JP6917555B2 - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

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本発明は、例えば自動工具交換装置(ATC)を備えた工作機械において、主軸のテーパ穴に着脱する工具の把握精度向上と食い付き防止を行えるようにした工作機械の主軸装置に関する。
工作機械の自動工具交換装置において、工具交換は工具を把持する主軸を備えた主軸装置と工具交換するチェンジャユニットによって行われる。例えば、自動工具交換装置において、主軸の中心を通って工具とワークに吐出される切削液をテーパ穴に付着させないことはテーパ穴への工具の食い付きを防止するために有効であった。
しかし、センタースルー方式では、主軸のテーパ穴にエアブラストを行う場合、主軸の中心からのみエアを噴射するためテーパ面にエアブラストが十分触れず、工具のテーパ穴への食い付き防止の重要な要素である潤滑油も十分に付与できなかった。更に、テーパ穴の中央からのみエアを噴射させると周囲に逆向きの渦が発生する(図13参照)。そのため、テーパ面にもエアブラストの吐出孔を設けたいが、切削液が逆流して主軸内部に流入すると内部の部品が損傷してしまうという問題があった。
これに対し、特許文献1に記載された工作機械の主軸装置では、テーパ穴のテーパ面に加工空気供給孔を設けて加圧エアを噴射させている。しかも、空気供給孔のエア通路の途中に逆止弁を設けているためエア圧が高くなる。主軸のテーパ穴に工具ホルダを装着する前に空気供給孔を通して加圧空気を供給してテーパ面を清掃している。
また、特許文献2に記載された主軸装置では、主軸ハウジングに形成された第1エア供給通路と主軸に形成された第2エア供給通路を介して、工具ホルダを装着するテーパ穴のテーパ面からエアを噴出させている。主軸ハウジングと主軸の当接面に第2エア供給通路に侵入したクーラントを回収する螺旋状のクーラント回収溝を設け、主軸の回転によってクーラントがドレン開口側に押し出される。
特許文献3に記載された主軸装置では、主軸内のドローバーインナパイプをクーラント通路とし、ドローバーインナパイプと貫通穴との隙間をエア通路とし、ばね部材配置空間を冷却ジャケットに冷却液を供給する冷却液供給通路とした。
特許第2914918号公報 特許第4786258号公報 特開2016−59975号公報
しかしながら、特許文献1に記載された工作機械の主軸装置は、エアを後方から主軸のテーパ穴へ送る際、狭いすき間のラビリンスを介して圧縮エアを送るが、エア圧が高いとラビリンス隙間を通って軸受にエアが流入してしまう。そして、軸受にごみや他の種類の潤滑油を入れてしまうおそれがあった。加圧空気供給路には途中に逆止弁が設置されており、エア圧は逆止弁のばね力に打ち勝って通過しなければならないため高圧にせざるを得ない。しかも、テーパ穴への工具ホルダの食い付きを防止するためにはエアに潤滑油を混ぜたミストを供給したいが、軸受がグリース潤滑の場合には浸入したミストによってグリースが溶けだしてしまうという問題が生じる。
また、特許文献2に記載の主軸装置でも、同様に高圧のエアがラビリンス隙間を通って軸受に流入してしまうという同様な問題があり、主軸を逆回転させると更に悪い状況になる恐れがある。
また、特許文献3に記載された主軸装置においても、エア通路にラビリンスが存在し、エア圧の高さに制限がある。工具ホルダを装着するテーパ穴のテーパ面に開口するエア通路は工具ホルダがテーパ面を離れるとエアを噴射する構造であるため、切削液を吐出する主軸中央のセンタースルー接続部のシールが摩耗した場合、切削液が漏れてしまい、テーパ面と工具ホルダとの間に切屑が挟まって微細な隙間ができた場合に切削液がエア通路を逆流して主軸の後部に流れてしまうという問題が生じる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、テーパ穴のテーパ面及び工具の清掃と工具の食い付き防止を図ると共に、切削液がエア流路を逆流することを阻止する工作機械の主軸装置を提供することを目的とする。
本発明に係る工作機械の主軸装置は、主軸先端のテーパ穴にエアを吐出することで前記テーパ穴の清掃を行う工作機械の主軸装置において、先端の前記テーパ穴に工具が取り付けられる中空状の主軸と、前記テーパ穴のテーパ面からエアを吐出するエア吐出孔と、前記主軸内で進退して前記工具のクランプとアンクランプを切り換える工具把持部材と、前記工具把持部材の外周側に設けられていて前記エア吐出孔にエアを供給するエアブロー流路と、前記エアブロー流路内に摺動可能に設けられていて前記エアブロー流路を開閉可能な可動シール部材と、を備え、前記工具のクランプ時に前記可動シール部材によって前記エアブロー流路を閉鎖して前記テーパ穴から切削液が逆流することを阻止し、前記工具把持部材内には先端側に切削液を供給する切削液流路が設けられ、前記切削液流路は、前記可動シール部材でエアと仕切られ、かつ、弾性部材が設けられた室に連通し、前記可動シール部材は、前記弾性部材によって前記エアブロー流路を閉鎖することで切削液の逆流を阻止し、前記エアブロー流路内には、液密に固定されたストッパ部材と、前記可動シール部材と前記ストッパ部材の間に設けられたシール部材とを備え、前記工具のクランプ時に前記シール部材と前記ストッパ部材によって前記エアブロー流路を閉鎖することによって切削液の逆流を阻止し、前記ストッパ部材は前記工具把持部材に設けられた凸部に当接されていることによって切削液の逆流を阻止していることを特徴とする。
本発明では、工具のアンクランプ時にエアブロー流路から供給されるエアを、エア吐出孔を通して主軸先端のテーパ穴に吐出して着脱する工具やテーパ穴の清掃を行い、エアに潤滑油を含む場合には潤滑油を付着させる。エアブロー流路は閉じられた空間であるため高圧でも漏れることがない。クランプ時に工具とテーパ穴の間の密着が不完全でも切削液がエアブロー流路を逆流することを可動シール部材によって阻止できる。
エアブロー流路の閉鎖状態で切削液が逆流することを阻止できる。
可動シール部材に加えてシール部材とストッパ部材によって三重にエアブロー流路を封止できるため、テーパ穴から切削液がエアブロー流路に逆流することを確実に阻止できる。
アンクランプ状態からクランプ状態に切り換えた場合、弾性部材によって可動シール部材を摺動させてエアブロー流路を閉鎖させ、その後、弾性部材を設けた室内の切削液の圧力によって更に可動シール部材を閉鎖する圧力を高める。
また、工具のアンクランプ時に、工具把持部材に可動シール部材を連動させてエアブロー流路を開放させることが好ましい。
アンクランプ時に工具把持部材の移動に連動する可動シール部材によってエアブロー流路を開放するため、エア吐出孔を通してエアをテーパ穴に吐出することができる。
エアブロー流路は、エア吐出孔とテーパ穴近傍に設けた主軸中央の空間部とにエアを供給するようにしてもよい。
エアブロー流路を通してエア吐出孔と主軸中央の空間部を通してテーパ穴にエアを吐出して工具やテーパ面を清掃し、エア中の潤滑油のミストで工具の食い付きを防止できる。
なお、切削液流路は、工具の中心または径方向外側のフランジ部を通して切削液を吐出するようにしてもよい。
本発明に係る工作機械の主軸装置によれば、工具のアンクランプ時にエアブロー流路から供給されるエアをテーパ穴のテーパ面に吐出して、着脱する工具やテーパ穴の清掃を行い、エアに潤滑油を含むことでテーパ穴に工具が食い付くことを防止できる。
しかも、エアブロー流路は閉じられた空間であるためエアが高圧でも漏れることがない。また、クランプ時に異物等で工具とテーパ穴の間の密着が不完全でも切削液がエアブロー流路に逆流することを可動シール部材で阻止できる。
本発明の第一実施形態による工作機械の主軸装置の要部構成を示す断面図である。 クランプ状態のプッシュロッドとコレットの拡大断面図である。 アンクランプ状態のプッシュロッドとコレットの拡大断面図である。 図1に示す主軸装置の主エアブロー流路とシールピストン部分の拡大図である。 図4のA部拡大図である。 主エアブロー流路の付勢部材の部分の拡大断面図である。 主軸装置のアンクランプ機構の拡大断面図である。 主軸の主エアブロー流路とアンクランプ用ピストンの拡大断面図である。 主軸装置のプッシュロッドとシールホルダ部分の拡大断面図である。 アンクランプ状態のプッシュロッドで主エアブロー流路を開放状態にした断面図である。 第二実施形態による主軸装置の先端側部分を示す断面図であり、上半分がクランプ状態、下半分がアンクランプ状態を示す図である。 図11と同様な図であり、エアブロー流路と切削液流路を示す図である。 従来例による主軸装置のテーパ穴と中央ノズルからのエアの流れを示す図である。 図11に示す中央エアノズルを備えた主軸装置の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態による工作機械の主軸装置について図1乃至図10に基づいて説明する。
図1は本実施形態による工作機械1の自動工具交換装置の主軸装置2を示すものである。本実施形態による主軸装置2は、主軸6の中心軸線Oに沿って切削液が先端に送られて吐出されるセンタースルー方式である。
図1に示す主軸装置2において、マシニングセンタ等の主軸頭に固定された略筒状のハウジング本体5と、その内部に軸受周りに回転可能に設けた中空状の主軸6と、主軸6の後部に進退可能に配設されたアンクランプ機構7とを備えている。なお、本明細書において、図1の主軸装置2の工具ホルダ(工具)13側を前側、前方とし、アンクランプ機構7側を後側、後方というものとする。
主軸6の前部は前軸受9を介してハウジング本体5に保持され、後部は後軸受10を介してハウジング本体5に保持されている。ハウジング本体5内には、その前軸受9と後軸受10の間に主軸6を中心軸線O回りに回転させるための電動モータMを備えている。電動モータMは内側にモータロータ11が設置され、その外側にモータステータ12が設置されている。モータロータ11と一体に回転する主軸6を含む軸状部分がスピンドル8である。
主軸6の前端部には、工具ホルダ13のテーパシャンク13aを嵌め込むテーパ穴6aが工具保持部として形成され、工具ホルダ13のテーパシャンク13aの後端部にはプルスタッド13bが設けられている。工具ホルダ13のテーパシャンク13aに続く先端側の外周面には図示しないチェンジャアームで把持するためのVフランジ13cが形成されている。
図2において、主軸6のテーパ穴6aに連通していて中心軸線O方向に延びる略筒状の穴部6bが形成され、穴部6b内の前側にはプルスタッド13bを把持可能で中心軸線Oの前後方向に移動可能なコレット15が設置されている。コレット15の後部にはプッシュロッド16が前後動可能に連結されている。プッシュロッド16の外周面には円筒状のシールホルダ14が固定されている。プッシュロッド16はその後端部が主軸6の後端から突出している(図1参照)。プッシュロッド16の前後動によってコレット15が前後動することになる。
プッシュロッド16の内部には、切削液を先端側に供給する中心穴として切削液流路16aが形成されている。プッシュロッド16の切削液流路16aと工具ホルダ13との間には切削液を工具ホルダ13内に供給する接続ノズル17が設置されている。接続ノズル17の後部には、プッシュロッド16の先端に形成された凹部内に圧縮ばね19が配設されている。工具ホルダ13がテーパ穴6a内に挿入された際、プッシュロッド16が接続ノズル17を後方に押すことで装着され、工具ホルダ13にテーパ穴6aを外れる方向に付勢力を与えている。
コレット15の先端部には工具ホルダ13のプルスタッド13bを把持するための爪部15aが形成されている。主軸6の筒状の穴部6bの先端にはテーパ穴6aとの連通部に拡径された空間部18が形成されている。コレット15が穴部6b内を前方に移動した場合には爪部15aが空間部18内に進入して、ばねの力で拡径するように回動してプルスタッド13bを離す(図3参照)。コレット15が後方に移動した場合には、爪部15aが穴部6b内に納められて縮径しプルスタッド13bを把持することになる(図2参照)。
空間部18内には、後述する主エアブロー流路30のエア通路20から分岐された中央エアブロー流路31から供給されるエアを貯留可能である。しかも中央エアブロー流路31の先端側の空間部31を含む空間はテーパ穴6aを除いて気密な閉鎖空間とされ、エアの漏れを防いでいる。
図4及び図5において、主軸6の穴部6bの中心軸線O方向には、シールホルダ14において前側段部14bを介して略円筒状の拡径通路14aがプッシュロッド16の外周面に沿って後方に延びて形成されている。拡径通路14aには後方からエアが供給される。拡径通路14aの径方向外側にはエア連通路14cを介して主軸6内を前方に延びるエア通路20が形成されている。エア通路20の先端にはテーパ穴6aのテーパ面からエアを吐出するエア吐出孔21が接続されている。エア通路20は途中で分岐されて中央エアブロー流路31に接続されている。
拡径通路14a内には、エア連通路14cでエア通路20との間を開閉可能な略円筒状のシールピストン22が摺動可能に配設されている。シールピストン22は拡径通路14aを液密にシールしている。シールピストン22とその前方の前側段部14bとの間には弾性部材としてコイルばね23が配設されたばね室23aが形成され、シールピストン22を後方に押圧してエア連通路14cを閉鎖するように付勢している。切削液流路16aと拡径通路14aとはばね室23aで切削液連通路16bを介して連通しており、拡径通路14aのばね室23aに流入した切削液の液圧によってもシールピストン22を後方に押動可能である。
拡径通路14a内において、シールピストン22の後方にはシール部材24を介してストッパナット25が配設され、ストッパナット25はシールホルダ14の外側内面にねじ締結されている。ストッパナット25の外面にはパッキンが装着され、内面に形成された凸部16dとの間で拡径通路14aを液密にシールしている。拡径通路14a内において、後方側から前進するエアと切削液流路16aから流入する切削液はシールピストン22で液密に仕切られている。
工具ホルダ13のクランプ状態において、拡径通路14aは後方から供給されるエアがエア連通路14cを介してエア通路20に流れ込んでエア吐出孔21から吐出させる。テーパ穴6a内の切削液がエア吐出孔21を通してエア通路20を逆流する場合には、シールピストン22でエア連通路14cを閉鎖することになる。
図1、図6及び図7において、拡径通路14a内のストッパナット25の後方には、プッシュロッド16の外周面に略筒状の前部バネリテーナ27と後部バネリテーナ28とが所定の間隔を開けて設置されている。前部バネリテーナ27はストッパナット25に螺合するシールホルダ14に係止されている。後部バネリテーナ28は後部でプッシュロッド16の外周面に固定されている。前部バネリテーナ27と後部バネリテーナ28の間には、例えば皿ばね等からなる付勢部材29が圧縮状態で取り付けられている。
そのため、プッシュロッド16は付勢部材29の付勢力によって後部バネリテーナ28を介して後方(クランプ方向)に付勢されて穴部6b内に引き込まれ、これによってコレット15を後方に引き込んで工具ホルダ13のプルスタッド13bをクランプする。付勢部材29はプッシュロッド16と共に後部バネリテーナ28を拡径通路14a内で後方に押動する。
後述するアンクランプ用ピストン34でプッシュロッド16が前方(アンクランプ方向)に押されると、後部バネリテーナ28がシールホルダ14に係止された前部バネリテーナ27との間で付勢部材29を圧縮させる。
図1及び図9において、穴部6bの拡径通路14aにおける、後部バネリテーナ28、付勢部材29、前部バネリテーナ27、そしてエア連通路14c及びエア通路20をエアが流れる。このエア流路を主エアブロー流路30という。エア通路20で分岐されて空間部18までエアが流れる流路を中央エアブロー流路31という。
そのため、主エアブロー流路30を通してエア吐出孔21からテーパ穴6aにエアを吐出することができる。また、主エアブロー流路30から中央エアブロー流路31を介して空間部18にもエアを吐出することができる。空間部18に溜まったエアはテーパ穴6aから工具ホルダ13を引き抜くことでテーパ穴6a内に吐出される。
主エアブロー流路30のエア吐出孔21には潤滑油を供給する図示しない潤滑油ノズルが接続されており、エア吐出孔21からミスト状の潤滑油を含むエアがエアブラストとしてテーパ穴6aに噴出される。
また、主軸6の中心軸Oには、中央エアブロー流路31とは別に切削液流路16a及び接続ノズル17を通して切削液をテーパ穴6aを通して工具ホルダ13による切削点に噴出する切削液の流路が形成されている。
次に主軸6の後方に設けたアンクランプ機構7について図7及び図8により説明する。
図7に示すように、主軸6の後方には、アンクランプ機構7のシリンダ32内に略円筒状の油圧室33が中心軸線O回りに形成されている。油圧室33の外周側には前後方向に拡径する拡径溝33a、33bが形成されており、その中心軸線O寄りの面が拡径溝33a、33bよりも縮径した縮径部を形成する。主軸6のプッシュロッド16は後端部に段部16cを有しており、段部16cの後方に延びるプッシュロッド16の軸部16eは油圧室33を有するシリンダ32を貫通してハウジング本体5の後方から外側に突出している。
この油圧室33内にはアンクランプ用ピストン34がプッシュロッド16の軸部16eを挿通させて進退可能に設置されている。アンクランプ用ピストン34は本体部34aが油圧室33と同軸に略円筒状に形成されている。アンクランプ用ピストン34の後部にはストッパ35が固定されている。ストッパ35は、アンクランプ用ピストン34の進退位置を油圧室33と区画する枠体36の別個の空間36a内で進退し、前壁と後壁との間で移動を規制する。プッシュロッド16の更に後端部はハウジング本体5の後端面から外側に突出しており、その外周側に軸受を介して拡径部材からなる被検体38が装着されている。
この被検体38に対向する位置にはクランプとアンクランプを検知する確認スイッチ39が設置され、被検体38の進退位置を検出して工具ホルダ13がクランプ位置にあるかアンクランプ位置にあるかを判別して後述の制御装置51に入力する。なお、被検体38が前進位置にある場合にはアンクランプ位置を示し、後退位置にある場合にはクランプ位置を示している。被検体38の更に後端部にはロータリージョイント40が設置され、切削液流路16aに供給するための切削液が切削液供給源48からロータリージョイント40に供給される。
アンクランプ用ピストン34の外周面には油圧室33内の内周面に向けて本体部34aから拡径する略円板状の作動翼34bが形成されている。油圧室33の内周面に摺動可能に当接する作動翼34bの外周面には油圧室33の内周面との間をシールするシール部材が全周に亘って埋め込まれている。
また、油圧室33の前側の拡径溝33aにはハウジング本体5の外周面からクランプ用油圧ポート42が連通して形成されている。クランプ用油圧ポート42から油圧室33内に油圧が供給されると作動翼34bを後方に押動させてアンクランプ用ピストン34を主軸6の後端から離間させる。そして、付勢部材29の付勢力でプッシュロッド16を後方に移動させてコレット15を引き込むことで、爪部15aで工具ホルダ13のプルスタッド13bをクランプする。
また、油圧室33の後側の拡径溝33bにはハウジング本体5の外周面からアンクランプ用油圧ポート43が連通して形成されている。アンクランプ用油圧ポート43から油圧室33内に油圧が供給されると作動翼34bを前方に押動させてアンクランプ用ピストン34を後端の段部16cから離間させる。そして、前進するアンクランプ用ピストン34でプッシュロッド16を押して前方に移動させてコレット15を押し出すことで、爪部15aで工具ホルダ13のプルスタッド13bをアンクランプする。
シリンダ32内のアンクランプ用ピストン34において、その前側部分には、プッシュロッド16の軸部16eの周囲に補助エアブロー流路45が形成されている。補助エアブロー流路45は主エアブロー流路30の後端部に接続可能とされている。ハウジング本体5の外周面には補助エアブロー流路45に連通するエアポート46が設置されている。補助エアブロー流路45は前端開口がプッシュロッド16の段部16cに形成した主エアブロー流路30の後端開口に対向している。しかも、図7に示すように、工具ホルダ13のクランプ状態でプッシュロッド16の段部16cはアンクランプ用ピストン34の前面と隙間Kを介して対向している。
アンクランプ状態で、アンクランプ用ピストン34がプッシュロッド16の段部16cに当接した状態で、外部からエアをエアポート46に供給し、補助エアブロー流路45を介して主エアブロー流路30に供給させる。
なお、工具交換の際、図示しないチェンジャアームで工具ホルダ13を主軸6のテーパ穴6aから引き抜いたタイミングで、エアポート46から主エアブロー流路30を介して空間部18のエアを噴出させると、エアの流れに時間を要するため工具交換に時間がかかる欠点がある。しかし、本実施形態では、工具交換の前段階で空間部18内にエアを予め充満させておくことで、工具ホルダ13の抜き取り時に即応してエアを吹き付けることができる。
図1により主軸装置2の制御機構について説明する。
ロータリージョイント40には切削液供給源48から切削液が供給される。切削液は、プッシュロッド16内の切削液流路16aを通して中心軸Oに沿って前方に送られ、テーパ穴6aに装着された工具ホルダ13内を通ってワークの切削点に噴出される。切削液は工具ホルダ13で保持された工具でワークを切削する場合に、切削点の冷却と工具刃先の摩耗低減用の潤滑のために供給される。
クランプ用油圧ポート42とアンクランプ用油圧ポート43には油圧供給源49から油圧の供給と引き上げが交互に行われる。エアポート46には空圧供給源50からエアが供給され、補助エアブロー流路45から主エアブロー流路30を通して前方に送られる。そして、主エアブロー流路30を通してエア吐出孔21からミスト状潤滑油を含むエアが、中央エアブロー流路31を通して中心軸O上の空間部18からエアが、テーパ穴6aにそれぞれ噴射される。油圧供給源49と空圧供給源50での圧油とエアの吐出と停止の制御は制御装置51によって行われる。
本実施形態による工作機械1の主軸装置2は上述した構成を備えており、次にテーパ穴6aでのエアの吐出方法について説明する。
最初に工具ホルダ13のクランプ動作について説明する。主軸6のテーパ穴6aに工具ホルダ13のテーパシャンク13aを挿入した状態で、制御装置51により、図7に示すアンクランプ用油圧ポート43を開放し、クランプ用油圧ポート42に圧油を投入して前側の拡径溝33aから油圧室33へ供給する。
すると、油圧室33内の油圧によってアンクランプ用ピストン34は油圧室33内で後退し、ピストン34が拡径溝33b側の内壁に当接して止まる。これにより、プッシュロッド16の段部16cとアンクランプ用ピストン34との間に隙間Kが生じる。プッシュロッド16は、図1、図2及び図7において、付勢部材29の付勢力で後方に移動するため、コレット15が穴部6b内に引き込まれて爪部15aで工具ホルダ13のプルスタッド13bを引き込んでテーパシャンク13aがテーパ穴6a内に嵌合保持される。
この状態で、電動モータM1を駆動することで工具ホルダ13と主軸6を一体回転させて図示しないワークを切削加工できる。
しかも、切削液供給源48から切削液がロータリージョイント40に流れ、一体回転する主軸6のプッシュロッド16内の切削液流路16aから接続ノズル17を介してプルスタッド13bから工具ホルダ13内を通り、工具によるワークの切削点に吐出される。
シールホルダ14に設けた拡径通路14a内のシールピストン22がコイルばね23で押されるため、後方に移動してエア連通路14cを閉鎖し、主エアブロー流路30を遮断する。しかも、切削液流路16aの切削液の一部が切削液連通路16bを通して拡径通路14aのコイルばね23のばね室23aに流入してシールピストン22を更に押圧する。これにより、主エアブロー流路30とエア通路20との間のエア連通路14cを閉鎖する。切削液供給源48からの切削液の供給によってばね室23a内の液圧が増大するため、シールピストン22はより強固にエア連通路14cを閉鎖させる。
その際、工具ホルダ13のクランプ時にテーパ穴6aと工具ホルダ13のプルスタッド13bとの間にごみ等の異物が挟まる等して密着が不完全な状態であると、切削点に供給される切削液がテーパ穴6aに流れ、エア吐出孔21を通してエア通路20を逆流することがある。この場合でも、エア連通路14cにおいて拡径通路14aの主エアブロー流路30がシールピストン22で閉鎖されているため、切削液の逆流を阻止できる。しかも、初期ではコイルばね23の付勢力がシールピストン22に働き、切削液流路16a内の切削液の圧力が高くなるに従い、ばね室23a内の液圧が増大してより強くシールピストン22を押圧する。
なお、シールホルダ14とストッパナット25はねじ締結されているため、シールピストン22の軸方向の荷重はストッパナット25で終結され、プッシュロッド16や付勢部材29に影響を及ぼさない。
しかも、エア連通路14cの閉鎖によるシール構造について、シールピストン22で閉鎖する上に、その後方端面にシール部材24がストッパナット25との間で押圧されているため、シール部材24によってもエア連通路14cを通した切削液の逆流を阻止できる。更に、ストッパナット25はプッシュロッド16の凸部16dに当接されていることによっても切削液の逆流を阻止できる。そのため、エア連通路14cにおいて、切削液の逆流を3重に阻止するシール構造を備えている。
次に、工具ホルダ13をクランプ状態からアンクランプ状態に切り換える場合について説明する。
図1及び図7において、確認スイッチ39で被検体38がクランプ位置にあることを確認してアンクランプ位置に切り換える。即ち、制御装置51からの指示によりクランプ用油圧ポート42を開放し、油圧供給源49からアンクランプ用油圧ポート43に圧油を投入し、後側の拡径溝33bから油圧室33へ供給する。
すると、油圧室33内の油圧によってアンクランプ用ピストン34は油圧室33内で前進し、ストッパ35が枠体36の空間36aの前壁に当接して止まる。
アンクランプ用ピストン34は前進してプッシュロッド16の段部16cに当接する。アンクランプ用ピストン34とプッシュロッド16の段部16cとの当接により、アンクランプ用ピストン34の補助エアブロー流路45とプッシュロッド16の段部16cに設けた主エアブロー流路30とが接続される。
更に大きな油圧力でアンクランプ用ピストン34を押して前進させることにより、段部16cでプッシュロッド16を前方に押し込む。図10において、プッシュロッド16の前進によって、拡径通路14a内でストッパナット25に当接していた凸部16dが前進し、その後半の一部のストロークによって凸部16dがシールピストン22をコイルばね23の付勢力と切削液の液圧に抗して前方に押す。
これによって、拡径通路14a内で、シールピストン22はエア連通路14cから外れて開放させる。その際、シールピストン22の前進を妨げる逆止弁等がないためスムーズに移動し、エア連通路14cを開放する。これによってエアポート46から供給されるエアは、主エアブロー流路30を前方に送られる。一部のエアは主エアブロー流路30から中央エアブロー流路31を介して空間部18に貯留される。また、残りのエアはエア通路20を通してテーパ穴6aのテーパ面に連通するエア吐出孔21に送られる。
主エアブロー流路30及び中央エアブロー流路31は完全に閉じられた空間であり、高圧のエアであっても漏れることなく空間部18とエア吐出孔21に運ばれる。エア吐出孔21のエアは、テーパ穴6aと工具ホルダ13との間の狭い隙間に残る異物を吹き飛ばすことができる。
プッシュロッド16の前進によって、後部バネリテーナ28が押されて付勢部材29が圧縮される。図3に示すように、プッシュロッド16の前進によってコレット15が押されるため爪部15aが空間部18内で開き、プルスタッド13bを解放する。プッシュロッド16及びコレット15で押された工具ホルダ13は主軸6のテーパ穴6aとの嵌合を解除されてアンクランプされる。更に工具ホルダ13の後部に設けた空間部18内にエアが充満しているために、工具ホルダ13の食い付き解放に寄与する。
そして、主軸6のテーパ穴6aに把持された工具ホルダ13は図示しないチェンジャアームで引き抜かれて交換される。工具ホルダ13の引き抜きにより、空間部18に充満されたエアは、主軸6のテーパ穴6aと工具ホルダ13のテーパシャンク13aに吹き付けられて、付着したゴミ等を吹き飛ばす。しかも、エアは工具交換の前段階で空間部18内に充満しておくために、工具ホルダ13の引き抜きと同時に主軸6のテーパ穴6aと工具ホルダ13のテーパシャンク13aに高圧のエアを吹き付けることができ、迅速な工具交換動作に遅れを取らない。
空間部18からエアの吹出しと同時に、テーパ穴6aのテーパ面に形成されたエア吐出孔21からミスト状の潤滑油を含むエアがエアブラストとして噴出される。これにより、テーパ穴6aのテーパ面と工具ホルダ13のテーパ面の清掃と潤滑油の付与を行う。
新たな工具ホルダ13の差し込み時にも主エアブロー流路30からエアが噴射されており、エア吐出孔21からもミスト状の潤滑油を含むエアが噴射される。これらのエアとミスト状潤滑油がテーパシャンク13aとテーパ穴6aに吹き付けられる。これによって、工具ホルダ13のテーパ穴6a内への食い付きを抑制できる。工具ホルダ13のテーパ穴6aへの差し込み終了後にエアポート46へのエアの供給が終了する。
次に、アンクランプ機構7において、アンクランプ用油圧ポート43を開放し、クランプ用油圧ポート42に圧油を投入して前側の拡径溝33aから油圧室33へ供給する。これによって、アンクランプ用ピストン34が後退してプッシュロッド16から離れる。プッシュロッド16は付勢部材29の付勢力でクランプ位置に後退してエア連通路14cを閉鎖する。同様に、後退するコレット15の爪部15aによって新たな工具ホルダ13のプルスタッド13bをクランプする。
上述したように本実施形態による工作機械1の主軸装置2によれば、主エアブロー流路30のエア連通路14cを開閉可能なシールピストン22、シール部材24、凸部16d及びストッパナット25で3重のシール構造を採用した。そのため、クランプ時に、切削点に吐出された切削液がテーパ穴6aと工具ホルダ13のわずかな隙間を介して主エアブロー流路30を逆流することを阻止でき、主軸6の内部を損傷することを防止できる。
主エアブロー流路30は閉じられた空間であるため高圧でも漏れることがない。しかも、エア連通路14cの開閉切り替えは、プッシュロッド16の前後動に連動して行うことができる。
しかも、アンクランプ時に、テーパ穴6aのテーパ面からエア吐出孔21を通してミスト状潤滑油を含むエアを工具ホルダ13のテーパシャンク13aとテーパ面に噴射させることで、ゴミ等を吹き飛ばすと共に、潤滑油によって新たな工具ホルダ13のテーパ穴6aへの食い付きを防止できる。
また、工具交換の前段階で、主軸6のテーパ穴6aに嵌合した工具ホルダ13の後ろ側の空間部18内にエアを予め充満させておくことで、工具交換が短時間で瞬時に行われる場合でも、工具ホルダ13の抜き取りに即応してエアを空間部18から噴射させ、テーパ穴6aや工具ホルダ13に付着したゴミ等を吹き飛ばすことができる。
なお、本発明による工作機械1の主軸装置2は、上述した実施形態によるものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態による工作機械1の主軸装置2と同一または同様な部材、部品には同一の符号を用いて説明する。
次に本発明の第二実施形態による工作機械1の主軸装置2Aについて図11から図14により説明する。
本実施形態による主軸装置2Aは、上述のセンタースルー方式に代えて、工具ホルダ13のフランジ部から切削液が吐出されるフランジスルー方式である。図11及び図12は、主軸装置2Aにおける中心軸Oの上下両側で工具ホルダ13のクランプ状態とアンクランプ状態を示している。
本第二実施形態による主軸装置2Aでは、図12に示すように、プッシュロッド16に設けた切削液流路16aはシールホルダ14の切削液連通路16bを介して拡径通路14aのコイルばね23を備えたばね室23aに連通している。ばね室23aに流入した切削液はコイルばね23と共にシールピストン22を押圧している。切削液連通路16bより先端側の切削液流路16aは封止されている。
ばね室23aのシールピストン22と反対側では、分岐切削液流路55が階段状に形成されており、主軸6における前軸受9近傍を先端側に延びて工具ホルダ13のVフランジ13cに対向して開口している。工具ホルダ13では、分岐切削液流路55の開口に対向してVフランジ13cの外周部から内部を通して先端側に延びる切削液通路56が形成されている。切削液通路56から工具ホルダ13の内部を通してワークの切削点に切削液が吐出される。
次に、中央エアブロー流路31の先端に設けた中央エアノズル58について説明する。
図13の従来例に示すように、工作機械1の主軸装置2Bがセンタースルー方式で、テーパ穴6aのテーパ面に開口するエア吐出孔21を設けない場合、主軸6の先端の中心軸線O付近からのみエアが噴射される。この場合、図に示すようにセンターエアのエア流の周囲に逆向きの渦流が発生するため、テーパ穴6a内にゴミ等を運んで付着させるという現象が生じる。
このような現象を改善する手段として、図11に示す主軸装置2Bの中央エアノズル58を図14により説明する。
図11及び図14に示す主軸装置2Bでは、第一実施形態と同様に、エアを噴射するノズル形状としてエア吐出孔21をテーパ穴6aのテーパ面に備えている。エア吐出孔21に接続されるエア通路20が主軸6に設けられている。プッシュロッド16の先端側には開閉可能な複数に分割されたコレット15の間に、空間部18に有底筒状の中央エアノズル58が設置されている。
中央エアノズル58は工具ホルダ13のプルスタッド13bが当接する先端面が閉鎖されており、先端面近傍の側部に所定間隔で複数の噴射口58aが形成されている。各噴射口58aから噴射するエアによってエア圧を高めることができる。コレット15の付け根には開放方向に付勢する連結ばねが装着されている。そのため、クランプ状態とアンクランプ状態で、中央エアノズル58から噴射したエアは、コレット15の分割面の隙間を通って空間部18に充満できる。
中央エアノズル58の制御に際し、アンクランプ状態でエアを噴射してから工具ホルダ13を引き抜く間に、エア圧が高まるまでタイマーで計測できる。高精度加工を行う工具ホルダ13に交換する際には十分にエアを充満させる方がよく、タイマー時間の設定を長短調整することができる。
図12に示すように、エア通路20から分岐された中央エアブロー流路31は、圧縮ばね19内に延びており、圧縮ばね19の先端部に装着された中央エアノズル58の後部に連結されている。
そのため、図11及び図12の下半分に示すアンクランプ時において、中央エアブロー流路31から中央エアノズル58に供給されるエアは空間部18に吐出されて充満される。中央エアノズル58及びエア吐出孔21から工具ホルダ13内にエアを噴射する。すると、エア吐出孔21は工具ホルダ13のテーパ面に塞がれているので、主エアブロー流路30からプッシュロッド16の先端の空間部18へエアが先に噴射されて充満し、空間部18のエア圧が高まる。
その後、工具ホルダ13を引き抜くことで、空間部18とエア吐出孔21から大流量のエアがテーパ穴6a内に噴射され、ゴミ等の異物の排除を効果的に行える。しかも、エア吐出孔21からのエアは潤滑油のミストが含まれ、テーパ穴6aに装着される工具ホルダ13の食い付きを防止できる。
なお、第一実施形態においても、中央エアブロー流路31の先端側に中央エアノズル58が設置されていてもよい。或いは空間部18を設けずに、中央エアノズル58から直接エアをテーパ穴6aに噴射するようにしてもよい。
なお、噴射させるエアに潤滑油を含まなくてもよい。
上述した各実施形態では、自動工具交換装置(ATC)を備えた工作機械1の主軸装置2について説明したが、自動工具交換装置を備えていない工作機械にも本発明を適用できる。また、空圧供給源50から供給するエアに潤滑油のミストを混ぜてもよい。これによって、エア吐出孔21のエアに潤滑油のミストを混ぜる必要がなくなる。
本発明において、プッシュロッド16とコレット15は工具把持部材に含まれ、シールピストン22は可動シール部材に含まれ、ストッパナット25はストッパ部材に含まれ、主エアブロー流路30及び中央エアブロー流路31はエアブロー流路に含まれる。
1 工作機械
2,2A,2B 主軸装置
6 主軸
6a テーパ穴
14c エア連通路
13 工具ホルダ
13a テーパシャンク
14a 拡径通路
16 プッシュロッド
16a 切削液流路
18 空間部
20 エア通路
21 エア吐出孔
22 シールピストン
23 コイルばね
23a ばね室
24 シール部材
29 付勢部材
30 主エアブロー流路
31 中央エアブロー流路
33 油圧室
34 アンクランプ用ピストン
42 クランプ用油圧ポート
43 アンクランプ用油圧ポート
45 補助エアブロー流路
46 エアポート
58 中央エアノズル
K 隙間

Claims (4)

  1. 主軸先端のテーパ穴にエアを吐出することで前記テーパ穴の清掃を行う工作機械の主軸装置において、
    先端の前記テーパ穴に工具が取り付けられる中空状の主軸と、
    前記テーパ穴のテーパ面からエアを吐出するエア吐出孔と、
    前記主軸内で進退して前記工具のクランプとアンクランプを切り換える工具把持部材と、
    前記工具把持部材の外周側に設けられていて前記エア吐出孔にエアを供給するエアブロー流路と、
    前記エアブロー流路内に摺動可能に設けられていて前記エアブロー流路を開閉可能な可動シール部材と、を備え、
    前記工具のクランプ時に前記可動シール部材によって前記エアブロー流路を閉鎖して前記テーパ穴から切削液が逆流することを阻止し、
    前記工具把持部材内には先端側に切削液を供給する切削液流路が設けられ、
    前記切削液流路は、前記可動シール部材でエアと仕切られ、かつ、弾性部材が設けられた室に連通し、
    前記可動シール部材は、前記弾性部材によって前記エアブロー流路を閉鎖することで切削液の逆流を阻止し、
    前記エアブロー流路内には、液密に固定されたストッパ部材と、前記可動シール部材と前記ストッパ部材の間に設けられたシール部材とを備え、
    前記工具のクランプ時に前記シール部材と前記ストッパ部材によって前記エアブロー流路を閉鎖することによって切削液の逆流を阻止し、
    前記ストッパ部材は前記工具把持部材に設けられた凸部に当接されていることによって切削液の逆流を阻止していることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  2. 前記工具のアンクランプ時に前記工具把持部材に前記可動シール部材を連動させて前記エアブロー流路を開放させる請求項1に記載された工作機械の主軸装置。
  3. 前記エアブロー流路は、前記エア吐出孔と前記テーパ穴近傍に設けた空間部とにエアを供給するようにした請求項1又は2に記載された工作機械の主軸装置。
  4. 前記切削液流路は、前記工具の中心または径方向外側のフランジ部を通して切削液を吐出するようにした請求項に記載された工作機械の主軸装置。
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