判断する(S826)。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジに基づいて原稿サイズを決定して原稿サイズ検出処理を終了する(S827)。
図10は、原稿エッジの候補画素のカウント数による原稿エッジの検出処理(S820〜S826の処理)の説明図である。主走査方向である矢印Xの方向で、S817までの処理により原稿エッジの候補画素が判断される。S817までの処理をNライン分繰り返し行うことで、副走査方向である矢印Yの方向で、主走査方向に同じ位置の画素が原稿エッジの候補画素で所定数以上存在するか否かが判断可能になる。この所定数が第4閾値TH4である。図10の例では、主走査方向に左端から8画素目の画素に原稿エッジの候補画素が7画素ある。そのために主走査方向に左端から8画素目が原稿エッジであると判断される。主走査方向に左端から3画素目、14画素目、及び16画素目は、原稿エッジの候補画素が存在するが、所定数(第4閾値TH4)より少ないために、原稿エッジとして判断されない。このように、1ラインの処理では誤検出してしまう可能性のあるゴミが生じた場合であっても、その影響を抑制して精度よく原稿エッジが検出できる。
(第4実施例)
図11、図12は、画像読取装置10による、別の原稿サイズ検出処理を表すフローチャートである。この処理では、読取ユニット103が、原稿サイズ検出位置Y1から原稿読取開始位置Y2へ移動する際に、原稿Aを複数ライン読み取る。第4実施例では、読取ユニット103は、副走査方向に離れた複数のラインで原稿画像を読み取る。これに伴い制御ユニット400は、第2実施例の処理を複数ラインの画像データ毎に複数回実行する。このような処理では、例えば第3実施例の処理で誤検出してしまうゴミであっても、それが主走査方向に同じ位置で副走査方向に離れた位置に直線状に存在することが稀であるために、ゴミによる原稿エッジの誤検出の可能性を低下させることができる。原稿エッジであれば、副走査方向に直線状に原稿エッジが検出される。そのために画像読取装置10は、原稿エッジの検出を高精度に行うことができる。
第1実施例の処理と同様に、この処理は、ユーザが圧板104を開状態にして原稿Aを原稿台102上に載置し、圧板104を閉状態に戻したときに開始される。ユーザは、原稿Aを基準位置303に角部を合わせて載置する。制御ユニット400は、圧板104が開状態になったことを圧板開閉センサ107の検出結果に基づいて判断したときに、読取ユニット103の原稿サイズ検出位置Y1への移動を開始する。これにより読取ユニット103は、原稿Aの主走査方向の複数のラインを、副走査方向に離れたM箇所で読み取る。制御ユニット400は、読取ユニット103から複数ライン(Mライン:Mは2以上の整数、M<N)分の原稿画像を表すアナログ信号を取得する(S1001)。制御ユニット400は、取得したMライン分の原稿画像に各種アナログ処理、デジタル変換処理、及び画像処理を行い、デジタル信号を生成する。デジタル信号は、原稿サイズ検出部409に入力される。
原稿サイズ検出部409は、取得したデジタル信号から、1ライン目(原稿サイズ検出位置Y1)の主走査方向エッジ検出範囲の最も外側の画素を注目画素に設定する(S1002)。注目画素を設定した原稿サイズ検出部409は、図8、図9のS803〜S824の処理と同様の処理を行う(S1003〜S1024)。
カウント数が第4閾値TH4より大きい場合(S1021:Y)、原稿サイズ検出部409は、注目画素の主走査方向の位置を原稿エッジ候補位置と判断する(S1025)。原稿サイズ検出部409は、注目画素がMライン目にあるか否かを判断する(S1026)。つまり、原稿サイズ検出部409は、副走査方向に離れたすべての箇所でS1026までの処理を終了しているか否かを判断する。
注目画素がMライン目にない場合(S1206:N)、原稿サイズ検出部409は、副走査方向に離れた別のラインで、主走査方向エッジ検出範囲の最も外側の画素を新たに注目画素に設定する(S1207)。注目画素を再設定した原稿サイズ検出部409は、S1003以降の処理を繰り返し行う。
注目画素がMライン目にある場合(S1206:Y)、原稿サイズ検出部409は、Mライン分の処理の結果から、原稿エッジ候補位置の有無を判断する(S1028)。原稿エッジ候補位置がない場合(S1028:N)、原稿サイズ検出部409は、原稿Aが原稿台102の原稿サイズを検出可能な位置に載置されていないと判断して、処理を終了する(S1029)。原稿エッジ候補位置がある場合(S1208:Y)、原稿サイズ検出部409は、原稿エッジ候補位置に基づいて原稿エッジ位置を決定する(S1030)。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジ位置に基づいて原稿サイズを決定して原稿サイズ検出処理を終了する(S1031)。
図13は、S1030の原稿エッジ位置の決定処理の説明図である。ここではM=3であり、副走査方向に等間隔で離れたラインにより原稿サイズ検出処理行うものとして説明する。
原稿サイズ検出部409は、3ラインのそれぞれで検出された原稿エッジ候補位置を主走査方向(矢印X方向)の大きい順にedgmax、edgmid、edgminとして処理を行う。ここで「主走査方向の大きい順」とは、基準位置303からの距離が大きい順である。原稿サイズ検出部409は、各原稿エッジ候補位置の間隔の差分diff=(edgmax−edgmid)−(edgmid−edgmin)を算出する。差分diffの値は、原稿Aの載置の仕方によって違いが生じる。そのために原稿サイズ検出部409は、差分diffの値に応じて原稿エッジ位置を決定する。
通常、原稿エッジが直線であるために、原稿Aが原稿台102に、基準位置303に角部を合わせて載置される場合や、正しく載置されず斜めに載置されている場合でも、差分diffは非常に小さな値となる。原稿エッジが基準位置303に角部を合わせて載置されている場合、3ラインのそれぞれで原稿エッジ候補位置が主走査方向に同じ位置になるために、差分diffは非常に小さな値となる。斜めに載置されている場合、3ラインのそれぞれの原稿エッジ候補位置の副走査方向の間隔が等しいため、相似の関係から原稿エッジ候補位置の主走査方向の間隔も等しいために、差分diffは非常に小さな値となる。原稿サイズ検出部409は、原稿エッジが多少凸凹している場合も考慮して、diff<OFST1を満たす場合、正しく原稿エッジが検出できていると判断して、edgmidの位置を原稿エッジ位置とする。ただし、オフセット値OFST1は比較的小さな値である。
原稿エッジ候補位置が検出された検出位置の1つに原稿Aが載置されていない場合もある。例えば、原稿の1辺が主走査原稿サイズ指標301に接するように載置されていない場合である。この場合、差分diffは非常に大きな値となる。これは、原稿Aが載置されていない検出位置では、原稿エッジが検出できないため、edgminが非常に小さな値になるためである。そのために原稿サイズ検出部409は、diff>OSFT2の場合に原稿Aが検出位置の1つに載置されていないと判断し、残りの2箇所での検出結果、すなわちedgmidの位置を原稿エッジ位置とする。ただし、オフセット値OFST2は比較的大きな値である。なお、オフセット値OFST1、OFST2は、実験により求められる値である。
原稿エッジ候補位置を検出した場合、差分diffの値は小さな値でもなく、大きな値でもないことが多い。そのために原稿サイズ検出部409は、OFST1≦diff≦OFST2を満たす場合に、誤検出している原稿エッジ候補位置があると判断し、edgmaxを検出した位置において、新たな原稿エッジ候補位置を検出する。原稿サイズ検出部409は、新たな原稿エッジ候補位置と残りの2つの原稿エッジ候補位置とから、再度差分diffを算出し、原稿エッジ位置を決定する。
以上の本実施形態の第1〜第4実施例では、主に主走査方向の原稿エッジを検出する際の説明をしたが、副走査方向の原稿エッジにおいても同様にして原稿サイズを検出することができる。
(複写処理)
図14は、画像読取装置10を用いた複写処理を表すフローチャートである。複写処理時には、画像読取装置10は、画像形成装置に接続され、画像データを画像形成装置に入力することになる。画像形成装置は、画像データに基づいて、画像読取装置10が読み取った原稿画像をシートに形成する。
制御ユニット400は、圧板104が閉状態から開状態に変化したか否かを、圧板開閉センサ107の検出結果に応じて判断する(S1201)。圧板104が開状態になった場合(S1201:Y)、制御ユニット400は、読取ユニット103を原稿サイズ検出位置Y1へ移動させる(S1202)。このとき、ユーザは原稿Aを原稿台102上に載置する。その後、制御ユニット400は、圧板104が開状態から閉状態に変化したか否かを判断する(S1203)。
圧板104が閉状態に変化しない場合(S1203:N)、制御ユニット400は、不図示のスタートボタンが押下されたか否かを判断する(S1204)。スタートボタンが押下されない場合(S1204:N)、制御ユニット400は、再度、S1203の処理を行う。スタートボタンが押下された場合(S1204:Y)、制御ユニット400は、ユーザに原稿サイズの入力を促す(S1205)。この場合、制御ユニット400は、原稿Aのサイズを検出しないためにユーザからの直接入力を待機することになる。制御ユニット400は、例えば原稿サイズの入力画面を不図示のディスプレイに表示することで、ユーザに原稿サイズの入力を促す。原稿サイズの入力は、不図示の入力装置により行われる。原稿サイズが入力されると、制御ユニット400は、入力された原稿サイズに基づいて、複写に用いるシートのサイズを決定する(S1206)。シートサイズを決定した制御ユニット400は、画像読取装置10による原稿画像の読取処理を行う(S1211)。
圧板104が閉状態に変化した場合(S1203:Y)、制御ユニット400は、上記した第1実施例〜第4実施例のいずれかの原稿サイズ検出処理を行う(S1207)。制御ユニット400は、原稿サイズ検出処理後に原稿サイズが決定したか否かを判断する(S1208)。原稿サイズが決定していない場合(S1208:N)、制御ユニット400は、S1205、S1206の処理を行い、ユーザにより入力された原稿サイズに基づいて複写に用いるシートのサイズを決定する。原稿サイズが決定している場合(S1208:Y)、制御ユニット400は、該原稿サイズに基づいて、複写に用いるシートのサイズを決定する(S1209)。シートサイズを決定した制御ユニット400は、スタートボタンが押下を待機する(S1201)。スタートボタンが押下された場合(S1201:Y)、制御ユニット400は、画像読取装置10による原稿画像の読取処理を行う(S1211)。
画像読取装置10による原稿画像の読取処理により、制御ユニット400は、原稿Aの原稿画像を表す画像データを生成する。制御ユニット400は、生成した画像データ及び決定したシートのサイズを表す情報を、画像形成装置に送信する。画像形成装置は、画像データ及び決定したシートのサイズを表す情報を受信し、シートサイズに応じたシートに、画像データに応じた画像を形成する(S1212)。
以上の処理により、原稿Aの原稿サイズに応じたサイズのシートに、原稿画像が形成される複写処理が行われる。原稿サイズが正確に検出されるために、複写先のシートのサイズが適切に決定され、原稿画像が欠けることなく複写される。

Claims (7)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    前記原稿台に載置された前記原稿を押圧する圧板と、
    前記原稿に光を照射する光源と、
    前記光源から光が照射された前記原稿を、読取位置を第1方向に移動しながら読み取って画像情報を出力する読取部と、
    前記第1方向に関する第1原稿サイズ指標と、
    前記第1方向に直交する第2方向に関する第2原稿サイズ指標と、
    前記読取部から出力される前記画像情報に基づいて、前記原稿のサイズを検出する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記圧板を閉じた状態で前記光源を点灯することで、前記第1方向の所定の位置の前記読取部から出力される画像情報を取得し、
    注目画素から前記第2方向に所定の第1距離だけ離れた2つの画素の画像情報の第1差分値及び前記注目画素から前記第2方向に前記第1距離よりも大きい第2距離だけ離れた範囲内の最大画像情報と最小画像情報との第2差分値を導出し、
    前記第1差分値及び前記第2差分値に基づいて、前記注目画素が原稿エッジであるかを判断し、
    前記第2方向において、前記第1原稿サイズ指標と反対側の位置から前記第1原稿サイズ指標に向けて、前記注目画素を移動させながら前記判断を行い、原稿エッジであると判断された注目画素の位置に基づいて前記原稿のサイズを検出することを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1差分値を、原稿エッジによる輝度値と背景による輝度値とを区別する第1閾値と比較して第1比較結果を取得し、
    前記第2差分値を、輝度値の差分値から前記原稿エッジによる影を判断するための第2閾値と比較して第2比較結果を取得し、
    前記第1比較結果及び前記第2比較結果に基づいて、前記注目画素が前記原稿エッジであるかを判断することを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1差分値、前記第2差分値、及び前記注目画素から所定の第3距離に含まれる範囲内の画素の輝度値の平均値に基づいて、前記注目画素が前記原稿エッジであるかを判断することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記平均値を、輝度値の平均値から前記原稿エッジによる影を判断するための第3閾値と比較して第3比較結果を取得し、
    前記第1差分値、前記第2差分値、及び前記第3比較結果に基づいて、前記注目画素が原稿エッジであるかを判断することを特徴とする、
    請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、1ラインに対応する前記画像情報に基づいて前記注目画素が前記原稿エッジであるかを判断することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、複数ラインの前記画像情報による、前記第1差分値、前記第2差分値、及び前記第3比較結果に基づいて、前記注目画素が前記原稿エッジの候補画素であるかを判断し、
    前記候補画素が前記複数ラインの前記第2方向の同じ位置で前記第1方向に所定数以上存在する場合に、前記注目画素が原稿エッジであると判断することを特徴とする、
    請求項4記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1方向に離れた複数のラインの前記画像情報による、前記第1差分値、前記第2差分値、及び前記第3比較結果に基づいて、前記注目画素の位置が原稿エッジの候補位置であるかを判断し、前記複数のラインに前記原稿エッジの候補位置がある場合に、該原稿エッジの候補位置を原稿エッジであると判断することを特徴とする、
    請求項4記載の画像読取装置。
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